JPH10510062A - 普通紙複写機用水性透明画像記録紙 - Google Patents

普通紙複写機用水性透明画像記録紙

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JPH10510062A
JPH10510062A JP8516852A JP51685296A JPH10510062A JP H10510062 A JPH10510062 A JP H10510062A JP 8516852 A JP8516852 A JP 8516852A JP 51685296 A JP51685296 A JP 51685296A JP H10510062 A JPH10510062 A JP H10510062A
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ストフコ,ジョン・ジェイ・ジュニア
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アジジ,ジャムシド
カルカーニ,サボド・ケイ
ランド,バーチュデス・アール
ル,イン−ユー
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ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 a) 画像形成ポリマーを形成する透明フィルム55乃至95部と、b) 一般式 (式中nは5乃至200の範囲の整数を表し、Rはアルキル基が6乃至25個の炭素原子を有する直鎖あるいは分枝のアルキルエーテルを表す)で表される一置換ポリ(オキシエチレン)、および化学式 (式中XおよびYは整数を表し、Xの範囲は50乃至500であり、Yの範囲は1乃至4であり、R1、R2およびR3は直鎖あるいは分枝アルキル基を表し、R1は10乃至15個の炭素を有し、R2は10乃至24個の炭素を有し、R3は5乃至40個の炭素を有する)で表される多置換ポリ(オキシエチレン)からなる群より選択される少なくとも1種の潤滑剤5乃至10部と、c) 少なくとも1種のポリマー粒子1乃至15部と、d) 陽イオン剤、陰イオン剤、およびこれらの混合物からなる群より選択される帯電防止剤0乃至20部とを含むトナー受容層で、少なくとも一方の主要表面がコーティングされた透明ポリマー基材を含む複写用の透明画像受容体。

Description

【発明の詳細な説明】 普通紙複写機用水性透明画像記録紙 技術分野 本発明はゼログラフィーおよび電子写真複写装置における使用に適した透明画 像記録材料に関する。具体的には、オーバーヘッドプロジェクタで使用するため の、特定の物理特性を有するトランスペアレンシー用コーティングに関する。 従来の技術 当技術分野では、多数の異なるタイプの透明画像受容シートあるいは受容体が 知られている。これらは典型的には、ポリエステルなどの有機樹脂より形成され る薄い透明な延伸ポリマーフィルムであり、少なくとも一方の表面が画像受容層 によって上塗りされている。これらは熱転写印刷、インクジェット印刷およびゼ ログラフィーあるいは電子写真複写などの様々な印刷および画像形成法のための 受容体として、市販のオーバーヘッドプロジェクタでの使用に適したトランスベ アレンシーを製造するために利用できる。 ゼログラフィー画像の形成と現像においては、一般に樹脂粒子および顔料粒子 を含むトナー組成物が、光伝導部材上に形成された潜像に塗着される。その後、 画像は受容体に転写され、熱、圧力、あるいはそれらの組み合わせを利用して該 受容体に固着される。 米国特許番号5,104,721では、ポリマーコーティングが約0.5乃至5.0のチュー コン硬度および約5°乃至45℃のガラス転移温度を有する、電子写真印刷あるい は複写用媒体が開示されている。コーティングは、0.20乃至0.80の静止摩擦係数 および0.10乃至0.40の動的摩擦係数を提供する顔料を、少なくとも1種含む。媒 体は改善された画質およびトナー付着性を提供し、特にレーザー電子写真におい て有用なことが開示されている。コーティングに使用されるポリマーは、熱硬化 性あるいは熱可塑性樹脂、好ましくはRohm and Haas製のRhoplexTM樹脂など の水性アクリルエマルジョンを含むこともできる。 米国特許番号5,104,731では、良好なトナー親和性と、帯電防止特性と、給紙 特性とを有するドライトナー画像フィルム媒体が開示されている。媒体は帯電防 止マトリックス層に覆われた適切なポリマー基材を含み、78℃で30分間経過後に 耐ブロッキング性を有し、平方cm当たり表面抵抗性は20℃および相対湿度50%に おいて約1x108乃至約1x1014オームである。マトリックスはTgが5℃乃至75℃ である熱可塑性ポリマーを1種以上含み、熱間圧延フューザー空押しに抵抗性の ある架橋ポリマーを少なくとも1種含み、少なくとも1種のポリマーは導電性を 有する。 米国特許番号4,480,003では、ポリマーフィルムの1番目の主要表面がシリカ 粒子によってコーティングされた、熱可塑性で透明なポリメチルメタアクリレー トポリマーを含む画像受容層を有する、トランスペアレンシーフィルムが開示さ れている。フィルム基材の2番目の主要表面は、好ましくは下塗り剤の直上にコ ーティングがあり、好ましくはピリジンおよび2アミノ-ピリジンと、部分的に クロロメチル化されたポリスチレンとの反応に由来するポリマーの非移行性導電 性材料の層である。保護的な上塗りもまた好ましい。シートはスタックから滑ら かに給紙できて、透明な背景を生じることが開示された。 米国特許番号4,869,955では、アクリレート結合剤と、カルボン酸基を有する ポリマー帯電防止剤と、架橋剤と、メタアクリル酸ブチルと、変性ポリメタアク リレートビーズと極微ポリエチレンビーズとの混合物を含むトナー受容層、ポリ エチレンテレフタレート支持体および該支持体上にコーティングされている少な くとも1層の下塗り層を含む素子が開示されている。 米国特許番号4,956,225では、トナー受容性コーティングが、ポリ(エチレン オキシド)およびカルボキシメチルセルロース;ポリ(エチレンオキシド)、カ ルボキシメチルセルロースおよびヒドロキシプロピルセルロース:ポリ(エチレ ンオキシド)およびフッ化ビニリデン/ヘキサフルオロプロピレンコポリマー; ポリ(クロロプレン)およびポリ(α-メチルスチレン);ポリ(カプロラクト ン)およびポリ(α-メチルスチレン);ポリ(ビニルイソブチルエーテル)お よびポリ(α-メチルスチレン);ポリ(カプロラクトン)およびポリ(α-メチ ルスチレン);塩素化ポリ(プロピレン)およびポリ(α-メチルスチレン); 塩素化ポリ (エチレン)およびポリ(α-メチルスチレン);および塩素化ゴムおよびポリ( αーメチルスチレン)からなる群より選択される組成物を含むトランスペアレン シーが開示されている。2層を有するトランスペアレンシーもまた開示されてい る。 米国特許番号5,229,188では、2つの透明樹脂層を含むフルカラー画像形成用 透明ラミネートフィルムが開示されている。1番目の樹脂層は耐熱性であり、2 番目の樹脂層はカラー画像形成のために用いられるトナーを構成する結合樹脂に 対し、相容性を持たねばならない。2番目の樹脂層は、トナーの固定温度におい てトナーの結合樹脂よりも大きな弾性を有する。樹脂の貯蔵弾性が異なりさえす れば2番目の樹脂は、例えばスチレンタイプあるいはポリエステルタイプなど、 トナー結合剤と同「種」すなわち同タイプでも良い。 米国特許番号5,254,403では、ラテックス形成ポリマーと、多糖類と、オキシ アルキレンモノマー含有ポリマーとの混合物を含む、画像受容層を含む記録シー トが開示されている。記録シートは湿度50%乃至80%で、50℃を超える温度におい て、高い光学濃度と、最小内部カラーブリードと、最小ブロッキングとを示した 。 米国特許番号4,891,285では、トナー画像層で覆われた受容層を表面に有する 、透明なあるいは不透明なフィルム基材を含む画像複写フィルムが開示されてい る。受容層はハロゲン化ビニルのターポリマーと、飽和脂肪族カルボン酸のビニ ルエステルと、エチレン結合性不飽和ターモノマーを含有する官能基とを含む。 米国特許番号5,212,008では、基材と接触した1番目のコーティングおよび1 番目のコーティングと接触した2番目のコーティングを含む記録シートが開示さ れている。1番目のコーティングには、特定群より選択される架橋剤と、触媒と 、該架橋剤によって架橋結合されるさらに別の特定群より選択されるポリマーと が含まれる。2番目のコーティングには、四級アミノ化合物より選択される結合 剤および材料が含まれる。このような記録シートは、印刷および複写の双方の用 途に適している。 米国特許番号5,289,245では、離型剤を塗着した固定回転部材を用いて加圧す ることで、記録材料上に形成されたトナー画像が該記録材料上に固着される、電 子写真用の記録材料が開示されている。記録材料は基底層と、使用するトナーに 対してさらに大きな相容性を有する1番目の樹脂層と、離型剤を吸収する2番目 の樹脂層とを有することができる。2つの樹脂層を基底層の直上に塗着する順序 はどちらでも良い。さらに別の実施例では、トナーに対してさらに大きな相性容 を有する樹脂層が、離型剤吸収物質も含有している。 米国特許番号5,266,383では、主に酸化アルミニウム粒子から構成される表層 と、紙でできておりインク吸収性を有する下層とを含む記録媒体が開示されてい る。酸化アルミニウム粒子の粒度は5mm以下である。これは濃度が高く、優れた インク吸収性と発色特性を有し、インルーム脱色による劣化がわずかな画像を与 えることが明らかにされている。 米国特許番号5,330,823では、実質的に透明な基材と、基材に塗着された結合 ポリマーと、帯電防止成分の粒子とを含み、少なくとも結合ポリマーコーティン グの表面に前記粒子が存在する記録シートが開示されている。この記録シートは 、改善された画像付着性を示すことが述べられている。さらに別の方法では、帯 電防止成分および滑り防止成分の双方が、シートの単一コーティング層に含まれ る透明記録シートが提供されている。 米国特許番号5,306,437では、α-オレフィンコポリマーと、不飽和カルボン酸 および不飽和カルボン酸エステルと、オプションとしてスチレン型ビニル芳香族 化合物とを含む潤滑剤および剥離剤が開示されている。これらの潤滑剤および剥 離剤は成型組成物に利用できる。 米国特許番号5,310,591では、2つの主要表面を有する透明な裏打ち材を含む 、普通紙複写機での使用に適した透明画像記録シートが開示されており、前記シ ートには流れ方向と横断方向があり、画像形成ポリマーを約65乃至約99.9部と、 平均粒度が約1mm乃至約15mmの範囲にある少なくとも1種のポリマー粒子を約0. 1乃至約15部と、帯電防止剤を最大約20部含む透明水性トナー受容性コーティン グが、少なくとも一方の主要表面に塗着されている。トナー受容性コーティング は裏打ち材製造中、a)前記フィルムの延伸前、およびb)流れ方向の一軸延伸後 、からなる群より選択される時点において透明裏打ち材上に塗着される。 米国特許番号5,310,595では、2つの主要表面を有する透明な裏打ち材を含む 、普通紙複写機で使用するのに適した透明画像記録シートが開示されており、前 記 シートには流れ方向と横断方向があり、二環式アルキル(メタ)アクリレートと 、約1乃至約12個の炭素原子を有する脂肪族アルキル(メタ)アクリレートと、 芳香族(メタ)アクリレートと、極性モノマーからなる群より選択される少なく とも1種のモノマーより形成された画像形成ポリマーと、良好な減摩特性を有す る少なくとも1種の新規長鎖ポリマー粒子と、オプションとして陽イオン剤と、 陰イオン剤と、フッ化剤と、非イオン剤とからなる群より選択される帯電防止剤 とを含む、透明水性トナー受容性コーティングが、少なくとも一方の主要表面上 に塗着されている。 米国特許番号5,164,436では、従来一般に使用された脂肪族アルコールのモン タンろうエステルよりもプラスチックの透過性低下の程度がはるかに低い、透明 熱可塑性プラスチック用の潤滑剤および剥離剤としての芳香族アルコールろうエ ステルについて述べられている。これらの化合物は酸塩基反応およびアルコール とカルボン酸によって生成される。粗製モンタンろうの酸化漂白によって得られ 、本質的にC26-C32カルボン酸を主要成分とするC18-C36カルボン酸の混合物 であるモンタン酸が好ましい。 上で開示されたコーティングのいくつかは、加工などの製造工程あるいは複写 過程で磨耗あるいはひっかきを受けやすく、そのいくつかは画像形成したトラン スペアレンシーが投影された時に視覚化される。トナー受容性コーティングをよ り堅固にする試みとしては、存在するポリマーを架橋結合させることが挙げられ る。しかし架橋結合はトナーの層への付着性を、許容できない程度にまで低下さ せる傾向がある。 トナー受容性コーティング中に潤滑剤が存在する場合、コーティングは概して 磨耗あるいはひっかきを受けにくくなる。しかし潤滑剤が存在すると、一般にト ナー受容性コーティングに対するトナー付着性が劇的に低下する傾向がある。 本発明者らは、様々なトナーおよび結合樹脂によって画像形成できるトナー受 容性コーティングの形成用組成物に添加すると、オリジナルのトナー受容性コー ティングのトナー付着性と、画像品質と、給紙特性とに悪影響を及ぼすことなく 、ひっかき抵抗性を改善する一群の潤滑剤を発見した。 課題を解決するための手段 本発明は、 a) 画像形成ポリマーを形成する透明フィルム55乃至95部と、 b) 一般式 (式中nは5乃至200の範囲にある整数を表し、Rは6乃至25個の炭素原子を 含む直鎖あるいは分枝アルキルエーテルを表す)で表される一置換ポリ(オキシ エチレン)と、化学式 (式中Xは50乃至500の整数を表し、Yは1乃至4の整数を表す。R1、R2 およびR3は直鎖あるいは分枝アルキル基を表し、R1は10乃至15個の炭素原子を 含み、R2は10乃至24個の炭素原子を含み、R3は5乃至40個の炭素原子を含む) で表される多置換ポリ(オキシエチレン)からなる群より選択される少なくとも 1種の潤滑剤5乃至10部と、 c) 少なくとも1種のポリマー粒子1乃至15部と、 d) 陽イオン剤、陰イオン剤、およびこれらの混合物からなる群より選択さ れる帯電防止剤0乃至20部と を含む電子写真またはゼログラフィーに適したトナー受容層で、少なくとも一方 の主要基材表面がコーティングされた透明ポリマー基材を含む複写用透明画像受 容体と、トナー受容性組成物とを提供する。 本発明のトナー受容性組成物によって覆われたトランスペアレンシーは、良好 なトナー付着特性を保ちながら改善されたひっかき抵抗性を有する。 本発明の好ましいトナー受容性組成物は、 a) 二環式アルキル(メタ)アクリレートと、1乃至12個の炭素原子を有す る脂肪族アルキル(メタ)アクリレートと、芳香族(メタ)アクリレートと、化 学式 (式中Rは水素あるいはメチルを表し、R1およびR2は水素、あるいは最大 12個までの炭素原子、好ましくは最大2個の炭素原子を有する同一のあるいは異 なるアルキル基、あるいはそれらの四級陽イオン塩を表す)で表される極性モノ マーとからなる群より選択される少なくとも1種のモノマーより形成される画像 形成ポリマー55部乃至94部と b) 構造式 (式中nは5乃至200の範囲の整数を表し、Rは12乃至25個の炭素原子を含 む直鎖アルキル基を有するアルキルエーテルを表す)で表される一置換ポリ(オ キシエチレン)と、一般式 (式中Xは90乃至500の整数を表し、Yは1乃至4の整数を表し、R1、R2 およびR3は直鎖あるいは分枝アルキル基であり、R1は10乃至13個の炭素原子を 含み、R2は12乃至18個の炭素原子を含み、R3は7乃至36個の炭素原子を含む) で表される多置換ポリ(オキシエチレン)からなる群より選択される少なくとも 1種の潤滑剤と、 c) 少なくとも1種の減摩ポリマー粒子1乃至15部と、 d) 陽イオン剤と、陰イオン剤と、フッ化剤と、非イオン剤とからなる群よ り選択される帯電防止剤0乃至20部と を含む。 本発明の高度に好ましいトナー受容性組成物は、 a) 1) i) 二環式アルキル(メタ)アクリレートおよび芳香族(メタ)ア クリレートからなる群より選択される少なくとも1種のモノマー0 乃至30部と、 ii) 1乃至12個の炭素原子を有する少なくとも1種のα、β-エチ レン結合性不飽和モノマー70乃至100部より形成される コアと、 2) i) 二環式アルキル(メタ)アクリレートと芳香族(メタ)アクリ レートとからなる群より選択される少なくとも1種のモノマー0乃至65部と、 ii) 1乃至12個の炭素原子を有する少なくとも1種のα、β-エチ レン結合性不飽和モノマー35乃至100部より形成される シェルと を含むコア/シェルラテックスポリマー55部乃至94部と、 b) 構造式 (式中nは5乃至200の範囲の整数を表し、Rは12乃至25個の炭素原子 を含む直鎖アルキル基を有するアルキルエーテルを表す)で表される一置換ポリ (オキシエチレン)と、一般式 (式中Xは90乃至500の範囲にある整数を表し、Yは1乃至4の範囲に ある整数を表し、R1、R2およびR3は直鎖あるいは分枝アルキル基を表し、R1 は10乃至13個の炭素原子を含み、R2は12乃至18個の炭素原子を含み、R3は7乃 至36個の炭素原子を含む)で表される多置換ポリ(オキシエチレン)からなる群 より選択される少なくとも1種の潤滑剤と、 c) 5乃至15mmの粒度分布を有する、少なくとも1種の減摩ポリマー粒子1 乃至15部と、 d) 陽イオン剤と、陰イオン剤と、フッ化剤と、非イオン剤とからなる群よ り選択される帯電防止剤0乃至20部と を含む。 ここでの用法では、用語は以下の意味を有する。 1.「コア/シェルラテックスポリマー」と言う用語は、各不連続球がシェ ルに囲まれたコアを有する球形ポリマーを意味する。 2.「(メタ)アクリレート」などという用語は、ここでの用法では、アク リレートおよびメタアクリレートバージョンの組成物の双方が、定義に含まれる ことを意味する。 3.「減摩ポリマー粒子」という用語は、摩擦を与えられた表面の摩擦を低 下させる粒子を意味する。 あらゆる百分率および比率は、ここでは特に断りのない限り重量値である。 発明の詳細な説明 本発明の画像受容シートは、基材の少なくとも一方の主要表面にトナー受容性 組成物が塗着された基材を含み、前記の組成物は、構造式 (式中nは5乃至200、好ましくは20乃至200の範囲にある整数を表し、Rはアル キル基が6乃至25個の炭素原子、好ましくは12乃至25個の炭素原子を有する好ま しくは直鎖のアルキルエーテルを表す)で表される一置換ポリ(オキシエチレン )と、一般式 (式中Xは50乃至500、好ましくは90乃至500の範囲にある整数を表し、Yは1乃 至4の範囲にある整数を表し、R1、R2およびR3は直鎖あるいは分枝アルキル基 であり、R1は10乃至15個の炭素原子、好ましくは10乃至13子の炭素原子を含み 、R2は10乃至24個の炭素原子、好ましくは12乃至18個の炭素原子を含み、R3は 5乃至40個、好ましくは7乃至36個の炭素原子を含む)で表される多置換ポリ( オキシエチレン)からなる群より選択される少なくとも1種の潤滑剤を含 む。 一置換ポリ(オキシエチレン)アルキルエーテルとして直鎖アルキル基を用い ると、分枝鎖アルキル基を用いた場合よりも、アルキルエーテルが良好なひっか き抵抗性を示すことが分かった。 直鎖アルキルエーテルの例としては、ステアリルエーテル、ラウリルエーテル 、セチルエーテル、オレイルエーテルおよびデシルエーテル、好ましくはステア リルエーテルおよびラウリルエーテル、および最も好ましくはステアリルエーテ ルが挙げられる。これらの物質はBrijTM-700:[ポリオキシエチレン]100ステア リルエーテル、BrijTM-35:[ポリオキシエチレン]23ラウリルエーテル、BrijT M -78:[ポリオキシエチレン]20ステアリルエーテル、BrijTM-58:[ポリオキシ エチレン]20KB、[ポリオキシエチレン]5.5デシルエーテル、およびBrijTM-721:[ポリオキ シエチレン]21ステアリルエーテルなどのBrijTM化合物としてICIから入手で きる。 有用な多置換ポリ(オキシエチレン)ウレタンとしては、AcrysolTMRM-825 、AcrysolTMSCT-200および275が挙げられ、これらは全てRhom and Haasよ り入手できる。 トナー受容性コーティング中に潤滑剤が存在する場合、コーティングは磨耗あ るいはひっかきを受けにくくなる。しかしこれらの潤滑剤が使用されると、一般 にトナー受容性コーティングに対するトナー付着性が劇的に低下する。上に列挙 した潤滑剤はユニークであり、トナー受容性コーティングの形成用組成物に添加 すると、組成物は異なる結合樹脂を含む様々なトナーと共に使用でき、オリジナ ルのトナー受容性コーティングのトナー付着性と、画像品質と、給紙特性に悪影 響が及ぶことなくひっかき抵抗性が改善される。 本発明においてトナー受容性組成物に用いられるフィルム形成ポリマー、コポ リマーあるいはポリマー混合物は、周知のコーティング技術を使って水性エマル ジョンあるいは水性溶液でコーティングすることができる。このようなポリマー は、あらゆるエチレン結合性不飽和モノマー、特にα,β-エチレン結合性不飽和 モノマーより形成でき、アクリレートおよびメタアクリレート、スチレン、置換 スチレン、および塩化ビニリデンを含めることもできる。 好ましくはフィルム形成ポリマーは、二環式アルキル(メタ)アクリレート、 1乃至12個の炭素原子を有する脂肪族アルキル(メタ)アクリレートおよび芳香 族(メタ)アクリレートからなる群より選択される少なくとも1種のモノマーを 80部乃至100部含む。 有用な二環式(メタ)アクリレートとしては、(メタ)アクリル酸ジシクロペ ンテニル、(メタ)アクリル酸ノルボルニル、5-ノルボルネン-2-メタノールお よび(メタ)アクリル酸イソボルニルが挙げられるが、これに限定されるもので はない。好ましい二環式モノマーとしては(メタ)アクリル酸ジシクロペンテニ ルおよび(メタ)アクリル酸イソボルニルが挙げられる。 有用な脂肪族アルキル(メタ)アクリレートとしては、アクリル酸メチル、ア クリル酸エチル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、 (メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシルなどが挙げ られるが、これに限定されるものではない。好ましい脂肪族モノマーとしては( メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチルおよび(メタ)アクリル酸 イソデシルが挙げられる。 有用な芳香族(メタ)アクリレートとしては、(メタ)アクリル酸ベンジルお よび(メタ)アクリル酸スチレンが挙げられるが、これに限定されるものではな い。 ポリマーにはまた、アルキル基が最大12個までの炭素原子、好ましくは最大8 個までの炭素原子を有する、アルキルジオールジ(メタ)アクリレート;ヒドロ キシアルキル(メタ)アクリレート;アルキル(ジアルコキシ)シラン;および N-アルキルアクリルアミド、N,N-ジアルキルモノアルキルアミノエチル(メ タ)アクリレート、およびそれらの陽イオン塩、N,N-ジアルキルモノアルキル アミノメチル(メタ)アクリレート、およびそれらの陽イオン塩、N-アルキル アミノアルキル(メタ)アクリレートを含めた窒素含有化合物からなる群より選 択される極性モノマーを0乃至20部含めることもできる。 好ましい極性モノマーとしては、ブタンジオールジアクリレート、ヘキサンジ オールジアクリレート、アクリル酸ヒドロキシエチルおよびメタアクリレート、 N-メチルアクリルアミド、n-ブチルメタアクリルアミド、N-メチロールアクリ ル アミド、N-ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N'-ジエチルアミノ エチル(メタ)アクリレート、およびN,N'-ジメチルアミノエチル(メタ)ア クリレートが挙げられる。 高度に好ましい実施例では、フィルム形成ポリマーは、 a) 1) i) 二環式アルキル(メタ)アクリレートおよび芳香族(メタ)ア クリレートからなる群より選択される少なくとも1種のモノマー0乃至30部と、 ii) 1乃至12個の炭素原子を有する少なくとも1種のα,β-エチレ ン結合性不飽和モノマー70乃至100部より形成される コアと、 2) i) 二環式アルキル(メタ)アクリレートおよび芳香族(メタ)ア クリレートからなる群より選択される少なくとも1種のモノマー0乃至65部と、 ii) 1乃至12個の炭素原子を有する少なくとも1種のα,β-エチレ ン結合性不飽和モノマー35乃至100部より形成される シェルと を含むコア/シェルラテックスポリマー55部乃至94部を含む。 コア/シェル画像受容層がより柔軟であればトナー粒子はより多くの層表面積 と接触できるようになり、他方コア材料のTgがより低ければシェルTgが高い画 像受容層が、フューザーローラーの高温でより高速に軟化しやすくなるので、良 好なトナー付着性が得られる。 コアは1乃至12個の炭素原子を有する少なくとも1種のα,β-エチレン結合性 不飽和モノマーから製造される。このモノマーはコアの70乃至100部、好ましく は75乃至90部を構成する。このモノマーの構成割合が100%以下の場合、二環式 アルキル(メタ)アクリレートおよび芳香族(メタ)アクリレートからなる群よ り選択される少なくとも1種のモノマーもコアに含まれる。このモノマーは最大 40部を占めることができ、好ましくは10乃至25部を占める。 シェルもまた同様に、1乃至12個の炭素原子を含む少なくとも1種のα,β-エ チレン結合性不飽和モノマーより形成される。このモノマーはシェルの最大100 部 を占めることができ、好ましくは45乃至80部を占める。このモノマーの構成割合 が100部以下の場合、二環式アルキル(メタ)アクリレートおよび芳香族(メタ )アクリレートからなる群より選択される少なくとも1種のモノマーも最大65部 、好ましくは20乃至55部、シェルに含めることができる。 有用なα,β-エチレン結合性不飽和モノマーとしては、アクリル酸メチル、ア クリル酸エチル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、 (メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、アクリル 酸n-ブチル、スチレン、ビニルエステルなどが挙げられるが、これに限定される ものではない。好ましいモノマーとしては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ )アクリル酸エチルおよび(メタ)アクリル酸イソデシルが挙げられる。 有用な二環式(メタ)アクリレートとしては(メタ)アクリル酸ジシクロペン テニル、(メタ)アクリル酸ノルボルニルおよび(メタ)アクリル酸イソボルニ ルが挙げられるが、これに限定されるものではない。好ましい二環式モノマーと しては(メタ)アクリル酸ジシクロペンテニルが挙げられる。有用な芳香族(メ タ)アクリレートとしては(メタ)アクリル酸ベンジルが挙げられるが、これに 限定されるものではない。 コアポリマーおよび/あるいはシェルポリマーはまた、アルキル基が最大8個 の炭素原子、好ましくは最大2個の炭素原子を有する(メタ)アクリル酸アクリ ル;あるいはヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;およびN-アルキルア クリルアミド、N,N-ジアルキルアミノモノアルキル(メタ)アクリレート、N -アルキルアミノアルキル(メタ)アクリーレートおよびそれらの陽イオン塩を 含む窒素含有化合物からなる群より選択される極性モノマーを0乃至20部含むこ とができる。 好ましい極性モノマーとしては、アクリル酸ヒドロキシエチルおよびメタアク リレート、N-メチルアクリルアミド、n-ブチルメタアクリルアミド、N-メチロ ールアクリルアミド、N-ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N'-ジ エチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N'-ジメチルアミノエチル(メ タ)アクリレート、N,N'-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートおよび イソブトキシ(メタ)アクリルアミドが挙げられる。 これらの極性モノマーがシェルポリマー内に存在する場合、シェルポリマーは 好ましくは架橋している。例えばn-メチロールアクリルアミドおよびイソブトキ シメタアクリルアミドなどのいくつかの極性モノマーは、乾燥段階で自己架橋結 合を生じるが、他のものは追加的架橋剤の存在を必要とする。有用な架橋結合剤 としてはトリメチロールプロパン-トリス-(β-(N-アジリジニル)プロピオネ ート)、ペンタエリスリトール-トリス-(β-(N-アジリジニル)プロピオネー ト)、トリメチロールプロパン-トリス-(β-(N-メチルアジリジニル)プロピ オネート)などの多官能アジリジン;尿素ホルムアルデヒド、メラミンホルムア ルデヒド、イソシアネート、多官能エポキシポリマー、アルキルジアルコキシシ ラン、γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビ ニルトリス(β-メトキシエトキシ)-シラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ -メタアクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ-(β-アミノエチル)ア ミノプロピルトリメトキシシランなどが挙げられる。 コア/シェル球体以外のポリマー粒子もまた、トナー受容性コーティング内に 存在する。これらの大きさは直径1mm乃至15mmの範囲にわたり、ポリ(メチルメ タアクリレート)(PMMA)、変性ポリ(メチルメタアクリレート)、ポリ( 四フッ化エチレン)、ポリエチレン、画像記録シート上に塗着された場合減摩特 性を発揮するジオールジ(メタ)アクリレートホモポリマーより形成される粒子 が含まれることもある。ジオールジ(メタ)アクリレートは、(メタ)アクリル 酸の長鎖脂肪酸アルコールエステルと反応させることができる。 好ましい実施例としては、ジオールジ(メタ)アクリレートのジオールジ(メ タ)アクリレートホモポリマー、あるいはコポリマーのどちらか一方と(メタ) アクリル酸の長鎖脂肪酸アルコールエステルから製造された粒子、PMMAおよ び変性PMMAより選択される粒子が挙げられる。 さらに別の有用な粒子としては、シリカなどの無機粒子、PMMA、変性PM MA、ポリエチレン、四フッ化ポリエチレンなどのポリマー粒子、尿素ホルムア ルデヒドなどの多孔性有機粒子およびコーティングされたシリカが挙げられる。 あらゆる条件下で良好な給紙特性を得るために、二峰性粒子分布が好ましい。平 均粒度は、好ましくは0.25mm乃至15mmの範囲にある。粒子が0.25mmより小さい場 合、効果的な摩擦係数を得るためにはより多くの粒子の使用が必要であり、これ はより重度の曇りを引き起こしがちである。粒子が15mmより大きな場合、粒子を 堅固にコーティングに固定するためにはより厚いコーティングが必要となり、曇 りおよびコーティングの費用が増大する。最適性能のためには、粒子は好ましく は狭い粒度分布を有しており、すなわち標準偏差は平均粒度の20%以内である。 これらの範囲は好ましくは0.1-0.7mm、1-6mm、3-6mm、4-8mm、6-10mm、8-12mm、 10-15mmである。より好ましくは、粒子は二峰性粒度分布を有するものである。 これはサイズ分布が1-4mmの粒子と6-10mmの粒子の混合物のように、2つの異な る粒度分布を有する粒子を混合することで製造される。二峰性粒子が用いられる 場合、双方の粒子を上記の長鎖アルキルポリマービーズより選択することもでき るし、あるいは一方の粒子をこのようなビーズから選択して、もう一方をPMM Aおよびポリエチレンビーズなどのその他のビーズ、あるいはシリカ粒子などの 無機粒子から選択することもできる。2つ目のタイプのビーズあるいは粒子も、 狭い粒度分布を有することが好ましい。 どのような粒子の組み合わせを使っても、適切な粒度の組み合わせとしては、 1乃至4mmおよび6乃至10mm、あるいは2乃至6mmおよび8乃至12mm、あるいは 0.20乃至0.5mmおよび1乃至6mmの粒度分布が挙げられる。 コーティング中には、帯電防止剤が存在することもある。有用な薬剤は非イオ ン性帯電防止剤と、陽イオン剤と、陰イオン剤と、フッ化剤とからなる群より選 択される。有用な薬剤としては、ATMERTMなどの商品名の元に入手できるも のが含まれ、例えば、3Mより入手できるATMERTM110、1002、1003、1006 などと、JeffamineTMED-4000、900、2000と、FX8およびFX10の誘導体、 Mazer ChemicalCo.より入手できるLarostatTM60AおよびMarkastatTMAL- 14があり、好ましい帯電防止剤は、CyastatTMSNとして入手できるステラミド -プロピルジメチル-β-ヒドロキシ-エチル硝酸アンモニウム、CyastatTM609と して入手できるN,N'-bis(2-ヒドロキシエチル)-N-(3'-ドデシルオキシ-2 '2-ヒドロキシルプロピル)メチルアンモニウム硫酸メチルで、どちらもAmeric an Cyanamidの製品である。帯電防止剤が存在する場合、最大20%(固体/固体 )までの量が使用できる。好ましい量は塗布量によって異なる。より大きな塗布 量が使用される場合、1-10%が好まし く、より小さな塗布量が使用される場合、5-15%が好ましい。 フィルム形成ポリマーがエマルジョン重合によって製造される場合、乳化剤も また存在する。乳化剤としては非イオン性、あるいは陰イオン性乳化剤、および これらの混合物が挙げられ、非イオン性乳化剤が好ましい。適切な乳化剤として は、HLBが少なくとも10、好ましくは12乃至18のものが挙げられる。有用な非 イオン性乳化剤としては、Union Carbide Corp.のTergitolTM、特にその「 S」シリーズ、Union Carbide Corp.から入手できるTritonTM、およびIC I Americaから入手できるTweenTMシリーズなどの、C11乃至C18のポリエチ レンオキシドエタノールが挙げられる。有用な陰イオン性乳化剤としては、アル キル硫酸のナトリウム塩、アルキルスルホン酸、アルキルエーテル硫酸、オレイ ン酸硫酸、アルキルアリルエーテル硫酸、アルキルアリルポリエーテル硫酸など が挙げられる。市販品の例としては、SiponateTMおよびSiponicTMの商品名で Alcolac Incから入手できるものなどが挙げられる。乳化剤が使用される場合 、ポリマーを基準にして1%乃至7%、好ましくは2%乃至5%の濃度で添加される 。 コーティング性を改善するために、エマルジョン中にはHLB値が7-10の追加 的な湿潤剤があっても良い。これらの追加的界面活性剤は重合の完了後、ポリマ ー基材のコーティング前に添加される。好ましい追加的湿潤剤としては、以下の ようなフッ素系界面活性剤が挙げられる。 式中nは6乃至15であり、Rは水素あるいはメチルでも良い。有用な例としては 、3Mから入手できるFC-170CおよびFC-171が挙げられる。さらに別の有用 な湿潤剤は、Union Carbideより入手できるTritonTMX-100である。 コーティング材料が確実に融合して連続的で完全な層を形成し、通常の印刷工 程で剥離しないよう、エマルジョン基剤層に対して融合助剤を添加することも好 ましい。相容性のある融合助剤としては、CarbitolTMシリーズとしてUnion C arbideから入手できるプロピルカルビトール、そしてUnion Carbide製の融合 助剤であるCellusolveTMシリーズと、PropasolvcTMシリーズと、Ektasolveシ リーズが挙げ られる。その他の有用な薬剤としてはEastman Chemicals Inc.製のアセテー トシリーズ、Dow Chcmical製のDowanolTMEシリーズ、DowanolTMEアセテー トシリーズ、DowanolTMPMシリーズおよびそれらのアセテートシリーズ、GA F製のN-メチル-2-ピロリジン、およびEastman Chemicals Inc.からTexano lTMとして入手できる3-ヒドロキシ-2,2,4-トリメチルペンチルイソブチレートが 挙げられる。これらの融合助剤は単独で、あるいは混合物として使用できる。 コーティング性、あるいはその他の特性を改善する目的で、画像ポリマー中に その他のオプションの成分が存在しても良い。有用な添加剤としては架橋剤、触 媒、濃厚剤、定着剤、グリコール、消泡剤などが挙げられる。 本発明のポリマー化エマルジョン実施例における好ましいオプションの1成分 は、基材に対するさらに厚いコーティングの耐久性を高めるための追加的な定着 剤である。有用な定着剤には、一般式 (式中R1、R2およびR3は、アルコキシル基、およびアルコキシル基が少なく とも1つ存在するというただし書きのついたアルキル基からなる群より選択され 、nは0乃至4の整数を表し、Yはクロロ、メタアクリルオキシ、アミノ、グリ ジドオキシ、およびメルカプトからなる群より選択される有機官能基を表す)で 表される有機官能基シランが含まれる。有用なシランカップリング剤としては、 γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルト リス(β-メトキシエトキシ)-シラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ-メタ アクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ-(β-アミノエチル)アミノプ ロピルトリメトキシシランなどが挙げられる。樹脂全体の0.5%乃至15%、好ま しくは0.5%乃至10%の濃度で定着剤が添加できる。 フィルム基材は、例えばセルローストリアセテートあるいはジアセテートなど のセルロースエステルのフィルム、ポリスチレン、ポリアミド、塩化ビニルポリ マーおよびコポリマー、ポリオレフィンおよびポリアロマーポリマーおよびコポ リマー、ポリスルホン、ポリカーボネート、ポリエステル、およびそれらの配合 などの自立型シートが形成できるポリマーから選択できる。適切なフィルムは、 例えばテレフタル酸、イソフタル、フタル、2,5-、2,6-、および2,7-ナフタレン ジカルボン酸、コハク酸、セバシン酸、アジピン酸、アゼライン酸などのアルキ ル基が最大6個までの炭素原子を含む1種以上のジカルボン酸、あるいはそれら の低級アルキルジエステルと、エチレングリコール、1,3-プロパンジオール、1, 4-ブタンジオールなどのグリコール1種以上を縮合して得られるポリエステルか ら生成できる。好ましいフィルム基材あるいは裏打ち材としては、セルロースト リアセテートあるいはセルロースジアセテート、ポリエステル、特にポリエチレ ンテレフタレート、およびポリスチレンフィルムが挙げられる。ポリエチレンテ レフタレートが最も好ましい。フィルム裏打ち材は、50mm乃至150mmの範囲の厚 みを有することが好ましい。厚みが50mm未満のフィルム裏打ち材は、画像材料に 対する通常の方法では取り扱いが困難である。厚みが150mmを超えるフィルム裏 打ち材は、非常に堅く特定の市販の複写機では給紙が困難である。 ポリエステルフィルム基材が用いられる場合、それらは画像層がその上にコー ティングされる前に分子配向を与えるために二軸方向に引き延ばされ、また寸法 安定性を与えるために支持体への画像融合中に熱固定することもできる。これら のフィルムは、従来のいずれの押し出し法によっても製造できる。 フィルム基材への層付着性を促進するために、フィルム基材表面を1種以上の 下塗り剤で、単層あるいは多層処理することが望ましい場合もある。有用な下塗 り剤としては、基材ポリマーに対して膨潤作用を有することが知られているもの が挙げられる。一例としては、無機溶剤に溶解したハロゲン化フェノールが挙げ られる。さらに別の方法としては、フィルム基材表面をコロナ処理あるいはプラ ズマ処理などの処理によって変性させることもできる。 下塗り層が用いられる場合、比較的薄く、好ましくは2mm未満、最も好ましく は1mm未満にすべきであり、通常のコーティング法で塗着される場合もある。 本発明のトランスペアレンシーは、透過モードあるいは反射モードで視覚化す るための、すなわちオーバーヘッドプロジェクターに関連した画像形成トランス ペアレンシーの製作において特に有用である。 以下の実施例は例証を目的としてのみ提示されるものであり、請求項で定義さ れる本発明の範囲を限定するものではない。 用語解説 BHT ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール DMAEMA メタアクリル酸ジメチルアミノエチル EA アクリル酸エチル GMA アクリル酸グリシジルメチル HBA アクリル酸ヒドロキシブチル HEA アクリル酸ヒドロキシエチル HEMA メタアクリル酸ヒドロキシエチル IBOA アクリル酸イソボルニル IBOMA メタアクリル酸イソボルニル LA/BDDA アクリル酸ラウリル/ブタンジオールジアクリレート MA アクリル酸メチル MMA メタアクリル酸メチル NMP N-メチルピロリジン PC プロピルカルビトール PMMA ポリメチルメタアクリレート SMA 50/50ヘキサンジオールジアクリレート/メタアクリル 酸ステアリルビーズ Z6040 グリシドオキシプロピルトリメトキシシラン 試験法 摩擦係数 静止接触する2つの物体の摩擦係数あるいはCOFは、物体を一緒に保つ垂直 力「N」と、相互の滑りが引き起こされるように物体の片方に与えられる接線力 「F1」との比として定義される。 本発明品のCOF試験には、Imass Co.のモデルSP-102B-3M90滑り/剥 がれテスターを使用した。2枚のシートのビーズでコーティングした側を互いに 接触させ、フォースゲージをつないだ1kgの真鍮のそりを1枚のシートに取り付 け、2枚目のシートを可動性プラテンに取り付ける。プラテンを15.24cm/分の一 定速度で引っ張り、最大および平均COF値をテスターから読み出し記録する。 曇り 曇りはGardner Model XL-211Hazeguardヘーズメーター、あるいは同等の 装置で測定される。手順はASTM D 1003-61(最認可1977)に述べられてい る。この手順では、画像受容性コーティングのない受容体構造の曇りが測定され る。 コーティング耐久性試験 耐久性はImassより入手できるSP-102B-3M90滑り/剥がれテスターに、M B-5負荷セルを装着して測定される。プラテン速度は15.24cm/分に設定された。 2cmの側を滑り運動方向に平行にして、1cmx2cmのゴムが両面テープ片でそり中 央に取り付けられた。画像受容フィルムの測定用サンプルは、5cmx20cmおよび2 .5x5cmの断片に切断された。プラテンの左端および1cmx2cmのゴムの真上と真下 において、そりの200gの重りの両端に5cmx20cmの試験断片が両面テープで取り 付けられた。次に2cmx5cmの試験断片が、2cm側がゴムの5cm側に平行になるよう にして200gのそりに取り付けられた。双方の試験断片は、確実に平坦で中心に なるように圧迫された。次にそれらにラベル付けして印した。長さ20cmで12kgの 鋼製フィニッシングラインリーダーの一端が200gそりに、他端は負荷セルに恒 久的に結合された。リーダーがゆるんだ状態になるようにプラテンの左端の上に そりを置き、プラテンに対して一直線にする。次に、そりを測定用サンプルの上 にそっと乗せる。500gの追加重量をそりに加えてプラテンを起動する。8cmの距 離を移動させた後、プラテンを停止してサンプルをはずし耐久性を評価する。評 価は以下の尺度に従った。 1- コーティング除去および粒子剥がれの双方について陽性。 2- コーティング除去について陰性、粒子剥がれについて陽性。 3- ひっかきについて陽性、コーティング除去および粒子剥がれの双方について 陰性。 4- ひっかき、コーティング除去および粒子剥がれについて陰性。 スタック給紙試験 この試験では給紙総枚数当たりの給紙失敗枚数が求められる。受容体シートは 様々な温度および相対湿度条件において、スタック中で試験された。印刷過程に おける紙詰まり、給紙エラーあるいはその他の問題が失敗として記録された。 ひっかき試験 この試験は、トランスペアレンシーフィルムが複写機によって画像形成された 後に実施される。最初に100枚の紙がXerox 1090複写機に通される。次に10枚の 紙をそれぞれの間に通過させて、各6枚の試験フィルムが通される。複写機条件 の変動を考慮に入れるために、毎回参照が通される。次にオーバーヘッドプロジ ェクター(3M M9000)を使ってフィルムが投影され、次に投影されたひっかき の程度が以下の基準に従って判定される。 0= ひっかきなし 1= 極端にかすかで不連続なひっかき 2= かすかな連続的ひっかき 3= 目に見える連続的ひっかき 4= 非常に目立つ連続的ひっかき 5= コーティングの除去あるいは砕片の見られる非常に目立つひっかき 2未満の数値は許容できる。 トナー付着性試験 ASTM D2197-86「ひっかき付着性による有機コーティングの付着性」を用 いて、コーティングされたフィルム表面に対するトナー付着性が測定された。コ ーティングフィルムが様々な市販の複写機、具体的にはXerox 5065で画像形成 された後に、サンプルが測定された。結果はグラム単位で記録された。200g以 上の測定 値は許容できる。 折りしわ試験によるトナー付着性 A.試験の準備 この試験は、25℃および相対湿度50%の環境条件で実施される。2.5cmx3cmの 塗りつぶし四角形が、シートの短縁、例えば81/2x11インチ紙なら81/2インチ端 に対して中心に来るように印刷され、シートの上部左に3Mのロゴが印刷された 特別なオリジナルが、この試験のために使用される。3Mロゴが操作者の反対側 に来るようにして、オリジナルを複写機(Xerox 1090)に乗せる。最初に100枚 の紙を通して暖機運転する。次に各試験セットに対して5枚の測定用サンプルを 通し、続いて10枚の紙を通した。全てのサンプルを通した後、折りしわ測定に先 だってそれらを環境条件で少なくとも30分冷ました。 B.折りしわ測定 画像形成シートを、シート底辺中央の小さな塗りつぶし四角形がそれ自体に重 なるように緩やかに折り畳む。折り畳んだ紙の上に、862g重の真鍮シリンダー ・をゆっくりと3回転がす。次にシートを開いて、折りしわの領域をティシュペ ーパーで丁寧に拭い遊離トナーを除去する。ミリメーター(mm)単位で較正され た物差しを使い、折りしわに沿ってトナーが除去された幅を顕微鏡下で測定する 。折りしわに沿って無作為に4乃至5回測定し、平均値をmm単位で記録する。2 未満の測定値が良好なトナー付着性である。 実施例 実施例1 トナー受容層を有するトランスペアレンシーフィルムが、以下のように調製さ れ試験される。 A.コア/シェルラテックスポリマーの調製 還流冷却器、温度計、撹拌機、定量ポンプおよび窒素ガス吸気口を装着した四 分枝フラスコに、脱イオン水2544g、TritonTMX405(Union Carbideより入手 可)58gおよびSiponateTMDS10(Rhone-Polencより入手可)5.1gが添加さ れた。次 に、混合物は窒素ガス内で攪拌され60℃に加熱される。加熱の間に、アクリル酸 イソボルニル(IBOA)40gおよびアクリル酸エチル(EA)363gを含んだコ アモノマープレミックスが、反応器中に入れられた。バッチ温度が60℃に達した 時に、重合開始剤を反応器に添加して重合を開始させた。反応は自然に発熱させ た。発熱ピーク時にバッチ温度設定点を70℃に上昇させ、残りの重合期間中その 温度を保ち、IBOA330g、メタアクリル酸メチル(MMA)518g、およびE A94gを含有したシェルモノマープレミックスを、定量ポンプを使って反応に加 えた。シェルモノマー供給が完結するまでにおよそ60乃至70分かかった。シェル モノマー供給が完結した時点において、残留モノマーを除去するために70℃で2 時間重合を継続した。次にラテックスは室温に冷却され、凝塊を取り除くために 25mmフィルターを通して濾過された。このようにして30:70のコア:シェル比を有 するラテックスが調製された。 B.ラテックスコーティング溶液の混合 パート1からのコア/シェルラテックス379.4gに、N-メチルピロリジン(NM P)38.7gを攪拌しながらゆっくりと添加した。次に、粒度8mmのSMAビーズの3 0%溶液40gと、A1120定着剤(Union Carbideより入手可)10%溶液51.6gと 、BrijTM35(ICIより入手可)10%溶液96gと共に、CyastatTM609の10%固 溶体64.5gとFC 170Cの10%固溶体30gのプレミックスを攪拌しながらラテッ クスに添加した。 この溶液に脱イオン水2280.4gを添加した。最後に、PHを9に保つために、 10%アンモニウムヒドロキシド固溶体6.5gを混合しながら添加し、続いてコーテ ィングに先だってXAMA-7(Sancorより入手可)10%溶液12.9gを添加した。 C.ラテックスコーティング溶液の塗着 グラビアロールコーティング装置を用いて、ポリビニリデン処理済100mmポリ (エチレンテレフタレート)(PET)フィルム上にコーティング溶液を塗着し 、乾燥した。コーティングされたウェブの乾燥は、ゾーン1を93℃に設定し、ゾ ーン2を149℃に設定した乾燥機内部で2段階で行われた。ウェブは各ゾーンに1 2秒間留められた。乾燥した塗布量は0.26g/m2であった。 D.特性の測定 様々な市販の複写機を使って、あらゆる機能的および非機能的特性を測定した 。結果は表1に要約されている。 5台の異なる複写機に、本発明の受容体シートを様々な温度および相対湿度で 給紙した。以下の表は各機械の給紙エラーおよび総給紙枚数を示す。 実施例2 トナー受容層を有するトランスペアレンシーフィルムが、以下のように調製さ れ試験される。 A.コア/シェルラテックスポリマーの調製 還流冷却器、温度計、撹拌機、定量ポンプおよび窒素ガス吸気口を装着した四 分枝フラスコに、脱イオン水2544g、TritonTMX405(Union Carbideより入手 可)58gおよびSiponateTMDS 10(Rhone-Polencより入手可)5.1gが添加さ れた。次に、混合物は窒素ガス内で攪拌され60℃に加熱される。加熱の間に、I BOA40gおよびEA363gを含んだコアモノマープレミックスが、反応器中に入 れられた。バッチ温度が60℃に達した時に、重合開始剤を反応器に添加して重合 を開始させた。反応は自然に発熱させた。発熱ピーク時にバッチ温度設定点を70 ℃に上昇させ、残りの重合期間中その温度を保ち、IBOA330g、メタアクリル 酸メチル(MMA)471g、メタアクリル酸ヒドロキシエチル(HEMA)47gお よびEA94gを含有したシェルモノマープレミックスを、定量ポンプを使って反 応に加えた。シェルモノマー供給が完結するまでにおよそ60乃至70分かかった。 シェルモノマー供給が完結した時点において、残留モノマーを除去するために70 ℃で2時間重合を継続した。次にラテックスは室温に冷却され、凝塊.を取り除 くために25mmフィルターを通して濾過された。このようにして30:70のコア:シェ ル比を有するラテックスが調製された。 B.ラテックスコーティング溶液の混合 パート1からのコア/シェルラテックス364.7gに、N-メチルピロリジン(NM P)38.7gを攪拌しながらゆっくりと添加した。次に、粒度8mmのSMAビーズの 30%溶液20gと、10-12mm粒度のSyloidTM620(Grace Davidsonより入手可)の 20%溶液30gと、A1120定着剤10%溶液49.6gと、BriiTM35(ICIより入手可 )10% 溶液96gと共に、CyastatTM609の10%固溶体64.5gとFC170Cの10%固溶体30 gのプレミックスを攪拌しながらラテックスに添加した。これにより潤滑剤含量 は、コア/シェルラテックスポリマー100部に対して7.4部になる。 この溶液に脱イオン水2280.4gを添加した。最後に、PHを9に保つために、 10%アンモニウムヒドロキシド固溶体6.5gを混合しながら添加し、続いてコーテ ィングに先だってXAMA-7(Sancorより入手可)10%溶液12.4gを添加した 。 C.ラテックスコーティング溶液の塗着 グラビアロールコーティング装置を用いて、ポリビニリデン処理済100mmポリ (エチレンテレフタレート)(PET)フィルム上にコーティング溶液を塗着し 、乾燥した。コーティングされたウェブの乾燥は、ゾーン1を93℃に設定し、ゾ ーン2を149℃に設定した乾燥機内部で2段階で行われた。ウェブは各ゾーンに1 2秒間留められた。乾燥した塗布量は0.26g/m2であった。 D.特性の測定 様々な市販の複写機を使って、あらゆる機能的および非機能的特性を測定した 。結果は表2に要約されている。 実施例3Cおよび4 これらの実施例は以下の組成を除いては、実施例2と同様にして製造された。 該実施例は同様にコーティングおよび試験され、結果は表1に示されている。 比較実施例5C これは以下の手順に従って調製された。 A.エマルジョンポリマーの調製 以下の成分が以下に述べる手順に従って混合され、普通紙複写機用トランスペ アレンシーフィルムのコーティング用のラテックス結合剤が製造された。 本エマルジョンポリマーを調製するために、還流冷却器、温度計、撹拌機、定 量ポンプおよび窒素ガス吸気口を装着した四分枝フラスコに、脱イオン水(脱イ オン水)および界面活性剤(Triton X405)が添加された。これは窒素ガス内 で攪拌され70℃に加熱された。その間にモノマー、IBOA、MMA、EA、D MAEMAおよび四臭化炭素(連鎖移動剤)が別の容器中で室温にてプレミック スされ、モノマープレミックスが作成された。反応温度が70℃で安定した時に、 20%のモノマープレミックスおよび重合開始剤(過流酸アンモニウム)を反応器 中に加えて、重合を開始させた。反応は自然に発熱させた。発熱ピーク時に、残 りの80%をモノマープレミックスを、2時間にわたり定量ポンプを用いて反応に 加え、その間反応温度を70℃に保った。モノマーの添加後、残留モノマーを除去 するために70℃で2時間重合を継続した。次にラテックスを25℃に冷却し、25mm フィルターを通して濾過した。 B.ラテックスコーティング溶液の混合 ラテックス661.67gに、TexanolTM16.54gを攪拌しながらゆっくりと添加した 。次に、粒度4mmのSMAビーズ16gと、粒度8mmのSMAビーズ16gと、A11 20定着剤(Union Carbideより入手可)39.7gと共に、CyastatTM609の50%固 溶体3.57gと、FC170Cの10%固溶体85.0gのプレミックスを攪拌しながらラ テックスに添加した。 この溶液に脱イオン水を加えて全量を3400gにした。最後に、Dow65消泡剤10 %固溶体2.6gを混合しながら添加した。ラテックスコーティング溶液の最終的 な濃度は5.7%固形分だった。 C.ラテックスコーティング溶液の塗着 グラビアロールコーティング装置を用いて、コロナ処理済100mmポリ(エチレ ンテレフタレート)(PET)フィルム上にコーティング溶液を塗着し、乾燥し た。コーティングされたウェブの乾燥は、ゾーン1を93℃に設定し、ゾーン2を 149℃に設定した乾燥機内部で2段階で行われた。ウェブは各ゾーンに12秒間留 められた。乾燥したコーティング重量は0.26g/m2であった。 D.特性の測定 様々な市販の複写機を使って、あらゆる機能的および非機能的特性を測定した 。結果は以下の表1に要約されている。 実施例5−16 表2に示したように、異なる潤滑剤を様々な量で使用したことを除いては、こ れらの画像受容シートは実施例16と同様にして製造された。 実施例17C BrijTM99の代わりにUnion Carbideより入手できるCarbowaxTM潤滑剤3350 を使用したことを除いては、これは実施例5と同様にして製造された。ひっかき 試験の測定値は1であったが、トナー付着性は実施例5の測定値が1600gだった のに対してわずか760gであった。 実施例18−19 表3に示したようにコア/シェルラテックスポリマーがHEMAではなく、N -メチロールアクリルアミド(NMA)で製造されたことを除いて、これらの画 像受容シートは実施例2と同様にして製造された。 これらの画像受容シートもまた実施例2と同様にして試験され、結果は表6に 示されている。 実施例20−25 表4に示したように成分が異なることを除いては、これらの画像受容シートは 実施例2と同様にして製造された。 これらの画像受容シートもまた実施例2と同様にして試験され、結果は表6に 列挙されている。 実施例26 以下の表5に示したように成分が異なることを除いては、この画像受容シート もまた実施例2と同様にして製造された。 この画像受容シートもまた実施例2と同様にして試験され、結果は表6に列挙 されている。 実施例27−32 以下の表7に示したように異なる潤滑剤が使用されたことを除いては、この画 像受容シートは実施例1と同様にして製造された。これらの画像受容シートもま た実施例1と同様にして試験され、結果は表7に列挙されている。 実施例33および34C これらの画像受容シートは以下のようにして製造された。 A.シェルのみのポリマーの調製 還流冷却器、温度計、撹拌機、定量ポンプおよび窒素ガス吸気口を装着した四 分枝フラスコに、脱イオン水2544g、TritonTMX405 58g、およびSiponateTMD S10 5.1gを添加した。混合物は窒素ガス内で攪拌され60℃に加熱された。加 熱の間に、IBOA330g、MMA518gおよびEA94gを含有したシェルモノマ ープレ ミックスが反応器に加えられた。バッチ温度が60℃に達した時に、重合開始剤を 反応器に添加して重合を開始させた。反応は自然に発熱させた。発熱ピーク時に バッチ温度設定点を70℃に上昇させ、残りの重合期間中その温度を保った。 B.コーティング溶液の調製 35Cではシェルポリマーが379.4gで、A1120が51.6gであり、Brijが全くな いことを除いては、実施例1と同様にして調製した。これらの画像受容体シート もまた同様にコーティングし、試験した。結果は表8に示されている。潤滑剤を 含む画像受容シートは望ましい以上のひっかき測定値を示しているが、潤滑剤無 添加のサンプルと比較した場合には、実質的改善が明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 71:02 75:08) (72)発明者 ストフコ,ジョン・ジェイ・ジュニア アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州 セント・ポール、ポスト・オフィス・ボッ クス 33427 (72)発明者 ベイル,マイケル・ジー アメリカ合衆国78726−9000テキサス州 オースティン、リバー・プレイス・ブール バード 6801番 (72)発明者 アジジ,ジャムシド アメリカ合衆国78726−9000テキサス州 オースティン、リバー・プレイス・ブール バード 6801番 (72)発明者 カルカーニ,サボド・ケイ アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州 セント・ポール、ポスト・オフィス・ボッ クス 33427 (72)発明者 ランド,バーチュデス・アール アメリカ合衆国78726−9000テキサス州 オースティン、リバー・プレイス・ブール バード 6801番 (72)発明者 ル,イン−ユー アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州 セント・ポール、ポスト・オフィス・ボッ クス 33427

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. a) 二環式アルキル(メタ)アクリレートと、1乃至12個の炭素原 子を有する脂肪族アルキル(メタ)アクリレートと、芳香族(メタ)アクリレー トと、化学式 (式中Rは水素あるいはメチルを表し、R1およびR2は水素と、最大12個の 炭素原子を有するアルキル基と、それらの四級陽イオン塩とからなる群より選択 される)で表される極性モノマーとからなる群より選択される少なくとも1種の モノマーより形成される透明フィルム形成画像形成ポリマー55乃至95部と、 b) i) 一般式 (式中nは5乃至200の範囲の整数を表し、Rは6乃至25個の炭素原子 を含む直鎖あるいは分枝アルキルエーテルより選択される)で表される一置換ポ リ(オキシエチレン)と、 ii) 化学式 (式中Xは50乃至500の範囲の整数を表し、Yは1乃至4の範囲の整数 を表し、R1、R2およびR3は直鎖あるいは分枝アルキル基を表し、R1は10乃至 15個の炭素原子を含み、R2は10乃至24個の炭素原子を含み、R3は5乃至40個の 炭素原子を含む)で表される多置換ポリ(オキシエチレン)と からなる群より選択される少なくとも1種の潤滑剤5乃至10部と、 c) ポリマー粒子1乃至15部と、 d) 陽イオン剤、陰イオン剤、およびこれらの混合物からなる群より選択さ れる帯電防止剤を0乃至20部と を含む水性トナー受容性組成物。 2.前記画像形成ポリマーが、 a) i) 二環式アルキル(メタ)アクリレートおよび芳香族(メタ)アクリ レートからなる群より選択される少なくとも1種のモノマー0乃至30部と、 ii) 1乃至12個の炭素原子を有する少なくとも1種のα,β-エチレン結 合性不飽和モノマー70乃至100部より形成される コアと、 b) i) 二環式アルキル(メタ)アクリレート、および芳香族(メタ)アク リレートからなる群より選択される少なくとも1種のモノマー0乃至100部と、 ii) 1乃至12個の炭素原子を有する少なくとも1種のα、β-エチレン結 合性不飽和モノマー35乃至70部より形成される シェルと を含むコア/シェルラテックスポリマー55部乃至94部を 含む請求項1に記載の水性トナー受容性組成物。 3.前記モノ置換ポリオキシエチレンが、[ポリオキシエチレン]100ステアリル エーテル、[ポリオキシエチレン]23ラウリルエーテル、[ポリオキシエチレン]20 ステアリルエーテル、[ポリオキシエチレン]20セチルエーテル、[ポリオキシエ チレン]20オレイルエーテル、[ポリオキシエチレン]5.5デシルエーテル、および [ポリオキシエチレン]21ステアリルエーテルからなる群より選択される直鎖アル キルエーテルを含む、請求項1に記載のトナー受容性組成物。 4.前記多置換ポリオキシエチレンが、ポリ(オキシエチレン)ウレタンからな る群より選択される請求項1に記載のトナー受容性組成物。 5.前記コア/シェルラテックスポリマーが、(メタ)アクリル酸ジシクロペン テニルと、(メタ)アクリル酸ノルボルニルと、(メタ)アクリル酸イソボルニ ルからなる群より選択される二環式モノマーと、(メタ)アクリル酸ベンジルお よび(メタ)アクリル酸スチレンからなる群より選択される芳香族モノマーと、 アクリル酸メチルと、アクリル酸メチルと、(メタ)アクリル酸エチルと、アク リル酸n-ブチルと、(メタ)アクリル酸イソブチルと、(メタ)アクリル酸イソ デシルと、(メタ)アクリル酸シクロヘキシルとを含むが、これに限定されるも のではない脂肪族アルキル(メタ)アクリレートからなる群より選択される脂肪 族アクリレートからなる群より選択されるα、β-エチレン結合性不飽和モノマー を含む、請求項2に記載のトナー受容性組成物。 6.前記コア/シェルラテックスポリマーが、スチレンおよびビニルエステルか らなる群より選択されるα、β-エチレン結合性不飽和モノマーを含む、請求項2 に記載のトナー受容性組成物。 7.前記コア/シェルラテックスポリマーが、(メタ)アクリル酸、ヒドロキシ アルキル(メタ)アクリレート、N-アルキルアクリルアミド、N,N'-ジアルキ ルアミノアルキル(メタ)アクリレート、モノアルキルアミノアルキル(メタ) アクリレート、N,N-ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートの陽イオ ン塩、N-メチロールアクリルアミド、イソブトキシ(メタ)アクリルアミド、 およびN-アルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートで、アルキル基が最大1 2個の炭素原子を含むものからなる群より選択される極性モノマーを含む、請求 項2に記載のトナー受容性組成物。 8.帯電防止剤が、ステラミド-プロピルジメチル-β-ヒドロキシ-エチル硝酸ア ンモニウム、N,N'-ビス(2-ヒドロキシエチル)-N-(3'-ドデシルオキシ-2'2- ヒドロキシルプロピル)メチルアンモニウム硫酸メチル、およびこれらの混合物 からなる群より選択される請求項1に記載の透明水性トナー受容性組成物。 9.前記粒子が、50/50ポリ(ヘキサンジオールジアクリレート/メタアクリル 酸ステアリル)粒子と、50/50ポリ(ブタンジオールジアクリレート)/(メタ )アクリル酸ラウリル粒子と、80/20ポリ(ヘキサンジオールジアクリレート) /(メタ)アクリル酸ステアリル粒子と、50/50ポリメチルメタアクリレート/1 ,6ヘキサンジオールジアクリレート粒子と、C14ジオールジアクリレート粒子と 、C12ジオールジ(メタ)アクリレート粒子とからなる群より選択される請求項 1に記載の透明水性トナー受容性組成物。 10.平均粒度が前記新規なポリマー粒子の平均粒度とは少なくとも4mm異なり 、ヘキサンジオールジアクリレートと、メタアクリル酸ステアリルと、メタアク リル酸ポリメチルのコポリマーとからなる群より選択されるポリマーを含む、さ らに別の粒子が存在する請求項11に記載の透明水性トナー受容性組成物。 11.さらにシリカ粒子を含む請求項1に記載の透明水性トナー受容性組成物。 12.少なくとも一方の表面が請求項1に記載の水性トナー受容性組成物でコー ティングされた、対向する2つの主要表面を有する透明フィルム基材を含む透明 記録シート。
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