JPH1051245A - バイポーラトランジスタのバイアス回路 - Google Patents

バイポーラトランジスタのバイアス回路

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JPH1051245A
JPH1051245A JP8198844A JP19884496A JPH1051245A JP H1051245 A JPH1051245 A JP H1051245A JP 8198844 A JP8198844 A JP 8198844A JP 19884496 A JP19884496 A JP 19884496A JP H1051245 A JPH1051245 A JP H1051245A
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JP
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bipolar transistor
resistor
bias circuit
power supply
base electrode
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JP8198844A
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Teruyuki Shimura
輝之 紫村
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05FSYSTEMS FOR REGULATING ELECTRIC OR MAGNETIC VARIABLES
    • G05F3/00Non-retroactive systems for regulating electric variables by using an uncontrolled element, or an uncontrolled combination of elements, such element or such combination having self-regulating properties
    • G05F3/02Regulating voltage or current
    • G05F3/08Regulating voltage or current wherein the variable is dc
    • G05F3/10Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics
    • G05F3/16Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics being semiconductor devices
    • G05F3/20Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics being semiconductor devices using diode- transistor combinations
    • G05F3/22Regulating voltage or current wherein the variable is dc using uncontrolled devices with non-linear characteristics being semiconductor devices using diode- transistor combinations wherein the transistors are of the bipolar type only

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 VB 一定とIB 一定の長所を合わせもった動
作モードを実現できるバイポーラトランジスタのバイア
ス回路を提供する。 【解決手段】 定電圧電源11と、該定電圧電源11と
バイポーラトランジスタのベース電極14との間に直列
に接続された抵抗12とを備えた構成とし、この抵抗1
2の抵抗値を適当に選ぶことで、上記抵抗12を流れる
ベース電流が変化することにより生じる,該抵抗12に
よる電圧降下の変化によってバイアス点が移動し、ひい
ては、トランジスタの動作級が変化することにより、所
望のPoutで高い効率を実現するものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、バイポーラトラ
ンジスタのバイアス回路(ベース側)に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図14は現在使用されている携帯電話機
の一例の回路構成を示すブロック図であり、図におい
て、101はアンテナ、102は送受切換器(DU
P)、103は受信した信号を増幅する低雑音増幅器
(LNA:Low Noise Amplifier )、104はLNA1
03で増幅された信号を復調する受信復調部である。1
05は周波数シンセサイザ部、106は受信復調部10
4が出力するアナログ信号をディジタル信号に変換する
アナログ/ディジタル変換器(ADC:Analog-to-Digi
tal Converter )、107は温度補償水晶発振器(TC
XO:Temperature Compensated Crystal Oscillator)
である。108は信号処理部、109はディジタル信号
処理部(DSP:Digital Signal Processor)、110
はマイクロフォン111から入力されるアナログ信号を
ディジタル信号に変換してDSP109に対して出力す
るアナログ/ディジタル変換器、112はDSP109
から出力されるディジタル信号をアナログ信号に変換し
てスピーカ113に対して出力するディジタル/アナロ
グ変換器(DAC:Digital-to-Analog Converter )、
114は制御部、115は液晶表示素子等で構成される
表示部、116はテンキー等の入力ボタンを備えた操作
部、117はメモリ部である。118は信号処理部が出
力するディジタル信号をアナログ信号に変換するディジ
タル/アナログ変換器、119はディジタル/アナログ
変換器118が出力する信号を直交変調する直交変調
部、120は直交変調部119が出力する信号を増幅す
る増幅部である。
【0003】このような携帯電話機の送信部の増幅部1
20では、直交変調部が出力するマイクロ波信号を高効
率に増幅するために、増幅素子としてバイポーラトラン
ジスタが一般に用いられる。また、上述した携帯電話機
の送信部の増幅部(ハイパワーアンプ)の他にも、基地
局からの送信に用いるハイパワーアンプや通信衛星に搭
載されるハイパワーアンプの増幅素子としてもバイポー
ラトランジスタが用いられる。
【0004】従来、バイポーラトランジスタの動作モー
ドは、ベース電圧(VB )一定、ベース電流(IB )一
定の2種類しか存在しない。しかし、VB 一定,IB
定には各々長所短所がある。
【0005】図15にエミッタサイズ2×20μm2 ×
1本のHBT(ヘテロバイポーラトランジスタ)の入出
力特性の測定結果を示す。バイアス条件は、VCE=8
V,IB =1.75mA、つまりVCE,及びIB を一定
としている。測定周波数は18GHzである。ここで、
一定とは、VCE,IB の時間平均が一定であることを意
味する。
【0006】図15からわかるように、Pinが11dB
m以上ではベース電圧(VBE)が低下している。ここで
示したVBEはVBEの時間平均である。
【0007】図15において、最も効率が高いPin=1
4dBmのときには、VBEはすでに1.062Vまで低
下している。HBTのオン電圧は1.30V程度である
ことから、VBEの時間変化は図16(a) に示すようにな
る。オン電圧以下ではコレクタ電流(ICE)は流れない
ので、ICEの時間変化は図16(b) に示すようになる。
つまり、ICEはVBEがオン電圧(約1.30V)を越え
たときだけパルス的に流れる。従って、トランジスタの
C級動作が実現でき、高効率動作が可能となる。ここ
で、Pin=−4dBmのときには、VBE=1.318,
CE=11.65mAであることから、入力振幅が小さ
いときは、トランジスタはA級で動作している。そし
て、入力振幅が増加するにつれて、B級(Pin=12d
Bmのとき)→C級(Pin≧13dBm)へと動作級が
自動的に変化する。
【0008】次に、初期設定でA級であるものが、なぜ
B級→C級へとバイアス点が移動するかについて説明す
る。上記の例では、測定条件がVCE=8V一定,IB
1.75mA一定である。ここで一定とは、上述のよう
にVCE,IB の時間平均が一定であることを意味する。
しかし、入力振幅によってVCEが変化することは考えら
れないので、バイアス点はVCE=8Vの線上から外れる
ことはできない。また、IB が一定とは、
【0009】
【数1】
【0010】という意味である。
【0011】入力振幅が増加してもバイアス点Qが動か
ないと仮定した場合の負荷曲線を図17に示す。ここ
で、入力振幅が小さい場合(Pin1 )と、入力振幅が大
きく、出力電流振幅が高VCE側ですでにx軸(ICE=0
mA)で制限され、x軸上を動いている場合(Pin2
について検討する。Pin1 の場合のIB ,ICEの時間変
化を図18に、Pin2 の場合のIB ,ICEの時間変化を
図19に示す。
【0012】バイアス点Qが動かないということは、I
B の振幅の中心がIB =1.75mAにあるということ
である。上記(1) 式を満たすためには、図18(a) にお
いて斜線を付けた領域AとBがA=Bでなければなら
ず、図19(a) において斜線を付けた領域A’とB’が
A’=B’でなければならない。図18(a) ではIB
0とはならないのでA=Bが成立する。しかし、入力振
幅が大きい図19(a) では、IB は負の値をとることは
できないため、A’<B’となってしまい、(1)式を満
たすことができない。従って、(1) 式を満たしたまま、
入力振幅を増加させるためには、バイアス点QがVCE
8Vの線上を下方に移動するということになる。バイア
ス点Qが下方に移動する場合の負荷曲線を図20に示
す。図20に示すように、入力振幅がPin1 →Pin2
Pin3 と大きくなるに従って、(1) 式を満たすようにバ
イアス点がQ1 →Q2 →Q3 と下方に移動する。各入力
レベルにおけるIB ,ICEの時間変化を図21に示す。
(1) 式が成り立つためには、図中の斜線の面積が常に一
定(IB (=1.75mA)×Δt)であることが必要
である。。従って、振幅の増加による面積増分をキャン
セルするために、振幅の中心値は低下する。つまり、バ
イアス点Qが下方に移動することとなるものである。図
16に示したように、効率が最大値をとる条件では、V
BE=1.06Vでオン電圧以下であることから、Pin3
の状態にあると考えられ、トランジスタのC級動作が実
現されており、高効率動作が可能となるものである。こ
れは、バイポーラトランジスタをAB級の動作級で動作
させた場合の理論効率がたかだか70%程度であるのに
対し、C級の動作級で動作させた場合の理論効率は10
0%であることによるものである。
【0013】このように、バイポーラトランジスタをI
B 一定のバイアス回路で動作させた場合、VB が低下す
るため、バイアス点つまり動作級の変化(例えばAB級
→B級→C級)が可能となり、利得の線型性を保ったま
ま高い効率を実現することができる。
【0014】しかし、上述のように、Pinの増加と共に
B が低下するということは、同時に、Pout が伸びな
いという短所を生じさせるものである。たとえば、携帯
電話機の増幅部のバイポーラトランジスタをこのような
B 一定のバイアス回路で駆動する場合には、基地局か
ら遠く離れた場所で電話機を使用する際に必要とされる
出力が十分に得られないという問題がある。IB 一定の
動作モードでPout を向上(IC を増加)させるために
は、IB を増加させる必要があるが、IB を増加させる
ということは、入力信号(Pin)のない状態での初期バ
イアス電流(Iidle)を増加させることであるので、P
inが低い領域での効率が低下するという問題があり、ま
た、Iidleが高いと、消費電力が増加し、接合温度が上
昇してしまうという問題もある。
【0015】一方、VB 一定では、RF入力(Pin)の
増加と共にIB ,IC (コレクタ電流)が増加するた
め、RF出力(Pout )が伸び、初期バイアス電流(I
idle)を下げても一定以上のPout が確保できる。しか
し、VB が不変であるためバイアス点つまり動作級が固
定され、利得の線型性を保ったまま、高い効率を実現す
ることはできない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来のバイポーラトラ
ンジスタのバイアス回路は、上述のように、バイポーラ
トランジスタをベース電圧一定で動作させる、あるいは
ベース電流一定で動作させるものであり、ベース電圧一
定で動作させるバイアス回路では、利得の線型性を保っ
たまま、高い効率を実現することはできないという問題
があり、また、ベース電流一定で動作させるバイアス回
路では、入力振幅が大きくなったときに出力が十分に得
られないという問題があった。
【0017】この発明は、上記の問題を解消するために
なされたもので、VB 一定とIB 一定の長所を合わせも
った動作モードを実現するためのバイアス回路を提供す
ることを目的とする。
【0018】また、この発明は、IB 一定モードでもI
idleを上げることなく十分な出力を得ることのできるバ
イアス回路を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るバイポーラトランジスタのバイアス回
路(請求項1)は、バイポーラトランジスタのバイアス
回路において、バイポーラトランジスタのベース電極に
接続される定電圧電源と、該定電圧電源とバイポーラト
ランジスタのベース電極との間に接続された抵抗とを備
えたものである。
【0020】また、本発明に係るバイポーラトランジス
タのバイアス回路(請求項2)は、バイポーラトランジ
スタのバイアス回路において、バイポーラトランジスタ
のベース電極に接続される定電圧電源と、該定電圧電源
とバイポーラトランジスタのベース電極との間に直列に
接続されたダイオード,及び第1の抵抗と、上記定電圧
電源とバイポーラトランジスタのベース電極との間に、
上記ダイオード,及び第1の抵抗と並列に接続された、
上記ダイオードの導通時の抵抗値と上記第1の抵抗の抵
抗値の加算値より抵抗値の高い第2の抵抗とを備えたも
のである。
【0021】また、本発明に係るバイポーラトランジス
タのバイアス回路(請求項3)は、バイポーラトランジ
スタのバイアス回路において、バイポーラトランジスタ
のベース電極に接続される定電流電源と、該定電流電源
とバイポーラトランジスタのベース電極との接続点と接
地電位との間に直列に接続された抵抗,及びダイオード
とを備えたものである。
【0022】また、本発明に係るバイポーラトランジス
タのバイアス回路(請求項4)は、バイポーラトランジ
スタのバイアス回路において、バイポーラトランジスタ
のベース電極に接続される定電流電源と、該定電流電源
とバイポーラトランジスタのベース電極との接続点に第
1の抵抗を介してドレインが接続され,接地電位にソー
スが接続され,上記定電流電源とバイポーラトランジス
タのベース電極との接続点に第2の抵抗を介してゲート
が接続されたFETを備えたものである。
【0023】また、本発明に係るバイポーラトランジス
タのバイアス回路(請求項5)は、バイポーラトランジ
スタのバイアス回路において、バイポーラトランジスタ
のベース電極に接続される定電流電源と、該定電流電源
とバイポーラトランジスタのベース電極との接続点に第
1の抵抗を介してドレインが接続され,接地電位にソー
スが接続され,上記定電流電源とバイポーラトランジス
タのベース電極との接続点に第2の抵抗を介してゲート
が接続されたFETを複数個備えたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1によるバイ
ポーラトランジスタのバイアス回路を示す図であり、図
において、10はバイポーラトランジスタ、11は定電
圧源、12は抵抗(可変抵抗)、13はバイポーラトラ
ンジスタ10のコレクタ端子、14はバイポーラトラン
ジスタ10のベース端子、15はバイポーラトランジス
タ10のエミッタ端子、16はRF信号入力端子であ
る。
【0025】次に動作について説明する。バイポーラト
ランジスタをベース電圧一定で動作させると、RF信号
入力Pinの増加と共にベース電流IB が増加する。ここ
で、本実施の形態1によるバイアス回路では、定電圧源
11とバイポーラトランジスタのベース端子14の間に
抵抗12を直列接続しているので、定電圧源11による
電圧はVB 一定であるにもかかわらず、実際にバイポー
ラトランジスタ10のベース14に加えられる電圧は、
B (ベース電流)×R12(抵抗12の抵抗値)で決ま
る電圧降下分を△Vとすると、VB −△Vとなる。即
ち、入力信号Pinの大きさに応じて、トランジスタのベ
ース電極14に加えられる電圧が変化(バイアス点が移
動)し、ひいては、動作級が変化する。従って、抵抗1
2の抵抗値R12を適当に選ぶことによって、所望のPou
t で高い効率を実現できる。
【0026】図4は本実施の形態1のバイアス回路によ
る効果を示す図であり、図において、実線の曲線は従来
のベース電圧一定で動作させるバイアス回路,すなわ
ち、図1において抵抗12を挿入していないバイアス回
路によって動作させたバイポーラトランジスタの特性で
あり、点線は本実施の形態1のバイアス回路によって動
作させたバイポーラトランジスタの特性である。本実施
の形態1のバイアス回路では、抵抗12による電圧降下
分だけベース電極に加えられる電圧が低下するので、図
に示すように、Pout の最大値は低下するが、バイアス
点が移動して動作級が変化することにより効率を上昇さ
せることができる。
【0027】抵抗12の抵抗値R12としては、具体的に
は、バイポーラトランジスタのデバイスサイズ,および
高効率を所望するPout の値に依存するが、例えばPou
t が約1Wのトランジスタを考えると、抵抗12の抵抗
値R12はたとえば50Ω程度とすればよい。
【0028】このように、本実施の形態1によるバイポ
ーラトランジスタのバイアス回路では、バイポーラトラ
ンジスタのベース電極に接続される定電圧電源11と、
該定電圧電源11とバイポーラトランジスタのベース電
極14との間に接続された抵抗12とを備えた構成とし
たから、この抵抗12の抵抗値を適当に選ぶことで、上
記抵抗12を流れるベース電流が変化することにより生
じる,該抵抗12による電圧降下の変化によってバイア
ス点が移動し、ひいては、トランジスタの動作級が変化
することにより、所望のPout で高い効率を実現でき
る。
【0029】なお、抵抗によるRF電力のロスが問題と
なる場合は、図2に示す変形例のように、抵抗12と並
列に適当な大きさの容量17を挿入すれば、電力ロスの
問題を解決することができる。また、図3に示す変形例
のように、RF入力を素子端から行うようにしてもよ
く、これによりRF電力の抵抗12によるロスの問題を
解決することができる。
【0030】実施の形態2.図5は本発明の実施の形態
2によるバイポーラトランジスタのバイアス回路を示す
図であり、図において、図1と同一符号は同一または相
当部分であり、18はダイオード、19は第1の抵抗
(可変抵抗)、20は第2の抵抗(可変抵抗)である。
【0031】ここでダイオード18のしきい値VDth
1.2V程度に設定し、R19(第1の抵抗19の抵抗
値),R20(第2の抵抗20の抵抗値)の値をR19≪R
20となるように適当に選ぶ。
【0032】次に動作について説明する。R19≪R20
しているので、ダイオード18がオンしている状態で
は、ベース電流IB の殆どは、ダイオード18,及び第
1の抵抗19を介して流れる。ここで、定電圧源11に
よる電圧VB は一定であるが、ダイオード18に加えら
れる電圧は、第1の抵抗19の抵抗値R19とベース電流
B (入力信号の大きさにより変化する)との積、より
正確には、ダイオードの順方向抵抗R18と第1の抵抗1
9の抵抗値R19との和とベース電流IB との積できまる
電圧降下分を△V1 とすると、VB −△V1 となる。入
力信号が大きくなり、VB −△V1 がダイオード18の
しきい値VDth 以下となると、ベース電流IB は抵抗値
2 の第2の抵抗20を流れるようになる。R20≫R19
であるから、R20×IB で決まる第2の抵抗20による
電圧降下分△V2 は、△V1 より大きく、トランジスタ
10のベース端子14に加えられる電圧VB は急速に低
下する。
【0033】ここで抵抗値R19,R20の値を適切に選ぶ
ことにより、所望のPout に到達したときに、VB −△
1 がダイオード18のしきい値VDth 以下となり、ベ
ース電流IB が第2の抵抗20を流れるようにすること
ができ、従って、所望のPout に達した時点でバイアス
点の移動と、動作級の変化を急速に生じさせ、高い効率
を得ることができる。
【0034】図8は本実施の形態2のバイアス回路によ
る効果を示す図であり、図において、実線の曲線は従来
のベース電圧一定で動作させるバイアス回路,すなわ
ち、図5においてダイオード18,抵抗19,20を挿
入していないバイアス回路によって動作させたバイポー
ラトランジスタの特性であり、点線は本実施の形態2の
バイアス回路によって動作させたバイポーラトランジス
タの特性である。本実施の形態1のバイアス回路では、
抵抗20による電圧降下分だけベース電極に加えられる
電圧が低下するので、図に示すように、Pout の最大値
は低下するが、バイアス点が移動して動作級が急速に変
化することにより効率を上昇させることができる。
【0035】抵抗値R1 ,R2 の値としては、バイポー
ラトランジスタのデバイスサイズによって異なるが、P
out が約1Wのトランジスタであれば、たとえば、R1
=5Ω,R2 =100Ωとすればよい。
【0036】このように、本実施の形態2によるバイポ
ーラトランジスタのバイアス回路では、定電圧電源11
と、該定電圧電源11とバイポーラトランジスタのベー
ス電極14との間に直列に接続されたダイオード18,
及び第1の抵抗19と、上記定電圧電源11とバイポー
ラトランジスタのベース電極14との間に、上記ダイオ
ード18,及び第1の抵抗19と並列に接続された、上
記ダイオードの導通時の抵抗値R18と上記第1の抵抗の
抵抗値R19の加算値より高い抵抗値R20を有する第2の
抵抗20とを備えた構成としたから、上記ダイオード1
8,及び第1の抵抗19を流れるベース電流が増加する
ことにより生じる、上記ダイオード18,及び第1の抵
抗19による電圧降下の増加により、ベース電圧が上記
ダイオードのしきい値以下になったときに、上記第2の
抵抗を介してベース電流が流れ、これにより、該第2の
抵抗による電圧降下によりバイアス点が急速に移動し、
ひいては、トランジスタの動作級が変化することによ
り、所望のPout で高い効率を実現できる。
【0037】なお、抵抗によるRF電力のロスが問題と
なる場合は、図6に示す変形例のように、ダイオード1
8,抵抗19,20と並列に適当な大きさの容量17を
挿入すれば、電力ロスの問題を解決することができる。
また、図7に示す変形例のように、RF入力を素子端か
ら行うようにしてもよく、これによりRF電力の抵抗に
よるロスの問題を解決することができる。
【0038】実施の形態3.図9は本発明の実施の形態
3によるバイポーラトランジスタのバイアス回路を示す
図であり、図において、図1と同一符号は同一または相
当部分であり、21は定電流源、22は抵抗(可変抵
抗)、23はダイオードである。ダイオード23のしき
い値VDth は1.2V程度に設定する。
【0039】次に動作について説明する。定電流源21
から、流れ出る電流をIB として、抵抗値Rの抵抗2
2,及びダイオード23に流れる電流をIB1、トランジ
スタ10に入力される電流をIB2とすると、IB =IB1
+IB2である。
【0040】Pinが増加すると、従来の技術のところで
説明したように、ベース電流IB を一定に保つため、ト
ランジスタ10のベース端子14に加えられる電圧が低
下する。従って、抵抗22,及びダイオード23に加え
られる電圧が低下し、ダイオードのしきい値VDth より
低下すると、抵抗22,及びダイオード23には電流が
流れなくなる。つまりトランジスタ10にIB =IB1
B2の電流が入力されることになる。すなわち、トラン
ジスタの増幅率をβとすると、バイポーラトランジスタ
10に流れるトータル電流は、最初(β+1)IB1であ
るが、Pinの上昇に伴い、トータル電流を(β+1)
(IB1+IB2)に増加させてやることができる。よっ
て、Iidle(Pin=0dBm時のトータル電流)を低減
しつつ、Pout を向上させることができる。さらにIid
leの低減によって接合温度の上昇も同時に抑制可能とな
る。
【0041】図11は本実施の形態3のバイアス回路に
よる効果を示す図であり、図において、実線の曲線は従
来のベース電流一定で動作させるバイアス回路,すなわ
ち、図9において抵抗22,ダイオード23を設けてい
ないバイアス回路によって動作させたバイポーラトラン
ジスタの特性であり、点線は本実施の形態2のバイアス
回路によって動作させたバイポーラトランジスタの特性
である。本実施の形態1のバイアス回路では、図に示す
ように、Pout の最大値を向上することができる。
【0042】抵抗22の抵抗値R22としては、入力信号
の抵抗22向きのインピーダンスがトランジスタ向きの
インピーダンスのたとえば100倍程度となるような値
とする。具体的な抵抗値は、バイポーラトランジスタの
デバイスサイズに依るが、例えばPout が約1Wのトラ
ンジスタを考えると、抵抗12の抵抗値R12はたとえば
50Ω程度とすればよい。
【0043】このように、本実施の形態3によるバイポ
ーラトランジスタのバイアス回路では、定電流電源21
と、該定電流電源21とバイポーラトランジスタのベー
ス電極14との接続点と接地電位との間に直列に接続さ
れた抵抗22,及びダイオード23とを備えた構成とし
たから、初期状態では、定電流源からの電流の一部が抵
抗22,及びダイオード23を流れ、入力信号が大きく
なったときに定電流源からの電流がすべてトランジスタ
のベースを流れることにより、初期バイアス電流を低減
でき、かつPout の最大値を向上することができる。
【0044】実施の形態4.図10は本発明の実施の形
態4によるバイポーラトランジスタのバイアス回路を示
す図であり、図において、図9と同一符号は同一または
相当部分であり、24は第1の抵抗(可変抵抗)、25
は第2の抵抗(可変抵抗)、26はFET、27はFE
T26のゲート端子、28はFET26のドレイン端
子、29はFET26のソース端子である。ここで、F
ET26のしきい値VFth は1.2V程度に設定する。
【0045】第1の抵抗24の抵抗値R24,及び第2の
抵抗25の抵抗値R25としては、いずれも、入力信号の
抵抗向きのインピーダンスがバイポーラトランジスタ向
きのインピーダンスのたとえば100倍程度となるよう
な値とする。具体的な抵抗値は、バイポーラトランジス
タのデバイスサイズに依るが、例えばPout が約1Wの
トランジスタを考えると、各抵抗の抵抗値はたとえば5
0Ω程度とすればよい。
【0046】次に動作について説明する。抵抗値R24
第1の抵抗24を介して、FET26に流れる電流をI
B1,バイポーラトランジスタ10に入力される電流をI
B2とする。定電流源21から流れ出る電流をIB とする
と、IB =IB1+IB2となる。
【0047】Pinが増加すると、IB を一定に保つた
め、バイポーラトランジスタ10のベース端子14に加
えられる電圧が低下する。従って、FET26のゲート
端子27に加えられる電圧が低下し、この電圧がFET
26のオン電圧VFth より低下すると、抵抗値R24の第
1の抵抗24,及びFET26には電流が流れなくな
る。その結果、バイポーラトランジスタ10にIB (=
B1+IB2)の電流が全て入力されることになる。すな
わち、トランジスタの増幅率をβとすると、バイポーラ
トランジスタ10に流れるトータル電流は、最初(β+
1)IB1であるが、Pinの上昇に伴い、トータル電流を
(β+1)(IB1+IB2)に増加させてやることができ
る。よって、Iidleを低減しつつ、Pout を向上させる
ことができる。Iidleの低減によって接合温度の上昇も
同時に抑制可能となる。
【0048】本実施の形態4のバイアス回路によって動
作させた場合問題、バイポーラトランジスタは図11の
点線で示すような特性を示す。すなわち、本実施の形態
4のバイアス回路によって、Pout の最大値を向上する
ことができる。
【0049】このように、本実施の形態4によるバイポ
ーラトランジスタのバイアス回路では、定電流電源21
と、該定電流電源21とバイポーラトランジスタのベー
ス電極14との接続点に第1の抵抗24を介してドレイ
ン28が接続され,接地電位にソース29が接続され,
上記定電流電源21とバイポーラトランジスタのベース
電極14との接続点に第2の抵抗25を介してゲート2
7が接続されたFET26を備えた構成としたから、初
期状態では、定電流源からの電流の一部が抵抗24,及
びFET26を流れ、入力信号が大きくなったときに定
電流源からの電流がすべてトランジスタのベースを流れ
ることにより、初期バイアス電流を低減でき、かつPou
t の最大値を向上することができる。
【0050】また、本実施の形態4によるバイアス回路
は、FET26のON/OFFによってトランジスタ1
0に流れる電流量を切り換える構成としているので、ダ
イオードを用いた上記実施の形態3のバイアス回路に比
較してVthの自由度が高い。また、ゲート端子27に加
えられる電圧の低下によって、IB2は徐々に減少する。
従って、IB2が減少した分はバイポーラトランジスタ1
0に入力されるから、ダイオードに比較して徐々にトー
タル電流を増加させることができる。さらにFETの特
性を選べば、電圧の低下に伴うIB2の減少量も制御可能
である。
【0051】実施の形態5.図12は本発明の実施の形
態5によるバイポーラトランジスタのバイアス回路を示
す図であり、図において、図10と同一符号は同一また
は相当部分であり、30は第1の抵抗(可変抵抗)、3
1は第2の抵抗(可変抵抗)、32は第3の抵抗(可変
抵抗)、33は第1のFET、34は第2のFET、3
5は第1のFET33のゲート端子、36は第1のFE
T33のドレイン端子、37は第1のFET33のソー
ス端子、38は第2のFET34のゲート端子、39は
第2のFET34のドレイン端子、40は第2のFET
34のソース端子である。ここで、第1のFET33の
th1 は1.2V程度に、第2のFET34のVth2
1.0V程度に設定する。
【0052】また、第1の抵抗30の抵抗値R30,第2
の抵抗31の抵抗値R31,及び第3の抵抗32の抵抗値
32としては、いずれも、入力信号の抵抗向けのインピ
ーダンスがバイポーラトランジスタ向けのインピーダン
スのたとえば100倍程度となるような値とする。具体
的な抵抗値は、バイポーラトランジスタのデバイスサイ
ズに依るが、例えばPout が約1Wのトランジスタを考
えると、各抵抗の抵抗値はたとえば50Ω程度とすれば
よい。
【0053】次に動作について説明する。抵抗値R1
第1の抵抗30を介して第1のFET33に流れる
B1、抵抗値R2 の第2の抵抗31を介して第2のFE
T34に流れる電流をIB2、バイポーラトランジスタ1
0に入力される電流をIB3とする。定電流源21から流
れ出る電流をIB とすると、IB =IB1+IB2+IB3
なる。Pinが増加すると、IBを一定に保つため、バイ
ポーラトランジスタ10のベース端子14に加えられる
電圧が低下する。従って第1のFET33,及び第2の
FET34のゲート端子35,及び38に加えられる電
圧が低下し、第1のFET33のVth1 より低下する
と、抵抗値R1 の第1の抵抗30,及び第1のFET3
3には電流が流れなくなる。つまり、バイポーラトラン
ジスタ10にIB1+IB2の電流が入力されることにな
る。
【0054】さらに、Pinが増加し、ゲート端子35,
38の電圧が低下し、第2のFET34のVth2 より低
下すると、抵抗値R2 の第2の抵抗31,及び第2のF
ET34にも電流が流れなくなる。つまりバイポーラト
ランジスタ10にIB =IB1+IB2+IB3の電流が入力
されることになる。すなわち、トランジスタの増幅率を
βとすると、バイポーラトランジスタ10に流れるトー
タル電流は、最初(β+1)IB1であるが、Pinの上昇
に伴い、トータル電流を(β+1)(IB1+IB2)に増
加させてやることができ、さらに、(β+1)(IB1
B2+IB3)に増加させることができる。
【0055】図13は本実施の形態5のバイアス回路に
よる効果を示す図であり、図において、実線の曲線は従
来のベース電流一定で動作させるバイアス回路,すなわ
ち、図12において抵抗30〜32,FET33,34
を設けていないバイアス回路によって動作させたバイポ
ーラトランジスタの特性であり、点線は本実施の形態5
のバイアス回路によって動作させたバイポーラトランジ
スタの特性である。本実施の形態5のバイアス回路で
は、図に示すように、Pout の最大値を著しく向上する
ことができる。
【0056】このように、本実施の形態5によるバイポ
ーラトランジスタのバイアス回路では、定電流電源21
と、該定電流電源21とバイポーラトランジスタのベー
ス電極14との接続点に第1の抵抗(30,31)を介
してドレイン(36,39)が接続され,接地電位にソ
ース(37,40)が接続され,上記定電流電源21と
バイポーラトランジスタのベース電極14との接続点に
第2の抵抗(32)を介してゲート(35,38)が接
続された相互にしきい値の異なる複数のFET(33,
34)を備えた構成としたから、初期状態では、定電流
源からの電流の一部が第1の抵抗,及びFETを流れ、
入力信号が大きくなるにつれて複数のFETが順次オフ
していき、最終的に定電流源からの電流がすべてトラン
ジスタのベースを流れることにより、初期バイアス電流
を低減でき、かつPout の最大値を著しく向上すること
ができる。
【0057】特に、異なるしきい値VFth のFETを複
数用いることによってIB の制御範囲を広げることが可
能となるので、上記実施の形態4のバイアス回路に比し
て、さらにIidleを低減しつつ、Pout を向上させるこ
とができる。
【0058】また、本実施の形態5によるバイポーラト
ランジスタのバイアス回路では、複数の異なるVthを有
するFETを使用し、FETの特性を選ぶことによっ
て、上記実施の形態4によるバイアス回路と比較してバ
イポーラトランジスタに入力される電流の制御範囲を広
げることができ、また、電圧の低下に伴う入力電流の変
化率をさらに自由に制御することが可能となる。
【0059】なお、本実施の形態5では2つのFETを
用いた場合について説明したが、さらに多くのFET
(3つ以上)を用いて、入力電流の制御の自由度を高め
ることも可能である。
【0060】また、上記各実施の形態においては、特に
示さなかったが、入力端子16からバイポーラトランジ
スタ10のベース電極14に至る経路には、トランジス
タのインピーダンスを、入力端子16に接続される回路
の特性インピーダンスに合わせるための整合回路が設け
られるものである。
【0061】また、上記各実施の形態においては、可変
抵抗を抵抗として用いて回路を構成しており、これによ
り、デバイス設計の段階で適切な抵抗値を容易に設定す
ることができるものであるが、実際の製品を製造する段
階では、これらの抵抗を可変としておく必要はなく、設
計値通りの固定の抵抗値を有する抵抗を使用すれば良い
ものである。
【0062】また、上記各実施の形態において、ダイオ
ード,及びFETのしきい値、並びに抵抗の値は、バイ
アスされるトランジスタがAlGaAs/GaAs系H
BTであることを想定したものであるが、バイポーラト
ランジスタの種類,材料等が異なれば、当然異なった値
となることは言うまでもない。
【0063】
【発明の効果】以上のように、この発明(請求項1)に
係るバイポーラトランジスタのバイアス回路によれば、
バイポーラトランジスタのバイアス回路において、バイ
ポーラトランジスタのベース電極に接続される定電圧電
源と、該定電圧電源とバイポーラトランジスタのベース
電極との間に接続された抵抗とを備えた構成としたか
ら、この抵抗の抵抗値を適当に選ぶことで、上記抵抗を
流れるベース電流が変化することにより生じる,該抵抗
による電圧降下の変化によってバイアス点が移動し、ひ
いては、トランジスタの動作級が変化することにより、
所望のPout で高い効率を実現できる効果がある。
【0064】また、この発明(請求項2)に係るバイポ
ーラトランジスタのバイアス回路によれば、バイポーラ
トランジスタのバイアス回路において、バイポーラトラ
ンジスタのベース電極に接続される定電圧電源と、該定
電圧電源とバイポーラトランジスタのベース電極との間
に直列に接続されたダイオード,及び第1の抵抗と、上
記定電圧電源とバイポーラトランジスタのベース電極と
の間に、上記ダイオード,及び第1の抵抗と並列に接続
された、上記ダイオードの導通時の抵抗値と上記第1の
抵抗の抵抗値の加算値より抵抗値の高い第2の抵抗とを
備えた構成としたから、上記ダイオード,及び第1の抵
抗を流れるベース電流が増加することにより生じる、上
記ダイオード,及び第1の抵抗による電圧降下の増加に
より、ベース電圧が上記ダイオードのしきい値以下にな
ったときに、上記第2の抵抗を介してベース電流が流
れ、これにより、該第2の抵抗による電圧降下によりバ
イアス点が急速に移動し、ひいては、トランジスタの動
作級が変化することにより、所望のPout で高い効率を
実現できる効果がある。
【0065】また、この発明(請求項3)に係るバイポ
ーラトランジスタのバイアス回路によれば、バイポーラ
トランジスタのバイアス回路において、バイポーラトラ
ンジスタのベース電極に接続される定電流電源と、該定
電流電源とバイポーラトランジスタのベース電極との接
続点と接地電位との間に直列に接続された抵抗,及びダ
イオードとを備えた構成としたから、初期状態では、定
電流源からの電流の一部が抵抗,及びダイオードを流
れ、入力信号が大きくなったときに定電流源からの電流
がすべてトランジスタのベースを流れることにより、初
期バイアス電流を低減でき、かつPout の最大値を向上
することができる効果がある。
【0066】また、この発明(請求項4)に係るバイポ
ーラトランジスタのバイアス回路によれば、バイポーラ
トランジスタのバイアス回路において、バイポーラトラ
ンジスタのベース電極に接続される定電流電源と、該定
電流電源とバイポーラトランジスタのベース電極との接
続点に第1の抵抗を介してドレインが接続され,接地電
位にソースが接続され,上記定電流電源とバイポーラト
ランジスタのベース電極との接続点に第2の抵抗を介し
てゲートが接続されたFETを備えた構成としたから、
初期状態では、定電流源からの電流の一部が第1の抵
抗,及びFETを流れ、入力信号が大きくなったときに
定電流源からの電流がすべてトランジスタのベースを流
れることにより、初期バイアス電流を低減でき、かつP
out の最大値を向上することができる効果がある。
【0067】また、この発明(請求項5)に係るバイポ
ーラトランジスタのバイアス回路によれば、バイポーラ
トランジスタのバイアス回路において、バイポーラトラ
ンジスタのベース電極に接続される定電流電源と、該定
電流電源とバイポーラトランジスタのベース電極との接
続点に第1の抵抗を介してドレインが接続され,接地電
位にソースが接続され,上記定電流電源とバイポーラト
ランジスタのベース電極との接続点に第2の抵抗を介し
てゲートが接続されたFETを複数個備えた構成とした
から、初期状態では、定電流源からの電流の一部が第1
の抵抗,及びFETを流れ、入力信号が大きくなるにつ
れて複数のFETが順次オフしていき、最終的に定電流
源からの電流がすべてトランジスタのベースを流れるこ
とにより、初期バイアス電流を低減でき、かつPout の
最大値を著しく向上することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるバイポーラト
ランジスタのバイアス回路を示す回路図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるバイポーラト
ランジスタのバイアス回路の変形例を示す回路図であ
る。
【図3】 この発明の実施の形態1によるバイポーラト
ランジスタのバイアス回路の他の変形例を示す回路図で
ある。
【図4】 この発明の実施の形態1によるバイポーラト
ランジスタのバイアス回路の効果を説明するための図で
ある。
【図5】 この発明の実施の形態2によるバイポーラト
ランジスタのバイアス回路を示す回路図である。
【図6】 この発明の実施の形態2によるバイポーラト
ランジスタのバイアス回路の変形例を示す回路図であ
る。
【図7】 この発明の実施の形態2によるバイポーラト
ランジスタのバイアス回路の他の変形例を示す回路図で
ある。
【図8】 この発明の実施の形態2によるバイポーラト
ランジスタのバイアス回路の効果を説明するための図で
ある。
【図9】 この発明の実施の形態3によるバイポーラト
ランジスタのバイアス回路を示す回路図である。
【図10】 この発明の実施の形態4によるバイポーラ
トランジスタのバイアス回路を示す回路図である。
【図11】 この発明の実施の形態3,及び実施の形態
4によるバイポーラトランジスタのバイアス回路の効果
を説明するための図である。
【図12】 この発明の実施の形態5によるバイポーラ
トランジスタのバイアス回路を示す回路図である。
【図13】 この発明の実施の形態5によるバイポーラ
トランジスタのバイアス回路の効果を説明するための図
である。
【図14】 ディジタル携帯電話機の回路構成を示すブ
ロック図である。
【図15】 ベース電流一定でバイアスして測定したH
BTの入出力特性を示す図である。
【図16】 図15において最も高い効率が得られると
きのベース電圧の時間変化を示す図((a) ),及びこの
ときのコレクタ電流の時間変化を示す図((b) )であ
る。
【図17】 図15の特性を示すHBTにおいて、バイ
アス点が移動しないと仮定した場合の負荷曲線を示す図
である。
【図18】 図15の特性を示すHBTにおいて、バイ
アス点が移動しないと仮定した場合の、入力振幅が小さ
いときのベース電流,及びコレクタ電流の時間変化を示
す図である。
【図19】 図15の特性を示すHBTにおいて、バイ
アス点が移動しないと仮定した場合の、入力振幅が大き
いときのベース電流,及びコレクタ電流の時間変化を示
す図である。
【図20】 図15の特性を示すHBTにおいて、入力
振幅の増大とともにバイアス点が下方に移動する場合の
負荷曲線を示す図である。
【図21】 図15の特性を示すHBTにおいて、バイ
アス点が移動しないと仮定した場合のベース電流,及び
コレクタ電流の時間変化を示す図である。
【符号の説明】
10 バイポーラトランジスタ、11 定電圧源、1
2,19,20,22,24,25,30,31,32
可変抵抗、13 バイポーラトランジスタのコレクタ
端子、14 バイポーラトランジスタのベース端子、1
5 バイポーラトランジスタのエミッタ端子、16 R
F信号入力端子、17 容量、18,23ダイオード、
21 定電流源、26,33,34 FET、27,3
5,38FETのゲート端子、28,36,39 FE
Tのドレイン端子、29,37,40 FETのソース
端子。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイポーラトランジスタのバイアス回路
    において、 バイポーラトランジスタのベース電極に接続される定電
    圧電源と、 該定電圧電源とバイポーラトランジスタのベース電極と
    の間に直列に接続された抵抗とを備えたことを特徴とす
    るバイポーラトランジスタのバイアス回路。
  2. 【請求項2】 バイポーラトランジスタのバイアス回路
    において、 バイポーラトランジスタのベース電極に接続される定電
    圧電源と、 該定電圧電源とバイポーラトランジスタのベース電極と
    の間に直列に接続されたダイオード,及び第1の抵抗
    と、 上記定電圧電源とバイポーラトランジスタのベース電極
    との間に、上記ダイオード,及び第1の抵抗と並列に接
    続された、上記ダイオードの導通時の抵抗値と上記第1
    の抵抗の抵抗値の加算値より抵抗値の高い第2の抵抗と
    を備えたことを特徴とするバイポーラトランジスタのバ
    イアス回路。
  3. 【請求項3】 バイポーラトランジスタのバイアス回路
    において、 バイポーラトランジスタのベース電極に接続される定電
    流電源と、 該定電流電源とバイポーラトランジスタのベース電極と
    の接続点と接地電位との間に直列に接続された抵抗,及
    びダイオードとを備えたことを特徴とするバイポーラト
    ランジスタのバイアス回路。
  4. 【請求項4】 バイポーラトランジスタのバイアス回路
    において、 バイポーラトランジスタのベース電極に接続される定電
    流電源と、 該定電流電源とバイポーラトランジスタのベース電極と
    の接続点に第1の抵抗を介してドレインが接続され,接
    地電位にソースが接続され,上記定電流電源とバイポー
    ラトランジスタのベース電極との接続点に第2の抵抗を
    介してゲートが接続されたFETを備えたことを特徴と
    するバイポーラトランジスタのバイアス回路。
  5. 【請求項5】 バイポーラトランジスタのバイアス回路
    において、 バイポーラトランジスタのベース電極に接続される定電
    流電源と、 該定電流電源とバイポーラトランジスタのベース電極と
    の接続点に第1の抵抗を介してドレインが接続され,接
    地電位にソースが接続され,上記定電流電源とバイポー
    ラトランジスタのベース電極との接続点に第2の抵抗を
    介してゲートが接続されたFETを複数個備えたことを
    特徴とするバイポーラトランジスタのバイアス回路。
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