JPH10503279A - 光学的測定方法および装置 - Google Patents

光学的測定方法および装置

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JPH10503279A JP8504066A JP50406696A JPH10503279A JP H10503279 A JPH10503279 A JP H10503279A JP 8504066 A JP8504066 A JP 8504066A JP 50406696 A JP50406696 A JP 50406696A JP H10503279 A JPH10503279 A JP H10503279A
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ラーディング,ラース
ハンソン,ステーン・グリューナー
リンボル,ラース
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フォースクニングスセンター・リセー
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Abstract

(57)【要約】 物体とこの物体に伝送される光との間の準弾性的な相互作用に基づいて、物体の条件または状態を決定するのための装置と方法が与えられる。この光は少なくとも1つの回折光学素子を通って光源から伝送される。物体と相互作用した光は収集かつ検知される。回折素子は少なくとも1つの回折領域を組み入れ、上記素子は方法の機能的原理と方法のキャリブレーションの双方を定義する。機能的原理とキャリブレーションは回折素子によって実質的に独占的に定義され、光源の特性とは実質的に無関係である。数個の回折パターンが1つの回折光学素子に集積され、これによってレンズとかビーム分割器等のような数個の光学的機能を1つの光学構成要素に組み入れられる。移行時間速度測定、ドップラー速度測定、粘弾性測定、差分電子スペックル測定、差分振動計、距離測定装置などを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】 光学的測定方法および装置 発明の背景 1.発明の分野 本発明は、物体と物体に送られる光との準弾性相互作用に基づいて物体の状態 を測定するための方法および装置に関する。ここで、光は光学的構造を通って光 源から物体に送られ、物体と相互作用した光は集められて検出される。 この種の従来の方法および装置は、ビームスプリッター、屈折レンズやプリズ ム、複屈折器等の種々の在来の屈折器の使用に基づいており、多くの問題を抱え ている。 問題点の一つは、電磁放射線を屈折する従来の屈折器は大きくて調整するのが 困難な場合が多く、また、比較的多くの機器を必要とするため、この種の従来の 装置は相対的に大きく、製造するのが高価になることである。 別の問題点は、従来の屈折器、特に複屈折器の屈折特性は用いられた電磁放射 線の波長に影響を受けることが多いため、測定が波長に左右されることである。 従って、一般的にこの種の測定装置には、ガスレーザ等の非常に安定した波長を 持つ光源を用いる。 他の問題点は、光を分割するための大きな従来の屈折器の使用は、分割光の不 均等な光路長を生じることにつながり、この違いが約数センチメートルになるこ とも多く、干渉性の検出が必要な場合には、ガスレーザのように長いコヒーレン ス長を持つ光源を使用する必要がでてくる。 さらに別の問題点は、従来の屈折器の屈折特性は、温度、湿度、振動等の周囲 の状況に敏感なため、測定が周囲の状況に左右される点である。 この種の測定装置におけるガスレーザの使用は多くの問題点を生じる。第1に 、ガスレーザは大きく高価であり、かつ、大きくて扱いにくく、高価な電源を必 要とする。第2に、ガスレーザは、レーザキャビティの二つの鏡の間の波長の数 が 整数であるということで特徴付けられた幾つかの軸モードで振動する。例えば、 適性価格のHe-Neレーザは主に5モードで振動する一方、Arイオンレーザは数 百モードで振動する。一般的に異なるモード間の間隔は約100Mhzである。し かし、非線形レーザ媒体によって生じた異なるモードの混合は、0Hzから10 0Khzの範囲の中間周波数となる。これらの周波数は、頻繁にこの種の測定装置 において信号を発生する。これらの信号は、装置の測定信号から区別することが できないため、誤って解釈され得る。 さらに、レーザの放射エネルギは、異なるモード間で変化できるので、異なる 波長における光強度が上下変動し、ある例では、レーザ光線の100%変調は、 上記測定装置において大きな信号変動につながったことが確認された。 2.従来技術の説明 物体とこの物体に伝送される光との準弾性相互作用に基づく物体の状態を測定 するための方法および装置は、この分野において多数知られている。 R.ショードル(Schodl)、文書 No.21、アガード(AGARD)会議議事録 No.193,1976年において、レーザ光線を二つのレーザ光線に分割するた めの手段と、上記光を測定物における二つの小さな地点に集束する手段と、およ び焦点面における焦点が合わされた二つのビームスポットを通る個々の粒子の散 乱光から単一の検出器においてダブルパルスを作り出す検出器手段とを備える飛 行時間レーザ二重焦点流速度計(time-of-flight laser dual focus flow veloci meter)が開示されている。 L.ラーディング(Lading)、文書 No.23、アガード会議議事録 No.193 において、レーザ光線を直交偏光の二つの角光線に分割するための手段と、光線 を拡張し、測定物の二つの焦点に集束するための手段と、光を集め、二つの検出 器の前にある二つのピンホールにおいて、焦点から拡大された散乱光を像再生す るための手段と、二つの検出器の信号を相互相関するための手段と備える飛行時 間レーザ速度計(time-of-flight laser anemometer)が開示されている。 これらの従来技術は、両方とも従来の屈折器と復屈折器に基づいている。 ステーン・グリューナー・ハンソン(Steen Gruner Hanson)、「回転速度およ び渦度を分析するためのレーザに基づく方法」、レーザ測風法についての国際シ ンポジウム、FED−Vol.33、1985年、91〜95頁において、固体の 回転速度あるいは流体の渦度を測定するための方法および装置を開示されている 。ホログラフィック光学装置が二つの光線を物体の二つのスポット上に回折する ために使用される。物体の回転は、物体の表面によって散乱された二つのスポッ トからの光を、ドップラーシフトさせる。物体上の二つのスポットから散乱させ られた光のドップラーシフト間の差は、物体の回転速度を示している。 ラース・ラーディング(Lars Lading)他、「表面散乱分光計の分析」、アメリ カの光学会の機関紙、Vol.6、No.11、1989年11月において、表面変 動の空間的および時間的統計、特に、流体表面の熱励起された表面張力波を測定 する装置が開示されている。 DE 42 40 735 A1において、例えばスキャニング中のバーコード等 の移動物体の表面速度を測定するための光学装置が開示されている。この装置は 、物体の二つの領域において入射してくる二つの光線を集束するための回折光学 素子を有している。上記二つの領域間の距離は、装置と物体との距離には依存し ていないが、波長に依存している。 EP 0 401 654において、光を導波路構造に連結するための円形回折 格子が説明されている。 発明の概要 本発明の目的は、装置は剛性かつコンパクトであり、製造コストが比較的安価 な上記の種類の測定装置および測定方法を提供することである。 本発明の他の目的は、測定が用いられた光源の波長やコヒーレンス長等、光源 の特性に実質的に左右されないような測定方法および測定装置を提供することで ある。 本発明のさらに他の目的は、測定が実質的に周囲の状態に左右されないような 測定方法および測定装置を提供することである。 本発明は、上記の種の光学測定装置の分野における集約的な研究に基づいてお り、この研究には、測定装置の異なる機器構成での研究、また、光学部品、電子 部品、機械部品など、測定装置の異なる部品での研究、フォトン統計や相互作用 など、測定装置の異なる信号処理技術での研究、フォトン流、ダイオード流など 検出器信号の周波数や位相測定などが含まれている。 この集約的な研究により、上記の種の測定装置用の回折光学素子を設計するこ とが可能であり、かつ、回折光学素子の適用が、多くの驚くべき利点につながる ことが明らかになった。 一つの有利な特徴は、回折光学素子の回折パターンは、測定装置を用いて得ら れる測定が測定装置の光源の波長に実質的に影響を受けないように設計可能であ ることである。 これにより、大きな安定化されたガスレーザの代わりに半導体レーザを使用で きる。半導体レーザの波長はかなり変化し、ある試料から他の試料までで5%変 化することもたびたびある。さらに、各試料の波長は温度関数として変化し、一 般的に温度ずれは0.25nm/℃である。現在までに、これらの特徴により、こ の種の測定装置における半導体レーザの使用は非常に限られたものになっていて 、使用される場合には、温度と駆動電流は細心の注意をはらって安定させられる 。しかし、上記測定装置の使用により得られる測定が実質的に光源の波長により 影響を受けないように、上記回折光学素子が設計される場合には、測定の正確さ に影響を及ぼすことなく、上記半導体レーザを使用できる。 半導体レーザは、ガスレーザに比べて、ノイズ質,モード質,大きさ,価格な どのいくつかの改良された特質があるため、上記設計は、測定装置のさらなる利 点につながる。 例えば、バッテリから供給されるGa-Asレーザは、0.01%より低い強度変 動を持つ一方、ガスレーザは1%より低い強度変動を持つようにされている。信 号レーザノイズ比は、ガスレーザの代わりに半導体レーザを使用することにより 120dBにまで改善できる。 さらに、ガスレーザに関して上述したように多数のモードの放出によって生じ る問題は、半導体レーザを使用すればかなり減少する。半導体レーザ空洞共振器 が短いと、結果としてより大きなモード間隔を生じ、これによりインターモード ビートはより大きな周波数域に分配され、従って測定周波数域において起こりう る乱れは減少する。 半導体レーザの使用を助長する上記回折光学素子の別の有利な特徴は、装置の 光源のコヒーレンス長にうまく対処する素子の設計が可能になることである。一 般に、光のコヒーレントな重なり合いを用いる場合、測定装置の異なる光線の光 路長差が光源のコヒーレンス長よりも短くなるようにする必要がある。従来の光 学部品を用いる場合、光路長差は約数ミリから数センチになる一方、何の障害も なく回折光学素子を用いる場合に得られる光路長差は、1波長より小さくなるよ う設計できる。 従って、回折光学素子の使用により、良好な横コヒーレンスはまだ必要である が、縦コヒーレンスは実質的に全く必要なくなるので、測定装置において使用さ れる光源のコヒーレンス要件は減る。ガスレーザの場合と同様に、多数のモード の発生により、横と縦のコヒーレンスを両方とも減少できるが、横コヒーレンス の測定装置の要件は、半導体レーザにより容易に満たされる。 上記回折光学素子のさらに別の有利な特徴は、いくつかの回折パターンを一つ の回折光学素子にまとめることができることであり、従って、レンズ、ビームス プリッター等のいくつかの光学機能を一つの光学部品に統合することができる。 いくつかの光学機能を一つの回折素子に統合可能になったこと、および半導体 レーザの使用により、この種の測定装置のサイズをかなり小さくでき、従って、 レンズ,ビームスプリッター等の大型の従来の光学部品や大型の電源を持った大 型のガスレーザの使用は敬遠される。これはまた、周囲の状態に敏感な部品の使 用は避けることを意味し、それによってこれまでに見たことのない、コンパクト で剛性な測定装置を造る。 さらに、いくつかの光学機能を一つの回折素子に統合することが可能になった ことで、例えば、従来の光学部品を使って任意の小さな間隔をあけて二つの平行 な光線を発することができないなど、従来の光学部品の物理的な大きさが部品の 配置の可能性を制限するためにこれらの光学部品には備わっていなかった光学機 能を提供することができる。 本発明によれば、上記の目的は、物体とこの物体に伝送される光との準弾性相 互作用に基づいて物体の状態を測定するための上記利点を備えた方法を提供する ことにより満たされる。上記測定方法は、光を光源から物体に少なくとも一つの 回折光学素子を通って伝送し、上記物体と相互作用した光を集めて検出し、 上記回折光学素子は少なくとも一つの回折領域と一体となり、 上記回折光学素子は、上記測定方法の機能的原理および較正の両方が実質的に もっぱら回折素子よって定められ、かつ光源の特性に実質的に影響を受けること のないように、上記測定方法の機能的原理および上記測定方法の較正の両方を定 めることを特徴とする測定方法において、 上記回折領域は、少なくとも二つの回折パターンを有していて、この二つの回 折パターンは、互いに対し横に配置されて、かつ少なくとも二つの回折パターン によってそれぞれ放射される伝送光線軸が実質的に平行で,軸の間隔が実質的に 光源の波長に影響を受けることがないように設計されており、また、上記回折パ ターンは、少なくとも一つの回折領域によって放射される交差光線の間の角度が 、結果として生じる上記測定方法の較正が実質的に光源の波長に左右されないよ うに、波長に依存するように設計されていることを特徴としている。 本発明によれば、上記測定方法を実行するための装置が提供される。この測定 装置は、電磁放射光線を発生させるための光線発生手段、物体と相互作用した光 を集めて、検出するためのレシーバ手段、光源から物体に光を伝送するための光 線伝送手段、少なくとも一つの回折光学素子、および少なくとも一つの回折領域 を有しており、 上記回折光学素子は、上記測定装置の機能的原理および較正の両方が実質的に もっぱら回折素子よって定められ、かつ光源の特性に実質的に影響を受けること のないように、上記測定装置の機能的原理および較正の両方を定めることを特徴 とする測定装置において、 上記回折領域は、少なくとも二つの回折パターンを有していて、この二つの回 折パターンは、互いに対し横に配置され、少なくとも二つの回折パターンによっ てそれぞれ放射される伝送光線軸が実質的に平行で,軸の間隔が実質的に軸の光 源の波長の影響を受けることがないように設計されており、また、上記回折パタ ーンは、少なくとも一つの回折領域によって放射される交差光線の間の角度が、 結果として生じる上記測定方法の較正が実質的に光源の波長に左右されないよう に、波長に依存するように設計されていることを特徴としている。 物体の状態とは、大きさ、形、色、温度、位置、速度、加速度、回転、振動、 変形、粘性、張力など、物体の巨視的な状態を示す。 準弾性相互作用という用語は、物体に入射する光と物体との巨視的な相互作用 を示し、この相互作用は入射光の反射、屈折、散乱、回折など、物体の分子の量 子エネルギにおける変化にはつながらない。 回折光学素子は、光を回折する光学装置である。 回折領域は、回折パターンを含む回折光学素子の領域である。回折領域は回折 パターン自由領域によって囲まれている。 回折パターンは、照射領域よりもずっと小さいスケールにおける表面構造の変 化のパターンあるいは表面の屈折率変動のパターンである。回折パターンは、特 定の所望の光学機能、例えば、特定のレンズ、ビームスプリッター、従来の光学 部品の一体化、数学的機能などの光学機能などを用いて設計できる。回折パター ンによっては、回折光学素子の回折領域に部分的にあるいは完全に重なってよい ものといけないものがある。 本発明の文脈において、「混合」という表現は、電磁界の干渉性の重なり合い 、すなわち、光検出器の出力が重複したフィールドの異なる周波数で分光成分を 含有するということを意味する。 さらに、本発明の文脈において、「散乱された放射」という表現は物体が相互 作用する放射の摂動波面を意味し、上記波面は、ファーフィールドが大きな立体 角、つまり、非摂動放射のファーフィールドの立体角よりもずっと大きな立体角 を有するように変化する。この散乱は、粗面、小粒子あるいは他の種類の屈折率 構造によって引き起こされ得る。 「回折放射」という表現は、摂動波面を意味し、その摂動は回折パターンの集 合により生じる。 スペックルとそれに関連する現象については、例えば、J.C.デインティー (Dainty)(編集者)の「レーザスペックルおよびそれに関連する現象」,スプリ ンガー・ヴェルラーグ,ベルリン,1984年がある。 「空間スケール」という表現は、反射率あるいは粗さがほとんど変化を示さな いような特性長さのことである。空間スケールよりも小さな間隔をもったある表 面上の二つの点が、十中八九同じ反射率あるいは高さ偏差をもつ。もっと大きな 間隔を有する場合は、反射率や高さ偏差に何の相関関係もない。 それゆえ、測定過程において適当な回折パターンを有する一つ以上の回折素子 によって電磁放射の一つ以上の処理段階を回折的に行うことによって、確実に測 定装置を剛性かつコンパクトに形成できる。 また、電磁放射処理を行うためのビームスプリッターやレンズなどの従来の屈 折器の数を減らす、あるいは完全に無くすることもできるので、上記測定装置は 相対的に組み立てが簡単になり、これにより測定装置の製造コストが相対的に安 くなることが保証される。 さらに、驚くべきことに、回折パターンの設計が適当な場合には、回折パター ンを利用した測定方法および装置にはありがちな波長依存性を補正するようにし て、回折パターンを利用した測定方法および装置を提供することができるという ことが明らかになった。 従って、本発明の一つの特徴は、飛行時間の速度測定法の方法および装置など 、物体に伝送される平行な光線を利用した測定方法および装置に関する。上記測 定方法および装置において、回折パターンは、回折パターンから発生する平行な 光線が光源の波長に左右されることなく平行なままであり、平行な光線の間隔も また光源の波長に左右されることなく一定したままでいるように設計された。こ れは、物体が平行な一光線から他の光線へと移動する時間の計測が光線に沿った 物体の位置や光源の波長により影響を受けないということを意味する。 本発明の他の特徴は、レーザドップラー速度測定法の方法および装置など、交 差する光線を利用した測定方法および装置に関する。上記測定方法および装置に おいて、回折パターンは、回折パターンから発生する交差光線間の角度が光源の 波長の特定の関数として変化するように設計されている。ここで、光源の波長の 関数として交差光線間の角度の変化が、光源の波長の関数としてドップラーシフ トの差の変化を補正するので、二つの交差光線の交差点を通る物体のドップラー シフトの差の測定は、光源の波長に左右されることがないようになっている。 好適な実施例において、物体の二つの空間的に分離された領域上への回折によ る電磁放射の分割および方向付けは、物体の二つの空間的に分離された領域間の 空間に等しい相対変位を有する二つの回折パターンを部分的に重ね、二つの光線 の実質的に平行な軸を与えることによって行われる。 このようにして、電磁放射線の分割および方向付けは光線の径に依存しないよ うにできる。 さらに、上記回折パターンは、二光線の実質的に平行な軸を物体の二つの領域 に与えるので、波長依存性は両方の集束光線について同じである。これにより、 例えば、波長の小さな変化は、たとえ測定体積が多少変位しようとも、二光線の 間隔に対し全く影響しないなど、測定が波長の影響を受けないということが確実 になる。 従って、二光線は互いに対し実質的に平行なので、測定が物体への距離には左 右されないということがさらに確実になる。 同様に、上記測定装置の好適な実施例において、トランスミッタ手段の回折素 子は、物体の二つの空間的に分離された領域間の間隔と等しい相対変位を持ち, かつ二光線の実質的に平行な軸を与える、二つの部分的に重なる回折パターンを 有する。 この好適な実施例によれば、上記二つの部分的に重なる回折パターンにより、 測定が電磁放射の波長の影響を受けないということが確実になる。 別の好適な実施例によれば、上記トランスミッタ手段の回折素子は、物体上の 二つの空間的に分離された領域間の空間よりも短い相対変位を有する二つの重な り合う回折パターン、好ましくは二つの完全に重なり合う回折パターンを有して おり、また、この回折パターンは、二光線の実質的に平行でない軸を与える。 この他の実施例によれば、回折パターンどうしの重なり合いが大きくなればな るほど、物体の二つの空間的に分離された領域の間の空間と等しい相対変位を有 する二つの重なり合う回折パターンの重なりと比較して、用いられる電磁放射光 線の分割がさらに大きくなる。 このより大きな重なり合いとは、0よりも大きな二つの光線間の角度を意味す るので、測定は電磁放射の波長と物体への距離に依存している。 完全に重なり合う回折パターンを有するこの実施例のさらなる利点は、より簡 単な製造処理である。 従って、重なり合いの度合いが大きいものが使用される用途においては、光線 発生装置は波長が安定しているもの、例えば波長安定化レーザなどであることが 好ましい。 本発明によると、上記レシーバ手段は、物体から散乱あるいは回折した放射を 集めるための適当な放射集光手段と、集められた散乱あるいは回折放射を検出手 段に方向づけるための適当な放射集束手段からなる。 上記測定方法の好ましい実施例において、上記散乱あるいは回折した放射の集 光や方向づけは、少なくとも一つの回折パターンによって行われる。 上記測定方法の好ましい実施例において、上記散乱あるいは回折した放射の集 光や方向づけは、完全にあるいは部分的に重なり合う二つの回折パターンによっ て行われる。 上記測定装置の好ましい実施例において、上記レシーバ手段の回折素子は、二 つの完全にあるいは二つの部分的に重なり合う回折パターンを有しており、これ により、上記レシーバ手段は剛性でコンパクトな測定装置を考慮して実現される 。 本発明の好ましい実施例において、上記トランスミッタ手段とレシーバ手段は 、適当な回折パターンを持つ回折素子を有する。 一変形例において、上記干渉性検出モード、上記レシーバ手段とトランスミッ タ手段の,二つの部分的に重なる上記回折パターンは、それぞれ同じ相対位置と 同じ開口を有しており、これにより、物体の二つの領域からの生成検出器信号の 相互相関が最大になり、かつ、上記生成検出器信号は表面粗さあるいは交差する 粒子成分の効果によって左右される。さらに、検出器信号の帯域幅は、物体素子 が一つの光線を通るのにかかる走行時間の正逆値によって決まる。また、検出器 信号の変調は、ユニティに近くなっても良い。 上記干渉性検出モードは、表面や測定体積が完全に発達したスペックルパター ンを形成できるような物体に特に役立つ。 検出は、集められた光をレーザに再度方向づけて、上記レーザをまたパラメト リック増幅器として使用することにより形成できる。さらに、検出器信号は、レ ーザ光出力あるいはレーザ駆動電流を測定することによって発生させても良い。 インコヒーレントな検出を適用する場合は、レシーバ手段の二つの回折パター ンの開口を、トランスミッタ手段の回折パターンの開口よりも大きくする。これ により、発生した検出器信号は、物体の反射率の変化によって左右され、表面粗 さにあまり影響されない。さらに、帯域幅は、反射率の変化の空間的スケール、 単一粒子の寄与、および物体素子の速度により決まる。 インコヒーレント検出モードは、特に大きな反射率の変化を示す表面を有する 物体に役立つ。 たとえ反射率の変化が取るに足りないような場合においても、レシーバの開口 を二つのトランスミッタ光線の間隔よりもずっと大きくすることにより、二つの 検出器信号間の良好な相関関係を得ることができる。 本発明によれば、適当な回折パターンを有する一つ以上の回折素子は、適当な 回折効率を持ち、物体の一つ以上の領域に二つの光線を集束する適当な焦点距離 を持ち、かつ適当な大きさの物体にスポットサイズを与える適当な波長域を持っ た所望の波長の電磁放射を所望の回折角に回折することができる回折パターンを 有する回折素子である。 本発明の好適な一実施例において、物体と相互作用した光を集め、少なくとも 一つの光検出器に像再生する回折領域は、物体に伝送される光が通る少なくとも 一つの回折領域として、同じ回折光学素子上に位置する。 好適な実施例において、上記回折素子は、ホログラム光学素子、例えば、干渉 応用生成ホログラム、キノフォームを含む計算機ホログラム、Eビーム描画ホロ グラム、エッジ照射ホログラム、導波路結合ホログラム、深面レリーフホログラ ム、微小機械加工ホログラムおよびフレネル輪帯板などの素子で構成されるグル ープの中から選択される回折レンズからなる。 既に述べたように、本発明の回折光学素子を適用することにより、この種の測 定装置のサイズや価格の低減、上記測定装置を使って得られる,周囲の状態の変 化に関しての測定の確信性の向上、および光源の波長やその他の特性において、 ある一定の飛躍につながった。 しかし、本発明によれば、上記特性を有する回折光学素子を、上記素子の表面 あるいは端部からの,上記測定装置の光源からの光を素子の表面あるいは端部か ら素子へ結合すること、物体に光を伝送する回折領域へ素子の表面に沿って光を 移動させること、物体から回折光学素子に向かって反射、屈折、あるいは回折さ れた光の導波路への結合、および上記回折光学素子の基板上に集積された光検出 器への受けた光の移動を可能にする光導波路と結合させることにより、この種の 測定装置のサイズの縮小においてさらに別の一定の飛躍が可能となった。 従って、本発明によれば、光源、光導波路、回折光学素子、光センサ、および 電子集積回路を、電子集積回路の大きさの上記の種類の測定装置となる共通の基 板上に統合させることが可能となる測定方法および装置が提供された。 好適な実施例において、上記回折素子は、適当な機械的に安定した基板と、回 折パターンの構造を記録した光学式記録材料の層とを有する一体構造になってい て、これにより、特に剛性でコンパクトな装置が得られる。 さらに、上記回折素子は適当な機械的に安定した基板上に支持されるので、周 囲の状態に対する回折素子の感度は基板の特性によって卓越して決められ得る。 適当な、機械的に安定した基板は、例えばガラスやガラスセラミックなど、用 いられた波長で透明あるいは実質的に透明な基板を含む。 このような基板は、光学式記録材料と同じくらい温度や機械的振動などの周囲 の状態によって影響されないので、測定は周囲の状態に実質的に依存しない。 さらにコンパクトな装置を得るために、好適な実施例において、一つ以上の回 折素子が集積光学電子素子に組み込まれる。 好ましくは、集積光学電子素子は、基板と、適当な回折パターンが集積された 導波路あるいは適当な回折パターンが上記導波路と基板の間のインターフェース に集積された導波路とを有する。 上記導波路は、公知の集積光学電子素子用の適当な導波路からなっていてもよ い。 上記導波路は、上記基板、つまり、基板の表面あるいはバルクに集積されるの が好ましい。 ビーム発生手段からの電磁放射を導波路に結合させるために、上記光学式電子 素子は好ましくはインカップリング手段を有する。 また、導波路から集めた、散乱あるいは回折した放射を結合させて外部へ出す ために、上記光学電子素子は好ましくはアウトカップリング手段を有する。 上記インカップリング手段とアウトカップリング手段は、公知の適当な光導波 路インカップリングおよびアウトカップリング装置からなっていてもよい。 インカップリング手段やアウトカップリング手段あるいは両手段は、グループ 内で選択されたカップリング装置から成ることが好ましい。このグループは波動 路に組み込まれた回折パターンから成るか、または導波路と基板またはプリズム またはバットカップリングとの間のインターフェイスに組み込まれた回折パター ンから成る。 バックグランドに高いノイズレベルが存在するとき、スペックルパターンの複 数のスペックルパッチから検知されるべき光を収集することが必要である。その 場合、物体から受けた光を光検知器に伝送する導波路は、いくつかの光モードを 伝送できなけらばならない。このようにして、多モード導波路の構造が光学電子 素子のレシーバ部分に必要となる。 インカップリング装置およびアウトカップリング装置としての回折パターンに 関して、G.C.リギーニ(Righini)、G.モレシニ(Molesini)による「集積された 光学における格子構造」、SPIE Vol.473、シンポシウム光学、1984 年が参照される。 ビーム発生手段と検知器は、技術的に知られた適当な方法で、集積された光学 電子素子に組み入れられ得る。 一つの実施例では、ビーム発生手段や検知手段またはその両方が、集積された 光学電子素子に外部から接続されることが好ましい。 他の実施例では、上記ビーム発生手段や検知手段またはその両方が、光学電子 素子埋め込まれることが好ましい。 “信号処理手段” 本発明によって使用される信号処理手段は、技術的に知られた周波数測定やタ イミングおよび/または相関手順を組み入れた何らかの適当な信号処理装置を備 える。 好ましい実施例において、上記信号処理手段は集積された信号プロセッサ装置 から成り、この装置は集積された光学電子素子に組み入れ可能である。 特に有用な集積された信号プロセッサ装置は、組み入れた遅延ロックループを 有する。 ビーム発生手段は、技術的に知られた電磁放射のビームを発生するための何か 適当なビーム発生手段、例えば、ガスレーザや半導体レーザや超発光ダイオード 等から成り得る。 好ましい実施例では、ビーム発生手段は半導体レーザから成る。 本発明によると、特別な用途に用いられる電磁放射を検知し電気信号に変換す るのに適用できる何か適当な検知器が、使用されてもよい。 好ましい実施例では、検知器手段は1つ以上の検知器から成り、この検知器は 測定される条件または状態に依存する。 好ましい実施例では、検知器手段は半導体検知器から成る。 本発明の特別な1つの利点は、コンパクトで低価格かつ非安定化の半導体レー ザが、例えば集積されたソース検知器アセンブリの半導体ダイオード検知器と共 に任意に、電磁放射のソース(源)として使用され得る。 この発明によると、電磁放射は、この技術に精通した人が選定できるなにか適 当な導波路を持つことができる。 一般に、電磁放射の導波路の選択は、物体の散乱特性または回折特性および装 置と物体の間の媒介物の伝送特性に主として依存する。 かくして、大気のようなガス中を移動する固体物質の速度または速度から派生 するパラメータの測定のために選択された電磁放射の波長は、水のような液体中 を移動する固体物質のそれと異なってもよい。 また、波長の選択は、利用できる電磁放射源と単数の検知器または複数の検知 器に依存する。 波長のさらなる選択基準は、重ねられた回折パターンの十分な回折効率と最小 のクロストーク(cross-talk)とを得るために回折素子の実施の条件を備える。 一般的に、電磁放射の波長は、UV(紫外線)放射からレーダ領域の無線波まで の範囲もある。 しかし、波長は約400nmから約1600nmまでの範囲内にあることが一般に 好まれる。さらに、より好ましくは、約600nmから約900nmである。 特定な実施例では、波長が約820nmであることが好ましい。 一般的に、電磁放射はコヒーレントまたはノンコヒーレントである。電磁放射 はコヒーレントであることが好ましい。 この発明によると、物体と物体に伝送された光との間の準弾性相互作用に基づ いて、物体の異なる条件や状態を測定するための幾つかの方法と装置とが提供さ れている。このような方法と装置の多くの例が、下記に記載される。 この発明は、飛行時間法を用いて、移動する物体の速度または速度から派生す るパラメータの測定のための方法と装置を提供する。 この飛行時間法によると、2つの光スポットが与えられ、物体がスポットの一 方から他方に移動する時間が測定される。2つのスポットの距離が分かると、2 つのスポットによって定義される線に沿って物体の速度が計算される。物体がス ポットの一方に入ると、物質によって散乱または回折または反射または屈折され た光が、光検知器によって検知される。1つまたは2つの光検知器が使用されて もよい。もし、1つの検知器が使用されるならば、速度の大きさは測定されるか もしれないが、方向は測定されない。もし、2つの検知器が使用されるならば、 各スポットの対して1つの検知器となり、物体の動く方向も測定され得る。 本発明の好ましい一実施例によると、物体の2つの空間的に分離された領域へ の電磁放射の回折分配および方向付けは、2つの部分的に重なった回折パターン によってなされる。これら回折パターンは、互い対して上記物体の2つの空間的 な分離された領域の間の間隔と実質的に同じ距離で横方向に配置される。そして 、上記回折分配および方向付けは、これら少なくとも2つの回折パターンによっ てそれぞれ放射される伝送ビームの軸が実質的に平行であり、かつ、軸間の間隔 が実質的に光源の波長と無関係であるように設計されている。 好ましい実施例では、物体と相互作用した光は、2つの完全または部分的に重 なった回折パターンによって、少なくとも1つの光検知器上に収集かつ結像され る。好ましくは、トランスミッタ手段の回折素子は、物体上の2つの空間的に分 離された領域の間の間隔よりも短い相対的変位を持つ2つの重なる回折パターン を備え、好しくは、2つの完全に重なった回折パターンを備え、2つのビームの 実質的に非平行な軸を与える。 1つの変形例において、コヒーレント検知モードでは、レシーバ手段とトラン スミッタ手段の2つの部分的に重なる回折パターンは、それぞれ、同じ相対位置 と同じ口径を持ち、これによって発生された検知器信号の間のクロス相関(cross relation)は最大化される。そして、発生された検知器信号は表面粗さまたは横 断する粒子成分の影響によって支配される。さらに、検知器信号の帯域幅は、物 体要素が1ビームを通過するのに要する通過時間の相互値によって測定される。 また、上記検知器信号の変調は単一に近いものであってもよい。 コヒーレント検知モードは、表面または測定体が十分に発達したスペックルパ ターンを発生することができる物体に対して特に有用である。 インコヒーレント検知が適用されるとき、レシーバ手段の2つの回折パターン の口径は、トランスミッタ手段の回折パターンの口径より大きい。これによって 、発生した検知信号は物体の反射率変化によって支配され、表面粗さによっては より少なく影響される。さらに、帯域幅は反射率変化の空間的なスケールや単一 粒子の寄与および物体要素の速度によって測定される。 インコヒーレント検知モードは、重大な反射率変化を示す表面を持つ物体に対 して特に有用である。 反射率変化が無視できる場合であっても、2つのトランスミッタビーム間の間 隔よりもずっと大きなレシーバ口径を与えることによって、2つの検知信号間に 良好な相関性が得られる。 この発明は、また、物体の速度成分と大きさの測定のための方法と装置を提供 すると共に、上述の方法と装置の多種多様化を含み、検知器信号におけるパルス 間の時間のずれを測定する信号処理手段を適合させる。スポットサイズに匹敵す るサイズまたはより大きいサイズの物体がスポットによって当てられたとき、反 射ビームは物体の回りの体積を掃引し、かつ、反射ビームは物体のサイズに依存 する特定の短い時間に、物体をスポットに対して特定の方向に配置された検知器 に当たる。スポットに対して違った方向に配置された光検知器は、異なる瞬間に スポットによって照らされた物体からの光を検知する。物体のサイズは、2つの 検知器によって検知時間の差から計算され得る。 典型的には、4つの検知器が、物体のサイズと速度と動く方向を測定できるよ うにこの測定のために使用される。しかし、パルス間の時間差がパラメータを明 確に測定することを可能にするならば、しばしば、僅か2つの検知器を使用して 、これらのパラメータを測定することが可能である。 本発明の重要な点によると、装置が提供され、この装置の中では、回折パター ンが埋設された光源と埋設された検知器と電子信号処理手段と共に一体構造の平 板素子に組み込まれる。この一体構造の平板素子は、埋設された光導波路によっ て光源から伝送回折パターンへ、かつ、光収集回折パターンから光検知器へ光の 結合をする。 このようにして、極めて丈夫で小さいサイズかつ低価格の移行時間測定用の装 置が提供された。 また、この発明は差分ドップラー速度法を使用して物体の速度の測定用の方法 と装置を提供する。 同一波長の2つの光ビームが互いに横切るとき、横切るビームによって定義さ れる体積、いわゆる測定体積の中にフリンジ(縞)パターンが作られる。物体が測 定体積を通過するとき、光が高強度の光の縞と非常に低強度の光の縞とが交互に 現れて通過するので、物体は揺動する強度の光を散乱または反射または屈折また は回折する。光強度揺動の周波数は、縞に垂直の方向にある物体の速度に比例し 、光ビームの波長に逆比例する。 光揺動の周波数は物体の動きの方向に関する情報を含んでいない。しかし、も しも光ビームの1つの周波数が、他の光ビームの周波数に対してわずかに変化し ているならば、フリンジパターンは測定体積を横切って周波数変化に対応した速 度で移動する。このような周波数変化は音響光学装置によって与えられる。縞の 動きと逆方向の動きは周波数変化に加わり、一方縞の動きと同じ方向の動きは周 波数変化から引かれるので、今や、物体の動く方向を測定することが可能である 。 もしも物体の速度の1成分以上が計測されるならば、1組以上の横断ビームが 使用されねばならない。異なる組の横断ビームから発する光信号は、異なる周波 数のビーム(すなわち可視光ビームの色)の使用によって、または周波数変化の使 用によって分離される。 典型的には、1組の横断光ビームはレーザからの光ビームを光強度比較可能な 光強度の2ビームに分割することによって与えられる。周波数変化は音響光学装 置を分割されたビームの1つに挿入することによって得られる。 あるいはまた、光ビームは2つの分離したレーザによって与えられ、レーザの 周波数の差は周波数変化を定義する予め設定された値に固定される。 2つの分離したレーザ間の周波数差の固定は、好ましくは、光検出器上で2レ ーザからの光ビームの光学的混合を含む。 このようにして、この発明は差分ドップラー速度法を用いて物体の1速度成分 の測定するための装置を提供する。この差分ドップラー速度法は、電磁放射のビ ームを生成するビーム生成手段と、電磁放射ビームを既知の角度で測定体積にお いて2つの互いに横切る交差ビームに分割するために1つ以上の回折光学素子を 備えたトランスミッタ手段と、レシーバ手段とを備える。このレシーバ手段は、 測定体積からの散乱または回折された放射を収集するための放射収集手段と、上 記収集または散乱または回折された放射を検出器手段に導くための放射集束手段 とを備え、この検出器手段では上記収集または散乱または回折された電磁放射は 電気信号に変換され、さらに上記レシーバ手段は上記検出器手段からの信号を処 理することによって速度成分を測定する信号処理手段を備える。 好ましくは、トランスミッタ手段の回折光学素子は、交差ビームの放射用の回 折領域を備え、この交差ビームは個々の回折領域の特有のサイズよりも実質的に 大きい距離に互いに配置される。 この発明の重要な点は、トランスミッタ手段の回折光学素子が2つの回折領域 を備え、これらの回折領域は互いに横方向に配置され、かつ回折領域によって放 射された交差ビームの間の角度が、この方法から結果的に得られるキャリブレー ションが実質的に光源の波長に無関係であるような仕方で、波長に依存するよう に設計されていることである。 本発明の好ましい実施例によると、横切る光ビームは送信回折パターンから現 れる。各回折パターン上には比較的弱く回折する回折パターンが重ねられ、レー ザからの光ビームを光検出器の前に配置された回折パターンに伝送する。2つの 比較的弱い回折パターンから出現した2つの光ビーム間の角度に整合し、光ビー ムは光検出器によって干渉的に検出され得る。 本発明の好ましい実施例によると、レシーバ手段は少なくとも1つ以上の回折 光学素子を備える。 本発明の別の観点によると、物体の多成分速度の測定のための装置が提供され 、測定されるべき各速度成分用に上記種類の装置を備えている。 本発明のさらに別の観点によると、1つ以上の速度成分と測定体積の粒子のサ イズの測定のための装置が提供され、少なくとも2つの上記種類の装置を備え、 その装置では信号処理手段が少なくとも2つの検出器手段の間の位相差を測定す るようになっている。 本発明の好ましい実施例によると、1つ以上の速度成分と物体のサイズの両方 またはいずれか一方を測定するための装置が提供され、この装置では回折パター ンが埋設された光源と埋設された検出器と電子信号処理手段と共に一体構造の平 板素子に組み込まれており、一体構造の平板素子は埋設された光学導波路によっ て光源からの光を送信回折パターンに結合させ、また光収集回折パターンから光 検出器に結合させる。 このようにして、極めて丈夫で小さいサイズの低価格のドップラー速度測定用 の装置が与えられる。 本発明によると、動的な光散乱に基づいて、ガス/液体の表面張力波力学の測 定方法と装置が提供される。この方法によると、ガス/液体の境界面の領域は同 一の波長を持つ2つの光ビームによってそれぞれ強弱の強度で照射される。表面 の張力波によって高強度の光ビームから回折された光は、表面によって低強度の 光ビームから反射された光と光学的に混合される。ガス/液体の境界面が、非等 方性の領域や層の無い単純なガス/液体の境界面であるならば、混合された信号 の平均周波数は、液体の粘性を示し、周波数の標準偏差は表面張力を示す。 このようにして、本発明の好ましい実施例によると、中央に配置された回折パ ターンは、光出力の比較的大きな部分である第一の光ビームを、光源からガス/ 液体の境界面の方に伝送し、また、第1の回折パターンから変位した第2の回折 パターンは、光出力の比較的小さな部分である第2の光ビームを、光源からガス /液体の境界面の方に伝送する。そして、第1の光ビームがガス/液体の境界面 上で第2の光ビームと交差する。第3の回折パターンはガス/液体の境界面上の 交差点から出現する光を収集し、上記光は第2の光ビームの反射と第1の光ビー ムのガス/液体の境界面上の表面張力波による回折とを含み、光学ヘテロダイン は集束された光が導かれる光検出器上で達成される。 好ましくは、位相ロック復調器が検出器信号の処理に使用され、位相ロックル ープの出力は低パスフィルタとバンドパスフィルタとにそれぞれ供給され、この 2つのフィルタからの出力は、設計された索引テーブルのための入力を与え、索 引テーブルの出力は粘性と表面張力を直接与える。 本発明の一観点によると、動的な散乱に基づいてガス/液体表面上の表面張力 波の力学を測定するために装置が提供される。この装置は、電磁放射のビームを 生成するビーム生成手段と、電磁放射ビームをガス/液体の境界面で2つの互い に横切る交差ビームに分割するために1つ以上の回折光学素子を備えたトランス ミッタ手段とを備える。この回折光学素子は、ビームを分割するビーム分割手段 例えば回折パターンや光学導波路ビーム分割器等を備える。第1回折パターンは 光出力からの比較的大きな部分である第1の光ビームを光源からガス/液体境界 面の方へ伝送し、第2回折パターンは第1の光ビームがガス/液体境界面上で第 2の光ビームと交差するような仕方で光出力からの比較的小さな部分である第2 の光ビームを光源からガス/液体境界面の方へ伝送する。レシーバ手段は、ガス /液体境界面上の交差する領域から出現する光の収集用の第3の回折パターンを 備える。上記光は、第2の光ビームの反射と、第1の光ビームのガス/液体境界 面上の表面張力波による回折と、検出器手段の集められた光の伝送とを含む。光 学ヘテロダインが光を電気的な信号に変換する光検知器上で達成される。そして 、信号処理手段は上記検出器手段から信号の周波数分布の平均や標準偏差とを決 定する。 好ましくは、信号処理手段は検出器信号の処理のための位相ロック復調器を備 え、位相ロックループの出力は低パスフィルタとバンドパスフィルタにそれぞれ 供給される。2つのフィルタからの出力は索引テーブル用の入力を与え、この索 引テーブルは索引テーブルの出力が粘性や表面張力を直接与えるように設計され ている。 本発明の別の局面によると、装置が提供され、その装置では回折パターンが埋 設された光源と埋設された検出器と電子信号処理手段と共に一体構造の平板素子 に組み入れられる。一体構造の平板素子は、埋設された光学導波路によって光源 から送信回折パターンに、また、光収集回折パターンから光検出器に光をつなぐ 。 このように、極めて丈夫で小さいサイズかつ低価格の粘性と表面張力測定用の 装置が提供された。 また、本発明は物体の表面変位または振動パターンの測定のための方法と装置 を提供する。 この方法によると、光は光源から物体に伝送され、物体と相互作用した光は光 収集システムによって収集される。このシステムは2つの異なる像を検出器列に 生成する回折パターンが組み入れており、このパターンはレンズと組み合わせて 、方法の機能的な原理と方法のキャリブレーションの両方を定義する。このよう にして、機能的原理とキャリブレーションは、回折パターンとレンズによって実 質的に独占的に定義され、かつ、光源の特性とは実質的に無関係である。 好ましくは、2つの回折パターンは実質的にわずかに異なる空間周波数の回折 パターンから成り、これによって2つの変位された像が得られる。 この方法と装置の操作モードは、物体の表面上に格子の像を作るのと一致する 。検出器上には、物体の2つの互いに変位された像が与えれる。物体の相対変位 または振動によって、2つの相互に変位された像の境界面は、検出器上にモアレ 状のパターンを作り出し、相対変位と振動の大きさと位置を示す。 本発明の別の局面によると、回折パターンと同心円回折板のレンズが重ね合わ せられ、これによって鮮明で像と不鮮明な像が得られる。 本発明の好ましい実施例によると、物体表面の変位または振動の測定用の装置 が提供され、この装置は物体に伝送される電磁放射のビームを生成するためのビ ーム生成手段と、2つの回折パターンと物体の2つの異なる像の生成するための レンズとを備え物体と相互作用した光を収集するためのレシーバ手段と、像の電 気信号への変換のために物体の2つの異なる像の結像面に配置された検出器列と を備え、機能とキャリブレーションは実質的に独占的に回折パターンとレンズに よって定義され、かつ、光源の特性とは実質的に無関係であるような仕方で、上 記回折パターンはレンズと組み合わせて装置の機能的な原理とキャリブレーショ ンとを定義する。 また、本発明は物体の表面上の時間分割された相対的な変位を測定するための 方法と装置を提供する。 この方法の操作の原理モードは、前述した方法と装置の操作のモードに対応す る。しかし、本方法は物体の表面上の1組の点について測定するのみであり、物 体の面域を測定するものではない。 本発明によると、この方法は、1組の重なり合った回折パターンとフーリエ変 換レンズを使用することを含み、これによって表面上に1組の点を生成する。表 面と相互作用した光は上記フーリエ変換レンズによって収集され、回折素子の環 状部分を通過する。別の組みの回折パターンが重なって対のスポットからの光を 検出器素子上に結合させる。回折パターンはレンズと組み合わせて方法の機能的 原理と方法のキャリブレーションとを定義し、ここにおいて、機能的原理とキャ リブレーションとは回折パターンとレンズによって実質的に独占的に定義され、 かつ、光源の特性とは実質的に無関係である。 本発明の別の局面によると、物体の表面上の時間分割された相対変位の測定の ための装置が提供される。この装置は、電磁放射ビームを生成するビーム生成手 段と、電磁放射ビームを少なくとも2つの角度的に分離されたビームに分割する ための1組の重なり合った回折パターンと物体の表面上の少なくとも2つのスポ ットに少なくとも2つのビームを集束させるフーリエ変換レンズとを備えている 回折光学素子を備えるトランスミッタ手段と、物体の表面と相互作用した光を収 集すると共に収集された光をトランスミッタ手段の回折光学素子の環状回折領域 に伝送するためのトランスミッタ手段のフーリエ変換レンズを備えるレシーバ手 段と、上記環状回折領域と組み合わせてスポットの対からの光を結ぶレンズと、 検出器素子の各々が特定のスポット対からの結合された光を電気信号に変換する 検出器素子と、上記検出器手段からの信号を処理するための信号処理手段と、回 折パターンはレンズと組み合わせて装置の機能的な原理とキャリブレーションと の両方を定義する。ここで、機能とキャリブレーションの両方が回折パターンと レンズによって実質的に独占的に定義され、かつ、光源の特性と実質的に無関係 である。 この発明は三角測量によって物体への距離を測定する方法と装置を提供する。 本発明の一局面によると、方法は埋設された光源と埋設された検出器列と共に 一体構造の平板素子に組み入れられた回折パターンによって測定することを含み 、光源から送信回折パターンへの光の結合は埋設された導波路によって与えられ 、受信回折パターンから検出器列への結合は1組の埋設された導波路によって与 えられる。 好ましくは、送信回折パターンは平行にされたビームを与え、受信回折パター ンはチャープト(chirped)回折パターンを組み入れた送信回折パターンの位置に 対して変位される。回折光学素子から特定の距離で表面から反射された光はこの 距離に対応して検出器に導かれる。 本発明によると、三角測量法によって物体への距離を測定する装置は提供され る。この装置は、電磁放射のビームを生成するためのビーム生成手段と、物体に 対して電磁放射のビームを伝送するための回折光学素子を備えるトランスミッタ 手段とチャープト(chirped)回折パターンを組み入れた送信回折パターンおよび 検出器列の位置に対して変位されている受信回折パターンを備えるレシーバ手段 と備え、そこではチャープトパターンは物体の表面から反射された光を回折光学 素子から特定の距離にあってその距離に一致する検出器列の検出器に導く。 好ましくは、送信回折パターンは平行にされたビームを与える。 さらに好ましくは、光源の波長の関数として送信回折パターンから出る光ビー ムの角度の変化は、チャープト回折パターンに入射する光ビームの角度関数とし てチャープト回折パターンによる集束と一致する。ここで、距離の測定は実質的 に独占的に回折パターンによって定義され、かつ、実質的に光源の波長と無関係 である。 このようにして、極めて丈夫で小さなサイズであると共に低価格である物体の 距離測定装置が提供された。 図面の簡単な説明 図1A、1Bおよび1Cは、本発明による移行時間速度装置の好ましい実施例 を示す。 図1Dは、移行時間速度装置の他の実施例のための図1Cの対角線A−A'に 沿った断面図を示す。 図2A、2Bは、図1A、1Bの回折光学素子80の断面図を示す。 図3A、3Bおよび3Cは、飛行時間測定の3つの基本動作モードのためのト ランスミッタレシーバ回折光学素子の異なる口径の断面を上から見た図を示す。 図4A、4Bおよび4Cは、トランスミッタ手段の3つの異なる形態の断面図 を示す。 図5A、5Bおよび5Cは、レシーバ手段の3つの異なる形態の断面図を示す 。 図6Aは、本発明によるドップラー速度計装置の好ましい実施例を示す。 図6Bは、図6Aのドップラー速度計のトランスミッタ手段の他の形態を示す 。 図7は、本発明による粘弾性測定装置の好ましい実施例を示す。 図8は、本発明による差分電子スペックル装置の好ましい実施例を示す。 図9Aは、4本のトランスミッタ光線のうち2本が示された本発明の差分振動 計の好ましい実施例を示す。 図9Bは、1対のスポットからの混合光線が示された図9Aの差分振動計の好 ましい実施例を示す。 図10は、本発明による距離測定装置の好ましい実施例を示す。 図11A、11Bおよび11Cは、移行時間速度装置の回折光学素子の好まし い実施例の干渉応用製造における物体波と参照波の記録形態の断面図を示す。 好ましい実施例の詳細な説明 本発明による飛行時間速度計の好ましい実施例の概略図および断面図を図1A 、1B、1Cおよび1Dに示す。 レーザ10よって発せられたレーザ光線20は、2つのトランスミッタ回折パ ターン81,82が組み込まれた回折性光学トランスミッタレシーバ素子80上 に導かれ、上記トランスミッタ回折パターンは、光線20を2つの光線21,2 2に分け、上記2つの光線の焦点を移動中の物体素子70上の互いに非交差で僅 かに間隔を有する2つの焦点領域71,72に結ばせる。 2つの焦点領域71,72から拡散あるいは回折させられた光23,24(光線 23は図1Aおよび1Bでは見ることができない)は、図1Aでは部分的に重な り合い、図1Bおよび1Cでは完全に重なり合った2つのレシーバ回折パターン 83,84によって受けられ、2つの検出器41,42にその焦点が結ばれる。 物体70の移動に従い、互いに関連した検出器信号51,52が生成され、飛 行時間すなわち、焦点領域71,72間の物体の速度に対応した出力信号61を 生成する電子飛行時間相関器を備えた信号処理手段60によって処理される。 図1Cは、集積された光学電子素子90の形態をとる本発明の好ましい実施例 を示す。光学電子素子90は、基板91と導波路92を備え、この導波路92は 光をレーザ10からトランスミッタ回折パターン81,82へ配送し、レシーバ 回折パターン83,84からの光を集めて検出器41,42へ配送する。上記レー ザ10からの光は導波路92に端部結合されていて、上記検出器41,42は、 導波路92に一体的に組み込まれている。 破線は、各光線、例えば、レーザ光線および2本のトランスミッタ光線21, 22の光束の境界を示す。 図1Dは、図1Cの線A−A’に対応する本発明の一実施例の断面図であり、 この実施例は、導波路92に組み込まれた回折パターンから成るインカップリン グ手段93を備えて、レーザ10から導波路92への光を面カップリングする。 また、導波路92に組み込まれた回折パターンから成るアウトカップリング手段 94を備えて、導波路92から検出器41,42への光を面カップリングする。 信号処理手段60は基板91に取り付けられた集積された信号プロセッサから成 る。 回折性光学トランスミッタレシーバ素子 図2A(平面図)および2B(線IIB−IIBに沿った断面図)は、回折光 学素子80を示し、この回折光学素子は、 a)感光性記録材料の層802と保護層803とで覆われた基板801と、 b)2つの互いに重なり合ったトランスミッタ回折パターン81,82と、 c)2つの互いに重なり合ったレシーバ回折パターン83,84 を備え、上記回折パターンは、飛行時間、すなわち、矢印方向に移動している物 体要素(図示せず)の速度を計測できるように配置されている。 半導体レーザ10および検出器41,42は、集積された光学器に通常含まれ る部品であり、集積信号プロセッサ60は集積された電子プロセッサ、例えば、 遅延ロックループあるいは等価プロセッサであり、半導体検出器41,42に電 子的に接続される。 面導波路92および回折パターン81,82,83,84、および93,94は、 P.J.クロンカイト(Cronkite)とG.N.ローレンス(Lawrence)の「ホログ ラフィ光学素子を用いた焦点格子カップラー設計方法」アプライド・オプティッ クス,vol.27,1988年,679〜683頁に開示の方法によって実現でき る。 動作モード 本発明による飛行時間測定は、図3A,3B,3Cに示されるような基本的に3 つの異なる動作モードにおいて行われる。これらの図は、それぞれ、トランスミ ッタ手段81とレシーバ手段83の回折パターンの口径の様々なサイズと位置関 係を示す断面を上から見た図である。簡略化のため、1対のトランスミッタレシ ーバ81,83のみ図示している。回折光学素子80の周線も図示していない。 “コヒーレント検出モード” 図3Aにおいて、トランスミッタ手段81の回折パターンの口径は、レシーバ 手段83の回折パターンの口径と同じ大きさであり、相対的位置にある。 この状態でスペックルパターンが十分に広がっていると仮定すると、回折パタ ーンの口径は、平均スペックルのサイズと同じサイズである。生成された検出器 信号は、表面の粗さと交差粒子干渉要素により左右され、検出器信号の帯域幅は 、物体素子が1本のビームを通過するのにかかる移行時間の反復値、すなわち、 光線の直径および物体素子の速度によって決定され、検出器信号の変調は、ユニ ティに近くなり得る。 “インコヒーレント検出モード” 図3Bにおいて、レシーバ手段83の回折パターンの口径は、トランスミッタ 手段81の回折パターンの口径より大きい。この状態では、スペックル(表面の 粗さ)による生成された検出器信号の変調が減少すると共に、反射率および透過 性の変動による信号の振幅変調が、コヒーレント検出モードの場合より、検出器 信号により大きく寄与する。検出器信号は、反射率および透過率の変動によって 左右され、帯域幅は、反射率あるいは透過率の変動、単一粒子分担、物体素子の 速度の空間スケールによって左右され、検出器信号の変調は概してユニティより 低い。 図3Cは、インコヒーレント検出モードのための回折パターンの変形例であり 、トランスミッタ手段81の回折パターンがレシーバ手段83の回折パターンに 環状に重なっている。この変形例では、各回折パターンの軸線が、伝送させられ た放射線の方向と受けた拡散あるいは回折させられた放射線の方向が一致するよ うに方向付けされている。 “参照ビーム検出モード” 参照ビーム検出モードでは、レシーバ83(図5C参照)の回折パターンの有 効口径(参照ビームの直径によって決定される)は、コヒーレント検出モードで のトランスミッタ手段81の回折パターンの口径と等しい。しかしながら、拡散 させられた光は参照ビームに干渉する。干渉が発生するために、波面の位相が平 行である必要があり、この条件は、概して、参照ビーム領域に等しい重複領域に 対してのみ満たすことができる。検出器信号は、表面の粗さと反射率または透過 率の変動および単一粒子干渉に左右される。そして、検出器信号帯域幅はビーム 径と被計測物体の速度によって決定され、かつ検出器信号の変調は参照ビームに よって生ずる大きな直流成分を備える。 参照ビーム検出モードは、信号のパラメトリック増幅が必要な場合に適用され る。なぜなら、検出信号の振幅は、弱拡散あるいは弱回折モードすなわち拡散あ るいは回折されたパワーが直接透過された光線のパワーよりも小さい場合におい て、参照領域振幅および拡散あるいは回折された領域振幅の生成物に比例してい るからである。 トランスミッタおよびレシーバの形態 本発明の移行時間計測の原理は、選択された目的に応じて組み合わせ可能なト ランスミッタ手段(図4A〜4C)およびレシーバ手段(図4D〜4F)の多く の異なる形態に実施され得る。 図4Aは、光学範囲の波長を有する共に電磁放射ビームを発する電磁放射源1 0と、電磁放射ビームを受けて物体70上の2つのスポット71,72に導く回 折光学素子80から成るトランスミッタ手段のトランスミッタ形態を示す。 回折光学素子80は、物体上の2つのスポット間の距離に対応する距離移動さ せられた2つの部分的に重なり合った回折パターンを備えている。2つの光線は 実質的に平行な光軸を有する。 この形態は、ほとんどの適用例にとって好ましいものである。 図4Bは、2つの回折パターンが完全に重なり合い、2つの光線の光軸が非平 行になっていることを除いて図4Aと同じである。この形態は、正確なキャリブ レーションが物体に対する距離に左右されるのだが、両光線の輝度が同じである ため、図4Aに示されたものよりも単純でかつ効率が良い。 図4Cは、回折パターンの電磁ビームを分割し、その焦点を合わす機能が2つ の分離した回折光学素子80A,80Bに分けられていることを除いて図4Aと 同じである。この形態は、大きな焦点の深度が大きな光線の分離に組み合わされ るべき場合に特に有益である。 図5Aは、2つのスポット71,72からの電磁放射線を拡散あるいは回折さ せる物体70から成るレシーバ手段の一形態を示す。 2つのスポット71,72からの拡散あるいは回折された光は、回折光学素子 80によって集められ、検出器41,42に導かれる。 回折光学素子80は、2つの完全に重なり合う回折パターンを備えている。 図5Bは、2つの回折パターンが完全に重なっていないことを除いて図5Aと 同類である。 図5Cは、レシーバが前方向に拡散あるいは回折された光を受けることを除い て図5Bと類似している。 図4A〜図4Cのトランスミッタ手段の形態のいずれもが、図5A〜図5Cの レシーバ手段の形態のいずれとも組み合わせ可能である。 図6Aは、集積された光学電子素子100の形態をとる本発明によるドップラ ー速度計装置の好ましい実施例を示す。この集積された光学電子素子は、図1C および図1Dの集積された光学電子素子90と同原理によって設計されており、 先の段落で全て説明されている。 集積された光学電子素子100は、基板101と導波路102を備えている。 上記導波路は、第1レーザ103から第1トランスミッタ回折パターン104へ 、第2レーザ105から第2トランスミッタ回折パターン106へ、トランスミ ッタ回折パターン104と重なっている回折が比較的弱い第1回折パターン10 7から光検出器109の正面に位置する回折パターン108へ、トランスミッタ 回折パターン106と重なっている回折が比較的弱い第2回折パターン110か ら回折パターン108へ、光を配送する。上記回折パターン108は、光線を光 検出器109によってコヒーレントに検出することができるように、2つの回折 が比較的弱い107,110から出た2本の光線間の角度と整合している。上記 導波路はまた、レシーバ回折パターン111から光検出器112へ光を収集配送 する。 破線は、各光線、例えば、レーザ光線113および2本の透過された光線11 4,115の光束の境界を示す。 ここでは、図1Dに示されるのインカップリング手段93およびアウトカップ リング手段94に対応するインカップリング手段およびアウトカップリング手段 は図示されていない。 送信回折パターン104,106から出る2本の光線114,115は、測定ボ リューム116で互いに交差する。縞(フリンジ)パターンは交差している光線1 14,115によって形成される測定ボリューム116において生成される。物 体が測定ボリュームを通過する時、光の強度が高い縞と光の強度が非常に低い縞 を有する交互に換わる縞を通過するので、その物体は強度が変動する光を拡散、 反射、屈折あるいは回折させる。光の強度変動の周波数は、縞に直交する方向に ある物体の速度に比例し、光線の波長に反比例する。 光変動の周波数は物体の移動方向の情報を含んでいないことが知られている。 しかし、一方の光線115の周波数が他方の光線114の周波数に対して僅かに 変移すると、縞パターンは周波数変移に応じた率で測定ボリュームを横切って動 く。縞パターンの移動により、縞の移動方向と反対の動きを周波数変移に加える 一方、縞の移動と同方向の動きを周波数変移から差し引くことで、物体の移動方 向が決定できる。 ここで、周波数変移は、2つの独立したレーザ103,105によって光線1 14,115を与えることで与えられる。レーザ103,105間の周波数差は、 周波数変移を定める予め設定された値に固定されている。 2つの独立したレーザ103,105間の周波数差の固定は、光検出器109 上の2つのレーザからの光線117,118の光学混合を含む。光線117,11 8は、送信回折パターン104,106に重ねられた回折パターン107,110 を比較的弱く回折することによって回折される。そして、それら光線は光検出器 109の正面に位置する回折パターン108によって結合される。回折パターン 108は、2つの回折が比較的弱いパターン107,110から出る2本の光線 117,118間の角度と整合していて、光線が光検出器109によってコヒー レントに検出できるようになっている。光検出器109からの電気的信号は、位 相ロックループ119に送られ、位相ロックループ119は、レーザ105が光 線115の周波数を制御するための制御信号を生成する。 本発明の重要な点は、2つの回折領域104,106が、互いに横方向に配置 されており、かつ、回折領域104,106によって放射された互いに交差して いる光線114,115間の角度が、この方法の結果的キャリブレーションが、 光源103,105の波長から実質的に独立する仕方で、波長によって決定され るように設計されていることである。 測定ボリューム116を通過する物体から発せられる光は、レシーバ回折パタ ーン111によって集められ、レシーバ回折パターン111は、受けた光を導波 路102に結合させて、受けた光を光検出器112に伝送する。 信号処理手段120は、基板100に取り付けられた集積された信号プロセッ サからなる。 図6Bは、本発明によるドップラー速度計装置の他の実施例の要素を示してい る。この実施例において、半導体レーザ140が光線141を生成してブラッグ セル142へ伝送させる。ブラッグセル142は光線141を2本の光線143 ,144に分ける。1方の光線144は他方の光線143に対して周波数変移し ている。2本の光線143,144が2つの回折パターン145,146によって 回折させられて、それにより、交差光線147,148が生成される。測定ボリ ューム149を通過する物体からの光が、受けた光を集めて光検出器151に導 く受信回折パターン150によって集められる。 図7は、集積された光学電子素子200の形態の本発明の粘弾性測定装置の好 ましい実施例を示し、この集積された光学電子素子200は、図1Cおよび図1 Dの集積された光学電子素子90と同じ原理によって設計でき、対応する段落で 全て説明されている。 集積された光学電子素子200は、基板201と導波路202を備え、上記導 波路は、レーザ203から第1トランスミッタ回折パターン204へおよび第2 トランスミッタ回折パターン205へ光を配送すると共に、レシーバ回折パター ン206から光検出器207へ光を集めて配送する。 破線は、各光線、例えば、2本の伝送された光線208,209の光束の境界 を示す。 インカップリング手段93およびアウトカップリング手段94に対応するイン カップリング手段およびアウトカップリング手段は図示されていない。 レーザ203からの光線は、回折パターンや光学導波路ビームスプリッタ等の ビームスプリッタ(図示せず)によって2本の光線211,212に分けられる 。送信回折パターン204,205から発せられた2本の光線208,209は、 異なる光の強さをしており、気体/液体界面210で互いに交差している。気体 /液体界面210の表面張力波は、気体/液体界面210への投射光を回折およ び反射させる。第3の回折パターン206を備えたレシーバ手段は、気体/液体 界面210の交差領域から発せられた光を集める。集められた光は、光りの強さ が弱い光線208からの反射光と、光りの強さが強い光線の気体/液体界面の表 面張力波からの回折光を備えている。さらに、受信回折パターン206は、光を 電 気的信号に変換する光検出器207において光ヘテロダインが実現されるように 、集められた光を光検出器207に伝送する。反射光と回折光の周波数の相違が 気体/液体界面210の表面張力波の存在と伝達についての情報を含むことは、 既に証明されている。周波数の平均が液体の粘度を示し、標準偏差が液体の表面 張力を示すことは既に示されている。 粘弾性測定装置の信号処理手段は、検出器207の信号を処理するためのフェ ーズロック復調器213を備えている。フェーズロックループ213の出力はロ ーパスフィルタ214とバンドパスフィルタ215にそれぞれ供給され、これら 2つのフィルタからの出力によって、索引テーブルの出力によって粘度と表面張 力が直接得られるように設計された索引テーブル集積回路216への入力が得ら れる。 図8は、物体表面の差分変位あるいは振動パターンを測定するのに用いられる 本発明の差分電子スペックル装置の好ましい実施例を示す。 光が光源251からビーム拡大器252を介して物体250へと伝送される。 物体250と相互に作用した光は2つの回折パターン254,255有する光収 集システム253によって集められる。2つの回折パターン254,255は、 レンズ256と組み合わさって検知器列257に2つの異なるイメージを発生さ せる。2つの回折パターン254,255は、基本的に、空間周波数が僅かに異 なる回折パターンから成っているので、2つの変位させられたイメージが検知器 列256で生成される。 この装置の動作モードは、回折格子のイメージが物体表面に作られたと想像す ると理解できる。次に、物体の相互に変位させられた2つのイメージが検出器2 56において得られる。物体250の相対的な変位や振動によって相互に変位さ せられた2つのイメージの干渉は、相対的な変位あるいは振動の振幅と位置を示 すモアレ状のパターンを検出器256上に生じさせる。 選択的に、回折パターンとゾーンプレートレンズを重ね合わせて、鮮明なイメ ージと、不鮮明なイメージを検知器列256で得ることもできる。 図9A,9Bは、物体表面の時間分解相対変位を測定するのに用いられる本発 明の差分振動計の好ましい実施例を示す。 この方法および装置の動作の基本モードは、上述の差分電子スペックル装置の 動作モードに対応している。しかし、本方法は、物体301の領域においてでな く、物体301の表面上の一対のスポット300にて測定を行う。 レーザ302は、一対の重なり合った回折パターン305を含む回折光学素子 304に入射する光線303を生成し、回折パターン305は、レーザ光線30 3を少なくとも2本の角度を有して分離された光線306,307に分ける。フ ーリエ変換レンズ308は、少なくとも2本の光線306,307の焦点を物体 301の表面上の少なくとも2つのスポット309,310に結ばせる。物体の 表面と相互作用した光は、フーリエ変換レンズ308によって集められ、回折光 学素子304の環状回折領域313に伝送される。回折光学素子304では、も う1対の回折パターン314が重ね合されていて、これらが回折パターン314 がレンズ315と組み合わさって、複数対のスポットを検出器素子316上で結 合させる。 本発明の好ましい実施例では、回折パターン305は、フーリエ変換レンズ3 08と組み合わされると、この測定方法の結果得られるキャリブレーションは、 光源302の波長の影響を実質的に受けないように設計されている。 図10は、本発明による距離測定装置の好ましい実施例を示す。 レーザ353から発せれた光線が回折パターン354に伝送され、回折パター ン354は、好ましくは平行光線である光線359を物体の表面357に送る。 回折光学素子350から特定距離離れた面357から反射さえれた光360がそ の距離に対応する検出器358に導かれるよう、物体の表面357から反射され た光360は、チャープト(chirped)回折パターン355によって集められ、検 出器アレイ356に送られる。 本発明の好ましい実施例では、光源353の波長の作用としての伝送回折パタ ーン354から発せられた光線359の角度変化が、チャープト回折パターン3 55に入射する光線360の角度の作用としてのチャープト回折パターン355 による焦点合わせに対応するように回折パターン354,355を設計している ので、距離測定は光源353の波長の影響を受けない。 モノリシックホログラフィ光学素子の製造 モノリシックホログラフィ光学素子は公知の方法で製造できる。 従来の光学に基づく表面速度センサを用いた先の実験に基づき、小型センサヘ ッドに組み込まれるモノリシックホログラィ光学素子のための1組の仕様書を作 った。 “パラメータ仕様” トランスミッタホログラム 口径の直径 7mm 物体上の2つのスポット間距離 700ミクロン ホログラムの垂線に対するトランスミッタ光線の回折角度 9度 物体の焦点距離 117mm 物体上のスポットサイズ 70ミクロン レシーバホログラム 口径の直径 7mm ホログラムの垂線に対するレシーバ光線の回折角度 5.5度 ホログラムから物体への焦点距離 113mm ホログラムから検出器への焦点距離 115mm レシーバホログラムの焦点距離 57mm 全ての焦点距離は、820nmの波長を適用している。 “デザイン” モノリシックホログラフィ光学素子を、角度の多重化による無視し得るクロス トークと重なった複数の回折パターンを保存することが出来るいわゆるボリュー ムフェーズホログラムの製造により説明する。また、ボリュームフェーズホログ ラムは、100%に近い回折効率を有する回折光学素子の記録を容易にする。 “記録材料” 多重記録の場合、露光機構に用いるに十分なダイナミックレンジを有する材料 が必要とされる。この要求にかなう材料の1つが重クロム酸ゼラチンであり、そ の製造は公知である。D.C.マッカーレイ(McCauley)、C.E.シンプソン (Simpson)およびJ.J.マーバック(Murback)の「視覚的表示適用のための ホログラフィ光学素子」アプライド・オプティクス,Vol.12,232〜24 2頁,1973年参照。 フォトポリマーやハロゲン化銀などの他の材料を代わりに用いてもよい。しか し、それらの材料の使用に関連して、ある種のものに用いるのにはあまり好まし くない幾つかの問題がある。フォトポリマーの場合、各露光の間、強い屈折率変 調が生じる。それにより、光学センサに用いられる装置の多くに用いられる多重 露光機構の場合、強い自己回折が生じる。 こうした自己回折現象は、ホログラフィ光学素子の性能をひどく阻害する疑似 回折パターンを生じさせる。また、ハロゲン化銀の使用はさらに好ましくない。 その理由は、主として、記録されたボリュームフェーズホログラムが設計された 空間周波数でボリュームフェーズホログラムとしてそれ自体機能するために必要 な厚さ25ミクロンのエマルジョンを有するフィルムを入手することが不可能で あるということである。 “記録材料のインターフェロメトリック露光” 図11A,11Bに示される記録材料の露光形態は、リー&アパトニークス(L eigh & Upatnieks)の軸外し幾何学的配置に基づいてる。これについては、読み 出し光線と回折光線の分離を容易にしたR.R.A.シムス(Syms)の「実用ボ リュームホログラフィ」19頁,クラーレンドン・プレス・オックスフォード,1 990年参照。 ホログラフィ光学素子610は、感光性材料612、例えば重クロム酸ゼラチ ンの層を有する基板611、例えばAGFA8 E 75ガラス板を備え、上記基 板は、吸収層613、例えばショットフィルタ(Schott filter)RG630上に 布設されている。上記吸収層は、基板の背面側からのフレーネル反射によってお こる偽回折の形成を減じるために浸液オイルによって基板と屈折率整合されてい る。 図11Aは、基板の垂線に対して共に8度の角度を有する物体波614と参照 ビーム615を備えたトランスミッタ回折パターンを記録するための露光の形態 を示す。 対称的な参照ビームと物体波を用いて、非傾斜の回折パターン、すなわち、フ ィルム表面に垂直な縞パターンを生成する。この型の回折パターンは、化学的加 工によるホログラフィフィルムの膨張あるいは収縮を大きく減少させる。 さらに、露光間の基板の転換方向は矢印で示されている。転換距離は、物体上 の2つのスポット間の距離、例えば、700ミクロンである。 露光には、ガウス形光線が用いられている。 レシーバ回折パターンの露光幾何学的配置を図11Bに示す。この場合、曲率 半径Robj=96mmの発散球面波面が物体波616として用いられ、平坦な参 照ビーム面が参照ビーム617として用いられている。参照ビームと基板の垂線 の間の角度θは3.3度である。露光に先立って基板を時計方向に10度傾ける と、レシーバホログラムの収差が非常に減少されることが、実験上判明している 。 図11Cは、直径50mmの基板に対する処理されたホログラムの配置であり 、物体上に2つのスポットを得られるようにする2つの重なりあった回折パター ンを備えたトランスミッタホログラム618と、集められ、拡散あるいは回折さ れた光を受けて検出手段に導くレシーバホログラム619を示す。 “記録再生波長に対するパラメータ補償” 感光性材料(重クロム酸ゼラチン)のスペクトル感度に対する波長との適合性 により、λ=488nmのアルゴンイオンレーザが感光性材料の露光のために選 択される。それぞれ488nmと820nmの記録波長と再生波長の差異がある ため、また、光学効率を高め、収差を減少させるため、回折角度と焦点距離をホ ログラムの記録時に補償する。 再生波長の最良の回折効果を得ることのできる露光強度を見つける為に、単純 な試行錯誤方法が用いられる。しかし、例えば以下のようなより確実な方法を適 用することもできる。 ホログラフィ光学素子の収差修正方法。J.N.ラッタ(Latta)「ホログラ ム影像と収差のコンピュータベース分析.II.波長シフトにより誘発された収差 」アプライド・オプティクス,Vol.10,609〜618頁,1971年参照 。 光学設計プログラムコードIVTMに含まれる修正方法。 回折角度および焦点距離修正方法。D.H.クロース(Close)「光学的に記 録されたホログラフィ光学素子」573〜585頁,H.J.コールフィールド (Caulfield)編,アカデミック・プレス1979年参照。 回折効率の最適化方法。H.コゲルニック(Kogelnik)「薄ホログラム格子の 結合波セオリー」ベルシステムテクニカルジャーナル,Vol.48,2909〜 2947頁,1969年参照。 “2スポットトランスミッタに対する露光条件” 感光性材料は、曲率半径Rref=∽に対応する平行参照ビームUrefによって露 光される。物体波Uobjは、曲率半径Robj=197mmで収束される。トランス ミッタの完全なキャリブレーションを行うために、参照ビームが正確に平行にな るように非常に注意を払わねばならない。参照ビームと基板の垂線の間の角度θ は、5.3度である。露光領域の口径は、直径4mmである。検出器のキャリブ レーションは、2つのトランスミッタホログラム間のオフセットによって決定さ れる。このオフセットは、露光間の基板の並進運動によって得られる。この実施 例では、基板は700ミクロン並進させられている。 fナンバーおよび空間キャリヤ周波数を適切に選択することにより、記録(λ =488nm)および再生(λ=820nm)の幾何学的配置の間の波長変位に よって生じる収差を最小限にすることができる。このことにより、より複雑な収 差修正方法の使用が軽減される。この仮定は、先出のラッタの文献で詳細に説明 された理論に基づいて行われた。この実施例で用いられた角度は、体積ホログラ ム記録管理方式を満たす最小許容角度を示す。 “その他の製造技術” 上述の干渉計測器として記録された回折光学素子の他に、その他の公知の方法 を回折光学素子の製造に用いても良い。これらの方法は、以下のものの製造方法 を含む。−キノフォームを含むコンピュータ生成ホログラム −Eビーム描画ホログラム −深面レリーフホログラム −マイクロ機械加工ホログラム −エッジ照射ホログラム −導波路結合ホログラム 例 例1 回折光学素子“重クロム酸ゼラチンフィルム”の製造 重クロム酸ゼラチンフィルムは以下の如く製造される。 ゼラチン(ブルーム強度250、Fluka Lot No.48724)20 0gを脱イオン水100mlに加え、電磁撹拌機で連続撹拌しながら、室温(2 0〜25℃)で15分膨張させる。 ゼラチン−水懸濁液を50℃まで熱し、ゼラチンを溶解させる。溶液を連続撹 拌しながら、50℃で5分間置く。 ゼラチン溶液を依然50℃で連続撹拌しながら、これに、5%(w/v)の重 クロム酸アンモニウム水溶液[NH42Cr27200mlを増感剤として加え る。 1〜2分後、重クロム酸ゼラチン溶液を依然50℃で連続撹拌しながら、これ に、1%(w/v)水素ヘキサクロロ白金(IV)酸塩水溶液H2PtCl6,aq. 2.00mlを硬化剤として加える。 重クロム酸ゼラチン溶液を0.5μm孔サイズの濾過器(MillexTM、Millipore )で濾過する。 濾過された重クロム酸ゼラチン溶液を30〜35℃まで冷まし、次いで、精密 ピペットを用いて、固定容量2mlを、洗浄され、10℃に保たれたガラスプレ ート(直径50mmの重力整定板)に塗る。 塗布された重クロム酸ゼラチン溶液を10℃で15分間ゲル化させ、プレート の温度を14〜15℃に上げ、そして、重クロム酸ゼラチンフィルムを12時間 乾燥させる。 厚さ20timの乾燥した露光前の重クロム酸ゼラチンフィルムが得られる。 “フィルムの露光” 次いで、製造された重クロム酸ゼラチンフィルムを、上述のインターフェロメ トリック露光技術およびトランスミッタレシーバホログラムのパラメータ仕様を 用いて露光させる。 “露光させた重クロム酸ゼラチンフィルムの現像” 露光後、周囲相対湿度40〜50%で一連の化学処理方法を行い、重クロム酸 ゼラチンフィルムを現像する。 定着溶剤(AGFA G−350)1000mlに対して硬化剤(Aditan )25mlを含む定着液にフィルムを浸し、20〜25℃で3分間連続撹拌し、 ゼラチンを大量に硬化させ、非反応Cr+6イオンを、Cr+3イオンに変換させる (Cr[H2O]+3イオンによる溶液の紫色で分かる)。 フィルムを35℃で5分間流水で洗浄する。非反応定着剤およびCr+3イオン が取り除かれ、硬化したゼラチンフィルムが膨張する。 膨張したゼラチンフィルムを、20〜25℃の水と2−プロパノールの50% 混合液で3分間脱水し、20〜25℃の100%2−プロパノールで3分間脱水 する。こうすることにより、位相回折パターンの屈折率変調を固定させる。残留 水は真空下で取り除く。 現像された重クロム酸ゼラチンフィルムを、24時間乾燥器で調整し、微量の 水を取り除く。重クロム酸ゼラチンフィルムの最終膜厚は、50timである。 “保護層” カバーガラスを、調整され、露光された重クロム酸ゼラチンフィルムに塗着さ せる。塗着には、例えば相対湿度30パーセント以下の低湿度下や、窒素N2や アルゴンArの保護不活性雰囲気下で、エポキシ接着剤、例えばEpotekTM 301またはUV−対処可能な接着剤、例えばNorlandTM61を用いる。 例2 内蔵型コリメータ(Philips,936型)を有し、レーザビーム幅が1.5mm のGaAs光源半導体レーザと、 例1に従って製造され、基準イメージ領域内で受けた光を検出できるようにマ スクされた重クロム酸ゼラチンフィルムと、 イメージ領域内の光のみ検出可能に、つまり、チャネンル間のクロストークを 減少させるようにマスクされた二方向フォトダイオード検出器(Siemens,BPX48 型)と、 汎用相関器(Hewlett Packard,3731A型)に接続された空間遅延ロックル ープ(ラース・ラーディング(Lars Lading)「レーザ風速測定信号」、「ダイ ナミックフローコヒーレンス」の方法,1978年,818〜819頁参照)とか ら成る本発明による飛行時間表面速度計が提供される。 粒子サイズ40timの紙やすりを、回転ディスク上の3.3m/s.の接線方 向速度が得られる位置に取り付ける。スポット間距離700timに対する測定 速度3.32m/s.に対応する最大相互相関211μsを示す測定された検出 器信号の相互相関が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI G01N 21/47 0273−2J G01N 21/47 A G01P 3/36 7187−2F G01P 3/36 E G01S 17/02 9303−2F G01S 17/50 17/50 9514−2H G02B 5/18 G02B 5/18 9303−2F G01S 17/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AT,AU,BB,BG,BR,BY,C A,CH,CN,CZ,CZ,DE,DE,DK,DK ,EE,ES,FI,FI,GB,GE,HU,IS, JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR,L T,LU,LV,MD,MG,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SK,TJ,TM,TT,UA,UG,U S,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 物体とこの物体に伝送される光との間の準弾性的相互作用に基づいてこの 物体の条件または状態を決定するための方法であって、少なくとも1つの回折光 学素子を通って光源から上記物体に上記光を伝送すると共に上記物体と相互作用 した光を収集かつ検知し、上記回折光学素子は少なくとも1つの回折領域を組み 入れ、上記素子は、上記方法の機能的原理と上記方法のキァリブレーションの双 方が上記回折光学素子によって実質的に独占的に定義されると共に上記光源の特 性と実質的に無関係であるように、上記機能的原理と上記キァリブレーションの 双方を定義する方法において、 上記回折領域は少なくとも2つの回折パターンを備え、これら回折パターンは 、互いに対して横方向に変位されており、かつ、上記少なくとも2つの回折パタ ーンによってそれぞれ放射された上記伝送されたビームの軸が実質的に平行でる と共に上記軸間の間隔が実質的に上記光源の波長と無関係であるように、設計さ れており、 および或いはまたは、少なくとも1つの回折領域によって放射され交差するビ ーム間の角度は、上記方法の結果のキァリブレーションが実質的に上記光源の波 長に無関係であるように、波長に依存することを特徴とする方法。 2. 請求項1に記載の方法において、上記条件または状態が動的な条件または 状態であることを特徴とする方法。 3. 請求項1または2に記載の方法において、上記回折光学素子は少なくとも 1つの回折パターンを備える回折領域を2つ以上備えていることを特徴とする方 法。 4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の方法において、上記少なくとも2 つの横方向に変位された回折パターンは部分的に重なっていることを特徴とする 方法。 5. 請求項4に記載の方法において、上記少なくとも2つの横方向に変位され た回折パターンによって占められる区域は実質的に同じサイズと形状であり、そ して或いはまたは、上記回折パターンは実質的に同一であることを特徴する方法 。 6. 請求項4または5に記載の方法において、上記少なくとも2つの横方向に 変位された回折パターンの重なりは、空間帯域幅の生成の実質的に最良に可能な 利用が与えられるように決定されることを特徴する方法。 7. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の方法において、交差するビームを 放射する上記回折領域は上記個々の回折領域の特有のサイズよりも実質的に大き い距離だけ互いに離れて変位されていることを特徴する方法。 8. 請求項1乃至7のいずれか1つに記載の方法において、上記物体と相互作 用した光は回折領域によって少なくとも1つの光検知器上に収集かつ結像される ことを特徴とする方法。 9. 請求項8に記載の方法において、上記物体と相互作用した光が上記回折パ ターンによって少なくとも1つの光検知器上に収集かつ結像され、上記回折パタ ーンの各々の区域は、十分に発達したスペックルパターンに遭遇するとき物体に 伝送された光が通過する回折パターンの1つの区域と同じであることを特徴とす る方法。 10. 請求項8に記載の方法において、上記物体と相互作用した光が少なくと も1つの光検知器上に上記回折パターンによって収集かつ結像され、上記回折パ ターンの各々の区域は十分に発達したスペックルパターンに遭遇するとき物体に 伝送された光が通過する回折パターンの1つの区域より大きいことを特徴とする 方法。 11. 請求項8乃至10のいずれか1つに記載の方法において、上記物体と相 互作用した光が上記回折領域によって少なくとも1つの光検知器上に収集かつ結 像され、上記回折領域は上記物体に伝送された光が通過する上記少なくとも1つ の回折領域と同じ回折光学素子上に配置されることを特徴とする方法。 12. 請求項1乃至11のいずれか1つに記載の方法において、上記回折光学 素子はホログラフィック光学素子のグループ、例えば干渉計として生成されたホ ログラム、キノフォームを含むコンピュータ生成ホログラフム、Eビーム描画ホ ログラム、エッジ照射ホログラム、導波路結合ホログラム、深面レリーフホログ ラム、マイクロ機械加工ホログラムおよびフレネル輪帯板を備えた素子の中から 選択された回折性レンズを備えていることを特徴とする方法。 13. 請求項1乃至12のいずれか1つに記載の方法において、上記1つ以上 の回折光学素子は一体構造を備え、この一体構造は適当かつ機械的に安定な基板 と記録される回折パターンを持つ光学記録物質の層とを備えていることを特徴と する方法。 14. 請求項1乃至13のいずれか1つに記載の方法において、上記1つ以上 の回折光学素子は集積光学電子素子に組み入れられていることを特徴とする方法 。 15. 請求項14に記載の方法において、上記集積光学電子素子は基板と導波 路を備え、上記導波路は上記導波路内または上記導波路と上記基板との間の境界 に集積された適当な回折パターンを備えていることを特徴とする方法。 16. 請求項15に記載の方法において、上記導波路は上記基板に集積されて いることを特徴とする方法。 17. 請求項14乃至16のいずれか1つに記載の方法において、上記集積光 学電子素子は上記ビーム生成手段から上記導波路へ電磁放射を結合するためのイ ンカップリング手段を備えていることを特徴とする方法。 18. 請求項14乃至17のいずれか1つに記載の方法において、上記集積光 学電子素子は上記導波路から収集または散乱または回折された放射を結合するた めのアウトカップリング手段を備えていることを特徴とする方法。 19. 請求項17または18に記載の方法において、上記インカップリング手 段または上記アウトカップリング手段またはこれら双方は、上記導波路内または 上記導波路と上記基板の間の境界に組み入れられた回折パターンまたはプリズム またはバットカップリングから成るグループの中から選択された結合装置から成 ることを特徴とする方法。 20. 請求項14乃至19のいずれか1つに記載の方法において、上記ビーム 生成手段または上記検知器手段またはこれら双方は、上記集積光学電子素子に外 部的に接続されていることを特徴とする方法。 21. 請求項14乃至19のいずれか1つに記載の方法において、上記ビーム 生成手段または上記検知器手段またはこれら双方は、上記集積光学電子素子に埋 設されていることを特徴とする方法。 22. 請求項14乃至21のいずれか1つに記載の方法において、上記信号処 理手段は上記集積光学電子素子に組み入れ可能な集積信号プロセッサを備えてい ることを特徴とする方法。 23. 請求項1乃至22のいずれか1つに記載の方法において、上記検知器手 段は少なくとも1つの半導体検知器を備えていることを特徴とする方法。 24. 請求項1乃至23のいずれか1つに記載の方法において、上記光源はレ ーザであることを特徴とする方法。 25. 請求項24に記載の方法において、上記光源は半導体レーザであること を特徴とする方法。 26. 請求項1乃至23のいずれか1つに記載の方法において、上記光源はス ーパー発光ダイオードであることを特徴とする方法。 27. 請求項1乃至26のいずれか1つに記載の方法において、上記電磁放射 の波長は紫外線からレーダ領域内の電波までの範囲内、特に約400nmから約1 600nm、好ましくは約600nmから約900nmの範囲内にあることを特徴とす る方法。 28. 請求項1乃至27のいずれか1つに記載の方法において、測定は上記飛 行時間法を用いる移動する物質の速度または速度派生パラメータの測定であるこ とを特徴とする方法。 29. 請求項28に記載の方法において、上記物体の2つの空間的に分離され た領域への上記電磁放射の回折性分割と方向付けは2つの部分的に重なり合う回 折パターンによってなされ、これら回折パターンは上記物体の上記2つの空間的 に分離された領域間の間隔と実質的に同一な距離だけ離れて互いに対して横方向 に変位されており、かつ上記少なくとも2つの回折パターンによってそれぞれ放 射され伝送された上記ビームの軸が実質的に平行であると共に上記軸間の間隔が 実質的に上記光源の波長と無関係であるように設計されていることを特徴とする 方法。 30. 請求項28または29に記載の方法において、上記物体と相互作用した 光は2つの完全にまたは部分的に重なり合う回折パターンによって少なくとも1 つの光検知器上に収集かつ結像されることを特徴とする方法。 31. 請求項28乃至30のいずれか1つに記載の方法において、上記トラン スミッタ手段の上記回折素子は、上記物体上の上記2つの空間的に分離された領 域間の間隔よりも短かな相対的変位を持つ2つの重なり合う回折パターン、好ま しくは2つの完全に重なり合う回折パターンを備え、上記2つのビームの実質的 に平行でない軸を与えることを特徴とする方法。 32. 請求項28乃至31のいずれか1つに記載の方法において、上記レシー バ手段と上記トランスミッタ手段の上記2つの部分的に重なり合う回折パターン は、それぞれ上記トランスミッタ手段の上記回折パターンと同じ相対的位置かつ 同じ口径を有することを特徴とする方法。 33. 請求項28乃至32のいずれか1つに記載の方法において、上記レシー バ手段の上記回折パターンの上記口径は上記トランスミッタ手段の上記回折パタ ーンの上記口径よりも大きいことを特徴とする方法。 34. 請求項1乃至27のいずれか1つに記載の方法において、上記測定は差 分ドップラー速度法を用いる体の速度の測定であることを特徴とする方法。 35. 請求項34に記載の方法において、上記測定は物体の一速度成分の測定 であることを特徴とする方法。 36. 請求項35に記載の方法において、上記2つの送信回折パターンへの光 は2つの分離したレーザによって与えられ、これらレーザ間の周波数の差は予め 設定された値に固定されることを特徴とする方法。 37. 請求項36に記載の方法において、上記2つの分離されたレーザ間の上 記周波数の差の固定は光検知器上で上記2つのレーザから光ビームの光学的混合 を備えることを特徴とする方法。 38. 請求項37に記載の方法において、比較的弱く回折する回折パターンが 上記各レーザから光ビームを上記光検知器の前に配置された回折パターンに伝送 するための送信回折パターンの各々に重ねられ、かつ上記光ビームが上記光検知 器によって干渉的に検知され得るように上記2つの比較的弱い回折パターンから 出る2本の光ビーム間の角度に整合されていることを特徴とする方法。 39. 請求項35に記載の方法において、1つのレーザが使用されることを特 徴とする方法。 40. 請求項35に記載の方法において、1つのレーザが使用されると共に周 波数シフトは集積された音響光学構造によってなされることを特ことを特徴とす る方法。 41. 請求項40に記載の方法において、上記集積された音響光学構造はブラ グセルであることを特徴とする方法。 42. 請求項34乃至41のいずれか1つに記載の方法において、上記測定は 物体の速度の多成分測定であり、請求項35乃至41の上記1成分速度測定の繰 り返された複製を含んでいることを特徴とする方法。 43. 請求項1乃至27のいずれか1つに記載の方法において、上記測定は動 的光の散乱に基づいたガス/液体の境界上の表面張力波の動力学の測定であるこ とを特徴とする方法。 44. 請求項43に記載の方法において、中央に配置された回折パターンは光 力の比較的大きな部分である第1の光ビームを上記光源からガス/液体の境界面 の方に向かって伝送し、上記第1の光ビームが上記ガス/液体境界面上で第2の 光ビームと交差するように上記第1の回折パターンから変位された第2の回折領 域は上記光力の比較的小さな部分である上記第2の光ビームを上記光源からガス /液体の境界面の方に向かって伝送し、かつ、第3の回折パターンは上記ガス/ 液体の境界面上の交差する点から出現する光を収集し、上記収集された光が導か れる上記光検知器上でヘテロダインが達成されるように上記光は上記第2の光ビ ームの反射と上記第1の光ビームのガス/液体境界面上の表面張力波による回折 とを含むことを特徴とする方法。 45. 請求項43または44に記載の方法において、位相ロック復調器は上記 検知器の信号の処理のために使用され、上記位相ロックループの上記出力は低パ スフィルタとバンドパスフィルタのそれぞれに供給され、上記2つのフィルタか らの上記出力は索引テーブルの上記出力が粘性と表面張力を直接与えるやり方で 設計された上記索引テーブルのための上記入力を与えることを特徴する方法。 46. 請求項1乃至27のいずれか1つに記載の方法において、上記測定は物 体の表面の変位または振動パターンの測定であることを特徴とする方法。 47. 請求項46に記載の方法において、光源から上記物体に光を伝送するこ とと上記物体と相互作用した光を収集することとを備え、検知器列上に2つの異 なる像を生成する2つの回折パターンを組み入れている光収集システムを介して 、上記パターンはレンズと組み合わせて上記方法の機能的原理と上記方法のキャ リブレーションの双方が上記回折パターンと上記レンズによって実質的に独占的 に定義されると共に上記光源の特性とは実質的に無関係であるように上記機能的 原理と上記キャリブレーションの双方を定義することを特徴とする方法。 48. 請求項47に記載の方法において、上記2つの回折パターンは本来わず かに異なる空間周波数の回折パターンから成り、これによって2つの変位された 像が得られることを特徴とする方法。 49. 請求項48に記載の方法において、回折パターンとゾーンプレートレン ズが重なり合い、これによって鮮明な像と不鮮明な像が得られることを特徴とす る方法。 50. 請求項1乃至27のいずれか1つに記載の方法において、上記測定は物 体の表面上の時間分解された相対的変位の測定であることを特徴とする方法。 51. 請求項50に記載の方法において、1組の重なり合わされた回折パター ンとフーリエ変換レンズを使用することと、これによって1組の上記表面上のス ポットを生成することを備え、上記表面と相互作用した上記光は上記フーリエ変 換レンズよって収集され、かつ上記回折素子の環状部分を通過することを備え、 上記回折素子ではもう1つの組の回折パターンが複数対のスポットから光を検知 器素子上に結合させ、上記回折パターンはレンズと組み合わせて上記方法の機能 的原理と上記方法のキャリブレーションの双方が上記回折パターンと上記レンズ によって実質的に独占的に定義されると共に上記光源の特性とは無関係であるよ うに上記方法の機能的原理と上記方法のキャリブレーションの双方を定義するこ とを特徴とする方法。 52. 請求項1乃至27のいずれか1つに記載の方法において、上記測定は三 角測量法による物体への距離の測定であることを特徴とする方法。 53. 請求項52に記載の方法において、埋設された光源と埋設された検知器 列と共に一体構造の平板素子に組み入れられた回折パターンによって測定をする ことを含み、上記光源からの光の結合は埋設された導波路によって与えられ、受 信回折パターンから上記検知器列への結合は1組の埋設された導波路によって与 えられることを特徴とする方法。 54. 請求項53に記載の方法において、上記送信回折パターンは平行になっ たビームを与え、上記受信回折パターンはチャープト回折パターンを組み入れて いる送信回折パターンの位置に対して変位させられて、上記回折光学素子から特 定の距離で表面から反射された光はその距離と一致する検知器に導かれることを 特徴とする方法。 55. 請求項53または54に記載の方法において、上記光源の波長の関数と して上記送信回折パターンから出現する光ビームの角度変化は、距離の測定が上 記回折パターンによって実質的に独占的に定義され上記光源の波長には無関係で あるように、上記チャープト回折パターンに入射する上記光ビームの角度の関数 として上記チャープト回折パターンによって焦点合わせと一致することを特徴と する方法。 56. 物体とこの物体に伝送される光との間の準弾性的相互作用に基づいてこ の物体の条件または状態を決定するために、 a) 電磁放射のビームを生成するためのビーム生成手段と、 b) 物体と相互作用した光を収集かつ検知するためのレシーバ手段と、 c) 少なくとも1つの回折領域を備える少なくとも1つの回折光学素子を備え、 上記素子は、上記方法の機能と上記方法のキァリブレーションの双方が上記回 折素子によって実質的に独占的に定義されると共に上記光源の特性と実質的に無 関係であるように、上記機能と上記キァリブレーションの双方を定義する光源か ら物体へ光を伝送するためのビーム伝送手段を備え、 上記回折領域は少なくとも2つの回折パターンを備え、これら回折パターンは 、 互いに対して横方向に変位されており、かつ、上記少なくとも2つの回折パター ンによってそれぞれ放射された上記伝送されたビームの軸が実質的に平行でると 共に上記軸間の間隔が実質的に上記光源の波長と無関係であるように、設計され ており、 および或いはまたは、少なくとも1つの回折領域によって放射された交差する ビーム間の角度は、上記方法の結果として得られるキァリブレーションが実質的 に上記光源の波長に無関係であるように、波長に依存することを特徴とする装置 。 57. 請求項56に記載の装置において、上記回折光学素子は少なくとも1つ の回折パターンを備える回折領域を2つ以上備えていることを特徴とする装置。 58. 請求項56または57に記載の装置において、上記少なくとも2つの横 方向に変位された回折パターンは部分的に重なっていることを特徴とする装置。 59. 請求項58に記載の装置において、上記少なくとも2つの横方向に変位 された回折パターンによって占められる区域は実質的に同じサイズと形状であり 、そして或いはまたは、上記回折パターンは実質的に同一であることを特徴とす る装置。 60. 請求項58または59に記載の装置において、上記少なくとも2つの横 方向に変位された回折パターンの重なりは、装置の空間帯域幅の生成の実質的に 最良に可能な利用が与えられるように決定されることを特徴とする装置。 61. 請求項56または57に記載の装置において、交差するビームを放射す る上記回折領域は上記個々の回折領域の特有のサイズよりも実質的に大きい距離 だけ互いに離れて変位されていることを特徴とする装置。 62. 請求項56乃至61のいずれか1つに記載の装置において、上記物体と 相互作用した光は回折領域によって少なくとも1つの光検知器上に収集かつ結像 されることを特徴とする装置。 63. 請求項62に記載の装置において、上記物体と相互作用した光が上記回 折パターンによって少なくとも1つの光検知器上に収集かつ結像され、上記回折 パターンの各々の区域は、十分に発達したスペックルパターンに遭遇するとき物 体に伝送された光が通過する回折パターンの1つの区域と同じであることを特徴 とする装置。 64. 請求項62に記載の装置において、上記物体と相互作用した光が少なく とも1つの光検知器上に上記回折パターンによって収集かつ結像され、上記回折 パターンの各々の区域は十分に発達したスペックルパターンに遭遇するとき物体 に伝送された光が通過する回折パターンの1つの区域より大きいことを特徴とす る装置。 65. 請求項62乃至64のいずれか1つに記載の装置において、上記物体と 相互作用した光が上記回折領域によって少なくとも1つの光検知器上に収集かつ 結像され、上記回折領域は上記物体に伝送される光が通過する上記少なくとも1 つの回折領域と同じ回折光学素子上に配置されることを特徴とする装置。 66. 請求項56乃至65のいずれか1つに記載の装置において、上記回折光 学素子はホログラフィック光学素子のグループ、例えば干渉計として生成された ホログラム、キノフォームを含むコンピュータ生成ホログラフム、Eビーム描画 ホログラム、エッジ照射ホログラム、導波路結合ホログラム、深面レリーフホロ グラム、マイクロ機械加工ホログラムおよびフレネル輪帯板を備えた素子の中か ら選択された回折性レンズを備えていることを特徴とする装置。 67. 請求項56乃至66のいずれか1つに記載の装置において、上記1つ以 上の回折光学素子は一体構造を備え、この一体構造は適当かつ機械的に安定な基 板と記録される回折パターンを持つ光学記録物質の層とを備えていることを特徴 とする装置。 68. 請求項56乃至67のいずれか1つに記載の方法において、上記1つ以 上の回折光学素子は集積光学電子素子に組み入れられていることを特徴とする装 置。 69. 請求項68に記載の装置において、上記集積光学電子素子は基板と導波 路を備え、上記導波路は上記導波路内または上記導波路と上記基板との間の境界 に集積された適当な回折パターンを備えていることを特徴とする装置。 70. 請求項69に記載の装置において、上記導波路は上記基板に集積されて いることを特徴とする装置。 71. 請求項68乃至70のいずれか1つに記載の装置において、上記集積光 学電子素子は上記ビーム生成手段から上記導波路へ電磁放射を結合するためのイ ンカップリング手段を備えていることを特徴とする装置。 72. 請求項69乃至71のいずれか1つに記載の装置において、上記集積光 学電子素子は上記導波路から収集または散乱または回折された放射を結合するた めのアウトカップリング手段を備えていることを特徴とする装置。 73. 請求項71または72に記載の装置において、上記インカップリング手 段または上記アウトカップリング手段またはこれら双方は、上記導波路内または 上記導波路と上記基板の間の境界に組み入れられた回折パターンまたはプリズム またはバットカップリングから成るグループの中から選択された結合装置から成 ることを特徴とする装置。 74. 請求項68乃至73のいずれか1つに記載の装置において、上記ビーム 生成手段または上記検知器手段またはこれら双方は、上記集積光学電子素子に外 部的に接続されていることを特徴とする装置。 75. 請求項68乃至73のいずれか1つに記載の装置において、上記ビーム 生成手段または上記検知器手段またはこれら双方は、上記集積光学電子素子に埋 設されていることを特徴とする装置。 76. 請求項68乃至75のいずれか1つに記載の装置において、上記信号処 理手段は上記集積光学電子素子に組み入れ可能な集積信号プロセッサを備えてい ることを特徴とする装置。 77. 請求項56乃至76のいずれか1つに記載の装置において、上記検知器 手段は少なくとも1つの半導体検知器を備えていることを特徴とする装置。 78. 請求項56乃至77のいずれか1つに記載の装置において、上記光源は レーザであることを特徴とする装置。 79. 請求項78に記載の装置において、上記光源は半導体レーザであること を特徴とする装置。 80. 請求項56乃至77のいずれか1つに記載の装置において、上記光源は スーパー発光ダイオードであることを特徴とする装置。 81. 請求項56乃至80のいずれか1つに記載の装置において、上記電磁放 射の波長は紫外線からレーダ領域内の電波までの範囲内、特に約400nmから1 600nm、好ましくは約600nmから900nmの範囲内にあることを特徴とする 装置。 82. 請求項56乃至81のいずれか1つに記載の装置において、測定は上記 飛行時間法を用いて移動する物質の速度または速度派生パラメータの測定であり 、 a) 電磁放射のビームを生成するためのビーム生成手段と、 b) 電磁放射の上記ビームを2つのビームに分割すると共に、上記物体の2つの 空間的に分離された領域に上記2つのビームを焦中させ導くための1つ以上の回 折光学素子を備え、上記複数の領域は既知の相互距離を持つトランスミッタ手段 と、 c) 下記の手段を備えるレシーバ手段と、 i) 上記2つの領域から散乱または回折された放射を収集するための放射収 集手段と、 ii) 上記収集または散乱または回折された放射を検知器手段に導くための放 射焦点手段であって、上記検知器手段では上記2つの空間的に分離された領域か ら上記収集または散乱または回折された電磁放射は互いに混合されることなく電 気信号に変換される d) 上記検知器手段からの信号を処理することによって上記速度または速度派生 パラメータを測定するための信号処理手段を備えていることを特徴とする装置。 83. 請求項82に記載の装置において、上記トランスミッタ手段の上記回折 光学素子は2つの部分的に重なり合う回折パターンを備え、これら回折パターン は上記物体の上記2つの空間的に分離された領域間の上記間隔と実質的に同一な 距離だけ離れて互いに対して横方向に変位されると共に、上記少なくとも2つの 回折パターンによってそれぞれ放射される上記伝送ビームの上記軸が実質的に平 行であり上記軸間の上記間隔が実質的に上記光源の上記波長と無関係であるよう に設計されていることを特徴とする装置。 84. 請求項82または83に記載の装置において、上記トランスミッタ手段 の上記回折素子は、上記物体上の上記2つの空間的に分離された領域間の間隔よ りも短かな相対的変位を持つ2つの重なり合う回折パターン、好ましくは2つの 完全に重なり合う回折パターンを備え、上記2つのビームの実質的に平行でない 軸を与えることを特徴とする装置。 85. 請求項82乃至84のいずれか1つに記載の装置において、上記レシー バ手段は1つ以上の回折光学素子を備えていることを特徴とする装置。 86. 請求項85に記載の装置において、上記レシーバ手段は2つの完全また は部分的に重なり合う回折パターンを備えていることを特徴とする装置。 87. 請求項82乃至86のいずれか1つに記載の装置において、上記レシー バ手段と上記トランスミッタ手段の上記2つの部分的に重なり合う回折パターン は、それぞれ同じ相対位置と同じ口径とを有することを特徴とする装置。 88. 請求項82乃至87のいずれか1つに記載の装置において、上記レシー バ手段の上記回折パターンの上記口径は上記トランスミッタ手段の上記回折パタ ーンの上記口径よりも大きいことを特徴とする装置。 89. 請求項56乃至81のいずれか1つに記載の装置において、上記物体の 1速度成分とサイズの上記測定は請求項82乃至88のいずれか1つによる少な くとも2つの装置を備え、上記信号処理手段は上記2組の検知器信号のパルス間 の時間差を測定するように適合されていることを特徴とする装置。 90. 請求項89に記載の装置において、2つの検知器のみを備えていること を特徴とする装置。 91. 請求項82乃至90のいずれか1つに記載の装置において、上記回折パ ターンは埋設された光源と埋設された検知器と電気信号処理手段と一緒に一体構 造の平板素子に組み入れられ、上記一体構造の平板素子は埋設された光学導波路 によって上記光源から上記送信回折パターンに、かつ、上記光収集回折パターン から上記光検知器に光の結合を与える。 92. 請求項56乃至81のいずれか1つに記載の装置において、上記差分ド ップラー速度法を使用して物体の1速度成分の測定のために、 a) 電磁放射のビームを生成するためのビーム生成手段と、 b) 電磁放射の上記ビームを2つの交差するビームに分割するための1つ以上の 回折光学素子を備えるトランスミッタ手段とを備え、上記2つの交差するビーム は測定体積において既知の角度で互いに横切り、 c) 下記を備えるレシーバ手段と、 i) 上記測定体積から散乱または回折された放射を収集するための放射収集 手段と、 ii) 上記収集または散乱または回折された放射を検知器手段に導くための放 射焦点手段であって、上記検知器手段では上記測定体積から上記収集または散乱 または回折された電磁放射は電気信号に変換され、 d) 上記検知器手段からの上記信号を処理することによって上記速度成分を測定 するための信号処理手段とを備えていることを特徴とする装置。 93. 請求項92に記載の装置において、上記トランスミッタ手段の上記回折 光学素子は、上記個々の回折領域の特有なサイズよりも実質的に大きい距離だけ 互いに離れて変位されている交差するビームの放射のための回折領域を備えてい ることを特徴とする装置。 94. 請求項92または93に記載の装置において、上記トランスミッタ手段 の上記回折光学素子は2つの回折領域を備え、これら回折パターンは互いに対し て横方向に変位されると共に、上記回折領域によって放射され交差するビーム間 の角度が、上記方法の結果得られるキァリブレーションが上記光源の上記波長に 実質的に無関係であるようなやり方で上記波長に依存するように設計されている ことを特徴とする装置。 95. 請求項92乃至94のいずれか1つに記載の装置において、上記レシー バ手段は1つ以上の回折光学素子を備えていることを特徴とする装置。 96. 請求項92乃至95のいずれか1つに記載の装置において、上記2つの 送信回折パターンへの光は2つの分離したレーザによって与えられ、これらレー ザ間の周波数の差は予め設定された値に固定されることを特徴とする装置。 97. 請求項96に記載の装置において、上記2つの分離されたレーザ間の上 記周波数差の固定は光検知器上で上記2つのレーザからの光ビームの光学的混合 を備えることを特徴とする装置。 98. 請求項96に記載の装置において、比較的弱く回折する回折パターンが 上記各レーザから光ビームを上記光検知器の前に配置された回折パターンに伝送 するために送信回折パターンの各々に重ねられ、かつ上記光ビームが上記光検知 器によって干渉的に検知され得るように上記2つの比較的弱い回折パターンから 出る2本の光ビーム間の角度に整合されることを特徴とする装置。 99. 請求項96に記載の装置において、1つのレーザが使用されることを特 徴とする装置。 100. 請求項96に記載の装置において、1つのレーザが使用されると共に 周波数シフトは集積された音響光学構造によってなされることを特ことを特徴と する装置。 101. 請求項100に記載の装置において、上記集積された音響光学構造は ブラグセルであることを特徴とする装置。 102. 請求項92乃至101のいずれか1つに記載の装置において、上記回 折パターンは埋設された光源と埋設された検知器と電気信号処理手段と一緒に一 体構造平板素子に組み入れられ、上記一体構造平板素子は埋設された光学導波路 によって上記光源から上記送信回折パターンに、かつ、上記光収集回折パターン から上記光検知器に光の結合を与えることを特徴とする装置。 103. 請求項56乃至81のいずれか1つに記載の装置において、物体の上 記多成分速度の測定のために、測定されるべき各速度成分に対して請求項90乃 至100のいずれか1つによる装置を備えていることを特徴とする装置。 104. 請求項56乃至81のいずれか1つに記載の装置において、上記測定 体積において1つ以上の速度成分と粒子のサイズの測定のために、請求項90乃 至100のいずれか1つによる少なくとも2つの装置を備え、上記信号処理手段 は少なくとも2つの検知器信号の間の位相差を測定するのに適合されていること を特徴とする装置。 105. 請求項103または104に記載の装置において、上記回折パターン は埋設された光源と埋設された検知器と電気信号処理手段と一緒に一体構造平板 素子に組み入れられ、上記一体構造平板素子は埋設された光学導波路によって上 記光源から上記送信回折パターンに、かつ、上記光収集回折パターンから上記光 検知器に光の結合を与えることを特徴とする装置。 106. 請求項56乃至81のいずれか1つに記載の装置において、上記測定 は動的光散乱に基づいてガス/液体の境界面上の表面張力波の動力学の測定のた めに、 a) 電磁放射のビームを生成するためのビーム生成手段と、 b) 電磁放射の上記ビームをガス/液体の境界面で互いに横切る2つの交差す るビームに分割するための1つ以上の回折光学素子を備え、上記回折光学素子は 、 i) 上記ビームを分割するためのビーム分割手段と、 ii) 上記光力の比較的大きな部分の第1光ビームを上記光源から上記ガス /液体の境界面に向かって伝送するための第1回折パターンと、 iii) 上記第1の回折パターンから変位されていると共に、上記ガス/液体 の境界上で上記第1光ビームが上記第2光ビームと交差するように上記光力の比 較的小さな部分の第2光ビームを上記光源から上記ガス/液体の境界面に向かっ て伝送するための第2回折パターンとを備えるトランスミッタ手段と、 c) 上記ガス/液体の境界上の交差する区域から出現する光を収集するためで あると共に、上記光は第2光ビームの反射と第1ビームの上記ガス/液体の境界 上での表面張力波による回折とを含み、光ヘテロダインが上記光を電気信号に変 換する上記光検知器上で達成されるように上記収集された光を検知器手段に伝送 するための第3の光回折パターンを備えるレシーバ手段と、 d) 上記検知器手段からの上記信号の周波数分布の平均と標準偏差を測定する ための信号処理手段とを備えていることを特徴とする装置。 107. 請求項106に記載の装置において、上記信号処理手段は上記検知器 信号の処理のための位相ロック復調器を備え、上記位相ロックループの出力は低 パスフィルタとバンドパスフィルタのそれぞれに供給され、上記2つのフィルタ からの出力は索引テーブルの出力が粘性と表面張力を直接与えるように設計され た上記索引テーブルのための入力を与えることを特徴とする装置。 108. 請求項106または107に記載の装置において、上記回折パターン は埋設された光源と埋設された検知器と電気信号処理手段と一緒に一体構造平板 素子に組み入れられ、上記一体構造平板素子は埋設された光学導波路によって上 記光源から上記送信回折パターンに、かつ、上記光収集回折パターンから上記光 検知器に光の結合を与えることを特徴とする装置。 109. 請求項106乃至108のいずれか1つに記載の装置において、位相 ロック復調器は上記検知器信号の処理のために使用され、上記位相ロックループ の上記出力は低パスフィルタとバンドパスフィルタのそれぞれに供給され、上記 2つのフィルタからの上記出力は上記索引テーブルの上記出力が粘性と表面張力 を直接与えるように設計された上記索引テーブルのための上記入力を与えること を特徴とする装置。 110. 請求項56乃至81のいずれか1つに記載の装置において、物体の表 面の変位または振動パターンの測定のために、 a) 上記物体に伝送される電磁放射のビームを生成するためのビーム生成手段 と、 b) 上記物体と相互作用した光を収集するためのレシーバ手段であって、上記 物体の2つの異なる像を生成するための2つの回折パターンとレンズおよび上記 像の電気信号への変換のために上記物体の上記2つの異なる像平面に配置された 検知器列とを備え、上記回折パターンは、レンズと組み合わせて、上記装置の機 能的原理と上記装置のキャリブレーションの双方が上記回折パターンと上記レン ズによって実質的に独占的に定義されると共に上記光源の特性とは実質的に無関 係であるように、上記機能的原理と上記キャリブレーションの双方を定義するこ とを特徴とする装置。 111. 請求項110に記載の装置において、上記2つの回折パターンは本来 わずかに異なる空間周波数の回折パターンから成り、これによって2つの変位さ れた像が得られることを特徴とする装置。 112. 請求項111に記載の装置において、回折パターンとゾーンプレート レンズが重なり合い、これによって鮮明な像と不鮮明な像が得られることを特徴 とする装置。 113. 請求項56乃至81のいずれか1つに記載の装置において、物体の表 面上の時間分割された相対的変位の測定のために、 a) 電磁放射のビームを生成するためのビーム生成手段と、 b) 回折光学素子を備えるトランスミッタ手段であって、上記回折光学素子は 電磁放射のビームを少なくとも2つの角度的に分離したビームに分割するための 1組の重なり合わされた回折パターンと、上記物体の表面上の少なくなくとも2 つのスポットに少なくとも2つのビームの焦点を合わせるためのフーリエ変換レ ンズとを備える上記トランスミッタ手段と、 c) 上記物体の表面と相互作用した光を収集するためである共に上記収集され た光を上記トランスミッタ手段の上記回折光学素子の環状回折領域に伝送するた めの上記トランスミッタ手段の上記フーリエ変換レンズと、上記環状回折領域と 組み合わせてスポット対からの光を結合させるレンズと、特定のスポット対から の上記結合された光を電気信号に各々変換する検知器素子とを備えるレシーバ手 段と、 d) 上記検知器手段からの上記信号を処理するための信号処理手段とを備え、 上記回折パターンは、レンズと組み合わせて、上記装置の機能的原理と上記装 置のキャリブレーションの双方が上記回折パターンと上記レンズによって実質的 に独占的に定義されると共に上記光源の特性とは実質的に無関係であるように、 上記機能的原理と上記キャリブレーションの双方を定義することを特徴とする装 置。 114. 請求項56乃至81のいずれか1つに記載の装置において、三角測量 法による物体への距離の測定のために、 a) 電磁放射のビームを生成するためのビーム生成手段と、 b) 電磁放射のビームを上記物体へ伝送するための回折光学素子を備えるトラ ンスミッタ手段と、 c) チャープト回折パターンを組み入れている送信回折パターンの位置に対し て変位している受信回折パターンと検知器列とを備えているレシーバ手段とを備 え、上記チャープト回折パターンは上記回折光学素子から特定の距離で上記物体 の表面から反射された光をその距離と一致する検知器列の検知器に方向付けるこ とを特徴とする装置。 115. 請求項114に記載の装置において、上記送信回折パターンが平行に なったビームを与えることを特徴とする装置。 116. 請求項114または115に記載の装置において、上記光源の波長の 関数として上記送信回折パターンから出現する光ビームの角度変化は、距離の測 定が上記回折パターンによって実質的に独占的に定義され、上記光源の波長には 無関係であるように、上記チャープト回折パターンに入射する上記光ビームの角 度の関数として上記チャープト回折パターンによって焦点合わせと一致すること を特徴とする装置。 117. 請求項114乃至116のいずれか1つに記載の装置において、上記 回折パターンは埋設されたレーザと検知器と電気制御と信号処理手段と一緒に一 体構造平板素子に組み入れられ、上記一体構造平板素子は埋設された光学導波路 によって上記レーザから上記送信回折パターンに、かつ、上記光収集回折パター ンから上記光検知器に光の結合を与えることを特徴とする装置。
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