JPH10506893A - 緑内障を処置するための9−デオキシプロスタグランジン誘導体の使用 - Google Patents

緑内障を処置するための9−デオキシプロスタグランジン誘導体の使用

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JPH10506893A JP8511915A JP51191596A JPH10506893A JP H10506893 A JPH10506893 A JP H10506893A JP 8511915 A JP8511915 A JP 8511915A JP 51191596 A JP51191596 A JP 51191596A JP H10506893 A JPH10506893 A JP H10506893A
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マーク アール. ヘルバーグ,
トーマス アール. ディーン,
ポール ダブリュー. ジンケ,
ロバート ディー. セリアー,
ジョン イー. ビショップ,
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アルコン ラボラトリーズ, インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 緑内障および高眼圧症の処置に有用である、9-デオキシプロスタグランジンが開示される。これらの9-デオキシプロスタグランジンのいくつかは、新規である。また、このようなプロスタグランジンを含有する眼用の薬学的組成物も開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 緑内障を処置するための9-デオキシプロスタグランジン誘導体の使用 発明の背景 本発明は、一般に、シクロペンタン誘導体(これは、プロスタグランジンとし て知られている天然に存在する化合物のアナログである)による、緑内障および 高眼圧症の処置に関する。特に、本発明は、緑内障および高眼圧症の処置のため の9-デオキシPGF2 αアナログおよびそれらの薬学的に受容可能な塩、エステルお よびアミドの誘導体の使用に関する。本明細書で使用する用語「プロスタグラン ジン」および「PG」は、本文で他に指示がなければ、プロスタグランジンおよび それらの誘導体およびアナログを意味する。 天然に存在するプロスタグランジン(F系(例えば、PGF2 α)、E系(例えば、PGE2 )およびD系(例えば、PGD2)のプロスタグランジンを包含する)は、局所的に眼 に点眼した後、眼内圧(IOP)を低下させることが知られているが、結膜浮腫また は他の不適当な作用(例えば、結膜充血)により示される著しい炎症を引き起こし 得る。多くの合成プロスタグランジンは、眼内圧を低下させることが認められて いるが、このような化合物はまた、上記の副作用を生じ、それにより、これらの 化合物の臨床的有用性が大きく制限されている。Stjernschantzら(米国特許第5, 321,128号)、Woodwardら(米国特許第5,093,329号)、Chanら(WO 92/08465)および Uenoら(EP 330 511 A2)は、このIOPを低下させる作用を維持しながら、この副作 用を選択的に少なくするかまたは全くなくすことを試みている。 このStjernschantzらの公報は、特定のプロスタグランジン(これは、天然プロ スタグランジン(PGA、PGB、PGD、PGE、PGF)の特徴である脂環式環を保持してい るが、そのオメガ鎖が修飾されている)が、天然プロスタグランジンの眼内圧低 下活性を維持し、かつ副作用をほんんど有しないことを立証しているので、特に 重要である。 眼内圧を低下させることが知られている全ての天然に存在するプロスタグラン ジン(F系(例えば、PGF2 α)、E系(例えば、PGE2)およびD系(例えば、PGD2)のプ ロスタグランジンを包含する)は、その9位に酸素置換基(ヒドロキシルまたは ケトンのいずれか)を有する。眼圧を低下させる全ての公知の合成プロスタグラ ンジンもまた、その9位に置換基を有し、これは9位での置換が活性にとって重 要であることを示唆している。この9位の置換基の重要性についてのさらなる証 拠は、Garstら(WO 94/08587およびWO 94/06432)により提示され、彼らは、眼内 圧低下活性を保持する一連の11-デオキシプロスタグランジン誘導体を記載して いる。これらのプロスタグランジン誘導体は、天然プロスタグランジンの9-水酸 基を保持しており、このことは、この官能性が治療効力に必要なことを示してい る。 発明の要旨 一連の9-デオキシPGF2 α誘導体は、FPプロスタグランジンレセプターに結合し 、そしてFPレセプターの活性化に関連した第二メッセンジャーの発現を刺激する ことが示されている。特に、一連の9-デオキシPGF2 α誘導体は、天然プロスタグ ランジンの眼での使用に関連した副作用(例えば、眼の炎症および結膜浮腫)より も少ない副作用を示しながら、眼内圧の低下および緑内障の処置に有用である。 発明の詳細な説明 本発明で有用な9-デオキシプロスタグランジン誘導体は、一般式(I)を有する : ここで: Yは、C(O)NR1R2、CH2OR3、CH2NR1R2、CO2R1、CO2Mであり、ここで、Mは、カチ オン性の塩部分である; R1、R2(同一または異なる)は、H、C1〜C6アルキルまたはアルケニル、また はC3〜C6シクロアルキルである; R、R3(同一または異なる)は、C(O)R4、Hである; R4は、C1〜C6アルキルまたはアルケニル、またはC3〜C6シクロアルキルである ; Xは、O、S(O)n、CH2である; nは、0、1または2である; Aは、CH2CH2、シスまたはトランスCH=CH、またはC≡Cである; Zは、CH2CH2、トランスCH=CH、またはC≡Cである; Wは、(CH2)mアリール、(CH2)mOアリールであり、ここで、mは1〜6であり、 そしてアリールはフェニルであり、必要に応じて、ハロゲン、ヒドロキシ、アル コキシ、ハロアルキル、アミノまたはアシルアミノで置換されているか;あるい はWは、 であり、ここで、Vは、H、アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アク リルオキシ、ハロアルキル、アミノ、アシルアミノであり、そしてLは、CH2、O 、S(O)m、CH2CH2、CH2O、NR、CH=N、CH2S(O)m、CH=CH、CH2NRであり、ここで 、mは0〜2であり、そしてRは、上記で定義した通りである(以下、「記載の二 環式」という)。 式(I)の好ましい化合物は、Yが、CO2R1であり;R1が、CH(CH3)CH3またはHで あり;Xが、CH2であり;Aが、シスCH=CHであり;Rが、Hであり;Zが、CH2CH2、 またはトランスCH=CHであり;Wが、(CH2)mアリールまたは(CH2)mOアリールであ り、ここで、mは1〜3であり、そしてアリールはフェニルであり、必要に応 じて、CF3、Cl、FまたはOMeで置換されているか;あるいはWが、W2であり、ここ で、Lが、CH2であり、そしてVが、Hである化合物である。 式(I)の化合物のいくつかは、新規である。これらの新規化合物は、式(I)の 化合物(ここで:Yは、C(O)NR1R2、CH2OR3またはCH2NR1R2である;R1、R2(同一 または異なる)は、H、C1〜C6アルキルまたはC3〜C6シクロアルキルである;R、 R3(同一または異なる)は、H、C(O)R4である;R4は、C1〜C6アルキルまたはC3 〜C6シクロアルキルである;Xは、O、S(O)nまたはCH2である;nは、0、1また は2である;Aは、CH2CH2、シスまたはトランスCH=CHまたはC≡Cである;Zは、 CH2CH2、トランスCH=CHまたはC≡Cである;Wは、(CH2)mアリールまたは(CH2)mO アリールである;mは1〜6である;そしてアリールはフェニルであり、必要に 応じて、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロアルキル、アミノまたはアシ ルアミノで置換されている)である。Wが記載の二環式である式(I)の化合物も また、新規である。 好ましい新規な9-デオキシPGF2 α誘導体は、式(I)の化合物(ここで:Yは、C H2OR3またはC(O)NR1R2である;R1、R2は、HまたはMeである;R3は、C(O)R4であ る;R4は、C(CH3)3である;Xは、CH2である;Aは、シスCH=CHである;Rは、Hで ある;Zは、CH2−CH2、トランスCH=CHである;Wは、(CH2)mアリールまたは(CH2 )mOアリールであり、ここで、mは1〜3であり、そしてアリールはフェニルで あり、必要に応じて、CF3、ClまたはFで置換されている)を包含する。Yが、CO2 R1であり;Xが、CH2であり;Aが、シスCH=CHであり;Rが、Hであり;R1が、CH( CH3)2であり;Zが、CH2CH2、またはトランスCH=CHであり;Wが、W2であり、こ こで、Lは、CH2であり、そしてVが、Hであるこれらの式(I)の新規な9-デオキシ PGF2 α誘導体もまた好ましい。 Imperial Chemical Industries(ICI)に譲渡されたGB 1,539,368は、本発明で 有用なタイプの脂環式環修飾プロスタグランジン誘導体を記載している。しかし ながら、このICI特許に開示されている9-デオキシPGFアナログは、胃酸の生成を 阻害するために使用されるか、または哺乳動物の分娩または出産の誘導に有効で ある。このICI特許は、これらの化合物の調製および薬理学的な側面を記載して いる範囲まで、本明細書中で参考として援用されている。 式(I)の化合物は、GB 1,539,368に開示されている経路の適切な変形法を使用 することにより、調製され得る。このような変形法は、当業者に公知である。例 示のみの目的のため、以下の実施例1〜4は、本発明の化合物の代表的な合成例 である。 以下の表1に、以下の実施例に示した本発明の化合物を挙げる。 以下の実施例1〜4では、以下の標準的な略語を使用する:gは、グラム(mg は、ミリグラム)である;molは、モル(mmolは、ミリモル)である;mLは、ミリリ ットルである;mm Hgは、ミリメートル水銀である;mpは、融点である;bpは、 沸点である;hは、時間である;そしてminは、分である。さらに、「NMR」は、 核磁気共鳴スペクトルをいい、そして「CI MS」は、化学イオン化質量分析法を いう。 実施例1: 9ーデオキシー13,14-ジヒドロ-3-オキサ-17-フェニル PGF2 αイソプロピルエステルの合成 A:(2-オキソ-4-フェニルブチル)ホスホン酸ジメチル(2): メチルホスホン酸ジメチル(26mL,0.23mol)の無水THF(500mL)溶液を、-78℃ま で冷却し、その反応温度が-60℃以下に保持されるような速度で、n-BuLi(ヘキサ ン中にて2.5M、110mL、0.27mol)を滴下した。この混合物を、-78℃で10分間撹拌 し、次いで、この反応温度を-60℃以下に維持しながら、3-フェニルプロピオン 酸エチル(35.2g、0.19mol)のTHF(60mL)溶液を滴下した。得られた混合物を、-7 8℃で30分間撹拌し、次いで、室温まで加温(2時間)し、その温度で19時間撹拌 した。氷酢酸(18mL)を注意深く添加することにより、この反応をクエンチし、次 いで、CH2Cl2/H2O(各200mL)に注いだ。その有機層を分離し、水層をCH2Cl2(200m L)で2回抽出した。この有機層を合わせ、水(100mL)およびブライン(100mL)で連 続的に洗浄し、次いで、乾燥した(MgSO4)。濾過および溶媒除去により、57.4g( 93%の粗収率)の2を黄色の液体として得た。この物質を、さらに精製すること なく使用した。 B:(3aR,4R,5R,6aS)-5-(ベンゾイルオキシ)-4-[(E)-3-オキソ-5-フェニル-1 -ペンテニル]-ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2-オン(3): ホスホン酸エステル2(22.2g、84mmol)およびLiCl(3.0g、75mmol)の無水THF (180mL)溶液を0℃まで冷却し、それに、トリエチルアミン(9.6mL、69mmol)を添 加した。白色の懸濁液が形成された。これに、アルデヒド1(16.5g、60mmol)の CH2Cl2(50mL)溶液を滴下し、得られた混合物を、0℃で2時間撹拌した。20mLの 0.1 N HCl溶液を添加することにより、この反応をクエンチし、この混合物を、E tOAc(100mL)と水(50mL)との間で分配した。有機層を分離し、そして水層をEtOAc (100mL)で2回抽出した。この有機層を合わせ、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥 した(MgSO4)。溶媒を除去して黄色の固体を得、これをEtOAcから再結晶し、3(1 5g、60%)を白色の固体として得た。 C:(3aR,4R,5R,6aS)-5-(ベンゾイルオキシ)-4-[(E)-(3S)-3-ヒドロキシ-5- フェニル-1-ペンテニル]-ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2-オン(4): 3(14.4g、34.7mmol)の無水THF(150mL)溶液を-23℃まで冷却し、それに、(-) -B-クロロジイソピノカンフェイルボラン[(-)-DIP-Cl](16.7g、52mmol)の無水T HF(100mL)溶液を滴下した。この混合物を、-23℃で4時間撹拌し、次いで、CH3O H(20mL)を添加することによりクエンチした。得られた溶液を室温まで加温し、 この温度で14時間撹拌した。この反応混合物を、CH2Cl2(200mL)/水(100mL)に注 いだ。層を分離し、水層を、CH2Cl2(50mL)で3回抽出した。合わせた有機抽出物 を、飽和NH4Cl水溶液(50mL)で2回洗浄し、そして乾燥した(MgSO4)。濾過および 溶媒除去により、無色の液体を得、これを、シリカゲルの短いプラグ(short plu g)に通して、非極性の炭化水素不純物を除去した。4の混合物およびそのジアス テレオマーアリルアルコール(HPLCにより測定した94:6の比)を、白色固体とし て単離した(13.4g、92%の合計収率)。この混合物をシリカゲルクロマトグラフ ィーに供し、純粋な4(7.0g)をワックス状固体として得た(Rf=0.18、50%のEtO Ac/ヘキサン;少量のジアステレオマーに対するRfは、同じ溶媒系にて、0.16で ある)。 D:(3aR,4R,5R,6aS)ヘキサヒドロ-4-[(E)-(3S)-5-フェニル-3-(テトラヒド ロピラン-2-イルオキシ)-1-ペンテニル]-5-(テトラヒドロピラン-2-イルオキシ) -2H-シクロペンタ[b]フラン-2-オン(6): CH3OH(60mL)中のラクトン4(6.46g、15.5mmol)およびK2CO3(2.14g、15.5mmo l)の混合物を、室温で6時間撹拌した。この反応混合物を、1N HCl(100mL)に注 ぎ、EtOAc(50mL)で5回充分に抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥し(MgSO4)、 濃縮し、この粗生成物の混合物を、シリカの短いプラグ(Rf=0.25、EtOAc)に通 すことにより精製し、ジヒドロキシ化合物5(4.11g)を得た。 5(4.11g、13.1mmol)およびジヒドロピラン(5.0mL、52.6mmol)のCH2Cl2(50mL )溶液を、0℃まで冷却した。触媒量のp-TsOH(0.02g、0.1mmol)を添加し、この 混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで、飽和NaHCO3(10mL)水溶液を添加すること によりクエンチした。層を分離し、水層を、CH2Cl2(25mL)で2回抽出した。合わ せた有機抽出物を乾燥し(K2CO3)、濾過し、そして濃縮して、無色オイルを得、 これを、シリカ上でクロマトグラフィーに供した(Rf=0.31、50%のEtOAc/へキ サン)。ビス−THPエーテル6(6.44g、4から86%の収率)を、無色のオイルとし て単離した。 E:(3aR,4R,5R,6aS)ヘキサヒドロ-4-[(3R)-5-フェニル-3-(テトラヒドロピ ラン-2-イルオキシ)ペンチル]-5-)テトラヒドロピラン-2-イルオキシ)-2H-シク ロペンタ[b]フラン-2-オン(7): ラクトン6(6.44g、13.4mmol)のEtOAc(50mL)溶液を、10%Pd/炭素(0.15g)の 存在下、Parr水素化容器にて、40psiで、4時間にわたり水素化した。この反応 混合物をCeliteを通して濾過し、その濾液を濃縮し、7(6.5g、収率99%)を無 色のオイルとして得た。 F:(9S,11R,15R)-11,15-ビス(テトラヒドロピラン-2-イルオキシ)-2,3,4,5,6 ,18,19,20-オクタノル-17-フェニル-9-(トリエチルシリルオキシ)プロスタノー ルトリエチルシリルエーテル(9): ラクトン7(6.5g,13.4mmol)を、無水THF(100mL)に溶解し、この溶液を、水 素化リチウムアルミニウム(1.5g、40.2mmol)のTHF(100mL)の冷(0℃)懸濁液に 滴下した。この反応混合物を、ゆっくりと室温まで加温し、その温度で14時間撹 拌した。この反応物を0℃まで冷却し、H2O(1.5mL)、15%NaOH水溶液(1.5mL)お よびH2O(4.5mL)の連続的な添加により、クエンチした。得られた懸濁液を室温ま で加温し、無水MgSO4のパッドを通して濾過した。この濾過ケークを、EtOAcを用 いて充分に洗浄した。この濾液を蒸発させることにより、5.59gのジオール8(Rf =0.26、EtOAc)を無色のオイルとして得た。 ジオール8(5.59g、11.5mmol)、トリエチルアミン(9.6mL、69mmol)、クロロ トリエチルシラン(5.84mL、34.5mmol)およびN,N-ジメチルアミノピリジン(0.1g 、0.83mmol)のCH2Cl2(200mL)溶液を、室温で12時間撹拌した。この反応混合物を H2O(100mL)に注ぎ、層を分離し、水層を、CH2Cl2(25mL)で2回抽出した。合わせ た有機層を乾燥し(MgSO4)、濾過し、そして濃縮して、黄色の液体を得、これを 、シリカ上でクロマトグラフィーにかけた(Rf=0.25、10%のEtOAc/ヘキサン)。 ビス−シリルエーテル9(8.44g、7から88%の収率)を僅かに黄色のオイルと して得た。G:(9S,11R,15R)-11,15-ビス(テトラヒドロピラン-2-イルオキシ)-2,3,4,5,6 ,18,19,20-オクタノル-17-フェニル-9-(トリエチルシリルオキシ)プロスタナー ル(10): オキサリルクロライド(2.7mL、29.5mmol)の無水CH2Cl2(20mL)溶液を、N2下にて -78℃まで冷却し、それに、DMSO(4.1mL、59.0mmol)のCH2Cl2(5mL)溶液を滴下し た。3分間後、9(8.49g、11.8mmol)のCH2Cl2(25mL)溶液を、この反応混合物に 滴下した。得られた混合物を、-78℃で3時間撹拌し、この時点で、トリエチル アミン(8.2mL、59.0mmol)を添加し、得られたスラリーを、15分間にわたって、 室温まで加温した。この反応混合物を、EtOAc(100mL)と水(25 mL)との間で分配した。水層を、EtOAc(50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラ インで洗浄し、MgSO4で乾燥した。濾過および濃縮により、黄色のオイルを得、 これを、シリカゲル上でクロマトグラフィーに供し(Rf=0.53、30%のEtOAc/ヘ キサン)、10(8.0g、収率99%)を僅かに黄色のオイルとして得た。 H:(5Z)-(9S,11R,15R)-11,15-ビス(テトラヒドロピラン-2-イルオキシ)-2,3, 4,18,19,20-ヘキサノル-17-フェニル-9-(トリエチルシリルオキシ)-5-プロステ ン酸メチルエステル(11): 18-クラウン-6(10.6g、40.2mmol)および(メトキシカルボニルメチル)ホスホ ン酸ビス(2,2,2-トリフルオロエチル)(4.7g.14.7mmol)の無水THF(10mL)溶液を 、N2雰囲気下にて、-78℃まで冷却した。上記混合物に、カリウムビス(トリメチ ルシリル)アミド(トルエン中にて0.5M、29.4mL、14.7mmol)を添加し、この溶液 を15分間撹拌した。アルデヒド10(8.0g、13.4mmol)のTHF(50mL)溶液を、15分間 にわたって滴下した。得られた混合物を、-78℃で1.5時間撹拌し、次いで、30分 間にわたって、0℃にした。この反応を、0℃にて、飽和NH4Cl水溶液(100mL)で クエンチし、そしてこの混合物を室温まで加温した。層を分離し、水層を、EtOA c(50mL)で2回抽出した。合わせた有機層をブライン50mLで2回で洗浄し、そし て乾燥した(MgSO4)。濾過および溶媒除去により、黄色のスラリーを得、これを 、シリカゲルの短いプラグに通して、11およびそのE異性体の混合物(それぞれ 、9:1の比、8.1g、93%の合計収率)を得た。異性体を、シリカゲル上でクロ マトグラフィーにかけて分離した(それぞれ、11および少量の異性体に対して、Rf =0.58および0.54、30%のEtOAc/ヘキサン)。純粋な11(4.32g)を単離した。 I:(5Z)-(9S,11R,15R)-11,15-ビス(テトラヒドロピラン-2-イルオキシ)-2,3, 4,18,19,20-ヘキサノル-9-ヒドロキシ-17-フェニル-5-プロステン-1-オール(13) 11(4.32g、6.6mmol)の無水THF(50mL)溶液を0℃まで冷却し、それに、DIBAL- H(トルエン中にて1.5M、13.2mL、19.8mmol)を添加した。得られた混合物を、同 じ温度で2時間撹拌した。酒石酸ナトリウムカリウムの飽和水溶液100mLを注意 深く添加することにより、この反応をクエンチした。得られた二相混合物を、1 時間にわたって激しく撹拌した。層を分離し、水層を、EtOAc(50mL)で3回抽出 した。合わせた有機層を乾燥し(MgSO4)、濾過し、そして濃縮して、4.23g(定量 的収率)の12(Rf=0.33、30%のEtOAc/ヘキサン)を無色の液体として得た。 アリルアルコール12(0.63g、1.0mmol)のTHF(5.0mL)溶液を、室温で5分間に わたり、フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中にて1.0M、1.5mL 1.5mmol)で処 理した。この反応混合物をブライン(10mL)に注ぎ、水層をエーテル(10mL)で4回 抽出した。合わせた有機層を乾燥し(MgSO4)、濾過し、そして濃縮した。この粗 生成物を、シリカゲル上でクロマトグラフィー(Rf=0.15、50%のEtOAc/ヘキサ ン)により精製し、13(0.48g、収率93%)を無色のオイルとして得た。J:(5Z)-(9S,11R,15R)-11,15-ビス(テトラヒドロピラン-2-イルオキシ)-9-ヒ ドロキシ-3-オキサ-17-フェニル-18,19,20-トリノル-5-プロステン酸イソプロピ ルエステル(14): ジオール13(0.48g、0.93mmol)、トルエン(5mL)、硫酸水素テトラブチルアン モニウム(30mg、0.08mmol)およびNaOH水溶液(25%w/v、5mL)の二相混合物を、 激しく撹拌しながら、0℃まで冷却した。この混合物に、ブロモ酢酸イソプロピ ル(0.5g、2.8mmol)を滴下した。この混合物を、0℃で30分間撹拌し、次 いで、室温で30分間撹拌した。この時点で層を分離し、水層を、トルエン10mLで 抽出した。合わせた有機層を、水およびブライン(各5mL)で洗浄し、乾燥し(MgS O4)、そして濃縮した。この粗混合物を、シリカ上でクロマトグラフィーにかけ( Rf=0.45、50%のEtOAc/ヘキサン)、14(0.37g、収率65%)を無色のオイルとし て得た。 K:(5Z)-(9R,11R,15R)-11,15-ジヒドロキシ-9-ヨード-3-オキサ-17-フェニル -18,19,20-トリノル-5-プロステン酸イソプロピルエステル(15): エステル14(0.265g、0.433mmol)の無水ピリジン(2.0mL)溶液を、0℃まで冷 却し、それに、メタンスルホニルクロライド(0.07mL、0.866mmol)を滴下した。 得られた混合物を、0℃で30分間保持し、次いで、室温まで加温した(2時間)。 この時点で、この反応混合物を、カニューレを介して、ヨウ化テトラブチルアン モニウム(0.79g、2.16mmol)のトルエン(5.0mL)懸濁液を含むフラスコに移し、 得られた溶液を、60℃で3時間加熱した。次いで、この反応混合物を室温まで冷 却し、酢酸エチル(100mL)と10%NaHSO4溶液(50mL)との間で分配した。有機層を 、飽和CuSO4(10mL)で2回洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、そして濃縮した。 次の工程では、この黄色の粗液体を使用した。 上で得られた粗混合物を、メタノール20mLおよび水0.5mLに取り出し、0℃ま で冷却し、それに、濃HCl(1.0mL)を添加した。この混合物を、0℃で15分間撹拌 し、次いで、室温でさらに30分間撹拌した。次いで、固体NaHCO3を添加すること により、この反応をクエンチし、CHCl3および水を各20mL含有する分液漏斗に移 した。層を分離し、水層を、CHCl3(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層を、 水10mLで2回、およびブライン10mLで洗浄し、そして乾燥した(Na2SO4)。濾過お よび濃縮後、この粗残渣を、シリカゲル上で、クロマトグラフィーにより精製し た。所望の生成物15(Rf=0.3、60%のEtOAc/ヘキサン)を、無色のオイルとして 単離した(32mg、14から収率11%)。 L:(5Z)-(11R,15R)-11,15-ジヒドロキシ-3-オキサ-17-フェニル-18,19,20-ト リノル-5-プロステン酸イソプロピルエステル(II): ヨードエステル15(32mg、0.05mmol)およびAIBN(10mg)の無水トルエン(1.0mL) 溶液に、Bu3SnH(0.03g,0.10mmol)を添加した。得られた混合物を、還流下にて 3時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、溶媒をエバポレートし、そ の残渣を、シリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製した。化合物II(Rf=0 .23、60%のEtOAc/ヘキサン)を無色のオイルとして単離した(22mg、収率95%)。 実施例2: 9-デオキシ-17-フェニル PGF2 αの合成 A:(5Z,13E)-(9S,11R,15S)-11,15-ビス(テトラヒドロピラン-2-イルオキシ) -9-ヒドロキシ-17-フェニル-18,19,20-トリノル-5,13-プロスタジエン酸メチル エステル(17): ラクトン6(3.4g、7.08mmol)(実施例1を参照)の乾燥THF(50mL)溶液を、-7 8℃まで冷却し、それに、DIBAL-H(6.0mL、トルエン中にて1.5 M)を添加した。こ の混合物を、-78℃で15分間撹拌し、次いで、メタノール10mLを添加することに より、クエンチした。得られた混合物を室温まで加温し、酒石酸カリウムナトリ ウムの飽和溶液50mLを添加し、さらに1時間撹拌した。層を分離し、水層を、Et OAc(20mL)で2回洗浄した。合わせた有機層を乾燥し(Na2SO4)、濾過し、そして 濃縮して、ラクトール16(3.2g、定量的収率)を得た。この粗生成物の混合物を 、さらに精製することなく、次の反応に使用した。 (4-カルボキシブチル)トリフェニルホスホニウムブロマイド(13.3g、30.0mmo l)のTHF(40mL)懸濁液を、0℃まで冷却し、カリウムtert-ブトキシドのTHF(60mL 、THF中にて1.0M)溶液で処理した。得られた混合物を30分間撹拌し、この時点で 、ラクトール16(3.2g、6.6mmol)のTHF(20mL)溶液を添加した。この反応物を室 温まで加温し、その温度で12時間撹拌した。この反応混合物を、EtOAcおよび飽 和NH4Clを各50mL含有する分液漏斗に注いだ。層を分離し、水層を、EtOAc(20mL) で2回洗浄した。合わせた有機層を乾燥し(Na2SO4)、濾過し、そして濃縮した。 この粗生成物の混合物を、CH2l2に溶解し、0℃まで冷却し、次いで、過剰のジ アゾメタンのエーテル溶液(ethereal diazomethane)で処理した。溶媒を除去し 、この粗エステルを、クロマトグラフィー用シリカゲルカラムに付与した。エス テル17(Rf=0.3、EtOAc/ヘキサン1:2)を僅かに黄色のオイル(2.74g、6から 収率80%)として単離した。B:(5Z,13E)-(9S,11R,15S)-11,15-ビス-(テトラヒドロピラン-2-イルオキシ )-17-フェニル-9-p-トルエンスルホニルオキシ-18,19,20-トリノル-5,13-プロス タジエン酸メチルエステル(18): 無水ピリジン(40mL)中のエステル17(2.74g、4.8mmol)およびTsCl(3.66g、19 .2mmol)からなる混合物を、0℃で4時間撹拌し、次いで、室温で48時間撹拌 した。次いで、この反応混合物を、氷冷した水200mLに注ぎ、ベンゼン30mLで4 回抽出した。合わせた有機層を、NaHSO4の1M溶液50mLで2回およびブラインで 洗浄した。有機相を乾燥し(Na2SO4)、濾過し、そして濃縮した。この粗生成物を 、シリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製した。トシレート18を僅かに黄 色のオイル(2.23g、収率65%)として単離した。C:(5Z,13E)-(9S,11R,15S)-11,15-ビス-アセトキシ-17-フェニル-9-p-トル エンスルホニルオキシ-18,19,20-トリノル-5,13-プロスタジエン酸メチルエステ ル(19): エステル18(2.23g、3.08mmol)の乾燥メタノール(40mL)溶液を、室温で30分間 にわたり、三フッ化ホウ素エーテラート(2滴)で処理した。この時点で、トリエ チルアミン(0.5mL)を添加し、溶媒を除去し、その残渣を、ベンゼン30mL中に取 り出した。この溶液に、4-ジメチルアミノピリジン100mg、トリエチルアミン5.0 mLおよび無水酢酸3.0mLを添加し、得られた混合物を、室温で15分間撹拌した。 次いで、それを、EtOAcおよび水の二相混合物に注ぐことにより、反応をクエン チした。層を分離し、水層を、EtOAc(20mL)で3回抽出した。合わせた有機層を 、飽和NaHCO3およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、そして濃縮し た。この粗生成物をシリカ上のクロマトグラフィー(Rf=0.4、EtOAc/ヘキサン1 :2)にかけた後、ビス酢酸エステル19(1.25g、収率64%)を無色のオイルとし て単離した。D:(5Z,13E)-(9R,11R,15S)-11,15-ビス-アセトキシ-9-クロロ-17-フェニル- 18,19,20-トリノル-5,13-プロスタジエン酸メチルエステル(20): アセトン40mL中のトシレート19(1.25g、1.97mmol)およびLiCl(1.7g、40mmol )の混合物を、室温で3日間撹拌した。溶媒を除去し、その粗残渣を、EtOAcと水 (各50mL)との間で分配した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、そし て濃縮した。この粗残渣を、シリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製し、 20(570mg、収率52%)を黄色のオイルとして得た。E:(5Z,13E)-(11R,15S)-11,15-ビス-アセトキシ-17-フェニル-18,19,20-トリ ノル-5,13-プロスタジエン酸メチルエステル(21): 20(570mg、1.07mmol)、Bu3SnH(1.5mL、5.7mmol)および痕跡量のAIBNを含有す る乾燥ベンゼン(10mL)溶液を、N2雰囲気下にて、50℃で3時間加熱した。次いで 、溶媒を除去し、残渣をCH3CN(150mL)に溶解し、そしてヘキサン50mLで3回洗浄 した。合わせたヘキサン層を、CH3CN(20mL)で2回洗浄した。アセトニトリル層 を合わせ、エバポレートし、そして残渣を、クロマトグラフィー精製用シリカゲ ルカラムに付与した。エステル21(455mg、定量的収率)を無色のオイルとして単 離した。F:(5Z,13E)-(11R,15S)-11,15-ジヒドロキシ-17-フェニル-18,19,20-トリノ ル-5,13-プロスタジエン酸メチルエステル(22): メタノール10mL中の22(455mg、0.99mmol)およびK2CO3(200mg)の混合物を、室 温で2時間撹拌した。水(10mL)を添加し、この反応混合物のpHを、1N HCl溶液 で2〜3に調整した。溶媒を除去し、そして残渣を、EtOAc/水(各20mL)の間で分 配した。水層を、EtOAc(20mL)で2回抽出した。有機層を合わせ、乾燥した(Na2S O4)。濾過および溶媒除去により、粗生成物22を黄色のオイルとして得、これを 、シリカゲル上のクロマトグラフィー(Rf=0.14、EtOAcヘへキサン1:1)によ り精製し、22(160mg、収率43%)を無色の液体として得た。G:(5Z,13E)-(11R,15S)-11,15-ジヒドロキシ-17-フェニル-18,19,20-トリノ ル-5,13-プロスタジエン酸(III): エステル22(160mg、0.41mmol)のメタノール(5mL)溶液を、室温で2時間にわ たって、1N NaOH(2.0mL)で処理した。次いで、この混合物を、1N HClでpH2ま で酸性化し、そしてEtOAc(20mL)で4回抽出した。合わせた有機層をブラインで 洗浄し、乾燥した(Na2SO4)。濾過および溶媒除去後、この粗生成物を、溶離液と してヘキサン/アセトン/水(4:3:1)の混合物を用いて、シリカゲルの短いパ ッド(short pad)に通すことにより、精製した。化合物III(107mg、収率70%)を 無色の粘稠な液体として得た。 実施例3: 9-デオキシクロプロステノールイソプロピルエステルの合成 A:(3-クロロフェノキシ)酢酸エチル(24): アセトン320mL、ブロモ酢酸エチル75g(450mmol)および3-クロロフェノール(2 3)40.0g(310mmol)の混合物に、炭酸カリウム69.8g(505mmol)を添加した。この 混合物を機械的に撹拌し、4時間にわたって、加熱還流し、そして室温まで冷却 した後、酢酸エチル350mLに注いだ。次いで、これに、過剰の発泡を避けるよう に注意しながら、1M HCl(400mL)を注意深く添加した。層を分離し、水層を、酢 酸エチル200mLで3回抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥し、そして濃縮し た。この残渣を、熱ヘキサン500mLに融解し、再固化させた。この溶液の濾過に より、24(58g、87%)を薄片状の白色固体(融点=39〜40℃)として得た。 B:[3-(3-クロロフェノキシ)-2-オキソプロプ-1-イル]ホスホン酸ジメチル(25) -78℃のTHF(110mL)中のメチルホスホン酸ジメチル20.6g(166mmol、238mol%) に、n-BuLiの2.5Mヘキサン溶液65mL(162mmol、232mol%)を滴下した。添加完了 後、この混合物をさらに1時間撹拌し、その時点で、THF(40mL)の溶液として、 アリールオキシエステル24(15.0g、69.9mmol)を滴下した。この反応物を1時間 撹拌し、次いで、飽和NH4Cl(100mL)を添加することにより、クエンチした。この 混合物を、飽和ブライン:酢酸エチルの1:1混合物200mLに注ぎ、層を分離し 、水層を、酢酸エチル100mL部で2回抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥し 、そして濃縮し、その残渣を、ポンプで乾燥し、25(20.5g、100%)を粘稠なオ イルとして得た。 C:(3aR,4R,5R,6aS)-5-(ベンゾイルオキシ)-4-[(E)-4-(3-クロロフェノキシ )-3-オキソ-1-ブテニル]ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2-オン(26): ホスホン酸エステル25(20.5g、70.0mmol)、LiCl(2.6g、62mmol)およびTHF(2 00mL)の混合物に、0℃にて、NEt3(6.10g、60.4mmol)を添加した。この混合物 は、沈殿物が形成されるにつれて、濁ってきた。この時点で、CH2Cl2(50mL)に溶 解したアルデヒド1(14.0g、51.1mmol)を滴下した。1時間後、この反応物を、 飽和NH4Cl:酢酸エチルの1:1混合物200mLに注ぎ、層を分離し、水層を、酢酸 エチル100mL部で2回抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥し、そして濃縮し 、その残渣を、3:2(v/v)酢酸エチル:ヘキサンで溶出する28cm長×51mm直径 のシリカゲルカラム上で、フラッシュクロマトグラフィーにかけ、26(16.2g、7 2%)を白色の結晶状固体として得た。 D:(3aR,4R,5R,6aS)-5-(ベンゾイルオキシ)-4-[(E)-(3R)-4-(3-クロロフェ ノキシ)-3-ヒドロキシ-1-ブテニル]ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2- オン(27): エノン26(9.70g、22.0mmol)のTHF(60mL)溶液に、-23℃にて、(-)-DIPCI(11.1 g、34.6mmol)のTHF(30mL)溶液を滴下した。4時間後、-23℃にて、メタノール 5mLを滴下することにより、この反応をクエンチし、室温まで加温した。次いで 、この混合物を、酢酸エチル:飽和NH4Clの2:1混合物200mLに注ぎ、層を分離 し、水相を、酢酸エチル100mL部で2回抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥 し、濃縮し、そして残渣を、3:2(v/v)酢酸エチル:ヘキサンで溶出する33cm 長×76mm直径のシリカゲルカラム上で、フラッシュクロマトグラフィーにかけ、 27(4.7g、48%)を白色の固体として得た。 E:(3aR,4R,5R,6aS)-4-[(E)-(3R)-4-(3-クロロフェノキシ)-3-(テトラヒド ロピラン-2-イルオキシ)-1-ブテニル]-ヘサヒドロ-5-(テトラヒドロピラン-2-イ ルオキシ)-2H-シクロペンタ[b]フラン-2-オン(29): 27(5.1g、11.5mmol)およびメタノール200mLの混合物に、K2CO3(1.7g、12mmo l)を添加した。1時間後、この混合物を、0.5N HCl(100mL)に注ぎ、酢酸エチル1 00mL部で3回抽出した。合わせた有機層を、水100mL部で2回および飽和ブライ ン100mL部で2回、連続的に洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、そして 濃縮し、粗ジオール28(4.85g、>100%)を得、これを、さらに精製することな く、次の工程で使用した。 CH2Cl2(75mL)中の粗28(4.85g、先の工程で100%の収率が得られたなら、この サンプル中に11.5mmol=3.9gの28が存在する)および3,4-ジヒドロ-2-H-ピラン2.4 g(28mmol)の混合物に、0℃にて、p-TsOH(370mg、1.9mmol)を添加した。45分間 撹拌した後、この反応物を、飽和NaHCO3水溶液40mLに注ぎ、層を分離し、水層を 、CH2Cl2(40mL部)で2回抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、 そして濃縮した。残渣を、ヘキサン中の40%酢酸エチルで溶出する20cm長×41mm 直径のシリカゲルカラム上で、フラッシュクロマトグラフィーにかけ、29(6.0g 、100%)をオイルとして得た。 F:(5Z,13E)-(9S,11R,15R)-11,15-ビス(テトラヒドロピラン-2-イルオキシ) 16-(3-クロロフェノキシ)-9-ヒドロキシ-17,18,19,20-テトラノル-5,13-プロス タジエン酸イソプロピルエステル(32): ラクトン29(5.8g、11.4mmol)のTHF(55mL)溶液に、-78℃にて、DIBALの1.5Mト ルエン溶液10mL(15mmol)を滴下した。1時間後、メタノール10mLを滴下し、この 混合物を、-78℃で10分間撹拌した後、室温まで加温した。この混合物を、酒石 酸カリウムナトリウム飽和水溶液:酢酸エチルの1:1溶液100mLに注ぎ、乳濁 液が破壊されるまで、撹拌した。層を分離した後、水層を、酢酸エチル40mL部で 2回抽出し、合わせた有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、そして濃縮し、その残 渣を、3:2の酢酸エチル:ヘキサンで溶出する22cm長×41mm直径のシリカゲル カラム上で、フラッシュクロマトグラフィーにかけ、ラクトール30(4.4g、76% )を得、これを、次の工程で直ちに使用した。 THF(100mL)中のホスホニウム塩31(12.1g、27.3mmol)に、0℃にて、カリウム t-ブトキシドの1M THF溶液50.0mLを滴下した。30分間後、ラクトール30(4.4g 、8.6mmol)のTHF(20mL)溶液を滴下し、この混合物を、室温で一晩撹拌した。次 いで、この混合物を、酢酸エチル:飽和NH4Cl水溶液の1:1混合物150mLに注ぎ 、層を分離し、水層を、酢酸エチル100mL部で2回抽出した。合わせた有機層をM gSO4で乾燥し、濾過し、そして濃縮し、その残渣を、アセトン80mLに溶解した。 これに、DBU(6.5g、43mmol)およびヨウ化イソプロピル7.3g(43mmol)を連続的 に添加した。一晩撹拌した後、この反応物を、酢酸エチル:飽和NH4Cl水溶液の 1:1混合物100mLに注ぎ、層を分離し、水層を、酢酸エチル100mL部で2回抽出 した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、そして濃縮し、その残渣を、 ヘキサン中の40%酢酸エチルで溶出する27cm長×41mm直径のシリカゲルカラム上 で、フラッシュクロマトグラフィーにかけ、2.92gのエステル32(ラクトン29か ら53%)を得た。G:(5Z,13E)-(11R,15R)-11,15-ビス(テトラヒドロピラン-2-イルオキシ)-16- (3-クロロフェノキシ)-17,18,19,20-テトラノル-5,13-プロスタジエノール(33) エステル32(1.34g、2.11mmol)のピリジン(18mL)溶液に、0℃にて、メシルク ロライド(590mg、5.2mmol)を滴下した。0℃で一晩撹拌した後(18時間)、この反 応物を、飽和CuSO4(50mL)/EtOAc(75mL)の混合物に注いだ。得られた懸濁液を、C eliteを通して濾過し、層を分離し、水層を、EtOAc(50mL)で2回抽出した。合わ せた有機層を乾燥し(MgSO4)、濾過し、そして濃縮し、その残渣を、シリカゲル 上のクロマトグラフィーにより精製し、中間体9α−メシレート(1.32g、収率8 8%)を得た。 このメシレートをTHF(16mL)に溶解し、この溶液を0℃まで冷却し、それに、L iEt3BH(11.0mL、THF中にて1.0M)を滴下した。この反応物を0℃で1時間撹拌し 、次いで、室温で18時間撹拌した。この時点で、飽和NH4Cl溶液60mLを添加し、 得られた混合物を、EtOAc(50mL)で3回抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥し( MgSO4)、濾過し、そして濃縮した。この粗生成物の混合物を、シリカゲル上のク ロマトグラフィー(Rf=0.5、40%のEtOAc/ヘキサン)により精製し、33(726mg、 収率69%)を得た。H:(5Z,13E)-(11R,15R)-11,15-ビス(テトラヒドロピラン-2-イルオキシ)-16- (3-クロロフェノキシ)-17,18,19,20-テトラノル-5,13-プロスタジエン酸イソプ ロピルエステル(34): 33(190mg、0.33mmol)、PDC(650mg、1.73mmol)およびDMF(4.5mL)の混合物を、 室温で24時間撹拌した。次いで、この反応物を、EtOAc(25mL)と水20mLとの間で 分配した。層を分離し、水層をEtOAc(25mL)で2回抽出した。合わせた有機抽出 物を乾燥し(Na2SO4)、濾過し、そして濃縮した。この残渣をアセトン(15mL)に溶 解し、それに、DBU(110mg、0.73mmol)およびヨウ化イソプロピル(120mg、0.70mm ol)を添加した。得られた混合物を、室温で18時間撹拌し、次いで、EtOAc(25mL) と飽和NH4Cl(15mL)との間で分配した。層を分離し、水層をEtOAc(25mL)で2回抽 出した。この有機抽出物を合わせ、乾燥し(MgSO4)、濾過し、そして濃縮した。 この残渣を、シリカゲル上のクロマトグラフィー(Rf=0.6、30%のEtOAc/ヘキサ ン)により精製し、34(115mg、収率56%)を得た。I:(5Z,13E)-(11R,15R)-16-(3-クロロフェノキシ)-11,15-ジヒドロキシ-17,1 8,19,20-テトラノル-5,13-プロスタジエン酸イソプロピルエステル(IV): 34(79mg、0.13mmol)、水(1.0mL)、イソプロピルアルコール(10mL)および12N H Cl(800μL)の溶液を、室温で1時間撹拌した。この時点で、飽和NaHCO3溶液12mL を滴下し、得られた混合物を、EtOAc(25mL)で3回抽出した。合わせた有機抽出 物を乾燥し(MgSO4)、濾過し、そして濃縮し、その残渣を、クロマトグラフィー 精製用のシリカゲルカラム(Rf=0.5、60%のEtOAc/ヘキサン)に付与した。化合 物IV(48mg、収率82%)を無色のオイルとして単離した。 実施例4: 化合物VIの合成 A:[3aR,4R(1E,3R),5R,6aS]-4-[3-ヒドロキシ-3-(2-インダニル)プロピル] -5-ヒドロキシ-ヘキサヒドロ-2H-シクロペンタ[b]フラン-2-オン(36) メタノール:酢酸エチルの1:1(v:v)混合物10mL中のオレフィン35(0.7g 、2.2mmol)(J.Med.Chem.1983、26、328に記載の合成)の溶液を、10%Pd/C(50 mg)の存在下、Parr水素化装置にて、40psiで1時間にわたり水素化した。この混 合物をCeliteを通して濾過し、濃縮し、36を得、これを、さらに精製することな く、次の工程で使用した。B:[3aR,4R(1E,3R),5R,6aS]-4-[3-(2-インダニル)-3-(テトラヒドロピラン -2- イルオキシ)プロピル]-5-(テトラヒドロピラン-2-イルオキシ)ヘキサヒドロ- 2H-シクロペンタ[b]フラン-2-オン(37) 上の化合物36をCH2Cl2(30mL)に溶解し、この混合物を0℃まで冷却した。3,4- ジヒドロ-2H-ピラン(0.42g、5.0mmol)を添加し、続いて、P-トルエンスルホン 酸一水和物(50mg、0.2mmol)を添加した。この溶液を室温で2時間撹拌し、飽和N aHCO3水溶液に注ぎ、そしてCH2Cl2で抽出した。この溶液をMgSO4で乾燥し、濾過 し、そして濃縮し、その残渣をシリカゲル上でクロマトグラフィーにかけ、37(0 .4g、36%)を粘稠なオイルとして得た。 C:(5Z)-(9S,11R,15R)-11,15-ビス(テトラヒドロピラン-2-イルオキシ)-9-ヒ ドロキシ-15-(2-インダニル)-16,17,18,19,20-ペンタノル-5-プロステン酸メチ ルエステル(39) ラクトン37(0.4g、0.8mmol)の-78℃のトルエン(10mL)溶液に、DIBAL-Hの1.5M ヘキサン溶液(1mL、1mmol)を添加した。0℃で2時間撹拌した後、イソプロパ ノール(0.2mL)を添加し、この混合物を、酒石酸ナトリウムカリウムの溶液に注 ぎ、酢酸エチル(50mL)で2回抽出し、乾燥し(MgSO4)、そして濃縮し、粗ラクト ール38(0.21g、52%)を得た。 (4-カルボキシブチル)トリフェニルホスホニウムブロマイド(0.13g、0.3mmo l)のDMSO(6mL)溶液に、ナトリウムメチルスルフィニルメチド(0.6mmol、DMSO中 にて0.2M)のDMSO溶液を添加した。この混合物に、ラクトール38(0.15g、0.3mmo l)のDMSO(3mL)溶液を滴下した。この溶液を50℃で16時間撹拌し、室温まで冷却 し、そしてpH5.5になるまで10%クエン酸水溶液を添加することにより、クエン チした。この混合物を酢酸エチルで抽出し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、そして濃 縮した。この残渣をアセトン(5mL)に溶解し、DBU(0.15g、1.0mmol)を添加し、 続いて、ヨードメタン(0.14g、1.0mmol)を添加した。この溶液を30分間撹拌し 、水に注ぎ、エーテル(50mL)で2回抽出し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、そして濃 縮し、その残渣を、7:3のヘキサン:酢酸エチルで溶出するシリカゲル上でク ロマトグラフィーにかけ、39(0.2g、98%)を得た。 D:(5Z)-(11R,15R)-11,15-ビス(テトラヒドロピラン-2-イルオキシ)-15-(2-イ ンダニル)-16,17,18,19,20-ペンタノル-5-プロステノール(40) 39(0.2g、0.4mmol)のピリジン(20mL)溶液を、0℃にて、メタンスルホニルク ロライド(0.17g、1.5mmol)で処理した。この混合物を0℃で2時間撹拌し、そ して室温で1.5時間撹拌した。この溶液を、飽和NH4Cl水溶液に注ぎ、エーテル(5 0mL)で2回抽出した。合わせた有機抽出物を、CuSO4の飽和水溶液(50mL)で3回 洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、そして濃縮し、その残渣を、1:1のヘキサ ン:酢酸エチルで溶出する短いシリカゲルカラムに通し、9α−メシレート(0.2 5g、100%)を得た。 このメシレート(0.25g、0.4mmol)の0℃のTHF(30mL)溶液に、LiEt3BHの1M T HF溶液(9mL、9mmol)を添加した。この反応物を室温で3日間撹拌し、NH4Clの 飽和水溶液(50mL)に添加し、エーテル(50mL)で抽出し、乾燥し(MgSO4)、濾過し 、そして濃縮し、40(0.2g、68%)を得た。E:(5Z)-(11R,15R)-11,15-ビス(テトラヒドロピラン-2-イルオキシ)-15-(2-イ ンダニル)-16,17,18,19,20-ペンタノル-5-プロステン酸イソプロピルエステル(4 2) 40(0.2g、0.3mmol)、DMF(20mL)および重クロム酸ピリジニウム(1.2g、3.2mm ol)の溶液を、16時間撹拌した。この混合物を、飽和クエン酸水溶液(50mL)に注 ぎ、酢酸エチル(100mL)で2回抽出し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、そして濃縮し、 粗酸41(0.2g)を得た。 粗酸41(0.2g、0.3mmol)のアセトン(30mL)溶液を、DBU(0.5g、3mmol)および 2-ヨードプロパン(0.8g、5mmol)で連続的に処理した。16時間撹拌した後、こ の混合物を水に注ぎ、酢酸エチル(50mL)で抽出し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、そ して濃縮し、42(66mg、37%)を得た。F:(5Z)-(11R,15R)-11,15-ジヒドロキシ-15-(2-インダニル)-16,17,18,19,20- ペンタノル-5-プロステン酸イソプロピルエステル(VI) 酢酸、THFおよび水の4:2:1(v:v:v)混合物7mL中の42(66mg、0.11mmol )の溶液を、50℃で30分間加熱し、次いで、室温で16時間撹拌した。この反応物 をNaHCO3で中和し、水100mLを添加し、この混合物を酢酸エチル(50mL)で2回抽 出し、合わせた有機抽出物を乾燥し(MgSO4)、濾過し、そして濃縮し、その残渣 を、7:3の酢酸エチル:ヘキサンで溶出するシリカゲル上でクロマトグラフィ ーにかけ、VI(18mg、41%)を無色透明のオイルとして得た。 式(I)の化合物は、眼内圧を低下させるのに有用であり、それゆえ、緑内障の 処置に有用である。好ましい投与経路は、局所投与である。局所投与の投薬量範 囲は、一般に、目1個当たり、約0.001マイクログラムと約1000マイクログラム との間(μg/目)であり、好ましくは、約0.01(μg/目)と約100(μg/目)との間 、そして最も好ましくは、約0.1(μg/目)と約20(μg/目)との間である。本発 明の化合物は、適切な眼科用ビヒクル中の溶液、懸濁液または乳濁液(分散体)と して、投与され得る。 局所投与用の組成物を形成する際に、本発明の化合物は、一般に、約4.5と約8 .0との間のpHにて、約0.000003重量%と約1重量%(wt%)との間の水溶液として 、処方される。約0.00003重量%と約0.3重量%との間の濃度を使用するのが好ま しく、最も好ましくは、約0.002重量%と約0.1重量%との間の濃度である。その 正確な養生法は、臨床医の裁量に委ねられるが、得られた溶液は、1日1回また は2回、それぞれの目に1滴入れることにより、局所的に適用されることが推奨 される。 本発明の眼用製剤で使用するのが望まれ得る他の成分としては、防腐剤、共溶 媒および粘性付与剤(viscosity building agent)が挙げられる。抗菌性防腐剤: 眼用製品は、代表的には、多回用量形態で包装されており、それは、一般に、 使用中の微生物汚染を防止するために、防腐剤を添加する必要がある。適切な防 腐剤としては、以下が挙げられる:ベンザルコニウムクロライド、チメロサール 、クロロブタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、フェニルエチルアル コール、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(edetate disodium)、ソルビン酸 、ONAMER M(登録商標)(ポリクオーターニウム-1(polyquaternium-1))、または当 業者に公知の他の試薬。このような防腐剤は、代表的には、約0.001重量%と約1 .0重量%との間の濃度で使用される。 プロスタグランジンおよびプロスタグランジン誘導体は、代表的には、水への 溶解性に限度があり、従って、組成物中に界面活性剤または他の適切な共溶媒を 必要とし得る。このような共溶媒としては、以下が挙げられる:Polysorbate 20 、60および80;Pluronic F-68、F-84およびP-103;チロキサポール;Cremophor( 登録商標)EL;ドデシル硫酸ナトリウム;グリセロール;PEG 400;プロピレング リコール;シクロデキストリン;または当業者に公知の他の試薬。このような共 溶媒は、代表的には、約0.01重量%と約2重量%との間の濃度で使用される。粘性剤(viscosity agent): 活性化合物の眼球吸収を高めるため、処方物をの調剤における変動を少なくす るため、処方物の懸濁液または乳濁液の成分の物理的分離を少なくするため、お よび/またはそうでなければ、眼用処方物を改良するために、単純な水溶液の粘 度よりも高い粘度が望まれ得る。このような粘性付与剤としては、以下が挙げら れる:ポリビニルアルコール;ポリビニルピロリドン;セルロースポリマー(例 えば、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエ チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース );カルボキシビニルポリマー(例えば、carbomer 910、carbomer 940、carbomer 934Pおよびcarbomer 1342);または当業者に公知の他の試薬。このような試薬 は、代表的には、約0.01重量%と約2重量%との間の濃度で使用される。 実施例5 以下の処方物A〜Cは、緑内障の処置における、および眼内圧を低下させるた めの局所使用のための本発明の代表的な薬学的組成物である。処方物A〜Cはそ れぞれ、当業者に公知の手順に従って処方され得る。 本発明は、特定の好ましい実施態様を参照して記載している;しかし、本発明 の精神および本質的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形態または変形を 包含し得ることを理解すべきである。従って、上記の実施態様は、全ての点で例 示であって、限定するものではないと考えられ、本発明の範囲は、前述の説明よ りもむしろ、添付の請求の範囲によって示される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AU,CA,CN,JP,M X (72)発明者 ディーン, トーマス アール. アメリカ合衆国 テキサス 76087, ウ ェザーフォード,ミードウ ビュー コー ト 101 (72)発明者 ジンケ, ポール ダブリュー. アメリカ合衆国 テキサス 76133, フ ォート ワース,ウィロー ウェイ ロー ド 4129 (72)発明者 セリアー, ロバート ディー. アメリカ合衆国 テキサス 76132, フ ォート ワース,ビバリー ドライブ ダ ブリュー. 5908, アパートメント 3168 (72)発明者 ビショップ, ジョン イー. アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01450, グロトン,タウンゼンド ロー ド 878

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.緑内障および高眼圧症を処置する方法であって、治療有効量の下式の化合物 を疾患に冒された目に局所投与する工程を包含する、方法: ここで: Yは、C(O)NR1R2、CH2OR3、CH2NR1R2、CO2R1、CO2Mであり、ここで、Mは、カチ オン性の塩部分である; R1、R2(同一または異なる)は、H、C1〜C6アルキルまたはアルケニル、ある いはC3〜C6シクロアルキルである; R、R3(同一または異なる)は、C(O)R4、Hである; R4は、C1〜C6アルキルまたはアルケニル、あるいはC3〜C6シクロアルキルであ る; Xは、O、S(O)n、CH2である; nは、0、1または2である; Aは、CH2CH2、シスまたはトランスCH=CH、あるいはC≡Cである; Zは、CH2CH2、トランスCH=CH、またはC≡Cである; Wは、(CH2)mアリール、(CH2)mOアリールであり、ここで、mは1〜6であり、 そしてアリールはフェニルであり、必要に応じて、ハロゲン、ヒドロキシ、アル コキシ、ハロアルキル、アミノまたはアシルアミノで置換されているか;あるい はWは、 であり、ここで、Vは、H、アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アク リルオキシ、ハロアルキル、アミノ、アシルアミノであり、そしてLは、CH2、O 、S(O)m、CH2CH2、CH2O、NR、CH=N、CH2S(O)m、CH=CH、CH2NRであり、ここで 、mは0〜2であり、そしてRは、上記で定義した通りである。 2.Yが、CO2R1であり;R1が、CH(CH3)CH3またはHであり;Xが、CH2であり;Aが 、シスCH=CHであり;Rが、Hであり;Zが、CH2CH2、またはトランスCH=CHであ り;Wが、(CH2)mアリールまたは(CH2)mOアリールであり、ここで、mが1〜3で あり、そしてアリールがフェニルであり、必要に応じて、CF3、Cl,FまたはOMe で置換されているか;あるいはWが、W1、W2またはW3である、請求項1に記載の 方法。 3.約0.001マイクログラムと約1000マイクログラムとの間の式(I)の化合物が 投与される、請求項1に記載の方法。 4.約0.01マイクログラムと約100マイクログラムとの間の式(I)の化合物が投 与される、請求項3に記載の方法。 5.約0.05マイクログラムと約50マイクログラムとの間の式(I)の化合物が投与 される、請求項4に記載の方法。 6.緑内障および高眼圧症を処置するための局所眼用組成物であって、該組成物 が、眼に受容可能なビヒクル、および治療有効量の下式の化合物を含有する、組 成物: ここで: Yは、C(O)NR1R2、CH2OR3、CH2NR1R2、CO2R1、CO2Mであり、ここで、Mは、カチ オン性の塩部分である; R1、R2(同一または異なる)は、H、C1〜C6アルキルまたはアルケニル、ある いはC3〜C6シクロアルキルである; R、R3(同一または異なる)は、C(O)R4、Hである; R4は、C1〜C6アルキルまたはアルケニル、あるいはC3〜C6シクロアルキルであ る; Xは、O、S(O)n、CH2である; nは、0、1または2である; Aは、CH2CH2、シスまたはトランスCH=CH、あるいはC≡Cである; Zは、CH2CH2、トランスCH=CH、またはC≡Cである; Wは、(CH2)mアリール、(CH2)mOアリールであり、ここで、mは1〜6であり、 そしてアリールはフェニルであり、必要に応じて、ハロゲン、ヒドロキシ、アル コキシ、ハロアルキル、アミノまたはアシルアミノで置換されているか;あるい はWは、 であり、ここで、Vは、H、アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アク リルオキシ、ハロアルキル、アミノ、アシルアミノであり、そしてLは、CH2、O 、S(O)m、CH2CH2、CH2O、NR、CH=N、CH2S(O)m、CH=CH、CH2NRであり、ここで 、mは0〜2であり、そしてRは、上記で定義した通りである。 7.Yが、CO2R1であり;R1が、CH(CH3)CH3またはHであり;Xが、CH2であり;Aが 、シスCH=CHであり;Rが、Hであり;Zが、CH2CH2、またはトランスCH=CHであ り;Wが、(CH2)mアリールまたは(CH2)mOアリールであり、ここで、mが1〜3で あり、そしてアリールがフェニルであり、必要に応じて、CF3、Cl、FまたはOMe で置換されているか;あるいはWが、W1、W2またはW3である、請求項6に記載の 組成物。 8.約0.001マイクログラムと約1000マイクログラムとの間の式(I)の化合物が 投与される、請求項6に記載の組成物。 9.約0.01マイクログラムと約100マイクログラムとの間の式(I)の化合物が投 与される、請求項8に記載の組成物。 10.約0.05マイクログラムと約50マイクログラムとの間の式(I)の化合物が投 与される、請求項9に記載の組成物。 11.下式の化合物: ここで: Yは、C(O)NR1R2、CH2OR3、またはCH2NR1R2である; R1、R2(同一または異なる)は、H、C1〜C6アルキルまたはアルケニル、ある いはC3〜C6シクロアルキルである; R、R3(同一または異なる)は、C(O)R4、Hである; R4は、C1〜C6アルキルまたはアルケニル、あるいはC3〜C6シクロアルキルであ る; Xは、O、S(O)n、またはCH2である; nは、0、1または2である; Aは、CH2CH2、シスまたはトランスCH=CH、あるいはC≡Cである; Zは、CH2CH2、トランスCH=CH、またはC≡Cである; Wは、(CH2)mアリールまたは(CH2)mOアリールである;mは1〜6である;そし て アリールはフェニルであり、必要に応じて、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキ シ、ハロアルキル、アミノまたはアシルアミノで置換されている。 12.Yが、CH2OR3またはC(O)NR1R2であり;R1、R2(同一または異なる)が、H またはMeであり;R3が、C(O)R4であり;R4が、C(CH3)3であり;Xが、CH2であり ;Aが、シスCH=CHであり;Rが、Hであり;Zが、CH2CH2またはトランスCH=CHで あり;Wが、(CH2)mアリールまたは(CH2)mOアリールであり;mが1〜3であり; そしてアリールがフェニルであり、必要に応じて、CF3、Cl、Fで置換されている 、請求項11に記載の化合物。 13.下式の化合物: ここで: Yは、C(O)NR1R2、CH2OR3、CH2NR1R2、CO2R1、CO2Mであり、ここで、Mは、カチ オン性の塩部分である; R1、R2(同一または異なる)は、H、C1〜C6アルキルまたはアルケニル、ある いはC3〜C6シクロアルキルである; R、R3(同一または異なる)は、C(O)R4、Hである; R4は、C1〜C6アルキルまたはアルケニル、あるいはC3〜C6シクロアルキルであ る; Xは、O、S(O)n、CH2である; nは、0、1または2である; Aは、CH2CH2、シスまたはトランスCH=CH、あるいはC≡Cである; Zは、CH2CH2、トランスCH=CH、またはC≡Cである; Wは、 であり、ここで、Vは、H、アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アク リルオキシ、ハロアルキル、アミノ、アシルアミノであり、そしてLは、CH2、O 、S(O)m、CH2CH2、CH2O、NR、CH=N,CH2S(O)m、CH=CH、CH2NRであり、ここで 、mは0〜2であり、そしてRは、上記で定義した通りである。 14.Yが、CO2R1であり;Xが、CH2であり;Aが、シスCH=CHであり;Rが、Hで あり;R1が、HまたはCH(CH3)2であり;Zが、CH2CH2、またはトランスCH=CHであ り;Wが、W2であり;Lが、CH2であり;そしてVが、Hである、請求項13に記載の 化合物。 15.下式を有する、請求項14に記載の化合物:
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