JPH1034126A - 重金属汚染土壌の浄化方法及び装置 - Google Patents

重金属汚染土壌の浄化方法及び装置

Info

Publication number
JPH1034126A
JPH1034126A JP9109930A JP10993097A JPH1034126A JP H1034126 A JPH1034126 A JP H1034126A JP 9109930 A JP9109930 A JP 9109930A JP 10993097 A JP10993097 A JP 10993097A JP H1034126 A JPH1034126 A JP H1034126A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
cathode
tube
anode
chemical solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9109930A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Takahashi
和夫 高橋
Fukashi Oguchi
深志 小口
Shigeru Hayashibara
茂 林原
Tatsuo Yamamoto
達生 山本
Yuko Takubo
祐子 田窪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maeda Corp filed Critical Maeda Corp
Priority to JP9109930A priority Critical patent/JPH1034126A/ja
Publication of JPH1034126A publication Critical patent/JPH1034126A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】汚染土壌中に含まれる重金属類を効率よく浄化
させる方法及びそれに用いる浄化装置を提供する。 【解決手段】重金属類を含有する汚染土壌中に相互に対
向するように陽極電極1と陰極電極2を設置する工程
と、前記陽極電極1及び陰極電極2のうちの少なくとも
一方を、有孔管3内に電極体を設けた二重管構造の電極
管とし、この二重管構造の電極管の前記有孔管3と電極
体の間に、酸、アルカリ若しくはこれらの塩又は重金属
類と錯体を形成しうる錯体形成化合物を含む薬液を注入
しつつ、前記陽極電極1と陰極電極2との間に直流電流
を印加して、重金属類を前記陽極電極側又は陰極電極側
に移動させる通電工程と、前記陽極電極側又は陰極電極
側に移動した重金属類を前記汚染土壌の系外へ排出する
排水工程とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重金属類で汚染さ
れた土壌を、そのままの原位置の状態で浄化する方法及
びそれに用いる浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種産業の工場敷地内や工場設備から漏
洩した公害汚染物質が工場周辺の地盤に流失・浸透して
周辺地域の土壌が汚染された場合、或いは産業廃棄物か
ら浸出した有害物質によって土壌が汚染された場合、公
害を引き起こす物質で汚染された土壌をそのままの原位
置の状態で浄化する方法として、従来から不溶化法やコ
ンクリート固化法などが採られてきた。しかし、これら
の方法では、汚染物質が土壌中に残るため、長期にわた
り安全性が確保されるわけではない。
【0003】そこで、動電現象(電気浸透)を利用し
て、土壌に水を通して汚染物質を含む水を陰極に集め、
これを汲み上げて浄化処理する方法が提案されている
(特開平5−59716号公報等)。しかしながら、こ
の方法で重金属類を含む土壌を浄化しようとしても、重
金属類は陰極周辺に濃縮されるだけで、系外へ十分に排
出することができなかった。すなわち、重金属類が高ア
ルカリ域で難溶性の化合物を形成し、地盤中に留まると
いう問題があった。更に、動電現象を利用する方法にお
いては、重金属類の汚染土壌の浄化効率は、電位差勾配
が支配的な要因であるが、通電を続けるにつれて陰極付
近の土壌が高アルカリ性になり、陰極付近で電位差勾配
が急激に変化する現象が見られ、この現象のために重金
属類の浄化効率が著しく低下してしまうという問題もあ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、汚染土壌中
に含まれる重金属類を効率よく浄化させる方法及びそれ
に用いる浄化装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するに
は、薬液を供給することによって陰極周辺の土壌のpH
を中性乃至酸性に保持できれば、重金属を土壌系外に排
出することが可能となり、かつ電位差勾配を均一に維持
できるので、効率的な浄化処理ができると推察される。
【0006】しかし通常、浄化対象地盤の透水係数は10
-3 〜 10-5 と非常に小さいため十分な量の薬液を土壌
に浸透させることは困難である。本願発明者等はこの点
に着目し、薬液を電極周辺に供給するのではなく、電極
表面に直接接触しうるように供給するのが有効であるこ
とを見い出して本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち本発明の重金属汚染土壌の浄化方
法は、重金属類を含有する汚染土壌中に相互に対向する
ように陽極電極1と陰極電極2を設置する工程と、前記
陽極電極1及び陰極電極2のうちの少なくとも一方を、
有孔管3内に電極体を設けた二重管構造の電極管とし、
この二重管構造の電極管の前記有孔管3と電極体の間
に、酸、アルカリ若しくはこれらの塩又は重金属類と錯
体を形成しうる錯体形成化合物を含む薬液を注入しつ
つ、前記陽極電極1と陰極電極2との間に直流電流を印
加して、重金属類を前記陽極電極側又は陰極電極側に移
動させる通電工程と、前記陽極電極側又は陰極電極側に
移動した重金属類を前記汚染土壌4の系外へ排出する排
水工程とを含むものである。
【0008】ここで前記陰極電極を、有孔管内に電極体
を設けた二重管構造の電極管とし、前記酸を前記陰極電
極の有孔管と電極体の間に注入することが可能である。
また前記陽極電極を、有孔管内に電極体を設けた二重管
構造の電極管とし、前記アルカリを前記陽極電極の有孔
管と電極体の間に注入することもできる。
【0009】さらに、前記陽極陽電極と陰極電極とを、
有孔管内に電極体を設けた二重管構造の電極管とし、前
記酸または前記アルカリを、それぞれの電極の有孔管と
電極体の間に注入することも可能である。
【0010】本発明の重金属汚染土壌の浄化装置は、陽
極電極1と、陰極電極2と、酸、アルカリ若しくはこれ
らの塩又は重金属類と錯体を形成しうる錯体形成化合物
を含む薬液を収容した薬液添加槽5と、直流電源7とを
備えた重金属類を含む汚染土壌の浄化装置であって、前
記陽極電極1及び陰極電極2を直流電源7の陽極側及び
陰極側へ各々接続すると共に、前記薬液添加槽5と前記
陽極電極1及び陰極電極2の少なくとも一方の電極側と
の間に前記薬液添加槽5から前記電極側へ前記薬液を注
入するための薬液導入管8を配設し、かつ前記陽極電極
側又は陰極電極側に該電極側から重金属類及び間隙水を
排出するための排水管9を配設したことを特徴とするも
のである。
【0011】この装置は、前記陽極電極1及び陰極電極
2の少なくとも一方が有孔管3内に電極体を設けた二重
管構造の電極管であり、かつ前記薬液導入管8が前記薬
液添加槽5から前記有孔管3と電極体との間へ薬液を注
入できるように配設することができる。
【0012】またこの装置は、前記陽極陽電極1と陰極
電極2とを、有孔管3内に電極体を設けた二重管構造の
電極管であり、かつ前記薬液導入管8が前記薬液添加槽
5から前記有孔管3と電極体との間へ薬液を注入できる
ように配設することができる。
【0013】本発明によれば、二重管構造の電極に対
し、薬液を前記電極の有孔管3と電極体の間の空間に注
入するので、前記電極に直接薬液が接触する。これによ
り陰極付近での高アルカリ域の形成を有効的に防止で
き、電位差勾配が急激に変化する変曲点ができない。従
って、通電効率がよくなり、更に陰極周辺で重金属類が
難溶性の化合物を形成することがないため、重金属類を
含む水の移動を効率的に行うことができ、土壌系外へ重
金属類を効率よく排出することができる。このように本
発明の方法及び装置は浄化効率に優れたものであり、特
に鉛、カドミウム、水銀、砒素、クロム等の重金属によ
り汚染された土壌の浄化に好適に利用できるものであ
る。
【0014】なお、重金属類の移動に際しては、電気浸
透現象による土壌中の間隙水の移動は必ずしも必要とし
ない。間隙水がなくても、重金属類は電気泳動、又はイ
オン移動の作用によって土壌系外に取り出すことができ
る。
【0015】本発明の重金属汚染物質の浄化方法は、以
下の工程を含む。第1に、重金属類を含有する汚染土壌
4中に相互に対向するように陽極電極1と陰極電極2を
設置する工程である。
【0016】第2に、前記陽極電極1及び陰極電極2の
うちの少なくとも一方を、有孔管3内に電極体を設けた
二重管構造の電極管とし、この二重管構造の電極管の前
記有孔管3と電極体の間に、酸、アルカリ若しくはこれ
らの塩又は重金属類と錯体を形成しうる錯体形成化合物
を含む薬液を注入しつつ、前記陽極電極1と陰極電極2
との間に直流電流を印加して、重金属類を前記陽極電極
側又は陰極電極側に移動させる通電工程である。すなわ
ち、両電極間に直流電圧を負荷し、電極間の汚染土壌4
中に動電現象を生じさせることにより、土壌中の重金属
類を、陰極電極側または陽極電極側に移動させることが
できる。また電気浸透現象により、土壌間隙水は、通常
は陽極方向から陰極方向に移動し陰極側に集水される
が、土壌間隙水の酸性度や土の性質によって陰極方向か
ら陽極方向へ移動し、陽極側へ集水される場合がある。
【0017】電極側への集水と共に、薬液添加槽5から
薬液導入管8を介して陽極電極及び/又は陰極電極付近
に酸、アルカリ若しくはこれらの塩又は重金属類と錯体
を形成しうる錯体形成化合物を含む薬液を注入する。酸
又はその塩を注入すると、電極付近の土のpHを酸性側
で一定に維持することが可能となり、これにより陰極側
においては中和効果により高アルカリ域の形成及び難溶
性塩の形成を防ぐことができる。
【0018】使用する酸は、無機酸及び有機酸のいずれ
でもよい。無機酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、他等が
挙げられる。有機酸としては、酢酸、シュウ酸他等が挙
げられる。これらは各々単独でも2種以上を併用しても
よい。また、無機酸と有機酸とを組み合わせて用いるこ
ともできる。これらの無機酸又は有機酸の塩としては、
ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネ
シウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩等が挙
げられる。
【0019】使用するアルカリとしては、NH4、Na
OH、KOH他等が挙げられる。これらは各々単独でも
2種以上を併用してもよい。これらの塩としては、ナト
リウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウ
ム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩他等が挙げ
られる。
【0020】使用する錯体形成化合物としては、重金属
イオンと特異的に反応して安定な錯体を形成しうる化合
物であれば特に限定されないが、例えば酒石酸、ジエチ
ルジチオカルバミン酸、エチレンジアミン四酢酸(ED
TA)等が挙げられる。
【0021】酸、アルカリ若しくはこれらの塩又は錯体
形成化合物の薬液中における濃度は、好ましくは0.0
1〜10モル/l、より好ましくは0.1〜0.5モル
/lとする。
【0022】薬液は、陽極電極側のみに注入しても、陰
極電極側のみに注入しても、また両電極側に注入するこ
ととしてもよい。また各電極を有孔管14、15(図
6)を有する二重管構造の電極管として、前記薬液を有
孔管14、15と電極体12、13との間の空間に注入
することができる。例えば、前記陰極電極10を二重管
構造の電極管とし、薬液として酸又はその塩を前記陰極
電極10の有孔管14と電極体12の間に連続的に注入
して前記陰極電極10側のpHを酸性に維持することに
より、陰極付近での高アルカリ域の形成を防止すること
ができる。他方、前記陽極電極11も前記陰極電極10
と同様の二重管構造とし、アルカリ又はその塩を前記陽
極電極11の有孔管15と電極体13の間に注入するこ
とにより、汚染物の浄化効率を高めることができる。
【0023】アルカリ又はその塩を注入するのは、次の
ような場合である。 Cr、As、Pbなどの陰イオンである両性金属類に
対しては、汚染土壌のpHをアルカリ性に保持したほう
がイオンとしての安定性が高くなり、効率的な浄化が可
能になる場合がある。このため陽極用二重管電極にアル
カリ性溶液を直接注入することがある。 電気浸透現象による水の移動速度は、土壌のpHに影
響されるが、長期間酸性雰囲気にさらされると水の移動
がほとんど停止してしまう。この場合はアルカリを注入
して土壌のpHを高めることで、再度水を移動させるこ
とができる。 陰極に酸を注入しながら浄化処理をすると、汚染物質
を浄化した後の土壌のpHは強酸性になるので、土壌の
pHを中和することが必要となる。陽極周辺の土壌は間
隙水の電気分解の影響により酸性になるため、中和手段
として陽極にアルカリ性溶液を注入する。
【0024】さらに重金属類と錯体を形成しうる錯体形
成化合物を注入すると、該化合物と重金属類との錯体が
形成され、重金属類の抽出効果を高めることができる。
次に、前記陽極電極側又は陰極電極側に移動した重金属
類を前記汚染土壌の系外へ排出する排水工程である。す
なわち、重金属類を含有する水を排水管9を系外へ排出
することにより、汚染土壌4から重金属類を除去するこ
とができる。
【0025】尚、前記通電工程と排水工程とは、相互に
同時進行させることにより、連続的に汚染土壌の浄化を
行うことができる。本発明の方法においては、上記工程
において陽極電極側又は陰極電極側に移動した重金属類
及び間隙水を、排水管9(図1)を介して系外へ排出す
る。排水管9は、陽極電極若しくは陰極電極の付近、又
は陽極電極若しくは陰極電極を中空管とする場合は該中
空管内に排水管の一端を設置し、そこから排水を行うこ
とができる。また有孔管と電極体との間の空間に排水管
を設置してここから排出することもできる。また、この
排水工程においては、前記排水管9のもう一方の端を汚
染水処理装置6に接続させることにより、汚染水を汚染
水処理装置6に導入して浄化処理し、重金属類を回収す
ることができる。さらに、この汚染水処理装置6により
浄化処理された水を陽極電極側又は陰極電極側に注入し
て汚染土壌に水を供給し、再利用させることもできる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づき詳細に述べる。 (実施の形態1)陰極電極を二重管とした場合につい
て、図1を参照して説明する。
【0027】本発明の第1の工程において、陽極電極1
と陰極電極2とは、汚染土壌4中に相互に対向するよう
に設置される。ここで、各電極を設置する前に、重金属
汚染土壌4から雨水の浸透等によって汚染物質が周囲に
拡散して汚染区域が拡大されることを防ぐために、あら
かじめ汚染区域の周囲に汚染土壌の深度から浸透流が回
り込まない深さまで遮水壁(図示せず)を設けるのが好
ましい。遮水壁を設置する方法としては既知の工法(例
えばシートパイルや連続壁工法など)を採用することが
できる。
【0028】さらに、汚染土壌の下に透水係数の非常に
大きい地盤(例えば、砂層)がある場合は、遮水壁だけ
では二次汚染の拡大を防ぐことができない。このため、
汚染土壌を一旦、原地盤から掘削除去し、非伝導性の容
器等に移動させ、汚染物質を管理された環境で除去する
ことにより、汚染物質が周囲に拡散して汚染区域が拡大
することを防ぐ方法もある。
【0029】また各電極は、各々汚染土壌の広さに応じ
て一対又は複数対用いることができる。また、汚染土壌
の厚さより深く、且つ各々が対向するように地中に各電
極をそれぞれ管列を形成して設置するのが好ましい。
【0030】各電極は、重金属類を含有する汚染土壌中
に設置されて通電される。ここで、汚染土壌がもともと
本発明の方法の適用上十分な水を含んでいる土壌等の場
合はそのまま電極を設置することができる。汚染土壌が
十分な水を含んでいない場合は、電極を設置する前又は
設置した後に、前記汚染土壌中に水を浸透させるのが好
ましい。水を浸透させる方法としては、通電前に予め汚
染土壌に散水する方法や、陽極電極側又は陰極電極側に
注水して通電する、あるいは通電工程中に陽極電極側又
は陰極電極側に適宜注水することにより、電気浸透現象
によって汚染土壌中に水を浸透させる方法等が挙げられ
る。
【0031】陰極電極は、図2に示すように、外周壁面
に複数の孔を有する有孔管3の内部に陰極電極2を設置
した二重管構造の電極管である。この有孔管3と電極体
31の間の空間には、内部の溶媒を排出する排水管9
と、酸性溶液の薬液導入管8が挿入されている。
【0032】前記陰極電極2を収容する有孔管3は、硬
質プラスチックメッシュからなる。有孔管3の素材は非
伝導性のものから選ばれるが、好ましくは硬質ゴムやプ
ラスチックからなるものが用いられる。有孔管の外周壁
面の孔の大きさ、形状及び数については特に制限はな
く、例えばプラスチックメッシュ等のメッシュ形状の
他、スリット形状のもの、小孔形状のもの、又はそれら
の組合せ等が挙げられる。
【0033】ただし前記有孔管3は、透水係数が土壌と
同等若しくはそれ以上が好ましく、例えばざる状で水を
溜められないものでもよい。また陽極電極1、陰極電極
2共に電極体は円形の棒状体であるが、その他、多角形
の棒状体、円筒状の中空管等のいずれであってもよい。
これを中空管とする場合は、該中空管の外周壁面に3〜
8mm程度の小孔、又は幅5〜10mm程度、長さ10
〜30mm程度のスリット、もしくはこれらの小孔とス
リットとの組合せからなる通水孔を複数備えたものを用
いるのが好ましい。
【0034】各電極1、2の電極体の素材は炭素であ
る。その他、電極材の溶出イオンに対して無害である鉄
等の金属や、電解不活性な金、白金、炭素等が挙げられ
るが、腐食防止の観点からすれば、炭素が好適である。
【0035】本発明においては、このような陽極電極1
と陰極電極2とを直流電源7に接続して、両電極間に直
流電圧を印加するが、ここで使用する直流電源は特に限
定されない。例えば、ソーラーパネルを用いた電源から
得られる直流電流の使用も考えられる。
【0036】ここでは通電に際し、陰極電極2側にpH
2前後の塩酸溶液を注入する。上記工程において陰極電
極2側に移動した重金属類及び間隙水を、排水管9を介
して系外へ排出する。排水管9は、有孔管3と電極体2
との間の空間に設けられる。また陽極電極若しくは陰極
電極の付近、又は陽極電極若しくは陰極電極を中空管と
する場合は、この中空管内に排水管の一端を設置し、そ
こから排水を行うことができる。
【0037】また、この排水工程においては、前記排水
管9のもう一方の端を汚染水処理装置6に接続させるこ
とにより、汚染水を汚染水処理装置6に導入して浄化処
理し、重金属類を回収することができる。さらに、この
汚染水処理装置6により浄化処理された水を陽極電極側
又は陰極電極側に注入して汚染土壌に水を供給し、再利
用させることもできる。 (実施の態様2)図7は、本発明の浄化方法に用いる他
の浄化装置であって、陰極用と陽極用の電極が二重管と
なっているものである。
【0038】ここでは陽極電極11及び陰極電極10
は、図2に示すように電極体12、13を、外周壁面に
複数の孔を有する有孔管14、15の内部に設置した二
重管構造の電極管である。二重管の詳細は前記の実施の
態様1で述べた通りである。
【0039】この実施の態様では通電に際し、陰極電極
10側に、陰極給水槽18から給水管24を介して酸性
溶液を連続的に注入し、陰極周辺がアルカリ性になるの
を防止する。このとき陰極電極10内の溶媒16のpH
は酸性乃至中性に保持される。
【0040】また、陰極電極10内から排水管22を通
して排出される溶媒16中には、重金属が溶解している
のでこれを吸着材等により除去する。重金属を除去した
排水は、pH6〜8程度に調整して放流する場合と、再
びpH1程度に調整した後、陰極電極10内に供給する
溶媒16として使用する場合がある。すなわち本装置で
は、陰極用電極10から排水管22を通して排出された
溶媒16は、陰極排水処理装置19にて重金属を除去し
て中和処理された後、放流される。しかし、排水処理装
置19にて処理された水をpH調整をして陰極給水槽1
8に戻して循環利用することが可能である。
【0041】一方、陽極側では、最初は陽極電極11内
に薬液導入管26を通して水等を供給して、土壌に通電
可能な状態にする。なお陽極側にも重金属が移動してい
くる場合があるので、陽極側から排水管23を介して排
出した溶媒17の重金属を除去した後、再び、陽極電極
11内に供給する溶媒17として使用する。また前記の
ように、重金属を除去した後の溶媒17は、pH調整を
すれば放流することもできる。すなわち、本装置では陽
極電極11内に供給する水は、陽極電極11内を通過し
て陽極排水処理装置20に送られ、処理された水を陽極
用給水槽21に戻して再利用することができ、或いは上
記陰極側と同様に、これを放流することもできる。
【0042】なお、陰極と陽極の排水処理装置19、2
1は、排水中の重金属類を除去する機能を有するが、さ
らには排水のpH調整が自動的に行える機能も具備する
ことが望ましい。
【0043】また土壌のpHが全体的に酸性になり、土
壌中に含有している重金属がイオン化されたと判断され
る場合は、陽極電極11内にアルカリ性溶液を供給し、
その溶媒17のpHを中性乃至アルカリ性に保持する。
【0044】他方必要に応じ、陰極電極10内に供給す
る酸性溶液の供給量及び/またはpHを調整して、陰極
電極10内の溶媒16のpHを中性乃至アルカリ性に保
持する。
【0045】これらの操作により、土壌のpHを若干高
めることで、電気浸透流を効果的に発生させ、浄化効率
を高めることが可能となる。このようにして汚染物質が
浄化されるまで通電を続ける。
【0046】汚染物質が浄化された後、土壌は強酸性に
なっているため中和処理を実施する。この場合、陽極側
では土壌間隙水の電気分解の影響により陽極電極11内
の溶媒17は酸性になるため、アルカリ性溶液を陽極電
極11内に供給することにより、溶媒17のpHを中性
乃至アルカリ性に保持する。
【0047】一方、陰極側においては、陰極電極10内
の溶媒16のpHが中性乃至アルカリ性になるように、
酸性溶液のpHや供給量を調整しながらこれを陰極電極
10内に供給する。
【0048】中和処理の方法として前記の他に、掘削し
てセメントと練り混ぜる方法、水酸化ナトリウム等のア
ルカリ性の薬剤を掘削度と練り混ぜる方法等がある。汚
染土壌のpHが中性になったら、浄化工程は終了する。
【0049】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。 (実施例1)本実施例は、本発明の実施の形態で示した
図1の浄化装置を用い、鉛(Pb)を含む汚染土壌の浄
化を行ったものである。陰極電極2を、プラスチックメ
ッシュからなる有孔管の内側に炭素電極体を設置した二
重管にし、前記有孔管3と電極体との間に0.1規定の
塩酸を添加して二重管内の溶液をpH2前後に調整し、
両極間に通電して浄化処理を行った。また、比較のため
に、塩酸を添加せずに浄化処理を行った。
【0050】通電開始直後、及び通電開始から1日、7
日、並びに11日経過後の陰極電極周囲のpH及び電位
差勾配を測定した結果を図3〜4に示す。図3は陰極管
を二重管にして酸を添加した場合、図4は陰極管に酸を
添加しなかった場合における、pH及び電位差勾配と陰
極からの距離(電極間距離)との関係を示した図であ
る。
【0051】また、陽極と陰極との間の各地点における
Pb濃度を測定し、陽極からの相対距離(陽極と陰極と
の間の距離を1としたときの相対距離:Lt/L)に対
するPb濃度比(通電前の初期のPb濃度に対する濃度
比:C/Co)を求めた。塩酸を陰極に添加した場合の
結果を図5に、陰極に何も添加しなかった場合の結果を
図6に示す。
【0052】これらの結果から、陰極周辺に酸を添加し
ない場合は、通電開始から1日経過するだけでpHにつ
いては電極管にて大きくばらついたことにより、電位差
勾配は均一に保持されず、急激に変化する変曲点が存在
したため、鉛を効率よく除去することができなかった。
一方、陰極を二重管構造にして酸を添加した場合は、通
電開始から11日経過してもpHは全体的に酸性に保持
され、電位差勾配が急激に変化する変曲点の存在は認め
られず、電位差勾配を均一に保持されることができ、鉛
を効率よく除去できることがわかった。
【0053】また、塩酸を添加しない場合に比べ、土壌
中の鉛を効率よく除去できることが確認できた。更に、
陰極排水中の重金属のうち鉛の濃度を測定した結果、酸
を添加しない場合は、鉛は陰極排水中から検出されなか
ったが、陰極を二重管にして酸を添加した場合は、数〜
数百ppmの鉛が検出され、酸の添加により効率よく鉛
を土壌系外へ排出できることがこれによっても確認され
た。 (実施例2)本実施例は、図7の浄化装置を用い、鉛
(Pb)を含む汚染土壌の浄化を行ったものである。こ
こでは陰極電極31を、図8に示すようなプラスチック
メッシュからなる有孔管30の内側に炭素電極体31を
設置した二重管にした場合と、陰極電極33を、図9に
示すような酸溶液浸出孔34が多数設けられた中空円柱
状有孔管として、その中心に挿通した薬液導入管33か
ら薬液を供給する場合とを比較した。
【0054】前者では、前記有孔管30と電極体35と
の間に0.1規定の塩酸を添加して二重管内の溶液をp
H2前後に調整し、両極間に通電して浄化処理を行っ
た。後者では、電極の中心に、薬液導入管33を通して
0.1規定の塩酸を添加し、電極32内の溶液をpH2
前後に調整して、両極間に通電して浄化処理を行った。
【0055】比較の結果を図10〜図12に示す。図1
0は、陰極電極を中空円柱状有孔管とした場合における
Pb濃度比と陽極からの相対距離の関係を示す図であ
る。
【0056】中空円柱状の電極32の中心部に塩酸を注
入した実験は、電極の中心部から注入した酸性溶液が、
酸溶液浸出孔34から陰極電極32の表面に浸出し、こ
の表面にて発生する水酸基を中和し、土壌のpHが酸性
に保持されることを期待して行った。しかし、陰極周辺
にアルカリ性の領域が生成したため、鉛を移動されるこ
とはできたが、鉛は陰極周辺に高濃度に濃縮されるにと
まり浄化できず、陰極周辺の土壌がアルカリ性になるこ
とを防止することはできなかった。
【0057】図11は、陰極電極31を二重管として酸
を注入した場合における陽極からの相対距離の関係を示
す図である。この場合は、陰極周辺にアルカリ性領域の
生成は認められず、土壌のpHを酸性に保持することが
可能になった。このため鉛を効率よく浄化することがで
き、さらに陰極排水とともに、鉛を土壌系外に排出する
ことが可能となった。
【0058】図12は、陰極電極31を有孔管の内側に
炭素電極体を設置した二重管にした場合と、陰極電極3
2を中空円柱状有孔管とした場合とを比較した、陽極か
らの相対距離の関係を示す図である。
【0059】陰・陽電極間の電位差分布は、陰極電極を
中空円柱状有孔管とする方法では、均一に保持すること
ができなかったが(図12における)、陰極電極を二
重管とする方法では、ほぼ均一に保持することが可能で
あった(図12における)。
【0060】このように陰極電極を二重構造とし、酸性
溶液を陰極電極表面に直接接触するように供給すること
により、汚染物質を土壌系外に排出することが可能とな
り、また電位差勾配を均一に保持することで効率的な除
去ができることが確認された。
【0061】
【発明の効果】本発明の浄化方法及び浄化装置を用いる
ことにより、陰極付近での高アルカリ域の形成及び難溶
性の化合物の形成を防ぐことができるため、高い浄化効
率で重金属汚染土壌の浄化を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の浄化装置の一例を示す図である。
【図2】 二重管とした電極の構造を示す図である。
【図3】 本発明の実施例で、陰極管を二重管にして酸
を添加した場合におけるpH及び電位差勾配と電極間距
離との関係を示す図である。
【図4】 本発明の実施例で、陰極管に酸を添加しなか
った場合におけるpH及び電位差勾配と電極間距離との
関係を示す図である。
【図5】 本発明の実施例で、陰極管を二重管にして酸
を添加した場合におけるPb濃度比と陰極からの相対距
離との関係を示す図である。
【図6】 本発明の実施例で、陰極管に酸を添加しなか
った場合におけるPb濃度比と陰極からの相対距離との
関係を示す図である。
【図7】 本発明の浄化装置の他例を示す図である。
【図8】 有孔管の内側に炭素電極体を設置した二重管
にした陰極電極を示す図である。
【図9】 中空円柱状有孔管とした陰極電極を示す図で
ある。
【図10】 陰極電極を中空円柱状有孔管とした場合に
おけるPb濃度比と陽極からの相対距離の関係を示す図
である。
【図11】 陰極電極を二重管として酸を注入した場合
における陽極からの相対距離の関係を示す図である。
【図12】 陰極電極を、有孔管の内側に炭素電極体を
設置した二重管にした場合と、それを中空円柱状有孔管
とした場合とを比較した陽極からの相対距離の関係を示
す図である。
【符号の説明】
1、11・・・陽極電極 2、10・・・陰極電極 3、14、15、30・・・有孔管 4・・・重金属汚染土壌 5・・・薬品添加槽 6・・・汚染水処理装置 7・・・直流電源 8、24、26・・・薬液導入管 9、22、23・・・排水管 12、13・・・電極体 16、17・・・溶媒 18・・・陰極給水槽 19・・・陰極排水処理装置 20・・・陽極排水処理装置 21・・・陽極給水槽 31、32・・・電極 33・・・陰極電極 34・・・酸溶液浸出孔 35・・・電極体 a・・・通電開始直後の測定曲線 b・・・通電開始から1日経過後の測定曲線 c・・・通電開始から7日経過後の測定曲線 d・・・通電開始から11日経過後の測定曲線 e・・・Pbの初期濃度を表す測定曲線 f・・・通電開始後のPb濃度比の変化を表す測定曲線 ・・・陰極電極を二重管とする方法での測定曲線 ・・・陰極電極を中空円柱状有孔管とする方法での測
定曲線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 達生 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内 (72)発明者 田窪 祐子 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重金属類を含有する汚染土壌中に相互に
    対向するように陽極電極と陰極電極を設置する工程と、 前記陽極電極及び陰極電極のうちの少なくとも一方を、
    有孔管内に電極体を設けた二重管構造の電極管とし、こ
    の二重管構造の電極管の前記有孔管と電極体の間に、
    酸、アルカリ若しくはこれらの塩又は重金属類と錯体を
    形成しうる錯体形成化合物を含む薬液を注入しつつ、前
    記陽極電極と陰極電極との間に直流電流を印加して、重
    金属類を前記陽極電極側又は陰極電極側に移動させる通
    電工程と、 前記陽極電極側又は陰極電極側に移動した重金属類を前
    記汚染土壌の系外へ排出する排水工程とを含む、重金属
    汚染土壌の浄化方法。
  2. 【請求項2】 前記陰極電極を、有孔管内に電極体を設
    けた二重管構造の電極管とし、前記酸を前記陰極電極の
    有孔管と電極体の間に注入することを特徴とする、請求
    項1記載の浄化方法。
  3. 【請求項3】 前記陽極電極を、有孔管内に電極体を設
    けた二重管構造の電極管とし、前記アルカリを前記陽極
    電極の有孔管と電極体の間に注入することを特徴とす
    る、請求項1記載の浄化方法。
  4. 【請求項4】 前記陽極電極と陰極電極とを、有孔管内
    に電極体を設けた二重管構造の電極管とし、前記酸また
    は前記アルカリを、それぞれの電極の有孔管と電極体の
    間に注入することを特徴とする、請求項1記載の浄化方
    法。
  5. 【請求項5】 陽極電極と、陰極電極と、酸、アルカリ
    若しくはこれらの塩又は重金属類と錯体を形成しうる錯
    体形成化合物を含む薬液を収容した薬液添加槽と、直流
    電源とを備えた重金属類を含有する汚染土壌の浄化装置
    であって、前記陽極電極及び陰極電極を直流電源の陽極
    側及び陰極側へ各々接続すると共に、前記薬液添加槽と
    前記陽極電極及び陰極電極の少なくとも一方の電極側と
    の間に前記薬液添加槽から前記電極側へ前記薬液を注入
    するための薬液導入管を配設し、且つ前記陽極電極側又
    は陰極電極側に該電極側から重金属類及び間隙水を排出
    するための排水管を配設したことを特徴とする重金属汚
    染土壌の浄化装置。
  6. 【請求項6】 前記陽極電極及び陰極電極の少なくとも
    一方が有孔管内に電極体を設けた二重管構造の電極管で
    あり、かつ前記薬液導入管が前記薬液添加槽から前記有
    孔管と電極体との間へ薬液を注入できるように配設され
    ていることを特徴とする、請求項5記載の浄化装置。
  7. 【請求項7】 前記陽極電極と陰極電極とを、有孔管内
    に電極体を設けた二重管構造の電極管であり、かつ前記
    薬液導入管が前記薬液添加槽から前記有孔管と電極体と
    の間へ薬液を注入できるように配設されていることを特
    徴とする、請求項5記載の浄化装置。
  8. 【請求項8】 陽極電極と、陰極電極と、薬液を収容し
    た薬液添加槽と、直流電源と、汚染水処理装置とを備え
    た浄化装置であって、前記陽極電極側又は陰極電極側に
    配設した排水管を前記汚染水処理装置に接続して前記陽
    極電極側又は陰極電極側から排出される重金属類及び間
    隙水を前記汚染水処理装置に導入するようにしたことを
    特徴とする、請求項5から7のいずれかに記載の浄化装
    置。
JP9109930A 1996-04-25 1997-04-25 重金属汚染土壌の浄化方法及び装置 Pending JPH1034126A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9109930A JPH1034126A (ja) 1996-04-25 1997-04-25 重金属汚染土壌の浄化方法及び装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-105636 1996-04-25
JP10563696 1996-04-25
JP9109930A JPH1034126A (ja) 1996-04-25 1997-04-25 重金属汚染土壌の浄化方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1034126A true JPH1034126A (ja) 1998-02-10

Family

ID=26445888

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9109930A Pending JPH1034126A (ja) 1996-04-25 1997-04-25 重金属汚染土壌の浄化方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1034126A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030072052A (ko) * 2002-03-05 2003-09-13 주식회사 에코필 동전기
KR100406766B1 (ko) * 2001-10-05 2003-11-21 주식회사 에코필 동전기를 이용한 토양정화방법
KR100427692B1 (ko) * 2002-03-05 2004-04-28 주식회사 에코필 동전기를 이용한 오염토양의 정화시스템
KR101064662B1 (ko) 2009-09-08 2011-09-15 한국수력원자력 주식회사 방사성 콘크리트와 토양의 혼합토 제염용 동전기 장치 및 이를 이용한 제염방법
JP2014531978A (ja) * 2011-10-12 2014-12-04 エンパイア テクノロジー ディベロップメント エルエルシー 電気修復法
CN114888073A (zh) * 2022-05-21 2022-08-12 王燕华 一种重金属污染土壤修复设备

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100406766B1 (ko) * 2001-10-05 2003-11-21 주식회사 에코필 동전기를 이용한 토양정화방법
KR20030072052A (ko) * 2002-03-05 2003-09-13 주식회사 에코필 동전기
KR100427692B1 (ko) * 2002-03-05 2004-04-28 주식회사 에코필 동전기를 이용한 오염토양의 정화시스템
KR101064662B1 (ko) 2009-09-08 2011-09-15 한국수력원자력 주식회사 방사성 콘크리트와 토양의 혼합토 제염용 동전기 장치 및 이를 이용한 제염방법
JP2014531978A (ja) * 2011-10-12 2014-12-04 エンパイア テクノロジー ディベロップメント エルエルシー 電気修復法
CN114888073A (zh) * 2022-05-21 2022-08-12 王燕华 一种重金属污染土壤修复设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Cameselle et al. Advances in electrokinetic remediation for the removal of organic contaminants in soils
Schultz Electroosmosis technology for soil remediation: laboratory results, field trial, and economic modeling
US5584980A (en) Electric field method and apparatus for decontaminating soil
JPH08511990A (ja) 汚染された不均質土壌の現場矯正
JPH06218355A (ja) 汚染土壌の現場での修復法
JP2006346567A (ja) 汚染土壌の原位置浄化方法
US5676819A (en) In situ removal of contamination from soil
JPH1034126A (ja) 重金属汚染土壌の浄化方法及び装置
Khan et al. Heavy metal removal from soil by coupled electric-hydraulic gradient
JP3178581B2 (ja) 汚染土壌の浄化方法
KR100427692B1 (ko) 동전기를 이용한 오염토양의 정화시스템
US6521810B2 (en) Contaminant treatment method
KR20030066901A (ko) 동전기 지반(토양) 정화 처리 효율 향상과 후처리 겸용전극부 개발
JP2006346519A (ja) 汚染土壌の原位置浄化方法
JP3816438B2 (ja) 電極還元法による汚染地下水および土壌の処理方法
KR100667465B1 (ko) 전기세척반응파일기법에 의한 사질토 및 점성토가 혼재된 오염지반의 정화, 복원 장치
JPH11128901A (ja) 汚染土壌の浄化方法及びその装置
JP3381764B2 (ja) 汚染土壌の浄化方法
JPH11221553A (ja) 重金属汚染土壌の浄化方法
JP3343662B2 (ja) 電気浸透による含水土壌のその場処理方法および装置
KR20030068697A (ko) 석고텍스를 이용한 향상된 동전기 정화 처리
JP3214607B2 (ja) 陰イオン汚染物の除去における電極配置方法
KR100414771B1 (ko) 전기삼투현상을 이용한 오염토양내 유류오염물산화분해방법 및 그 장치
JPH0748827A (ja) 土壌浄化装置および方法
JP2003320363A (ja) 土壌での電気化学的回収方法