JPH10509601A - 外科用器具のマイクロ波処理のためのアーク放電防止容器 - Google Patents

外科用器具のマイクロ波処理のためのアーク放電防止容器

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JPH10509601A JP8512569A JP51256996A JPH10509601A JP H10509601 A JPH10509601 A JP H10509601A JP 8512569 A JP8512569 A JP 8512569A JP 51256996 A JP51256996 A JP 51256996A JP H10509601 A JPH10509601 A JP H10509601A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、マイクロ波の照射を受ける収納状態の金属物品(8)のアーク放電を阻止する容器(4)に関する。容器(4)は、外面(54)及び支持面(46)を備えた第1の面部材(16)と、底部(10)に取り付けられていて、外面及び第1の面部材(16)に向く内面を備えた第2の面部材とを有する。支持面(46)と内面は、外科用器具を収納する空間を構成している。内面は、第2の面部材の外面に当たったマイクロ波を吸収し、吸収したマイクロ波を輻射エネルギに変換するマイクロ波−熱変換器(20)を有する。マイクロ波−熱変換器(20)は又、第2の面部材の外面に当たったマイクロ波の実質的に全部が前記空間に入らないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】 外科用器具のマイクロ波処理のためのアーク放電防止容器 発明の背景 発明の分野 本発明は、マイクロ波の照射を受ける収納状態の金属製外科用器具のアーク放 電(発弧)を防止する外科用器具の容器及び乾燥環境中における滅菌に関する。関連技術の説明 実際には歯科及び医療上の処置を行うたびに、歯科及び医療従事者並びに歯科 及び医療用器具が唾液や血液に常時触れるので、それを原因として感染が媒介さ れるという潜在的危険が常時存在している。認可された器具滅菌法が種々存在す る。しかしながら、これら方法は全て、外科用器具又は歯科用ハンドピース及び バー(bur)に関して欠点をもっている。 最も普及している滅菌法であるオートクレーブ法は、殆ど全ての高速歯科用ハ ンドピースにとって有害である。オートクレーブ滅菌法を施すことが必要とされ る歯科用ハンドピースの研究において、シミュレートした3か月の期間が経過す ると、性能の劣化が見られた。さらに、オートクレーブ滅菌法は、油性乳剤によ る前処理をしなければ、バーの刃部を破損することになる。 別の滅菌法は、熱を器具に加えることである。この方法は、約160°の温度 を必要とするが、かかる温度を直ぐに発生させる発熱装置は普通には入手できな いという欠点がある。この方法は更に、歯科用ハンドピース内のゴム及びプラス チック製ワッシャ及びブッシュが損傷する恐れがあり、しかも長時間にわたって (約1時間)熱にさらす必要があるという不都合を有している。 酸化エチレン混合物によるガス滅菌法が、ハンドピースとバーの両方について 用いられている。しかしながら、この方法は、使用機器が高価であり、しかも滅 菌時間及び通気時間が長く、また従事者の適切な防護措置に要する費用が高いの で実用的ではない。 アルカリ性グルタルアルデヒド(2%)は、機器を滅菌するが、胞子生成生物又 は結核菌を殺すには10時間にわたって使用する必要があり、しかも組織に対し て刺激性がある。また、これは、3週間以上前の古いものであるときは効果がな いので、絶え間なく監視しなければならない。 医療用器具の別の滅菌法は、医療用器具を洗浄溶液中でごしごし洗ってからア ルコールで拭くことである。しかしながら、大抵の器具は、握り面にギザギザが つけられ、或いは握り面がざらざらしているので、このようなやり方では消毒で きない。乾熱方式を利用できる場合を除き、刃部を直ぐには鈍くしないような歯 科用バーの実用的な滅菌法は存在しない。 マイクロ波を直接又は間接的に利用することによる歯科用及び医療用器具の滅 菌法も提案された。米国特許第5,019,344号、第5,019,359号 及び第5,039,495号では、マイクロ波を用いて液体滅菌剤を蒸発させ、 器具を蒸発した状態の滅菌剤だけにさらすか、或いは、マイクロ波と蒸発状態の 滅菌剤の両方にさらすことが開示されている。マイクロ波を用いて器具を滅菌す る場合、蒸発した滅菌剤でつくられる遮蔽且つ加圧状態の雰囲気中に器具を置く 。加圧状態の雰囲気により、アーク放電が防止されると共にマイクロ波と関連し た器具の滅菌が促進される。 もう一つのマイクロ波滅菌法では、マイクロ波オーブン内で歯科用器具を直接 、マイクロ波にさらす。マイクロ波にさらすとき、器具をプラスチック製オート クレーブバッグに入れるのが良い。この方法には幾つかの欠点があり、かかる欠 点として、例えば、(1)器具を均一に加熱するためには物品をオーブン内で三次 元的に回転させる必要があること、(2)器具によって吸収されずに反射してオー ブンに戻るエネルギからオーブンを遮蔽する必要があること、(3)アーク放電を 防止するためにはオーブン内に例えば水のようなマイクロ波の吸収剤又はレーダ ー波の吸収体が必要であることが挙げられる。発明の概要 本発明は、マイクロ波の照射を受ける収納状態の金属物品、例えば金属製外科 用器具のアーク放電を防止する容器、例えば外科用器具容器に関する。外科用器 具容器は、外面及び支持面を備えた第1の面部材と、第1の面部材に取り付けら れていて、外面及び第1の面部材に向く内面を備えた第2の面部材とを有する。 上記の支持面と内面は、金属物品が収納される空間を構成する。内面と支持面の 両方又はいずれか一方は、第2の面部材の外面に当たったマイクロ波を吸収し、 吸収したマイクロ波を輻射エネルギに変換するマイクロ波−熱変換器から成る。 マイクロ波−熱変換器は又、第2の面部材の外面に当たったマイクロ波の実質的 に全部が上記空間に入るのを防止している。 本発明により多くの利点が得られ、例えば、一又は二以上の金属製及び非金属 製の歯科用及び/又は外科用器具を安価に且つ迅速に滅菌できる。 本発明により、金属物品を、アーク放電の問題を生じることなく、マイクロ波 源又はオーブン内に安全に置くことができる。 本発明により、電磁環境中において乾燥状態で均一に滅菌することができる。 本発明の上記特徴及び利点は、添付の図面と関連して行われる本発明の以下の 詳細な説明を読むと、一層深く理解されるであろう。図面の簡単な説明 図1は、本発明に従って滅菌をするために外科用器具を収納した状態でマイク ロ波装置内に置かれているバッグ及びカセットの両方を示す図である。 図2は、図1の外科用器具バッグの平面図である。 図3は、図2の外科用器具バッグの部分切欠き図である。 図4は、図2の外科用器具バッグの内面の層状構造の第1の実施形態を示す図 である。 図5は、図2の外科用器具バッグの内面の層状構造の第2の実施形態を示す図 である。 図6は、図1の外科用器具カセットを開放した状態で示す図である。 図7は、図6の外科用器具カセットを閉鎖した状態で示す部分切欠き図である 。 図8は、図6の外科用器具カセットの内面の層状構造の実施形態を示す図であ る。好ましい実施の形態の説明 今図面を参照し(図中、同一の符号は同一又は対応の部分を示すものとする) 、特に図1を参照すると、一対の可撓性又は剛性の外科用器具容器、例えばバッ グ2及びカセット4がマイクロ波発生装置、例えばマイクロ波オーブン又は電子 レンジ6内に配置されている状態で図示されている。容器2,4は各々、金属製 の物品、例えば外科用及び/又は歯科用器具8を収容している。以下に詳細に説 明するように、容器2,4は、この中の金属製外科用器具がマイクロ波オーブン 6によって生じたマイクロ波の照射に起因するアーク放電を防止するよう設計さ れている。 外科用器具バッグ2は、図2及び図3に示されている。バッグ2は好ましくは 、外科用器具8を収納する空間を構成する内面を備えた連続面部材から成る。連 続面部材は好ましくは底部10を有する。底部10は単一材料、例えば可撓性ア ルミニウムホイルで作られるのが良く、或いは好ましくは図3で分かるように外 面12及び支持面14を備えた二層構造を有する。 バッグ2は又、底部10に取り付けられていて、外面18及び支持面14に向 く内面20を備えた頂部16を有する。外面18は好ましくは、有孔金属層と共 に透明なプラスチック材料で作られ、したがってバッグ2内に収納された器具8 が見えるようになっている。かかる構造により、中が見えると同時にマイクロ波 が表面を通って侵入しないようになっている。かかる構造は当該技術分野では周 知である。また、外面12を不透明なプラスチック又は紙で作るのが良い。外科 用器具8は、支持面14及び内面20で構成される空間内に配置される。次に、 バッグ2をマイクロ波オーブン6内に入れてマイクロ波にさらす。 マイクロ波が金属に当たって反射することは良く知られているが、マイクロ波 は実際には、約1μmだけ金属表面に侵入する。この僅かな侵入により、表面電 子が無秩序に活性化され、表面に沿って流れる電流が生じる。電荷が材料上に、 これが空気の電荷キャリーアウェイ能力を超えるレベルまで蓄積すると、アーク が生じる(発弧する)ことになる。電荷の蓄積は金属表面の鋭い縁又は尖った箇 所で特に顕著であることがよく知られている。このアーク放電により、マイクロ 波オーブンとこの中に収容されている金属製器具の両方が損傷する場合がある。 バッグ2の空間内に配置されている金属製外科用器具相互間のアーク放電の防 止を助けるために、器具8は好ましくは、支持面14上に置かれたトレー22上 に配置される。図3で分かるように、トレー22は形状が矩形であり、紙又はプ ラスチックで作られ、器具8を一本だけ収納する一又は二以上の矩形の又は丸い チャンネル又は区画部24を有している。器具を互いに十分に離隔することによ り、器具相互間のアーク放電が減少する。 器具8のアーク放電を減少させる別の方法は、図2及び図3の外科用バッグ2 及び図5〜図7の外科用カセット4のそれぞれの少なくとも一つの内面が、外面 12,18に当たったマイクロ波の実質的に全部を吸収し、吸収したマイクロ波 を、空間に入って器具8を滅菌する輻射熱エネルギに変換するようにすることで ある。 図3の実施形態では、放出されたマイクロ波を、その伝送を最小限に抑えた状 態で輻射熱に変換することは、多層のサセプタ材料から成る内面20によって達 成される。内面20は、マイクロ波−熱変換器としても知られている。内面20 の実施形態の横断面が図4に示されている。 図4では、内面20は、外面18をサセプタ材料28に取り付ける接着剤26 を有する。サセプタ材料28は周知であり、代表的には、薄いプラスチック層か ら成り有し、複数の導電性金属(例えばアルミニウム)アイランドがこの中に蒸 着されている。適当なサセプタ材料の例は、(1)マサチューセッツ州トートン所 在のエー・ディー・テック(A.D.Tech)社によって製造された“Accu・Crisp”、 及び(2)オハイオ州メンター所在のジェームズ・リバー・コーポレーションによ って製造された“Microcrisp”の商品名で知られているものである。さらに、接 着剤26は、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)、アクリル樹脂又はウレタ ン樹脂を含むのが良く、これらはイリノイ州ドーナーズ・グルーブ所在のスイフ ト・アドヘッシブズ(Swift Adhesives)社及びミネソタ州セント・ポール所在 のエイチ・ビー・フラー・カンパニイ(H.B.Fuller Company)のような会社から入 手できる。 周知のように、サセプタ材料28は、これに当たるマイクロ波を輻射熱に変換 する。しかしながら、サセプタ材料28は通常、マイクロ波の全てを熱に変換す るわけでなく、マイクロ波の一部を透過させる。透過したマイクロ波は、金属物 品、例えば医療用器具8相互間のアーク放電を生じさせるに十分な量のものであ ることが判明している。 透過したマイクロ波がアーク放電を引き起こさないようにするため、透過した マイクロ波を実質的に吸収する第2の材料32が内面20内に配置されている。 材料32は、好ましくは可撓性の耐熱プラスチック、例えばポリエステル又は耐 熱紙で作られた結合層30によって第1のサセプタ材料28に結合された第2の サセプタ材料、又はフェライト或いは酸化鉄のいずれかから成る。第2の材料3 2は、内面20の一又は二以上の区分を覆うのが良く、或いは内面20全体を覆 うのが良い。材料32は、サセプタ材料28を透過したマイクロ波を実質的に吸 収する。二又は三以上のマイクロ波吸収材料、例えばサセプタ及び/又はフェラ イトを組み合わせると、内部に高温を達成すると共にアーク放電を防止するよう 内部の電界の大きさを最小限にすることができる。図4の層状構造では、層18 ,26,28,30,32の各々の厚さは、約0.1〜25ミル(mil)、好ましく は1〜10ミルである。 底部10に関して、外面又は層12は好ましくは、紙又はプラスチックで作ら れ、支持面14は好ましくは、図4に示すのと同一の多層構造を有する。 内面20及び/又は支持面14のマイクロ波−熱変換器についての第2の実施 形態が、図5の横断面図で示されている。図5では、内面20は、外面18を磁 性サセプタ材料36に取り付ける接着剤34を有する。接着剤34は好ましくは 、シリコン又はエポキシ樹脂である。磁性サセプタ材料36は上述のサセプタ材 料28の材料と類似しており、ここでは金属は磁性材料、例えばフェライト又は 酸化鉄で置き換えられている。 磁性サセプタ材料36は、これに当たったマイクロ波を輻射熱に変換する。磁 性サセプタ材料層36を透過したマイクロ波は、金属、例えばアルミニウムの層 40で反射して戻る。金属層40は、シリコン又はエポキシ樹脂から成る接着剤 層38によって磁性サセプタ材料36に取り付けられている。図5の層状構造で は、層18,34,36,38,40の各々の厚さは、約0.1〜50ミル、好ま しくは1〜20ミルである。図4の層26,30及び図5の層34,38は好ま しくは、積層体の状態に互いに接着され、バッグ2を形成する単一のシート材料 となっている。 上述の外科用バッグ2では、各器具8をバッグ2の開口を通してその内部空間 内に挿入することにより一又は二以上の外科用器具8を滅菌する。各器具8は好 ましくは、隣合う器具8間のアーク放電を防止するようトレー22のチャンネル 24の一つ一つの中に配置される。いったんバッグ2内に納めると、開口をシー ラ、例えば接着剤42又はヒートシールで閉じる。シーラは、空間内の器具8を 気密封止し、したがってその中の環境が空間内のウィルス等によって汚染されな いようになる。さらに、器具8は好ましくは、密閉空間内の乾燥した環境にさら される。 この時点で、バッグ2をオーブン6内に入れてマイクロ波源、例えば図1に示 すようなマイクロ波オーブン6からのマイクロ波にさらす。バッグ2を周知の方 法でマイクロ波オーブン6内で回転させるのが良い。この用途のためには、マイ クロ波は、周波数が約106Hz〜約3×1011Hzの電磁放射線であると考えられ る。マイクロ波の周波数は、大抵の市販マイクロ波オーブンの周波数である約2 ,450MHzであるのが好ましい。 マイクロ波は、内面20のサセプタ材料に当たり、その結果、輻射熱エネルギ が生じると共にマイクロ波エネルギが減衰する。減衰したマイクロ波エネルギは 次に、マイクロ波反射材料、例えば内面20の第2のサセプタ材料、例えばフェ ライト又は酸化鉄に当たり、それにより減衰したマイクロ波の実質的に全部が外 科用器具8を収容している空間内の追加の輻射熱エネルギに変換される。内面を 構成する内側の層20及び/又は他の層によって生じ、外科用器具8にあたる輻 射熱エネルギの量は、外科用器具を滅菌するのに十分である。 一又は二以上の器具8の滅菌は又、カセット4を開き、器具8を図6に示すよ うに底面上に置かれたトレー22のチャンネル24内に配置することによっても 達成できる。さらに、器具8を、カセット4に収納した場合には、気密封止プラ スチック製パウチ内に配置してもよい。カセット4は好ましくは、形状がボック ス状であり、底部10及びヒンジ44によって底部10に取り付けられた頂部1 6を有する。底部10は好ましくは、垂直の前壁48、垂直の後壁50及び一 対の垂直の側壁52に取り付けられた底部支持面46を有する。頂部16は、頂 面54、前壁56、後壁58及び一対の側壁60を有している点において底部1 0の形状と同一の形状を有している。 頂部16は、図6に示すような開放位置から図7に示すような閉鎖気密封止位 置までヒンジ44の周りに回動する。閉鎖位置では、頂部16及び底部10は、 一又は二以上の金属製外科用器具8を収容する空間を包囲する。 図7で分かるように、頂面54、前壁56、後壁58及び側壁50を含む頂部 16は好ましくは、プラスチックで作られた外側の層18及びバッグ2と同様に 内面20を備えた二層構造を有する。一実施形態では、内側の層20は、プラス チック製外側層18を透過したマイクロ波の実質的に全部を吸収し、吸収したマ イクロ波を輻射熱エネルギに変換するマイクロ波−熱変換器を有し、これについ ては、図4に関して上述した。内側層20によって生じ、空間に伝えられる輻射 熱エネルギの量は、外科用器具8を滅菌するのに十分である。底部支持面46及 び壁48,50,52を含む底部10も、上述の頂部16の二層構造を有するの が良い。プラスチック製外側層18よりも頂部16及び底部10のマイクロ波− 熱変換器のほうが器具8を収容している空間に近く配置されている。 カセット4の内側層20の第2の実施形態は、図5に関して上述したマイクロ 波−熱変換器を用いることにある。当然のことながら、底部支持面46及び壁4 8,50,52を含む底部10は、上述の頂部16の二層構造を有するのが良い 。 カセット4の内側層20のためのマイクロ波−熱変換器に関する第3の実施形 態は、図8に示す層状構造を用いることにある。図8では、内面20は、外面1 8をフェライト材料64に取り付ける接着剤62、例えばシリコン又はエポキシ 樹脂を有する。フェライト材料64は好ましくは、シリコンゴム又は耐熱エポキ シ樹脂内に埋め込まれた高密度のフェライト、例えば酸化鉄を含む。フェライト 材料64の密度は、約10〜99重量%、好ましくは30〜90重量%である。 次に、フェライト材料64をマイクロ波反射材料、例えばアルミニウムのような 金属68に取り付ける。材料64,68相互の間の取付けは結合層66によって 達成され、この結合層はシリコンゴムから成るのが良い。 金属製器具を所定の温度まで加熱して金属製器具がマイクロ波に過度に当たっ てアーク放電を生じるのを防止するために、フェライト材料64を金属68に近 接して組み合わせて得られる独特の性質が利用される。当初、マイクロ波は、フ ェライト材料62に当たる。マイクロ波は電磁エネルギなので、熱を生じさせる ことができる電界と磁界の両方を有する。しかしながら、金属68により、電界 成分は反射して空間から遠ざけられ、それと同時に金属68の表面の磁界を最大 にする。電界の反射は空間内のアーク放電を防止し、他方、表面の磁界は熱を生 じさせはじめ、この熱は空間に入って器具を滅菌する。フェライト材料62の温 度は上昇を続け、ついにはそのキューリー点に達して昇温が止まるようになる。 本発明の主目的は外科用器具を滅菌することにあるので、フェライト材料62は 好ましくは、約300°F〜約350°Fのキューリー点を有する。当然のこと ながら、マイクロ波の使用目的、例えば材料の処理又は食品の調理に応じて他の キューリー点を選択できる。図8の層状構造では、層18,62,64,66, 68の各々の厚さは、約0.1〜50ミル、好ましくは約1〜20ミルである。 底部10に関し、外面又は外側の層12は好ましくは、紙又はプラスチックで 作られ、支持面14は好ましくは、図4に示すような同一の多層構造を有する。 加うるに、底部10は、マイクロ波反射材料、例えばアルミニウムで作られるの がよい。 バッグ2及びカセット4の実施形態の全てに関し、器具8を収容している空間 内を監視することができる。例えば、感熱ラベル70をバッグ2又はカセット4 の外面上に配置するのが良い。空間内の所定の温度に達すると、ラベル70は色 が変わるか、或いは、ラベルに特定の標識、例えば「滅菌(Sterilization)」 又は「滅菌済(Sterilized)」が現れる。適当なラベルの例は、ニュージャージ ー州モリス・プレインズ所在のライフラインズ・テクノロジーズ・インコーポレ イテッド(LifeLines Technology,Inc)によって製造され、“WaveRite”(登録 商標)の商品名で市販されている。 いったんラベルの色が変わり、或いはこれに標識が現れると、これにより、器 具が滅菌されたことが分かる。代表的には、滅菌は器具を約2〜6分間にわたり 、約300°F〜約350°Fの温度にさらすことによって行われる。滅菌する と 直ちに、器具を容器から取り出して無菌パウチ等内に入れ、必要になるまで保管 する。 加うるに、温度調節材料、例えばエー・ディー・テック社によって製造されて いる“Safety Susceptor”(登録商標)という商品名で知られている材料を、図 4及び図5に示すマイクロ波−熱変換器の最も内側の層に取り付けるのが良い。 温度調節材料は、空間に最も近く配置され、空間内において所定の温度が達成さ れると、電磁エネルギがもうそれ以上空間内に入らないようにするという意味で ヒューズとして役立つ。 上記説明は、本発明の例示のためのものであり、限定的説明として解されるべ きではない。本発明に対する多くの追加、置換及び他の設計変更を、請求項に記 載の範囲から逸脱することなく想到できる。例えば、バッグ2及びカセット4を 他の目的、例えば、(1)金属材料を収容してマイクロ波で処理するため、(2)食料 品をポット又は平鍋のような金属容器に入れて調理するために用いても良い。 さらに、上記説明は一般に、マイクロ波が頂部面部材を通過して入ってマイク ロ波−熱変換器と相互作用するようにしたが、マイクロ波が底部面部材を通過し て入るようにしても良い。かかる場合、上述したような頂部面部材と底部面部材 の役目を逆にし、図4、図5及び図8のマイクロ波−熱変換器を底部面部材に設 けると共にマイクロ波反射金属材料を頂部面部材に設けるのが良い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT, UA,UG,UZ,VN (72)発明者 シッフマン ロバート フランク アメリカ合衆国 ニューヨーク州 10024 ニューヨーク ウェスト エイティエイ ス ストリート 149

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.マイクロ波の照射を受ける収納状態の金属物品のアーク放電を防止する容器 であって、外面及び支持面を備えた第1の面部材と、外面及び第1の面部材に向 く内面を備えた第2の面部材とを有し、第2の面部材は、前記支持面と前記内面 が金属物品を収納する空間を構成するよう第1の面部材に取り付けられ、前記内 面は、第2の面部材の前記外面に当たったマイクロ波を吸収し、吸収したマイク ロ波を輻射エネルギに変換するマイクロ波−熱変換器から成り、マイクロ波−熱 変換器は又、第2の面部材の前記外面に当たったマイクロ波の実質的に全部が前 記空間に入るのを防止していることを特徴とする容器。 2.支持面は、第1の面部材の前記外面に当たったマイクロ波を吸収し、吸収し たマイクロ波を輻射エネルギに変換するマイクロ波−熱変換器から成り、マイク ロ波−熱変換器は又、第1の面部材の前記外面に当たったマイクロ波の実質的に 全部が前記空間に入るのを防止していることを特徴とする請求項1記載の容器。 3.マイクロ波−熱変換器は、第1のサセプタ材料を含むことを特徴とする請求 項1記載の容器。 4.マイクロ波−熱変換器は、第1のサセプタ材料と前記空間との間に設けられ た第2のサセプタ材料を含むことを特徴とする請求項3記載の容器。 5.第1のサセプタ材料を第2のサセプタ材料に取り付けるための結合材料を含 むことを特徴とする請求項4記載の容器。 6.マイクロ波−熱変換器は、第1のサセプタ材料と前記空間との間に設けられ た磁性材料を含むことを特徴とする請求項3記載の容器。 7.前記磁性材料は、酸化鉄から成ることを特徴とする請求項6記載の容器。 8.前記磁性材料は、フェライトから成ることを特徴とする請求項6記載の容器 。 9.第1の面部材は、プラスチックから成ることを特徴とする請求項1記載の容 器。 10.第2の面部材の前記外面は、プラスチックから成ることを特徴とする請求項 1記載の容器。 11.第1のサセプタ材料は、第2の面部材の前記外面に当たったマイクロ波の一 部を吸収し、吸収したマイクロ波を輻射エネルギに変換し、第1のサセプタ材料 は、減衰したマイクロ波を透過させることを特徴とする請求項3記載の容器。 12.マイクロ波−熱変換器は、第1のサセプタ材料と前記空間との間に設けられ た第2のサセプタ材料を含み、第2のサセプタ材料は、第1のサセプタ材料を透 過した前記減衰したマイクロ波の実質的に全部を吸収することを特徴とする請求 項11記載の容器。 13.マイクロ波−熱変換器は、第1のサセプタ材料と前記空間との間に設けられ た磁性材料を含み、磁性材料は、第1のサセプタ材料を透過した前記減衰したマ イクロ波の実質的に全部を吸収することを特徴とする請求項11記載の容器。 14.前記磁性材料は、酸化鉄から成ることを特徴とする請求項13記載の容器。 15.前記磁性材料は、フェライトから成ることを特徴とする請求項13記載の容 器。 16.マイクロ波−熱変換器は、第1の磁性サセプタ材料を含むことを特徴とする 請求項1記載の容器。 17.マイクロ波−熱変換器は、第1の磁性サセプタ材料と前記空間との間に設け られたマイクロ波反射材料を含むことを特徴とする請求項16記載の容器。 18.マイクロ波反射材料は、金属から成ることを特徴とする請求項17記載の容 器。 19.第1の磁性サセプタ材料をマイクロ波反射材料に取り付けるための結合材料 を含むことを特徴とする請求項17記載の容器。 20.前記磁性サセプタ材料は、酸化鉄から成ることを特徴とする請求項16記載 の容器。 21.前記磁性サセプタ材料は、フェライトから成ることを特徴とする請求項16 記載の容器。 22.第1の磁性サセプタ材料は、第2の面部材の前記外面に当たったマイクロ波 の一部を吸収し、吸収したマイクロ波を輻射エネルギに変換し、第1の磁性サセ プタ材料は、減衰したマイクロ波を透過させることを特徴とする請求項16記載 の容器。 23.マイクロ波−熱変換器は、第1の磁性サセプタ材料と前記空間との間に設け られたマイクロ波反射材料を含み、マイクロ波反射材料は、第1の磁性サセプタ 材料を透過した前記減衰したマイクロ波の実質的に全部を反射して前記空間から 遠ざけることを特徴とする請求項21記載の容器。 24.前記第1の磁性サセプタ材料は、酸化鉄から成ることを特徴とする請求項2 3記載の容器。 25.前記第1の磁性サセプタ材料は、フェライトから成ることを特徴とする請求 項23記載の容器。 26.マイクロ波反射材料は、金属から成ることを特徴とする請求項23記載の容 器。 27.マイクロ波−熱変換器は、第2の面部材の前記外面に当たったマイクロ波の 一部を吸収し、吸収したマイクロ波を輻射エネルギに変換するフェライト材料を 含み、フェライト材料は、減衰したマイクロ波を透過させることを特徴とする請 求項1記載の容器。 28.マイクロ波−熱変換器は、フェライト材料と前記空間との間に設けられたマ イクロ波反射材料を含み、マイクロ波反射材料は、フェライト材料を透過した前 記減衰したマイクロ波の実質的に全部を反射して前記空間から遠ざけることを特 徴とする請求項27記載の容器。 29.マイクロ波反射材料は、金属から成ることを特徴とする請求項28記載の容 器。 30.フェライト材料をマイクロ波反射材料に取り付けるための結合材料を含むこ とを特徴とする請求項28記載の容器。 31.フェライト材料は、酸化鉄から成ることを特徴とする請求項28記載の容器 。 32.前記空間に通じる開口を有することを特徴とする請求項1記載の容器。 33.前記空間を気密封止するためのシーラを有することを特徴とする請求項32 記載の容器。 34.シーラは、接着剤から成ることを特徴とする請求項33記載の容器。 35.支持面上に置かれたトレーを有することを特徴とする請求項1記載の容器。 36.トレーは、器具を受け入れる一又は二以上の区画部を有することを特徴とす る請求項35記載の容器。 37.前記容器上に配置された感温ラベルを有することを特徴とする請求項1記載 の容器。 38.前記空間内に所定の温度が達成されると、感温ラベルの色が変わることを特 徴とする請求項37記載の容器。 39.前記空間内に所定の温度が達成されると、感温ラベルに標識が現れることを 特徴とする請求項37記載の容器。 40.マイクロ波の照射を受ける収納状態の金属製外科用器具のアーク放電を防止 するバッグであって、外科用器具が収納される空間を構成する内面を備えた連続 面部材を有し、前記内面は、連続面部材に当たったマイクロ波を吸収し、吸収し たマイクロ波を輻射エネルギに変換するマイクロ波−熱変換器から成り、マイク ロ波−熱変換器は又、連続面部材に当たったマイクロ波の実質的に全部が前記空 間に入るのを防止していることを特徴とするバッグ。 41.マイクロ波−熱変換器は、第1のサセプタ材料及び第2のサセプタ材料を含 むことを特徴とする請求項40記載のバッグ。 42.マイクロ波−熱変換器は、サセプタ及びフェライトを含むことを特徴とする 請求項40記載のバッグ。 43.フェライトは、酸化鉄から成ることを特徴とする請求項42記載のバッグ。 44.マイクロ波−熱変換器は、磁性サセプタ及びマイクロ波反射材料を含み、磁 性サセプタよりもマイクロ波反射材料のほうが前記空間に近く配置されているこ とを特徴とする請求項40記載のバッグ。 45.磁性サセプタは、フェライトから成り、マイクロ波反射材料は、金属から成 ることを特徴とする請求項44記載のバッグ。 46.連続面部材は、プラスチックから成ることを特徴とする請求項40記載のバ ッグ。 47.前記プラスチックは、前記空間内に収納された外科用器具を見ることができ るようにすることを特徴とする請求項46記載のバッグ。 48.支持面上に置かれたトレーを有することを特徴とする請求項40記載の容器 。 49.トレーは、器具を受け入れる一又は二以上の区画部を有することを特徴とす る請求項48記載の容器。 50.前記容器上に配置された感温ラベルを有することを特徴とする請求項40記 載の容器。 51.前記空間内に所定の温度が達成されると、感温ラベルの色が変わることを特 徴とする請求項50記載の容器。 52.前記空間内に所定の温度が達成されると、感温ラベルに標識が現れることを 特徴とする請求項50記載の容器。 53.マイクロ波の照射を受ける収納状態の金属製外科用器具のアーク放電を防止 するカセットであって、第1の面部材と、ヒンジによって第1の面部材に取り付 けられた第2の面部材とを有し、第2の面部材は、ヒンジの周りに開放位置から 閉鎖位置に回動して第1及び第2の面部材が前記金属製外科用器具を収容する空 間を包囲するようになっており、第2の面部材は、第2の面部材に当たったマイ クロ波を吸収し、吸収したマイクロ波を輻射エネルギに変換するマイクロ波−熱 変換器から成り、マイクロ波−熱変換器は又、第2の面部材に当たったマイクロ 波の実質的に全部が前記空間に入るのを防止していることを特徴とするカセット 。 54.第1の面部材は、第1の面部材に当たったマイクロ波を吸収し、吸収したマ イクロ波を輻射エネルギに変換するマイクロ波−熱変換器から成り、マイクロ波 −熱変換器は又、第1の面部材に当たったマイクロ波の実質的に全部が前記空間 に入るのを防止していることを特徴とする請求項53記載のカセット。 55.マイクロ波−熱変換器は、フェライト材料及びマイクロ波反射材料を含み、 磁性サセプタよりもマイクロ波反射材料のほうが前記空間に近く配置されている ことを特徴とする請求項54記載のカセット。 56.マイクロ波反射材料は、金属から成ることを特徴とする請求項55記載のカ セット。 57.フェライト材料は、酸化鉄から成ることを特徴とする請求項55記載のカセ ット。 58.フェライト材料は、酸化鉄から成ることを特徴とする請求項56記載のカセ ット。 59.前記空間内で第1の面部材上に置かれたトレーを有することを特徴とする請 求項53記載のカセット。 60.トレーは、器具を受け入れる一又は二以上の区画部を有することを特徴とす る請求項59記載のカセット。 61.前記カセット上に配置された感温ラベルを有することを特徴とする請求項5 3載のカセット。 62.前記空間内に所定の温度が達成されると、感温ラベルの色が変わることを特 徴とする請求項61記載のカセット。 63.前記空間内に所定の温度が達成されると、感温ラベルに標識が現れることを 特徴とする請求項61記載のカセット。 64.金属物品のアーク放電を防止しながら金属物品をマイクロ波で滅菌する方法 であって、金属物品を材料表面で構成された空間内に置く段階と、前記材料表面 をマイクロ波にさらす段階と、前記材料表面に当たったマイクロ波の一部を前記 空間内で輻射熱エネルギに変換する段階と、金属物品を、これを滅菌するのに十 分な量の輻射熱エネルギにさらす段階と、前記材料表面に当たったマイクロ波の 実質的に全部が前記空間内に入るのを防止する段階とを有することを特徴とする 方法。 65.金属物品は、外科用器具と歯科用器具のうちいずれか一方であることを特徴 とする請求項64記載の方法。 66.前記変換段階では、前記材料中に存在するフェライトをマイクロ波にさらす ことを特徴とする請求項64記載の方法。 67.フェライトは、磁性サセプタであることを特徴とする請求項64記載の方法 。 68.前記防止段階では、フェライトを透過したマイクロ波の実質的に全部を反射 させて前記空間から遠ざけることを特徴とする請求項66記載の方法。 69.前記防止段階では、磁性サセプタを透過したマイクロ波の実質的に全部を反 射させて前記空間から遠ざけることを特徴とする請求項67記載の方法。 70.前記反射は、フェライトを透過したマイクロ波にさらされる金属によって行 われることを特徴とする請求項68記載の方法。 71.前記反射は、磁性サセプタを透過したマイクロ波にさらされた金属によって 行われることを特徴とする請求項69記載の方法。 72.前記変換段階では、前記材料中に存在する第1のサセプタをマイクロ波にさ らして熱を生じさせ、第2のサセプタを、前記第1のサセプタを透過したマイク ロ波にさらして更に熱を生じさせ、前記防止段階では、第2のサセプタが第1の サセプタを透過したマイクロ波の実質的に全部を吸収することを特徴とする請求 項64記載の方法。 73.前記変換段階では、前記材料中に存在する第1のサセプタをマイクロ波にさ らして熱を生じさせ、フェライトを、前記第1のサセプタを透過したマイクロ波 にさらして更に熱を生じさせ、前記防止段階では、フェライトが第1のサセプタ を透過したマイクロ波の実質的に全部を吸収することを特徴とする請求項64記 載の方法。 74.前記空間を気密封止する段階を有することを特徴とする請求項64記載の方 法。 75.外科用器具を収容したトレーを前記空間内に置く段階を有することを特徴と する請求項64記載の方法。 76.外科用器具が収納されている前記空間を気密封止する段階を有することを特 徴とする請求項75記載の方法。 77.前記空間は、乾燥した環境を構成することを特徴とする請求項74記載の方 法。 78.前記空間は、乾燥した環境を構成することを特徴とする請求項76記載の方 法。 79.前記材料をマイクロ波にさらす段階の実施中、金属物品は静止していること を特徴とする請求項64記載の方法。
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