JPH1037796A - 吸気圧力センサ故障判定装置 - Google Patents

吸気圧力センサ故障判定装置

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JPH1037796A
JPH1037796A JP19737096A JP19737096A JPH1037796A JP H1037796 A JPH1037796 A JP H1037796A JP 19737096 A JP19737096 A JP 19737096A JP 19737096 A JP19737096 A JP 19737096A JP H1037796 A JPH1037796 A JP H1037796A
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JP
Japan
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intake pressure
value
failure
suction pressure
engine
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JP19737096A
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English (en)
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Tadahito Ihara
忠人 伊原
Hiroshi Kamikubo
洋 上久保
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの吸気圧力を検出する吸気圧力検出
手段の故障判定をより精度良く行うことのできる吸気圧
力センサ故障判定装置を提供することにある。 【解決手段】 エンジン1の吸気圧力を吸気圧センサ6
により検出し、現検出値と前回の検出値との出力差dV
iが連続して所定値以下のときに吸気圧力検出手段6
が故障しているものと判定する置において、特に、アク
セル開度検出手段4と、クランク角センサ14と、予め
エンジンの運転状態によって分割設定された吸気圧力マ
ップMとを備え、吸気圧力検出手段6により現検出値V
iと前回値VP(i-1)との出力差dVP1が、連続して
所定値dVa以下となった場合に、現検出吸気圧力値V
iと現運転状態における吸気圧力マップ値VPmnとを
比較し、その結果に応じて故障判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの吸気圧
力センサを検出する吸気圧力センサ検出手段の故障判定
を行う吸気圧力センサ故障判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、エンジンの排気量を変えるこ
と無く出力アップを図れる装置として、排気過給機(タ
ーボチャージャ)が知られている。この排気過給機を備
えたエンジンの出力制御では、負荷情報であるアクセル
開度及びエンジン回転数に応じて基準の燃料供給量を増
減設定する。しかも、これに加えて、排気過給機の働き
に応じた、即ち、吸気圧(ブースト圧)の増減に応じ
て、補正燃料量を増減設定し、これら基準の燃料供給量
と補正燃料量とより各運転域での実燃料供給量を設定
し、この実燃料供給量の燃料をインジェクタ等の燃料供
給手段によって燃焼室に供給し、出力調整をするように
している。
【0003】このように、エンジンの出力制御を行う場
合、吸気圧を検出するために吸気圧力センサを使用して
おり、この吸気圧力センサが故障した場合、的確な補正
燃料量の設定が成されず、出力不安定化を招く。そこ
で、この種の吸気圧力センサの故障を判定する装置が提
案されている。ここでは特に、吸気圧力センサの出力値
が固定した状態を検出して、故障を判定するものが知ら
れており、故障判定時には、以後、吸気圧力センサの出
力値が大気圧にあると見做し、燃料供給制御を継続す
る。例えば、この種装置の場合、図4に示すように、制
御手段が吸気圧力センサの出力を継続的に取り込み、演
算制御を行う。
【0004】即ち、吸気圧力センサの出力電圧の差分d
VP1を前回値VP(i-1)と今回値VPiの差として求め
る。次いで、差分dVP1が予め任意に設定されている
吸気圧力変化量定数dVaを上回ると正常時として今回
の制御を終了し、下回るとステップs3に進む。ステッ
プs3では、吸気圧力センサ故障判定フラグKVa1を
オンし、次いで、ステップs4に達すると、今回値VP
iと次回値VP(i+1)の差分dVP2を求める。次いで、
ステップs5では差分dVP2が吸気圧力変化量定数d
Vaを上回ると正常時として今回の制御を終了し、下回
るとステップs6に進み、ここで、吸気圧力センサ故障
判定フラグKVa2をオンし、次のステップに進む。
【0005】以後のステップも同様の判定を繰返し、ス
テップs7〜ステップs8に進み、差分dVPnが吸気
圧力変化量定数dVaを下回ると故障時としてステップ
s9に進み、n個めの吸気圧力センサ故障判定フラグK
Vanがオンした時点でステップs10に進んで故障判
定を確定し、今回の制御を終了する。このような吸気圧
力センサの故障判定装置では、吸気圧力センサの出力が
固定した状態を所定回数検出した、即ち、吸気圧力セン
サ故障判定フラグが所定回数オンした際に、吸気圧力セ
ンサの固定故障を確定でき、これに応じて同センサの出
力を大気圧値と見做し以後の燃料供給制御等を継続す
る。このため、補正燃料量を一定(例えばゼロ)とし、
出力不足は生じるが異常燃料供給によるエンジン不調を
回避して基準燃料供給量での通常運転を継続できる。
【0006】なお、特開平2−245444号公報にも
吸気圧力センサ故障診断装置が開示される。ここでは、
スロットル弁開度と機関回転速度とに基づく第1機関負
荷パラメータとしての基本燃料墳射量αの変化量Δα、
及び、吸気圧力に基づく第2機関負荷パラメータとして
の通常燃料制御に用いられる基本燃料墳射量Tの変化量
ΔTとを求め、基本燃料墳射量αの変化量Δαがゼロで
なく、基本燃料墳射量Tの変化量ΔTが所定値より小さ
い極僅か(ほぼ固定)であると判定すると、変動してい
る基本燃料噴射量αが真の機関負荷変化を示しているの
に対し、変動していない吸気圧力に基づく基本燃料墳射
量Tは異常であり、即ち吸気圧センサの故障の可能性が
高いと見做し、この判断が所定回数継続すると吸気圧セ
ンサ故障と見做すようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような吸
気圧力センサの出力が固定した状態を所定回数検出した
際に、故障判定をするという判定方法を採った場合、次
のような問題が生じる。例えば、車両が路面負荷の変動
の少ない平坦の直線舗装路を継続して等速走行したよう
な場合、吸気圧力の変動が所定値以下に留まる状態が継
続する。即ち、吸気圧力センサの出力電圧である吸気圧
力値VPiの前回値と今回値の差分dVPiが吸気圧力変
化量定数dVaを下回る状態を継続させることがある。
この場合、上述の各吸気圧力センサの故障診断装置は吸
気圧力センサが正常にもかかわらず、これを出力固定故
障と判定してしまう。
【0008】この状態に陥ると、吸気圧力センサの故障
判定装置を備えた車両のエンジン制御手段は、吸気圧力
センサが適正値を出力しているにもかかわらず、以後、
同センサの出力を大気圧と見做して燃料供給制御におけ
る補正燃料量を一定値(例えばゼロ)に設定してしま
う。このため、運転状態が出力を要求する過給域に入
り、過給機の働きで吸気圧を増加させると共に補正燃料
量を増加設定し出力アップを図ろうとしても、補正燃料
量がゼロのため、基準燃料供給量のみでの燃料供給制御
を行うことと成り、出力不足となり、運転フィーリング
が悪化するという問題がある。
【0009】本発明の目的は、エンジンの吸気圧力を検
出する吸気圧力検出手段の故障判定をより精度良く行う
ことのできる吸気圧力センサ故障判定装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、エンジンの吸気圧力を吸気圧
力検出手段により検出し、現検出値と前回の検出値との
出力差が、ある回数連続して所定値以下のときに上記吸
気圧力検出手段が出力固定して故障しているものと判定
する故障判定装置において、アクセルの開度を検出する
アクセル開度検出手段と、エンジン回転数を検出する回
転数検出手段と、予めエンジンの運転状態によって分割
設定された吸気圧力マップとを備え、吸気圧力検出手段
により検出された現検出値と前回の検出値との出力差
が、ある回数連続して所定値以下となった場合に、現検
出吸気圧力値と現運転状態における上記吸気圧力マップ
値とを比較し、その結果に応じて故障判定を行うことを
特徴とする。
【0011】従って、吸気圧力検出手段の吸気圧力の出
力差が所定値以下である状態が所定回数検出された上
で、更に、その吸気圧力が現在のエンジンの運転状態に
おいて通常値であると判定した場合は故障と判定しない
ようにしている。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載の吸気圧
力センサ故障判定装置において、上記出力差がある回数
連続して設定値以下となった場合に、現検出吸気圧力が
現運転状態における上記吸気圧力マップ値と適合状態に
あるときには、故障の判定はされずに現運転状態を維持
し、他の運転領域に移行後に上記吸気圧力マップ値との
適合状態の判定を行うことを特徴とする。
【0013】従って、故障時において現検出吸気圧力が
現運転状態における上記吸気圧力マップ値と適合状態に
あってその時点において故障判定しなくても、他の運転
領域に移行後に直ちに故障判定するようにしている。
【0014】
【発明の実施の形態】図1には本発明の実施形態例とし
ての吸気圧力センサ故障判定装置を示した。ここでの吸
気圧力センサ故障判定装置は多気筒のディーゼルエンジ
ン1に装着されている。このディーゼルエンジン(以後
単にエンジンと記す)1は図示しないアクセルペダルを
備え、同アクセルペダルのリンク側に同ペダルの踏み込
み量を検出してその開度信号θaを後述のコントローラ
12に出力するアクセル開度検出手段としてのアクセル
センサ4が付設される。
【0015】エンジン1の吸気路2上には過給機(ター
ボチャージャ)TBが配備され、その下流の吸気マニホ
ールド5には、吸気圧力Paを検出する吸気圧力検出手
段としての吸気圧センサ6が設けられる。なお、図1中
には吸気圧センサ6の位置を破線で、機能ブロックを実
線でそれぞれ示した。更に、吸気マニホールド5の各分
岐路端が各気筒の燃焼室11に連通し、各燃焼室11に
は電磁式の燃料噴射弁7がそれぞれ設けられている。
【0016】燃料噴射弁7はユニットインジェクタであ
り、高圧燃料貯溜手段(コモンレール)10内に保持さ
れた燃料を適時に燃焼室11内に噴射する。この高圧燃
料貯溜手段10には高圧燃料ポンプからなる燃料供給源
9から高圧燃料が圧送されており、貯溜された燃料は周
知の燃圧調整手段により所定圧力に保持される。燃料噴
射弁7内の噴射作動を操作する電磁弁701は後述の制
御手段としてのコントローラ12にドライバ13を介し
て連結され、後述のクランク基準角度信号θbに同期し
て出力される噴射パルス信号を受けて開弁駆動する。
【0017】コントローラ(ECU)12は吸気圧力セ
ンサ故障判定装置の制御部を成し、回転数検出手段とし
てのクランク角センサ14と、図示しないアクセルペダ
ルの踏み込み量相当の開度信号θaを出力するアクセル
センサ4と、吸気圧力Pa相当の電圧値VPiを出力す
る吸気圧センサ6とが接続される。コントローラ12に
は図3に示す故障判定ルーチンのプログラムや、図示し
ないエンジン制御メインルーチン、噴射量及び電磁弁駆
動ルーチンの各プログラムや、後述する吸気圧力マップ
M等がそれぞれ記憶処理され、これによって吸気圧力セ
ンサ故障判定装置の制御手段として機能する。
【0018】即ち、コントローラ12は、第1判定部1
21として、現吸気圧力VPiと前回の吸気圧力VP
(i-1)との出力差dVP1が、ある回数n連続して所定値
dVa以下となったか否かを判定する。次いで、第2判
定部122として、吸気圧力VPiがn回連続して所定
値dVa以下の場合、現吸気圧力VPnを呼出し、これ
と現アクセルの開度信号θa及びエンジン回転数Neに
おける吸気圧力マップM上の基準の吸気圧力マップ値V
mnとを比較し、その結果に応じて故障判定を行うとい
う第2判定部122としての機能を備える。
【0019】特に、コントローラ12は、出力差dVP
iがある回数n連続して所定値dVaを下回る場合に、
現吸気圧力値VPiが現アクセルの開度信号θaにおけ
る吸気圧力マップ値VPmnと適合状態にあるときには、
故障の判定はされずに現運転状態を維持し、他の運転領
域に移行後に再度適合状態の判定を行うという機能を備
える。なお、コントローラ12はクランク角センサ14
より機関回転に同期して出力される単位クランク角信号
dθを一定時間カウントして、又は、所定クランク角位
置毎に出力されるクランク基準角度信号θb(4気筒の
場合180°毎)の周期を計測してエンジン回転数Neを
算出する回転数カウンタ123と、予めエンジンの運転
状態によって分割設定された吸気圧力マップMとを備え
る。
【0020】ここで、吸気圧力マップMは図2に示すよ
うに、エンジン1の運転領域を複数に分割し、各々の領
域毎に基準の吸気圧力Pmn相当の吸気圧力値VPmnの範
囲が所定の幅を持って設定される。例えば、ここでの各
吸気圧力値VPmnの内、領域P11、Pm1、Pmnの吸気圧
力値は、次に示す〜式のように設定される。
【0021】 VP11=VP11min〜VP11max・・・・・・・ VPm1=VPm1min〜VPm1max・・・・・・・ VPmn=VPmnmin〜VPmnmax・・・・・・・ このような吸気圧力マップMの設定に当たり、各領域で
の吸気圧力値はある幅を持って入力されるが、このよう
な各吸気圧力値は各エンジン及び同エンジンに装備され
る過給機TBの特性に応じた実験データに基づき最適値
(範囲)が設定されることとなる。
【0022】更に、コントローラ12は基準燃料量算出
手段124及び補正燃料量算出手段125、噴射制御手
段126としても機能する。即ち、基準燃料量算出手段
124は負荷情報であるアクセル開度θa及びエンジン
回転数Neに応じて基準の燃料供給量Tbを算出する。
補正燃料量算出手段125は排気過給機の働きに応じ
た、即ち、吸気圧力値VPiの増減に応じた補正燃料量
ΔTbを所定の補正燃料量算出マップ(図示せず)より
算出する。噴射制御手段126はこれら基準の燃料供給
量Tbと補正燃料量ΔTbとを加算した修正燃料供給量
Tを算出し、同修正燃料供給量Tをドライバ13に出力
する。ドライバ13は修正燃料供給量Tと噴射開始タイ
ミング(コントローラ12により別途設定される)とを
コントローラ12より取り込む。そして、所定の噴射開
始タイミングにおいて所定時間のパルス幅の駆動出力で
燃料噴射弁7を駆動し、所望の燃料噴射を行わせる。
【0023】なお、補正燃料量算出手段125は、補正
燃料量ΔTbの算出に当たり、吸気温度や冷却水温度等
の機関運転状態に応じた各種補正を施して最終的な補正
燃料量ΔTbとして設定されても良い。ここで燃料噴射
装置の作動を図1乃至図3を参照して説明する。
【0024】図示しないメインスイッチがオンされるこ
とによりコントローラ12が駆動を開始する。コントロ
ーラ12は図示しない周知のメインルーチンに沿ってエ
ンジン1の駆動制御である噴射量演算処理、クランク角
信号の内の基準信号θ0の入力時に割込み処理としての
電磁弁駆動処理等を実行し、その途中で故障判定処理を
行う。なお、図3の故障判定ルーチンは図4と同様のス
テップがあり、同一ステップには同一符号を付した。
【0025】故障判定ルーチンに達すると、コントロー
ラ12は吸気圧センサ6の吸気圧力値VPiを求め、同
値の前回値VP(i-1)と今回値VPiの差分dVP1を求
める。次いで、差分VP1が予め任意に設定されている
吸気圧力変化量定数dVaを上回ると正常時としてメイ
ンルーチンに戻り、下回るとステップs3に進む。ステ
ップs3では、吸気圧力センサ故障判定フラグKVa1
をオンし、ステップs4に達すると、今回値VPiと次
回値VP(i+1)の差分dVP2を求める。次いで、ステッ
プs5では差分dVP2が吸気圧力変化量定数dVaを
上回ると正常時としてメインルーチンに戻り、下回ると
ステップs6に進み、ここで、吸気圧力センサ故障判定
フラグKVa2をオンし、次のステップ(図示せず)に
進む。
【0026】以後のステップでも同様の判定を数回繰返
すが、ここではその説明及び図示を略す。やがてステッ
プs7〜ステップs8に達したとする。この場合、前回
値VP(n -1)と今回値VPnの差分dVPnを求め、差分
VPnが吸気圧力変化量定数dVaを上回ると正常時と
してメインルーチンに戻り、下回ると故障時としてステ
ップs9に進む。ここではn回めの吸気圧力センサ故障
判定フラグKVanがオンされ、ステップs10’に進
む。
【0027】ステップs10’では、最新のエンジン回
転数Ne、アクセル開度θa相当の基準の吸気圧力マッ
プ値VPmnを吸気圧力マップM(図2参照)に沿って算
出し、ステップs11に達する。このステップs11で
は、現吸気圧力VPnを呼出し、これと基準の吸気圧力
マップ値VPmnとを比較し、VPmn≠VPnではステッ
プs12に進み、故障判定を確定する。なお、この故障
判定を確定した場合、図示しない故障表示灯を点灯させ
てもよい。
【0028】この故障判定がなされると、コントローラ
12は吸気圧センサ6からの吸気圧力値VPiの増減に
応じた補正燃料量ΔTbの出力を停止させ、大気圧相当
の補正燃料量(=0)のみを設定する。この結果、図示
しない噴射量演算ルーチンの噴射量演算処理では、修正
燃料供給量Tが基準の燃料供給量Tbのみとなり、ドラ
イバ13は基準の燃料供給量Tbに相当するパルス幅の
噴射パルス信号を所定の噴射開始タイミングのときに燃
料噴射弁7に出力し、噴射作動させる。このため、精度
良く吸気圧センサ6の故障が判定された後は、燃料供給
量が不足し、出力が不足ぎみとなるが、通常走行は可能
であり、吸気圧センサ6の故障による異常燃料供給によ
るエンジン不調を回避できる。
【0029】一方、ステップs11で、VPmn=VPn
では、即ち、現吸気圧力値VPnが吸気圧力マップ値V
mnと適合状態にあるとして、そのままメインルーチン
にリターンし、この現運転状態を次の制御周期まで維持
する。なお、VPmn=VPnの適合状態において吸気圧
センサ6が故障しているような場合、ここでの故障判定
はなされないが、以後の制御周期で別の運転領域に移行
後に直ちに故障判定できるし、他の運転領域に移行する
まで故障判定が遅れても、その間吸気圧力マップ値VP
mnに近い値が出力されており、噴射量演算処理でこの時
の吸気圧センサ6からの吸気圧力値VPiを用いても、
エンジン出力補正に問題は生じない。
【0030】このように、図1の吸気圧力センサ故障判
定装置はその吸気系に過給機(ターボチャージァ)TB
を装備し、特に吸気圧センサ6からの吸気圧力値VPi
を用いて補正燃料量ΔTbの算出を行っており、これを
基準燃料量Tbに加算して修正燃料量Tを演算してお
り、過給機TBによる出力増を図るエンジン1において
は、特に誤った吸気圧センサ6の故障を排除する必要が
あり、本発明を有効利用できる。なお、本発明の吸気圧
力センサ故障判定装置は、過給機無しのエンジンにも適
用出来、この場合も、吸気圧センサのより精度の良い故
障判定を行える。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、吸気圧力
検出手段の吸気圧力の出力差が所定値以下である状態が
所定回数検出された上で、更に、その吸気圧力が現在の
エンジンの運転状態において通常値であると判定された
場合は故障と判定しない。このため、現検出値と前回の
検出値との出力差が所定値以下である一定走行時に吸気
圧力検出手段が故障と誤判定することを防止判定精度が
向上し、誤判定によりエンジン出力補正をキャンセルす
ることによる出力低下等を防止出来る。
【0032】請求項2の発明によれば、請求項1に記載
の吸気圧力センサ故障判定装置において、特に、故障時
において現検出吸気圧力が現運転状態における吸気圧力
マップ値と適合状態にあってその時点において故障判定
しなくても、他の運転領域に移行後に直ちに故障判定す
る。このため、例え、故障時の値が吸気圧力マップ値と
適合状態にあり故障判定しなくても、他の運転領域に移
行後に直ちに故障判定出来、他の運転領域に移行するま
で故障判定が遅れても、その間適正値で補正しており、
エンジン出力補正に問題は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸気圧力センサ故障判定装置の機能構
成を示すブロック図である。
【図2】図1の吸気圧力センサ故障判定装置で用いる吸
気圧力マップの特性説明図である。
【図3】図1の吸気圧力センサ故障判定装置で用いる故
障判定ルーチンのフローチャートである。
【図4】従来の吸気圧力センサ故障判定装置で用いる故
障判定ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 4 アクセル開度検出手段 6 吸気圧力検出手段 7 燃料噴射弁 12 コントローラ 13 ドライバ 14 クランク角センサ dVPi 出力差 dVa 所定値 VPi 現検出値 VP(i-1) 前回値 VPmn 吸気圧力マップ値 M 吸気圧力マップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの吸気圧力を吸気圧力検出手段に
    より検出し、現検出値と前回の検出値との出力差が、あ
    る回数連続して所定値以下のときに上記吸気圧力検出手
    段が出力固定して故障しているものと判定する故障判定
    装置において、 アクセルの開度を検出するアクセル開度検出手段と、エ
    ンジン回転数を検出する回転数検出手段と、予めエンジ
    ンの運転状態によって分割設定された吸気圧力マップと
    を備え、上記吸気圧力検出手段により検出された現検出
    値と前回の検出値との出力差が、ある回数連続して所定
    値以下となった場合に、現検出吸気圧力値と現運転状態
    における上記吸気圧力マップ値とを比較し、その結果に
    応じて故障判定を行うことを特徴とする吸気圧力センサ
    故障判定装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の吸気圧力センサ故障判定装
    置において、 上記出力差がある回数連続して設定値以下となった場合
    に、現検出吸気圧力が現運転状態における上記吸気圧力
    マップ値と適合状態にあるときには、故障の判定はされ
    ずに現運転状態を維持し、他の運転領域に移行後に上記
    吸気圧力マップ値との適合状態の判定を行うことを特徴
    とする。
JP19737096A 1996-07-26 1996-07-26 吸気圧力センサ故障判定装置 Pending JPH1037796A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016130700A (ja) * 2015-01-15 2016-07-21 ボッシュ株式会社 センサ出力信号処理方法及び電子制御装置

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JP2016130700A (ja) * 2015-01-15 2016-07-21 ボッシュ株式会社 センサ出力信号処理方法及び電子制御装置

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