JPH10510722A - 溶液の自動血管注射用装置の変換キット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は非経口溶液を高圧シリンジを使用して血管内注入するために設計された装置を比較的小さな手動シリンジを使用して注射するための装置に変換するための変換用キットに関するものである。この変換用キットは少なくとも１つの変換用容器（１３）を含み、該容器は取り外し可能であるが、実質的に非回転式に高圧シリンジを変換用容器（１３）の受け取りヘッド（１４）を介して形成された円筒状ガイド（１９）と上記受け取りヘッド（１４）の上面に形成された凹部（１７）を有している。上記凹部（１７）は所定のサイズの手動シリンジのウイング拡張部の半径方向端部領域を受けることができる。上記変換用キットは上記ガイド（１９）の有効内径を減少させる少なくとも１つの減少用スリーブ（２３）を含み、該減少用スリーブ（２３）は手動シリンジ（１２）の外径部と嵌合できるようになっている。また、減少用スリーブは上記凹部（１７）に受けられるようになった周囲端部（２６）を含んでいる。この変換用キットはまた、上記手動シリンジ（１２）のピストン（１１）の直径より小さいかそれに等しい最大径を有する少なくとも１つの変換用ピストンホルダー（２９）を備え、該ピストンホルダー（２９）はその第１端部を上記装置のスピンドル（１０）の自由端に取り外し可能に固定する手段（３０）と、該ホルダー（２９）を高圧シリンジに選択的に結合させるかまたは手動シリンジ（１２）のピストン（１１）に接し、注入圧力を加えるようになった結合用ヘッド（３１）を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 溶液の自動血管注射用装置の変換キット 発明の背景 本発明は、高圧シリンジからの例えばＸ線コントラスト媒体溶液のような非経 口溶液又は化合物の脈管内注射のための装置の変換キットに関するもので、特に 、手動シリンジ用として高圧シリンジ用に設計された注射装置の使用を可能とす る変換キットに関するものである。 一般に、高圧シリンジ用注射装置は高圧シリンジを取外し可能に保持する容器 と、高圧シリンジのピストン移動のためのパワー駆動式伸縮スピンドルを含んで いる。上記容器は受け取りヘッドを有し、該ヘッドは高圧シリンジ体の遠位端領 域を密に囲むための円筒ガイドを備え、上記高圧シリンジ体の遠位端から突出し た周囲端を実質的に非回転式に受ける半径方向の凹部を有している。上記スピン ドルはその自由端に取り外し可能に固定されたピストンホルダーを有している。 このピストンホルダーは高圧シリンジのピストンにそれを結合させる結合ヘッド を有している。 非経口溶液、特に静脈造影法、即ち診断中の血栓症のための脚部静脈のＸ線写 真およびコンピュータ断層撮影における、約１００〜２００mlの範囲の比較的大 容量のＸ線コントラスト媒体溶液を、一定の制御プログラムに従って血管内注射 するために、注入装置が使用される。この方式では、特定の医学的要求に適合し つつ、種々の所望の注入プロフィルが高精度で、簡略に得ることができる。種々 の注入プロフィルは貯蔵することができ、それ故に、次の検査および将来の研究 のために利用することができる。 例えば、この注入装置は０．１〜９．９ml／sの速度で非経口溶液を配送する ことができ、その速度は０．１ml／s毎に選択することができ、約１００〜２０ ０mlの全注入量がある部位に注入可能であり、１ml毎に注入量は選択可能である 。注入は比較的高圧で行われ、数バールから数十バールに至る。その圧力は電気 的に制御され、安全のため制限されている。 注入装置は約１００〜２００mlの比較的大容量を有するシリンジを使用する。 このシリンジは臨床用語では高圧シリンジとして知られている。注入に比較的高 圧を使用するからである。 注入装置の高圧シリンジに加え、従来の手動シリンジが医学用途に継続してか つ広く使用されている。このシリンジは通常１〜５０mlの比較的小さな容量を有 している。多くの場合、自動注入法で手動シリンジを使用することが望まれる。 しかしながら、手動注射シリンジは一般に高圧シリンジ用に設計された自動注入 装置には適合しないように構成されている。それ故に、手動注射シリンジ用に設 計された特別の装置が必要とされている。これらの特別の装置は比較的高価であ るから、医学手法を行う全コストに追加される。 それ故に、複雑でなく、また、高価でなく、手動シリンジから非経口溶液を自 動血管内注射するための手段および手法を提供する必要がある。 発明の目的 本発明の一つの目的は、高圧シリンジ用自動注入装置を選択的に手動シリンジ を使用する自動注入装置として使用することができる変換キットを提供すること にある。 発明の概要 上記目的および他の目的は、当業者に明らかなように本発明によって達成する ことができ、本発明は高圧シリンジ用に設計された自動注入装置を手動シリンジ から血管内注射用として使用することができるようにする変換キットを提供する ことによって実現する。特に、本発明にかかる変換キットは次の要素を含んでい る。 （１）少なくとも一つの変換容器を備え、その変換容器は高圧シリンジの遠位 端から突出した周囲端を実質的に非回転式に受ける第１の領域を含む半径方向の 凹部を有する受取りヘッド部を有している。そして所定のサイズの手動注入シリ ンジのウイング部の半径方向端部領域を受けるための第２の領域を含んでいる。 この変換容器は注入装置の元の容器と置き換えることができる。 （２）上記注入装置の円筒状ガイドの有効内径を減少させるための少なくとも 一つの減少用スリーブを有している。この減少用スリーブは実質的に円筒形のス リーブ部材を含み、該スリーブ部材は上記円筒形ガイドの内径内に嵌合する外径 を有しており、上記手動シリンジの外径をきっちりと受け取る外径を有している 。 この減少用スリーブはまたその遠位端間から半径方向に突出する周囲端部を含ん でおり、その周囲端部は上記受取りヘッド部の半径方向凹部の第１領域に収容さ れるようになっている。そして、手動シリンジの遠位端の周囲端部をそこに収容 できるようになっている。 （３）少なくとも一つの変換ピストンホルダーを備える。このピストンホルダ ーは手動シリンジのピストンの直径より小さいか又は等しい最大直径を有してい る。また、この変換ピストンホルダーは注入装置のスピンドルの自由端にこの変 換ピストンホルダーを取り外し可能に固定する手段を備えており、また高圧シリ ンジのピストンに対し、このピストンホルダーを結合させるためのかつ手動シリ ンジのピストンに圧力を加えるためのヘッド部を備えている。変換ピストンホル ダーは上記注入装置の元のピストンホルダーに置き換えられる。 本発明に係る変換キットは高圧シリンジ用に設計された注入装置を迅速にかつ 容易にそして安価に手動用シリンジの注入装置に変換することができる手段を提 供する利点を有する。本発明の他の利点は、この変換は永久的なものでなく、こ の注入装置を高圧シリンジ用途又は手動シリンジ用途のいずれかに容易に転用す ることができる点にある。 本発明の好ましい具体例においては、この変換キットは同様の直径を有する３ ０〜５０mlの手動注入シリンジを用いることができるように設計されているが、 長さが異なる５０〜２００mlの高圧シリンジ用として使用することができるよう にも設計されている。 他の好ましい具体例においては、本発明に係るこの変換キットは多数の変換容 器、多数の減少用スリーブおよび多数のピストンホルダーを含んでおり、そのた め注入装置は直径の異なる、例えば１mlから５０mlに渡る直径の手動シリンジの すべての又はある種の選択されたサイズの手動シリンジ用として使用することが できる。 操作中における小さな力によってシフトすることを防止するため、この変換容 器のヘッド部にあるヘッド状のガイドに上記減少用スリーブを適合させるために 、本発明に係る変換キットは上記注入装置のヘッド状の内部周囲に弾性的な突出 部を提供する手段を備え、該突出部は上記減少用スリーブの外周に形成された凹 部 に適合するようになっている。又はその逆の形式になっている。本発明に係る特 に簡単でかつ便利な構成においては、上記弾性的な突出部は上記ガイドの内周又 は上記減少用スリーブの外周部に形成された凹部または溝部にＯリングを挿入す ることによって形成される。 本発明に係る変換キットの減少用スリーブはプラスチックで製造されるのが好 ましく、特にポリテトラフルオロエチレン、ポリエステル又はポリアミドのよう な弾性的プラスチックで製造されるのが好ましい。 本発明はさらに数個の利点を提供するが、そのいくつかは以下の図面を参照し て詳細に説明される。 図面の簡単な説明 図１は高圧シリンジ用に設計された注入装置の主要部は断面となっている部分 概要図であり、本発明に係る変換キットの一部を含んでいる。 図２は本発明に係る一実施例に基づく変換キットの変換容器の受取りヘッド部 の断面図である。 図３は図２に示される変換容器のヘッド部のヘッドの底部を示す図面で、プリ ファイルされるのが好ましい手動シリンジが受取りヘッド部に挿入されたものの 側面を示している。 図４は本発明に係る変換キットのための減少用スリーブの図５におけるＡ−Ａ 線に沿った断面図を示す。 図５は図４に示す減少用スリーブの平面図で、手動シリンジの遠位端周囲を受 け、かつ変換容器のヘッド部の凹部によって受け取られる周囲端を有する側面を 示している。 図６は本発明に係る変換キットの変換ピストンホルダーの一部を示す図７のＢ −Ｂ線に沿った断面図である。 図７は図６に示す変換ピストンホルダーの平面図で、注入装置の伸縮可能なス ピンドルに対面する側を示している。 図８は図６に示す変換ピストンホルダーの底面図で、手動シリンジのピストン に接触しかつそれを移動させ、しかも高圧シリンジのピストンに取り外し可能に 連結される面を示している。 図９Ａはピストンを含まない高圧シリンジの断面図である。 図９Ｂは図９Ａの高圧シリンジの遠位端を示す端面図で、高圧シリンジ本体か ら半径方向に突出した周囲端の形状を示している。 図１０Ａはピストンを含まない手動シリンジの断面図を示す。 図１０Ｂは図１０Ａに示す手動シリンジの遠位端を示す端面図で、半径方向両 側にある２つのウイングを含む遠位端における周囲部の形状を示す。 発明の詳細な説明 本発明の理解に重要な従来の手動シリンジと高圧シリンジの主なサイズについ て図９Ｂ、１０Ａおよび１０Ｂに基づいて議論する。 図９Ａは従来の高圧シリンジのピストンのない断面図で、図９Ｂはその端面図 である。特に図９Ａおよび図９Ｂは高圧シリンジ本体を示し、全体として１で示 されている。そして、エンダーにおよび半径方向外方に突出する周囲端３を有し 、シリンジ２の遠位端においてシリンダハンドル板の形状を成している。図１０ Ａはピストンのない手動シリンダの断面を示し、かつ図１０Ｂはその端面図であ る。特に図１０Ａおよび１０Ｂは手動シリンダ本体を示し、４で示されている。 そしてシリンダ５を有し、半径方向に突出する周囲端６はシリンダ５の遠位端に おいてシリンダのハンドル板の形態を成している。 図９Ａ、９Ｂ、１０Ａおよび１０Ｂから明らかなように、高圧シリンジ本体１ と手動シリンジ４との一つの差は手動シリンジ４のシリンダ５が高圧シリンジ本 体１のシリンダと比べると内径および外径が小さいことである。これは手動シリ ンジが高圧シリンジより比較的少量の操作のために設計されていることにある。 結果として、手動シリンジのピストン（図示せず）の外径は高圧シリンジのピス トン(図示せず)の外径よりも小さくなっている。 さらに高圧シリンジと手動シリンジの差は手動シリンジ本体４の周囲端６が高 圧シリンジ本体１の周囲端のそれとは異なった形状を有することにある。図９Ｂ に示すように、高圧シリンジ本体１の周囲端３はリング７からなり、それは直径 方向の両側にフラットな端部８を有している。このフラットな端部８は下記に詳 述するように注入装置に挿入されると実質的に回転しないピストン内に高圧シリ ンジを保持するように注入装置の容器内の凹部と係合する。いくつかの高圧シリ ンジは単に一つのフラットな端部８を有することに注意する。図９Ｂに示すよう に、高圧シリンジ本体１の周囲端３は比較的短い半径長を有し、即ちリング７を 有し、比較的狭くなっている。 反対に、図１０Ｂに示すように、手動シリンジ４の周囲端６は直径方向の両側 に半径方向に突出する部分又はウイング９を有し、比較的大きな軸長を有し、即 ちウイング部９は比較的広くなっている。この手動シリンジ本体４のウイング部 ９は全体として上記リング７の幅よりもかなり大きなもので手動シリンジの手動 操作を容易にしている。好ましくは、フラットな部分６a、６bは周囲端６の区域 に沿って設けられ、手動シリンジ本体ウイング部９間に位置している。 上記違いに留意すると、本発明に係る変換キットは図１〜８を参照にして記載 されることになる。図１は部分的な概要図で主要部は断面されており、高圧シリ ンジ用に設計されたピストン１１を移動させるように加圧するために用いられる 。最大径Ｂは変換ピストンホルダー１９の軸１８に対して直角に規定されており 、手動シリンジ１２のピストン１１の外径より小さいか又は等しく、変換ピスト ンホルダー２９を上記減少用スリーブ２３内に適合させるようになっている。 上述したように、本発明に係る変換キットは注入装置を手動シリンジあるいは 高圧シリンジと共に使用させることを可能にする。特に、ヘッド部１４の凹部１ ７は減少用スリーブ２３の周囲端２６又は高圧シリンジの周囲端のいずれかを受 け取ることができるように構成されている。さらに、減少用スリーブ２３の凹部 ２７は手動シリンジの周囲端６を受け取ることができるように構成されている。 この変換用ピストンホルダー２９は上記結合ヘッド部３１が高圧シリンジのピス トンと結合され、スピンドル１０を介して縮小又は延長のいずれかを可能にする ように構成されている。この変換ピストンホルダー２９は、また加圧してピスト ン１１を移動させるか、又は手動シリンジ１２を移動させるように使用すること ができる。それ故に、高圧シリンジ用に設計された注入装置を手動シリンジ用と して使用することができるように変換するために、図１で示されるような弾性的 突出部２１を含む減少用スリーブ２３を備えることが必要なだけである。この減 少用スリーブ２３および弾性的突出部は高圧シリンジを使用する元の形に注入装 置を戻すために容易に取り外しすることができるようになっている。 図２にはヘッド部１４の断面図で、本発明に係る一実施例の変換容器のヘッド 部を示す。図３は図２で示されたヘッド部の底面図で、好ましくは取り外しされ た手動シリンジをヘッド部１４に挿入することができる面を示している。図２お よび図３はともに上記ヘッド部１４の詳細を記載するために使用される。 ヘッド部１４の凹部１７は２つの領域を有している。最初の領域３２はフラッ トな部分３３を除いて大体として円形である。図９Ａおよび９Ｂを参照すると、 この第１領域３２は周囲端３を非回転式に受け取るように作用し、高圧シリンジ 本体２の遠位端から突出している。周囲端３のフラット端部８は上記第１凹部領 域３２のフラット部３３と積極的に係合し、高圧シリンジ本体２がその長手方向 軸の回りにねじれるのを防止する。図１０Ａおよび図１０Ｂを参照すると、第２ 領域３４は手動シリンジ本体５の周囲端６のウイング部９の半径方向端部領域を 受けるための２つの領域を備えている。 図２および図３に示すように、変換容器１３が組み立て状態にあり、ピボット １６の一部を受け取るときはヘッド部１４の穴３５は閉鎖部材１５の対応する穴 ３６と一致することになる。（図１参照）。 図４は上記減少用スリーブ２３の図５にＡ−Ａ線断面図である。図５は図４に 示される減少用スリーブ２３の平面図で、周囲端２６を有している面を示してい る。図４および図５は上記減少用スリーブ２３を詳細に説明するために使用され る。 上記周囲端２６は２つの部分２６a、２６bを含み、それらはスリーブ部材２４ の周囲から延びるように直径方向両側に位置している。周囲端２６bの外形３７a 、３７bは従来の高圧シリンジの周囲端の外形に対応している。周囲端２６の領 域における減少用スリーブの直径ｄは従来の高圧シリンジの周囲端の外形に対応 している。２つの周囲端部２６a、２６bの少なくとも１つはフラットな部分３８ を含む。代わりに双方の周囲端２６a、２６bが図５に示す３８で示されるように フラット部分を有することもできる。この端部２６a、２６bは上記減少用スリー ブ２３の周囲の回りに広がり、周囲端凹部３９によって分離されている。この凹 部３９の幅は従来の手動シリンジのウイング部の幅に対応している。 周囲端２６a、２６bの内形４０a、４０bは従来の手動シリンジの周囲端の外形 に対応している。さらに図１０Ａおよび１０Ｂを参照すれば、内形部４０a、４ ０bはそれぞれフラットな部分４１を含み、それぞれ手動シリンジ本体４４の周 囲端６のフラット部分６a、６bに対応している。それ故に、手動シリンジ本体４ が上記減少用スリーブ２３を通して挿入されると、この周囲端６はフラット部分 ４１内に位置して嵌合する。そしてウイング部９は凹部３９を通して突出する。 このようにして手動シリンジ本体は所定の位置に固定されることになる。 同様に、図１、図２ないし図３を減少用スリーブ２３の周囲端２６はヘッド部 １４の凹部１７によって一致し、そして積極的に受け取られる。手動シリンジ本 体４のウイング部９は端部凹部３９を通して広がり、凹部１７の第２領域３４内 に受け取られる。それ故に、減少用スリーブ２３および手動シリンジ本体４は所 定の位置にしっかりと保持される。 図６は変換ピストンホルダー２９の一部を示す図７の右線に沿った断面図であ る。図７は図６に示す変換ピストンホルダー２９の底面図で、注入装置の伸縮可 能なスピンドル１０に対面する側を示している。図８は図６に示す変換ピストン ホルダー２９の底面図で、手動シリンジ１２のピストンに接触してそれを移動さ せる面を示しており、そこは高圧シリンジのピストンに取り外し可能に接続する ことができる。図６、図７および図８はともに上記変換ピストンホルダー２９の 詳細を説明するために使用される。 図１を参照すると、変換ピストンホルダーは固定手段３０を含み、スピンドル １０の自由端において円筒形穴４２内にクラップ止めするためのクラップ手段の 形態を成している。特に、固定手段３０は４つのセグメント４３を含み、軸１８ の回りに配置されたコーン形状部材から成る。そして穴４９はセグメント４３の ベース部４７を通して延びている。第２のコーン部材４６はセグメント４３内に 設けられており、上記穴４９に対応するネジ付き穴４４を含んでいる。上記コー ン部材４６をセグメント４３内にしっかりと位置させるために、ネジ４８が下方 からネジ穴４４内にネジ止めできるようになっている。さらに、ネジ付きピン４ ５がスピンドル１０に設けられており、上記ネジ付き穴４４内に上方からネジ込 まれ、上記セグメント４３に対して上記第２のコーン部材４６を押圧するように 作用し、上記セグメント４３を穴４９内にしっかりとクラップ止めするようにな っ ている。このセグメント４３、ベース部４７および結合ヘッド４１は一体的に形 成することができ、また、ベース部４７は適当な手段によって結合用ヘッド３１ に永久的に接続させることができる。 上記結合用ヘッド３１は直径ｄを有し、その直径は手動シリンジのピストンよ り小さいか又は等しいものである。また、上記結合した３０とは反対側の端部に フラットな押圧面５０を有している。このフラットな押圧面５０はピストン１１ のフラットな背部と係合しピストン１１を移動させるように使用させ、スピンド ル１０を延ばすことによって手動シリンジ１２内の材料を有するようになってい る。この結合ヘッド４３はまたスロット状半径方向一致部５１を有し、この一致 部はアンダーカット部５２を有し、ピン５３を遊嵌状態で受け取るようになって おり、このピンは厚目の端部５４を有し、従来の高圧シリンジのピストンの背面 に設けられる。このようにして、高圧シリンジのピストンはスピンドル１０によ って縮小して高圧シリンジを充填する給油ストロークを行い、また高圧シリンジ のピストンはスピンドル１０を延ばすことによって前方に押圧され、高圧シリン ジから材料を注入するための圧縮ストロークを形成する。 上述したように、本発明に係る変換キットは高圧シリンジ用に設計された注入 装置を迅速にかつ容易にそして安価な手段をもって手動用シリンジのための注入 装置に変換できる利点を有している。また、上述したように、本発明に係る変換 キットは注入装置の永久部分となることがないので、この注入装置は高圧シリン ジからの注入用途に容易に戻すことができる。現実に、１種類のシリンジから他 の種類への変換のために必要なすべてのことは上記注入装置から減少用スリーブ を取り外し、または取り付けことによって行われる。減少用スリーブが所定の位 置にあると、この注入装置はそのシリンジ用途に適合させることができ、上記減 少用スリーブは取り外される時は注入装置は高圧シリンジ用途に適合させること ができる。上記変換容器および変換用ピストンホルダーは手動あるいは高圧シリ ンジとともに使用することができる。しかしながら、広い範囲内の手動用シリン ジのサイズとともに上記注入装置を使用するために本発明に係る変換キット２に は追加のサイズ又は変換用容器および変換用ピストンホルダーを備えることがで きる。 上記の具体例は本発明における特定の好ましい具体例の記載であるが、本発明 を限定されるものではない。むしろ、本発明の範囲内で多くの修正および変更が 可能である。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 とも１つの変換用ピストンホルダー（２９）を備え、該 ピストンホルダー（２９）はその第１端部を上記装置の スピンドル（１０）の自由端に取り外し可能に固定する 手段（３０）と、該ホルダー（２９）を高圧シリンジに 選択的に結合させるかまたは手動シリンジ（１２）のピ ストン（１１）に接し、注入圧力を加えるようになった 結合用ヘッド（３１）を含む。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．高圧シリンジを取り外し可能に保持する容器と、高圧シリンジの ピストンを移動させるためのパワー駆動式伸縮可能なスピンドルとを含み、高圧 シリンジと結合するピストンホルダーを備える高圧シリンジから溶液を血管内注 入する装置のための変換キットであって、高圧シリンジまたは所定のサイズの手 動シリンジに取り付けるための手段を備え、 上記装置の変換容器と置き換えるための少なくとも１つの変換容器を備え、そ の変換容器は上記高圧シリンジの本体の遠位端領域を密接して取り囲む円筒状ガ イドを備える受け取りヘッドと、該ヘッドの上面に形成され、高圧シリンジの遠 位端から突出する周囲端部を実質的に非回転式に受けるための第１半径方向凹部 を有し、 また、上記円筒状ガイドの有効内径を減少させる少なくとも１つの減少用スリ ーブを備え、該スリーブは上記ガイドの内径内に嵌入する寸法の外径と手動シリ ンジの本体の外径と嵌合する寸法の内径を有する実質的に円筒形のスリーブ部材 と、上記減少用スリーブの遠位端から半径方向に突出し、上記受け取りヘッド内 に上記第１凹部に受け取られるようになった周囲端部と、上記減少用スリーブの 上面に形成され、上記手動シリンジの遠位端側周囲を受けるようになった第２凹 部とを含み、 さらに上記手動シリンジのピストンの直径より小さいかそれに等しい最大径を 有する上記装置のピストンホルダーと置き換えるための少なくとも１つの変換用 ピストンホルダーを備え、該ピストンホルダーはその第１端部を上記スピンドル の自由端に取り外し可能に固定する手段と、該ホルダーを高圧シリンジに選択的 に結合させるかまたは手動シリンジのピストンに接し、注入圧力を加えるように なった結合用ヘッドを含む、溶液の自動血管注射用装置の変換キット。 ２．上記手動シリンジの周囲端の最大径が上記ガイドの直径より小さ いかそれと等しい請求項１記載の変換用キット。 ３．上記手動シリンジの周囲端が上記ガイドの直径より大きい最大径 を有するウイング拡張部を含み、上記ヘッドの第１凹部は上記高圧シリンジの周 囲端部を受ける第１領域と上記手動シリンジのウイング拡張部の端部領域を受け る第２領域を含む請求項１記載の変換用キット。 ４．さらに上記ガイドの内周部の回りに延びる弾性的突出部を含み、 上記減少用スリーブは上記減少用部材が上記ガイド内に挿入された時に上記弾性 的突出部を受ける凹部を含む請求項１記載の変換用キット。 ５．上記弾性的突出部が上記ガイドの内周部に形成された溝に挿入さ れたＯ−リングである請求項１記載の変換用キット。 ６．上記減少用スリーブの周囲端が上記受け取りヘッドの第１凹部に 実質的に非回転式に受けられるようになっている請求項１記載の変換用キット。 ７．上記減少用スリーブの周囲端が上記手動シリンジのウイング拡張 部を受ける周囲端凹部を含む請求項３記載の変換用キット。 ８．上記減少用スリーブの第２凹部が上記手動シリンジの周囲端を実 質的に非回転式に受けるようになっている請求項１記載の変換用キット。 ９．上記手動シリンジが３０〜５０mlの容量を有し、上記高圧シリン ジが５０〜２００ mlの容量を有する請求項１記載の変換用キット。 １０．上記手動シリンジが１〜５０mlの容量を有し、上記高圧シリン ジが５０〜２００ mlの容量を有する請求項１記載の変換用キット。 １１．１以上の変換用容器、１以上の減少用スリーブおよび１以上の 変換用ピストンホルダーを含み、幅広い異なった容量の手動シリンジをもって使 用されるようになっている請求項１記載の変換用キット。