JPH10507620A - 遮断器を備えた金属カプセル形高電圧開閉装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ２つの母線（１、２）と、その一方の端部に２つの断路器（１０、１１）の端子（１２、１３）が接続された遮断器（４）とを備えた金属カプセル形高電圧開閉装置において、この発明によれば、遮断器は、遮断器（４）とともにカプセル容器（３）から取り出し可能でかつ遮断器（４）を断路器（１０、１１）の端子（１２、１３）に接続するための少なくとも２つの接触装置を備える。この構造によりカプセル容器（３）内での組立作業が必要でなくなる。内部の導体配線は遮断器（４）を挿入することにより実現される。

Description

【発明の詳細な説明】 遮断器を備えた金属カプセル形高電圧開閉装置 この発明は、２つの母線と１つの遮断器とを備え、この遮断器の一方の端部に 投入状態において遮断器を各１つの母線導体にそれぞれ接続する２つの断路器の 端子が接続され、さらに遮断器を収納するカプセル容器を備え、この容器の中に 前記断路器の端子が互いに分離されて配置され、しかも遮断器の一方の端部には 、遮断器とともにカプセル容器から取り出し可能でかつ遮断器を断路器の各１つ と電気的に接続するための少なくとも２つの接触装置を備えている接触子が固定 接続されている金属カプセル形高電圧開閉装置に関する。 このような高電圧開閉装置はドイツ連邦共和国特許出願公開第２１４６６２５ 号明細書から公知である。ここでは断路器の断路状態においてそれぞれの母線導 体並びに遮断器が断路器によって絶縁されている。断路器を閉成すると比較的複 雑な方法で遮断器への導電接続並びにそれぞれの母線導体への導電接続が形成さ れる。断路器の電位は断路状態においては不定である。これにより閃絡が起こる こともある。 同様な高電圧開閉装置は例えばヨーロッパ特許第０３４８３１３号明細書から 公知である。この公知の開閉装置においては２つの母線が断路器を備えており、 その端子は遮断器のガス室に突入しておりそこで接続導体を介して互いに接続さ れている。遮断器はこの接続導体と接続されている。 この構成は、接続導体をその都度断路器の端子と接続したり或いは再び分離し たりしなければならないから、その組立及び分解がかなり複雑である。 この発明の課題は、冒頭に述べた形式の金属カプセル形高電圧開閉装置を、組 立及び保守の際にできるだけ煩瑣なく行え、同時にまた断路器並びに電気的接続 部の構造を簡単にしようとすることにある。 この課題は、この発明によれば、接触装置が断路器の端子とともに差し込み型 接続部を形成し、この差し込み型接続部が遮断器をカプセル容器に挿入すること により形成されることにより解決される。 この発明による構造により、遮断器をカプセル容器に組み込んだ際遮断器の一 方の端部が断路器の端子と、その他の組立作業を必要とすることなく永続的に接 続されることが保証される。両断路器の端子の接続のための特別な接続導体を必 要としない。遮断器と断路器との間の電気的接続は遮断器をカプセル容器に挿入 するだけで良好に形成される。遮断器が断路器のただ１つだけと接続されるとい うような誤った組立も起こることはない。さらに断路器と遮断器との間の電気抵 抗は、断路器の端子と遮断器との間に唯一の取り外し可能な接続部しか存在しな いので、小さく保たれる。断路器の各部の電位はどのような開閉状態においても 確定される。 この発明の有利な構成においては、接触子がカプセル容器内に配置された接地 開閉器と接地位置において共働するもう１つの接触装置を備える。 接触子にはそれ故もう１つの機能が、即ち接地開閉器の接触付与という機能が 含まれている。これによっても高電圧開閉装置の組立経費が著しく軽減される。 その他に好ましくは、カプセル容器は少なくとも部分的に円筒状に形成され、 第一の断路器がカプセル容器の長軸方向においてその一端に配置され、第二の断 路器がカプセル容器の同一端において側面側に配置される。 この場合には断路器に接続されている２つの母線は互いに近くに並列配置され 、それにも係わらず断路器のための充分なスペースが残される。接触子における 接触装置の１つはその場合例えば端面側に配置され、他方の接触装置は接触子に 対して側面側に配置される。遮断器は直接軸方向にカプセル容器に挿入すること もできるが、遮断器を先ず少しだけカプセル容器内に軸方向に挿入し、その後半 径方向に移動して、遮断器を最終位置に配置することも有利に行える。差し込み 型接続部の場合には、接触装置もそれに応じて形成される必要がある。 以下にこの発明を図面の実施例を参照して説明する。 図面において、図１は２つの母線と１つの遮断器を備えたカプセル容器を概略 的に示し、図２ａ及び２ｂは接触装置を備えた接触子を２つの異なる平面で概略 的な形で示す。 ２つの母線１、２は互いに平行に走っており、遮断器４のカプセル容器３に接 続されている。母線１、２の各々はそれぞれ３本の母線導体５、６、７を有し、 その中の１つが断路器１０、１１の固定接触子８、９に接続されている。断路器 はそれぞれ母線１、２のガス室に配置されている。断路器１０、１１の端子１２ 、１３は、それぞれの断路器１０、１１が固定されているそれぞれ１つの絶縁隔 壁１４、１５を気密に貫通している。 カプセル容器３には遮断器４が配置され、この遮断器４はカプセル容器３の端 部１６から軸方向にこの容器に挿入可能である。遮断器４には接触子１７が固定 結合され、接触子自体は断路器の端子１２、１３に接続するための接触装置１８ 、１９を有している。接触装置の一方１８は刃型接点として形成され、端子１２ のフォーク状の対向接触子２２の接触フィンガー２０、２１と共働している。対 向接触子２２は金属シールド２３により遮蔽されている（図２ａ参照）。 接触ピン１９も同様に接触子１７により担持され、断路器１０の端子１３と接 続されかつ同様にシールドで囲まれているチューリップ状の対向接触子２９と共 働している。接触子１７自体も同様に電界を均一にするためのシールド２４を備 えている（図２ｂ参照）。 その他に接触子１７にはチューリップ状の接点２５が接続され、これは接地時 に接地開閉器２６の図示されてない接触ピンと接続される。 遮断器４をカプセル容器３に挿入すると、刃型接点１８はフォーク状の接触子 ２２と、ピン状の接触子１９は対応の対向接触子に係合し、それにより遮断器４ の一端と両断路器１０、１１との間に電気的接続が形成される。 それ故、カプセル容器３内ではそれ以上の組立作業は必要としない。ただ両断 路器１０、１１は絶縁隔壁１４、１５とともにフランジ開口を通して組立られ、 その後遮断器４は他方側から挿入される。カプセル容器３の中での接続は前記の 差し込み型接点により容易に形成される。同様に分解もまた容易に行われる。 上述の高電圧開閉装置はそれ故省スペース形でかつ据え付けに関して非常に面 倒の少ない構造である。 遮断器４は安定上の理由から接触子１７と他の断路器の端子２７との間で付加 的な絶縁体２８により支持される。この絶縁体は例えば多数の分布された柱状の 支持体からなることができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．２つの母線（１、２）と１つの遮断器（４）とを備え、この遮断器の一方の 端部に投入状態において遮断器（４）を各１つの母線導体（５、６、７）にそれ ぞれ接続する２つの断路器（１０、１１）の端子（１２、１３）が接続され、さ らに遮断器（４）を収納するカプセル容器（３）を備え、この容器の中に前記断 路器（１０、１１）の端子（１２、１３）が互いに分離されて配置され、しかも 遮断器（４）の一方の端部には、遮断器（４）とともにカプセル容器（３）から 取り出し可能でかつ遮断器（４）を断路器（１０、１１）の各１つと電気的に接 続するための少なくとも２つの接触装置（１８、１９）を備えている接触子（１ ７）が固定接続されている高電圧開閉装置において、接触装置（１８、１９）が 断路器（１０、１１）の端子とともに差し込み型接続部を形成し、この差し込み 型接続部が遮断器（４）をカプセル容器（３）に挿入することにより形成される ことを特徴とする金属カプセル形高電圧開閉装置。 ２．接触子（１７）が、カプセル容器（３）に配置された接地開閉器が接地位置 （２６）で共働するもう１つの接触装置（２５）を備えることを特徴とする請求 項１記載の金属カプセル形高電圧開閉装置。 ３．カプセル容器（３）が少なくとも部分的に円筒状に形成され、第一の断路器 （１０）がカプセル容器（３）の長軸方向においてその一端に配置され、第二の 断路器（１１）がカプセル容器（３）の同一の端部において側面側に配置されて いることを特徴とする請求項１又は２記載の金属カプセル形高電圧開閉装置。