JPH10511880A - 塵埃分離装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、外壁（１４ａ）および空気吸入口（１２）を有するサイクロン（１４）とシュラウド（１６）と空気流経路とを備える塵埃分離装置（１０）であって、上記空気流経路が、使用時に、塵埃分離装置（１０）における空気流の流れを、空気吸入口（１２）を通してサイクロン（１４）内へ、さらにサイクロン（１４）からシュラウド（１６）を通るように誘導すべく配された塵埃分離装置（１０）を提供するものである。サイクロン（１４）の空気吸入口（１２）は、サイクロン（１４）内における外壁（１４ａ）とシュラウド（１６）との間に突出した導管（１２ａ）によって形成されている。これにより、空気吸入口（１２）にスイベル継手を取り付けて、塵埃分離装置（１０）により高い柔軟性および操作性を付与することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 塵埃分離装置 本発明は、塵埃(dust)分離装置に関し、詳細には、これに限定されるものでは ないが、吸引掃除機に使用される塵埃分離装置に関する。 ２つのサイクロンとシュラウド（囲い板）とからなる塵埃分離装置を備えた吸 引掃除機が、知られている。上記の２つのサイクロンは一方が他方の内側となる ように配され、上記シュラウドはこれらのサイクロンの間に設けられており、使 用時に、空気が、まず低効率サイクロンに入り、その次に、内側の高効率サイク ロンに入る前にシュラウドを通過するようになっている。各サイクロンは、各サ イクロン内の空気流が適当ならせん状の経路を確実にたどるように、導管からな る接線方向に沿った空気吸入口を有しており、上記導管は、当該サイクロンに対 して接線方向に沿って近づき、上記サイクロンの円筒状あるいは円錐状の外壁で 終端となっている。上記導管に沿って流れる空気は、その次に、サイクロン内へ 接線方向に沿って流入し、適当ならせん状の経路をたどる。 各サイクロンに対して接線方向に沿った空気吸入口が必要であることは、サイ クロンの外壁の内側のいかなる不規則な突出部も空気流を妨げるという通念と相 まって、今まで、吸引掃除機内に使用される全てのサイクロン式塵埃分離手段が 、水平方向の空気吸入口、即ち、サイクロンの長軸に対して垂直に配された空気 吸入口を有するという事態を生じていた。サイクロン式塵埃分離装置を利用した コンパクトな円筒形吸引掃除機の開発により、今や、垂直、あるいは、サイクロ ンの軸に対して平行な空気吸入口を有する装置が必要とされるようになってきた 。そのような装置を吸引掃除機内に用いることにより、杖状管やホースを、ほぼ 水平な面内で旋回可能なスイベル継手を介して空気吸入口に接続することが可能 となり、その結果、杖状管やホースの動きに高い柔軟性および自由度を付与でき る。 本発明は、請求項１に記載の塵埃分離装置、および、請求項１１に記載の吸引 掃除機を提供するものである。望ましい特徴、有利な特徴については、従属請求 項に記述する。 上述したように、本発明は、杖状管やホースをスイベル継手を介して空気吸入 口に接続することを可能とするものである。また、上記導管はサイクロン内に突 出しているので、導管を容易に目視できるとともに、導管に容易に触れることが でき、それゆえ、導管の目詰まりの除去が容易となる。上記導管のサイクロン内 への突出により、サイクロンの長さを長くすることができるという効果も得られ 、その結果、分離された埃(dirt)および塵(dust)に対するサイクロンの収集容量 を向上することができる。 本発明の実施形態について、添付図面を参照して、以下に述べる。添付図面に おいて、 図１は、本発明に係る塵埃分離装置の側面断面図であり、 図２は、上記装置の一部を形成する空気吸入口およびシュラウドの側面斜視図 である。 上記装置１０は、上記各図に示すように、吸引掃除機内での使用に適している 。装置１０は、含塵空気吸入口１２、外側低効率サイクロン１４、シュラウド１ ６、内側高効率サイクロン１８、微細塵埃収集装置２０、および排気口２２を備 えている。外側低効率サイクロン１４、シュラウド１６、内側高効率サイクロン １８、微細塵埃収集装置２０、および排気口２２は、全て公知の構造であり、本 発明の本質的な部分を形成するものではない。それゆえ、ここでは、簡潔な記述 にとどめることにする。 外側サイクロン１４は、内表面１４ｂを有する外壁１４ａを有している。埃お よび塵の収集領域１４ｃは、外壁１４ａの下端に設けられている。 内側サイクロン１８は、内表面１８ｂを有する円錐台状壁１８ａと、長軸１８ ｃとからなっている。円錐状壁１８ａは、微細塵埃収集装置２０内に向かって開 口した円錐開口部１８ｄで終端となっている。微細塵埃収集装置２０は、その外 壁２０ａでの直径が、円錐開口部１８ｄよりも十分に大きくなっている。外壁２ ０ａは、傾斜壁２０ｂによって、内側サイクロン１８の円錐台状壁１８ａに接続 されている。また、これら傾斜壁２０ｂは、外側サイクロン１４の埃および塵の 収集領域１４ｃの下側の境界を形成している。 外側サイクロン１４および内側サイクロン１８の間には、シュラウド１６が配 置されている。シュラウド１６は、内側サイクロン１８の円錐台状壁１８ａから 独立して製造され、製造中に円錐台状壁１８ａに接続される。シュラウド１６は 、多数の穿孔（図示しない）を含む円筒部１６ａを有している。円筒部１６ａか らは、傾斜端面を有する平行側部分を備えた環状縁部１６ｂがぶら下げられてい る。上記傾斜端面は、内側サイクロン１８の長軸１８ｃに対して４５°の角度で 傾斜していることが好ましい。シュラウド１６の内部から内側サイクロン１８の 内部へ空気を通過させる手段が備えられているが、図面を明瞭にするという理由 から、図示していない。上記の空気移送手段は、シュラウド１６の内部から内側 サイクロン１８の内部へ通過する空気を、確実に、内側サイクロン１８の上端へ 接線方向に沿って流入させる。 内側サイクロン１８には、内側サイクロン１８の直径の大きい側の端部のほぼ 中央に配された排出口２２も備えられている。排出口２２は、適当な清浄空気排 出口に接続されているのが、都合がよい。 図１に示す装置は、通常以下の方法で使用される。塵を含んだ空気は、空気吸 入口を通って外側サイクロン１４に接線方向に沿って流入する。その空気流は外 壁１４ａの内表面１４ｂをらせん状に降下し、その次に、上記空気流がシュラウ ド１６に向かって上方へ流れて上記空気流の経路に沿って延びる間に、綿毛や埃 (dirt)の比較的大きい粒子が、外側サイクロン１４の埃および塵の収集領域１４ ｃで収集される。上記空気流がシュラウド１６を通過する際、縁部１６ｂはシュ ラウド１６の穿孔のいかなる目詰まりをも防ぐ。上記空気流は、シュラウド１６ の円筒部１６ａの穿孔を通過し、その次にシュラウド１６の内部から内側サイク ロン１８の内部へ流入する。上記空気流は、内側サイクロン１８内へ接線方向に 沿って流入するので、内側サイクロン１８の円錐台状壁１８ａの内表面１８ｂを らせん状に降下する。大部分の空気は、続いて内側サイクロン１８の軸１８ｃへ 向かって移動し、その次に排出口２２を通って出ていく。しかしながら、前もっ て空気流に乗って運ばれた埃および塵の粒子は、円錐開口部１８ｄに向かってら せん状に降下し、非常に速い速度で収集装置２０内に出てくる。上記埃および塵 の粒子は、収集装置２０の側壁２０ａに向かって撒き散らされ、収集装置２０の 底に収集される。残りの空気流は、円錐開口部１８ｄを通って内側サイクロン１ ８内へ戻り、続いて排出口２２を通って装置２０から出ていく。 全ての従来技術の装置では、空気吸入口１２が、ほぼ水平に、即ち、内側サイ クロン１８の軸１８ｃに対して垂直に配され、かつ、外側サイクロン１４の外壁 １４ａで終端となる導管によって構成されていた。以前は、これにより、外側サ イクロン１４内部の空気流に対していかなる不必要な妨げをも引き起こすことな く外側サイクロン１４内への接線方向に沿った流入を達成していた。しかしなが ら、本発明によれば、空気吸入口１２が、ほぼ鉛直に、あるいは、内側サイクロ ン１８の軸１８ｃに対して平行に配された導管１２ａによって構成されている。 上記導管１２ａは、外側サイクロン１４の内部における外壁１４ａとシュラウド １６の円筒部１６ａとの間に入り込んでいる。上記導管１２ａは、また、流入し てきた空気流を導管１２ａから外壁１４ａの接線方向に沿って排出させる直角屈 曲部１２ｂを備えている。この構成は、外側サイクロン１４の内部の空気流を過 度に妨げることがないことが分かった。外側サイクロン１４の外壁１４ａとシュ ラウド１６の円筒部１６ａとの距離は、１５ｍｍと３０ｍｍとの間であることが 好ましく、この距離がほぼ２０ｍｍであれば装置の効率が特に高くなる。 空気流を外側サイクロン１４上部から外側サイクロン１４内へ導入できること は、極めて有利である。特に、これにより、ホース１２ｃをスイベル継手によっ て導管１２ａに取り付けることができるようになる。また、これにより、装置１ ０を円筒形吸引掃除機内に用いたときに、その端に掃除器具が取り付けられるホ ース１２ｃを、導管１２ａの軸１２ｄを中心として、即ち、ほぼ水平な面内で、 ３６０°にわたって旋回させることができるようになる。この結果、スイベル継 手なしに達成できるであろうレベルよりも高い柔軟性および操作性(maneouverab ility)を上記機械に付与できる。 ホース１２ｃは、理解できるように、必ずしも、上記導管の軸１２ｄに垂直な 平面内で導管１２ａに取り付ける必要はない。傾斜継手を設けることもでき、こ れにより、ホース１２ｃが、軸１２ｄに対して傾斜した面内で旋回できるように なる。これは、特に、装置１０を円筒形吸引掃除機内に傾斜させて設けた場合、 即ち、軸１８ｃが鉛直線に対して傾斜している場合に有用である。この場合には 、軸１２ｄが鉛直線に対して傾斜することになるが、ホース１２ｃが、ほぼ水平 な面内や、全く他のいかなる面内において旋回可能となるように、ホース１２ｃ と導管１２ａとの間のスイベル継手を設けることができる。 本発明は、この技術分野において技術を有する読み手であれば、上述した特定 の実施例に限定されるものではないことが分かるであろう。本発明の意図の範囲 内であれば、多様な改良や変更を加えることができる。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．外壁および空気吸入口を有するサイクロンと、シュラウドと、空気流経路と を備える塵埃分離装置であって、上記空気流経路が、使用時に、塵埃分離装置に おける空気流の流れを、空気吸入口を通してサイクロン内へ、さらにサイクロン からシュラウドを通るように誘導すべく配され、サイクロンの空気吸入口が、サ イクロンの長軸にほぼ平行な方向に沿って、サイクロン内部におけるサイクロン の外壁とシュラウドとの間に突出した導管によって形成されている塵埃分離装置 。 ２．上記サイクロンの外壁と上記シュラウドとの間の間隙が、１５ｍｍと３０ｍ ｍとの間である請求項１に記載の塵埃分離装置。 ３．上記サイクロンの外壁と上記シュラウドとの間の間隙が、ほぼ２０ｍｍであ る請求項２に記載の塵埃分離装置。 ４．上記の空気吸入口を形成する導管が、サイクロンの長軸にほぼ平行な方向か らサイクロン内に入っている前出の各請求項のいずれかに記載の塵埃分離装置。 ５．上記導管が、使用時に、空気流を接線方向に沿ってサイクロン内に排出させ る直角屈曲部を備えている請求項４に記載の塵埃分離装置。 ６．上記導管と、上記導管のすぐ上流の空気流経路との間に、スイベル継手が設 けられている請求項４または５に記載の塵埃分離装置。 ７．上記導管が、シュラウドと一体的に形成されている前出の各請求項のいずれ かに記載の塵埃分離装置。 ８．上記シュラウドが、導管から遠い方のシュラウドの端部からぶら下げられた 縁部を備えている前出の各請求項のいずれかに記載の塵埃分離装置。 ９．上記シュラウドの下流に配された第２のサイクロンをさらに備える前出の各 請求項のいずれかに記載の塵埃分離装置。 １０．おおよそ添付図面を参照して先に記載した通りである塵埃分離装置。 １１．前出の各請求項のいずれかに記載の塵埃分離装置を備えた吸引掃除機。