JPH10510371A - 改良型ディスプレイ装置 - Google Patents

改良型ディスプレイ装置

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JPH10510371A
JPH10510371A JP8518183A JP51818396A JPH10510371A JP H10510371 A JPH10510371 A JP H10510371A JP 8518183 A JP8518183 A JP 8518183A JP 51818396 A JP51818396 A JP 51818396A JP H10510371 A JPH10510371 A JP H10510371A
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Abstract

(57)【要約】 直線偏光を用いて背面照明され、かつその上にフィルムを保持するようになされたディスプレイ面と、ディスプレイ面を視認する光センサと、フィルムと光センサの間に配置された偏光子とを備え、偏光子の配向が、偏光の偏光軸に機能的に関係付けられる、透明画を視認する視認装置。

Description

【発明の詳細な説明】 改良型ディスプレイ装置 発明の分野 本発明は、一般的には、透明画視認装置の分野に関し、詳細には、液晶アレイ ディスプレイ面を使用する透明画視認装置の分野に関する。 発明の背景 従来、液晶アレイ(LCA)を透明画のディスプレイ面として使用することが 提案されている。そのようなシステムが最適に有効であるには、アレイの、視認 中の透明画(またはその一部)の下に位置する部分が、画像を視認できるように するのに十分な輝度を有する必要があり、かつアレイの明るい部分と暗い部分( すなわち、透明画の外側の領域または透明画の画像領域)とのコントラスト比を 高くする必要がある。 当技術分野において、アクティブ・マトリックス技法、単純マトリックス技法 、直接駆動技法をLCAに使用することが記載されている。これらの技法はそれ ぞれ、当技術分野で使用されており、透明画・ビューアに適用されるときに重大 な欠点を有する。アクティブ・マトリックス・アレイは、能動素子を追加処理す る工程が必要であるためにアレイのコストが高く、かつ半導体薄膜技法の制限の ために大きな寸法のアレイを得ることが困難であるという欠点を有する。 直接アドレッシング・システムは、このシステムに必要な多数の導体を通過さ せるために素子間に大きな空間を有し、したがってLCAの能動領域を不連結に してシステムのコントラストを低減させる。多数のドライバが必要であるため、 特に大型アレイでは、関連する電子機器のコストが高くなる。 単純マトリックス・システムは、そのようなシステムに一般に必要とされる多 重駆動システムの走査制限のためにアクティブ・マトリックス・システムよりも ずっと低いコントラストおよびずっと小さな視野角を有する。これは特に、多数 の領域を与える融通性を有するシステムでいくつかの領域が明るく、かつそれら とは異なるいくつかの領域が暗いときに当てはまる。一方、単純マトリックス・ アレイとそれに関連する電子機器は共に、直接アドレッシング・システムと比べ てより容易に入手でき、かつより廉価である。しかし、そのような単純マトリッ クス・システムは、直接アドレッシング・マトリックスLCAよりもLCA素子 間のイナクティブ・ストライプが小さいが、いくつかのケースではこのようなス トライプは観察者にとって厄介なものになることがある。 LCAビューアに関する他の問題は、LCAのコントラストの度合いがLCA を照明する光の入射角の強い関数であり、最大コントラストが近垂直入射の場合 に得られることによって生じる。背面照明は基本的に比較的高い等方性を有する ので、ディスプレイ面のコントラストはさらに低下する。 発明の要約 本発明の一態様の目的は、ビューボックス上のフィルムのエッジの検出を簡略 化することである。 本発明の好ましい実施形態は、ある種のビューボックスから放出される光の偏 光と、透透明画に使用される大部分のタイプのフィルムが、偏光された光に及ぼ す偏光解消効果または位相遅れ効果とを使用する。一般に、フィルムが偏光を拡 散光に変えることはないことを理解されたい。しかし、本発明のいくつかの態様 では、フィルムが、直線偏光を楕円偏光に変換する必要がある。 本発明のいくつかの実施形態は、エッジ検出に関するものであり、ビューボッ クスが、ディスプレイ面上に直線シート偏光子を配置することなどによって偏光 を放出するようになすことができるものであるかぎり、特定のタイプのビューボ ックスに限らない。 エッジ検出に関係する本発明の態様は通常、フィルムを保持するようになされ たディスプレイ面を有するビューボックスに適用される。カメラは、ディスプレ イ面に面し、コントローラに接続される。コントローラは、カメラから画像を得 て、エッジ検出プロセスを使用してディスプレイ面上のフィルムのエッジを見つ ける。エッジが見つかった後、ビューボックスの照明は、フィルムの外側の背面 照明強度が著しく低減されるように制御される。この背面照明は通常、特に LCA(液晶アレイ)を使用して制御されるときに直線偏光される。 前述のエッジ検出プロセスの1つの問題は、反射される周囲光のために生じる 、カメラから得られる画像中のグレアの量である。カメラは通常、ディスプレイ 面に対して斜めに配置されるので、ディスプレイ面およびディスプレイ面上のフ ィルムは周囲光をカメラの方へ反射する。通常、光が半反射表面に斜めにぶつか ると、大部分の光が反射される。しかし、この光は優先的に、光源、カメラ、反 射点で形成される平面に垂直に偏光され、そのため、直線偏光子によって部分的 に減衰させることができる。 偏光子はビューボックスの表面上の各点に異なる角度で面するので、偏光子が 反射光を効果的に減衰させるには、ビューボックスのそれぞれの異なる部分にそ れぞれの異なる配向が必要であることを理解されたい。しかし、偏光子がビュー ボックスから十分離れた位置にある場合、視野角、したがって偏光子の配向は、 ビューボックスのすべての領域に関して同様である。 本発明の第1の好ましい実施形態によれば、直線偏光子はカメラとフィルムと の間、好ましくはカメラの近くに配置される。偏光子は、偏光軸が反射光の平均 主偏光軸にほぼ垂直になるように位置合わせされる。反射光は、優先的に偏光さ れるので、偏光子によって減衰され、それによってグレアが低減する。ビューボ ックスが偏光を放出する場合、カメラと、偏光子と、ビューボックスの偏光軸は 、ビューボックスから放出される光の偏光軸が偏光子の偏光軸にほぼ平行になる ように構成される。 偏光を放出するビューボックスを使用するこの第1の実施形態では、フィルム が直線偏光を楕円偏光に変えるので、フィルムを通過した光は偏光子によって減 衰される。逆に、ビューボックスの覆われていない部分からの光は、偏光子の偏 光軸に平行に偏光されるので、ほとんど影響を受けない。 フィルムとディスプレイ面との間に一定の輝度差を維持したい場合、カメラと 、偏光子と、ビューボックスの偏光軸は、偏光子が、ビューボックスからの偏光 とフィルムを通過した光をほぼ等しい割合で減衰させるように構成される。 それぞれの異なるグレア低減・偏光一致構成では一般に、ビューボックスに対 するカメラのそれぞれの異なる位置が使用されることに留意されたい。 フィルムがほぼ透明なエッジを有するときに好ましい本発明の第2の好ましい 実施形態によれば、カメラとビューボックスの偏光軸は、偏光子の偏光軸が、ビ ューボックスから放出される光の偏光軸にほぼ垂直になるように構成される。こ の構成では、フィルムを通過することによって部分的に偏光解消される光は、ビ ューボックスから直接来る偏光よりも、偏光子から受ける減衰の程度がずっと低 い。したがって、フィルムのクリアな部分、すなわち光学濃度が低く、あるいは 零の部分は最終的に、フィルムを通過しない光よりも弱く減衰される。偏光子が 、偏光軸が反射光の平均主偏光軸に垂直になるようにも構成される場合、周囲光 グレア低減効果も達成される。 本発明の第3の好ましい実施形態によれば、第2の好ましい実施形態と同様な 構成において、直線偏光子とディスプレイ面との間、好ましくはカメラの近くに LPR(偏光回転子)、好ましくはLC(液晶)が配置される。LPRは、LP Rが入射光の偏光軸を90°だけ回転させる90°と、LPRが入射光の偏光軸 を回転させない0°の2つの動作状態を有する。この2つの状態の切換は、コン トローラがそれぞれの異なる駆動電圧をLPRへ送ることによって行われる。別 法として、光をある状態で、第2の状態よりも約90°だけ多く回転させるLP Rが使用される。別法として、LPRは、光学リターダまたは光学位相回転子を カメラの視野に移動する機械的装置である。 別法として、偏光回転効果は、既存の偏光子を機械的に回転させることなどに よって偏光子の偏光軸を変化させることによって得られる。 LPRは、0°に切り換えられると、入射光にほとんど影響を与えなくなる。 したがって、第2の実施形態で説明したように、ビューボックスの覆われていな い部分から来る光は、フィルムのクリアな部分を通過する光よりも強く減衰され る。LPRが90°に切り換えられると、ビューボックスから到着した光は90 °だけ回転され、それによって、第1の実施形態の光路とほぼ同様な光路が形成 され、フィルムを通過する光は、ビューボックスからの光よりも強く減衰される 。別法として、偏光子の初期偏光軸は、第1の実施形態と同様に、ビューボック ス偏光軸に平行である。 本発明の好ましい実施形態では、コントローラが2つの画像を得る。一方の画 像は、LPRが0°状態のときに得られ、他方はLPRが90°状態のときに得 られる。カメラが受け取る2つの画像間の主要な違いは、ビューボックスの覆わ れていない部分はLPRが一方の状態のときに、他方の状態のときよりも強く減 衰されることである。フィルムを通過する光は、フィルムによって部分的に偏光 解消されるので、LPRの状態の影響をほとんど受けない。したがって、一方の 画像を他方の画像から減じると、ビューボックスの覆われていない部分が強調視 認され、フィルムで覆われた部分がずっと暗くなった画像が与えられる。別法と して、画像の強度を互いに分割することや、各画像を別々に分析したり優れたエ ッジ画定を有する画像を選択することなど、他の画像処理技法を使用することが できる。 したがって、反射光の偏光軸に対する偏光子の好ましい配向は、45°であり 、その場合、両方のLPR状態で同様な量のグレア低減が行われる。最初の2つ の好ましい実施形態とは異なり、カメラとビューボックスの偏光軸は、偏光子の 偏光軸が反射光の偏光軸に垂直になるように配向させないことが好ましい。この 配向を回避する理由は、LPRが90°状態のとき、偏光子は、反射光の主偏光 軸にほぼ平行であり、したがって比較的少ない反射光しか減衰させないからであ る。別法として、偏光子は、通常はフィルムおよびディスプレイ面のそれぞれの 異なる反射特性を考慮に入れるために、2つのLPR状態間のグレア低減の比率 が1:1以外になるように配向される。 本発明の第4の好ましい実施形態によれば、カメラとビューボックスとの間に 可変減衰器、好ましくは(面偏光子付き)LCが配置される。コントローラは、 可変減衰器を作動させてカメラに到達する光の量を制御し、システム内の広範囲 の光レベルを補償するように動作する。LCの範囲は通常1:50に過ぎないの で、複数のLCを可変減衰に使用することが好ましい。 他の好ましい実施形態では、LCがカメラと直線偏光子との間に配置される。 ディスプレイ面に面する面偏光子が、前述の実施形態で直線偏光子が配向された のと同様に配向されるようにLCを配向させることが好ましい。したがって、前 方直線偏光子は通常、LCの一部であり、本発明のこの態様の目的を満たすうえ では不要である。 ビューボックス偏光軸の配向は、ビューボックスの側面に対して45°である ことが好ましい。これが好ましい理由は、薄膜層が通常、偏光を拡散光に変えな いことである。その代わり、フィルムは通常、伸長されたシートから切断された ものなので、通常、複屈折位相遅れ層、すなわち伸長方向に平行または垂直な方 向でそれぞれの異なる屈折率を有する層として働く。したがって、フィルムは、 (切断されていないシートの方向に平行な軸など)主位相遅れ軸と呼ばれるある 方向の偏光軸を含む入射光の部分を、他の偏光方向を有する部分よりも遅延させ る。 直線偏光された光が複屈折材料層を通過すると、一方の位相遅れ軸上に投影さ れる偏光ベクトルの部分が、他方の位相遅れ軸上に投影される偏光ベクトルの部 分に対して遅延し、この偏光は実際上、非直線化される。この結果得られる光は 、楕円偏光される。しかし、材料(フィルム)の厚さが一定ではないため、偏光 がフィルムの各部で異なる量だけ遅延するので、フィルムの各部は偏光を異なる ように透過させる。本発明の目的の正味効果は、円偏光または偏光解消に類似し ている。直線偏光がフィルムの主位相遅れ軸に厳密に平行または垂直である場合 、偏光ベクトルは一方の位相遅れ軸上に投影されるに過ぎず、したがって差分位 相遅れはなくなる。この結果、楕円偏光ではなく、位相遅れ直線偏光が得られる 。 フィルムが通常、シートのエッジに平行に切断され、オペレータが通常、フィ ルムのエッジがビューボックスのエッジに平行になるようにフィルムをビューボ ックス上に配向させるので、ビューボックスは、偏光軸がビューボックスの垂直 配向に対して30°ないし60°になるように作製することが好ましい。この角 度は、より好ましくは40°ないし50°であり、最も好ましくは45°である 。その場合、フィルムを偏光軸に厳密に平行または垂直に配置する可能性は最小 限に抑えられる。 本発明の好ましい実施形態によれば、直線偏光によって背面照明されたフィル ムの第1の画像を得ることと、この偏光子の偏光軸がこの偏光の偏光軸に機能的 に関係付けられた偏光子を通じてこのフィルムの第2の画像を得ることと、第1 および第2の画像を処理してフィルムのエッジを見つけることとを含むエッジ検 出方法も提供される。 偏光子は、第1の画像を得るときに偏光に影響を与えないように制御できるこ とが好ましい。たとえば、偏光子は、偏光子を通じて第2の画像のみが得られる ように第1の画像を得てから第2の画像を得るまでの間に移動される。別法とし て、第2の画像を得るときに、カメラの前に光学リターダまたは一方の状態のL PRを配置し、偏光に影響を与える。 偏光子の偏光軸が他の方法でビューボックスの偏光軸または反射周囲光の主偏 光軸に機能的に関係付けられた、カメラと偏光子とビューボックスの偏光軸の他 の構成が、本発明を適用するうえで有用であることを理解されたい。 本発明の他の態様は、ビューボックスで使用される背面照明源、特に液晶アレ イを使用してディスプレイ面上のフィルムをマスクする背面照明源に関する。 本発明の好ましい一実施形態では、2つのランプ群を使用してLCAが照明さ れる。一方の群は、LCAの吸収スペクトルに対して比較的相補的なスペクトル を有するランプを備える。他方の群は、高い効率を有するが、所望のスペクトル に合致しないランプを備える。高濃度フィルムを視認するときは、高効率ランプ を使用して、一般により効率が低く相補的なランプから得られる照度よりも高い 照度が与えられる。高効率照明の量は、照度を必要なレベルに調整するように制 御されることが好ましい。 本発明の好ましい実施形態では、いくつかのランプは他のランプよりもLCA (したがってフィルム)に近い。これによってすべてのタイプのビューボックス で照明の一様性が向上することが判明している。 ランプが点灯されたときに最適な効率および輝度で動作するように、点灯前の 待機時に、いくつかあるいはすべてのランプを最適温度に予熱しておくことが好 ましい。加熱または冷却、あるいはその組合せを行い温度を最適温度にあるいは 最適温度に近い温度に維持することによって、動作時にランプの温度を制御する ことが好ましい。 本発明の他の態様は、多層LCマスキング・システムをディスプレイに使用し 、LC層どうしの間およびLC層と関連する偏光子との間で拡散体を使用するこ とに関する。 本発明の好ましい一実施形態では、通常は暗いLCAを通常は明るいLCAと 共に使用して、ディスプレイ面の明るい領域と暗い領域との間のより優れたコン トラストが達成され、また、前述の装置で可能なよりも広い視野にわたって高い コントラスト比が達成される。 1種類のLCAのみを使用して透明画を照明する場合、通常は明るいLCAを 使用する方が、通常は暗いLCAを使用するよりも望ましい。通常は明るいLC Aの方が好ましい理由は、後述のように、使用可能なアドレッシング方式では、 通常暗いLCAよりも通常明るいLCAの方が高いコントラスト比が得られるこ とである。通常は明るいLCAの方が好ましい他の理由は、通常は暗いLCAで は、画素のマージンがアクティブではなく、常に暗いからである。通常は暗いL CAのみを使用すると、LCAの明るい領域に線からなる厄介なグリッドが生成 される。一方、通常は暗いLCAの暗い領域は、適切に照明された場合、軸外で 、通常は明るいLCAよりも暗くなることができ、そのため、透明画をたとえば 、複数の人によってより広い視野角にわたって快適に見ることができる。 したがって、本発明の好ましい実施形態では、本明細書で説明する通常は明る いLCA(または多層LCA)と背面照明との間に通常は暗いLCAが設けられ る。 (好ましくはLCAに対して断熱された)背面照明源からの光を拡散させ、輝 度強化フィルム(BEF)を通過させることが好ましい。BEFから出た光は、 好ましくは比較的高い解像度の通常は暗いLCAを照明する。通常は暗いLCA から出た光は、ある程度拡散してLCAの明るい画素間の黒い線の効果を低減さ せ、通常は明るいLCAを照明するために使用されることが好ましい。通常は明 るいこのLCAは、本明細書で説明するLCAシステムであってよく、積み重ね られた1つまたは複数のLCAを備えることができる。通常は明るいLCAは、 通常は暗いLCAよりも低解像度のLCAでよい。そのようなBEFは、Min nesota Mining and Manufacturing Comp anyから市販されている。このフィルムは、一方の側で多数の方向、主として フィルムのオフノーマル方向からの光を受け入れ、フィルムの他方の側へ、主と して法線の周りの約35°の比較的小さな円錐角内で透過させる特性を有する。 また、光のサイドローブは、法線に対して約70°に透過する。 前述の構成では、各素子が、広範囲の視野角にわたってシステムの全体的に高 いコントラストに寄与する。通常は暗いLCAは、透明画を囲む領域の高解像度 マスキングを行う。拡散体は、少なくとも2つの機能を有する、このうちの一方 は、明るい画素からの光を通常は暗いLCA内の画素の暗いマージンに拡散させ ることである。第2の機能は、通常は暗いLCAから出た狭い角度の照明をほぼ 等方性の照明に変換し、それによって照明器の最終的な視野角を大きくすること である。通常は明るいLCAによって、透明画を最適に視認するのに必要な照明 の明るい領域と暗い領域との間のコントラストが向上する。 通常は暗いLCAが必要な解像度を与えるので、通常は明るいLCAは、シス テムが必要とする全体的な解像度よりも低い解像度のものであってよい。一般に 、拡散体によって遷移の鋭さが低減されるので、前述の通常は明るい/通常は暗 い照明システムは、明るいLCAしか含まない照明器よりも、暗い状態から明る い状態への遷移が「穏やか」である。そのような穏やかな遷移は、必要に応じて 透明画のエッジ領域を含め、透明画の全面積を視認し、たとえば乳房X線写真を 視認する場合に有用である。また、乳房X線写真の胸部側では遷移をより穏やか に行うことができる。 通常は明るい/通常は暗い照明システムで使用される拡散体は、通常は暗いL CAの出力面から数mmだけ離隔することが好ましい。そのような間隔によって 、拡散体による拡散の量を低くすることができ、同時に前述の所望の効果を達成 するのに十分な全体的な拡散効果が達成され、また光のある程度の方向性が保存 されることが判明している。拡散の量を低くすると、光の偏光解消が低減される ので、離隔された低レベルの拡散を使用すると、通常は明るいLCAの前の偏光 子の光損失が低くなり、装置の全体的な光学効率が高くなる。 通常は明るいLCAの上方に惑光防止面平面(無光沢表面)を設け、室内照明 からのグレアを低減させる(それによってコントラストを低下させる)ことが好 ましい。 本発明は、その一態様で、単純LCAを使用し、透明画・ビューア上に視認す べき透明画のタイプの性質および形状を考慮に入れた新規の方法でアレイを駆動 することによって、従来技術のいくつかの制限を解消するものである。 本発明は、コンピュータ化断層レントゲン写真、ガンマ・カメラ、医療用超音 波イメージャ、ディジタル・サブトラクション血管撮影機器、ディジタル・レン トゲン線写真機器などのディジタル医療撮影機器に結合されたハードコピー装置 によって生成されるX線フィルムや透明画などの医療画像の視認に特に適してい る。 特に、本発明のこの態様は、一般に、所与の時間に、限られた数のフィルム寸 法しか視認できず、そのため、システム電子機器を極めて簡略化すると共に、シ ステムの(ビューア表面の明るい領域と暗いマスク領域との)使用可能なコント ラスト比を大幅に増加させたことに基づくものである。 明るい領域と暗い領域の配置および寸法に関してかなり融通をきかせる必要が ある大部分のLCAシステムとは異なり、医療撮影システムは、暗い背景上の比 較的限られた数の比較的大きな明るい領域しか必要としない。さらに、明るい領 域は、連続していないときでも、通常同じ高さを有し、透明画で部分的に覆われ たすべての列に対してアレイの同じ行をオフにする(すなわち、通常はクリアな LCAの場合には明るくする)ことを必要とする。本発明者は、この構成が、2 ×2行列群(同じ行からなる2つの群と同じ列からなる2つの群)の縮小セット に対応すると判定した。 この場合、従来型のLCD駆動電子機器を使用しても、動作はそれほど向上し ない。実際、NehringおよびKmetz著「Ultimate Limits for Mat rix Addressing of RMS-Responding Liquid-Crystal Displays」(IE EE Transactions on Electron Devices、第ED-26巻、第5号、1979年5月 )は、一般的な2×2マトリックスで達成できる、オン素子を横切る電圧とオフ 素子を横切る電圧の最大比が3:1であることを証明している。このため、コン トラストおよび視野角は医療透明画を視認するための最適値よりも低くなる。し かし、本発明者は、前述のケースでは、本発明による行列グループ分けによって システムに必要なドライバ信号が3つ程度になることを発見した。さらに、シス テム内のどこにもLC駆動信号過電圧を生じさせずに最大コントラストおよび視 野角を与える最適な駆動電圧は、信号電圧または周波数、あるいはその両方を適 当に選択し、あるいはこれらの変数を適当に組み合わせることにより、ドライバ 信号間に適当な時間のずれ(また は移相)を選択することによって印加することができる。このような最適な信号 を行列群に印加すると、無限電圧比と、理論上アレイ素子によって達成できる最 大コントラストが得られる。 本発明の多数の態様は、同じ明画素・暗画素構成を有する行(および列)のグ ループ分けと、同じ駆動電圧を用いたこれらの群の駆動に基づくものである。透 明画が視認される本発明の場合、このグループ分けによって、行(または列)を 別々に駆動する場合と比べて、ドライバの数を大幅に低減させ、かつコントラス トを向上させることができる。同じ明画素・暗画素構成を有する行列のグループ 分けとそれらの駆動とからなるこの一般的な考えは、群の数が行(または列)の 数よりも少ない様々なグループ分け、たとえば後述の特定のケースに適当するこ とができる。各ケースでは、駆動電圧の数を低減させることによって、駆動方式 が(達成可能なコントラストの観点から)より小さなマトリックス、または場合 によっては直接アドレッシングと等価になる。このため、LCAを通常どおりに 駆動する場合よりも高いコントラストのディスプレイ面が得られる。 本発明の好ましい実施形態では、LCAの行および列はそれぞれ、2つの群、 すなわち同じオン素子・オフ素子構成を有するすべての行(または列)を含む第 1の行(または列)群と、すべての素子がオンであり、あるいは活動化された( すなわち、通常は明るいディスプレイの場合は光を透過しない)すべての行(ま たは列)を備える第2の群として形成される。所与の群中の行および列は必ずし も連続しない。この実施形態では、すべての行および列が2つの群のうちの一方 に含められ、群中の各行または列は、同じオン素子・オフ素子構成を有する。 本発明の好ましい実施形態では、第1の列群は信号S1によって駆動され、第 2の群は信号S2によって駆動される。第1の行群は、S1と同じ信号S3によっ て駆動され、第2の行群は信号S4によって駆動される。各信号は、比較的任意 の周期Tを有し、かつ0VとVc、すなわち最大許容アレイ電圧よりも低い値と の電圧レベルを有する方形波であることが好ましい。S2は、好ましくはS1に対 して2T/3だけ遅延し、S4は、好ましくはS1に対して時間T/3だけ遅延す る。この構成では、「明るい」領域が零電圧を受け、暗い領域が、ドライバ信号 のピーク値に等しいドライバ波形と素子を横切る波形を第3図に示す。 ピーク値と(2/3)1/2cのRMS値とを有する交流ステップ電圧を受ける。 本発明の第2の実施形態では、3つの電圧が、周期Tと2Vc/(31/2+1)の ピーク値とを有する方形波であり、S1とS3が同じであり、S2が他の電圧に対 してT/2だけ遅延する。S4は、3つの形態のうちの1つを有することができ 、各ケースで、31/2c(31/2+1)に等しい電圧を有する方形波である。1 つのケースでは、方形波の周期はT*2Mである(Mは整数である)。第2のケ ースでは、周期はT/2Mに等しい(Mは整数である)。この両方のケースで、 この信号の立ち上がりは、信号S1の立ち下がりと立ち上がりのどちらかに一致 する。第3のケースでは、周期はTであるが、S4はS1に対してT/4だけ遅延 する。この第2の実施形態では、個別の素子上のRMS電圧は2Vc/(31/2+ 1)である。 やはり一般的に出会う構成を表す他の暗領域・明領域構成に同じ駆動システム を使用することができる。そのような構成の一例は、通常、ガンマ・カメラ検査 や超音波検査の結果を示すために生成される、単一の透明画上のn×m個の画像 のマルチイメージャ・アレイである。そのような検査では、フィルムは多くの場 合、アレイとして構成された画像を備え、画像は、露光されない(クリアな)フ ィルムによって分離される。幾枚かのそのようなフィルムを並べることができ、 それによってより大きなフィルム・アレイが得られる。本発明のこの態様を最適 に適用するための唯一の要件は、行を2つの群、すなわちどの素子も画像を含ま ない1つの群と、すべての要素が同じ画像部・非画像部構成を有する第2の群と にグループ分けすることが可能であることである。 ある種のケースでは、この2×2グループ分けをさらに1×1グループ分けに 低減させることができる。 本発明によれば、様々な1×2グループ分けに対する無限電圧比も達成される 。1×2グループ分けでは、1つまたは2つの電圧波形しか必要とされず、LC Aの明るい領域を横切る電圧と暗い領域を横切る電圧との無限比も達成される。 前述のように、通常は明るいLCAを使用して透明画を照明すると、素子上の 電圧比を無限にし、LCAの明るい領域と暗い領域との非常に高いコントラスト を与えることができることが判明している。これは、この場合、矩形領域(また は矩形領域と機能的に等価の領域)を除くすべての領域に、LCAをオフにする 電圧を用いてアドレスする必要があるからである。しかし、通常は黒いLCAを 使用して透明画を照明すると、結果は理想的なものではなくなる。この場合、透 明画を照明するには、透明画の下に位置するLCAの領域に、この領域を活動化 する比較的高い電圧を用いてアドレスしなければならない。他の領域は、その領 域を活動化しない相対的に低い電圧でアドレスしなければならない。この場合、 電圧比はもはや無限ではなくなるが、本発明の好ましい実施形態では、バイナリ 論理を使用しながら、3対1の電圧比を達成することができる(上記で引用した 論文に発表された「理論」最大値に等しい)。従来、そのような高い比率は、ア ナログ・ドライバを使用してのみ達成された。バイナリ・ドライバを使用した場 合、この理論比は達成されなかった。従来技術では、大型マトリックスが本発明 のグループ分けによって駆動されることはなく、そのためコントラストがずっと 低かったことを理解されたい。 さらに、本発明者は、2つの異なる寸法の透明画を同じLCAによって照明す る場合(3×3グループ分けの特殊ケース)、バイナリ論理を使用して大部分の LCAに対して電圧比2.8を達成することができる。これは、上記で参照した 理論分析によって達成できる比率2よりもずっと高い。LCAの一部の比率は2 よりも低くなる。この場合も、同様な行および列をグループ分けしそれらをまと めて駆動することによってコントラストが著しく向上する。 そのような高いコントラスト比を達成すると、透明画(またはその画像部分) を囲む領域の「暗度」が大幅に向上し、それによって医師または透明画のその他 の調査者による透明画の視認が向上する。 所望の照明に比較的低次のデカルト整合性が存在するより一般的なケースでコ ントラストを向上させることができる。前述のケースは、1×2、2×2、2× 3、3×3の次数のデカルト整合性を表すものである。m×kのより一般的なケ ースでは、デカルト整合性は、行が、各群のすべての行が同じ素子をオンにしオ フにするm個の群にグループ分けすることができ、列が、各群のすべての列が同 じ素子をオンにしオフにするk個の群にグループ分けすることができる、明領域 ・暗領域マップとして定義することができる(行はm次を有する)。 整合性の次数が行(場合によっては列)の数よりもずっと低い場合、画像のコ ントラストを増加させるようにマトリックスにアドレスすることが可能である。 前述の駆動方式が2つの効果を有することを理解されたい。これらの効果のう ちの1つは、画像の明るい領域と暗い領域とのコントラストが向上することであ る。この向上は、群中の行または列に対して同じ最適化駆動電圧波形を使用する ことに依存するが、必ずしも同じ物理的駆動電子機器を使用する必要はない。共 通の電子機器を使用して電圧を生成し行または列を駆動することによって、電子 機器の数量を削減することもできる。一般に、すべてとは限らないが、一部の電 子機器を共通化することができる。 本発明の第2の態様では、2つのLCD層を使用して明るい領域と暗い領域と のコントラストを向上させる。2つのLCD層を使用してコントラストを向上さ せることはすでに報告されている。しかし、本発明の好ましい実施形態では、L CA素子のコントラスト低減が一般に、垂直入射の周りで対称的に行われるわけ ではなく、一般に、第1の角方向の方が、対称的に対向する第2の角方向よりも 速くコントラストが低下することから利点が得られる。本発明の好ましい実施形 態では、2つのアレイは、一方のアレイのそれぞれの第1の角方向が第2のアレ イの第2の角方向に整列するように構成される。この構成は、一方のアレイを他 方のアレイに対して回転させることによって好都合に行われる。この構成では、 すでに報告されているようにアレイを同じ方向に整列させる場合と比べて、2層 システムのより広い視野角にわたってより高いコントラストが得られる。 本発明の好ましい実施形態では、一方のLCAに左ねじれの液晶を使用し、第 2のLCAに右ねじれの液晶を使用することにより、この構成によって個別のL CAの光学方向性が補償されるので視野角が向上する。 また、本発明の好ましい実施形態では、2つのLCAは水平方向または垂直方 向、あるいはその両方にアレイ素子の一部、たとえばアレイの素子の半分だけオ フセットされる。オフセット構成を使用すると、上記で指摘したストライプ効果 が暗い領域内の一連の小さな明るい点に低減され、そのため、明るい領域と暗い 領域とのコントラストが向上する。これは、線の格子よりもずっと好ましい。こ の好ましくない効果は、拡散体を使用することによってさらに低減させることが できる。 本発明の他の態様では、カメラ、好ましくはCCDカメラを使用して透明面・ ビューアの前方が撮影され、透明ではないビューア上のフィルムの部分またはフ ィルムのエッジの形状が決定される。本発明のこの態様では、フィルムのこの部 分の水平方向および垂直方向の範囲が決定され、これを使用してどの行および列 が第1および第2の群に属するべきかが制御される。 エッジ判定システムに関する1つの問題は一般に、このようなシステムでは、 カメラによって画像が得られる間に、フィルムのエッジの外側にある視認面の部 分、または場合によってはディスプレイ面全体を照明しなければならないことで ある。このため、特にシステムを暗いリーディング・ルームで使用する場合、ユ ーザはまぶしく感じる。さらに、カメラから透明画がほぼ垂直に見えるようにカ メラを配置しなければならない。 本発明の好ましい実施形態では、背面照明とLCAとの間にBEFが配置され る。このフィルムは、フィルムの一方の側の多数の方向、主としてオフノーマル 方向からの光を受け入れ、光をフィルムの他方の側へ、主として法線の周りの約 35°の比較的小さな円錐角内で透過させる特性を有する。また、光のサイドロ ーブは、法線に対して約70°に透過する。本発明の好ましい実施形態では、カ メラはサイドローブ角度に配置される。アレイがオフ状態のとき、このオフ状態 が法線において最も効果的であり、サイドローブ角度では効果がずっと弱いこと を理解されたい。したがって、LCAがオフ状態であるとき、ほぼ垂直方向から 表面を見るオペレータには黒い表面が見える。しかし、オフ状態の効果がサイド ローブ角度ではずっと弱くCCDカメラがビューアの前方の画像を得ることがで きるので、カメラはある程度の光を受け取る。この構成では、LCAがオフにさ れている間にフィルム上の画像の範囲を判定することができる。BEFを使用す ると、透明画を表視認している間のコントラストも向上する。 本発明の好ましい実施形態では、ディスプレイのコントラストを低減させずに 実際的な鋭くないマスキングの外部フラグメント効果を除去することによってそ のようなマスキングが与えられる。これは、前述のように2つのLCAの中間に 拡散体を使用する際に行われる。 本発明の他の好ましい実施形態では、素子間の明るい線または暗い線を除去す る新しいLCAが設けられる。この実施形態では、LCAのLC層とLCAの出 力視認装置との間に、好ましくはエア・ギャップで形成された拡散体と薄い偏光 保存拡散体が配置される。この構成では、より拡散的なLCA動作が行われ、線 および外部フラグメント効果がなくなる。 本発明の好ましい実施形態では、カメラから得られた画像のゆがみおよび非一 様性が補正される。このような補正は、画像が得られた直後、あるいは得られた データの処理中、あるいは制御信号をビューボックス・ディスプレイへ送る前に 適用することが好ましい。定期的に較正プロセスを実行しこのようなゆがみを測 定することが好ましい。少なくとも基準画像を定期的に、あるいは背面照明が変 化するたびに得ることが好ましい。 一様性マップは、ビューボックス光源、透明画およびディスプレイ面から反射 される光、LCAの収差の変動に依存することが好ましい。各非一様性寄与源ご とに別々の一様性マップを記憶することが好ましい。好ましい実施形態では、新 しい画像を定期的に得ることによって一様性マップが増分的に更新される。 本発明の他の態様は、透明画をビューボックス・ディスプレイ面上に置くこと によってビューボックスの照明を間接的に制御することに関する。ビューボック スは、透明画が置かれたことと、透明画のタイプと、透明画が取り外されたこと を検知することが好ましい。このデータは、ビューボックスの画像を分析し、透 明画を取り付けるためにどの取り付けクリップが使用されているかを判定するこ とによって得ることが好ましい。別法として、ビューボックス表面は接触を検知 する。別法として、あるいはまた、ユーザ入力が要求される。当技術分野で知ら れている他の方法を使用して、透明画が置かれたことと透明画の寸法に関する情 報の少なくともいくらかを判定することができる。 透明画が取り付けられたことが検出されると、ビューボックスは視認マスクを 変更し透明画を背面照明する。特殊なタイプの透明画では、特殊な強調視認が必 要である。特殊な透明画・タイプは、特殊な透明画寸法、特有の形態、特有の濃 度を使用し、かつパターン認識と、画像処理分野で知られている他の方法を使用 することによって認識される。 第1のタイプの特殊透明画は、n×m多重画像透明画である。得られた画像の 分析を使用して、多重画像上の小画像と、透明画の露光されない部分で光を遮断 する適当なマスクの位置が判定される。 第2のタイプの特殊透明画は胸部X線写真であり、胸部X線写真では、肺の位 置を判定することによって腹部および背骨をマスクすることができる。 第3のタイプの特殊透明画は、乳房X線写真である。乳房X線写真では、2種 類の特殊な処理が実行される。第1に、乳房X線写真に使用される背面照明強度 は一般に、通常の透明画に使用される背面照明強度よりも高い。第2に、乳房X 線写真では、胸壁付近の乳房の画像が非常に重要であり、そのため、透明画の小 さな部分であっても、不正確なマスキングのために遮断させることはできない。 したがって、患者の胸部に隣接する透明画のエッジに沿って柔らかなマスキング を使用することが好ましい。柔らかなマスキングは、透明画の胸部エッジに沿っ たビューボックスの部分が、拡散体を通じてディスプレイ面に拡散した光によっ て背面照明されるように、後方LCA上よりも大きな窓を前方LCA上に設ける ことによって行うことができる。したがって、背面照明からビューボックスのマ スク部分へ輝度が徐々に遷移する。乳房X線写真は、透明画寸法、または濃度、 または固有の非対称性に基づいて検出することが好ましい。画像中の乳房の配向 は、濃度、重心、エッジ認識、微細形状抽出、画像の左側の濃度と右側の濃度と の比較、チェック・ポイントの試験、テクスチャ分析、プロファイル分析、画像 処理の分野で知られているその他の方法など好ましい諸方法のうちの1つによっ て決定される。 本発明の好ましい実施形態では、手検出方法も提供される。オペレータの手は 体に接続されているので、オペレータが手をビューボックス・ディスプレイ面上 に置いた場合、体のある部分がビューボックス境界を横切る。したがって、好ま しい方法は、ディスプレイ面の側部および底部に沿って、カメラから得られた画 像に変化が生じていないかどうかを検査する。ビューボックスの側面に沿って2 色ストリップを塗布し、それによって、ストリップが妨害された場合に、ストリ ップを覆い隠す物体の強度に依存せずにストリップの内部コントラストを変化さ せることが好ましい。 ビューボックス・ディスプレイ上の物体の形状を判定する好ましいエッジ検出 アルゴリズムは、ビューボックス・ディスプレイ面上の透明画の固有の形状およ び配向に基づくものである。透明画は通常、矩形である。また、透明画は通常、 全体的な配向が垂直と水平のどちらかになるようにディスプレイ面上に配置され る。したがって、ビューボックス上に非矩形形状が現れた場合、それは単なる透 明画ではあり得ない。これは、異物と、部分的に異物で覆い隠された透明画のど ちらかである。好ましいアルゴリズムは、ビューボックスの上部ストリップを、 妨げとなる透明画によって生じる強度変化があるかどうか探索する。妨害の範囲 によって透明画の水平範囲を求める。その範囲内の複数の垂直ストリップが分析 され、透明画の垂直範囲が求められる。次いで、透明画の底部での水平範囲が求 められる。求められた全体的な形状が矩形ではなく、あるいは垂直範囲が合理的 な限界内に位置合わせされていない場合、ビューボックス・ディスプレイ上に非 透過物体がある(あるいは透明画と異物の組合せ)と判定される。 本発明の他の好ましい実施形態は、ROI(関心領域)処理に関する。ROI では、ユーザが選択したある領域が強調視認される。この領域は、指、またはそ の他の何らかの適当なポインティング・デバイスでビューボックス・ディスプレ イを指し示すことによって選択することが好ましい。別法として、データ・タブ レットやコマンド・インタフェースなど他の入力装置が使用される。指の位置お よび標準ROI寸法を使用してROIを選択することができる。別法として、適 応可能なROIアルゴリズムが使用される。 好ましい適応可能なアルゴリズムは、指の位置の近くの暗い領域を探索し選択 する。選択されたこの領域は、その領域が設定済み寸法よりも大きくなり、ある いは選択された領域の強度の範囲が設定済みしきい値を超えるまで、この領域に 隣接する暗い領域を追加することによって拡張される。この領域に適合する最適 な矩形が見つけられ、マスキングに使用される。 乳房X線写真の場合、オペレータの指に従うROIを有することが好ましい。 ROIの寸法、位置、移動は、カメラの視野内の指の移動によって制御すること ができる。一般に、2つの乳房X線写真が並べて視認されるので、幅の狭いスト リップの形状の単一のROIを使用して両方の乳房X線写真をマスクすることが 好ましい。 本発明の好ましい実施形態によれば、指検出アルゴリズムも提供される。この アルゴリズムでは、まず拳が見つけられ、拳の全体的な輪郭が求められた後、指 の位置が判定される。このアルゴリズムでは、指が拳の上部にあり、全体的に上 方または横を向いていると仮定することが好ましい。拳は、手のビューボックス 境界との交差点から追跡することによって見つけることが好ましい。そのような アルゴリズムを使用すると、指の視認を失敗する回数が減少する。 本発明の好ましい実施形態によるフィルム取り外しアルゴリズムではまず、ビ ューボックスの現画像がビューボックスの基準画像(すなわち、透明画を含む画 像)と比較される。差がない場合、この方法では、透明画が取り外されていない と判定される。基準画像において透明画で覆われていることが分かっている、ビ ューボックスの事前に選択された部分を、新しい画像の同じ部分と比較すること が好ましい。強度の顕著な増加が検出されない場合、透明画は取り外されていな い。しかし、新しい基準画像が得られる。強度が増加した場合、この方法では、 透明画が取り外され、あるいは少なくとも変位されたと判定される。前に背面照 明された領域をマスクする前の任意選択のステップとして、照明の除去を設定済 みの短い期間にわたって遅延させる。この遅延によって、観察者はもう1度透明 画を見ることができる。新しい基準画像が得られると共にプロセスが終了する。 本発明の好ましい実施形態によって、第1のアスペクト比を有するカメラを第 2のアクペクト比を有するディスプレイ面に適応させる方法は、ディスプレイ面 のアスペクト比とカメラのアスペクト比がほぼ同じになるようにディスプレイ面 の反射をゆがませる鏡を介してディスプレイ面を視認することを含む。 本発明の好ましい実施形態による多重ビューボックス・システムは、画像また は照明データをビューボックス間で移送し個別のビューボックスでの全体的な局 所照明を最適化するシステムを含む。 本発明の好ましい実施形態では、ビューボックスのディスプレイ面は、少なく とも一部が、照明できる光学トリップワイヤまたは単なる明るい色のストリップ を有する、境界を有する。本発明の好ましい実施形態は、トリップワイヤを使用 し、より好ましくはトリップワイヤの画像を使用して、オペレータが画像を指し 示しており、あるいはフィルムを取り外しており、あるいはディスプレイ面にフ ィルムを加えていると判定する。 別法として、あるいはまた、トリップワイヤを較正源として使用して、画像に 関する正規化係数を求めることができる。別法として、あるいはまた、トリップ ワイヤの照明を背面照明から導くとき、トリップワイヤを使用して、背面照明源 として使用されているランプの状態を判定することができる。 本発明の好ましい実施形態によってビューボックスを含む物体の存在を判定す る他の方法は、異なる周囲照明、偏光、背面照明など、いくつかの異なる局所照 明条件の下でディスプレイ面の2つの画像を得ることを含む。 本発明の好ましい実施形態では、ビューボックスは、フィルムで覆われたディ スプレイ面上の複数の位置を記憶するメモリを有する。 本発明の好ましい実施形態では、フィルムに含まれる画像データに従って自動 的にROIが調整される。 本発明の好ましい実施形態では、ディスプレイ面上に新しい画像が存在するか どうかは、ディスプレイ面の2つの画像間の違いに基づいて判定される。この比 較は、画像を得る撮影装置の解像度よりも低い解像度で行うことが好ましい。 本発明は、下記の好ましい実施形態の説明と下記の図面からより明らかに理解 されよう。 図面の簡単な説明 第1図は、本発明の好ましい実施形態による視認装置の部分切取斜視図である 。 第2図は、第1図の視認装置の断面図である。 第3図は、本発明の好ましい一実施形態によって行列群およびLCAの素子に 印加される電圧の波形を示す図である。 第4図は、本発明の第2の好ましい実施形態によって行列群およびLCAの素 子に印加される電圧の波形を示す図である。 第5図は、本発明の第3の好ましい実施形態によって行列群およびLCAの素 子に印加される電圧の波形を示す図である。 第6図は、本発明によるビューア上に取り付けられたマルチイメージャ・フィ ルムを示す図である。 第7図は、本発明によって取り付けられた2枚のフィルムの概略図を、本発明 を実施する際に使用される電子機器のブロック図と共に示す図である。 第8図は、ビューア面板上に取り付けられた医療画像フィルムを示す図である 。 第9図は、本発明の好ましい実施形態による第8図のフィルムの画像部分のマ スキングを示す図である。 第10A図は、LCA間のシームの効果を低減させる方法を示す図である。 第10B図は、LCA間のシームの効果を低減させる方法を示す図である。 第10C図は、LCA間のシームの効果を低減させる方法を示す図である。 第10D図は、LCA間のシームの効果を低減させる方法を示す図である。 第10E図は、LCA間のシームの効果を低減させる方法を示す図である。 第11A図は、本発明の好ましい実施形態による、コントラストを高めること ができる様々な明領域・暗領域構成を示す図である。 第11B図は、本発明の好ましい実施形態による、コントラストを高めること ができる様々な明領域・暗領域構成を示す図である。 第11C図は、本発明の好ましい実施形態による、コントラストを高めること ができる様々な明領域・暗領域構成を示す図である。 第11D図は、本発明の好ましい実施形態による、コントラストを高めること ができる様々な明領域・暗領域構成を示す図である。 第11E図は、本発明の好ましい実施形態によってコントラストを高めること ができる様々な明領域・暗領域構成を示す図である。 第12図は、第11E図の構成を得るために行電極および列電極を活動化する 電圧波形の好ましい実施形態を示す図である。 第13A図は、第11E図の構成を得るために行電極および列電極を活動化す る電圧波形の好ましい代替実施形態を示す図である。 第13B図は、第11E図の構成を得るために行電極および列電極を活動化す る電圧波形の好ましい代替実施形態を示す図である。 第14図は、本発明の好ましい実施形態による、LCAを駆動するために必要 な電圧波形を生成するのに適した装置のブロック図である。 第15図は、本発明の好ましい実施形態による、コントラストを高めることが できる3×3励磁領域・非励磁領域構成を示す図である。 第16図は、第15図の構成による、行電極および列電極を励磁するのに適し た電圧波形を示す図である。 第17図は、本発明の好ましい実施形態による透明画視認装置の概略断面図で ある。 第18図は、本発明の好ましい実施形態による代替透明画視認装置の概略断面 図である。 第19A図は、本発明の好ましい実施形態によるLCAの概略断面図である。 第19B図は、従来技術によるLCAの断面図である。 第20A図は、本発明の好ましい実施形態で有用なある種のランプの昼光スペ クトル(スペクトル12)を示す図である。 第20B図は、本発明の好ましい実施形態で有用なある種のランプの白色スペ クトル(スペクトル21)を示す図である。 第20C図は、本発明の好ましい実施形態で有用なある種のランプのNatu raスペクトル(スペクトル76)を示す図である。 第21図は、本発明の好ましい2つの実施形態を示す通常のLCAベースのビ ューボックスの部分切取図である。 第22図は、やはり本発明の好ましい実施形態による単一の直線視認装置の位 置を示す、第21図のビューボックス装置の様々な構成要素の概略側面図である 。 第23図は、本発明の好ましい実施形態によって視認装置の前方に単一のLC が配置された、第22図と同様な概略図である。 第24図は、本発明の好ましい実施形態によってカメラの前方に可変減衰器が 配置された、第22図および第23図と同様な概略図である。 第25A図は、ビューボックスの較正に有用なディスプレイ・パターンを示す 図である。 第25B図は、ビューボックスの較正に有用なディスプレイ・パターンを示す 図である。 第25C図は、ビューボックスの較正に有用なディスプレイ・パターンを示す 図である。 第26A図は、ビューボックスに対して斜めに配置されたカメラによって得ら れた第25A図のパターンを示す図である。 第26B図は、ビューボックスに対して斜めに配置されたカメラによって得ら れた第25B図のパターンを示す図である。 第26C図は、ビューボックスに対して斜めに配置されたカメラによって得ら れた第25C図のパターンを示す図である。 第27A図は、本発明の好ましい実施形態による、平行な線の既知の変換を平 面の変換に拡張する方法を示す図である。 第27B図は、本発明の好ましい実施形態による、平行な線の既知の変換を平 面の変換に拡張する方法を示す図である。 第27C図は、本発明の好ましい実施形態による、平行な線の既知の変換を平 面の変換に拡張する方法を示す図である。 第27D図は、本発明の好ましい実施形態による、平行な線の既知の変換を平 面の変換に拡張する方法を示す図である。 第28A図は、本発明の好ましい実施形態による、グリッド・ポイントの既知 の変換を平面の変換に拡張する方法を示す図である。 第28B図は、本発明の好ましい実施形態による、グリッド・ポイントの既知 の変換を平面の変換に拡張する方法を示す図である。 第28C図は、本発明の好ましい実施形態による、グリッド・ポイントの既知 の変換を平面の変換に拡張する方法を示す図である。 第28D図は、本発明の好ましい実施形態による、グリッド・ポイントの既知 の変換を平面の変換に拡張する方法を示す図である。 第28E図は、本発明の好ましい実施形態による、グリッド・ポイントの既知 の変換を平面の変換に拡張する方法を示す図である。 第28F図は、本発明の好ましい実施形態による、グリッド・ポイントの既知 の変換を平面の変換に拡張する方法を示す図である。 第28G図は、本発明の好ましい実施形態による、グリッド・ポイントの既知 の変換を平面の変換に拡張する方法を示す図である。 第28H図は、本発明の好ましい実施形態による、グリッド・ポイントの既知 の変換を平面の変換に拡張する方法を示す図である。 第29図は、本発明の好ましい実施形態によるビューボックスにおける自動プ ロセスの一般的なフローチャートである。 第30図は、本発明の好ましい実施形態によるフィルム取り付けプロセスの一 般的なフローチャートである。 第31図は、多重画像フィルム特殊プロセスの一般的なフローチャートである 。 第32図は、乳房を示す乳房X線写真の概略図である。 第33図は、本発明の好ましい実施形態によるROI適用プロセスの一般的な フローチャートである。 第34図は、本発明の好ましい実施形態によるROI判定プロセスの一般的な フローチャートである。 第35図は、本発明の好ましい実施形態によるフィルム取り外し検出プロセス の一般的なフローチャートである。 第36A図は、ROIを生成する前方LCA透明画および後方LCA透明画の 構成を示す図である。 第36B図は、ROIを生成する前方LCA透明画および後方LCA透明画の 構成を示す図である。 第36C図は、ROIを生成する前方LCA透明画および後方LCA透明画の 構成を示す図である。 第37A図は、鏡を使用する本発明の好ましい実施形態によるビューボックス を示す図である。 第37B図は、鏡を使用する本発明の好ましい実施形態によるビューボックス を示す図である。 第37C図は、鏡を使用する本発明の好ましい実施形態によるビューボックス を示す図である。 第38図は、2つのビューボックスを含む視認領域の概略上部図である。 第39図は、好ましいゆがみ較正方法のフローチャートである。 第40A図は、好ましいビューボックス較正方法実施中の光強度のプロファイ ルを示すグラフである。 第40B図は、好ましいエッジ検出方法を示す概略図である。 第41A図は、本発明の好ましい実施形態による、トリップ・ワイヤを使用す るビューボックスの概略正面図である。 第41B図は、本発明の好ましい実施形態による、トリップ・ワイヤを使用す るビューボックスの概略側面透視図である。 第42図は、トリップワイヤの強度を求める好ましい方法を示す図である。 第43図は、本発明の好ましい実施形態によるトリップワイヤの通常のプロフ ァイルを示す図である。 第44図は、本発明の好ましい実施形態による、ビューボックスに対するユー ザ事象を処理する好ましいメイン・ループのフローチャートである。 第45図は、本発明の好ましい実施形態による新規フィルム検出のフローチャ ートである。 第46A図は、人間の目の感度を、視認される物体の照明レベルの関数として 示すグラフである。 第46B図は、人間の目の感度を、周囲光のレベルの関数として示すグラフで ある。 発明の好ましい実施形態の説明 第1図および第2図は、本発明の好ましい実施形態による透明画・ビューア1 0の斜視部分切取図および断面図を示す。ビューア10は、ビューアの5つの面 を覆う不透明ハウジング12と、6つの面を覆う光透過面板14とを備える。1 枚または複数の透明画(フィルム)16は、ハウジング12の縁部18の下方に 滑り込ませることによって面板14上に保持される。別法として、当技術分野で 知られているように、クリップまたはその他のフィルム・ホルダを設けてフィル ムを面板上に保持することができる。本発明のいくつかの実施形態では、面板1 4は光拡散体である。 面板14の内側に少なくとも1つ、好ましくはサンドイッチ状の2つの液晶ア レイ(LCA)20および22が配置される。LCA20および22は、好まし くは単純マトリックス・タイプ・アレイであり、LCAの素子は、ドライバによ って駆動される行および列として構成される。所与のしきい値を超えるRMS電 圧によって素子が駆動されると、その素子は暗くなり(通常は明るくあるいはク リアなアレイの場合)、低電圧または零電圧によって素子が駆動されると、その 素子はほぼ透明になる。明るい領域と暗い領域とのコントラストは、明るい素子 に印加される電圧と暗い素子に印加される電圧との比に依存する。 3M Optical Systems社によって製造されているような輝度 強化フィルム(BEF)24がLCAの後方に任意に配置される。BEF24と 照明器28のバンクとの間に光拡散体26が配置され、そのため、BEFに到達 する光はかなり拡散する。光の混合量を向上させるために、BEFに存在する溝 をランプに平行に配置することが好ましい。ハウジングの内側と、少なくとも背 部内面29を塗装し、照明器28からそこに入射した光に対して反射または拡散 または混合、あるいはそれらの組合せを行うことが好ましい。 BEF24は、オフノーマル方向からの光を優先的に受け入れ、その光を法線 の周りの幅の狭い円錐として再方向付けする。垂直方向からの光は、主として反 射される。軸外光を優先し、顕著な割合の垂直入射光を反射するこのプロセスで は、かなりの量の混合、特に色混合が行われることを理解されたい。BEFから 反射された光は失われず、その代わりにBEF24の方へもう1度反射されるこ とによって再循環される。様々な光再循環方法はさらに、開示が引用によって本 明細書に組み込まれた、1995年8月1日に出願され「Transparency Viewi ng Apparatus」と題する米国特許出願第60/001814号に記載されてい る。 ビューア10は、面板14(および面板上に取り付けられた透明画)に面する カメラ30、好ましくはCCDカメラも含むことが好ましい。ビューア10は、 複数のカラー・センサ32を含み、各カラー・センサは、スペクトルのそれぞれ の異なる部分を検知する。カラー・センサの動作については後述する。 ビューア10の制御および給電のための制御電子機器34および電源回路36 をハウジング12上に取り付けることが好ましい。 本発明の好ましい実施形態では、LCA20および22による青色光など選択 的な色吸収を補償する補償が与えられる。この吸収は約10%ないし30%に過 ぎないが、LCAを通過する光は、医療画像ビューアで使用できるものとはみな されない。本発明の好ましい一実施形態では、照明器28内の蛍光体の混合物と して、LCAの選択的吸収を補償する蛍光体が選択される。本発明の第2の好ま しい実施形態では、照明器のガラスに色付けし、あるいはシステム内の1つの拡 散体に青み付けし、あるいは光と面板の前方との間にフィルタを追加することに よって光がフィルタされる。本発明の好ましい実施形態では、第2図で参照符号 28’で指定した1つまたは複数の照明器は、補償青色光源である。本発明の好 ましい実施形態では、カラー・センサ32(第1図)は、フィルム24を通過し た光に面し、制御システム35(第2図)へ生成される(スペクトル)輝度信号 を送る。制御システム35は、LCAの選択的吸収を補償する所望のカラー・バ ランスを達成するように、ランプ・ディマ・システム37を介して補償青色照明 器28’および昼光色照明器28を制御する。 コントローラ35を使用して、LCAのそれぞれの異なる部分にそれぞれの異 なる照明を与えることもできる。たとえば、特定の電球の上方に位置する領域が 暗い場合、その電球を調光または消灯し、電力要件を低減させ、その領域のコン トラスト(黒度)を向上させることができる。また、胸部フィルムを視認する場 合、フィルムの下部(濃度のずっと低い部分)の下方に位置するLCA領域に、 フィルムの上部の下方に位置するLCA領域よりも弱い光を供給することができ る。これによって、フィルム内のコントラストが低下し、観察者の順応された目 によって局所コントラストをより明確に区別することができる。光のそのような 低減はたとえば、ライトがLCAの表面の光の波動を回避できるほど近くにある 場合に透明画の下部領域のいくつかのライトをオフにすることによって行うこと ができる。別法として、あるいはまた、所望の輝度変化が得られるようにいくつ かのライトを調光することができる。 本発明の好ましい実施形態では、電子機器の簡略化と、従来技術で可能と考え られていたよりもずっと高いコントラスト比の両方を可能にする、LCAを駆動 する新規のモードが使用される。特に、本発明者は、透明画・ビューアに通常存 在する形状を2×2マトリックス問題(あるいはLCDドライバ電子機器の場合 はその等価物)として簡略化することができることに気付いた。前述の従来技術 では、オンのアレイ領域とオフのアレイ領域との達成可能な最大電圧比は3:1 であると考えられていた。本発明者は、前述の形状の透明画を視認する問題を解 決すれば、明るい領域と暗い領域との間のより高い電圧比、したがってより高い コントラスト比を可能にする一般的な2×2マトリックス問題の特定のサブセッ トが得られることを発見した。改良されたこの解決策は、4つの象限のうちの1 つで電圧がほとんど印加されず(すなわち、明るい)、他の3つの象限で、すべ ての象限で同じ電圧が印加される(すなわち、暗い)、4つのケースで可能であ る。 本発明の好ましい実施形態では、LCAの行および列はそれぞれ、2つの群と して形成され、第1の行(列)群は、オン素子とオフ素子の両方を有するすべて の行(または列)を含み、第2の群は、すべての素子がオンである(すなわち、 透過しない)すべての行(または列)を備える。群を構成する行または列は、必 ずしも連続するわけではない。 本発明の好ましい実施形態では、第1の列群は信号S1によって駆動され、第 2の群は信号S2によって駆動される。第1の行群は、S1と同じである信号S3 によって駆動され、第2の行群は信号S4によって駆動される。各信号は、比較 的任意の周期Tを有し、0VとVc、すなわち最大許容アレイ電圧よりも低い電 圧とからなる電圧レベルとを有する方形波であることが好ましい。S2は、好ま しくはS1に対して2T/3だけ遅延し、S4は、好ましくはS1に対して時間T /3だけ遅延する。この構成では、「明るい」領域が零電圧を受け、暗い領域が 、ドライバ信号のピーク値に等しいピーク値と(2/3)1/2cのRMS値とを 有する交流ステップ電圧を受ける。ドライバ波形と素子を横切る波形を第3図に 示す。 本発明の第2の実施形態では、3つの電圧が、周期Tと2Vc/(31/2+1) のピーク値とを有する方形波であり、S1とS3が同じであり、S2が他の電圧に 対してT/2だけ遅延する。S4は、3つの形態のうちの1つを有することがで き、各ケースで、31/2c(31/2+1)に等しい電圧を有する方形波である。 1つのケースでは、方形波の周期はT*2Mである(Mは整数である)。第2の ケースでは、周期はT/2Mに等しい(Mは整数である)。この両方の ケースで、この信号の立ち上がりは、信号S1の立ち下がりと立ち上がりのどち らかに一致する。第3のケースでは、周期はTであるが、S4はS1に対してT/ 4だけ遅延する。この第2の実施形態では、個別の素子上のRMS電圧は2Vc /(31/2+1)である。これらのシステムのうちの2つに関するドライバ波形 と素子を横切る波形を第4図および第5図に示す。 ディスプレイ上のやはり一般的に出会うフィルム構成を表す他の暗領域・明領 域構成に同じ駆動システムを使用することができる。そのような構成の一例は、 通常、ガンマ・カメラ検査や超音波検査の結果を示すために生成される、単一の 透明画上のn×m個の画像のアレイである。そのような検査では、フィルムは多 くの場合、アレイとして構成された画像を備え、画像は、露光されない(クリア な)フィルムによって分離される。そのような構成を第6図に示す。第6図では 、画像領域は陰影によって示されている。フィルムの下方に位置する行および列 のグループ分けも第6図に示す。フィルムの外側の領域はすべて、第2の行列群 に含まれる。 幾枚かのそのようなフィルムを並べることができ、その構成ではより大きなフ ィルム・アレイが得られる。本発明のこの態様を適用するための唯一の要件は、 行を2つの群、すなわちどの素子も画像を含まない1つの群と、すべての素子が 同じ画像領域・非画像領域構成を有する第2の群とにグループ分けすることが可 能であることである。 LCAの駆動を実行する装置を第2図および第7図に示す。第7図は、面板上 に取り付けられた2枚のフィルムを示す。図面を簡単にするために、複数の行電 極40および列電極42を除いて、ビューアのすべての構造を示してあるわけで はない。第7図には、コントローラ35(第2図にも示されている)によって制 御される行切換回路44および列切換回路46と、駆動信号S1、S2、S3、S4 (第6図参照)を供給する行ドライバ48および列ドライバ50も示されている 。切換回路44および46ならびにドライバ48および50は第2図ではLCA ドライバ装置52として参照されている。制御回路35は、カメラ30、または 透明画を保持するクリップ(第17図のクリップ250など)、または当技術分 野で知られているその他の位置決め手段から、LCAのどの領域を照明す べきかに関する情報を受け取ることができる。 動作時に、切換回路44および46は、行および列を、それに必要な電圧を供 給するそれぞれのドライバに切り換える。第7図で、第1の列群に属する(かつ S1によって駆動される)行は、(S3によって駆動される)第1の行群中の列と 同様にXで示されている。このマークのない列および行はそれぞれ、S2および S4によって駆動される。 上記の分析は、LCA上のある2×2パターン(または2×2パターンに相当 するパターン)に関する最適なアドレッシング方式を表すものである。上記で引 用した論文によって提案された「理論的」限界に等しく、あるいはディスプレイ のいくつかの部分の場合はそのような限界よりも高い電圧比を与えるバイナリ論 理を使用する他のアドレッシング方式も可能である。 第11A図は、同様な特性を有する行および列が、それぞれ、ローマ数字Iな いしIVで示された領域をカバーする、2×2素子アレイを形成するようにグル ープ分けされた2×2素子マトリックスを示す。上記で説明したように、これら の領域は、共にアドレスされ、必ずしも物理的に連続するわけではない素子を表 す。 1つの簡単なタイプの構成は、2×2グループ分けの4つの領域がすべてある 電圧によって活動化され、あるいは活動化されない構成である。この簡単なケー ス、すなわち実際には1×1アドレッシング方式では、最大許容活動化電圧が行 (または列)に印加され、グラウンドが列(または行)に印加される。別法とし て、同じ結果を与える他の方式を使用することができる。もちろん、どの領域も 活動化しない場合、行にも、あるいは列にも電圧を印加する必要はない。 第2のタイプの構成を第11B図に示す。この図は、行または列を2つの群、 すなわち行(または列)のすべての素子が活動化される1つの群と、どの素子も 活動化されない第2の群とに分割することができるいくつかの等価構成を示す。 第11B図および第11C図ないし第11E図で、活動化(通電)される領域は 「オン」として示され、通電されない領域は「オフ」として示されている。この 場合、オン領域とオフ領域との無限電圧比を達成する最も容易な方法は、活動化 される素子しか含まない行(または列)に完全活動化電圧を印加し、他の行およ び列を接地させることである。別法として、活動化される素子しか含まない行( または列)に所与の電圧(または電圧波形)を印加することができ、他の行およ び列にその電圧の逆数の電圧を印加することができる。この構成は実際には、2 ×2アドレッシング方式である。 第3のタイプの構成は第11C図に示されている。この構成では、LCAの( グループ分けされた)活動化される素子は、2×2活動化領域・非活動化領域外 部フラグメント・パターンを形成する。この構成では、最も簡単には、第11C 図に示したように行および列にそれぞれの異なる電圧「A」および「B」を印加 することによって、無限電圧比を達成することができる。電圧Aおよび電圧Bは 、AとBの和が、LC素子をオンにするのに必要な電圧に等しいという制限の下 で、かなり任意に選択することができる。オフにされる素子が、それぞれの行電 極および列電極から同じ電圧を受け取り、したがって零電圧を受けることは明ら かである。この結果、無限電圧比が与えられる。 上記で最適なアドレッシング方式を与えた第4のタイプの構成を第11D図に 示す。この構成が、通常は明るいLCAの1つの明るい領域と通常は暗いLCA の1つの暗い領域に対応することに留意されたい。 第5のタイプの構成を第11E図に示す。この構成では、1つの領域を除いて どの領域も活動化されない。これは、通常は明るいLCAの1つの暗い領域(こ の構成は一般に関心領域ではない)と一般に暗いLCAの1つの明るい領域(関 心領域である)に対応する。この構成ではオン素子に印加される電圧とオフ素子 に印加される電圧との間に無限比を達成することが不可能であると考えられる。 しかし、本発明者は、バイナリ論理を使用して電圧比3:1を達成することが可 能であることを発見した。 第12図は、8つの電圧波形を示す。上の4つの波形は、LCAの行電極およ び列電極に供給される実際の電圧を示し、それらが印加される電極群を示す文字 で符号化されている。下の4つの波形は、各群IないしIV中のLCA素子上の 実際の電圧波形を示す。下の4つの波形から分かるように、活動化されるLCA は、RMS値がVである電圧を受け、それに対してオフLCAは、RMS値がV /3である電圧を受ける。この結果、上記で指摘したように3:1の比が得られ る。 第13A図および第13B図は、第11E図の構成の代替活動化方式を示す。 実際には、本発明の改良されたコントラストを達成する多数の構成が存在する。 第14図は、第12図の電圧波形を得る(第2図および第7図に示したような )ドライバ・システムの好ましい実施形態を示す。この方式で、標準バイナリ論 理ハードウェアは、同期可変電源を介してマルチレベル駆動電圧を生成する。一 般に通常は黒いLCA200は、それぞれ、第2図のLCAドライバ52に対応 する、行ドライバ202および列ドライバ204としてグループ分けされた、一 連の好ましくはMOS論理ドライバ(シフト・レジスタ)、たとえばMotor ola社によって製造されている74HC595によって駆動すべきである。ド ライバ202および204の切換は、コントローラ35によって制御される。コ ントローラ35は、どの素子を活動化すべきかの指示に基づいてグラウンドのパ ルスとVccのパルスを生成し、駆動電圧S1、S2、S3、S4のうちのどれを用い てどの列および行を駆動すべきかを判定する。コントローラ35は、ドライバに タイミング信号を供給し、後述のようにV/3のオフセット電圧を切り換えるオ フセット・スイッチ208にも信号を供給する。 電力増幅器対210および212(たとえば、APEX社によって製造されて いるPA26)は、各行ドライバおよび各列ドライバのMOSドライバにそれぞ れ、比較的高い電圧(たとえば、Vcc)および比較的低い電圧(たとえば、零) を供給する。加算器210は、高電圧、すなわち2V/3と(スイッチ208の 位置に応じて)オフセット電圧V/3または零との和、すなわちVと2V/3と のどちらかを供給する。加算器212は、低電圧、すなわち、この場合もスイッ チの位置に応じて零とオフセット電圧のどちらか、すなわちV/3または零を供 給する。第14図に示したように、スイッチが上部位置にあるとき、行電極はV とV/3のどちらかになることができ、列電極は2V/3と零のどちらかになる ことができる。オフセット・スイッチをT/2間隔で切り換え、コントローラ2 06によって決定される方式に従って電極を駆動することによって、第12図の 波形を得ることができる。 高次オン領域・オフ領域マトリックスの場合も改良された全体的なコントラス トを達成することができる。たとえば、しばしば出会う構成として、2つの異な る寸法の透明画が同時に視認される構成がある。そのような場合に、通常は明る いLCAに対して必要な活動化方式を第15図に示す。3×3領域はローマ数字 IないしIXで示され、非活動(明るい)領域および活動化(暗い)領域はそれ ぞれ、0および1で示されている。上記で引用した論文は、明るい領域と暗い領 域との最大理論電圧比が、すべての明るい領域に対する電圧とすべての暗い領域 に対する電圧が一様である場合には2:1であることを示している。本発明者は 、暗い領域に対して非一様照明が許容されるときに、大部分の暗い領域がこの値 よりも高い電圧比を達成できることを発見した。 第16図は、領域IIIおよびVIないしIXに関して(明るい領域I、II 、IVに対する)電圧比81/2:1を達成するための一連の6つのドライバ電圧 波形および9つの素子電圧波形を示す。領域Vは、より小さい比31/2:1を有 する。非透明部分を暗くする目的は透明部分の細部をよりうまく区別することな ので、領域の一部のコントラストをこのように高めることは、暗い部分の領域全 体にわたってコントラストが高められるとは限らないとしても有用である。この 方式はバイナリ論理を使用する。 一般に、フィルムは、たとえば第8図に概略的に示した手の反転X線に示した ように、過度に露光された境界を有する。第8図で、フィルムのエッジは線70 によって示されている。観察者が受けるグレアの量を低減させるには、照明され るフィルム上の画像領域の範囲を最小限に抑えるべきである。この領域は、フィ ルム上の画像の範囲に等しい範囲を有し、当技術分野で良く知られているいくつ かの方法のうちの1つ、たとえば、開示が引用によって本明細書に組み込まれた WO91/10152号およびWO93/01564号に記載された方法と、エ ッジ検出アルゴリズムによって判定される。 画像の最大水平範囲および最大垂直範囲が判定された後、当該の矩形領域が判 定される。画像の一部を含む列および行は群S1またはS3にグループ分けされ、 その他の列および行は群S2またはS4にグループ分けされる。 本発明の好ましい実施形態では、カメラ30を使用してフィルム16の画像部 分の範囲が判定される。第1図に示したように、カメラ30は、すべてのLCA 素子が名目上オフにされたときにBEF24のサイドローブから光を受け取るよ うに位置決めすることが好ましい。前述のように、LCAを垂直(観察者)方向 に通過する光はほとんどない。しかし、大きな角度ではLCAのコントラストが 低下し、かつカメラの感度が高いために、カメラがビューア10の前面の画像を 形成できるようにするのに十分な光がBEF24のサイドローブからLCAを通 過する。制御回路34は、画像を受け取り、次いで従来型の画像処理技法を使用 して画像の輪郭を判定し、あるいは画像画素の行列を走査し、当技術分野で知ら れている簡単なしきい値方式によって範囲を判定することによって画像を分析す る。 いずれの場合も、画像の範囲が判明した後、前述のグループ分けによって、第 9図に示したように画像部分がマスクされる。第9図で、LCAの暗い部分は陰 影によって示されている。 第10A図ないし第10E図は、2つのLCAが横方向に接合される場合にエ ッジ効果を低減させるいくつかの方法を示す。第10A図ないし第10D図はそ れぞれ、第1のLCA102と第2のLCA104との間の継手100を示す。 面板106は、LCAから離隔され、LCAと観察者との間に配置される。本発 明の好ましい実施形態では、拡散体板106はビューアの面板でよい。第10A 図では、拡散体であっても、あるいは拡散体でなくてもよい面板に部分反射表面 108が埋め込まれる。このような反射表面は、継手から来るように見える光の 量を増加させ、実際上継手を隠す。第10B図は、継手の領域に拡散効果が導入 され、あるいはその領域で拡散効果が増大される面板を概略的に示す。この場合 も、継手の作用は低下する。第10C図は、やはり拡散を増大させる継手での大 きな厚さを有する拡散体を示し、第10D図は、本発明者によってやはり拡散を 増大させることが判明した継手での大きなエア・ギャップを示す。 第10A図ないし第10D図に示した継手は、突き合わせ継手である。しかし 、重ね継手を使用することもでき、その場合、継手の幅が縮小されるが、LCA の表面はもはや平坦にはならない。最後に、第10A図ないし第10D図は単一 のLCA層を示す。上記で指摘したように、本発明の好ましい実施形態では、L CAに2つの層を使用することが好ましく、各層は、コントラストを高めるため にアレイの素子の一部だけオフセットすることが好ましい。 第10E図は、シーム100での光を与える異なるシステムを示す。このシス テムでは、ライト・ボックスの端部に2つの端部鏡101が設けられる。これら の鏡は、LCA100および102の各端部にある追加LC素子行103を通過 した光を、シーム100の上方に位置するピラミッド形反射器105へ反射する 。動作時に、LC素子103は、シームの上方に位置する透明画の部分の背面照 明を制御するシャッタとして働く。この方法ではシームを横切る方向で比較的良 好な解像度が与えられるが、シームの方向の解像度がかなり不十分であることを 理解されたい。 前述の継手でのシームに対する解決策は一般に、医療撮影ビューアには適切で あり、シームの上方の拡散光が不都合な通常の応用例では不適切である。 幅全体を横切る単一のLCAを有するビューアに関して本発明を説明した。一 般に、特に大型のビューアでは、(好ましくは、それぞれ、二重層を有する)複 数のLCAを並べて使用する。本発明の好ましい実施形態では、並列されたLC Aの各LCAごとに別々のドライバ装置が使用される。 第17図は、通常は明るいLCAまたはLCAシステムだけでなく通常は暗い LCAを使用する本発明の好ましい実施形態を示す。照明器110は、蛍光灯1 14や後方反射器116など一連のランプを含む光源112を備える。ランプと 拡散フィルム120との間に二重層ガラス断熱材などの断熱材118が設けられ る。拡散フィルム120は、BEFを一様に照明し、BEFから反射された光線 をより効率的に反射させる。 拡散フィルム120を通過した光は、BEF122を通過して、Standi sh Industries(Lake Mills WI)から市販されてい る並列視認装置90°TNLCDなど通常は暗いLCA124に到達し、LCA が光の高いオン・オフ比(暗い領域と明るい領域の高いコントラスト)を与える 角度で光が与えられる。通常は暗いLCAは比較的高い解像度を有し、LCA画 素素子の寸法は2.5mm×2.5mmであることが好ましい。ただし、これよ りも大きな寸法を使用することも、あるいは小さな寸法を使用することもできる 。LCA124は、透明画の下方にある部分ではクリアになり、透明画の外側ま たは透明画の視認される部分では暗くなるように、前述のようにア ドレスされる。 LCA124は、約30:1のコントラストを与えるように後述のようにアド レスすることが好ましい。拡散体126は、好ましくは1mmないし10mm、 より好ましくは2mmないし8mm、最も好ましくは5mmのエア・ギャップ1 25によってLCA124の出力面から離隔される。好ましい拡散体は、Min nesota Mining and Manufacturing社によって 製造されているDFA−20拡散体である。他の距離および拡散体を使用してL CA124の明るい画素間の暗い線を除去し、かつより広い角度の照明を与える こともできる。 解像度が比較的低く、画素寸法がたとえば、10mm×10mm(この場合も 、本発明を実施する際にはこれよりも大きくあるいは小さな寸法も有用である) の通常は明るいLCA128は、拡散照明を受け取る。LCA128は、拡散体 126に接触し、あるいは拡散体126から密に離隔される。LCA128は、 画像に照明を与え、かつ画像外の照明を遮断するようにアドレスされる。 拡散体フィルム126によって行われる必要な拡散は、より強い拡散を行うフ ィルムを使用し、空間を減少させあるいは省略することによって行うこともでき るが、本発明者により、好ましい拡散方式を使用することによって、LCA12 8を通過する光の総量が増加することが発見されている。これは、一般に拡散体 によって偏光が破壊されることによるものである。LCA124から出る光が偏 光され、LCA128に入る光を偏光しなければならないので(そのような偏光 は通常、LCAの一部である入口偏光子によって行われる)、2つのLCA間の 光の拡散によって最大50%の光損失が生じる。より弱い実際の光拡散と、その 効果を増幅するための空間を使用することによって、LCA124から出る光の 偏光をほぼ保存し、全体的な効率を50%ないし70%以上増加させることがで きる。明るい領域では高い輝度が望ましいので、実際の透明画・ビューアでは効 率を向上させることが重要である。さらに、より弱い拡散を使用することによっ て、強い拡散を使用するよりも高い方向性が保存され、コントラストが向上する 。 LCA層間で光を拡散させる他の効果は、システムの色度を視角の関数として 向上させることである。また、拡散体は、BEFのスクリーン状性質によっても たらされるモアレ効果を低減させる。 第17図は、前述と同じ他の番号のフィーチャと、フィルムの寸法を求める際 に助けとなる透明画のセンサとして働くこともできるフィルム・クリップ250 も示す。 第18図は、本発明の好ましい実施形態による代替照明・マスキング構成を示 す。特に、第18図は、異なる照明システム200が使用されていることを除い て第17図のすべてのフィーチャを示す。第18図に示した照明システムでは、 上記で第2図に関して説明した1つの実施形態と同様に、第18図に参照符号2 02および202’で示した2種類のランプが使用される。ランプ202は、全 体的にLC素子のスペクトルと相補的な連続スペクトルを有する。そのようなス ペクトルを生成する費用有効な方法は、通常の連続昼光ランプを使用して生成さ れた光をフィルタし、あるいは所望のスペクトルに比較的近いスペクトルを有す る昼光ランプを使用することである。フィルタリングは、LC素子の固有の色度 を補償するが、それほど効率的ではない。適当なスペクトルを有するランプも効 率が低いようである。そのような低効率の照明は、通常の濃度のフィルムには適 切である。しかし、乳房造影フィルムや胸部レントゲン写真の肺部分など高濃度 フィルムに使用する場合、適当な照明を得る場合にランプから過度の熱が生成さ れる。 第2のランプ群202’は、主として選択された波長の光であるが非常に効率 の高い光を生成するランプである。そのようなランプは最適な色度を有さない。 しかし、高濃度フィルムを視認する場合に最適な色度はそれほど重要ではないこ とが判明している。別法として、あるいはまた、ハロゲン・ランプまたはその他 の高強度のランプを使用することができる。 本発明者は、本発明でランプ202として使用するのに適したランプがたとえ ば、「サプライズ・ピンク」フィルタ・スリーブ(Rosco社(Port C hester NY)から市販されている#51)を含む、カラー・スペクトル 12(Osramによる昼光)を有するDL36/12 36Wランプ、または フィルタを含まない、スペクトル76(Osramによる「Natura」) を有するDL36/76 36Wランプであることを発見した。そのようなラン プの(全ワット数での)出力は、外部カラー・フィルタなしでそれぞれ1900 ルーメンおよび1500ルーメンである。ランプ202’の適当な例は、スペク トル21を有する(Osramによる)DL36/21、36ワット白色ランプ である。そのようなランプの光束出力は2900ルーメンであり、すなわち他の 群の光束出力の約2倍である。上記で引用したスペクトルを第20A図(スペク トル12)、第20B図(スペクトル21)、第20C図(スペクトル76)に 示す。 したがって、本発明の好ましい実施形態によれば、2つのランプ群、すなわち LC素子のスペクトルとほぼ相補的なスペクトルを有する第1の群と、高い効率 を有するがかならずしも相補的なスペクトルを有するわけではない第2の群とが 使用される。第1の群から与えられる光の量が妥当である低濃度フィルムでは、 第1の群のみが使用される。高濃度フィルムでは、少なくとも第2群、好ましく は両方の群が使用される。 さらに、上記で第2図のスペクトル37に関して説明したように、調光・制御 システム37’を使用して、センサ32によって検知され、あるいはCCDカメ ラ30内で検知された実測スペクトルに従ってそれぞれのランプ群の強度を調整 することによって光の色を制御することができる。さらに、CCDカメラによっ て検知された光レベルを使用して、第1のランプ群のみが照明される通常強度モ ードから、両方の群が照明される高強度モードへシステムを自動的に切り換える ことができる。第2群から与えられる照明の量は、CCDカメラまたはセンサに よって検出された光に基づいて自動的に調整することも、あるいはフィルムを調 べる人によって手動で調整することもできる。 ランプ上で使用されるフィルタがいくつかのランプのみ、あるいはランプの一 部(ランプの一面など)のみをカバーすることができ、いくつかのランプがフィ ルタリングを受け、かついくつかのランプが個別の色付き反射器を有することが できることを理解されたい。 第18図は、2つのランプ群が斜置されることも示す。すなわち、一方の群の 方が、他方の群よりもLCA(および視認中のフィルム)に近い。意外なことに 、 この場合、ランプがすべて同じであるときでも、より一様な照明が得られること が判明した。この現象に関する1つの可能な説明は、ランプが、光を与えるだけ でなく、入射光の反射器としても働くことである。このように、ランプは、それ 自体が照明されていないときでも、他のランプからの光を混合する。上記でリス トした好ましいランプを用いた場合、所与の群のランプ間で8cmの中心間距離 を使用すると、ランプ群の平面間オフセットが2cmの場合に、すべてのランプ が同じ平面内にあるときに達成される一様性と比べて著しく高い一様性が得られ ることが判明している。好ましくは、拡散体120と後方反射器との間の距離を 大きくすべであり、12cmの距離が適当であることが判明している。全体的な 一様性が拡散体と後方反射器との間の距離、ランプの間隔、ランプの平面間のオ フセットに依存し、これらの距離の最適値が相互に依存することを理解されたい 。このような照明の一様性の向上は、ライトボックスがアクティブ・ライトボッ クスまたはLCA駆動ライトボックスであるかどうかには依存せず、ランプの平 面の斜置に基づく一様性の向上は、通常のパッシブ・ライトボックスでも達成さ れる。 当技術分野では、ランプが定常温度に達するにはかなり時間がかかり、ランプ の効率がその温度に依存することが知られている(たとえば、「IES Lighti ng Handbook」(1984 Reference Volume、Illuminating Engineering Soci ety of North America発行、8〜29ページ)および「Fluorescent Lamps and Lighting」(W.Elenbaas編、1959年、Macmillan、ニューヨーク、95〜97ペ ージ)を参照されたい)。本発明の好ましい実施形態では、ランプ付近の大気温 度を測定する温度センサ204(または複数の温度センサ)が設けられる。別法 として、1つまたは複数のランプ上にセンサを配置することができる。ランプに 予熱器206が設けられる。このような予熱器は、使用中でないときでも、ラン プを最適温度または近最適温度に予熱する。そのような予熱は、連続的に行うこ とも、あるいは視認セッションの前や1日の始めなどに、オペレータ・コマンド で作動させることもできる。そのような最適温度は30℃ないし40℃の範囲で あるので、予熱によって過度の電力が消費されることはない。さらに、温度が最 適温度よりも高い温度に上昇したときは、温度センサが換気装置208を作動さ せることができ、 換気装置がランプ付近の空気を新鮮でより温度の低い空気と交換する。 第18図にはすべてのランプの予熱を示したが、第1群中のランプは、最初に ライトボックスが作動したときに点灯され、したがって待機中でも最適温度に近 い値に維持すべきであるので、第1群中のランプを加熱すれば十分である。第1 のランプ群が動作することによって、高輝度ランプの環境が、かなり最適値に近 い温度になるので、高輝度ランプを予熱する必要はない。 さらに、実測温度を制御変数として使用するランプの加熱および冷却について 説明したが、本発明の代替実施形態では、ランプの実際の強度は実測変数であり 、ランプの温度は実測強度に基づいて変動する。本発明の好ましい一実施形態で は、実際の温度は予熱のための制御変数として使用され、強度は動作時の制御変 数として使用される。フィールドに使用される光センサは、センサ204の配置 と同様にランプの近くに配置することも、あるいはたとえばセンサ32と同様に 、LCAの後方に配置することもできる。別法として、CCD30によって測定 された強度を使用してランプの温度を制御することができる。 本発明の好ましい実施形態では、第17図および第18図の実施形態によって 実際的な鋭くないマスキングを行うことができる。LCAを使用する背面照明の 鋭くないマスキングは、開示が引用によって本明細書に組み込まれたDeFor est等(米国特許第4908876号)によって提案されている。しかし、こ の特許は、そのようなシステムを使用する際に起こる外部フラグメント効果の問 題に対する実際的な解決策を与えていない。この効果は、使用可能な大型LCD アレイが、観察者には区別できない素子寸法を有するために生じるものである。 したがって、基本的に鋭くないマスキングには高解像度LCAは不要であるが、 素子間の差は、観察者には紛らわしいものであり、実際の異常をマスクし、ある いはアーティファクトを生じさせる恐れがある。 第17図および第18図の実施形態はこの問題を解決する。上記で指摘したよ うに、通常は黒いLCA124は比較的高い解像度を有する。しかし、このLC Aでは、点灯されたLC素子間に黒い線が残るので、このLCAを単独で使用す ることはできない。前述の拡散体126はこの問題を解決し、LCA128は、 フィルムとフィルムの周りの領域との間に必要な比較的鋭い照度変化をもた らす。さらに、拡散体128は、パッシブ(永久)拡散体でも、あるいはアクテ ィブ単一素子拡散体でも(拡散LC素子など)、あるいは拡散体LCAでもよく 、やはり、鋭くないマスキングの効果(中間空間周波数ないし低空間周波数)を ほとんど失わずに外部フラグメント効果(超高空間周波数)を低減させる。実際 上、拡散体128は、アーティファクトなしで円滑な鋭くないマスクを与える。 拡散体126がLCAであるときは、LCAドライバ52によって駆動すること が好ましい。 鋭くないマスキングに適した本発明の代替実施形態は、フィルムの真下で拡散 体を使用する。そのような解決策はDeForestから提案されているが、こ れは、外部フラグメント効果を低減させるが、拡散体が光を(明るい)フィルム 部分から(暗い)マスク部分に拡散させるため、マスク部分とフィルム部分との コントラストも低下させるので、外部フラグメント問題の実際的な解決策ではな い。少量の面板拡散を使用することができるが、外部フラグメント効果を除去す るのに十分な量を用いると、コントラストが過度に低下する。本発明の一実施形 態によれば、面板14の一部として、あるいは面板14の代わりに拡散体LCA が使用される。この拡散体は、ディスプレイの明るい部分でのみオンになり(拡 散を行う)、ディスプレイの暗いマスク部分では拡散を行わない(クリア)。し たがって、フィルム照明とマスク部分とのコントラストを過度に低下させずに、 通常は黒いLCAの黒い線と鋭くないマスキングの高空間周波数の外部フラグメ ント効果が除去される。 前述の方法および装置は、たとえば、他のタイプの画像等化など、他のタイプ の透明画非一様照明に適用することもできる。 液晶素子アレイをライト・シャッタとして使用して本発明を説明したが、本発 明のいくつかの態様では、LCAの代わりにポリマー分散粒子セルなど他の適当 なシャッタを使用することができることを理解されたい。 通常の拡散体の代わりにエア・ギャップおよび偏光拡散体を使用して高度の拡 散を行うという原則は、本発明の好ましい実施形態によって、素子間の線が少な くあるいはまったくないLCAを設計する際に使用される。第19A図に示した このLCAでは、光が、エア・ギャップ224に進入する前に、視認装置220 に進入しLC素子222を通過する。エア・ギャップの後方に、薄い偏光保存拡 散体226および第2の視認装置228が配置される。エア・ギャップ224お よび拡散体226に使用される材料および寸法は、第17図および第18図のエ ア・ギャップ125および視認装置126に使用される材料および寸法に類似し ている。参考として、第19B図に標準LCを示す。第19B図には拡散体も、 あるいはエア・ギャップもない。 そのような装置では、素子間の好ましくない線(あるいは鋭くないマスキング の外部フラグメント効果)なしで通常は黒くあるいは通常は白い単一のLCAを 使用することができることを理解されたい。これは、上部偏光層が拡散体のグレ アを低減させ、システムの全体的なコントラストを向上させるので、拡散体を面 板として使用することに対する改良である。しかし、そのようなLCAの解像度 とコントラスト(特にエッジ・コントラスト)の両方が、第17図および第18 図に示したシステムよりも低いことを理解されたい。 本発明の他の態様は、透明画・エッジの検出を容易にする方法および装置に関 する。この態様は、本明細書に説明したビューボックス以外のビューボックス、 特に、ビューボックスが偏光で照明されるようにビューボックスの光源の上方に 視認装置が配置される機械的シャッタを使用するビューボックスに適用すること もできる。 第21図は、第1図にも示したようなビューボックス10を示す。カメラ30 は、ディスプレイ面14に対して斜めに取り付けられ、ディスプレイ面14に面 する。フィルム16は、表面14上に配置され、光源28から背面照明される。 光は、拡散体26、BEF24を通過し、次いでLCA層対20および22を通 過し、最終的に直線偏光として表面14を透過する。透明画に使用される大部分 材料が、ある軸に沿って偏光された光を遅延させ、したがって直線偏光を楕円偏 光に変えるので、フィルム16を通過する光は直線偏光されない。第22図は、 ビューボックス10の概略側面図を示す。 動作時には、オペレータが表面14上にフィルム16を置く。コントローラ3 5はカメラ30から画像を得る。次いで、エッジ検出アルゴリズムによって画像 中のフィルム16のエッジが検出され、表面14の覆われている部分が背面照明 される。表面14の選択的な照明は、下記で詳しく説明する、LCAライト・シ ャッタ20および22の各部分の選択的な活動化によって行うことが好ましい。 また、他の画像処理、あるいはフィルム16の既知の形状、あるいはユーザ入力 に基づいて、フィルム16のそれぞれの異なる領域に選択可能な量の背面照明を 付与することができる。通常、反射周囲光によるグレアの量を最小限に抑えるた めに視認は半暗室で行われる。 オペレータの目を一時的に見えなくしあるいは眩惑するのを回避するために、 前述のプロセスは、表面14から出る光がほとんどなくなるようにLCAシャッ タ20および22が光を減衰させるように設定されている間に行うことが好まし い。LCA22および20が光を減衰させるように設定されているときでも、L CAの方向性のために、LCAを斜めに通過する光は部分的にしか減衰しない。 BEF24は、LCA20および22に到達する最初の光分布を、法線を囲む狭 い範囲(一般に約90°±30°)と、特定の斜角(70°)付近の追加サイド ・ローブとして再形状付けすることが好ましい。カメラ30は、BEF24が光 を再方向付けし、かつLCA20および22が入射光をそれほど減衰させない斜 角に配置される。 フィルム16のエッジの検出は通常、(フィルム・エッジが時には暗く、時に は透明であることのために生じる)フィルムと表面との間の可変コントラスト、 (反射による)グレア、そのような不十分なコントラスト条件の下での標準エッ ジ検出アルゴリズムの不正確さを含め、いくつかの理由で困難である。本発明の 1つの特徴は、エッジ検出アルゴリズムおよび画像処理アルゴリズムの結果を向 上させる高コントラスト画像を与えることにある。したがって、エッジ検出プロ セスを容易にするには、下記の好ましい実施形態のうちの1つを実施することが 好ましい。 第21図および第22図に示した本発明の第1の好ましい実施形態では、カメ ラ30とディスプレイ面14との間、好ましくはカメラの近くに直線視認装置3 1が配置される。視認装置31は、その偏光軸が、表面14からカメラ30へ反 射される光の主偏光軸に垂直になるように配向される。表面14から反射された 光は優先的に、カメラ30、反射光源、反射点で画定される平面に垂直な平均主 偏光軸を有するように偏光される。この条件の下で、反射された光は、視認装置 31によってかなり減衰される。 本発明の第1の好ましい実施形態では、ビューボックス10は偏光を放出する 必要はない。ビューボックス10が偏光を放出する場合、カメラ30とビューボ ックス10の偏光軸は、視認装置31の偏光軸がビューボックス10の偏光軸に ほぼ平行になるように構成される。この構成では、ビューボックス10から来る 偏光は減衰されない。しかし、フィルム16を通過する光は、楕円偏光されるの で、フィルム16によって部分的に減衰され、そのため、フィルム16は、カメ ラ30によって得られる画像内では表面14よりもかなり暗い。 代替実施形態では、カメラ30とビューボックス10の偏光軸は、視認装置3 1がビューボックス10の覆われていない部分からの偏光とフィルム16を通過 する光とを等しい割合で減衰させるように構成される。 ディスプレイ面上のフィルムのエッジの検出に関する1つの問題は、エッジが 時には露光不足になり、それほどの光を減衰させず、そのため、ディスプレイ1 4とフィルム16のエッジとのコントラストがかなり低くなることである。他の ケースでは、フィルム・エッジは暗く、それを通過する光を減衰させる。第1の 実施形態は、フィルム・エッジが暗いときに、フィルム16とディスプレイ14 とのコントラストが良好な画像を与える。下記の第2の実施形態は、フィルム・ エッジが透明であるときに、フィルム16とディスプレイ14とのコントラスト が良好な画像を与える。ビューボックス10の設計者は、ビューボックス10上 に置かれるフィルムのタイプを制御できないので、後述の第3の実施形態は、ど ちらのフィルム・エッジ暗度の場合でも良好なコントラストを与える。 カメラ30の構成で、カメラ30をビューボックス10に対して異なる位置へ 移動できることに留意されたい。 やはり第21図および第22図に示した本発明の第2の好ましい実施形態では 、カメラ30とビューボックス10の偏光軸は、視認装置31が、ビューボック ス10から放出される光の偏光軸にほぼ垂直な偏光軸を有するように構成される 。前述のように、ビューボックス10の覆われていない部分からの偏光は、視認 装置31によってかなり減衰され、それに対してフィルム16を通過する光は、 部 分的にしか減衰されない。したがって、フィルム16と表面14とのコントラス トは、フィルム14の露光の足りないエッジに沿って高められる。 このように高められたエッジ・コントラストは、エッジ検出アルゴリズムをよ り容易に実行する助けとなる。視認装置31とビューボックス10は、視認装置 31の偏光軸がカメラの方へ反射される光の平均主偏光軸に垂直になるように構 成することが好ましい。 第23図は、本発明の第3の好ましい実施形態を示す。この実施形態では、視 認装置31とビューボックス10との間にLPR(偏光回転子)41が配置され る。LPR41は、両方の面視認装置、または少なくともビューボックス10に 面する面視認装置が除去されたLC(液晶)であることが好ましい。他方の面視 認装置が存在する場合、その面視認装置は視認装置31の偏光軸に平行な偏光軸 を有するべきである。LPR41は、電気駆動線(図示せず)を介してコントロ ーラ35に接続される。電気駆動線は、コントローラ35がLPR41を2つの 状態の間で切り換えることができるようにする。第1の状態では、LPR40は 入射光を回転させず、第2の状態では、LPR41は入射光を90°だけ回転さ せる。この実施形態では、視認装置31とカメラ30とビューボックス10から の光の偏光との位置合わせは、第2の実施形態とほぼ同じであり、したがって視 認装置31の偏光軸は、ビューボックス10から放出される光の偏光軸に垂直で ある。別法として、LPR41は、光学リターダまたは光学位相回転子をカメラ 30の視野内へ移動する機械的装置である。 別法として、偏光回転効果は、視認装置31を機械的に回転させることなど、 視認装置31が偏光軸を変化させることによって得られる。 LPR41が第1の状態であるとき、視認装置31およびLPR41によって 形成される光路は、第2の実施形態で視認装置31によって形成された光路とほ ぼ同じである。したがって、LPR41が第1の状態である間にコントローラ3 5によってカメラ30から得られる第1の画像は、ディスプレイ面14がフィル ム16よりも暗い状態を示す。 LPR41が第2の状態であるとき、表面14の覆われていない部分からの偏 光は、その偏光軸が視認装置31の偏光軸にほぼ平行になり、第1の実施形態で 視認装置31によって形成された光路とほぼ同じ光路が形成されるように、LP R41によって回転される。したがって、LPR41が第2の状態である間にコ ントローラ35によってカメラ30から得られる第2の画像は、フィルム16が ディスプレイ面14よりも暗い状態を示す。第1の画像と第2の画像を比較する と、2つの観測が与えられる。第1に、フィルム16を通過する光を回転させて も、視認装置31による楕円偏光の減衰はかなり小さな影響しか受けないので、 フィルムは両方の画像において同じ暗度で現れる。光が完全に円偏光し、あるい はまったく偏光しない場合、光を回転させても、視認装置31による減衰はほと んど影響を受けない。第2に、表面14から来る光は一般に減衰されないので、 表面14は第2の画像の方がずっと明るい。 別法として、第1の実施形態と同様に、視認装置31の初期偏光軸はビューボ ックス10の偏光軸に平行である。 一方の画像を他方の画像から減じる場合、その結果得られる画像では、フィル ム16で覆われていないディスプレイ14の部分が強調視認され、フィルムが比 較的暗い領域として示される。フィルムの画像がこのように暗くなることは、フ ィルム16のエッジが明確に画定されるフィルム16の露光特性には依存しない 。したがって、この画像に対して作用するエッジ検出アルゴリズムは、良好で信 頼できる結果を与える。たとえば、グレアのために、ビューボックス10のフィ ルムで覆われた部分の輝度が両方の画像において異なる場合、フィルムで覆われ た部分が同じ輝度を有するように2つの画像の相対輝度を等化する追加ステップ を実施することが望ましい。 別法として、フィルム16のエッジを見つける際の助けとするために、減算以 外の画像処理演算が適用される。 本発明の第3の好ましい実施形態では、視認装置31が反射光の偏光軸に対し て45°になるようにカメラ30と、視認装置31と、ビューボックス10から の光の偏光軸を位置合わせすることが好ましい。これは、表面14のフィルムで 覆われた部分が両方の画像において同じ輝度を有するように、得られた両方の画 像中のグレアの量を等化するために行われる。この角度(45°)が最初の2つ の実施形態で好ましい角度(90°)とは異なることに留意されたい。位置合わ せが最初の2つの実施形態の一方と同じである場合、LPR41が一方の状態の ときの90°の角度が、LPR41が他方の状態のときの0°の角度と等価にな るので、グレアは、得られる2つの画像の一方でしか低減されない。 別法として、視認装置は、通常はフィルム16の反射特性とディスプレイ面1 4の反射特性が異なるために、2つのLPR状態間で1:1以外の割合のグレア 低減が行われるように配向される。 場合によっては、カメラ30は内蔵AGC機能を有する。内蔵AGC機能によ って、得られる2つの画像は同じ平均輝度を有し、したがってフィルム16は一 方の画像においてより明るく見える。この場合、次の処理の前に、フィルムが両 方の画像において同じに見えるように2つの画像を等化することなどの計算前処 理によって画像間の利得差を補償することが好ましい。可能なときには、そのよ うなAGCを非活動化することが好ましい。 第24図は、カメラ30とフィルム16との間、好ましくは視認装置31とカ メラ30との間に可変減衰器33が配置される本発明の第4の好ましい実施形態 を示す。減衰器33はLCAであることが好ましい。減衰器33は、制御線(図 示せず)を介してコントローラ35によって制御される。 この減衰機能は下記の2つの理由で重要である。 (a)システムは広い範囲の照明条件の下で動作しなければならず、(特にA GCがディスエーブルされているとき)減衰器33はこのような差を補償するこ とができる。 (b)前述のフィルム領域輝度等化は、画像が得られた後ではなく得られる前 に、カメラ30に到達する光の量を変化させることによって行うことが好ましい 。これによって、画像帯域幅が向上し、かつディテイルが向上する。 減衰器33は、2つの面視認装置を含むLCであり、ディスプレイ面14に面 する面視認装置が、好ましい実施形態の視認装置31と同様に配向されるように 構成することが好ましい。面視認装置が視認装置31の機能を受け持つので、視 認装置31は、冗長であり、この実施形態では除去することができる。別法とし て、1つの面視認装置しか含まないLCを視認装置31と共に使用して同じ構造 および機能が得られる。 LCは1:50の範囲でしか減衰を行わず、かつより広い減衰範囲が必要にな ることがあるので、減衰器33に複数のLCを使用することが好ましい。 本発明の好ましい実施形態によれば、直線偏光によって背面照明されたフィル ム16の第1の画像を得ることと、視認装置31の偏光軸が偏光の偏光軸に機能 的に関係付けられた視認装置31を通じてフィルム16の第2の画像を得ること と、第1および第2の画像を処理してフィルム16のエッジを見つけることとを 含むエッジ検出方法も提供される。 視認装置31は、第1の画像が得られる間、偏光に影響を与えないように制御 できることが好ましい。たとえば、視認装置31は、それを通じて第2の画像の みが得られるように2つの画像の獲得間に移動される。別法として、偏光に影響 を与えるために、第2の画像の獲得時にカメラ30の前方に光学リターダまたは 一方の状態のLPRが配置される。 本発明が適応化される異なる装置では、カメラ30が光センサで置き換えられ る。この装置はさらに、1994年11月28日に出願された米国特許出願第0 8/348958号、または「Self Masking Transparency Viewing Appar atus」と題するPCT/WO91/10152、または「Improved Display Device」と題するPCT/EP94/03968に記載されている。フィルム 16のエッジは、下記の方法を使用することによって光センサを使用して検出さ れる。 (a)LCA22および20を、垂直入射光を減衰させるように設定する。 (b)表面14の各部を交互に照明する。 (c)ある部分が照明されるたびに光センサに到達する光の累積量を測定する ことによってフィルムのエッジを見つける。 本発明が適応化される他の異なる装置では、背面照明をLCAではなく機械的 シャッタで遮断することによって背面照明が選択的に減衰される。この装置はさ らに、開示が引用によって本明細書に組み込まれた、「A Self Masking Dis play Device」と題するPCT/EP94/04228に記載されている。 ビューボックス偏光軸の配向はビューボックス10の側面に対して45°であ ることが好ましい。これが好ましい理由は、薄いフィルム層が通常は、偏光を拡 散光に変えないことである。その代わり、フィルムは通常、伸長されたシートか ら切断されたものなので、通常、複屈折位相遅れ層、すなわち伸長方向に平行ま たは垂直な方向にそれぞれの異なる屈折率を有する層とし働く。したがって、フ ィルムは、(切断されていないシートの方向に平行な軸など)主位相遅れ軸と呼 ばれるある方向の偏光軸を有する入射光の部分を、他の偏光方向を有する部分よ りも遅延させる。 直線偏光された光が複屈折材料層を通過するとき、一方の位相遅れ軸上に投影 される偏光ベクトルの部分は、他方の位相遅れ軸上に投影される偏光ベクトルの 部分に対して遅延し、実際上、非線形化される。しかし、材料(フィルム)の厚 さが一定ではないので、この結果得られる光は楕円偏光される。フィルムの各部 は、異なる量だけ遅延したために異なるように偏光された光を透過させる。ビュ ーボックス10から放出された直線偏光が、フィルム16の主位相遅れ軸に厳密 に平行または垂直である場合、偏光ベクトルは一方の位相遅れ軸上にしか投影さ れず、したがって差分位相遅れはなくなる。この結果、楕円偏光ではなく遅延し た直線偏光が得られる。 フィルム16が通常、シートのエッジに平行(伸長方向)に切断され、オペレ ータが通常、フィルムのエッジが垂直方向および水平方向に平行になるようにビ ューボックス上でフィルムを配向させるので、ビューボックス10は、その偏光 軸がその垂直配向に対して30°ないし60°、より好ましくは40°ないし5 0°、最も好ましくは45°になるように作製することが好ましい。その場合、 フィルム16がビューボックス10の偏光軸に平行または垂直に配置される可能 性は最小限に抑えられる。 オペレータを眩惑せず、かつオペレータの視野をカメラ30で妨害することも 、あるいはオペレータがカメラ30の視野を妨害することもなしにエッジ検出が 行われるように、カメラ30をビューボックス10に斜めに配置することが好ま しいことに留意されたい。本発明のいくつかの応用例では、カメラ30を非斜角 に配置することも有用である。 本発明の応用例では、視認装置31の偏光軸が他の方法でビューボックス10 の偏光軸または反射周囲光の主偏光軸、あるいはその両方に機能的に関係付けら れた、カメラ30と視認装置31とビューボックス10の偏光軸の他の構成が有 用であることを理解されたい。 カメラ30と視認装置31とビューボックス10の厳密な構成は、較正手順後 に選択することが好ましい。較正手順中には、好ましくはディスプレイ面14上 の透明画を用いていくつかの構成を試験することが好ましい。構成は、その構成 で得られた画像のエッジ検出の質に基づいて選択される。較正プロセスに影響を 与える2つの主要なパラメータは、画像中のグレアの変動性と、ディスプレイ1 4のそれぞれの異なる部分から来る光における偏光の量である。 較正プロセスを実行してLPR41に最適な回転を判定することが好ましい。 較正中には、LPR41の様々な状態に関して一連の画像が得られる。好ましい 2つのLPR状態は、最適なエッジ検出を可能にする2つの画像に基づいて選択 される。 前述のように、カメラ30はビューボックス10に斜めに配置することが好ま しい。したがって、ビューボックス10を壁に、肩の高さに取り付ける場合、カ メラ30は通常、ビューボックス10の前方に突き出る部分上と、ビューボック ス10を含む部屋の天井のどちらかに取り付けられる。カメラを視野中に突き出 させるのは一般に望ましくないので、カメラを天井に取り付けることが好ましい 。しかし、カメラ30は、ビューボックス10に電気的に接続することが好まし いので、カメラ30を天井に取り付けることは一般に厄介である。 第37A図は、カメラ504が、視野を妨害しないようにビューボックス50 0上に取り付けられ、しかもビューボックス500のディスプレイ面502に所 望の斜角に面する、本発明の好ましい実施形態を示す。鏡510におけるディス プレイ面502の反射がカメラ504に届くように鏡510が配置される。鏡5 10は、ビューボックス500が配置された部屋の天井に取り付けることが好ま しい。鏡510は、カメラ504およびディスプレイ502に対して容易に位置 合わせされるように、天井に取り付けられた取り付けベース511に対して調整 できることが好ましい。カメラ504は、好ましくは調整可能なベース上に取り 付けられ、したがってそのような調整を行うことはより容易になる。 第37B図は、第37A図に示した構成の通常の視野(FOV)512を示す 。通常の状況では、カメラ504は、それぞれ、寸法がたとえば14”×17” で ある、2枚の並列パネル502および502’の間に配置される。カメラ504 のアスペクト比が通常4:3であり、FOV512の形状が通常、斜視角によっ てゆがめられるので、表面502の水平視認解像度は表面502の垂直視認解像 度よりも高い。本発明の好ましい実施形態では、鏡510は、好ましくは水平軸 の周りで、わずかに円筒形であり、したがって垂直解像度が高められる。第37 C図は、そのような円筒形鏡のFOV512に対する効果を示す。ビューボック ス500の寸法およびビューボックス500から鏡510までの距離に整合する 半径を有する円筒形凹面鏡で鏡510を置き換えることによって同じ効果を達成 することができる。たとえば、半径が2mの鏡がビューボックス500から1. 5mないし1.8mの位置に取り付けられる。 ビューボックス500上に取り付けられたフィルム16の関心領域(ROI) の最適視認条件は、多数の因子に依存する。観察者の目の感度に影響を及ぼす3 つの主要精神物理因子を下記に示す。 (a)後方照明の強度とフィルムの濃度に依存する、ROIから来る光の強度 (b)観察者の目におけるグレアの量 (c)観察者の目における全般光適応レベル 本発明の好ましい実施形態では、ビューボックス500は、観察者の目のディ テイルに対する感度が最大になるように局所視認条件を最適化するように動作す る。最適化は、好ましい2つの方法のうちの少なくとも一方を使用して、視認領 域内の周囲光度を制御しビューボックス500を制御することによって行われる 。 視認領域内の全般周囲光度は、下記の3つの方法のうちの1つまたは複数の方 法で制御することが好ましい。 (a)室内照明全体が低減されるように、フィルムで覆われていないディスプ レイ面の部分をマスクすることによって、他のビューボックスからの光出力を最 小限に抑える。観察者をまぶしくし観察者の邪魔になる特定の原因は、ビューボ ックスからフィルムを取り外すときに生じる光などの過渡閃光である。そのよう な閃光の持続時間は、フィルムの配置の変化に対してビューボックス照明を迅速 に反応させることによって、後述のように厳しく制御することができる。 通常、ビューボックスのディスプレイ面が真っ暗であるときでもビューボック スからいくらかの光漏れが生じる。したがって、本発明の好ましい実施形態では 、ビューボックスまたはその一部が所定の時間中使用されないとき、ビューボッ クスの背面照明がオフにされる。 (b)BEFまたはその他の光方向付け方法を使用して、他のビューボックス から出力された光を比較的狭い視野角に送る。したがって、あるビューボックス を見ているオペレータは、同じ壁上に取り付けられた他のビューボックスからの 迷光の影響を受けない。第38図は、2つのビューボックス500および500 ’と、それらに関連する視野角520および520’を示す。位置524に位置 するオペレータには、ビューボックス502’からの光はほとんど見えない。し かし、オペレータが位置524’または位置524”へ移動した場合、オペレー タはビューボックス502とビューボックス502’の両方をほぼ等しい画質で 見ることができる。 (c)背面照明がほぼ最適なものになるように室内照明を制御する。室内照明 は、局所照明を使用する周囲光の局所制御に関する最大寛容度が得られるように 最小限に抑えることが好ましい。通常、ビューボックスの使用時には、少なくと も1分に1度だけある種のオペレータ入力(フィルムの取り外しや関心領域入力 など)を受け取る。本発明の好ましい実施形態では、ビューボックスが使用され ていないときには、背面照明が徐々に増大する。したがって、照明レベルは、ビ ューボックス・オペレータに不快感を与えずに、自動的に同じ部屋内のそれぞれ の異なる活動に適応する。ビューボックス入力を受け取ったときには、照明が徐 々により低い照明レベルに適応することが好ましい。 ライトボックスの制御は、いくつかの物理原則に基づいて行われる。これらの 原則のうちの2つを第46A図および第46B図に示す。 第46A図は、画像の輝度をパラメータとして用いた目の空間識別を示す。「 通常の」ライトボックスの背面照度は1000cd/m2ないし3000cd/ m2である。濃度が1よりも高い(すなわち、透過率が1/10)フィルムをそ のようなライトボックス上に視認した場合、空間識別が低下する。濃度が2より も高い一般的なフィルムでは、強度低下の係数は100よりも高く、ディテイル 識別が著しく低下する。 第46B図は、ウェーバー・フェヒナーによる、目のコントラスト感度の、視 野照明に対する依存を表したものである。このグラフから、濃度の高いフィルム と明るいフィルムの両方を通常のビューボックスを用いて視認すると、最適なコ ントラスト識別が行われないことは明確である。 第3の重要な要件は、目のコントラスト識別が、目の平均適応レベルの近くの コントラスト差を区別する場合に最適であることを示すウェーバーの法則で具体 化される。したがって、特に通常のフィルムおよび濃度の高いフィルムでは、フ ィルムをマスキングすると、少なくともコントラスト識別が著しく向上する。コ ントラスト識別が向上すると、目の空間解像度も高まる。 ビューボックス500を制御することは、局所視認条件を下記の方法のうちの 少なくとも1つで最適化する際に有用である。 (a)オペレータの目に到達する光度が目のコントラストおよび空間感度に関 して最適なものになるように背面照度を増加させる(あるいは場合によっては減 少させる)。ビューボックス500は、最適総照明値を達成するように実測画像 濃度に応答して背面照明を変化させることが好ましい。画像濃度は、好ましくは 、本明細書で説明するように強度較正源および基準画像を使用して、臨床的に関 連する領域でのフィルムを通過する光線の光強度を、全フィルムやROIなど臨 床的に関連する領域での既知の背面照度と比較することによって測定することが できる。 背面照明は、関心領域が変化したときに変化させることが好ましい。別法とし て、フィルムの平均濃度を使用して好ましい背面照明強度が求められる。カメラ 504を光度計として使用して光度を測定することができることを理解されたい 。開示が引用によって本明細書に組み込まれた、1995年8月11日に出願さ れ「Projection Viewing System」と題するイスラエル特許出願第11491 1号に記載されたような背面投影システムを使用して、非常に高く比較的一様な 光度を達成することが好ましい。そのような背面投影システムでは、メタルハラ イド・ランプなど少なくとも1つの高強度ランプからの光が、LCAによってパ ターン化され、ディスプレイ面上に投影される。別法として、高強度ランプから の光は、前述のように、ディスプレイ面のすぐ後ろにある少なくとも1つのLC A上に投 影することができる。 (b)オペレータの目の全体的な照明を最適化するようにマスキングの減衰を 制御する。背面照明強度と背景照明の比が高すぎる場合、目の感度は低下する。 また、全体的な照明の比率が、いわゆるフライ・バートレー点よりも低いと、目 は、より低い光度に適応し、より高い光度どうしの差に対する感度が低下する。 したがって、マスキングの最適減衰レベルを求める際は、目の視野照明の量を考 慮に入れることが好ましい。視野照明を算出する際は、室内の周囲光の量とフィ ルムのマスクされていない部分から放出される光の量も考慮に入れることが好ま しい。さらに、年齢の高い人ほどグレアを感じやすいので、この計算では、観察 者の年齢を考慮に入れることもできる。 (c)他の問題は、「認知グレア」の低減である。関連のないフィルムの部分 が視認されると通常、そのディティルは観察者の邪魔になる。したがって、本発 明の好ましい実施形態では、関心領域と同じ平均濃度を有する画像の部分もマス クされる。さらに「認知グレア」を低減させる方法について下記で説明する。 本発明の好ましい実施形態では、ディスプレイ面502に対する局所照明は、 ランプ508によって、好ましくはカメラ504の光軸にほぼ平行に与えられる 。カメラ504の場合と同様に、ランプ508は、好ましくはビューボックス5 00上に取り付けられ、ランプ508の照明は、第37A図に示したように、鏡 510からの反射によって表面502に到達する。ランプ508は、前述のよう に、表面502のみを照明するようになすことが好ましい。また、あるいは別法 として、ビューボックス500はランプ508の照明強度を制御する。ランプ5 08は、好ましくはハロゲン光源であり、寸法付け可能な赤外線スペクトルも有 する。 局所制御可能照明を設ける1つの理由は、この照明がディスプレイ面502上 のフィルムおよびその他の物体の検出を助けることができるからである。フィル ムの反射率は通常、ディスプレイ面502の反射率とは著しく異なる。したがっ て、局所照明を使用して、局所照明を含まないディスプレイ面の画像からそのよ うな照明を含むディスプレイ面の画像を減じることによってフィルム・エッジを 検出することができる。本発明の好ましい実施形態では、局所照明はカメラ50 4の入力偏光と同じ方向に偏光される。そのようなカメラ504は、非偏光より も偏光を優先的に検出するので、不都合な量の総局所照明なしにより有効な検出 局所照度が達成される。 局所照明が好ましい第2の理由は、下記で指(ポインタ)検出アルゴリズムに 関して説明するように、局所照明が暗い背景に対する暗い物体を検出する際の助 けとなることである。 ある種の条件の下で、各ディスプレイ面502ごとの局所制御可能照明は、フ ィルムを視認するのに最適な周囲照明を各パネルに与えることができる。前述の ように、周囲光度は、ビューボックスを見るときの目の感度のデターミナントで ある。ランプ508の照明強度を制御することによるランプ508の局所制御に よって、他のビューボックスでの視認条件に干渉せずに最適な少量の周囲光を各 ビューボックスに与えることができる。 上記で指摘したように、本発明の好ましい実施形態では、使用されていないビ ューボックスの背景照明はオフにされる。この1つの理由は、室内の周囲光度を 低下させることである。他の理由は、ビューボックス500付近の熱負荷を低減 させることである。いくつかの動作可能なビューボックスを有する部屋は、強力 な冷却システムを設けないかぎり、短時間で耐えられないほど高音になることが 理解されよう。また、LCAなど、ビューボックス500のいくつかの構成要素 は比較的熱の影響を受けやすい。 本発明の他の好ましい実施形態では、ビューボックス500はさらに、ある温 度限界に達したときに背面照明を消灯する温度センサを備える。本発明の他の好 ましい実施形態では、ビューボックス500は、ビューボックス500の熱散逸 特性を使用して、ビューボックス500がいつ熱限界に達するかを判定するソフ トウェアおよびハードウェアを備える。ビューボックス500は、熱軽減を行う ために2時間おきに10分間の停止期間にわたってオフになることが好ましい。 背面照明を自動的に消灯する機能は、本発明のビューボックスと同様に、従来 技術のビューボックスに適用することもできる。 本発明の他の態様は、ビューボックスを制御するための、カメラを使用するビ ューボックス・システムの較正に関する。当然のことながら、ビューボックス・ ディスプレイ面とカメラから得られるディスプレイ面との対応は通常、複雑であ る。カメラ画像は通常、ビューボックスを斜めに見る(本発明のいくつかの実施 形態では好ましい)ために生じるゆがみと、カメラ・レンズの光学収差とを含む 。また、下記の理由のうちの少なくともいくつかの理由で、カメラの視野は、ビ ューボックスから放出される光を一様に検知するわけではない。 (a)LCAの透明度が、視野角に応じて変動すること。 (b)視野角および室内照明に応じて、ディスプレイ面から反射される光の量 が異なること。 (c)カメラとビューボックスとの間に配置された視認装置が、ディスプレイ 面の特定の部分のカメラの視野角に応じて、それぞれの異なる輝度を与えること 。 (d)カメラからディスプレイ面のそれぞれの異なる点までの距離が異なるこ と。 (e)画像収集システムの感度が一様ではないこと。 (f)背面照明の、位置、温度、LCA内での非一様性に応じて、ビューボッ クスの光度が変動すること。 これらの非一様性およびゆがみは静的なものではなく、環境に応じて変化する 。たとえば、室内照明条件は、ドアが開いたときに変化し、室内照明は、背面照 明ランプの温度が高くなり、あるいはカメラまたはビューボックスが偶然に移動 したときに変化する。 このような非一様性およびゆがみに対処する好ましい方法は、それらを測定し 処理および制御中に補正することである。別法として、ビューボックスおよびカ メラは、非一様性およびゆがみが、ビューボックスの動作に影響を及ぼすしきい 値よりも低くなるようにセットアップされる。別法として、あるいはまた、カメ ラの位置や、非最適光源または動作不能光源の影響など、既知のシステム・パラ メータまたは実測システム・パラメータに基づいて較正が行われる。 通常、このような較正測定は、システム設置時に行われる。このような較正の うちのいくつかは、毎日、あるいはシステム始動時に、あるいは設定された期間 をおいて、あるいは背景照明ランプをオンに切り換えたときや、透明画を取り外 したときなど、照明が変化したときに、繰り返すことが好ましい。別法として、 粗較正よりも低い頻度で厳密な較正が行われる。 形状ゆがみの較正は、 (a)ディスプレイが設定済みパターンを示している間に、ビューボックスの 少なくとも1つの画像を得るステップと、 (b)数学的関係または参照テーブルを求めて、ビューボックス座標とカメラ 座標との間の変換を行うステップと、 (c)画像を得た後、あるいは画像データの処理中、あるいはビューボックス を制御する前に、ゆがみを補正するステップの各ステップを含むことが好ましい 。 これらの各ステップについて下記で詳しく説明する。 得られる画像は、 (a)すべてのディスプレイがオンであるパターンと、 (b)すべてのディスプレイがオフであるパターンと、 (c)水平ストライプと、 (d)垂直ストライプと、 (e)様々な解像度での外部フラグメント・パターンと、 (f)その他の周期的パターンおよび非周期的パターンの各パターンの画像を 含むことが好ましい。 第25A図ないし第25C図は、較正に有用な少数のパターンを示す。第26 A図ないし第26C図は、ビューボックスに斜めに配置されたカメラから得られ た第25Aないし第25C図のパターンを示す。 画像は、得られた後、分析され、ディスプレイに対する既知の位置を有する1 組の基準点が識別される。エッジ検出、プロファイル分析、ミン・マックス探索 、重心分析、フーリエ分析、パターン整合、ニューラル・ネットワーク、当技術 分野で知られているその他の画像処理の諸画像処理アルゴリズムのうちの1つま たは複数のアルゴリズムを使用することが好ましい。フィーチャ識別問題は画像 処理分野の中心的な問題であるので、多数の異なるフィーチャ識別方法が有用で あることが判明していることを理解されたい。 プロセスのこの点で、得られた画像上の複数の点が識別される。これらの点は 、カメラの座標系とビューボックスの座標系との間の既知の変換も有する。この ような変換を画像全体をカバーするように拡張するいくつかの方法がある。第2 7 A図ないし第27D図は、画像上の平行な線に関して知られている変換を画像上 のすべての点に関する変換に拡張する好ましい方法を示す。 第27A図は、複数の平行な線304を示すビューボックスの概略図である。 第27B図は、カメラによって得たときの第27A図を示す。線304’は、線 304のゆがんだ表現である。線304と線304’との間の変換を、カメラか ら得られた画像の残りの部分に拡張するには、クロス・カット300やクロス・ カット302など複数のクロス・カットを線304および304’に沿って切断 する。第27C図は、ビューボックス・ディスプレイのクロス・カット300上 の点とカメラ画像のクロス・カット300上の点との対応を示すグラフである。 第27D図は、ビューボックス・ディスプレイのクロス・カット302上の点と カメラ画像のクロス・カット302上の点との対応を示すグラフである。第27 C図および第27D図の補間は、ルジャンドル補間、線形補間、スプライン補間 、B−スプライン補間などの一次元補間でよい。 第28A図は、ディスプレイ面上のグリッド点のパターンを示し、第28B図 は、カメラから得られた同じパターンを示す。変換をこれらのグリッド・ポイン トから平面全体に拡張する第1の好ましい方法は、点間の既知の変換に基づいて 双線形補間関数を生成することである。第28C図および第28D図は、より少 ない点を使用する粗な双線形変換を示し、第28E図および第28F図は、多数 の点を使用するより密な双線形補間を示す。別法として、スプラインなど他の二 次元補間を使用することができる。ゆがみがひどい場合は、グリッド点を一連の 線として補間し、次いで前述の方法で説明したように線間の補間を行うことが好 ましい。第28G図および第28H図は、そのような補間の結果を示す。 第39図は、好ましい代替ゆがみ較正手順のフローチャートである。この手順 の第1のステップは、すべての奇数画素行をマスクし(上部LCAの奇数画素行 をマスクし、下部LCAのすべての画素をオンにすることが好ましい)、画像を 得ることである。偶数行のみがマスクされた第2の画像が得られる。第40A図 は、得られた第1の画像の垂直プロファイルを示し、この図で、ピーク604は 、マスクされない偶数行に対応する。参照符号600は一般に、マスキングの影 響を受けない背景照明を示す。第2の画像から第1の画像を減じると、背景照明 6 00が取り消される。減算画像では、画素行間の境界線は零値で示される。 第40B図は、減算後の単一の奇数−偶数行対の垂直プロファイルを示す。参 照符号612は、零交差、すなわち行境界の概略的な位置を示す。一般に、現在 画像は顕著な雑音を有するので、減算画像の簡単なしきい値処理に基づいて行境 界を判定することは困難である。本発明の好ましい実施形態では、行境界の位置 は数学的に推定される。明確に奇数行内の、境界付近にある少なくとも1つ、好 ましくは2つの点606が選択され、明確に偶数行内の、境界付近にある少なく とも1つ、好ましくは2つの点608が選択される。好ましくは最小2乗あては め(LSF)を使用して、これらの点に直線614があてはめられ、点610に ある、零を有する線614の交差部が行境界として判定される。別法として、直 線以外の関数を減算画像にあてはめることができる。 次いで、やはり減算画像を使用する同様なプロセスを実行して列境界が判定さ れる。 次いで、行境界と列境界との間の交差部が見つけられる。各交差点は、独立に 求めることが好ましい。各交差点ごとに、2つの減算画像が位置合わせされる。 行減算画像では、明確に列境界の一方の側にある2つの点と明確に列境界の他方 の側にある2つの点との間に第1の直線が線形にあてはめられる。同様に、明確 に行境界の一方の側にある2つの点と明確に行境界の他方の側にある2つの点と の間に第2の直線が線形にあてはめられる。第1の線と第2の線の交差部が交差 点である。 次に、粗ゆがみマップおよび密ゆがみマップが作成される。粗マップとは、既 知の形状関係を有する1組の点である。各ディスプレイ画素の中心(通常、ディ スプレイは50×50画素である)は、これらの点のうちの1つであることが好 ましい。画素の中心は、4つの画素コーナーの中心位置を取り出すことによって 求められる。密なマップは、あらゆるディスプレイ画素を100個の小画素に細 分することによって作成することが好ましい。各小画素のゆがみは、グリッド・ ラインの双線形推定、または本明細書で説明しあるいは当技術分野で知られてい るその他の推定方法を使用して推定される。 ディスプレイの外側境界に沿った基準位置に関して特殊な問題が生じる。通常 、 境界での背面照明は、ディスプレイの中心よりもずっと弱く、したがって画素境 界判定はより困難である。本発明の好ましい実施形態では、ディスプレイのエッ ジは、既知の外側基準位置の補間を使用し、好ましくは双線形補間によって見つ けられる。別法として、ディスプレイのエッジは、周りのビューボックスに対し てディスプレイのエッジを検出することによって見つけられる。そのようなエッ ジ検出は、ビューボックス境界を黒に色付けすることによって機能拡張される。 別法として、あるいはまた、エッジは暗いディスプレイの画像から明るいディス プレイの画像を減じることによって検出される。さらに好ましくは、ディスプレ イ面の外側リムは、ビューボックスによって制御されることも、あるいは処理さ れることもなく、好ましくは常にオフにされる。通常、ディスプレイ面の無視さ れる外側リムの幅は約2mmであり、ディスプレイのアドレッシング分解能に類 似している。 得られた画像の強度の非一様性の較正は、 (a)既知の一様性を有する少なくとも1つの画像を得るステップと、 (b)得られた画像と既知の一様性との比較に基づいて一様性マップを作成す るステップと、 (c)得られた値を非一様性マップ中の値で除し、あるいは照明の非線形性を 考慮に入れるその他の数学的方法を使用することによって非一様性を補正するス テップの各ステップを含む。 ステップ(c)の他の形態は、一様性マップに基づくしきい値を使用すること と、得られた値からマップ値の対数を減じることと、実測周囲光や既知の透明画 の配置などの外部パラメータに基づいて補正方法を変更することとを含む。 通常、いくつかのケースでは、一様性マップの効果解像度はゆがみマップの解 像度に対応し、すなわち一様性補正の分解能は粗グリッドと同程度であればよい 。しかし、記憶される一様性マップは、画像の解像度と同様な解像度を有するこ とができる。 粗なグリッドを使用してフィルムがいつ取り替えられたかを判定することが非 常に容易であることに留意されたい。一般に、ビューボックスの得られた画像は 、粗なマップの点に対応する画素でのみ基準画像と比較される。粗なマップは、 フィルムの配置または取り外しによって起こる輝度の変化に応答するのに十分な 濃度を有する。 代替非一様性補正タイプは、いくつかの非一様効果が設定済みしきい値よりも 低くならないように、カメラ(または第24図に示した可変減衰器)の利得制御 を制御することである。 一様性較正に関する特殊な問題は、較正をどのようにいつ行うかである。ビュ ーボックス上の高輝度ディスプレイを使用する場合、オペレータが眩惑される傾 向があり、それに対して低輝度画像は反射周囲光の影響を非常に強く受け、一様 性の補正が不十分になる。 この問題にはいくつかの解決策がある。第1の解決策では、オペレータがビュ ーボックス・ルームを使用していない間に一様性較正を行うことができる。別法 として、ビューボックスに透明画や異物が残らなかったとき常に一様性マップが 増分的に作成される。この状態を検出する方法については本出願の後の節で説明 する。別法として、ディスプレイの覆われていない部分を点灯するたびに、その 画像を使用して一様性マップが更新される。 一様性マップまたは基準画像、あるいはその両方を連続的に更新する方法につ いては下記で詳しく説明する。 本発明の他の好ましい実施形態では、いくつかの非一様性源のそれぞれごとに いくつかの一様性マップが維持される。たとえば、光源の変動のための非一様性 は、反射、またはLCA品質の変動、またはディスプレイ面上に配置された透明 画のために生じる非一様性には関係付けられない。たとえば、ある光源が他の光 源よりも弱く、あるいは他の光源とは異なる温度を有する場合、特定の部分的な 非一様性マップが作成される。まぶしい反射によって非一様性が生じる場合、マ ップは、ドアが開くことなど、環境による予想できない変化を示すことが予想さ れる。したがって、反射非一様性マップはより頻繁に更新しなければならない。 また、ディスプレイ面からの反射は通常、透明画からの反射よりも1桁低く、し たがって反射非一様性マップは、ディスプレイ面上に透明画が取り付けられた場 合と、透明画が取り付けられていない場合に作成すべきである。他の例において 、一様性補正では、前述のようなLCAの駆動電圧のために生じる非一様性を考 慮 に入れなければならない。また、いくつかの異なるタイプのLCA異常によって 、LCセルが光を遮断していると仮定されるときの光漏れなど、LCAの状態に 依存する非一様性効果がもたらされる。そのような非一様性は、LCAを非一様 に制御することによって補正することができる。しかし、そのような補正によっ て、前述のアドレッシング方式で可能なコントラスト低減に勝るコントラスト低 減が行われる。 エッジ検出など、いくつかのプロセスに関する一様性補正を適用する際、相互 作用非一様性を考慮に入れることが好ましい。たとえば、LCAおよび光源の状 態によってエッジが隠され、あるいはエッジがない場所にエッジが作成されるこ とがある。 非一様性補正およびゆがみ補正のために画像を得ることの代替策として、下記 の他のデータ獲得方法が有用である。 (a)純粋に分析的な導出 (b)限られた数の点の測定 (c)環境全体(グレアなど)の測定 (d)任意のタイプの統計的平滑化、補間、補外、コントラスト強化、平均、 時間次元と空間次元の両方で実測データに適用されるその他のデータ処理技法 非一様性およびゆがみに対する補正は、画像が得られた後に適用することが好 ましい。このような補正は、DSPによって、参照テーブルを使用するフレーム ・グラバ上で実行することが好ましい。別法として、あるいはまた、得られた画 像データを使用するときにのみ補正が適用され、たとえば、画像のある部分に対 するエッジ検出が必要な場合にのみその部分に対して一様性補正が行われる。別 法として、あるいはまた、ビューボックスを制御する制御信号に補正が適用され る。 補正は、すべての点に関する変換を補間し補外するために使用される、完全な サイズの参照テーブル、または数学的変換、または小さな参照テーブルとして記 憶することもできる。また、参照テーブルは、点ではなく、曲線、線、閉鎖形状 に基づくものでよい。ゆがみに対する補正は、小画素精度で計算することが好ま しい。粗変換と密変換の両方を記憶することが好ましい。粗変換マップは一般的 に、各LCDセルの中心に対応する画素に対する補正値を記憶し、一般的な フィーチャを概略的に示す場合に有用である。密変換マップは一般に、あらゆる 画素の補正値または1画素おきの補正値を記憶する。 補正は、少なくとも1つの較正画像を視認し、その画像が必要な限界内で得ら れ補正されたかどうかを試験することによって検証することが好ましい。通常、 この試験は、毎日繰り返される。較正試験で不合格の場合、新しい較正プロセス が必要になる。任意選択で、この較正プロセスは、自動的に実行される。それぞ れの異なる較正手順を使用して部分的較正または高速較正、ならびに完全な較正 を行うことができることが好ましい。 非一様性およびゆがみの較正は単一プロセスで実施することが好ましい。 本発明の他の態様は、ビューボックス照明の間接的な制御に関する。ビューボ ックスは、自動的にディスプレイ面の前方の透明画および物体の存在を検知し、 照明を変化させることによって応答することが好ましい。 第29図は、本発明の好ましい実施形態によるビューボックスの自動プロセス の一般的なフローチャートである。前述の自動プロセスは通常、単一のビューボ ックス上に置かれた単一の透明画に関するものである。この説明は、簡略化され たものであり、本発明の理解の助けとなる。本発明の好ましい実施形態は、1つ または複数のビューボックス上の複数のフィルムに適用することができる。 第1のステップは、自動フィルム取り付け検出310であり、このステップの 間にフィルムの存在が検出される。フィルム取り付け検出310後、特殊な透明 画・タイプの検出312が行われる。多重画像フィルムが検出された場合、多重 画像プロセス314が行われ、乳房X線写真画像が検出された場合、MAMプロ セス316が行われ、肺画像が検出された場合、肺マスク・プロセス318が行 われる。その他の場合は、通常のマスク328が生成される。マスク画定後、定 常状態320が開始され、オペレータの要求または指示に応じて、ROI(関心 領域)処理322または特殊要求324、あるいはその両方が実行される。 定常状態320は、フィルム取り外し326が検出されたときに終了する。当 然のことながら、フィルム取り付け310およびフィルム取り外し320は常に フィルム取り付け/取り外しの試験に関して常にアクティブである。ビューボッ クスがディスプレイの変化に対して非常に速く反応することができ、かつ観察者 が眩惑されないように、前述のプロセスはカメラ・フレーム速度で実行すること が好ましい。 前述のプロセス310、312、314、316、318、320、322、 324、326および328について下記で詳しく説明する。 第30図は、好ましいフィルム取り付けプロセス310のフローチャートであ る。まず、ディスプレイの変化に関する検査330が行われる。この検査に関す るいくつかの好ましい方法を下記に示す。 (a)ビューボックスの上部に沿った幅の狭いストリップの光度が変化したか どうかの検査、 (b)透明画・ホルダ内のマイクロスイッチの検査、 (c)現在得られている画像を、透明画が取り付けられ、あるいは透明画が取 り付けられていない前の基準画像と比較し、画像中の光の量と、任意選択で、事 前に選択された領域、グリッド上の前の透明画の位置または点など、画像の選択 された部分のみの画像中の光の量の著しい変化を見つけること、 (d)エッジ検出、特に透明画が直線を有するので直線の検出、 (e)画像のヒストグラム分析、 (f)当技術分野で知られているその他の画像処理技法。 顕著な変化が見つからなかった場合、取り付けプロセス310は、そのような 差が見つかるまで待機する。 「トリップワイヤ」の任意選択の検査332を行い、オペレータの手または他 の異物がディスプレイを妨害しているかどうかを判定する。トリップワイヤとは 、ビューボックス・ディスプレイの底部および側部に沿った「U」字形境界であ る。得られた画像内にオペレータの手がある場合、オペレータのある部分もこの ストリップを覆い隠しているはずである。ストリップは、ストリップと白い/黒 い手または明るい/暗い袖との不明のコントラストではなく、ストリップ内の既 知のコントラストを測定できるように暗い帯域と明るい帯域とを備えることが好 ましい。 別法として、ビューボックス表面は、ビューボックスとの接触によってコント ラストへの信号が生成されるように、接触を検知する。 次のステップでは、疑わしい透明画が矩形であるかどうかが判定される(33 4)。透透明画が矩形ではない場合、おそらく部分的にオペレータの手で覆い隠 されており、したがってフィルム取り付けプロセス310は待機および再試行3 42へ進む。 矩形かどうかを判定しエッジ検出を行う好ましい方法を下記に示す。 (a)ビューボックスの頂部に沿った水平ストリップを分析し、新しい透明画 の左右の境界を判定する。 (b)すでに求められた左右の境界間の複数の垂直ストリップを分析し、透明 画の下部境界を判定する。 (c)透明画のすでに求められた下部境界に沿った水平ストリップを分析し、 透明画の底部の左右の境界を判定する。 次いで、 (a)フィルムが真っ直ぐ取り付けられたか、それとも斜めに取り付けられた かを調べる検査、 (b)透明画が矩形であるかどうかを判定するための透明画の底部境界および 側部境界の周りの検査の2つの重要な検査が行われる。 ビューボックス上の大部分の矩形物体は透明画と仮定され、それに対して非矩 形物体は異物、または異物と透明画の組合せと仮定される。後述の指検出アルゴ リズムは、指が透明画を覆い隠していないかどうかを判定する際に有用である。 別法として、 (a)エッジ検出アルゴリズム、 (b)粗グリッド分析または密グリッド分析、あるいはその両方 (c)テクスチャ分析(フィルムがディスプレイ面とは異なるテクスチャを有 するため) (d)現画像とすでに得られている基準画像との比較 (e)好ましくは既知の透明画寸法のライブラリを使用するパターン整合、 (f)相関アルゴリズム、 (g)ニューラル・ネットワーク、 (h)その他の画像処理方法の諸方法のうちの1つを使用して透明画の形状お よび範囲が求められる。 エッジ検出および形状整合が画像処理分野の中心的な問題であり多数の解決策 が知られていることを理解されたい。 また、矩形であるかどうかの判定334に使用できる情報がある。たとえば、 そのような情報には、(たとえば、フィルム・ホルダ25上の)マイクロスイッ チからの閉鎖情報、所与の病院では限られた数のフィルム寸法しか使用されない こと、ビューボックスの前方に配置される物体のタイプおよび形態の知識(手、 頭、透明画、それらの組合せ)が含まれる。 矩形であるかどうかの判定334中、あるいはそのような判定の後に、特定の 透明画寸法336に関する検査が行われる。後述のように、いくつかの標準フィ ルム寸法は、大部分のフィルムとは異なるように処理されマスクされる。検査3 36は、透明画の内容に基づく特定の透明画・タイプに関する試験を含むことが 好ましい。 大部分の透明画では、次のステップはマスク画定・活動化338ステップであ る。通常、判定された透明画・エッジに基づいて鋭いマスクが画定される。別法 として、マスキングと背面照明の組合せが画定される。次いで、マスクを適用す るためにビューボックスへ制御信号が送られる。ラベルは背景照明されないこと が好ましい。しかし、ラベルを照明し(あるいはラベルを含むストリップを照明 しない)ことが望ましいこともある。透明画・ラベルの位置を判定する方法につ いて下記で説明する。 実際の透明画寸法を既知のフィルム寸法のライブラリと比較することが好まし い。ほぼ合致しているが完全に合致しているわけではない場合、透明画が底部エ ッジでまくれている恐れがある。したがって、観察者が透明画の底部(または側 部)に沿ったマスクされていない光のストリップによって眩惑されないように、 画定されたマスクの寸法が減少される。 フィルム取り付けプロセス310は、マスキングを変更した後にビューボック ス表面の新しい画像を保存する(340)ことによって終了する。ビューボック スの照明が新しい安定な状態に変化するたびに、基準画像が得られ保存されるこ とが好ましい。 検査332を参照して説明したように、「U」字形トリップワイヤを使用して 、ディスプレイ面上に物体が侵入していないかどうかを検出することが好ましい 。第41A図は、トリップワイヤ530がディスプレイ面502に沿って「U」 字形境界に配置された本発明の好ましい実施形態を示す。トリップワイヤ530 は、光源であり、描かれた線よりも一般的にずっと信頼できるトリップワイヤで あることが好ましい。当然のことながら、光源が遮断されていることを検出する ことは、一般に描かれたストライプが遮断されていることを検出することよりも 容易である。トリップワイヤ530は「U」字形境界であることが好ましいが、 発光部分を底部境界に制限することができる。 一般に、トリップワイヤ530は、第1に侵入検出フェンスとして働き、第2 に強度較正源として働く2つの目的とする。好ましくはこの2つの目的は単一の 光フェンスによって満たされるが、2つの目的に対して別々のフェンスを使用す ることができる。侵入検出フェンスから放出される光の量は強度較正源から放出 される光の量よりもずっと低いので、2つのフェンスを使用すると、オペレータ に対するグレアの量を低減させることができる。また、強度較正源は、主として カメラへ送られる幅の狭いビームでよい。好ましくは、侵入検出フェンスもその ように方向付けられる。さらに、強度較正源は、ビューボックス500の大部分 の動作中に停止させることができる。別法として、あるいはまた、侵入フェンス の強度は、最適には複数の目的を満たすように可変である。 本発明の他の好ましい実施形態では、トリップワイヤ530から放出される光 は、ビューボックス500の背面照明から導かれる。第41B図は、好ましくは 鏡を備え、光をビューボックス500の背面照明源からトリップワイヤ530へ 案内するライト・ガイド532を示す。トリップワイヤ530の空間強度は、背 景照明源における混合量が多いためにほぼ一定であることが好ましい。 前述のように、トリップワイヤ530は過度のグレアを生じさせる恐れがある 。したがって、本発明の好ましい実施形態では、トリップワイヤ530上に視認 装置534が配置される。視認装置534は、カメラ504の入射偏光軸に整合 するときに、かなり少ない光を使用しながら、背景照明に対するトリップワイヤ 530の検出可能性を高める。そうするには、トリップワイヤの偏光がディスプ レ イ面の偏光と同じであることが好ましい。別法として、あるいはまた、トリップ ワイヤ530を、ほぼカメラの方向へ光を放出するように配向させることも、あ るいは一部の時間だけ停止させることもできる。トリップワイヤの強度は、カメ ラの方向においてディスプレイ面の背景(オフ)部分の光強度と同様であること が好ましい。さらに別法として、あるいはまた、トリップワイヤ530が赤外線 源を備えることも、あるいはトリップワイヤ530に赤外線透過フィルタを取り 付けることもできる。トリップワイヤ530から放出される光の強度が比較的低 い実施形態では、トリップワイヤ530の横に描かれた暗いストライプによって 遮断検出を助けることが好ましい。 本発明のいくつかの実施形態では、トリップワイヤ全体を侵入検出器として使 用するのではなく、トリップワイヤが、第41A図に示した位置544など、比 較的少数の離散位置でサンプルされる。 第42図は、通常は後述の強度較正のためにトリップワイヤの照明強度を求め る方法を示す。参照符号541は、カメラ504から得られたビューボックス5 00の画像の一部を示す。参照符号543は、画像部分541内のトリップワイ ヤ530の画像を示す。トリップワイヤ画像543の概略的な位置は、ディスプ レイ面502とトリップワイヤ530との間の既知の形状関係のために知られて いる。複数の画素542を備える垂直プロファイル540は、トリップワイヤ画 像543の小さな部分を含む。強度判定のS/N比を増加させるには、プロファ イル540に、隣接する2つのプロファイル540’および540”を付加する ことが好ましい。その場合、既知のトリップワイヤ位置で最大輝度を有する(画 素542のうちの)画素を見つけ、それと、(画素542のうちの)隣接する2 つの画素との平均を求めることによって局所トリップワイヤ強度を求めることが 好ましい。位置544に関するこの局所強度判定演算を実行すると、好ましくは 粗にサンプルされ、おそらくすべてが水平直線上にあるとは限らない、最大強度 値のベクトルが得られる。 トリップワイヤ530が既知の強度の光源である本発明の好ましい実施形態で は、トリップワイヤ530の実測強度を使用して、画像全体の光強度値を求める ことができ、そのため基本的に、カメラ530を光度計として使用することがで きる。 トリップワイヤ530が背景照明源からの光を放出する本発明の好ましい実施 形態では、トリップワイヤ530を使用して背面照明を較正することも、あるい は背面照明の変化に対して画像を補正することもできる。たとえば、照明、また は背面照明、またはマスキング、またはフィルムを変更した場合、ビューボック ス500の新しい基準画像を得ることが好ましい。しかし、トリップワイヤ53 0が部分的に遮断されている場合、現画像は安定ではないので、それを基準画像 として使用することはできない。前に得られた画像における照明条件が現照明条 件と異なるため、この画像を基準画像として使用できないこともある。現画像中 のトリップワイヤ530(の遮断されていない部分)の強度と前の画像中のトリ ップワイヤ530の強度を比較することによって、前の画像を基準画像として使 用できるようにこの画像に輝度補正を加えることができる。一様性マップを使用 する実施形態では、それぞれの異なる画像中のトリップワイヤ強度間の比を使用 して一様性マップをスケーリングすることができる。ビューボックス本体の輝度 によって前の画像の周囲照度と現画像の周囲照度との間の変化を判定することも でき、背景照明されたトリップワイヤ530の強度から背景照明強度を求めるこ とができる。 トリップワイヤ530は、特にランプの老化のために生じる背面照明の変化を 検出する際に、背面照明の状況を判定する場合にも有用である。第43図は、ビ ューボックス500の底面に沿ったトリップワイヤ530の通常の強度プロファ イル550を示す。プロファイル550の全体的な振幅は、背面照明の強度を示 す。低振幅背面照明の例556も示されている。プロファイル550のエッジで の通常は低い強度552とプロファイル550の中心にある傾斜554は、ラン プが動作不能であり、あるいは損傷していることを示す。一般に、重要なのは1 0%ないし20%よりも高い変動である。 トリップワイヤ530の他の用途は、画像の比較に関する用途である。2つの 画像を比較する際、それらの画像の平均トリップワイヤ強度を使用して画像のグ レー・レベルを正規化することが好ましい。一方の画像内でトリップワイヤ53 0の一部が遮断されている場合、トリップワイヤの遮断されていない部分のみが 使用される。2つの画像を正規化する1つの可能な方法は、画像をトリップワイ ヤ強度に対して正規化することである。トリップワイヤは両方の画像において同 じであるので、まずトリップワイヤの輝度ヒストグラムを位置合わせし、その後 に画像の残りの部分を位置合わせすることができる。 比較すべき2つの画像が互いに近い時間に得られる特殊なケースでは、一般に 正規化は必要とされない。 前述のように、ある種の透明画は、そのマスクを判定する前に特殊な処理を受 ける。大部分のユーザは、特定の用途向けに特定の透明画寸法を使用するので、 まず、透明画の寸法によって、特殊な処理を必要とする透明画を少なくとも一時 的に認識することが好ましい。別法として、そのような透明画は、その内容また はオペレータの入力によって認識される。 特殊な処理を必要とする第1のタイプの透明画は、多重画像透明画である。こ の種の透明画は、画像間の露光されない領域を含む、一般的なマトリックス形状 として構成されたN×M個の小画像を有する。透明画の寸法の通常のマスクを使 用した場合、露光されない領域を通過する光がオペレータを眩惑させる。第31 図は、ビューボックス・ディスプレイ面上の小画像しか背面照明されないように 、このような小画像の位置を判定し背面照明をマスクする好ましいプロセスを示 す。 このプロセスの第1のステップは、得られた画像350内の小画像を判定する ことである。小画像を判定する第1の好ましい方法は、得られた画像の濃度ヒス トグラムを作成することを含む。通常、露光されない領域、小画像、ラベルはそ れぞれの異なる濃度を有し、そのため、濃度ヒストグラムは、露光されない領域 、小画像、ラベルに対応する3つの主要なピークを有する。得られた画像は次い で、小画像がある色であり、他のタイプのデータが他の色である2色画像に変換 される。このようにして、小画像が見つけられ強調視認される。 小画像を判定する第2の好ましい方法は、小画像とフィルムのその他の部分と の間のテクスチャの差に基づく方法である。画像のテクスチャは、画像全体にわ たる小さな画像正方形内の画像濃度の差を検査することによって分析される。し きい値よりも高いテクスチャ値を有する画像の部分は、小画像部分とみなされ、 より低い値を有する部分はラベルおよび露光されない領域とみなされる。 小画像を判定する第3の好ましい方法は、 (a)透明画画像のいくつかの水平ストリップを分析して(露光されない透過 領域に対応する)最大値を見つけ、 (b)ストリップどうしを比較し、最大値が直線に沿っているかどうかを調べ 、 (c)透明画画像のいくつかの垂直ストリップを分析して(露光されない透過 領域に対応する)最大値を見つけ、 (d)ストリップどうしを比較し、最大値が直線に沿っているかどうかを調べ 、 (e)見つかった最大値がN×M個の小画像を形成するように相関付けられた 画像を構築することである。小画像判定結果を画像フォーマットとして構成する 代わりに結果を構成する他の方法を使用できることを理解されたい。 この3つの小画像判定方法の別法として、あるいはその追加方法として、フー リエ分析、あるいは前述のその他のエッジ検出方法および当技術分野で知られて いるその他のエッジ検出方法を使用することができる。 矩形形状に合致するように小画像を拡張することによって、小画像判定350 の結果を拡張することが好ましい。 次のステップは、最適な矩形フィットを判定すること(352)である。ある 種の多重画像透明画では小画像が完全なマトリックス形状として構成されること に留意されたい。他の多重画像透明画は手動で作成され、したがって小画像の構 成は厳密なものではない。また、ビューボックスの解像度は、すべての小画像を 正確にマスクできるほど高いとは限らない。したがって、最適な多重矩形フィッ トが見つけられるが、これは完全なものではないこともある。 次のステップは、判定されたマスクを適用すること(354)である。前述の ように、マスクは背面照明制御を含むことができる。最後に、最後のステップ3 56で基準画像が得られる。 N×M個の小画像を有するフィルムに使用されるのと同じアルゴリズムを、多 重露光フィルムと、X線撮影時に手動でマスクされたフィルムに適用できること を理解されたい。しかし、複数の露光の間の各部分は、高濃度を有することも、 あるいは低濃度を有することも、あるいは両方の濃度を混合した濃度を有するこ ともある。このような臨床的に重要ではない領域のテクスチャ内容は非常に少な いので、そのような領域の判定は容易である。 一般に、実質的な露出されない領域を有するX線透明画を検出し、そのような 領域をマスクすることが好ましい。 特殊なマスキングを必要とする他のタイプの透明画は、肺を示す胸部のX線画 像である。通常、脊柱は骨であり、近傍の肺よりも透過度がずっと高く、したが って肺を見るオペレータを眩惑させる。また、腹部および肩も比較的透過度が高 く、肺の画像では無関係である。 第1のステップは肺の識別である。下記の方法のうちの1つまたは複数を使用 して肺の範囲を判定することが好ましい。 (a)濃度の判定(肺は、大部分の画像よりも濃度が高い) (b)パターン認識(肺は既知の形状を有する) (c)テクスチャ分析(肺は、画像の残りの部分とは異なるテクスチャを有す る) (d)エッジ検出を行い、好ましくはその後に、回復されたエッジを肺の既知 の形状に形状整合させる。 (e)プロファイル分析 (f)前述のその他の画像処理方法 肺の判定に基づいて各肺ごとの別々のマスクを形成することが好ましく、別法と して、腹部および肩のみをマスクするマスクが使用される。マスクしないことに よって腹部からの光漏れが発生する場合でも、肺の外側底部隅はマスクしないこ とが好ましい。 人体の側面から得られた肺のX線透明画は、肺のプロファイルに対して1つの マスクしか必要とされないことを除いて同様に処理される。 肺のマスキングで有用な他の好ましいマスキング方法は、下記で詳しく説明す る鋭くないマスキングである。 特殊な処理を必要とする他のタイプの透明画は乳房X線写真である。第32図 は、通常の乳房X線写真360を示す。比較的濃度の高い部分362が乳房であ り、過度に露光された部分366は背景であり、白黒部分364はラベルである 。透明画362が乳房X線写真であることの判定は、 (a)透明画寸法、 (b)透明画の高い濃度、 (c)透明画の顕著な対称性、 (d)テクスチャ分析に基づく画像セグメント化、 (e)濃度分析に基づく画像セグメント化、 (f)前述のその他のフィーチャ認識アルゴリズムに基づいて行うことが好ま しい。 次のステップは乳房の配向の判定である。この判定は、使用される画像認識ア ルゴリズムに基づいて行うことができ、たとえば、画像認識アルゴリズムによっ て、透明画が乳房を含むことが判定された場合、乳房の配向も判定される。別法 として、この判定は、下記のことに基づいて行われる。 (a)画像のグレー・レベルの重心(乳房が画像内で患者の胸部の方向へ重心 を移動させるため) (b)胸部に最も近い乳房の側でより高い輝度を有する傾向がある透明画の水 平プロファイル (c)1組の検査点上のグレー・レベル(乳房X線写真では、右側と左側のう ちの一方しか画像内容を有さないため) (d)乳房X線写真の一方の辺の中心と対向する辺の隅とで形成された、三角 形368と三角形370との画像内容量の比較(第32図) (e)前述のエッジ検出・フィーチャ抽出アルゴリズム、または当技術分野で 知られているエッジ検出・フィーチャ抽出アルゴリズム ラベル364は、乳房またはそのテクスチャ、あるいはその両方に対する位置 によって検出することが好ましい。 透明画の境界の周りの情報が比較的重要でない大部分の他のタイプのX線透明 画とは異なり、フィルムのエッジに沿った乳房の部分の画像は、観察者にとって 非常に重要である。したがって、画像のその部分をマスクしないように注意しな ければならない。 前のステップによって、乳房X線写真のどちらの側が観察者にとって重要であ るかが判定されたので、透明画のそのエッジに対する特殊なマスクを形成するこ とができる。柔らかなマスクは、明るい部分から暗い部分への遷移を徐々に行う という特性を有する。したがって、透明画の重要なエッジが背面照明されるが、 透明画のエッジを越えた柔らかなマスクから漏れる光の強度は制限される。 柔らかなマスクを形成するには、前方LCAの透過窓の幅を後方LCAの透過 窓の幅よりもかなり広くする。2つのLCAの間には拡散体があるので、後方L CAによってのみマスクされるディスプレイ面の部分は、拡散体からの拡散光で 背面照明される。この拡散光によって、ビューボックスの背面照明部分(両方の LCAが光を透過する)からビューボックスのマスク部分(両方のLCAが遮断 される)への柔らかな遷移がもたらされる。 他の特殊透明画・タイプも特殊な処理を必要とすることを理解されたい。特殊 透明画の判定は、透明画の寸法、またはフィーチャ抽出、またはパターン認識、 あるいはそれらの組合せに基づいて行うことが好ましい。別法として、ラベル上 など、透明画上の特殊なマークによって透明画・タイプを判定することができる 。本発明の一実施形態では、露光時にX線経路に基準物体が配置され、そのため 、結果として得られる透明画内の基準物体の陰影を基準として使用することがで きる。 透明画・タイプを判定した後、この識別を検証することが好ましい。この検証 は、好ましくは識別を行ったときに使用しなかった透明画内のフーチャの寸法、 形状、位置、アスペクト比、位置合わせに基づいて行うことが好ましい。一方の 肺が欠落した肺の画像や小画像の欠落したN×M個の多重画像など、極端なケー スは一般に、特殊ケースとして処理されることに留意されたい。 他のタイプの処理は、透明画・タイプの判定に依存することが好ましい。たと えば、乳房X線写真にはより高い背面照度が必要であり、したがって乳房X線写 真を識別することによって、より強い背面照明を使用させることができる。 定常状態320(第29図)では、いくつかのタイプの処理が実行される。い くつかのタイプの処理は、透明画取り外し検出のように自動的に行われ、他のタ イプの処理は半自動的に行われ、たとえば、オペレータが機能と、機能がアクテ ィブのままであることを要求する。たとえば、等化が設定された後、ROIおよ び照明の変化に応答して、できるだけ優れた等化が行われることが好ましい。 オペレータの入力は、下記のいくつかの好ましい方法のうちの1つによって得ら れる。 (a)制御パネル(図示せず)上のボタンを押す。 (b)マイクロフォン(図示せず)を介した音声入力 (c)ビューボックスのある部分に触れ、カメラがビューボックス上のオペレ ータの指の位置を検出し、その位置をコマンドに変換すること。 (d)特定の意味を有するものとしてカメラによって認識されるある種の所定 の動作 実行すべき重要なプロセスは、ROIの決定とマスキングである。通常、透明 画のいくつかの部分は他の部分よりも重要である。したがって、画像のいくつか の部分を強調視認し、他の部分を暗くすることが望ましいことがある。特に、濃 度が高く暗い領域は観察者にとって重要である。しかし、このような領域は画像 の近傍部分よりも暗いので、そのような領域の細部を区別することは困難である 。 あるいは、透明画上の重要ではない非常に明るい領域が観察者を眩惑させるこ とがある。暗いROIは、このような領域を画像の残りの部分に対して暗くする 。次に、ROIマスクを形成する方法について説明する。 第33図は、本発明の好ましい実施形態による、ROI適用プロセスを示す。 第1のステップ380で、ROIプロセスを開始すべきであると判定される。オ ペレータは、ROIプロセスの開始を示すボタンを押すことが好ましい。 別法として、ビューボックスは、トリップワイヤ530が静的に遮断されてい るかどうかを検査する。そうである場合、あるいはビューボックス表面上の手の 陰影が一連の画像フレーム全体にわたって比較的静的である場合、オペレータが 、ビューボックスに指を見つけさせ指に追従させたいと考えていると仮定される 。 第2のステップ382では、オペレータの手がビューボックス・ディスプレイ 面内にあるかどうかが検査される。手がビューボックス・ディスプレイ内にある かどうかを判定する好ましい方法は、ビューボックス境界の画像が基準画像と比 べて変化しているかどうかを検査することである。別法として、画像どうしの減 算を行うことなどによって、画像が基準画像と比較される。別法として、透明画 取り付けアルゴリズムに関連して説明したCCD画像の変化に基づく他の手検出 方法が使用される。たとえば、ビューボックス表面が接触を検知する。 オペレータの指を所望のROI位置に関するポインティング・デバイスとして 使用することが好ましい。別法として、ビューボックスが、必要なROI位置を 判定できるように、三次元ポインティング・デバイスなど特殊な位置検知装置が 使用される。別法として、カメラが容易にシーンとポインティング・デバイスと を区別できるように、特殊なマーク付き物体がポインティングに使用される。た とえば、このポインティング・デバイスは、明るい色で色付けすることも、ある いは明確なパターンを有することもできる。 雑音または低コントラスト、あるいはその両方のために、ビューボックスの背 景上でオペレータの指を見つけることは困難なので、好ましい方法384では、 まずオペレータの拳が見つけられる。拳は、オペレータの腕がビューボックス・ ディスプレイと交差する点からオペレータの腕のエッジをたどることによって見 つけることが好ましい。拳の位置が分かった後、指を見つけるステップ386を 行うことは比較的容易である。指は、拳の上部上の突起を探索することによって 見つけることができる。本明細書で説明する他のフィーチャ抽出方法およびエッ ジ検出方法をステップ384およびステップ386で交互に使用することができ る。 指は、前の基準画像から現画像を減じることによって検出することが好ましい 。2つの画像におけるフィルムの位置が異なる場合、フォールス・アラームを発 生させることができる。したがって、本発明の好ましい実施形態では、このフィ ルムの固有の、通常は直線のエッジとフィルム上のX線画像は検出され無視され る。 特に、暗い背景上の暗い色の手、または明るい背景上の明るい色の手を検出す るいくつかのケースでは、エッジ検出は困難である。 本発明の好ましい実施形態では、トリップワイヤが遮断され、手/指/ポイン タが見つからない場合に、指の検出可能性を高めるために照明条件が変更される 。たとえば、ランプ508(第37A図)を備える実施形態では、ランプ508 が閃光を発し指を強調視認する。グレアを低減させるために、閃光は赤外線スペ クトル内のものでよい。別法として、ランプ508およびカメラ504が偏光さ れる実施形態では、ランプ508の偏光が変更される。これは、カメラは検出で き るがオペレータには識別できない強度変調を構成する。 また、あるいは別法として、背景照明を瞬間的に、好ましくはカメラ504が 画像を得るのと同期させて調光することができる。 ランプ508または背景照明、あるいはその両方の一時的変調は、十分に高速 である(あるいは偏光時にのみ行われる)場合、オペレータからは見えないが、 カメラ504によって検出できることを理解されたい。たとえば、変調周波数が 20Hzよりも高い場合、オペレータはこれに気付かない。 指の検出が失敗した場合、ROIが依然として医師にとっておそらく有用であ るように、完仝な/マスクされたフィルムの中心でROIを生成することが好ま しい。指検出方法がポインタの検出にも適用できることを理解されたい。 指の先端が検出された後、ROI寸法を決定するステップ388が行われる。 事前に選択された寸法のROIを、指に対する事前に選択された位置に配置する ことが好ましい。他の代替策については下記に説明する。次に、背景照明および マスキングを変更することによって、決定されたROIをセットアップするステ ップ390が行われる。最後に、新しい基準画像を得るステップ392が行われ る。 第34図は、好ましいROI寸法決定プロセスを示す。このプロセスでは、オ ペレータが透明画の暗い部分を強調視認しその暗い部分を指し示すと仮定される 。第1のステップ400は、ポインタ位置付近の最も暗い領域の位置を判定する ことである。ポインタ位置は、第33図のプロセスを使用することによって見つ けられる指の位置であることが好ましい。小さな設定済み寸法の領域のみの小さ な暗い小領域を探索することが好ましい。 第2ステップ402は、同じ暗さの周囲領域を含むように暗い領域を拡大する ことである。 ステップ402は、最大ROI領域に達し、あるいは最も暗い周りの領域が比 較的明るくなるまで繰り返される(404)。別法として、選択された領域が、 設定済み限界を超える強度範囲を有することを停止条件とする。 次のステップ406では、選択された領域に関する最適な矩形フィットが見つ けられる。このフィットでは、下方のLCAおよび光源、選択された領域の強度 分布、近傍領域の強度を考慮に入れることが好ましい。 別法として、ROI寸法は、制御パネルでのオペレータ入力によって決定され る。 別法として、オペレータは、ビューボックス・ディスプレイ上に所望のROI 輪郭を生成する。指の位置を示す一連の画像を分析することによって、オペレー タから要求されたROIが判定される。別法として、オペレータは、ROIの境 界をドラッグすることによってROIを拡大することができる。 本発明の他の好ましい実施形態では、ROIが指の位置に追従する。指の追従 を適用するのが好ましいのは、オペレータが透明画の上方で垂直方向へ指を移動 させ、透明画を横切る瞬間的な指の位置に水平ROI窓が視認される乳房X線写 真である。このROIは、乳房の過度に露光された背景へは拡張しないことが好 ましい。 他の好ましい実施形態では、ブレースなどの明るい物体に対して自動遮断RO Iが生成される。 本発明の他の好ましい実施形態では、ある透明画上のROIが、他の透明画上 のROIによって追跡される。たとえば、N×M多重画像透明画において、ある いはビューボックス上に2つの同じ透明画を配置する場合に、透明画どうしをそ の位置に基づいて位置合わせすることが好ましい。別法として、透明画は、オペ レータにより、あるいはフィーチャ認識方法またはパターン整合方法、あるいは その両方を使用することによって位置合わせされる。この一般的な例は、左右の 乳房X線写真を同時に視認することである。 ROIおよびマスクは非矩形であり、透明画上の物体の形状に整合することが 好ましい。 第35図は、本発明の好ましい実施形態による透明画取り外しアルゴリズムの 一般的なフローチャートである。第1のステップ420では、ビューボックスの 現画像と、前に得られた基準画像が比較される。マスキングまたは背面照明を変 更するたびに新しい基準画像を得ることが好ましい。ビューボックス上に新しい 透明画が置かれたときに基準画像を得ることが好ましい。別法として、あるいは また、新しい基準画像は定期的に得られる。一般に、画像全体を比較する必要は なく、その代わりに画像の事前に選択された部分が比較される。たとえば、好ま しい実施形態では、ビューボックスの上部ストリップのみの変化が検査される。 別法として、基準画像またはROIの暗い部分の変化が検査される。代替実施形 態では、基準画像との比較なしに現画像の特定のフィーチャが検査され、たとえ ば画像内の非常に明るい領域が検査され、あるいは画像が、画像がどのように見 えるべきであるかのモデルと比較される。一般に、透明画を取り外すと、ビュー ボックスの覆われていない部分が非常に強い光を放出するので、得られる画像内 に非常に強度の高い領域が形成される。得られる画像がワッシュアウトされない ようにカメラのシャッタ速度を光強度の変化に適応させることが好ましい。 顕著な変化が検出されない場合、後で使用される新しい基準画像が得られる。 プロセスの次のステップは、ビューボックスの前に背面照明された部分をマス クするステップ426である。この新しいマスクは、新しい透明画を全体的に視 認できるように部分的に調光することができる。観察者がもう1度フィルムを見 る必要がある場合は、任意選択の追加待機ステップ424を行うことができる。 待機期間を事前に設定することができ、別法として、トリップワイヤがトリガさ れなくなり、あるいはビューボックス・ディスプレイからすべての異物が除去さ れるまでこの視認を継続することができる。 最後のステップは、新しい基準画像を得るステップ428である。 第44図は、好ましい代替メイン・ループのフローチャートである。まず、ト リップワイヤ530が検査され、部分的に遮断されているかどうかが調べられる 。トリップワイヤ530が遮断されている場合、指またはポインタの探索が開始 される。指またはポインタが見つかった場合、前述のROI処理が開始される。 そうでない場合、この手順では、フィルムがオペレータの手に保持されているた めに指はおそらく検出されないと仮定される。したがって、プロセスは、次の画 像が得られるのを待ち、第1のステップに戻る。 トリップワイヤが遮断されていない場合、フィルムが取り外されたかどうかが 検査される。この検査は、フィルムを把持するフィルム・クリップ内のマイクロ スイッチからの入力に基づいて開始することもできる。通常、フィルムが取り外 された直後に、マスクされていない背面照明のために光が急激に局所的に増大す る。そのような局所的な増大が見つかった場合、その位置の上方に位置していた フィルムは「取り外されており」、マスキングが更新される。また、カメラはブ ルーミング効果のために眩惑されると仮定されているので、メイン・ループを繰 り返す前に少なくとも1つの画像獲得サイクルをスキップすることが好ましい。 第45図は、好ましいフィルム取り付け検出プロセス、すなわち第44図に示 され「新規フィルム検出」と呼ばれるメイン・ループのサブプロセスを示すフロ ーチャートである。第1のステップでは、新しいフィルムが取り付けられている かどうかが判定される。これは、現画像を前の基準画像と比較することによって 行われる。比較は、基準画像においてフィルムが取り付けられなかった位置のみ の粗なマップを使用して行われる。別法として、あるいはまた、現在フィルムに よって占有されている空間を含むフィルム/空間ディレクトリが維持される。フ ィルムは通常、ビューボックスの頂部境界に沿って取り付けられるので、フィル ム/空間ディレクトリは通常、一次元であり、探索はビューボックス・ディスプ レイ面の頂部ストリップで開始される。この探索の結果、画像に新しい未確認物 体がない場合、ある種の制限の下で現画像が基準画像として使用される。 前述のように、基準画像は(一様性マップの代わりに、あるいは一様性マップ と共に)連続的に更新される。したがって、既知の物体のみを有し、トリップワ イヤが遮断されていない最後の画像を、後で得られる画像用の新しい基準画像と して使用することが好ましい。 ある画像を新しい基準画像として使用する決定に関する1つの制限は、画像が 得られるときにビューボックスが安定照明状態でなければならないことである。 これは通常、照明条件を変更した後の所定の期間内には基準画像が得られないこ とを意味する。たとえば、本発明の実際的な実施形態では、ビューボックスは、 得られた画像を基準画像として使用する前に、マスキングを変更した後には約1 00ミリ秒ないし150ミリ秒待ち、背面照明を変更した後には約250ミリ秒 待ち、局所照明を変更した後には約800ミリ秒待つ。 ディスプレイ面の上部ストリップに沿って未確認物体が見つかった場合、新し い各フィルムごとに下記のステップが繰り返される(フィルムは、所与の最小範 囲の新たに占有された一連の連続位置になるように画定される)。 (a)ビューボックスを横切る水平ストリップのプロファイルが作成され、こ のプロファイル内の疑わしいエッジが判定される。 (b)ストリップ内の粗なマップ点のうちで、基準画像内の対応する点と異な る点が5つよりも少ないストリップが見つかるまで、連続的に1つ下のストリッ プに対してステップ(a)が繰り返される。数値5は、画像中のノイズによって トリガが起こるのを避けるように選んだものである。 (c)密なマップを使用して疑わしい粗なエッジに沿った局所プロファイルが 作成され、エッジが正確に見つけられる。 (d)各左エッジごとに合致する右エッジが見つけられる(その逆も同様であ る)。 (e)フィルム・エッジがパネルの左右のエッジに合致する場合、隣接するパ ネル上にフィルムがあるかどうか、あるいは疑わしいフィルムから妨害を受けて いるディスプレイ面がディスプレイ境界から5mm未満の点に達しているかどう かを調べる検査が行われる。 (f)密なマップを使用して、フィルムの疑わしい粗な底部に沿った局所プロ ファイルが作成され、鋭いエッジが見つけられる。 (h)エッジが直線ではなく、あるいはフィルムが矩形ではなく、あるいはエ ッジが垂直エッジおよび水平エッジだけではない場合、おそらくフィルムを取り 付けている最中であるのでプロセスは中断される。 (i)前述のように、フィルム・プロファイルとフィルム・ライブラリが比較 される。3cmフィルムなどある種のフィルム寸法は存在せず、したがってその ようなフィルムが検出された場合は、おそらくエラーであるか、それとも隣接す るパネルのフィルムが当該のパネルまで連続している状態であることに留意され たい。 新しいフィルムが見つかった場合、ディスプレイ面のマスキングが更新される 。いずれの場合も、メイン・ループ(第44図「トリップワイヤを検査する」) が再開される。 カメラおよび画像処理プロセスは、透明画およびビューボックスに対するカメ ラの視界とそれらに対するオペレータの視界との間の視差を考慮に入れることが 好ましい。したがって、いくつかの得られた画像はこの視差に関して補正され、 ビューボックスは、カメラではなくオペレータに対して最適な結果を生成する背 面照明を生成するように制御される。 前述の大部分の画像処理方法が、ゆがみや非一様性に関して補正されていない 画像にも適用できるものであることを理解されたい。たとえば、現画像を基準画 像と比較して透明画が取り外されたかどうかを判定することは、強度を比較する ことによって行うことができる。この比較では、一様性を補正する必要も、ある いはゆがみを補正する必要もない。別法として、大部分の画像処理方法に対して 粗な補正のみを適用することができる。 第36A図は、本発明の代替実施形態による、ディスプレイ面上でROIを生 成する好ましい方法を示す。この方法では、前述の通常は黒いLCAなどの後方 LCA452は、所望のROIの寸法の照明窓450を有する。前方LCA45 4は、透過窓であり、より大きな面積、たとえば透明画の全面積にわたって広が る。ROIモードでは、ROIの外部の画像の領域は、可視であるが、フィルム のリーダのための基準を形成するようにかなり柔らかな照明を有することが望ま しい。前述のように、本発明の好ましい実施形態は、ROIの領域の外側の前方 LCAの領域に照明を与える拡散体(第36A図には図示せず)を前方LCAと 後方LCAとの間に備える。また、上記で指摘したように、単一のLCAのコン トラストは一般に、暗い領域内のすべての光を遮断できるほど高いものではない 。したがって、第36A図に示した形状では、ディスプレイ面上のROIは非常 に柔らかなエッジを有し、透明画の残りの部分は弱く照明される。 ROIを生成する代替照明方法を第36B図に示す。本発明のこの実施形態で は、前方LCA454は所望のROIの寸法に等しい透過窓458を有し、それ に対して後方LCA452はより大きな透過領域460を有する。この結果、弱 く背面照明される透明画上に比較鋭いエッジを有するROIが得られる。 第36C図は、乳房X線フィルムを走査するのに適したROIを示す。第36 C図では、第36B図の照明方式が使用されているが、この応用例に第36A図 の照明方式を適用することもできる。前述のように、乳房X線フィルムを走査す る場合、リーダの手を所望の走査経路に沿って移動することにより、あるいは ユーザ・インタフェース上の矢印を使用することにより、あるいは自動的に、垂 直に移動できるスリット型ROIを与えることも有用であることが多い。一般に 、このスリットは、リーダが左右の乳房X線写真の構造を比較できるように2枚 の乳房X線写真を含むことができるほど縦長である。 本発明の他の好ましい実施形態では、他のタイプの透明画に、一定の速度で移 動するスリットが使用される。そのような可動スリットは、骨の亀裂などの局所 変化の探索時にX線フィルムを走査する際に特に有用である。そのような探索で は、乳房X線フィルムの場合と同様に、フィルムの視界が広いほど観察者が眩惑 される。スリットの外側の領域を黒色にマスクし、オペレータの認知眩惑をさら に低減させることが好ましい。スリットの移動方向またはスリットの移動速度、 あるいはその両方をロッカ・スイッチによって制御することが好ましい。任意選 択で、スロットの速度は事前に決定される。通常、スリットは、関心領域など臨 床的に重要なフィルムの部分の上方のみを移動する。 多くの場合、マスキングでは、フィルムの一部が任意選択で背面照明されない 。通常、フィルムのラベルおよび露光されない部分は、グレアを回避するために マスクされる。また、臨床的に重要ではないフィルムの部分、たとえばオペレー タから指示された部分もマスクされる。 フィルムの臨床的に重要な部分を判定する好ましい方法は、その部分の画像濃 度に基づくものである。非常に低い濃度を有するフィルム部分は一般に、それほ ど重要ではない。フィルムの臨床的に重要な部分を判定する代替方法は、その部 分の強度の周波数スペクトル(フーリエ変換)に基づくものである。たとえば、 高周波数を有さないフィルム部分は通常、重要ではない。 本発明の実際的な実施態様において、ウィンドウズ3.11オペレーティング ・システムの下で動作するPCIバスを有するPentium 90MHz P Cは、ビジュアルc++1.5コンパイラで書かれたソフトウェアを有する。本 発明の好ましい実施形態による動作を実行するのに適したソフトウェアは、本発 明と同じ名称および発明者を有し、1995年11月24日に出願され、引用に よって本明細書に組み込まれた米国特許出願に添付されている。Mintron OS−65D CCIRおよびMatrox Meteorフレーム・グラバ を 周辺装置として使用することが好ましい。 1基のビューボックスと1台のカメラとを備える装置に関して好ましい実施形 態を説明したが、本発明が、複数のビューボックスに1台のカメラが使用され、 あるいは各ビューボックスごとに複数のカメラが使用されるケースにも有用であ ることを理解されたい。 1台のカメラを使用して複数のビューボックスを視認する際、それぞれの異な るビューボックス間で画像獲得を時間多重化することができ、たとえば首振り鏡 を使用してビューボックス間でカメラが切り換えられる。別法として、ビューボ ックスは、多面鏡または多面レンズを使用して空間的に多重化される。大きな間 隔を置いて配置されたいくつかのビューボックスを同時に直接視認すると一般に 視認解像度が低下することを理解されたい。 本発明の好ましい実施形態では、いくつかのビューボックスの同じ視認領域内 で一様な量の背面照明が維持される。これによって、たとえば手術室でいくつか のビューボックスを切り換える必要があるオペレータの快適さが向上する。いく つかのビューボックスを同時に視認することから得られる利益は、すべてのビュ ーボックスで一様な量の背面照明を比較的簡単に維持できることである。 いくつかのビューボックス間での一様性の維持は、ビューボックス間のコンピ ュータ通信を使用して、局所的に得られた背景照明強度測定値を伝達することに よって行うこともできる。ビューボックス間のコンピュータ通信の他の利益は、 ビューボックスが、得られた画像データを共用できることである。たとえば、2 台のカメラがそれぞれ、2つの同じビューボックスを視認するように動作する場 合、一方のビューボックスが一方のカメラから隠れている場合、他方のカメラを 介して得られた一方のビューボックスの画像を一方のビューボックスへ伝達する ことができる。 本発明の好ましい実施形態では、いくつかのビューボックスが単一のプロセッ サおよび画像獲得カードを共用するが、同じカメラを共用することはない。この 実施形態では、カメラからの画像の獲得を時間多重化することが好ましく、それ によって、画像が得られていないカメラを、その画像に影響を与えずに制御する ことができるという追加利益が得られる。別法として、画像獲得カードは、各カ メラごとに1つの複数のチャネルを有する。 また、カラー・カメラを使用する場合、ビューボックス間の色度差を検出し補 正することができる。カラー・カメラは、色度補正ランプが切れたときに起こる 色度収差など、単一のビューボックスでの色度収差を検出する場合にも有用であ る。 本発明者は、本明細書で説明したビューボックスの動作では下記の計算技法が 有用であることを発見した。 新しい基準画像が不適当な場合に古い基準画像が維持されるように、基準画像 をメモリ・ラッチ内に維持することが好ましい。また、画像を得るプロセスと画 像を処理するプロセスは同期させないことが好ましい。この場合、プロセッサが 、解放された場合に、前に得られた画像を処理することができ、現画像の獲得の 完了を待たなくてもよいように、前に得られた画像は常に保存される。一般に、 1つは処理中の現画像用、1つは保存されている基準画像用、1つは前に獲得さ れた画像用の少なくとも3つの画像メモリ・ラッチが好ましい。 通常、本明細書で説明したビューボックスでは、画像処理ソフトウェアはマル チプロセス・モードで動作する。この場合、すべての現画像の1つのコピーのみ を維持し、各画像にセマフォを付加すると有利である。したがって、画像は、プ ロセスで必要とされなくなるまで破棄されない。各プロセスは、それが使用する 画像のポインタと画像内容の個人的な記述とを維持することが好ましい(同様な 画像は、それぞれの異なるプロセスに対する固有の意味を有することができる) 。 他の有用な技法は、カメラのAGCが予測不能であるためにそれをバイパスす ることである。カメラAGCは切り離すことが好ましい。その代わり、各画像は 、短い積分時間ごとに一度および長い積分時間ごとに一度ずつ得られる。画像の 処理中に、ある画素がグレースケールの一方のエッジにある輝度値を有した場合 、画素値がグレースケールの中心により近い他方の画像の画素値が使用される。 このように、スケールのエッジにおいて非線形的なアナログ・ディジタル変換器 を使用して画像を得る場合、このような非線形性およびカメラ自体の非線形性を 回避することができる。したがって、システムは、処理中に数回にわたって画像 を切り換えることができる。特に、この処理方法は、照明条件のために画質(コ ン トラスト)が画像の1つの部分では低く、他の部分では高いときに使用すること ができる。当然のことながら、画像の切換は、粗なグリッドを使用してある画像 を基準画像と比較するときに特に有用である。グリッド上の画素の輝度値がグレ ースケールのエッジ付近にある場合、その点での識別可能性はおそらく低く、し たがって他の画像への切換が指示される。 本発明の一実施形態が本発明の他の実施形態における代替策としても有用であ ることを理解されたい。それぞれの異なる実施形態に示した本発明の多数の特徴 が新しい実施形態と組み合わされることが予想される。たとえば、第21図ない し第24図は、請求の範囲第1項の一般的な構造を有するビューボックスに基づ く改良を示すが、視認装置を使用するフィルム・エッジの判定は、第17図およ び第18図に示したビューボックス構造に適用することもできる。 本発明の好ましい実施形態によれば、たとえばROIを確立または修正すると きなど、マスキングを変更するときには、オペレータが眩惑されるのを回避する ために、マスキングの変更は、判定され、通常の背面照明条件または低減された 背面照明条件の下で行われる。マスキングが完了した後、ROI内のフィルムの 濃度およびROIの寸法に応じて、前述のように背面照明を増大させることがで きる。この低減された輝度は、背面照明に使用されるランプを調光することによ って確立し、あるいは前述のように単一のランプを投影モードで使用する場合に は、ランプと投影システムとの間にLC装置など可変光減衰器を使用することに よって確立することができる。 当業者には、本発明が本明細書で具体的に図示し説明したものに限らないこと が理解されよう。本発明の範囲は、下記の請求の範囲によってのみ定義される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年11月5日 【補正内容】 請求の範囲 1.透明画を視認する視認装置であって、 直線偏光で背面照明され且つ透明画を保持するようになされた、観察者が視認 する為のディスプレイ面と、 視認装置の外側に配置されてディスプレイ面を視認する光センサと、 透明画と光センサとの間で且つ透明画を視認する観察者の視線の外側に配置さ れた偏光子とを備え、視認装置が、偏光子の配向が偏光の偏光軸に機能的に関係 付けられるように構成されることを特徴とする視認装置。 2.偏光子が、偏光をかなり減衰させるように配向されることを特徴とする請求 の範囲第1項に記載の視認装置。 3.偏光子が、偏光に対して最小の効果を与えるように配向されることを特徴と する請求の範囲第1項に記載の視認装置。 4.偏光子が、光センサの方へ反射される光をかなり減衰させるように配向され ることを特徴とする前記請求の範囲のいずれか一項に記載の視認装置。 5.偏光子が、光センサに到達する偏光にほとんど影響を与えない動作モードを 有することを特徴とする前記請求の範囲のいずれか一項に記載の視認装置。 6.偏光子と透明画との間に配置されたLPR(偏光回転子)を更に備え、LP Rが、第1の状態と第2の状態とを有し、第1の状態におけるLPRから出る偏 光の変化が、第2の状態と比べて約90°だけ回転されることを特徴とする前記 請求の範囲のいずれか一項に記載の視認装置。 7.LPRが、偏光子を含まない第1のLC(液晶)装置を備えることを特徴と する請求の範囲第6項に記載の視認装置。 8.偏光子の偏光軸が、偏光の偏光軸に対して回転可能であることを特徴とする 請求の範囲第1項から第5項のいずれか一項に記載の視認装置。 9.視認装置が、視認装置の偏光軸が、偏光された背面照明の偏光軸にほぼ水平 あるいはほぼ垂直に配向されるように構成されることを特徴とする請求の範囲第 7項ないし第9項のいずれか一項に記載の視認装置。 10.光センサの方へ反射される光が、主偏光軸を有し、偏光子の偏光軸が、主 偏光軸の配向に機能的に関係付けられることを特徴とする前記請求の範囲のいず れか一項に記載の視認装置。 11.偏光子の偏光軸が、ディスプレイ面から反射され視認装置に到達する光に 対して45°の角度に配向されることを特徴とする請求の範囲第10項に記載の 視認装置。 12.光センサと透明画との間に配置された可変減衰器を備えることを特徴とす る前記請求の範囲のいずれか一項に記載の視認装置。 13.減衰器が、第2のLC(液晶)を備え、第2のLCが、偏光子と光センサ との間に配置されることを特徴とする請求の範囲第12項に記載の視認装置。 14.減衰器が、複数のLCを備えることを特徴とする請求の範囲第12項に記 載の視認装置。 15.第2のLCが、2つの面偏光子を備え、第2のLCが、一方の面偏光子が 偏光子を代替するように配向されることを特徴とする請求の範囲第13項または 第14項に記載の視認装置。 16.センサによって生成される輝度信号に応答して表面の一部の背面照明を選 択的に変更する輝度コントローラを更に備えることを特徴とする前記請求の範囲 のいずれか一項に記載の視認装置。 17.輝度コントローラが、複数のシャッタを備えることを特徴とする請求の範 囲第16項に記載の視認装置。 18.複数のシャッタが、少なくとも1つのLCA(液晶アレイ)を備えること を特徴とする請求の範囲第17項に記載の視認装置。 19.BEF(輝度強化フィルム)を備え、BEFが、少なくともいくらかの偏 光を、光シャッタが、前方へ送られる光をほぼ遮断するときにほぼ透過状態とな る角度で、光センサへ向けることを特徴とする前記請求の範囲のいずれか一項に 記載の視認装置。 20.偏光の偏光軸が、表示の為に設計された、透明画の位相遅れ特性に、機能 的に関係付けられることを特徴とする前記請求の範囲のいずれか一項に記載の視 認装置。 21.クリアな透明画領域からセンサに達する光を、ディスプレイ面からセンサ に達する光よりもかなり弱くするように、偏光の偏光軸の配向と偏光子の偏光軸 とが選択されることを特徴とする請求の範囲第20項に記載の視認装置。 22.クリアな透明画領域からセンサに達する光を、ディスプレイ面からセンサ に達する光よりもかなり強くするように、偏光の偏光軸の配向と偏光子の偏光軸 とが選択されることを特徴とする請求の範囲第20項に記載の視認装置。 23.透明画が、通常の配向を有する主位相遅れ軸を有し、偏光の偏光軸が、透 明画の主位相遅れ軸に対して約30°ないし60°の角度を形成することを特徴 とする請求の範囲第20項ないし第22項のいずれか一項に記載の視認装置。 24.偏光の偏光軸が、透明画の主位相遅れ軸に対して約40°ないし50°の 角度を形成することを特徴とする請求の範囲第23項に記載の視認装置。 25.偏光の偏光軸が、透明画の主位相遅れ軸に対して約45°の角度を形成す ることを特徴とする請求の範囲第24項に記載の視認装置。 26.光センサが、カメラであることを特徴とする前記請求の範囲のいずれか一 項に記載の視認装置。 27.透明画を視認する際にフィルムのエッジを決定する方法であって、 偏光によって背面照明されるディスプレイ面上にフィルム状透明画を置くステ ップと、 センサ、すなわちカメラを用いて、視認装置を通じて表面の少なくとも1つの 画像を得るステップと、 前記少なくとも1つの画像を処理して透明画のエッジを見つけるステップとを 含むことを特徴とする方法。 28.偏光子の偏光軸が、偏光の偏光軸に機能的に関係付けられていることを特 徴とする請求の範囲第27項に記載の方法。 29.フィルム状透明画を視認する際にフィルムのエッジを決定する方法であっ て、 偏光によって背面照明されたフィルム状透明画の少なくとも光測定を得るステ ップと、 偏光子の偏光軸が偏光の偏光軸に機能的に関係付けられた偏光子を通じてフィ ルムの少なくとも第2の光測定を得るステップと、 光測定を処理してエッジの位置を決定するステップとを含むことを特徴とする 方法。 30.変化する背面照明幾何形状により複数の光測定値を得ることを特徴とする 請求の範囲第28項に記載の方法。 31.前記の少なくとも1つの光測定が、フィルム状透明画の第1の画像であり 、前記少なくとも第2の光測定がフィルム状透明画の第2の画像であることを特 徴とする請求の範囲第29項に記載の方法。 32.処理が、第2の画像から第1の画像を差引くステップを含むことを特徴と する請求の範囲第31項に記載の方法。 33.第1の測定と第2の測定でほぼ等しい量の反射光が得られることを特徴と する請求の範囲第29項から第32項のいずれか一項に記載の方法。 34.第1の測定と第2の測定でかなり異なる量の反射光が得られることを特徴 とする請求の範囲第36項または第37項に記載の方法。 35.センサの方へ反射される光が、長偏光軸を有し、偏光子と偏光の偏光軸と の配向が、長偏光軸の配向に機能的に関係付けられることを特徴とする請求の範 囲第28項から第31項のいずれか一項に記載の方法。 36.配向が、偏光子が反射光をかなり減衰させるような配向であることを特徴 とする請求の範囲第35項に記載の方法。 37.偏光子の配向が、偏光の偏光軸に機能的に関係付けられることを特徴とす る請求の範囲第28項から第31項のいずれか一項に記載の方法。 38.配向が、偏光をかなり減衰させるように構成されていることを特徴とする 請求の範囲第37項に記載の方法。 39.配向が、偏光に対して最小の効果を与えるように構成されていることを特 徴とする請求の範囲第37項に記載の方法。 40.配向によって、フィルム状透明画を通過する背面照明の減衰が、フィルム 状透明画を通過しない光とは著しく異なるものになることを特徴とする請求の範 囲第28項から第39項のいずれか一項に記載の方法。 41.第1の測定と第2の測定でほぼ等しい量の反射光が得られることを特徴と する請求の範囲第39項又は第40項に記載の方法。 42.第1の測定と第2の測定でかなり異なる量の反射光が得られることを特徴 とする請求の範囲第39項又は第40項に記載の方法。 43.偏光子を通過する光が可変的に減衰するステップを含むことを特徴とする 請求の範囲第28項ないし第42項のいずれか一項に記載の方法。 44.処理が、エッジ検出を含むことを特徴とする請求の範囲第28項ないし第 43項のいずれか一項に記載の方法。 45.背面照明が、選択的に活動化された光減衰シャッタを介しての照明を含む ことを特徴とする請求の範囲第28項ないし第44項のいずれか一項に記載の方 法。 46.背面照明が、BEF(輝度強化フィルム)を介しての背面照明を含み、シ ャッタが、表面にほぼ垂直な視認角度でフィルムを照明する光を著しく減衰させ ることを特徴とする請求の範囲第47項に記載の方法。 47.背面照明の偏光軸が、フィルム状透明画の位相遅れ特性に機能的に関係付 けられることを特徴とする請求の範囲第28項ないし第46項のいずれか一項に 記載の方法。 48.クリアなフィルム領域からセンサに達する光が、フィルム状透明画を通過 しない偏光よりもずっと弱くなるように、偏光の偏光軸の配向と偏光子の偏光軸 とが選択されることを特徴とする請求の範囲第28項から第47項のいずれか一 項に記載の方法。 49.クリアなフィルム領域からセンサに達する光が、フィルムを通過しない偏 光よりもずっと強くなるように、偏光の偏光軸の配向と偏光子の偏光軸とが選択 されることを特徴とする請求の範囲第28項から第47項のいずれか一項に記載 の方法。 50.フィルムが、通常の配向を有する主位相遅れ軸を有し、背面照明の偏光軸 が、フィルム透明画の主位相遅れ軸に対して約30°ないし60°の角度を形成 することを特徴とする請求の範囲第47項から第49項のいずれか一項に記載の 方法。 51.フィルムが、通常の配向を有する主位相遅れ軸を有し、背面照明の偏光軸 が、フィルム透明画の主位相遅れ軸に対して約40°ないし50°の角度を形成 することを特徴とする請求の範囲第47項から第49項のいずれか一項に記載の 方法。 52.フィルムが、通常の配向を有する主位相遅れ軸を有し、背面照明の偏光軸 が、フィルム透明画の主位相遅れ軸に対して約45°の角度を形成することを特 徴とする請求の範囲第51項に記載の方法。 53.エッジの位置に応じて表面の一部を選択的に背面照射することを特徴とす る請求の範囲第28項から第52項のいずれか一項に記載の方法。 54.LCAディスプレイ面を背面照明する為の背面照明源であって、 LCAディスプレイの色度をほぼ補正する光スペクトルを有する第1の1組の ランプと、 LCAディスプレイの色度を補正しない色度を有する第2の1組のランプとを 備えることを特徴とする背面照明源。 55.控えめな量の背面照明が必要なときに第1の1組のランプがLCAを背面 照明するように動作することができ、高強度の背面照明が必要なときに少なくと も第2の1組のランプがLCAを背面照明するように動作することができること を特徴とする請求の範囲第54項に記載の背面照明源。 56.第2の1組のランプが、第1の1組のランプよりも少なくとも50%だけ 高い効率を有することを特徴とする請求の範囲第55項または第56項に記載の 背面照明源。 57.ディスプレイ面を背面照明する背面照明源と、 ディスプレイ面から後方に第1の距離だけ離れた位置に配置された少なくとも 1つのランプと、 ディスプレイ面から後方に、所与の距離とは異なる第2の距離だけ離れた位置 に配置された少なくとも1つの追加ランプとを備えることを特徴とする背面照明 源。 58.少なくとも1つのランプが、複数のランプを備え、少なくとも1つの追加 のランプが、複数のランプ間に挿入されることを特徴とする請求の範囲第57項 に記載の背面照明源。 59.少なくとも1つの追加ランプが、複数のランプを備え、複数の追加ランプ が、複数のランプにインタリーブされることを特徴とする請求の範囲第58項に 記載の背面照明源。 60.複数のランプが第1の平面を形成し、複数の追加ランプが第2の平面を形 成し、第1および第2の平面が、ディスプレイ面からそれぞれの異なる距離にあ ることを特徴とする請求の範囲第59項に記載の背面照明群。 61.背面照明源が、ランプとディスプレイ面との間に配置された拡散体を含む ことを特徴とする請求の範囲第54項ないし第60項のいずれか一項に記載の背 面照明源。 62.最適温度に近いときに比較的高い光出力を有する少なくとも1つのランプ と、 少なくとも1つのランプに結合されたヒータとを備え、 少なくとも1つのヒータが、少なくとも、少なくとも1つのランプの待機状態 中に、ランプを最適温度に近い温度に加熱するように動作することを特徴とする 背面照明源。 63.少なくとも1つのランプに関連する温度を測定する温度センサと、 温度の測定に応答してヒータを活動化するコントローラとを備えることを特徴 とする請求の範囲第62項に記載の背面照明源。 64.最適温度に近いときに比較的高い光出力を有する少なくとも1つのランプ と、 少なくとも1つのランプに結合されたヒータと、 少なくとも1つのランプに結合された冷却器と、 少なくとも1つのランプに関連する物理量を測定するセンサとを備え、 ヒータまたは冷却器が、物理量が最適でないときに少なくとも1つのランプを 加熱または冷却するように活動化されることを特徴とする背面照明源。 65.センサが、少なくとも1つのランプの光出力を測定する光センサを備える ことを特徴とする請求の範囲第64項に記載の背面照明源。 66.センサが温度センサを備え、物理量が温度であることを特徴とする請求の 範囲第64項または第65項に記載の背面照明源。 67.温度センサが、少なくとも1つのランプのうちの少なくとも1つのランプ の少なくとも1つの点の温度を測定することを特徴とする請求の範囲第63項ま たは第66項に記載の背面照明源。 68.温度センサが、少なくとも1つのランプの各ランプの少なくとも1つの点 の温度を測定することを特徴とする請求の範囲第63項または第66項に記載の 背面照明源。 69.温度センサが、少なくとも1つのランプの近傍の温度を測定することを特 徴とする請求の範囲第63項または第66項に記載の背面照明源。 70.ランプが蛍光ランプであることを特徴とする請求の範囲第54項から第6 9項のいずれか一項に記載の背面照明源。 71.透明画などの為のディスプレイであって、 ディスプレイ面と、 請求の範囲第50項ないし第66項のいずれか一項に記載の背面照明源とを備 えることを特徴とするディスプレイ。 72.背面照明源とディスプレイ面との間に少なくとも1つの液晶アレイが配置 されることを特徴とする請求の範囲第71項に記載のディスプレイ。 73.入力偏光子と、 アドレス可能な液晶素子のアレイと、 出力偏光子と、 液晶素子と出力偏光子との間に配置された拡散体とを備えることを特徴とする 液晶アレイ。 74.拡散体が、液晶素子から離隔されていることを特徴とする請求の範囲第7 3項に記載の液晶アレイ。 75.拡散体が、液晶素子から1mmないし10mmだけ離隔されていることを 特徴とする請求の範囲第74項に記載の液晶アレイ。 76.拡散体が、液晶素子から2mmないし8mmだけ離隔されていることを特 徴とする請求の範囲第74項に記載の液晶アレイ。 77.拡散体が、液晶素子から約5mmだけ離隔されていることを特徴とする請 求の範囲第74項に記載の液晶アレイ。 78.空間が、エア・ファイリングされていることを特徴とする請求の範囲第7 5項ないし第77項のいずれか一項に記載の液晶アレイ。 79.ディスプレイ面の画像において、オペレータによって保持されているポイ ンタを見つける方法であって、 オペレータの腕とディスプレイ面のエッジとの交差点を見つけるステップと、 既知の腕の位置に基づいてオペレータの拳を見つけるステップと、 ポインタの既知の寸法および全体的な配向に基づいて、拳に保持されているポ インタを見つけるステップとを含むことを特徴とする方法。 80.背面照明された画像上に適応的な関心領域(ROI)を生成する方法で あって、 ROIの開始点を与えるステップと、 開始点から設定済み距離内の最も暗い領域を見つけて選択するステップと、 隣接する暗い領域を含むように選択を拡張するステップと、 選択内の強度の範囲が設定済み値よりも大きくなるまで拡張を繰り返すステッ プとを含むことを特徴とする方法。 81.ROIの最大許容範囲に達した時に拡張を終了することを特徴とする請求 の範囲第80項に記載の方法。 82.乳房X線フィルムをマスクする方法であって、 透明画が乳房X線フィルムであるかどうかを判定するステップと、 透明画内の乳房の配向を判定して胸部側を見つけるステップと、 胸部側を有する透明画のエッジに対する柔らかなマスクを生成するステップと を含むことを特徴とする方法。 83.視認面と、 ディスプレイ面の下方に位置する通常は明るい第1の液晶(LC)アレイと、 通常は明るいLCアレイの下に位置する通常は暗い第2のLCアレイと、 通常は暗いLCアレイの下に位置する背面照明源とを備える視認装置。 84.通常は明るいLCアレイおよび通常は暗いLCアレイが、異なる解像度を 有するマトリックス・アレイであることを特徴とする請求の範囲第83項に記載 の視認装置。 85.ディスプレイ面と、 ディスプレイ面の下方に位置する第1の液晶(LC)マトリックス・アレイと 、 第1のLCアレイの下に位置する第2のLCマトリックス・アレイと、 第2のLCアレイの下に位置する背面照明源とを備え、第1のマトリックス・ アレイと第2のマトリックス・アレイが異なる解像度を有することを特徴とする 視認装置。 86.第1および第2のLCアレイがパッシブLCアレイであることを特徴とす る請求の範囲第83項ないし第85項のいずれか一項に記載の視認装置。 87.ディスプレイ面が、その上に透明画を取り付けるようになされることを特 徴とする請求の範囲第83項ないし第86項のいずれか一項に記載の視認装置。 88.その上に少なくとも1枚の透明フィルムを取り付けるようになされた面板 と、 背面照明源と、 背面照明源と面板との間に配置され、液晶材料で分離された複数のN個の行電 極と複数のM個の列電極とを備え、行電極と列電極の交差点が、N個の行とM個 の列として構成されたN×M個の画素要素のマトリックスを画定し、画素が、画 素に交差する2つの電極間の電圧差によって励起できる、パッシブ・マトリック スLCアレイと、 それぞれ、同じパターンの画素を励起し、それぞれ同じパターンの画素を励起 する列電極を含むq個の列電極群を帯電させる行電極を含む、p個の行電極群を 帯電させるドライバとを備え、 前記p個の群のうちの少なくとも1つおよび前記q個の群のうちの少なくとも 1つが、活動化すべき少なくとも1つの画素と活動化すべきではない1つの画素 とを含む画素パターンを有する複数の電極を含み、 群内のすべての電極が同様に帯電され、 2≦pであり、2≦qであり、pとqのうちの少なくとも一方が2よりも大き いことを特徴とする視認装置。 89.その上に少なくとも1枚の透明画を取り付けるようになされた面板と、 背面照明源と、 背面照明源と面板との間に配置され、液晶材料で分離された複数のN個の行電 極と複数のM個の列電極とを備え、行電極と列電極の交差点が、N個の行とM個 の列として構成されたN×M個の画素要素のマトリックスを画定し、画素が、画 素に交差する2つの電極間の電圧差によって励起できる、パッシブ・マトリック スLCアレイと、 それぞれ、同じパターンの画素を励起し、それぞれ同じパターンの画素を励起 するすべての列電極を含むq個の列電極群を帯電させる、すべての行電極を含む 、p個の行電極群を、非走査モードを使用して帯電させるドライバとを備え、 群内のすべての電極が同様に帯電され、 2≦pであり、2≦qであり、pとqのうちの少なくとも一方が2よりも大き いことを特徴とする視認装置。 90.前記p個の群のうちの少なくとも1つおよび前記q個の群のうちの少なく とも1つが、活動化すべき少なくとも1つの画素と活動化すべきではない1つの 画素とを含む画素パターンを有する複数の電極を含むことを特徴とする請求の範 囲第89項に記載の視認装置。 91.p=q=3であることを特徴とする請求の範囲第88項ないし第90項の いずれか一項に記載の視認装置。 92.同様に帯電した行電極のうちの少なくともいくつかが連続していないこと を特徴とする請求の範囲第88項ないし第91項のいずれか一項に記載の視認装 置。 93.同様に帯電した列電極のうちの少なくともいくつかが連続していないこと を特徴とする請求の範囲第88項ないし第92項のいずれか一項に記載の視認装 置。 94.電極の励起が、パルス電圧を含むことを特徴とする請求の範囲第88項な いし第93項のいずれか一項に記載の視認装置。 95.隣接する電極間の距離が、電極の幅よりもかなり小さいことを特徴とする 請求の範囲第88項ないし第94項のいずれか一項に記載の視認装置。 96.LCアレイが、ディスプレイ面の下に位置する第1のLCアレイを備え、 第1のLCアレイの下に位置する第2のLCアレイを含むことを特徴とする請求 の範囲第88項ないし第95項のいずれか一項に記載の視認装置。 97.第1のLCアレイが通常は明るいLCアレイであり、第2のLCアレイが 通常は暗いLCアレイであることを特徴とする請求の範囲第96項に記載の視認 装置。 98.第1のLCDアレイと第2のLCDアレイが、異なる解像度を有すること を特徴とする請求の範囲第96項または第97項に記載の視認装置。 99.第1のアレイと第2のアレイが、互いに横方向へオフセットされているこ とを特徴とする請求の範囲第96項ないし第98項のいずれか一項に記載の視認 装置。 100.第1のLCアレイと第2のLCアレイとの間に単一の偏光子を含み、偏 光子が第1のLCアレイに隣接していることを特徴とする請求の範囲第78項な いし第87項または第96項ないし第99項のいずれか一項に記載の視認装置。 101.第1のLCアレイと第2のLCアレイとの間に配置され、第2のアレイ から離隔された拡散体を備えていることを特徴とする請求の範囲第78項ないし 第87項または第96項ないし第100項のいずれか一項に記載の視認装置。 102.拡散体が、それを通過する光の偏光をほぼ保存することを特徴とする請 求の範囲第101項に記載の視認装置。 103.拡散体が、第2のLCアレイから1mmないし10mmだけ離隔されて いることを特徴とする請求の範囲第101項または第102項に記載の視認装置 。 104.拡散体が、第2のLCアレイから2mmないし8mmだけ離隔されてい ることを特徴とする請求の範囲第101項または第102項に記載の視認装置。 105.拡散体が、第2のLCアレイから約5mmだけ離隔されていることを特 徴とする請求の範囲第101項または第102項に記載の視認装置。 106.空間が、エア・ファイリングされていることを特徴とする請求の範囲第 101項から第105項のいずれか一項に記載の透明フィルム視認装置。 107.視認装置であって、 第1のアスペクト比を有し、その上にフィルムを取り付けるようになされたデ ィスプレイ面と、 前記ディスプレイ面を背面照明する背面照明源と、 鏡と、 前記鏡における前記表面の反射を所与の視認角度で視認する、所与のアスペク ト比を有するカメラとを備え、前記鏡が、前記カメラによって高い垂直・水平解 像度を有するディスプレイ面が得られるように、前記反射を前記第1の所与のア スペクト比にほぼ一致するように歪曲させることを特徴とする視認装置。 108.前記鏡が、第2の視認装置のディスプレイ面を前記カメラに反射するよ うに位置決めされることを特徴とする請求の範囲第107項に記載の視認装置。 109.前記鏡が、2つの面を有することを特徴とする請求の範囲第108項に 記載の視認装置。 110.前記鏡が、少なくとも2つの位置の間で選択的に移動され、前記鏡が、 各位置で異なる視認装置表面のディスプレイ面を前記カメラの方へ反射させるこ とを特徴とする請求の範囲第108項または第109項に記載の視認装置。 111.前記視認角度が斜角であることを特徴とする請求の範囲第107ないし 第110項のいずれか一項に記載の視認装置。 112.その上にフィルムを取り付けるようになされたディスプレイ面と、 前記ディスプレイ面を背面照明する背面照明源と、 前記表面を視認するカメラと、 前記カメラから画像データを受け取り第2の視認装置と通信するように動作す るプロセッサとを備えることを特徴とする視認装置。 113.その上にフィルムを取り付けるようになされたディスプレイ面と、 前記ディスプレイ面を囲む境界と、 前記境界の少なくとも一部にある光学トリップワイヤと、 前記ディスプレイ面を背面照明する背面照明源と、 前記表面および前記境界を視認するカメラとを備えることを特徴とする視認装 置。 114.前記トリップワイヤが「U」字形であることを特徴とする請求の範囲第 113項に記載の視認装置。 115.前記視認装置が、垂直配向を有し、前記トリップワイヤの少なくとも一 部が、前記ディスプレイ面の底部に沿って配置されることを特徴とする請求の範 囲第113項に記載の視認装置。 116.前記トリップワイヤが、光学的に異なる2つの部分を有することを特徴 とする請求の範囲第113項ないし第116項のいずれか一項に記載の視認装置 。 117.境界が黒色であることを特徴とする請求の範囲第113項ないし第11 6項のいずれか一項に記載の視認装置。 118.トリップワイヤが発光することを特徴とする請求の範囲第113項ない し第117項のいすれか一項に記載の視認装置。 119.前記トリップワイヤが、前記背面照明源からの光を前記境界へ導くこと を特徴とする請求の範囲第118項に記載の視認装置。 120.トリップワイヤから放出された光が偏光されることを特徴とする請求の 範囲第118項または第119項に記載の視認装置。 121.背面照明が偏光され、トリップワイヤから放出される光が、背面照明の 偏光と同じ偏光を有することを特徴とする請求の範囲第120項に記載の視認装 置。 122.トリップワイヤからカメラの方向へ放出される光の強度が、ディスプレ イ面からカメラの方向へ放出される光の強度と同じ大きさのものであることを特 徴とする請求の範囲第118ないし第121項のいずれか一項に記載の視認装置 。 123.その上にフィルムを取り付けるようになされたディスプレイ面と、 前記ディスプレイ面を背面照明する背面照明源と、 前記表面を視認するカメラと、 フィルムで覆われた前記ディスプレイ面上の位置のディレクトリを記憶するよ うになされたメモリとを備えることを特徴とする視認装置。 124.前記ディレクトリが、前記ディスプレイ面の1つのエッジのみに沿った 位置を含むことを特徴とする請求の範囲第123項に記載の視認装置。 125.その上にフィルムを取り付けるようになされたディスプレイ面と、 前記ディスプレイ面を背面照明する背面照明源と、 前記表面を視認するカメラと、 それぞれ、異なる原因のために生じる一様性変動を補正する、複数の一様性補 正マップを含むようになされたメモリとを備えることを特徴とする視認装置。 126.前記フィルム上の関心領域(ROI)に関する最適な局所視認条件を判 定する手段を備えることを特徴とする請求の範囲第1項ないし第26項または第 107項ないし第125項のいずれか一項に記載の視認装置。 127.視認装置の局所照明を周囲照明条件を最適化するように制御する手段を 更に備えることを特徴とする請求の範囲第126項に記載の視認装置。 128.周囲照明を低減させる手段を更に備えることを特徴とする請求の範囲第 126項または第127項に記載の視認装置。 129.前記低減手段が、他の視認装置の光出力を制御する手段を備えることを 特徴とする請求の範囲第130項に記載の視認装置。 130.前記ROIの背面照明の強度を最適化する手段を備えることを特徴とす る請求の範囲第127項ないし第129項のいずれか一項に記載の視認装置。 131.前記最適化手段が、前記ROI内のフィルムの濃度に基づいて最適な背 面照明強度を求めることを特徴とする請求の範囲第130項に記載の視認装置。 132.前記判定手段および前記最適化手段が、変化する条件を連続的に補正す ることを特徴とする請求の範囲第126項ないし第131項のいずれか一項に記 載の視認装置。 133.前記判定手段および最適化手段が、オペレータの年齢の入力に応答する ことを特徴とする請求の範囲第126項ないし第132項のいずれか一項に記載 の視認装置。 134.フィルム上の関心領域(ROI)を背面照明する方法であって、 背面照明されるディスプレイ面上に、画像を有するフィルムを与えるステップ と、 前記フィルムの一部を、画像のフィーチャに自動的に適応化されるあるパター ンとしてマスキングするステップとを含むことを特徴とする方法。 135.フィルムの少なくとも一部が、臨床的に重要ではなく、前記部分が自動 的に検出されマスクされることを特徴とする請求の範囲第134項に記載の背面 照明方法。 136.前記部分がラベルであることを特徴とする請求の範囲第135項に記載 の背面照明方法。 137.前記部分が、所与の濃度パターンを有し、前記部分が、濃度パターンに 基づいて検出されることを特徴とする請求の範囲第135項または第134項に 記載の背面照明方法。 138.マスキングが、画像中の空間周波数を分析し前記部分を判定するステッ プを含むことを特徴とする請求の範囲第134項ないし第137項のいずれか一 項に記載の方法。 139.前記フィルムが寸法を有し、マスキングが前記フィルム寸法に対応する ことを特徴とする請求の範囲第134項ないし第138項のいずれか一項に記載 の方法。 140.前記マスキングが、フィルムの可能なまくれに応答することを特徴とす る請求の範囲第134項ないし第139項のいずれか一項に記載の方法。 141.背面照明されたディスプレイ面を遮断する物体を識別する方法であって 、 前記ディスプレイ面の第1の画像を得るステップと、 前記ディスプレイ面の第2の画像を得るステップと、 それぞれの異なる照明条件で得られた前記第1の画像および第2の画像を処理 し前記物体を識別するステップとを含むことを特徴とする方法。 142.前記ディスプレイ面の局所照明の強度を変調するステップを含むことを 特徴とする請求の範囲第141項に記載の方法。 143.前記ディスプレイ面の局所照明の偏光を変調するステップを含むことを 特徴とする請求の範囲第141項または第142項に記載の方法。 144.前記背面照明の強度を変調するステップを含むことを特徴とする請求の 範囲第141項ないし第143項のいずれか一項に記載の方法。 145.前記変調が、オペレータがほぼ気付かないような高い速度で行われるこ とを特徴とする請求の範囲第142項ないし第144項のいずれか一項に記載の 方法。 146.前記変調が、少なくとも一方の前記獲得に同期することを特徴とする請 求の範囲第142項ないし第145項のいずれか一項に記載の方法。 147.背面照明されたディスプレイ面上の物体を識別する方法であって、 前記ディスプレイ面の少なくとも1つの辺に沿った光学トリップワイヤが、前 記物体によって少なくとも部分的に遮断されていることを判定するステップと、 前記物体を識別するステップとを含むことを特徴とする方法。 148.前記トリップワイヤが「U」字形であり、ディスプレイ面の3つの辺に 沿って配置されることを特徴とする請求の範囲第147項に記載の方法。 149.前記ディスプレイ面が、垂直配向を有し、前記トリップワイヤの少なく とも一部が、前記ディスプレイ面の底部に沿って配置されることを特徴とする請 求の範囲第147項に記載の方法。 150.前記トリップワイヤが、光学的に異なる2つの部分を有することを特徴 とする請求の範囲第147項ないし第149項のいずれか一項に記載の方法。 151.トリップワイヤが発光することを特徴とする請求の範囲第147項ない し第150項のいずれか一項に記載の方法。 152.トリップワイヤから放出される光が、背面照明から導かれることを特徴 とする請求の範囲第151項に記載の方法。 153.トリップワイヤから放出される光が偏光されることを特徴とする請求の 範囲第151項または第152項に記載の方法。 154.背面照明されるディスプレイ面上にフィルムが適切に取り付けられてい ることを判定する方法であって、 前記ディスプレイ面の画像を得るステップと、 前記画像内の前記フィルムの複数のエッジを判定するステップと、 前記画像内の前記エッジが直線であることを判定するステップとを含むことを 特徴とする方法。 155.前記フィルム・エッジが、ほぼ水平および垂直であることを特徴とする 請求の範囲第154項に記載の方法。 156.複数の画素点での画像を得るカメラを使用して、背面照明されたディス プレイ面の、物体による遮断の変化を識別する方法であって、 前記カメラを用いてディスプレイ面の画像を得るステップと、 複数の位置に関連する画像の輝度レベルと、前記位置に関連する輝度の記憶さ れている値を比較するステップとを含み、位置の数が、画素点の数よりもずっと 少ないことを特徴とする方法。 157.前記比較によって、前記物体が除去されたことを示す輝度の増加が検出 されることを特徴とする請求の範囲第156項に記載の方法。 158.前記複数の位置が、遮断されることが知られている位置を含むことを特 徴とする請求の範囲第156項または第157項に記載の方法。 159.前記複数の位置が、前記ディスプレイ面の1つの辺に沿って構成される ことを特徴とする請求の範囲第156項ないし第158項のいずれか一項に記載 の方法。 160.背面照明されるディスプレイ面上に取り付けられたフィルムの範囲を検 出する方法であって、 複数の低解像度横断プロファイルに基づいて前記フィルムの粗なエッジを判定 するステップと、 粗なエッジの近傍に局所化された複数の高解像度横断プロファイルに基づいて 前記フィルムの鋭いエッジを判定するステップとを含むことを特徴とする方法。 161.前記フィルムの右側のエッジが前記ディスプレイ面の境界上にあるか、 それとも左側のエッジが前記ディスプレイ面の境界上にあるかを判定するステッ プを含むことを特徴とする請求の範囲第160項に記載の方法。 162.ディスプレイ面用の多重ランプ背面照明源の状態を判定する方法であっ て、 前記ディスプレイ面を通過しない前記背面照明源からの光によって照明される 強度較正源の光プロファイルを得るステップと、 前記光プロファイルを、記憶されている光プロファイルと比較するステップと を含むことを特徴とする方法。 163.強度較正源が、前記ディスプレイ面の範囲と同様な範囲を有することを 特徴とする請求の範囲第162項に記載の方法。 164.背面照明源と、背面照明源とカメラとの間に行および列として構成され た光弁のマトリックス・アレイとを有する視認装置ディスプレイのカメラ画像の ゆがみエラーを判定する方法であって、 (a)前記マトリックス・アレイ内の奇数行のみを活動化するステップと、 (b)奇数行が活動化されている間に前記ディスプレイの第1の画像を得るス テップと、 (c)前記マトリックス・アレイ内の偶数行のみを活動化するステップと、 (d)偶数行が活動化されている間に前記ディスプレイの第2の画像を得るス テップと、 (e)前記第2の画像から前記第1の画像を減じ第3の画像を形成するステッ プと、 (f)前記第3の画像内の行間の境界を検出するステップとを含むことを特徴 とする方法。 165. (g)前記アレイ内の列に対して(a)ないし(f)を繰り返し、第4の減算 画像内の列境界を判定するステップと、 (h)前記列境界と前記行境界との間の交差点を検出するステップとを更に含 むことを特徴とする請求の範囲第164項に記載の方法。 166.それぞれ、隣接する4つの交差点の中心に位置する、基準位置のマップ を判定するステップを更に含むことを特徴とする請求の範囲第165項に記載の 方法。 167.(h)で交差点を検出するステップが、 前記第3の画像内の前記交差点に隣接する位置での複数の輝度値を第1の関数 にあてはめるステップと、 前記第4の画像内の前記交差点に隣接する位置での複数の輝度値を第2の関数 にあてはめるステップと、 交差点の位置が前記第1の関数と前記第2の関数との交差部であると判定する ステップとを含むことを特徴とする請求の範囲第165項または第166項に記 載の方法。 168.前記ディスプレイ面が暗いときに得られた画像から前記ディスプレイ面 が明るいときに得られた画像を減じてリム画像を形成するステップと、 前記リム画像に対してエッジ検出を使用して前記ディスプレイ面の範囲を検出 するステップとを含むことを特徴とする請求の範囲第164項ないし第167項 のいずれか一項に記載の方法。 169.(f)での前記エッジ検出が、 前記第3の画像内の複数の輝度を関数にあてはめるステップと、 前記関数と零との交差部に基づいて行境界を判定するステップとを含むことを 特徴とする請求の範囲第164項ないし第168項のいずれか一項に記載の方法 。 170.背面照明されるディスプレイ面を有する視認装置におけるオペレータ・ コマンドを判定する方法であって、 前記視認装置の一部が未確認物体によって遮断されていることを判定するステ ップと、 前記遮断がかなり安定していることを判定するステップと、 前記物体上の指またはポインタを見つけるステップとを含むことを特徴とする 方法。 171.前記遮断された部分が、ディスプレイ面のエッジ付近の光学トリップワ イヤであることを特徴とする請求の範囲第170項に記載の方法。 172.前記遮断された部分が、前記ディスプレイ面の一部であることを特徴と する請求の範囲第170項または第171項に記載の方法。 173.視認装置制御方法であって、 視認装置の動作状態を判定するステップと、 前記判定に基づいて前記視認装置での照明条件を変更するステップとを含むこ とを特徴とする方法。 174.前記照明の変化が徐々に行われることを特徴とする請求の範囲第173 項に記載の方法。 175.前記判定が、前記視認装置が所定期間にわたってユーザ入力を受け取っ ていないことを判定するステップを含み、前記変更が、前記視認装置の背面照明 を低減させるステップを含むことを特徴とする請求の範囲第173項または第1 74項に記載の方法。 176.前記判定が、前記視認装置がある時間にわたってユーザ入力を受け取っ ていないことを判定するステップを含み、前記変更が、前記視認装置の周囲光を 増加させるステップを含むことを特徴とする請求の範囲第173項ないし第17 5項のいずれか一項に記載の方法。 177.前記判定が、前記視認装置が所与の時間よりも長い時間にわたって動作 していることを判定するステップを含み、前記変更が、前記視認装置での背面照 明を低減させるステップを含むことを特徴とする請求の範囲第173項ないし第 176項のいずれか一項に記載の方法。 178.前記判定が、前記視認装置が許容温度よりも熱いことを判定するステッ プを含み、前記変更が、前記視認装置での背面照明を低減させるステップを含む ことを特徴とする請求の範囲第173項ないし第177項のいずれか一項に記載 の方法。 179.カメラから与えられる画像を処理する方法であって、 露光時間のみが異なる第1の画像と第2の画像を与えるステップと、 第1の画像を処理するステップとを含み、第1の画像内の画素のうちで、所与 の基準を満たさないものがある場合、その代わりに第2の画像の対応する画素が 処理されることを特徴とする方法。 180.前記第1の画像から得た輝度値を有する画素を基準値と比較するステッ プを含み、前記基準が輝度値であることを特徴とする請求の範囲第179項に記 載の方法。 181.背面照明されたディスプレイ面の2つの画像を正規化する方法であって 、 強度較正源を含む、ディスプレイ面の第1の画像を得るステップと、 強度較正源を含む、背面照明されたディスプレイ面の第2の画像を得るステッ プと、 2つの画像内の強度較正源の強度に基づいて2つの画像のそれぞれの少なくと も一部を互いに正規化するステップとを含むことを特徴とする方法。 182.前記画像が、背面照明されたディスプレイ面上のフィルムの画像であり 、前記強度較正源が、前記背面照明の強度に直接関係付けられた強度を有するこ とを特徴とする請求の範囲第181項に記載の方法。 183.正規化が、少なくとも1つの前記画像に関連付けられた一様性マップを スケーリングするステップを含むことを特徴とする請求の範囲第181項または 第182項に記載の方法。 184.正規化が、少なくとも1つの前記画像内の輝度値をスケーリングするス テップを含むことを特徴とする請求の範囲第181項ないし第183項のいずれ か一項に記載の方法。 185.正規化が、前記各画像内のそれぞれの異なる量の周囲光を補正するステ ップを含むことを特徴とする請求の範囲第181項ないし第184項のいずれか 一項に記載の方法。 186.視認装置の局所照明条件を制御する方法であって、 カメラを使用して第1の視認装置の第1の画像を得るステップと、 カメラの視野を第2の視認装置をほぼ覆うように変更するステップと、 カメラを使用して第2の視認装置の第2の画像を得るステップと、 前記得られた画像に基づいて第1および第2の視認装置での局所照明条件を制 御するステップとを含むことを特徴とする方法。 187.視認装置の局所照明条件を制御する方法であって、 画像グラバに接続されたカメラを使用して第1の視認装置の第1の画像を得る ステップと、 前記画像グラバに接続された第2のカメラを使用して第2の視認装置の第2の 画像を得るステップと、 前記得られた画像に基づいて第1および第2の視認装置での局所照明条件を制 御するステップとを含むことを特徴とする方法。 188.前記第1の獲得時に前記第2のカメラを制御するステップを含むことを 特徴とする請求の範囲第187項に記載の方法。 189.局所照明条件を制御するステップが、前記視認装置を相互独立的に制御 するステップを含むことを特徴とする請求の範囲第186項ないし第188項の いずれか一項に記載の方法。 190.局所照明条件を制御するステップが、前記各視認装置の背面照明を制御 するステップを含むことを特徴とする請求の範囲第186項ないし第189項の いずれか一項に記載の方法。 191.局所照明条件を制御するステップが、前記各視認装置の周囲光源を制御 するステップを含むことを特徴とする請求の範囲第181項ないし第190項の いずれか一項に記載の方法。 192.複数の視認装置を制御する方法であって、 第1の視認装置の第1の画像を得るステップと、 第1の画像を処理し第1の視認装置の背面照明のパラメータを求めるステップ と、 第2の視認装置の第2の画像を得るステップと、 第2の画像を処理し第2の視認装置の背面照明のパラメータを求めるステップ と、 第1の視認装置での背面照明のパラメータを第2の視認装置へ伝達するステッ プと、 第1の視認装置での背面照明のパラメータに従って第2の視認装置での背面照 明を制御するステップとを含むことを特徴とする方法。 193.前記パラメータが色度を含むことを特徴とする請求の範囲第192項に 記載の方法。 194.視認装置であって、 その上にフィルムを取り付けるようになされたディスプレイ面と、 前記ディスプレイ面を背面照明する背面照明源と、 前記表面を視認するカメラと、 前記ディスプレイ面を照明するように動作する局所偏光源とを備えることを特 徴とする視認装置。 195.前記光源の強度が、前記視認装置によって制御できることを特徴とする 請求の範囲第194項に記載の視認装置。 196.前記強度が、前記ディスプレイ面での局所視認条件を最適化するように 制御されることを特徴とする請求の範囲第195項に記載の視認装置。 197.前記光源が、前記カメラと同軸であることを特徴とする請求の範囲第1 94項ないし第195項のいずれか一項に記載の視認装置。 198.前記光源が、赤外線光源であることを特徴とする請求の範囲第194項 ないし第197項のいずれか一項に記載の視認装置。 199.前記偏光の偏光軸が、前記視認装置によって制御できることを特徴とす る請求の範囲第194項ないし第198項のいずれか一項に記載の視認装置。 200.ビューボックス上のフィルムを視認する方法であって、 ビューボックスのディスプレイ面上にフィルムを置くステップと、 フィルムの下方に位置するディスプレイ面の部分を背面照明するステップと、 ディスプレイ面全体にわたって背面照明された部分を走査し、フィルムのそれ ぞれの異なる部分を順次照明するステップとを含むことを特徴とする方法。 201.走査速度が、オペレータによって制御されることを特徴とする請求の範 囲第200項に記載の方法。 202.走査方向が、オペレータによって制御されることを特徴とする請求の範 囲第200項または第201項に記載の方法。 203.背面照明された部分の形状が矩形であることを特徴とする請求の範囲第 200項ないし第202項のいずれか一項に記載の方法。 204.背面照明された部分がストリップであることを特徴とする請求の範囲第 203項に記載の方法。 205.背面照明源と、画像を取り付けるディスプレイ面と、背面照明源とディ スプレイ面との間のアドレス可能なシャッタのマトリックスとを有する視認装置 において画像をマスクする方法であって、 背面照明源から第1の照明強度を与えるステップと、 マスクの範囲を確立または変更するステップと、 照明を第2の照明強度に増大させるステップとを含むことを特徴とする方法。 206.第1の照明レベルが、背面照明源を備える少なくとも1つの光源のうち のいくつかまたはすべてに、低減された励起を施すことによって確立されること を特徴とする請求の範囲第205項に記載の方法。 207.第1の照明レベルが、 背面照明源を備える少なくとも1つの光源とディスプレイ面との間に可変光減 衰器を設け、 可変光減衰器の減衰を増大させることによって確立されることを特徴とする請 求の範囲第205項に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 113,623 (32)優先日 1995年5月5日 (33)優先権主張国 イスラエル(IL) (31)優先権主張番号 60/007,522 (32)優先日 1995年11月24日 (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AL,AM,AT,AU,BB,BG,BR,B Y,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES ,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,TJ,TM,TT,UA,UG,US,UZ,V N (72)発明者 ハナン ウォルフ イスラエル国 ハイファ 34744,デレク ハヤム 80 (72)発明者 ベンザヨン レヴィー イスラエル国 キリヤット モツキン 28000,ハヴレド 25/29 (72)発明者 エラン シェファー イスラエル国 ハイファ 34577,ビクリ ム ストリート 38

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.透明画を視認する視認装置であって、 直線偏光で背面照明され且つフィルムを保持するようになされたディスプレイ 面と、 ディスプレイ面を視認する光センサと、 フィルムと光センサとの間に配置された偏光子とを備え、視認装置が、偏光子 の配向が偏光の偏光軸に機能的に関係付けられるように構成されることを特徴と する視認装置。 2.偏光子が、偏光をかなり減衰させるように配向されることを特徴とする請求 の範囲第1項に記載の視認装置。 3.偏光子が、偏光に対して最小の効果を与えるように配向されることを特徴と する請求の範囲第1項に記載の視認装置。 4.フィルムが、直線偏光を、直線偏光されない光に変化させることを特徴とす る前記請求の範囲のいずれか一項に記載の視認装置。 5.偏光子が、光センサの方へ反射される光をかなり減衰させるように配向され ることを特徴とする前記請求の範囲のいずれか一項に記載の視認装置。 6.偏光子が、光センサに到達する偏光にほとんど影響を与えない動作モードを 有することを特徴とする前記請求の範囲のいずれか一項に記載の視認装置。 7.偏光子とフィルムとの間に配置されたLPR(偏光回転子)を更に備え、L PRが、第1の状態と第2の状態とを有し、第1の状態におけるLPRから出る 偏光の変化が、第2の状態と比べて約90°だけ回転されることを特徴とする前 記請求の範囲のいずれか一項に記載の視認装置。 8.LPRが、偏光子を含まない第1のLC(液晶)装置を備えることを特徴と する請求の範囲第7項に記載の視認装置。 9.偏光子の偏光軸が、偏光の偏光軸に対して回転可能であることを特徴とする 請求の範囲第1項から第6項のいずれか一項に記載の視認装置。 10.視認装置が、視認装置の偏光軸が、偏光された背面照明の偏光軸にほぼ水 平あるいはほぼ垂直に配向されるように構成されることを特徴とする請求の範囲 第7項ないし第9項のいずれか一項に記載の視認装置。 11.光センサの方へ反射される光が、主偏光軸を有し、偏光子の偏光軸が、主 偏光軸の配向に機能的に関係付けられることを特徴とする前記請求の範囲のいず れか一項に記載の視認装置。 12.偏光子の偏光軸が、ディスプレイ面から反射され視認装置に到達する光に 対して45°の角度に配向されることを特徴とする請求の範囲第11項に記載の 視認装置。 13.光センサとフィルムとの間に配置された可変減衰器を備えることを特徴と する前記請求の範囲のいずれか一項に記載の視認装置。 14.減衰器が、第2のLC(液晶)を備え、第2のLCが、偏光子と光センサ との間に配置されることを特徴とする請求の範囲第13項に記載の視認装置。 15.減衰器が、複数のLCを備えることを特徴とする請求の範囲第13項に記 載の視認装置。 16.第2のLCが、2つの面偏光子を備え、第2のLCが、一方の面偏光子が 偏光子を代替するように配向されることを特徴とする請求の範囲第14項または 第15項に記載の視認装置。 17.センサによって生成される輝度信号に応答して表面の一部の背面照明を選 択的に変更する輝度コントローラを更に備えることを特徴とする前記請求の範囲 のいずれか一項に記載の視認装置。 18.輝度コントローラが、複数のシャッタを備えることを特徴とする請求の範 囲第17項に記載の視認装置。 19.複数のシャッタが、少なくとも1つのLCA(液晶アレイ)を備えること を特徴とする請求の範囲第18項に記載の視認装置。 20.BEF(輝度強化フィルム)を備え、BEFが、少なくともいくらかの偏 光を、光シャッタが、前方へ送られる光をほぼ遮断するときにほぼ透過状態とな る角度で、光センサへ向けることを特徴とする前記請求の範囲のいずれか一項に 記載の視認装置。 21.偏光の偏光軸が、フィルムの位相遅れ特性に機能的に関係付けられること を特徴とする前記請求の範囲のいずれか一項に記載の視認装置。 22.クリアなフィルム領域からセンサに達する光を、ディスプレイ面からセン サに達する光よりもかなり弱くするように、偏光の偏光軸の配向、偏光子の偏光 軸、フィルムの位相遅れ特性が選択されることを特徴とする請求の範囲第21項 に記載の視認装置。 23.クリアなフィルム領域からセンサに達する光を、ディスプレイ面からセン サに達する光よりもかなり強くするように、偏光の偏光軸の配向、偏光子の偏光 軸、フィルムの位相遅れ特性が選択されることを特徴とする請求の範囲第21項 に記載の視認装置。 24.フィルムが、通常の配向を有する主位相遅れ軸を有し、偏光の偏光軸が、 フィルムの主位相遅れ軸に対して約30°ないし60°の角度を形成することを 特徴とする請求の範囲第21項ないし第23項のいずれか一項に記載の視認装置 。 25.偏光の偏光軸が、フィルムの主位相遅れ軸に対して約40°ないし50° の角度を形成することを特徴とする請求の範囲第24項に記載の視認装置。 26.偏光の偏光軸が、フィルムの主位相遅れ軸に対して約45°の角度を形成 することを特徴とする請求の範囲第25項に記載の視認装置。 27.光センサが、カメラであることを特徴とする前記請求の範囲のいずれか一 項に記載の視認装置。 28.透明画を視認する方法であって、 偏光によって背面照明されるディスプレイ面上にフィルム状透明画を置くステ ップと、 センサ、すなわちカメラを用いて、視認装置を通じて表面の少なくとも1つの 画像を得るステップと、 前期少なくとも1つの画像を処理してフィルムのエッジを見つけるステップと 、 エッジの位置に応じて表面の一部を選択的に照明するステップとを含むことを 特徴とする方法。 29.透明画を視認する方法であって、 ディスプレイ面上にフィルムを置くステップと、 偏光を用いて表面の一部を選択的に背面照射するステップと、 複数の背面照射幾何形状について偏光子を通してセンサで、表面の輝度を測定 するステップと、 光測定値を処理して、フィルムのエッジを見つけるステップと、 エッジの位置に応じて表面の一部を選択的に背面照射するステップとを含むこ とを特徴とする方法。 30.センサの方へ反射される光が、主偏光軸を有し、偏光子と偏光の偏光軸と の配向が、主偏光軸の配向に機能的に関係付けられることを特徴とする請求の範 囲第28項または第29項に記載の方法。 31.配向が、偏光子が反射光をかなり減衰させるような配向であることを特徴 とする請求の範囲第30項に記載の方法。 32.偏光子の配向が、偏光の偏光軸に機能的に関係付けられることを特徴とす る請求の範囲第28項ないし第30項のいずれか一項に記載の方法。 33.配向が、偏光をかなり減衰させるように構成されることを特徴とする請求 の範囲第32項に記載の方法。 34.配向が、偏光に対して最小の効果を与えるように構成されることを特徴と する請求の範囲第32項に記載の方法。 35.配向によって、フィルムを通過する背面照明の減衰が、フィルムを通過し ない光とは著しく異なるものになることを特徴とする請求の範囲第32項に記載 の方法。 36.エッジ検出方法であって、 直線偏光によって背面照明されたフィルムの第1の画像を得るステップと、 偏光子の偏光軸が偏光の偏光軸に機能的に関係付けられた偏光子を通じてフィ ルムの第2の画像を得るステップと、 第1および第2の画像を処理してフィルムのエッジを見つけるステップとを含 むことを特徴とする方法。 37.処理が、第2の画像から第1の画像を差引くステップを含むことを特徴と する請求の範囲第36項に記載の方法。 38.第1の画像と第2の画像でほぼ等しい量の反射光が得られることを特徴と する請求の範囲第36項または第37項に記載の方法。 39.第1の画像と第2の画像でかなり異なる量の反射光が得られることを特徴 とする請求の範囲第36項または第37項に記載の方法。 40.エッジ検出方法であって、 偏光によって背面照明されたフィルムの少なくとも1つの光測定を得るステッ プと、 偏光子の偏光軸が偏光の偏光軸に機能的に関係付けられた偏光子を通じてフィ ルムの少なくとも第2の光測定を得るステップと、 光測定を処理してエッジの位置を判定するステップとを含むことを特徴とする 方法。 41.第1の測定と第2の測定でほぼ等しい量の反射光が得られることを特徴と する請求の範囲第40項に記載の方法。 42.第1の測定と第2の測定でかなり異なる量の反射光が得られることを特徴 とする請求の範囲第40項に記載の方法。 43.偏光子が、偏光をかなり減衰させるように配向されることを特徴とする請 求の範囲第36項ないし第42項のいずれか一項に記載の方法。 44.偏光子が、偏光に対して最小の効果を与えるように配向されることを特徴 とする請求の範囲第36項ないし第42項のいずれか一項に記載の方法。 45.偏光子を通過する光が可変的に減衰するステップを含むことを特徴とする 請求の範囲第28項ないし第45項のいずれか一項に記載の方法。 46.処理が、エッジ検出を含むことを特徴とする請求の範囲第28項ないし第 45項のいずれか一項に記載の方法。 47.背面照明が、選択的に活動化された光減衰シャッタを介しての照明を含む ことを特徴とする請求の範囲第28項ないし第46項のいずれか一項に記載の方 法。 48.背面照明が、BEF(輝度強化フィルム)を介しての背面照明を含み、シ ャッタが、表面にほぼ垂直な視認角度でフィルムを照明する光を著しく減衰させ ることを特徴とする請求の範囲第47項に記載の方法。 49.背面照明の偏光軸が、フィルムの位相遅れ特性に機能的に関係付けられる ことを特徴とする請求の範囲第28項ないし第48項のいずれか一項に記載の方 法。 50.クリアなフィルム領域からセンサに達する光が、フィルムを通過しない偏 光よりもずっと弱くなるように、偏光の偏光軸の配向、視認装置の偏光軸、フィ ルムの偏光特性が選択されることを特徴とする請求の範囲第49項に記載の方法 。 51.クリアなフィルム領域からセンサに達する光が、フィルムを通過しない偏 光よりもずっと強くなるように、偏光の偏光軸の配向、偏光子の偏光軸、フィル ムの偏光特性が選択されることを特徴とする請求の範囲第49項に記載の方法。 52.フィルムが、通常の配向を有する主位相遅れ軸を有し、背面照明の偏光軸 が、フィルムの主位相遅れ軸に対して約30°ないし60°の角度を形成するこ とを特徴とする請求の範囲第49項ないし第51項のいずれか一項に記載の方法 。 53.フィルムが、通常の配向を有する主位相遅れ軸を有し、背面照明の偏光軸 が、フィルムの主位相遅れ軸に対して約40°ないし50°の角度を形成するこ とを特徴とする請求の範囲第49項ないし第51項のいずれか一項に記載の方法 。 54.フィルムが、通常の配向を有する主位相遅れ軸を有し、背面照明の偏光軸 が、フィルムの主位相遅れ軸に対して約45°の角度を形成することを特徴とす る請求の範囲第49項ないし第51項のいずれか一項に記載の方法。 55.LCAディスプレイ面を背面照明する為の背面照明源であって、 LCAディスプレイの色度をほぼ補正する光スペクトルを有する第1の1組の ランプと、 LCAディスプレイの色度を補正しない色度を有する第2の1組のランプとを 備えることを特徴とする背面照明源。 56.控えめな量の背面照明が必要なときに第1の1組のランプがLCAを背面 照明するように動作することができ、高強度の背面照明が必要なときに少なくと も第2の1組のランプがLCAを背面照明するように動作することができること を特徴とする請求の範囲第55項に記載の背面照明源。 57.第2の1組のランプが、第1の1組のランプよりも少なくとも50%だけ 高い効率を有することを特徴とする請求の範囲第56項または第57項に記載の 背面照明源。 58.ディスプレイ面を背面照明する背面照明源と、 ディスプレイ面から後方に第1の距離だけ離れた位置に配置された少なくとも 1つのランプと、 ディスプレイ面から後方に、所与の距離とは異なる第2の距離だけ離れた位置 に配置された少なくとも1つの追加ランプとを備えることを特徴とする背面照明 源。 59.少なくとも1つのランプが、複数のランプを備え、少なくとも1つの追加 のランプが、複数のランプ間に挿入されることを特徴とする請求の範囲第58項 に記載の背面照明源。 60.少なくとも1つの追加ランプが、複数のランプを備え、複数の追加ランプ が、複数のランプにインタリーブされることを特徴とする請求の範囲第59項に 記載の背面照明源。 61.複数のランプが第1の平面を形成し、複数の追加ランプが第2の平面を形 成し、第1および第2の平面が、ディスプレイ面からそれぞれの異なる距離にあ ることを特徴とする請求の範囲第60項に記載の背面照明群。 62.背面照明源が、ランプとディスプレイ面との間に配置された拡散体を含む ことを特徴とする請求の範囲第55項ないし第61項のいずれか一項に記載の背 面照明源。 63.最適温度に近いときに比較的高い光出力を有する少なくとも1つのランプ と、 少なくとも1つのランプに結合されたヒータとを備え、 少なくとも1つのヒータが、少なくとも、少なくとも1つのランプの待機状態 中に、ランプを最適温度に近い温度に加熱するように動作することを特徴とする 背面照明源。 64.少なくとも1つのランプに関連する温度を測定する温度センサと、 温度の測定に応答してヒータを活動化するコントローラとを備えることを特徴 とする請求の範囲第63項に記載の背面照明源。 65.最適温度に近いときに比較的高い光出力を有する少なくとも1つのランプ と、 少なくとも1つのランプに結合されたヒータと、 少なくとも1つのランプに結合された冷却器と、 少なくとも1つのランプに関連する物理量を測定するセンサとを備え、 ヒータまたは冷却器が、物理量が最適でないときに少なくとも1つのランプを 加熱または冷却するように活動化されることを特徴とする背面照明源。 66.センサが、少なくとも1つのランプの光出力を測定する光センサを備える ことを特徴とする請求の範囲第65項に記載の背面照明源。 67.センサが温度センサを備え、物理量が温度であることを特徴とする請求の 範囲第65項または第66項に記載の背面照明源。 68.温度センサが、少なくとも1つのランプのうちの少なくとも1つのランプ の少なくとも1つの点の温度を測定することを特徴とする請求の範囲第64項ま たは第67項に記載の背面照明源。 69.温度センサが、少なくとも1つのランプの各ランプの少なくとも1つの点 の温度を測定することを特徴とする請求の範囲第64項または第67項に記載の 背面照明源。 70.温度センサが、少なくとも1つのランプの近傍の温度を測定することを特 徴とする請求の範囲第64項または第67項に記載の背面照明源。 71.ランプが蛍光ランプであることを特徴とする請求の範囲第55項ないし第 70項のいずれか一項に記載の背面照明源。 72.透明画などの為のディスプレイであって、 ディスプレイ面と、 請求の範囲第50項ないし第66項のいずれか一項に記載の背面照明源とを備 えることを特徴とするディスプレイ。 73.背面照明源とディスプレイ面との間に少なくとも1つの液晶アレイが配置 されることを特徴とする請求の範囲第72項に記載のディスプレイ。 74.入力偏光子と、 アドレス可能な液晶素子のアレイと、 出力偏光子と、 液晶素子と出力偏光子との間に配置された拡散体とを備えることを特徴とする 液晶アレイ。 75.拡散体が、液晶素子から離隔されていることを特徴とする請求の範囲第7 4項に記載の液晶アレイ。 76.拡散体が、液晶素子から1mmないし10mmだけ離隔されていることを 特徴とする請求の範囲第75項に記載の液晶アレイ。 77.拡散体が、液晶素子から2mmないし8mmだけ離隔されていることを特 徴とする請求の範囲第75項に記載の液晶アレイ。 78.拡散体が、液晶素子から約5mmだけ離隔されていることを特徴とする請 求の範囲第75項に記載の液晶アレイ。 79.空間が、エア・ファイリングされていることを特徴とする請求の範囲第7 5項ないし第78項のいずれか一項に記載の液晶アレイ。 80.ディスプレイ面の画像において、オペレータによって保持されているポイ ンタを見つける方法であって、 オペレータの腕とディスプレイ面のエッジとの交差点を見つけるステップと、 既知の腕の位置に基づいてオペレータの拳を見つけるステップと、 ポインタの既知の寸法および全体的な配向に基づいて、拳に保持されているポ インタを見つけるステップとを含むことを特徴とする方法。 81.背面照明された画像上に適応的な関心領域(ROI)を生成する方法であ って、 ROIの開始点を与えるステップと、 開始点から設定済み距離内の最も暗い領域を見つけて選択するステップと、 隣接する暗い領域を含むように選択を拡張するステップと、 選択内の強度の範囲が設定済み値よりも大きくなるまで拡張を繰り返すステッ プとを含むことを特徴とする方法。 82.ROIの最大許容範囲に達した時に拡張を終了することを特徴とする請求 の範囲第81項に記載の方法。 83.乳房X線フィルムをマスクする方法であって、 透明画が乳房X線フィルムであるかどうかを判定するステップと、 透明画内の乳房の配向を判定して胸部側を見つけるステップと、 胸部側を有する透明画のエッジに対する柔らかなマスクを生成するステップと を含むことを特徴とする方法。 84.視認面と、 ディスプレイ面の下方に位置する通常は明るい第1の液晶(LC)アレイと、 通常は明るいLCアレイの下に位置する通常は暗い第2のLCアレイと、 通常は暗いLCアレイの下に位置する背面照明源とを備える視認装置。 85.通常は明るいLCアレイおよび通常は暗いLCアレイが、異なる解像度を 有するマトリックス・アレイであることを特徴とする請求の範囲第84項に記載 の視認装置。 86.ディスプレイ面と、 ディスプレイ面の下方に位置する第1の液晶(LC)マトリックス・アレイと 、 第1のLCアレイの下に位置する第2のLCマトリックス・アレイと、 第2のLCアレイの下に位置する背面照明源とを備え、第1のマトリックス・ アレイと第2のマトリックス・アレイが異なる解像度を有することを特徴とする 視認装置。 87.第1および第2のLCアレイがパッシブLCアレイであることを特徴とす る請求の範囲第84項ないし第86項のいずれか一項に記載の視認装置。 88.ディスプレイ面が、その上に透明画を取り付けるようになされることを特 徴とする請求の範囲第84項ないし第87項のいずれか一項に記載の視認装置。 89.その上に少なくとも1枚の透明フィルムを取り付けるようになされた面板 と、 背面照明源と、 背面照明源と面板との間に配置され、液晶材料で分離された複数のN個の行電 極と複数のM個の列電極とを備え、行電極と列電極の交差点が、N個の行とM個 の列として構成されたNXM個の画素要素のマトリックスを画定し、画素が、画 素に交差する2つの電極間の電圧差によって励起できる、パッシブ・マトリック スLCアレイと、 それぞれ、同じパターンの画素を励起し、それぞれ同じパターンの画素を励起 する列電極を含むq個の列電極群を帯電させる行電極を含む、p個の行電極群を 帯電させるドライバとを備え、 前記p個の群のうちの少なくとも1つおよび前記q個の群のうちの少なくとも 1つが、活動化すべき少なくとも1つの画素と活動化すべきではない1つの画素 とを含む画素パターンを有する複数の電極を含み、 群内のすべての電極が同様に帯電され、 2≦pであり、2≦qであり、pとqのうちの少なくとも一方が2よりも大き いことを特徴とする視認装置。 90.その上に少なくとも1枚の透明画を取り付けるようになされた面板と、 背面照明源と、 背面照明源と面板との間に配置され、液晶材料で分離された複数のN個の行電 極と複数のM個の列電極とを備え、行電極と列電極の交差点が、N個の行とM個 の列として構成されたN×M個の画素要素のマトリックスを画定し、画素が、画 素に交差する2つの電極間の電圧差によって励起できる、パッシブ・マトリック スLCアレイと、 それぞれ、同じパターンの画素を励起し、それぞれ同じパターンの画素を励起 するすべての列電極を含むq個の列電極群を帯電させる、すべての行電極を含む 、p個の行電極群を、非走査モードを使用して帯電させるドライバとを備え、 群内のすべての電極が同様に帯電され、 2≦pであり、2≦qであり、pとqのうちの少なくとも一方が2よりも大き いことを特徴とする視認装置。 91.前記p個の群のうちの少なくとも1つおよび前記q個の群のうちの少なく とも1つが、活動化すべき少なくとも1つの画素と活動化すべきではない1つの 画素とを含む画素パターンを有する複数の電極を含むことを特徴とする請求の範 囲第90項に記載の視認装置。 92.p=q=3であることを特徴とする請求の範囲第89項ないし第91項の いずれか一項に記載の視認装置。 93.同様に帯電した行電極のうちの少なくともいくつかが連続していないこと を特徴とする請求の範囲第89項ないし第92項のいずれか一項に記載の視認装 置。 94.同様に帯電した列電極のうちの少なくともいくつかが連続していないこと を特徴とする請求の範囲第89項ないし第93項のいずれか一項に記載の視認装 置。 95.電極の励起が、パルス電圧を含むことを特徴とする請求の範囲第89項な いし第94項のいずれか一項に記載の視認装置。 96.隣接する電極間の距離が、電極の幅よりもかなり小さいことを特徴とする 請求の範囲第89項ないし第95項のいずれか一項に記載の視認装置。 97.LCアレイが、ディスプレイ面の下に位置する第1のLCアレイを備え、 第1のLCアレイの下に位置する第2のLCアレイを含むことを特徴とする請求 の範囲第89項ないし第96項のいずれか一項に記載の視認装置。 98.第1のLCアレイが通常は明るいLCアレイであり、第2のLCアレイが 通常は暗いLCアレイであることを特徴とする請求の範囲第97項に記載の視認 装置。 99.第1のLCDアレイと第2のLCDアレイが、異なる解像度を有すること を特徴とする請求の範囲第97項または第98項に記載の視認装置。 100.第1のアレイと第2のアレイが、互いに横方向へオフセットされている ことを特徴とする請求の範囲第97項ないし第99項のいずれか一項に記載の視 認装置。 101.第1のLCアレイと第2のLCアレイとの間に単一の偏光子を含み、偏 光子が第1のLCアレイに隣接していることを特徴とする請求の範囲第79項な いし第88項または第97項ないし第100項のいずれか一項に記載の視認装置 。 102.第1のLCアレイと第2のLCアレイとの間に配置され、第2のアレイ から離隔された拡散体を備えていることを特徴とする請求の範囲第79項ないし 第88項または第97項ないし第101項のいずれか一項に記載の視認装置。 103.拡散体が、それを通過する光の偏光をほぼ保存することを特徴とする請 求の範囲第102項に記載の視認装置。 104.拡散体が、第2のLCアレイから1mmないし10mmだけ離隔されて いることを特徴とする請求の範囲第102項または第103項に記載の視認装置 。 105.拡散体が、第2のLCアレイから2mmないし8mmだけ離隔されてい ることを特徴とする請求の範囲第102項または第103項に記載の視認装置。 106.拡散体が、第2のLCアレイから約5mmだけ離隔されていることを特 徴とする請求の範囲第102項または第103項に記載の視認装置。 107.空間が、エア・ファイリングされていることを特徴とする請求の範囲第 102項から第106項のいずれか一項に記載の透明フィルム視認装置。 108.視認装置であって、 第1のアスペクト比を有し、その上にフィルムを取り付けるようになされたデ ィスプレイ面と、 前記ディスプレイ面を背面照明する背面照明源と、 鏡と、 前記鏡における前記表面の反射を所与の視認角度で視認する、所与のアスペク ト比を有するカメラとを備え、前記鏡が、前記カメラによって高い垂直・水平解 像度を有するディスプレイ面が得られるように、前記反射を前記第1の所与のア スペクト比にほぼ一致するように歪曲させることを特徴とする視認装置。 109.前記鏡が、第2の視認装置のディスプレイ面を前記カメラに反射するよ うに位置決めされることを特徴とする請求の範囲第108項に記載の視認装置。 110.前記鏡が、2つの面を有することを特徴とする請求の範囲第109項に 記載の視認装置。 111.前記鏡が、少なくとも2つの位置の間で選択的に移動され、前記鏡が、 各位置で異なる視認装置表面のディスプレイ面を前記カメラの方へ反射させるこ とを特徴とする請求の範囲第109項または第110項に記載の視認装置。 112.前記視認角度が斜角であることを特徴とする請求の範囲第108ないし 第111項のいずれか一項に記載の視認装置。 113.その上にフィルムを取り付けるようになされたディスプレイ面と、 前記ディスプレイ面を背面照明する背面照明源と、 前記表面を視認するカメラと、 前記カメラから画像データを受け取り第2の視認装置と通信するように動作す るプロセッサとを備えることを特徴とする視認装置。 114.その上にフィルムを取り付けるようになされたディスプレイ面と、 前記ディスプレイ面を囲む境界と、 前記境界の少なくとも一部にある光学トリップワイヤと、 前記ディスプレイ面を背面照明する背面照明源と、 前記表面および前記境界を視認するカメラとを備えることを特徴とする視認装 置。 115.前記トリップワイヤが「U」字形であることを特徴とする請求の範囲第 114項に記載の視認装置。 116.前記視認装置が、垂直配向を有し、前記トリップワイヤの少なくとも一 部が、前記ディスプレイ面の底部に沿って配置されることを特徴とする請求の範 囲第114項に記載の視認装置。 117.前記トリップワイヤが、光学的に異なる2つの部分を有することを特徴 とする請求の範囲第114項ないし第117項のいずれか一項に記載の視認装置 。 118.境界が黒色であることを特徴とする請求の範囲第114項ないし第11 7項のいずれか一項に記載の視認装置。 119.トリップワイヤが発光することを特徴とする請求の範囲第114項ない し第118項のいすれか一項に記載の視認装置。 120.前記トリップワイヤが、前記背面照明源からの光を前記境界へ導くこと を特徴とする請求の範囲第119項に記載の視認装置。 121.トリップワイヤから放出された光が偏光されることを特徴とする請求の 範囲第119項または第120項に記載の視認装置。 122.背面照明が偏光され、トリップワイヤから放出される光が、背面照明の 偏光と同じ偏光を有することを特徴とする請求の範囲第121項に記載の視認装 置。 123.トリップワイヤからカメラの方向へ放出される光の強度が、ディスプレ イ面からカメラの方向へ放出される光の強度と同じ大きさのものであることを特 徴とする請求の範囲第119ないし第122項のいずれか一項に記載の視認装置 。 124.その上にフィルムを取り付けるようになされたディスプレイ面と、 前記ディスプレイ面を背面照明する背面照明源と、 前記表面を視認するカメラと、 フィルムで覆われた前記ディスプレイ面上の位置のディレクトリを記憶するよ うになされたメモリとを備えることを特徴とする視認装置。 125.前記ディレクトリが、前記ディスプレイ面の1つのエッジのみに沿った 位置を含むことを特徴とする請求の範囲第124項に記載の視認装置。 126.その上にフィルムを取り付けるようになされたディスプレイ面と、 前記ディスプレイ面を背面照明する背面照明源と、 前記表面を視認するカメラと、 それぞれ、異なる原因のために生じる一様性変動を補正する、複数の一様性補 正マップを含むようになされたメモリとを備えることを特徴とする視認装置。 127.前記フィルム上の関心領域(ROI)に関する最適な局所視認条件を判 定する手段を備えることを特徴とする請求の範囲第1項ないし第27項または第 108項ないし第126項のいずれか一項に記載の視認装置。 128.視認装置の局所照明を周囲照明条件を最適化するように制御する手段を 更に備えることを特徴とする請求の範囲第127項に記載の視認装置。 129.周囲照明を低減させる手段を更に備えることを特徴とする請求の範囲第 127項または第128項に記載の視認装置。 130.前記低減手段が、他の視認装置の光出力を制御する手段を備えることを 特徴とする請求の範囲第129項に記載の視認装置。 131.前記ROIの背面照明の強度を最適化する手段を備えることを特徴とす る請求の範囲第127項ないし第130項のいずれか一項に記載の視認装置。 132.前記最適化手段が、前記ROI内のフィルムの濃度に基づいて最適な背 面照明強度を求めることを特徴とする請求の範囲第131項に記載の視認装置。 133.前記判定手段および前記最適化手段が、変化する条件を連続的に補正す ることを特徴とする請求の範囲第127項ないし第132項のいずれか一項に記 載の視認装置。 134.前記判定手段および最適化手段が、オペレータの年齢の入力に応答する ことを特徴とする請求の範囲第127項ないし第133項のいずれか一項に記載 の視認装置。 135.フィルム上の関心領域(ROI)を背面照明する方法であって、 背面照明されるディスプレイ面上に、画像を有するフィルムを与えるステップ と、 前記フィルムの一部を、画像のフィーチャに自動的に適応化されるあるパター ンとしてマスキングするステップとを含むことを特徴とする方法。 136.フィルムの少なくとも一部が、臨床的に重要ではなく、前記部分が自動 的に検出されマスクされることを特徴とする請求の範囲第135項に記載の背面 照明方法。 137.前記部分がラベルであることを特徴とする請求の範囲第136項に記載 の背面照明方法。 138.前記部分が、所与の濃度パターンを有し、前記部分が、濃度パターンに 基づいて検出されることを特徴とする請求の範囲第136項または第135項に 記載の背面照明方法。 139.マスキングが、画像中の空間周波数を分析し前記部分を判定するステッ プを含むことを特徴とする請求の範囲第135項ないし第138項のいずれか一 項に記載の方法。 140.前記フィルムが寸法を有し、マスキングが前記フィルム寸法に対応する ことを特徴とする請求の範囲第135項ないし第139項のいずれか一項に記載 の方法。 141.前記マスキングが、フィルムの可能なまくれに応答することを特徴とす る請求の範囲第135項ないし第140項のいずれか一項に記載の方法。 142.背面照明されたディスプレイ面を遮断する物体を識別する方法であって 、 前記ディスプレイ面の第1の画像を得るステップと、 前記ディスプレイ面の第2の画像を得るステップと、 それぞれの異なる照明条件で得られた前記第1の画像および第2の画像を処理 し前記物体を識別するステップとを含むことを特徴とする方法。 143.前記ディスプレイ面の局所照明の強度を変調するステップを含むことを 特徴とする請求の範囲第142項に記載の方法。 144.前記ディスプレイ面の局所照明の偏光を変調するステップを含むことを 特徴とする請求の範囲第142項または第143項に記載の方法。 145.前記背面照明の強度を変調するステップを含むことを特徴とする請求の 範囲第142項ないし第144項のいずれか一項に記載の方法。 146.前記変調が、オペレータがほぼ気付かないような高い速度で行われるこ とを特徴とする請求の範囲第143項ないし第145項のいずれか一項に記載の 方法。 147.前記変調が、少なくとも一方の前記獲得に同期することを特徴とする請 求の範囲第143項ないし第146項のいずれか一項に記載の方法。 148.背面照明されたディスプレイ面上の物体を識別する方法であって、 前記ディスプレイ面の少なくとも1つの辺に沿った光学トリップワイヤが、前 記物体によって少なくとも部分的に遮断されていることを判定するステップと、 前記物体を識別するステップとを含むことを特徴とする方法。 149.前記トリップワイヤが「U」字形であり、ディスプレイ面の3つの辺に 沿って配置されることを特徴とする請求の範囲第148項に記載の方法。 150.前記ディスプレイ面が、垂直配向を有し、前記トリップワイヤの少なく とも一部が、前記ディスプレイ面の底部に沿って配置されることを特徴とする請 求の範囲第148項に記載の方法。 151.前記トリップワイヤが、光学的に異なる2つの部分を有することを特徴 とする請求の範囲第148項ないし第150項のいずれか一項に記載の方法。 152.トリップワイヤが発光することを特徴とする請求の範囲第148項ない し第151項のいずれか一項に記載の方法。 153.トリップワイヤから放出される光が、背面照明から導かれることを特徴 とする請求の範囲第152項に記載の方法。 154.トリップワイヤから放出される光が偏光されることを特徴とする請求の 範囲第152項または第153項に記載の方法。 155.背面照明されるディスプレイ面上にフィルムが適切に取り付けられてい ることを判定する方法であって、 前記ディスプレイ面の画像を得るステップと、 前記画像内の前記フィルムの複数のエッジを判定するステップと、 前記画像内の前記エッジが直線であることを判定するステップとを含むことを 特徴とする方法。 156.前記フィルム・エッジが、ほぼ水平および垂直であることを特徴とする 請求の範囲第155項に記載の方法。 157.複数の画素点での画像を得るカメラを使用して、背面照明されたディス プレイ面の、物体による遮断の変化を識別する方法であって、 前記カメラを用いてディスプレイ面の画像を得るステップと、 複数の位置に関連する画像の輝度レベルと、前記位置に関連する輝度の記憶さ れている値を比較するステップとを含み、位置の数が、画素点の数よりもずっと 少ないことを特徴とする方法。 158.前記比較によって、前記物体が除去されたことを示す輝度の増加が検出 されることを特徴とする請求の範囲第157項に記載の方法。 159.前記複数の位置が、遮断されることが知られている位置を含むことを特 徴とする請求の範囲第157項または第158項に記載の方法。 160.前記複数の位置が、前記ディスプレイ面の1つの辺に沿って構成される ことを特徴とする請求の範囲第157項ないし第159項のいずれか一項に記載 の方法。 161.背面照明されるディスプレイ面上に取り付けられたフィルムの範囲を検 出する方法であって、 複数の低解像度横断プロファイルに基づいて前記フィルムの粗なエッジを判定 するステップと、 粗なエッジの近傍に局所化された複数の高解像度横断プロファイルに基づいて 前記フィルムの鋭いエッジを判定するステップとを含むことを特徴とする方法。 162.前記フィルムの右側のエッジが前記ディスプレイ面の境界上にあるか、 それとも左側のエッジが前記ディスプレイ面の境界上にあるかを判定するステッ プを含むことを特徴とする請求の範囲第161項に記載の方法。 163.ディスプレイ面用の多重ランプ背面照明源の状態を判定する方法であっ て、 前記ディスプレイ面を通過しない前記背面照明源からの光によって照明される 強度較正源の光プロファイルを得るステップと、 前記光プロファイルを、記憶されている光プロファイルと比較するステップと を含むことを特徴とする方法。 164.強度較正源が、前記ディスプレイ面の範囲と同様な範囲を有することを 特徴とする請求の範囲第163項に記載の方法。 165.背面照明源と、背面照明源とカメラとの間に行および列として構成され た光弁のマトリックス・アレイとを有する視認装置ディスプレイのカメラ画像の ゆがみエラーを判定する方法であって、 (a)前記マトリックス・アレイ内の奇数行のみを活動化するステップと、 (b)奇数行が活動化されている間に前記ディスプレイの第1の画像を得るス テップと、 (c)前記マトリックス・アレイ内の偶数行のみを活動化するステップと、 (d)偶数行が活動化されている間に前記ディスプレイの第2の画像を得るス テップと、 (e)前記第2の画像から前記第1の画像を減じ第3の画像を形成するステッ プと、 (f)前記第3の画像内の行間の境界を検出するステップとを含むことを特徴 とする方法。 166. (g)前記アレイ内の列に対して(a)ないし(f)を繰り返し、第4の減算 画像内の列境界を判定するステップと、 (h)前記列境界と前記行境界との間の交差点を検出するステップとを更に含 むことを特徴とする請求の範囲第165項に記載の方法。 167.それぞれ、隣接する4つの交差点の中心に位置する、基準位置のマップ を判定するステップを更に含むことを特徴とする請求の範囲第166項に記載の 方法。 168.(h)で交差点を検出するステップが、 前記第3の画像内の前記交差点に隣接する位置での複数の輝度値を第1の関数 にあてはめるステップと、 前記第4の画像内の前記交差点に隣接する位置での複数の輝度値を第2の関数 にあてはめるステップと、 交差点の位置が前記第1の関数と前記第2の関数との交差部であると判定する ステップとを含むことを特徴とする請求の範囲第166項または第167項に記 載の方法。 169.前記ディスプレイ面が暗いときに得られた画像から前記ディスプレイ面 が明るいときに得られた画像を減じてリム画像を形成するステップと、 前記リム画像に対してエッジ検出を使用して前記ディスプレイ面の範囲を検出 するステップとを含むことを特徴とする請求の範囲第165項ないし第168項 のいずれか一項に記載の方法。 170.(f)での前記エッジ検出が、 前記第3の画像内の複数の輝度を関数にあてはめるステップと、 前記関数と零との交差部に基づいて行境界を判定するステップとを含むことを 特徴とする請求の範囲第165項ないし第169項のいずれか一項に記載の方法 。 171.背面照明されるディスプレイ面を有する視認装置におけるオペレータ・ コマンドを判定する方法であって、 前記視認装置の一部が未確認物体によって遮断されていることを判定するステ ップと、 前記遮断がかなり安定していることを判定するステップと、 前記物体上の指またはポインタを見つけるステップとを含むことを特徴とする 方法。 172.前記遮断された部分が、ディスプレイ面のエッジ付近の光学トリップワ イヤであることを特徴とする請求の範囲第171項に記載の方法。 173.前記遮断された部分が、前記ディスプレイ面の一部であることを特徴と する請求の範囲第171項または第172項に記載の方法。 174.視認装置制御方法であって、 視認装置の動作状態を判定するステップと、 前記判定に基づいて前記視認装置での照明条件を変更するステップとを含むこ とを特徴とする方法。 175.前記照明の変化が徐々に行われることを特徴とする請求の範囲第174 項に記載の方法。 176.前記判定が、前記視認装置が所定期間にわたってユーザ入力を受け取っ ていないことを判定するステップを含み、前記変更が、前記視認装置の背面照明 を低減させるステップを含むことを特徴とする請求の範囲第174項または第1 75項に記載の方法。 177.前記判定が、前記視認装置がある時間にわたってユーザ入力を受け取っ ていないことを判定するステップを含み、前記変更が、前記視認装置の周囲光を 増加させるステップを含むことを特徴とする請求の範囲第174項ないし第17 6項のいずれか一項に記載の方法。 178.前記判定が、前記視認装置が所与の時間よりも長い時間にわたって動作 していることを判定するステップを含み、前記変更が、前記視認装置での背面照 明を低減させるステップを含むことを特徴とする請求の範囲第174項ないし第 177項のいずれか一項に記載の方法。 179.前記判定が、前記視認装置が許容温度よりも熱いことを判定するステッ プを含み、前記変更が、前記視認装置での背面照明を低減させるステップを含む ことを特徴とする請求の範囲第174項ないし第178項のいずれか一項に記載 の方法。 180.カメラから与えられる画像を処理する方法であって、 露光時間のみが異なる第1の画像と第2の画像を与えるステップと、 第1の画像を処理するステップとを含み、第1の画像内の画素のうちで、所与 の基準を満たさないものがある場合、その代わりに第2の画像の対応する画素が 処理されることを特徴とする方法。 181.前記第1の画像から得た輝度値を有する画素を基準値と比較するステッ プを含み、前記基準が輝度値であることを特徴とする請求の範囲第180項に記 載の方法。 182.背面照明されたディスプレイ面の2つの画像を正規化する方法であって 、 強度較正源を含む、ディスプレイ面の第1の画像を得るステップと、 強度較正源を含む、背面照明されたディスプレイ面の第2の画像を得るステッ プと、 2つの画像内の強度較正源の強度に基づいて2つの画像のそれぞれの少なくと も一部を互いに正規化するステップとを含むことを特徴とする方法。 183.前記画像が、背面照明されたディスプレイ面上のフィルムの画像であり 、前記強度較正源が、前記背面照明の強度に直接関係付けられた強度を有するこ とを特徴とする請求の範囲第182項に記載の方法。 184.正規化が、少なくとも1つの前記画像に関連付けられた一様性マップを スケーリングするステップを含むことを特徴とする請求の範囲第182項または 第183項に記載の方法。 185.正規化が、少なくとも1つの前記画像内の輝度値をスケーリングするス テップを含むことを特徴とする請求の範囲第182項ないし第184項のいずれ か一項に記載の方法。 186.正規化が、前記各画像内のそれぞれの異なる量の周囲光を補正するステ ップを含むことを特徴とする請求の範囲第182項ないし第185項のいずれか 一項に記載の方法。 187.視認装置の局所照明条件を制御する方法であって、 カメラを使用して第1の視認装置の第1の画像を得るステップと、 カメラの視野を第2の視認装置をほぼ覆うように変更するステップと、 カメラを使用して第2の視認装置の第2の画像を得るステップと、 前記得られた画像に基づいて第1および第2の視認装置での局所照明条件を制 御するステップとを含むことを特徴とする方法。 188.視認装置の局所照明条件を制御する方法であって、 画像グラバに接続されたカメラを使用して第1の視認装置の第1の画像を得る ステップと、 前記画像グラバに接続された第2のカメラを使用して第2の視認装置の第2の 画像を得るステップと、 前記得られた画像に基づいて第1および第2の視認装置での局所照明条件を制 御するステップとを含むことを特徴とする方法。 189.前記第1の獲得時に前記第2のカメラを制御するステップを含むことを 特徴とする請求の範囲第188項に記載の方法。 190.局所照明条件を制御するステップが、前記視認装置を相互独立的に制御 するステップを含むことを特徴とする請求の範囲第187項ないし第189項の いずれか一項に記載の方法。 191.局所照明条件を制御するステップが、前記各視認装置の背面照明を制御 するステップを含むことを特徴とする請求の範囲第187項ないし第190項の いずれか一項に記載の方法。 192.局所照明条件を制御するステップが、前記各視認装置の周囲光源を制御 するステップを含むことを特徴とする請求の範囲第182項ないし第191項の いずれか一項に記載の方法。 193.複数の視認装置を制御する方法であって、 第1の視認装置の第1の画像を得るステップと、 第1の画像を処理し第1の視認装置の背面照明のパラメータを求めるステップ と、 第2の視認装置の第2の画像を得るステップと、 第2の画像を処理し第2の視認装置の背面照明のパラメータを求めるステップ と、 第1の視認装置での背面照明のパラメータを第2の視認装置へ伝達するステッ プと、 第1の視認装置での背面照明のパラメータに従って第2の視認装置での背面照 明を制御するステップとを含むことを特徴とする方法。 194.前記パラメータが色度を含むことを特徴とする請求の範囲第193項に 記載の方法。 195.視認装置であって、 その上にフィルムを取り付けるようになされたディスプレイ面と、 前記ディスプレイ面を背面照明する背面照明源と、 前記表面を視認するカメラと、 前記ディスプレイ面を照明するように動作する局所偏光源とを備えることを特 徴とする視認装置。 196.前記光源の強度が、前記視認装置によって制御できることを特徴とする 請求の範囲第195項に記載の視認装置。 197.前記強度が、前記ディスプレイ面での局所視認条件を最適化するように 制御されることを特徴とする請求の範囲第196項に記載の視認装置。 198.前記光源が、前記カメラと同軸であることを特徴とする請求の範囲第1 95項ないし第197項のいずれか一項に記載の視認装置。 199.前記光源が、赤外線光源であることを特徴とする請求の範囲第195項 ないし第198項のいずれか一項に記載の視認装置。 200.前記偏光の偏光軸が、前記視認装置によって制御できることを特徴とす る請求の範囲第195項ないし第199項のいずれか一項に記載の視認装置。 201.ビューボックス上のフィルムを視認する方法であって、 ビューボックスのディスプレイ面上にフィルムを置くステップと、 フィルムの下方に位置するディスプレイ面の部分を背面照明するステップと、 ディスプレイ面全体にわたって背面照明された部分を走査し、フィルムのそれ ぞれの異なる部分を順次照明するステップとを含むことを特徴とする方法。 202.走査速度が、オペレータによって制御されることを特徴とする請求の範 囲第201項に記載の方法。 203.走査方向が、オペレータによって制御されることを特徴とする請求の範 囲第201項または第202項に記載の方法。 204.背面照明された部分の形状が矩形であることを特徴とする請求の範囲第 201項ないし第203項のいずれか一項に記載の方法。 205.背面照明された部分がストリップであることを特徴とする請求の範囲第 204項に記載の方法。 206.背面照明源と、画像を取り付けるディスプレイ面と、背面照明源とディ スプレイ面との間のアドレス可能なシャッタのマトリックスとを有する視認装置 において画像をマスクする方法であって、 背面照明源から第1の照明強度を与えるステップと、 マスクの範囲を確立または変更するステップと、 照明を第2の照明強度に増大させるステップとを含むことを特徴とする方法。 207.第1の照明レベルが、背面照明源を備える少なくとも1つの光源のうち のいくつかまたはすべてに、低減された励起を施すことによって確立されること を特徴とする請求の範囲第206項に記載の方法。 208.第1の照明レベルが、 背面照明源を備える少なくとも1つの光源とディスプレイ面との間に可変光減 衰器を設け、 可変光減衰器の減衰を増大させることによって確立されることを特徴とする請 求の範囲第206項に記載の方法。
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