JPH10508168A - 電子的音声信号を強化する装置及び方法 - Google Patents

電子的音声信号を強化する装置及び方法

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JPH10508168A
JPH10508168A JP8514512A JP51451296A JPH10508168A JP H10508168 A JPH10508168 A JP H10508168A JP 8514512 A JP8514512 A JP 8514512A JP 51451296 A JP51451296 A JP 51451296A JP H10508168 A JPH10508168 A JP H10508168A
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ガーシア,アートゥロー・ジェイ
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トゥルー・ディメンショナル・サウンド・インコーポレーテッド
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    • H03G5/16Automatic control
    • H03G5/18Automatic control in untuned amplifiers

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、高調波を電子的音声信号に加えることにより電子的音声信号を強化する。本発明は入力段(12)及び出力段(22)を含み、該入力段(12)は、電磁場を設定するため場誘導コイル(18)を介して入力電子的音声信号が送られるべき当該場誘導コイル(18)を有する。場誘導コイル(18)は、入力電子的音声信号が前記場誘導コイルを介して送られるとき入力電子的音声信号の高調波成分と比較して強化された高調波成分を有する誘導された電子的音声信号が生成されるように電磁場レセプタ(26)に弱く結合されている。

Description

【発明の詳細な説明】 音声信号を強化するための装置及び方法 本発明の分野 本発明は、電子的音声信号から生成される音の質を改善するため電子的音声信 号を強化する(enhance)装置及び方法に関し、より詳細には強化する高 調波を電子的音声信号に加える装置及び方法に関する。 本発明の背景 音楽や歌や他のこのような音を生で聴くことは、それが電子的音声信号に変換 され可聴音に再変換されて戻された後の同じ音を聴くよりより楽しいとしばしば 思われる。音質におけるこの知覚できる低下には多くの理由があり得る。1つの 理由は、音の再生プロセス自体にある。 我々が聴く多くの音、特に音符の音(musical notes)は、複合 体である場合が多い。例えば、基本ピッチ又は基本周波数を有する音符の音は、 高調波と呼ばれる基本周波数の成分を通常含む。これらの高調波は、楽器あるい は他の音生成源に対してしばしば独特である、音符の音のような、音に関する質 又は音の音色を生成する。換言すると、これらの高調波は、我々が聴く音を豊か にする。人間の耳は通常個々の高調波を識別することができないが、一方、人間 の耳は、これらの高調波の存在又は不在を音の質におけるそれぞれの増大又は低 減として知覚することができる。生の音を電子的音声信号に変換するための装置 (例えば、マイクロフォン又は類似の装置)は、通常、適切に生の音の全部の質 を記録し且つ変換しない。こうして、電子的音声信号は元の高調波の多くを含ま ない。多数の音再生システムが、高調波の強化成分をこのような不完全な音声信 号に加える試みをするよう開発されて来た。しかしながら、これらのシステムは 、しばしば非常に複雑且つ高価となり、そして、このようなシステムにより生成 された音質は依然として生で聴いた音の元の音質に達していない。 再生音が生の音より質が低いとしばしば知覚される別の理由は、音が生成され 記録される環境に起因すると考えられる。例えば、野外で演奏された音楽は、多 くの音波が野外に放散され聴取者により聴かれないので、通常一次元的に音が鳴 る。他方、音響的に設計された部屋で演奏された音楽は、通常豊かで且つ十全に 音が鳴り、個々の音源、例えば楽器は、通常一層区別可能である。この差異の1 つの理由は、聴取者が聴く音が高い質の反響音を含み、該反響音は組合わさって 非常に高い質の高調波を含有する可聴音を生成するためである。 再生された音の全てが音響的に設計された環境内に生じるのではなく、従って このような質の高い反響音の恩恵を受けない。音響的に設計された環境が用いら れるときでさえ、例えば、音変換装置(例えば、マイクロフォン又は類似のもの )が質の高い反響音を記録することができない場合、質の高い反響音は記録過程 において失われ得る。 音楽のような再生音による別の問題は、高いボリュームで聴いたとき再生音が 歪むようになる場合があることである。ボリュームが増大するにつれ、歌われて いる歌の中の言葉を明瞭に聴くことが、あるいは1つの楽器を別の楽器から区別 することがしばしば難しくなる。 更なる問題は、室内で演奏されている記録された音楽の質が室内の幾何学的形 状、また聴取者が音源(例えばスピーカ)に関して室内において居る位置に応じ て変わり得ることである。このことが生じる場合、音楽は、室内の1つ以上の特 定の位置でより良く音が聞こえる。このような位置は、よく甘い点(sweet spots)と呼ばれる。こうして、記録された音楽の最大限の潜在力を楽し むため、聴取者はこれらの甘い点に居ることを強いられる。 強化された電子的音声信号が可聴音に変換されたとき、音響的に設計された環 境で元の生の音を聴く経験を一層密接に再現するものとして知覚される強化され た電子的音声信号を生成するため、種々の複雑で高価なシステムが努力して開発 されて来た。本発明は、相対的に安価で複雑でないという改善にある。 本発明の概要 本発明によれば、音声信号から生成される可聴音の質が、あたかも音響的に設 計された環境で生を聴くかのような元の音の質に一層密接に近づくように、電子 的音声信号を単純で且つ安価に強化するための方法及び装置が提供される。本発 明は、強化する高調波を電子的音声信号に対して加える。本発明に従って強化さ れた音声信号から生成された音は、高いボリュームで歪むようになることに抗す るように見え、甘い点の形成を排除、あるいは少なくとも著しく低減しようとす る。 これらのため、また本発明の原理に従って、電子的音声信号は磁気コイル音声 エネルギ伝達システムを介して伝達される。該システムは、強化された音声信号 から生成される可聴音が知覚的により豊かに且つより十全であるように電子的音 声信号を強化する。詳細には、電子的音声信号は、電磁場(electroma gnetic field)を誘導するコイルを介して電気的に伝達され、元の 電子的音声信号と相関した場信号(field signal)を発生する。次 いで、該場信号は場レセプタに弱く又はゆるく結合される。該場レセプタは、場 信号を、強化されたしかし弱い電子的音声信号に変換する。次いで、この電子的 音声信号は、スピーカや類似のもののような通常の音声再生装置での再生のため 、必要ならば、増幅され得る。弱い又はゆるい結合により、誘導コイルにより設 定される電磁場の小さい部分のみが、場レセプタ(field recepto r)を通る。誘導された場信号のレセプタへの弱い結合は、電子的音声信号をも たらし、こうして該信号から発生され且つ所望の高調波を加えることにより強化 された音を生じる。 誘導コイルと場レセプタとの弱い又はゆるい結合により、高周波数の周知の負 の信号歪みが助けられ、且つ低周波数が減衰される。本発明は、この種の不所望 の歪み即ち劣化と一緒に、所望の高調波を信号に加えることから結果として得ら れる所望の歪み即ち強化もあるという発見に基づいている。負の歪み(即ち、低 周波数を犠牲にして高周波数を有利にすること)はこのような高調波強化を承認 できなくするので、今まで、この高調波強化は看破されていないままであったと 考えられる。弱い結合と関連する不所望の歪みはそのように十分確立され周知で あるが、発見された高調波強化は知られていなかったので、弱い結合は避けられ 、本発明のように採用されることはなかった。本発明の誘導コイル及び場レセプ タは、先に知られていない高調波強化の故この不所望の歪みを促進するため弱く 又はゆるく結合される。 場誘導コイルは、少なくとも1ターンを有するワイヤ巻線であり得ると考えら れるが、誘導コイルが複数のターン数を有するワイヤ巻線であることが望ましい 。レセプタは、電磁的伝導性ワイヤ、板、管、あるいは他の構造であり得ると考 えられるが、場レセプタは複数のターン数を有するコイルであることが望ましい 。場誘導コイルと場レセプタ・コイルとが同じターン数を有することが望ましく 、更に、場レセプタが場誘導コイルより多くのターン数を有することが一層望ま しい。誘導コイル及びレセプタ・コイルは各々別個のコアに取り付けられ、又は 双方共単一の共用のコアに取り付けられ得る。コアが、例えば、空気、プラステ ィック及び厚紙コアのような非透磁性又は低透磁性のコアであることが望ましい 。 従って、前述したことによって、音響的に設計された環境において聴かれたよ うな元の生の音の質に近づいて聴覚的に再生されたときの質が近づくように、電 子的音声信号を強化する単純で且つ安価な装置及び方法が提供される。 本発明の目的、特徴及び利点は、以下の記載及び添付の図面を考慮すると更に 明らかになろう。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の原理に従った音声信号強化装置のブロック図である。 図2は、本発明に従った誘導コイル及び場レセプタ・コイルの一実施形態の斜 視図である。 図3は、図1の装置に類似する二重チャネル音声信号強化装置の回路図である 。 図4は、本発明に従った誘導コイル及び場レセプタ・コイルの代替実施形態の 図解断面側面図である。 本発明の詳細な説明 図1を参照すると、本発明の原理に従った電子的音声信号を強化するためのシ ステム10の一実施形態が示されている。システム10は、入力段12を含み、 該入力段12は、電源14、入力増幅器16、及び電磁場(electroma gnetic field)を誘導するコイル18を有する。該電磁場誘導コイ ル18を介して多重周波数入力電子的音声信号が入力増幅器16により駆動され 、マイクロフォン、磁気テープ・プレーヤ、光学的ディスク・プレーヤ、ラジオ 受信機、テレビジョン音声受信機、電話受信機あるいはこれに類似のもののよう な電子的音声信号源20からの元の入力信号と相関する場信号(field s i gnal)を発生する。システム10はまた、入力段12から発生された場信号 を、本発明の原理に従って強化され且つスピーカ及び類似のもののような通常の 音生成装置により可聴音に再生され得る電子的音声信号に変換するための出力段 22を含む。出力段22は、電源30により給電される出力増幅器28に接続さ れている場レセプタ(field receptor)26を含む。場レセプタ 26は、いずれかの感知し得る量の不所望のフィードバック電流をコイル18に 誘導することなしに、コイル18により生成される場信号の非常に弱い一部を受 け取るよう配置されている。 入力増幅器16は電力増幅器であり、該電力増幅器は電子的音声信号源20か らの入力信号を相当に増幅し、且つ元の入力信号に追加の所望の高調波を加えた ものから成る強化された電子的音声信号に変換するためレセプタ26により受け 取られるのに十分な強さで上記信号を入力段12のコイル18を介して駆動する 。こうして、コイル18に誘導された場信号は、出力段22の場レセプタ26に 弱く結合される。即ち、レセプタ26は、コイル18により生成される場内に、 しかし不所望なフィードバックをコイル18に導入することなしに強化された信 号を受け取るように電磁場的に十分な距離に配置される。弱く結合されたコイル 18及びレセプタ26は、磁気コイル音声エネルギ伝達システム54を形成する 。 コイル18は、コア36上に巻かれた絶縁されたワイヤ34の単一ターンのコ イルで有り、且つレセプタ26は導電性ワイヤ、管、あるいは板で有り得ると考 えられる。しかしながら、コイル18及びレセプタ26の双方は、絶縁されたマ グネットワイヤ34及びワイヤ44のそれぞれの複数ターン数のコイルで且つ同 じターン数であるコイルであるのが望ましい。コイル18及び26は、円筒状又 は円形の形状であるように示されているが、本発明はこれに限定されることを意 図するものではない。レセプタ・コイル26は、コア36と同じコアの一部を形 成するのが望ましいコア46に巻かれている。コイル18からの場信号に応答し て、強化された電子的音声信号が、レセプタ・コイル26に発生されるが、しか し、弱い結合の故に、コイル18を介して駆動された入力信号と比較して非常に 小さい振幅である。強化された信号がレセプタ・コイル26を通るとき相当に弱 く、そのため、強化された信号が誘導し得る場信号は弱すぎてそれ自身有意のフ ィ ードバック信号をコイル18に発生することができない。レセプタ・コイル26 の出力は、音再生装置24により用いられるのに十分な程強化された信号を増幅 するため出力増幅器28に接続される。 コイル18により誘導された場信号は、より高い周波数に対してよりより低い 周波数に対するほうが弱い。従って、レセプタ・コイル26により発生された強 化された音声信号のより低い周波数は、該強化された音声信号のより高い周波数 成分より弱い。換言すると、強化された音声信号が増幅される前は、強化された 音声信号の高周波数の端が、コイル18を介して駆動された元の入力音声信号と 比較して該強化された音声信号の低い周波数の端よりより高い振幅(電力レベル )を有する。従って、出力増幅器28が周波数整形回路網109(図3参照)を 含むことが望ましい。該周波数成形回路網109は、低周波数を助け、高周波数 を減衰し、そのため、入力段12に入る前の入力音声信号と、出力段22を離れ るときの強化された音声信号とを比較するとき、正味の結果が全く平坦な周波数 応答となる。 図2に見られるように、コア36及び46の各々が、コイル18及び26が中 心軸48に沿って同軸に且つ距離Gだけ離間するように、単一のコア部材52を 形成することが望ましい。円形断面を有する厚紙、プラスチックあるいは他の適 切な材料の管として示されているが、コア52は、矩形のような他の断面形状で も良く、且つアクリル性のあるいは他の十分に低い透磁率の材料の中実の棒でも 良い。単一のコア52に巻かれていることにより、エネルギ伝達システム54の コイル18及び26はそれぞれ、損失のあるトランスの1次及び2次として見え ることが分かり得る。即ち、コイル18とコイル26の間の結合は、これらコイ ル間の実際のトランス作用はあるとしても少ししかないように意識的に弱い。む しろ、コイル26は、コイル18により誘導された場のレセプタとして主に作用 すると考えられており、従って、入力信号の強化を著しく歪ませないようにコイ ル18に対して位置決めされる。低透磁率コアの使用が、所望され、本発明にお いて有利であるようなコイル間の弱い結合に寄与する。また、ほぼ1即ち単位の 透磁率を持つような1つ以上の低透磁率コアを使用することにより、コイル18 及び26は、共に十分近接して保たれ、入力段12及び出力段22を比較的小さ いパッケージに収納するようにすることができる。コイル間の間隙が弱い結合を 維持するため大きくなりそうであるにも拘わらず、より高い透磁率のコアの使用 、そして多分強磁性のコアの使用さえも満足し得る。更に、コイルの他に、レセ プタ26は、代わりに、コイル18により誘導される場を受け取りそして新しく 且つ強化された電子的音声信号に変換する磁気的伝導性の板、ある長さのワイヤ 、管あるいは他の構造体であり得ると考えられる。 システム10の動作を強化するため、入力段12と出力段22とが、(コイル 18及び26の相互作用領域でのシステム54を介する弱い場結合を除いて)良 好に電気的及び電磁的に絶縁されているのが望ましい。このため、別個の電源1 4及び30が、各々別個の接地を有するそれぞれの段12及び22に設けられて いる。また、電源14及び30の各々は、双方の段12及び22から物理的に離 れているように保たれ、あるいは当該技術において周知の遮蔽技術及び材料によ るようにして段12及び22から遮蔽されている。 (マイクロフォン、磁気テープ・プレーヤ、光学的ディスク・プレーヤ、ラジ オ受信機、テレビジョン音声受信機、電話受信器あるいは類似のもののような) 通常の電子的音声信号源20は、スピーカのような音生成装置24に通常接続さ れている。音生成装置24が通常の電子的音声信号源20からの電子的音声信号 を可聴音に変換するとき、生成された音は、元の生の音が記録される前に持って いた豊かさ及びフルネスの程度(即ち、質)を持たない。生成された音声信号の 質は、電子的音声信号源20と音生成装置24との間に本発明のシステム10を 導入することにより実質的に強化される。電子的音声信号源20からの電子的音 声信号の出力が入力段12に接続され、出力段22の出力が音変換装置24の入 力に接続されており、その結果可聴音に変換される前に、いずれの電子的音声信 号も磁気コイル音声エネルギ伝達装置54を通らなければならない。この可聴音 が聴取者により聴かれるとき、その質は、あたかも元の演奏が生で音響的に優秀 な環境でなされているかのように音が鳴る点(point of soundi ng)に対して強化される。2つのシステム10(即ち、二重チャンネル)が用 いられ、ステレオ音再生システムのそれぞれのチャンネルの各々に対して1つ当 てであるのが望ましい。 システム10の一つの二重チャンネル版(version)は、以下の市販さ れている電子的構成要素により作られた。 (a) 二重チャンネル入力増幅器(16)−リアリスティック(Reali stic)S−20ソリッド・ステート・ステレオ12ワット増幅器、モデルN o.31−B、 (b) 2つの入力コイル(18)−各々が8オームで2ワットの定格の標準 スピーカ・コイル、 (c) 2つのレセプタ・コイル(26)−各々が8オームで2ワットの定格 の標準スピーカ・コイル、及び (d) 二重チャンネル出力増幅器(28)−リアリスティック・ステレオ1 .5ワット前置増幅器、モデルNo.42−2109。 上記のスピーカ・コイル18、26は、タンディ社(Tandy Corpo ration)により製造された3インチ直径のスピーカ、モデルNo.40− 248から取られた。各巻線18、26は、約0.15インチ(0.38cm) の幅W(図2参照)及びほぼ0.52インチ(1.32cm)の内径を有し、且 つほぼ105インチ(267cm)の長さと、その絶縁部を含め約0.005イ ンチ(0.013cm)の直径を有するマグネットワイヤの約30ターンの2つ の層(合計約60ターン)により形成された。各対の巻線18及び26は、イン チでほぼ3/4×1/4(1.9×0.64cm)の矩形断面を有し且つ双方の コイル18及び26を完全に通っている中実のアクリル樹脂の単一コアに同軸状 に取り付けられた。コイル18とコイル26の間隙Gはほぼ0.060インチ( 0.152cm)のオーダであった。リアリスティック増幅器もタンディ社によ り製造された。一般に、入力増幅器16により与えられる音声信号の増幅度と、 巻線18と巻線26との間の最適間隙G(図2参照)とは直接関連する。例えば 、全ての他の変数が同じままである場合、入力増幅器16による音声信号の増幅 が増大するにつれ、間隙Gを最終的に増大させる必要があると考えられる。前述 したように、間隙Gはまたコア52の透磁率と共に直接変化すると考えられる。 本発明のこの初期の実施形態は、強化された音を生成したが、また幾らかの不所 望な特性を示した。これらの問題を克服するため、システム10の別の二重チャ ン ネルの実施形態が、ここで図3を参照して記載されるように作られた。 ここで図3を見ると、左側システム10aと同一の右側システム10bとを含 むシステム10の二重チャンネル即ちステレオ版100が詳細に示されている。 システム10a及び10bは、以下に記載されるであろうように、共通入力段電 源14と共通出力段電源30とを共用する。2つのシステム10a及び10bの 入力段12aと12bとは同一であり、その出力段22aと22bとは同一であ る。従ってシステム10aの回路のみが以下に詳細に記載され、システム10b は同じであることが理解されるであろう。 詳細には、入力段12aは、第1の対の電子的音声入力70及び72を含み、 該第1の対の電子的音声入力70及び72はそれぞれ、電源14及び入力段12 aの接地(GND1)と、10キロオームのポテンショメータ74とに接続され ている。ポテンショメータ74のワイパは、10μFのキャパシタ76を介して LM383演算増幅器78の非反転入力に接続されている。演算増幅器78の出 力80は、1/2ワットの接地された直列抵抗84及び85(それぞれ200オ ームと10オーム)の接続点から470μFのキャパシタ86を介して演算増幅 器78の反転入力にフィードバックされる。演算増幅器78の出力80は更に、 1オーム1/2ワット抵抗88と0.2μFのキャパシタ90との直列分岐を介 してGND1に接続されている。出力80は、次に、磁石コイル音声エネルギ伝 達システム54の誘導コイル18に2200μFのキャパシタ92を介して接続 され、入力70、72からの電子的音声信号をコイル18を介して駆動し、前述 したように場信号を誘導する。 エネルギ伝達システム54は、場レセプタ26を含み、該場レセプタ26は、 1キロオームのポテンショメータ96に接続されており、該ポテンショメータ9 6のワイパは10キロオームの抵抗98及び1μFのキャパシタ101を介して LM1458N演算増幅器102の非反転入力に接続されている。コイル18及 びレセプタ26は、市販の電子的構成要素を用いてシステム10の前述した版に 見い出される各々同じ標準の8オーム、2ワットのスピーカ・コイルである。エ ネルギ伝達システム54、コイル18及びレセプタ26の双方は構造的完全さの ため低透磁率のポリマー・ポッティング材料により完全に密封されている。ミメ ソタ州St.Paulの3Mにより製造されたDP−270、黒色エポキシ・ポ ッティング化合物/接着剤は、十分な構造的強度と低透磁率を与えた。コイル1 8及び26の双方は、それらの元の円筒形態に且つ図2に示される同軸の向きに ほぼ0.025インチ(0.0635cm)の間隙Gでポット(pot)されて いる。増幅器102の出力104が、強化された音声出力ポート106に接続さ れ、該出力ポート106は、前述したように、接地された出力ポート108と共 働して、強化された電子的音声信号を再生装置24に与える。抵抗98とキャパ シタ101との接続点が、出力段電源の接地(GND2)に、以下のような3つ の並列回路分岐から成る整形回路109を介して接続されている。該3つの並列 回路分岐は、5.1キロオームの抵抗110、0.05μFのキャパシタ111 及び開放終端を持つ50キロオームのポテンショメータ112の直列回路と、0 .002μFのキャパシタ114と、5.1キロオームの抵抗116及び0.1 μFのキャパシタ117の直列回路とである。 増幅器102の出力104が、並列の499キロオームの抵抗122及び0. 005μFのキャパシタ123と、並列の49.9キロオームの抵抗124及び 0.01μFのキャパシタ125と、並列の10.0キロオームの抵抗126及 び0.005μFのキャパシタ127と、10.0キロオームの抵抗128との 直列回路を介して戻すようにその増幅器102の反転入力に接続されている。出 力増幅器102の反転入力(並びにシステム10bの匹敵する出力増幅器の反転 入力)は、電源30の調整器129から調整された電圧に、1.5キロオームの 抵抗130を介して、ノード137で5ボルトである、510オームの抵抗13 2と5ボルト・ツェナー・ダイオード134と10μFのキャパシタ136との 接続点に接続されている。出力増幅器102の非反転入力は、同様に、5ボルト 基準137に100キロオームの抵抗138を介して結合されている。 ここに記載されるように、電源14及び30に対して、二重トランス140は 、約14ボルトを各電源14及び30の平衡点に与える。入力段の電源14はダ イオード・ブリッジ142を含み、該ダイオード・ブリッジ142は、二重トラ ンス140の1つの14ボルト出力から全波整流された出力を生成する。該全波 整流された出力は、1オーム1/2ワットの抵抗144、2200μFのキャパ シ タ145、10キロオーム1/2ワットの抵抗146及び1μFのキャパシタ1 47から成る回路により平滑化(フィルタリング)され、入力段12a及び12 bの各々に対して公称18ボルトの未調整の供給電圧と接地(GND1)とを与 える。同様に、出力段の電源30は、二重トランス140の他方の14ボルト出 力に接続された全波整流器ダイオード・ブリッジ150を含む。全波整流器ダイ オード・ブリッジ150の出力は、100オーム1/2ワットの抵抗151、4 70μFのキャパシタ152、10キロオーム1/2ワットの抵抗153及び1 μFのキャパシタ154から成る回路により平滑化され、未調整の公称18ボル トを電圧調整器129に与える。電圧調整器129の出力は、接地(GND2) に10μFの平滑化キャパシタ158及び0.01μFの平滑化キャパシタ16 0を介してバイパスされ、出力段22a及び22bの各々に対して調整された1 2ボルトの供給電圧及び接地(GND2)を与える。キャパシタ158はより低 い周波数をフィルタリングし、キャパシタ160はより高い周波数をフィルタリ ングする。各システム10a及び10bの入力増幅器78が、個別の集積回路パ ッケージに設けられ、電源14から独立に給電されており、一方各出力段22a 及び22bの出力増幅器102が、単一の集積回路パッケージに設けられており 、電源30から共通に給電されている。 それぞれの音声信号への干渉を防止するため、それぞれのキャパシタ147及 び154の前の電源14及び30の部分が入力段及び出力段から離しておく、あ るいは前述したように遮蔽されるのが望ましい。更に、各チャンネルのためのエ ネルギ伝達システム54(場誘導コイル及び場レセプタ)もまた、該エネルギ伝 達システム54を不所望な干渉外来要素あるいは他の要素から防護するため遮蔽 される必要があり得る。 動作において、各チャンネルに対する電子的音声信号が、標準ジャック又は類 似のもの(図示せず)により、それぞれの入力ポート70、72に接続される。 認められるように、電子的音声信号は、通常広範囲の音声周波数を含む。それぞ れの入力レベルは、ポテンショメータ74で調整され、その結果2つのチャンネ ルの入力信号レベルはほぼ等しく、また入力増幅器78がクリップなしで又はさ もなければ入力信号を不都合に歪ませることなしに入力信号を可能な最大程度ま で増幅することを可能にする。次いで、音声信号は、エネルギ伝達システム54 を介して強化され、該強化された音声信号は、それぞれのポテンショメータ96 によりレベルが調整され、それぞれのポテンショメータ112により所望の平坦 な周波数応答に対して調整され、また該ポテンショメータ112が整形回路10 9を幾分変更して音質を聴取者の所望に応じて調整するため用いられ得る。次い で、強化された音声信号は、出力増幅器102により増幅され、別の増幅器又は スピーカ・システムのような音再生装置24に出力106、108を介して(例 えば標準ジャックにより)接続され、可聴音に変換される。代替として、音生成 装置24は、強化された音声信号を、記録媒体、例えば磁気テープ又は光学的デ ィスクの或る形式上に記録するための電子的音声信号の別の記録装置であり得る 。 図4を参照すると、磁気コイル音声エネルギ伝達システム54が、その誘導コ イル19より非常に多いターン数を有するレセプタ・コイル27により形成され るのがより望ましいことが分かった。レセプタ・コイル27は、本発明の原理に より作られた円筒形コア53の周りに巻かれている。例えば、コア53は、中実 であり、低透磁率のプラスチック材料で作られ、一端に肩フランジ55を有し得 る。コア53はまた、厚紙、プラスチックあるいは他の適切な材料から(コア5 2に似て)管状にまたは管状ではなく形成された空心(air core)であ り得る。誘導コイル19は、レセプタ・コイル27の外側の周りに巻かれている 。各コイル19及び27は、それぞれのリード21a、21bと、29a、29 bを有し、各リードはフランジ55を通るよう形成された孔を通っている。リー ド21a、21bと、29a、29bの各々は、適切な回路に接続されるような されている。誘導コイル19と比較してレセプタ・コイル27のターン数を増大 することにより、誘導コイル19を介して駆動された電子的音声信号が、レセプ タ・コイル27に十分な強度の信号を誘導する程に増幅される必要はない。 本発明が多数の実施形態を参照して記載され示されたが、またこれらの実施形 態が相当に詳細に記載されたが、請求の範囲をこのように詳細に制限するあるい はいずれかの限定をする意図ではない。追加の利点及び変更は当業者には容易に 見えるだろう。例えば、電子的音声信号の形態でのコンパクト・ディスク・プレ ーヤからの音楽あるいは声楽(vocals)が本発明のシステム100を介し て伝送され、その結果の強化された電子的音声信号が、カセット・プレーヤ/レ コーダを用いてカセット・テープ上に再記録される場合、記録されたカセット・ テープから生成される音楽あるいは声楽の質は、コンパクト・ディスクから直接 生成される同じ音楽あるいは声楽より、知覚できるほど一層良いことが分かった 。このことは、たとえコンパクト・ディスク・フォーマットがカセット・テープ ・フォーマットと比較してより優れた音質を生成すると広く認められていても生 じる。記録媒体(例えば磁気テープあるいは光学的ディスク)に記録する前に、 又は(例えばテレビジョンあるいはセル方式電話機のため)空中を通って送られ る前に、あるいは(例えばコンサートあるいは演奏で)可聴音に直接変換される 前に、音変換装置、例えばマイクロフォンあるいは類似のものから電子的音声信 号を強化するため、本発明を用いることができると考えられる。 従って、本発明は、そのより広い局面において、特定の詳細、代表的な装置及 び方法、及び示され且つ記載された例示に限定されない。従って、本発明の一般 の発明概念の精神と範囲から離れることなくこのような詳細から発展がなされ得 る。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年12月13日 【補正内容】 明細書 電子的音声信号を強化する装置及び方法 本発明の分野 本発明は、電子的音声信号から生成される音の質を改善するため電子的音声信 号を強化する(enhance)装置及び方法に関し、より詳細には強化する高 調波を電子的音声信号に加える装置及び方法に関する。 本発明の背景 音楽や歌や他のこのような音を生で聴くことは、それが電子的音声信号に変換 され可聴音に再変換されて戻された後の同じ音を聴くよりより楽しいとしばしば 思われる。音質におけるこの知覚できる低下には多くの理由があり得る。1つの 理由は、音の再生プロセス自体にある。 我々が聴く多くの音、特に音符の音(musical notes)は、複合 体である場合が多い。例えば、基本ピッチ又は基本周波数を有する音符の音は、 高調波と呼ばれる基本周波数の成分を通常含む。これらの高調波は、楽器あるい は他の音生成源に対してしばしば独特である、音符の音のような、音に関する質 又は音の音色を生成する。換言すると、これらの高調波は、我々が聴く音を豊か にする。人間の耳は通常個々の高調波を識別することができないが、一方、人間 の耳は、これらの高調波の存在又は不在を音の質におけるそれぞれの増大又は低 減として知覚することができる。生の音を電子的音声信号に変換するための装置 (例えば、マイクロフォン又は類似の装置)は、通常、適切に生の音の全部の質 を記録し且つ変換しない。こうして、電子的音声信号は元の高調波の多くを含ま ない。例えば、イコライザやトーン・コントロール装置のような多数の音再生シ ステムが、高調波の強化成分をこのような不完全な音声信号に加える試みをする よう開発されて来た。しかしながら、これらのシステムは、しばしば非常に複雑 且つ高価となり、そして、このようなシステムにより生成された音質は依然とし て生で聴いた音の元の音質に達していない。 更なる問題は、室内で演奏されている記録された音楽の質が室内の幾何学的形 状、また聴取者が音源(例えばスピーカ)に関して室内において居る位置に応じ て変わり得ることである。このことが生じる場合、音楽は、室内の1つ以上の特 定の位置でより良く音が聞こえる。このような位置は、よく甘い点(sweet spots)と呼ばれる。こうして、記録された音楽の最大限の潜在力を楽し むため、聴取者はこれらの甘い点に居ることを強いられる。 強化された電子的音声信号が可聴音に変換されたとき、音響的に設計された環 境で元の生の音を聴く経験を一層密接に再現するものとして知覚される強化され た電子的音声信号を生成するため、種々の複雑で高価なシステムが努力して開発 されて来た。本発明は、相対的に安価で複雑でないという改善にある。 本発明の概要 本発明によれば、音声信号から生成される可聴音の質が、あたかも音響的に設 計された環境で生を聴くかのような元の音の質に一層密接に近づくように、電子 的音声信号を単純で且つ安価に強化するための方法及び装置が提供される。本発 明は、音声信号内の強化する高調波を増幅することにより電子的音声信号の高調 波の質を改善する。本発明に従って強化された音声信号から生成された音は、高 いボリュームで歪むようになることに抗するように見え、甘い点の形成を排除、 あるいは少なくとも著しく低減しようとする。 これらのため、また本発明の原理に従って、電子的音声信号は磁気コイル音声 エネルギ伝達システムを介して伝達される。該システムは、強化された音声信号 から生成される可聴音が知覚的により豊かに且つより十全であるように電子的音 声信号を強化する。詳細には、電子的音声信号は、電磁場(electroma gnetic field)を誘導するコイルを介して電気的に伝達され、元の 電子的音声信号と相関した場信号(field signal)を発生する。次 いで、該場信号は場レセプタに弱く又はゆるく結合される。該場レセプタは、場 信号を、強化されたしかし弱い電子的音声信号に変換する。次いで、この電子的 音声信号は、スピーカや類似のもののような通常の音声再生装置での再生のため 、必要ならば、増幅され得る。弱い又はゆるい結合により、誘導コイルにより設 定される電磁場の小さい部分のみが、場レセプタ(field recepto r)を通る。誘導された場信号のレセプタへの弱い結合は、電子的音声信号をも たらし、こうして該信号から発生され且つ所望の高調波の強調により強化された 音を生じる。 誘導コイルと場レセプタとの弱い又はゆるい結合により、高周波数の周知の負 の信号歪みが助けられ、且つ低周波数が減衰される。本発明は、この種の不所望 の歪み即ち劣化と一緒に所望の歪み即ち強化もあるという発見に基づいている。 負の歪み(即ち、低周波数を犠牲にして高周波数を有利にすること)はこのよう な高調波強化を承認できなくするので、今まで、この高調波強化は看破されてい ないままであったと考えられる。弱い結合と関連する不所望の歪みはそのように 十分確立され周知であるが、発見された高調波強化は知られていなかったので、 弱い結合は避けられ、本発明のように採用されることはなかった。誘導コイル及 び場レセプタは、先に知られていない高調波強化の故この不所望の歪みを促進す るため弱く又はゆるく結合される。 場誘導コイルは、少なくとも1ターンを有するワイヤ巻線であり得ると考えら れるが、誘導コイルが複数のターン数を有するワイヤ巻線であることが望ましい 。レセプタは、電磁的伝導性ワイヤ、板、管、あるいは他の構造であり得ると考 えられるが、場レセプタは複数のターン数を有するコイルであることが望ましい 。場誘導コイルと場レセプタ・コイルとが同じターン数を有することが望ましく 、更に、場レセプタが場誘導コイルより多くのターン数を有することが一層望ま しい。誘導コイル及びレセプタ・コイルは各々別個のコアに取り付けられ、又は 双方共単一の共用のコアに取り付けられ得る。コアが、例えば、空気、プラステ ィック及び厚紙コアのような非透磁性又は低透磁性のコアであることが望ましい 。 図4を参照すると、磁気コイル音声エネルギ伝達システム54が、その誘導コ イル19より非常に多いターン数を有するレセプタ・コイル27により形成され るのがより望ましいことが分かった。レセプタ・コイル27は、本発明の原理に より作られた円筒形コア53の周りに巻かれている。例えば、コア53は、中実 であり、低透磁率のプラスチック材料で作られ、一端に肩フランジ55を有し得 る。コア53はまた、厚紙、プラスチックあるいは他の適切な材料から(コア5 2に似て)管状にまたは管状ではなく形成された空心(air core)であ り得る。誘導コイル19は、レセプタ・コイル27の外側の周りに巻かれている 。各コイル19及び27は、それぞれのリード21a、21bと、29a、29 bを有し、各リードはフランジ55を通るよう形成された孔を通っている。リー ド21a、21bと、29a、29bの各々は、適切な回路に接続されるような されている。誘導コイル19と比較してレセプタ・コイル27のターン数を増大 することにより、誘導コイル19を介して駆動された電子的音声信号が、レセプ タ・コイル27に十分な強度の信号を誘導する程に増幅される必要はない。 本発明が多数の実施形態を参照して記載され示されたが、またこれらの実施形 態が相当に詳細に記載されたが、請求の範囲をこのように詳細に制限するあるい はいずれかの限定をする意図ではない。追加の利点及び変更は当業者には容易に 見えるだろう。例えば、電子的音声信号の形態でのコンパクト・ディスク・プレ ーヤからの音楽あるいは声楽(vocals)が本発明のシステム100を介し て伝送され、その結果の強化された電子的音声信号が、カセット・プレーヤ/レ コーダを用いてカセット・テープ上に再記録される場合、記録されたカセット・ テープから生成される音楽あるいは声楽の質は、コンパクト・ディスクから直接 生成される同じ音楽あるいは声楽より、知覚できるほど一層良いことが分かった 。このことは、たとえコンパクト・ディスク・フォーマットがカセット・テープ ・フォーマットと比較してより優れた音質を生成すると広く認められていても生 じる。記録媒体(例えば磁気テープあるいは光学的ディスク)に記録する前に、 又 は(例えばテレビジョンあるいはセル方式電話機のため)空中を通って送られる 前に、あるいは(例えばコンサートあるいは演奏で)可聴音に直接変換される前 に、音変換装置、例えばマイクロフォンあるいは類似のものから電子的音声信号 を強化するため、本発明を用いることができると考えられる。 従って、本発明は、そのより広い局面において、特定の詳細、代表的な装置及 び方法、及び示され且つ記載された例示に限定されない。従って、本発明の一般 の発明概念の精神と範囲から離れることなくこのような詳細から発展がなされ得 る。 請求の範囲 1. 電子的音声信号内の選択された周波数の振幅を変えることにより当該電子 的音声信号の質を強化する装置(10)において、 電磁場を設定するため場誘導コイル(18)を介して入力電子的音声信号が送 られるべき当該場誘導コイル(18)を有する入力段(12)と、 電磁場レセプタ(26)と出力とを有する出力段(22)とを備え、 前記場誘導コイル(18)と前記電磁場レセプタ(26)とは、入力電子的音 声信号が前記場誘導コイルを介して送られるとき入力電子的音声信号の高調波成 分と比較して改善された高調波の質を有する強化された電子的音声信号が前記出 力で利用可能であるように弱く結合されている ことを特徴とする装置。 2. 前記電磁場レセプタ(26)は、複数のターン数を有するレセプタ・コイ ル(44)であり、 前記場誘導コイル(18)と前記レセプタ・コイル(44)とは、入力音声信 号が前記場誘導コイルを介して送られるとき、強化された音声信号が前記出力で 利用可能であるように弱く結合されている 請求項1記載の装置(10)。 3. 前記レセプタ・コイル(44)が、前記場誘導コイル(18)より非常に 多いターン数を有する請求項2記載の装置(10)。 4. 前記出力に接続され前記強化された音声信号を可聴音に変換する音生成装 置(24)を更に含む請求項1記載の装置(10)。 5. 前記出力に接続され前記強化された音声信号を記録媒体に記録する記録装 置(24)を更に含む請求項1記載の装置(10)。 6. 前記出力に接続され前記強化された音声信号を1つの位置から別の位置に 送る送信機を更に含む請求項1記載の装置(10)。 7. 電子的音声信号内の選択された周波数の振幅を変えることにより当該電子 的音声信号の質を強化する方法において、 少なくとも1つの入力音声信号を与えるステップと、 前記少なくとも1つの入力音声信号を場誘導コイル(18)を介して送ること により少なくとも1つの電磁場を設定するステップと、 前記少なくとも1つの電磁場を電磁場レセプタ(26)に弱く結合して、入力 音声信号の高調波の質と比較して改善された高調波の質を有する少なくとも1つ の強化された音声信号を前記場レセプタ(26)に発生するステップと を備えることを特徴とする方法。 8. 前記強化された音声信号を可聴音に処理するステップを更に備える請求項 7記載の方法。 9. 請求項8記載の方法に従って生成される音。 10. 前記強化された音声信号を1つの位置から別の位置に送るステップを更 に備える請求項7記載の方法。 11. 前記強化された音声信号を記録媒体に記録するステップを更に備える請 求項7記載の方法。 12. 請求項11記載の方法により少なくとも1つの強化された音声信号が記 録された記録媒体。 13. 請求項7記載の方法に従って強化された電子的音声信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE ,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK, LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,N L,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 電磁場を設定するため場誘導コイルを介して入力電子的音声信号が送られ るべき当該場誘導コイルを有する入力段と、 場レセプタと出力とを有する出力段とを備え、 前記場誘導コイルと前記電磁場レセプタとは、入力電子的音声信号が前記場誘 導コイルを介して送られるとき入力電子的音声信号の高調波成分と比較して強化 された高調波成分を有する強化された電子的音声信号が前記出力で利用可能であ るように弱く結合されている 電子的音声信号の質を強化する装置。 2. 前記場誘導コイルは複数のターン数を有する請求項1記載の装置。 3. 前記電磁場レセプタは、複数のターン数を有する場レセプタ・コイルであ る請求項2記載の装置。 4. 前記場レセプタ・コイルが、前記場誘導コイルより非常に多いターン数を 有する請求項3記載の装置。 5. 前記コイルが少なくとも1つの低透磁率コアに支持されている請求項3記 載の装置。 6. 前記少なくとも1つの低透磁率コアがほぼ単位の透磁率を有する請求項5 記載の装置。 7. 前記電磁場レセプタは、管、ある長さのワイヤ、コイル及び板から成る群 からの少なくとも1つである請求項1記載の装置。 8. 前記弱い結合により生じた不所望の周波数整形を打ち消すための周波数再 整形回路網を含む請求項1記載の装置。 9. 前記強化された電子的音声信号が可聴音に処理されることを可能にする増 幅器を含む請求項1記載の装置。 10. 少なくとも1つの入力電子的音声信号を与えるステップと、 前記少なくとも1つの入力電子的音声信号を場誘導コイルを介して送ることに より、少なくとも1つの電磁場を設定するステップと、 前記少なくとも1つの電磁場を電磁場レセプタに弱く結合させて、前記入力電 子的音声信号の高調波成分と比較して強化された高調波成分を有する少なくとも 1つの強化された電子的音声信号を前記場レセプタに発生するステップと を備える電子的音声信号を強化する方法。 11. 前記少なくとも1つの強化された電子的音声信号を可聴音に処理するス テップを更に備える請求項10記載の方法。 12. 前記少なくとも1つの強化された電子的音声信号を記録媒体に記録する ステップを更に備える請求項10記載の装置。 13. 請求項12の方法によりその上に記録された少なくとも1つの強化され た電子的音声信号を有する当該記録媒体。 14. 前記少なくとも1つの入力電子的音声信号と前記少なくとも1つの強化 された電子的音声信号のうちの一方又は他方あるいは双方を再整形して、前記弱 い結合により生じた不所望の周波数整形を打ち消すステップを含む請求項10記 載の方法。
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