JPH1043866A - 電池缶の溶接装置 - Google Patents

電池缶の溶接装置

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JPH1043866A
JPH1043866A JP8216896A JP21689696A JPH1043866A JP H1043866 A JPH1043866 A JP H1043866A JP 8216896 A JP8216896 A JP 8216896A JP 21689696 A JP21689696 A JP 21689696A JP H1043866 A JPH1043866 A JP H1043866A
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JP
Japan
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battery
electrode needle
work
electrode
welding
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JP8216896A
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English (en)
Inventor
Yukio Ochiai
行雄 落合
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Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Resistance Welding (AREA)
  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高さ方向の寸法の大きな電池缶であっても、
その巻回体におけるタブと電池缶の底面との間を溶接す
る溶接工程の迅速化及び効率化を図る。 【構成】 回転テーブル10の複数箇所にワーク収容部
10aを形成し、各ワーク収容部10aの上部位置にカ
ム部材26に昇降駆動される電極針29を設け、回転テ
ーブル10が回転する間に、電極針29が下降して、ワ
ーク17における巻回体1内に挿入され、電極針29が
最下降した位置の溶接部32において、他方の電極33
がワーク17の電池缶3の下面に当接して、その間に所
定の電圧が印加されて溶接される。電極針29が最下降
状態に保持されたまま、回動駆動手段37によりワーク
17が回動し、電極針29の固着が解除され、次いで電
極針29が上昇し、搬出部20に至ると、電極針29は
ワーク17の電池缶3より高い位置に変位して、溶接後
のワーク17が搬出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウムイオン電
池等の電池の製造の製造工程において、電池缶内に巻回
体と共に装着したタブを、電池缶の底面に溶接するため
の溶接装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、リチウムイオン電池等の電池を
製造する際においては、電池缶内に巻回体を挿入して、
巻回体におけるタブを電池缶の底面に溶接する工程があ
る。電池における巻回体の形成工程から溶接工程までの
各工程を図7の(a)〜(e)に示す。同図の(a)に
示したように、銅等の導電性薄板部材1aと絶縁シート
1bとをそれぞれ2枚用い、1枚の導電性薄板部材1a
の一側の端部近傍には正極タブ2aを所定長さ突出する
状態にして貼り付け、また他の1枚の導電性薄板部材1
aには、その他側の端部近傍に、正極タブ2aとは反対
側に突出する負極タブ2bを貼り付ける。そして、導電
性薄板部材1a,絶縁シート1b,導電性薄板部材1
a,絶縁シート1bの順に重ね合わせた積層体を巻回軸
3により巻き取ることによって、図7における(b)の
巻回体1が形成される。この巻回体1には、上下に正極
タブ2aと負極タブ2bとが所定長さ突出している。
【0003】巻回体1は以上のようにして形成されて、
一端が開口した状態になっている電池缶体4に挿入され
るが、その前に、図7の(c)にあるように、巻回体1
には、まずその一端側に絶縁部材5を貼り付けた状態で
一方の負極タブ2bを巻回体1の中心方向に向けて曲折
させる。絶縁部材5はシート状の部材からなり、その中
央部が開口した円環状に形成されている。従って、絶縁
部材5の中央の開口部分に負極タブ2bが覗く状態にな
る。この状態で、図7の(d)のように、巻回体1は絶
縁部材5を貼り付けた側から電池缶体4内に挿入され
る。さらに、溶接装置6を構成する一方の電極針7を巻
回体1の内部に挿入して、同図(e)にある通り、タブ
2aと当接させ、また他方の電極8を電池缶体4の下面
に当接させて、所定の荷重を作用させた状態で、電源9
から電源供給を行うことにより溶接が行われる。ここ
で、巻回体1には、巻回時に折り返した部分に空間部が
あり、電極針7はこの折り返しにより形成される空間部
分に挿入されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上の各工
程のうち、図7における(e)の溶接工程では、電極針
7は電池缶体4内の巻回体1の中央の空間部分に挿入さ
れるが、溶接はタブ2bと電池缶体4の底面で行われる
ことから、電極針7の挿入ストロークは、電池缶体4の
全長以上の長さとなる。そして、電極針7を電池缶体4
の最奥部にまで挿入した状態で、電池缶体4の下面と当
接している他方の電極8との間で溶接を行った後、電極
針7を電池缶体4から引き抜いて、この電池缶体4から
離脱させる必要がある。このように、溶接を行う際にお
いては、電極針7の電池缶体4に挿脱するための移動ス
トロークは極めて長くなり、溶接は実質的に瞬時に行わ
れるにも拘らず、その前工程(電極針7の巻回体1への
挿入工程)及び後工程(電極針7を巻回体1から引き抜
く工程)に極めて長い時間を必要とするから、溶接工程
の効率が非常に悪いという問題点がある。
【0005】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とすることころは、高さ方向の寸法の大
きな電池缶であっても、その巻回体におけるタブと電池
缶の底面との間を溶接する溶接工程の迅速化及び効率化
を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、回転テーブルの所定の角度毎に、上
部側に電極針を昇降駆動手段により昇降可能に設け、ま
たこれら各電極針の下部位置に、内部に巻回体とタブと
を設けた電池缶からなるワークを収容・保持するワーク
収容部をそれぞれ複数箇所形成し、また回転テーブルの
所定の位置に、ワークの搬入部と、溶接完了後のワーク
を搬出する搬出部とを接続し、前記昇降駆動手段は、回
転テーブルの回転によって、前記電極針を、搬入部から
途中位置までの間に、その先端が溶接位置まで下降さ
せ、最下降位置から搬出部までは、電池缶の上部の位置
まで上昇するように動作させ、かつ電極針の最下降位置
で、電池缶の下面に当接可能な他方の電極を設ける構成
としたことをその特徴とするものである。
【0007】電極針の昇降駆動する駆動手段としては、
円周方向にループ状となった溝カムを設けた円筒形状の
カム部材を用い、電極針にカムフォロワを設けて、この
カムフォロワを溝カムに係合させるように構成すること
ができる。また、電極針を保護するために、電極針に直
接カムフォロワを連結するのではなく、カムフォロワと
一体に動く昇降部材に、電極針を、例えばばね等を介し
て弾性的に支持せるようにするのが好ましい。そして、
電極針がワークにおける巻回体の内部に確実に進入して
いるか否かを、電極針に過負荷が作用する前の段階で検
出するには、電極針の下降ストロークの途中位置で電極
針の変位を検出する。このために、所定の位置に電極針
の高さ位置を検出する手段を設ければ良い。
【0008】溶接を行うに当っては、電極針をワークに
おける巻回体の内部に挿入して、タブに当接させ、かつ
電池缶の下面に他方の電極を当接させて、所定の荷重を
作用させた状態で、両電極間に通電する必要がある。他
方の電極は、回転テーブルにおいて、電極針が最下降す
る位置の下部に固定的に配置しておき、回転テーブルを
間欠的に回転させて、停止時にこの他方の電極を上昇さ
せて、電池缶の下面に圧接させるることができる。ま
た、他方の電極を回転テーブルにカム部材等により昇降
可能に設け、例えば回転テーブルの回転により電極針の
最下降位置でこの他方の電極を突き上げるようにするこ
とができ、そのように構成すれば、回転テーブルを連続
回転させることができる。
【0009】溶接時には、電極針はタブに当接させる
が、電極針がタブに固着して、溶接後にそのまま電極針
を引き上げようとすると、負荷が大きくなることがあ
る。そこで、電極針の固着を解除するためには、電極針
またはワークにひねりを加えるようにする。このひねり
を連続動作の中で行わせるには、回転テーブルにおける
溶接直後、上昇ストロークの開始の直前で、ワークに回
転力を加えるようにするのが好ましい。このためには、
例えば回転テーブルの溶接部に隣接する位置の外周部
に、ワークにおける電池缶の外面と摺接するように、弾
性部材の壁からなる回動駆動手段を設ければ良い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。まず、図1に溶接装置の全
体構成を示し、また図2には、回転テーブルの平面図を
示す。
【0011】これらの図において、10は回転テーブル
であって、この回転テーブル10は円形の部材であっ
て、その中心位置には回転軸11が連結されており、こ
の回転軸11により図2に矢印で示した方向に回転駆動
される。回転軸11は、天板12及び基台13に、それ
ぞれ軸受14,15により回転自在に支承されており、
また基台13を貫通して下方に延在されて、その下端部
には回転駆動用のモータ16が接続されている。
【0012】回転テーブル10は複数の位置に分割され
て、各位置に巻回体1を電池缶体4内に挿入させたワー
ク17を収容させるワーク収容部10aが形成されてい
る。ここで、回転テーブル10は8分割されており、従
ってワーク収容部10aは、図2から明らかなように、
それぞれ45°の間隔を置いて8箇所設けられている。
また、モータ16により回転テーブル10は45°ずつ
インデックス回転するようになっている。ワーク17は
回転テーブル10のワーク収容部10aに供給・排出さ
れるが、ワーク17は細長いものであり、これを倒れた
りすることなく、安定した状態で搬送するために、搬送
用の治具として、キャリア18に装着されている。キャ
リア18は、ワーク17より大きな外径を有し、かつ高
さが低い円形の部材であって、その中央部にはワーク1
7がほぼ隙間なく嵌合される凹部18aが形成されてい
る。また、この凹部18aの中心位置には、電極挿入用
の透孔18bが穿設されている。このように、キャリア
18を用いることによって、接地面積が広くなると共
に、全体の重心位置が低くなる。
【0013】図2において、19はキャリア18に装着
されたワーク17の回転テーブル10への搬入部、20
は溶接後のワーク17を搬出する搬出部である。搬入部
19には、キャリア18をガイドするガイド壁19a,
19aが設けられており、ワーク17を装着したキャリ
ア18はこれらガイド壁19a,19aに沿って搬送さ
れて、回転テーブル10におけるワーク収容部10aに
送り込まれるようになっている。そして、回転テーブル
10が回転する間に、ワーク17に対する溶接が行わ
れ、搬出部20に至ると、ワーク17は、キャリア18
に装着したままの状態で搬出されることになる。従っ
て、この搬出部20にもガイド壁20a,20aが設け
られており、キャリア18がこのガイド壁20a,20
aにガイドされることになる。なお、搬出部20には、
ワーク17を回転テーブル10から強制的に排出するた
めに、ワーク排出壁20bが設けられている。このワー
ク排出壁20bは、ガイド壁20aの一方を回転テーブ
ル10内に向けて延在させたものである。
【0014】ワーク17はキャリア18に装着した状態
で、搬入部19から回転テーブル10のワーク収容部1
0aに移行して、回転テーブル10が回転する間に、巻
回体1に設けたタブ2aを電池缶体4の底面に溶接す
る。このために、回転テーブル10における各ワーク収
容部10aの上部位置には、電極ユニット21がそれぞ
れ設けられている。この電極ユニット21は、回転テー
ブル10に連設したスライドガイド22を有し、このス
ライドガイド22には挿通部22aが設けられており、
この挿通部22aには昇降ロッド23が上下動可能に挿
通されている。昇降ロッド23の昇降ストロークを規制
すると共に、その回り止めを行うために、スライドガイ
ド22には挿通部22aを区画形成する内壁部分にガイ
ド溝24が上下方向に所定の長さ分だけ形成されてお
り、また昇降ロッド23には、このガイド溝24に係合
する突起25が突設されている。従って、昇降ロッド2
3の上下動ストロークは、このガイド溝24に規制され
ることになる。
【0015】昇降ロッド23は、回転テーブル10の回
転に応じて昇降動作するものであって、このために昇降
ロッド23を上下動駆動する駆動手段としてのカム部材
26が設けられている。カム部材26は、回転軸11を
囲繞するようにして天板12に固着して設けた円筒状の
部材からなり、その外周面に溝カム26aをループ状に
形成したものである。そして、昇降ロッド23の上端部
にはカムフォロワ27が連結して設けられ、このカムフ
ォロワ27に係合している。これによって、回転テーブ
ル10が回転すると、昇降ロッド23は、それに設けた
カムフォロワ27がカム部材26の溝カム26aに案内
されて、上下動することになる。
【0016】昇降ロッド23の下端部には接続部材28
が設けられており、この接続部材28には電極針29が
着脱可能に連結されている。従って、電極針29が消耗
したり、損傷等が発生すると、この電極針29のみが交
換できるようになる。電極針29は、回転テーブル10
にワーク17を装着させた時に、このワーク17のほぼ
中心部分の上部位置に配置されている。
【0017】接続部材28は、図3に示したように、ロ
ッド部28aと、このロッド部28aに連結した連結部
28bとを有し、またロッド部28aの先端には大径の
ストッパ部28cが形成されている。そして、電極針2
9はこの連結部28bに連結されており、また連結部2
8bには、配線コード30が接続されている。一方、ロ
ッド部28aは昇降ロッド23に設けたばね室23a内
に臨み、先端のストッパ部28cにはばね室23a内に
設けた圧縮ばね31が当接している。このストッパ部2
8cは、昇降ロッド23にばね室23aに連なるように
設けられ、ロッド部28aを導出させるための挿通部2
3bの孔径より大径のものである。
【0018】これにより、電極針29を連結した接続部
材28は昇降ロッド23に対して弾性的に連結した状態
となる。常時においては、電極針29を連結した接続部
材28は圧縮ばね31の作用で、昇降ロッド23に対し
て最突出状態に保持される。そして、電極針29に圧縮
ばね31のばね力より大きな押圧力が加わると、接続部
材28のロッド部28aはばね室23a内に進入するよ
うに、昇降ロッド23に対してスライド変位することに
なる。従って、電極針29がワーク17における巻回体
1に円滑に挿入されなかった時等のように、大きな負荷
が作用しても、電極針29が圧縮ばね31を撓めて、接
続部材28内に進入することになり、その結果損傷が防
止される。
【0019】以上のように、カム部材26を天板12に
固定的に設けて、回転テーブル10を回転させると、こ
のカム部材26における溝カム26aに沿ってカムフォ
ロワ27が移動することになり、昇降ロッド23が上下
動して、電極針29が昇降駆動されるが、この電極針2
9の昇降移動軌跡は次のようになる。即ち、図2におい
て、回転テーブル10におけるDで示した角度範囲では
電極針29が下降する下降ストローク範囲であり、この
下降ストローク範囲Dの始点位置は搬入部19の直後の
位置である。電極針29が最下降した状態で、所定の角
度範囲は最下降状態に保持される最下降静止範囲DCで
ある。最下降静止範囲DCを過ぎると、電極針29の上
昇が開始して、搬出部20までが上昇ストローク範囲U
となる。さらに、搬出部20から搬入部19までの間は
最上昇静止範囲UCとなる。
【0020】最下降静止範囲DCの部位には、まず溶接
部32が配置される。溶接部32には、図4に示したよ
うに、他方の電極33が設けられている。この電極33
は昇降駆動手段34に昇降可能に装着されており、昇降
駆動手段34にはソレノイドやシリンダ等からなる駆動
手段(図示せず)が設けられて、電極33が昇降駆動さ
れる。電極33は、ワーク17における電池缶体4の下
面に当接するものであり、このために回転テーブル10
には、そのワーク収容部10aの中心部に電極挿入用透
孔10bが穿設されている。そして、この電極33を電
池缶体4の下面に当接させ、また電極針29をタブ2a
と当接させた状態で、そのの間に所定の電圧を作用させ
ることにより溶接が行われるが、このために電源装置3
5が設けられる。電極針29は回転テーブル10により
一方向に回転せしめされるから、電極針29と電源装置
35とを結ぶ配線コード30の途中には、スリップリン
グ等のロータリコネクタ36を介在させる。
【0021】溶接部32の直後の位置で、しかも最上昇
静止範囲UC内において、ワーク17を回動させる回動
駆動手段37が配置されている。この回動駆動手段37
は一対のプーリ38a,38bと、これら両プーリ38
a,38b間に巻回して設けた摩擦係数が高く、弾性を
有するゴム等からなるベルト39とから構成される。こ
のベルト39は、回転テーブル10の回転時に、ワーク
17の外周面と所定の角度分だけ弾性的に摺接して、ワ
ーク17を所定角度回動させるようにするためのもので
あり、従ってベルト39は、ワーク17の移動軌跡内に
配置される。また、搬入部19と溶接部32との間の位
置には、センサ40が設けられている。このセンサ40
は電極針29の高さ位置を検出するものであり、電極針
29が接続されている接続部材28の連結部28bに被
検出板41が連設されている。なお、図1において、4
2は電極針29をガイドするガイド部材であり、このガ
イド部材42はワーク17の上端に近接した位置に設け
られ、細い電極針29が巻回体1に挿入される際に、曲
がらないように保護するためのものである。
【0022】而して、巻回体1を電池缶体4に挿入した
状態のワーク17は、キャリア18の凹部18aに装着
されて、搬入部19を構成するガイド壁19a,19a
間に1列に並べられ、後方のワーク17から順次前方に
向けて押し出すように送り力を作用させている。
【0023】回転テーブル10はモータ16により45
°毎にインデックス回転するようになっており、この回
転テーブル10の回転によって、それに形成した各ワー
ク収容部10aが搬入部19に位置する毎に、キャリア
18に装着されたワーク17は、搬入部19から1個ず
つ擦り切られるようにして順次ワーク収容部10a内に
送り込まれる。ここで、このワーク17の回転テーブル
10への取り込みをより円滑かつ確実に行うために、ワ
ーク収容部10aにおける回転方向前方側には呼び込み
部10cが形成されている。
【0024】そこで、回転テーブル10の各ワーク収容
部10aに順次取り込まれたワーク17は、この回転テ
ーブル10が所定の角度回転する間に、溶接が行われる
が、この溶接工程を図5の(a)〜(h)に基づいて説
明する。
【0025】まず、ワーク17が回転テーブル10に搬
入される搬入部19の位置においては、図5の(a)に
示したように、カム部材26の溝カム26aに係合して
いるカムフォロワ27を連結した昇降ロッド23は最も
高い最上昇位置にあり、この状態では、電極針29は電
池缶体4の上端部より高い位置に配置されている。そし
て、回転テーブル10のワーク収容部10aにワーク1
7が取り込まれた後、それが45°毎にインデックス回
転する間に、昇降ロッド23の下降ストロークが開始し
て、電極針29はワーク17に向けて進行する。ここ
で、電極針29がワーク17に接触する前の状態では、
ワーク17は規制壁19bにより回転テーブル10から
脱落しないように規制される。
【0026】電極針29がワーク17における巻回体1
内に挿入される位置まで昇降ロッド23が下降すると、
図5の(b)に示したように、規制壁19bによるワー
ク17の規制が解除される。従って、ワーク17は電極
針29によりガイドされることになり、この時にワーク
17を電極針29に倣わせるために、規制壁19bによ
る規制を解除する。
【0027】図6に示したように、巻回体1には、その
中心における折り返した部位に空間Sが生じており、電
極針29の先端がこの空間Sの部位に向けて進行すれ
ば、円滑に挿入できる。ただし、この空間Sの外側の位
置、例えばPの位置に電極針29が当接すると、この電
極針29を巻回体1内に押し込めなくなってしまう。そ
れでもなお無理に巻回体1内に押し込もうとすると、電
極針29は細い部材であるから、過大な力が加わること
により折損等を生じることになる。
【0028】電極針29は、それを昇降駆動させる昇降
ロッド23に対して剛体的に連結されておらず、この電
極針29に連結した接続部材28と昇降ロッド23とは
弾性的に連結されているから、電極針29が巻回体1内
に挿入できない時には、電極針29に対して上方に向け
て押圧する力が作用し、接続部材28が圧縮ばね31を
撓めながら昇降ロッド23のばね室23a内に進入する
ことになる。これによって、電極針29が巻回体1に挿
入不能な状態になっている場合に、昇降ロッド23があ
る程度下降しても、電極針29が損傷する程度の過大な
力が加わることはない。
【0029】電極針29の下降ストローク範囲Dにおけ
る所定の位置にセンサ40が設けられている。電極針2
9が巻回体1に挿入できない状態になっている場合に
は、昇降ロッド23が下降しているのにも拘らず、電極
針29及び接続部材28は静止した状態になる。従っ
て、電極針29が巻回体29に当接して、動かなくなっ
た時の接続部材28における被検出板41の高さ位置に
センサ40を配置しておくことによって、電極針29が
巻回体1内に挿入不能となっている事態を検出できる。
そこで、図5の(c)にある通り、被検出板41がセン
サ40と対面する高さ位置になっていると、回転テーブ
ル10を緊急停止させて、当該のワーク17を排除す
る。また、図5の(d)のように、被検出板41が所定
の位置まで下降している場合には、電極針29が巻回体
29内に円滑に入り込んでいるのであるから、そのまま
回転テーブル10の回転を継続させる。
【0030】電極針29が最下降して、最下降静止範囲
DCには溶接部32が配置されている。また、電極針2
9の最下降位置では、図5の(e)に示したように、こ
の電極針29の先端がタブ2aにほぼ接触した状態にな
る。そこで、電極33を昇降駆動手段34で上昇させる
と、図5の(f)に示したように、この電極33の先端
は回転テーブル10の電極挿入用透孔10bからキャリ
ア18に設けた透孔18bを貫通して、電池缶体4の下
面に当接すると共に、この電池缶体4を僅かに押し上げ
て、電極33が電池缶体4の下面に、電極針29をタブ
2aにそれぞれ圧接させる。この状態で、電源装置35
で電極針29と電極33との間に所定の電圧を印加する
ことにより、タブ2aが電池缶体4の底面に溶接され
る。そして、溶接後には電極33を下降させて、回転テ
ーブル10と非干渉状態にする。
【0031】溶接部32において溶接を行っている間
は、回転テーブル10は停止状態に保持される。そし
て、溶接完了の後に回転テーブル10の回転が開始す
る。溶接部32を経た後には、昇降ロッド23はカム部
材26により上昇する方向に動きを変えることになる。
ただし、上昇ストロークが開始される前の位置に、回動
駆動手段37が設けられているから、この回動駆動手段
34におけるベルト39が電池缶体4の外周面に対して
弾性的に摺接して、図5における(g)に矢印で示した
ように、電池缶体4にひねりが加えられることになる。
これによって、溶接時に電極針29がタブ2aに固着し
た状態になっていても、この回動により固着が解除され
る。
【0032】この回動駆動手段34の位置を通過した後
には、昇降ロッド23はカム部材26により上昇を開始
して、搬出部20に至る直前の位置までに、図5の
(h)にある通り、この昇降ロッド23に連結した電極
針29が完全に電池缶体4の上端部より高い位置にまで
上昇して、この高さ位置に保持される。搬出部20にワ
ーク17が到達すると、この搬出部20におけるワーク
排出壁20bにガイドされて、ワーク17はキャリア1
8に装着したままの状態で、回転テーブル10から分離
されて、ガイド壁20a,20aを有する排出部20に
排出される。
【0033】以上のようにしてワーク17に対して溶接
が行われるが、回転テーブル10には、搬入部19から
搬出部20に至るまでの角度分において、所定数のワー
ク17が装着された状態で、順次電極針29の下降によ
る巻回体1内への挿入、溶接及び電極針29の上昇によ
る巻回体1からの離脱の作業が平行して順次行われるこ
とになる。従って、ワーク17がかなりの高さ寸法を有
し、電極針29の巻回体1への挿入及び引き抜きのため
のストロークが長いものであっても、迅速かつ効率的に
溶接を行うことができる。
【0034】なお、回転テーブル10は45°毎にイン
デックス回転するが、これは溶接部32で溶接を行う際
に、回転テーブル10を停止させて、電極33を突き上
げるように構成したからであり、例えば回転テーブル1
0の回転中に電極33の昇降を行えるように構成すれ
ば、回転テーブル10を停止させることなく連続的に回
転させる間に、電極針29の挿入から溶接を経て、電極
針29の引き抜きを行える。また、回転テーブル10に
おけるワーク収容部10aは、8箇所に限定されるもの
ではないのは言うまでもない。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、回転テ
ーブルに複数箇所設けたワーク収容部にワークを順次装
着して、電極針の挿入から溶接及び電極針の引き抜き
を、回転テーブルの回転時に行わせるように構成したの
で、高さ方向の寸法の大きな電池缶であっても、その巻
回体におけるタブと電池缶の底面との間を溶接する溶接
工程の迅速化及び効率化を図ることができる等の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す溶接装置の断面図
である。
【図2】回転テーブルの平面図である。
【図3】電極ユニットの断面図である。
【図4】溶接部の構成説明図である。
【図5】溶接工程における工程説明図である。
【図6】電極針の巻回体に対する挿入操作を示す作用説
明図である。
【図7】巻回体の形成工程から溶接工程までの各工程の
概略構成図である。
【符号の説明】
1 巻回体 2a,2b タブ 4 電池缶体 10 回転テーブル 10a ワーク収容部 11 回転軸 16 モータ 17 ワーク 18 キャリア 19 搬入部 20 搬出部 21 電極ユニット 23 昇降ロッド 26 カム部材 26a 溝カム 27 カムフォロワ 28 接続部材 29 電極針 32 溶接部 33 電極 35 電源装置 37 回動駆動手段 39 ベルト 40 センサ 41 被検出板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転テーブルの所定の角度毎に、上部側
    に電極針を昇降駆動手段により昇降可能に設け、またこ
    れら各電極針の下部位置に、内部に巻回体とタブとを設
    けた電池缶からなるワークを収容・保持するワーク収容
    部をそれぞれ複数箇所形成し、また回転テーブルの所定
    の位置に、ワークの搬入部と、溶接完了後のワークを搬
    出する搬出部とを接続し、前記昇降駆動手段は、回転テ
    ーブルの回転によって、前記電極針を、搬入部から途中
    位置までの間に、その先端が溶接位置まで下降させ、最
    下降位置から搬出部までは、電池缶の上部の位置まで上
    昇するように動作させ、かつ電極針の最下降位置で、電
    池缶の下面に当接可能な他方の電極を設ける構成とした
    ことを特徴とする電池缶の溶接装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、円周方向にループ状と
    なった溝カムを有する円筒状のカム部材からなり、前記
    各電極針には、カム部材の溝カムに係合するカムフォロ
    ワを連結する構成としたことを特徴とする請求項1記載
    の電池缶の溶接装置。
  3. 【請求項3】 前記カムフォロワは昇降部材に設け、前
    記電極針は、この昇降部材に弾性的に支持させる構成と
    したことを特徴とする請求項2記載の電池缶の溶接装
    置。
  4. 【請求項4】 前記回転テーブルにおける電極針の下降
    ストロークの途中位置に、前記電極針の高さ位置を検出
    する手段を設けて、この検出手段により電極針が前記ワ
    ークの巻回体の内部に進入したかどうかの検出を行う構
    成としたことを特徴とする請求項3記載の電池缶の溶接
    装置。
  5. 【請求項5】 前記電極針の昇降ストロークにおける最
    下降位置に他方の電極を固定的に配置し、前記回転テー
    ブルは間欠回転を行うように構成したことを特徴とする
    請求項1記載の電池缶の溶接装置。
  6. 【請求項6】 前記電極針の最下降位置で、溶接完了後
    に、前記電池缶に回動力を加える回動駆動手段を備える
    構成としたことを特徴とする請求項1記載の電池缶の溶
    接装置。
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