JPH10344A - コンクリート等の混練装置 - Google Patents
コンクリート等の混練装置Info
- Publication number
- JPH10344A JPH10344A JP17752796A JP17752796A JPH10344A JP H10344 A JPH10344 A JP H10344A JP 17752796 A JP17752796 A JP 17752796A JP 17752796 A JP17752796 A JP 17752796A JP H10344 A JPH10344 A JP H10344A
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- JP
- Japan
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- kneaded
- main body
- drum
- drum body
- kneading
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- Pending
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Landscapes
- Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)
- Manufacturing And Processing Devices For Dough (AREA)
- Mixers With Rotating Receptacles And Mixers With Vibration Mechanisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧延して帯状に成形した被混練材料を折り返
して層状に積み重ね、これをさらに圧延するという混練
方法を機械的に実現でき、しかも混連に際して全体がよ
り効率的な動きとなり、これにより混練のための効率化
を大きく図る。 【解決手段】 被混練材料Cを内部に収容するためのド
ラム本体10と、そのドラム本体を水平軸11回りに回
動可能に支持する支持機構20と、ドラム本体をその水
平軸回りに所定の角度だけ往復回動させるための駆動機
構30と、ドラム本体内の被混練材料を圧延するための
ローラ40とを備え、ドラム本体の内面に、ドラム本体
内の被混練材料をドラム本体の回動に伴って移動させる
ための押し上げ板15、16を設け、さらにドラム本体
の回動角度を、ドラム本体の回動に伴って移動する被混
練材料の一部が残りの一部の上に自重により落下あるい
は折り返されて重なるように設定した。
して層状に積み重ね、これをさらに圧延するという混練
方法を機械的に実現でき、しかも混連に際して全体がよ
り効率的な動きとなり、これにより混練のための効率化
を大きく図る。 【解決手段】 被混練材料Cを内部に収容するためのド
ラム本体10と、そのドラム本体を水平軸11回りに回
動可能に支持する支持機構20と、ドラム本体をその水
平軸回りに所定の角度だけ往復回動させるための駆動機
構30と、ドラム本体内の被混練材料を圧延するための
ローラ40とを備え、ドラム本体の内面に、ドラム本体
内の被混練材料をドラム本体の回動に伴って移動させる
ための押し上げ板15、16を設け、さらにドラム本体
の回動角度を、ドラム本体の回動に伴って移動する被混
練材料の一部が残りの一部の上に自重により落下あるい
は折り返されて重なるように設定した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流動性あるいは可
塑性のある被混練材料を混練する技術、特に、その被混
練材料を機械的混練手段によって圧延しながら混練する
ことができる技術に関するものである。
塑性のある被混練材料を混練する技術、特に、その被混
練材料を機械的混練手段によって圧延しながら混練する
ことができる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、混練を必要とする材料には種々の
ものがある。その例は、食べ物として愛用されている
「うどん」や「そば」などの麺類の材料であり、その
他、練り製品の材料、さらにはモルタルやコンクリート
などを挙げることができる。
ものがある。その例は、食べ物として愛用されている
「うどん」や「そば」などの麺類の材料であり、その
他、練り製品の材料、さらにはモルタルやコンクリート
などを挙げることができる。
【0003】このように混練を必要とする被混練材料
は、混練するほど好ましい性状あるいは良好な性質や物
性をしめすことが多く、したがって、そのような被混練
材料の場合には、予め十分な混練作業を必要とする。
は、混練するほど好ましい性状あるいは良好な性質や物
性をしめすことが多く、したがって、そのような被混練
材料の場合には、予め十分な混練作業を必要とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の混練
方法について着目してみると、その混練方式によって腕
型、カイ型、ロール型等のミキサー(混練装置)があ
り、これらは機械的に行うため、いずれも多量の材料を
混練するのに適している。
方法について着目してみると、その混練方式によって腕
型、カイ型、ロール型等のミキサー(混練装置)があ
り、これらは機械的に行うため、いずれも多量の材料を
混練するのに適している。
【0005】しかし、こうした従来の混練装置では、そ
の混練する材料によっては確かに有効ではあるが、混練
に要するエネルギーや時間の観点から検討した場合、あ
まり効率的でないことが知られている。
の混練する材料によっては確かに有効ではあるが、混練
に要するエネルギーや時間の観点から検討した場合、あ
まり効率的でないことが知られている。
【0006】例えば、赤尾洋二、新藤久和、アンヘル・
エルナンの研究報告である「混合システムの合成とその
最適層形成」{粉体工学会誌Vol.19、No.11
(1982)}には、最も早く完全混合状態に到達する
ような供給層(最適層)は、移動混合の基本モデルの折
り重ね操作により得られる層状混合物、すなわち、圧縮
して二分し、半分を上積みするという操作を繰り返して
得られる層状混合物に対応していると記載されている。
エルナンの研究報告である「混合システムの合成とその
最適層形成」{粉体工学会誌Vol.19、No.11
(1982)}には、最も早く完全混合状態に到達する
ような供給層(最適層)は、移動混合の基本モデルの折
り重ね操作により得られる層状混合物、すなわち、圧縮
して二分し、半分を上積みするという操作を繰り返して
得られる層状混合物に対応していると記載されている。
【0007】その点、昔から行われている手法、例え
ば、手打ちうどんや手打ちそばなどのように、練り材料
を圧縮して引き延ばし、それを折り返して積み重ね、さ
らに圧縮して引き延ばすという混練方法はきわめて効率
的であることが理解できる。仮に、その折り返しと圧縮
の工程を30回行うとしたら、2の30乗=10億層の
層が形成されることに相当する。ここで、もし、圧縮す
る前に3層あるいは4層にした状態で圧縮する混練方法
を行うとしたら、上記の例では2の30乗に対応する数
値が3の30乗あるいは4の30乗となり、さらに効率
がよくなることが想定できる。
ば、手打ちうどんや手打ちそばなどのように、練り材料
を圧縮して引き延ばし、それを折り返して積み重ね、さ
らに圧縮して引き延ばすという混練方法はきわめて効率
的であることが理解できる。仮に、その折り返しと圧縮
の工程を30回行うとしたら、2の30乗=10億層の
層が形成されることに相当する。ここで、もし、圧縮す
る前に3層あるいは4層にした状態で圧縮する混練方法
を行うとしたら、上記の例では2の30乗に対応する数
値が3の30乗あるいは4の30乗となり、さらに効率
がよくなることが想定できる。
【0008】本発明は、こうした原理に着目し、圧延し
て帯状に成形した被混練材料を折り返して層状に積み重
ね、これをさらに圧延するという混練方法を機械的に実
現でき、しかも混練に際して全体がより効率的な動きと
なり、これにより混練のための効率化を大きく図ること
ができる混練装置を提供することを目的とする。
て帯状に成形した被混練材料を折り返して層状に積み重
ね、これをさらに圧延するという混練方法を機械的に実
現でき、しかも混練に際して全体がより効率的な動きと
なり、これにより混練のための効率化を大きく図ること
ができる混練装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明では、流動性あるいは可塑性のある被混練材
料を内部に収容するためのドラム本体と、そのドラム本
体を水平軸回りに回動可能に支持する支持機構と、ドラ
ム本体をその水平軸回りに所定の角度だけ往復回動させ
るための駆動機構と、ドラム本体内に位置し、そのドラ
ム本体内の被混練材料を圧延するためのローラとを備
え、ドラム本体を回動させつつその回動方向にローラを
回転させることによって、被混練材料を圧延し、その圧
延した被混練材料の一部を残りの一部の上に重ね合わせ
後、これをローラで再度圧延することにより混練する装
置であって、ドラム本体の内面に、ドラム本体内の被混
練材料をドラム本体の回動に伴って移動させるための押
し上げ板を設け、さらにドラム本体の回動角度を、ドラ
ム本体の回動に伴って移動する被混練材料の一部が残り
の一部の上に自重により落下あるいは折り返されて重な
るように設定した。ここで、押し上げ板としては、ドラ
ム本体の内面から突出する形態で設けられ、そのドラム
本体の回動角度がゼロのとき、ドラム本体の回転軸に直
交する垂線を中心として左右対称位置に一対配置されて
いる構成とすることができる。また、ドラム本体内に
は、押し上げ板の存在によりドラム本体の回動に伴って
移動する被混練材料を、ドラム本体の内面に沿うように
所定の厚さに成形するための成形板が配置されている構
成とすることもできる。また、成形板については、被混
練材料の一部が残りの一部の上に重なる境界部分に配置
され、しかも、ローラとの間の間隔を変えることができ
る方向に移動可能である構成とすることもできる。
め、本発明では、流動性あるいは可塑性のある被混練材
料を内部に収容するためのドラム本体と、そのドラム本
体を水平軸回りに回動可能に支持する支持機構と、ドラ
ム本体をその水平軸回りに所定の角度だけ往復回動させ
るための駆動機構と、ドラム本体内に位置し、そのドラ
ム本体内の被混練材料を圧延するためのローラとを備
え、ドラム本体を回動させつつその回動方向にローラを
回転させることによって、被混練材料を圧延し、その圧
延した被混練材料の一部を残りの一部の上に重ね合わせ
後、これをローラで再度圧延することにより混練する装
置であって、ドラム本体の内面に、ドラム本体内の被混
練材料をドラム本体の回動に伴って移動させるための押
し上げ板を設け、さらにドラム本体の回動角度を、ドラ
ム本体の回動に伴って移動する被混練材料の一部が残り
の一部の上に自重により落下あるいは折り返されて重な
るように設定した。ここで、押し上げ板としては、ドラ
ム本体の内面から突出する形態で設けられ、そのドラム
本体の回動角度がゼロのとき、ドラム本体の回転軸に直
交する垂線を中心として左右対称位置に一対配置されて
いる構成とすることができる。また、ドラム本体内に
は、押し上げ板の存在によりドラム本体の回動に伴って
移動する被混練材料を、ドラム本体の内面に沿うように
所定の厚さに成形するための成形板が配置されている構
成とすることもできる。また、成形板については、被混
練材料の一部が残りの一部の上に重なる境界部分に配置
され、しかも、ローラとの間の間隔を変えることができ
る方向に移動可能である構成とすることもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、添付の図1〜図9を参照して説明する。これ
らの図に示す実施の形態では、本発明を、コンクリート
やモルタル等の流動性のある被混練材料を混練するため
の装置に適用した例を示している。図1はその混練装置
の正面図であり、図2はその側面図、図3はその内部を
示す平面図、図4は同じくその内部を示す断面図であ
る。
について、添付の図1〜図9を参照して説明する。これ
らの図に示す実施の形態では、本発明を、コンクリート
やモルタル等の流動性のある被混練材料を混練するため
の装置に適用した例を示している。図1はその混練装置
の正面図であり、図2はその側面図、図3はその内部を
示す平面図、図4は同じくその内部を示す断面図であ
る。
【0011】これらの図から理解できるように、この混
練装置Sは、内部に被混練材料を収容するドラム本体1
0と、そのドラム本体10を水平軸11を中心として回
動可能に支持する支持機構20と、ドラム本体10をそ
の水平軸11回りに所定の角度だけ往復回動させるため
の駆動機構30と、ドラム本体10内に位置し、そのド
ラム本体10内の被混練材料を圧延するためのローラ4
0とを備える。
練装置Sは、内部に被混練材料を収容するドラム本体1
0と、そのドラム本体10を水平軸11を中心として回
動可能に支持する支持機構20と、ドラム本体10をそ
の水平軸11回りに所定の角度だけ往復回動させるため
の駆動機構30と、ドラム本体10内に位置し、そのド
ラム本体10内の被混練材料を圧延するためのローラ4
0とを備える。
【0012】前記ドラム本体10は、両端を閉塞した断
面ほぼ円形状の金属製筒体からなり、支持機構20に対
して横置き型に配置している。ドラム本体10の周面の
一部には開口があり、この開口部分が被混練材料を投入
するための投入口12となっている。この投入口12
は、ドラム本体10の回動角度がゼロのとき、最も上方
に位置するように構成している。
面ほぼ円形状の金属製筒体からなり、支持機構20に対
して横置き型に配置している。ドラム本体10の周面の
一部には開口があり、この開口部分が被混練材料を投入
するための投入口12となっている。この投入口12
は、ドラム本体10の回動角度がゼロのとき、最も上方
に位置するように構成している。
【0013】ドラム本体10の往復回動を安定に支持す
るために、前記支持機構20は、矩形枠状の基台22
と、その基台22の両側から立ち上がった支持枠23、
23とを備え、それら両支持枠23、23の上部に、水
平軸11の軸受21、21を設けた構成としている。
るために、前記支持機構20は、矩形枠状の基台22
と、その基台22の両側から立ち上がった支持枠23、
23とを備え、それら両支持枠23、23の上部に、水
平軸11の軸受21、21を設けた構成としている。
【0014】前記水平軸11は、ドラム本体10の実質
的な回動軸となる第1の水平軸11aと、その外側には
め込んだ筒状の第2の水平軸11bとからなる。第2の
水平軸11bは、後述するアーム50の駆動軸を構成す
る。水平軸11は、ドラム本体10の両端の端面板1
3、14を貫通する形態で突出している。そして、その
突出した部分が支持機構20の軸受21、21で支持さ
れている。
的な回動軸となる第1の水平軸11aと、その外側には
め込んだ筒状の第2の水平軸11bとからなる。第2の
水平軸11bは、後述するアーム50の駆動軸を構成す
る。水平軸11は、ドラム本体10の両端の端面板1
3、14を貫通する形態で突出している。そして、その
突出した部分が支持機構20の軸受21、21で支持さ
れている。
【0015】このドラム本体10を回動させる駆動機構
30は、ドラム本体10の端面板13と支持機構20と
の間に設けている。この駆動機構30の主体は、油圧モ
ータ31、及びギヤ群やラック等の動力伝達系からな
る。ただ、この駆動機構30は、この例ではローラ40
の駆動機構も兼ねている。したがって、説明の便宜上ま
ずローラ40について説明する。
30は、ドラム本体10の端面板13と支持機構20と
の間に設けている。この駆動機構30の主体は、油圧モ
ータ31、及びギヤ群やラック等の動力伝達系からな
る。ただ、この駆動機構30は、この例ではローラ40
の駆動機構も兼ねている。したがって、説明の便宜上ま
ずローラ40について説明する。
【0016】ドラム本体10内の被混練材料を圧延する
ためのローラ40は、水平軸11よりも下側に位置して
いて水平軸11と平行になるように配置されている。す
なわち、ローラ40の回転軸41は水平軸11と平行に
延び、その両端部分がドラム本体10の端面板13、1
4をそれぞれ貫通している。そして、その回転軸41の
両端部分は、支持枠23、23の内側に設けた支持ブラ
ケット24、24の上部に位置する軸受25、25によ
って回転可能に支持されている。
ためのローラ40は、水平軸11よりも下側に位置して
いて水平軸11と平行になるように配置されている。す
なわち、ローラ40の回転軸41は水平軸11と平行に
延び、その両端部分がドラム本体10の端面板13、1
4をそれぞれ貫通している。そして、その回転軸41の
両端部分は、支持枠23、23の内側に設けた支持ブラ
ケット24、24の上部に位置する軸受25、25によ
って回転可能に支持されている。
【0017】このローラ40の回転軸41の端部には、
従動ギヤ32が設けられ、この従動ギヤ32に噛み合う
駆動ギヤ33が油圧モータ31の出力軸31aに固定さ
れている。さらに、ドラム本体10の端面板13の外面
には、水平軸11を中心とする円弧状のラック34(図
2参照)が設けられ、そのラック34に噛み合うピニオ
ン35がローラ40の回転軸41に固定されている。
従動ギヤ32が設けられ、この従動ギヤ32に噛み合う
駆動ギヤ33が油圧モータ31の出力軸31aに固定さ
れている。さらに、ドラム本体10の端面板13の外面
には、水平軸11を中心とする円弧状のラック34(図
2参照)が設けられ、そのラック34に噛み合うピニオ
ン35がローラ40の回転軸41に固定されている。
【0018】これにより、ドラム本体10は、油圧モー
タ31を往復回転させることで、水平軸11を中心とし
てその軸回りに往復回動することができる。同時に、ロ
ーラ40もドラム本体10の往復回動に同期して往復回
動することができる。ドラム本体10の回動角度として
は、この例では片側へ80度前後、左右往復で160度
程度に設定している。なお、ローラ40の回転軸41
と、ドラム本体10の端面板13との干渉を無くすため
に、端面板13に対して円弧状の長孔18を形成してあ
る。
タ31を往復回転させることで、水平軸11を中心とし
てその軸回りに往復回動することができる。同時に、ロ
ーラ40もドラム本体10の往復回動に同期して往復回
動することができる。ドラム本体10の回動角度として
は、この例では片側へ80度前後、左右往復で160度
程度に設定している。なお、ローラ40の回転軸41
と、ドラム本体10の端面板13との干渉を無くすため
に、端面板13に対して円弧状の長孔18を形成してあ
る。
【0019】ローラ40の周面と、ドラム本体10の内
面との間には、被混練材料を層状に圧延するために必要
な間隙αが形成されている。この間隙αの大きさは、混
練装置S全体の大きさにより変化するものであるが、例
えば、ドラム本体10の直径を2mとした場合、25c
m程度に設定される。
面との間には、被混練材料を層状に圧延するために必要
な間隙αが形成されている。この間隙αの大きさは、混
練装置S全体の大きさにより変化するものであるが、例
えば、ドラム本体10の直径を2mとした場合、25c
m程度に設定される。
【0020】一方、ドラム本体10の内面には、ドラム
本体10内の被混練材料をドラム本体10の回動に伴っ
て移動あるいは流動させるための押し上げ板15、16
が設けられている。この押し上げ板15、16は、ドラ
ム本体10の内面から突出する形態で設けられ、ドラム
本体10の回動角度がゼロ(図4で示す状態)のとき、
ドラム本体10の回転軸11に直交する垂線を中心とし
て左右対称位置に一対配置されている。
本体10内の被混練材料をドラム本体10の回動に伴っ
て移動あるいは流動させるための押し上げ板15、16
が設けられている。この押し上げ板15、16は、ドラ
ム本体10の内面から突出する形態で設けられ、ドラム
本体10の回動角度がゼロ(図4で示す状態)のとき、
ドラム本体10の回転軸11に直交する垂線を中心とし
て左右対称位置に一対配置されている。
【0021】この押し上げ板15、16は、ドラム本体
10の回動に伴って移動する被混練材料の一部が残りの
一部の上に自重により落下あるいは折り返されて重なる
ようにするために設けたものである。したがって、ドラ
ム本体10の回動角度もそのように設定されることにな
る。
10の回動に伴って移動する被混練材料の一部が残りの
一部の上に自重により落下あるいは折り返されて重なる
ようにするために設けたものである。したがって、ドラ
ム本体10の回動角度もそのように設定されることにな
る。
【0022】さらに、ドラム本体10内には、押し上げ
板15、16の存在によりドラム本体10の回動に伴っ
て移動する被混練材料を、ドラム本体10の内面に沿う
ように所定の厚さ(間隙αとほぼ同じ厚さ)に成形する
ための成形板50A、50Bが配置されている。この成
形板50A、50Bは、アーム50に支持されて揺動可
能に構成されている。
板15、16の存在によりドラム本体10の回動に伴っ
て移動する被混練材料を、ドラム本体10の内面に沿う
ように所定の厚さ(間隙αとほぼ同じ厚さ)に成形する
ための成形板50A、50Bが配置されている。この成
形板50A、50Bは、アーム50に支持されて揺動可
能に構成されている。
【0023】アーム50は、前述したように、アーム5
0の駆動軸となる第2の水平軸11bに対して固定さ
れ、その第2の水平軸11bを軸回りに回動させること
で揺動する。アーム50を揺動させる揺動機構として
は、アーム駆動用のシリンダ52と、片持ちフレーム5
3とからなる。すなわち、片持ちフレーム53は、第2
の水平軸11bと交差する水平方向に延びていてその基
端53a部分が、端面板13と軸受21との間に位置す
る第2の水平軸11b部分に固定され、先端53b部分
がシリンダ52のロッド52aにピン54で結合されて
いる。
0の駆動軸となる第2の水平軸11bに対して固定さ
れ、その第2の水平軸11bを軸回りに回動させること
で揺動する。アーム50を揺動させる揺動機構として
は、アーム駆動用のシリンダ52と、片持ちフレーム5
3とからなる。すなわち、片持ちフレーム53は、第2
の水平軸11bと交差する水平方向に延びていてその基
端53a部分が、端面板13と軸受21との間に位置す
る第2の水平軸11b部分に固定され、先端53b部分
がシリンダ52のロッド52aにピン54で結合されて
いる。
【0024】シリンダ52の本体側は、支持機構20に
ヒンジ結合(図示せず)されている。これにより、シリ
ンダ52を駆動させることで、アーム50が左右に往復
回動し、成形板15、16が揺動する。この揺動形態
は、ローラ40との間の間隔を一方の成形板15につい
ては小さくし、他方の成形板15では大きくするように
揺動する。なお、この成形板15、16は、ドラム本体
10内の被混練材料の一部が残りの一部の上に重なる境
界部分に配置される。したがって、各成形板15、16
は、ドラム本体10の内面の曲率に対応する円弧板状に
形成されている。
ヒンジ結合(図示せず)されている。これにより、シリ
ンダ52を駆動させることで、アーム50が左右に往復
回動し、成形板15、16が揺動する。この揺動形態
は、ローラ40との間の間隔を一方の成形板15につい
ては小さくし、他方の成形板15では大きくするように
揺動する。なお、この成形板15、16は、ドラム本体
10内の被混練材料の一部が残りの一部の上に重なる境
界部分に配置される。したがって、各成形板15、16
は、ドラム本体10の内面の曲率に対応する円弧板状に
形成されている。
【0025】ドラム本体10の下面側には、混練済みの
材料を排出するための排出口17と、その排出口17を
開閉するための開閉機構60が設けられている。この開
閉機構60は、排出口17の蓋61と、その蓋61を開
閉するゲート用シリンダ62と、蓋61のロック用シリ
ンダ63とを備える。
材料を排出するための排出口17と、その排出口17を
開閉するための開閉機構60が設けられている。この開
閉機構60は、排出口17の蓋61と、その蓋61を開
閉するゲート用シリンダ62と、蓋61のロック用シリ
ンダ63とを備える。
【0026】蓋61は、ヒンジ部材64を介して回動可
能であり、そのヒンジ部材64にピン結合されたロッド
62aの伸縮により開閉駆動される。蓋61には止め金
61aがあり、蓋61の閉状態においてその止め金61
aを固定するためのロック金具65が設けられ、そのロ
ック金具65のオン・オフ用操作レバー65aに対し
て、ロック用シリンダ63のロッド63aがピン結合さ
れている。
能であり、そのヒンジ部材64にピン結合されたロッド
62aの伸縮により開閉駆動される。蓋61には止め金
61aがあり、蓋61の閉状態においてその止め金61
aを固定するためのロック金具65が設けられ、そのロ
ック金具65のオン・オフ用操作レバー65aに対し
て、ロック用シリンダ63のロッド63aがピン結合さ
れている。
【0027】これにより、被混練材料の混練中における
排出口17の閉状態、混練材料排出時の開状態を遠隔操
作で自動的に行えるようになっている。
排出口17の閉状態、混練材料排出時の開状態を遠隔操
作で自動的に行えるようになっている。
【0028】このような構成の混練装置Sを用いた混練
方法について、その混練工程図を示す図5〜図9等を参
照しながら以下に説明する。なお、ここでは、被混練材
料がコンクリートの場合について説明する。
方法について、その混練工程図を示す図5〜図9等を参
照しながら以下に説明する。なお、ここでは、被混練材
料がコンクリートの場合について説明する。
【0029】まず、図5(a)に示すように、ドラム本
体10をその投入口12が上方位置になる中立の状態に
おいて、被混練材料Cを投入する。この被混練材料Cと
しては、コンクリートの原料である水、セメント、骨材
等を予め、適度に混合あるいは多少混練したものが好適
である。もちろん、始めから原料を投入することもでき
る。
体10をその投入口12が上方位置になる中立の状態に
おいて、被混練材料Cを投入する。この被混練材料Cと
しては、コンクリートの原料である水、セメント、骨材
等を予め、適度に混合あるいは多少混練したものが好適
である。もちろん、始めから原料を投入することもでき
る。
【0030】次に、油圧モータ31を駆動して、図5
(b)に示すように、ドラム本体10を図中右回りに回
動させる。この回動角度は図示例では80度である。ド
ラム本体10が回動すると、押し上げ板15の働きによ
り被混練材料(以下コンクリートと称する)Cは、その
ドラム本体10の回動に伴って左回りに押し上げられる
ように移動する。その際、成形板51の存在により、コ
ンクリートCは、層状に成形されながら押し上げられ
る。このとき、ローラ40は、ドラム本体10の回動に
同期して同じく右回りに回転し、若干ではあるが、コン
クリートCの圧延作用を行う。
(b)に示すように、ドラム本体10を図中右回りに回
動させる。この回動角度は図示例では80度である。ド
ラム本体10が回動すると、押し上げ板15の働きによ
り被混練材料(以下コンクリートと称する)Cは、その
ドラム本体10の回動に伴って左回りに押し上げられる
ように移動する。その際、成形板51の存在により、コ
ンクリートCは、層状に成形されながら押し上げられ
る。このとき、ローラ40は、ドラム本体10の回動に
同期して同じく右回りに回転し、若干ではあるが、コン
クリートCの圧延作用を行う。
【0031】次に、油圧モータ31の逆転駆動により、
ドラム本体10を、図6(a)、(b)に示すように、
左回りに回動させて元の中立状態から、さらに図7
(a)、(b)に示す80度傾斜する状態まで連続的に
回動させる。このとき、ローラ40もドラム本体10の
回動に同期して左回りに回動する。
ドラム本体10を、図6(a)、(b)に示すように、
左回りに回動させて元の中立状態から、さらに図7
(a)、(b)に示す80度傾斜する状態まで連続的に
回動させる。このとき、ローラ40もドラム本体10の
回動に同期して左回りに回動する。
【0032】このようにして、ドラム本体10及びロー
ラ40が逆転すると、まず、図6(a)の40度傾斜の
状態及び図6(b)の中立の状態までは、コンクリート
Cはその自重と粘性及び遠心力などの作用によって、ド
ラム本体10の回動に伴いながら移動ないし流動する。
このとき、ローラ40が回転しているので、コンクリー
トCはそのローラ40によって若干圧縮され圧延されな
がら移動する。
ラ40が逆転すると、まず、図6(a)の40度傾斜の
状態及び図6(b)の中立の状態までは、コンクリート
Cはその自重と粘性及び遠心力などの作用によって、ド
ラム本体10の回動に伴いながら移動ないし流動する。
このとき、ローラ40が回転しているので、コンクリー
トCはそのローラ40によって若干圧縮され圧延されな
がら移動する。
【0033】そして、図7(a)に示すように、左側へ
40度の傾斜から、さらにこれを若干超えて傾斜する状
態までは、コンクリートCは、ドラム本体10の回動に
伴って圧延され続ける。この際、押し上げ板16及び成
形板50Aの働きにより、コンクリートCは層状に成形
されていく。
40度の傾斜から、さらにこれを若干超えて傾斜する状
態までは、コンクリートCは、ドラム本体10の回動に
伴って圧延され続ける。この際、押し上げ板16及び成
形板50Aの働きにより、コンクリートCは層状に成形
されていく。
【0034】ドラム本体10がさらに回動を続け、その
ドラム本体10が40度を超えて傾斜する状態から、図
7(b)に示すように、80度傾斜する状態に至る途中
においては、コンクリートCは成形板50Aの上端を越
えてさらに上方へ押し上げられるように移動するため、
自重によって内側へ折り返えされるように落下する。そ
して、成形板15の上になる形態でコンクリートCどう
しが二つ折りになるように重なり合う。
ドラム本体10が40度を超えて傾斜する状態から、図
7(b)に示すように、80度傾斜する状態に至る途中
においては、コンクリートCは成形板50Aの上端を越
えてさらに上方へ押し上げられるように移動するため、
自重によって内側へ折り返えされるように落下する。そ
して、成形板15の上になる形態でコンクリートCどう
しが二つ折りになるように重なり合う。
【0035】こうして、コンクリートCを重ね合わせた
ら、次に、アーム駆動用のシリンダ52を駆動させ、図
9(a)に示すように、アーム50を左回りに若干回動
させることによって、成形板50A、50Bを水平軸1
1回りに回動させる。これにより、成形板50Aとロー
ラ40との間の隙間を広げ、逆に成形板50Bとローラ
40との間の隙間を小さくする。
ら、次に、アーム駆動用のシリンダ52を駆動させ、図
9(a)に示すように、アーム50を左回りに若干回動
させることによって、成形板50A、50Bを水平軸1
1回りに回動させる。これにより、成形板50Aとロー
ラ40との間の隙間を広げ、逆に成形板50Bとローラ
40との間の隙間を小さくする。
【0036】次に、この状態から、今度はドラム本体1
0及びローラ40を右回りに160度回動させる。図8
(b)はドラム本体が40度の場合、図9は中立状態の
場合をそれぞれ示している。ドラム本体10及びローラ
40の右回りの回動に伴い、コンクリートCはローラ4
0により順次圧縮されながら圧延されていく。この際、
成形板50A上のコンクリートCは、成形板50Aの下
のコンクリートC内に入り込むような形態で圧縮されな
がら層状に圧延される。
0及びローラ40を右回りに160度回動させる。図8
(b)はドラム本体が40度の場合、図9は中立状態の
場合をそれぞれ示している。ドラム本体10及びローラ
40の右回りの回動に伴い、コンクリートCはローラ4
0により順次圧縮されながら圧延されていく。この際、
成形板50A上のコンクリートCは、成形板50Aの下
のコンクリートC内に入り込むような形態で圧縮されな
がら層状に圧延される。
【0037】ドラム本体10を図9に示す状態から、さ
らに80度回動させることにより、コンクリートCは、
いずれも左右逆ではあるが図7(a)、で示した場合と
同様に、順次層状に成形されながら押し上げられてい
き、そして図7(b)で示した場合と同様に、今度は成
形板50Bの上に折り重なるように落下する。その状態
から、アーム50を右回りに回動させて、成形板50B
とローラ40との間隔を広げ、成形板50Aとローラ4
0との間隔を小さくして、ドラム本体10及びローラ4
0の左回りの回動による混練に備える。
らに80度回動させることにより、コンクリートCは、
いずれも左右逆ではあるが図7(a)、で示した場合と
同様に、順次層状に成形されながら押し上げられてい
き、そして図7(b)で示した場合と同様に、今度は成
形板50Bの上に折り重なるように落下する。その状態
から、アーム50を右回りに回動させて、成形板50B
とローラ40との間隔を広げ、成形板50Aとローラ4
0との間隔を小さくして、ドラム本体10及びローラ4
0の左回りの回動による混練に備える。
【0038】このように、ドラム本体10及びローラ4
0を同期させて往復回動させることにより、右回りの回
動時の混練動作と左回りの回動時の混練動作とを連続し
て行わせることができる。その混練に際しては、ローラ
40によりコンクリートCを圧縮して層状に圧延し、こ
れを折り返して実質的に重ね合わせ、しかる後、ローラ
40により層状に圧延するという混練操作を繰り返し行
うことで、効率的な混練を行うことができる。
0を同期させて往復回動させることにより、右回りの回
動時の混練動作と左回りの回動時の混練動作とを連続し
て行わせることができる。その混練に際しては、ローラ
40によりコンクリートCを圧縮して層状に圧延し、こ
れを折り返して実質的に重ね合わせ、しかる後、ローラ
40により層状に圧延するという混練操作を繰り返し行
うことで、効率的な混練を行うことができる。
【0039】また、こうした混練操作を行う基本的な機
構として、往復回動させるドラム本体10と、それに同
期して回動するローラ40と、一対の押し上げ板15、
16及び成形板50A、50Bといった、比較的簡単な
機構でこれを実現することができる。
構として、往復回動させるドラム本体10と、それに同
期して回動するローラ40と、一対の押し上げ板15、
16及び成形板50A、50Bといった、比較的簡単な
機構でこれを実現することができる。
【0040】なお、この実施の形態においては、ドラム
本体10の回動角度を左右80度づつ、合計で160度
としたが、ローラ40とドラム本体10の内面との間隔
αや、押し上げ板15、16どうしの間隔、あるいは成
形板50A、50Bの長さ(ドラム本体の周方向に対応
する長さ)などとの関係によって多少変化することは勿
論である。
本体10の回動角度を左右80度づつ、合計で160度
としたが、ローラ40とドラム本体10の内面との間隔
αや、押し上げ板15、16どうしの間隔、あるいは成
形板50A、50Bの長さ(ドラム本体の周方向に対応
する長さ)などとの関係によって多少変化することは勿
論である。
【0041】また、ローラ40についても、必要に応じ
て間隔αを任意に変化させることができるように、上下
に移動可能な構成とすることもできる。さらに、ローラ
40の表面に凹凸を設けて、被混練材料との摩擦や混練
効果を高めるようにしても良い。
て間隔αを任意に変化させることができるように、上下
に移動可能な構成とすることもできる。さらに、ローラ
40の表面に凹凸を設けて、被混練材料との摩擦や混練
効果を高めるようにしても良い。
【0042】また、被混練材料として、上記のようなコ
ンクリートに限らず、ほぼ同様の流動性や粘性をもつも
の、あるいは可塑性をもち、十分に混練を必要とする材
料であれば、これに適用可能なことは言うまでもない。
ンクリートに限らず、ほぼ同様の流動性や粘性をもつも
の、あるいは可塑性をもち、十分に混練を必要とする材
料であれば、これに適用可能なことは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る混練装置に
よれば、ドラム本体を回動させつつその回動方向にロー
ラを回転させることによって、被混練材料を圧延し、そ
の圧延した被混練材料の一部を残りの一部の上に重ね合
わせ後、これをローラで再度圧延することにより混練す
る装置において、ドラム本体の内面に、ドラム本体内の
被混練材料をドラム本体の回動に伴って移動させるため
の押し上げ板を設け、さらにドラム本体の回動角度を、
ドラム本体の回動に伴って移動する被混練材料の一部が
残りの一部の上に自重により落下あるいは折り返されて
重なるように設定したから、圧延して帯状に成形した被
混練材料を折り返して層状に積み重ね、これをさらに圧
延するという混練方法を機械的に実現することができ
る。しかもドラム本体を往復回動させることによって、
混練に際して全体がより効率的な動きとなり、これによ
り混練のための効率化を大きく図ることができる。
よれば、ドラム本体を回動させつつその回動方向にロー
ラを回転させることによって、被混練材料を圧延し、そ
の圧延した被混練材料の一部を残りの一部の上に重ね合
わせ後、これをローラで再度圧延することにより混練す
る装置において、ドラム本体の内面に、ドラム本体内の
被混練材料をドラム本体の回動に伴って移動させるため
の押し上げ板を設け、さらにドラム本体の回動角度を、
ドラム本体の回動に伴って移動する被混練材料の一部が
残りの一部の上に自重により落下あるいは折り返されて
重なるように設定したから、圧延して帯状に成形した被
混練材料を折り返して層状に積み重ね、これをさらに圧
延するという混練方法を機械的に実現することができ
る。しかもドラム本体を往復回動させることによって、
混練に際して全体がより効率的な動きとなり、これによ
り混練のための効率化を大きく図ることができる。
【0044】また、押し上げ板としては、ドラム本体の
内面から突出する形態で設け、そのドラム本体の回動角
度がゼロのとき、ドラム本体の回転軸に直交する垂線を
中心として左右対称位置に一対配置した構成とすること
によって、ドラム本体の往復回動を有効に利用して連続
的に混練動作を行わせることができる。
内面から突出する形態で設け、そのドラム本体の回動角
度がゼロのとき、ドラム本体の回転軸に直交する垂線を
中心として左右対称位置に一対配置した構成とすること
によって、ドラム本体の往復回動を有効に利用して連続
的に混練動作を行わせることができる。
【0045】また、ドラム本体内には、押し上げ板の存
在によりドラム本体の回動に伴って移動する被混練材料
を、ドラム本体の内面に沿うように所定の厚さに成形す
るための成形板を配置した構成とすることによって、ド
ラム本体の回動を利用し被混練材料を層状に形成するこ
とが可能になり、これにより被混練材料の重ね合わせ操
作も容易に行えるようにすることができる。
在によりドラム本体の回動に伴って移動する被混練材料
を、ドラム本体の内面に沿うように所定の厚さに成形す
るための成形板を配置した構成とすることによって、ド
ラム本体の回動を利用し被混練材料を層状に形成するこ
とが可能になり、これにより被混練材料の重ね合わせ操
作も容易に行えるようにすることができる。
【0046】また、成形板を、被混練材料の一部が残り
の一部の上に重なる境界部分に配置することによって、
被混練材料を実質的に2層に重ね合わせることができ
る。さらに、成形板をローラとの間の間隔を変えること
ができる方向に移動可能な構成とすることによって、両
者の間から被混練材料を合流させるようにローラへ向け
て供給することができる。
の一部の上に重なる境界部分に配置することによって、
被混練材料を実質的に2層に重ね合わせることができ
る。さらに、成形板をローラとの間の間隔を変えること
ができる方向に移動可能な構成とすることによって、両
者の間から被混練材料を合流させるようにローラへ向け
て供給することができる。
【図1】 本発明に係る混練装置の正面図である。
【図2】 本発明に係る混練装置の側面図である。
【図3】 本発明に係る混練装置の平面図である。
【図4】 本発明に係る混練装置の断面図である。
【図5】 混練工程を説明するための工程図である。
【図6】 混練工程を説明するための工程図である。
【図7】 混練工程を説明するための工程図である。
【図8】 混練工程を説明するための工程図である。
【図9】 混練工程を説明するための工程図である。
S 混練装置 10 ドラム本体 11 水平軸 11a 第1の水平軸 11b 第2の水平軸 13、14 端面板 15、16 押し上げ板 17 排出口 20 支持機構 21 軸受 22 基台 23 支持枠 24 支持ブラケット 30 駆動機構 31 油圧モータ 31a 出力軸 32 従動ギヤ 33 駆動ギヤ 34 ラック 35 ピニオン 40 ローラ 41 回転軸 50 アーム 50A、50B 成形板 52 シリンダ 52a ロッド 53a 基端部 53b 先端部 54 ピン 60 開閉機構 61 蓋 61a 止め金具 62 ゲート用シリンダ 62a ロッド 63 ロック用シリンダ 63a ロッド 64 ヒンジ部材 65 ロック金具 65a 操作レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B28C 5/24 B28C 5/24 (72)発明者 井川 慎一 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 宮田 雅章 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 流動性あるいは可塑性のある被混練材料
を内部に収容するためのドラム本体と、そのドラム本体
を水平軸回りに回動可能に支持する支持機構と、前記ド
ラム本体をその水平軸回りに所定の角度だけ往復回動さ
せるための駆動機構と、ドラム本体内に位置し、そのド
ラム本体内の被混練材料を圧延するためのローラとを備
え、前記ドラム本体を回動させつつその回動方向に前記
ローラを回転させることによって、被混練材料を圧延
し、その圧延した被混練材料の一部を残りの一部の上に
重ね合わせ後、これを前記ローラで再度圧延することに
より混練するための装置であって、前記ドラム本体の内
面に、ドラム本体内の被混練材料をドラム本体の回動に
伴って移動させるための押し上げ板を設け、ドラム本体
の回動角度を、そのドラム本体の回動に伴って移動する
被混練材料の一部が残りの一部の上に自重により落下あ
るいは折り返されて重なるように設定してあることを特
徴とする、コンクリート等の混練装置。 - 【請求項2】 前記押し上げ板は、ドラム本体の内面か
ら突出する形態で設けられ、そのドラム本体の回動角度
がゼロのとき、ドラム本体の回転軸に直交する垂線を中
心として左右対称位置に一対配置されていることを特徴
とする、請求項1に記載のコンクリート等の混練装置。 - 【請求項3】 前記ドラム本体内には、前記押し上げ板
の存在によりドラム本体の回動に伴って移動する被混練
材料を、所定の厚さでドラム本体の内面に沿うように成
形するための成形板が配置されていることを特徴とす
る、請求項1あるいは2に記載のコンクリート等の混練
装置。 - 【請求項4】 前記成形板は、前記被混練材料の一部が
残りの一部の上に重なる境界部分に配置され、しかも、
前記ローラとの間の間隔を変えることができる方向に移
動可能であることを特徴とする、請求項1〜3の何れか
に記載のコンクリート等の混練装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17752796A JPH10344A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | コンクリート等の混練装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17752796A JPH10344A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | コンクリート等の混練装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10344A true JPH10344A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=16032490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17752796A Pending JPH10344A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | コンクリート等の混練装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10344A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106560035A (zh) * | 2015-10-02 | 2017-04-12 | 王华安 | 一种滚筒式和面机 |
CN110962232A (zh) * | 2019-11-15 | 2020-04-07 | 徐蒙 | 一种自落式搅拌机用搅拌筒 |
-
1996
- 1996-06-18 JP JP17752796A patent/JPH10344A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106560035A (zh) * | 2015-10-02 | 2017-04-12 | 王华安 | 一种滚筒式和面机 |
CN110962232A (zh) * | 2019-11-15 | 2020-04-07 | 徐蒙 | 一种自落式搅拌机用搅拌筒 |
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