JPH10503142A - 発射装置付き救命装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明の目的は、レバーの作動のみによる浮袋の自動的な膨張を提供する発射装置付き救命装置である。この機構は、ガスタンクもしくはこれの上側部分に浮袋が連結した同様の物を有し、前記タンクは中空の遮断用コックによって横切られ、この遮断用コックの下端部は容器またはタンクから突き出ているとともにレバーが末端となっており、遮断用コックの上端部は浮袋の中に挿入され、ガスが前記コックの中空管を透過する。組立品が一体化されたものが提供され、そのリングは巻き上げケーブルに連結されており、このケーブルはそれ自身が発射装置と連結されており、発射装置は銃を備え、これによって救命組立品が大きなな距離を飛ぶように導かれる。

Description

【発明の詳細な説明】 発射装置付き救命装置 本明細書において提案される特許発明は、これまでに知られており、使用され た従来技術の状態を実質的に改良する発射装置付き救命装置に関する。 簡単に説明すると、本特許発明は、自動的に膨張可能で柔軟性のある救命装置 であって、救命装置としての救命帯を相当な距離に渡って飛ばすことを可能とす る第２の装置を具備する救命装置に焦点づける。 ウォータースポーツの練習中に関係する多くの危険は、そのようなスポーツを 練習する者の無謀さ、悪天候条件、海の状態若しくは事故を発生させる何らかの 他の偶発性に起因する。事故が発生し、明らかに被害者の生命が危険な状態に置 かれている場合、速やかな行動が重要であり、保証されたまたは確実な有効手段 を持つことが必要である。専門化された救助員のチームが海浜やこれに類似する 地域で現在定常的に救助可能となっているが、これらのチームが持つ手段はまだ 限られており時折有効でない。例えば、救命帯は、激浪においてや強い向かい風 がある場合は、被害者の手の届く所に設置することができないため、使用するこ とができない。 本特許発明は、特に自動的に膨張可能で、再使用可能で、再装填可能で、コン パクトで小さい柔軟性のある救命帯によって、特定的に上記のような問題を解決 することを提案する。 この救命帯は、２つの主要な別個の部分からなり、これらの部分が一緒になっ て全体的な救命システムを作り上げる。すなわち、救命帯としての救命浮袋およ びこれを相当な距離に渡って飛ばす装置である。 救命帯、すなわち、例えば浮袋は、ゴムまたは同様の組成材から製造されてお り、下方側にガスタンクを有する小さな箱または容器を具備しており、ガスタン ク内のガスは放出されて救命帯が膨張するまで流れる。 この救命帯は手動または自動で膨張し得る。第１の場合において、ガスを放出 させる連鎖機構をセットするためには、上記容器に取り付けられたレバーを回転 し、押すだけで十分である。第２の場合には、特に、救命帯が被害者の簡単に手 の届く所に置くことができない場所で適用可能であり、連結システムを通じて救 命帯に接続された発射装置も使用される。 本発明のより容易な理解のために、ここでは例示として添付した図面に関連づ けてここで述べたことは限定し制限するように解釈されるべきではない。 図１は救命装置の平面図である。 図２は動作した救命装置の部分的な平面図である。 図３は膨張した救命装置の図である。 図４は発射銃の部分的な平面図である。 図５は救命装置の発射装置の断面である。 以上において留意すべきことは、２つの別個の部分は救命装置において主要に 構成される。すなわち、２つの部分、および、起動および膨張システムである。 図１に示すように、起動および膨張システムは、遮断用コック（２）が横切る小 さな頑強な円柱形状の金属製の箱（１）からなり、遮断用コック（２）の上端部 は、密封用ゴム導管（３）、ゴム座金（４）、厚いねじ山（thick thread）（５ ）および蓋状の上方部（７）を有しており、この蓋状の上方部（７）はゴム座金 （６）上でも支持されており、このゴム座金（６）は上記の座金よりも大きいが 、上記の蓋よりもわずかに小さい。上記の遮断用コック（２）の下方部は、上記 の箱の底面に完全に固着したゴム皮膜（８）を有しており、このゴム皮膜（８） は遮断用コック（２）が挿入され確実に付着した状態となる穴を中央に有してい るが、移動性および弾性能力は有しており、これら２つの要素、すなわち、ゴム 皮膜（８）および遮断用コック（２）は、この部材のこの部分において、車のギ ア変換レバーの外側ベース外（outer base）に似ている外観を有する。さらに、 管形状のもう一つの密封用ゴム（９）は、大きな角度形状のＶ字形の切り目また は溝を有し、この領域の下方に設けられている。そして、停止マーク（１０）が ゴム止め具（１１）に続いて設けられており、このゴム止め具１１は、密封用ゴ ム（９）の前述の角度付きの溝の内にしっかりと安定して嵌まる。遮断用コック （２）の外側部分は、ベースまたはレバー（１２）であり、金属または耐衝撃性 の材料から形成されている。遮断用コック（２）の両端部は特有かつ重要な特徴 を有している。下方部は中空であり、逆に上方部には直径方向に対向する２つの 領域に非常に小さい口径の穴（holes）または孔（pores）（１３）を有している 。さらに、この下方部は同様に、溝形状であって対向する２つの開口（１４）を 有する。金属製の連結または遮蔽板（１５）を有する複数の棒が最終的に上記の 箱または容器の上部に一体的に設けられる。この連結または遮蔽板（１５）は、 遮断用コック（２）の管路の直上方に設けられ、前記板は遮断用コックの止め具 としての役割を果たす。 従来の供給管および弁（１６）は、圧縮空気またはガスの受容口のための装置 の底部の一端に設けられている。金属製の箱の両側面はゴム（１７）の層で保護 されており、これの底部もかなりの厚さであり、遮断用コックの全体の範囲に沿 って保護用凹部を形成している。一方側面において、同じゴム（１７）によって 形成された小さな凹部内には、小さなリングが薄い厚さの柔軟な鋼製のワイヤケ ーブル（１８）とともに収容されており、このワイヤケーブル（１８）は組み立 て品若しくはハウジングの残部と連結されている。装置の他方側面には手動式の 圧力計（１９）が収容されており、この手動式の圧力計（１９）は、端部を指で 押圧し、初期位置を回復するかどうかを見て確認するのみで存在している圧力の 情報を提供する。 同様に図１は、浮袋部の詳細を示しており、この浮袋は、小さな割線形状（膨 張したと仮定した場合あるいは実際に膨張した場合）の外側部分を有し、金属製 の箱（１）の上部と同じ寸法を有する救命浮袋（２０）からなり、したがって、 浮袋（２０）のこの端部と箱（１）の上部とは十分に且つ密封状態で互いに連結 されている。装置のこの領域において浮袋は、ベローズあるいはアコーディオン （図示せず）の形で折り畳まれている。浮袋（２０）の他方の直径方向の端部は 、凹状の半楕円のゴム（２２）と連結されており、このゴム（２２）は折り畳ま れた浮袋全体を包んでおり、フードもしくは入浴用帽子のようである。（従来） の一方向の緊急用送風機（２３）もまた含まれる。ナイロン若しくは他の強靭で 軽量な材料からなる３つの紐が最終的に備わる。すなわち、このうち２つは、フ ードを横切って一方側から他方側へ下向きに導かれており、頂部（２４）および 端部においてゴム製の球またはふさ（tassels）（２５）に連結され、これらゴ ム製の球またはふさ（２５）は同様の材料からなるくぼみ（２６）に挿入されて おり、そして、第３の横断する紐（２１）も一端で連結され、フードの中途に配 置され、これによってフードを囲み、フード内の小さな穴（２７）内の爪あるい はゴム止め具に装着される。これらの３つの紐はこの部材のこの部分の図解状態 を完成させており、得られた組立品は空気力学的でコンパクトである。 この装置の操作は、図２に詳細に説明されているように、非常に簡単である。 遮断用コック（２）のレバー（１２）を回転させるだけで、コックがネジ山（５ ）の端部から解放される。そして、このようなレバー（１２）にわずかな圧力が 働くと、箱の内部にある中空管の組立品全体が、金属製の板状の止め具（１５） に接するまで上昇する。このことは、このような場合の通例としてあわてふため いた被害者が自暴自棄にこれを叩いたり抱き締めたりすることによって以前の位 置に復帰するのを防止する。溝状の開口（１４）は受容口内に留まっており、一 方、上部（１３）の小さな孔は箱または容器（１）の外側、言い換えれば救命帯 （２０）の内側と連通している。圧力差および膨張すべき必要なガスまたは圧縮 空気が箱（１）内のタンクから浮袋（２０）へ流れるガスの移動を発生させるが 、この浮袋（２０）はその時まで折り畳まれている。このガスは、序々に浮袋を 膨張させ、ナイロン製の紐もしくは細長い小片を押圧し、これらの留め具（２５ ）および（２７）から解放される。フード（２２）は序々に上昇し、直径方向に 箱から引き離れ、これら２つの要素、すなわち箱およびフードは、図３に詳細に 示すように、最終的には膨張した浮袋の両端部となる。 被害者の横たわる位置までの距離が非常に大きい場合であって手動発射を頼る ことができない場合に、この救命装置は発射され自動的に浮袋を膨張させる要素 を装着している。図２は、安全リング（１８）の位置を詳細に示しており、この 安全リング（１８）はゴムのくぼみ内に収容され、装置の残り部分と連結されて いるケーブルに連結されている。図４に詳細に示すように、前記リングは発射装 置の巻き上げケーブル（２８）と連結されている。レバー（１２）はねじ山（５ ）から解放されるように回転し、組立品の密封仕上げのおかげで漏れの危険が全 くない。連結された浮袋（２０）および容器（１）は銃（２９）内に挿入され、 底部を先頭で、ケーブルを銃（２９）に沿った長手方向の溝またはＶ字型の切り 欠き（３０）によってレジスタの中に導き、そして、それらが発射装置３１の銃 の下部の内周端における止め具と接するまで銃の内部に落とし込み、レバー（１ ２）と排出機構の他のあらゆる要素との間で接触が全くない状態となる。ケーブ ルは衝撃機構に近い高さに存在している。一旦発射が企てられ、引き金が引かれ ると、排出機構は窪んだ側面（３２）を有し円錐形状を終端に持つ円柱の上で動 作し、この円柱は平らな面とレバー（１２）よりもわずかに大きい直径とを有し 、ここで前記円柱はレバー（１２）を押して、浮袋の膨張プロセスを開始させ、 したがって、浮袋を進ませるように引き金が引かれると、この浮袋は水中に到達 したときに終了する膨張プロセスを開始する。図５に示すように、前記ケーブル （２８）は、ロールスタンド（３３）と連結しており、したがって、救助するた めに被害者が一旦浮袋に肉体的に接触すれば、一方向に動作する自転車の車輪の 鎖止めに非常によく似たケーブルロールスタンドに装着されたレバー（３４）を 駆動するだけで良い。特に留意すべきことは、ケーブルスタンドは取り外し可能 であり、したがって、発射装置の残りから独立しており、このため、対象となっ ているケーブルおよび被害者の回収を容易にする。救命装置が一旦回収されると 、再び使用できるように組立品全体を折り畳むだけでよく、細長い小片（２５） および（２７）を留め、ねじ山（５）を再び装着し、空気またはガス（１６）を 再充填する。 必ず必要ではないけれども、燐光を発する材料がこの救命装置を形成するのに 使用されるのが望ましく、もしくは、視界の悪い条件においてより容易に位置を 決めるためには少なくとも留め紐および柔軟な引綱ケーブルに使用されるのが望 ましい。設計上、タンク内に収容される空気またはガスは、高く保護され、した がって、密封が安全であるために漏れが絶対にない。通常の安全検査のみのメン テナンスしか必要ない。さらに、これの小さな寸法は運搬および収納を容易にす る。 ここで提案された特許発明は、その本質内において、他の場合に様々な材料お よび寸法で実施することができ、これらはここで適用される保護を受け、また、 特許請求の範囲の精神をいかなる場合にも変更するものではない。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ソリアノ コロミナ ロサ マリア スペイン、ヘロナ 17004、カジェ フェ ランディス イベジェス ４，１゜−１゜ インスティテゥト ビセンス ビベス

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．箱若しくは容器が連結された浮袋を有し、この箱は遮断用コックによって横 切られ、前記箱の底部には、回転させその後に押すことで前記容器内に収容され るガスの放出を受けて前記浮袋の膨張プロセスを開始させるレバーが連結されて いることを本質的に特徴とする発射装置付き救命装置。さらに、前記箱または容 器は、鋼製のワイヤケーブルが連結された小さなリングを収容するゴムまたは同 様の材料からなる外部カバーを有しており、このワイヤケーブルは組立品または ハウジングの残りの部分に連結されている。さらに、前記箱または容器の頂部は 金属製の連結または遮蔽板を有する棒を有しており、この連結または遮蔽板は遮 断用コックの管路の直上方にあり、前記板は後に上昇した際の遮断用コックのた めの止め具としての役割を果たす。 ２．遮断用コックを形成する管の上端部は、浮袋に向けてガスを移動させる複数 の穴を有しており、外側のレバーが押された際に、このレバーは遮断用コックを これが金属製板に接するまで押し上げ、これにより、遮断用コックの穴が浮袋内 に到達し、前記箱の中に収容されたガスが前記穴を通じて浮袋の中へ膨張するこ とを本質的に特徴とする請求項１の発射装置付き救命装置。 ３．救命浮袋は箱または容器の上端部に連結されかつ密封されており、一方、前 記浮袋の上端部もまた半楕円の窪みを有するゴムと連結され、このゴムはフード もしくは入浴用帽子の如きであり、折り畳まれた浮袋を包むことを本質的に特徴 とする請求項１および２の発射装置付き救命装置。さらに、前記浮袋は、ナイロ ンもしくは他の強靭な軽量材料の紐を具備し、これらの紐の２つは、一方から他 方へフードを横切って下向きに張り渡され、頂部およびおよび端部においてゴム 製の球またはふさに連結され、これらゴム製の球またはふさは同様の材料からな るくぼみに挿入されており、一方、第３の横断紐も一端で連結され、フードの中 途に配置され、これによってフードを囲み、フードの小さな穴の内の爪あるいは ゴム止め具に装着される。 ４．請求項１において参照される浮袋に連結されたリングは、発射装置の巻き上 げケーブルと直接連結されており、したがって、救命装置の組立品全体−浮袋お よび箱−は、発射装置の銃内に挿入され、ケーブルを銃に沿って位置する長手方 向の溝によってレジスタの中に導き、そして、発射装置の銃の下部の内周端にお ける止め具と接するまで銃の内部に降ろされ、そこで、排出メカニズムは窪んだ 側面を有する円錐形状を端部に有する円柱に作用し、この円柱は平らな面および 箱のレバーよりもわずかに大きい直径を有しており、この円柱は浮袋の膨張プロ セスを開始させるのに必要な圧力をレバーに出力することを本質的に特徴とする 請求項１，２および３に記載の発射装置付き救命装置。 ５．前記発射装置のケーブルは、ケーブルスタンドと連結しており、したがって 、救助するために被害者が一旦浮袋に肉体的に接触すれば、ケーブルスタンドに 装着されたレバーを作動するだけでよいことを本質的に特徴とする請求項１，２ ，３および４の発射装置付き救命装置。