JPH10511427A - 樹脂基分散接着剤 - Google Patents

樹脂基分散接着剤

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JPH10511427A JP9537740A JP53774097A JPH10511427A JP H10511427 A JPH10511427 A JP H10511427A JP 9537740 A JP9537740 A JP 9537740A JP 53774097 A JP53774097 A JP 53774097A JP H10511427 A JPH10511427 A JP H10511427A
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Abstract

(57)【要約】 樹脂と植物性油の構成物はとくに室内空間のための床張りや壁および天井の内張りを接着するのに適した接着特性を備えた低放出分散接着剤を製造するのに有利に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 樹脂基分散接着剤 本発明は、それ自体知られた水性ポリマー分散物とそれ自体知られ、とくに粘 着性を調整するために発明に係わる樹脂製剤にその製造中に添加される任意の付 加的添加物を含む分散接着剤に関する。 接着剤は適当な合成樹脂,天然樹脂あるいはポリマーを揮発性有機溶媒中に溶 かすことによって調合することができる。接着効果は接着剤の塗布および溶媒の 自然蒸発と固形接着成分の残留により接合されるべき基板の接合ののちに生じる 。 溶媒の蒸発は環境空気中および環境への揮発性有機化合物(VOC)の短期お よび長期放出のそれぞれ原因であった。いくつかの健康上および生態学上の理由 によりこのようなVOCの放出は望ましくない。水性ポリマー,プラスチックあ るいは合成樹脂分散物に基づく接着剤はこのような放出を避けるために益々使用 される。この場合の固化はその中に含まれる水の蒸発の間に生じる。このような 接着剤は分散接着剤と呼ばれる。 分散接着剤にはほとんどの場合初期粘着性は要求されない、例えば多くの工業 的製造向け用途の場合には接合しようとする部品を接着剤の固化までクランプ, プレスあるいは固定することができ、必要に応じて接着剤の凝固を加熱によって 促進することもできる。このようなタイプの接着剤の典型的な例は包装用接着剤 ,紙用接着剤あるいは木材用接着剤である。 他の分散接着剤が接合しようとする部品の固定や熱による促進凝固が不可能な 分野で使用される。この場合接着剤は接着剤の凝固が生じる前に接合しようとす る部品を接合後すぐにあるいは短時間で固定するに十分な初期粘着性を示さねば ならない。このような要件 を示す典型的分野は例えばインテリアにおける床カバー材,壁カバー材および天 井カバー材の接着である。 一般に、分散接着剤の調整において増粘着性樹脂は必要な初期粘着性を備えた 分散接着剤を供給するためにその中に混合される。この目的のために松やに(c olophonium)のような天然樹脂や、天然樹脂エステルがこれらの混合 物と同様に好んで用いられる。種々の形態で適用できる樹脂の選択は、接着剤に 対する必要条件次第であり熟練した職人はそれに良く通じている。 接着剤の調整過程において固体から高粘性の形態にある樹脂は分散製剤(これ も液状形態にある)中に混合するに十分な液状形態にしなければならない。一般 に、樹脂の液状形態を得るために分離操作の段階において液状樹脂製剤に調整さ れ、それから他の接着成分の混合物中に混合される。 このタイプの液状樹脂製剤は知られた先行技術にしたがって高い揮発性の有機 溶媒に樹脂を溶解することによって調整される。この方法で得られた樹脂の溶液 は室温において他の接着成分の混合物の中に混合される。しかしながら、この方 法は接着剤中に揮発性有機溶媒を持ち込む結果となり、このような接着剤は溶媒 の比率によって、低溶媒あるいは溶媒含有分散接着剤と呼ばれる。 通常、使用される高揮発性溶媒は200℃以下の沸点および標準条件のもとで 100Paより高い蒸気圧を示す。これらの蒸発は部分的には接着剤の塗布の間 あるいは塗布の直後に、また部分的には数週間および数か月の間に生じており、 高VOCの放出および環境空気の汚染の原因であり、これらは作業,環境および 消費者保護に関して本質的な問題を示していることから望ましくない。 EP 0 221 461は増粘着性樹脂をトルエン中70%溶液の形態で使 用する方法を記載している。このように接着剤中に持ち込まれたトルエンの一部 は長期間にわたる実質的なトルエン放出 の結果となり得る。同じことが他の高揮発性溶媒に当てはまる。 高揮発性溶媒成分を避けるために開発された他の知られた方法によれば樹脂は 200から250℃の沸点を有する液状有機化合物中に溶解されるのでハイボイ ラー(high boiler)と呼ばれる。 US−A 4 654 388は松やにと松やにエステル(colophon ium ester)を含む樹脂製剤をジエチレングリコールモノブチルエーテ ルと共に使用する方法を記載している。標準条件のもとでジエチレングリコール モノブチルエーテルは約2.7Paの蒸気圧を有しているのでこれで作られた接 着剤からの持続性放出につながる。 DE 4 039 781においては、樹脂製剤の製造に対する一般式R1− O−(X−O)n−R2(ここで、Xは2ないし4C原子を持つアルキレン、nは 1ないし8の整数、R1およびR2は水素あるいは6ないし12C原子を持つアリ ールあるいはアルキルアリール基であって、R1およびR2は同時に水素を表さな い)の物質の同時使用の記載がある。しかしながら、nは望ましくは1であるべ きことが示されており、モノフェニルグリコールエーテルについて記載した例は 標準条件のもとで4Paの蒸気圧を有する物質を表しており、これも持続性放出 につながる。n=25であるクレゾールおよびプロピレン酸化物付加生成物のよ うに、nがより高い場合には、これで作られた接着剤の接着特性が大きく低下す る傾向がある。 これら出版物において樹脂製剤の製造のために提案された物質は、ブチルジグ リコールアセテートのようにこの目的に適していることを知られた他のすべての ハイボイラーと同様、標準条件のもとで0.5Pa以上の測定可能な蒸気圧を示 す。これらの低い揮発性によって、前記物質は作業保護に関連する即時放出を導 くことはないが長 期にわたって蒸発することがあり、したがって環境空気を汚染し得る。ハイボイ ラーはそれ自体有害あるいは有毒に分類される訳ではなく有害と考えられる濃度 で放出するだけであるが、結果として生じる環境空気の汚染は益々認識が深まっ ている環境に対して本当に望ましくない。 解決されない放出の問題の他に樹脂製剤に用いられるハイボイラーはさらに望 ましくない副作用を示す。前記ハイボイラーはその低い揮発性によってそれで作 られた接着剤中に長期にわたって残存し、その比較的小さい分子サイズによって 接着された基板に移動する傾向がある。したがって、前記ハイボイラーは弾性床 材の軟化や、床カバー材の成分との化学反応およびにおいの発生と関係している 。 他の知られた方法、例えばEP 0 620 243によれば、分散補助剤の 使用により樹脂は自身で水の中に分散し、水性樹脂分散物としてポリマー分散物 中に添加される。 この場合水が揮発性キャリヤ媒体として干渉することは決してないが、親水性 および分散安定化試薬の存在は十分に速い接着力の発生や出来上がった接着剤の 塗布に関連する特性にそれぞれマイナスの効果を有する。 EP 255 637には、潤滑油として少なくとも1種類の植物油および/ または少なくとも1種類の動物油と接着促進剤として松やに含有樹脂および/ま たは松やにを含む接着油の記載がある。潤滑油と接着促進剤との比は40〜90 :60〜10の広い範囲に記載されている。潤滑剤としての油の作用は直接的に 重要であるが、樹脂は補助的作用を有するに過ぎない、すなわちそれは潤滑油の 粘着力を増す。この出版物のひとつの目的は潤滑、すなわち接着とは正反対の問 題である。したがって、望ましい混合比において潤滑剤が接着促進剤の優位を占 める。前記出版物は接着剤としてあるいは 接着剤、とくに水性分散接着剤の成分としてクレームされた製剤の使用を示唆し てはいない。樹脂の増粘効果が注目されている一方で、油には補助作用、すなわ ち液化剤としての作用しかないので、本発明の目的とは相いれない。さらに、前 記出版物は揮発成分の回避をクレームしていない。 EP 213 386は合成接着性樹脂をも用いたタイル表面に対する接着性 分散物を記載している。植物性油の単独あるいは松やに樹脂と組み合わせた使用 は記載されていない。 FR 2 543 564はエポキシ樹脂を基礎とする反応性分散接着剤を記 載している。この出版物のクレームには固体のアミン触媒の液状キャリヤとして エポキシ化された大豆油が記載されている。エポキシ化大豆油はエポキシ基を含 む合成的に調整された反応性植物油であり、本発明の油と同様に何も有しない。 化学的に変えられていない天然油あるいはエステル化された天然脂肪酸混合物の 単独あるいは松やに樹脂との組み合わせた使用については何も言及されていない 。 FR 2 155 658は溶媒なしのポリクロロプレン分散物中での接着力 増強効果のある樹脂の同時使用を記載している。特に、松やにおよび松やにエス テルが樹脂として言及されている。前記樹脂は樹脂製剤の製造のためにモノマー クロロプレン中に溶解されるかあるいは水の中に分散される。揮発性有機溶媒中 の溶液の形態あるいは水性樹脂エマルジョンの形態として上で知られているよう にすでに記載された樹脂製剤のほかには、本発明を示唆した証拠はない。特に、 植物性油の使用について何も言及されていない。 FR 1 504 067は着色層中の潤滑成分としてひまし油などを用いた 複写用紙を記載している。この場合油の潤滑デヘーシブ(dehesive)特 性が最も重要であるという事実は別として、松やに樹脂の使用やこのような樹脂 と植物性油の有利な組み合 わせも、これらの水性分散接着剤への使用についても記載されていない。 US 5288780はポリエチレン/ポリプロピレンプラスチックのための プライマとして水の中に分散された塩素化ポリオレフィンを記載している。この 文書はもっぱら合成軟化剤中の合成樹脂およびプラスチックのエマルジョンに言 及している。松やに樹脂および/または植物性油の使用は言及されていない。 このように、これまで知られた文書は松やにおよび/または松やに誘導体およ び植物性油からなり樹脂が機能を決定する成分として役立つ樹脂製剤を指摘して はおらず、とくにその分散接着剤への有利な使用を指摘していない。 したがって、本発明の目的は上記した不都合がなく低放出分散接着剤としてと くに建築の分野における床,壁および天井用のカバー材に有利に使用することが できる上記種類の分散接着剤を作り出すことにある。 本発明によれば、この目的は次の混合物からなる樹脂製剤を含む分散接着剤に より成し遂げられる: a.天然および/または改質松やに樹脂および/または松やに樹脂エステルおよ び/または松やにから得られる樹脂酸混合物、および/またはそのエステルの形 態にあってそれぞれ20ないし130℃の融点もしくは軟化範囲を有する樹脂の 20ないし90重量%と b. 室温で液状であってaに記載した樹脂のキャリヤ媒体(carrier medium)として役立ち、飽和および/または不飽和の水酸基を含むC14 −C22の植物性脂肪酸のグリセロールエステルの自然混合物(natural mixture)で、これらは任意に精製もしくは浄化され、および/または 任意に精製もしくは浄化され飽和および/または不飽和のC14−C22の植物 性脂肪酸の混 合物の1価のC1からC12のアルコールとのエステルからなる油の80ないし 10重量%。 本発明の分散接着剤は望ましくは a. 上記樹脂製剤の5−60重量%と b. 付加分散剤,消泡剤,防腐剤,増粘剤,調整剤,添加剤、およびそれ自体 知られたタイプの充填剤を任意に含み、それ自体知られたタイプの水性ポリマー 分散物もしくはエマルジョンの40−95重量%からなる。 望ましくは、樹脂製剤は均質混合物である。 本発明によれば樹脂製剤は本発明の量的範囲内において高度に提示された要求 事項に応じることが見出された。前記樹脂製剤は均質な液状で25〜95℃の温 度範囲での取扱いに必要な粘性に調整することができる。本発明の樹脂製剤は分 散製剤中に非常に良好に混合することができ、驚くべきことに、これで作られた 分散接着剤の結果として生じる初期粘着性は非常に可変的に調整することができ る。前記分散接着剤により接着されたカバー材には否定的な影響はない。 本発明により使用される液状キャリヤ媒体は測定し得るほどの蒸気圧を示さな い、したがって樹脂製剤のVOC放出は実質的に用いた樹脂の自己放出に限定さ れる。これで作られた分散接着剤は長期段階と同様に初期段階において知られた 手法により調整された接着剤に較べて著しく低いVOC放出を示す。それらは統 合された作業,環境および消費者保護の要求事項に高度に対応する。さらに増大 する生物分解性成分の増加した割合によって前記接着剤は環境的に高度に両立で きる。 本発明に係わる樹脂製剤を用いて分散接着剤が調合され、実際にはプラスチッ ク,合成ゴム,天然ゴムあるいは合成樹脂分散物、すなわちポリマー分散物,分 散材,消泡剤,増粘剤,防腐剤および調 整剤、他の添加剤からそれ自体知られた手法により構成することができる。本発 明の手順により調合された分散接着剤はその初期粘着性に非常にうまく調整する ことができ非常に良好な総合的な機能性を示す。それらは平面構造物用の接着剤 としてとくにインテリアの床,壁および天井用カバー材用の接着剤として有用で ある。 樹脂製剤の製造のための開示された手順はそれ自体知られたタイプの増粘性樹 脂を必要に応じて熱を加えて知られたタイプの植物性油の中に溶解することから なり、ここで樹脂および油のタイプによる特定の効果のある量的比への溶解が行 われる。 本発明により有用な油は先行技術によって今日まで使用された高あるいは非揮 発性の有機溶媒に代わって樹脂の液状キャリヤ媒体として役に立つ。油は定義さ れた沸点がないか、あるいはEU定義(Official Gazette o f the European Communities DE, dated January 6,1996, No.L4/13, annex 1,p oint 3)による250℃を超える沸点を有しており、自身揮発性有機化合 物(VOC)として考えられない。商業技術的に精製または浄化された形態にお いて、それらは実際問題として関連する放出を起こし得る他のVOC有意な量を 含んでいない。 とくにこの目的に有用なのは植物性油であって、その自然な形態は飽和,不飽 和、ときには水酸基を含むC14Cから22の脂肪酸の混合物のグリセロールエ ステルである。このタイプの油は例えばアマニ油,なたね油,ひまし油,ビート 根油,大豆油,ひまわり油などである。 また飽和および不飽和のC14Cから22の植物性脂肪酸の混合物と1価アル コール、例えばC1からC12の1価アルコールとのエステル化によって得られ る油が適している。 これら油の混合物もまた適している。 アマニ油のような不飽和油を用いる場合、乾燥増進剤、いわゆる乾燥剤(si ccative)を樹脂製剤中に添加することができ、乾燥剤はその後の酸化凝 固に寄与し接着結合力を高める。 ひまし油のような水酸基を含む油を使用する場合、水酸基と反応する特殊なポ リイソシアネートのような架橋剤を仕上がった接着剤に処理の前に添加すること ができ、これはその後の架橋に寄与し接着結合力を高める。 上記した植物性の脂肪酸混合物のエステルは、本発明により用いることができ るが、以下においては便宜上単に油と呼ばれる。 望ましくは、飽和,不飽和のグリセロールエステル、例えばさらに水酸基を含 有するC14からC22の脂肪酸の植物性の自然混合物がbによる樹脂製剤の液 状キャリヤとして使用される。 bによる樹脂製剤に対してより望ましくはアマニ油,なたね油,ひまし油,ビ ート根油,大豆油あるいはひまわり油のような植物油が必要に応じて精製または 浄化された形態でこれらの混合物と同様に液状キャリヤとして使用される。 bによる樹脂製剤に対して最も望ましくは、ひまし油あるいは大豆油のような 植物油が必要に応じて精製または浄化された形態でこれらの混合物と同様に液状 キャリヤとして使用される。 bによる樹脂製剤に対して望ましくは飽和および不飽和のC14からC22の 植物性脂肪酸の混合物と1価のC1からC12のアルコールとのエステルも液状 キャリヤとして使用される。 bによる樹脂製剤に対して望ましくはトール油脂肪酸の混合物と1価のC1か らC8のアルコールとのエステルが液状キャリヤとして使用される。 bによる樹脂製剤に対してより望ましくはトール油脂肪酸混合物のメチル,ブ チルあるいは2−エチルヘキシルエステルがこれらの混合物と同様に液状キャリ ヤとして使用される。 bによる樹脂製剤に対して最も望ましくはトール油脂肪酸混合物のブチルエス テルが液状キャリヤとして使用される。 bによる樹脂製剤に対して望ましくは記載された油の混合物も使用される。 本発明によってbによる樹脂製剤に対して使用し得る油は植物起源のものであ り、したがって樹脂酸、部分的に酸化された樹脂酸、いわゆる中性物質、および 非鹸化性成分を伴う自然汚染物を含むことがある。 本発明の樹脂製剤およびその使用のための増粘樹脂として有用なのはそれ自体 知られた植物性の樹脂であり、いわゆる樹脂酸の複合混合物である。これらの天 然樹脂酸混合物はアビエチン酸,ネオアビエチン酸,レボピマール酸,ピマール 酸,イソピマール酸,パルストリン酸などのように分子式C20302を持ち、 任意に脂肪酸エステル,テルペン,テルペンアルコールおよび炭化水素のような いわゆる中性物質と同様に、水素化,脱水素化あるいは酸化樹脂酸のような少量 成分を含むな特殊な不飽和カルボン酸から主に構成される。 このタイプの樹脂は主に樹木の樹脂から由来し、属の用語である松やに(co lophonium)と同様に、共通用語ではバルサム樹脂(balsamic resin),ルート樹脂(root resin)あるいはトール樹脂(t all resin)と呼ばれる。 本発明に関連するのは解釈できるこれら樹脂の普通名ではなく、それらの基本 的に類似した化学成分およびそれらの植物の起源である。 本発明の樹脂製剤およびその使用のための増粘樹脂として有用なのは20〜1 30℃の融点を有する化学的に変性ないし改質された松やに樹脂である。これら の樹脂はとくに二量化,重合,不均化あ るいは水素化および/またはヒドロアビエチンアルコールの1価ないし多価アル コールとのエステルのような樹脂酸誘導体のエステル化と同様にメタノール,エ チレングリコール,ジエチレングリコール,トリエチレングリコール,グリセロ ール,ペンタエリトリトールなどのような1価,2価あるいは多価アルコールと の均質あるいは混合エステル化によって得られる松やに誘導体である。 望ましくは、aによる樹脂製剤のために松やに樹脂が使用される。 望ましくは、aによる樹脂製剤のために二量化,重合,不均化および/または 水素化された松やに樹脂が使用される。 aによる樹脂製剤のために望ましくは1価ないし多価アルコールとのエステル が使用される。 aによる樹脂製剤のために望ましくは松やに樹脂のメチル,エチレングリコー ル,ジエチレングリコール,トリエチレングリコール,グリセロールあるいはペ ンタエリトリトールエステルがこれらの混合物と同様に使用される。 aによる樹脂製剤のために望ましくは松やに樹脂のトリエチレングリコールあ るいはグリセロールエステルがこれらの混合物と同様に使用される。 aによる樹脂製剤のために望ましくはパラフォルムアルデヒド改質松やに樹脂 が使用される。 aによる樹脂製剤のために望ましくは、それぞれ20から130℃の融点もし くは軟化範囲を有する樹脂が使用される。 aによる樹脂製剤のために望ましくは、それぞれ30から124℃の融点もし くは軟化範囲を有する樹脂が使用される。 aによる樹脂製剤のために望ましくは、それぞれ40から118℃の融点もし くは軟化範囲を有する樹脂が使用される。 aによる樹脂製剤のために望ましくは、それぞれ50から112 ℃の融点もしくは軟化範囲を有する樹脂が使用される。 aによる樹脂製剤のために望ましくは、それぞれ60から106℃の融点もし くは軟化範囲を有する樹脂が使用される。 aによる樹脂製剤のために望ましくは、それぞれ70から100℃の融点もし くは軟化範囲を有する樹脂が使用される。 本発明により用いることができる上述の松やに樹脂およびその誘導体は、以下 においては便宜上の目的で短く樹脂と呼ばれる。また、これら樹脂の混合物も適 合する。 aの樹脂製剤のために本発明により使用される樹脂は部分的に植物起源のもの であるから脂肪酸,部分的に酸化された樹脂酸、いわゆる中性物質、および非鹸 化性成分の自然汚染物を含み得る。 また、クマロン樹脂,クマロンインデン樹脂,フェノール樹脂,オレフィン/ エステル共重合樹脂,エチレン酢酸ビニル共重合樹脂,オレフィン/スチレン共 重合樹脂,ポリジエン樹脂,シクロペンタジエン樹脂およびゴムなど、加えてこ れらの混合物のようなそれぞれ20から130℃の間の融点もしくは軟化範囲を 有する合成樹脂を本発明により使用される樹脂に添加することができる。この発 明は、合成樹脂が発明の樹脂に較べて少量存在するならばこのような混和物によ って影響されない。 本発明の樹脂製剤は樹脂基ポリマー分散物および樹脂基分散接着剤の調合に使 用される。 それ自体知られたタイプのポリマー分散物はこれに適しており、アクリル酸エ ステル,メタクリル酸エステル,アクリル酸,メタクリル酸,アクリロニトリル ,酢酸ビニル,塩化ビニル,エチレン,スチレン,ブタジエンなどに基づく単独 重合体,共重合体およびブロック共重合体の水性分散物およびこれらポリマー分 散物の混合物のような前記ポリマー分散物は20−95℃の温度で十分なせん断 安定度を示す。このリストは例として示したに過ぎなく、他のポリ マー分散物の基本的適用性は簡単な研究室実験により調査することができる。 本発明に係わる樹脂製剤の製造は、加熱された混合容器に油を入れ、20−1 30℃、望ましくは70から90℃の範囲の温度に加熱するようにして行われる 。樹脂は掻き混ぜながら分けて添加され混合される。約30分から数時間の期間 を経て得られた製剤は、必要に応じてテルペンのような揮発成分を松やに樹脂か ら冷却器によって分離するために掻き混ぜながら約100℃まで加熱することが できる。適切なより長い撹拌時間が期待できる場合には、その溶解度によっては 樹脂の混合を室温で行うこともできる。 望ましくは液状キャリヤ媒体が加熱された混合容器に入れられて30から12 0℃に加熱され、掻き混ぜながら樹脂が添加され、30から120℃の範囲に温 度を保持しながら均質な混合物を形成するに十分な時間撹拌が続けられる。 望ましくは、液状キャリヤ媒体が加熱された混合容器に入れられて40から1 10℃に加熱され、掻き混ぜながら樹脂が添加され、40から110℃の範囲に 温度を保持しながら均質な混合物を形成するに十分な時間撹拌が続けられる。 望ましくは液状キャリヤ媒体が加熱された混合容器に入れられて50から10 0℃に加熱され、掻き混ぜながら樹脂が添加され、50から100℃の範囲に温 度を保持しながら均質な混合物を形成するに十分な時間撹拌が続けられる。 望ましくは液状キャリヤ媒体が加熱された混合容器に入れられて60から95 ℃に加熱され、掻き混ぜながら樹脂が添加され、60から95℃の範囲に温度を 保持しながら均質な混合物を形成するに十分な時間撹拌が続けられる。 望ましくは液状キャリヤ媒体が加熱された混合容器に入れられて70から90 ℃に加熱され、掻き混ぜながら樹脂が添加され、70 から90℃の範囲に温度を保持しながら均質な混合物を形成するに十分な時間撹 拌が続けられる。 望ましくは得られた混合均質樹脂製剤が撹拌しながら90から100℃に加熱 されると共にこの温度に30分から5時間保持され、そして任意に揮発成分が適 当な方法で除去される。 望ましくは、得られた混合均質樹脂製剤が撹拌しながら30−90℃に、より 望ましくは60−90℃に、最も望ましくは70−90℃にそれぞれ加熱または 冷却され、この温度範囲で即時に処理もしくは貯蔵される。 最終的な液状樹脂製剤はポリマー分散物あるいは他の接着成分にそれぞれ直接 混合してもよく、別の混合器に入れる場合には分散に先だって冷却あるいは再加 熱してもよく、前記樹脂製剤が液状の移動性のある状態に留まる温度に保管して もよい。 本発明に係わる樹脂製剤の分散接着剤への混合は知られた樹脂製剤について従 来実施されていたような熟練した職人に知られた方法とは異なる方法によって行 うことができる。最も簡単な場合、任意に分散および消泡剤を他の付加物や充填 剤と共に備えたポリマー分散物が液状樹脂製剤が分けて混合されたところに入れ られる。入れられた分散製剤と樹脂製剤の両者は分散のあいだ20から95℃の 間の温度にさらされる。最適の混合温度は樹脂製剤の粘性に加えて分散製剤の温 度安定性によって決まる。分散の期間は均質な接着製剤を形成するために十分に 長い。この操作方法は分散接着剤の技術における熟練者にとって自明である。 望ましくは樹脂からまだ遊離している分散製剤が加熱された混合容器に入れら れ20から95℃に加熱される。その後、30から90℃の温度を有する液状の 樹脂製剤が撹拌のもとで添加され均質な接着製剤を形成するに十分に長く分散さ れる。 望ましくは樹脂製剤の分散ののち分散接着製剤は室温に冷却され る。 ポリマー分散物に添加される樹脂製剤およびその量の両方において特定の比率 量の樹脂/油の組み合わせのみが上記目的の解決に導くことができることが示さ れた。また、これらの量的比は樹脂および油のタイプに依存し得る。 本発明の教示によれば、その樹脂:油の比ができるだけ高くそして粘性が20 から90℃の温度範囲で達成された樹脂製剤はうまく取り扱うことができ、プロ セス工学によりポンプで汲み上げて混合することができ、それで作られた分散接 着剤に同じ比率量で用いればより低い樹脂:油の比を有する樹脂製剤に較べてよ り高い初期粘着性および結合力となる。より低い樹脂:油の比はより低い粘性を 備えた樹脂製剤となり、より低い初期粘着性と結合力を有し、より長いオープン タイム(open time)を有するより軟質な分散接着剤を提供する。 基本的に重量比で90:10から20:80の範囲の樹脂:油の比が適してい る。重量比で80:20から60:40の範囲のにわたる樹脂:油の比がより好 ましい。いずれの場合も最も適した樹脂:油の比は樹脂および油のタイプ、樹脂 製剤の望ましい粘性および分散接着剤の望ましい特性によって異なる。これらは 実験によって簡単に決めることができる。 本発明の教示によれば、前記樹脂製剤の自己粘着性および自己結合力が樹脂製 剤が添加されなかった接着製剤のそれよりも高くないとするならば、分散接着剤 において達成することができる初期粘着性と結合力は同一樹脂:油比においては 混合された樹脂製剤の量が増すと共に増加する。本発明によれば分散接着剤中の 樹脂製剤の比率量は5−60%が適しており、ここで20から30%の比率量が より好ましい。 とくに、本発明により調合された分散接着剤の高い初期粘着性と 結合力は自身固体であり、それぞれ50から130℃の間の融点ないし軟化範囲 を示す樹脂でできた樹脂製剤を用いることにより達成することができる。室温に おいて自身液体であるかあるいはそれぞれ25−50℃の間の融点ないし軟化範 囲を示す樹脂からの樹脂製剤はより低い初期粘着性とより低い結合力を備えたよ り軟質な分散接着剤となる。本発明によれば、樹脂を適切に選択することによっ てあるいはそれぞれ異なる融点ないし軟化範囲を有する樹脂の混合によって、樹 脂製剤を作ることができ、これによってこれで作られた分散接着剤の粘着性や固 形特性を明確に調整することができる。 要約するに、本発明の教示によれば液状の樹脂製剤を調合することができ、こ れは分散接着剤によく混合することができ、前記分散接着剤の接着特性の特別な 調整を可能にしそして樹脂製剤中に含まれる液状キャリヤによって付加的に引起 されるVOC放出を生じない。したがって、本発明は新しい方法を記載しており 、この方法は樹脂製剤中に液状キャリヤを用いることの不都合を避け同時に樹脂 添加により分散接着剤の接着特性の所望の調整を可能にする。 さらに本発明の特性、目的および利点が次の実施例から得られる。 実施例 本発明の方法をさらに説明するために次の樹脂および油から樹脂製剤が調合さ れた。 樹脂: R1=松やにバルサム樹脂 WW/X R2=松やにペンタエリトリトールエステル 商品名:dertoline P2 R3=松やにトリエチレングリコールエステル 商品名:tragum 2333DI R4=松やに(重合) 商品名:tragum PK 101 R5=松やにグリセロールエステル 商品名:dertoline G2L R6=松やに(パラフォルムアルデヒド改質) 商品名:tragum SP R7=松やに(不均化) 商品名:resin 731 P R8=松やに(水素化) 商品名:staybelite resin 油: O1=大豆油 O2=ひまし油 O3=なたね油 O4=アマニ油 O5=ビート根油 O6=ひまわり油 O7=トール油脂肪酸ブチルエステル 樹脂製剤の製造 植物油が装填され80℃に加熱される。1時間以上掻き混ぜながら80℃の温 度に保持し任意に砕かれた樹脂が分けて添加される。さらに1時間80℃で撹拌 が続けられ、仕上がった樹脂製剤が評価されそして接着製剤中に混合される。 樹脂製剤中の樹脂濃度の最大範囲 樹脂の接着力増強効果は最前面にあり油は液化補助成分としてのみ作用するの で、樹脂の最大量を持ち同時に扱うことのできる濃度の樹脂製剤RPは異なる樹 脂および油から製造される。80℃で十分にポンプで汲み上げ混合することがで きる蜂蜜状の粘性は以下の樹脂:油の比から得られる。 このように製造された樹脂製剤RPはR1O1/8020,R2O2/752 5として参照されており同様に樹脂および油のタイプ重量パーセントでのその比 率量に依存している。 さらに、R4O7,R5O5およびR6O4に関する実施例により表2に示す ように、個々の樹脂−油の組み合わせから樹脂量の減少と共に連続的な濃度が示 されている。 分散接着剤中の本発明の樹脂製剤の挙動をさらに説明するために次の基本的な 接着剤処方を表3に示す。同様の方法で塗布される接着粘度の調整と共に添加さ れた樹脂製剤の異なる量を平均させるためにドロマイト粉と水の比率量が変更さ れる(量は重量パーセントで示される) 接着剤の調合のために樹脂製剤を除くすべての成分が均質に予備混合される。 このようにして得られた予備混合物は室温で装填され、均質な接着製剤が得られ るまで勢いよく撹拌しながら80℃の温度を有する液状樹脂製剤がその中にすば やく分散させられる。 VK1およびVK2と呼ばれ、異なる初期粘着性を有し織物の床カバー材用の 2種の業務用分散接着剤が上記方法により得られた接着剤と比較された。 接着剤の評価 接着剤の初期接着力が測定される。この目的のため接着剤がインデンテーショ ンB1(indentation B1)によりチップボールに塗布される。1 0分のエアレーション期間ののち縫った織物カバーの5×25cmの大きさの3 本の細長片(Girmes brand, quality 86705, d essin 2533)が接着剤層に挿入され2kgの手動ローラを使用してく っつけられる。挿入されたカバー片はコンプリートエリア(complete area)に1kgの重さがかけられる。それぞれ25,40および50分後に 、各細長片は50Nのばねばかりによって垂直方向に引き抜かれ、示した力が記 録される。その結果は表4にまとめられている(引き抜き力はN)。 その結果は、それぞれ同じ条件下において油のタイプはいくつかの樹脂タイプ (No.1〜5,No.7〜12)についてさほど大きな影響はない、しかし他 のタイプ(No.13および14.No.19,20および24)については影 響がある。 No.7ないし12の結果は、室温において液状であり軟質樹脂と呼ばれる樹 脂は非常に低い値となる傾向があるが、例えば他の樹脂との混合成分として使用 できそうであることを示す。 結果は、樹脂製剤の樹脂割合が減少するにつれて値が減少すること、あるいは 高い樹脂割合を示す樹脂製剤(No.20−23,No.30,33−35)に ついて基本的に高い値が達成されることをそれぞれ示している。 No.28−32の結果は、同じ樹脂製剤を使用すると接着製剤中の樹脂製剤 の比率が増加するにつれて25分の数値が増加することを示している。40およ び55分の数値は樹脂製剤の比率が20%を超えるとあまり変わらない。 全体として、結果は、発明にしたがって樹脂製剤を使用することにより分散接 着剤はその初期粘着性に関してとくに広い範囲に影響を受け得る。ほとんどの場 合業務用接着剤の初期粘着性に到達することができるが、本発明に係わる接着剤 の初期粘着性はしばしばそれよりも良くなる。混合樹脂を使用することにより初 期粘着性は、オープンタイム,せん断抵抗力,最終安定性および耐熱性などのよ うな他の接着特性と同様に、本発明の教示に基づいて適切な樹脂製剤の選択とそ れぞれ任意な前記樹脂製剤の混合とその製造により調整することができる。 重ねて、分散接着剤の技術的特性はポリマー分散物および添加剤の選択によっ てさらに影響され、この選択は熟練した職人には明白である。 VOC放出挙動 VOC放出挙動を比較するため、樹脂製剤RP1およびRP2が既知の先行技 術にしたがって液状キャリヤ媒体,BDGA,BDGおよびPhG(これらは揮 発性のない媒体である)を用いて、大豆油およびひまし油を用いた樹脂製剤RP 3およびRP4と同様に製造された(表5): これらの樹脂製剤を用いて分散接着剤がすでに上記した方法により調合され、 その処方が表6に示されている(量は重量パーセントで与えられる): 同時に実施に関する接着剤の有効性における若干の相違を例証することを意図 しているので、例証されるべき変動パラメータをのぞいて処方は同一に構成され てはいない。したがって、接着剤EK1は高い比率のポリマーと比較的低い比率 の樹脂を有する接着剤に相当し(ポリマー:樹脂の比約3:1)、接着剤EK2 はより低い比率のポリマーとより高い比率の樹脂を有する典型的な高充填湿潤接 着剤に相当する(ポリマー:樹脂の比約1:1)。本発明によって調合された接 着剤EK3およびEK4はそれぞれ1.5ないし2:1という中庸のポリマー: 樹脂比を有する湿潤接着剤である。 放出試験方法論 試験片の準備および放出の測定は規定された同じ条件で行われる。試験片とし て接着層が用いられ、これは不活性ガラスキャリヤ上に14日間23/50の気 圧(normal atmosphere)で貯蔵された。試験は0.18m3 の容積を有する放出試験チェンバのなかで行われる。チェンバは高清浄化空気で パージされる。パージガスは接着層から放出される個々の物質を同定するために 活性炭を通して送給される。活性炭に吸収されたVOCは適当な溶媒に溶解され GC/MS(ガスクロマトグラフィ/質量分析)カップリングにより同定される 。さらなる分析操作においてGC/FIDにより測定された信号の合計がTRG S 404にしたがってトルエン等量として定量され、[μg/m2h]として 表される。結果は表7に示す。 既知の先行技術と違って、結果は本発明に係わる樹脂製剤は非常に低い放出の 分散接着剤の調合を保証すること示している。現在の熟練者の意見によれば、3 00μg/m2h以下の建築材料の放出因子は安全性が高いと見なされている。 したがって、先行技術によって調合された接着剤が深刻に高い値を示すのに、本 発明に係わる方法により、前記値よりも低い放出因子を示す接着剤が製造できる 。 EK1およびEK2に較べて、本発明により調合した接着剤EK3およびEK 4は匹敵する量の樹脂製剤が使用されたとしても全体の放出が急激に減少し、こ れらの放出が結局使用された樹脂(テルペン)やポリマー分散物(モノマー)の 種々の揮発性微量成分によってのみ引き起こされていることを示している。もし 適切な低テルペン(脱臭された)樹脂や低モノマー分散物が選択されるならば本 発明の方法に係わる放出因子は200μg/m2hよりも低い範囲にもさらに減 少させることができる。 対照的に、二つの接着剤EK1およびEK2の場合、実質的なVOC放出は樹 脂製剤の製造において使用される揮発性キャリヤ物質によって付加的に引き起こ されている。 要約すると、 1.分散接着剤中への含有に必要な液体の濃度を示し 2.分散接着剤の特定の接着特性、例えば初期粘着性の直接調整を可能にする 3.樹脂製剤の液状キャリヤ媒体によって引き起こされるVOC放出を起こさな い、あるいは無意味な程度の放出しか起こさない 4.その植物性起源なので高い環境適合性を有していると見なすことができる 発明に係わる樹脂製剤が開発された。 本発明の望ましい実施態様は: 重量で8ないし55パーセントの樹脂を含むことを特徴とする分散接着剤であ る。 重量で10ないし50パーセントの樹脂を含むことを特徴とする分散接着剤で ある。 重量で12ないし45パーセントの樹脂を含むことを特徴とする分散接着剤で ある。 重量で14ないし40パーセントの樹脂を含むことを特徴とする分散接着剤で ある。 重量で16ないし36パーセントの樹脂を含むことを特徴とする分散接着剤で ある。 重量で18ないし33パーセントの樹脂を含むことを特徴とする分散接着剤で ある。 重量で20ないし30パーセントの樹脂を含むことを特徴とする分散接着剤で ある。 重量で30−88パーセントの樹脂と重量で70ないし12パーセントの液状 油からなる樹脂製剤を含むことを特徴とする分散接着剤である。 重量で40−86パーセントの樹脂と重量で60ないし14パーセントの液状 油からなる樹脂製剤を含むことを特徴とする分散接着剤である。 重量で50−80パーセントの樹脂と重量で50ないし16パーセントの液状 油からなる樹脂製剤を含むことを特徴とする分散接着剤である。 重量で60−82パーセントの樹脂と重量で40ないし18パーセントの液状 油からなる樹脂製剤を含むことを特徴とする分散接着剤である。 重量で65−80パーセントの樹脂と重量で35ないし20パーセントの液状 油からなる樹脂製剤を含むことを特徴とする分散接着 剤である。 樹脂としてバルサム樹脂,ルート樹脂,および/またはトール樹脂の形態の松 やに樹脂が使用されることを特徴とする分散接着剤である。 樹脂としてその水素化,脱水素化,不均化および/または重合誘導体の形態の 松やに樹脂が使用されることを特徴とする分散接着剤である。 樹脂として松やに樹脂および/またはその水素化,脱水素化,不均化および/ または重合誘導体の1価もしくは多価アルコールとのエステルが使用されること を特徴とする分散接着剤である。 樹脂として松やに樹脂および/またはその水素化,脱水素化,不均化および/ または重合誘導体のメチル,ブチル,エチレングリコール,ジエチレングリコー ル,グリセロールおよび/またはペンタエリトリトールエステルが使用されるこ とを特徴とする分散接着剤である。 樹脂としてパラフォルムアルデヒドにより改質された松やに樹脂および/また はパラフォルムアルデヒドにより改質された松やに樹脂の水素化,脱水素化,不 均化および/または重合誘導体が使用されることを特徴とする分散接着剤である 。 樹脂として主にアビエチン酸,ネオアビエチン酸,レボピマール酸,ピマール 酸,イソピマール酸,パルストリン酸のように分子式C20302を持つ不飽和 カルボン酸および/またはこれらの水素化,脱水素化,酸化,不均化および/ま たは重合誘導体からなる樹脂酸の混合物が使用されることを特徴とする分散接着 剤である。 樹脂として主にアビエチン酸,ネオアビエチン酸,レボピマール酸,ピマール 酸,イソピマール酸,パルストリン酸のように分子式C20302を持つ不飽和 カルボン酸および/またはこれらの水素化,脱水素化,酸化,不均化および/ま たは重合誘導体からなる樹 脂酸の混合物の1価もしくは多価アルコールとのエステルが使用されることを特 徴とする分散接着剤である。 樹脂としてパラフォルムアルデヒドにより改質された主にアビエチン酸,ネオ アビエチン酸,レボピマール酸,ピマール酸,イソピマール酸,パルストリン酸 のように分子式C20302を持つ不飽和カルボン酸および/またはパラフォル ムアルデヒドにより改質されたこれらの水素化,脱水素化,酸化,不均化および /または重合誘導体からなる樹脂酸の混合物が使用されることを特徴とする分散 接着剤である。 樹脂として室温で液状の樹脂が使用されることを特徴とする分散接着剤である 。 樹脂として先に記載された樹脂の混合物が使用されることを特徴とする分散接 着剤である。 キャリヤ媒体油として主にC14ないしC22の脂肪酸のグリセロールエステ ルの自然混合物が使用されることを特徴とする分散接着剤である。 キャリヤ媒体油として自然および任意に精製もしくは浄化されたアマニ油,な たね油,ひまし油,ビート根油,大豆油,ひまわり油あるいはこれらの混合物が 使用されることを特徴とする分散接着剤である。 キャリヤ媒体油として自然および任意に精製もしくは浄化されたなたね油,ひ まし油あるいは大豆油あるいはこれらの混合物が使用されることを特徴とする分 散接着剤である。 キャリヤ媒体油として自然および任意に精製もしくは浄化されたなたね油が使 用されることを特徴とする分散接着剤である。 キャリヤ媒体油として自然および任意に精製もしくは浄化されたひまし油が使 用されることを特徴とする分散接着剤である。 キャリヤ媒体油として自然および任意に精製もしくは浄化された 大豆油が使用されることを特徴とする分散接着剤である。 キャリヤ媒体油として飽和および不飽和のC14ないしC22の植物性脂肪酸 の混合物と1価のC1ないしC12のアルコールとのエステルが使用されること を特徴とする分散接着剤である。 キャリヤ媒体油としてトール油脂肪酸混合物と1価のC1ないしC8のアルコ ールとのエステルが使用されることを特徴とする分散接着剤である。 キャリヤ媒体油としてトール油脂肪酸混合物のメチル,ブチルあるいは2−エ チルヘキシルエステル単独、あるいはこれらの混合物が使用されることを特徴と する分散接着剤である。 キャリヤ媒体油としてトール油脂肪酸混合物のブチルエステルが使用されるこ とを特徴とする分散接着剤である。 キャリヤ媒体油として先に記載された油の混合物が使用されることを特徴とす る分散接着剤である。 液状のキャリヤ媒体を加熱した混合容器に入れ、20ないし130℃に加熱し たのち、撹拌しながら樹脂を混合すると共に20ないし130℃の温度に保持し ながら均質混合物が得られるまで撹拌を続けることを特徴とする樹脂製剤の製造 方法である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.知られている液状ポリマー分散剤と、知られている任意の付加的添加剤を含 む分散接着剤であって、 a. 天然および/または改質松やに樹脂および/または松やに樹脂エステルお よび/または松やにから得られる樹脂酸混合物、および/またはそのエステルの 形態にあってそれぞれ20ないし130℃の融点もしくは軟化範囲を有する樹脂 20ないし90重量%、および b. aに記載した樹脂のキャリヤ媒体として室温で液状であり、任意に精製も しくは浄化された飽和および/または不飽和の水酸基を含むC14−C22の植 物性脂肪酸のグリセロールエステルの自然混合物、および/または任意に精製も しくは浄化された飽和および/または不飽和のC14−C22の植物性脂肪酸の 混合物のC1ないしC12の1価アルコールとのエステルからなる油80ないし 10重量% の混合物からなる樹脂製剤を含むことを特徴とする分散接着剤。 2.a. 請求項1に係わる樹脂製剤5−60重量%と b. 知られている任意のタイプの付加分散剤,消泡剤,防腐剤,増粘剤,調整 剤,添加剤および充填剤を含む既知の水性ポリマー分散物もしくはエマルジョン 40−95重量% からなる請求項1に記載の分散接着剤。 3.前記樹脂製剤が均質混合物であることを特徴とする請求項1または請求項2 に記載の分散接着剤。 4.8ないし55重量%、あるいは10ないし50重量%、あるい は12ないし45重量%、あるいは14ないし40重量%、あるいは16ないし 36重量%、あるいは18ないし33重量%、あるいは20ないし30重量%の 樹脂製剤を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の分散接着 剤。 5.30ないし88重量%の樹脂と70ないし12重量%の液状油、あるいは4 0ないし86重量%の樹脂と60ないし14重量%の液状油、あるいは50ない し84重量%の樹脂と50ないし16重量%の液状油、あるいは60ないし82 重量%の樹脂と40ないし18重量%の液状油、あるいは65ないし80重量% の樹脂と35ないし20重量%の液状油の樹脂製剤を含むことを特徴とする請求 項1ないし4のいずれかに記載の分散接着剤。 6.樹脂としてバルサム樹脂,ルート樹脂,および/またはトール樹脂の形態の 松やに樹脂が使用され、あるいは樹脂としてその水素化,脱水素化,不均化およ び/または重合誘導体の形態の松やに樹脂が使用され、あるいは 樹脂として松やに樹脂および/またはその水素化,脱水素化,不均化および/ま たは重合誘導体の1価もしくは多価アルコールとのエステルが使用され、あるい は 樹脂として松やに樹脂および/またはその水素化,脱水素化,不均化および/ま たは重合誘導体のメチル,ブチル,エチレングリコール,ジエチレングリコール ,グリセロールおよび/またはペンタエリトリトールエステルが使用され、ある いは 樹脂としてパラフォルムアルデヒドにより改質された松やに樹脂および/または パラフォルムアルデヒドにより改質された松やに樹脂の水素化,脱水素化,不均 化および/または重合誘導体が使用され、あるいは 樹脂として主にアビエチン酸,ネオアビエチン酸,レボピマール酸,ピマール酸 ,イソピマール酸,パルストリン酸のように分子式C20302を持つ不飽和カ ルボン酸および/またはこれらの水素化,脱水素化,酸化,不均化および/また は重合誘導体からなる樹脂酸の混合物が使用され、あるいは 樹脂として主にアビエチン酸,ネオアビエチン酸,レボピマール酸,ピマール酸 ,イソピマール酸,パルストリン酸のように分子式C20302を持つ不飽和カ ルボン酸および/またはこれらの水素化,脱水素化,酸化,不均化および/また は重合誘導体からなる樹脂酸の混合物の1価もしくは多価アルコールとのエステ ルが使用され、あるいは 樹脂としてパラフォルムアルデヒドにより改質された主にアビエチン酸,ネオア ビエチン酸,レボピマール酸,ピマール酸,イソピマール酸,パルストリン酸の ように分子式C20302を持つ不飽和カルボン酸および/またはパラフォルム アルデヒドにより改質されたこれらの水素化,脱水素化,酸化,不均化および/ または重合誘導体からなる樹脂酸の混合物が使用され、あるいは 樹脂として上記樹脂の混合物が使用されることを特徴とする請求項1ないし5の いずれかに記載の分散接着剤。 7.樹脂としてそれぞれ20ないし130℃、望ましくは30ないし124℃、 より望ましくは40ないし118℃、50ないし112℃さらに望ましくは60 ないし106℃、最適の場合70ないし100℃の融点もしくは軟化範囲を有す る樹脂が使用され、あるいは樹脂として室温で液状の樹脂が使用され、あるいは 樹脂として先に記載された樹脂の混合物が使用されることを特徴とする請求項1 ないし6のいずれかに記載の分散接着剤。 8.キャリヤ媒体油として主にC14−C22の脂肪酸のグリセロールエステル の自然混合物が使用されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載 の分散接着剤。 9.キャリヤ媒体油として自然および任意に精製もしくは浄化されたアマニ油, なたね油,ひまし油,ビート根油,大豆油,ひまわり油あるいはこれらの混合物 が使用され、あるいは キャリヤ媒体油として自然および任意に精製もしくは浄化されたなたね油,ひま し油あるいは大豆油あるいはこれらの混合物が使用され、あるいは キャリヤ媒体油として自然および任意に精製もしくは浄化されたなたね油が使用 され、あるいは キャリヤ媒体油として自然および任意に精製もしくは浄化されたひまし油が使用 され、あるいは キャリヤ媒体油として自然および任意に精製もしくは浄化された大豆油が使用さ れることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の分散接着剤。 10.キャリヤ媒体油として飽和および不飽和のC14ないしC22の植物性脂 肪酸の混合物と1価のC1ないしC12のアルコールとのエステルが使用される ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の分散接着剤。 11.キャリヤ媒体油としてトール油脂肪酸混合物と1価のC1ないしC8のア ルコールとのエステルが使用され、あるいは キャリヤ媒体油としてトール油脂肪酸混合物のメチル,ブチルあるいは2−エチ ルヘキシルエステル単独、あるいはこれらの混合物が使用され、あるいは キャリヤ媒体油としてトール油脂肪酸混合物のブチルエステルが使用されること を特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の分散接着剤。 12.キャリヤ媒体油として先に記載された油の混合物が使用されることを特徴 とする請求項1ないし11のひとつまたはそれ以上に記載の分散接着剤。 13.液状のキャリヤ媒体を加熱した混合容器に入れ、20ないし130℃、望 ましくは70ないし90℃に加熱したのち、撹拌しながら樹脂を混合すると共に 20ないし130℃、望ましくは70ないし90℃の温度に保持しながら混合物 、望ましくは均質混合物が得られるまで撹拌を続け、接着製剤、望ましくは均質 接着製剤の製造のために、樹脂からまだ遊離している分散製剤を加熱した混合容 器に入れ、20ないし90℃に加熱したのち、撹拌しながら30ないし90℃の 温度を有する液状樹脂製剤を混合しそして接着製剤、望ましくは均質接着製剤を 得るに十分に長い間分散させることを特徴とする請求項1ないし12のひとつま たはそれ以上に記載の樹脂製剤の製造方法。 14.樹脂基低放出分散接着剤の製造のための請求項1ないし12のいずれかに 記載の樹脂製剤の使用。 15.例えばセラミックス,石材,木材,プラスチック,織物,紙,厚紙などの 材料からなる面構造物の接着、望ましくはインテリヤにおけるセラミックス,P VC,ポリオレフィン,ゴム,織物,リノリューム,コルク,木材などからなる 床,壁および天井カバー材の接着のための請求項1ないし12のいずれかに記載 の分散接着剤の 使用。 16.樹脂基低放出分散接着剤の製造のための a. 天然および/または改質松やに樹脂および/または松やに樹脂エステルお よび/または松やにから得られる樹脂酸混合物、および/またはそのエステルの 形態にあってそれぞれ20ないし130℃の融点もしくは軟化範囲を有する樹脂 20ないし90重量%、および b. aに記載した樹脂のキャリヤ媒体として室温で液状であり、任意に精製も しくは浄化された飽和および/または不飽和の水酸基を含むC14−C22の植 物性脂肪酸のグリセロールエステルの自然混合物、および/または任意に精製も しくは浄化され飽和および/または不飽和のC14−C22の植物性脂肪酸とC 1ないしC12の1価アルコールの混合物のエステルからなる油80ないし10 重量% からなる樹脂製剤の使用。 17.前記分散接着剤が a. 請求項1に係わる樹脂製剤5−60重量%と b. 既知任意のタイプの付加分散剤,消泡剤,防腐剤,増粘剤,調整剤,添加 剤および充填剤を含む既知の水性ポリマー分散物もしくはエマルジョン40−9 5重量% からなることを特徴とする請求項16に記載の樹脂製剤の使用。 18.例えばセラミックス,石材,木材,プラスチック,織物,紙,厚紙などの 材料からなる面構造物の接着、望ましくはインテリヤにおけるセラミックス,P VC,ポリオレフィン,ゴム,織物,リノリューム,コルク,木材などからなる 床,壁および天井カバー材の 接着のための請求項16あるいは17に記載の樹脂製剤の使用。 19. a)前記樹脂製剤が均質混合物であり、および/または b)前記分散接着剤が8ないし55重量%、あるいは10ないし50重量%、あ るいは12ないし45重量%、あるいは14ないし40重量%、あるいは16な いし36重量%、あるいは18ないし33重量%、あるいは20ないし30重量 %の樹脂製剤を含み、および/または c)前記分散接着剤が30ないし88重量%の樹脂と70ないし12重量%の液 状油、あるいは40ないし86重量%の樹脂と60ないし14重量%の液状油、 あるいは50ないし84重量%の樹脂と50ないし16重量%の液状油、あるい は60ないし82重量%の樹脂と40ないし18重量%の液状油、あるいは65 ないし80重量%の樹脂と35ないし20重量%の液状油の樹脂製剤を含み、お よび/または d)樹脂としてバルサム樹脂,ルート樹脂,および/またはトール樹脂の形態の 松やに樹脂が使用され、あるいは樹脂としてその水素化,脱水素化,不均化およ び/または重合誘導体の形態の松やに樹脂が使用され、あるいは 樹脂として松やに樹脂および/またはその水素化,脱水素化,不均化および/ま たは重合誘導体の1価もしくは多価アルコールとのエステルが使用され、あるい は 樹脂として松やに樹脂および/またはその水素化,脱水素化,不均化および/ま たは重合誘導体のメチル,ブチル,エチレングリコール,ジエチレングリコール ,グリセロールおよび/またはペンタエリトリトールエステルが使用され、ある いは 樹脂としてパラフォルムアルデヒドにより改質された松やに樹脂および/または パラフォルムアルデヒドにより改質された松やに樹脂 の水素化,脱水素化,不均化および/または重合誘導体が使用され、あるいは 樹脂として主にアビエチン酸,ネオアビエチン酸,レボピマール酸,ピマール酸 ,イソピマール酸,パルストリン酸のように分子式C20302を持つ不飽和カ ルボン酸および/またはこれらの水素化,脱水素化,酸化,不均化および/また は重合誘導体からなる樹脂酸の混合物が使用され、あるいは 樹脂として主にアビエチン酸,ネオアビエチン酸,レボピマール酸,ピマール酸 ,イソピマール酸,パルストリン酸のように分子式C20302を持っ不飽和カ ルボン酸および/またはこれらの水素化,脱水素化,酸化,不均化および/また は重合誘導体からなる樹脂酸の混合物の1価もしくは多価アルコールとのエステ ルが使用され、あるいは 樹脂としてパラフォルムアルデヒドにより改質された主にアビエチン酸,ネオア ビエチン酸,レボピマール酸,ピマール酸,イソピマール酸,パルストリン酸の ように分子式C20302を持っ不飽和カルボン酸および/またはパラフォルム アルデヒドにより改質されたこれらの水素化,脱水素化,酸化,不均化および/ または重合誘導体からなる樹脂酸の混合物が使用され、および/または e)樹脂として室温で液状の樹脂が使用され、および/または f)樹脂として先に記載された樹脂の混合物が使用され、および/または g)キャリヤ媒体油として主にC14−C22の脂肪酸のグリセロールエステル の自然混合物が使用され、および/または h)キャリヤ媒体油として自然および任意に精製もしくは浄化されたアマニ油, なたね油,ひまし油,ビート根油,大豆油,ひまわり油あるいはこれらの混合物 が使用され、あるいは キャリヤ媒体油として自然および任意に精製もしくは浄化されたな たね油,ひまし油あるいは大豆油あるいはこれらの混合物が使用され、あるいは キャリヤ媒体油として自然および任意に精製もしくは浄化されたなたね油が使用 され、あるいは キャリヤ媒体油として自然および任意に精製もしくは浄化されたひまし油が使用 され、あるいは キャリヤ媒体油として自然および任意に精製もしくは浄化された大豆油が使用さ れ、および/または i)キャリヤ媒体油として飽和および不飽和のC14ないしC22の植物性脂肪 酸の混合物と1価のC1ないしC12のアルコールとのエステルが使用され、お よび/または j)キャリヤ媒体油としてトール油脂肪酸混合物と1価のC1ないしC8のアル コールとのエステルが使用され、あるいは キャリヤ媒体油としてトール油脂肪酸混合物のメチル,ブチルあるいは2−エチ ルヘキシルエステル単独、あるいはこれらの混合物が使用され、あるいは キャリヤ媒体油としてトール油脂肪酸混合物のブチルエステルが使用され、およ び/または k)キャリヤ媒体油として先に記載された油の混合物が使用されることを特徴と する請求項16ないし18のいずれかに記載の樹脂製剤の使用。 20.樹脂製剤の製造のために液状のキャリヤ媒体を加熱した混合容器に入れ、 20ないし130℃、望ましくは70ないし90℃に加熱したのち、撹拌しなが ら樹脂を混合すると共に20ないし130℃、望ましくは70ないし90℃の温 度に保持しながら混合物、望ましくは均質混合物が得られるまで撹拌を続け、接 着製剤、望ましくは均質接着製剤の製造のために樹脂からまだ遊離している分散 製剤を加熱した混合容器に入れ、20ないし90℃に加熱したのち、撹拌しなが ら30ないし90℃の温度を有する液状樹脂製剤を混合しそして接着製剤、望ま しくは均質接着製剤を得るに十分に長い間分散させることを特徴とする請求項1 6ないし19のいずれかに記載の樹脂製剤の使用の方法。
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