JPH1046827A - ジャッキ装置における位置保持装置 - Google Patents

ジャッキ装置における位置保持装置

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JPH1046827A
JPH1046827A JP10526597A JP10526597A JPH1046827A JP H1046827 A JPH1046827 A JP H1046827A JP 10526597 A JP10526597 A JP 10526597A JP 10526597 A JP10526597 A JP 10526597A JP H1046827 A JPH1046827 A JP H1046827A
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jack
divided
wire
roof
devices
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JP10526597A
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Shuji Takase
州治 高瀬
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根部の先行組み上げ、押し上げ後に外壁材
の組み付けを行う施工方法を、デッカー車を不要にして
行う。 【解決手段】 屋根部押し上げ用のジャッキ装置1、1a
…及び水平方向位置保持用のワイヤー緊張装置を設置
し、そのワイヤーを屋根部に弛みの無い状態で取付け、
ジャッキ装置1、1a…で屋根部を押し上げることに伴っ
てワイヤーが繰り出される様にして、ジャッキアップ及
び倒壊防止を別々の装置、作用で、且つ複数個所で分担
して行うことで、個々の装置を小型化する。又、複数設
置で小型化したジャッキアップ装置において、屋根部の
必要上昇量を分割した分割支柱をジャッキテーブル上に
載置自在と成し、上昇させた分割支柱をその位置で一時
的に保持し、複数の分割支柱を上下方向に追加設定、連
結自在と成すことによって、個々のジャッキアップ装置
を更に分割小型化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート基礎
上で建屋の屋根部を組上げ、この屋根部をジャッキ装置
で押し上げた後、コンクリート基礎と屋根部の間の空間
に壁軸組や外壁材などを組み付ける建方工法に使用され
るジャッキ装置における位置保持装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄骨構造住宅、木造住宅、PCコ
ンクリート住宅、プレハブ住宅などの施工方法として、
構築したコンクリート基礎上に、1階部の床材、外壁
材、2階部の床材、外壁材、天井、屋根などを下方から
順次上方に組み立てるのに際し、デッカー車(トラック
クレーン)で建築資材を吊り上げながら建屋をコンクリ
ート基礎上に組み建てる施工方法が行われていた。
【0003】しかしながら、住宅密集地や進入道路が狭
い場所ではデッカー車を使用した上記工法が行えず、即
ち、建築地の隣接道路の道幅に対してデッカー車は安定
作業のために、台車の側方に設けたアウトリガーを側方
に張り出しながら地上に着地させることにより、道路を
占拠して交通障害を発生したり、道幅の狭い生活道路の
奥方位置への建築時には、生活道路にデッカー車が入れ
ず、デッカー車を使用した上記建方工法を採用出来なか
った。
【0004】又、デッカー車はレンタル使用が一般的で
あり、常置場所と建築現場は通常離間しており、1日の
デッカー車の使用形態としては、常置場所と建築現場の
往復移動が建築現場での使用時以外にも必要であり、レ
ンタル料が高価なデッカー車を効率的に使用出来ず、コ
ストアップの原因となっていたり、デッカー車のオペレ
ーターと建築作業者である大工は別々であるために、オ
ペレーターと大工の日程調整が必要となる欠点を有して
いた。
【0005】又、コンクリート基礎上から順次、上方へ
建築を行う場合には、建築作業場所が順次高所となり、
危険であると共に高所建築作業が嫌われ人手不足に繋が
り、且つ雨天時に作業が出来ない欠点を有していた。
【0006】そこで、コンクリート基礎上で建屋の屋根
部から組み付け、仕上げた部分から建築用ジャッキ装置
で順次ジャッキアップする工法が一部で採用される様に
なってきた。
【0007】しかしながら、かかるジャッキアップ工法
にも弱点があり、例えば、建築用ジャッキ装置が大型且
つ相当な重量を有しているために、デッカー車の進入が
不可能な建築地では、デッカー車で行う建築用ジャッキ
アップ装置の設置が不可能となっていた。
【0008】又、屋根部等のジャッキアップを行う時、
コンクリート基礎と床梁又は小屋梁との間では、ジャッ
キアップ装置だけが介在した状態であるため、強風時そ
の他のアクシデント時に建屋が倒壊する危険性があり、
かかる目的で設置される倒壊防止装置もジャッキアップ
装置と同様に大型な装置となり、或いは倒壊防止作用を
兼備するジャッキアップ装置は非常に大型重厚な装置と
なり、ジャッキアップ工法は全面的な採用には到ってい
ないのが現状である。
【0009】又、ジャッキアップ装置及び倒壊防止装置
は大型であり、且つ、建屋の完成後に建屋の内部に存在
するために、その撤去作業が非常に困難である欠点を有
していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ジャッキア
ップ装置及び倒壊防止装置の採用、及びこれらの作用分
担化、小型化、分割化により、屋根部の先行組み上げ、
押し上げ後に外壁材の組み付けを行う施工方法を、デッ
カー車を不要にして大工だけで建築を可能にすると共
に、安全に建屋の構築を行うことが出来る様にした建方
工法に使用されるジャッキ装置における位置保持装置を
提供せんとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来技術
に基づく、ジャッキアップ装置及び倒壊防止装置は大型
な装置で、依然としてデッカー車を必要とする課題に鑑
み、地面上等に屋根部押し上げ用のジャッキ装置及び屋
根部の水平方向位置保持用のワイヤー緊張装置を夫々複
数設置し、ワイヤー緊張装置のワイヤーを屋根部にワイ
ヤーが弛みの無い状態で取付け、ジャッキ装置で屋根部
を押し上げると共に、屋根部の上昇に伴ってワイヤーが
繰り出される様にすることによって、ジャッキアップ及
び倒壊防止を別々の装置、作用で、且つ複数個所で分担
して行うことで、個々のジャッキアップ装置及び倒壊防
止装置を小型化する。
【0012】そして、複数設置で小型化したジャッキア
ップ装置において、上下動するジャッキテーブル上に設
けた台座上に嵌合突部を設けると共に、屋根部の必要上
昇量を分割した分割支柱を台座上の嵌合突部に載置自在
と成し、且つ上昇させた分割支柱を上方で位置保持し、
複数の分割支柱を上下方向に追加設定、連結自在と成す
ことによって、個々のジャッキアップ装置を更に分割小
型化する様にして、上記課題を解決せんとしたものであ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図面に基
づいて説明すると、建方工法に使用する装置は、図1、
2、3に示す様に、天井を含む屋根部Aを垂直方向に押
し上げる複数のジャッキ装置1、1a…、上昇される屋根
部Aの水平方向の倒壊を防止する複数のワイヤー緊張装
置2、2a…、及び屋根部Aの均等上昇を検出し、複数の
ジャッキ装置1、1a…の作動を制御する複数の高さ検出
装置3、3a…で構成している。
【0014】そして、上記ジャッキ装置1、1a…、ワイ
ヤー緊張装置2、2a…及び高さ検出装置3、3a…を使用
した建方工法の概略においては、図2に示す様に、地面
GL上に構築したコンクリート基礎Bの突出基礎C上で
建屋Dの屋根部Aを先行して組上げ、地面GL上又はコ
ンクリート基礎B上に設置した夫々複数のジャッキ装置
1、1a…、ワイヤー緊張装置2、2a…及び高さ検出装置
3、3a…の上端、先端等を屋根部Aの所定個所に装着し
ている。
【0015】そして、図3に示す様に、ジャッキ装置
1、1a…で屋根部Aの複数個所を下方から支承して、総
スパンTSPの高さ分を垂直上方方向に押し上げ、ワイ
ヤー緊張装置2、2a…で屋根部Aの複数個所を水平方向
に引張保持し、又高さ検出装置3、3a…で屋根部Aの複
数個所の押し上げ高さを検出して、ジャッキ装置1、1a
…、ワイヤー緊張装置2、2a…及び高さ検出装置3、3a
…の協働で屋根部Aを略均等に上昇させ、コンクリート
基礎Bの突出基礎Cと屋根部Aの間に柱を含む外壁材E
を組み付けて施工する。
【0016】尚、図2、3に示す様に、突出基礎Cと屋
根部Aの間には地組台Fを設置しているが、かかる地組
台Fは特に必要でなく、又屋根部Aは外壁材Eを介して
突出基礎Cの上方に構築する実施例を示しているが、コ
ンクリート基礎B上に外壁材Eを介して屋根部Aを設置
しても勿論良い。
【0017】又、地面GL上に構築するコンクリート基
礎B及び突出基礎Cとしては、例えば、べた基礎(総基
礎)、布基礎、独立基礎、捨てコンクリート等を含み、
一部は地面GL中に、地面GL上で平面的に、或いは地
面GL上で上方突出状と成している。
【0018】又、ジャッキ装置1、1a…、ワイヤー緊張
装置2、2a…及び高さ検出装置3、3a…の設置場所とし
ては、地面GL上であったり、コンクリート基礎B上、
即ち、べた基礎のスラブ上であり、又地組台Fの設置場
所としては、梁(壁状のものを含む)、布石、これらの
上部に設けた土台、地面GLから若干上方突出させた柱
であるが、コンクリート基礎B上に直接設置しても良
い。
【0019】又、コンクリート基礎B及び突出基礎C又
は屋根部Aに対するジャッキ装置1、1a…、ワイヤー緊
張装置2、2a…及び高さ検出装置3、3a…の設置場所と
しては、図1に示す様に、1部屋の屋根部Aに対して4
偶4個所、8個所を夫々設置し、通常、建屋Dは複数の
部屋を有するので、図4に示す様に、部屋数に対応して
ジャッキ装置1、1a…、ワイヤー緊張装置2、2a…及び
高さ検出装置3、3a…(図示せず)の総数も増加させ
る。
【0020】又、ジャッキ装置1、1a…の上下端の設
置、固定例としては、下方のコンクリート基礎B及び突
出基礎Cに関しては、例えば45度傾斜させて固定され
た火打土台(図示せず)を活用したり、上方の屋根部A
に関しては、図2、3、5等に示す様に、下方の火打土
台と同様状態に固定された上方の火打梁Hを活用する。
【0021】以下、建方工法に使用する機材について順
次説明すると、図5、6、7の全体図に示す様に、屋根
部Aを複数個所で支承して垂直上方方向に押し上げるジ
ャッキ装置1、1a…にあっては、モーターベース10上に
作動部11の運転で上下駆動されるジャッキテーブル12
を、火打土台(火打梁H)の方向(以下、内側方向又は
内方側と称する)に向けて上下動自在に設置すると共
に、モーターベース10上に主柱13、13a …を介してガイ
ド固定テーブル14を上方に水平設置している。
【0022】詳細には、図11、12、13に示す様
に、地面GL又はコンクリート基礎B上に原ベース板15
を水平敷設し、該原ベース板15上で高さ調整自在なロー
タリーアジャスター16、16a …を介して、突出基礎Cの
角部内方側で45度方向、即ち、火打土台(火打梁H)
の直交方向に、所定間隔を設けたL字状の2本のベース
梁17、17a を高さ調整自在に設置している。
【0023】そして、2本のベース梁17、17a 間で、そ
の直交方向に所定間隔を有したL字状の2本の第2ベー
ス梁18、18a を固定すると共に、該2本の第2ベース梁
18、18a 間にベース板19を固定し、第2ベース梁18、18
a 及びベース板19上に敷設した当板20を介在してジャッ
キテーブル12用の作動部11を上下方向に設置している。
【0024】又、2本のベース梁17、17a 上に所定間隔
を有した中空角柱状の主柱13、13a…を上下方向に夫々
固設し、又図6、11、12、13、19、21に示す
様に、突出基礎Cの角部側の2本の主柱13、13a …に、
その対向内側方向にジャッキテーブル12用のガイドレー
ル21、21a を上下方向に夫々固設している。
【0025】図11、12、13に示す様に、22はベー
ス板19の当板20上に設置した作動部11における軸駆動部
であり、該軸駆動部22の側方にウォーム減速機23を介し
て正逆回転する主モーター24を連結し、又図14に示す
様に、軸駆動部22の中央部に正逆回転自在な円筒状の駆
動筒25を設置すると共に、該駆動筒25内にキー26を介し
てジャッキテーブル12を上下動させる送りネジ27を上下
方向に回転自在に設置している。
【0026】又、図15、16、17、18に示す様
に、30、30a は主柱13、13a …の上端に固定したガイド
固定テーブル14における一対の角柱状の天井梁であり、
該天井梁30、30a は下方のベース梁17、17a と同様の配
置と成すと共に、該ベース梁17、17a より内側方向の先
端部を短く形成し、又天井梁30、30a の間にL字状の第
2天井梁31、31a を設けると共に、該第2天井梁31、31
a 上に天井ベース板32を跨設している。
【0027】そして、上記天井ベース板32の中央部に貫
設した貫通孔33に、上記した様に作動部11で駆動されジ
ャッキテーブル12を上下動させる送りネジ27の上端を挿
通突出させ、天井ベース板32上に設けた軸受34で送りネ
ジ27の上端を回転自在に支持している。
【0028】次に、モーターベース10その他の部材で支
持されたガイドレール21、21a 及び送りネジ27により上
下動するジャッキテーブル12について説明すると、図
5、6、7の全体図、及び図19、20、21の部分図
に示す様に、上下方向の主柱13、13a …に取付けたガイ
ドレール21、21a に嵌合するジャッキテーブル12のリニ
アガイド40、40a …を設けた、鉛直方向のガイド板41の
内外方両側に水平方向の第1、2テーブル42、43を夫々
取付けている。
【0029】そして、図24に示す様に、ジャッキテー
ブル12の内方側の第1テーブル42の所定個所に貫設した
ネジ軸挿通孔44内に送りネジ27を挿通しており、詳細に
は、送りネジ27の周囲で第1テーブル42に取付けた支持
部材45、45a で支持される、上面に樹脂層46を有した保
持体47を、第1テーブル42の下面に取付けると共に、保
持体47の下面に軸受基板48を設置し、該軸受基板48の上
部に送りナット49を設けて送りネジ27と螺合させ、送り
ネジ27の回転により、送りナット49を介してジャッキテ
ーブル12が上下動する様に成している。
【0030】又、図19乃至図23に示す様に、ジャッ
キテーブル12の外方側の第2テーブル43の上面に略三角
形状の回転テーブル50を回転自在に設置し、又第2テー
ブル43の所定個所に軸受51を設置すると共に、回転テー
ブル50及び軸受51に回転自在に回転軸52を挿通し、且つ
回転テーブル50下面側に設けた位置決め凹部に、第2テ
ーブル43に設けたプランジャーを嵌合自在と成した位置
決め手段53を設けて、第2テーブル43上で回転テーブル
50を回転及び位置固定自在と成している。
【0031】又、第2テーブル43上の所定個所(図面上
では3個所)に、台座54、54a …を上方突出状態で設け
ると共に、該台座54、54a …の上端に短い高さH1の嵌
合突部55、55a …を夫々突設し、台座54、54a …及び嵌
合突部55、55a …上に、後述する押し上げ支柱60の下端
を載置自在と成している。
【0032】次に、ジャッキテーブル12上に載置され、
上端に屋根部Aを固定し、ジャッキテーブル12の上昇に
応じて屋根部Aを押し上げ上昇する押し上げ支柱60につ
いて説明すると、図3に示す様に、押し上げ支柱60は、
屋根部Aの全体上昇量(総スパンTSP)を分割した分
割上昇量(スパンSP)に相当する複数の平面三角形状
の分割支柱61、61a …を、その最下端側から上方向に押
し上げる様にして、順次積み上げるものと成している。
【0033】図5、6、7に示す様に、上記分割支柱6
1、61a …の上下方向には3本の夫々円筒状の支持柱6
2、62a …を設定すると共に、該支持柱62、62a …間に
固定棒63、63a …を上下適宜間隔で水平に取付けてい
る。
【0034】又、図10に示す様に、夫々の円筒状の支
持柱62、62a …の下端部を、ジャッキテーブル12におけ
る台座54、54a …上の嵌合突部55、55a …に嵌入自在と
成す嵌合凹部64、64a …と成している。
【0035】又、図5、6、7に示す様に、最上方に位
置される分割支柱61z にあっては、支持柱62、62a …の
上端に載置ベース65を設け、又最上方のものを除く分割
支柱61、61a …にあっては、図10に示す様に、支持柱
62、62a …の上端に、ジャッキテーブル12における台座
54、54a …上の嵌合突部55、55a …と高さ相違の同形状
の嵌合突部66、66a …を設けている。
【0036】又、支持柱62、62a …の下端部に設定した
嵌合凹部64、64a …は、ジャッキテーブル12における嵌
合突部55、55a …に嵌入自在であると共に、支持柱62、
62a…の上端に設けた嵌合突部66、66a …にも勿論、嵌
入自在と成しており、上下に位置する分割支柱61、61a
…の支持柱62、62a …相互を上下方向に連結自在と成し
ている。
【0037】又、ジャッキテーブル12における台座54、
54a …上端の嵌合突部55、55a …、及び分割支柱61、61
a …における支持柱62、62a …上端の嵌合突部66、66a
…の高さ寸法の設定において、図10に示す様に、ジャ
ッキ装置1、1a…におけるジャッキテーブル12の上下ス
トロークSは、横から分割支柱61、61a …を追加設定す
るために、分割支柱61、61a …のスパンSP及び嵌合突
部55、55a …の高さH1を合計したもの以上と成す必要
がある。
【0038】更に、ジャッキテーブル12と上方に押し上
げられた分割支柱61、61a …の間に、継ぎ足す分割支柱
61、61a …を組み込む時に、それらの連結状態を確保す
る必要から、ジャッキテーブル12の嵌合突部55、55a …
の高さH1と分割支柱61、61a …の嵌合突部66、66a …
の高さH2の高さを変えていると共に、前述したジャッ
キテーブル12における第2テーブル43の回転、即ち、分
割支柱61、61a …直下に対するジャッキテーブル12の台
座54、54a …の退避状態設定を自在と成している。
【0039】又、図5、6、7、15、18に示す様
に、分割支柱61、61a …の下方部で支持柱62、62a …間
に、補強板67、67a …と共に位置保持バー68、68a …を
取付け、又分割支柱61、61a …の下端はジャッキテーブ
ル12上に載置されると共に、分割支柱61、61a …の上端
は第2天井梁31、31a …の空間69内に挿通載置し、支持
柱62、62a …上端に設けた載置ベース65上に着脱自在な
ブラケット70を介して屋根部Aの火打梁Hを固定してい
る。
【0040】又、図15乃至18に示す様に、80、80a
…はガイド固定テーブル14上で、分割支柱61、61a …が
挿通配置される空間69に指向させて設けた案内部であ
り、該案内部80、80a …は、ガイド固定テーブル14上に
固定した取付座81、81a …に分割支柱61、61a …の支持
柱62、62a …の外周面に適合する案内面を有する案内ロ
ーラー82、82a …を回動自在に取付けて構成し、上下動
する分割支柱61、61a …の姿勢を保持している。
【0041】又、案内部80、80a …の側方にはストッパ
ー83、83a …を設けており、該ストッパー83、83a …は
図面に示す様な揺動式のものが使用され、即ち、ガイド
固定テーブル14に設けた取付座84、84a …に回転軸85、
85a …を取付け、該回転軸85、85a …の両端に一対のス
トッパー腕86、86a …を空間69方向に取付け、該ストッ
パー腕86、86a …の先端上面に設けた受座87、87a …で
分割支柱61、61a …の位置保持バー68、68a …を受承す
る様に成している。
【0042】尚、ガイド固定テーブル14とストッパー腕
86、86a …の間にはストッパー腕86、86a …を下方に引
張するスプリング88を介在させて、ストッパー腕86、86
a …を下方に付勢しているが、ストッパー腕86、86a …
の自重で下方に揺動させる様にしても良い。
【0043】かかる構成とすることにより、図8(ロ)、
(ハ)、図10(a)、(b)に示す様に、分割支柱61、61
a …の上昇(総ストロークTS)に応じて、ストッパー
腕86、86a …は分割支柱61、61a …の固定棒63、63a …
又は位置保持バー68、68a …で押し上げられて上昇揺動
し、位置保持バー68、68a …等の通過により、スプリン
グ88の作用でストッパー腕86、86a …は降下して原位置
の水平状態に復帰する。
【0044】そして、分割支柱61、61a …の固定ストロ
ークKS分の降下時には、水平位置に復帰したストッパ
ー腕86、86a …で分割支柱61、61a …の位置保持バー6
8、68a …を受承し、分割支柱61、61a …の上昇(スト
ロークS)が完了する様に成している。
【0045】又、図15に示す様に、一部のストッパー
83、83a …(図中では送りネジ27側のストッパー83)に
おいて、ストッパー腕86、86a …の回転軸85に揺動軸89
を延設すると共に、該揺動軸89に操作ハンドル90を取付
けており、又残りのストッパー83a 、83b において、ス
トッパー腕86、86a …を下方付勢するスプリング88を着
脱自在なものと成している。
【0046】尚、ストッパー83、83a …は図示した揺動
式以外のものでも勿論可能であり、例えば、進退式のも
のにあっては、ガイド固定テーブル14に設けた電気式、
油圧式、空圧式等の進退動自在なストッパー棒に受座を
設けて、分割支柱61、61a …の位置保持バー68、68a …
を受承する様に成しても良い。
【0047】次に、屋根部Aを複数個所で位置保持する
ワイヤー緊張装置2、2a…について説明すると、図2
5、26、27に示す様に、ベース板100 上にモーター
101 、減速機102、ウインチ103 を接続状態で夫々配置
すると共に、ウインチ103 のドラム104 に巻き付けられ
たワイヤー105 の先端を屋根部Aの所定個所に固定して
いる。
【0048】又、図1、2、3に示す様に、屋根部Aの
複数所定個所を押し上げるジャッキ装置1、1a…に対し
て、夫々2基のワイヤー緊張装置2、2a…を異なった方
向に設置しており、図面のものでは、突出基礎Cに沿っ
た略90度相違方向でジャッキ装置1、1a…に最も遠い
位置にワイヤー緊張装置2、2a…を設置し、ワイヤー10
5 を傾斜状態に張設している。
【0049】又、図25、26、27に示す様に、上記
のワイヤー緊張装置2、2a…におけるモーター101 は正
逆回転自在なものと成すと共に、正逆回転を瞬時に連続
的に切替える制御回路を具備させており、モーター101
の回転軸106 にトルクリミッター107 を介してスプロケ
ット108 を取付け、減速機102 の入力回転軸109 に取付
けたスプロケット108aとの間にチェーン110 を巻装して
いる。
【0050】又、上記減速機102 はセルフロック機構、
作用を有するウォーム減速機と成し、又減速機102 の出
力回転軸111 と一体化状態で延設したドラム回転軸112
の先端を、ベース板100 上に設置した軸受113 で回転自
在に受承し、ドラム回転軸112 にウインチ103 のドラム
104 を取付けている。
【0051】尚、減速機102 をウォームギアを有するウ
ォーム減速機と成してセルフロック(逆転防止、回転防
止)作用を有する様に成したものについて補足説明する
と、減速機102 の入力回転軸109 に取付けたウォーム
に、出力回転軸111 に取付けたウォームホイールを噛合
させて減速装置と成し、かかるウォーム減速機は減速作
用を有すると共に、ウォームホイール側、即ち、ドラム
104 を取付けたドラム回転軸112 、出力回転軸111 側か
らの回転駆動は不可能なセルフロック作用を有してお
り、セルフロック作用は減速機102 以外の連動機構中で
も良い。
【0052】従って、ワイヤー緊張装置2、2a…のモー
ター101 を正回転させると、トルクリミッター107 で接
続されたスプロケット108 は回転し、ウォームギアを内
蔵した減速機102 で減速されてドラム104 が正回転し、
適宜長さのワイヤー105 を送り出す。
【0053】その直後に、モーター101 を逆回転させる
と、正回転時と同様の伝導経路で直前に送り出したワイ
ヤー105 を巻き取り、該ワイヤー105 の巻き取り終了直
後に、トルクリミッター107 の接続力に抗して、モータ
ー101 の回転軸106 が空回転(スリップ)した時に、モ
ーター101 の逆回転を停止する。
【0054】又、後述する様に、ドラム104 に巻き付け
られたワイヤー105 が外部側から引張された時に、ドラ
ム104 に送り出し方向である正回転の外力が作用する
が、ドラム104 のドラム回転軸112 に接続された減速機
102 の出力回転軸111 にはウォームホイールが取付けら
れ、該ウォームホイールは入力回転軸109 側のウォーム
と噛合して回転不能であるために、ドラム104 も回転不
能で、ワイヤー105 は引張された状態のままで、ワイヤ
ー105 のドラム104 からの繰り出しは不可能と成ってい
る。
【0055】次に、高さ検出装置3、3a…について説明
すると、図28、29に示す様に、121 はベース板120
上に設置したワイヤー収納体であり、該ワイヤー収納体
121 内にセンサーワイヤー122 を巻き取るドラム123 を
回転自在に内蔵すると共に、該ドラム123 にセンサーワ
イヤー122 を巻き取る方向の回転力を付与すると共に、
ワイヤー収納体121 内にセンサーワイヤー122 の引き出
し量を検出するエンコーダ124 を内蔵している。
【0056】又、図28、29、31に示す様に、ベー
ス板120 上に設置した保持板125 に案内ローラー126 を
回転自在に取付け、ワイヤー収納体121 内から引き出さ
れるセンサーワイヤー122 の先端を、案内ローラー126
を介して折曲し、上方に指向させて屋根部Aの適宜個所
に取付けると共に、ジャッキ装置1、1a…の近傍に高さ
検出装置3、3a…を設置している。
【0057】尚、ワイヤー収納体121 と案内ローラー12
6 の間には、センサーワイヤー122の巻取調整部材127
を設置しており、その詳細としては、図30に示す様
に、保持板125 と平行で、保持板125 との間にセンサー
ワイヤー122 を挿通配置する位置に第2保持板128 を設
け、該第2保持板128 に固定したナット129 にネジ部を
有して進退自在と成した固定部材130 を保持板125 の対
向位置に取付け、保持板125 と固定部材130 でセンサー
ワイヤー122 の中間を挾持自在と成している。
【0058】次に建方工法について説明すると、先ず、
図8(イ)に示す様に、ジャッキ装置1、1a…におい
て、ジャッキテーブル12を最下端位置と成し、ジャッキ
テーブル12上の台座54、54a …上に押し上げ支柱60にお
ける最初の分割支柱61を配置すると共に、該分割支柱61
上にブラケット70を取付けた最上位の分割支柱61z を配
置し、ブラケット70に屋根部Aの火打梁Hを固定する。
【0059】又、ワイヤー緊張装置2、2a…において、
図2に示す様に、モーター101 を正回転させてワイヤー
105 を繰り出して、その先端を押し上げ支柱60における
ブラケット70に固定し、その後モーター101 を逆回転さ
せてワイヤー105 の自重で垂れ下がらない、即ち、弛み
のない状態で直線状と成したワイヤー105 を傾斜状に張
る。
【0060】又、高さ検出装置3、3a…において、図2
に示す様に、センサーワイヤー122を引き出して、その
先端を屋根部Aの適宜位置に取付け、ジャッキ装置1、
1a…、ワイヤー緊張装置2、2a…及び高さ検出装置3、
3a…の制御を連動状態に設定する。
【0061】そして、全てのジャッキ装置1、1a…にお
ける主モーター24を始動させると、ウォーム減速機23を
介して送りネジ27は減速定速回転し、該送りネジ27にジ
ャッキテーブル12の送りナット49が噛合されているた
め、ジャッキテーブル12は定速で上昇し、分割支柱61、
61z は押し上げられ、分割支柱61z 上のブラケット70を
介して屋根部Aは定速上昇する。
【0062】屋根部Aの定速上昇中において、分割支柱
61の固定棒63、63a …及び位置保持バー68、68a …の上
昇による接触により、ストッパー腕86、86a …は上昇揺
動し、固定棒63、63a …及び位置保持バー68、68a …の
上昇通過後にストッパー腕86、86a …は下方揺動し、位
置保持バー68、68a …の通過後に、図8(イ)、(ロ)、図
10(a)に示す総ストロークTSの最上昇位置でジャ
ッキテーブル12の上昇を停止する。
【0063】逆に、図8(ロ)、(ハ)、図10(a)、
(b)に示す固定ストロークKSの所定量だけジャッキ
テーブル12を降下させると、ストッパー腕86、86a …は
原水平位置に復帰しているために、該ストッパー腕86、
86a …で押し上げ支柱60を図8(ハ)、図10(b)の位
置で保持する。
【0064】押し上げ支柱60の降下停止後も引き続い
て、図8(ハ)、図9(ニ)に示す様に、ジャッキテーブ
ル12を降下させて、初期の最下端位置まで降下させ、ジ
ャッキテーブル12を停止して最初の分割支柱61の上昇設
置を終了し、次のスパンSP用の分割支柱61a の設置、
上昇準備に入る。
【0065】即ち、図19の一点鎖線で示す様に、ジャ
ッキテーブル12を所定角度回転させると、図10(b)
に示す様に、上方の分割支柱61の直下からジャッキテー
ブル12における台座54、54a …は退避状態となり、そし
て、図9(ニ)、図10(b)に示す様に、上方の分割支
柱61の直下に次の分割支柱61a を配置し、かかる状態で
は上方の分割支柱61と次の分割支柱61a の間には余裕α
の間隔を有して、次の分割支柱61a の配置が容易とな
る。
【0066】そして、図10(b)、(c)に示す様に、
次の分割支柱61a の支持柱62、62a…の上端の嵌合突部6
6、66a …を、上昇済の支持柱62、62a …下端の嵌合凹
部64、64a …に嵌入する様に、次の分割支柱61a を持ち
上げ、次に、図10(d)に示す様に、ジャッキテーブ
ル12を回転させて元位置(図19の実線位置)に復帰さ
せて、次の分割支柱61a の直下にジャッキテーブル12の
台座54、54a …を位置させる。
【0067】そして、ジャッキテーブル12の台座54、54
a …の嵌合突部55、55a …に、次の分割支柱61a 下端の
嵌合凹部64、64a …を嵌合させる様に、分割支柱61a を
若干降下させて、下方からジャッキテーブル12、台座5
4、54a …、次の分割支柱61a、上昇済の分割支柱61、61
z 、ブラケット70及び屋根部Aを一応の連結状態と成
す。
【0068】そして、ジャッキ装置1、1a…における主
モーター24の作動により、ジャッキテーブル12を上昇さ
せて、図10(e)に示す様に、ジャッキテーブル12の
ストロークSと分割支柱61、61a …のスパンSPの差で
発生した一応の連結状態から、第2スパンSP用の次の
分割支柱61a を上昇させて連結する。
【0069】以下、上記と同様に、ジャッキテーブル12
の上下動等により、第2、3…スパン用の分割支柱61、
61a …を設置、上昇させ、図3に示す様に、必要な上昇
量(総スパンTSP)だけ屋根部Aを上昇させた時に、
外壁材Eを突出基礎Cと屋根部Aの間に取付ける。
【0070】又、2階建以上の建屋Dにあっては、突出
基礎Cに設置した外壁材Eに対して、1階の外壁材Eと
略同様手順でハウスアップ作業を行う。
【0071】一方、ジャッキ装置1、1a…による屋根部
Aの持ち上げに際して、ワイヤー緊張装置2、2a…は次
の様な作用を発生し、持ち上げ上昇される屋根部Aの水
平方向の倒壊防止を行う。
【0072】即ち、地面GL上に設置したワイヤー緊張
装置2、2a…の多数のワイヤー105の先端を屋根部Aに
固定し、一部の瞬間的に緊張状態設定中のものを除い
て、ワイヤー105 を弛みの無い状態の直線状、傾斜状に
張設すると共に、屋根部Aは少量ずつ定速度で上昇し、
非回転状態のドラム104 に巻き付けられ繰り出し不能状
態のワイヤー105 により、屋根部Aは複数の水平方向に
引張され、屋根部Aは倒壊を阻止される。
【0073】そして、屋根部Aの上昇により、弛みの無
い状態のワイヤー105 に引張作用が継続して作用するこ
とにより、ワイヤー105 はその弾性限度内で引張り変形
し、即ち、延びて、屋根部Aに対する引張作用は継続さ
れる。
【0074】上記弾性限度内におけるワイヤー105 の引
張り変形状態において、複数のワイヤー緊張装置2、2a
…を順次作動させ、即ち、ワイヤー緊張装置2、2a…の
モーター101 を正逆回転させて、ワイヤー105 の引張り
変形状態を解消すると共に、弛みの無い状態を再設定す
る。
【0075】詳細には、モーター101 を正回転させてワ
イヤー105 の所定量(想定変形延び量+α)を繰り出し
て、ワイヤー105 を緊張状態から弛緩状態と成して、瞬
時にワイヤー105 の引張り変形状態を解消し、直後に、
モーター101 を逆回転させてテンションをかけてワイヤ
ー105 を巻き取り、制限された繰り出し状態においてワ
イヤー105 が自重で発生した非直線の湾曲、垂れ下がり
状態を解消して、ワイヤー105 を傾斜直線状の緊張状態
と成す。
【0076】そして、ワイヤー105 が直線状と成って、
巻き取り不可能となった時に、トルクリミッター107 の
伝達力をオーバーしてモーター101 が空回転となった時
点で、モーター101 の逆回転を停止し、ワイヤー105 が
弛みの無い状態となり、且つ減速機102 がウォーム及び
ウォームホイールを有した逆転防止作用を有して、ワイ
ヤー105 の弾性限度内における引張り変形可能状態を設
定する。
【0077】尚、ワイヤー105 の繰り出し設定時期の一
例としては、ワイヤー105 の弾性限度内であれば何時で
も良いが、例えば、ワイヤー105 の変形延び率が3%に
近づく時間を予測して、数%(3%+α)の繰り出しを
行う様にワイヤー105 を緩める様にして緊張状態を設定
する。
【0078】又、図8(ロ)、(ハ)に示す様な、固定ス
トロークKS分のジャッキテーブル12の一時的な降下時
には、ワイヤー105 の引張り変形状態は縮小しながら緊
張状態を維持したり、緊張状態の設定により、かかる時
期においても、屋根部Aの倒壊防止を行う。
【0079】尚、1個のジャッキ装置1、1a…に対して
2個のワイヤー緊張装置2、2a…を設置し、1個の区画
に対して夫々4個所を設置していることにより、ジャッ
キ装置1、1a…は常時定速で屋根部Aを上昇させること
に対して、ワイヤー緊張装置2、2a…は適宜ローテーシ
ョンで行う。
【0080】例えば、1個のジャッキ装置1、1a…に対
する2個のワイヤー緊張装置2、2a…を時間差を持って
行い、又4個所のワイヤー緊張装置2、2a…を順番に1
つずつ時間差を持って行うことにより、少なくとも、1
個所のジャッキ装置1、1a…に対して常時、ワイヤー10
5 による引張作用を付与すると共に、4個所のジャッキ
装置1、1a…に対して3個所の引張作用を付与する様に
行い、緊張状態設定中の1個のワイヤー緊張装置2、2a
…以外の大多数のワイヤー緊張装置2、2a…は緊張状態
であるために、屋根部Aの倒壊は防止される。
【0081】又、ジャッキ装置1、1a…及びワイヤー緊
張装置2、2a…の作動に対して、高さ検出装置3、3a…
は屋根部Aの均等上昇状態を検知、制御する。
【0082】例えば、何らかの原因で屋根部Aの均等上
昇が行われなかった場合に、高さ検出装置3、3a…のエ
ンコーダ124 で異常上昇を検出し、上昇量が少ない個所
に対して、ジャッキ装置1、1a…及びワイヤー緊張装置
2、2a…の作動を促したり、その他のものの作動を一時
的に停止して、屋根部Aの均等上昇を行う。
【0083】次に、屋根部Aの上昇完了後、外壁材Eを
構築した後に、押し上げ支柱60上端のブラケット70の固
定を解除した後におけるジャッキ装置1、1a…、ワイヤ
ー緊張装置2、2a…及び高さ検出装置3、3a…の取り外
しを説明する。
【0084】ジャッキ装置1、1a…にあっては、図中3
個のストッパー83、83a …中、2個のもののストッパー
腕86、86a …を、例えば上方側に退避させて最上端まで
上昇揺動させ、1個のストッパー83、83a …のストッパ
ー腕86、86a …を一旦退避状態と成すと共に、分割支柱
61、61a …を降下させてストッパー腕86、86a …を復帰
し、分割支柱61、61a …の最下降時に上方側の分割支柱
61、61a …を保持する。
【0085】そして、分割支柱61、61a …の連結と逆の
順序で、ジャッキテーブル12と上方の分割支柱61、61a
…の間に配置されている下方の分割支柱61、61a …を持
ち上げ、ジャッキテーブル12を回転させ、下方の分割支
柱61、61a …を取り外し、その後、上記手順で順次下方
に降ろす。
【0086】尚、分割支柱61、61a …の上昇時は屋根部
Aを持ち上げるために、3個のストッパー83、83a …を
使用するが、分割支柱61、61a …の降下時には、分割支
柱61、61a …の自重だけであるため、1個のストッパー
83、83a …だけで荷重に耐えることが出来る。
【0087】又、ワイヤー緊張装置2、2a…にあって
は、モーター101 の作動でワイヤー105 を巻き取り、又
高さ検出装置3、3a…にあっては、巻取調整部材127 で
センサーワイヤー122 を固定した後、センサーワイヤー
122 の先端を取り外し、地上に全てのセンサーワイヤー
122 を落下させた後、巻取調整部材127 の調整を行いな
がらセンサーワイヤー122 をドラム123 に整然と巻き取
る。
【0088】尚、上記実施例の他、建方工法の変更例を
説明すると、先ず、ジャッキ装置1、1a…にあっては、
その作動源を主モーター24と成しているが、電気作動式
以外の作動源でも良く、例えば、油圧式、空圧式、シリ
ンダー式その他のものでも良く、電気作動式とすること
により、通常の建築現場では、電源は存在するために、
ジャッキ装置1、1a…の設置、作動を容易にすることが
出来ると云う利点がある。
【0089】又、ワイヤー緊張装置2、2a…にあって
は、ワイヤー105 の弾性限度内での変形延び作用を利用
しているが、その他の方法でも良く、例えば、ワイヤー
105 に対して瞬間的に開放、掴持状態を切り替える方
式、ドラムに対して常時ブレーキ力を付与して、ワイヤ
ー105 から伝達される所定の回転力以上の時にドラムが
一時的に回転するもの、或いは、所定の回転力以上の時
にドラムが所定量、自由に回転可能なもの、その他の形
式のものでも良い。
【0090】即ち、ワイヤー105 に対する荷重とひずみ
が弾性限度内であって、ワイヤー105 が正比例で延び、
或いは荷重量によりワイヤー105 が繰り出される様にし
て、ワイヤー105 の弛みが無ければ良く、又実施例にお
ける緊張状態設定時の様に、ワイヤー105 は一部のもの
が一時的に弛緩状態であっても良い。
【0091】
【発明の効果】要するに本発明は、複数の分割支柱61、
61a …を追加設定して建築部材を上昇させるジャッキ装
置1、1a…であって、分割支柱61、61a …を上下動する
ジャッキテーブル12を設けたので、屋根部Aの全体上昇
量を分割し、屋根部Aの連続上昇状態による押し上げ状
態と、分割支柱61、61a …の追加設定時における屋根部
A上昇の停止状態を交互に設定し、上昇後の停止状態に
おいて、ジャッキ装置1、1a…における1回の上昇量を
司る部材を追加設定し、屋根部の上昇を再開することに
より、屋根部Aの押し上げ部材を分割小型化することが
出来る。
【0092】又、ジャッキテーブル12の上方に第2天井
梁31、31a を設け、分割支柱61、61a …に位置保持バー
68、68a …を固定すると共に、第2天井梁31、31a 上に
受座87、87a …を有するストッパー腕86、86a …を分割
支柱61、61a …方向に設定自在に設け、受座87、87a …
で位置保持バー68、68a …を支承自在と成したので、上
昇を司る押し上げ支柱60を分割した分割支柱61、61a …
の連結に際して、先行して押し上げられた分割支柱61、
61a …は、その上昇位置でストッパー腕86、86a …によ
り支承され、下方部で追加設定する分割支柱61、61a …
の設置を容易にすることが出来る。
【0093】又、ストッパー腕86、86a …は水平位置よ
り上方位置に揺動自在と成したので、分割支柱61、61a
…の位置保持を行うストッパー腕86、86a …は、分割支
柱61、61a …の上昇中、揺動自在であるために、邪魔と
ならず、又支持柱62、62a …の位置保持バー68、68a …
でストッパー腕86、86a …は上方揺動され、その後、水
平位置に復帰する様に成したので、分割支柱61、61a …
の最上昇後の若干降下により、ストッパー腕86、86a …
で位置保持バー68、68a …を支承して分割支柱61、61a
…を所定位置で保持し、上昇済の分割支柱61、61a …の
下方で次の分割支柱61、61a …の追加設定を行うことが
出来る。
【0094】又、ストッパー腕86、86a …の回転軸85、
85a …から延設した操作軸89に操作ハンドル90を設けた
ので、ジャッキ装置1、1a…の撤去時において、分割支
柱61、61a …の自重を保持するストッパー腕86、86a …
の操作を容易に行うことが出来る。
【0095】又、ジャッキテーブル12の上下動位置は、
最下端の分割支柱61、61a …を追加設定する位置と、最
上端のストッパー腕86、86a …が上方より水平位置に復
帰する位置と成し、最上端若干下方位置で水平復帰した
ストッパー腕86、86a …で分割支柱61、61a …が支承さ
れる様にしたので、上昇済の分割支柱61、61a …を所定
位置で保持し、その直下で次の分割支柱61、61a …の設
定を行い、簡単に分割支柱61、61a …の追加設定、一応
の連結状態、上昇時の連結状態を設定して、容易、安全
に作業を行うことが出来る。
【0096】又、ジャッキテーブル12に嵌合突部55、55
a …を設けると共に、支持柱62、62a …の上下端に嵌合
突部66、66a …及び嵌合凹部64、64a …を夫々設け、ジ
ャッキテーブル12の嵌合突部55、55a …及び上下の分割
支柱61、61a …を連結自在と成したので、上下方向に連
結される相互の分割支柱61、61a …及びジャッキテーブ
ル12と分割支柱61、61a …の連結に際して、上下方向で
嵌合突部55、55a …、66、66a …と嵌合凹部64、64a …
は嵌合して連結状態を安定化することが出来る等その実
用的効果甚だ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】建方工法を説明する施工平面図である。
【図2】図1の施工側面図である。
【図3】屋根部上昇時の施工側面図である。
【図4】建屋全体を示す概略施工平面図である。
【図5】ジャッキ装置の正面図である。
【図6】ジャッキ装置の側面図である。
【図7】図5のAーA断面図である。
【図8】ジャッキ装置における工程図である。
【図9】図8に続くジャッキ装置における工程図であ
る。
【図10】ジャッキ装置における分割支柱の接続を示す
説明図である。
【図11】ジャッキ装置におけるモーターベースの平面
図である。
【図12】図11の正面図である。
【図13】図11の右側面図である。
【図14】図11のBーB部分断面図である。
【図15】ジャッキ装置におけるガイドの平面図であ
る。
【図16】図15の要部正面図である。
【図17】図15の右側面図である。
【図18】図16のCーC断面図である。
【図19】ジャッキ装置におけるターンテーブルの平面
図である。
【図20】図19の平面図である。
【図21】図19の右側面図である。
【図22】図20のDーD断面図である。
【図23】図20のEーE断面図である。
【図24】図19のFーF断面図である。
【図25】ワイヤー緊張装置の正面図である。
【図26】図25の側面図である。
【図27】図25の一部断面平面図である。
【図28】高さ検出装置の正面図である。
【図29】図28の平面図である。
【図30】図28のGーG断面図である。
【図31】図28のHーH断面図である。
【符号の説明】
1、1a… ジャッキ装置 12 ジャッキテーブル 31、31a 第2天井梁 55、55a … 嵌合突部 61、61a … 分割支柱 62、62a … 支持柱 64、64a … 嵌合凹部 66、66a … 嵌合突部 68、68a … 位置保持バー 85、85a … 回転軸 86、86a … ストッパー腕 87、87a … 受座 89 操作軸 90 操作ハンドル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の分割支柱を追加設定して建築部材
    を上昇させるジャッキ装置であって、 分割支柱を上下動するジャッキテーブルを設けると共
    に、該ジャッキテーブルの上方に第2天井梁を設け、 分割支柱に位置保持バーを固定すると共に、第2天井梁
    上に受座を有するストッパー腕を分割支柱方向に設定自
    在に設け、受座で位置保持バーを支承自在と成したこと
    を特徴とするジャッキ装置における位置保持装置。
  2. 【請求項2】 ストッパー腕は水平位置より上方位置に
    揺動自在と成し、位置保持バーでストッパー腕は上方揺
    動され、その後、水平位置に復帰する様に成したことを
    特徴とする請求項1のジャッキ装置における位置保持装
    置。
  3. 【請求項3】 ストッパー腕の回転軸から延設した操作
    軸に操作ハンドルを設けたことを特徴とする請求項2の
    ジャッキ装置における位置保持装置。
  4. 【請求項4】 ジャッキテーブルの上下動位置は、最下
    端の分割支柱を追加設定する位置と、最上端のストッパ
    ー腕が上方より水平位置に復帰する位置と成し、最上端
    若干下方位置で水平復帰したストッパー腕で分割支柱が
    支承される様にしたことを特徴とする請求項2又は3の
    ジャッキ装置における位置保持装置。
  5. 【請求項5】 分割支柱は縦方向の複数の支持柱で固定
    すると共に、該支持柱間に位置保持バーを固定したこと
    を特徴とする請求項1、2、3又は4のジャッキ装置に
    おける位置保持装置。
  6. 【請求項6】 ジャッキテーブルに嵌合突部を設けると
    共に、支持柱の上下端に嵌合突部及び嵌合凹部を夫々設
    け、ジャッキテーブルの嵌合突部及び上下の分割支柱を
    連結自在と成したことを特徴とする請求項5のジャッキ
    装置における位置保持装置。
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