JPH10508372A - 熱を発生させるための方法 - Google Patents

熱を発生させるための方法

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JPH10508372A
JPH10508372A JP7516793A JP51679395A JPH10508372A JP H10508372 A JPH10508372 A JP H10508372A JP 7516793 A JP7516793 A JP 7516793A JP 51679395 A JP51679395 A JP 51679395A JP H10508372 A JPH10508372 A JP H10508372A
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エス. ストリンガム,ロジャー
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Abstract

(57)【要約】 エネルギー源としてキャビテーションを利用すると、過剰のエネルギーが発生すると共に、元素の変素が起こる。具体的には、金属表面(26)の存在下、一過性気泡形成条件下で酸化ジュウテリウム(14)にキャビテーションを施すと、その金属表面で気泡が破壊し、熱の発生と水素同位体の変素がもたらされる。各種金属並びに温度、圧力、音響エネルギー(12)、音響周波数及び反応体の組成に関する各種変数を利用することにより、様々な結果を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 熱を発生させるための方法技術分野 本発明の分野は、金属格子内部の原子反応の結果として熱を発生させることに 関するものである。発明の背景 人口の増加や社会維持のためのエネルギー利用依存性の高まりに伴い、今日用 いられているものに代わるエネルギー源についての研究が鋭意なされている。そ の一つが、原子プラズマを磁場容器内に閉じ込める原子核融合法に向けられてい る。元素の核融合によって放出される高いエネルギーが、高エネルギー粒子及び 輻射線として実質的な熱の発生をもたらす。このエネルギー発生方法には大きな 魅力があるが、熱の発生を長期間維持することに成功しておらず、放射性の灰を 生成するので、この方法の将来の成功についてはなお未知数である。それゆえ、 この方法には多大な将来性が存在する一方で、しばらくはその成功にあまり頼る ことはできない。 また、核融合の別法として「常温核融合」が報告されている。しかしながら、 この方法は、文献では多少の疑いがもたれており、またその再現性についても信 頼性が示されていない。にもかかわらず、多数の研究者が水素の同位体の核融合 によってトリチウム、3He及び4Heの生成に伴い熱が発生しうることを示して いる。今日では、世界中の実験室において、電解条件下の金属格子内に水素同位 体が存在すると、その電解系に導入される熱量を上回る熱が発生すると同時に、 用いた同位体水素よりも原子番号の大きな元素が生成することを確立するに十分 な証拠がある。 現在までの常温核融合系は、信頼性の向上、運転操作の容易さ、特性決定が不 十分である物質への依存性を低めること、そしてエネルギー投入量に対するエネ ルギー生産効率の向上といったニーズに応えるものではない。発明の概要 水素同位体が吸着した金属表面において一過性のキャビテーション気泡(cavit ation bubble)を破壊させることによってエネルギーが発生する。気泡が破壊す る条件及び気泡の物質含有量を、系に導入されたエネルギーよりも多い熱量を発 生し、且つ、原子番号のより大きい及び/又はより小さい元素を生成するように 選定する。この系は、反応中、電磁力場又は音響場において維持することができ る。得られた熱は、熱受容体へ移行させること、又は別のエネルギー形態へ直接 変換することができる。この方法を実施するための装置を提供する。図面の簡単な説明 第1図は、熱発生のための装置の概略図であり、 第2図は、第1図に示した反応容器の拡大図であり、 第3図は、第2図に示した窓部及び関連要素を分解部品配列図として示した投 影図であり、 第4図は、本発明の装置の別の実施態様であり、 第5図は、流動交換流体を加熱するために複数のセルを使用するさらに別の実 施態様であり、 第6図は、電気発生を例示する別の実施態様であり、 第7図は、熱を提供するための小さなサイズの別の実施態様であり、 第8図は、反応体の断面図を図解したものであり、そして 第9a、b、c及びd図は、反応体の一部の拡大図である。具体的実施態様の説明 熱を発生させると共に、反応体として働く同位体水素及びその他の原子核より も原子番号の大きい及び/又は小さい元素を生成させるための方法及び装置を提 供する。この方法は、少なくとも一種の水素同位体の分子が吸着しているマトリ ックス、特に金属マトリックス中に高エネルギーの原子番号の小さい原子を指向 させることを利用する。エネルギーの発生効率並びに新規原子同位体生産の性質 及び効率の決定には相当数の変数が関与する。興味ある変数には、高エネルギー 気泡の生成の仕方、特に、一過性気泡の形成及び特性並びにそれらの固体表面に 対する破壊に関連する変数が含まれ、その変数として、気泡内部の組成の性質、 気泡の大きさ、気泡形成に用いられるエネルギー、気泡が形成及び破壊する温度 及び圧力、パルスの周波数、並びに気泡から出てくる粒子流の方向、が挙げられ る。その他の変数として、気泡が形成及び破壊する電磁力場、気泡が破壊する固 体表面、固体表面に吸収された元素の吸収又は吸着様式及び組成、固体表面の性 質、その形成及びその音響特性、並びに熱の使用の仕方、を挙げることができる 。(本発明では、吸着は、ジュウテリウムのような気体がパラジウムのような金 属に結合する仕方と見なされることが多いが、その気体原子は金属格子内に入っ てその格子内で相互作用する。事実上、気体原子は金属格子内に吸収される。用 語「吸収」によって格子内で起こる事象に対して何ら理論的基準を提供するつも りはなく、この事象を記述するには「吸収」の方が良いであろう。) 最初の検討事項は、気泡が形成される流体の組成についてである。大部分につ いて、その流体は、水素同位体:水素、ジュウテリウム及びトリチウム並びにプ ロトン、ジュウテロン及びトリトンを含むそれぞれの原子核を含む。また、他の 原子番号の小さい元素、例え ばリチウム(6)が、特にイオンとして存在してもよい。水素同位体は、二原子 分子として、すなわち別の原子、例えば、酸素、炭素、アルカリもしくは他の金 属、特にリチウム、ビスマス、カルシウム、水銀、ウラン、トリウム、等、窒素 、リン、ホウ素、第一及び第二列の、特に第1〜5欄の通常は非金属の元素、又 は水素化物を形成する金属元素に同位体が結合している分子として存在してもよ い。この組成物は、水素分子、ジュウテリウム分子、水、重水(酸化ジュウテリ ウム)、酸化トリチウム、炭素原子数1〜12のアルカン(メタン、ブタン、等 )、炭素原子数1〜12のアルカノール(メタノール、エタノール、ペンタノー ル、等)、シラン、金属水素化物、等を含むことができる。化合物の選択は、多 くの因子、例えば、この方法を実施する温度及び圧力、活性表面を維持し、また 表面の望ましくない被覆や腐食を防止するための表面の性質、等に依存する。用 いられる同位体が同じ又は異なる場合、個別の組成物又は組成物の組合せを採用 することができる。この方法の条件下では、組成物は気泡を形成することができ る移動性液体である。 これらの気泡は、一般に1サイクルの期間だけ存続しているため、一過性のキ ャビテーション気泡と呼ばれる。このため、気泡内に濃縮されたエネルギー密度 は気泡が繰り返し膨張及び収縮することなく表面に伝達される。この過程は、破 壊する気泡におけるエネルギー密度を、気泡の最初のエネルギーと比べて何オー ダーも高い、通常は10オーダー以上の大きさに増加させる。ほとんどの場合、 気泡は約1μm以上、約250μm以下、通常は約100μm未満であり、より 一般的には約10〜100μmの範囲にある。 核生成を提供するため、気泡の形成に用いられる液体を通常は脱気した後に適 当な気体を再注入する。不活性ガス、特に貴ガスを使用することが好ましく、原 子量が高いほど多量且つ遅い熱伝達を提 供する。好適な気体は水素、ジュウテリウム、窒素、ヘリウム、アルゴン及びキ セノン、特にアルゴン及びキセノンの単独物又は組合せである。減圧下で脱気す ることにより、次いで加圧気体を所望の圧力で導入し、実施の間、特定の圧力に 維持することができる。 気泡は、音響装置、機械装置、流体流動装置、等を使用して、様々な方法で発 生させることができる。気泡の発生は誘導圧力波によると便利である。音響装置 として、圧電振動子変換器又は他の発振電子装置もしくは機械的装置を利用した ソニケーターを使用することができる。別法として、フロースルー(flow-throug h)圧力差を提供するためのジェット装置、ベンチュリ管、多孔質装置、乱流を生 ぜしめるプロペラ装置、回転装置又は遠心装置、液圧ピストン、等を使用しても よい。本発明では気泡を形成させる具体的な方法は重要ではないが、エネルギー の制御及び気泡の形成を提供する上でソニケーターが特に便利であることがわか っている。複数の表面にキャビテーションを施すことができるように、例えば、 金属箔の両面をキャビテーション表面として作用させる装置では、一種又は二種 以上の装置を使用することができる。発生する音響波は非集中波であってもよい 。気泡発生に音響装置以外を使用する場合には、その他の装置と音響装置を併用 することによって、気泡のエネルギーを増大させることもできる。 流体の温度は入力から出力まで実質的に変動する。この系は相当量の熱を発生 するので、反応器内に存在している間には流体の温度は実質的に上昇する。流体 を流動させる必要はないが、反応器内が実質的に等温状態になるように液体から 熱を取り出す効率的な方法が存在するならば、その温度を維持するに最も便利な 方法は、反応器を通過する液体の流速及び反応器に入る液体の温度を制御する方 法である。所望の出口温度やその他反応に付随する変数に依存する が、流入する流体の温度は室温(20℃)から最高で約100℃以上、好ましく は約20℃〜80℃であることができる。この流入流体の温度は、流出する流体 の温度、用いた熱交換器、用いた組成物の性質、等に依存する。反応器温度を反 映する出口温度は約350℃よりも低く、約55℃程度の低い場合もあるが、通 常は約75℃よりも低くなることはなく、ここでもまた反応器や熱交換器の一般 的運転条件に依存する。この出口温度は約75℃以上、好ましくは約100℃以 上であることが望ましく、また一般には約250℃を上回ることはなく、通常は 約200℃以下である。反応器内の圧力は液相を維持するに十分な高さであるた め、反応器内の組成物の蒸気圧との関係で、反応器内の流体が到達する温度が高 いほど、該組成物を流体相として維持するのに要する圧力も高くなる。例えば、 酸化ジュウテリウムは、約350℃では、液相を維持するために約2×107P a(約200atm)を要する。従って、圧力は一般に約1×105(1atm )以上、通常は2×105(2atm)以上であり、また約2×107Pa(約2 00atm)、好ましくは約1.5×107Pa(約150atm)を上回るこ とはない。 気泡を発生させるためのエネルギー源を周期化させて、ある時間ではオンに、 また別の時間ではオフにすることができる。反応はエネルギー源を低下又は停止 した後でも継続することがわかっているので、エネルギーを取り出しながらエネ ルギー源を周期化することができる。サイクル中のエネルギー出力の変動度合い に依存して、そのオン−オフの期間は大きく変動しうるが、そのいずれの期間を より長くしてもよい。オン期間とオフ期間の時間比は約0.001〜1000: 1の範囲、通常は約0.01〜100:1の範囲、多くの場合約0.04〜10 :1の範囲にある。エネルギーを投入することなく反応を進行させることによっ て、エネルギー投入量に対 するエネルギー出力の比率を高くすることができる。 気泡の発生については、先に記載したように、ソニケーター(変換器)が特に 有用である。ソニケーターによって得られるエネルギーは、キャビテーション表 面において、約1W/cm2以上、多くの場合2W/cm2以上であり、また通常 は約10W/cm2を、さらには約5W/cm2を上回ることはなく、一般には約 1、通常は3W/cm2よりも高い。その周波数は、通常は約5Hz以上、さら に一般的には約10Hz以上であり、また1MHz以上に至ることもあるが、一 般には約0.1MHzを、通常は約10KHzを上回ることはない。興味ある範 囲として、5Hz、通常は10Hz〜10KHz、及び40KHz〜約0.1M Hzが挙げられる。この周波数は気泡の大きさに影響を与えるので、気泡のエネ ルギー密度や破壊時に散逸するエネルギーを、変換器のエネルギー、変換器の周 波数及び流体の温度によって制御することができる。従って、これらの因子は、 気泡が破壊するエネルギーを制御する際に相互作用的となる。 ソニケーションに関連する他の変数として、周期化のスケジュールが含まれる 。各サイクルは約0.1〜1200秒であり、その時間の10〜95%をオン、 残部をオフとする。各サイクル又はサイクル成分についてより複雑な不均等な時 間パターンを採用してもよい。最高音響出力振幅は一般に約1〜50、通常は約 5〜20、そして好ましくは約3〜6atm(×105Pa)/cm2の範囲にあ る。気泡が破壊するエネルギーは金属の表面を物理的に侵食する恐れがあるため 、反応器を運転する際にはこのことも考慮する必要がある。表面の性質、侵食を 受けずに破壊する気泡の力に耐える能力、交換しやすさ、及び表面のコストに依 存して、固体表面の交換頻度を少なくすること及び長期間の運転で熱を発生させ る上でのシ ステムの効率を妥協させることができる。 音響エネルギー投入量とマイクロ核融合装置において発生した過剰熱量との間 には、一過性のキャビテーション気泡(TCB)と過剰熱量との結合を示す相関 関係が存在する。反応器内の低い及び高い外圧では、過剰熱はほとんど発生しな い。低い圧力では、気泡の形成は抑制され、いずれの場合も有効なTCBの形成 はない。このTCBの形成及び過剰熱の発生は、反応器に投入される及び反応器 内の音響エネルギー及び温度によって決定される。 波の方向が気泡の成分の流れの方向に影響を及ぼしうることがわかっている。 それゆえ、音波面を固体表面に対して平行に向け、気泡流の固体表面に向かう主 方向を提供する必要がある。本発明の方法は、気泡内容物を金属中に向かわせる 激しい破壊を付与する非対称一過性キャビテーションを提供するように設計され ている。 反応容器は電磁場の存在下に維持することができる。電磁場は電場又は磁場に よって発生される。電磁場は二つの電極を使用することによって発生させること ができる。これら電極の一方は音波を伝達するための金属板であることができ、 またもう一方は、固体表面の観察及びエネルギーの固体表面への伝達を可能にす るグリッド状又はメッシュであることができる。5〜100ボルトの範囲の電場 を使用することができる。別法として、電磁場を二極のマグネットで維持するこ ともできる。電磁場は一般に約100〜10,000ガウス、より一般的には約 1000〜6000ガウスである。 固体キャビテーション表面を提供する部材は、薄膜、箔、板、粒子、グリッド 、メッシュ、例えば、「木様」構造を有するもの、例えば、スチールウール、等 、多くの形態をとることができる。その表面は、平滑面、ひび割れ目、腐食面、 スパッター処理面、等であることができるが、好ましくは気泡核形成性の隙間を 有する。この 水素同位体吸収性材料は、単独材料として使用しても、またセラミック、耐熱性 プラスチック、合金、等の別の材料の表面に塗布してもよい。表面は、水素同位 体を吸着又は吸収することができる金属を含む。この金属として、周期律表の第 4族及び第8族の金属(安定同位体)が含まれる。具体的な金属として、パラジ ウム(Pd)、ウラン(U)、トリウム(Th)、チタン(Ti)、バナジウム (V)、クロム(Cr)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、ハフニウム(H f)、白金(pt)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、アルミニウム( Al)、ニッケル(Ni)、ビスマス(Bi)、鉄(Fe)、モリブデン(Mo )、タングステン(W)、等が挙げられる。この金属は純金属又は合金、例えば 、スチール、ステンレスもしくはカーボン、又はランチニドのような金属混合物 、例えばアルミニウムランチニド、少量のセリウム及びサマリウムを大量のニッ ケル、V5Fe、等のような金属と一緒に含むミッシュメタルであることができ る。これらの金属は、パラジウムからチタン、ジルコニウム、バナジウム、モリ ブデン及びタングステンにかけて高原子価、高比率の水素同位体吸着及び吸収を 可能にすることが望ましい。 反応器の容積は、気泡の形成の仕方、気泡の形成に利用できるエネルギー、気 泡の所望の大きさ、熱伝達効率、熱伝達の仕方、等に依存して幅広く変化しうる 。一般に、気泡の出発部位からそれらが破壊する表面までの膨張又は移動距離は 、約500μを越えない、好ましくは約250μを越えない。それゆえ、気泡発 生装置と破壊部位との間の液体膜は一般に薄いものである。破壊する気泡の直径 は一般に約1μm未満から1cmを越える範囲にあり、より一般的には約1μm 〜50μmの範囲にある。さらに、容積を増加し、且つ熱伝達性を高めるため、 流体が格子の周囲に存在することができ る。一般に、格子面積との関係において、その容積は1cm2当たり0.02〜 10mL、より一般的には約0.2mLである。全体の循環容積は、通常、1c m2当たり約0.5mL以上、より一般的には2mL以上であり、そして利便性 及び所期の用途の一方以外に上限は何ら存在しない。 一過性の気泡形成の開始時間前又は開始時間中、水素同位体ガスは格子表面に 吸収されている。水素同位体は、表面の性質に依存して各種の方法で表面に存在 させることができる。いくつかの金属、特にパラジウムやチタンのような金属は その表面に水素同位体を吸収するので、さらに新たなエネルギーは不要である。 別法として、格子表面を一つの電極とし、流体が水素同位体原子のソースを含む ことができる、電気分解を実施してもよい。吸収を提供するための別の方法とし て、加圧下で、又は冶金学的製造方法等において、充填する方法が挙げられる。 金属表面は、酸化物の形成のような化合物の形成を提供すること、或いは酸化 物として最初に形成されることができる。酸化物は反応を遅延させる傾向がある ので、より遅い反応が望まれる条件下では、酸化物の形成を有利に使用すること ができる。 本発明の方法を実施する上で重要な要素は、(格子)破壊性気泡表面、一過性 気泡形成のソース、及び気泡形成性流体である。例示目的として、その流体は脱 気した酸化ジュウテリウムであり、これにアルゴンのような一原子不活性ガスを 添加したものと仮定する。流入する流体の圧力及び温度を決める。反応器の容積 、その反応器を占有し且つ気泡形成を受ける流体部分の他、反応流体の全容積に ついても選定することができる。ここで、この全容積は反応器容積の2〜100 倍、より一般的には3〜10倍であることができる。反応流体の流動を仮定し、 流体の循環を始めることができる。 水素同位体が流体中に存在する場合、電気分解を開始して、格子破壊性気泡表 面に水素同位体を吸着又は吸収させることができる。次いで、ソニケーターを用 いて、一過性気泡形成を提供することによって、気泡形成を開始することができ る。次いで、音響密度、パルス周期及び電力振幅を、一過性気泡に望まれるエネ ルギーを提供するように設定することができる。その後、反応を、エネルギー、 系の性質、等に依存して、十分な時間、通常は約1分以上、一般には約5分以上 、場合によっては2週間以上進行させる。 各種の装置を熱発生と組み合わせて使用することができる。反応器の、特に一 過性気泡発生装置の反対側に取り付けることができる熱電装置を使用することに よって、熱を直接に電気に変換することができる。電気を発生させるために用い ることができる各種装置として、熱電子電池、ゼーベック装置、バイメタルモー ター装置、等が挙げられる。別法として、同心管であることができる熱交換器を 使用し、反応器からの流体に熱受容性流体を通過させることができる。また、熱 受容性流体のための羽根を含有する浴において反応器からの流体に羽根を通過さ せ、該浴を一定温度に維持することもできる。その他、様々な熱交換機構を採用 することができる。別法として、流体を液体又は蒸気として使用し、各種の機械 装置、例えば、タービンを駆動させて、機械的又は電気的エネルギーを直接得る こともできる。その場合、反応器内で発生した熱の全部又は一部は散逸しうる。 図面において二種類の系について考察する。第一の系は、ソニケーター又はエ ネルギー変換部には軽水を使用し且つ反応系には重水を使用する二元系である。 重水が熱を発生させる。第二の系では、ソニケーター及び反応系の両方において 重水を働かせる一元系を使用して熱を発生させる。 本発明をさらに理解するため、ここで図面について説明する。第一の選択的実施態様 第1図に示した装置要素は、熱量測定に便利なサブグループ又はシステムと呼 ばれる部品にまとめることができる。これらの部品を以下の通り。 ・熱電対148及び149により監視される要素18、20、22、26、36 、38、39及び42で構成されている反応容積部14。 ・熱電対152及び151により監視される要素12、22、8196、97、 98、99及び100で構成されているソニケーション容積部16。 ・熱電対154により監視される要素52、54、56及び44で構成されてい る反応容積部熱交換器162。 ・熱電対155により監視される要素70、77、79及び83で構成されてい るソニケーション容積部熱交換器163。 ・反応容積部システムポンプ165は要素50であり、且つ熱電対150及び1 48により監視される。 ・ソニケーション容積部システムポンプ164は要素72であり、且つ熱電対1 53及び152により監視される。 この現象のための環境を創出するための実験装置は、キャビテーション気泡が 長期間にわたって発生できるように適切な外圧及び温度を維持する二つの密閉循 環装置から成るものとする。その大きい方の装置はソニケーション装置であって 、その内部には、第1図に示したように15Lの熱交換器83を介して水が循環 している。ソニケーション装置内でのキャビテーションを減少させるために空気 又は窒素65による外圧を維持し、反応容積部14により多くの音響エネルギー を導入させた。この後者の装置はソニケーション容積部16と同軸関係にあり且 つその上部に配置されている。これら二 つの装置の二つの溜は、1mm(40ミル)のステンレススチール製ディスク2 2によって分離されている。15mLの反応溜18の内部には、3.3Lの熱交 換器162を介して流量計51によって300mL/分の速度で重水を循環させ た。一過性キャビテーション気泡の特性を最適化する反応容積装置内の値になる ように気体の外圧を調整した。直径7.5cmの二つの同軸の音響的に接続され た装置を定常状態の温度条件下で運転した(最初の始動期間後の入力及び出力を 定常状態に維持する)。反応溜18にはパラジウム箔26を含有させた。二つの 装置内の様々な点において臨界温度を監視し、全エネルギー入力及び出力を時間 と共にトラッキングした。20KHzに調整した64mm(2.5インチ)のチ タン製音響ホーン12によって音響場を発生させた。Pd箔26に伝わる音響エ ネルギーは約3ワット/cm2であった。ソニケーション装置及びホーンの収容 体は厚さ1.27cm(1/2インチ)の膨張性のアルミニウム製スプリット滑 動性シリンダー96及び97であり、また反応容積部は厚さ約1.9cm(3/ 4インチ)のステンレススチール製リング20とした。これは、第1図において ソニケーター容積部の特別な形状を説明するものであり、ホーン12をステンレ ススチール製分割ディスク22に対して移動させて、反応容積部に伝えられる音 響エネルギーをより良好に制御することができる。 圧力ゲージはTIF Instrument社製のデジタル式複合ゲージとし 、76.2cm(30インチ)Hg(60psig)の圧力を測定した。気体混 合器46及び66は25mLのパイレックス(商標)バルブとした。反応容積部 内の一種又は複数種の気体はジュウテリウム62及び/又はアルゴン64とした 。ソニケーション容積部内の気体は窒素65とした。アクリル製本体とステンレ ススチール製浮きを有する流量計はKey Instrument (Trevose,ペンシルバニア)とした。 Micro Pumps(Concord,カリフォルニア)製の循環ポンプ 50及び72を、テフロン(商標)製ギア及びステンレススチール製本体(部品 、07002−23)に可変速モーター(部品07002−45)を結合させた もので駆動させた。循環重水に晒されるポンプ内部の材料はテフロン(商標)及 びステンレススチールとした。バルブはGaltek社製FEPテフロン(商標 )とし、管及び継手についても同様とした。熱電対は、871番出力熱電対読取 り装置及びHH20SWマルチプローブスイッチボックスを具備したOMEGA 製タイプKとした。循環重水に晒される反応容積部内部材料はFEP及びステン レススチールとした。入力ポート及び出力ポートには装置全体に使用したFEP 管用のテフロン(商標)継手を供給した。 反応容積部の電気絶縁は、第2図に示したテフロン(商標)製ガスケット10 8を用いて行い、反応容積部14と分割ディスク22を6本の12.7mm(1 /2インチ)のナイロン(商標)製ボルト38でソニケーション容積部に挟み込 んだ。ソニケーション容積部16は63.5mm(2.5インチ)のホーン12 を収容するようにアルミニウムブロックから機械加工した。反応容積部14のた めの熱交換器162は、軽水冷媒56のためのスターラー54を具備したポリエ チレン製容器とし、反応容積部14からの高温の重水を受容した後、約3.2m m(1/8インチ)のステンレス製熱交換器コイル要素44を通過させ、その後 反応容積部に戻す。ソニケーション容積部のための熱交換器163は、軽水冷媒 70のためのスターラー77を具備したポリエチレン製容器83とし、ソニケー ション容積部からの高温の軽水81を受容した後、約6.35mm(1/4イン チ)の銅製熱交換器コイル要素79を通過させ、その 後ソニケーション容積部に戻す。 装置を最初に洗浄し、次いでボルトで一緒に締結し、そしてその反応系をジュ ウテリウム又はアルゴンで加圧して気密性や漏洩を調べた。装置の気密性が十分 である場合、その反応容積部のループに重水121を加えて循環させ、系内に残 存するすべての気泡を気体混合バルブ46へ除去した。水をソニケーターループ に加えてそれを窒素65で加圧する工程を次の工程とした。その目的は、ソニケ ーション容積部81におけるキャビテーションを減少させることとした(ステン レススチール製ディスクに送られる音響圧は、高い外圧によって気泡形成が抑え られるので、ソニケーション容積部ではキャビテーションによる損傷を発生しな かった)。予備加熱した水を二つの熱交換器162及び163に充填することに より、装置の温度を運転温度に近づけた。どちらの熱交換器もスターラー54及 び77で攪拌した。二つのポンプ50及び72のスイッチを入れ、重水及び軽水 をそれぞれの系内で循環させた。この時点で、反応容積部に適当な外圧になるま で気体を充填し、次いで、その初期温度を測定し、ソニケーター78のスイッチ を入れ、時間を記録し、そして実験を開始した。 第3B図は、第1図の反応器の詳細部である。ステンレススチール製反応容積 部20は、ポート40を介して見ること及びFEP封止窓部42を支持すること ができるようにアルミニウムを機械加工した上部36から成る。その封止は「O 」リング110でできている。その底部は、「O」リング111及び112で封 止された二つの絶縁製FEP平坦ガスケット108を有するステンレススチール 製ディスク22である。窓部36は、「O」リング109によって衝撃吸収され るステンレススチール製リング39を介して反応容積部に締結されている。 第3A図は反応容積部を示す。ポート部113及び114に電極32を通す。 電極32の一方を、FEP絶縁体25で装置残部から絶縁されているグリッド2 4に接続する。電極32の他方をステンレススチール製ディスク22に接続し、 これを他方の電極とする。 ナイロン(商標)製ボルトを用いて、反応容器を一緒にし、装置の残部にクラ ンプで締結する。反応容器の排出口は28、供給口は30である。 ここで第4図を参照しながら、上記常温核融合装置の選択的実施態様を以下に 説明する。 この特定の実施態様では、反応容器218の内部で発生した熱が熱交換液体2 81に包囲される。 第4図に示した装置は、反応容器218に隣接した位置にあって冷媒281中 に浸漬されている圧電性結晶又はセラミックのソニケーター276を含む。この 特定の冷媒281は、主要実施態様に記載した冷却装置と同等なものである。し かしながら、この特定の実施態様では、冷媒は反応容器及びソニケーターを完全 に包囲しており、単にその下方に存在するものではない。同様に、冷媒用ポンプ 272がこの冷媒281の内部及び外部に水を循環させる。収容容器212の内 部には、主要実施態様と同様に、適当な熱交換器等を構造物へ固定することがで きる。(収容容器212は、構造物全体を一つの容器内に収容できることを示す 記述的意味において用いられる。)反応容器218はこのような収容容器の中心 に位置し、その収容容器の内部で冷媒281がそれを包囲している。 収容容器の中には制御心棒214が入れられ、これを用いてソニケーター27 6に至る適当な導線216のための導管手段を提供する。その他の制御装置、例 えば、温度指示装置225及び圧力指示装置224を、必要な電気リード線と共 に制御心棒214に隣接し て配置することができる。 酸化ジュウテリウムとジュウテリウムを反応容器218に供給するため、反応 容器に導管228及び230を設ける。これらの導管は、必要であれば主要実施 態様における導管と同様に使用して、反応容器内の熱をある程度制御することが できる。反応容積部218の中の液体はポンプ250によって循環し続けられる 。反応容積部218で発生した過剰の熱は、収容システムの流体281と交換さ れる。他方、主要実施態様におけるよりも多少多い熱量で構造物を保持すること が適当な場合があり、よって冷媒281に依存する。その場合、ポンプ272に よって水又は伝熱物質が収容容器に循環できるように冷媒281に導管274及 び戻り管278を設けることができる。最後に、ソニケーター276に適当な電 源227を設ける。第一の選択的実施態様の運転 選択的実施態様の運転は主要実施態様の運転に一般に従う。Pdウール又は線 材226の表面でキャビテーション気泡の相互作用により反応容積部218にお いて発生した熱は、ポンプ250によって循環している液体及び薄い壁242を 通して迅速に取り出される。熱交換液体は熱交換コイル279(スペースヒータ ー)を通して循環される。液体の循環はポンプ272により行われ、導管274 及び278を介して高温の液体281が低温の液体に交換される。第二の選択的実施態様 ここで第5図を参照しながら、協奏的に作用する閉鎖系である複数の小装置3 02から成る第二の選択的実施態様のマイクロ核融合装置を示す。これらの装置 は、流動パイプシステム300におけるすべての小装置で発生した合計の熱を取 り出し、流体381において循環させ、そしてその熱をいくつかの特定の目的に 使用する。反 応容器318の内部で発生した熱は、先に記載した技術に従う。音響エネルギー は、電線管301により圧電性結晶376によって供給される。電線管はまた、 すべての小装置の熱伝達を制御するために温度情報をソニケーション制御装置3 78に伝達する。この結晶376は、容積部318内の酸化ジュウテリウムと接 触している金属膜322に結合されている。また、容積部318内には、発熱核 融合事象のための表面と格子を提供するパラジウム製線材又はウール326が含 まれる。ねじ込み六角封止ナット310によって音響膜322を「O」リング3 07を介して反応容積部の本体342に対して封止する。この容積部318には 充填口330と圧力開放弁393が設けられている。これらの小装置をねじ込み 要素346及び「O」リング305を介して管又は熱流動パイプ300の中に封 止する。第二の選択的実施態様の運転 第二の選択的実施態様の運転は、第一の選択的実施態様の運転に一般に従う。 Pdウール又は線材326の表面でキャビテーション気泡が相互作用することか ら反応容積部318の内部で発生した熱は、壁部342を通して迅速に取り出さ れる。302に含まれる液体は、反応容積部318に含まれる線材326から液 体への対流にまかせられ、その後、本体342の壁を通る。ここでは、熱は循環 液体381に伝達され、そして使用地点まで運搬される。まとめると、核融合事 象により発生した熱は、弁371によって制御された速度で液体381を循環さ せているパイプ300によって、第一の選択的実施態様の場合と同様の装置へ伝 えられる。パイプ300に埋め込まれている小さなマイクロ核融合セルが一定で 均一な熱を循環液体へ提供するように働き、これをユーザーにとって利益のある 下流のどこかの地点で抽出した後、再加熱、再利用のために低温の 液体として戻すことができる。第三の選択的実施態様 ここで第6図を参照しながら第三の選択的実施態様である核融合装置を説明す る。この実施態様では、反応容器418の内部で発生した熱を、パラジウム格子 426と熱交換流体470との間で発生する差熱を利用した熱電装置402(T ED)によって電気又は電流に変換する。TED402は、一連の配置である第 6図に概略的に示した形状をとることができる。第6図では、二つの要素426 及び442の間に温度勾配が存在する。第6図に示した装置には、反応容積部4 18の壁部を形成する金属膜422の表面に取り付けられたソニケーター476 が含まれる。この反応容積部418は、絶縁箱412に含まれる熱交換液体47 0の中に浸漬されている。 装置全体は箱412の中に収容されており、すべての因子(キャビテーション 、エレクトロニクス及び格子事象)によって発生した熱の大部分を捕捉する。ソ ニケーター476は、電源及びソニケーター制御装置424並びに温度検知制御 装置425と同様、遮蔽体497によって液体470から保護されており、内部 の電気部品が乾燥状態に保たれる。TED402は、パラジウム426及び外壁 部447から成る封止された容積部であり、ジュウテリウムの気体462を充填 することができる。反応容積部は収容容器412の中心部に位置されており、収 容容器内部では熱交換液体が包囲している。収容容積部の中には、ソニケーター 476の電気入力に至る適当な電線管416のための導管手段を提供するために 用いられる心棒414が導入されている。別の導管466は、(1)パラジウム 格子においてジュウテリウムを平衡圧に維持するために反応容積部418とTE D容積部447の両方にジュウテリウムの圧力をかけられる機能、及び(2)リ ード線406によって収容容器412及 び447の外部に電気エネルギーを伝えるための導管として作用できる機能、を 発揮する。TEDによって発生したエネルギーは、リード線406によって収集 、分配装置444に運搬される。実施上の問題として、圧力及び温度を測定する ための別の制御装置を導管466又は414のいずれかの近辺に配置してもよい 。 酸化ジュウテリウムを反応容積部418に提供するために、導管466を使用 してもよい。反応容積部418を通る酸化ジュウテリウムの循環は、418内の 高温の液体が上昇して容積部446に入り、次いで冷却した後に導管430を通 って沈降し、底部を通り反応容積部418に移動して戻るという対流による。装 置の温度は、キャビテーションにとって最適な環境を維持する定常状態に制御さ れる。ポンプ472によって導管478及び474を通して熱交換のために外部 環境へ循環することにより流体470を低温に維持することが適当な場合もある 。第三の選択的実施態様の運転 この選択的実施態様の運転は、第一の選択的実施態様の運転に一般に従うもの であるが、この場合には、反応容器418の近くでソニケーターを運転すること により、パラジウム面を有する熱電装置TED402においてマイクロ核融合を 起こさせている。マイクロ核融合が起こるとTEDの高温接合部426において 温度が上昇し、装置内に電流が発生する。このような電流をリード線406によ り引き出す。TED収容容器447の中では正のジュウテリウム圧力を維持する 。第四の選択的実施態様 ここで第7図を参照するが、第四の選択的実施態様においては、ポンプ602 によりD2Oを導管606及び608を通して反応器600内に循環させる。導 管606及び608が反応容積部604 に注ぎ込まれるところに、ソニケーター610及び612によって発生する音響 場の外側にヒーター614及び616が配置されている。反応容積部604の上 方及び下方に、ソニケーター610及び612が存在する。反応容積部604の 内部には、金属格子618が配置されている。このD2Oは、反応器600から 導管620及び622を通って流量計624を介してバブラー626の中に流れ ていく。加圧装置628によってバブラー626及び反応器600の圧力を制御 する。D2Oをポンプ602に流し戻すことにより、反応器600の中に再循環 させる。 第8図には、反応器600の断面図が略図で示されている。反応器600は上 部アルミニウムリング632及び下部アルミニウムリング634を有する。上部 ソニケーター612及び下部ソニケーター610を使用し、金属箔618の上部 及び下部に一過性気泡を形成させる。この金属箔618は反応領域604の中に 配置される。この反応領域604は供給口604及び606並びに排出口620 及び622を有する。入ってくる液体を所望の温度に加熱するためのヒーター6 36及び638が設けられている。下部及び上部の金属(例、ステンレススチー ル〔S.S〕)電極640及び642を絶縁するために上部及び下部のリング状 絶縁体636及び638をそれぞれ設ける。これらの電極はまた、反応器容積部 604においてソニケーターから流体へエネルギーを伝達する働きもする。これ ら電極640及び642を回路644に接続し、反応進行中には連続電場を供給 する。 反応器のさらに詳細部を第9a図、第9b図及び第9c図に示す。 以下の実施例は例示のために提供されるものであって、限定を意図するもので はない。実験 使用した装置は第1図に記載したものと実質的に同じとした。この装置は二つ の閉鎖循環装置を含み、その中で適切な外圧及び温度を維持して定常状態の条件 において長期間にわたりキャビテーション気泡を発生させた。音響発生装置を2 0KHzで運転し、パラジウム箔表面での平均強度が約3W/cm2、振幅が約 3atmである非集中音響場を提供することによって、パラジウム箔の表面で気 泡を発生させた。 ソニケーターを含む容器は、600mL/分の速度で15Lの熱交換器を介し て水を循環させた。ソニケーター流動装置内の外圧を窒素で約6×105Pa( 約6atm)に維持し、この装置内でのキャビテーションを減少させた。反応容 器内の流体とソニケーション容器内の流体とを1mmのステンレススチール製デ ィスクで分離した。この反応器内の反応容積部は15mLとし、そして反応媒体 を300mL/分の速度で3.3Lの熱交換器を通して循環させた。その反応容 積装置において気体の外圧を変化させた。20KHzに調整した64mmのチタ ン製音響ホーンによって音響場を発生させた。ソニケーション容器は厚さ13m mのアルミニウム製シリンダーとし、一方で反応器は厚さ19mmのステンレス スチール製シリンダーとした。反応容器の内壁はFEP又はステンレススチール のいずれかとした。反応容積部の電気絶縁はテフロン(商標)製ガスケットを使 用して行い、反応容積部及びディスクをソニケーション単位装置に挟み込んだ。 パラジウム箔は、50×50×0.1mm(Johnson Matthey Chemicals社)、重さ3g及び純度99.9975%とした。その箔を 、角部をFEP支持体でステンレススチール製ディスクに平行な平面において保 持することにより支持した。使用した重水は、純度99.9%とし、使用前に脱 気してジュウテリウム及び/又はアルゴンで加圧した。 このジュウテリウムは14ppmの4Heを含むことが示された。 この方法を実施する際には、装置をまず洗浄してから一緒にしてボルトで締結 した。次いで、その反応装置をジュウテリウム及び/又はアルゴンで加圧し、気 密性及び漏洩について検査した。次いで、反応器と循環装置に反応媒体を加え、 望ましくない気体の気泡を気体混合バルブの気体相へ運搬し、そこでその気泡を 除去した。次いで、ソニケーター装置に水を加え、窒素で加圧した。次いで、そ の装置の温度を、予備加熱した水を二つの熱交換器に充填し、その水を熱交換器 内で攪拌することによって、運転温度に近づけた。次いで、ポンプのスイッチを 入れ、二つの装置において流体を循環させた。次いで、その反応容積部をジュウ テリウム及び/又はアルゴンで加圧した。ここで、別々の実験には異なる外部気 体圧力を採用した。装置を加圧した後、その初期温度を測定し、ソニケーターの スイッチを入れ、そして実験を開始した。各実験において、熱電対を使用して各 部品の温度を測定した。各実験の最初の2〜3時間は、どの部品の温度も上昇し 、その後装置が定常状態に近づくにつれて平準化してきた。1回の実験では装置 の各部品からの熱出力を測定することによる定常状態測定技法によって過剰の熱 量を測定した。以下の表は、いくつかの検討の結果を示すものである。 (a)実験K及びCは軽水及び水素の実験であり、その他はすべて重水である。 (b)実験AはTCショートにより低い出口温度Tを読み取った。新規Pd箔を 使用した。 (c)空気から試料バルブ中への4Heの拡散は最大0.02μLである(雰囲 気中の4Heの分圧)。 (d)この実験は72時間とした。その他はすべて24時間とした。 (e)実験Nで用いたD2は12ppmの4Heを含有した。 (f)U.S.Bureau of Mines(アマリロ、テキサス)で実験 した試料。その他はすべてS.R.I.(メンロ パーク、CA)で測定した試 料。 重水−ジュウテリウム系の実験後には、多くの場合、パラジウム箔が変色、変 形していることが認められ、場合によっては箔の一部が溶融し、相当な変色と直 径約5mmの顕著な穴の両方を示した。定常状態における熱エネルギーの出力( 24〜72時間にわたり約400ワット)を監視すると、重水−ジュウテリウム 系の実験は、対応する軽水−水素系の実験よりも100ワット程度高い出力エネ ルギーによって特徴付けられることが示された。重水系の実験I、J、L、M、 R及びSを軽水系の実験Kと比較すると、重水系の実験A及びBを軽水系の実験 Cと比較した場合と同様に、過剰熱量と4He生成量との間に相関関係が示され る。 生成した4Heを測定するため、各重水系の実験終了時に反応容積部装置内の 分離弁の間に、二つの分離弁と気体シリンジ口を具備した35mLの気体サンプ リングバルブを挿入した。このサンプリングバルブに気体の一部を移した。次い で、湿った気体を含有するバルブを装置から取り外し、そしてその気体の1〜3 mLをシリンジ口を介して逆止め気体シリンジへ移した。次いで、気体逆止めシ リンジの気体を質量分析計の導入口に注入して分析した。質量分析計には1μ1 の純粋4Heを直接注入し、およその定量標準として使用した。質量分析計の分 解能は約0.01質量単位であった。この分解能は質量ピーク4HeとD2を容易 に分離した。アルゴン及び/又はジュウテリウム由来の4Heによる気体の汚染 の可能性は少ない。なぜなら、熱が発生しなかった実験では4Heが検出できな かったからである。パラジウム箔の分析 MS分析で認められた4Heによって過剰熱のすべてを説明することはできな い。パラジウム格子内でDD核融合現象が起こった場合には、続いてそのDD核 融合現象によってエネルギーを受けた別の核融合現象が恐らくは存在し、パラジ ウム格子の同位体分布に多少の変化を生じさせ、何らかの変素も起こりうる。キ ャビテーションに晒されたパラジウム格子内の変素というような過剰熱Q(X) が発生する別の可能性は、暴露されたパラジウム箔を誘導結合プラズマ質量分析 計(ICP−MS)を用いて分析することによって見い出すことができた。独立 した実験室で、1質量単位の分解能を有するPerkin Elmer Sci ex Elan 500 ICP−MSを用いてキャビテーション暴露前後のパ ラジウム試料について比較分析を行った。この分析は、金属パラジウム格子試料 の反応前後での変化を調べるものであり、上記検討完了後6ヵ月実施した。 実験I、J、K、L、M、R及びSで用いた99.9975%の純度を示すパ ラジウム箔は、72種の元素について販売業者により保証された元素分析を受け たものであった。この特定の分析で興味ある格子不純物は、3ppm未満のロジ ウム、1ppm未満の銀、及び1ppm未満のカドミウムであった(保証された 元素分析の検 出レベル以下)。ICP−MS分析は、パラジウム同位体の質量と同等の質量を 有するパラジウム箔格子内の金属の同位体濃度の小さな差を測定した。2種のパ ラジウム試料を、反応前は0.024g及び反応後は0.022gを硝酸に溶解 して分析した。 興味ある質量範囲にある疑わしい安定な変素同位体の一部は、パラジウム箔の 高濃度の安定同位体によって分析が妨害される。格子におけるパラジウムの変化 から発生する可能性のある安定な変素物や存在しうる不純物は、Pd同位体濃度 が高いために、妨害されて低濃度の変素物又は不純物のICP−MS分析になる 。Pd質量数100よりも低く且つ質量数112よりも高い低濃度の同位体は分 析することができる。未処理パラジウムと比較した場合に絶対的に過剰であるこ とがわかる唯一の同位体がCd114である。より低い右側におけるストリップ が変素分析の範囲を画定する。 反応前及び反応後の二つの溶解パラジウム試料のイオン計数の小さな差が、パ ラジウム同位体によって妨害されない同位体について唯一測定可能であった。パ ラジウム同位体分布における何らかの変化を測定することは興味あることである が、これらの変化はパラジウムが豊富な系では小さすぎるので検出不可能である 。この妨害により、起こりうる変素の検出が二種のカドミウム同位体Cd112 及びCd114に限定され、同位体Cd113及びCd116は変素候補物には なりそうになかった。同位体Cd114についてだけは、イオン計数の差が30 ±10イオン計数と等価になり、分析結果として統計的に有意であった。 反応を受けたパラジウム箔と受けていないパラジウム箔において見つかった妨 害されなかったカドミウム同位体のICP−MS分析を表2に示す。第1欄は、 カドミウム同位体を生成する高温α粒子又はジュウテロンとパラジウム格子同位 体との核融合反応のリストである。第2欄は、試料を溶解するために用いた酸の イオン計数である。第3欄は、キャビテーション過程を受ける前のパラジウム箔 のイオン計数である。第4欄は、キャビテーション過程を受けた後のパラジウム 箔のイオン計数である。 第5欄は、第4欄と比較した場合に一緒に取られる第2欄及び第3欄の間のイ オン計数の変化である。(イオン計数の変化は、パラジウム箔におけるカドミウ ムのppm値に近いものである。)分析の際には測定されなかったCdとPdの 相対感度は、それぞれの相対平均イオン化電圧に関係する。 第6欄はカドミウム同位体のリストである。第7欄は安定なカドミウム同位体 の一部の天然存在量である。金属同位体のイオン計数は、表1の実験I〜Sの前 後において、3gのパラジウム箔に存在するppm濃度に近い値である。反応試 料にはCd116は認められず、またCd112及びCd113についてはあっ たとしてもほんのわずかな量であった。この分析では、30±10計数のレベル でCd114が実際に認められ、この値は、未反応パラジウム試料と比較した場 合に反応試料中約30±10ppmに相当する。 上記の結果は、重水−ジュウテリウム系の実験が推移する際に系内でカドミウ ム汚染物が再分配されたことが原因になっている可能性がある。このような汚染 が存在するならば、すべてのカドミウム同位体が増加したはずである。具体的に は、同位体Cd116の量がわかれば、この分析結果を汚染で説明することがで きる。反対に、Pd112同位体はまったく存在しないので、反応後試料におい て パラジウムの変素過程を通してCd116が生成したことはありえない。後者が 事実であった。同位体Cd116のICP−MSイオン計数に測定可能な差がま ったくなかった。Cd116の存在なしにCd114が存在することは、カドミ ウム汚染源ではなく変素機構を示している。 次の検討では、パラジウム箔とチタン箔を使用し、チタン箔の大きさは50m m×50mm×0.2mm(〜2グラム)とした。採用した手順は上記の通りで あり、具体的条件については下記の表に記載した通り。 上記の結果はいくつかの因子を例示している。第一に、各種形態のエネルギー として系に供給された熱量と比べて実質的に高い熱量が存在している。このよう に、この系から得られる全エネルギー量は、熱、機械エネルギー及び電気エネル ギーの各種形態で系に供給される全エネルギー量よりも多い。第二に、系の汚染 によって説明できる量よりも実質的に多い量のヘリウムが生成している。この過 剰量のヘリウムは実質的に再現性よく生成し、系で発生した熱量と相関関係があ る。さらに、パラジウムからカドミウムの生成において変素が起こっているよう である。最後に、チタン箔を使用すると、得られる3He対4Heの比率が実質的 に高くなり、ジュウテリウムとチタン箔との間の相互作用から3Heが生成して いることが必要である。従って、本発明は、熱を発生できる点、新規同位体を生 成できる点、そして最も重要なことは、使用したエネルギーを安価できれいな物 質を用いて簡単な装置で安全に増幅できる点で、いくつかの重要な可能性を提供 するものである。 本明細書中に引用したすべての文献及び特許出願は、あたかも個々の文献又は 特許出願明細書が参照により取り入れられるよう具体的且つ個別に示されている かのように、本明細書中に参照することにより取り入れられる。 上記した本発明は、理解しやすいように図解及び実施例によってある程度詳細 に記載してきたが、当業者であれば本発明の教示に照らし合わせて添付の請求の 範囲の精神又は範囲を逸脱することのない特定の設計変更を施すことが可能であ ることは明らかである。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年6月29日 【補正内容】 【図1】 【図4】 【図5】 【図6】 【図8】 【図9】 【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年1月2日 【補正内容】 請求の範囲(請求の範囲翻訳文第35頁第15行〜第27行) 19.前記気泡発生手段が、前記金属表面に約1W/cm2以上のエネルギーを 提供する約10KHz以上の音波を発生することができるソニケーターである、 請求の範囲18に記載の装置。 20.前記ソニケーターが、一過性の非対称高エネルギー気泡を発生させるため の前記手段にパルスを与えるための手段を含む、請求の範囲19に記載の装置。 21.前記金属表面が周期律表の第4族〜第8族の金属である、請求の範囲18に 記載の装置。 22.前記熱伝達手段が、前記連続液状媒体及び前記反応容器の外部に配置され た熱交換器を含む循環装置を含む、請求の範囲18に記載の装置。 23.前記熱伝達手段が、熱を電気エネルギーに変換するためのバイメタル式熱 電手段を含む、請求の範囲18に記載の装置。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.金属表面の存在下、約350℃未満の温度で水素同位体含有液状媒体にお いて高エネルギー一過性気泡を形成させると、前記気泡によって高エネルギー状 態にある前記水素同位体が前記金属表面に向いて、前記気泡の破裂により発生す る熱量を上回る熱が発生し、その際、前記金属表面はチタンであるか又は前記発 生工程はエネルギー供給を周期化し、そして 発生した熱を回収する、熱を発生させるための方法。 2.前記水素同位体がジュウテリウムであり、前記液状媒体が酸化ジュウテリ ウムであり、そして前記液状媒体が高温高圧である、請求の範囲1に記載の方法 。 3.前記温度が約10℃以上であり且つ前記圧力が約2×105Pa以上であ る、請求の範囲2に記載の方法。 4.前記金属表面が周期律表の第4族〜第8族の金属である、請求の範囲1に 記載の方法。 5.前記金属がチタンである、請求の範囲4に記載の方法。 6.金属表面の存在下、約350℃未満の温度で水素同位体含有液状媒体にお いて高エネルギー一過性気泡を音響手段で形成させると、前記気泡によって高エ ネルギー状態にある前記水素同位体が前記金属表面に向いて、前記気泡の破裂に より発生する熱量を上回る熱が発生し、その際、前記発生工程はエネルギー供給 を周期化し、そして 発生した熱を回収する、熱を発生させるための方法。 7.前記音響手段が、10KHz以上の周波数及び1W/cm2以上の前記金 属表面におけるエネルギーの音波を発生するソニケーターを含む、請求の範囲6 に記載の方法。 8.前記ソニケーターが、高圧状態にある液体溜を含み、前記ソニケーター液 体溜と前記液状媒体とが薄い金属板で分割されている、請求の範囲7に記載の方 法。 9.前記液状媒体が、アルゴン雰囲気下、高圧状態にある酸化ジュウテリウム を含む、請求の範囲7に記載の方法。 10.前記金属表面が周期律表の第4族〜第8族の金属である、請求の範囲7に 記載の方法。 11.前記金属がチタンである、請求の範囲10に記載の方法。 12.前記温度が約10℃以上であり、且つ前記液状媒体が約2×105Pa以 上の高圧状態にある、請求の範囲6に記載の方法。 13.前記液状媒体が、前記液状媒体に近接したマグネット又は電流によって電 磁場内に維持されている、請求の範囲6に記載の方法。 14.前記金属が、気泡形成開始前にジュウテリウムを含む、請求の範囲6に記 載の方法。 15.前記液状媒体が酸化ジュウテリウムを含み、前記酸化ジュウテリウムは予 め脱気された後にジュウテリウム、アルゴン及びクリプトンから成る群より選ば れた少なくとも一種の気体で再加圧されている、請求の範囲6に記載の方法。 16.パラジウム又はチタン金属表面の存在下、約10℃〜350℃の温度で、 ジュウテリウム及びアルゴンから成る群より選ばれた気体による約2×105P a以上の圧力下、酸化ジュウテリウムにおいて高エネルギー一過性気泡をパルス 式音響手段で形成させると、前記気泡によって高エネルギー状態にあるジュウテ リウム原子が前記金属表面に向いて、前記気泡の破裂により発生する熱量を上回 る熱が発生し、そして 発生した熱を回収する、熱を発生させるための方法。 17.チタン表面の存在下、約350℃未満の温度で、水素同位体 含有液状媒体において高エネルギー一過性気泡を形成させると、前記気泡によっ て高エネルギー状態にある前記水素同位体が前記金属表面に向いて、前記気泡の 破裂により発生する熱量を上回る熱が発生し、そして 発生した熱を回収する、熱を発生させるための方法。 18.入口及び出口並びに向かい合う壁部を含む反応容器と、 前記向かい合う壁部の間に配置され、水素同位体を吸収することができる気泡 破壊性金属表面と、 液状媒体が前記反応容器内に存在する場合に前記液状媒体において前記金属表 面に向けられる一過性の非対称高エネルギー気泡を発生させるための手段であっ て、エネルギーを前記金属表面に連続液状媒体を介して伝達する手段と、 前記反応容器中で発生した熱を熱受容手段へ熱伝達するための手段とを含む、 熱を発生させるための装置。 19.前記気泡発生手段が、前記金属表面に約1W/cm2以上のエネルギーを 提供する約10KHz以上の音波を発生することができるソニケーターである、 請求の範囲18に記載の装置。 20.前記ソニケーターが、一過性の非対称高エネルギー気泡を発生させるため の前記手段にパルスを与えるための手段を含む、請求の範囲18に記載の装置。 21.前記金属表面が周期律表の第4族〜第8族の金属である、請求の範囲18に 記載の装置。 22.前記熱伝達手段が、前記連続液状媒体及び前記反応容器の外部に配置され た熱交換器を含む循環装置を含む、請求の範囲18に記載の装置。 23.前記熱伝達手段が、熱を電気エネルギーに変換するためのバイメタル式熱 電手段を含む、請求の範囲18に記載の装置。
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