JPH1039516A - 感光性記録材料の現像方法 - Google Patents

感光性記録材料の現像方法

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JPH1039516A
JPH1039516A JP19035096A JP19035096A JPH1039516A JP H1039516 A JPH1039516 A JP H1039516A JP 19035096 A JP19035096 A JP 19035096A JP 19035096 A JP19035096 A JP 19035096A JP H1039516 A JPH1039516 A JP H1039516A
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JP
Japan
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neutral salt
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photosensitive recording
photosensitive
developing
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Application number
JP19035096A
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English (en)
Inventor
Susumu Kurishima
進 栗嶋
Kazue Matsumoto
和重 松本
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Kimoto Co Ltd
Original Assignee
Kimoto Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中性塩水溶液により膨潤するか溶解され得る
高分子結合剤中に光重合性モノマーを含む感光層を有す
る感光性記録材料を高い写真性能で効率よく処理できる
方法を提供する。 【解決手段】 中性塩水溶液により膨潤するか溶解され
得る高分子結合剤中に光重合性モノマーを含む感光層を
有する感光性記録材料により画像を形成する方法であっ
て、前記感光性記録材料を画像露光し、中性塩の10〜45
重量% の水溶液からなる現像液で処理して現像すること
を含む前記方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は感光性記録材料の画像形
成方法に関する。より詳細には本発明は、中性塩水溶液
により膨潤するか溶解され得る高分子結合剤中に光重合
性モノマーを含む感光層を有する感光性記録材料におけ
る画像形成方法であって、特定の濃度の中性塩水溶液で
画像露光された前記感光性記録材料を処理することを特
徴とする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、印刷製版の分野等で銀塩写真フィ
ルムに代わり、感光性樹脂を利用した感光性記録材料が
広く使用されるようになっている。感光性樹脂を使用し
た感光層には露光後、有機溶剤、アルカリ水溶液等で現
像されるものもあるが、廃液の処理や作業環境の観点か
ら中性塩溶液で現像可能な感光層を有するものが注目さ
れている。
【0003】このような感光層は中性塩水溶液により膨
潤するか溶解され得る高分子結合剤を使用するものであ
り、そのような感光層を用いた種々の感光性記録材料が
製造されている。例えば、印刷原図から得られた網点画
像を反転写真画像として形成し、目的とする感光性印刷
版に網点画像を形成するためのマスクとして使用される
レリーフ型のコンタクトフィルムを形成するための感光
性記録材料として開発されている。
【0004】このような感光性記録材料は、例えば、支
持体上に中性塩水溶液によって膨潤するか溶解され得る
結合剤と、染料、顔料および活性光線吸収剤よりなる群
から選ばれる少なくとも1種の着色成分とを含む活性光
線遮蔽層、及び中性塩水溶液によつて膨潤するか溶解さ
れ得る結合剤、該結合剤と光重合可能な不飽和モノマ
ー、光重合開始剤および熱重合禁止剤を含む感光性組成
物層を順次積層してなるもの、あるいはこれらの成分を
一つの層に含み、活性光線遮蔽層と感光層の両者の役目
を果たす層を支持体上に設けた構成を有するが、いずれ
も画像露光後、中性塩水溶液で処理することにより現像
される。
【0005】このような感光性記録材料は銀塩感光材料
に代わって広く使用されるようになっており、それらの
感光性記録材料の解像力、感度等の写真性能を低下させ
ることなく効率よく速い現像速度で現像できる方法が望
まれている。
【0006】また、中性塩水溶液は有機溶媒、アルカリ
溶液等に較べて毒性も低く、比較的処理しやすいといえ
るが、廃液として処理を要することには変わりはなく、
従って同量の感光性記録材料を処理現像した場合に排出
される中性塩溶液の廃液量をより少なくすることができ
れば廃液処理上有利である。ただしその際、現像性能を
低下させないようにすることも必要である。
【0007】
【発明の解決すべき課題】従って本発明は、中性塩水溶
液により膨潤するか溶解され得る高分子結合剤中に光重
合性モノマーを含む感光層を有する感光性記録材料を高
い写真性能で効率よく処理できる方法を提供することを
目的とする。
【0008】また本発明は、中性塩溶液の廃液量をより
少なくすることができる上記のような感光性記録材料の
現像方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のよ
うな中性塩水溶液により膨潤するか溶解され得る高分子
結合剤中に光重合性モノマーを含む感光層を有する感光
性記録材料を中性塩水溶液により処理して現像する際
に、中性塩の濃度が一定の値よりも高くなると解像力等
の写真性能が向上し、現像速度を大幅に上昇させても従
来のように低い濃度の中性塩溶液で現像した場合と同等
か、あるいはより優れた写真性能が得られることを見い
出した。
【0010】即ち本発明は、中性塩水溶液により膨潤す
るか溶解され得る高分子結合剤中に光重合性モノマーを
含む感光層を有する感光性記録材料により画像を形成す
る方法であって、前記感光性記録材料を画像露光し、10
〜45重量% 、好ましくは12〜35重量% 、特に好ましくは
17〜35重量% の中性塩の水溶液からなる現像液で処理し
て現像することを含む前記方法を提供するものである。
【0011】上記の本発明の方法によれば、十分な写真
性能を維持しながら速い速度で感光性記録材料を処理す
ることができる。
【0012】さらに上記のような従来使用されていたも
のよりも高い濃度の中性塩溶液を現像液として使用すれ
ば、現像液の寿命を延長でき、現像液の補充量を小さく
できることも見い出された。従って本発明の方法によれ
ば、現像液廃液の量を少なくすることができ、廃液処理
コストの低減及び環境汚染の防止の観点からも特に好ま
しいものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明についてさらに詳細
に説明する。
【0014】本発明の方法は、上記のような中性塩水溶
液により膨潤するか溶解され得る高分子結合剤を使用し
た感光層を有する感光性記録材料に一般に使用できる
が、上記のような感光性印刷版に網点画像を形成するた
めのマスクとして使用されるレリーフ型のコンタクトフ
ィルムを形成するための感光性記録材料に特に好適に使
用できる。
【0015】このような感光性記録材料としては、支持
体上に中性塩水溶液によって膨潤するか溶解され得る結
合剤と、染料、顔料および活性光線吸収剤よりなる群か
ら選ばれる少なくとも1種の着色成分とを含む活性光線
遮蔽層、及び中性塩水溶液によつて膨潤するか溶解され
得る結合剤、該結合剤と光重合可能な不飽和モノマー、
光重合開始剤および熱重合禁止剤を含む感光性組成物層
を順次積層してなるもの、あるいはこれらの成分を一つ
の層に含み、活性光線遮蔽層と感光層の両者の役目を果
たす層を支持体上に設けたもの等が知られている。
【0016】またこのような感光性記録材料において
は、必要に応じ前記感光層上に、剥離あるいは中性塩水
溶液によって容易に洗い落し可能なカバーシートまたは
オーバーコート層が積層されていてもよい。
【0017】このような感光性記録材料は具体的には以
下のような材料により構成される。 <遮光層>結合剤 上記遮光層に用いられる結合剤は、中性塩水溶液に膨潤
または可溶なものであり、例えば酢酸ビニル樹脂、ポリ
ビニルブチラール樹脂、下記共重合体(A)等が挙げら
れる。
【0018】共重合体(A) アクリル酸またはメタクリル酸3〜20モル% と、アク
リル酸またはメタクリル酸の炭素数1〜8の脂肪族アル
コール(脂肪族基にアルコキシ基が置換されていてもよ
い) または脂環族アルコールとのエステル20〜67%
と、アクリロニトリルあるいはメタクリロニトリル0〜
30モル% と、下記一般式Iで示される化合物30〜6
0モル% とを含む共重合体。
【0019】 CH2=C(R1)−COO−(CH2C(R2)CHO)n−H (I) 式中、R1は水素原子またはメチル基を示し、R2は水素原
子、メチル基、エチル基またはクロルメチル基を示しn
は1〜4の整数を示す。
【0020】遮光層用結合剤は、減力効率を上げるため
に感光層に使用される溶媒に侵されないものがよく、従
って溶剤に選択的に溶解するものが望ましい。
【0021】顔料、染料、活性光線吸収剤(着色成分) 遮光層に添加される顔料、染料、活性光線吸収剤(着色
成分) は純水に対して常温で不溶性のものであれば任意
の着色成分を使用することができるが、低添加量で高遮
光性を有し粒径が小さく現像性に優れており、しかも従
来のハロゲン化銀フイルムと同様の黒色であるという理
由からカーボンブラックが最も望ましい。カーボンブラ
ックの代わりにチタンブラック(例えば三菱金属株式会
社よりチタンブラック20M または12S として市販されて
いるもの) を用いてもよい。その他の黒色成分として
は、染料としてCI. ソルベントブラック22等がある。ま
た、黒色成分以外の他の着色成分を使用することもでき
る。そのような着色成分としては、パリオゲンオレンジ
2640、ネオザポンイエローGG、C.I.ピグメントレッド5
3、同オレンジ13、同イエロー1、C.I.ソルベントレッ
ド8、同オレンジ5、同イエロー2等がある。
【0022】顔料、染料、活性光線吸収剤の添加量は高
すぎると画像が脆くなり、低すぎると所望の遮光性が得
られない。一般には、これらの着色成分は結合剤に対し
て30〜200 重量% 、望ましくは50〜150 重量% である。
【0023】その他遮光層には必要に応じて界面活性
剤、分散剤、防腐剤等も任意に添加できる。
【0024】<感光層>結合剤 上記感光層に用いられる結合剤も中性塩水溶液に膨潤ま
たは可溶なものであり、例えば酢酸ビニル樹脂、アルコ
ール可溶性ポリアミド、下記共重合体(B)等が挙げら
れる。
【0025】共重合体(B) アクリル酸またはメタクリル酸の炭素数1〜8の脂肪族
アルコール(脂肪族基にアルコキシ基が置換されていて
もよい) または脂環族アルコールとのエステルからなる
群より選ばれた少くとも1種の化合物45〜80モル%
と下記一般式IIで示される化合物20〜55モル% より
なる共重合体。
【0026】 CH2=C(R3)−COO−CH2CH2N(R4)(R5) (II) 式II中、R3は水素原子またはメチル基を示し、R4、R5
メチル基またはエチル基を示す。
【0027】上記共重合体(B)の中でも、溶剤組成を
広くとれることから、例えば、メタクリル酸メチル/メ
タクリル酸エチル/メタクリル酸2-(ジメチルアミノ)
−エチル共重合体、メタクリル酸メチル/メタクリル酸
ブチル/メタクリル酸2-(ジメチルアミノ) −エチル共
重合体、メタクリル酸メチル/メタクリル酸エチル/メ
タクリル酸2-(ジメチルアミノ) −エチル共重合体等が
特に好ましい。
【0028】光重合性モノマー 感光性組成物に用いられる不飽和モノマーとしては、光
重合可能なモノマーの任意のものを使用することができ
るが、例えば、シクロヘキシルアクリレート、ラウリル
アクリレート等のアルキルアクリレート類、2−ヒドロ
キシアクリレート等の2−ヒドロキシアクリレート類、
N,N'- ジメチルアミノエチルアクリレート等のアミノア
ルキルアクリレート類、2−メトキシエチルアクリレー
ト等のエーテルアルキルアクリレート類、グリシジルア
クリレート類、ハロゲン化アルキルアクリレート類及び
トリメチロールフロパントリアクリレート、ペンタエリ
スリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトール
ヘキサアクリレート等の多官能アルコールアクリレート
類を使用することができる。なかでも硬化速度が速い点
から多官能アルコールアクリレート類が有用である。光
重合性モノマーの感光性組成物に対する割合は、多すぎ
ると経時安定性、ブロッキング性に問題を生じ、少なす
ぎると感度、レジスト性に問題を生じ、5〜45重量%
が適当である。
【0029】光重合開始剤 光重合開始剤としては活性光線の照射によって遊離ラジ
カルを発生し、光重合を開始するものであればいかなる
ものでも使用できる。例えば、ベンゾフェノン、ミヒラ
ーケトン(N,N-テトラメチル-4,4- ジアミノベンゾフェ
ノン) 、4,4'-ビス(ジエチルアミノ) ベンゾフェノ
ン、2-エチルアントラキノン等の芳香族ケトン類、ベン
ゾイン類、ベンソインメチルエーテル、ベンゾインメチ
ルエーテル等のベンゾインエーテル類及び2-(o- クロロ
フエニル)-4,5-ジフェニルイミダソール二量体等の2,4,
5-トリアリルイミダゾール二量体から選択される1種ま
たは2種以上のものの混合物を光重合開始剤として使用
することができる。
【0030】光重合開始剤の感光性組成物中の割合は、
多すぎると経時安定性が悪化し、少なすぎると感度が低
下し、一般には5〜20重量% の量で使用される。
【0031】熱重合禁止剤 熱重合禁止剤は塗布乾燥時の熱かぶりの防止及び経時安
定性を付与するために添加される。例えば、ピロガロー
ルキノン、ハイドロキノン等の公知のものを単独でまた
は2種以上を熱重合禁止剤として使用することができ
る。
【0032】熱重合禁止剤の添加量は熱重合を禁止する
最低必要量であればよく、多すぎると感度低下の原因に
なるので感光性組成物に対して1重量% 未満の量で使用
することが望ましい。
【0033】<カバーシートまたはオーバーコート層>
カバーシートまたはオーバーコート層は酸素の影響によ
る感光層の感度低下を防止すること、真空引きに対する
特性を改良すること、ブロッキングを防止することを目
的として必要に応じて設けられるものであり、簡単に除
去することが可能であり、解像力に影響を与えない厚さ
のものとする。
【0034】例えばカバーシートとしては、ポリエステ
ル、ボリカーボネート、ポリアミド、ポリプロピレン、
ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリメチルメタアクリ
レートおよびこれらのポリマーを構成するモノマーの共
重合体、ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロー
ス、プロピルセルロースおよび混合セルロース等の薄膜
フィルムが用いられ、またオーバーコート層としては、
ポリビニルアルコール、水溶性アクリル樹脂並びにこれ
らの樹脂にマット化剤を入れたもの等の薄層が用いられ
る。
【0035】カバーシートまたはオーバーコート層は、
簡単に除去することが可能であり、解像力に影響を与え
ない厚さのものとする。解像力に影響を与えないために
は、カバーシートは20μm 以下、オーバーコート層は2
μm 以下の厚さを有することが望ましい。
【0036】<支持体>支持体としては平滑な表面を有
し寸法安定性のよいものが好ましく、フィルム形成性熱
可塑性高分子化合物のフィルムが用いられる。高分子化
合物のフィルムの例としては、ポリエステル、ポリカー
ボネート、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ポリメチルメタアクリレートおよび
これらのポリマーを構成するモノマーの共重合体、ジア
セチルセルロース、トリアセチルセルロース、プロピル
セルロースおよび混合セルロースエステル等のフィルム
が挙げられる。上記高分子のフィルムを被覆した紙を支
持体として用いてもよい。これらのうち寸法安定性に優
れた、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが
特に好ましい。
【0037】このような感光性記録材料においては、解
像力、感度、減力持性、作業性等の点から、感光層の厚
さは0.2 〜5.0 μm、遮光層は1.0 〜20.0μmの範囲に
あることが望ましい。
【0038】上記のような感光性記録材料は、上記のよ
うな遮光層及び感光層の成分をそれぞれ適当な溶媒に溶
解または分散した塗布液を製造し、適当な支持体上に順
次塗布、乾燥して製造することができる。塗布液は、感
光材料を製造するのに通常使用される方法を用いて支持
体に塗布することができ、例えば、バーコーティング、
ブレードコーティング、エアナイフコーティング、グラ
ビアコーティング、ロールコーティング、スプレーコー
ティング、ディップコーティング等により塗布すること
ができる。
【0039】上記のような感光性記録材料において最も
好ましいものは、支持体上に、前記共重合体Aからなる
結合剤と、前記の染料等から選択される少なくとも1種
の着色成分とを含む遮光層、及び前記共重合体Bまたは
酢酸ビニル樹脂からなる結合剤、該結合剤と光重合可能
な不飽和モノマー、光重合開始剤及び熱重合禁止剤を含
む感光層を順次積層してなるものである。
【0040】上記のような感光性記録材料は、感光層を
重合させるのに有効な波長を出す光源、例えば、各種水
銀灯、カーボンアーク灯、メタルハライド灯、キセノン
灯等によって原稿を重ねて露光した後、中性塩水溶液中
に浸漬し、表面をこすることにより画像を形成させる。
このような現像は自動現像機で行うことができる。
【0041】本発明に使用される中性塩とは、水溶液と
したときにその水溶液が中性(pHがほぼ7)を示す塩で
ある。上記中性塩水溶液としては、p-クロル安息香酸ア
ルカリ金属塩、サリチル酸アルカリ金属塩等の芳香族カ
ルボン酸アルカリ金属塩、アルキルナフタレンスルホン
酸アルカリ金属塩(アルキル基の炭素数は好ましくは1
〜10、より好ましくは2〜6である)、ドデシルベン
ゼンスルホン酸アルカリ金属塩、1-ナフトール-4- スル
ホン酸アルカリ金属塩等の芳香族スルホン酸アルカリ金
属塩、p-ヒドロキシ安息香酸エチルアルカリ金属塩等の
フェノール類アルカリ金属塩及びラウリル硫酸アルカリ
金属塩等のアルキル硫酸アルカリ金属塩の水溶液が挙げ
られる。なかでも、現像性、現像速度の点からアルキル
ナフタレンスルホン酸ナトリウムまたはドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウムの水溶液が好ましい。
【0042】本発明の方法においては、上記現像液中の
中性塩の濃度を少なくとも約10重量% 、好ましくは約12
重量% 以上、さらに好ましくは約17% 以上とする。中性
塩濃度が高い程高速での現像における写真性能は向上す
るが、現像液の粘度が高くなりすぎないようにするとい
う観点からその上限は45重量% 程度であり、35重量%程
度で十分な写真性能が得られる。
【0043】従って、本発明の方法に使用される現像液
の中性塩濃度は、10〜45重量% であり、好ましくは12〜
35重量% 、特に好ましくは17〜35重量% である。このよ
うな濃度の中性塩溶液を使用することにより、後記の実
施例に示されるように、現像速度を大幅に上昇させなが
ら現像時の写真性能を向上させることができ、また現像
液の寿命を延長して現像剤の使用量を極めて少なくでき
る。
【0044】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明の方法の現像液の
中性塩濃度の意義を具体的に説明するが、本発明はこれ
ら実施例に限定されるものではない。
【0045】参考例 感光性記録材料の製造 以下のようにして遮光層が黒色の感光性記録材料を製造
した。
【0046】下記の成分をペイントシェーカーにおいて
3時間分散し、遮光層 (着色層) 塗布液を作製した。
【0047】 メタクリル酸メチル/メタクリル酸ブチル/ メタクリル酸 2-ヒドロキシエチル共重合体 (共重合モル比1:5:4) 10重量部 カーボンブラック(三菱化学社製MA-100) 5 〃 FS-XB 2725 (ダウ・コーニング社製 シリコーン系界面活性剤) 1 〃 メチルセロソルブ 84 〃 下記成分を使用して、上記と同様にして感光層塗布液を
作製した。
【0048】 メタクリル酸メチル/メタクリル酸ブチル/ メタクリル酸 2-(ジメチルアミノ)-エチル 共重合体 (共重合モル比5:1:4) 10重量部 ジペンタエリスリトール ヘキサアクリレート 3 〃 N,N'- テトラエチル-4,4- ジアミノ ベンゾフェノン 0.5 〃 ベンゾインエチルエーテル 0.5 〃 p-メトキシフェノール 0.33 〃 トルエン 43 〃 酢酸ブチル 42.97 〃 二軸延伸したポリエチレンテレフタレートフイルム(100
μm厚) 上に上記遮光層 (着色層) 塗布液を3μm の
乾燥膜厚が得られるようにメイヤーバーで塗布し、その
後90℃のオーブン中にて2分間乾燥した。さらにその上
に上記感光層塗布液を2μmの乾燥膜厚が得られるよう
にメイヤーバーにて塗布し、90℃のオーブン中で2分間
乾燥した。
【0049】さらに次の組成のオーバーコート層塗布液
を乾燥膜厚で0.5 μmになるようにメイヤーバーで塗布
して感光性記録材料を作製した。
【0050】ポリビニルアルコール (日本合成化学工業社製 ゴーセノール KH17) 5重量部 FS-XB 2725 0.4 〃 水 94.6 〃 上記において遮光層の色素をシアニンブルー(大日精化
工業社製青色有機顔料)及びセイカファーストイエロー
2400(大日精化工業社製黄色有機顔料)またはセイカフ
ァーストレッド1547(大日精化工業社製赤色有機顔料)
に換えて、遮光層がそれぞれ緑または赤色のリスフィル
ムを作製した。
【0051】実施例1 上記のように作製した緑または赤の感光性記録材料に原
稿を重ね、光源として1.5 kWの無電極ランプを備える、
市販の明室フィルム用密着反転プリンタ (大日本スクリ
ーン製造社製P-627-GM) を使用して露光カウント25また
は50で露光した。上記装置における露光においては光源
と原稿の距離は750 mmであった。また露光カウントは露
光における積算光量の相対量を示し、露光カウント25で
約25秒の露光時間であった。
【0052】その後種々の濃度を有する30℃のアルキル
ナフタレンスルホン酸ナトリウムの水溶液を現像液とし
て使用して自動現像機 (株式会社きもと製キモリス自動
現像機) により連続的に現像した。
【0053】上記アルキルナフタレンスルホン酸ナトリ
ウムとしては陰イオン性界面活性剤として市販されるペ
レックスNB-L (花王株式会社製、ブチルナフタレンスル
ホン酸ナトリウム含有量: 34重量%)を使用し、下記表1
に示した体積比により水と混合し、種々の濃度の中性塩
水溶液とした。表1に混合体積比と併せて中性塩濃度を
示す。
【0054】
【表1】 解像力は、UGRA-Plate Control Wedge 1982 を原稿とし
てその再現性により評価した。ポジ画像については現像
後の最小の残存画線幅、ネガ画像については現像後の最
小のぬけ画線幅で表した。
【0055】感度は、UGRA-GRETAG Plate Control Wedg
e 1982またはKodak Photographic Step Tablet No. 3の
グレイスケールを原稿として使用してステップの残り段
数で評価した。
【0056】また、現像後の記録材料の地残りを肉眼で
観察して評価した。
【0057】緑色及び赤色の感光性記録材料の現像結果
を表2及び3にそれぞれ示す。尚、表中のステップ段数
の項のU はUGRA-Plate Control Wedge 1982 による残り
ステップ段数を示し、K はKodak Photographic Step Ta
blet No. 3よる残りステップ段数を示す。地残りの項の
○は地残りが観察されなかったことを示し、△は地残り
が観察されたことを示し、×は地残りが顕著に観察され
たことを示す。
【0058】現像速度は、感光性記録材料の単位時間あ
たりの現像処理量の相対量を表す。従って、同一の感光
性記録材料の現像液中での滞留時間は現像速度値の逆数
に比例する。現像速度120 において同一の感光性記録材
料の現像液中の滞留時間は約14秒であり、現像速度160
においては約10.5秒である。
【0059】
【表2】 表2 緑色の感光性記録材料の現像結果 中性塩 露光 現像 解像力(μm) ステップ段数濃度 カウント 速度 ネガ ポジ U K 地残り 34.0 25 120 8 8 10 9 ○ 34.0 25 140 8 8 10 9 ○ 34.0 25 160 10 8 10 10 ○ 34.0 50 120 10 8 11 11 ○ 22.6 25 120 10 8 10 9 ○ 22.6 25 140 10 8 10 9 ○ 22.6 25 160 12 8 10 10 ○ 22.6 50 120 12 8 12 11 ○ 17.0 25 120 12 12 12 11 ○ 17.0 25 140 12 12 10 10 ○ 17.0 25 160 12 10 11 10 ○ 17.0 50 120 15 12 12 11 ○ 13.6 25 120 12 15 10 9 ○ 13.6 25 140 12 12 11 10 ○ 13.6 25 160 15 10 11 10 ○ 13.6 50 120 15 12 12 11 ○ 11.3 25 120 12 15 10 10 ○ 11.3 25 140 15 12 11 10 ○ 11.3 25 160 15 10 12 11 ○ 11.3 50 120 15 12 13 12 ○ 9.72 25 120 12 15 11 10 ○ 9.72 25 140 - - - - △ 9.72 25 160 - - - - × 9.72 50 120 15 12 13 12 ○ 8.50 25 120 15 15 11 10 ○ 8.50 25 140 - - - - △ 8.50 25 160 - - - - × 8.50 50 120 15 12 13 12 ○ 7.55 25 120 15 15 11 10 ○ 7.55 25 140 - - - - △ 7.55 25 160 - - - - × 7.55 50 120 20 12 13 12 ○ 6.80 25 120 15 15 11 10 ○ 6.80 25 140 - - - - △ 6.80 25 160 - - - - × 6.80 50 120 20 12 13 13 ○
【0060】
【表3】 表3 赤色の感光性記録材料の現像結果 中性塩 露光 現像 解像力(μm) ステップ段数濃度 カウント 速度 ネガ ポジ U K 地残り 34.0 25 120 10 8 9 9 ○ 34.0 25 140 10 8 9 10 ○ 34.0 25 160 12 8 10 10 ○ 34.0 50 120 12 8 11 11 ○ 22.6 25 120 15 8 9 10 ○ 22.6 25 140 15 8 9 10 ○ 22.6 25 160 15 8 10 10 ○ 22.6 50 120 15 8 11 12 ○ 17.0 25 120 15 10 9 10 ○ 17.0 25 140 15 8 10 11 ○ 17.0 25 160 15 8 10 11 ○ 17.0 50 120 15 10 11 12 ○ 13.6 25 120 15 12 9 10 ○ 13.6 25 140 15 8 10 11 ○ 13.6 25 160 15 8 11 11 ○ 13.6 50 120 15 12 11 12 ○ 11.3 25 120 15 12 10 10 ○ 11.3 25 140 15 8 10 11 ○ 11.3 25 160 15 8 11 12 ○ 11.3 50 120 20 10 12 12 ○ 9.72 25 120 15 12 10 10 ○ 9.72 25 140 15 10 11 11 ○ 9.72 25 160 - - - - △ 9.72 50 120 20 10 12 13 ○ 8.50 25 120 15 12 10 11 ○ 8.50 25 140 20 10 11 11 ○ 8.50 25 160 - - - - × 8.50 50 120 20 12 12 12 ○ 7.55 25 120 15 12 10 11 ○ 7.55 25 140 - - - - △ 7.55 25 160 - - - - × 7.55 50 120 20 10 12 13 ○ 6.80 25 120 15 12 10 11 ○ 6.80 25 140 - - - - × 6.80 25 160 - - - - × 6.80 50 120 20 10 12 13 ○ 上記表2及び3中、「−」は、現像後の感光性記録材料
に地残りがあるため、写真性能の評価ができなかった
か、評価する意義がなかったことを示す。
【0061】上記表2及び3に示した結果から判るよう
に、ポジ画像では現像処理により画線部分を残すので現
像速度が速い程解像力は改善され、ネガ画像では現像処
理により画線部分を除去するので現像速度が速い程解像
力が低下する傾向にあるが、いずれの場合においても十
分な解像力が得られることが必要である。また、現像速
度は高速処理の観点から速い方が好ましい。
【0062】必要な解像力については、一般商業印刷に
おいては120 〜 175本/インチ程度、美術印刷において
は 175本/インチ以上のスクリーン線数が要求されるこ
とを考慮すると、少なくとも15μm、好ましくは12μm
以上の解像力が達成されるべきである。
【0063】また、感度についてはステップ残り段数で
少なくとも10以上であることが好ましい。
【0064】表2及び3に示した結果から判る通り、緑
色及び赤色の感光性記録材料のいずれの現像処理におい
ても、中性塩の濃度が10% 未満では現像速度160 とする
と地残りが顕著であり使用不可能である。また緑色の感
光性記録材料の処理では現像速度140 でも地残りが見ら
れやはり使用不可能である。
【0065】これに対し、中性塩濃度が10% を越え11.3
% では、いずれの感光性記録材料においても地残りは見
られず、緑色感光性記録材料の場合は現像速度160 でも
ネガで15μm、ポジで10μm、赤色感光性記録材料の場
合同様にネガで12μm、ポジで 8μmの解像力が得られ
ている。感度もステップ残り段数で11以上が確保されて
いる。
【0066】そして中性塩濃度が12% を越えて13.6% に
なると、緑色感光性記録材料の場合で現像速度160 にお
いてネガで15μm、ポジで10μmの解像力が得られ、赤
色感光性記録材料の場合では現像速度160 においてネガ
で15μm、ポジで 8μmの解像力が得られている。感度
も中性塩濃度11.3% の場合とほぼ同等である。
【0067】さらに中性塩濃度が17% を越えると、緑色
感光性記録材料の場合、解像力は現像速度160 において
ネガで10〜12μm、ポジで 8〜10μm、赤色感光性記録
材料の場合では現像速度160 においてネガで10〜15μ
m、ポジで 8μmとさらに改善され、中性塩濃度が高く
なるほど写真性能が向上するという傾向が見られる。感
度についても中性塩濃度11.3% の場合とほぼ同等の感度
が確保されている。
【0068】上記の結果から、本発明において目的とす
るように速い現像速度で高い解像力を得るためには、中
性塩の濃度を少なくとも10% 、好ましくは12% 以上、特
に好ましくは17% 以上とすればよいことが判る。 実施例2 以下のようにして現像液の中性塩濃度の相違による現像
液寿命の相違を評価した。
【0069】新液での現像に加え、上記参考例で作製し
た黒色の感光性記録材料を 610 mm× 500 mm の寸法と
して未露光のままキモリス自動現像機により種々の現像
速度で現像し、所定量の感光性記録材料の処理後に、同
じく上記参考例で作製した黒色、緑色及び赤色の感光性
記録材料(100 mm × 300 mm)を実施例と同様にして露光
カウント25で画像露光したものを現像し、現像液の劣化
の写真性能に対する影響を評価した。解像力、感度は実
施例1と同様に評価したが、感度評価についてはKodak
Photographic Step Tablet No. 3を使用した。
【0070】現像液としては実施例1と同様のアルキル
ナフタレンスルホン酸水溶液の濃度17.0% のものを使用
し、比較例として7.55% のものを使用した。現像液量は
リットルで、実験終了まで補充せずに現像を行った。
【0071】結果を下記表4〜9に示す。表4〜6が中
性塩濃度17.0% の現像液を使用した本発明方法による試
験結果を示し、表7〜9が中性塩濃度7.55% の現像液を
使用した比較試験の結果を示す。
【0072】
【表4】 表4 黒色の感光性記録材料の現像結果(中性塩濃度17.0%) 露光 現像 解像力(μm) ステップ処理量 カウント 速度 ネガ ポジ 段数 新液 25 80 8 25 7 25 100 10 20 8 25 120 12 12 9 25 140 12 12 9 25 160 12 10 10 10枚 25 80 8 25 7 (3 m2) 25 100 10 20 8 25 120 12 12 9 25 140 12 12 9 25 160 12 10 10 20枚 25 80 8 30 6 (6 m2) 25 100 8 20 7 25 120 12 15 8 25 140 12 12 8 25 160 12 10 9 40枚 25 80 8 30 6 (12 m2) 25 100 8 20 8 25 120 10 15 9 25 140 10 12 9 25 160 12 10 9 80枚 25 80 10 25 7 (24 m2) 25 100 10 20 8 25 120 12 12 9 25 140 12 12 9 25 160 12 10 10 120枚 25 80 8 25 7 (36 m2) 25 100 10 20 8 25 120 10 12 9 25 140 12 12 10 25 160 12 10 10 160枚 25 80 8 25 8 (48 m2) 25 100 10 15 9 25 120 10 12 9 25 140 12 12 10 25 160 12 10 10 200枚 25 80 12 25 8 (60 m2) 25 100 12 15 9 25 120 12 12 9 25 140 15 10 10 25 160 15 8 11 240枚 25 80 10 25 8 (72 m2) 25 100 10 15 9 25 120 12 12 9 25 140 12 12 10 25 160 15 10 10 280枚 25 80 10 25 8 (84 m2) 25 100 10 15 9 25 120 12 12 10 25 140 12 12 10 25 160 15 10 10 330枚 25 80 10 25 7 (99 m2) 25 100 12 15 9 25 120 12 12 9 25 140 15 10 10 25 160 - - - 400枚 25 80 10 25 8 (120 m2) 25 100 10 20 9 25 120 12 12 10 25 140 12 12 10 25 160 - - -
【0073】
【表5】 表5 緑色の感光性記録材料の現像結果(中性塩濃度17.0%) 露光 現像 解像力(μm) ステップ処理量 カウント 速度 ネガ ポジ 段数 新液 25 80 10 25 8 25 100 12 15 9 25 120 12 12 10 25 140 15 10 10 25 160 15 8 11 10枚 25 80 10 25 7 (3 m2) 25 100 12 15 9 25 120 12 12 9 25 140 12 12 10 25 160 15 10 10 20枚 25 80 10 25 7 (6 m2) 25 100 10 20 8 25 120 12 15 8 25 140 12 12 9 25 160 15 10 10 40枚 25 80 10 25 7 (12 m2) 25 100 10 20 8 25 120 10 12 9 25 140 12 12 9 25 160 12 10 10 80枚 25 80 10 25 7 (24 m2) 25 100 12 20 8 25 120 12 12 9 25 140 12 12 10 25 160 15 10 10 120枚 25 80 10 25 8 (36 m2) 25 100 10 20 9 25 120 12 15 9 25 140 12 12 10 25 160 15 10 11 160枚 25 80 10 25 8 (48 m2) 25 100 10 15 9 25 120 12 12 10 25 140 12 12 10 25 160 12 12 11 200枚 25 80 10 25 8 (60 m2) 25 100 10 20 9 25 120 12 15 9 25 140 12 12 10 25 160 12 10 11 240枚 25 80 10 25 8 (72 m2) 25 100 12 15 9 25 120 10 20 9 25 140 15 12 11 25 160 15 10 11 280枚 25 80 10 25 8 (84 m2) 25 100 12 15 9 25 120 15 12 10 25 140 15 12 11 25 160 15 10 11 330枚 25 80 10 25 7 (99 m2) 25 100 10 20 8 25 120 12 15 9 25 140 12 12 10 25 160 15 10 10 400枚 25 80 10 25 8 (120 m2) 25 100 10 20 9 25 120 12 12 10 25 140 15 12 11 25 160 - - -
【0074】
【表6】 表6 赤色の感光性記録材料の現像結果(中性塩濃度17.0%) 露光 現像 解像力(μm) ステップ処理量 カウント 速度 ネガ ポジ 段数 新液 25 80 12 25 8 25 100 15 15 9 25 120 15 12 10 25 140 15 10 10 25 160 20 8 11 10枚 25 80 12 20 8 (3 m2) 25 100 12 15 9 25 120 12 15 10 25 140 15 12 10 25 160 15 8 11 20枚 25 80 10 25 7 (6 m2) 25 100 12 15 8 25 120 12 15 8 25 140 12 12 9 25 160 15 8 9 40枚 25 80 10 25 7 (12 m2) 25 100 12 15 8 25 120 12 12 9 25 140 12 12 9 25 160 15 8 10 80枚 25 80 12 20 8 (24 m2) 25 100 12 15 9 25 120 12 12 9 25 140 15 10 10 25 160 15 8 10 120枚 25 80 12 20 8 (36 m2) 25 100 12 15 9 25 120 12 12 9 25 140 15 12 10 25 160 15 8 11 160枚 25 80 10 20 8 (48 m2) 25 100 12 15 9 25 120 12 15 10 25 140 15 10 10 25 160 15 8 10 200枚 25 80 10 20 8 (60 m2) 25 100 12 15 9 25 120 12 12 9 25 140 15 10 10 25 160 15 8 11 240枚 25 80 12 20 8 (72 m2) 25 100 12 15 9 25 120 12 12 10 25 140 15 10 11 25 160 20 8 11 280枚 25 80 12 20 8 (84 m2) 25 100 12 15 9 25 120 12 12 10 25 140 15 10 11 25 160 15 8 11 330枚 25 80 10 25 7 (99 m2) 25 100 10 20 8 25 120 12 15 9 25 140 12 12 10 25 160 - - - 400枚 25 80 12 20 8 (120 m2) 25 100 12 15 9 25 120 15 12 10 25 140 15 10 11 25 160 - - -
【0075】
【表7】 表7 黒色の感光性記録材料の現像結果(中性塩濃度7.55%) 露光 現像 解像力(μm) ステップ処理量 カウント 速度 ネガ ポジ 段数 新液 25 80 12 25 8 25 100 12 15 9 25 120 12 12 9 25 140 - - - 25 160 - - - 10枚 25 80 10 25 8 (3 m2) 25 100 10 20 9 25 120 12 12 10 25 140 - - - 25 160 - - - 20枚 25 80 12 20 9 (6 m2) 25 100 15 15 10 25 120 15 12 10 25 140 - - - 25 160 - - - 40枚 25 80 12 25 8 (12 m2) 25 100 12 15 9 25 120 15 12 10 25 140 - - - 25 160 - - - 80枚 25 80 12 25 8 (24 m2) 25 100 15 12 10 25 120 15 10 10 25 140 - - - 25 160 - - - 120枚 25 80 12 25 9 (36 m2) 25 100 12 15 9 25 120 15 12 10 25 140 - - - 25 160 - - - 150枚 25 80 12 20 9 (45 m2) 25 100 15 12 9 25 120 15 12 10 25 140 - - - 25 160 - - -
【0076】
【表8】 表8 緑色の感光性記録材料の現像結果(中性塩濃度7.55%) 露光 現像 解像力(μm) ステップ処理量 カウント 速度 ネガ ポジ 段数 新液 25 80 12 30 8 25 100 12 20 9 25 120 15 15 10 25 140 - - - 25 160 - - - 10枚 25 80 12 30 8 (3 m2) 25 100 12 20 9 25 120 15 15 10 25 140 - - - 25 160 - - - 20枚 25 80 12 25 9 (6 m2) 25 100 12 20 10 25 120 15 12 10 25 140 - - - 25 160 - - - 40枚 25 80 12 25 9 (12 m2) 25 100 15 20 10 25 120 15 15 10 25 140 - - - 25 160 - - - 80枚 25 80 12 30 9 (24 m2) 25 100 15 20 10 25 120 20 12 11 25 140 - - - 25 160 - - - 120枚 25 80 12 30 9 (36 m2) 25 100 15 20 10 25 120 15 12 11 25 140 - - - 25 160 - - - 150枚 25 80 15 25 9 (45 m2) 25 100 15 15 10 25 120 20 12 10 25 140 - - - 25 160 - - -
【0077】
【表9】 表9 赤色の感光性記録材料の現像結果(中性塩濃度7.55%) 露光 現像 解像力(μm) ステップ処理量 カウント 速度 ネガ ポジ 段数 新液 25 80 12 25 8 25 100 15 20 9 25 120 15 12 9 25 140 - - - 25 160 - - - 10枚 25 80 12 30 8 (3 m2) 25 100 15 20 9 25 120 15 12 10 25 140 - - - 25 160 - - - 20枚 25 80 12 25 9 (6 m2) 25 100 15 15 9 25 120 15 12 10 25 140 - - - 25 160 - - - 40枚 25 80 12 25 8 (12 m2) 25 100 15 20 9 25 120 15 12 10 25 140 - - - 25 160 - - - 80枚 25 80 12 25 8 (24 m2) 25 100 15 15 9 25 120 20 10 10 25 140 - - - 25 160 - - - 120枚 25 80 12 25 8 (36 m2) 25 100 15 15 10 25 120 20 10 10 25 140 - - - 25 160 - - - 150枚 25 80 15 25 9 (45 m2) 25 100 15 15 10 25 120 15 12 10 25 140 - - - 25 160 - - - 上記表4〜9中の「−」は、現像後の感光性記録材料に
地残りがあるため、写真性能の評価ができなかったか、
評価する意義がなかったことを示す。
【0078】表7〜9に示した通り、従来使用されてい
たような低い濃度で中性塩を含む現像液では、現像速度
が140 以上になると地残りが発生し、使用不可能であ
る。これに対し、本発明方法によれば、少なくとも 280
枚(84 m2) の処理量までは十分な写真性能を維持しなが
ら現像を行うことが可能であった(表4〜6)。
【0079】また、比較試験においても地残りが観察さ
れなかった現像速度120 における結果を比較すると、本
発明の方法においては、黒色、緑色、赤色いずれの感光
性記録材料についても、400 枚(120 m2)の感光性記録材
料を処理した後もネガ、ポジとも12μmの解像力を維持
し、感度も新液の場合と殆ど変わらない。これに対し比
較試験では、上記の処理量の4分の1の処理量でネガ画
像については15〜20μmの解像力しか得られていない。
【0080】上記のように、本発明の方法によれば、一
定量の中性塩で写真性能を劣化させずに現像できる感光
性記録材料の量が飛躍的に大きくなり、即ち現像液の寿
命を長くすることができ、現像液廃液の量を少なくする
ことができ、使用する中性塩の量自体も少なくすること
ができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中性塩水溶液により膨潤するか溶解され
    得る高分子結合剤中に光重合性モノマーを含む感光層を
    有する感光性記録材料により画像を形成する方法であっ
    て、前記感光性記録材料を画像露光し、中性塩の10〜45
    重量% の水溶液からなる現像液で処理して現像すること
    を含む前記方法。
  2. 【請求項2】 現像液が中性塩の12〜35重量% の水溶液
    である請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 現像液が中性塩の17〜35重量% の水溶液
    である請求項1に記載の方法。
JP19035096A 1996-07-19 1996-07-19 感光性記録材料の現像方法 Pending JPH1039516A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2298929B (en) * 1993-11-08 1998-04-15 Don Nelson Sensing device

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GB2298929B (en) * 1993-11-08 1998-04-15 Don Nelson Sensing device

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