JPH103664A - 情報記録方法及び情報記録装置 - Google Patents

情報記録方法及び情報記録装置

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JPH103664A
JPH103664A JP8150697A JP15069796A JPH103664A JP H103664 A JPH103664 A JP H103664A JP 8150697 A JP8150697 A JP 8150697A JP 15069796 A JP15069796 A JP 15069796A JP H103664 A JPH103664 A JP H103664A
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真 宮本
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元康 寺尾
Hiroyuki Minemura
浩行 峯邑
Nobuhiro Tokujiyuku
伸弘 徳宿
Hisataka Sugiyama
久貴 杉山
Masatoshi Otake
正利 大竹
Tetsuya Fushimi
哲也 伏見
Yasushi Miyauchi
靖 宮内
Yukio Fukui
幸夫 福井
Akemi Hirotsune
朱美 廣常
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/004Recording, reproducing or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B7/006Overwriting
    • G11B7/0062Overwriting strategies, e.g. recording pulse sequences with erasing level used for phase-change media

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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 情報記録媒体に対して、記録用エネルギ
ービームを、少なくとも高パワーレベルと、高パワーレ
ベルよりも低い中間パワーレベルでパワー変調して照射
することにより情報の記録を行う情報記録方法におい
て、パワーレベルがPh1の連続した高パワーパルス列
の後に、中間パワーレベルPm1よりも低いパワーレベ
ルPl1への下向きパルスを有する記録波形により記録
を行い、上記下向きパルスの幅を、エネルギービームと
情報記録媒体の相対速度に応じて変化させることを特徴
とした情報記録方法。 【効果】 様々な冷却速度の情報記録媒体に対して、エ
ネルギービームと情報記録媒体の相対速度が変化した場
合においても、高密度記録が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エネルギービーム
の照射により情報の記録が可能な情報記録媒体に対する
情報記録方法に係り、特に、相変化光ディスク、あるい
は光磁気ディスクなどに対し優れた効果を発揮する情報
記録方法、および上記情報記録方法を用いる情報記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の書き換え可能な記録膜への記録・
消去方法は、例えば、特開昭62−175948号公報
に示されているような、交換結合2層膜を記録膜とした
光磁気ディスクを用いた場合や、および特開昭62−2
59229号公報に示されている記録するレーザ照射時
間とほぼ同じ程度の時間で結晶化が行える高速消去が可
能な相変化型光ディスク用記録膜を用いた場合に、1つ
のエネルギービームのパワーを、いずれも読み出しパワ
ーレベルより高い少なくとも2つのレベル、すなわち少
なくとも高いパワーレベルと中間のパワーレベルとの間
で変化させることにより行っていた。この方法では、既
存の情報を消去しながら新しい情報を記録する、いわゆ
るオーバーライト(重ね書きによる書き換え)が可能に
なるという利点がある。
【0003】また、特開昭62−259229号公報、
特開平3-185629号公報に示されているように、
高いパワーレベルと中間のパワーレベルと、中間のパワ
ーレベルよりも低いパワーレベルの三つのレベルの間で
エネルギービームを変化させることにより、記録マーク
が涙滴型になる(記録マーク後方が前方に比較して幅広
になる)現象を抑さえることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在、デジタルビデオ
ディスクの開発が最終段階にあり、相変化記録膜を用い
た書き換え可能型デジタルビデオディスク(DVD−R
AM)の開発も進んでいる。DVD−RAMのように、
相変化記録膜にマークエッジ記録を行なう光ディスク装
置では、マーク形状歪みや消え残りを防ぐために、記録
膜に記録マークを形成するために記録膜を融解させた領
域の外縁部のどこにおいても、記録時の到達温度および
冷却速度がほぼ同一であるようにする必要がある。しか
しこれまで知られている各種の記録波形では、上記条件
を十分に満たすことができず、実現可能記録密度に制約
があった。
【0005】一方、近年、デジタル信号処理の高速化に
伴い、情報記録装置の記録再生高速化に対する要求が高
まっている。この要求に応えるため、エネルギービーム
と情報記録媒体の相対速度を上昇させることが重要とな
っている。
【0006】エネルギービームと情報記録媒体の相対速
度を向上させることにより単位時間内により多くの情報
の記録再生が行えるため、情報記録再生装置のデータ転
送レートを向上させることができる。通常、情報記録媒
体への記録速度は、製品の世代の進行にともない高速化
する。このため、世代間の互換性を考慮し一台の情報記
録再生装置を用いて高速記録対応(徐冷構造)の情報記
録媒体と低速記録対応(急冷構造)の情報記録媒体の両
方に対して高速の記録再生を行えることが望ましい。
【0007】また、特に円盤状の情報記録媒体上の、中
心からの半径が大きく異なる記録トラック間を移動して
の記録再生を高速化させるためには、情報記録媒体の角
速度を一定にして回転させることが重要となる。エネル
ギービームと情報記録媒体の相対速度を一定にするため
の時間(角速度を変化させる時間)を省くことができる
ため、記録再生装置のアクセス時間を短縮することがで
きるのである。
【0008】また、既に述べたように、デジタル信号処
理された映像のように大容量の情報記録に対する要求も
大きい。したがって、高速度で、高密度記録が可能な情
報記録方法の発明も急務となっている。
【0009】以上のような条件を満たす情報記録装置を
実現するためには、エネルギービームと情報記録媒体の
相対速度が大きい場合においても、様々な冷却速度の情
報記録媒体に対して、エネルギービームと情報記録媒体
の相対速度が変化した場合においても、また、極めて高
い記録密度とした場合においても、安定に記録を行える
情報記録方法が要求される。
【0010】上記従来技術は非常に優れたアイデアであ
るが、媒体間の冷却速度差、およびエネルギービームと
情報記録媒体との相対速度が大きい場合、およびその変
化に伴う冷却速度差がある場合に対する配慮、あるい
は、記録マーク間の距離がエネルギービームスポットの
半分以下になるような高密度記録に対する配慮が十分と
は言えないため、種々の問題が生じることが明らかとな
った。
【0011】例えば、冷却速度が小さい情報記録媒体に
対して、高パワーレベルのエネルギービームを照射して
記録を行う場合、記録膜やその両側の保護膜への熱の蓄
熱により、後に照射される場所ほど温度が高くなり、記
録マークの後方部分が記録トラックに対して直角方向に
広がり(涙滴型になり)、再生信号に歪みが生じる。上
記従来技術では記録マークが涙滴型になることを防ぐた
め一連の高パワーパルス列の前方部分のエネルギー密度
を高くしたり、高パワーパルス間のレベルを中間パワー
レベルよりも小さくしてある。
【0012】このため、エネルギービームと情報記録媒
体の相対速度が上昇した場合、あるいは比較的冷却速度
が大きい情報記録媒体に対して記録を行った場合には、
記録マークの前方部分が後方部分と比較して大きくなる
(逆涙滴型になる)傾向があり、このような部分からの
信号を再生すると、再生信号に歪みがあるため、記録信
号に正しく対応した再生信号が得られないなどの問題が
生じた。
【0013】また、記録マーク間の距離がエネルギービ
ームスポットの半分以下になるような高密度記録を行な
う際には、記録マーク間の距離が小さくなるため、前後
の記録マークを記録した際に発生した熱の影響(熱干
渉)により、記録マークに歪みが生じる。従来技術で
も、この熱干渉を抑制するために記録パルス後にエネル
ギービームのパワーレベル(レーザーパワーレベル)を
消去パワーレベルより下げる対策を行なっているが、高
速、高密度記録、特に最短マーク長および最短スペース
長が1μm以下、レーザービームと記録媒体の相対速度
が9m/s以上の条件のいずれかにあてはまる場合、さ
らに熱干渉を抑制する技術が必要となる。
【0014】したがって、本発明の目的は、上記従来技
術における問題点を解決し、様々な冷却速度の情報記録
媒体に対して、記録密度が高い場合、および、エネルギ
ービームと情報記録媒体の相対速度が大きい場合、ま
た、上記相対速度が変化した場合においても、正確な記
録が可能となる情報の記録方法、情報記録装置を提供す
ることにある。
【0015】また、高密度記録を目的とし狭トラックピ
ッチ化の技術が開発されている。例えば情報記録媒体上
に設けられた溝(グルーブ)内とランド(グルーブ間の
領域)の両方に情報を記録する方法がある。この方法で
は、グルーブ深さ(ランドとグルーブの光学的位相差)
を適当な値にすることによって、ランドからグルーブへ
の、あるいはグルーブからランドへの再生信号クロスト
ークをキャンセルすることができる。
【0016】しかしながら、情報の記録にエネルギービ
ームにより発生する熱を利用しているため、特に、エネ
ルギービームの位置の制御が不安定になった場合(例え
ば、トラックオフセットが生じた場合)などに、隣接ト
ラック(ランドに対する隣接グルーブ、あるいはグルー
ブに対する隣接ランド)への熱的な干渉が発生するた
め、隣接トラックに記録されている情報を消去してしま
うという問題が発生する。
【0017】したがって、本発明のもう一つの目的は、
トラックピッチが記録用エネルギービーム径以下となる
ような、狭トラックピッチの情報記録媒体、特にランド
ーグルーブ記録に対応した情報記録媒体に情報を記録す
る場合においても、隣接トラックの情報を消去すること
なく、正確な記録が可能となる情報の記録方法、情報記
録装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術におけ
る問題点を解決するためには、以下の情報記録方法、情
報記録装置、および情報記録媒体を用いれば良い。すな
わち、(1)情報記録媒体に対して、記録用エネルギー
ビームを、少なくとも高パワーレベルと、高パワーレベ
ルよりも低い中間パワーレベルでパワー変調して照射す
ることにより情報の記録を行う情報記録方法において、
連続した高パワーパルス列の後に、中間パワーレベルよ
りも低いパワーレベルへの下向きパルスを有する記録波
形により記録を行い、上記下向きパルスの幅を、エネル
ギービームと情報記録媒体の相対速度に応じて変化させ
ることを特徴とした情報記録方法。
【0019】以上の情報記録方法を用いれば、下向きパ
ルスの幅を変化させることにより記録マーク後部の冷却
速度を制御できるため、以下のような効果がある。
【0020】通常、エネルギービームと情報記録媒体の
相対速度が低い場合には記録マークが涙滴型になりやす
い。この場合、記録マーク後部の冷却速度を小さくする
ことにより記録マーク後部の幅を狭めることができる。
また、エネルギービームと情報記録媒体の相対速度が大
きい場合には記録マークが逆涙滴型になりやすい。この
場合、記録マーク後部の冷却速度を大きくすることによ
り記録マーク後部の幅を拡げることができる。
【0021】また、(2)情報記録媒体に対して、記録
用エネルギービームを、少なくとも高パワーレベルと、
高パワーレベルよりも低い中間パワーレベルでパワー変
調して照射することにより情報の記録を行い、情報の記
録に先立ち情報記録媒体に対して試し書きを行う情報記
録方法において、上記試し書きの際に、連続した高パワ
ーパルス列の後に、中間パワーレベルよりも低いパワー
レベルへの下向きパルスを有する記録波形により記録を
行い、上記下向きパルスの幅を変化させることを特徴と
した情報記録方法。
【0022】以上の情報記録方法では、記録マークが涙
滴型になりやすい徐冷構造の情報記録媒体に記録を行う
場合には、記録マーク後部の冷却速度を小さくすること
により記録マーク後部の幅を狭めることができ、記録マ
ークが逆涙滴型になりやすい急冷構造の情報記録媒体に
記録を行う場合には、記録マーク後部の冷却速度を大き
くすることにより記録マーク後部の幅を拡げることがで
きる。
【0023】以上の情報記録方法は結晶と非晶質との間
の相変化を利用して情報が記録される情報記録媒体(い
わゆる相変化記録媒体)に対する効果が特に大きい。
【0024】さらに、上記下向きパルスの幅を変化させ
ることにより、前後の記録マーク記録時の熱干渉を極力
抑えることが可能となるため、記録マーク間の距離を小
さくすることができる。したがって、高密度記録が可能
となる。このような効果は、相変化記録媒体のみなら
ず、光磁気ディスクなどのように、一般にエネルギービ
ーム照射により発生する熱を利用して情報の記録を行な
う情報記録媒体に対して効果が大きい。
【0025】また、(1)(2)に記載の下向きパルス
は、連続した高パワーパルスの最後尾のパルスと、次の
連続した高パワーパルス列の先頭パルスの間に付加すれ
ば、本発明の効果が現れるが、連続した高パワーパルス
列の最後尾のパルスの直後に付加した場合、特に大きな
効果が現れる。
【0026】なお、本発明において、連続した高パワー
パルス列とは、通常はチャンネルクロックよりも短い間
隔の、ほぼ等間隔で配置された一つの記録マークの形成
に要する高パワーパルス列のことである。したがって、
単一の高パワーパルスで、一つの記録マークを記録する
場合を含む時も、これを連続した高パワーパルス列と呼
ぶ。
【0027】また、上記下向きパルスの照射時間とエネ
ルギービームと情報記録媒体の相対速度の積が、エネル
ギービームスポット径(エネルギービームの中心強度の
exp(-2)以上になる領域の記録トラック方向の距離)の
3分の1以下であれば再生信号の歪みは特に小さくなる
ため、高密度記録に最適である。上記下向きパルスの照
射時間とエネルギービームと情報記録媒体の相対速度の
積が、上記エネルギービームスポット径の3分の1以上
の場合、中間パワーレベルによる消去(相変化記録膜の
場合は結晶化)が十分に行われないため信号品質を劣化
させることになる。
【0028】また、(3)情報記録媒体に対して、記録
エネルギービームを少なくとも高パワーレベルと、高パ
ワーレベルよりも低い中間パワーレベルでパワー変調し
て照射することにより、複数の長さの記録マークを形成
して、情報の記録を行う情報記録方法において、少なく
とも最短マークを連続した高パワーパルス列を用いて記
録を行い、先頭パルスのパワーレベルが最後尾の高パワ
ーパルスのパワーレベルと比較して大きいことを特徴と
した情報記録方法を用いることにより、記録マークの前
部の幅と、記録マーク後部の幅を独立に制御することが
可能となるため高密度記録に適している。最短マークを
一つの高パワーパルスを用いて記録した場合、先頭パル
スと最後尾パルスが一致することを意味するため、高パ
ワーパルスの高さも一種類とすると、記録マークの前部
の記録マーク幅と、記録マーク後部の記録マーク幅を独
立に制御することが不可能となり、高密度記録を達成す
るためには情報記録媒体の冷却速度を記録波形に合わせ
る等の特別の配慮が必要となる。また、先頭パルスのパ
ワーレベルが最後尾の高パワーパルスのパワーレベルと
比較して小さい場合、記録マーク前部に照射されるエネ
ルギー量が不足するため、記録マークが涙滴型となり好
ましくない。
【0029】また、(4)情報記録媒体に対して、記録
エネルギービームを少なくとも高パワーレベルと、高パ
ワーレベルよりも低い中間パワーレベルでパワー変調し
て照射することにより、複数の長さの記録マークを形成
して、情報の記録を行う情報記録方法において、少なく
とも最短マークを連続した高パワーパルス列を用いて記
録し、先頭パルス直後のパワーレベルが、先頭パルス以
外の高パワーパルス直後のパワーレベル以上であること
を特徴とした情報記録方法を用いることにより、記録マ
ーク前部の幅と、記録マーク後部の幅を独立に制御する
ことが可能となるため高密度記録に適している。また、
先頭パルス直後のパワーレベルが、先頭パルス以外の高
パワーパルス直後のパワーレベルより低い場合、記録マ
ーク前部に照射されるエネルギー量が不足するため、記
録マークが涙滴型となり好ましくない。
【0030】また、(3)(4)に記載された情報記録
方法を併用すること、すなわち、少なくとも最短マーク
を複数の高パワーパルスを用いて記録を行い、先頭パル
スのパワーレベルが最後尾の高パワーパルスのパワーレ
ベルと比較して大きく、しかも、先頭パルス直後のパワ
ーレベルが、先頭パルス以外の高パワーパルス直後のパ
ワーレベル以上であることを特徴とした情報記録方法を
用いれば、さらに、高密度化に適している。
【0031】ところで、(3)(4)に記載された記録
波形は記録マーク先頭部のマーク形状の制御に有効であ
り、記録マーク後部のマーク形状の制御に有効な(1)
(2)のような情報記録方法と併用することにより特に
大きな効果が現われる。
【0032】また、(5)情報記録媒体に対して、記録
用エネルギービームを、少なくとも高パワーレベルと、
高パワーレベルよりも低い中間パワーレベルでパワー変
調して照射することにより情報の記録を行う情報記録装
置において、連続した高パワーパルス列の後に、中間パ
ワーレベルよりも低いパワーレベルへの下向きパルスを
有する記録波形を発生させ、上記下向きパルスの幅を、
エネルギービームと情報記録媒体の相対速度に応じて変
化させる記録波形発生手段を有することを特徴とした情
報記録装置。
【0033】あるいは、(6)情報記録媒体に対して、
記録用エネルギービームを、少なくとも高パワーレベル
と、高パワーレベルよりも低い中間パワーレベルでパワ
ー変調して照射することにより情報の記録を行い、情報
の記録に先立ち情報記録媒体に対して試し書きを行う情
報記録装置において、上記試し書きの際に、連続した高
パワーパルス列の後に、中間パワーレベルよりも低いパ
ワーレベルへの下向きパルスを有する記録波形を発生さ
せ、上記下向きパルスの幅を変化させる記録波形発生手
段を有することを特徴とした情報記録装置により、
(1)(2)に示した情報記録方法を実現することが可
能となるため、エネルギービームと情報記録媒体の相対
速度が変化した場合においても、高密度記録が可能とな
る。
【0034】また、(7)情報記録媒体に対して、記録
エネルギービームを少なくとも高パワーレベルと、高パ
ワーレベルよりも低い中間パワーレベルでパワー変調し
て照射することにより、複数の長さの記録マークを形成
して、情報の記録を行う情報記録装置において、少なく
とも最短マーク記録に際して、連続した高パワーパルス
列を発生させ、先頭パルスのパワーレベルを最後尾パル
スのパワーレベルより大きくする記録波形発生手段を有
することを特徴とした情報記録装置。
【0035】あるいは、(8)情報記録媒体に対して、
記録エネルギービームを少なくとも高パワーレベルと、
高パワーレベルよりも低い中間パワーレベルでパワー変
調して照射することにより、複数の長さの記録マークを
形成して、情報の記録を行う情報記録装置において、少
なくとも最短マーク記録に際して、連続した高パワーパ
ルス列を発生させ、先頭パルス直後のパワーレベルを、
先頭パルス以外の高パワーパルス直後のパワーレベル以
上にする記録波形発生手段を有することを特徴とした情
報記録装置により、(3)(4)に示した情報記録方法
を実現することが可能となるため、様々な冷却速度の情
報記録媒体に対して、高密度記録が可能となる。
【0036】また、(3)(4)に記載された情報記録
方法を併用した記録波形発生手段、すなわち、少なくと
も最短マークの記録に際して、複数の高パワーパルスを
発生させ、先頭パルスのパワーレベルを最後尾の高パワ
ーパルスのパワーレベルと比較して大きくし、しかも、
先頭パルス直後のパワーレベルを、先頭パルス以外の高
パワーパルス直後のパワーレベル以上にする記録波形発
生手段を有することを特徴とした情報記録装置を用いれ
ば、さらに、高密度化に適している。
【0037】なお、先に述べたように、(1)(2)の
情報記録方法と(3)(4)の情報記録方法を併用する
ことにより、特に大きな記録マーク形状制御効果がある
ので、(5)(6)に示した記録波形発生手段と、
(7)(8)に示した記録波形発生手段を併用し、記録
波形を生成することができる情報記録装置を用いること
により、様々な冷却速度の情報記録媒体に対して、エネ
ルギービームと情報記録媒体の相対速度が変化した場合
においても高密度記録が可能となる。
【0038】なお、上記の連続した高パワーパルスの後
に付加される下向きパルスのパワーレベルは、記録マー
クの消去が可能な中間パワーレベルより低い場合に本発
明の効果が現われる。特に、上記下向きパルスのパワー
レベルとしては、中間パワーレベルより低い、情報の再
生用の再生パワーレベル以下の場合、本発明の記録波形
を容易に形成することが可能となるばかりか、媒体上の
冷却速度を制御する効果が大きくなるため、様々な冷却
速度の情報記録媒体に対して、エネルギービームと情報
記録媒体の相対速度が変化した場合においても高密度記
録が達成する効果が大きくなる。
【0039】また、結晶中に非晶質の記録マークが記録
され、上記記録マークの周辺に上記結晶の結晶粒よりも
大きな結晶粒が存在するような情報記録媒体を用いれ
ば、再結晶化領域の幅を到達温度および冷却速度により
容易に制御することが可能となるため、記録マークが涙
滴型、あるいは逆涙滴型になりにくく、記録マークの大
きさの変動を極力抑えることができる。従って記録波形
に忠実な再生信号が得られる。しかし、本発明は全体が
大きな結晶粒で占められる記録媒体等、他の特性の記録
媒体にも適用可能である。
【0040】さらに、(9)情報記録媒体に対して、記
録用エネルギービームを、少なくとも高パワーレベル
と、高パワーレベルよりも低い中間パワーレベルでパワ
ー変調して照射することにより情報の記録を行う情報記
録方法において、連続した高パワーパルス列の各高パワ
ーパルスの間、および連続した高パワーパルス列の後
に、中間パワーレベルよりも低いパワーレベルへの下向
きパルスを有する記録波形により記録を行い、連続した
高パワーパルス列の後の下向きパルスの幅を、記録波形
発生用クロックの0.8倍以上2.2倍以下とすること
を特徴とした情報記録方法を用いることにより、様々な
冷却速度の情報記録媒体に対して、連続した高パワーパ
ルス列の後の下向きパルスの幅を可変としなくとも、高
密度記録を達成することができる。
【0041】また、(10)情報記録媒体に対して、記
録用エネルギービームを、少なくとも高パワーレベル
と、高パワーレベルよりも低い中間パワーレベルでパワ
ー変調して照射することにより情報の記録を行う情報記
録方法において、連続した高パワーパルス列の各高パワ
ーパルスの間、および連続した高パワーパルス列の後
に、中間パワーレベルよりも低いパワーレベルへの下向
きパルスを有する記録波形により記録を行い、連続した
高パワーパルス列の後の下向きパルスの幅を、記録波形
発生用クロックの0.8倍以上2.2倍以下とする記録
波形発生手段を有することを特徴とした情報記録装置に
より、(9)の情報記録方法を実現することができる。
【0042】さらに、(11)(9)に記載の情報記録
方法であって、連続した高パワーパルス列の後の下向き
パルスの幅を、チャンネルクロックの1/2倍の整数倍
とすることを特徴とした情報記録方法を用いることによ
り、上記記録波形発生手段の回路規模を最も小さくする
ことができるので好ましい。連続した高パワーパルス列
の後の下向きパルスの幅を、チャンネルクロックの整数
倍とした場合でも、本発明の効果はあらわれるが、チャ
ンネルクロックの幅以下の高パワーパルスを発生させる
ことが好ましいことを考慮すると、チャンネルクロック
の幅以下の分割パルスが必要となり、上記記録波形発生
手段の回路規模の小型化には寄与しない。一方、連続し
た高パワーパルス列の後の下向きパルスの幅を、チャン
ネルクロックの1/3倍の整数倍、あるいは1/4倍の
整数倍と、チャンネルクロック数の分割数を多くした場
合、連続した高パワーパルス列の後の下向きパルスの幅
を、より精度良く最適化できるため好ましいが、回路規
模が大きくなる。
【0043】また、(12)(10)に記載の情報記録
装置であって、連続した高パワーパルス列の後の下向き
パルスの幅を、チャンネルクロックの1/2倍の整数倍
とする記録波形発生手段を有することを特徴とした情報
記録装置により(11)の情報記録方法を実現すること
ができる。
【0044】さらに、(13)(4)に記載の情報記録
方法であって、先頭パルス直後のパワーレベルが上記中
間パワーレベルの70%以上140%以下であることを
特徴とした情報記録方法を用いることにより、記録マー
ク前部の幅と、記録マーク後部の幅を独立に制御するこ
とが可能となるため高密度記録に適している。なお、先
頭パルス直後のパワーレベルが、上記中間パワーレベル
の70%以下、あるいは、140%以上の場合も良好な
記録を行なうことは可能ではあるが、上記中間パワーレ
ベルの70%以上140%以下である場合、さらに好ま
しくは100%以上120%以下の場合に特に大きな信
号品質向上効果が現われる。
【0045】また、(14)(8)に記載の情報記録装
置であって、先頭パルス直後のパワーレベルが上記中間
パワーレベルの70%以上140%以下である記録波形
発生手段を有することを特徴とした情報記録装置を用い
ることにより、(13)の情報記録方法を実現できる。
【0046】さらに、(15)(1)〜(4)、
(9)、(11)、(13)に記載の情報記録方法であ
って、上記情報記録媒体上のランドとグルーブの両方に
情報を記録することを特徴とした情報記録方法により、
トラックピッチが記録用エネルギービーム径以下となる
ような、狭トラックピッチの情報記録媒体、特にランド
ーグルーブ記録に対応した情報記録媒体に情報を記録す
る場合においても、隣接トラックの情報を消去すること
なく、正確な記録が可能となる。また、通常、ランドと
グルーブでは記録膜の冷却速度が異なるため、ランドに
情報を記録する場合と、グルーブに情報を記録する場合
とで、上記連続した高パワーパルス列の後の下向きパル
スの幅を異なるようにしても良い。
【0047】また、(16)(5)〜(8)、(1
0)、(12)、(14)に記載の情報記録装置であっ
て、上記情報記録媒体上のランドとグルーブの両方に情
報を記録するためのトラッキングサーボ手段を有するこ
とを特徴とした情報記録装置により、(15)の情報記
録方法を実現できる。
【0048】また、最短マークを複数の高パワーパルス
により記録する場合には、その先頭の高パワーパルスと
最後尾の高パワーパルスに投入されるエネルギービーム
のエネルギーが先頭と最後尾以外の高パワーパルスに投
入されるエネルギーよりも大きな場合、特に低いジッタ
ー値が得られる。この効果はディスク線速度が9m/s
となるような、高速記録の際、あるいは、最短マーク長
がレーザービーム径の2/3に以下となるような高密度
記録の際に顕著に現われる。
【0049】以上詳細に述べたように、本発明の基本
は、エネルギービーム照射後の記録膜の冷却速度を精度
良く制御することにある。したがって(1)〜(16)
に示した情報記録方法、および情報記録装置は結晶と非
晶質との間の相変化を利用して情報が記録される情報記
録媒体(いわゆる相変化記録媒体)に対する効果が特に
大きい。すなわち、相変化記録媒体に記録される記録マ
ークの形状がエネルギービーム照射後の記録膜の冷却速
度に極めて敏感に左右されるためである。
【0050】なお、以上に述べた高パワーパルスの幅、
あるいは、連続した高パワーパルス列の後の下向きパル
スの幅、等のパルスの幅は、情報記録媒体上に照射され
るエネルギービームの、エネルギーの時間変化の微分値
の極小値と極大値の間の時間を示しているが、より正確
には、より上位の電気信号(記録波形を発生させる為の
デジタル化された電気信号等)の時間微分信号の極小値
と極大値の間の時間を示している。上記極小値と極大値
の間の時間が量子化されている場合、量子化された幅を
もって上記パルス幅と呼ぶ。なお、情報記録媒体上に照
射されるエネルギービームの、エネルギーの時間変化の
極小値と極大値の間の時間に微小な揺らぎがあった場合
でも、それが上記したような量子化がされていると判定
される程度の揺らぎである場合には、本発明の効果は失
われない。
【0051】言うまでもなく、本発明で記述している時
間とは絶対的な時間ではなく、最上位クロック(チャン
ネルクロック:EFM変調器、8ー16変調器等の変調
器を通過した直後の電気信号の基本クロックに相当する
クロック)との相対的な時間を示している。したがっ
て、エネルギービームと情報記録媒体の相対速度に応じ
て、チャンネルクロックが変化した場合には、変化した
チャンネルクロックとの相対的な関係を考慮して、上記
パルスの幅を定義すべきである。
【0052】また、上記したパワーレベルとは各パルス
内(上記極小値と極大値の間の時間内)の平均的なエネ
ルギーレベルを指しているが、上記パワーレベルが、よ
り上位の電気信号(記録波形を発生させる為のデジタル
化された電気信号等)の電圧レベルと対応している場合
には、対応関係を考慮して上記平均的なエネルギーレベ
ルを求めた方がより正確である。
【0053】なお、エネルギービームと情報記録媒体の
相対速度に応じて、高パワーパルスの幅を変化させた場
合、情報記録媒体の記録膜の冷却速度を適当な値に制御
できるため好ましいが(例えば低線速では、高パワーパ
ルスの幅を狭める等)、記録波形発生手段の回路規模が
大きくなってしまうという問題がある。一方、エネルギ
ービームと情報記録媒体の相対速度が変化した場合にお
いても、高パワーパルスの幅を変化させない場合、記録
波形発生手段の回路規模が小さいという利点がある。こ
の場合は連続した高パワーパルス列の後の下向きパルス
の幅等を変化させれば良い。
【0054】
【発明の実施の形態】本発明を以下の実施例によって詳
細に説明する。
【0055】実施例1 図1〜4は、本発明の一実施例の記録波形を示す説明図
である。ここで、Ph1、Ph2は記録が可能な高レベル
のパワー、Pm1、Pm2は中間レベルのパワー、Pl
1、Pl2は低いパワーを示す。また、Tはチャンネル
クロックの幅を示しており、記録パルスの分割幅をT/
2のほぼ等間隔として記録を行なっている(図1〜3に
ついては、高パワーパルスの幅をほぼ、T/2とし、図
4については先頭パルスの幅のみ、ほぼTとして記録を
行なっている。)。もちろん、記録パルスの分割幅はT
/2としなければならないということではなく、T/
3、T/4等、チャンネルクロックの整数分の1の整数
倍であれば、本発明の効果が確認されている。ただし、
高パワーパルスの幅やクーリングパルス(一連の連続し
た高パワーパルス列の後に付加してある下向きパルスを
クーリングパルスと呼ぶ)の幅をチャンネルクロックT
の1/2倍の整数倍とした場合、記録波形発生回路の回
路規模を最も小さくすることができるので好ましい。上
記幅を、チャンネルクロックTの1/3倍の整数倍、あ
るいは1/4倍の整数倍と、チャンネルクロック数の分
割数を多くした場合、上記幅を、より精度良く最適化で
きるため好ましいが、回路規模が大きくなり好ましくな
い。
【0056】図1に示した記録波形の特徴は、先頭パル
スH1のパワーレベルPh2が先頭パルス以外の高パワ
ーパルスのレベルPh1とは異なる場合があり、先頭パ
ルスH1の後のレベルPm2が、情報の消去が可能な中
間パワーレベルPm1とは異なる場合があることであ
る。また、高パワー間下向きパルスのパワーレベルPl
2とクーリングパルスのパワーレベルPl1が異なる場
合があることである。
【0057】ただし、Ph1とPh2のレベルは情報の
記録が可能なレベルであり、Pm1は情報の消去が可能
なレベルであることが条件となっている。また、中間パ
ワーレベルPm2はPm1以上であっても効果はあった
が、Pm1以下でも効果がある。Pm1とPm2が同じ
場合は記録波形発生回路を単純化できるため、特に好ま
しい。また、Ph2がPh1より大きい場合には、Pm
2がPm1より低いと、本発明の効果が特に現われた。
また、Pm2がPm1以上の場合には、Ph2がPh1
よりも低くても、本発明の効果が現われる場合があっ
た。Pl1はクーリングパルスを有する記録波形の場
合、Pm1よりも低いことが本発明の条件である。しか
し、Pl2はPh1、あるいはPh2よりも低ければ効
果があった。
【0058】なお、本発明では以上に示したように記録
波形の各パルスのパワーレベルを便宜上数種類に分類し
ているが、各レベルのパルスは電気信号の特性上、オー
バーシュート、あるいはアンダーシュートすることがあ
り、この範囲内で同等レベルであれば、本発明の効果は
失われない。たとえば、第2番目の高パワーパルスH2
や最後尾パルスのレベル、あるいはH2の後の高パワー
間下向きパルスのレベルは他の同等レベルと異なること
があるが、本発明の効果は失われない。
【0059】以上に示した記録波形のうち、特に効果の
大きかった記録波形を図2〜図4に示した。
【0060】図2の記録波形の特徴は、 Ph2≧Ph1 Ph1>Pm1 Pm1≧Pm2 Pm1>Pl1 Ph1>Pl2 である。
【0061】また図3の記録波形の特徴は、 Ph1>Pm1 Ph2>Pm1 Pm2≧Pm1 Pm1>Pl1 Pm1>Pl2 である。
【0062】また、図4の記録波形の特徴は、 Ph1>Pm1 Ph2>Pm1 Ph1>Pm2 Ph2>Pm2 Ph1>Pl2 Ph2>Pl2 Pl2>Pl1 である。
【0063】また、Tはディスク線速度とともに変化さ
せ、ディスク線速度が6m/sの場合36.7ns、9
m/sの場合24.4ns、さらに12m/sの場合1
8.3nsとした。もちろん、Tは情報記録装置の転送
レート、あるいは、情報記録媒体の記録密度等により、
変化する場合がある。
【0064】図8は本発明の情報記録装置のブロック図
である。情報記録媒体1が装着されるとモーター2によ
り情報記録媒体1をディスク線速度一定とし6m/sに
回転させる。情報記録媒体1の最内周に設けられたリー
ドインエリアにはあらかじめピットとして、記録可能な
ディスク線速域に関する情報が記録されており、光ヘッ
ド3により読み取られた記録可能ディスク線速域情報は
プリアンプ回路4を介しシステムコントローラ5に転送
される。また同時に、記録波形、および最適記録パワー
に関する情報も同様にシステムコントローラ5に転送さ
れる。システムコントローラ5は記録可能ディスク線速
域情報と光ヘッド3の半径位置情報をもとにモーター2
をコントロールし、情報記録媒体1を適当な回転数に回
転させる。
【0065】記録波形発生回路6にはあらかじめクーリ
ングパルス幅が0T、0.5T、1.0T、1.5T、
2.0T、2.5Tの場合に対応できるよう回路内に記
録波形がプログラムされており、システムコントローラ
5を介して転送された記録波形情報により、情報記録媒
体1に適したクーリングパルス幅の記録波形を発生させ
ることができる。この記録波形発生回路6から転送され
た記録波形をもとにレーザ駆動回路7が光ヘッド3内の
半導体レーザを発光させることにより、情報記録媒体1
に記録マークが記録される。
【0066】まず図2の波形を用い、Ag-Ge-Sb-Te系記
録膜を有する相変化記録媒体に対して、ディスク線速度
を変化させEFM(Eight to Forteen Modulation)信号
の記録を行なった。この際、エネルギービームとして、
波長が680nmのレーザービームを用いた。レーザー
ビームを相変化記録媒体上に絞り込むための対物レンズ
は開口数0.55のものを用い、レーザービーム径を約
1.2μmとした。記録パワーはディスク線速度の上昇
にともない変化させたが、ディスク線速度が6m/sの
場合、各パワーレベルを Ph1:11mW Ph2:12.5mW Pm1:4.0mW Pm2:1.1mW Pl1:0.5mW Pl2:1.2mW とした。
【0067】また、連続した高パワーパルス列、例えば
図2の場合H1〜H10の最後尾にはクーリングパルス
を設け、この幅Tcを、T/2刻みに、0〜2.5Tの
間で変化させた場合のジッター値の比較を行なった。
【0068】図5はジッター値の線速依存性をTcをパ
ラメータとして示してある。Tcが0Tの場合、ディス
ク線速度が約6m/sのときにジッター値は最低とな
り、ディスク線速度が8m/s以上の場合、ジッター値
が大きく増大した。しかしながら、Tcを1.5Tとす
ることにより、ディスク線速度が約12m/sのときに
もジッター値を最低とすることができた。このように、
クーリングパルス幅Tcをディスク線速度の高速化に伴
い増加させることにより、ディスク線速度が高速化した
場合においても、良好な再生信号得ることができた。
【0069】実施例2 図6に本実施例に用いた冷却速度が異なる相変化記録媒
体の構造を示した。ディスクAはAg-Ge-Sb-Te記録膜とA
l-Ti反射膜の間のZnS-SiO2上部保護層が薄い急冷構造の
相変化記録媒体であり、ディスクBはAl-Ti反射層とZnS
-SiO2上部保護層の間にSi干渉層が積層されている徐
冷構造の相変化記録媒体である。
【0070】各ディスクに対して、実施例1と同様の記
録装置を用い、図3の波形を用い、EFM信号の記録を
行った。この時、ディスク線速度を9m/sとした。ま
た、この際、各パワーレベルをディスクAに対しては、 Ph1:11.0mW Ph2:11.5mW Pm1:4.0mW Pm2:4.1mW Pl1:0.5mW Pl2:1.2mW ディスクBに対しては、 Ph1:10.5mW Ph2:10.0mW Pm1:4.0mW Pm2:4.5W Pl1:0.5mW Pl2:1.2mW とした。また、各ディスクに対して、クーリングパルス
幅Tcを、T/2刻みに、0〜2.5Tの間で変化させ
て記録を行なった場合のジッター値を測定した。
【0071】図7はジッター値のTc依存性を各ディス
クについて示してある。急冷構造のディスクAではTc
が1.0Tの場合に、ジッター値が最低となるが、徐冷
構造のディスクBではTcが2.0Tの場合にジッター
値が最低となった。このように、情報記録媒体の冷却速
度に対応した幅のクーリングパルスを高パワーパルス幅
の最後尾に付加することにより、冷却速度が異なった種
々の情報記録媒体に対して良好な信号品質の情報を記録
することができる。
【0072】実施例3 図8は本発明の情報記録装置のブロック図である。情報
記録媒体1が装着されるとモーター2により情報記録媒
体1をディスク線速度一定とし6m/sに回転させる。
情報記録媒体1の最内周に設けられたリードインエリア
にはあらかじめピットとして、記録可能なディスク線速
域に関する情報が記録されており、光ヘッド3により読
み取られた記録可能ディスク線速域情報はプリアンプ回
路4を介しシステムコントローラ5に転送される。また
同時に、記録波形、および最適記録パワーに関する情報
も同様にシステムコントローラ5に転送される。システ
ムコントローラ5は記録可能ディスク線速域情報と光ヘ
ッド3の半径位置情報をもとにモーター2をコントロー
ルし、情報記録媒体1を適当な回転数に回転させる。
【0073】記録波形発生回路6にはあらかじめクーリ
ングパルス幅が0T、0.5T、1.0T、1.5T、
2.0T、2.5Tの場合に対応できるよう回路内に記
録波形がプログラムされており、システムコントローラ
5を介して転送された記録波形情報により、情報記録媒
体1に適したクーリングパルス幅の記録波形を発生させ
ることができる。この記録波形発生回路6から転送され
た記録波形をもとにレーザ駆動回路7が光ヘッド3内の
半導体レーザを発光させることにより、情報記録媒体1
に記録マークが記録される。記録波形情報が得られない
場合、あるいは、記録波形情報をもとに決定されたクー
リングパルス幅の記録波形を用いて記録した情報が、正
常に再生できない場合には、情報記録媒体1上の試し書
き領域に試し書きを行なう。例えば、図4の波形を用い
る場合、高パワーレベルPh1、中間パワーレベルPm
1、そしてクーリングパルス幅Tcを試し書きパラメー
タとして記録を行ない、最もジッターの小さい波形を最
適記録波形とする。なお、このとき、上記最適化処理を
簡単にするため、Ph1=Ph2、Pm1=Pm2=P
l2として、記録波形を発生するようにした。このよう
に、最適記録波形を決定し、図6のディスクA,B、お
よび市販の光磁気ディスクに対して、情報を記録した結
果、これらのいずれのディスクからもジッター値15%
以下の良好な再生信号を得ることができた。なお、再生
された信号のジッター値はディスクAが11%、ディス
クBが8%、市販の光磁気ディスクが12%であった。
【0074】なお、このときの各ディスクに対する各パ
ワーレベルは、およびクーリングパルス幅Tcは、ディ
スクAの場合、 Ph1:10.5mW Ph2:10.5mW Pm1:4.0mW Pm2:4.0mW Pl1:0.5mW Pl2:4.0mW Tc:0.0T ディスクBの場合、 Ph1:9.5mW Ph2:9.5mW Pm1:3.5mW Pm2:3.5mW Pl1:0.5mW Pl2:3.5mW Tc:1.0T 市販の光磁気ディスクの場合、 Ph1:10.0mW Ph2:10.0mW Pm1:4.0mW Pm2:4.0mW Pl1:1.2mW Pl2:4.0mW Tc: であった。
【0075】また、図2の波形についても図4の波形の
場合と同様に最適化を行ない記録を行なった結果、再生
された信号のジッター値はディスクAが8%、ディスク
Bが6%、市販の光磁気ディスクが10%であった。ま
た、図3の波形についても同様に最適化を行なった結
果、再生された信号のジッター値はディスクAが9%、
ディスクBが7%、市販の光磁気ディスクが10%であ
った。
【0076】従来方法との比較のため、図4の波形のT
c幅を変化させず、Tc=0Tとして記録を行なった。
この場合、ディスクAに対しては正常な記録を行なうこ
とができたが、ディスクBと市販の光磁気ディスクに対
しては、ジッター値がそれぞれ16%、市販の光磁気デ
ィスクが18%となり、正常な記録が行なわれないた
め、入力信号と同じ再生信号を得ることができなかっ
た。したがって、情報記録装置に、上記Tc幅を可変と
することが可能な記録波形発生回路を付加することによ
り、媒体構造の冷却速度によらず正常な記録再生が可能
となることがわかった。
【0077】また、上記装置を用いディスク線速度9m
/sとし、同様の実験を行なった結果、図4の波形の幅
を変化させず、Tc=0Tとして記録を行なった場合、
全てのディスクのジッター値が15%以上となり、正常
な記録を行なうことができなかったが、Tc幅を可変と
し記録波形の最適化を行なった場合、全てのディスクに
対して正常な記録を行なうことができた。なお、再生さ
れた信号のジッター値はディスクAが9%、ディスクB
が10%、市販の光磁気ディスクが12%であった。し
たがって、情報記録再生装置に、上記Tc幅を可変とす
ることが可能な記録波形整形回路を付加することによ
り、ディスク線速度によらず正常な記録再生が可能とな
ることがわかった。
【0078】ここで、上記いくつかの実施の形態におい
て使用した情報記録装置(ブロック構成を図8で説明済
み)の主な動作に関し、図8を参照しながら図9乃至図
11を用いて、以下説明する。
【0079】図9は、記録波形発生回路(図8のブロッ
ク6)の構成を機能ブロックで示す図である。8ビット
シフトレジスタ6−12、8ビットデータレジスタ6−
1、6−2、6−3、ライト(記録)パターン発生テー
ブル6−4、16ビットデータレジスタ6−5、6−
6、6−7、16入力1出力のデータマルチプレクサ6
−8、6−9、6−10ならびに5ビットバイナリカウ
ンタ6−11で構成される。システムコントローラ(図
8のブロック5)から送出される2倍のチャネルクロッ
ク2fCLKは、同じく前記システムコントローラから
送出される書き込み指令信号WRTQ−Pが真(ハイレ
ベル)となった瞬間からカウンタ6−11を駆動し、該
カウンタ6−11の最下位ビットQ0をシフトレジスタ
6−12のチャネルクロック信号として供給すると共に
前記システムコントローラへ逆送信する。
【0080】また、前記カウンタ6−11の下位から4
ビット目の出力Q3は、ハーフバイトクロック信号とし
て各種レジスタ6−1、6−2、6−3、6−5、6−
6、6−7ならびにパターン発生テーブル6−4へ供給
し、また、前記カウンタ6−11の下位から4ビットす
べての出力Q0、Q1、Q2、Q3は、マルチプレクサ
6−8、6−9、6−10に対してデータ選択信号とし
て供給する。上記状態、すなわちWRTQ−Pが真のと
きにシリアル信号入力WTDATAは、前記CHCLK
のタイミングでシフトレジスタ6−12へ順次記録され
ると共にシフトされ、該シフトが8回行われる毎(即ち
前記カウンタ6−11のQ3出力がハイレベルからロー
レベルへ変化する毎)に前記し太レジスタ6−12へ格
納されている8ビットデータが第1の8ビットデータレ
ジスタ(DRA)6−1へ移動し、同時に前記レジスタ
6−1に格納されていたデータは第2の8ビットデータ
レジスタ(DRB)へ移され、同様に前記レジスタ6−
2に格納されていたデータが第3の8ビットデータレジ
スタ(DRC)移動する。
【0081】前記第1のレジスタ6−1から前記第3の
レジスタ6−3格納された24ビットデータは、原理的
に不揮発性のランダムアクセスメモリ(RAM)で公正
されるライトパターン発生テーブル6−4のアドレス入
力となり、目的別の3ワードの並列データ信号(1ワー
ドは16ビット構成)を出力する。前記第1の並列デー
タ信号出力ワード(Y0乃至Y15)は第1の16ビッ
トデータレジスタ6−5を経由し第1のマルチプレクサ
6−8で順次選択されてビットシリアルデータWRTP
2−Pとなり、同じく前記第2の並列データ信号出力ワ
ード(Y16乃至Y31)は第2の16ビットデータレ
ジスタ6−6を経由し第2のマルチプレクサ6−9で順
次選択されてビットシリアルデータWRTP1−Pとな
り、さらに、同じく前記第3の並列データ信号出力ワー
ド(Y32乃至Y47)は第3の16ビットデータレジ
スタ6−7を経由し第3のマルチプレクサ6−10で順
次選択されてビットシリアルデータCOOLP−Nとな
る。上記3種類のビットシリアルデータWRTP2−
P、WRTP1−PおよびCOOLP−Nはレーザ駆動
回路(図8のブロック7、詳細後述)へ供給され、各種
レーザ駆動レベルを発生する。
【0082】なお、前記ライトパターン発生テーブル
(RAM)6−4の内容は、システムコントローラ(図
8のブロック5)のシステムコントロールバス(略称シ
スコンバス)5−1からのデータ転送によって逐次更新
することが可能である。このことにより、クーリングパ
ルス幅TC(図1乃至図4を参照)などを状況に応じて
容易に変更することが可能となる。
【0083】図10はレーザ駆動回路(図8のブロック
7)の機能ブロック図である。APC回路7−1、3系
統の駆動電流重畳回路7−2、7−3、7−4、及び4
系統のDAコンバータ(DAC)7−5、7−67、7
−7、7−8で構成される。システムコントローラ(図
8のブロック5)のシステムコントロールバス(略称シ
スコンバス)5−1からのデータ転送によってAPC用
DAコンバータ7−5の出力値Vrが設定される。
【0084】一方、出力電流Irを半導体レーザ31へ
供給することでレーザビームが発生し、該レーザビーム
の一部がモニタ用フォトダイオードに戻されることによ
ってモニタ電流Ipdが流れ、該電流Ipd抵抗R1と
オペアンプOPA2の作用で電圧に変換(変換電圧=−
Ipd×R1)され、抵抗R2を介してオペアンプOP
A1へ入力し、これによって前記DAコンバータ7−5
の出力値Vrとの比較演算が行われ、前記OPA2の出
力電圧(レーザビームの強さに比例している)と前記V
r(レーザ出力パワーの目標値)がバランスするように
前記出力電流Irが制御される。
【0085】なお、前記APC回路のループゲインは抵
抗R2とR3の比で決定され、ダイオードD1は重畳電
流(後述)の逆流防止用である。一方、反転クーリング
パルスCOOLP−Nがハイレベルになっていればアナ
ログスイッチ(ASW)SW1は閉状態であり、システ
ムコントローラ(図8のブロック5)のシステムコント
ロールバス(略称シスコンバス)5−1からのデータ転
送によって設定されている第1の電流重畳用DAコンバ
ータ7−6の出力電圧VmがトランジスタQ1のベース
に印加されているため、下記(式1)で示す消去パワー
(Pm、図1乃至図4参照)重畳用電流△Imが前記電
流Imに重畳されている。
【0086】 △Im=(Vcc−Vm−0.7)÷R4 …… (式1) ここで、前記反転クーリングパルスCOOLP−Nがロ
ーレベルになると、前記アナログスイッチ(ASW)S
W1は開状態になるため前記トランジスタQ1がオフさ
れ、前記重畳電流△Imは流れなくなる。同様に記録パ
ルス#1(WRTP1−P)がハイレベルの時は重畳電
流△Ih1(第1の記録用高レベルパワーPh1発生用
重畳電流、図1乃至図4参照)が流れ、記録パルス#2
(WRTP2−P)がハイレベルの時は重畳電流△Ih
2(第2の記録用高レベルレーザパワーPh2発生用重
畳電流、図1乃至図4参照)が流れる。
【0087】図11は、以上述べてきた動作をタイムチ
ャートで示した図である。チャネルクロックCHCLK
に同期した記録波形を示すシリアル信号入力WTDAT
Aが8ビットを単位としてデータレジスタDRAに格納
され、該レジスタDRAの内容は次のデータレジスタD
RBに移され、同様に前記レジスタDRBのデータはD
RC移される(図9参照)状態を示している。バイナリ
カウンタBCT(図9の6−11)の下位から4ビット
目のハーフバイトクロックQ3の立ち下がりエッジ毎
に、前記データレジスタDRBの内容に対応し、ハーフ
バイトクロックタイミング前のデータを保存する前記D
RAとハーフバイトクロックタイミング後のデータを示
すDRCの内容をそれぞれ参照しながら、レーザ駆動タ
イミング信号WRTP2−PとWRTP1−PとCOO
LP−Nを発生する。上記3種類のレーザ駆動タイミン
グ信号WRTP2−PとWRTP1−PとCOOLP−
Nをレーザ駆動回路(図10で示す)へ挿入することに
より、所定のレーザ駆動電流Idlが流れ、必要とする
レーザ光出力を得ることができる。
【0088】図12は、本発明の実施の形態で用いた半
導体レーザ(図10の31)のI−P(電流対光出力)
特性図である。レーザ電流がIrミリアンペアの時にレ
ーザ光出力はPrミリワットとなり、上記Irに対して
△Imミリアンペアだけ重畳するとレーザ電流はImミ
リアンペアとなり前記光出力はPmミリワット、更に△
Ih1ミリアンペアを重畳すると前記レーザ電流はIh
1ミリアンペア流れ前記光出力がPh1ミリワットとな
り、同様に△Ih2ミリアンペアだけ重畳すると前記レ
ーザ電流がIh2ミリアンペア流れることになりその結
果前記光出力はPh2ミリワットとなることを示してい
る。
【0089】以上のように、本発明の情報記録装置では
クーリングパルス幅の変更が可能な記録波形発生回路を
有するため、ディスク線速度の高速化に対応しやすく、
さらに、多様な冷却速度を有する情報記録媒体に対し
て、情報記録が可能となる。
【0090】実施例4 図6に本実施例に用いた冷却速度が異なる相変化記録媒
体の構造を示した。ディスクAはAg-Ge-Sb-Te記録膜とA
l-Ti反射膜の間のZnS-SiO2上部保護層が薄い急冷構造の
相変化記録媒体であり、ディスクBはAl-Ti反射層とZnS
-SiO2上部保護層の間にSi干渉層が積層されている徐
冷構造の相変化記録媒体である。また、これらのディス
クに用いられている厚さ0.6mmのポリカーボネート
基板上には、0.7μmの溝(グルーブ)が1.48μm
ピッチでスパイラル状に設けられている。グルーブの深
さは約70nmのである。
【0091】また、ディスクの半径方向にはユーザ記録
用のゾーンが24個あり、ゾーン内一周内には17〜4
0個のセクタが存在している。記録再生を行なう際のモ
ーター制御方法としては、記録再生を行なうゾーン毎に
ディスクの回転数を変化させるZCLV(Zone Constan
t Lenear Velocity)方式を採用している。このフォー
マットでは、各ゾーン内の最内周と最外周とではディス
ク線速度が異なっており、最内周と最外周のディスク線
速度は、それぞれ6.0m/s、6.35m/sである。
【0092】図13に示した記録装置を用いて、各ディ
スクに対して情報の記録を行なった。以下に本記録装置
の動作を説明する。
【0093】記録装置外部からの情報は8ビットを1単
位として、8ー16変調器8に伝送される。ディスク1
上に情報を記録する際には、情報8ビットを16ビット
に変換する変調方式、いわゆる8ー16変調方式を用い
記録を行なった。この変調方式では媒体上に、8ビット
の情報に対応させた3T〜11Tのマーク長の情報の記
録を行なっている。図中の8ー16変調器8はこの変調
を行なっている。なお、ここでTとは情報記録時のクロ
ックの周期を表しており、ここでは34.2nsとし
た。
【0094】8ー16変調器8により変換された3T〜
11Tのデジタル信号は記録波形発生回路6に転送さ
れ、図2の記録波形のうち特に記録波形発生回路6の回
路規模を小さくできる図14に示した記録波形が生成さ
れる。この際、各パワーはディスクAに対しては、 Ph1:12.0mW Ph2:12.0mW Pm1:4.5mW Pm2:0.5mW Pl1:0.5mW Pl2:0.5mW ディスクBに対しては、 Ph1:10.0mW Ph2:10.0mW Pm1:4.0mW Pm2:0.5mW Pl1:0.5mW Pl2:0.5mW とした。
【0095】なお、高パワーパルスの幅を約T/2と
し、クーリングパルス幅Tcは外部から変化させること
ができるようにした。
【0096】記録波形発生回路6により生成された記録
波形は、レーザ駆動回路7に転送され、レーザー駆動回
路7はこの記録波形をもとに、光ヘッド2内の半導体レ
ーザを発光させる。
【0097】本記録装置に搭載された光ヘッド2には、
情報記録用のエネルギービームとして光波長650nm
の半導体レーザが使用されている。また、このレーザー
光をレンズNA0.6の対物レンズにより上記ディスク
1の記録膜上に絞り込み、上記記録波形に対応したエネ
ルギーのレーザービームを照射することにより、情報の
記録を行なった。この時、レーザービームの直径は約1
ミクロンであり、レーザービームの偏光を円偏光とし
た。
【0098】また、本記録装置はグルーブとランド(グ
ルーブ間の領域)の両方に情報を記録する方式(いわゆ
るランドーグルーブ記録方式)に対応している。本記録
装置ではL/Gサーボ回路9により、ランドとグルーブ
に対するトラッキングを任意に選択することができる。
【0099】記録された情報の再生も上記光ヘッド2を
用いて行なった。記録時と同じ大きさに絞り込まれたレ
ーザービームを記録されたマーク上に照射し、マークと
マーク以外の部分からの反射光を検出することにより、
再生信号を得る。この再生信号の振幅をプリアンプ回路
4により増幅させ、8ー16復調器10に転送する。8
ー16復調器10では16ビット毎に8ビットの情報に
変換する。以上の動作により、記録されたマークの再生
が完了する。
【0100】再生信号の信号品質を評価するため、再生
信号のジッターの測定を行なった。この際、クーリング
パルス幅Tcを、T/5刻みに、0〜2.4Tの間で変
化させて記録再生を行なった。また、この際Pm1につ
いてはTcに対応させ微小に変化させるようにした。以
下に上記実施例の測定値を示した。
【0101】 Tc ディスクA ディスクB 0.0 15.5 17.3 0.2 17.0 18.9 0.4 18.2 19.3 0.6 14.5 17.3 0.8 12.2 14.8 1.0 10.2 11.8 1.2 9.5 11.0 1.4 10.0 10.5 1.6 10.5 10.0 1.8 11.0 9.0 2.0 12.0 10.3 2.2 14.5 11.8 2.4 17.5 13.3 以上のように、ディスクAではTcが1.2Tの場合
に、ディスクBではTcが1.8Tの場合にジッター値
が最低となった。
【0102】また、Tcを0.8T〜2.2Tの間にする
ことにより、ディスクA、ディスクBの両方に対して1
5%以下の低いジッター値が得られ、Tcを1.0T〜
2.0Tの間にすることにより、ディスクA、ディスク
Bの両方に対して12%以下の低いジッター値が得られ
る。したがって、Tcを0.8T〜2.2T、より好まし
くは1.0T〜2.0Tにすることにより、光ディスク
の冷却速度によらず、低いジッター値が得られる。
【0103】記録波形発生回路の回路規模を小さくなる
という点では、Tcを1.0T、1.5T、2.0Tと
した場合のようにT/2の整数倍とした場合に大きな効
果があったが、特にTcを1.0Tとした場合にはPm
1のパワーマージンが広くなるという利点があった。
【0104】なお、記録波形として図3の波形を用いた
場合においても、Tcを0.8T〜2.2Tの間にするこ
とにより、ディスクA、ディスクBの両方に対して15
%以下の低いジッター値が得られ、Tcを0.9T〜1.
9Tの間にすることにより、ディスクA、ディスクBの
両方に対して10%以下の低いジッター値が得られた。
したがって、Tcを0.8T〜2.2T、より好ましくは
0.9T〜1.9Tにすることにより、光ディスクの冷却
速度によらず、低いジッター値が得られる。
【0105】なお、この際、各パワーはディスクAに対
しては、 Ph1:12.0mW Ph2:12.0mW Pm1:4.5mW Pm2:4.5mW Pl1:0.5mW Pl2:0.5mW ディスクBに対しては、 Ph1:10.0mW Ph2:10.0mW Pm1:4.0mW Pm2:4.0mW Pl1:0.5mW Pl2:0.5mW とした。なお、高パワーパルスの幅は各ディスクの場合
とも約T/2とした。
【0106】実施例5 実施例4で説明した図6のディスクAに対して、図13
に示した記録装置を用い情報の記録を行なった。以下に
本記録装置の動作を説明する。
【0107】記録装置外部からの情報は8ビットを1単
位として、8ー16変調器8に伝送される。ディスク1
上に情報を記録する際には、情報8ビットを16ビット
に変換する変調方式、いわゆる8ー16変調方式を用い
記録を行なった。この変調方式では媒体上に、8ビット
の情報に対応させた3T〜11Tのマーク長の情報の記
録を行なっている。図中の8ー16変調器8はこの変調
を行なっている。なお、ここでTとは情報記録時のクロ
ックの周期を表しており、ここでは34.2nsとし
た。なお、ディスク線速度は6m/sとした。
【0108】8ー16変調器により変換された3T〜1
1Tのデジタル信号は記録波形発生回路6に転送され、
図1の記録波形が生成される。この際、各パワーを、 Ph1:12.0mW Ph2:12.0mW Pm1:4.5mW Pm2:可変 Pl1:0.5mW Pl2:0.5mW とした。
【0109】なお、高パワーパルスの幅は各ディスクの
場合とも約T/2とし、Tcは1.5Tとした。また、
Pm2は外部から変更可能にした。
【0110】記録波形発生回路6により生成された記録
波形は、レーザ駆動回路7に転送され、レーザー駆動回
路はこの記録波形をもとに、光ヘッド2内の半導体レー
ザを発光させる。
【0111】本記録装置に搭載された光ヘッド2には、
情報記録用のエネルギービームとして光波長650nm
の半導体レーザが使用されている。また、このレーザー
光をレンズNA0.6の対物レンズにより上記ディスク
1の記録膜上に絞り込み、上記記録波形に対応したエネ
ルギーのレーザービームを照射することにより、情報の
記録を行なった。この時、レーザービームの直径は約1
ミクロンであり、レーザービームの偏光を円偏光とし
た。
【0112】また、本記録装置はグルーブとランド(グ
ルーブ間の領域)の両方に情報を記録する方式(いわゆ
るランドーグルーブ記録方式)に対応している。本記録
装置ではL/Gサーボ回路9により、ランドとグルーブ
に対するトラッキングを任意に選択することができる。
【0113】記録された情報の再生も上記光ヘッド2を
用いて行なった。記録時と同じ大きさに絞り込まれたレ
ーザービームを記録されたマーク上に照射し、マークと
マーク以外の部分からの反射光を検出することにより、
再生信号を得る。この再生信号の振幅をプリアンプ回路
4により増幅させ、8ー16復調器10に転送する。8
ー16復調器10では16ビット毎に8ビットの情報に
変換する。以上の動作により、記録されたマークの再生
が完了する。
【0114】再生信号の信号品質を評価するため、再生
信号のジッターの測定を行なった。この際、中間パワー
レベルPm2を、0.5mWから12mWの間で変化さ
せて記録を行なった。その結果、ジッター値はPm2に
大きく依存し、Pm2が5.0mWの場合に最低とな
る。
【0115】また、Pm2を3.0〜6.5mWの間にす
ることにより、特に低いジッター値が得られ、Pm2を
4.5〜5.5mWの間にすることにより、10%以下の
低いジッター値が得られる。したがって、Pm2をPm
1の70%以上140%以下、より好ましくは100%
以上120%以下、または、Pm2をPh1、あるいは
Ph2の25%以上50%以下、より好ましくは38%
以上45%以下にすることにより、極めて低いジッター
値の高品質な再生信号が得られる。
【0116】実施例6 実施例4で説明した図6のディスクBに対して、図13
に示した記録装置を用い情報の記録を行なった。以下に
本記録装置の動作を説明する。
【0117】記録装置外部からの情報は8ビットを1単
位として、8ー16変調器8に伝送される。ディスク1
上に情報を記録する際には、情報8ビットを16ビット
に変換する変調方式、いわゆる8ー16変調方式を用い
記録を行なった。この変調方式では媒体上に、8ビット
の情報に対応させた3T〜11Tのマーク長の情報の記
録を行なっている。図中の8ー16変調器8はこの変調
を行なっている。なお、ここでTとは情報記録時のクロ
ックの周期を表しており、ここでは34.2nsとし
た。なお、ディスク線速度は6m/sとした。
【0118】8ー16変調器8により変換された3T〜
11Tのデジタル信号は記録波形発生回路6に転送さ
れ、以下に示す記録波形が生成される。
【0119】記録波形発生回路6により生成された記録
波形は、レーザ駆動回路7に転送され、レーザー駆動回
路はこの記録波形をもとに、光ヘッド2内の半導体レー
ザを発光させる。
【0120】本記録装置に搭載された光ヘッド2には、
情報記録用のエネルギービームとして光波長650nm
の半導体レーザが使用されている。また、このレーザー
光をレンズNA0.6の対物レンズにより上記ディスク
1の記録膜上に絞り込み、上記記録波形に対応したエネ
ルギーのレーザービームを照射することにより、情報の
記録を行なった。この時、レーザービームの直径は約1
ミクロンであり、レーザービームの偏光を円偏光とし
た。
【0121】また、本記録装置はグルーブとランド(グ
ルーブ間の領域)の両方に情報を記録する方式(いわゆ
るランドーグルーブ記録方式)に対応している。本記録
装置ではL/Gサーボ回路9により、ランドとグルーブ
に対するトラッキングを任意に選択することができる。
【0122】記録された情報の再生も上記光ヘッド2を
用いて行なった。記録時と同じ大きさに絞り込まれたレ
ーザービームを記録されたマーク上に照射し、マークと
マーク以外の部分からの反射光を検出することにより、
再生信号を得る。この再生信号の振幅をプリアンプ回路
4により増幅させ、8ー16復調器10に転送する。8
ー16復調器10では16ビット毎に8ビットの情報に
変換する。以上の動作により、記録されたマークの再生
が完了する。
【0123】クロスイレーズ(情報記録の際、隣接トラ
ックに記録された情報を消去してしまう現象である。な
お、ここで隣接トラックとは、ランドに対する隣接グル
ーブ、あるいは、グルーブに対する隣接ランドのことを
示している。)の影響を調べるため、あらかじめ、ラン
ドに情報を記録しておき、隣接グルーブにトラックオフ
セットを生じさせながら情報を記録した場合の、ランド
からの再生信号のジッター値の変化を測定した。隣接グ
ルーブに情報を記録する際には、記録波形のクロスイレ
ーズに対する優位性を比較するため、以下の3種類の記
録波形により、情報の記録を行なった。すなわち、波形
Aは図14に示した各パワーを以下のように設定したも
のであり、 Ph1:10.0mW Ph2:10.0mW Pm1:4.0mW Pm2:0.5mW Pl1:0.5mW Pl2:0.5mW 波形Bは図3に示した各パワーを以下のように設定した
ものであり、 Ph1:10.0mW Ph2:10.0mW Pm1:4.0mW Pm2:4.0mW Pl1:0.5mW Pl2:0.5mW 波形Cは図4に示した各パワーを以下のように設定した
ものである。
【0124】 Ph1:10.0mW Ph2:10.0mW Pm1:4.0mW Pm2:4.0mW Pl1:0.5mW Pl2:4.0mW なお、波形A、Bに関しては高パワーパルスの幅を約T
/2とし、波形Cに関しては高パワーパルス列の先頭パ
ルスの幅を1Tとし、先頭パルス以外の高パワーパルス
の幅を約T/2とした。また、クリーングパルスTcの
幅は各波形とも1.0Tとした。
【0125】上記実施例の結果、波形Cの記録波形によ
り隣接グルーブに情報を記録した場合にはトラックオフ
セット量が0.1μm程度からランドからの再生信号のジ
ッター値に影響が生じ始め、トラックオフセット量が
0.15μmではジッター値が15%以上に増大してい
る。これに対して波形A、Bの記録波形により隣接グル
ーブに情報を記録した場合には、トラックオフセット量
が0.15μm生じた場合においても、隣接トラックに対
する影響は皆無であった。したがって、波形A、Bは、
ランドーグルーブ記録方式を採用している場合、あるい
はトラックピッチがレーザービーム径以下になるような
高密度記録に極めて適していることがわかる。
【0126】なお、上記実施例ではクーリングパルス幅
Tcが1.0Tの場合について詳細に説明したが、0〜
2.0Tの間ではTcによらずクロスイレーズ低減効果
があった。また、波形A、BのPl2を可変とし測定を
行なった場合、Pl2がPm1の1/2以下であれば効
果が現われ、Pl2がPm1の1/3以下であればなお
大きな効果があった。波形CについてもPl2を可変と
し測定を行なったが、Pl2がPm1の1/3で効果が
あらわれ、Pl2がPm1の1/4ではトラックオフセ
ット量が0.15μm生じた場合においても、隣接トラッ
クに対するクロスイレーズの影響が皆無となった。
【0127】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、情報記録時
の記録波形のクーリングパルス幅を、ディスク線速度
(エネルギービームと情報記録媒体の相対速度)に応じ
変化させる情報記録方法および情報記録装置により、デ
ィスク線速度が変化した場合においても良好な記録を行
なうことができる。
【0128】また、情報記録時の記録波形のクーリング
パルス幅を、情報記録媒体の冷却速度(媒体構造)に応
じ変化させる情報記録方法および情報記録装置により、
様々な冷却速度の情報記録媒体に対して良好な記録を行
なうことができる。
【0129】また、少なくとも最短マークを記録する際
の記録波形を複数の高パワーパルスで構成し、先頭パル
スのパワーレベルを高くする情報記録方法および情報記
録装置により、高密度記録が達成される。
【0130】また、少なくとも最短マークを記録する際
の記録波形を複数の高パワーパルスで構成し、先頭パル
ス直後のパワーレベルを他の高パワーパルス直後のパワ
ーレベルよりも高くする情報記録方法および情報記録装
置により、高密度記録が達成される。特に先頭パルス直
後のパワーレベルが中間パワーレベルの70%以上14
0%以下の場合効果が大きい。
【0131】また、少なくとも最短マークを記録する際
の記録波形を複数の高パワーパルスで構成し、高パワー
パルス間、およびクーリングパルスのパワーレベルを中
間パワーレベルよりも低くし、クーリングパルス幅をチ
ャンネルクロックの0.8倍以上2.2倍以下とする情
報記録方法および情報記録装置により、様々な冷却速度
の情報記録媒体に対して良好な記録を行なうことができ
る。特にクーリングパルス幅をチャンネルクロックの
1.0倍、1.5倍、2.0倍とした場合に、記録波形
発生回路の回路規模を小さくすることができる。とりわ
け、クーリングパルス幅をチャンネルクロックの1.0
倍とした場合には、中間パワーのパワーマージンが拡大
するため、より一層好ましい。
【0132】また、上記情報記録方法および情報記録装
置を用いればトラックピッチが記録用エネルギービーム
径以下となるような、狭トラックピッチの情報記録媒
体、特にランドーグルーブ記録に対応した情報記録媒体
に情報を記録する場合においても、隣接トラックの情報
を消去することなく、正確な記録が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本発明の記録波形の例を示す波形図で
ある。
【図2】本発明の本発明の記録波形の例を示す波形図で
ある。
【図3】本発明の本発明の記録波形の例を示す波形図で
ある。
【図4】本発明の本発明の記録波形の例を示す波形図で
ある。
【図5】本発明の一実施例に係るディスク線速度とジッ
ターの関係を示すグラフ図である。
【図6】本発明の一実施例に係る情報記録媒体の断面構
造図である。
【図7】本発明の一実施例に係るクーリングパルス幅と
ジッターの関係を示すグラフ図である。
【図8】本発明の1実施例に係る情報記録装置を示すブ
ロック図である。
【図9】本発明の実施の形態で用いた記録波形発生回路
の機能ブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態で用いたレーザ駆動回路
の機能ブロック図である。
【図11】本発明の実施の形態で用いた記録波形発生回
路並びにレーザ駆動回路の動作状態を示すタイムチャー
ト図である。
【図12】本発明の実施の形態で用いた半導体レーザの
I−P特性グラフ図である。
【図13】本発明の1実施例に係る情報記録装置を示す
ブロック図である。
【図14】本発明の本発明の記録波形の例を示す波形図
である。
【符号の説明】 1:情報記録媒体 2:モーター 3:光ヘッド 3−1:半導体レーザ 4:プリアンプ回路 5:システムコントローラ 5−1:シスコンバス 6:記録波形発生回路 6−1:8ビットデータレジスタDRA 6−2:8ビットデータレジスタDRB 6−3:8ビットデータレジスタDRC 6−4:ライトパターン発生テーブルWTGT 6−5:第1の16ビットデータレジスタ 6−6:第2の16ビットデータレジスタ 6−7:第3の16ビットデータレジスタ 6−8:第1の16ビット入力1ビット出力データマル
チプレクサ 6−9:第2の16ビット入力1ビット出力データマル
チプレクサ 6−10:第3の16ビット入力1ビット出力データマ
ルチプレクサ 6−11:5ビットバイナリカウンタBCT 6−12:8ビットシフトレジスタ 7:レーザ駆動回路 7−1:APC回路 7−2:第1のレーザ駆動電流重畳回路(△Im用) 7−3:第2のレーザ駆動電流重畳回路(△Ih1用) 7−4:第3のレーザ駆動電流重畳回路(△Ih2用) 7−5:Vr指定用DAコンバータ 7−6:Vp1指定用DAコンバータ 7−7:Vp2指定用DAコンバータ 8:8−16変調器 9:L/Gサーボ回路 10:8−16復調器 Ph1:高パワーレベル Ph2:高パワーレベル Pm1:中間パワーレベル Pm2:中間パワーレベル Pl1:低いパワーレベル Pl2:低いパワーレベル T:記録波形発生時の基準クロック幅 Tc:クーリングパルス幅。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 峯邑 浩行 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内 (72)発明者 徳宿 伸弘 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内 (72)発明者 杉山 久貴 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内 (72)発明者 大竹 正利 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 伏見 哲也 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内 (72)発明者 宮内 靖 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 福井 幸夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内 (72)発明者 廣常 朱美 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報記録媒体に対して、記録用エネルギー
    ビームを、少なくとも高パワーレベルと、高パワーレベ
    ルよりも低い中間パワーレベルでパワー変調して照射す
    ることにより情報の記録を行う情報記録方法において、
    連続した高パワーパルス列の後に、中間パワーレベルよ
    りも低いパワーレベルへの下向きパルスを有する記録波
    形により記録を行い、上記下向きパルスの幅を、エネル
    ギービームと情報記録媒体の相対速度に応じて変化させ
    ることを特徴とした情報記録方法。
  2. 【請求項2】情報記録媒体に対して、記録用エネルギー
    ビームを、少なくとも高パワーレベルと、高パワーレベ
    ルよりも低い中間パワーレベルでパワー変調して照射す
    ることにより情報の記録を行い、情報の記録に先立ち情
    報記録媒体に対して試し書きを行う情報記録方法におい
    て、上記試し書きの際に、連続した高パワーパルス列の
    後に、中間パワーレベルよりも低いパワーレベルへの下
    向きパルスを有する記録波形により記録を行い、上記下
    向きパルスの幅を変化させることを特徴とした情報記録
    方法。
  3. 【請求項3】情報記録媒体に対して、記録エネルギービ
    ームを少なくとも高パワーレベルと、高パワーレベルよ
    りも低い中間パワーレベルでパワー変調して照射するこ
    とにより、複数の長さの記録マークを形成して、情報の
    記録を行う情報記録方法において、少なくとも最短マー
    クを連続した高パワーパルス列を用いて記録を行い、先
    頭パルスのパワーレベルが最後尾の高パワーパルスのパ
    ワーレベルと比較して大きいことを特徴とした情報記録
    方法。
  4. 【請求項4】情報記録媒体に対して、記録エネルギービ
    ームを少なくとも高パワーレベルと、高パワーレベルよ
    りも低い中間パワーレベルでパワー変調して照射するこ
    とにより、複数の長さの記録マークを形成して、情報の
    記録を行う情報記録方法において、少なくとも最短マー
    クを連続した高パワーパルス列を用いて記録し、先頭パ
    ルス直後のパワーレベルが、先頭パルス以外の高パワー
    パルス直後のパワーレベル以上であることを特徴とした
    情報記録方法。
  5. 【請求項5】情報記録媒体に対して、記録用エネルギー
    ビームを、少なくとも高パワーレベルと、高パワーレベ
    ルよりも低い中間パワーレベルでパワー変調して照射す
    ることにより情報の記録を行う情報記録装置において、
    連続した高パワーパルス列の後に、中間パワーレベルよ
    りも低いパワーレベルへの下向きパルスを有する記録波
    形を発生させ、上記下向きパルスの幅を、エネルギービ
    ームと情報記録媒体の相対速度に応じて変化させる記録
    波形発生手段を有することを特徴とした情報記録装置。
  6. 【請求項6】情報記録媒体に対して、記録用エネルギー
    ビームを、少なくとも高パワーレベルと、高パワーレベ
    ルよりも低い中間パワーレベルでパワー変調して照射す
    ることにより情報の記録を行い、情報の記録に先立ち情
    報記録媒体に対して試し書きを行う情報記録装置におい
    て、上記試し書きの際に、連続した高パワーパルス列の
    後に、中間パワーレベルよりも低いパワーレベルへの下
    向きパルスを有する記録波形を発生させ、上記下向きパ
    ルスの幅を変化させる記録波形発生手段を有することを
    特徴とした情報記録装置。
  7. 【請求項7】情報記録媒体に対して、記録エネルギービ
    ームを少なくとも高パワーレベルと、高パワーレベルよ
    りも低い中間パワーレベルでパワー変調して照射するこ
    とにより、複数の長さの記録マークを形成して、情報の
    記録を行う情報記録装置において、少なくとも最短マー
    ク記録に際して、連続した高パワーパルス列を発生さ
    せ、先頭パルスのパワーレベルを最後尾パルスのパワー
    レベルより大きくする記録波形発生手段を有することを
    特徴とした情報記録装置。
  8. 【請求項8】情報記録媒体に対して、記録エネルギービ
    ームを少なくとも高パワーレベルと、高パワーレベルよ
    りも低い中間パワーレベルでパワー変調して照射するこ
    とにより、複数の長さの記録マークを形成して、情報の
    記録を行う情報記録装置において、少なくとも最短マー
    ク記録に際して、連続した高パワーパルス列を発生さ
    せ、先頭パルス直後のパワーレベルを、先頭パルス以外
    の高パワーパルス直後のパワーレベル以上にする記録波
    形発生手段を有することを特徴とした情報記録装置。
  9. 【請求項9】情報記録媒体に対して、記録用エネルギー
    ビームを、少なくとも高パワーレベルと、高パワーレベ
    ルよりも低い中間パワーレベルでパワー変調して照射す
    ることにより情報の記録を行う情報記録方法において、
    連続した高パワーパルス列の各高パワーパルスの間、お
    よび連続した高パワーパルス列の後に、中間パワーレベ
    ルよりも低いパワーレベルへの下向きパルスを有する記
    録波形により記録を行い、連続した高パワーパルス列の
    後の下向きパルスの幅を、チャンネルクロックの0.8
    倍以上2.2倍以下とすることを特徴とした情報記録方
    法。
  10. 【請求項10】情報記録媒体に対して、記録用エネルギ
    ービームを、少なくとも高パワーレベルと、高パワーレ
    ベルよりも低い中間パワーレベルでパワー変調して照射
    することにより情報の記録を行う情報記録方法におい
    て、連続した高パワーパルス列の各高パワーパルスの
    間、および連続した高パワーパルス列の後に、中間パワ
    ーレベルよりも低いパワーレベルへの下向きパルスを有
    する記録波形により記録を行い、連続した高パワーパル
    ス列の後の下向きパルスの幅を、チャンネルクロックの
    0.8倍以上2.2倍以下とする記録波形発生手段を有
    することを特徴とした情報記録装置。
  11. 【請求項11】請求項9に記載の情報記録方法であっ
    て、連続した高パワーパルス列の後の下向きパルスの幅
    を、チャンネルクロックの1/2倍の整数倍とすること
    を特徴とした情報記録方法。
  12. 【請求項12】請求項10に記載の情報記録装置であっ
    て、連続した高パワーパルス列の後の下向きパルスの幅
    を、チャンネルクロックの1/2倍の整数倍とする記録
    波形発生手段を有することを特徴とした情報記録装置。
  13. 【請求項13】請求項4に記載の情報記録方法であっ
    て、先頭パルス直後のパワーレベルが上記中間パワーレ
    ベルの70%以上140%以下であることを特徴とした
    情報記録方法。
  14. 【請求項14】請求項8に記載の情報記録装置であっ
    て、先頭パルス直後のパワーレベルが上記中間パワーレ
    ベルの70%以上140%以下である記録波形発生手段
    を有することを特徴とした情報記録装置。
  15. 【請求項15】請求項1〜4、請求項9、請求項11の
    うちいずれかに記載の情報記録方法であって、上記情報
    記録媒体上のランドとグルーブの両方に情報を記録する
    ことを特徴とした情報記録方法。
  16. 【請求項16】請求項5〜8、請求項10、請求項12
    のうちいずれかに記載の情報記録装置であって、上記情
    報記録媒体上のランドとグルーブの両方に情報を記録す
    るためのトラッキングサーボ手段を有することを特徴と
    した情報記録装置。
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