JPH10341183A - 無線受信機 - Google Patents
無線受信機Info
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- JPH10341183A JPH10341183A JP14895497A JP14895497A JPH10341183A JP H10341183 A JPH10341183 A JP H10341183A JP 14895497 A JP14895497 A JP 14895497A JP 14895497 A JP14895497 A JP 14895497A JP H10341183 A JPH10341183 A JP H10341183A
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- reception
- filter
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低コスト化、小型化が図れ、しかも受信スプ
リアス特性を改善することができる無線受信機を得る。 【解決手段】 受信信号を受信フィルタ30を介してミ
キサ8に入力し、受信周波数fRXから中間周波数IF
を得て受信信号を処理するようにした無線受信機(受信
部2B)は、無線送信機(送信部3B)と協働で使用さ
れ得る。受信フィルタ30は特性が異なる複数の受信フ
ィルタ(フィルタ7、7a)で構成され、受信フィルタ
切替手段(33、34、31、32)が受信信号の周波
数fRXと中間周波数IFと無線送信機3Bの送信周波
数fTXとの関係で生じるスプリアス(fRX±IF/
2=fu)を、受信フィルタ(7、7a)を切り替えて
減衰させる。
リアス特性を改善することができる無線受信機を得る。 【解決手段】 受信信号を受信フィルタ30を介してミ
キサ8に入力し、受信周波数fRXから中間周波数IF
を得て受信信号を処理するようにした無線受信機(受信
部2B)は、無線送信機(送信部3B)と協働で使用さ
れ得る。受信フィルタ30は特性が異なる複数の受信フ
ィルタ(フィルタ7、7a)で構成され、受信フィルタ
切替手段(33、34、31、32)が受信信号の周波
数fRXと中間周波数IFと無線送信機3Bの送信周波
数fTXとの関係で生じるスプリアス(fRX±IF/
2=fu)を、受信フィルタ(7、7a)を切り替えて
減衰させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、受信信号を受信
フィルタを介してミキサに入力し、受信周波数から中間
周波数を得て受信信号を処理するようにした無線受信機
に関し、特に、受信信号周波数と中間周波数と送信周波
数との関係で生じるスプリアスを、受信フィルタ特性を
切り替えて減衰させることで受信スプリアス特性を改善
するようにした無線受信機に関するものである。
フィルタを介してミキサに入力し、受信周波数から中間
周波数を得て受信信号を処理するようにした無線受信機
に関し、特に、受信信号周波数と中間周波数と送信周波
数との関係で生じるスプリアスを、受信フィルタ特性を
切り替えて減衰させることで受信スプリアス特性を改善
するようにした無線受信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話、及び各種無線通信装置におけ
る無線受信機の構成は、それらがどのような周波数を用
いるかにより異なる。今、周波数帯域がディジタルAM
PS(Advanced Mobile Phone Service)方式の通信装置
における従来の受信機の構成を例にとって説明する。
る無線受信機の構成は、それらがどのような周波数を用
いるかにより異なる。今、周波数帯域がディジタルAM
PS(Advanced Mobile Phone Service)方式の通信装置
における従来の受信機の構成を例にとって説明する。
【0003】図3は従来の第1のタイプの受信機を有す
る携帯電話の無線通信装置の構成を示すブロック図であ
る。無線通信装置1は、受信機を構成する受信部2と送
信機を構成する送信部3から構成される。受信部2は、
受信送信兼用アンテナ4と、アンテナ4により受信され
た信号を受信部2側に送ると共に、送信部3からの送信
信号をアンテナ4に送るアンテナデュープレクサ5と、
デュープレクサ5の出力側に入力側が接続された受信高
周波増幅器6と、受信高周波増幅器6の出力側に入力側
が接続され、受信帯域を選択する受信フィルタ7とを備
える。
る携帯電話の無線通信装置の構成を示すブロック図であ
る。無線通信装置1は、受信機を構成する受信部2と送
信機を構成する送信部3から構成される。受信部2は、
受信送信兼用アンテナ4と、アンテナ4により受信され
た信号を受信部2側に送ると共に、送信部3からの送信
信号をアンテナ4に送るアンテナデュープレクサ5と、
デュープレクサ5の出力側に入力側が接続された受信高
周波増幅器6と、受信高周波増幅器6の出力側に入力側
が接続され、受信帯域を選択する受信フィルタ7とを備
える。
【0004】また、受信部2は受信フィルタ7の出力側
に接続されると共に、後述する第2シンセサイザ(Phase
-Locked Loop)15の出力側に接続され、受信信号搬送
波の周波数と第2シンセサイザからの出力信号の周波数
f(1stLO)との差の周波数信号(第1中間周波数
信号)を形成出力するための第1中間周波変換器(第1
ミキサ)8と、第1中間周波変換器8の出力側に接続さ
れ、第1中間周波変換器8により出力された周波数信号
のうち第1中間周波数信号(所望の周波数信号)のみを
通過させる第1中間周波フィルタ9と、第1中間周波フ
ィルタ9の出力側に接続されると共に、後述する第1シ
ンセサイザ(Phase-Locked Loop)14の出力側に接続さ
れ、第1中間周波数と第1シンセサイザの出力信号の周
波数f(RXLO)との差の周波数信号(第2中間周波数
信号)を形成出力するための第2中間周波変換器(第2
ミキサ)10と、第2中間周波変換器10の出力側に接
続され、第2中間周波変換器10により出力された周波
数信号のうち第2中間周波数信号(所望の周波数信号)
のみを通過させる第2中間周波フィルタ11と、第2中
間周波フィルタ11の出力側に接続され、フィルタ11
の出力信号を増幅するリミッタ増幅器12とを備える。
リミッタ増幅器12の出力信号は中間周波数信号IFと
して図示しない回路により信号処理される。
に接続されると共に、後述する第2シンセサイザ(Phase
-Locked Loop)15の出力側に接続され、受信信号搬送
波の周波数と第2シンセサイザからの出力信号の周波数
f(1stLO)との差の周波数信号(第1中間周波数
信号)を形成出力するための第1中間周波変換器(第1
ミキサ)8と、第1中間周波変換器8の出力側に接続さ
れ、第1中間周波変換器8により出力された周波数信号
のうち第1中間周波数信号(所望の周波数信号)のみを
通過させる第1中間周波フィルタ9と、第1中間周波フ
ィルタ9の出力側に接続されると共に、後述する第1シ
ンセサイザ(Phase-Locked Loop)14の出力側に接続さ
れ、第1中間周波数と第1シンセサイザの出力信号の周
波数f(RXLO)との差の周波数信号(第2中間周波数
信号)を形成出力するための第2中間周波変換器(第2
ミキサ)10と、第2中間周波変換器10の出力側に接
続され、第2中間周波変換器10により出力された周波
数信号のうち第2中間周波数信号(所望の周波数信号)
のみを通過させる第2中間周波フィルタ11と、第2中
間周波フィルタ11の出力側に接続され、フィルタ11
の出力信号を増幅するリミッタ増幅器12とを備える。
リミッタ増幅器12の出力信号は中間周波数信号IFと
して図示しない回路により信号処理される。
【0005】さらに、受信部2は、温度補償機能付きの
電圧制御発振器13を備えると共に、電圧制御発振器1
3の出力側に接続された、上述の第1シンセサイザ1
4、第2シンセサイザ15を備え、それぞれ上述した所
定の周波数f(RXLO)、f(1stLO)を有する
ミキサ用の出力信号を出力する。電圧制御発振器13は
自動周波数コントローラ(AFC)からの信号に基づい
て制御された周波数電圧信号を発生する。
電圧制御発振器13を備えると共に、電圧制御発振器1
3の出力側に接続された、上述の第1シンセサイザ1
4、第2シンセサイザ15を備え、それぞれ上述した所
定の周波数f(RXLO)、f(1stLO)を有する
ミキサ用の出力信号を出力する。電圧制御発振器13は
自動周波数コントローラ(AFC)からの信号に基づい
て制御された周波数電圧信号を発生する。
【0006】また、送信部3は、受信部2と共に、電圧
制御発振器13と、第2シンセサイザ15と、アンテナ
4と、アンテナデュープレクサ5とを共用するべく備
え、さらに電圧制御発振器13の出力側に接続され、所
望の周波数信号を出力する第3シンセサイザ16と、こ
の第3シンセサイザ16と第2シンセサイザ15との出
力側に接続され、これら出力信号の周波数差を有する送
信周波数の搬送波を作るための送信周波変換器(ミキ
サ)17とを備える。
制御発振器13と、第2シンセサイザ15と、アンテナ
4と、アンテナデュープレクサ5とを共用するべく備
え、さらに電圧制御発振器13の出力側に接続され、所
望の周波数信号を出力する第3シンセサイザ16と、こ
の第3シンセサイザ16と第2シンセサイザ15との出
力側に接続され、これら出力信号の周波数差を有する送
信周波数の搬送波を作るための送信周波変換器(ミキ
サ)17とを備える。
【0007】また、送信部3は送信周波変換器17の出
力側に接続されるとともに、送信信号出力端子(I/
O)からの送信信号で送信周波数変換器17より得られ
た搬送波を変調する変調器(Quadrature Phase Shift Ke
ying)18と、変調器18の出力側に接続され、所望の
周波数を通過させる送信フィルタ19と、送信フィルタ
19の出力側に接続された電力増幅器20とを備えてい
る。
力側に接続されるとともに、送信信号出力端子(I/
O)からの送信信号で送信周波数変換器17より得られ
た搬送波を変調する変調器(Quadrature Phase Shift Ke
ying)18と、変調器18の出力側に接続され、所望の
周波数を通過させる送信フィルタ19と、送信フィルタ
19の出力側に接続された電力増幅器20とを備えてい
る。
【0008】アンテナデュープレクサ5は、電力増幅器
20からの出力電力信号をアンテナ4側に出力し、アン
テナ4はこの電力信号を電波として送信する。
20からの出力電力信号をアンテナ4側に出力し、アン
テナ4はこの電力信号を電波として送信する。
【0009】従来の第1のタイプの受信機は送信機と共
に以上のように構成され、このような受信機を送信機と
共に使用する場合は、3個のシンセサイザ14〜16を
使用するため、周波数の設計自由度が高く、したがって
フィルタの性能として極端に厳しいものが要求されるこ
となく受信スプリアスを避けることができる。
に以上のように構成され、このような受信機を送信機と
共に使用する場合は、3個のシンセサイザ14〜16を
使用するため、周波数の設計自由度が高く、したがって
フィルタの性能として極端に厳しいものが要求されるこ
となく受信スプリアスを避けることができる。
【0010】しかしながら、かかる従来の第1のタイプ
の受信機はシンセサイザを3個必要とするため、コスト
高となり、また装置の小型化が妨げられる。さらにシン
セサイザを3個使用するため、発生される高調波によっ
て、デッドチャネルが増え易い。また、さらには各シン
セサイザを制御するための制御回路、制御信号が多く必
要となり、これらがまた装置のコスト高をもたらし、小
型化を妨げるという問題がある。
の受信機はシンセサイザを3個必要とするため、コスト
高となり、また装置の小型化が妨げられる。さらにシン
セサイザを3個使用するため、発生される高調波によっ
て、デッドチャネルが増え易い。また、さらには各シン
セサイザを制御するための制御回路、制御信号が多く必
要となり、これらがまた装置のコスト高をもたらし、小
型化を妨げるという問題がある。
【0011】そこで、従来より第2のタイプの無線受信
機が知られている。図4は従来の第2のタイプの受信機
を有する携帯電話の無線通信装置1Aの構成を示すブロ
ック図である。図4において、図3と同じ符号は図3の
対象と同一または相当物を表しており、ここでの説明を
省略する。
機が知られている。図4は従来の第2のタイプの受信機
を有する携帯電話の無線通信装置1Aの構成を示すブロ
ック図である。図4において、図3と同じ符号は図3の
対象と同一または相当物を表しており、ここでの説明を
省略する。
【0012】図4において、15Aは電圧制御発振器1
3に接続された第2シンセサイザであり、その出力が第
2中間周波変換器10と送信周波変換器17Aに入力さ
れている。このように、図4に示す第2のタイプの受信
機は、この受信機2Aを送信機3Aと共に使用する場合
において、図3に示した第1シンセサイザ14を省い
て、f(RXLO)の周波数を第2シンセサイザ15A
で作ると共に、f(1stLO)の周波数及び送信周波
数を第2、第3シンセサイザ15A,16Aとミキサ
(送信周波変換器)17Aで作るようにしている。
3に接続された第2シンセサイザであり、その出力が第
2中間周波変換器10と送信周波変換器17Aに入力さ
れている。このように、図4に示す第2のタイプの受信
機は、この受信機2Aを送信機3Aと共に使用する場合
において、図3に示した第1シンセサイザ14を省い
て、f(RXLO)の周波数を第2シンセサイザ15A
で作ると共に、f(1stLO)の周波数及び送信周波
数を第2、第3シンセサイザ15A,16Aとミキサ
(送信周波変換器)17Aで作るようにしている。
【0013】このように従来の第2のタイプの受信機に
よれば、それを送信機と共に使用する場合は、シンセサ
イザの数を従来の第1のタイプに比べ1個削減すること
ができ、低コスト化、小型化が図れるものの、その一方
で、中間周波数IFが受信搬送波周波数fRXと送信搬
送波周波数fTXの差に等しくなるため、妨害波(受信
スプリアス感度がある周波数)が受信フィルタ7の受信
帯域内に入ってくる可能性があるという問題が生じる。
よれば、それを送信機と共に使用する場合は、シンセサ
イザの数を従来の第1のタイプに比べ1個削減すること
ができ、低コスト化、小型化が図れるものの、その一方
で、中間周波数IFが受信搬送波周波数fRXと送信搬
送波周波数fTXの差に等しくなるため、妨害波(受信
スプリアス感度がある周波数)が受信フィルタ7の受信
帯域内に入ってくる可能性があるという問題が生じる。
【0014】たとえば、今、受信搬送波周波数fRXが
869〜894MHz、送信搬送波周波数fTXが82
4〜849MHzとすると、中間周波数IFはfRX−
fTX=45MHzとなる。この場合、受信スプリアス
感度がある周波数fuとしては、次の2式があげられ
る。
869〜894MHz、送信搬送波周波数fTXが82
4〜849MHzとすると、中間周波数IFはfRX−
fTX=45MHzとなる。この場合、受信スプリアス
感度がある周波数fuとしては、次の2式があげられ
る。
【0015】 fRX±IF/2=fu (1) fRX±2・IF=fu (2)
【0016】この場合、受信搬送波周波数fRXが89
4MHzとなったとき、(1)式より、fu=fRX−
45MHz/2=871.5MHzとなる。この周波数
fuは受信帯域内に入ることとなるので、受信帯域内の
妨害波(スプリアス)となるという問題がある。
4MHzとなったとき、(1)式より、fu=fRX−
45MHz/2=871.5MHzとなる。この周波数
fuは受信帯域内に入ることとなるので、受信帯域内の
妨害波(スプリアス)となるという問題がある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
受信機においては、それを送信機と共に使用する場合、
第1のタイプでは、シンセサイザを3個必要とするた
め、コスト高となり、また装置の小型化が妨げられる。
さらにシンセサイザを3個使用するため、発生される高
調波によるデッドチャネルが増え易い。また、さらに
は、各シンセサイザを制御するための制御回路、制御信
号が多く必要となり、これらがまた装置のコスト高をも
たらし、小型化を妨げるという問題点がある。また、第
2のタイプでは、シンセサイザの数を従来の第1のタイ
プに比べ1個削減することができ、低コスト化、小型化
が図れるものの、その一方で、中間周波数IFが受信
(搬送波)周波数fRXと送信(搬送波)周波数fTX
の差に等しくなるため、妨害波(受信スプリアス感度が
ある周波数)が受信フィルタ7の受信帯域内に入ってく
る可能性があり、受信スプリアス特性が悪くなるという
問題点がある。
受信機においては、それを送信機と共に使用する場合、
第1のタイプでは、シンセサイザを3個必要とするた
め、コスト高となり、また装置の小型化が妨げられる。
さらにシンセサイザを3個使用するため、発生される高
調波によるデッドチャネルが増え易い。また、さらに
は、各シンセサイザを制御するための制御回路、制御信
号が多く必要となり、これらがまた装置のコスト高をも
たらし、小型化を妨げるという問題点がある。また、第
2のタイプでは、シンセサイザの数を従来の第1のタイ
プに比べ1個削減することができ、低コスト化、小型化
が図れるものの、その一方で、中間周波数IFが受信
(搬送波)周波数fRXと送信(搬送波)周波数fTX
の差に等しくなるため、妨害波(受信スプリアス感度が
ある周波数)が受信フィルタ7の受信帯域内に入ってく
る可能性があり、受信スプリアス特性が悪くなるという
問題点がある。
【0018】そこで、この発明は、低コスト化、小型化
が図れ、しかも受信スプリアス特性を改善することがで
きる無線受信機を得ることを目的としている。
が図れ、しかも受信スプリアス特性を改善することがで
きる無線受信機を得ることを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した従来の問題点を
解決するため、この発明は、受信信号を受信フィルタ3
0を介してミキサ8に入力し、受信周波数fRXから中
間周波数IFを得て受信信号を処理するようにした無線
受信機(例えば、受信部2B)であって、無線送信機
(例えば、送信部3B)と協働で使用され得る無線受信
機2Bにおいて、上記受信フィルタ30を特性が異なる
複数の受信フィルタ(例えばフィルタ7、7a)で構成
し、上記受信信号の周波数fRXと上記中間周波数IF
と上記無線送信機の送信周波数fTXとの関係で生じる
スプリアス(例えば、fRX±IF/2=fu)を、上
記受信フィルタ(例えば、7、7a)を切り替えて減衰
させる受信フィルタ切替手段(例えば、33、34、3
1、32)を備えたものである。
解決するため、この発明は、受信信号を受信フィルタ3
0を介してミキサ8に入力し、受信周波数fRXから中
間周波数IFを得て受信信号を処理するようにした無線
受信機(例えば、受信部2B)であって、無線送信機
(例えば、送信部3B)と協働で使用され得る無線受信
機2Bにおいて、上記受信フィルタ30を特性が異なる
複数の受信フィルタ(例えばフィルタ7、7a)で構成
し、上記受信信号の周波数fRXと上記中間周波数IF
と上記無線送信機の送信周波数fTXとの関係で生じる
スプリアス(例えば、fRX±IF/2=fu)を、上
記受信フィルタ(例えば、7、7a)を切り替えて減衰
させる受信フィルタ切替手段(例えば、33、34、3
1、32)を備えたものである。
【0020】また、この発明は、上記中間周波数IFと
して上記無線受信機の受信周波数fRXと上記無線送信
機の送信周波数fTXの差(fRX±IF/2=fu)
が用いられ、上記受信フィルタ切替手段は、上記受信周
波数を検知する検知手段33と、上記中間周波数の2分
の1の周波数が上記検知手段により検知された受信周波
数に加減算されたときの周波数が上記受信フィルタの帯
域幅に含まれるか否かを判断する判断手段34と、上記
判断手段34の出力に基づいて、上記周波数fuが上記
受信フィルタの帯域幅に含まれないよう上記受信フィル
タを切り替える切替スイッチ31、32とを備えたもの
である。
して上記無線受信機の受信周波数fRXと上記無線送信
機の送信周波数fTXの差(fRX±IF/2=fu)
が用いられ、上記受信フィルタ切替手段は、上記受信周
波数を検知する検知手段33と、上記中間周波数の2分
の1の周波数が上記検知手段により検知された受信周波
数に加減算されたときの周波数が上記受信フィルタの帯
域幅に含まれるか否かを判断する判断手段34と、上記
判断手段34の出力に基づいて、上記周波数fuが上記
受信フィルタの帯域幅に含まれないよう上記受信フィル
タを切り替える切替スイッチ31、32とを備えたもの
である。
【0021】さらに、この発明は、上記無線受信機と上
記無線送信機は携帯電話に用いられ、上記検知手段33
は基地局から送信指示された無線チャネルにより上記受
信周波数を検知するようにしたものである。
記無線送信機は携帯電話に用いられ、上記検知手段33
は基地局から送信指示された無線チャネルにより上記受
信周波数を検知するようにしたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図に従って説明する。図1は実施の形態に係る無線受信
機を無線送信機と協働させて携帯電話として使用するよ
う構成した場合の無線通信装置1Bのブロック図を示し
ている。また、図1において、図3、図4と同一符号は
これら図面に示された対象と同一または相当物を示して
おり、ここでの説明を省略する。なお、この無線通信機
(携帯電話)の使用周波数は、従来技術で説明したと同
様、受信搬送波周波数fRXが869〜894MHz、
送信搬送波周波数fTXが824〜849MHz、中間
周波数IFがfRX−fTX=45MHzとして説明す
る。
図に従って説明する。図1は実施の形態に係る無線受信
機を無線送信機と協働させて携帯電話として使用するよ
う構成した場合の無線通信装置1Bのブロック図を示し
ている。また、図1において、図3、図4と同一符号は
これら図面に示された対象と同一または相当物を示して
おり、ここでの説明を省略する。なお、この無線通信機
(携帯電話)の使用周波数は、従来技術で説明したと同
様、受信搬送波周波数fRXが869〜894MHz、
送信搬送波周波数fTXが824〜849MHz、中間
周波数IFがfRX−fTX=45MHzとして説明す
る。
【0023】図において、30は受信フィルタであり、
受信フィルタ30は図3、図4で示した受信フィルタ7
と同じフィルタである第1フィルタ7と、第2フィルタ
7aの2種類の特性の異なるフィルタから構成されてい
る。これら第1、第2フィルタの特性はそれぞれ図2の
(a)(b)で示されている。図2より明らかなよう
に、第1フィルタ7は869MHz(fL)から894
MHz(fH)の周波数を中心周波数(fM)を中心と
して、減衰させることなく通過させる特性を有する。
受信フィルタ30は図3、図4で示した受信フィルタ7
と同じフィルタである第1フィルタ7と、第2フィルタ
7aの2種類の特性の異なるフィルタから構成されてい
る。これら第1、第2フィルタの特性はそれぞれ図2の
(a)(b)で示されている。図2より明らかなよう
に、第1フィルタ7は869MHz(fL)から894
MHz(fH)の周波数を中心周波数(fM)を中心と
して、減衰させることなく通過させる特性を有する。
【0024】これに対して、第2フィルタ7aは、図2
(b)より明らかなように、第1フィルタの中心周波数
fMから894MHzの周波数(第1フィルタの通過帯
域の半分の高周波側帯域)を減衰させることなく通過さ
せる特性を有する。
(b)より明らかなように、第1フィルタの中心周波数
fMから894MHzの周波数(第1フィルタの通過帯
域の半分の高周波側帯域)を減衰させることなく通過さ
せる特性を有する。
【0025】これらフィルタ7、7aはそれらの入力側
と出力側に設けられたスイッチ31、32により切り替
えられて受信部2Bの受信フィルタとして使用される。
これらスイッチ7、7aは、PINダイオードあるいは
GaAsFETにより構成され、判断回路34の出力に
より切り替えらえる。判断回路34は無線チャネル検知
回路33の出力側に接続され、無線チャネル検知回路3
3が図示しない基地局より受けた無線チャネルの指示信
号に基づいて、受信信号の周波数fTXと中間周波数I
Fと無線送信機の送信周波数fRXとの関係で生じるス
プリアスが受信帯域内(869MHz〜894MHz)
に入るか否かを判断する。すなわち、判断回路34は受
信スプリアス感度がある周波数fuが次式、
と出力側に設けられたスイッチ31、32により切り替
えられて受信部2Bの受信フィルタとして使用される。
これらスイッチ7、7aは、PINダイオードあるいは
GaAsFETにより構成され、判断回路34の出力に
より切り替えらえる。判断回路34は無線チャネル検知
回路33の出力側に接続され、無線チャネル検知回路3
3が図示しない基地局より受けた無線チャネルの指示信
号に基づいて、受信信号の周波数fTXと中間周波数I
Fと無線送信機の送信周波数fRXとの関係で生じるス
プリアスが受信帯域内(869MHz〜894MHz)
に入るか否かを判断する。すなわち、判断回路34は受
信スプリアス感度がある周波数fuが次式、
【0026】 fRX±IF/2=fu (3)
【0027】を満たす場合において、受信搬送波周波数
fRXが894MHzとなる場合、周波数fuは、fu
=fRX−45MHz/2=871.5MHzとなり、
この周波数fuは受信帯域内に入ることとなるので、受
信帯域内に妨害波(スプリアス)が生じると判断する。
fRXが894MHzとなる場合、周波数fuは、fu
=fRX−45MHz/2=871.5MHzとなり、
この周波数fuは受信帯域内に入ることとなるので、受
信帯域内に妨害波(スプリアス)が生じると判断する。
【0028】そして、このように判断回路34が、スプ
リアスが受信帯域内(869MHz〜894MHz)に
入ると判断した場合は、第1フィルタ7から第2フィル
タ7aに切り替え、周波数fu(871.5MHz)を
遮断するようにすることにより、受信機としてのスプリ
アス特性を改善することができる。以上の構成におい
て、切替スイッチ31、32、無線チャネル検知回路3
3、判断回路34はこの発明の受信フィルタ切替手段を
構成している。
リアスが受信帯域内(869MHz〜894MHz)に
入ると判断した場合は、第1フィルタ7から第2フィル
タ7aに切り替え、周波数fu(871.5MHz)を
遮断するようにすることにより、受信機としてのスプリ
アス特性を改善することができる。以上の構成におい
て、切替スイッチ31、32、無線チャネル検知回路3
3、判断回路34はこの発明の受信フィルタ切替手段を
構成している。
【0029】以上、この発明の実施の形態について説明
したが、この発明において、受信フィルタは2個に限ら
ず、3個以上使用しても良い。また、実施の形態は携帯
電話用の無線通信装置(周波数帯域がディジタルAMP
S方式の通信装置)に使用される受信機について説明し
たが、この発明は、他の方式を用いた他の無線通信機の
受信機にも利用され得る。
したが、この発明において、受信フィルタは2個に限ら
ず、3個以上使用しても良い。また、実施の形態は携帯
電話用の無線通信装置(周波数帯域がディジタルAMP
S方式の通信装置)に使用される受信機について説明し
たが、この発明は、他の方式を用いた他の無線通信機の
受信機にも利用され得る。
【0030】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、この発
明は、従来の第1のタイプの無線受信機からシンセサイ
ザを1個削減するとともに、受信スプリアスを減衰させ
るように受信フィルタを切り替えるようにしたので、装
置全体の低コスト化、小型化が図れ、しかも受信スプリ
アス特性を改善することができる無線受信機を得ること
ができるという効果を奏する。
明は、従来の第1のタイプの無線受信機からシンセサイ
ザを1個削減するとともに、受信スプリアスを減衰させ
るように受信フィルタを切り替えるようにしたので、装
置全体の低コスト化、小型化が図れ、しかも受信スプリ
アス特性を改善することができる無線受信機を得ること
ができるという効果を奏する。
【図1】発明の実施の形態に係る無線受信機を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図2】受信フィルタの特性を示す図である。
【図3】従来の第1のタイプの無線受信機を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図4】従来の第2のタイプの無線受信機を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
1,1A,1B 無線通信装置 2 受信部(受信機) 3 送信部(送信機) 4 受信送信兼用アンテナ 5 アンテナデュープレクサ 6 受信高周波増幅器 7、7a 受信フィルタ 8 第1中間周波変換器(ミキサ) 9 第1中間周波フィルタ 10 第2中間周波変換器(ミキサ) 11 第2中間周波フィルタ 12 リミッタ増幅器 13 温度補償付電圧制御発振器 15A,16A シンセサイザ(PLL) 17A 送信周波変換器(ミキサ) 18 変調器 19 送信フィルタ 20 電力増幅器 31、32 切替スイッチ 33 無線チャネル検知回路 34 判断回路
Claims (3)
- 【請求項1】 受信信号を受信フィルタを介してミキサ
に入力し、受信周波数から中間周波数を得て受信信号を
処理するようにした無線受信機であって、無線送信機と
協働で使用され得る無線受信機において、 上記受信フィルタを特性が異なる複数の受信フィルタで
構成し、上記受信信号の周波数と上記中間周波数と上記
無線送信機の送信周波数との関係で生じるスプリアス
を、上記受信フィルタを切り替えて減衰させる受信フィ
ルタ切替手段を設けたことを特徴とする無線受信機。 - 【請求項2】 上記中間周波数として上記無線受信機の
受信周波数と上記無線送信機の送信周波数の差が用いら
れ、上記受信フィルタ切替手段は、上記受信周波数を検
知する検知手段と、上記中間周波数の2分の1の周波数
が上記検知手段により検知された受信周波数に加減算さ
れたときの周波数が上記受信フィルタの帯域幅に含まれ
るか否かを判断する判断手段と、上記判断手段の出力に
基づいて、上記周波数が上記受信フィルタの帯域幅に含
まれないよう上記受信フィルタを切り替える切替スイッ
チとを備えていることを特徴とする請求項1に記載の無
線受信機。 - 【請求項3】 上記無線受信機と上記無線送信機は携帯
電話に用いられ、上記検知手段は基地局から送信指示さ
れた無線チャネルにより上記受信周波数を検知すること
を特徴とする請求項2に記載の無線受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14895497A JPH10341183A (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | 無線受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14895497A JPH10341183A (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | 無線受信機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10341183A true JPH10341183A (ja) | 1998-12-22 |
Family
ID=15464381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14895497A Pending JPH10341183A (ja) | 1997-06-06 | 1997-06-06 | 無線受信機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10341183A (ja) |
-
1997
- 1997-06-06 JP JP14895497A patent/JPH10341183A/ja active Pending
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