JPH1044659A - 電子カード - Google Patents

電子カード

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JPH1044659A
JPH1044659A JP8225985A JP22598596A JPH1044659A JP H1044659 A JPH1044659 A JP H1044659A JP 8225985 A JP8225985 A JP 8225985A JP 22598596 A JP22598596 A JP 22598596A JP H1044659 A JPH1044659 A JP H1044659A
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JP
Japan
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display
area
memory
stored
electronic card
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Withdrawn
Application number
JP8225985A
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English (en)
Inventor
Yasushi Sato
康史 佐藤
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd filed Critical Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority to JP8225985A priority Critical patent/JPH1044659A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、記憶容量が大きく使い勝手に優れ
た電子カードを提供する。 【解決手段】メモリ11のユーザエリア60を、公開エ
リア61と、秘匿エリア62とに分ける。そして、別途
想定した表示領域50に、ユーザエリア60の各記憶領
域をそれぞれ割り当てておく。また、窓55を、該表示
領域50上に想定しておく。表示領域50上において、
窓55の領域内の情報を電子カードの備える表示器に表
示させる。窓55は、表示領域50内においては、カー
ソルキーの操作に応じて自由に移動可能としておく。但
し、秘匿エリア62には窓55を移動できないようにす
る。これにより秘匿エリア62内に記憶されているデー
タは表示されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体メモリ及び
表示器を搭載した電子カードに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、様々な情報を記憶させ当該情報を
利用してサービスを受ける様々なカードが使用されてい
る。このようなカードでは一般に記憶媒体として主に磁
気記録媒体が用いられている。そして、該磁気記録媒体
に、必要に応じて適宜情報を書き込みあるいは更新する
ようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のカードは、記録
媒体として磁気記録媒体を採用しているため、記憶容量
が小さかった。従って、その用途には限りがあった。ま
た、使用者には、その時点で記録されている情報の内容
を知ることができず不便であった。そのため、より使い
勝手が良く、より記憶容量の大きなカードの開発が望ま
れていた。
【0004】そこで、本発明は、より使い勝手がよく、
且つ、より多用途に利用可能な電子カードを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電子カードは、
上記目的を達成するために、所望の情報を記憶するメモ
リと、該メモリに格納された情報を外部に出力するイン
タフェース回路と、該メモリに格納された情報を表示す
る表示器と、該メモリ、インタフェース回路及び表示器
に電力を供給する電源回路と、該メモリ、インタフェー
ス回路、表示器及び電源回路を収容したケースとを有す
る。
【0006】上記メモリの記憶領域には、記憶された情
報が上記表示器への表示の対象となる公開エリアと、記
憶された情報が上記表示器への表示の対象とならない秘
匿エリアとが設けられていることが好ましい。
【0007】上記メモリには、薬の処方箋、病院名、病
名、既往症に関するデータ、過去における健康データ、
血液型、身長、体重、視力、血圧、所持者の氏名、住
所、電話番号、年齢、性別、健康保険番号のうちの少な
くとも一つを表示するための表示欄を構成する表示デー
タが格納されていることが好ましい。
【0008】上記秘匿エリアには、病名を表示するため
の表示欄を構成する表示データが格納されていることが
好ましい。また、上記電源回路は、光電気変換手段を含
んで構成されていることが好ましい。更に、上記記憶手
段に記憶されるデータを暗号化する暗号化手段を更に有
することが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
しながら説明する。本実施の形態の電子カードの内部構
成を図1に示す。なお、図1に示したのは、上カバー1
7(図2参照)をはずした状態である。図1に示したよ
うに、電子カードは、内部にメモリ11と、表示器12
と、インタフェース回路13と、制御回路14と、電源
回路15とを備えている。また、これら各部は、図3に
その一部を示すように各種バス、信号線16によって接
続されており、互いにデータ、信号の授受が可能になっ
ている。そして、これら各部は、カード大のケース10
に収容されている。
【0010】メモリ11は、様々なユーザデータ、制御
プログラム等を記憶するために使用される。該メモリ1
1に格納されているユーザデータは、原則として表示器
12に表示させることで、ユーザがいつでも確認できる
ようになっている。但し、様々な情報の中には誰でもが
確認できることは好ましくないものが含まれる。そこ
で、本実施の形態においては、予め定められたアドレス
エリア(以下“秘匿エリア”という)に格納されている
情報については、表示器12には表示されないようにな
っている。秘密にしておきたいデータについては、該秘
匿エリアに格納しておくことで秘密を保つことができ
る。該秘匿エリアへのリード/ライトアクセスは、イン
タフェース回路13を通じて、特定の外部装置80(詳
細は後述する)を用いた場合だけ可能になっている。
【0011】本実施の形態においては該メモリ11とし
て、書換可能な不揮発性のメモリを採用している。より
具体的には、本実施の形態では該メモリ11としてフラ
ッシュメモリを採用している。該メモリ11としては、
この他にもEPROM、バッテリバックアップ付きRA
M、強誘電性メモリ(FRAM)等を用いても構わな
い。メモリ11への各種データの格納方式などについて
は、後に図6を参照しながら説明する。
【0012】表示器12は、メモリ11に格納されてい
るデータなどを表示させるためのものである。本実施の
形態では該表示器12として、液晶ディスプレイを採用
している。この表示器12への表示は、上述したメモリ
11へのデータの格納方式などと密接に関連する。従っ
て、この表示器12への表示については後に図6を参照
して、メモリ11との関係をも含めて説明する。
【0013】制御回路14は、電子カード1全体を制御
統括するために使用される。この制御回路14は、例え
ば、後述する操作キー20からの指示に従って、表示器
12に表示させる表示内容の変更等を行う機能を備えて
いる。また、本実施の形態においては、使用者の使い勝
手の良いイベント駆動型の制御を採用しているため、後
述するイベントキュー、イベントレコードへの登録機能
をも備えている。更に、メモリ11の記憶エリアのう
ち、後述する公開エリア61、秘匿エリア62、システ
ムエリア63(図6参照)の範囲を規定した情報も、予
め制御回路14内に備えている。実際の制御回路14
は、制御プログラム、文字などを表示するためのキャラ
クタデータ等を記憶するメモリ、制御プログラムを実行
するプロセッサ等から構成されている。また、該制御回
路14は、メモリ11の後述するシステムエリア63も
用いるようになっている。
【0014】該電子カード1は、図4に示すように必要
に応じて適宜外部装置80と接続されて、メモリ11に
格納されているデータのリード/ライトが行われる。イ
ンタフェース回路13は、外部装置80との接続及びデ
ータの入出力処理を行う。また、該インタフェース回路
13は、後述する操作キー20からの出力信号を制御回
路14等へ伝える機能も備えている。
【0015】電源回路15は、該電子カード1を作動さ
せるために必要な電力を発生する。この電源回路15
は、具体的には、図5に示すように、光電変換器(太陽
電池)40、逆流防止ダイオード41、バッテリを含ん
で構成された充電器42、充電器42の出力する電圧を
上記各部を駆動するのに適した電圧に変換する直流−直
流変圧器43で構成されている。直流−直流変圧器43
は、発振回路45、変圧回路46、整流回路47、電圧
監視回路48からなり、その出力は定電圧である。直流
−直流変圧器43については特に特徴を有する部分では
ないため説明を省略する。
【0016】電子カード1は、実際には、図2に示した
上カバー17を取り付けた状態で使用される。図2に示
すように、上カバー17には、表示器12に合わせて透
明な部材から成る窓部18が設けられている。表示器1
2の表示面は、この窓部18を通して見えるようになっ
ている。更に、本実施の形態では電源回路15として光
電変換器40を採用しているため、この光電変換器40
にあわせて同様の窓部19が設けられている。上述した
光電変換器40には、この窓部19を通じて光が当たる
ようになっている。
【0017】上カバー17には、このほかにも使用者か
らの指示を受け付けるための各種操作キー20が設けら
れている。該操作キー20の操作は、上述したインタフ
ェース回路13を介して、制御回路14などへ伝えられ
るようになっている。操作キー20としては、少なくと
も、上・下・左・右へカーソルを移動させるためのカー
ソルキーを備えている。
【0018】次に、メモリ11の記憶領域と表示器12
への表示との関係を図6を参照しながら説明する。該メ
モリ11の記憶エリアは、使用者が必要に応じてデータ
を書き込むことのできるユーザエリア60と、制御プロ
グラムを格納するシステムエリア63とが設けられてい
る。ユーザエリア60は更に、必要に応じて表示器12
にその記憶内容を表示させる公開エリア61と、記憶内
容が表示器12に表示されない秘匿エリア62とに分け
られている。
【0019】本実施の形態においては、メモリ11のユ
ーザエリア60に対応した表示領域50を想定してい
る。そして、該表示領域50には、ユーザエリア60に
格納されている情報が、その格納アドレスに従って配置
されている。該表示領域50上においては、その位置を
自由に変更可能に構成された窓55が想定されている。
そして、表示領域50に配置されている情報のうち、該
窓55内に位置する情報が、実際に表示器12に表示さ
れるようになっている。従って、使用者は操作キー20
のうちのカーソルキーを操作して該窓55を移動させる
ことで、所望の情報を表示器12に表示させることがで
きる。
【0020】但し、表示領域50のうち上述した秘匿エ
リア62に対応する秘匿表示領域52には、窓55を移
動させることができないように(すなわち、表示できな
いように)なっている。窓55は、公開表示領域51内
においてのみ移動を許されている。なお、本実施の形態
では窓55の大きさ、形状は固定されている。
【0021】既に述べたように、メモリ11の記憶エリ
アのうち、公開エリア61、秘匿エリア62、システム
エリア63の範囲を規定した情報は、制御回路14が予
め備えている。
【0022】次に、制御回路14による制御動作を図7
乃至図13を参照しながら説明する。既に述べたよう
に、本実施の形態ではイベント駆動型のプログラムによ
って処理を進めている。発生したイベントは、予め用意
されたイベントキューに格納され、発生順に処理されて
ゆくことになる。そこで、まず最初に、発生したイベン
トをイベントキューから取り出して処理するメインルー
チンを図7を参照しながら説明する。
【0023】電源が投入されると、制御回路14はシス
テムプログラムを初期化する(ステップS100)。続
いて、発生しているイベントを獲得し(ステップS10
2)、これを処理する(ステップS104)。この後
は、再びステップS102に戻り同様の処理を繰り返す
ことで、イベントキューに格納されているイベントを順
番に処理してゆく。
【0024】次に、図7におけるステップS104の処
理の詳細を図8及び図9を参照しながら説明する。具体
的な処理動作を述べる前に、前提となる事項について説
明しておく。
【0025】イベントには様々なものがあるが、これ以
降の説明においてはイベント“dsp”、“req”、
“atn”についてのみ述べることとする。イベントが
発生したときには、制御回路14は当該イベントの発生
をイベントキューに登録するだけでなく、別途用意され
たイベントレコードに、所定の情報が格納されるように
なっている。ステップS104における処理はこのイベ
ントレコードに格納された情報を利用して行う。本実施
の形態において、イベントレコードに格納される情報を
図8に示した。本実施の形態では、イベントレコードに
は、当該イベントの種類を示す種別コード71と、当該
イベントを処理するのに必要な必須情報72とが格納さ
れるようになっている。
【0026】イベント“dsp”は、表示器12への表
示を求めるイベントである。該イベント“dsp”は、
表示器12のスイッチあるいは操作キー20のうちのカ
ーソルキーが操作されたときに発生する。イベント“d
sp”が発生した時、イベントレコードには種別コード
71として、イベント“dsp”を意味する“001
H”が格納される。また、必須情報72として、上述し
た表示領域50上における窓55の位置(すなわち、表
示器12に表示させる範囲)を示す表示位置データ(X
軸座標、Y軸座標)が格納される。この場合、当該イベ
ント“dsp”がカーソルキーの操作に応じて発生され
たものである場合には、それまでの表示位置データ(X
軸座標、Y軸座標)を操作されたカーソルキーの方向に
応じて所定量だけ変更した値が、イベントレコードに格
納される。
【0027】イベント“req”は、メモリ11からの
データの読み出しを求めるイベントである。イベント
“req”が発生した時、イベントレコードには、種別
コード71として、イベント“req”を意味する“0
02H”が格納される。また、必須情報72として、読
み出しを開始するアドレスSAと、読み出すデータの長
さDNとが格納される。
【0028】イベント“atn”は、メモリ11へのデ
ータの書き込みを求めるイベントである。イベント“a
tn”が発生した時、イベントレコードには種別コード
71として、イベント“atn”を意味する“003
H”が格納される。また、必須情報72として、書き込
みを開始するアドレスSAと、書き込むデータの長さD
Nとが格納される。
【0029】なお、イベントキュー、イベントレコー
ド、また、その時点で表示器12に表示されている領域
を示す表示位置データ等は、メモリ11のシステムエリ
ア63に用意されているものである。イベント駆動型プ
ログラムについては既に周知の技術であるため、ここで
はこれ以上の説明は省略する。
【0030】以下、処理の具体的内容を図9を参照しな
がら説明する。該処理を起動した後、制御回路14は、
まずその時イベントキューから取り出したイベントの種
類を判定する(ステップS110、S111、S11
2)。該判定は、上述したイベントレコードに含まれて
いる種別コード71の内容を判定することで行う。該判
定の結果、取り出したイベントが、“dsp”であった
場合には、ステップS115に進み、“dsp”を実行
する処理を起動する。獲得したイベントが、“req”
であった場合には、ステップS116に進み、“re
q”を実行する処理を起動する。獲得したイベントが、
“atn”であった場合には、ステップS117に進
み、“atn”を実行する処理を起動する。以上の処理
の後は、図7のステップS102に戻る。
【0031】次に、イベント“dsp”を実行する処理
の詳細を図10を参照しながら説明する。該処理は、図
9のステップS115において起動されるものである。
【0032】制御回路14は、まず、イベントレコード
に含まれているX軸、Y軸方向のアドレスを獲得し、こ
れを読み出し領域として設定する(ステップS120、
S121)。そして、続いて、該読み出し領域に格納さ
れている情報を、メモリ11から読み出してこれを表示
器12に表示させる(ステップS122)。なお、本実
施の形態においては窓55の大きさは固定されているた
め、窓の位置を指定するだけで足りる。
【0033】なお、ここでは説明しなかったが、カーソ
ルキーを押したままの状態を保っていると、その間、所
定時間毎にイベント“dsp”が繰り返し発生される。
従って、カーソルキーを押したままにすることで、イベ
ントレコードに格納されるX軸座標、Y軸座標は徐々に
変化してゆく。すなわち、カーソルの操作に応じて、表
示器12に表示させる領域を移動させてゆくことができ
る。
【0034】次に、イベント“req”を実行する処理
の詳細を図11を参照しながら説明する。該処理は、図
9のステップS116において起動されるものである。
【0035】制御回路14は、まず、カウンタctを初
期化(=0)する(ステップS130)。なお、該カウ
ンタctは制御回路14自身が備えるものであり、ここ
では読み出しを完了したか否かを判定するのに用いられ
ている。
【0036】続いて、制御回路14は、イベントレコー
ドに格納されているスタートアドレスSAを取り込み、
これをアドレスを記憶するパラメータ(red_ad
r)に設定する(ステップS131)。また、データ長
DNを取り込み、これを読み出すデータの長さを記憶す
るパラメータ(dat_num)に設定する(ステップ
S132)。そして、その時点でのred_adrの値
を、読み出し開始のアドレスXとして指定し(ステップ
S133)、その上でアドレスXに格納されているデー
タ(dat(X))を読み出す(ステップS134)。
なお、このようにして読み出されたデータは、インタフ
ェース回路13を通じて、外部へ出力される。
【0037】この後、制御回路14は、 red_ad
r の値を、インクリメントする(ステップS13
5)。また、カウンタctの値もインクリメントする
(ステップS136)。
【0038】続いて、制御回路14は、その時目的とす
るデータを読み出し終えたか否かを判定する(ステップ
S137)。該判定は、カウンタctのカウント値と、
ステップS132において取り込んだデータ長(dat
_num)とを比較することで行う。該比較の結果、カ
ウント値がdat_numに達していない場合(すなわ
ち、まだ読み出しを終わっていない場合)には、ステッ
プS133に戻り同様の処理を繰り返す。一方、カウン
ト値がdat_numに達していた場合には、読み出し
を完了する。
【0039】次に、イベント“atn”を実行する処理
の詳細を図12を参照しながら説明する。該処理は、図
9のステップS117において起動されるものである。
【0040】制御回路14は、まず、カウンタctを初
期化(=0)する(ステップS140)。なお、該カウ
ンタctは制御回路14自身が備えるものであり、ここ
では書き込みを完了したか否かを判定するのに用いられ
ている。
【0041】続いて、制御回路14はイベントレコード
に格納されているスタートアドレスSAを取り込み、こ
れをアドレスを記憶するパラメータwrt_adrに設
定する(ステップS141)。また、データ長DNを取
り込み、これを書き込むデータの長さを記憶するパラメ
ータ(dat_num)に設定する(ステップS14
2)。
【0042】この後、書き込むデータを獲得する(ステ
ップS143)。そして、この獲得したデータを、その
時点での wrt_adr によって指定されるメモリ1
1上の領域に書き込む(ステップS144)。
【0043】この後、制御回路14は、 wrt_ad
r を、インクリメントする(ステップS145)。ま
た、カウンタctの値もインクリメントする(ステップ
S146)。続いて、制御回路14は、その時目的とす
るデータを書き込み終えたか否かを判定する(ステップ
S147)。該判定は、カウンタctのカウント値と、
ステップS142において設定した dat_num と
を比較することで行う。該比較の結果、カウント値がd
at_numに達していない場合(すなわち、まだ書き
込みを終わっていない場合)、ステップS143に戻り
同様の処理を繰り返す。一方、カウント値がdat_n
umに達していた場合には、書き込みを完了する。
【0044】以上説明したように本実施の形態の電子カ
ードによれば、記憶容量が大きく、且つ、記憶したデー
タを表示器によって確認できるため使い勝手がよい。し
かも、秘匿エリアを設けたことで、カードの保持者にも
知らせたくない情報についても、電子カードに保持させ
ることができる。
【0045】本発明の電子カードは様々な分野で利用可
能である。特に、記憶した情報の秘匿が可能であるた
め、医療、行政等の分野での利用も考えられる。例え
ば、医療分野での利用を想定した場合には、メモリ11
には、図13に示したように、薬の処方箋、病院名、病
名、既往症に関するデータ、過去における健康データ、
血液型、身長、体重、視力、血圧、所持者の氏名、住
所、健康保険番号等が考えられる。このうち特に病名に
ついては、患者に知らせないことが望ましい場合もあ
る。このような病名については、秘匿エリアに記憶させ
る。既に述べたように、該秘匿エリアには、医師のみに
提供される専用の外部装置を用いた場合のみアクセス可
能にしておく。このような秘匿エリアへのアクセスの制
限は、専用の外部装置から識別コードを送り、これを制
御回路14が受け付けるようにすることで容易に実現可
能である。
【0046】このように特定の分野への利用を想定して
いる場合には、上記メモリ11中には、これらの情報を
入力・表示するための表示欄を表示器12に表示させる
ための表示情報を予めらかじめ記憶させておくのが好ま
しい。このような表示欄の一例を図15に示した。該図
15に示したのは、医療情報を表示するための表示欄で
ある。このような表示欄を用意しておくことで、ある特
定のデータは、表示領域上におけるある特定の領域に入
力されるようになるため、目的とする情報を探すのが容
易となる。このような表示欄が設定されていない場合に
は、データの入力者によって、異なる位置に情報を格納
することも考えられ、目的とする情報を探し出すのに手
間がかかり使い勝手が低下する。例えば、医師が血液型
を確認しようとしても、患者によって血液型の格納され
ている位置が異なっていたのでは、不便である。また、
情報を表示させた場合にも、当該情報が何を示すもので
あるかを確実に確認できる。例えば、血圧値について
も、単に数値のみが入力されていたのでは、当該数値は
何を意味するものであるか不明である。しかし、表示欄
が設けられていれば、当該数値は血圧を示すものである
ことが明確になる。なお、表示欄としては、必ずしも罫
線などを含んでいる必要はなく、単に、当該領域に入力
・表示させるべきデータを示す文字データ(例えば、
“血液型”)だけであっても構わない。特許請求の範囲
において言う“表示欄を構成する表示データ”とは、こ
のような文字データだけの場合も含む概念である。
【0047】メモリ11に記憶するデータを暗号化すれ
ば、更に安全性が高まる。この暗号化の手法は特に限定
されるものではない。例えば、データを実際に記憶する
物理アドレスを、別途用意した関数に基づいて決定する
ようにしても良い。このような手法は、具体的には、図
11におけるステップS133に代わって、図14
(a)のステップS160、S161を実行することで
可能である。また、図12におけるステップS144に
代わって、図14(b)のステップS165、166を
実行することで可能である。
【0048】ステップS165においては、書込データ
Xを後述の関数fの逆関数f-1に従って変換すること
で、実際に書き込まれるデータyを決定している。ま
た、ステップS160においては、読み出されるデータ
yを逆関数が存在する任意の関数fに従って変換するこ
とで、当該データが実際に読出されるデータxを決定し
ている。このようにすれば、単にメモリ11に格納され
ているデータyを読み出しただけではその意味内容を理
解できない。メモリ11の内容を解読するには、関数f
及びその逆関数f-1が必要となる。これらの関数f、f
-1は制御回路14内にあらかじめ用意しておけばよい。
また、データx、yの代わりにアドレスred_ad
r、wrt_adrを同様の方法で変換してもよい。更
に、データとアドレスの双方に変換を施してもよい。こ
のとき、データの変換とアドレスの変換に用いる関数は
異なってもよい
【0049】上述した実施の形態では、秘匿エリアがあ
らかじめ定められていた。しかし、これについても必要
に応じて自由に設定・変更できるようにしても良い。こ
れは制御回路14において、秘匿エリアの範囲を定義し
た情報を書き換え可能にしておくことで容易に実現可能
である。
【0050】上述した実施の形態では、窓55の大き
さ、形状が一定であった。しかし、表示器12が十分な
大きければ、必要に応じて、窓55の大きさ、形状、更
には、個数も変更可能にしても構わない。
【0051】上述した実施の形態では光電変換器を用い
た電源回路15を採用していた。従って、電池切れによ
って貴重な情報が消失してしまうような心配もない。ま
た、電池交換の手間も省けて便利である。しかし、電源
回路15はこれに限定されるものではない。通常のバッ
テリを用いることも可能である。
【0052】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、より
使い勝手がよく、より多用途に利用可能な電子カードが
提供される。また、公開することが好ましくない情報、
更には、電子カードの保持者自身にも知らせることが好
ましくない情報についても、十分な秘匿性を保って保持
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である電子カード1の上カ
バー17をはずした状態での内部構成を示す図である。
【図2】上カバー17を示す図である。
【図3】バス16と制御回路14との接続状態を示す図
である。
【図4】電子カード1と、外部装置80との接続を示す
図である。
【図5】電源回路15の構成を示すブロック図である。
【図6】メモリ11の記憶領域と、表示領域との関係を
示す概念図である。
【図7】制御回路14による制御動作を示すフローチャ
ートである。
【図8】イベントレコードに格納される情報を示す図で
ある。
【図9】制御回路14による制御動作を示すフローチャ
ートである。
【図10】制御回路14による制御動作を示すフローチ
ャートである。
【図11】制御回路14による制御動作を示すフローチ
ャートである。
【図12】制御回路14による制御動作を示すフローチ
ャートである。
【図13】医療分野への利用を図った場合における、メ
モリ11への記憶内容の一例を示す図である。
【図14】暗号化を図った場合における制御回路14に
よる処理内容の一部を示すフローチャートである。
【図15】あらかじめ用意しておく表示欄の一例を示す
図である。
【符号の説明】
1…電子カード 10…ケース 11…メモリ 12…表示器 13…インタフェース回路 14…制御回路 15…電源回路 16…バス、信号線 17…上カバー 18…窓部 19…窓部 20…操作キー 40…光電変換器 41…逆流防止ダイオード 42…充電器 43…直流−直流変圧器 45…発振回路 46…変圧回路 47…整流回路 48…電圧監視回路 50…表示領域 51…公開表示領域 52…秘匿表示領域 55…窓 60…ユーザエリア 61…公開エリア 62…秘匿エリア 63…システムエリア 71…種別コード 72…必須情報 80…外部装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所望の情報を記憶するメモリと、 該メモリに格納された情報を外部に出力するインタフェ
    ース回路と、 該メモリに格納された情報を表示する表示器と、 該メモリ、インタフェース回路及び表示器に電力を供給
    する電源回路と、 該メモリ、インタフェース回路、表示器及び電源回路を
    収容したケースとを有することを特徴とする電子カー
    ド。
  2. 【請求項2】前記メモリの記憶領域には、記憶された情
    報が前記表示器への表示の対象となる公開エリアと、記
    憶された情報が前記表示器への表示の対象とならない秘
    匿エリアが設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の電子カード。
  3. 【請求項3】前記メモリには、薬の処方箋、病院名、病
    名、既往症に関するデータ、過去における健康データ、
    血液型、身長、体重、視力、血圧、所持者の氏名、住
    所、電話番号、年齢、性別、健康保険番号のうちの少な
    くとも一つを表示するための表示欄を構成する表示デー
    タが格納されていることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の電子カード。
  4. 【請求項4】前記秘匿エリアには、病名を表示するため
    の表示欄を構成する表示データが格納されていることを
    特徴とする請求項2記載の電子カード。
  5. 【請求項5】前記電源回路は、光電気変換手段を含んで
    構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4
    の何れか1項に記載の電子カード。
  6. 【請求項6】前記記憶手段に記憶されるデータを暗号化
    する暗号化手段を更に有することを特徴とする請求項1
    乃至請求項5の何れか1項に記載の電子カード。
JP8225985A 1996-08-08 1996-08-08 電子カード Withdrawn JPH1044659A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2259135A2 (en) 1999-05-14 2010-12-08 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor Device and Manufacturing Method Thereof
EP2259314A2 (en) 1998-11-02 2010-12-08 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Active Matrix Display
EP2372682A2 (en) 1999-06-23 2011-10-05 Semiconductor Energy Laboratory Co, Ltd. Active matrix EL display device
EP2385557A1 (en) 1999-06-21 2011-11-09 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. El display device
EP2410567A2 (en) 1999-04-15 2012-01-25 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Electro-optical device and electronic equipment

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