JPH1037596A - サッシ窓 - Google Patents

サッシ窓

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JPH1037596A
JPH1037596A JP8200262A JP20026296A JPH1037596A JP H1037596 A JPH1037596 A JP H1037596A JP 8200262 A JP8200262 A JP 8200262A JP 20026296 A JP20026296 A JP 20026296A JP H1037596 A JPH1037596 A JP H1037596A
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JP
Japan
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window
sash
standard
frame
sash window
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JP8200262A
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English (en)
Inventor
Kiyoto Tawara
清人 田原
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YKK AP Inc
Original Assignee
YKK AP Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外障子の見込み寸法が標準サッシ窓と異なる
場合でも、網戸や網戸レールの位置を標準サッシ窓と共
通化できるサッシ窓を提供すること。 【解決手段】 サッシ窓1の窓枠2の外周面に建物への
取付片12Dを形成し、窓枠2の内周面に網戸5と各障
子3,4とをガイドする網戸レール20、外レール1
8、内レール19を形成する。外障子3の外レール18
から室外面までの見込み寸法L2を標準サッシ窓と異な
らせ、網戸レール20から取付片12Dまでの見込み寸
法L5を標準サッシ窓と同一とし、外障子3の室外面か
ら網戸レール20までの見込み寸法L3が標準サッシ窓
の外障子室外面から網戸レールまでの見込み寸法と同一
となる位置に、外レール18を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物に設けられる
引違い窓、片引き窓、上げ下げ窓等の各種サッシ窓に係
り、特に外障子等の見込み寸法が標準サッシ窓の外障子
等と異なるサッシ窓に関する。
【0002】
【背景技術】建物の窓を構成するサッシ窓は、生産コス
トの低減や取付構造の共通化等をはかるために、窓枠、
網戸等の各部材は規格化されていることが好ましい。例
えば、サッシ窓には、単板ガラスを保持する障子を用い
た単板ガラスタイプのサッシ窓や、複層ガラスを保持す
る障子を用いた複層ガラスタイプのサッシ窓があるが、
いずれの場合でも、ガラス保持部の構造が異なるだけ
で、障子の各框の見込み寸法は共通化されており、これ
により窓枠や網戸は共通したものを利用できるようにし
ていた。
【0003】なお、窓枠の見込み寸法(網戸レールから
窓開口に設けられる額縁、ぜん板等に当接する室内側片
までの寸法)は、複層ガラスを保持する障子をガイド可
能な寸法、具体的には、65〜75mm程度に設定されて
いた。そして、単板ガラスタイプも同じ窓枠を用いるこ
とで、障子のみを交換することもできるようにされてお
り、これらの窓枠や障子が共通化された単板ガラスタイ
プや複層ガラスタイプを標準サッシ窓として利用してい
た。
【0004】また、サッシ窓には、障子や窓枠の室内側
と室外側とを断熱材で分断することで断熱性能を向上さ
せた断熱サッシ窓もある。このようなサッシ窓は、断熱
材が介在されるために障子の見込み寸法が大きくなり、
上記の標準サッシ窓と窓枠や網戸を共通化させることが
難しかったが、本出願人は、断熱材の納まりを工夫する
ことで、標準サッシ窓の障子と同じ見込み寸法の断熱障
子を開発し、これにより断熱サッシを含めて標準サッシ
窓として規格化することができた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、断熱サッシ
や複層ガラスタイプのサッシ窓では、ガラス面の断熱性
能を向上させるために、複層ガラス間の空気層の厚さ寸
法をより大きくすることが求められる場合があった。こ
の場合、各障子のガラス保持部(ガラス開口)の幅寸法
も大きくしなければならず、障子の見込み寸法が大きく
なってしまうという問題があった。
【0006】特に、外障子の室外側に網戸が配置される
場合、外障子の見込み幅寸法が大きくなって室外側に広
がると、網戸に干渉してしまうという問題があった。こ
の際、標準サッシ窓と異なる特殊な網戸を用いたり、網
戸レールをより室外側に配置して対応することも可能で
あるが、特殊な網戸を用意することは、網戸の種類が増
えて規格化することができず、生産コストの低減等のメ
リットが軽減してしまうという問題があり、また、網戸
レールをより室外側に配置した場合には、標準サッシ窓
とは窓の出入り寸法が相違するため、サッシの取付構
造、雨戸やシャッタ等の他の付属物との取り合い、外観
意匠等が標準サッシ窓と異なってしまうという問題があ
った。
【0007】本発明の第1の目的は、外障子の見込み寸
法が標準サッシ窓と異なる場合でも、網戸や網戸レール
の位置を標準サッシ窓と共通化できるサッシ窓を提供す
ることにある。
【0008】また、断熱サッシ窓によっては、内外の各
障子や窓枠の見込み寸法が標準サッシ窓の障子や窓枠と
は異なる場合があった。このような各障子や窓枠は、新
たに金型を起こし対応していたが、この場合、製造条件
等も標準サッシ窓と異なるため、製造が煩雑であるとい
う問題があった。
【0009】本発明の第2の目的は、標準サッシ窓の障
子や窓枠と見込み寸法が異なる障子や窓枠を形成する際
に、製造を容易に行うことができるサッシ窓を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上枠、下枠お
よび左右の縦枠を枠組みした窓枠と、上框、下框および
左右の竪框を框組みして面材を組み込んだ内外の各障子
とを備えて構成されるサッシ窓であって、前記窓枠の外
周面に建物への取付片を形成し、窓枠の内周面に網戸と
各障子とをガイドする網戸レール、外レール、内レール
を形成し、前記外レールに、外レールから外障子室外面
までの見込み寸法が標準サッシ窓の外障子と異なる外障
子をガイドし、前記網戸レールから取付片までの見込み
寸法を標準サッシ窓と同一とし、かつ、前記外障子の室
外面から網戸レールまでの見込み寸法が標準サッシ窓の
外障子室外面から網戸レールまでの見込み寸法と同一と
なる位置に、外レールを形成したことを特徴とするもの
である。
【0011】このようなサッシ窓においては、ガラス開
口寸法を大きくするためなどで、外障子の見込み寸法が
標準サッシ窓の外障子よりも広くなっても、外レールの
位置を変更(室内側にずらす)して外障子の室外面から
網戸レールまでの見込み寸法を標準サッシ窓と同一とし
ているので、網戸レールの位置やガイドされる網戸は標
準サッシ窓と同じものとすることができる。さらに、窓
枠の取付片から網戸レールまでの見込み寸法も標準サッ
シ窓と同一に形成しているので、窓枠を建物躯体に取り
付けた際の納まりや外観を標準サッシ窓と共通化するこ
とができ、サッシ窓に雨戸やシャッタ等の付属物を設け
る場合にも、標準サッシ窓と同じものを用いることがで
きる。このため、網戸、雨戸、シャッタ等の部品の共通
化が図れ、製造コストを低減できるとともに、窓枠への
取付構造等も共通化できて施工も容易になる。
【0012】この際、前記内外の各レール芯間の寸法は
標準サッシ窓の各レール芯間の寸法と同一とされている
ことが好ましい。すなわち、外レールの位置をずらした
際に、同じ寸法だけ内レールの位置もずらしておくこと
が好ましい。各レール芯間の寸法を標準サッシ窓と同一
にすれば、各障子の召合せ部分の納まり等も標準サッシ
窓と共通化することができるとともに、障子を各レール
間の隙間に落とし込んで取り外すという標準サッシ窓と
同じ取り外し方法を採用することができる。
【0013】また、本発明では、前記窓枠の見込み寸法
が標準サッシ窓と同一とされていることが好ましい。例
えば、外レールおよび内レールがともに室内側にずれて
配置された場合でも、窓枠の室内側片から内レールまで
の見込み寸法を標準サッシ窓に比べて小さくすれば、窓
枠の寸法を抑えることができて標準サッシ窓と同じ見込
み寸法に設定することができる。このように窓枠の見込
み寸法を標準サッシ窓と共通化すれば、窓枠の納まりや
施工方法も標準サッシ窓と共通化することができ、施工
性をより向上できてコストもより低減することができ
る。
【0014】さらに、前記各障子は、室内部材および室
外部材と、この室内外部材間に形成された空間に充填さ
れて室内外部材を連結する断熱材とから構成され、前記
室外部材は標準サッシ窓における外障子を室内外部材お
よび断熱材で構成した際の室外部材に比べて厚肉に形成
され(肉が厚くされ)、前記断熱材が充填される空間が
標準サッシ窓の外障子における断熱材の充填空間と同一
に構成されているものでもよい。見込み寸法が標準サッ
シ窓の外障子と異なる障子においても、断熱材の充填空
間を標準サッシ窓と同一とすれば、断熱材を充填する際
の温度等の各種条件を共通化でき、生産性を向上するこ
とができる。
【0015】また、前記内レールにガイドされる内障子
は、前記面材の室内側を保持する室内側保持片が標準サ
ッシ窓の内障子の室内側保持片よりも室内側に延長され
ていることが好ましい。内障子においては、ガラス開口
が広くなった分、面材保持片を室内側に延長配置させて
対応すれば、外障子の場合のようにレールを移動する必
要がなくなる。この際、障子のガラス周囲の一部分が室
内空間に突出することになるが、そもそも突出量が小さ
いため(1.5mm程度)、室内空間への影響はほとんど
無視できる。
【0016】一方、本発明の第2の発明は、上枠、下枠
および左右の縦枠を枠組みした窓枠と、上框、下框およ
び左右の竪框を框組みして面材を組み込んだ障子とを備
えて構成されるサッシ窓であって、前記窓枠および障子
の少なくとも一方は、室内部材および室外部材と、この
室内外部材間に形成された空間に充填されて室内外部材
を連結する断熱材とから構成され、かつ、室内外部材お
よび断熱材で構成される標準サッシ窓の窓枠または障子
と見込み寸法が異なるように形成されるとともに、前記
断熱材が充填される空間は標準サッシ窓の窓枠または障
子における断熱材の充填空間と同一に構成され、前記見
込み寸法の相違は、室内外部材の少なくとも一方の見込
み方向の肉厚を調整することで設定されていることを特
徴とするものである。
【0017】見込み寸法が標準サッシ窓の外障子と異な
る障子においても、断熱材の充填空間を標準サッシ窓と
同一とすれば、断熱材を充填する際の温度等の各種条件
を共通化でき、製造が容易になって生産性を向上するこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1〜3には、本実施形態のサ
ッシ窓である引違い窓1が示され、図4には本出願人が
開発した標準サッシ窓である引違い窓100が示されて
いる。なお、これらの各引違い窓1,100において、
同一または同様の構成部分には同一符号を付し、説明を
省略あるいは簡略する。
【0019】引違い窓1,100は、窓枠2および外障
子3、内障子4を備えている。窓枠2は、上枠11、下
枠12と左右の縦枠13とを、ゴム、樹脂などのシール
材を介して四角枠状に接合して形成されている。上下枠
11,12および縦枠13は、それぞれ非鉄金属である
アルミ製の室外部材11A,12A,13Aと、アルミ
製の室内部材11B,12B,13Bと、これらの室外
部材11A,12A,13Aおよび室内部材11B,1
2B,13Bをそれぞれ連結するウレタン樹脂、塩化ビ
ニル樹脂などの樹脂製の断熱材11C,12C,13C
とで構成されている。
【0020】各枠11,12,13には、図示しない窓
台、まぐさ、柱に釘打ち固定される取付片11D,12
D,13Dが形成されている。
【0021】一方、外障子3および内障子4は、上框2
1,22と、下框23,24と、左右の竪框25,26
と、外召合せ框27および内召合せ框28とをそれぞれ
框組みして構成されている。
【0022】各框21〜28は、それぞれアルミ製の室
外部材21A〜28Aと、アルミ製の室内部材21B〜
28Bと、これらの室外部材21A〜28Aおよび室内
部材21B〜28Bを連結するウレタン樹脂や塩化ビニ
ル樹脂製の断熱材21C〜28Cとで構成されている。
【0023】なお、これらの各枠11〜13、各框21
〜28は、樹脂注入方式で製造されている。すなわち、
前記室外部材11A〜13A、21A〜28Aおよび室
内部材11B〜13B、21B〜28Bは、それぞれア
ルミの押出成形によって一体成形されており、この一体
成形された各枠11〜13、各框21〜28の凹状の断
熱材注入ポケット14,29にそれぞれウレタン樹脂、
塩化ビニル樹脂等の断熱性がありかつ硬化により固くな
って十分な連結強度が得られる樹脂を注入して硬化させ
るとともに、前記室外部材11A〜13A、21A〜2
8Aおよび室内部材11B〜13B、21B〜28Bの
連結部をカッター等で切断して分離することで各枠11
〜13、各框21〜28を製造している。
【0024】各框21〜28の内周面には、複層ガラス
30がガスケット31を介して嵌合されている。この
際、図3に示すように、引違い窓1のガラス30間の寸
法W1は例えば12mmとされ、図4に示す標準の引違い
窓100のガラス30間の寸法W1’(例えば10mm)
よりも大きく形成されている。これにより、引違い窓1
ではガラス30間の空気層が厚くされて断熱性能が向上
されている。
【0025】そして、引違い窓1の各框21〜28は、
標準の窓100に比べてガラス30間の寸法W1が大き
いため、これらのガラス30を保持するガラス保持部つ
まり各室外部材21A〜28Aおよび室内部材21B〜
28B間のガラス開口の寸法W2は例えば22mmとさ
れ、標準サッシ窓100の開口寸法W2’(例えば20
mm)よりも大きく形成されている。
【0026】この開口寸法W2を大きくするため、引違
い窓1の外障子3では、各框21,23,25,27の
室外部材21A,23A,25A,27Aを標準の引違
い窓100の室外部材23A’よりも厚肉に形成してい
る。一方、内障子4では、各框22,24,26,28
の室外部材22B,24B,26B,28Bのガラス3
0を保持する室内側保持片22D,24D,26D,2
8Dが、標準窓100の保持片24D’よりも室内側に
延長配置されている。
【0027】なお、外障子3では、室外部材21A,2
3A,25A,27Aを厚肉に形成することで、断熱材
21C,23C,25C,27Cが充填される断熱材注
入ポケット29は、標準窓100の外障子3において対
応する各断熱材注入ポケット29と同一形状、容積とさ
れている。また、内障子4は、標準窓100の内障子4
に対して室内側保持片22D,24D,26D,28D
のみが変更されており、各断熱材22C,24C,26
C,28Cが充填される断熱材注入ポケット29は、標
準窓100の内障子4において対応する各断熱材注入ポ
ケット29と同一形状、容積とされている。
【0028】さらに、外障子3および内障子4の各上下
框21〜24において、下框23の下側の断熱材23C
を除く各断熱材21C,22C,23C,24Cが充填
される各断熱材注入ポケット29は互いに同一形状、容
積とされている。また、竪框25,26の各断熱材注入
ポケット29も互いに同一形状、容積とされ、各召合せ
框27,28の11C,12C,13Cの断熱材27
C,28Cが注入されるポケットも互いに同一形状、容
積とされている。また、窓枠2の上下および縦の各枠1
1〜13の断熱材注入ポケット14も互いに同一形状、
容積とされている。
【0029】図1に示すように、上枠11の下面には、
外、内の各上レール16,17が垂設され、下枠12の
上面には外、内の各下レール18,19が立設され、こ
れらのレール16〜19に各障子3,4がガイドされて
いる。また、上下枠11,12の室外側には網戸レール
20がそれぞれ設けられ、網戸5がガイドされている。
【0030】ここで、引違い窓1の外レール16,18
は、図4の標準窓100の外レール18’よりも、室外
部材21A、23A,25A,27Aが厚肉とされた分
(例えば1.5〜2mm程度)だけ室内側にずれて形成さ
れている。すなわち、図3,4に示すように、引違い窓
1における網戸レール20から外レール18までの見込
み寸法L1は、標準窓100における網戸レール20か
ら外レール18’までの見込み寸法L1’よりも前記厚
肉とされた分だけ大きく形成されている。
【0031】このため、室外部材21A、23A,25
A,27Aが厚肉とされた外障子3を用いたことで、引
違い窓1の外レール18から外障子3の室外面までの見
込み寸法L2が、標準窓100の寸法L2’よりも大き
くなっていても、外障子3および網戸つまり網戸レール
20間の見込み寸法L3は各窓1,100で同一になっ
ている。
【0032】なお、窓1において、内レール17,19
も外レール16,18と同様に標準窓1の内レール1
9’に比べて室内側にずれて形成され、外レール16,
18および内レール17,19の見込み寸法L4は、標
準窓1の各レール18’,19’間の寸法と同一とされ
ている。さらに、網戸レール20から取付片11D〜1
3Dまでの見込み寸法L5と、取付片11D〜13Dか
ら室内部材11B〜13Bの額縁、ぜん板等に当接する
室内側片までの見込み寸法L6も、各窓1,100で同
一とされている。従って、窓枠2の見込み寸法L7は各
窓1,100で同一とされている。
【0033】ただし、L1>L1’でありながら、各窓
1,100の見込み寸法L7を同一にするために、内レ
ール17,19から室内部材11B〜13Bまでの見込
み寸法L8は、標準窓100の寸法L8’よりも小さく
されている。すなわち、引違い窓1では、断熱材11C
〜13Cが充填されるポケット14の見込み幅寸法を小
さくしたり、図4に示す室内部材12B’の室外側突部
を無くすことで寸法L8を短くしている。
【0034】このような本実施形態においては、ガラス
30間の寸法を広くするために、外障子3のレール18
の室外側部分の見込み寸法L2を標準窓100の外障子
3の寸法L2’よりも大きくした場合にも、レール18
の位置を室内側にずらすことで、網戸レール20と外障
子3の室外面との寸法L3を標準窓100の場合と同一
に設定することができる。このため、引違い窓1におけ
る網戸5と外障子3との納まりを、標準窓100と共通
化できるため、同じ網戸5を用いることができる。
【0035】また、窓枠2の取付片11D〜13Dから
網戸レール20までの寸法L5や、窓枠2の見込み寸法
L7が標準窓100と同一であるから、引違い窓1の建
物取付時の納まりや、雨戸やシャッタ等の付属物との取
り合いなども、標準窓100と共通化でき、設計や施工
が簡単になって作業性を向上でき、作業コストも低減す
ることができる。さらに、各窓1,100で、網戸5、
雨戸、シャッタ等を共通化できて部品種類を少なくでき
るため、生産コストも低減できる。
【0036】また、サッシ窓を設置する建物を建てる地
域や環境、建物におけるサッシ窓の設置箇所等によって
要求される断熱性能等に応じて、本実施形態の引違い窓
1と標準の引違い窓100とを自由に選択して建物に取
り付けることや、各窓1,100を交換して改築するこ
とも簡単に行うことができる。この際、一つの建物にお
いて環境の異なる南面、北面等の各部分に、適宜各窓
1,100を取り付けた場合でも、各窓1,100の室
外側への突出寸法L5が共通なため、取付構造や意匠を
共通化することができ、施工性がよく、外観も統一され
た建物を構成することができる。
【0037】また、内障子4では、ガラス30の保持片
22D,24D,26D,28Dのみを室内側に延長配
置することで、ガラス開口の寸法増加に対応しているた
め、内障子4でのガラス開口の寸法増加分を窓枠2側で
処理させる必要がない。このため、窓枠2のレール16
〜19の位置の変更を最小限に抑えることができ、断熱
材注入ポケット14などの寸法を調整することで、窓枠
2の見込み寸法を標準窓100と同一にすることができ
る。
【0038】さらに、外障子3は、内障子4のようにガ
ラス保持片のみを延長配置するのではなく、室外部材2
1A、23A,25A,27Aを厚肉に形成したので、
竪框25、召合せ框27と上下框21,23との各室外
面の段差を小さくでき、網戸5を移動させる際に、網戸
5のシール材を各框21,23,25,27に確実にか
つスムーズに摺動させることができる。
【0039】また、外障子3の室内部材21B,23
B,25B,27Bと、内障子4の室外部材22A,2
4A,26A,28Aとは、標準窓100と同一とさ
れ、かつ外レール16,18および内レール17,19
間の寸法L4も標準窓100と同一とされているので、
各障子3,4間の納まりを標準窓100と共通化するこ
とができるとともに、標準窓100と同様に、各障子
3,4をレール18,19間に落とし込んで取り外すこ
ともできる。
【0040】さらに、外障子3では、室外部材21A、
23A,25A,27Aを厚肉にする代わりに、断熱材
注入ポケット29の見込み幅を広くすることで各框2
1,23,25,27を幅広に形成することもできる
が、本実施形態のように、室外部材21A、23A,2
5A,27Aを厚肉に形成すれば、断熱材注入ポケット
29を標準窓100のポケット29と同一形状、容積に
設定することができる。このため、断熱材を注入する際
の温度、量、時間等を標準窓100と同一にすることが
でき、標準窓100用の框23等と混在させて容易に生
産することができる。同様に、内障子4においても、断
熱材注入ポケット29を標準窓100と同一形状、容積
にしているので、断熱材を注入する際の各種条件を標準
窓100と同一にでき、標準窓100用の框24等と混
在させて容易に生産できる。
【0041】さらに、外障子3および内障子4の各上下
框21〜24における各断熱材注入ポケット29も互い
に同一形状、容積とされ、竪框25,26の各断熱材注
入ポケット29も互いに同一形状、容積とされ、各召合
せ框27,28の11C,12C,13Cの断熱材27
C,28Cが注入されるポケットも互いに同一形状、容
積とされており、さらに、窓枠2の上下および縦の各枠
11〜13の断熱材注入ポケット14も互いに同一形
状、容積とされているので、各枠11〜13、框21〜
28を製造する際に各々において断熱材の注入条件を共
通化でき、生産性を向上することができる。
【0042】また、内外の各障子3,4においては、断
熱材21C〜28Cが標準窓100と同一に形成されて
いるので、断熱材21C〜28Cの連結強度等も標準窓
100と共通化することができ、標準窓100と同様な
十分な強度が得られる。
【0043】その上、充填される断熱材11C〜13
C,21C〜24C,25C〜26C,27C〜28C
は、各々、同一容量、同一形状となるため、強度等も共
通化できて剛性のバランスも向上でき、製造時や風圧等
を受けた際に荷重等が一部に集中することなどもなく、
構造や強度が安定した窓枠2、障子3,4を提供するこ
とができる。
【0044】また、本実施形態の引違い窓1は、標準窓
100に比べてガラス30間の空気層が厚くなるため、
ガラス30部分の断熱性能を向上できる。従って、建物
における冷暖房効果を向上できて省エネルギー化も図る
ことができるとともに、結露の発生もより押さえること
ができる。
【0045】さらに、窓枠2においては、断熱部材11
C〜13Cをレール16〜19よりも室内側の位置に設
けているので、つまり各レール16〜19を室外部材1
1A〜13Aに設けているので、各レール16〜19が
外気に触れて冷やされても、その温度が室内部材11B
〜13Bに伝達されることを防止でき、断熱性能を向上
させることができる。
【0046】なお、本発明は、前述の実施形態に限定さ
れない。例えば、前記実施形態では、断熱材11C〜1
3C、21C〜28Cを有する窓枠2、障子3,4にお
いて本発明を適用したが、例えば断熱材を含まない一般
的なサッシ窓において複層ガラス間の空気層を厚くした
場合や、単板ガラスのガラス厚を厚くしたことで、各框
のガラス開口が異なる場合にも適用することができる。
また、断熱材で構成された室内部材と、アルミなどの非
鉄金属で形成された室外部材とからなる断熱サッシ窓に
本発明を適用してもよい。
【0047】さらに、ガラス開口が大きくなる場合に限
らず、小さくなる場合にも本発明を適用することができ
る。この場合には、外レール18を標準窓100の外レ
ール18’に対して室外側にずらして配置すればよい。
【0048】また、前記実施形態では、外レール16,
18だけでなく、内レール17,19もずらすことで各
レール16〜19間の寸法L4が標準窓100と同一に
なるようにしていたが、例えば障子3,4を各レール1
6〜19間に落とし込む必要がない場合などには、外レ
ール16,18の位置のみを調整してもよい。
【0049】さらに、前記実施形態では、内レール1
7,19から室内部材11B〜13Bまでの寸法L8を
標準窓100の寸法L8’よりも短くすることで、窓枠
2の見込み寸法L7を標準窓100と同一に形成してい
たが、例えば、寸法L8を標準窓100と同一に形成す
ることなどで、窓枠2の見込み寸法L7が標準窓100
に比べてほぼ同一あるいは多少大きくなるように形成し
てもよい。この場合には、窓枠2の室内側に突出した分
を窓台、柱等との納まり部分等で吸収すればよい。要す
るに、本発明では、少なくとも、取付片11D〜13D
から網戸レール20までの室外側の寸法L5が標準窓1
00と同一となるように設定されていればよい。
【0050】また、外障子3の室外部材21A、23
A,25A,27Aを厚肉に形成せずに、断熱材注入ポ
ケット29を幅広に形成してもよい。但し、前述したよ
うに断熱材の充填条件を共通化できる点で、前記実施形
態のように室外部材21A、23A,25A,27Aを
厚肉に形成したほうが好ましい。
【0051】さらに、前記実施形態では、引違い窓とし
て用いられるサッシ窓1に本発明を適用した場合につい
て説明したが、本発明は、引違い窓1以外の片引き窓、
上げ下げ窓等の窓枠2、障子3,4および網戸5を有す
る各種サッシ窓に広く適用することができる。
【0052】また、本発明の第2の発明も、引違い窓に
限らず、片引き窓、上げ下げ窓、辷り出し窓、ルーバー
窓等の窓枠や障子の見込み寸法が標準サッシ窓と異なる
各種の断熱サッシ窓に適用することができる。
【0053】また、各窓枠2や障子3,4の断熱材以外
の部分はアルミやステンレス等の非鉄金属で形成されて
いればよく、具体的な材質は設置する建物周りの環境等
に応じて適宜選択すればよい。
【0054】
【発明の効果】このような本発明のサッシ窓によれば、
外障子の見込み寸法が標準サッシ窓と異なる場合でも、
網戸や網戸レールの位置を標準サッシ窓と共通化するこ
とができる。さらに、標準サッシ窓の障子や窓枠と見込
み寸法が異なる障子や窓枠を形成する際に、断熱材の注
入空間(断熱材注入ポケット)を標準サッシ窓と同一に
形成すれば、断熱材の注入条件等を標準サッシ窓と共通
化することができ、製造を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるサッシ窓を示す縦
断面図である。
【図2】前記実施形態におけるサッシ窓を示す横断面図
である。
【図3】前記実施形態におけるサッシ窓の下部を示す縦
断面図である。
【図4】標準サッシ窓の下部を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1,100…引違い窓、2…窓枠、3…外障子、4…内
障子、5…網戸、11…上枠、12…下枠、13…縦
枠、16,17…上レール、18,19…下レール、2
0…網戸レール、21,22…上框、23,24…下
框、25,26…竪框、27…外召合せ框、28…内召
合せ框、30…複層ガラス。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上枠、下枠および左右の縦枠を枠組みし
    た窓枠と、上框、下框および左右の竪框を框組みして面
    材を組み込んだ障子とを備えて構成されるサッシ窓であ
    って、 前記窓枠の外周面には建物への取付片が形成され、窓枠
    の内周面には網戸をガイドする網戸レールと、外障子お
    よび内障子をガイドする外レールおよび内レールとが形
    成され、 前記外レールには、外レールから障子室外面までの見込
    み寸法が標準サッシ窓の外障子と異なる外障子がガイド
    されるとともに、 前記網戸レールから取付片までの見込み寸法は標準サッ
    シ窓と同一とされ、かつ、前記外障子の室外面から網戸
    レールまでの見込み寸法が標準サッシ窓と同一となる位
    置に前記外レールが形成されていることを特徴とするサ
    ッシ窓。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のサッシ窓において、前
    記内外の各レール芯間の寸法は標準サッシ窓の内外の各
    レール芯間の寸法と同一とされていることを特徴とする
    サッシ窓。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のサッシ
    窓において、前記窓枠の見込み寸法が標準サッシ窓の窓
    枠の見込み寸法と同一とされていることを特徴とするサ
    ッシ窓。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のサッシ
    窓において、前記各障子は、室内部材および室外部材
    と、この室内外部材間に形成された空間に充填されて室
    内外部材を連結する断熱材とから構成されるとともに、
    前記外障子の室外部材は、標準サッシ窓の外障子を室内
    外部材および断熱材で構成した際の室外部材に比べて厚
    肉に形成され、前記断熱材が充填される空間が標準サッ
    シ窓の外障子における断熱材の充填空間と同一に構成さ
    れていることを特徴とするサッシ窓。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のサッシ
    窓において、前記内レールにガイドされる内障子は、前
    記面材の室内側を保持する室内側保持片が標準サッシ窓
    の内障子の室内側保持片よりも室内側に延長配置されて
    いることを特徴とするサッシ窓。
  6. 【請求項6】 上枠、下枠および左右の縦枠を枠組みし
    た窓枠と、上框、下框および左右の竪框を框組みして面
    材を組み込んだ障子とを備えて構成されるサッシ窓であ
    って、 前記窓枠および障子の少なくとも一方は、室内部材およ
    び室外部材と、この室内外部材間に形成された空間に充
    填されて室内外部材を連結する断熱材とから構成され、
    かつ、室内外部材および断熱材で構成される標準サッシ
    窓の窓枠または障子と見込み寸法が異なるように形成さ
    れるとともに、 前記断熱材が充填される空間は標準サッシ窓の窓枠また
    は障子における断熱材の充填空間と同一に構成され、前
    記見込み寸法の相違は、室内外部材の少なくとも一方の
    見込み方向の肉厚を調整することで設定されていること
    を特徴とするサッシ窓。
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