JPH1043511A - 脱水分離処理装置 - Google Patents

脱水分離処理装置

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Publication number
JPH1043511A
JPH1043511A JP8219487A JP21948796A JPH1043511A JP H1043511 A JPH1043511 A JP H1043511A JP 8219487 A JP8219487 A JP 8219487A JP 21948796 A JP21948796 A JP 21948796A JP H1043511 A JPH1043511 A JP H1043511A
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JP
Japan
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storage bag
upper opening
waste liquid
bag
compression
Prior art date
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Pending
Application number
JP8219487A
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English (en)
Inventor
Hideharu Kimura
英晴 木村
Sakae Miyamoto
栄 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MIYAMOTO RIKEN KOGYO KK
Original Assignee
MIYAMOTO RIKEN KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造簡単で故障が少なくかつ自動化して安全
に使用することができると共に、重金属を含有する廃液
を適切に処理することができる脱水分離処理装置を提供
することにある。 【解決手段】 上方開口部Kから沈殿物を含む廃液を投
入する廃液濾過用収納袋1と、収納袋1の上方開口縁2
を保持すると共に上方開口縁2を押圧して密閉状とする
収納袋開閉手段Aと、を備える。さらに、収納袋1を側
面側から圧縮して廃液を脱水する圧縮手段Bと、収納袋
1を所定速度で圧縮するように圧縮手段Bを制御する速
度制御手段を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重金属を含有する
廃液を、環境を保全しつつ手軽に処理することができる
脱水分離処理装置を提供することを目的とする。
【0002】
【従来の技術】例えば、水道水中における残留塩素濃度
を測定するのに使用される滴定標準試薬には、重金属で
ある砒素が微量含まれており、使用後の廃液を適切に処
理しなければならない。そのため、このような重金属を
含む廃液を処理するために、従来は遠心脱水、ロール脱
水、加圧脱水等の機械装置により処理する場合があっ
た。つまり、廃液を所定の薬品と混合して重金属を凝縮
した綿状沈殿物(フロック)を形成し、このフロックを
形成した廃液を、上記機械装置を用いて脱水し、重金属
含有率を環境基準より下回るようにした処理水と、重金
属を凝縮した固形沈殿物とに分離し、廃棄する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の機械装置は、機械部品の故障や損傷等が多いと共に、
自動化するには機械的問題点が多く、また、装置全体も
大型であり高価であるため普及されておらず、重金属を
含有した廃液は、垂れ流しされているのが現状であり、
環境汚染となっていた。
【0004】そこで、本発明は、構造簡単であり故障が
少なくかつ自動化して安全に使用することができると共
に、重金属を含有する廃液を適切に処理することができ
る脱水分離処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る脱水分離処理装置は、上方開口部か
ら沈殿物を含む廃液を投入する廃液濾過用収納袋と、該
収納袋の上方開口縁を保持すると共に該上方開口縁を押
圧して密閉状とする収納袋開閉手段と、上記収納袋を側
面側から圧縮して廃液を脱水する圧縮手段と、該収納袋
を所定速度で圧縮するように上記圧縮手段を制御する速
度制御手段と、を備えたものである。
【0006】また、上方開口部から沈殿物を含む廃液を
投入する廃液濾過用収納袋と、該収納袋の上方開口縁を
保持すると共に該上方開口縁を押圧して密閉状とする収
納袋開閉手段と、上記収納袋を側面側から圧縮して廃液
を脱水する圧縮手段と、をもって加圧脱水処理部を形成
し、さらに、該加圧脱水処理部を上下反転させて下方へ
開口した上記収納袋内から固形沈殿物を下方へ自然落下
させる反転手段と、上記加圧脱水処理部の下方に配設さ
れると共に脱水されて落ちる処理水と上記固形沈殿物と
を区別して回収する回収手段と、を具備したものであ
る。
【0007】また、収納袋開閉手段が、収納袋の上方開
口縁を押圧する左右一対の押圧板部と、一対の押圧板部
を往復移動させる第1アクチュエータと、を有し、圧縮
手段が、収納袋を押圧する左右一対の圧縮板部と、弾発
部材を介して圧縮板部の外側面と連結された左右一対の
圧力伝達板部と、該圧力伝達板部を往復移動させる第2
アクチュエータと、を有し、速度制御手段が、上記圧縮
板部に固着されて圧力伝達板部を左右方向へ案内するガ
イド杆と、左右一対のガイド杆の先端に設けられた櫛歯
状スリット部と、圧力伝達板部に固着されると共に上記
スリット部を通過させた光を感知するセンサーと、該セ
ンサーからの検出信号にて第2アクチュエータを制御す
る制御部と、を有したものである。
【0008】また、反転手段が、加圧脱水処理部を枢支
する枢支軸と、枢支軸を回転させる第1駆動部と、を有
し、回収手段が、処理水収納部と固形沈殿物収納部を有
する上方開口状の回収槽と、該回収槽の下面に突設され
た回転軸を回転させる第2駆動部と、上記回収槽と第2
駆動部を搭載する移動台と、該移動台を前後スライド可
能に支持するガイドレールと、該移動台を往復動させる
第3アクチュエータと、を有したものである。
【0009】また、圧縮板部の押圧面に、上下方向に伸
びる溝部を並設して成る凹凸波部を形成したものであ
る。また、一方の押圧板部の押圧面にシール材を付設す
ると共に、他方の押圧板部の押圧面に上記シール材と嵌
合する溝部を形成したものである。また、反転時落下防
止用の吊り部材を、収納袋の下端に連結したものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示す図面に基
づき、本発明を詳説する。
【0011】図1と図2と図6は、本発明の脱水分離処
理装置の実施の一形態を示し、この脱水分離処理装置
は、砒素等の重金属を含有した沈殿物を有する廃液を脱
水して、(重金属の含有率が環境基準を下回る)処理水
と重金属を凝縮した固形沈殿物とに分離するものであ
る。即ち、重金属を含有する廃液は、(図外の)凝集沈
殿装置で所定の薬品と混合されることによって、重金属
が集まったフロックと呼ばれる綿状等の沈殿物を形成す
る。しかし、このフロックには水分が多量に含まれてい
るため、脱水して固形化する必要があり、そこで本発明
の脱水分離処理装置にて脱水される。
【0012】この脱水分離処理装置の構成を説明する
と、上方開口部Kから沈殿物(フロック)を含む廃液を
投入する廃液濾過用収納袋1と、収納袋1の上方開口縁
2を保持すると共に上方開口縁2を押圧して密閉状とす
る収納袋開閉手段Aと、収納袋1を側面側から圧縮する
圧縮手段Bと、をもって加圧脱水処理部3が形成され、
全体としてはケーシング4に内装されている。
【0013】さらに、この脱水分離処理装置は、収納袋
1を所定速度で圧縮するように圧縮手段Bを制御する速
度制御手段Cと、上記加圧脱水処理部3を上下反転させ
て下方へ開口した収納袋1内から固形沈殿物を下方へ自
然落下させる反転手段Dと、加圧脱水処理部3の下方に
配設されると共に脱水されて落ちる処理水と上記固形沈
殿物とを区別して回収する回収手段Eと、を具備し、こ
れらはケーシング10に内装されている。
【0014】具体的に説明すると、図1と図3に示すよ
うに、加圧脱水処理部3の収納袋1は、廃液濾過用の濾
材で形成された上方開口部Kを有する袋状であり、取付
孔6a,6aを有する取付片6,6が開口端縁5に左右
一対付設されている。
【0015】また、図1と図2に示すように、収納袋開
閉手段Aは、収納袋1の上方開口縁2を押圧する左右一
対の押圧板部7,7と、一対の押圧板部7,7を往復移
動させる第1アクチュエータ8,8と、を有している。
押圧板部7は、前後方向に伸びる帯板状であり、その上
面には、上記収納袋1の取付片6の取付孔6a,6aを
(着脱可能に)嵌め込む突起部11,11を有している(図
7参照)。また、一方の押圧板部7には、その押圧面に
上下2箇所に線状のシール材12,12が付設され、他方の
押圧板部7には、その押圧面に上記シール材12,12と嵌
合する溝部13,13が形成されている。
【0016】第1アクチュエータ8は、図例では、リニ
アモータ9aとその軸部9bを備えたものであり、リニ
アモータ9aがケーシング10の上壁14aに固着されると
共に、軸部9bの内端が押圧板部7の外側面に固着され
ている。
【0017】しかして、左右一対の押圧板部7,7は、
両端がケーシング4の側壁15,15に固着された左右方向
の前後一対のガイドレール16,16に、左右スライド移動
可能に支持されており、リニアモータ9a,9aにて軸
部9b,9bを往復動させることによって左右水平状に
往復移動される。
【0018】圧縮手段Bは、収納袋1を側面側から押圧
する左右一対の圧縮板部17,17と、弾発部材18…を介し
て圧縮板部17,17の外側面と連結された左右一対の圧力
伝達板部19,19と、圧力伝達板部19,19を往復移動させ
る第2アクチュエータ20,20と、を有している。
【0019】図1と図4に示すように、矩形状の圧縮板
部17はその押圧面に、上下方向に伸びるV字状溝を多数
並設して成る凹凸波部21が形成されており、また、圧縮
板部17の四隅近傍に、平行な前後一対かつ上下2段のガ
イドレール22…を挿通するための孔部23…が形成されて
いる。圧力伝達板部19は、上記圧縮板部17と略等しい矩
形状であり、四隅近傍にガイドレール22…を挿通する孔
部を有している。なお、ガイドレール22…は、ケーシン
グ4の側壁15,15に固着されている。
【0020】また、図1と図2に示すように、第2アク
チュエータ20は、(上述の)第1アクチュエータ8と同
じく、リニアモータ24aと軸部24bとを備え、この軸部
24bの内端が圧力伝達板部19の外側面に固着されている
と共に、ケーシング4から突設された取付片部25にリニ
アモータ24aの下面が固着されている。
【0021】しかして、圧縮板部17と圧力伝達板部19
は、上下2段のガイドレール22…に左右スライド可能に
支持されており、第2アクチュエータ20にて往復移動さ
れる。このとき、圧縮板部17と圧力伝達板部19の間の各
ガイドレール22…に、(コイルスプリング等の)弾発部
材18…が嵌め込まれており、圧力伝達板部19の押圧力は
弾発部材18…を介して圧縮板部17に伝達される。
【0022】また、加圧脱水処理部3のケーシング4の
上壁14a及び下壁14bの中間部には上孔部4aと下孔部
4bが形成されており、廃液を収納袋1へ投入するため
の投入口と処理水を下方の回収手段Eに排出するための
排出口とされる。そして、その上孔部4aの上方には、
外部の凝集沈殿装置から加圧脱水処理部3へ廃液を送る
ための配管部材50のノズル部50aが配設されている。な
お、収納袋1の下端1aは、可撓性細線状の吊り部材65
(例えば、化学繊維製)にて連結されており、この吊り
部材65の左右両端は、圧縮板部17,17下端に固着されて
いる(図3参照)。
【0023】次に、速度制御手段Cを説明すると、図1
と図2と図6に示すように、速度制御手段Cは、加圧脱
水処理部3の圧縮板部17に固着されて圧力伝達板部19を
左右方向へ案内するガイド杆46と、ガイド杆46の先端46
aに設けられた櫛歯状スリット部47と、圧力伝達板部19
に固着されると共にスリット部47を通過させた光を感知
するセンサー48と、センサー48からの検出信号にて第2
アクチュエータ20を制御する制御部49と、を有してい
る。
【0024】圧縮板部17に固着されたガイド杆46は、上
下ガイドレール22…の下方及び上方の近傍に配設されて
おり、各ガイド杆46…の先端46aには、圧縮板部17と圧
力伝達板部19を所定間隔に維持する抜止め用の短筒部62
が固着されている。そして、その内の一つの短筒部62の
外周面に上記スリット部47が付設され、左右の圧縮板部
17,17の夫々に設けられている。
【0025】また、横断面略コの字型のセンサー48は、
その凹部内で上下方向に光を通過させており、スリット
部47がこの凹部を通過して光を通過・遮断するように、
センサー48をスリット部47近傍の圧力伝達板部19に固着
している。また、センサー48と電気的に接続された制御
部49は、ケーシング10の外面に付設された(表示パネル
63を有する)操作部60内に設けられている。
【0026】次に、反転手段Dを説明すると、加圧脱水
処理部3のケーシング4の側壁15,15に左右外方側へ突
設されて加圧脱水処理部3を枢支する枢支軸26,26と、
枢支軸26を回転させる第1駆動部31と、を有している。
【0027】ケーシング10の底壁27には、上端に軸受2
9,29を有する左右一対の支柱部28,28が立設されてお
り、この軸受29,29に枢支軸26,26が回転可能に支持さ
れていると共に、一方の枢支軸26先端には大プーリー30
aが固着されている。また、(モーター等の)第1駆動
部31は、一方の支柱部28下部に固着されていると共に、
そのシャフトに小プーリー30bを有し、伝導ベルト32を
介して第1駆動部31の回転駆動力が枢支軸26に伝達され
る。
【0028】次に、回収手段Eを説明すると、図1と図
2と図5に示すように、回収手段Eは、処理水収納部34
と固形沈殿物収納部35とを有する上方開口状の回収槽33
と、回収槽33の下面に突設された回転軸36を回転させる
第2駆動部37と、回収槽33と第2駆動部37を搭載する移
動台38と、移動台38を前後スライド可能に支持する左右
一対のガイドレール39,39と、移動台38を往復移動させ
る第3アクチュエータ40と、を有している。
【0029】回収槽33は中間に仕切壁33aを有する升型
の受容器であり、処理水収納部34内に排出管41が設けら
れている。なお、この排出管41は、図外の排出ポンプに
接続されている。また、回収槽33下面の中心位置に下方
突出状の回転軸36が付設され、軸受を介して左右方向に
長い移動台38に回転可能に枢着されている。モーター等
の第2駆動部37は、シャフトを下方突出状として移動台
38に固着され、回転軸36とシャフトにプーリーを設ける
と共に伝導ベルトを掛けることによって第2駆動部37の
回転力が回転軸36に伝達され、回収槽33が回転する。な
お、加圧脱水処理部3の収納袋1の真下位置に、処理水
収納部34(又は固形沈殿物収納部35)が配置されるよう
に回収槽33が設けられている。
【0030】ガイドレール39は、ケーシング10底壁27に
固着された前後一対の取付壁42,42の上部に固着され、
浮上がり状に支持されている。そして、左右一対のガイ
ドレール39,39が、移動台38の左右端に設けられた貫通
孔に挿通して回収槽33を浮上がり状に支持している。
【0031】さらに、移動台38の下部にはモーター43と
前後ローラ45a,45bと帯状伝導ベルト44を備えた第3
アクチュエータ40が設けられ、伝導ベルト44の上面44a
に移動台38の下面38aが固着されている。しかして、モ
ーター43を正逆回転させることによって、ベルト44上面
44aが前後し、移動台38及び回収槽33が前後に往復移動
する。
【0032】しかして、本発明の脱水分離処理装置につ
いての動作を説明すると、図1に示す如く、配管部材50
のノズル部50aからの廃液Jが、加圧脱水処理部3の上
孔部4aを通って開口した収納袋1へ所定量投入され
る。そして、収納袋開閉手段Aの押圧板部7,7が収納
袋1の上方開口縁2を押圧して上方開口部Kを密閉す
る。
【0033】次に、図7に示すように、圧縮手段Bの圧
縮板部17,17が収納袋1の側面を徐々に押圧していく。
すると、廃液J中から収納袋1にて濾過されて出た処理
水61が、ケーシング4の下孔部4bを通過して回収手段
Eの回収槽33の処理水収納部34内へ落ちる。つまり、脱
水工程と回収工程が並行して行われている。
【0034】このとき、収納袋1の上方開口縁2は、押
圧板部7のシール材12,12と溝部13,13とに強固に挟ま
れ密閉されるため、開口部Kから廃液Jが漏れ出ること
はない。また、圧縮板部17,17の凹凸波部21,21の溝が
上下方向に伸びているため、搾り出た処理水61が溝を伝
わってスムースに下方へ流れ落ちることができる。
【0035】ここで、図6に示す如く、圧縮手段Bを制
御する速度制御手段Cについて説明すると、圧縮開始前
は同図(イ)に示すように、センサー48の光はスリット
部47の端部スリット位置P1 を通過しており、圧縮を開
始すると同図(ロ)に示すように、圧縮手段Bの第2ア
クチュエータ20によって圧力伝達板部19が押圧される。
【0036】このとき、弾発部材18…がクッションとな
って少し縮むため、センサー48とスリット部47が位置ず
れし、センサー48の光が所定スリット位置P2 に移動す
る。図例では、端部スリット位置P1 から2個隣の所定
スリット位置P2 に到達しており、そのため、センサー
48の光は2個隣の所定スリット位置P2 に到達するのに
2回の検出信号を制御部49に出力している。
【0037】しかして、制御部49は、検出信号が所定回
数入力される毎に圧縮手段Bを作動制御するように予め
設定されているため、所定スリット位置P2 に達するこ
とによって所定回数の2回の検出信号を受けた制御部49
は、第2アクチュエータ20のリニアモータ24aを停止さ
せるよう制御する。
【0038】圧力伝達板部19の押圧力Fにて縮んだ弾発
部材18…は、圧縮板部17を押圧して徐々に復元するた
め、それによって圧縮板部17は(仮想線に示す如く)徐
々に収納袋1を圧縮していく。圧縮板部17が内方へ進む
ことによってガイド杆46先端46aのスリット部47も進む
が、図6(イ)に示す如く、短筒部62に当接して位置止
めされ、これによってセンサー48の光通過位置が端部ス
リット位置P1 にもどる。
【0039】このとき、センサー48の光通過位置が端部
スリット位置P1 にもどる際も、センサー48は2回の検
出信号を制御部49に出力しているため、端部スリット位
置P1 に達すると制御部49はリニアモータ24aを作動さ
せるよう制御する。
【0040】そして、上述同様の動作を繰り返すが、こ
のとき、回収槽33の処理水収納部34に設けられた排出管
41から処理水61が(図外の)排出ポンプにて順次排出さ
れており、排出管41を流れる液量を検出する検出器にて
処理水収納部34に溜まった処理水61の有無が判断され、
処理水61が無くなるまで制御部49による圧縮手段Bの動
作制御を続行させている。
【0041】そして、図8に示すように、圧縮手段Bに
よって収納袋1は徐々に圧縮され、収納袋1内の廃液J
が薄いケーキ状となるまで圧縮脱水されることによっ
て、処理水61の殆どは回収槽33の処理水収納部34に回収
されて排出され、水分が除かれた固形沈殿物64が収納袋
1内に残留する。
【0042】なお、上記説明の脱水工程に於て、収納袋
1に徐々に圧力を加えるのは、過剰な圧力を一度にかけ
ると収納袋1の目づまりにより濾過率が悪くなり、それ
によって、処理水61の回収率が悪くなるためで、濾過率
及び回収率を高くするために考慮している。
【0043】回収槽33の処理水収納部34内の処理水61が
全部排出されて無くなると、上記検出器から制御部49へ
出力され、これにより制御部49が圧縮手段Bを停止させ
るよう制御する。
【0044】そして、図5(イ)(ロ)と図8に示すよ
うに、回収手段Eの第2駆動部37にて回収槽33が半回転
( 180°回転)し、処理水収納部34と固形沈殿物収納部
35とは左右位置が逆となる。つまり、固形沈殿物収納部
35が収納袋1の真下に位置する。
【0045】そして、図9に示す如く、反転手段Dによ
って加圧脱水処理部3が上下反転し、その後、圧縮手段
Bの圧縮板部17,17相互が左右へ離間し、かつ、収納袋
開閉手段Aの押圧板部7,7相互が離間して、収納袋1
の上方開口部Kが開口する。
【0046】これによって、収納袋1内の固形沈殿物64
が、上下反転したケーシング4の上孔部4aを通って下
方の回収槽33の固形沈殿物収納部35内へ自然落下する。
つまり、脱水工程に引き続いて固形沈殿物64の回収工程
が行われる。このとき、左右の圧縮板部17,17及び押圧
板部7,7が比較的速い速度で所定回数往復移動し、収
納袋1内面にへばり付いた固形沈殿物64を揺すり落とし
て回収する。なお、この間、収納袋1の下端1aに連結
された反転時落下防止用の吊り部材65にて、収納袋1は
上下逆さまの吊下げ状に維持される。
【0047】その後、加圧脱水処理部3は再び反転して
上孔部4aがもとの上方位置へもどり、また、図2と図
5(ハ)に示す如く、回収手段Eの回収槽33は第2駆動
部37にて90°回転し、固形沈殿物収納部35が前方へ位置
され、そして、第3アクチュエータ40のモーター43の回
転により伝導ベルト44が回収槽33を前方へ移動させ、固
形沈殿物収納部35をケーシング10(前壁に設けられた)
取出口66から外部へ露出状とする。これにより、固形沈
殿物64を回収槽33より取出すことができる。なお、予め
固形沈殿物収納部35に開口したビニール袋等を敷いてお
けば、手を汚すことなく処分することができる。
【0048】処分し終われば、第3アクチュエータ40の
モーター43が逆回転して回収槽33が後方位置にもどると
共に、再び90°回転して(図5(イ)及び図1に示すよ
うに)処理水収納部34が収納袋1の真下位置となり、2
回目の加圧脱水処理の準備状態となる。
【0049】そして、凝集沈殿装置から再び所定量の廃
液Jを収納袋1へ投入し、上述同様の動作を繰り返す
が、これらの動作は予め操作部60の制御部49にプログラ
ムされており、全自動で行うよう構成されている。
【0050】なお、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れず、例えば、収納袋開閉手段A、圧縮手段B及び回収
手段Eの第1・第2・第3アクチュエータ8,20,40
は、各々油圧機器、空気圧機器、水圧機器等を使用する
のも良い。
【0051】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されるので、次
に記載する効果を奏する。
【0052】(請求項1又は2によれば)廃液Jを投入
した収納袋1を密閉し、圧縮手段Bにて所定速度で徐々
に圧力を加えることにより、廃液J中の水分を自然にゆ
っくりと脱水する(搾り出す)ことができる。これによ
り、収納袋1の目づまりが防止され濾過率が大きくなる
と共に、処理水61の回収率が大きくなる。従って、廃液
Jを、重金属の含有率が環境基準を下回る処理水61と、
重金属を凝縮した固形沈殿物64とに確実に分離すること
ができるので、重金属を多量に含んだ廃液Jの垂れ流し
がなくなり、環境を保全することができる。
【0053】また、収納袋1に一度に大きな圧力が加わ
らず徐々に加圧されるため、収納袋1自体に大きな負担
がかからないと共に、摩耗等による損傷も軽減されるた
め、収納袋1の長期使用が可能である。
【0054】(請求項2によれば)加圧脱水処理部3に
加えて反転手段Dと回収手段Eを設けることにより、処
理水61の脱水工程と回収工程を並行して行うことができ
ると共に、脱水工程後に固形沈殿物64の回収工程を連続
して行うことができ、合理的である。
【0055】また、加圧脱水処理部3にて脱水して落ち
る処理水61を、回収手段Eにて受けて確実に回収するこ
とができる。また、反転手段Dにて加圧脱水処理部3を
上下反転し、収納袋開閉手段A及び圧縮手段Bにて収納
袋1を大きく開口させることにより、廃液Jの脱水後に
できた固形沈殿物64を自然落下させることができると共
に、落下する固形沈殿物64を回収手段Eにて処理水61と
区別して確実に回収することができる。つまり、処理水
61と固形沈殿物64の回収工程を自然落下を利用して簡単
に行い得る。
【0056】(請求項3によれば)廃液Jを投入した収
納袋1を密閉し、収納袋1を所定速度で徐々に圧縮して
脱水する脱水工程が自動化される。
【0057】(請求項4によれば)加圧脱水処理部3に
て脱水された処理水61を回収する回収工程と、脱水後の
加圧脱水処理部3を上下反転させて収納袋1内から自然
落下する固形沈殿物64を回収する回収工程が自動化され
る。さらに、回収工程後に回収槽33が手前に移動可能で
あるため、回収槽33にて回収された固形沈殿物64の取出
しが容易となる。
【0058】(請求項3又は4によれば)比較的簡単な
機械部品の組合せであるため、全体の構造が比較的コン
パクトで簡素化され、製作コストが安価である。また、
取扱いが容易であると共に、故障が少なく長期使用に耐
える。
【0059】(請求項5によれば)凹凸波部21の多数の
山部が収納袋1を押圧することによって刺激となり、低
圧であってもその部位から処理水が出やすくなると共
に、凹凸波部21,21の溝部21a…に沿って真下に処理水
が流れ落ち、回収槽33の処理水収納部34に確実に回収さ
れる。
【0060】(請求項6によれば)圧縮手段Bにて収納
袋1を圧縮する際、押圧板部7,7のシール材12と溝部
13との間に収納袋1の上方開口縁2が強固に挟みこまれ
るため、上方開口部Kから廃液Jが漏れ出ることがな
い。
【0061】(請求項7によれば)加圧脱水処理部3を
上下反転して収納袋1内の固形沈殿物64を自然落下させ
る際、収納袋1の下端が確実に吊り上げ維持されるた
め、収納袋1が下方開口状に大きく開くことができる。
従って、収納袋1内の固形沈殿物64が容易に自然落下し
て、収納袋1内に残ることなく回収槽33にて回収され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す一部破断正面図で
ある。
【図2】一部破断側面図である。
【図3】収納袋の斜視図である。
【図4】圧縮板部の斜視図である。
【図5】回収槽の動作を示す作用説明図である。
【図6】圧縮手段の動作を示す作用説明図である。
【図7】加圧脱水処理部による脱水工程を示す要部断面
正面図である。
【図8】加圧脱水処理部による脱水工程の終了状態を示
す要部断面正面図である。
【図9】固形沈殿物の回収工程を示す一部破断正面図で
ある。
【符号の説明】
1 収納袋 1a 下端 2 上方開口縁 3 加圧脱水処理部 7 押圧板部 8 第1アクチュエータ 12 シール材 13 溝部 17 圧縮板部 18 弾発部材 19 圧力伝達板部 20 第2アクチュエータ 21 凹凸波部 21a 溝部 26 枢支軸 31 第1駆動部 33 回収槽 34 処理水収納部 35 固形沈殿物収納部 36 回転軸 37 第2駆動部 38 移動台 39 ガイドレール 40 第3アクチュエータ 46 ガイド杆 47 櫛歯状スリット部 48 センサー 49 制御部 61 処理水 64 固形沈殿物 65 吊り部材 A 収納袋開閉手段 B 圧縮手段 C 速度制御手段 D 反転手段 E 回収手段 J 廃液 K 上方開口部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方開口部Kから沈殿物を含む廃液Jを
    投入する廃液濾過用収納袋1と、該収納袋1の上方開口
    縁2を保持すると共に該上方開口縁2を押圧して密閉状
    とする収納袋開閉手段Aと、上記収納袋1を側面側から
    圧縮して廃液Jを脱水する圧縮手段Bと、該収納袋1を
    所定速度で圧縮するように上記圧縮手段Bを制御する速
    度制御手段Cと、を備えたことを特徴とする脱水分離処
    理装置。
  2. 【請求項2】 上方開口部Kから沈殿物を含む廃液Jを
    投入する廃液濾過用収納袋1と、該収納袋1の上方開口
    縁2を保持すると共に該上方開口縁2を押圧して密閉状
    とする収納袋開閉手段Aと、上記収納袋1を側面側から
    圧縮して廃液Jを脱水する圧縮手段Bと、をもって加圧
    脱水処理部3を形成し、さらに、該加圧脱水処理部3を
    上下反転させて下方へ開口した上記収納袋1内から固形
    沈殿物64を下方へ自然落下させる反転手段Dと、上記加
    圧脱水処理部3の下方に配設されると共に脱水されて落
    ちる処理水61と上記固形沈殿物64とを区別して回収する
    回収手段Eと、を具備したことを特徴とする脱水分離処
    理装置。
  3. 【請求項3】 収納袋開閉手段Aが、収納袋1の上方開
    口縁2を押圧する左右一対の押圧板部7,7と、一対の
    押圧板部7,7を往復移動させる第1アクチュエータ
    8,8と、を有し、圧縮手段Bが、収納袋1を押圧する
    左右一対の圧縮板部17,17と、弾発部材18…を介して圧
    縮板部17,17の外側面と連結された左右一対の圧力伝達
    板部19,19と、該圧力伝達板部19,19を往復移動させる
    第2アクチュエータ20,20と、を有し、速度制御手段C
    が、上記圧縮板部17,17に固着されて圧力伝達板部19,
    19を左右方向へ案内するガイド杆46…と、左右一対のガ
    イド杆46,46の先端に設けられた櫛歯状スリット部47,
    47と、圧力伝達板部19,19に固着されると共に上記スリ
    ット部47,47を通過させた光を感知するセンサー48,48
    と、該センサー48,48からの検出信号にて第2アクチュ
    エータ20,20を制御する制御部49と、を有した請求項1
    又は2記載の脱水分離処理装置。
  4. 【請求項4】 反転手段Dが、加圧脱水処理部3を枢支
    する枢支軸26,26と、枢支軸26を回転させる第1駆動部
    31と、を有し、回収手段Eが、処理水収納部34と固形沈
    殿物収納部35を有する上方開口状の回収槽33と、該回収
    槽33の下面に突設された回転軸36を回転させる第2駆動
    部37と、上記回収槽33と第2駆動部37を搭載する移動台
    38と、該移動台38を前後スライド可能に支持するガイド
    レール39,39と、該移動台38を往復動させる第3アクチ
    ュエータ40と、を有した請求項2記載の脱水分離処理装
    置。
  5. 【請求項5】 圧縮板部17の押圧面に、上下方向に伸び
    る溝部21a…を並設して成る凹凸波部21を形成した請求
    項1、2、3又は4記載の脱水分離処理装置。
  6. 【請求項6】 一方の押圧板部7の押圧面にシール材12
    を付設すると共に、他方の押圧板部7の押圧面に上記シ
    ール材12と嵌合する溝部13を形成した請求項1、2、
    3、4又は5記載の脱水分離処理装置。
  7. 【請求項7】 反転時落下防止用の吊り部材65を、収納
    袋1の下端1aに連結した請求項2、3、4、5又は6
    記載の脱水分離処理装置。
JP8219487A 1996-07-31 1996-07-31 脱水分離処理装置 Pending JPH1043511A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020038222A (ko) * 2000-11-17 2002-05-23 이구택 크롬폐수온라인에서 크롬검출장치
JP2012517335A (ja) * 2009-02-10 2012-08-02 トンジアニ ステファノ 複合作用フィルタープレス
WO2012127676A1 (ja) * 2011-03-24 2012-09-27 株式会社クボタ フィルタプレス脱水機

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