JPH1038535A - 形状測定装置 - Google Patents

形状測定装置

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JPH1038535A
JPH1038535A JP8198769A JP19876996A JPH1038535A JP H1038535 A JPH1038535 A JP H1038535A JP 8198769 A JP8198769 A JP 8198769A JP 19876996 A JP19876996 A JP 19876996A JP H1038535 A JPH1038535 A JP H1038535A
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measurement
measuring
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light
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Hisashi Shiozawa
久 塩澤
Akira Ishida
明 石田
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外乱振動の影響を受けにくく、大型の被測定
物の形状を高精度に測定することができる形状測定装置
を提供する。 【解決手段】 平行ビームX1の干渉により生ずる明滅
変化の周波数を介して算出された2測定点の間の相対位
置を平行ビームX1の角度に応じて補正し、さらに補正
された2測定点の相対位置を逐次積算することにより被
測定面4Aの形状を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シンクロトロン放
射光を集光、結像するための高精度な長尺ミラーや天体
観測用望遠鏡の反射ミラー等に代表される大型ミラーの
形状測定に用いる形状測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大型で非常に滑らかに磨かれたミ
ラーの形状を極めて高精度に測定する必要が生じてきて
いる。たとえば、シンクロトロン放射光の集光や結像に
使用するミラーは長さ1mを越え、その形状精度はサブ
ミクロンに達する。
【0003】このような背景の中で長尺ミラーの形状を
高精度に測定する試みが種々なされているが、その一つ
に逐次点測定法による形状測定がある。この方式は、2
点あるいは3点以上の測定点を順次ずらして逐次的に各
点の相対的な被測定面の位置の差を測定し、得られた各
測定点の測定値をつなぎ合わせることにより形状を測定
するというものである。逐次点測定法は、複数のセンサ
を同一部材に取り付けることができるため、外乱振動の
影響を受けにくい、他に測定のための基準を必要としな
い、あるいは装置構成が単純である、等の長所を有して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】逐次点測定法による真
直度測定に関して、「逐次点測定法による真直度測定の
考察」(日本機械学会論文集(C編)57巻542号
1991年;小尾、古川)の論文が報告されている。こ
の論文によると、2点法による測定では、センサの傾き
が誤差の主要因となっていることが示されている。ま
た、3点法を含む多点法は、2点法の欠点とされる測定
中でのセンサの傾きの影響を排除することを目的として
いるが、新たに初期のセンサ位置校正誤差による測定誤
差が発生することが指摘されている。なお、上述の2点
法および3点法における2つの誤差要因のほかに、それ
ぞれのセンサ間において測定中にドリフトが発生した際
に測定誤差が生ずることはいうまでもない。
【0005】このように、従来の逐次2点法において
は、センサの傾き、とくにピッチング誤差が、また、逐
次3点法においては、各センサの初期のセンサ位置校正
誤差が、それぞれ測定誤差を発生させていた。
【0006】本発明の目的は、外乱振動の影響を受けに
くく、大型の被測定物の形状を高精度に測定することが
できる形状測定装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
に対応づけて説明すると、請求項1に記載の発明は、被
測定物4の被測定面4A上の2測定点に互いに平行で周
波数の異なる2つの測定用レーザビームX1を照射する
測定用レーザビーム照射手段1,2と、2つの測定用レ
ーザビームX1を被測定面4A上で走査する走査手段3
と、2測定点で反射される2つの測定用レーザビームX
1を受光する受光手段24と、走査手段3,51による
走査時に、受光手段24における2つの測定用レーザビ
ームX1の干渉により生ずる明滅変化の周波数によって
算出された2つの測定用レーザビームX1の光路差に基
づき任意の2測定点の間の相対位置を計測する相対位置
計測手段52と、2測定点に照射された測定用レーザビ
ームX1の、被測定物4を基準とするずれ角度を計測す
るビーム角計測手段7,25と、ビーム角計測手段7,
25により計測されたずれ角度に応じて、位置計測手段
52により計測された2測定点における相対位置を補正
する補正手段52と、補正手段52により補正された2
測定点の相対位置を逐次積算することにより被測定面4
Aの形状を算出する算出手段52とを備えることにより
上述の目的が達成される。請求項2に記載の発明は、請
求項1に記載の形状測定装置において、ビーム角計測手
段は、被測定物4に対する角度が不変とされた反射平面
7と、互いに平行で周波数の異なる2つのビーム角計測
用レーザビームX2であって測定用レーザビームX1に
対する角度が不変とされたものを反射平面7に向けて照
射するビーム角計測用照射装置1,2と、反射平面7上
の2点で反射された2つのビーム角計測用レーザビーム
X2の光路差を介して求められた反射平面7の角度に基
づき、被測定物4を基準とする測定用レーザビームX1
のずれ角度を算出するビーム角度算出装置52とを備え
るものである。請求項3に記載の発明は、請求項2に記
載の形状測定装置において、測定用レーザビーム照射手
段およびビーム角計測用照射装置は、互いに偏光方向が
直交し周波数の異なる2つのレーザ光を射出する1つの
光源1を共用し、2つのレーザ光のうちの一を測定用レ
ーザビームX1として、他をビーム角計測用レーザビー
ムX2として、それぞれ用いるものである。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】
−第1の実施の形態− 以下、図1および図2を用いて本発明による形状測定装
置の第1の実施の形態について説明する。図1におい
て、1はゼーマン効果の利用あるいは音響光学素子の使
用等により偏光方向が互いに直交する2周波のレーザ光
を発生させるレーザ光源、2は移動ステージ、3は移動
ステージ2をA方向に移動可能に支持するリニアガイ
ド、4は被測定面4Aが形成された被測定物、5は被測
定物4を固定するベース、6はベース5に対して直角な
方向に固定された支持部材、7は支持部材6に取り付け
られた反射ミラーである。
【0010】図1に示すように、移動ステージ2は、B
方向に回動可能に設けられた平行ガラス板11と、偏光
ビームスプリッタ12と、偏光ビームスプリッタ12の
周囲に設けられた1/4λ板13,14と、1/4λ板
13に対して平行に配置された反射ミラー15と、1/
4λ板14に対向して設けられたコーナーキューブ16
と、1/2λ板17と、1/2λ板17を挟んで偏光ビ
ームスプリッタ12の反対側に設けられた偏光ビームス
プリッタ18と、偏光ビームスプリッタ18の周囲に設
けられた1/4λ板19,20と、偏光ビームスプリッ
タ18に並んで設けられた偏光ビームスプリッタ21
と、偏光ビームスプリッタ21の周囲に設けられた集光
レンズ22,23と、集光レンズ22に対向して設けら
れた被検面用受光素子24と、集光レンズ23に対向し
て設けられた参照光用受光素子25と、集光レンズ23
および参照光用受光素子25の間に設けられた絞り26
とを備える。
【0011】図2において、50は制御装置、51はリ
ニアガイド3に沿って移動ステージ2を駆動する移動ス
テージ駆動モータ、52は被測定面4Aの形状を演算す
るための演算装置、53は移動ステージ2の位置を計測
するステージ位置計測装置である。制御装置50は受光
素子24,25およびステージ位置計測装置53の出力
信号を受けるとともに、移動ステージ駆動モータ51お
よび演算装置52を制御する。
【0012】レーザ光源1から互いに偏光方向が直交し
(P偏光成分およびS偏光成分)、かつ周波の異なる2
つのレーザ光が移動ステージの移動方向(A方向)に向
けて出射されると、この出射光は平行ガラス板11に導
かれる。平行ガラス板11は後述する平行ビームX1,
X2の光軸の間隔を調整するためのものであり、図1に
示すように平行ガラス板11は光源1からの出射光の光
軸方向と直交する軸を中心としてB方向に回動可能とさ
れ、回動角度を変えることにより平行光の光軸間隔を変
化させることができる。なお、平行光の間隔を調整する
必要がない場合には平行ガラス板11を省略することが
できる。
【0013】平行ガラス板11を通過した光は、偏光ビ
ームスプリッタ12で分割され、P偏光成分は直進して
1/4λ板14に入射し、S偏光成分は90度折り曲げ
られて1/2λ板17の方向に出射される。
【0014】直進したP偏光成分の光は1/4λ板14
を通過して円偏光になり、コーナーキューブ16で反射
されて入射光路と所定距離だけ離れた平行な光路を戻
る。なお、コーナーキューブ16に代えて、直角プリズ
ムを使用してもよく、あるいは集光レンズとその集光レ
ンズの焦点位置に設置した反射ミラーとを組合せること
により同様の機能をもたせることもできる。
【0015】コーナーキューブ16での反射により光路
を180度折り曲げられた光は、1/4λ板14を再度
通過することにより、偏光ビームスプリッタ12から出
射されて1/4λ板14に入射した際の偏光方向と直交
する偏光となる。このためコーナーキューブ16で反射
された光は偏光ビームスプリッタ12で90度折り曲げ
られて1/4λ板13の方向に向う。
【0016】偏光ビームスプリッタ12で反射された光
は1/4λ板13を通過して円偏光となり、反射ミラー
15で反射された後、1/4λ板13を再度通過する。
1/4λ板13を2度通過することにより偏光方向を9
0度変えた光は、偏光ビームスプリッタ12を通過し、
1/2λ板17の方向に向う光となる。すなわち図1に
示すように、上述の偏光ビームスプリッタ12から出射
されるS偏光成分の光と平行なP偏光成分の光となる。
【0017】偏光ビームスプリッタ12から1/2λ板
17に向う互いに平行なS偏光成分の光およびP偏光成
分の光の間隔は、例えばコーナーキューブ16の位置を
ずらすことにより調節することができる。しかし、コー
ナーキューブ16の位置を変化させると、後述する受光
素子24および25における受光位置が変動するため、
コーナーキューブ16の移動に合わせて受光素子24お
よび25の位置を再調整する必要がある。このため第1
の実施の形態では、上述のように、平行ガラス板11の
回動角度を変えることによってレーザ光源1からの射出
光の偏光ビームスプリッタ12への入射位置を変化させ
るようにし、これによりコーナーキューブ16の位置を
変化させることなく、S偏光成分の光およびP偏光成分
の光の間隔を調節可能としている。
【0018】偏光ビームスプリッタ12から射出された
互いに平行なS偏光成分の光およびP偏光成分の光は1
/2λ板17を通過する。このとき、平行なそれぞれの
光の偏光方向を45度回転させるように、1/2λ板1
7が配置されている。
【0019】1/2λ板17により偏光方向が調整され
た互いに平行な2つのそれぞれの光は、偏光ビームスプ
リッタ18によりさらに分割され、偏光ビームスプリッ
タ18を透過する光は平行ビームX1として被測定面4
Aの方向に向い、偏光ビームスプリッタ18で反射され
る光は平行ビームX2として反射ミラー7の方向に向
う。図1に示すように、1/2λ板17を経由した2つ
の光は偏光ビームスプリッタ18の反射面に対して45
度の角度で入射するので、平行ビームX1および平行ビ
ームX2のビーム間隔は同一であり、平行ビームX1の
2つのビーム光軸はA方向(図1において左右方向)
に、平行ビームX2の2つのビーム光軸は平行ビームX
1の照射方向(図1において上下方向)に、それぞれ分
離される。
【0020】また、偏光ビームスプリッタ18に入射す
る平行光のそれぞれは、偏光ビームスプリッタ18の偏
光面に対し偏光方向が45度回転しているため、平行ビ
ームX1および平行ビームX2のそれぞれの平行光どう
しの偏光方向は互いに等しく、平行ビームX1の偏光方
向と平行ビームX2の偏光方向とは互いに直交する。
【0021】被測定面4Aに向う平行ビームX1は1/
4λ板20を通過した後、円偏光となり被測定面4Aで
反射されて再び1/4λ板20を通過する。1/4λ板
20を2回通過することにより偏光方向が90度回転し
た直線偏光の光となるので、この光は偏光ビームスプリ
ッタ18で反射され、偏光ビームスプリッタ21に入射
する。
【0022】一方、反射ミラー7に向う平行ビームX2
は、1/4λ板19を通過して円偏光となり、反射ミラ
ー7で反射された後、再び1/4λ板19を通過して偏
光方向が90度回転した直線偏光となるので、この光は
偏光ビームスプリッタ18を透過し、偏光ビームスプリ
ッタ21に入射する。
【0023】反射ミラー7を経由して偏光ビームスプリ
ッタ21に入射する光と被測定面4Aを経由して偏光ビ
ームスプリッタ21に入射する光とは互いに偏光方向が
90度異なるため、両者は偏光ビームスプリッタ21に
より再び分離され、被測定面4Aを経由した2つの光は
レンズ22を経由して受光素子24へ、反射ミラー7を
経由した2つの光はレンズ23および絞り26を経由し
て受光素子25へ、それぞれ入射する。
【0024】このように受光素子24には被測定面4A
で反射された光が集光されるが、被測定面4Aの測定部
分の傾きが大きくなるに従い、被測定面4Aで反射され
るビームが平行ビームX1からずれてくる。これにより
受光素子24上での集光の位置が受光素子24の中心か
らずれてくるので、受光素子24の受光面はある程度の
面積を確保する必要がある。しかし被測定面4Aが平面
に近い形状であってその傾きが小さくなるように被測定
物4が設定されている場合には、受光素子24は小型の
ものでよい。
【0025】一方、受光素子25には反射ミラー7で反
射された光が集光される。しかし上述のように、被測定
面4Aの測定部分の傾きが大きいと偏光ビームスプリッ
タ21へのビームの入射角度のずれも大きくなるので、
偏光ビームスプリッタ21での光の分割が不完全なもの
となり、受光素子25の方向へ向けて被測定面4Aでの
反射光の一部が射出されるようになる。絞り26はこの
ような光を遮断するためのものである。すなわち、被測
定面4Aが大きく傾いている場合に発生する洩光は、受
光素子25の中心からある程度大きくずれた位置に向け
て射出されるため、絞り26を設置することにより洩光
だけを遮断することができ、これにより受光素子25に
は反射ミラー7で反射された光のみが入射されることと
なる。
【0026】次に、上述のように構成された第1の実施
の形態の形状測定装置を用いて形状測定を行う場合の動
作について説明する。被測定面4Aを経由した光を受光
素子24で、反射ミラー7を経由した光を受光素子25
で、それぞれ受光した状態において、移動ステージ駆動
モータ51を回転させ移動ステージ2をA方向に駆動す
ると、平行ビームX1の2点の照射位置が被測定面4A
上を移動する。このとき、受光素子24で受光した光の
明滅変化の周波数は、被測定面4Aで反射される平行ビ
ームX1の2本の平行光の光路差の変化速度に比例す
る。また、受光素子25で受光した光の明滅変化の周波
数は反射ミラー7で反射される平行ビームX2の2本の
平行光の光路差の変化速度に比例する。そして演算装置
52では、受光素子24,25での受光の明滅変化の周
波数に基づき、反射ミラー7で反射される2本の平行光
の光路差および被測定面4Aで反射される平行ビームX
1の光路差を随時算出する。なお、受光素子24,25
で受光される明滅変化の周波数に基づいて2つのビーム
の光路差を求める方法は、いわゆるヘテロダイン干渉法
として知られた技術であるので、ここではその詳細説明
を省略する。
【0027】第1の実施の形態の装置では、被測定物4
がベース5に対して固定されており、反射ミラー7も支
持部材6を介してベース5に対して固定されているの
で、反射ミラー7の被測定物4に対する相対位置は不変
とされている。また、移動ステージ2の角度が正規の状
態(ピッチング角度がゼロの状態)において、平行ビー
ムX1はベース5に対して、また平行ビームX2は反射
ミラー7に対して、それぞれ垂直に入射するように設定
されており、しかも平行ビームX1,X2のビームはい
ずれもピッチング方向に即した方向に分離されているの
で、ピッチング誤差は反射ミラー7で反射される平行ビ
ームX2の光路差および被測定面4Aで反射される平行
ビームX1の光路差の両者に対して比例した誤差をもた
らす。したがって、被測定面4Aで反射される平行光の
光路差の測定値に含まれている移動ステージ2のピッチ
ング誤差を取り除くには、反射ミラー7で反射される平
行ビームX2の光路差に所定の係数を掛けたものを上述
の測定値から引けばよい。
【0028】この係数は反射ミラー7で反射される平行
ビームX2および被測定面4Aで反射される平行ビーム
X1のビーム間隔の比率により決定されるが、第1の実
施の形態では両者の平行ビームX1,X2のビーム間隔
を等しくしているので、この係数は1である。
【0029】このような演算を演算装置52において行
うことにより、移動ステージ2の駆動に伴って移動する
平行ビームX1の光路差の補正値が順次求められ、この
補正値は移動ステージ2のピッチング角度と無関係に、
その部位における被測定面4Aの傾きに比例した値をと
る。
【0030】上述の補正値は被測定面4Aで反射される
平行光のビーム間隔ごとに測定される。ステージ位置計
測装置53により検出される移動ステージ2の移動量が
ビーム間隔に到達するごとに、その時の平行光の光路差
の補正値が演算装置52により演算される。この場合、
移動ステージ2を連続的に移動させてもよいし、またビ
ーム間隔分だけ移動する度に移動ステージの移動を停止
するようにしてもよい。
【0031】以上のように求められた平行光の光路差の
補正値を演算装置52によって逐次2点法の原理に従い
逐次的につなぎ合わせる(加算する)ことにより、被測
定面4Aの形状が求められる。移動ステージ2の位置を
計測するステージ位置計測装置53の精度が低いと、光
路差の積算が正常に行われず形状の測定誤差の原因とな
るが、被測定面4Aが平面に近い形状であれば、測定点
が多少ずれても光路差はそれほど異ならないので測定誤
差も小さい。したがって、この場合にはステージ位置計
測装置53の精度の許容範囲が広くなる。
【0032】第1の実施の形態の装置では、被測定面4
Aで反射される平行光の光路差の測定をヘテロダイン測
定法により行い、いわゆる差動干渉計を実現しており、
また、反射ミラー7で反射される平行光の光路差に基づ
いて移動ステージ2のピッチングを計測し、被測定面4
Aで反射される平行光の光路差のピッチング誤差をキャ
ンセルするようにしているので、移動ステージ2の移動
機構としてエアースライド(静圧空気を介して案内する
機構)のような高精度の機構を必要とせず、通常の安価
な転がり軸受けを使用することができる。
【0033】第1の実施の形態では、レーザ光源1から
射出された光をそのまま測定ビームとして使用している
が、平行光に分割する前の光路にビームエキスパンダ等
を挿入することにより測定光束を拡げ、被測定面4A上
の測定に有害な周期的なうねりや加工時(研削時、研磨
時等)に形成される加工痕の影響を排除することも可能
である。また逆に、光束を絞ることにより微細な形状に
ついて測定することもできる。さらに、ビーム間隔を例
えば5〜10mm以下とすれば、従来からレーザ測長で
問題となっている空気ゆらぎの影響をほとんど無視する
ことができるようになり、空気ゆらぎの影響が残る場合
であっても、さらに光路を覆うようにしたり、あるいは
複数回取込んだ測定値を平均化する等の対策を講じるこ
とにより対処可能である。
【0034】第1の実施の形態では、移動ステージ2に
レーザ光源1を除く光学部品を搭載しているが、光路の
一部を移動ステージ2の外部に形成するようにしてもよ
く、また逆に、レーザ光源を移動ステージに搭載するよ
うにしてもよい。なお、第1の実施の形態の装置では、
平行ビームX1の光路差および平行ビームX2の光路差
が非常に小さいため、通常のレーザ測長で行われている
発振周波数の安定化は必要なく、レーザ光源1として安
価なレーザ光源を使用することができる。
【0035】−第2の実施の形態− 以下、図3を用いて本発明による形状測定装置の第2の
実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態
と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0036】第2の実施の形態は、第1の実施の形態に
おけるビームスプリッタ12、1/4λ板13,14、
コーナーキューブ16等に代えて偏光素子30を移動ス
テージ2Aに設け、偏光素子30により平行光を形成す
るようにしたものである。
【0037】第2の実施の形態では、レーザ光源1から
射出された光は、ミラー31で反射されて偏光素子30
に入射する。偏光素子30は方解石等の複屈折を有する
結晶より作られており、偏光方向によって屈折角が異な
る現象を利用し、レーザ光源1から射出光を分割する。
第2の実施の形態では、偏光素子30のみで平行光を作
り出せるため、非常に簡単な構成とすることができる。
偏光素子30の大きさに応じて一意に平行光のビーム間
隔が定まるため、第2の実施の形態は、ビーム間隔を変
化させる必要のない場合に適用される。
【0038】−第3の実施の形態− 以下、図4を用いて本発明による形状測定装置の第3の
実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態
と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0039】第1の実施の形態が移動ステージ2を移動
させて被測定面4Aを走査するのに対し、第3の実施の
形態では、光学系2Bを固定したまま移動装置40によ
って被測定物4を移動させることにより、平行光を被測
定面4A上で走査するようにしたものである。第3の実
施の形態では、光学系2Bはベース5に対して固定さ
れ、被測定物4は移動装置40によりC方向に移動され
る。また、反射ミラー7は支持部材6を介して移動装置
40に対して一体に取り付けられている。
【0040】第3の実施の形態は被測定物4が比較的小
型の場合や、例えば、被測定物4が加工装置の移動ステ
ージに載置されており、加工中における被測定物4の形
状を測定するような場合に適用できる。後者の場合にお
いて、加工装置の移動ステージが第3の実施の形態にお
ける移動装置40として機能する。
【0041】
【発明の効果】請求項1〜3に記載の発明によれば、測
定用レーザビームの干渉により生ずる明滅変化の周波数
を介して2測定点の相対位置を計測し、測定用レーザビ
ームの被測定物を基準とする角度に応じて相対位置を補
正するようにしたので、被測定物の形状を正確に測定す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による形状測定装置の第1の実施の形態
を示す図。
【図2】第1の実施の形態の形状測定装置の制御ブロッ
ク図。
【図3】本発明による形状測定装置の第2の実施の形態
を示す図。
【図4】本発明による形状測定装置の第3の実施の形態
を示す図。
【符号の説明】
1 レーザ光源 2 移動ステージ 3 リニアガイド 4 被測定物 4A 被測定面 7 反射ミラー 24 受光素子 25 受光素子 51 移動ステージ駆動モータ 52 演算装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物の被測定面上の2測定点に互い
    に平行で周波数の異なる2つの測定用レーザビームを照
    射する測定用レーザビーム照射手段と、 前記2つの測定用レーザビームを前記被測定面上で走査
    する走査手段と、 前記2測定点で反射される前記2つの測定用レーザビー
    ムを受光する受光手段と、 前記走査手段による走査時に、前記受光手段における前
    記2つの測定用レーザビームの干渉により生ずる明滅変
    化の周波数によって算出された前記2つの測定用レーザ
    ビームの光路差に基づき任意の前記2測定点の間の相対
    位置を計測する相対位置計測手段と、 前記2測定点に照射された前記測定用レーザビームの、
    前記被測定物を基準とするずれ角度を計測するビーム角
    計測手段と、 前記ビーム角計測手段により計測された前記ずれ角度に
    応じて、前記位置計測手段により計測された前記2測定
    点における相対位置を補正する補正手段と、 前記補正手段により補正された前記2測定点の相対位置
    を逐次積算することにより前記被測定面の形状を算出す
    る算出手段とを備えることを特徴とする形状測定装置。
  2. 【請求項2】 前記ビーム角計測手段は、前記被測定物
    に対する角度が不変とされた反射平面と、 互いに平行で周波数の異なる2つのビーム角計測用レー
    ザビームであって前記測定用レーザビームに対する角度
    が不変とされたものを前記反射平面に向けて照射するビ
    ーム角計測用照射装置と、 前記反射平面上の2点で反射された前記2つのビーム角
    計測用レーザビームの光路差を介して求められた前記反
    射平面の角度に基づき、前記被測定物を基準とする前記
    測定用レーザビームのずれ角度を算出するビーム角度算
    出装置とを備えることを特徴とする請求項1に記載の形
    状測定装置。
  3. 【請求項3】 前記測定用レーザビーム照射手段および
    前記ビーム角計測用照射装置は、互いに偏光方向が直交
    し周波数の異なる2つのレーザ光を射出する1つの光源
    を共用し、前記2つのレーザ光のうちの一を前記測定用
    レーザビームとして、他を前記ビーム角計測用レーザビ
    ームとして、それぞれ用いることを特徴とする請求項2
    に記載の形状測定装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002082037A1 (en) * 2001-04-03 2002-10-17 Solar Systems Pty Ltd Solar mirror testing and alignment
JP2002540408A (ja) * 1999-03-23 2002-11-26 レニショウ パブリック リミテッド カンパニー 光ビーム発生案内装置

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