JPH1034576A - マルチロボットシステム - Google Patents

マルチロボットシステム

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JPH1034576A
JPH1034576A JP19462496A JP19462496A JPH1034576A JP H1034576 A JPH1034576 A JP H1034576A JP 19462496 A JP19462496 A JP 19462496A JP 19462496 A JP19462496 A JP 19462496A JP H1034576 A JPH1034576 A JP H1034576A
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robots
diagonal
pattern
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JP19462496A
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Inventor
Hiroshi Makino
洋 牧野
Hidetsugu Terada
英嗣 寺田
Junji Shimizu
淳史 清水
Shinzo Hamada
深造 浜田
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Tescon Co Ltd
Original Assignee
Tescon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源投入時等に、複数のロボットがお互いの
衝突を回避しながら作業原点に復帰することができるマ
ルチロボットシステムを提供する。 【解決手段】 各ロボットの現在位置及び作業原点を中
心としてロボット占有象限を定義し、予めパターンとし
て記憶しておいたロボット占有象限の交差状態とその交
差状態の解き方との対応関係に基づいて、各ロボットを
原点に復帰させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板の検
査、プリント基板上への部品の装着、電子装置の組立等
に使用されるロボットが一定領域内に複数台ある場合
に、各ロボットが衝突を回避しながら動作するマルチロ
ボットシステムに関するものであり、詳しくは、衝突を
回避しながら各ロボットを作業原点に復帰させることが
できるマルチロボットシステムに係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、複数のロボットが同時に一定領
域内を動作する場合は、例えば、特願平6−16252
号公報に開示されているような方法によって、ロボット
どうしの衝突を防止している。
【0003】この場合、各ロボットは、図31に示すよ
うに、基台部50に設けた一対のアームを基本構造とし
た水平多関節ロボットであり、その構造は基台部50と
一対のアーム51A、51Bと作業用ヘッド52A、5
2Bと制御部53とからなる。
【0004】基台部50は、一対のアーム51A、51
Bの基軸となるものであり、第1回動モータ54A、5
4Bとギヤボックス55A、55Bとから構成されてい
る。
【0005】アーム51A、51Bは、基台部50を基
軸として水平方向に回動自在に連結した第1アーム56
A、56Bと、この第1アーム56A、56Bを介して
水平方向に回動自在な第2アーム57A、57Bとから
構成されている。
【0006】作業用ヘッド52A、52Bは、第2アー
ム57A、57Bの先端に設けてあり、第2アーム57
A、57Bに対して下側に垂直方向に延設された回転軸
58A、58Bに係合係止され、先端部に先端ピン59
A、59Bを設けた構造となっている。
【0007】ここで、先端ピン59A、59Bは、回転
軸58A、58Bに対して軸心をずらして配設されてお
り、被対象物上において回転軸58A、58Bが回転す
ると、先端ピン59A、59Bの先端は円の軌跡を描く
構造となっている。
【0008】このようにして、例えば、一対のアーム5
1A、51Bの先端に設けた作業用ヘッド52A、52
Bが向き合った場合には、先端ピン59A、59Bの先
端が指す位置が衝突しない距離となっている。
【0009】このような構造からなる水平多関節ロボッ
トにおける作業用ヘッド52A、52Bは、第1アーム
56A、56B及び第2アーム57A、57Bの水平方
向の回動により基台部50からの距離を調整すると共
に、回転軸58A、58Bによって適宜回転して目的と
する位置方向に動くことができる。尚、詳細は上記公報
を参照されたい。
【0010】一方、一対のアーム51A、51B及び5
1C、51Dからなる多関節ロボットは、図32に示す
ように、向かい合わせて対向位置に配設し、制御部53
で各々のアーム51A、51B、51C、51Dの回動
量を制御して、各作業用ヘッド52A、52B、52
C、52Dが衝突しないようにしたものである。即ち、
1つの制御部がロボットのそれぞれのアームを駆動する
モータの回動を制御し、これによって各アームの可動範
囲が制限され、一定領域内で動作するアームどうしの衝
突が回避されている。
【0011】上記の他にも、従来、ロボットの衝突を回
避する種々の方法が提案されている。例えば、特開昭5
9−129691号公報に開示されている方法では、複
数のロボット間で重複する同一の作業領域を干渉領域と
して予め定義する。
【0012】そして、干渉領域の上方に設けた視覚装置
から時々刻々送られてくる映像情報によって、干渉領域
内にロボットが存在するか否かを判断し、あるロボット
が存在する時は、その旨を告げる信号を他のロボットに
対して出力することにより他のロボットを干渉領域内に
進入させないようにする。
【0013】視覚装置から送られてくる映像情報によ
り、ロボットが干渉領域から退出したことを検出したと
きは、その旨を示す信号を他のロボットに送出すること
により、他のロボットが干渉領域に進入することを許容
する。
【0014】また、特開平4−19084号公報に開示
されている方法では、予めロボットの作動領域を決めて
おき、アームや関節が作動領域内からはみ出ないよう制
御することにより、衝突を防止している。
【0015】しかしながら、各アームの駆動を直接制御
して各作業用ヘッドの衝突を回避する手法では、各アー
ムの作業用ヘッドの先端ピンの衝突まで完全に回避する
とすれば、各アームの動作がかなり制限される上に、ロ
ボットどうしの衝突、即ち、作業用ヘッドの先端ピンど
うしの抵触及び衝突を完全に回避することは容易ではな
かった。
【0016】又、ロボットの台数が増えるとアームの動
作が更に著しく制限され、全てのロボットを効率良く動
作させることに限界があった。
【0017】一方、前述の特開昭59−129691公
報に開示されている方法では、視覚装置を使用し、画像
処理によって干渉領域への進入と退出の検知を行うた
め、処理が複雑で時間もかかる。又、視覚装置等の多く
の設備を必要とし、費用もかかる。
【0018】又、特開平4−19084号公報に開示さ
れている方法によれば、カメラ等の設備が不要となるた
め、費用は削減できるが、作動領域が前もって決められ
ているため、動作が制限されてしまう。
【0019】上述のような不都合を回避するため、本出
願人は、特願平7−253008において「マルチロボ
ットシステム」を開示した。このマルチロボットシステ
ムでは、ロボットを駆動する前に次の作業位置(与点)
の各ロボットへの割り付けを試み、この与点を頂点とし
てX軸及びY軸にそれぞれ平行な2本の直線に囲まれた
領域を予め定義する。この領域をロボット占有象限と呼
んでいる。そして、ロボット占有象限が重なる(交差状
態にある)ときは、ロボットどうしは衝突の可能性が高
いと判断して再度別の与点の割り付けを試みるものであ
る。
【0020】このようにして各ロボットに与点を割り付
け、交差状態のない割り付け方を決定してから各ロボッ
トを駆動することによって、事前に衝突を回避すること
ができるのである。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
願平7−253008において開示したマルチロボット
システムでは、次に移動しようとする位置を与点とし、
この与点を頂点としてロボット占有象限を定義すること
によって衝突の可能性を判定するため、将来の衝突を回
避することはできるが、電源投入時に各ロボットが作業
原点になく、現在位置において既に交差状態にあるとき
は、これを各ロボットの作業原点に戻す手段を有してい
ない。
【0022】従って本発明は、電源投入時等にロボット
占有象限どうしが重なっているときに、ロボットどうし
が衝突することなく、作業原点に戻ることができるよう
にする手段を提供することに課題を有している。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るマルチロボットシステムは、所定作業
領域内において、作業領域と一定距離を維持した水平動
作を行うアームと、アームの先端にアームの水平動作に
対して垂直動作を行う作業用ヘッドとを備えた少なくと
も2台のロボットからなり、各ロボットの現在位置及び
作業原点を中心としてアームと作業用ヘッドを含むロボ
ット占有象限を定義し、予めパターンとして記憶してお
いたロボット占有象限の交差状態とその交差状態の解き
方との対応関係に基づいて、各ロボットを作業原点に復
帰させるようにしたことを特徴とするものである。
【0024】このようにしたことにより、複数のロボッ
トが相互に衝突することなく現在位置から作業原点に移
動することができるようになる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明に係るマルチロボットシス
テムの望ましい実施の形態として、プリント基板の検査
等に使用される4台の多関節ロボットを用いたマルチロ
ボットシステムについて説明する。
【0026】マルチロボットシステムに用いられる多関
節ロボットは、基台上に一対のアームを水平方向である
X−Y軸方向に制御可能なように配置し、各アームの先
端にはアームの水平方向に対して垂直方向であるZ軸方
向に制御可能な先端ヘッドである作業用ヘッドを取り付
けた構造となっている。詳細は従来技術で示した同一出
願人の特願平6−16252号公報を参照されたい。
【0027】本発明の好適な実施の形態として、このよ
うな構造からなるロボットを4台備え、4台のSCAR
A(Selective Compliance Assembly Robot Arm)ロボ
ットを同期制御し、1つの作業域で動作させるマルチロ
ボットシステム1について説明する。
【0028】以下、このマルチロボットシステム1につ
いて下記の順に説明する。 1.マルチロボットシステムの構成 2.衝突回避原点復帰アルゴリズム 3.作業時の衝突回避アルゴリズム
【0029】1.マルチロボットシステムの構成 本マルチロボットシステム1は、図1に示すように、入
力部2と、制御部3と、機構部4とから構成されてい
る。
【0030】入力部2は、ロボットの動作位置等を制御
部3に対して指示するものであり、キーボード等から入
力する構成になっている。
【0031】制御部3は、ロボットのアームの動作を制
御するもので、図2に示すように、入力部2からの指示
によりロボットの動作位置(与点)を各ロボットに割り
付ける与点割付部5と、ロボットのアームに関する情報
を読み取る読み取り手段である読み取り部6と、ロボッ
トのロボット占有象限を定義するロボット占有象限定義
部11と、ロボットの衝突の可能性を判定する衝突判定
部13と、各ロボットの現在位置から与点までの移動距
離を計算する移動距離計算部15と、与点の割り付けを
最終的に決定しメモリに記憶する組み合わせ決定及び記
憶部16と、電源投入時に各ロボットを衝突なしに作業
原点に復帰させる作業原点復帰部17と、I/Oインタ
フェース18と、4個のロボットを駆動するサーボコン
トローラ25A、25B、25C、25Dとを有してい
る。
【0032】与点割付部5は、入力部2から与えられた
複数の与点を機構部4の4台のロボット19A、19
B、19C、19Dに割り当てる複数の組み合わせ、即
ち24個のロボットコンビネーションの全てについて、
後述のように、与点の割り付けを試みるものである。
【0033】読み取り部6は、ロボット19A、19
B、19C、19Dの状態に関するデータをI/Oイン
タフェース18を介して読み取り、その読み取ったデー
タを、ロボット占有象限定義部11及び作業原点復帰部
17に提供するものである。
【0034】ロボット占有象限定義部11は、与点割付
部5が割り付けた与点を中心として各ロボット19A、
19B、19C、19Dのロボット占有象限7、8、
9、10を定義するものである。
【0035】衝突判定部13は、ロボット占有象限定義
部11によって定義した4つのロボット占有象限7、
8、9、10に基づいて、ロボット間の衝突の可能性を
判断し、衝突の可能性のあるロボットコンビネーション
は棄却し、衝突の可能性の無いロボットコンビネーショ
ンのみを残すものである。
【0036】移動距離計算部15は、衝突判定部13に
おいて衝突の可能性が無いと判定されたロボットコンビ
ネーションのみについて、ロボット19A、19B、1
9C、19Dの各作業用ヘッドの現在位置から与点まで
の移動距離を計算する。
【0037】組み合わせ決定及び記憶部16は、移動距
離計算部15による計算結果に基づき、最短時間で移動
できる最適ロボットコンビネーションを最終的に決定
し、そのロボットコンビネーションを記憶するものであ
る。
【0038】作業原点復帰部17は、電源投入時等のよ
うにシステムの動作開始前に、全ロボットをそれらの作
業原点に自動的に復帰させる機能を有し、機構部4から
の各ロボットの状態に関する検出データに基づき、後述
する衝突回避原点復帰アルゴリズムにより各ロボットを
駆動する。
【0039】I/Oインタフェース18は、制御部3と
機構部4との間のデータの授受を行う。
【0040】機構部4は、右手系ロボット19A及び左
手系ロボット19Bを一対とするロボットと、右手系ロ
ボット19C及び左手系ロボット19Dを一対としたロ
ボットとの計4個のロボットを備えている。これら4個
のロボット19A、19B、19C、19Dは、それぞ
れ、対応するサーボコントローラ25A、25B、25
C、25Dの出力信号により駆動される。
【0041】各ロボット19A、19B、19C、19
Dは、基台28A、28Bに一端を回動自在に結合され
た第1アーム20A、20B、20C、20Dと、この
第1アーム20A、20B、20C、20Dのそれぞれ
の他端に回動自在に結合された第2アーム23A、23
B、23C、23Dと、第2アーム23A、23B、2
3C、23Dの各先端に回動自在に取り付けられた作業
用ヘッド24A、24B、24C、24Dとからなる。
【0042】ロボット19Aを例にとると、それぞれの
ロボットを形成するアームにおいては、図3に示すよう
に、第1アーム20Aの長さはP(本実施の形態におい
ては280mm)、第2アーム23Aの長さはQ(本実施
の形態においては270mm)となっている。そして、第
2アーム23Aの先端に備えてあるツールである作業用
ヘッド24Aが作業域29内で動作する各ロボットの座
標軸に対して常にα度(実施例においては45度)の角
度を保つように第1アーム20A及び第2アーム23A
は平行リンク構造となっている。又、第2アーム23A
の先端に取り付けられる作業用ヘッド24Aの取り付け
軸から先端までの長さはR(本実施の形態においては8
0mm)となっている。
【0043】作業用ヘッド24Aは、図4に示すよう
に、第2アーム23Aの先端に設けた回転軸21Aに取
り付けられている駆動部22Aと、駆動部22Aの先端
に設けた先端ピン33Aと、先端ピン33Aの状態を監
視するカメラ及びライト部34Aから概略構成されてい
る。
【0044】駆動部22Aは、回転軸21Aに対して略
15度傾斜を持たせて取り付けられており、従って、駆
動部22Aの先端に取り付けられている先端ピン33A
も、当然に傾斜した状態となっており、丁度ミシンの針
のようなz軸運動、即ち、上下運動を繰り返すことがで
きる構造となっている。ロボット19Aは以上のような
構造となっており、他のロボット19B、19C、19
Dも同様の構造となっている。
【0045】ここで、プリント基板の検査には、少なく
とも上記構造をした探針用ヘッドである作業用ヘッド2
4A、24B、24C、24Dが4個必要であり、それ
ぞれは自由自在に動くようになっている。もし、図5に
示すように、4個の探針用ヘッドが同一点(図5におい
てD点)を指示したときは、最悪の状態であり、衝突を
起こす状態である。しかし、図4に示すように、先端ピ
ンは傾斜しており、クリアランスWがあるので、探針ヘ
ッドが上に位置しているときは、先端ピンどうしが衝突
することはない。従って、この状態で指示点を原点とし
て4象限に分け、各ロボットがそれぞれの象限内に納ま
っていれば、この4つのロボットは干渉し合わないと判
定する。尚、実際の作業時に衝突の可能性を各象限に基
づいて判定する手法については後述する。
【0046】以上ではプリント基板の検査をするロボッ
トについて説明したが、これに限定されることはなく、
例えば、作業用ヘッドを工夫することにより、プリント
基板への微小部品の装着、電子装置の組立、微少な箱詰
め等をするロボットに応用できることは勿論である。
【0047】このように構成されるロボット19A、1
9B、19C、19Dは下記のように動作する。図6に
示すように、4個のロボット19A、19B、19C、
19Dの作業域29の横の長さL、縦の長さMとする
と、作業域29をx軸及びy軸で表した場合の作業域の
原点(0,0)は、ロボット19Bの作業原点である。
また、ロボット19A、19C、19Dの各作業原点の
座標は(L,0)、(0,M)、(L,M)である。
【0048】ロボット19A、19B、19C、19D
の動作は直線運動であり、いわゆるカム曲線を運動曲線
として用いることにより加減速を行うようになってい
る。ここで、カム曲線を運動曲線として用いることは周
知のことであるが、例えば、図7に示すように、第1の
ロボットと第2のロボットが存在する場合に、それぞれ
1a点、2a点から1b点、2b点に移動が指示された
時に、元の2点(1a点、2a点)を同時に出発し、1
b点、2b点に同時に到着するように制御する。
【0049】この時の運動曲線がカム曲線を描くように
制御される。具体的には、第1のロボットは元の1a点
から時間tまでは徐々に加速され、時間tの経過後は更
に加速が加えられ、目的の1b点近くになると減速して
到着する。これに対し、第2のロボットは元の2a点か
ら目的とする2b点までほぼ同じ速度で移動する。
【0050】次に、ロボット占有象限について説明す
る。先ず、ロボットをスケルトンモデルで考える。ここ
で、スケルトンモデルとは、ロボットアームをベクトル
で表し、実際には体積を持っているロボットを近似的に
説明するためのものである。従って、少なくともスケル
トンモデルで表して衝突していれば、明らかに衝突状態
にあると判断することができる。
【0051】上記ロボット19A、19B、19C、1
9Dにはツール姿勢制御用や第2アーム動作用のリンク
が付けられているので、これらを全てベクトルで表して
衝突判断を行おうとすると、大変な処理時間が必要であ
る。
【0052】そこで、図6に示すように、4個のロボッ
ト19A、19B、19C、19Dの作業用ヘッド24
A、24B、24C、24Dの各先端を頂点とし、X
軸、Y軸にそれぞれ平行な2本の直線に囲まれた領域
7、8、9、10を定義し、これらを「ロボット占有象
限」という。各ロボットのアーム、作業用ヘッド等は全
てこのロボット占有象限内に納まるものとする。
【0053】このようなロボット占有象限の考え方によ
れば、マルチロボットシステムの各ロボットのロボット
占有象限どうしが重なっているとき(交差状態にあると
き)、各ロボットは衝突状態にある確率が非常に大きい
ということが言える。
【0054】従って、ロボットどうしが衝突する可能性
を判定するには、各ロボットのロボット占有象限どうし
が重なっているかどうかにより判定すればよい。また、
ロボットどうしの衝突を回避するには、各ロボットのロ
ボット占有象限が互いに重ならないように与点を割り付
ければよいということになる。
【0055】このロボット占有象限の重なりから衝突の
可能性を判断するという考え方によれば、衝突防止のた
めの与点の割り付け、及び、交差状態にある各ロボット
の作業原点復帰の問題において、状態判定が簡単で衝突
判定の速度も飛躍的に向上する。
【0056】ロボット19A、19B、19C、19D
のロボット占有象限を足すと360度になる。これは、
各ロボット占有象限の間に重なりや隙間が生じないよう
にするためであり、ロボットの台数が増えた場合でも象
限角度の総和が360度となるようにする。又、作業用
ヘッドやアームのリンク形状により象限の変形を余儀な
くされたとしても、象限角度の総和が360度になるよ
うにすればロボット占有象限として扱うことができる。
【0057】2.衝突回避原点復帰アルゴリズム 2.1.概要 マルチロボットシステム1において、電源投入時に各ロ
ボットがそれぞれ作業原点にいないときは、何らかの方
法で各ロボットをそれぞれの作業原点に戻さなければな
らない。衝突回避原点復帰アルゴリズムは、各ロボット
を相互の衝突を回避しながら作業原点に戻すためのアル
ゴリズムである。
【0058】電源投入時にそのときのロボットの現在位
置を頂点としてロボット占有象限を定義し、このとき既
にロボット占有象限どうしが重なっているときは、上述
のロボット占有象限を用いた衝突判定方法を用いること
はできない。そこで、ロボットどうしの交差状態を解く
過程を、ロボットどうしの相対位置座標により複数のパ
ターンに類型化し、交差状態とその交差状態の解き方を
いくつかのパターンに類型化し記憶しておく。
【0059】このように交差状態をパターン化して記憶
しておくことにより、実際の交差状態が検出された時、
検出された交差状態が当てはまるパターンを検索し、そ
のパターンに対応する解き方で交差状態を自動的に解く
ことができる。
【0060】2.2.ロボットの相対位置関係 衝突回避原点復帰アルゴリズムにおいては、4台のロボ
ット19A、19B、19C、19Dのうちの一つを基
準とし、他の3個のロボットとの相対位置関係を図8に
示すように定義する。例えばロボット19Aを基準と
し、ロボット19Bは「隣り」、ロボット19Cは「対
角」、ロボット19Dは「向かい」とする。
【0061】2.3.衝突回避原点復帰アルゴリズムの
流れ図 以下、衝突回避原点復帰アルゴリズムについて、図9の
流れ図を用いて説明する。先ず、入力部2から、各種デ
ータの設定と、始点座標の設定及び入力とが行われる
(ステップST1、ST2)。
【0062】次に、ロボット19A、19B、19C、
19Dの各ロボット占有象限どうしの交差が無く、直接
作業原点に戻れるロボットが存在するか否かを調べ、も
し存在するならばそのロボットを作業原点に戻す(ステ
ップST3、ST4)。
【0063】全てのロボットが作業原点に復帰している
場合は、グラフィック表示を行って終了する(ステップ
ST5、ST6)。
【0064】しかし、一つでも作業原点に戻っていない
ロボットがあれば、次のようにロボットどうしの交差状
態を解く操作を行う。まず、ロボット19Aとその隣り
のロボット19Bとについて、ロボットどうしが交差状
態にあるかどうかを調べ(ステップST7)、交差して
いない場合及び交差していても交差が解けない場合(ス
テップST11)は、次のステップST10へ飛ぶ。ま
た、交差していて交差が解ける場合には、交差を解き
(ステップST9)、ステップST3へ戻って、再び、
直接作業原点へ復帰できるロボットがあるかどうか調べ
て、あれば作業原点へ戻す。
【0065】次に、ロボット19Bとその向かいのロボ
ット19Cとの間の交差の有無について上記同様の操作
を行う(ステップST10、ST11、ST12)。次
に、ロボット19Cとその隣りのロボット19Dとの間
の交差の有無についても上記同様の操作を行う(ステッ
プST13、ST14、ST15)。
【0066】次に、ロボット19Dとその向かいのロボ
ット19Aとの間の交差の有無について上記同様の操作
を行う(ステップST16、ST17、ST18)。次
に、それぞれ対角どうしのロボット19Aとロボット1
9C及びロボット19Bとロボット19Dについて上記
同様の操作を行う(ステップST19、ST20、ST
21)。
【0067】2.4.直接、作業原点に戻れるか否かの
判定 上記流れ図のステップST3における、ロボットが直
接、作業原点に戻れるか否かの判定は下記のように行
う。
【0068】現在位置でのロボット占有象限と、作業原
点でのロボット占有象限とを比較し、ロボット占有象限
が大きくなるほうにロボット占有象限を変形する。そし
て、現在位置でのロボット占有象限が他のロボットのロ
ボット占有象限との重なりが無く、かつ、変形後のロボ
ット占有象限も他のロボットのロボット占有象限との重
なりが無ければ、そのロボットは、直接、作業原点に戻
ることができると判定する。
【0069】ロボット占有象限の4つの変形例を図10
に示す。図10(A)の例では、現在位置でのロボット
占有象限が作業原点でのロボット占有象限より大きいた
め、ロボット占有象限の変形は行わない。図10(B)
の例では、ロボット占有象限を作業原点を通る直線まで
広げる。図10(C)、(D)の場合も同様にロボット
占有象限を広げる。
【0070】2.5.対角状態パターンの定義 衝突回避原点復帰アルゴリズムにおいては、隣りどう
し、向かいどうし、対角どうしの各2つのロボットにつ
いて交差状態を複数のパターンに類型化しているが、そ
の場合、先ず下記のように対角状態パターンを考慮す
る。
【0071】対角どうしの2個のロボットの各ロボット
占有象限の重なり状態(以下「対角状態」という)に
は、図11に示すような4つのパターンがある。
【0072】(1)対角状態パターン1 対角状態パターン1は、図11(A)に示すように、ロ
ボット19Aとロボット19Cの各ロボット占有象限間
に重なりがあり、かつ、アームの内側どうしが向き合っ
ている状態をいう。
【0073】(2)対角状態パターン2 対角状態パターン2は、図11(B)に示すように、ロ
ボット19Aとロボット19Cの各ロボット占有象限間
に重なりがあり、かつ、アームの外側どうしが向き合っ
ている状態をいう。
【0074】(3)対角状態パターン3 対角状態パターン3は、図11(C)に示すように、ロ
ボット19Bとロボット19Dの各ロボット占有象限間
に重なりがあり、かつ、アームの内側どうしが向き合っ
ている状態をいう。
【0075】(4)対角状態パターン4 対角状態パターン4は、図11(D)に示すように、ロ
ボット19Bとロボット19Dの各ロボット占有象限間
に重なりがあり、かつ、アームの外側どうしが向き合っ
ている状態をいう。
【0076】2.6.隣りどうしのロボットの交差状態
の解き方
【0077】隣りどうしのロボットの交差を解くには、
基本的には、ロボット占有象限の交差が解けるまで、各
ロボットをX軸の正方向と負方向にそれぞれ移動すれば
よい。しかし、他のロボットとの関係によって移動でき
るロボットが限定される場合がある。
【0078】ステップST8において、隣りどうしのロ
ボットの交差状態を解くには、先ず、上記対角状態を調
べて対角状態パターン1〜4のいずれであるかを決定
し、その対角状態パターンにおけるロボット占有象限の
重なりパターンが下記のパターンのうちのどのパターン
に属するかを判定し、そのパターンの交差状態の解き方
に従ってそのロボットを移動させる。移動可能なロボッ
トが無い場合は、流れ図に示すように次のステップへ飛
ぶ。
【0079】以下、上記隣りどうしの2個のロボット占
有象限の重なりの各種のパターンについて、その交差を
解く方法を、ロボット19Aとロボット19Bとの場合
について説明する。なお、他の隣りどうしのロボットに
ついても同様の論理が適用されている。
【0080】2.6.1 対角無しの場合 対角の2個のロボットの各ロボット占有象限に重なりが
無い場合を「対角無し」ということにする。対角無しの
場合の、隣りどうしの重なりパターンは図12、図1
3、図14に示すように13個の「隣り、対角無しパタ
ーン1〜13」に分類される。
【0081】「隣り、対角無しパターン1」の場合は、
図12(A)に示すように、ロボット19Aとロボット
19Bの各ロボット占有象限は重なっていないので、次
のステップへ進む。
【0082】「隣り、対角無しパターン2」の場合は、
図12(B)に示すように、ロボット19Aとロボット
19Bの各ロボット占有象限は互いに重なり、かつ、ロ
ボット19Cとロボット19Dとは各ロボット占有象限
間の重なりが無いので、ロボット19Aを右へ、あるい
は、ロボット19Bを左へ移動させることにより重なり
を解く。
【0083】「隣り、対角無しパターン3」の場合は、
図12(C)に示すように、ロボット19Aを右へ移動
させると、ロボット19Dと衝突する可能性があるので
移動することができない。しかし、ロボット19Bは、
ロボット19C、ロボット19Dとのロボット占有象限
の重なりが無いので、ロボット19Bを左へ移動するこ
とによってロボット占有象限の重なりを解く。
【0084】「隣り、対角無しパターン4」の場合は、
図12(D)に示すように、ロボット19Bは、左側に
ロボット19Cが入り込んでいるので移動できない。し
かし、ロボット19Aは、ロボット19Dとのロボット
占有象限の重なりが無いので、ロボット19Aを右へ移
動することによってロボット占有象限の重なりを解く。
【0085】「隣り、対角無しパターン5」の場合は、
図12(E)に示すように、ロボット19Aを右へ移動
させると、ロボット19Dと衝突する可能性があるので
移動することができない。また、ロボット19Bは、左
側にロボット19Cが入り込んでいるので移動できな
い。よって、ロボット19A、ロボット19Bの両方共
移動できないので次のステップへ飛ぶ。
【0086】「隣り、対角無しパターン6」の場合は、
図12(F)に示すように、ロボット19Aは、右側に
ロボット19Dが入り込んでいるので移動できない。し
かし、ロボット19Bは、ロボット19Cとのロボット
占有象限の重なりが無いので、ロボット19Bを左へ移
動することによってロボット占有象限の重なりを解く。
【0087】「隣り、対角無しパターン7」の場合は、
図13(G)に示すように、ロボット19Aは、右側に
ロボット19Dが入り込んでいるので移動できない。ま
た、ロボット19Bも、左側にロボット19Cが入り込
んでいるので移動できない。よって、ロボット19A、
ロボット19Bの両方共移動できないので次のステップ
へ飛ぶ。
【0088】「隣り、対角無しパターン8」の場合は、
図13(H)に示すように、ロボット19A、ロボット
19B共に、ロボット19C、ロボット19Dとの重な
りが無いので、ロボット19Aを右に、ロボット19B
を左に移動してロボット占有象限の重なりを解く。
【0089】「隣り、対角無しパターン9」の場合は、
図13(I)に示すように、ロボット19Bを左へ移動
させると、ロボット19Cと衝突する可能性があるので
移動することができない。しかし、ロボット19Aは、
ロボット19C、ロボット19Dとのロボット占有象限
の重なりが無いので、ロボット19Aを右へ移動するこ
とによってロボット占有象限の重なりを解く。
【0090】「隣り、対角無しパターン10」の場合
は、図13(J)に示すように、ロボット19Aは、右
側にロボット19Dが入り込んでいるので移動できな
い。ロボット19Bは、ロボット19Cとロボット占有
象限の重なりがないので、ロボット19Bを左に移動す
ることによってロボット占有象限の重なりを解く。
【0091】「隣り、対角無しパターン11」の場合
は、図13(K)に示すように、ロボット19Aは、右
側にロボット19Dが入り込んでいるので移動できな
い。また、ロボット19Bは、左へ移動させるとロボッ
ト19Cと衝突する可能性がある。よって、ロボット1
9A、ロボット19Bの両方共移動できないので次のス
テップへ飛ぶ。
【0092】「隣り、対角無しパターン12」の場合
は、図13(L)に示すように、ロボット19Bは、左
側にロボット19Cが入り込んでいるので移動できな
い。しかし、ロボット19Aは、ロボット19Dとのロ
ボット占有象限の重なりが無いので、ロボット19Aを
右へ移動することによってロボット占有象限の重なりを
解く。
【0093】「隣り、対角無しパターン13」の場合
は、図14(M)に示すように、ロボット19Aは、右
側にロボット19Dが入り込んでいるので移動できな
い。また、ロボット19Bも、左側にロボット19Cが
入り込んでいるので移動できない。よって、ロボット1
9A、ロボット19Bの両方共移動できないので次のス
テップへ飛ぶ。
【0094】2.6.2.対角状態パターン1の場合 対角状態パターン1の場合における、隣りどうしの2個
のロボットの各ロボット占有象限の重なりのパターンを
「隣り、対角1パターン」と呼ぶ。「隣り、対角1パタ
ーン」には図15、図16に示すような7つのパターン
がある。
【0095】「隣り、対角1パターン1」の場合は、図
15(A)に示すように、ロボット19Aとロボット1
9Bとの各ロボット占有象限が重なっていないので、次
のステップへ進む。
【0096】「隣り、対角1パターン2」の場合は、図
15(B)に示すように、ロボット19Aは、ロボット
19Dとロボット占有象限の重なりが無く、また、ロボ
ット19Bもロボット19Cとロボット占有象限の重な
りが無い。従って、ロボット19Aを右へ、あるいは、
ロボット19Bを左へ移動させることによりロボット占
有象限の重なりを解く。
【0097】「隣り、対角1パターン3」の場合は、図
15(C)に示すように、ロボット19Aは、右へ移動
するとロボット19Dと衝突する可能性があるので移動
することができない。しかし、ロボット19Bは、ロボ
ット19Cとロボット占有象限の重なりが無いので、ロ
ボット19Bを左へ移動させることによりロボット占有
象限の重なりを解く。
【0098】「隣り、対角1パターン4」の場合は、図
15(D)に示すように、ロボット19Aは、右側にロ
ボット19Dが入り込んでいるので移動することができ
ない。しかし、ロボット19Bは、ロボット19Cとロ
ボット占有象限の重なりが無いので、ロボット19Bを
左へ移動させることによりロボット占有象限の重なりを
解く。
【0099】「隣り、対角1パターン5」の場合は、図
16(E)に示すように、ロボット19Bは、左側にロ
ボット19Dが入り込んでいるので移動することができ
ない。しかし、ロボット19Aは、ロボット19Dとロ
ボット占有象限の重なりが無いので、ロボット19Aを
右へ移動させることによりロボット占有象限の重なりを
解く。
【0100】「隣り、対角1パターン6」の場合は、図
16(F)に示すように、ロボット19Aを右へ移動さ
せてもロボット19Dと衝突しないので、ロボット19
Aを右へ移動させることによりロボット占有象限の重な
りを解く。
【0101】「隣り、対角1パターン7」の場合は、図
16(G)に示すように、ロボット19Aは、右側にロ
ボット19Dが入り込んでいるので移動できない。ま
た、ロボット19Bも、左側にロボット19Cが入り込
んでいるので移動できない。よって、ロボット19A、
ロボット19Bの両方共移動できないので次のステップ
へ飛ぶ。
【0102】2.6.3.対角状態パターン2の場合 対角状態パターン2の場合における、隣りどうしの2個
のロボットの各ロボット占有象限の重なりのパターンを
「隣り、対角2パターン」と呼ぶ。対角状態パターン2
の場合は、ロボット19Aを右に移動することはできな
いので、ロボット19Dは考慮しなくてもよい。従っ
て、「隣り、対角2パターン」には図17に示すような
3つのパターンがある。
【0103】「隣り、対角2パターン1」の場合は、図
17(A)に示すように、ロボット19Aとロボット1
9Bとの各ロボット占有象限が重なっていないので、次
のステップへ進む。
【0104】「隣り、対角2パターン2」の場合は、図
17(B)に示すように、ロボット19Aは、右側にロ
ボット19Cが入り込んでいるため移動できない。そこ
で、ロボット19Bを左へ移動させることによりロボッ
ト占有象限の重なりを解く。
【0105】「隣り、対角2パターン3」の場合は、図
17(C)に示すように、ロボット19Aは、右側にロ
ボット19Cが入り込んでいるため移動できない。ま
た、ロボット19Bも、左へ移動するとロボット19C
と衝突する可能性があるので移動することができない。
よって、ロボット19A、ロボット19B共移動するこ
とができないので、次のステップへ飛ぶ。
【0106】2.7.向かいどうしのロボットの交差の
解き方上記流れ図のステップST10及びST16にお
ける、向かいどうしのロボットの交差とは、ロボット1
9Bとロボット19C、あるいは、ロボット19Aとロ
ボット19Dの各ロボット占有象限の重なりをいう。
【0107】向かいどうしのロボットの交差を解くに
は、基本的には、ロボット占有象限の重なりが解けるま
で、各ロボットをY軸の正方向と負方向にそれぞれ移動
すればよい。しかし、他のロボットとの関係によって移
動できるロボットが限定される。
【0108】そこで、上記隣りどうしの2個のロボット
の交差の解き方と同様にロボット占有象限の重なり方を
複数のパターンに分類し、各パターンごとに交差状態の
解き方を決めメモリに記憶して置く。実際の交差状態が
検出された時、これに当てはまるパターンを検索し、そ
のパターンの交差状態の解き方に従って、他のロボット
と衝突せずに移動可能なロボットを選択し、そのロボッ
トを移動させる。移動可能なロボットが無い場合は、流
れ図に示すように次のステップへ飛ぶ。
【0109】以下、向かいどうしの2個のロボット占有
象限の重なりの各種のパターンについて、その交差を解
く方法を、ロボット19Bとロボット19Cとの場合に
ついて説明する。なお、他の向かいどうしのロボットに
ついても同様である。
【0110】2.7.1 対角無しの場合 対角の2個のロボットの各ロボット占有象限に重なりが
無い場合を「対角無し」ということにする。対角無しの
場合の、向かいどうしのロボットの重なりパターンは図
18、図19に示すように9つの「向かい、対角無しパ
ターン1〜9」となる。
【0111】「向かい、対角無しパターン1」の場合
は、図18(A)に示すように、ロボット19Aとロボ
ット19Bの各ロボット占有象限は重なっていないの
で、次のステップへ進む。
【0112】「向かい、対角無しパターン2」の場合
は、図18(B)に示すように、ロボット19B、ロボ
ット19Cのロボット占有象限は共にロボット19A、
ロボット19Dの各ロボット占有象限との重なりが無い
ので、ロボット19Bを下方に、あるいは、ロボット1
9Cを上方に移動させることによりロボット占有象限の
重なりを解く。
【0113】「向かい、対角無しパターン3」の場合
は、図18(C)に示すように、ロボット19Bは、下
方にロボット19Aが入り込んでいるので移動できな
い。しかし、ロボット19Cは、ロボット19Dとのロ
ボット占有象限の重なりが無いので、ロボット19Cを
上方へ移動することによってロボット占有象限の重なり
を解く。
【0114】「向かい、対角無しパターン4」の場合
は、図18(D)に示すように、ロボット19Cは、上
方にロボット19Dが入り込んでいるので移動できな
い。しかし、ロボット19Bは、ロボット19Aとのロ
ボット占有象限の重なりが無いので、ロボット19Bを
下方へ移動することによってロボット占有象限の重なり
を解く。
【0115】「向かい、対角無しパターン5」の場合
は、図18(E)に示すように、ロボット19Bは、下
方にロボット19Aが入り込んでいるので移動できな
い。また、ロボット19Cも、上方にロボット19Cが
入り込んでいるので移動できない。よって、ロボット1
9B、ロボット19Cの両方共移動できないので次のス
テップへ飛ぶ。
【0116】「向かい、対角無しパターン6」の場合
は、図18(F)に示すように、ロボット19B、ロボ
ット19Cのロボット占有象限は共にロボット19A、
ロボット19Dの各ロボット占有象限との重なりが無い
ので、ロボット19Bを下方に、あるいは、ロボット1
9Cを上方に移動させることによりロボット占有象限の
重なりを解く。
【0117】「向かい、対角無しパターン7」の場合
は、図19(G)に示すように、ロボット19Bは、下
方にロボット19Aが入り込んでいるので移動できな
い。しかし、ロボット19Cは、ロボット19Dとのロ
ボット占有象限の重なりが無いので、ロボット19Cを
上方へ移動することによってロボット占有象限の重なり
を解く。
【0118】「向かい、対角無しパターン8」の場合
は、図19(H)に示すように、ロボット19Cは、上
方にロボット19Dが入り込んでいるので移動できな
い。しかし、ロボット19Bは、ロボット19Aとロボ
ット占有象限の重なりがないので、ロボット19Bを下
方へ移動することによってロボット占有象限の重なりを
解く。
【0119】「向かい、対角無しパターン9」の場合
は、図19(I)に示すように、ロボット19Bは、下
方のロボット19Aが入り込んでおり、また、ロボット
19Cは上方にロボット19Dが入り込んでいるため、
ロボット19B、ロボット19C共移動することができ
ないので、次のステップへ飛ぶ。
【0120】2.7.2.対角状態パターン1の場合 対角状態パターン1の場合における、向かいどうしの2
個のロボットの各ロボット占有象限の重なりのパターン
を「向かい、対角1パターン」と呼ぶ。対角状態パター
ン1の場合には、ロボット19Cを上方へ移動すること
ができないので、ロボット19Dを考慮する必要がな
い。従って、「向かい、対角1パターン」には図20に
示すような3つのパターンがある。
【0121】「向かい、対角1パターン1」の場合は、
図20(A)に示すように、ロボット19Aとロボット
19Bとの各ロボット占有象限が重なっていないので、
次のステップへ進む。
【0122】「向かい、対角1パターン2」の場合は、
図20(B)に示すように、ロボット19Cは、上方に
ロボット19Aが入り込んでいるので移動できない。そ
こで、ロボット19Bを下方へ移動させることによりロ
ボット占有象限の重なりを解く。
【0123】「向かい、対角1パターン3」の場合は、
図20(C)に示すように、ロボット19Cは、上方に
ロボット19Aが入り込んでいるので移動することがで
きない。また、ロボット19Bは、移動するとロボット
19Aと衝突する可能性はあるので移動できない。よっ
て、ロボット19B、ロボット19Cの両方共移動でき
ないので次のステップへ飛ぶ。
【0124】2.7.3.対角状態パターン2の場合 対角状態パターン2の場合における、向かいどうしの2
個のロボットの各ロボット占有象限の重なりのパターン
を「向かい、対角2パターン」と呼ぶ。「向かい、対角
2パターン」には図21に示すような5つのパターンが
ある。
【0125】「向かい、対角2パターン1」の場合は、
図21(A)に示すように、ロボット19Bとロボット
19Cとの各ロボット占有象限が重なっていないので、
次のステップへ進む。
【0126】「向かい、対角2パターン2」の場合は、
図21(B)に示すように、ロボット19Bはロボット
19Aとロボット占有象限の重なりがなく、また、ロボ
ット19Cもロボット19Bとロボット占有象限の重な
りが無いから、ロボット19Bを下方へ、ロボット19
Cを上方へ移動することによりロボット占有象限の重な
りを解く。
【0127】「向かい、対角2パターン3」の場合は、
図21(C)に示すように、ロボット19Cは、上方に
ロボット19Dが入り込んでいるので移動できない。し
かし、ロボット19Bは、ロボット19Aとロボット占
有象限の重なりが無いので、ロボット19Bを下方へ移
動することによりロボット占有象限の重なりを解く。
【0128】「向かい、対角2パターン4」の場合は、
図21(D)に示すように、ロボット19Bは、下方に
ロボット19Aが入り込んでいるので移動することがで
きない。しかし、ロボット19Cは、ロボット19Dと
ロボット占有象限の重なりが無いので、ロボット19C
を上方へ移動することによりロボット占有象限の重なり
を解く。
【0129】「向かい、対角2パターン5」の場合は、
図21(E)に示すように、ロボット19Bは、下方に
ロボット19Aが入り込んでいるので移動することがで
きない。また、ロボット19Cも上方にロボット19C
が入り込んでいるので移動することができない。従っ
て、次のステップへ飛ぶ。
【0130】2.8.対角どうしのロボットの交差の解
き方 上記流れ図のステップST18における、対角どうしの
ロボットの交差とは、ロボット19Aとロボット19
C、あるいは、ロボット19Bとロボット19Dの各ロ
ボット占有象限の重なりをいう。
【0131】対角どうしのロボットの交差を解くには、
基本的には、ロボット占有象限の重なりが解けるまで、
対角状態パターン1の場合には、ロボット19AをX軸
正方向に、ロボット19CをX軸負方向に移動し、ま
た、対角状態パターン2の場合には、ロボット19Cを
Y軸方向正方向に、ロボット19AをY軸負方向に移動
すればよい。
【0132】そこで、隣りどうし及び向かいどうしの2
個のロボットの交差の上記解き方と同様にロボット占有
象限の重なり方のパターン分類を行うことにより、他の
ロボットと衝突せずに移動可能なロボットを選択し、そ
のロボットを移動させる。移動可能なロボットが無い場
合は、流れ図に示すように次のステップへ飛ぶ。
【0133】以下、対角どうしの2個のロボット占有象
限の重なりの各種のパターンについて、その交差を解く
方法を、ロボット19Aとロボット19Cとの場合につ
いて説明する。
【0134】2.8.1.対角状態パターン1の場合 対角状態パターン1の場合における、対角どうしの2個
のロボットの各ロボット占有象限の重なりのパターンを
「対角どうし、対角1パターン」と呼ぶ。「対角どう
し、対角1パターン」には図22に示すような4つのパ
ターンがある。
【0135】「対角どうし、対角1パターン1」の場合
は、図22(A)に示すように、ロボット19Cはロボ
ット19Bとのロボット占有象限の重なりがないので、
左へ移動してロボット占有象限の重なりを解く。
【0136】「対角どうし、対角1パターン2」の場合
は、図22(B)に示すように、ロボット19Aはロボ
ット19Dとのロボット占有象限が重なりがないので、
ロボット19Aを右へ移動させることによりロボット占
有象限の重なりを解く。
【0137】「対角どうし、対角1パターン3」の場合
は、図22(C)に示すように、ロボット19Cを左へ
移動すると、ロボット19Bと衝突する可能性があるの
で移動することができない。しかし、ロボット19A
は、ロボット19Dとのロボット占有象限が重なりがな
いので、ロボット19Aを右へ移動させることによりロ
ボット占有象限の重なりを解く。
【0138】「対角どうし、対角1パターン4」の場合
は、図22(D)に示すように、ロボット19Aを右へ
移動すると、ロボット19Dと衝突する可能性があるの
で移動することができない。しかし、ロボット19C
は、ロボット19Bとのロボット占有象限が重なりがな
いので、ロボット19Cを左へ移動させることによりロ
ボット占有象限の重なりを解く。
【0139】2.8.2.対角状態パターン2の場合 対角状態パターン2の場合における、対角どうしの2個
のロボットの各ロボット占有象限の重なりのパターンを
「対角どうし、対角2パターン」と呼ぶ。「対角どう
し、対角2パターン」には図23に示すような4つのパ
ターンがある。
【0140】「対角どうし、対角2パターン1」の場合
は、図23(A)に示すように、ロボット19Aはロボ
ット19Bとのロボット占有象限が重なりがないので、
ロボット19Aを下方へ移動してロボット占有象限の重
なりを解く。
【0141】「対角どうし、対角2パターン2」の場合
は、図23(B)に示すように、ロボット19Aを下方
へ移動すると、ロボット19Bと衝突する可能性がある
ので移動することができない。しかし、ロボット19C
は、ロボット19Dとのロボット占有象限が重なりがな
いので、ロボット19Cを上方へ移動させることにより
ロボット占有象限の重なりを解く。
【0142】「対角どうし、対角2パターン3」の場合
は、図23(C)に示すように、ロボット19Cはロボ
ット19Dとロボット占有象限の重なりが無いから、ロ
ボット19Cを上方へ移動させることによりロボット占
有象限の重なりを解く。
【0143】「対角どうし、対角2パターン4」の場合
は、図23(D)に示すように、ロボット19Cを上方
へ移動すると、ロボット19Dと衝突する可能性がある
ので移動することができない。しかし、ロボット19A
は、ロボット19Bとのロボット占有象限が重なりがな
いので、ロボット19Aを下方へ移動させることにより
ロボット占有象限の重なりを解く。
【0144】2.9.第2アームの後方に他のロボット
がある場合の解き方 図24に示すように、ロボット19Aの後方に向かいの
ロボット19Dが回り込んだ場合、ロボット占有象限の
交差を解く際に、ロボット19Aの第2アームとロボッ
ト19Dとが衝突する可能性がある。
【0145】このような衝突を防止するためには、向か
いの交差を解く際に、ロボット19Aの第2関節26A
の後方に向かいのロボット19Dが回り込んでいるかど
うかを調べ、回り込んでいる場合には、ロボット19D
の第2アームの角度を−90°まで回転させ、その状態
を保持したまま第1アームの角度を0°まで回転させる
と、衝突を防ぐことができる。なお、ここではロボット
19Aについて説明したが、他のロボットについても同
様である。
【0146】2.10.ロボットの可動範囲の決定方法 本マルチロボットシステム1に使用したロボットは、第
2アーム駆動用の平行リンクが第1アームに取り付けら
れており、又、作業用ヘッドの姿勢保持用平行リンクが
第1、第2アームに取り付けられているので、可動範囲
が限定される。
【0147】また、ロボットの第1軸と第2軸がそれぞ
れ独立した可動範囲を持っているわけではなく、各可動
範囲は相互に依存しあっている。
【0148】従って、下記のようにロボットの可動範囲
を決定している。まず、アブソリュートエンコーダを用
いて、各ロボットの可動範囲の最も外側を手でトレース
していき、図25に示すようなワールド座標データを得
る。
【0149】次に、上記データに基づき、図26に示す
ような第1軸と第2軸との関係を表すグラフを得る。図
26の曲線により、どちらか一方の軸の角度から他方の
軸の角度を求めることができる。例えば、第1軸の角度
が40°である場合の第2軸の動作範囲は約90°〜1
80°であることが分かる。
【0150】図26に示す曲線のデータをメモリに記憶
しておき、ロボットの移動を常に監視し、ロボットが少
し移動する毎に工具点の座標からロボット座標への換算
を行い、ロボット座標位置が上記可動範囲からはみ出す
直前でロボットを停止する。このようにして、ロボット
は可動範囲内で動作することになる。
【0151】3.作業時の衝突回避アルゴリズム 3.1 概要 上記衝突回避原点復帰アルゴリズムによって4つのロボ
ット19A、19B、19C、19Dが全て作業原点に
復帰した後は、各ロボット19A、19B、19C、1
9Dのそれぞれに対して与点(作業位置)を指定して作
業を行わせることになるが、これらの実際の作業は、作
業アルゴリズムに基づき行われる。
【0152】作業アルゴリズムにおいて最も重要なこと
は、ロボットどうしの衝突防止と移動所要時間の計算と
である。ここで、衝突とは、ロボットどうしが移動先即
ち与点において衝突すること及び与点までの移動の途中
において衝突することの双方を意味している。従って、
マルチロボットシステム1においては、これら2種類の
衝突のそれぞれに対して衝突を回避する手段を設けてい
る。
【0153】このように、4台のロボットどうしが衝突
することなく、また、4台のロボットの移動が最も早く
終了するような、各与点の最適な組み合わせを求め、こ
の最適な与点の組み合わせを4台のロボットに割り付け
ることで、ロボットどうしの衝突を回避し、且つ最短時
間で移動させることができるのである。
【0154】そのため、4台のロボットに与点を割り付
けるための24通り(4の階乗)の可能なロボットコン
ビネーションの全てに対し、(1)各与点についてのロ
ボット占有象限の重なり判定、(2)入れ替わりと回り
込みによる軌跡衝突判定、及び、(3)ロボットの第2
関節張り出しによる衝突判定を行い、上記(1)、
(2)、(3)の全ての判定をクリアしたロボットコン
ビネーションの中から、(4)4台のロボットの移動軌
跡の最大値が最も小さいロボットコンビネーションを選
択し、このロボットコンビネーションによる与点割り付
けを行う。尚、作業アルゴリズムの詳細については、上
記特願平7−253008号公報を参照されたい。
【0155】
【実施例】以下、本マルチロボットシステム1の上記衝
突回避原点復帰アルゴリズムのシミュレーションの結果
について説明する。本シミュレーションにおいては、上
記衝突回避原点復帰アルゴリズムに従って、パーソナル
コンピュータ上で動作するプログラムを作成し、これを
コンパイルして動作させた。
【0156】ユーザインタフェースは、図27に示すよ
うに、番号入力による選択方式とした。また、表示に
は、ロボットの動作を視覚的に表示するグラフィック表
示と、詳細な動作情報が得られるテキスト表示とを選択
することができる。
【0157】グラフィック表示においては、まず、ロボ
ットの始点座標を選択すると、図28に示すように、シ
ミュレーション開始画面が表示される。
【0158】次にシミュレーション中は、図29に示す
ように、各ロボットの動作軌跡が表示される。シミュレ
ーション用のデータは、実際のロボットアームを手で動
かすことによりロボットどうしの絡まりの状態を作り出
し、エンコーダからのロボット座標データをワールド座
標データに変換することにより得た。
【0159】シミュレーションでは、衝突回避原点復帰
アルゴリズムに従って、下記のようなパターンを与え
た。 (1)ロボット19Aとロボット19B(隣りどうし)
の交差 対角無し(13パターン) 対角状態パターン1(7パターン) 対角状態パターン2(3パターン)
【0160】(2)ロボット19Bとロボット19C
(向かいどうし)の交差 対角無し(9パターン) 対角状態パターン1(3パターン) 対角状態パターン2(5パターン)
【0161】(3)ロボット19Aとロボット19C
(対角どうし)の交差 対角状態パターン1(4パターン) 対角状態パターン2(4パターン) (4)第2軸の後方のロボットが回り込んだ場合につい
【0162】上記の各場合についてシミュレーションを
行った所、全て正常に作業原点復帰が行われた。
【0163】上記の本発明に係るマルチロボットシステ
ムの実施の形態においては、4台のロボットを有するマ
ルチロボットシステムについて説明したが、本発明に係
るマルチロボットシステムは、4台のロボットの場合の
みならず、象限角度の総和が360度になるようにすれ
ば、ロボットが何台の場合においても適用することがで
きることは勿論である。
【0164】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るマル
チロボットシステムは、各ロボットが現在位置及び作業
原点を中心としてアームと作業用ヘッドを含むロボット
占有象限を決定し、予めパターンとして記憶しておいた
ロボット占有象限の交差状態とその交差状態の解き方と
の対応関係に基づいて、各ロボットを作業原点に復帰さ
せるようにしたので、電源スイッチ投入時等において、
ロボットが実際の作業を開始する前に、既に交差状態に
ある複数のロボットの交差状態を解きながら作業原点に
自動的に、正確かつ迅速に復帰させることができ、更
に、アームや作業用ヘッドの形状、ロボットの台数等に
影響されることが無く、多種用途への適用が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマルチロボットシステムの望まし
い実施形態の一つである4ロボットシステムのハードウ
ェアの構成を示す説明図である。
【図2】同4ロボットシステムのソフトウェアの構成を
示す説明図である。
【図3】同マルチロボットシステムを構成するロボット
の作業用ヘッドの上面図である。
【図4】同マルチロボットシステムを構成するロボット
の作業用ヘッドの側面図である。
【図5】同マルチロボットシステムを構成する4台のロ
ボットの作業用ヘッドが衝突した場合における略示的平
面図である。
【図6】同マルチロボットシステムを構成する4個のロ
ボットの各ロボット占有象限の一例を示す説明図であ
る。
【図7】同マルチロボットシステムを構成するロボット
の運動曲線を示す説明図である。
【図8】同マルチロボットシステムにおける4個のロボ
ットの相対位置関係の定義を示す説明図である。
【図9】同マルチロボットシステムにおける衝突回避原
点復帰アルゴリズムを示す流れ図である。
【図10】同衝突回避原点復帰アルゴリズムにおけるロ
ボット占有象限の変形例を示す説明図である。
【図11】同衝突回避原点復帰アルゴリズムにおける4
つの対角状態パターンを示す説明図である。
【図12】同衝突回避原点復帰アルゴリズムにおける、
対角状態無しの場合の隣りどうしのロボットの交差状態
パターンを示す説明図である。
【図13】同衝突回避原点復帰アルゴリズムにおける、
対角状態無しの場合の隣りどうしのロボットの交差状態
パターンを示す説明図である。
【図14】同衝突回避原点復帰アルゴリズムにおける、
対角状態無しの場合の隣りどうしのロボットの交差状態
パターンを示す説明図である。
【図15】同衝突回避原点復帰アルゴリズムにおける、
対角状態パターン1の場合の隣りどうしのロボットの交
差状態パターンを示す説明図である。
【図16】同衝突回避原点復帰アルゴリズムにおける、
対角状態パターン1の場合の隣りどうしのロボットの交
差状態パターンを示す説明図である。
【図17】同衝突回避原点復帰アルゴリズムにおける、
対角状態パターン2の場合の隣りどうしのロボットの3
個の交差状態パターンを示す説明図である。
【図18】同衝突回避原点復帰アルゴリズムにおける、
対角状態無しの場合の向かいどうしのロボットの交差状
態パターンを示す説明図である。
【図19】同衝突回避原点復帰アルゴリズムにおける、
対角状態無しの場合の向かいどうしのロボットの交差状
態パターンを示す説明図である。
【図20】同衝突回避原点復帰アルゴリズムにおける、
対角状態パターン1の場合の向かいどうしのロボットの
3個の交差状態パターンを示す説明図である。
【図21】同衝突回避原点復帰アルゴリズムにおける、
対角状態パターン2の場合の向かいどうしのロボットの
5個の交差状態パターンを示す説明図である。
【図22】同衝突回避原点復帰アルゴリズムにおける、
対角状態パターン1の場合の対角どうしのロボットの4
個の交差状態パターンを示す説明図である。
【図23】同衝突回避原点復帰アルゴリズムにおける、
対角状態パターン2の場合の対角どうしのロボットの4
個の交差状態パターンを示す説明図である。
【図24】同衝突回避原点復帰アルゴリズムにおける、
後方に他のロボットの第2軸がある場合の交差状態の解
き方を示す説明図である。
【図25】同衝突回避原点復帰アルゴリズムのシミュレ
ーションにおいて、ロボットの可動範囲を実測した結果
を示すグラフである。
【図26】同衝突回避原点復帰アルゴリズムのシミュレ
ーションにおいて、ロボットの可動範囲を求めるための
グラフである。
【図27】本発明に係るマルチロボットシステムの衝突
回避原点復帰アルゴリズムを検証するためのシミュレー
ションにおける初期画面を示す説明図である。
【図28】同シミュレーションにおけるシミュレーショ
ン開始時の画面を示す説明図である。
【図29】同シミュレーションにおけるロボットの動作
軌跡を示す画面を示す説明図である。
【図30】同シミュレーションにおける終了時の画面を
示す説明図である。
【図31】従来の技術における多関節ロボットの斜視図
である。
【図32】同多関節ロボットのシステム構成を示す概略
説明図である。
【符号の説明】
1:マルチロボットシステム,2:入力部,3:制御
部,4:機構部,5:与点割付部,6:読み取り部,
7:第1ロボット占有象限,8:第2ロボット占有象
限,9:第3ロボット占有象限,10:第4ロボット占
有象限,11:ロボット占有象限定義部,13:衝突判
定部,15:移動距離計算部,16:組み合わせ決定及
び記憶部,17:作業原点復帰部,18:I/Oインタ
ーフェース,19A、19B、19C、19D:ロボッ
ト,20A、20B、20C、20D:第1アーム,2
1A、21B、21C、21D:回転軸,22A、22
B、22C、22D:駆動部,23A、23B、23
C、23D:第2アーム,24A、24B、24C、2
4D:作業用ヘッド,25A、25B、25C、25
D:サーボコントローラ,26A、26B、26C、2
6D:第2関節,28A、28B:基台,29:作業
域,30:入れ替わり/回り込み角度,31、32:直
線,33A、33B、33C、33D:先端ピン,34
A、34B、34C、34D:カメラ及びライト部,5
0:基台部,51A、51B、51C、51D:アー
ム,52A、52B、52C、52D:作業用ヘッド,
53:制御部,54A、54B:第1回動モータ,55
A、55B、68:ギヤボックス,56A、56B、5
6C、56D:第1アーム,57A、57B、57C、
57D:第2アーム,58A、58B、58C、58
D:回転軸,59A、59B,59C,59D:先端ピ
ン,60A、60B、73:タイミングベルト,61
A、61B:第2回動モータ,62:固定アーム,63
A、63B、64A、64B、65A、65B:コンロ
ッド,66、75:ボス,67:連結アーム,69A、
69B、70A、70B:アームレバー,71:駆動モ
ータ,72:プーリ,74:取付ブロック,76:回動
レバー,77、79:軸受け部,78:回動伝達手段,
D:衝突点,W:クリアランス。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定作業領域内において、該作業領域と一
    定距離を維持した水平動作を行うアームと、該アームの
    先端にアームの水平動作に対して垂直動作を行う作業用
    ヘッドとを備えた少なくとも2台のロボットからなり、
    各ロボットの現在位置及び作業原点を中心として前記ア
    ームと前記作業用ヘッドを含むロボット占有象限を定義
    し、予めパターンとして記憶しておいたロボット占有象
    限の交差状態と該交差状態の解き方との対応関係に基づ
    いて、前記各ロボットを作業原点に復帰させるようにし
    たことを特徴とするマルチロボットシステム。
  2. 【請求項2】前記パターンは、向かい、隣り、及び対角
    に位置するロボットについてパターン化したことを特徴
    とする請求項1に記載のマルチロボットシステム。
JP19462496A 1996-07-24 1996-07-24 マルチロボットシステム Pending JPH1034576A (ja)

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