JPH1048050A - エリプソメータ及び成膜モニタ装置 - Google Patents

エリプソメータ及び成膜モニタ装置

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JPH1048050A
JPH1048050A JP20229696A JP20229696A JPH1048050A JP H1048050 A JPH1048050 A JP H1048050A JP 20229696 A JP20229696 A JP 20229696A JP 20229696 A JP20229696 A JP 20229696A JP H1048050 A JPH1048050 A JP H1048050A
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JP
Japan
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filming
background
light
shutter
ellipsometer
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Pending
Application number
JP20229696A
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English (en)
Inventor
Toyoyuki Hashimoto
豊之 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バックグラウンド光の変動が生じた場合であ
っても高精度な測定ができるエリプソメータ及び、成膜
された膜質状態をリアルタイムで高精度に測定できる成
膜モニタ装置を提供する。 【解決手段】 成膜チャンバ1内で試料TP表面の成膜
中、コンピュータ8’は、成膜状態の計測、前回計測し
記憶したバックグラウンドデータに基づくバックグラウ
ンド補正、及びバックグラウンド補正をしたデータに基
づく成膜状態の表示装置9或いは不図示の成膜装置等へ
の出力の一連の工程で示される成膜モニタ動作を繰り返
し行うと共に、更新命令の有無をモニタする。更新命令
があると、コンピュータ8’は、シャッター機構3に対
して、シャッターを閉じるよう指示し、検光子6を適宜
駆動することで、光検出器7より得られたデータを入力
し、それらをバックグラウンド補正用のデータとして更
新する。そして、シャッタ機構3にシャッターを開ける
よう指示した後、再び、成膜モニタ動作を繰り返し行う
と共に、次の更新命令の有無をモニタする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料表面の膜厚、
組成等を測定するエリプソメータ及び真空蒸着装置や分
子線エピタキシャル装置などの成膜装置に用いられる、
エリプソメータを利用した成膜モニタ装置に関する。
【0002】
【従来技術】試料表面の膜厚、組成等を測定するのにエ
リプソメータが広く用いられており、当該エリプソメー
タには、大別して消光法と回転検光子法の測定原理を有
するものが存在する。
【0003】消光法は、反射した楕円偏光を補償板を用
いるなどして直線偏光とし、偏光パラメータψ,Δを求
める方法であり、回転検光子法は、反射光の偏光状態を
直接測定して偏光パラメータψ,Δを求める方法であ
る。
【0004】かかるエリプソメータは、試料表面の膜厚
等をリアルタイムで測定し得るため、真空蒸着装置や分
子線エピタキシャル装置などの成膜装置において、成膜
状態を監視する成膜モニタ装置としても広く利用されて
いる。
【0005】図3は、エリプソメータを成膜モニタ装置
として用いた概略図であり、光源2から発した光は、偏
光子4、λ/4波長板5を介し任意の楕円偏光となり、
光学的真空窓1bを介して成膜チャンバ1内の試料TP
に入射し、試料TPでの反射により偏光状態が変化した
光は、光学的真空窓1aから出射し、検光子6を介して
光検出器7で検知されディジタルマルチメータ8c,電
子回路8a等を介してコンピュータ8に入力される。
【0006】検光子6は、コンピュータ8の指示に基づ
き電子回路8a、パルスモータ8bを介して回転駆動さ
れており、この状態で、検光子6の方位角Aと検出光強
度Iとの関係は、 I=I0 ( sin2 P・ sin2 A+ COS2 P・ COS2 A・ tan2 ψ +(1/2)tanψ・COS Δ・sin2P ・sin2A ) =aCOS2A +bsin2A +c =(αCOS2A +βsin2A +1)・c P,A:偏光子及び検光子の方位角 ψ,Δ:偏光パラメータ I0 :P=A=π/2としたときの光強度 a,b,c:フーリエ係数 α,β:規格化フーリエ係数 となる。
【0007】そして、これらの式に基づき、コンピュー
タ8は検光子6の種々の方位角Aに対する検出データI
を計測することで、上記α,βを算出し、次式により偏
光パラメータψ,Δを算出する。
【0008】COS Δ=β・(1−α2 -1/2 tan ψ=tan P・((1+α)/(1−α))1/2 そして、算出された偏光パラメータψ,Δから膜厚、光
学定数などが算出され、表示装置9に表示されるととも
に、不図示の成膜装置本体にも出力され、当該成膜装置
本体は、入力された試料表面情報に基づいて成膜制御を
行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
エリプソメータでは、バックグラウンド光の変動が生じ
た場合、それに基づく測定誤差が生じ、高精度な測定が
できないという問題が生じる。
【0010】特に、半導体基板などの成膜状態をモニタ
する場合には、多層膜蒸着時等における蒸着源の変化等
により外乱光が侵入するため、バックグラウンド光の変
動が大きい。かかる変動による基板表面状態の測定誤差
は、成膜装置を介して、成膜制御に大きく影響するた
め、成膜された膜質悪化や膜厚誤差の原因となる。
【0011】そこで、本発明はかかる問題点を解消する
ため、バックグラウンド光の変動が生じた場合であって
も高精度な測定ができるエリプソメータを提供すると共
に、成膜された膜質状態をリアルタイムで高精度に測定
できる成膜モニタ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、光源から光を試料に照射し、当該試料で
反射した光の偏光状態を解析することで試料表面の膜
厚、組成等を測定するエリプソメータであって、前記光
源からの光が前記試料へ照射されるのを遮断するシャッ
タ手段を備え、前記シャッターの開閉操作を行うこと
で、バックグラウンド光の検知を可能にしたことを特徴
とする。
【0013】また、エリプソメータを用い、試料表面が
成膜される状態を検知する成膜モニタ装置であって、前
記光源からの光が前記試料へ照射されるのを遮断するシ
ャッタ手段を備え、成膜途中に、前記シャッターの開閉
操作を行うことで、成膜途中におけるバックグラウンド
光の検知を可能にしたことを特徴とする。
【0014】前記シャッター手段は、前記光源の直後に
配設したことを特徴とする。
【0015】前記エリプソメータ及び成膜モニタ装置
は、計測動作中に前記シャッターの開閉制御を行うと共
に、前記開閉制御によるバックグラウンド光の検知デー
タに基づいて、バックグラウンド補正を行う演算制御手
段を備えたことを特徴とする。前記演算制御手段は、光
源からの光照射により得られた試料表面の測定データか
ら前記バックグラウンド光の検知データを差分すること
で前記バックグラウンド補正を行うことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1及
び図2に基づいて説明する。
【0017】図1は、本発明にかかる成膜モニタ装置の
一実施例を示しているが、図3に従来例として示した成
膜モニタ装置と同一構成要素については、同一符号が付
されており、ここでは、それらの説明は省略する。ま
た、図1の実施例において、成膜チャンバ1を除けばエ
リプソメータとなるため、ここでは、成膜モニタ装置の
実施例についてのみ説明する。
【0018】本発明は、従来装置の構成に加えて、シャ
ッター機構3及びその開閉制御を行うコンピュータ8’
を設けたもので、シャッター機構3は、光源2から照射
される光が試料TPに到達するのを阻止することで、光
検出器7でバックグラウンド光のみの検知を可能とする
ものである。
【0019】なお、シャッター機構3の配設位置は、基
本的に試料TPと光源2の間であればよいが、光源2以
外の光を検知するうえでは、光源2の直後に配設するこ
とが望ましい。
【0020】コンピュータ8’は、パルスモータ8bに
対して検光子6の回転駆動制御を行うと共に、光検出器
7で検知されたデータに基づく成膜状態などを算出する
ほか、シャッター機構3の開閉制御を行うことで、計測
データのバックグラウンド補正を行う。
【0021】次に、本発明の作用をコンピュータ8’の
動作を示す図2のフローチャートに基づいて説明する。
【0022】成膜チャンバ1内において試料TP表面の
成膜がなされている状態で、コンピュータ8’は、成膜
状態の計測(S1)、前回計測し記憶したバックグラウ
ンドデータに基づくバックグラウンド補正(S2)、及
びバックグラウンド補正をしたデータに基づき算出した
成膜状態の表示装置9或いは不図示の成膜装置等への出
力(S3)、の一連の工程で示される成膜モニタ動作を
繰り返し行うと共に、バックグラウンドデータの更新命
令の有無をモニタする(S4)。
【0023】ここで、バックグラウンド補正は、計測デ
ータからバックグラウンドデータをを差分することでな
される。また、バックグラウンドデータの更新命令は、
タイマー等を用いることで、コンピュータ8’に対して
所定時間毎に命令を与えるよう構成してもよく、また、
成膜状態の測定毎にバックグラウンド測定を実施しても
良いし、さらに、操作者が適当な時間を見計らって直接
コンピュータ8’に指示を与えるようにしてもよい。
【0024】バックグラウンドデータの更新命令を検知
すると、コンピュータ8’は、シャッター機構3に対し
て、シャッターを閉じるよう指示する(S5)。
【0025】シャッターを閉じると、その状態で、検光
子6を適宜駆動することで、光検出器7より検知された
ディジタルマルチメータ8c及び電子回路8aを介して
得られるデータを入力し(S6)、それらをバックグラ
ウンド補正用のデータとして更新する(S7)。
【0026】補正用データを更新した後、コンピュータ
8’は、シャッター機構3に対して、シャッターを開け
るよう指示する(S8)。
【0027】そして、再び、成膜状態の計測(S1)、
更新したバックグラウンドデータに基づくバックグラウ
ンド補正(S2)、及びバックグラウンド補正をしたデ
ータに基づき算出した成膜状態の表示装置9或いは不図
示の成膜装置等への出力(S3)の一連の工程で示され
る成膜モニタ動作を繰り返し行うと共に、バックグラウ
ンドデータの次の更新命令の有無をモニタする(S
4)。
【0028】以上のとおり、本発明によれば、成膜中で
あっても、簡単な操作で定期的にバックグランドデータ
の取得ができ、バックグランド補正をなしうる。このた
め、バックグランド光の変動が生じた場合であっても、
成膜状態のモニタを高精度に行うことが可能となり、半
導体などの薄膜形成を極めて制度良く行うことができ
る。
【0029】また、シャッターの開閉のみでバックグラ
ウンド光の検知ができるため、バックグラウンド補正を
より簡単な構成でなしうる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、バックグラウンド光の
変動が生じた場合であっても、より簡単な構成で、試料
表面の膜厚、組成等の高精度な測定をなしうる、また、
成膜中であっても、定期的にバックグランドデータの取
得ができ、バックグランド補正をなしうるため、バック
グランド光の変動が生じた場合であっても、成膜状態の
モニタを高精度に行うことが可能となり、半導体などの
薄膜形成を極めて制度良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる成膜モニタ装置の概略図であ
る。
【図2】本発明の動作を示すフローチャートである。
【図3】従来の成膜モニタ装置の概略図である。
【符号の説明】
1・・・・・・成膜チャンバ 2・・・・・・光源 3・・・・・・シャッター機構 4・・・・・・偏光子 6・・・・・・検光子 7・・・・・・光検出器 8’・・・・・コンピュータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から光を試料に照射し、当該試料で
    反射した光の偏光状態を解析することで試料表面の膜
    厚、組成等を測定するエリプソメータにおいて、 前記光源からの光が前記試料へ照射されるのを遮断する
    シャッタ手段を備え、前記シャッターの開閉操作を行う
    ことで、バックグラウンド光の検知を可能にしたことを
    特徴とするエリプソメータ。
  2. 【請求項2】 光源から光を試料に照射し、当該試料で
    反射した光の偏光状態を解析することで試料表面の膜
    厚、組成等を測定するエリプソメータを用い、試料表面
    が成膜される状態を検知する成膜モニタ装置において、 前記光源からの光が前記試料へ照射されるのを遮断する
    シャッタ手段を備え、成膜途中に、前記シャッターの開
    閉操作を行うことで、成膜途中におけるバックグラウン
    ド光の検知を可能にしたことを特徴とする成膜モニタ装
    置。
JP20229696A 1996-07-31 1996-07-31 エリプソメータ及び成膜モニタ装置 Pending JPH1048050A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6163921A (en) * 1998-02-27 2000-12-26 Mitsuba Corporation Wiper system with translational motion
KR100397381B1 (ko) * 2001-12-27 2003-09-13 오혜근 고정입사면 타원해석기
EP1902281A1 (en) * 2005-07-08 2008-03-26 Woollam Co. Inc. J.A. Sample orientation system and method

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