JPH1039148A - テープ状マルチコアファイバの製造方法 - Google Patents
テープ状マルチコアファイバの製造方法Info
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Abstract
が容易で得られたテープ状マルチコアファイバが画素の
ズレや空き等が生じることがなく、かつ部溜まりのよい
テープ状のマルチコアファイバの製造方法を提供する。 【解決手段】 所定長さの石英ガラス系の光ファイバを
複数本並列させて相互に固着して一次母材とする工程、
この一次母材を一端から溶融線引きし、所定長さに切断
して二次母材とする工程、この二次母材の少なくとも一
つを溝付の石英ガラス系の板状体の溝内に収容してその
上に石英ガラス系の板状体を被せ相互に固着させて三次
母材とする工程、この三次母材を一端から溶融線引き
し、テープ状のマルチコアファイバとする工程とからな
ることを特徴とするテープ状のマルチコアファイバの製
造方法。
Description
ライトガイド等に用いられるテープ状マルチコアファイ
バの製造方法に関し、細径コアにも係わらずコア配列の
乱れが少ないものを提供する。
として、本発明者等は先に特願平6−90743号と特
願平6−106248号を提案している。前者は、スリ
ット状の貫通孔を有する石英板を用意し、そのスリット
状の貫通孔内に光ファイバを一列に並べてそれを母材と
し、一端から溶融線引きしてテープ状マルチコアファイ
バとする方法である。また、後者は幅広い溝を有する石
英板を用意し、その溝に光ファイバを一列に並べ、その
上に石英板を被せて母材とし、一端から溶融線引きして
テープ状マルチコアファイバとする方法である。
の方法では、細径のコアを有するテープ状マルチコアフ
ァイバを得ようとして、スリット状の貫通孔もしくは幅
広の溝に整列させる光ファイバの径を100μm以下に
すると細過ぎて整列が困難となり、時として得られたテ
ープ状マルチコアファイバは画素のズレ、空き等が生じ
たものとなり、歩留りが上がらないという問題があっ
た。
の解決を図ったもので、その特徴とする請求項1記載の
発明は、所定長さの石英ガラス系の光ファイバを複数本
並列させて相互に固着して一次母材とする工程と、この
一次母材をその一端から溶融線引きした後、所定長さに
切断して二次母材とする工程と、この二次母材の少なく
とも一つを溝付の石英ガラス系の板状体の溝内に収容
し、その上に石英ガラス系の板状体を被せ相互に固着さ
せて三次母材とする工程と、この三次母材をその一端か
ら溶融線引きしてテープ状マルチコアファイバとする工
程とからなるテープ状マルチコアファイバの製造方法に
ある。
は、所定長さの石英ガラス系の光ファイバを複数本並列
させて相互に固着して一次母材とする工程と、この一次
母材をその一端から溶融線引きした後、所定長さに切断
して二次母材とする工程と、この二次母材の少なくとも
一つをスリット付の石英ガラス系の板状体のスリット内
に収容し、相互に固着させて三次母材とする工程と、こ
の三次母材をその一端から溶融線引きしてテープ状マル
チコアファイバとする工程とからなるテープ状マルチコ
アファイバの製造方法にある。
例を示す説明図である。図1に於いて、1は一次母材
で、外径0.5〜3mm程度、長さ100〜1000m
m程度の石英系光ファイバ(例えばGeO2 −SiO2
コア、SiO2 クラッド、コアとクラッドとの比屈折率
差Δ=1.0%)を5〜20本程度一列に並べ、相互に
酸水素炎バーナ等で溶着加工してすだれ状としたもので
ある。このときのファイバ同士の溶着加工は、その全長
にわたって行なうことは必ずしも必要ではなく、長さ5
00mm程度の母材の場合、両端と中間部の3ケ所で良
い。
引きし、適宜長さに切断して所望サイズ(長さ100〜
500mm,幅0.5〜5mm,高さ0.1〜0.25
mm程度)の二次母材とする。この線引きのときに炉の
温度を2000〜2200℃に調整することによって各
ファイバの側面同士が融着された、所望の径の断面形状
が保存されたものがえられる。なお、線引き開始時の錘
として一次母材の先端に断面のサイズが略等しい石英板
を溶着してもよい。
する石英板2が用意される。この石英板の寸法は典型的
には幅100mm,厚さ5mm,長さ500mm程度で
あり、また、溝22の幅は石英板の幅よりも2〜4mm
狭く、かつ、20〜200個の二次母材が一列に並べら
れる幅とされ、更に、溝の深さは50〜2000μm、
特に、100〜200μmが好適とされている。
示すように二次母材を複数個一列に並べる。この整列作
業には乾燥した二次母材を用いても良いが、純水等に湿
らせて整列させる方がスムーズに整列させることができ
る。この二次母材が収容された石英板の上に図4に示す
ように石英板3の蓋をし、上下の石英板の重ねられた外
側面を酸水素バーナ等で溶着し三次母材4とする。この
三次母材4を加熱炉を用いて1700〜2000℃に加
熱し、その一端から溶融線引きして幅0.5〜10mm
(500〜10000μm)、厚さ25〜500μmの
所望のテープ状マルチコアファイバとする。
にはその線引き直後に熱硬化性樹脂や紫外線硬化型樹脂
等のコーティングが施される。また、線引きに先立っ
て、図5に示すように三次母材4の一端に石英管5を取
り付けるとともに他端に断面のサイズが等しいダミーの
石英板6を溶着し、石英管5側から真空引きしつつ、ダ
ミーの石英板6側から溶融線引きするようにしてやれ
ば、得られるテープ状マルチコアファイバに泡等が入る
ことがなく、また、三次母材の大半を製品となしうるの
で効率的である。
るスリット状の貫通孔100を有する石英板10で、そ
の幅、厚さ、長さは上記石英板のそれと同一サイズで、
スリットの幅は並列させる二次母材の個数によるがその
幅よりも僅かだけ大きくされている。そして、このスリ
ット内に所定個数の二次母材を一列に挿入して三次母材
とする。なお、二次母材のスリット内への挿入に際して
は、純水中で超音波振動をかけながら行なうと挿入が容
易にできる。その後の取扱は、全く上記例と同様にして
行なうことができる。
GeO2 −SiO2 コア、SiO2 クラッド、コアとク
ラッドとの比屈折率差Δ=1%)を15本用意した。こ
のファイバを一列に並べ、これらの両端と中央部を相互
に酸水素バーナで溶着して一次母材とし、この一次母材
を2000℃に加熱してその一端から溶融線引きして幅
3mm、厚さ0.2mmのテープ状ファイバとし、これ
を長さ450mmに切断して二次母材としたものを15
個用意した。一方、幅48mm、厚さ2.5mm、長さ
500mm、溝の幅45mm、深さ0.21mmの石英
ガラス板を用意し、この溝の中に純水に湿らせた15個
の二次母材を一列に並べ、乾燥させその上に幅48m
m、厚さ2.5mm、長さ500mmの石英ガラス板を
被せ、この両石英ガラス板の重ね合わせ部分を酸水素バ
ーナで溶着し三次母材とした。この三次母材の一端にダ
ミーの石英ガラス板を溶着するとともに他端には石英管
を溶着し、この石英管側から真空引きしつつダミーの石
英ガラス板側を2170℃に加熱して溶融線引きし長さ
160m、幅2.4mm、厚さ0.25mm、コア数2
25のテープ状マルチコアファイバとし、その上に10
0μm厚さに紫外線硬化型樹脂をコーティングした。得
られたテープ状マルチコアファイバは、画素径が7.5
μmと細いにもかかわらず画素のズレ、画素の空きのな
いものであった。
48mm、厚さ5mm、長さ500mm、スリットの幅
45mm、高さ0.21mmの石英ガラス板を用意し、
純水中でスリット内に15個の二次母材を超音波振動を
かけながら一列に整列させ、これを乾燥させて三次母材
とした。その後は実施例1と同様にして、長さ160
m、幅2.4mm、厚さ0.25mm、コア数225の
テープ状マルチコアファイバとし、その上に100μm
厚さに紫外線硬化型樹脂をコーティングした。得られた
テープ状マルチコアファイバは、画素径が7.5μmと
細いにもかかわらず画素のズレ、画素の空きのないもの
であった。
用意し、これらを一列に配列して相互に固着してすだれ
状になし、これを溶融線引きしたものの複数本を板状体
に形成された溝あるいはスリット内に一列に収容する方
法であるので、ファイバの整列が容易であり、細径のフ
ァイバを用いても画素の配列に乱れのないテープ状マル
チコアファイバがえられる。
図。
する石英板の斜視図。
図。
石英管を取り付けた状態の側面図。
図。
Claims (2)
- 【請求項1】 所定長さの石英ガラス系の光ファイバを
複数本並列させて相互に固着して一次母材とする工程
と、この一次母材をその一端から溶融線引きした後、所
定長さに切断して二次母材とする工程と、この二次母材
の少なくとも一つを溝付の石英ガラス系の板状体の溝内
に収容し、その上に石英ガラス系の板状体を被せ相互に
固着させて三次母材とする工程と、この三次母材をその
一端から溶融線引きしてテープ状マルチコアファイバと
する工程とからなることを特徴とするテープ状マルチコ
アファイバの製造方法 - 【請求項2】 所定長さの石英ガラス系の光ファイバを
複数本並列させて相互に固着して一次母材とする工程
と、この一次母材をその一端から溶融線引きした後、所
定長さに切断して二次母材とする工程と、この二次母材
の少なくとも一つをスリット付の石英ガラス系の板状体
のスリット内に収容し、相互に固着させて三次母材とす
る工程と、この三次母材をその一端から溶融線引きして
テープ状マルチコアファイバとする工程とからなること
を特徴とするテープ状マルチコアファイバの製造方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20757096A JP3871737B2 (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | テープ状マルチコアファイバの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20757096A JP3871737B2 (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | テープ状マルチコアファイバの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1039148A true JPH1039148A (ja) | 1998-02-13 |
JP3871737B2 JP3871737B2 (ja) | 2007-01-24 |
Family
ID=16541947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20757096A Expired - Fee Related JP3871737B2 (ja) | 1996-07-19 | 1996-07-19 | テープ状マルチコアファイバの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3871737B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003530240A (ja) * | 2000-04-11 | 2003-10-14 | ブランソン・ウルトラソニックス・コーポレーション | レーザ溶着用光ガイド |
KR20190134313A (ko) * | 2018-05-25 | 2019-12-04 | 주식회사 케이티 | 다심 코어 광케이블 변환 장치 및 그 방법 |
CN113843706A (zh) * | 2021-10-21 | 2021-12-28 | 湖州东科电子石英股份有限公司 | 一种石英基座长孔加工方法 |
-
1996
- 1996-07-19 JP JP20757096A patent/JP3871737B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20190134313A (ko) * | 2018-05-25 | 2019-12-04 | 주식회사 케이티 | 다심 코어 광케이블 변환 장치 및 그 방법 |
CN113843706A (zh) * | 2021-10-21 | 2021-12-28 | 湖州东科电子石英股份有限公司 | 一种石英基座长孔加工方法 |
CN113843706B (zh) * | 2021-10-21 | 2023-08-15 | 湖州东科电子石英股份有限公司 | 一种石英基座长孔加工方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3871737B2 (ja) | 2007-01-24 |
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