JPH10501977A - 分画を含有する有機酸の使用及び分画を含有する有機酸 - Google Patents

分画を含有する有機酸の使用及び分画を含有する有機酸

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、飼料の保存、微生物の成長及び活性の刺激、及び飼料の利用を高めることを目的とした、糖蜜及び発酵残渣から得られる分画を含有する有機酸の使用に関するものである。この分画は、単独または飼料と混合して、または分画の酸性度に抵抗し酸を産生する微生物と一緒に使用される。

Description

【発明の詳細な説明】 分画を含有する有機酸の使用及び分画を含有する有機酸 本発明は、飼料の保存、微生物の生長及び活性の刺激、及び飼料の利用を高め ることを目的とする、発酵残渣及び糖蜜から得られる分画を含有する有機酸の使 用に関するものである。この分画は、有機酸及び他の微生物の生長や発酵を刺激 する様々な物質等を含有し、飼料の保存、微生物生長の刺激、反芻動物第一胃で の発酵の刺激、及び反芻動物等の飼料の摂取等について有用である。この分画は 、単独または飼料と混合して、または分画の酸性度に抵抗し酸を産生する微生物 と一緒に使用することができる。 背景 飼料を適切に保存することは、動物の栄養摂取及び行動の両方にとって極めて 重大なことである。一般的に用いられるAIV法では、飼料のpHを約4に下げ 、それによって微生物の活性が阻害され、飼料における固形分及び蛋白質の損失 が低下する。以前は無機強酸によってpHを下げていたが、現在保存のために最 も多く使用されている酸はギ酸である。強酸は飼料内の微生物の生長を阻害する のに効果的であるが、反芻動物の第一胃においてはこの特性はギ酸よりも有意点 が少ない。さらに、酸が微生物の生長を完全に阻害できなかった場合、競争がな くなるために最も有害な微生物種が貯蔵牧草(サイ レージ)にコロニーをつくる危険性がある。 微生物または植物由来の数種の塩類及び産生物は、強酸の効果を高めるため、 または保存料としての酸の代替として用いられてきた(Bolsen,K. & Heidker, J.I.,1985,Silage Additives USA,Chalcombe Publications,UK)。これらの 添加物は、乳酸菌などの有益な細菌の生長を高めるため、またそれによって、酵 母菌、かび類、クロストリジウム及びコリ型細菌などの有害な微生物の生長を阻 害するために頻繁に用いられている。これらの細菌の生長には炭水化物の非存在 下が適していることから、乳酸菌の使用は多くの場合制限される。 砂糖製造の副生物である糖蜜及びその発酵副生物である発酵残渣は、サイレー ジ及び反芻動物の飼料の添加物として知られている(Bolsen,K. & Heidker,J. I.,1985; Haaksma J.,1987,圧搾したパルプ状の大豆を摂取する肉牛における 比率について、食料のタンパク質を発酵残渣またはNPN由来のタンパク質で置 換した場合の、生長、エネルギー効率及び堆肥の割合に対する影響、Mededeling ,Instituut voor Rationele Suikerproduktie,no.15,23 pp.;Herold,I., Takacs,F.,Beri,B. & Kota,M.,1987,高タンパク含有緑草から作られるサ イレージに対する化学的及び生物学的保存料の影響)。これらの副生物は窒素含 有量が高いため、添加によってサイレージのタンパク値は効率的に増加する。し かし、糖蜜及び発酵残渣は、飼料のp Hを著しく低下させる程酸性ではない。栄養学的には、糖蜜及び発酵残渣はカリ ウムの含有量が高いために、マグネシウムの吸収を低下させるという問題を引き 起こす可能性がある(Tomas,F.M. & Potter,B.J.,1976,:羊におけるマグネシ ウム吸収に対するカリウムの効果及び作用部位、Aust.J.Agric.Res.27,873 -880;Fontenot,J.P.,Allen,V.G.,Bunge,G.E.及びGoff,J.P.,1989,反芻 動物におけるマグネシウムの吸収及び代謝に影響する因子、Journal of America n Science 67,3445-3455)。 発明の簡単な説明 本発明において、発酵残渣及び糖蜜からの新規な産物の開発に成功した。この 産物はカリウムの含有量が低く、有機酸の含有量が高いことから酸性である。 本発明は、飼料の保存、動物の飼料及び餌の利用を高めること、及び微生物の 生長及び活性、特に反芻動物の第一胃での発酵を刺激することを目的とする、発 酵残渣及び糖蜜由来の分画(バイオアシッド)を含有する有機酸の使用に関する ものである。 この分画は、発酵残渣及び糖蜜をカリウム沈澱、及び任意のクロマトグラフィ ー分離工程に付すことによって得られ、これらの工程によって出発原料からカリ ウム分のほとんどが除去される。任意のベタイン分画の除去によって、グリセリ ン及び単糖類もまた除去される。 分画を含有する有機酸はこのように植物由来の有機材 料から製造され、その組成は製法及び原材料に依存し、非常に変化に富んでいる 。分画は主として乳酸、酢酸及びピロリドンカルボン酸(PCA)などの有機酸 からなり、固形分中のこれら有機酸の比率は約18ないし45%である。またこ の分画は比較的大量の含窒素物質を含有する:分画の総窒素含有量は約3ないし 12%でありアミノ酸含有量は約1ないし10%である。総炭水化物含有量は約 5ないし35%である。固形分中の灰分の比率は約12ないし30%である。製 法によって、ベタイン含有量は約1ないし20%の間で変化する。 分画を含有する有機酸は、飼料の保存、微生物の刺激、特に反芻動物の第一胃 の発酵の刺激、及び反芻動物の飼料摂取の刺激において効果がある。この分画を 反芻動物の第一胃発酵及び飼料摂取を刺激するために使用する場合、飼料または サイレージに分画を加えることができる。また、発酵を高める目的でも、分画は 同様に反芻動物の飼料の添加物として使用することができる。 また分画を含有する有機酸は、分画の酸性度に抵抗し酸を産生する微生物を同 時に用いて飼料の保存に使用することができる。その微生物は、分画と別々に加 えるかまたは混合して使用することができる。この種類の微生物は分画と相乗的 に作用することが観察されている。またこのことは、分画を適当な微生物ととも に使用する場合には、当然に分画の量を有意に低減できることも意味している。 分画の酸性度に抵抗し酸を産生する微生物 と混合した、分画を含有する有機酸は、飼料の保存、反芻動物第一胃での発酵の 刺激、及び反芻動物の飼料摂取の刺激に効果がある。反芻動物の第一胃での発酵 及び飼料摂取を刺激するために使用する場合、有機酸は飼料またはサイレージに 加えることができる。また、発酵を高めるためには、有機酸は単独または混合し て使用するか、または反芻動物の飼料の添加物として独立して投与することがで きる。 発明の詳細な説明 分画を含有する有機酸の製造 デンプン加水分解物及びサトウキビやサトウダイコンから得られる糖汁などの 植物由来の糖蜜及び他の糖含有抽出物は、アルコール、酵母、クエン酸、グルタ ミン酸、リシン及び他の様々な発酵産物の製造時等、発酵産業の多くの分野で原 材料として使用されている。発酵培養液から一次産物を回収する際に、薄い副生 物溶液が残る。発酵で得られたこの薄い副生物を濃縮したものは、一般的には発 酵残渣と呼ばれている。またこの濃縮物はCMS(Condensed Molasses Soluble s;濃縮糖蜜溶液)及びCPL(Complement proteique Liquide; 補足タンパク 溶液(*1))としても知られている。慣習的には、発酵残渣(多くの場合非濃 縮物)は不要物として廃棄処理されるか、カリウム肥料として、またはウシの飼 料の添加物として使用されている。発酵残渣は、低コストで代謝可能なエネルギ ーを産生し、また結合剤とし ても作用するので、ウシの飼料として使用されている。またタンパク源としての 発酵残渣の価値も研究されている(Deleplanque,G.& Maindron,G.,1982,Le C.P.L.et la Pulpe Surpressee Ensilee,Secopal S.A.)。 発酵残渣はカリウム含有量が高いことから、発酵残渣摂取動物にマグネシウム の吸収障害などの問題を引き起こす可能性がある。カリウム含有量を低減するた めの様々な方法が開発されている(Lesaffre & Cie,FR 1,497,480,1967; Begh in-Say,S.A.,FR 2,573,088,1986; Julsingba,J.,NL 6,800,313,1969; DE 1,817,550,1970)。これらの方法は、実質的に中性条件下で、塩としてまたは 硫酸塩のイオンとの複塩として、カリウムを沈澱させることに基づくものである 。カリウム含有量を低くした発酵残渣製品は、Prouvital、Prote inal、Sirional、Viprotalなどの商標名で販売されている 。 また、発酵残渣から有用な成分を回収することも可能である。一例はベタイン であり、Heikkila(*2)らによる米国特許4359430号及び51 27957号に記載されているように、クロマトグラフィー分離方法によってベ タインを回収することができる。またベタインは陽イオンまたは陰イオン交換体 のいずれかのイオン交換体によっても回収することができる。回収で きる他の有用な成分には、グリセリン、単糖類、アミノ酸類及びコハク酸などが ある。グリセリン及びグルコースの回収及びアミノ酸類の分離は、Burris ,B.D.、1986、「希釈培養液からのグリセリン、デキストロース及びア ミノ酸類などの化学物質の回収」、バイオマス由来の燃料アルコール及び化学物 質に関する国際会議、フロリダ州マイアミビーチ、において発表されている。欧 州特許出願0411780A2、Kampen、には、ベタイン及びグリセリン と同様に、コハク酸の回収が記載されている。これらの有用な成分を回収した後 に残るものは、高濃度の残存成分を含む別の種類の発酵残渣である。 カリウムは、発酵残渣または、新規で経済的な工程による上記の方法などで処 理された発酵残渣から除去することができ、その工程では、酸を加えることによ って発酵残渣のpHを下げている。使用する酸は塩酸または特に硫酸などの無機 酸が有利であって、これらの酸によって、カリウムは塩及び/または複塩として 沈澱する。pHは通常約5.0以下、好ましくは約3.0ないし3.8に調製す る。生成したカリウム塩は、蒸発性結晶化装置で制御されて沈澱または結晶化し 、濾過、デカンテーションまたは遠心分離、またはこれらの混合などによって除 去される。残る分画は有機酸を多く含有しており、この有機酸は元来、植物によ って、及び/または、植物抽出物または糖蜜の加工処理に用いられる様々な化学 的 及び/または微生物学的工程において生成されている。またこの分画を本出願に おいてバイオアシッド(Bioacid)と呼ぶ。また、分画を含有する類似の有機酸 は、糖蜜の一部または全部からの砂糖の抽出によってできる残余の生成物からも 製造することができる。この種の製法は、Heikkila(*2)らの米国特 許4359430号及び5127957号に記述されている。関連する副生物は 、分離機糖蜜、残余糖蜜、及びC.S.B.(condensed separator by-product ; 濃縮分離機副生物)などと呼ばれている。所望により、ベタイン、単糖類、グ リセリンまたは他の化合物は、分離機糖蜜の一部または全部からこの分野で公知 の方法によって分離することが可能で、その方法のいくつかは上記に示されてい る。糖蜜から得られる分画の組成は、発酵残渣から得られる分画と幾分異なり、 通常糖の含有量が少し高く、有機酸の含有量は少し低い。このことは、分離機糖 蜜の製造には発酵段階がないことが原因の一部である。発酵残渣製造中の発酵段 階において、微生物は糖類の一部を使用して多量の有機酸を生成する。さらには 、糖蜜から得られる分画を含有する有機酸は、酵母菌の発酵の副生物である乳酸 びコハク酸含有量が通常では少ないことが指摘されている。 分画を含有する有機酸の組成 元来原材料は植物由来である。植物原料の組成は、品種、土、肥料、天気及び 他の条件によって変化する。ま た、植物原料の加工処理の方法によっても、中間体の組成は影響される。得られ た中間体を発酵した場合、発酵方法は発酵生成物の組成に影響する。つまり、ク ロマトグラフィー処理が行われた場合、用いられたクロマトグラフィーの方法は 生成物の組成に影響する。これらに加えて、上記のように他の様々な操作を行う ことが可能である。従って、分画を含有する有機酸の組成はかなり変化する可能 性があり、本発明に用いられる分画はその組成が非常に大きく変化する可能性が あることが理解できる。本発明に関して本質的な特徴は、分画が酸性であって、 その有機酸の含有量が多く、カリウムの含有量が少ないことである。 原材料は例えばサトウダイコンであり、その組成は上記したパラメーターによ って変化する。サトウダイコンの加工処理に使用される方法は、得られる糖蜜の 組成に影響し、さらなる加工処理、クロマトグラフィーまたは発酵工程、及びそ こでの処理条件によって、得られる生成物の組成は影響される。所望により、ベ タインまたはベタインの一部は生成物から除去することができる。加えて、少な くとも一部のカリウムは生成物から除去される。この生成物から回収される分画 を含有する有機酸、バイオアシッドは、最終産物であり、その組成は明らかに変 化する可能性がある。 サトウダイコンの加工処理で得られるいくつかの副生物について、典型的な組 成を表1に示す。 出発原料及び処理にかかわらず、分画の有機酸含有量は高く、固形分に対して 通常約18ないし45%、好ましくは30ないし45%である。有機酸の主要成 分は、ピロリドンカルボン酸(PCA)及び乳酸であり、約10ないし20%存 在する。これらに加えて、この分画は、少量、通常1%未満の酢酸、マレイン酸 、コハク酸、プロピオン酸及びギ酸などを含有する。またこの分画は比較的多量 の窒素含有物質を含有する:この分画の総窒素含量は約5ないし12%であり、 アミノ酸含量は約1ないし10%である。総炭水化物含量は約5ないし35%で ある。固形分中の灰分の比率は約12ないし30%である。ベタイン含量は処理 によって1ないし20%の間で変化する。 分画のカリウム含量は、添加する酸の量をコントロールすることによって所望 の値に調節することができる。通常のカリウム含量は、約3.0ないし5.5% である。pHは酸性であり、通常約5.0未満、好ましくは約3.0ないし4. 0である。 分画を含有する有機酸の利用 分画を含有する有機酸には、特に有用な特徴が3点ある。分画は、保存料とし て非常に有用な酸性生成物である。この分画は、単独でまたは乳酸菌などの適当 な酸抵抗性及び酸産生菌と混合して、サイレージの製造に特に有用である。 例えば、発酵残渣から得られる分画は、乳酸(約7重 量%)、酢酸(約1重量%)及びPCA(約10重量%)を含有す可能性がある 。この酸性生成物のpHは約3ないし4であり、この生成物を飼料に添加した場 合には、通常の強酸性の保存料を使用したときと同様に、植物原料のpHは下が り、品質保持期限は延びる。しかしながら、この分画の効果は強酸より弱く、p Hを下げるためには多量を投与する必要がある。別の代替法は、分画を乳酸菌な どと一緒に使用することである。それにより有意な相乗効果が得られ、分画の量 を減らすことができる。両方の場合において、分画を含む有機酸によって飼料の 質が有意に改善される。 飼料を保存する際に、分画を単独の保存料として使用する場合の適当な使用量 は、約15ないし50kg/tn(トン)である。 分画と酸抵抗性及び酸産生微生物を一緒に使用する場合、分画の適当な使用量 は約4kg/tn以上である。 また、「飼料」という用語は、ここではその一般的な意味に用いられているこ とも指摘される。従って飼料は、干し草、牧草、穀草、穀類、または豆類などを 包含する。 また、分画を含有する有機酸は、様々な微生物の生長に対する刺激効果を持つ ことが観察されている。所望の微生物の生長及び活性を所望の通り刺激すること ができるので、このことはサイレージを製造する際に有用な性質である。また、 これは他に使用する際にも有用であ る。この分画は、例えば一般的に微生物の生長を刺激するために、また特にさま ざまの発酵過程に使用することができる。例えば、この分画は反芻動物第一胃の 発酵過程に対して極めて予想外の刺激効果を有することが観察されている。従っ てこの分画は、飼料の利用を高める物質としても非常に有用である。 分画を含有する有機酸について、第三の重要かつ驚くベき性質は、その好まし い風味と食欲増進効果である。このためこの分画は、風味を改善する等の目的で 、動物飼料の添加剤として使用することができる。この分画は食欲を刺激するこ とから、動物を良い状態に保ち、体重または牛乳などの特定の産物の生産を増や すのに役立つ。 乳牛における例として、特に産後、牛乳の生産が急激に増加することでエネル ギー損失が大きく、エネルギーの需要が最も高いとき、固形分(エネルギー)の 摂取が少ないことは大きな問題である。ウシの好む風味の成分を使用すること、 特にプロピレングリコール、グリセリン及び血中グルコース濃度を上昇させるこ とで脂質代謝に影響を与えることができる類似の物質と混合して使用することは 、ウシがケトン症(アセトン血症)にかかるのを予防するのに有効である。しか しながら、ケトン体生成阻止性物質は、ウシの嗜好については考慮されておらず 、食欲を喪失している動物に対しても強制的に与えなければならない。出産前の 乳がでない期間に雌牛が規 定体重を超過し、なおかつ食べ過ぎた場合に、ウシが食欲を喪失することがよく ある。農家の人が、出産前に濃縮物の量をどんどん増量して与えて、出産に続く エネルギーの不足に雌牛を適応させようとすることから、出産前に餌をやり過ぎ ることは世界中の酪農でよく見られる問題である。その結果、肥満、脂肪肝、食 欲の喪失が起こったり、出産後に急速にエネルギー需要が増加するにもかかわら ず飼料(エネルギー)摂取が減少したりする。 従ってエネルギーの摂取は牛乳の生産量に影響する。分画を含有する有機酸に よって飼料の摂取が増加することから、有機酸は牛乳及び肉の生産量を増し、従 って酪農及び畜産において主要なファクターとなるであろう。 分画を含有する有機酸の製造、特徴及び使用について、以下の実施例でより詳 細に説明する。実施例は、発明の説明のみを目的とするものであって、発明の範 囲を制限するものとして理解すべきではない。以下の実施例において、分画を含 有する有機酸をバイオアシッドと称する。 製造例I アルコール製造の発酵段階の後、発酵させたマッシュから遠心分離によって酵 母菌を除去した。次にマッシュは蒸留塔に運ばれ、アルコールが除去された。蒸 留塔の底部には溶液状の発酵残渣が形成され、その発酵残渣はなお約0.05な いし1.5容量%の不溶物を含んでいた。その不溶物は通常通り、細かい酵母細 胞、他の微生物細胞、壊れた細胞の破片などで形成されている。溶液の固形分含 量は、6.5ないし13重量%の間でばらつきがあり、固形分基準のカリウム含 量は10.7ないし11.7重量%であった。 固体を含む溶液を約85ないし95℃に加熱した。pHは約6.5ないし7. 0に調製し、溶液はディスクスタック清澄遠心機(Westfalia SB7)によって回 転速度8500rpmで不溶物を除いた。不溶物を除いた発酵残渣は強制循環エ バポレーター(Rosenlew)を用いて濃縮し、固体含量を約59ないし65%とし た。固体含量が約40重量%のときに、硫酸カリウムの結晶形成が始まった。 硫酸カリウムの結晶は、デカンテーションによってスラリーとして除いた。結 晶は底部に沈み、比較的清澄な溶液は上部からデカントした。ここでは重力に基 づくデカンテーションを用いた。当業者にとっては遠心分離デカンターや濾過等 の他の方法や手段を使用することも明らかに可能である。分離されたカリウム塩 結晶のスラ リーの総量は16容量%であった。 カリウム塩結晶はスラリーより、紙製の濾板(Carlson)からなるフィルター プレスを使用して回収した。また結晶は他のフィルター手段や、例えば穴の開い たまたは網状のスクリーンを有するバスケット遠心機によっても回収することが できる。 デカントした溶液もまた紙製の濾板(Carlson)を用いたフィルタープレスで 濾過し、微細な結晶及び残存する不溶物を除いた。また濾過助剤(Kenite 300) も使用した。濾過は非常に容易に実施され、フィルターの固体空間は工程中にほ とんど完全にふさがれた。 次に、上記で得られた不溶物を除いた発酵残渣は、パイロットスケールのクロ マトグラフィー分離機で、二つの分画:ベタイン、グリセリン、イノシトール、 単糖類及び多少のアミノ酸類を含むベタイン分画、及び、イオン化物質、高分子 化合物等のほとんどを含む脱ベタイン分画、に分離した。 pHが約6.9で固形分基準のカリウム値が約14%である発酵残渣分画は、 強制循環エバポレーター(Rosenlew)を使用して、固形分含量が約59ないし6 1%となるように濃縮した。蒸発を120ないし200mbarの絶対圧力の真 空下で行った。良好な結晶成長速度を維持し、新たな結晶核の形成を避けるため に、硫酸(96%)をゆっくりと溶液に加えた。中和剤は添加しなかった。溶液 の最終pHは約3.1であった。この 時点で、スラリーは約20重量%の結晶を含んでいた。結晶は、穴の開いた金属 スクリーン(Heine)を有するバスケット遠心分離によって分離した。結晶ケー キの固形分含量は98%であり、そのうちの34%はカリウムであった。有機分 画のカリウム含量は4.9%であり、有機酸含量は30%、アミノ酸含量は4% であった。 製造例II 酵母菌製造の発酵段階の後、発酵させた母液から遠心分離によって酵母菌を除 去した。母液は、なお約0.01ないし0.8容量%の不溶物を含む溶液状の発 酵残渣であった。この不溶物は通常通り、細かい酵母細胞、他の微生物細胞、壊 れた細胞の破片などで形成されている。溶液の固形分含量は、3ないし7重量% の間でばらつきがあり、固形分基準のカリウム含量は11.2ないし13.1% であった。 固体を含む溶液を約85ないし95℃に加熱した。pHは約6.5ないし7. 0に調製し、溶液は高速清澄遠心機(ディスクスタック清澄遠心機、Westfalia NA7)によって回転速度8500rpmで不溶物を除いた。不溶物を除いた発酵 残渣は通常通り不溶物を約0ないし0.05%含んでいた。不溶物除去率は、通 常通り90%以上であった。 不溶物を除いた発酵残渣は、製造例Iに記載した方法で濃縮し、同様の結果を 得た。 硫酸カリウム結晶は、製造例Iに記載した方法で除去 した。 デカントした発酵残渣は、製造例Iに記載した方法で濾過した。 この方法で前処理された発酵残渣は、製造例Iに記載した方法で、パイロット スケールのクロマトグラフィーFSB−SMB分離機で分離した。 ベタインを除去したpH約7.5の発酵残渣分画は、強制循環エバポレーター (Rosenlew)を用いて固形分含量が約68ないし69%になるように濃縮した。 良好な結晶成長速度を維持し、新たな結晶核の形成を避けるために、硫酸(96 %)をゆっくりと溶液に加えた。中和剤は添加しなかった。溶液の最終pHは約 3.1であった。この時点で、スラリーは約20重量%の結晶を含んでいた。結 晶は、穴の開いた金属スクリーン(Heine)を有するバスケット遠心分離によっ て分離した。結晶ケーキの固形分含量は97%であり、そのうちの32%はカリ ウムであった。有機分画のカリウム含量は4.1%であり、有機酸含量は33% 、アミノ酸含量は2%であった。 製造例III 固形分基準で、ビート糖分59%、ベタイン含量5.5%、及びカリウム含量 6.0%を含むビート糖蜜は、工業的クロマトグラフィー分離プラントで三つの 分画に分離した: 1.固形分基準でビート糖分90ないし92%を含む ビート糖分画、 2.固形分基準で約45ないし50%のベタインを含むベタイン分画、及び 3.固形分基準で、ビート糖分約22%、ベタイン約0.7%及びカリウム約 13.9%を含む副生物分画。 pHが約9.5ないし10である副生物は、複合作用の蒸留機システムを使用 して固形分含量約70ないし73%に濃縮した;最終段階で強制循環エバポレー ター(Rosenlew)を使用した。蒸留の前に薄い溶液に硫酸(96%)を加えた。 蒸留後、溶液のpHは約3.8であった。スラリーは約22重量%の結晶を含ん でいた。結晶スラリーはデカンテーションによって除去した。デカンターの上澄 (有機分画)及び底部(結晶スラリー)は、それぞれフィルターブレス(Seitz Orion)及びカールソンフィルターを用いて濾過した。上澄の濾過では、濾過助 剤(Kenite 300)を使用した。底部の濾過によって得られた結晶ケーキは、約8 9%の固形分を含んでおり、そのうちの30%がカリウムであった。有機分画は 、カリウム3.9%、有機酸約19%、及びアミノ酸1%を含有していた。 製造例IV アルコール製造から得られ、固形分基準のカリウム含量が約12%であり、p Hが約5.6であるビートベースの発酵残渣は、強制循環エバポレーター(Rose nlew)を使用して固形分含量59ないし61重量%に濃縮し た。蒸発を、絶対圧力が120ないし200mbarの真空条件下で実施した。 溶液の最終pHが約3.1になるまで、硫酸(96%)をゆっくりと溶液に加え た。この時点でスラリーは約18重量%の結晶を含んでいた。結晶は、穴の開い た金属スクリーン(Heine)を有するバスケット遠心分離によって除去した。結 晶ケーキの固形分含量は約97%であり、そのうちの約32%がカリウムであっ た。有機分画は、カリウム約5.2%、有機酸約22%、及びアミノ酸約3%を 含有していた。 実施例1 バイオアシッドの酸性度に基づく保存 チモシーを収穫し、約1cmにカットし、所望の添加物を噴霧して、実験室ス ケールのサイロに詰めた。保存料として、様々な濃度のバイオアシッド及び慣用 的な量のギ酸を使用した。保存料を添加しなかった飼料を対照とした。3ヶ月後 サイロを開けて、サイレージのpHを、一定量のサイレージを蒸留水で抽出し、 抽出液のpHを測定することによって決定した。結果は、3件の並行試験の平均 として表2に示す。その結果として、バイオアシッドを約16リットル/tn以 上使用したとき、pHが影響を受けたことが示されている。32リットル/tn 使用したとき、サイレージのpHは4.8であり、強酸であるギ酸を用いた場合 とほぼ同じ値であった。 実施例2 バイオアシッドの酸性度に基づく保存 サイロでの貯蔵条件が悪い場合には、多量のガスを産生する好ましくない微生 物によって飼料は腐敗する。そしてサイレージの固形分の一部はガスとして失わ れ、サイレージ製造の経済性が低下する。ガスの産生量を測定することによって 、貯蔵している間の飼料の固形分損失に対するバイオアシッドの効果を分析する 。保存の初期では、サンプルは毎日採取し、後にガスの産生が減速したときには サンプル採取の頻度を減らした。この試験における飼料は、チモシー及びライグ ラスより製造され、バイオアシッドを様々な濃度で添加した。結果を表3に示す 。 これらの結果は、チモシー及びライグラスのどちらについても、バイオアシッ ドをわずか8リットル/tn添加しただけで固形分損失が明らかに低下したこと を示している。バイオアシッドを16リットル/tn使用した場合は、固形分損 失は、チモシーで半分に、ライグラスで3/4に低下した。 実施例3 乳酸菌の刺激に基づく保存 バイオアシッドには、乳酸菌の生長に対する刺激効果があることも観察された 。用いられた飼料が適切な乳酸 菌を含んでいた場合、高品質のサイレージを生産するために微生物を添加する必 要はなく、その上固形分の損失も少ない。しかしながら、有用な微生物の数は非 常に少ないことから、バイオアシッドが有害な微生物の生長を刺激し、サイレー ジの腐敗へつながってゆく可能性がある。有効な乳酸菌を確実に存在させるため に、バイオアシッドに好適に適応する微生物を飼料に添加することができる。 様々な乳酸菌の適当性は、バイオアシッドの存在下及び非存在下で菌を育てる ことによって調べることができる。本発明では、例えば、牧草抽出物、グルコー ス1%、キシロース1%、及び任意のバイオアシッド1%からなる培地を使用し た。乳酸菌の生長は、28℃で24時間インキュベーションした後、600nm の吸収を測定することによって分析した。市販されている数種の乳酸菌種に対す る、発酵残渣が主原料のバイオアシッドの刺激効果を、表4に示す。糖蜜が主原 料のバイオアシッドについての対応するデータを表5に示す。 実施例4 乳酸菌の刺激に基づく保存 チモシー及びライグラスのサイレージは、バイオアシッドまたは乳酸菌(SSV Bio 2 L.plantarum及びP.pentosaceus)または両方を加えることによって製造 した。保存した初めの8日間、サイレージのpHを測定した。乳酸菌の添加によ って、pH反応速度に顕著な効果が現れたが、一方バイオアシッドは、この試験 でサイレージに加えられた量では、pH低下を有意に促進しなかった。しかしな がら、酸の添加によって、チモシー及びライグラスの両方の固形分の損失が低減 された。pH反応速度に関する結果を表6及び表7に、ガス産生に関する結果を 表8に示す。 これらの結果から、バイオアシッドは、比較的多量使用する場合、及び好適な 乳酸菌とともに少量使用しようする場合でも、非常に効果的な保存料であること が明らかに示される。 実施例5 反芻動物第一胃での発酵プロセスの刺激 反芻動物におけるインビボの飼料の消化性及び利用は、通常インビトロのガス 産生を基に評価される(Khazaalら、1993,Anim.Prod.57,105-112)。バイオ アシッドによるガス産生は、以下の方法で分析し た。 それぞれ1gの固形分を含む11のサイレージサンプルをギ酸処理(4リット ル/tn)し、厳密な嫌気性条件下、反芻動物第一胃の胃液中で24時間インキ ュベートした(反芻動物第一胃刺激法、Van Soest,P., 飼料繊維分析、Agric ultural Handbook No.379,Agricultural Research Service,米国農務省、1975 )。それぞれ24%の固形分を含有している上記サンプルのうちの3本に、イン キュベーションの前に16リットル/tnのバイオアシッドを混合した。バイオ アシッドの固形分含有量は60%であり、従って、バイオアシッドによって、後 者のサンプルの固形分含有量が4%(0.04g)増加した。ガス産生はシリン ジを用いて測定した。結果を表9に示す。 バイオアシッドによって、24時間のインビトロのガス産生は有意に増加した 。表9に示されている12%の増加は、固形分としてのバイオアシッドの添加が サイレージ1g当たりわずか0.04gであったことから、おそらく基質の添加 それ自体よりはむしろ、微生物活性の上昇または微生物の選択によるものであろ う。 この試験において、ガス産生によって測定した微生物活性は、初めの24時間 は上昇し、次の24時間は減少した。このことは、飼料がより早く消化されるな ど、サイレージ固形分中に存在する有効な有機物がより迅速に利用されることを 示している。飼料の消化が早くなるにつれて、動物の通常の食物摂取量は増加し 、次にエネルギー摂取及び行動量が増加する。このことは、反芻動物の生産を考 慮した場合などに、経済的に重要である。 実施例6 風味及び食欲の刺激 牧草を刈り取り、冷所(+4℃)に一晩貯蔵した。翌日、牧草の温度を室温( +18℃)まで上げ、8リットル/tnのバイオアシッドを添加し、混合物を攪 拌した。次にそれを、無作為に選択(毎日)した10頭の雌牛に与えた。ウシは 新鮮で刈り取ったばかりの牧草も自由に食べることができた。驚くべきことに、 10頭の雌牛はすべて、バイオアシッドで処理した一日古い牧草を即座に食べ始 めた。特に新鮮な牧草が食べられるときには、通常10頭に2,3頭は新種の飼 料を食べることを好まないかまたは拒絶するので、このことは非常に珍しいこと である。従ってバイオアシッドには顕著な風味改善効果がある。 実施例7 本実施例では、サイレージをそのまままたはバイオアシッドを補って、反芻動 物第一胃インビトロ刺激系に投与した。反芻動物第一胃緩衝液は、van So est法(飼料繊維分析、Agricultural Handbook No.379,Agricultural Rese arch Service,米国農務省、1975)を基に修正し、リン酸緩衝液の量を2倍にし た。嫌気性の還元した緩衝液を、サイレージ固形分1g当たり33ml、嫌気性 のサイレージ含有血清ボトルに加えた。密封したボトルは38℃でインキュベー トし、その後サイレージ固形分1g当たり7mlの均質化した第一胃内容物 を加えた。培養物は2時間毎に15分間注意深く攪拌した。この試験では、パラ メーターとして、ガス産生量、揮発性脂肪酸量等のVFA含有量、及び微生物を 主原料とするバイオマスを測定した。微生物を主原料とするバイオマスは反芻動 物にとって主要なタンパク源であり、一方VFAは主要なエネルギー源である。 ガス産生量はシリンジを用い、24時間内に産生されたガスの量を測定するこ とによって分析した。揮発性脂肪酸(VFA)量は、48時間後、培養物濾液の 毛管電気泳動によって測定した。 バイオマスは下記の様にプリン法によって分析した。固形分としてチモシーサ イレージ0.9gまたはライグラスサイレージ0.7gを含む反芻動物第一胃培 養物を遠心分離して、産生されたバイオマスを濃縮し、ペレットを水で洗浄し、 40℃の気流中で乾燥した。乾燥残渣に、70%過塩素酸5ml及びガラスビー ズを加え、37℃で60分間振とうし、95℃で60分間インキュベートした。 ペレットは破砕され、0.0285MのNH42PO4 35mlを加え、容器 を振とうし、95℃で15分間再度インキュベートした。抽出物はWhatma n41フィルターで濾過し、濾液を回転速度10000rpm(遠心機ss−3 4)で遠心分離した。濾液の50μlを、ガラス遠心管内で0.4M AgNO3 500μl及び0.2M NH42PO4 9mlと混合した。プリンの沈澱 が 生じ、+4℃以上で一晩生長させた。次に混合物を10000rpmで40分間 (遠心機ss−34)で遠心分離した。上澄を除去し、ペレットをpH2の希硫 酸10mlで洗浄した。次に、沈澱を0.5N塩酸10ml中、95℃で30分 間インキュベートして溶解した。これらの条件下でプリンは溶解し、AgClが 沈澱した。不溶物を除いた上澄は、260nmに吸収が認められた。純粋な微生 物培養物について、同様にプリンの分析を行い、またケルダール法によって窒素 を測定し、プリンから微生物窒素及び固形分への変換係数を得た。 得られた結果を、表10、表11及び表12に示す。 バイオアシッド処理したサイレージがギ酸処理したサイレージより10%以上 多くVFAを産生したことが主として重要な点である。これは、バイオアシッド が微生物発酵に対して作用する一般的な刺激効果及び、反芻動物第一胃発酵にお けるガス産生量が少ないことによる。この好ましい効果は、新鮮な飼料1kgあ たりの固形分として測定して、公知のサイレージ添加物よりもバイオアシッドを 使用した方がサイレージの生産量が多かったことを考慮すると、さらに有益であ る。また、試験を行ったすべての濃度で、バイオアシッドによって微生物を主原 料とするバイオマスの収率が増加した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT, UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 アパジャラッチ,ジューハ フィンランド国,エフアイエヌ−00670 ヘルシンキ キトニチニット 24 セェー (72)発明者 ビルタネン,エルキ フィンランド国,エフアイエヌ−00350 ヘルシンキ ウルビラニット 17 アー エム 191 (72)発明者 パナネン,ハヌー フィンランド国,エフアイエヌ−02460 カントビック ニッチポルク 14 (72)発明者 モンテン,カジェリック フィンランド国,エフアイエヌ−02520 ラピンキーラ ヘンリックスベルグ(番地 表示なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.飼料を保存するため及び飼料の利用を高めるための、糖蜜及び発酵残渣から 得られる分画を含有する有機酸の使用。 2.分画を含有する有機酸を飼料の保存において使用することを特徴とする、請 求の範囲第1項に記載の分画を含有する有機酸の使用。 3.乳酸菌を添加することによって効果を高めることを特徴とする、請求の範囲 第1項または第2項に記載の分画を含有する有機酸の使用。 4.分画を微生物活性を刺激することによって飼料の利用を高めるために使用す ることを特徴とする、請求の範囲第1項から第3項のいずれかに記載の分画を含 有する有機酸の使用。 5.分画を飼料の利用を高めるための味覚改良剤として使用する、請求の範囲第 1項から第4項のいずれかに記載の分画を含有する有機酸の使用。 6.分画を含有する有機酸は、酸性で、有機酸含量が高くカリウム含量が低く、 分離機の糖蜜または発酵残渣のpHを酸を加えることによって低下させそして生 じた沈澱を除去しこれにより分画を含む有機酸を残す方法によって製造されるこ とを特徴とする、糖蜜及び発酵残渣から得られる分画を含有する有機酸。
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