JPH1047902A - 伸縮物指し - Google Patents

伸縮物指し

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JPH1047902A
JPH1047902A JP20243896A JP20243896A JPH1047902A JP H1047902 A JPH1047902 A JP H1047902A JP 20243896 A JP20243896 A JP 20243896A JP 20243896 A JP20243896 A JP 20243896A JP H1047902 A JPH1047902 A JP H1047902A
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scale
plate
length
inner long
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JP20243896A
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Takahiro Hatakeyama
孝博 畠山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】伸縮自在で且つ長さ目盛りが一端から始まって
他端に至るまで一様且つ一定方向に設けられるようにす
る伸縮物指しを提供する。 【解決手段】表面に長手方向の一端から他端にかけて長
さ目盛りが設けられた外側長尺板と、長手方向の一端側
が上記外側長尺板に対して裏面側で重ね合わせ状に且つ
スライド可能に取り付けられて長手方向の他端側が該外
側長尺板の上記他端から伸縮可能に突出する内側長尺板
と、表面に設けられた長さ目盛りが上記外側長尺板の長
さ目盛に連続する長さ目盛りを形成するようになして一
端側が該外側長尺板に固定され残余の部分は上記内側長
尺板の突出する上記他端側の表面に沿って延在するよう
にした可撓性の帯状スケールとを備え、しかして上記帯
状スケールの延在する先側を該内側長尺板の突出する上
記他端側の端面に沿って折り返し状に該内側長尺板の裏
側に回して保持するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定すべき任意の
2つの部位間に直接当てがってその長さを示すことがで
きる伸縮自在な物指しに関する。
【0002】
【従来の技術】建築工事等の工事や該工事の監理を請け
負った者が、依頼人に対してもしくは所轄部署に対し
て、工事の済んだ建築物等の所定の2つ部位間の長さが
設計値を満足しているかどうか実際に測定して調べた結
果を報告する際に、単に測定結果の数値記録に留まらず
該2つの部位間に直接物指しを当てがってその長さが該
物指し上で直接示されている写真も証拠として添えて提
出することがよく行われている。従来そのような用途の
伸縮自在の物指しとして図8に示した伸縮物指しが用い
られていた。この従来の伸縮物指し100は、鞘状の長
尺袋板101と、該長尺袋板101の中にスライド可能
に挿入されて該長尺袋板101の一方の端から長手方向
に伸縮可能に突出する長尺平板102とを備えていた。
そして上記長尺袋板101の表面及び裏面には、伸縮物
指し100の一端をなす側の端から上記長尺平板102
が伸縮可能に突出する側の端に向けて長手方向に長さ目
盛りが設けられていてそれ自体を短い物指しとして利用
するようにされていた。そして上記長尺平板102の表
面及び裏面には上記伸縮可能に突出した先の端から上記
長尺袋板101に挿入された側の端に向けて、該長尺袋
板101の上記長尺平板102が突出する側の端におけ
る長さ目盛りの読みから始まって連続する長さ目盛りが
逆方向に設けられていた。つまり伸縮自在な物指し10
0の全長は常に上記長尺平板102に付された長さ目盛
りの、上記長尺袋板101の上記長尺平板102が突出
する側の端の位置103における読みでもって表される
構造になっていた。これを例えば建築物の2本の柱の間
の長さを示すのに用いるときには、上記長尺平板102
をスライドさせて伸縮物指し100の全長を上記2つの
柱間に丁度収まる長さに調節して該柱間に当てがい、こ
の状態の伸縮物指し100の全体を目盛りが印刷されて
いる表面もしくは裏面の側から写真に撮って残してい
た。このため写真中の物指し自体の長さを写真中で読み
取って所定部位間の長さを確認しようとする者とって、
次の如き不満があった。即ち、せっかく測定すべき所
定部位間の長さに一致する長さに調節された伸縮物指し
100の長さを示すのに、いわば直列に置いた2つの物
指し、即ち長尺袋板101と長尺平板102の長さの和
としての、上記両物指しの接し合う点103での上記長
尺平板102上の目盛りの読みで以て表すと言う原理的
に複雑ないわば間接表示方式となっている。従って写真
上で長さの正確な実証がなされていることを確認するに
は、伸縮物指し100の中央域の読み取り部の目盛りに
注目するほか、両端における目盛りの打ち方についても
注目する必要があり、煩わしさが伴うこと。読み取り
を行う際に、たまたま長尺袋板101側の目盛りが順方
向(左から右へ向かう方向又は下から上へ向かう方向)
の目盛りになっているときには、読み取り易い順方向目
盛りとなっている長尺袋板101の目盛りの方に気を取
られ易く、写真上で瞬時にして読み取り確認がされ難い
こと。上記読み取り点103は、2方向からの長さ目
盛りのぶつかり合うの点であって2つの目盛りが重なっ
て見えたりもしくはあたかも連続する目盛りが形成され
ているように見えたりして正確な読み取り点を写真上で
速やかに認識し難いこと。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
従来の伸縮物指しにおける不満を解消して、写真上で伸
縮物指し自体の長さが抵抗感なく又迷いを生じることな
く速やかに物指し上の目盛りから読み取ることができる
新規な伸縮物指しの提供である。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決する請求項1記載の発明の伸縮物指しは、表面に
長手方向の一端から他端にかけて長さ目盛りが設けられ
た外側長尺板と、長手方向の一端側が上記外側長尺板に
対して裏面側で重ね合わせ状に且つスライド可能に取り
付けられて長手方向の他端側が該外側長尺板の上記他端
から伸縮可能に突出する内側長尺板と、表面に設けられ
た長さ目盛りが上記外側長尺板の長さ目盛に連続する長
さ目盛りを形成するようになして一端側が該外側長尺板
に固定され残余の部分は上記内側長尺板の突出する上記
他端側の表面に沿って延在するようにした可撓性の帯状
スケールとを備え、しかして上記帯状スケールの延在す
る先側を該内側長尺板の突出する上記他端側の端面に沿
って折り返し状に該内側長尺板の裏側に回して保持する
ことにより上記外側長尺板の上記一端から上記内側長尺
板の突出する上記他端側の端までの伸縮する長さに相当
する長さの伸縮する物指しを供することを特徴とする。
【0005】この請求項1に記載の発明の伸縮物指し
は、常に該伸縮物指しの伸縮する長さに相当する長さ
の、一端から始まって他端に至るまで一様且つ一定方向
に目盛られた長さ目盛りを備える伸縮する物指しを得る
ことができる。従って、この伸縮物指しの全長を長さが
測定されるべき2つの部位間の距離に一致するように調
節した上でこれを該2つの部位間に直接当てがって写真
を撮った場合には、該2つの部位間の長さが、一端から
始まって他端までにわたり一様且つ一定方向に目盛られ
た長さ目盛りを備えた物指し自体の長さで示されるよう
になるので、上記2つの部位間の長さが所定の値になっ
ていることを誰にでも何の抵抗感もなく又迷いを生じる
ことなく速やかに読み取ることができる。又、この伸縮
物指しは、所定地点で地面等に垂直に立てて該所定地点
の高さレベルの測量のために使用することもできるが、
その際に必要とする高さよりも若干高くなる必要最小限
の長さに伸縮調節して用いることにより、該所定地点の
より高いところに木や電線等が覆っていてもそれらが障
害物にならないで済ませ得る利点を有する。なお、この
発明の伸縮物指しで上記帯状スケールの延在する先側を
該内側長尺板の突出する側の端面に沿って折り返し状に
該内側長尺板の裏側に回して保持するのは、測定者自身
が所定の長さに調節済みの伸縮物指しの上記帯状スケー
ルの先側を該内側長尺板の突出する側の端面に沿って折
り返し状に該内側長尺板の裏側に回すとともに該裏側に
回した帯状スケールの部分を手で持って適当な張力で引
っ張った状態に保持しながら写真撮影するようにすれば
よい。しかしながらこれを例えば後述する請求項2に記
載する発明の伸縮物指の場合のように、適当に引っ張っ
た状態の上記帯状スケールを上記内側長尺板の伸縮量に
応じた量で自動的に過不足なく該内側長尺板の裏側から
表面側に繰り出しもしくは該表面側から該裏側に繰り入
れるようにする手段を上記伸縮物指し自体に設けておく
こともできる。なお、本発明の伸縮物指しに関して、そ
の帯状スケールを引っ張り状態乃至は引っ張った状態に
保持すると言うときは、該帯状スケールを該伸縮物指し
の表面に沿って弛むことなく正常なスケールとしての機
能を果たすのに充分な状態に維持して置くことを意味す
る。
【0006】請求項2記載の発明の伸縮物指しは、請求
項1記載の伸縮物差しにおいて、上記内側長尺板の突出
する上記他端側の端面に沿って折り返し状に該内側長尺
板の裏側に回された上記帯状スケールの先側の部分を、
該内側長尺板の突出する上記他端側の伸縮量に応じた量
で該内側長尺板の裏側から表面側に繰り出しもしくは該
表面側から該裏側に繰り入れるようにするための手段を
備えることを特徴とする。
【0007】この請求項2に記載の発明の伸縮物指し
は、引っ張り状態に保持された上記帯状スケールを上記
内側長尺板の伸縮量に応じた量で過不足なく繰り出しも
しくは繰り入れる手段を設けるので手間が掛からない。
この手段としては、後述する請求項3に記載する発明の
伸縮物指しの場合の手段を有利に採用できるが、その他
の手段も採用することができる。例えば、上記内側長尺
板の裏側に回した帯状スケールの端に該帯状スケールに
対してほぼ一定の引っ張り力を与えるための長いゴム紐
の一端を取り付け、このゴム紐を該内側長尺板の裏側か
ら上記外側長尺板の裏側にかけて引張り、更にその先側
の長い部分を該外側長尺板の裏面上において該外側長尺
板の長手方向全長にわたる距離を滑車(該外側長尺板に
固定して設けた軸に回動自由に取り付けた滑車)を介し
て反復折り返し状にして巻回し、その巻回した先の該ゴ
ム紐の他端を該外側長尺板に固定し、しかして該長いゴ
ム紐が上記内側長尺板の伸縮によらずほぼ一定の所定の
張力を維持して上記帯状スケールの端と上記外側長尺板
との間に張設されるようにすることもできる。この場
合、ほぼ一定の張力が与えられた帯状スケールの上記先
側の部分は上記内側長尺板の伸縮量に応じた量で過不足
なく該内側長尺板の裏側から表面側に繰り出されもしく
は該表面側から該裏側に繰り入れられる。
【0008】請求項3記載の発明の伸縮物指しは、請求
項2記載の伸縮物差しにおいて、上記手段が、上記内側
長尺板の突出する上記他端側とは反対側の端部裏面上に
固定して設けた滑車と、上記帯状スケールの上記内側長
尺板の裏側に回った部分の先端部に一端が取り付けられ
て該内側長尺板の裏側において上記滑車に向けて延びそ
の延びた先側は該滑車に架けられて反転しその反転して
延びた先の他端が上記外側長尺板に対して固定された紐
とを備えることを特徴とする。
【0009】この請求項3に記載の発明の伸縮物指し
は、上記手段を比較的簡単な構造でしかも上記外側長尺
板の裏側において面的かつ厚み的に場所を取らない手段
として得ることができる。なお、この請求項3に記載の
発明の伸縮物指しの上記手段において、上記帯状スケー
ルをその長手方向に引っ張り状態に保持するのに、上記
紐として撓み剛性を有する可撓性ワイアを用い、該可撓
性ワイアを上記滑車等を介して屈曲した状態下で単に引
っ張って固定するだけでこれを果たすようにすることが
可能である。しかしながら必要に応じて上記紐の、例え
ば該帯状スケールの端に取り付けた端の側に、小さなコ
イルばね等のばね性の伸縮部材を別途に介在させること
もできる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一つの実施形態の伸縮物
指しを図1から図6までに示す。なお、図1はこの実施
形態の伸縮物指しの表面側が示された全体正面図であ
り、(イ)は該伸縮物指しをほぼ最大限に近く伸ばした
状態を示しており、(ロ)は中間の状態に伸ばした状態
を示している。図2は上記伸縮物指しの全体側面図であ
り、(イ)は図1の(イ)の状態の側面図であり、
(ロ)は図1の(ロ)状態の側面図である。図3は上記
伸縮物指しの全体背面図であり、(イ)は図1の(イ)
の状態の背面図であり、(ロ)は図1の(ロ)状態の背
面図である。図4は上記伸縮物指しの要部の、部分的に
破断して示した側面図である。図5は同じく上記伸縮物
指しの要部の、部分的に破断して示した背面図である。
図6は図5のA−A断面矢視図である。
【0011】この実施形態の伸縮物指し1は、表面に長
手方向の一端から他端にかけて長さ目盛りが設けらるべ
きここでは軽金属製とした外側長尺板2を備える。この
外側長尺板2は図6に示すように、表面側は平坦面をな
すのに対して裏面側には比較的幅広で浅い長手方向溝3
が形成されているが、全体としては概ね長尺平板状をな
す。そして上記長手方向溝3の両側壁面4、4上には後
述する内側長尺板(8)のスライドを案内するための長
手方向のレール5、5が設けられている。なおここで
は、外側長尺板2の裏面上の幅方向一方側に、同じく幅
方向の一方側をネジ止め等の手段によって取り付けるこ
とにより片持状に且つ着脱可能に固定した裏蓋6を備え
る。上記裏蓋6には後述する取っ手軸(10)を挿通さ
せてこれを長手方向に移動可能とするための長手方向に
長い長孔6aが形成されている。この伸縮物指し1は
又、軽金属製の本体81を有する内側長尺板8を備え
る。この内側長尺板本体81は図6に示すように概ね中
空平板状をなし、その両側面には長手方向に溝9、9を
備えている。そしてその長手方向一端側は、上記外側長
尺板2の裏側の上記長手方向溝3内の上記レール5、5
に上記溝9、9を係合させてスライド可能に取り付けら
れていて、その長手方向他端側が該外側長尺板2の上記
他端から伸縮可能に突出している。又この内側長尺板本
体81の、上記外側長尺板2の上記長手方向溝3内をス
ライドする側の端部裏面には、該内側長尺板本体81の
スライドを操作するための取っ手軸10が突設されてい
て、その先側は上記長孔6aを貫通して上記裏蓋6から
突出している。上記取っ手軸10には後述する可撓性ワ
イア(16)を緩く挿通させるための長手方向の貫通孔
10aが設けられており、又その先側部分の表面には雄
ネジ10bが形成されていて、上記取っ手軸10の摘み
の用と上記外側長尺板2に対する該内側長尺板本体81
の固定の用とを兼ねる摘み兼用袋ナット11が螺合され
ている。又、この内側長尺板本体81の上記外側長尺板
2の他端から突き出した先側の端部には、後述する可撓
性のスケール帯(12)の滑りを容易にするために上記
内側長尺板8の先端面形成部材82が取り付けられてい
る。この先端面形成部材82は、上記内側長尺板本体8
1から更に突き出した位置に長手方向と直交する方向を
向いて配設される軸82bと、これと一体で外径が比較
的小さ目に選ばれた先端面形成用ローラー82aと、上
記軸82bよりも本体81側に控えた位置に該軸82b
と平行に配設される軸82dと、これと一体の案内用ロ
ーラー82cと、上記2つの軸82b,82dを回動自
由に支承する孔を有する側板82e、82eと、上記側
板82e,82eが所定位置に配設されるようこれらを
接合して固定した上で上記内側長尺板本体81の先端部
に嵌め込み固定されるキャップ82fとを備える。この
伸縮物指し1は又、樹脂製で可撓性のスケール帯12を
備え、その表面の幅方向一端側には長手方向一端から始
まって他端側に向けて長さ目盛りが付されている。この
スケール帯12は、上記長手方向の一端を上記外側長尺
板2の長手方向の一端に一致させ且つ又幅方向の該スケ
ール帯12の目盛りが付された側の端を該外側長尺板2
の上記片持ち状に固定された裏蓋6の自由端の向く側の
端と一致させて該外側長尺板2の表面に貼着固定されて
いる。そして上記外側長尺板2の表面に貼着された部分
から先側の部分は上記内側長尺板本体81の表面と平行
に長手方向に延び、その延びた先側は該内側長尺板8の
先端面、即ちここでは上記先端面形成部材82の先端面
形成用ローラー82aの面に沿って折り返し状に該内側
長尺板8の裏側に回された後、適当な大きさの張力で引
っ張られた状態に保持することにより、このスケール帯
12は、図1(イ)もしくは(ロ)に示したように、上
記外側長尺板2の上記一端から上記内側長尺板8の上記
先端(上記先端面形成部材82の先端)までの伸縮する
長さに相当する長さの伸縮する物指しを供する。この伸
縮物指し1は又、引っ張った状態に保持された上記可撓
性のスケール帯12を上記内側長尺板8の伸縮量に応じ
量で該内側長尺板8の裏側から表面側に繰り出しもしく
は該表面側から該裏側に繰り入れるための手段を備えて
いる。この手段はここでは、上記内側長尺板本体81の
上記外側長尺板2の上記長手方向溝3内をスライドする
側の端部裏面上に一体状に固定して設けた軸13に回転
自由に取り付けられた滑車14と、上記スケール帯12
の上記ローラー81aの表面に沿って折り返し状に該内
側長尺板8の裏側に回った部分の端部に一端が取り付け
られて該内側長尺板8の裏側において長手方向を上記滑
車14に向けて貫通孔10aを挿通して延びその延びた
先側で該滑車14に架けられて反転しその反転して延び
た先側の他端が上記外側長尺板2に対して固定された鋼
のより線からなる可撓性ワイア16とを備える。より詳
細には上記スケール帯12の上記端部を金属の長板17
を添えて補強した後該金属の長板17の中央部に、U字
形状になした可撓性で且つ撓み剛性を呈する鋼のより線
の両端を固定して予め引っ掛け部18を形成しておき、
しかる後に該引っ掛け部18に上記可撓性ワイア16の
上記一端を引っ掛けるようにして取り付けていて、上記
引っ掛け部18がここではばね性の長手方向伸縮部材と
しての機能を果すようにしてある。又上記可撓性ワイア
16の上記他端の固定は、ここでは上記裏蓋6に一体状
に固定して設けられた止め軸15を介して行われてい
る。
【0012】この実施形態の伸縮物指し1は、建築物等
の任意の2つの部位間の長さを示すために、上記内側長
尺板8の摘み兼用ナット11による上記外側長尺板2に
対する締め付け固定を解いた後、この伸縮物指し1の全
長が上記2つの部位間の距離に一致するように上記摘み
兼用ナット11を持って上記内側長尺板8を該外側長尺
板8に対してスライドさせることによって伸縮調製する
とき、該内側長尺板8の該外側長尺板2に対する相対的
伸ばし量もしくは縮め量だけ上記滑車14の軸13の位
置も該外側長尺板2に対して伸びもしくは縮むが、その
際可撓性ワイア16の上記スケール帯12の端部に取り
付けられた一端側は該スケール帯12の端部の動きに応
じて過不足なく上記伸び量の2倍の量だけ繰り出され、
もしくは上記可撓性ワイア16の上記一端側は上記スケ
ール帯12の端部を過不足なく上記縮み量の2倍の量だ
け繰り入れるので、上記スケール帯12は上記ローラー
82aを回転させながら常に一定張力が加えられた状態
を保持して上記内側長尺板8の裏側から表面側へ繰り出
されもしくは表面側から裏側に繰り入れられ、その結果
上記スケール帯12は伸縮される物指し1の表面側にお
いて伸縮調整された物指しの全長に等しい長さの、一端
から始まって他端にまで至って一様且つ一定方向に長さ
目盛りが付された物指しを提供する。
【0013】なお、この伸縮物指し1の目盛りが付され
た表面の先端側は上記ローラー82aの表面に沿って形
成されるので、該表面に垂直な方向からこれを見たとき
に該ローラー82aの先側の半径分だけスケール帯12
の目盛りが傾斜して現れて測定誤差が生じ得ることにな
る。しかしながらこのローラー82aの外径を例えば8
mm程度に小さくすることで、この測定誤差(常に大き
い目に測定され得る誤差)を充分に1mm以内の、実際
上問題にならない程度に小さく抑えることができる。
【0014】なお又、上記実施形態の伸縮物指し1にお
いては、本発明に従う可撓性の帯状スケールは、上記ス
ケール帯12を用いその一端側を上記外側長尺板2の表
面に貼着しその残り部分を内側長尺板8の表面に沿って
延在するようにしたが、これを上記外側長尺板8の表面
には別途に長さ目盛りを設け、一方改めて準備したスケ
ール帯の一端側を、上記外側長尺板2とこれにスライド
可能に取り付けられた内側長尺板8との間の隙間C(図
6)を形成する該外側長尺板2の裏面に貼着し残余の長
い部分を上記内側長尺板本体81の表面にほぼ接する状
態で長手方向に延在させるようにし、しかしてそのスケ
ール帯の表面に上記外側長尺板8の表面に設けた長さ目
盛りに連続する長さ目盛りを設けるようにすることもで
きる。
【0015】本発明の伸縮物指しの別の実施形態を図7
に示す。図7はこの別の伸縮物指しの要部、即ち本発明
の内側長尺板のための、前記した先端面形成部材82と
は別の先端面形成部材が取り付けられた部分を、一部破
断して示した側面図である。なお、先に記載した実施形
態の伸縮物指し1を示す図1から図6までにおいて用い
た符号と同一符号を付した部分は、先の実施形態の伸縮
物指し1の該当する部分と同一の機能部分であるので説
明は省略する。
【0016】この別の実施形態の伸縮物指し20の内側
長尺板本体81の先端部に嵌め込み固定された先端面形
成部材83は、上記内側長尺板本体81から更に突き出
した位置に長手方向と直交する方向を向いて配設される
回転軸83bと、これと一体で断面形状が角部に小さな
丸みが付けられた全体としてはほぼ正方形をなす先端面
形成用ローラー83aと、上記回転軸83bよりも本体
81側に控えた位置に該回転軸83bと平行に配設され
る回転軸83dと、これと一体の案内用ローラー83c
と、上記2つの回転軸83b,83dを回動自由に支承
する孔を有する側板83e、83eと、上記側板83
e,83eが所定位置に配設されるようこれらを接合し
て固定した上で上記内側長尺板本体81の先端部に嵌め
込み固定されるキャップ83fとを備える。このように
先端面形成用ローラー83aの断面形状をほぼ正方形と
したことにより、物指しとして使用するときに上記ロー
ラー83aの最先端側にくる外面が図7に示したように
長手方向と直交する面となるように、該ローラー83a
を必要に応じて手で操作して回動調節することができ
る。このようにすることで上記スケール帯12が形成す
る物指しの先端側においてより正確な目盛り表示をさせ
ることができる。なお、上記別の実施形態の物指し20
において、上記スケール帯12の張力をより一定に保つ
ようにするために必要に応じて、上記ワイアの途中に小
さなコイルばね等のばね性伸縮部材を差し挟んでおくこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態の伸縮物指しの表面側
を示す全体正面図であり、(イ)は該伸縮物指しをほぼ
最大限に近く伸ばした状態を示し、(ロ)は中間の状態
に伸ばした状態を示している。
【図2】上記実施形態の伸縮物指しの全体側面図であ
り、(イ)は図1の(イ)の状態の側面図であり、
(ロ)は図1の(ロ)状態の側面図である。
【図3】上記実施形態の伸縮物指しの全体背面図であ
り、(イ)は図1の(イ)の状態の背面図であり、
(ロ)は図1の(ロ)の状態の背面図である。
【図4】上記伸縮物指しの要部の、部分的に破断して示
した側面図である。
【図5】同じく上記伸縮物指しの要部の、部分的に破断
して示した背面図である。
【図6】図5のA−A断面矢視図である。
【図7】別の実施形態の伸縮物指しの要部を、一部破断
して示した側面図である。
【図8】従来の伸縮物指しの全体正面図である。
【符号の説明】
1…伸縮物指し、2…外側長尺板、8…内側長尺板、1
2…可撓性の帯状スケール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に長手方向の一端から他端にかけて
    長さ目盛りが設けられた外側長尺板と、長手方向の一端
    側が上記外側長尺板に対して裏面側で重ね合わせ状に且
    つスライド可能に取り付けられて長手方向の他端側が該
    外側長尺板の上記他端から伸縮可能に突出する内側長尺
    板と、表面に設けられた長さ目盛りが上記外側長尺板の
    長さ目盛に連続する長さ目盛りを形成するようになして
    一端側が該外側長尺板に固定され残余の部分は上記内側
    長尺板の突出する上記他端側の表面に沿って延在するよ
    うにした可撓性の帯状スケールとを備え、しかして上記
    帯状スケールの延在する先側を該内側長尺板の突出する
    上記他端側の端面に沿って折り返し状に該内側長尺板の
    裏側に回して保持することにより上記外側長尺板の上記
    一端から上記内側長尺板の突出する上記他端側の端まで
    の伸縮する長さに相当する長さの伸縮する物指しを供す
    ることを特徴とする伸縮物指し。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の伸縮物差しにおいて、上
    記内側長尺板の突出する上記他端側の端面に沿って折り
    返し状に該内側長尺板の裏側に回された上記帯状スケー
    ルの先側の部分を、該内側長尺板の突出する上記他端側
    の伸縮量に応じた量で該内側長尺板の裏側から表面側に
    繰り出しもしくは該表面側から該裏側に繰り入れるよう
    にするための手段を備えることを特徴とする伸縮物指
    し。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の伸縮物差しにおいて、上
    記手段が、上記内側長尺板の突出する上記他端側とは反
    対側の端部裏面上に固定して設けた滑車と、上記帯状ス
    ケールの上記内側長尺板の裏側に回った部分の先端部に
    一端が取り付けられて該内側長尺板の裏側において上記
    滑車に向けて延びその延びた先側は該滑車に架けられて
    反転しその反転して延びた先の他端が上記外側長尺板に
    対して固定された紐とを備えることを特徴とする伸縮物
    指し。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002116001A (ja) * 2000-10-11 2002-04-19 Fujio Takayoshi 伸縮式内寸測定物差し
JP2002213901A (ja) * 2001-01-11 2002-07-31 Fujio Takayoshi 伸縮式内寸測定物差し

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