JPH10504878A - 管継手の製造方法、並びにこの方法により製造された管継手および導管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、一定断面を有するあらゆる長さの金属管（１）の少なくとも一端（11）に、第１の迅速形半継手を配置する方法に関するものであり、第１の迅速形半継手が、この第１の迅速形半継手から分離する第２の迅速形半継手（２ａ）に連結できるものに関する。この方法では、各迅速形半継手（１ａ，２ａ）は、管（１，２）の端部（11，21）を冷間成形するすることによって、各金属管（１，２）と共に一部品で形成される。また、本発明は、一定断面を有するあらゆる長さの金属管（１）の一端（11）に、この方法に基づいて配置された第１の迅速形半継手（１ａ）に関するものである。第１の迅速形半継手（１ａ）は、この金属管（１）から分離する第２の迅速形半継手（２ａ）に連結できる。第１の迅速形半継手（１ａ）は、金属管（１）と共に一部品で形成される。

Description

【発明の詳細な説明】 管継手の製造方法、並びにこの方法により製造された管継手および導管 ［従来技術］ 本発明は、一定断面を有するあらゆる長さの金属管の少なくとも一端に、 第１の迅速形半継手を配置する方法に関するものであり、第１の迅速形半継手が 、この第１の迅速形半継手から分離する第２の迅速形半継手に連結できるものに 関する。 また、本発明は、一定断面を有するあらゆる長さの金属管の一端に、この 方法に基づいて配置された第１の迅速形半継手に関するものであり、迅速形半継 手が、この第１の迅速形半継手から分離する第２の迅速形半継手に連結できるも のに関する。 さらに、本発明は、媒体手段内の媒体を搬送する管路に関するものであり 、この管路が第１の迅速形半継手を有する一定断面の金属管から実質的に製造さ れ、しかも、第１の迅速形半継手が少なくとも一端に配置されると共に、この管 路から分離した第２の迅速形半継手に連結するように適合されたものに関する。 ２つの金属管の終端どうしを接合したり、流体圧要素若しくは流体圧で動 作する機械の装置に金属管の端部を連結する上記タイプにおける迅速形継手の大 部分は、すでに公知であるが、いずれもそれぞれが独立した構成要素を作り出し ていて分解される共通の特徴を示している。摩擦および／あるいはクランプ嵌合 、ねじ山嵌合あるいはろう付けなどにより、継手の雄部品と雌部品が管の各端部 に連結される。 こうした管結合は、それなりに複雑な構造を有するため、比較的高い値段 で売れる。更なる不利益は、要求に比例して長い時間を要するということであり 、その結果、管の各終端に雄部品および雌部品の組立てにより、高いコストをも たらす。しかし、最も重要な点は、おそらく管継手と管の端部を連結したときに 、その間から発生する漏れの危険性を少しも排除できないこと にある。 例えば流体圧要素や流体圧機械において、金属管をダクトに連結するとき には、その結合部分でねじ込み式ニップルが通常用いられる。こうした連結の不 利益としては、確実に良く検査され性能を発揮させるのに、組立ておよび分解時 間がそれなりに長いことにある。 国際刊行番号ＷＯ９３／１３３４７号公報には、２つの流体を搬送する互 いに漏れのない管を連結する迅速形継手が開示されている。第１の管は、固定ス リーブに連結される可変する断面を有した端部がある。この管の端部と固定スリ ーブは、共に第１の迅速形半継手を形成する。第２の迅速形半継手は、第２の管 の端部で配置される。この特許は、変化する断面を有する管の端部で、迅速形半 継手を配置する可能性に関係するものであるが、あらゆる長さの同一断面を有す る管に、迅速形半継手を配置する問題を解決するものではない。 本発明の第１の目的は、上記不利益を残さず、冒頭に述べたタイプの方法 を提供することにある。この目的は、第１の迅速形半継手が金属管と共に一部品 で形成され、しかも、第１の迅速形半継手が管の端部を冷間成形して形成される ことで成し遂げられる。 本発明の更なる目的は、本発明の方法に基づき製造された継手を提供する ことにある。こうした継手は、第１の迅速形半継手が金属管と共に一部品で製造 されるという特徴をもつ。 本発明の第３の目的は、冒頭に述べたタイプの管路を提供することにある 。この管路は、金属管の一端を冷間成形することにより、第１の迅速形半継手が 金属管と共に一部品で製造され、また、金属管の長さが、媒体が媒体手段内に搬 送される距離以上の距離に適合されるという特徴をもつ。 本発明の更なる固有の長所により、これに基づく本方法では、例えば流体 圧ポンプのような流体圧要素や流体圧機械の装置やその他のものに、一つの金属 管を迅速かつ機能的に信頼でき、しかもコスト面で有効に連結できる。 本発明の他に注目する特徴や利益は、添付図面を参照することにより、次 の記述から明らかになるであろう。 図１ａおよび図１ｂは、本発明の方法により製造された迅速形継手の雌部 品および雄部品の各断面図である。 図１ｃは、図１ａおよび図１ｂの雌部品および雄部品を互いに連結した図 である。 図２ａは、例えば流体圧要素であるダクト開口の装置に製造される雌部品 を示す。 図２ｂは、取付け具の形態をなす雌部品の部分断面図を示す。 図３は、本発明に基づく管路の実施態様を示すものである。 ［発明の実施形態］ 図面において、１は一般に金属管を明示するものであり、これは最初の状 態において、環状の一定断面、すなわち、管の全長に渡ってその外径と内径が変 化しない形状を有する。金属管は、媒体手段内の媒体を搬送する管路10に入り込 んでいる。管路の長さや形状は、金属管に一致して適合することも必要とするが 、その応用する範囲に適合する。図３は、本発明に基づく管路の実施態様を示す ものである。 金属管１は、少なくともこの金属管と共に一部品に形成される第１の迅速 形半継手１ａの一端11に連結される。この迅速形半継手１ａは、第１の半継手に 対応すると共に、金属管から分離した第２の半継手に連結するのに適合する。図 １ｂにおいて、迅速形半継手は雄部品として示される。金属管と共に一部品に形 成され、しかも、それを含んだ製造の点で簡素化した迅速形半継手を入手するた めに、管の端部11は冷間成形される。冷間成形は、この管路を入れるのに適合さ れる全ての金属管長の端部で行なわれる。金属管を折り曲げることのできる前あ るいは後に、冷間成形を行なうことができる。 図１ｂは、本発明の方法により製造された雄部品を形成する迅速形継手１ ａを示している。管の端部11における冷間成形は、管開口から予め決められた距 離に、周面軌跡を作り出す。この外側の周面軌跡１ａ１，１ａ２には、Ｏリング が配置されると同時に、最も内側の周面軌跡１ａ３が、この雄部分に嵌合する固 定リング６ｂの据付け部を形成する。管の端部11を冷間成形す る結果、この部分の管が変化した断面になる。その一方で、管路10における媒体 の搬送が、冷間成形した管の端部で妨げられることはない。 雄部品１ａは、金属管から分離した対応する雌部品２ａ，２ｂ，２ｃに入 り込むように適合される。この雌部品はしかしながら、金属管の端部を冷間成形 することにより、あらゆる長さの金属管と共に一部品で製造することもできる。 雌部品は、例えばねじ式の連結により、図２ｂの一点鎖線状の長方形として示し た機械に意図的に取付けられる取外し可能なニップルとすることもできる。与え られた応用例では、図２ａに示すように、最も経済的な解決は、機械装置４（図 ２ａの切断面で示される）内に直接機械加工されることにより、雌部品２ｃを製 造することで可能になる。 図１ｃは、連結位置にある図１ａおよび図１ｂに基づく各迅速形半継手１ ａ，２ａを示しており、雄部品１ａと雌部品２ａの内壁との間の漏れ防止を、Ｏ リング５ａ，５ｂが確保する。 雄部品１ａと雌部品２ａとの間は、信頼性のある締付けを確保する相対的 な位置にこれらの部品を保持するために、スナップ部材が配置される。このスナ ップ部材は、図面に示す雌部品の例では、雌部品内の開口に向けて放射状に向い たフランジ６ａと、雄部材１ａに嵌合されると共に、雄部品の最も内側の周面軌 跡１ａ３に突き出した環状フランジ６ｂ１により固定される固定リング６ｂとで 作り出される。この相対的な位置において、放射状の連結により、フランジ６ａ が公知の手法で固定リング６ｂの対応する切取部６ｂ２に係合できる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．媒体手段内の媒体を搬送する管路（10）部品を形成し、一定断面を有する金 属管（１）の少なくとも一端に、この金属管から分離した第２の迅速形半継手（ ２ａ，２ｂ，２ｃ）に連結可能な第１の迅速形半継手（１ａ）を配置する方法に おいて、金属管（１）の長さは、媒体が媒体手段内に搬送される距離以上の距離 に適合され、第１の迅速形半継手（１ａ）は金属管（１）と共に一部品で製造さ れ、管路（10）内の媒体の搬送が、冷間成形された端部（11）により妨げられな いように、第１の迅速形半継手（１ａ）は、管の端部（11）を冷間成形すること により形成され、第１の迅速形半継手（１ａ）と第２の迅速形半継手（２ａ，２ ｂ，２ｃ）との間の漏れ防止を確実にするＯリング（５ａ，５ｂ）を受けるため に、第１の迅速形半継手（１ａ）は、相互に関係する距離に周面軌跡（１ａ１， １ａ２）を有する雄部品として形成され、周面軌跡（１ａ３）は固定リング（６ ｂ）の据付け部として形成されることを特徴とする管継手の製造方法。 ２．雄部品が対応する雌部品（２ａ）を入れることができるように、また、雌部 品の開口に向けて放射状に向き、固定リング（６ｂ）の対応する切取部（６ｂ２ ）に係合するように適合したフランジ（６ａ）を形成して、各迅速形半継手（１ ａ，２ａ）および固定リング（６ｂ）により、第２の管（２）が第１の金属管（ １）と共に連結されるように、第２の迅速形半継手は第２の金属管の端部（21） を冷間成形することにより製造される雌部品（２ａ）の形態を成すことを特徴と する請求項１記載の管継手の製造方法。 ３．第２の迅速形半継手は、取外し可能なニップルとして製造される雌部品（２ ｂ）の形態を成すと共に、これは機械（３）に取付けられており、雄部品が対応 する雌部品（２ｂ）を入れることができように、また、雌部品の開口に 向けて放射状に向き、固定リング（６ｂ）の対応する切取部（６ｂ２）に係合す るように適合したフランジ（６ａ）を形成して、各迅速形半継手（１ａ，２ｂ） および固定リング（６ｂ）により、機械（３）が第１の金属管（１）と共に連結 されるように作り上げられたことを特徴とする請求項１記載の管継手の製造方法 。 ４．雄部品が対応する雌部品（２ｃ）を入れることができるように、また、雌部 品の開口に向けて放射状に向き、固定リング（６ｂ）の対応する切取部（６ｂ２ ）に係合するように適合したフランジ（６ａ）を形成して、各迅速形半継手（１ ａ，２ｃ）および固定リング（６ｂ）により、機械装置（４）が第１の金属管（ １）と共に連結されるように、第２の迅速形半継手は機械装置（４）に直接機械 加工されることにより製造される雌部品（２ｃ）の形態を成すことを特徴とする 請求項１記載の管継手の製造方法。 ５．一定断面を有する金属管（１）の端部（11）に、請求項１の方法に基づいて 配置された第１の迅速形半継手（１ａ）であって、金属管（１）は、媒体が媒体 手段内に搬送される距離以上の距離に適合された長さを有して、媒体手段内の媒 体を搬送する管路（10）部分を形成しており、迅速形半継手は金属管（１）から 分離した第２の迅速形半継手（２ａ）に連結可能であり、第１の迅速形半継手（ １ａ）は金属管（１）と共に一部品で製造され、第１の迅速形半継手（１ａ）と 第２の迅速形半継手（２ａ，２ｂ，２ｃ）との間の漏れ防止を確実にするＯリン グ（５ａ，５ｂ）を受けるために、第１の迅速形半継手（１ａ）は、相互に関係 する距離に周面軌跡（１ａ１，１ａ２）を有する雄部品の形態を成し、周面軌跡 （１ａ３）は固定リング（６ｂ）の据付け部を形成することを特徴とする管継手 。 ６．媒体手段内の媒体を搬送する管路（10）であって、この管路は、少なくとも 一端（11）にて、この管路から分離した第２の迅速形半継手（２ａ）に連結する ことができるように適合した第１の迅速形半継手（１ａ）を配置した、 一定断面を有する金属管（１）を備えたものにおいて、第１の迅速形半継手（１ ａ）は、この金属管の一端（11）を冷間成形することにより、金属管（１）と共 に一部品で製造され、金属管（１）の長さは、媒体が媒体手段内に搬送される距 離以上の距離に適合され、第１の迅速形半継手（１ａ）と第２の迅速形半継手（ ２ａ，２ｂ，２ｃ）との間の漏れ防止を確実にするＯリング（５ａ，５ｂ）を受 けるために、第１の迅速形半継手（１ａ）は、相互に関係する距離に周面軌跡（ １ａ１，１ａ２）を有する雄部品の形態を成し、周面軌跡（１ａ３）は固定リン グ（６ｂ）の据付け部を形成したことを特徴とする導管。