JPH10339847A - 液晶プロジェクター - Google Patents
液晶プロジェクターInfo
- Publication number
- JPH10339847A JPH10339847A JP10165560A JP16556098A JPH10339847A JP H10339847 A JPH10339847 A JP H10339847A JP 10165560 A JP10165560 A JP 10165560A JP 16556098 A JP16556098 A JP 16556098A JP H10339847 A JPH10339847 A JP H10339847A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dichroic mirror
- liquid crystal
- wavelength
- light
- dichroic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Projection Apparatus (AREA)
- Optical Filters (AREA)
- Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】液晶パネルと前記液晶パネルに比べて異なる径
のランプを用いた液晶プロジェクターにおいて生じる、
色ムラをなくすこと。 【解決手段】液晶プロジェクターは、光源と、色分離を
行うダイクロイックミラー61、63と、3つの液晶パ
ネルと、色合成を行うダイクロイックミラー67、68
とを有する。ダイクロイックミラー61、63は入射光
の角度に応じて波長特性をシフトさせている。光源と液
晶パネルとの間にはフィルター64、65、66が配置
されている。当該フィルター64、65、66によって
色を決めることにより、ダイクロイックミラー67、6
8については、ダイクロイックミラー61、63の波長
特性のシフト量よりもシフト量を減らしたり、あるい
は、シフトさせないようにしたりすることができる。
のランプを用いた液晶プロジェクターにおいて生じる、
色ムラをなくすこと。 【解決手段】液晶プロジェクターは、光源と、色分離を
行うダイクロイックミラー61、63と、3つの液晶パ
ネルと、色合成を行うダイクロイックミラー67、68
とを有する。ダイクロイックミラー61、63は入射光
の角度に応じて波長特性をシフトさせている。光源と液
晶パネルとの間にはフィルター64、65、66が配置
されている。当該フィルター64、65、66によって
色を決めることにより、ダイクロイックミラー67、6
8については、ダイクロイックミラー61、63の波長
特性のシフト量よりもシフト量を減らしたり、あるい
は、シフトさせないようにしたりすることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネルと前記
液晶パネルに比べて異なる径のランプを用いた液晶プロ
ジェクターに関する。
液晶パネルに比べて異なる径のランプを用いた液晶プロ
ジェクターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶プロジェクターに用いられて
いた液晶パネルとランプの径の大きさはあまり異なるも
のではなかった。
いた液晶パネルとランプの径の大きさはあまり異なるも
のではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、液晶パネルと
ランプの径が異なる大きさのものを用いる場合、光線を
集光する装置を必要とする。このため光線はある角度を
もち、光線の入射場所によってダイクロイックミラーの
波長特性が変わり、スクリーン上で色ムラが生じるとい
う問題点を有する。そこで本発明はこのような問題点を
解決するもので、その目的とするところは色ムラをなく
した画質を提供するところにある。
ランプの径が異なる大きさのものを用いる場合、光線を
集光する装置を必要とする。このため光線はある角度を
もち、光線の入射場所によってダイクロイックミラーの
波長特性が変わり、スクリーン上で色ムラが生じるとい
う問題点を有する。そこで本発明はこのような問題点を
解決するもので、その目的とするところは色ムラをなく
した画質を提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶プロジェク
ターは、少なくとも液晶パネル、前記液晶パネルに比べ
て異なる径のランプ、前記ランプの光線を集光する装
置、ダイクロイックミラーより構成され、前記光線を集
光する装置よりダイクロイックミラー位置が離れるごと
に前記ダイクロイックミラーの中心から同一距離におけ
る波長特性のシフト量を多くすることを特徴とする。ま
た、前記ダイクロイックミラーの波長特性をシフトさせ
るのは、少なくとも色を決めるダイクロイックミラーに
ついて行うことを特徴とする。また、前記光線を集光す
る装置の前後にあるダイクロイックミラーでは同一光線
の入射される場所の波長特性をシフトさせる方向が逆に
なることを特徴とする。また、フィルター及び前記請求
項1に記載されているダイクロイックミラーの波長特性
のシフト量より小さいまたはシフト量のないダイクロイ
ックミラーで構成されていることを特徴とする。また、
前記液晶パネルに入る光線の入射面積が広いダイクロイ
ックミラーで色を決め、他のダイクロイックミラーは前
記請求項1に記載されているダイクロイックミラーの波
長特性のシフト量より小さいまたはシフト量のないダイ
クロイックミラーで構成されていることを特徴とする。
また、少なくとも光源、緑色分離ダイクロイックミラ
ー、波長カットの半値が前記緑色分離ダイクロイックミ
ラーで分離された緑色の波長の中心値付近の値であるダ
イクロイックミラー、赤色フィルター、青色フィルター
で構成されていることを特徴とする。
ターは、少なくとも液晶パネル、前記液晶パネルに比べ
て異なる径のランプ、前記ランプの光線を集光する装
置、ダイクロイックミラーより構成され、前記光線を集
光する装置よりダイクロイックミラー位置が離れるごと
に前記ダイクロイックミラーの中心から同一距離におけ
る波長特性のシフト量を多くすることを特徴とする。ま
た、前記ダイクロイックミラーの波長特性をシフトさせ
るのは、少なくとも色を決めるダイクロイックミラーに
ついて行うことを特徴とする。また、前記光線を集光す
る装置の前後にあるダイクロイックミラーでは同一光線
の入射される場所の波長特性をシフトさせる方向が逆に
なることを特徴とする。また、フィルター及び前記請求
項1に記載されているダイクロイックミラーの波長特性
のシフト量より小さいまたはシフト量のないダイクロイ
ックミラーで構成されていることを特徴とする。また、
前記液晶パネルに入る光線の入射面積が広いダイクロイ
ックミラーで色を決め、他のダイクロイックミラーは前
記請求項1に記載されているダイクロイックミラーの波
長特性のシフト量より小さいまたはシフト量のないダイ
クロイックミラーで構成されていることを特徴とする。
また、少なくとも光源、緑色分離ダイクロイックミラ
ー、波長カットの半値が前記緑色分離ダイクロイックミ
ラーで分離された緑色の波長の中心値付近の値であるダ
イクロイックミラー、赤色フィルター、青色フィルター
で構成されていることを特徴とする。
【0005】
【作用】液晶パネルに比べて異なる径のランプの光線を
液晶パネルに入射するためには、コンデンサーレンズ
や、リフレクターのような集光装置で光線を絞り込む。
ダイクロイックミラーが集光装置より離れるごとにダイ
クロイックミラーの中心に光線が絞り込まれてくる。つ
まり、ダイクロイックミラーの中心から同一距離離れた
場所の波長特性のシフト量は多くなっていくので、補正
するシフト量も多くする必要がある。また、ダイクロイ
ックミラーの波長特性をシフトさせるミラーは、赤、
緑、青の三色のそれぞれの色を決めるダイクロイックミ
ラーについて少なくとも行う。また、コンデンサーレン
ズのような集光装置の前後にあるダイクロイックミラー
では、光線の入射してくる角度が違うため同一光線の入
射される場所の波長特性をシフトさせる方向が逆にな
る。これらにより、色ムラをなくす事ができる。また、
フィルターを入れて色を決める場合には、ダイクロイッ
クミラーの波長カット位置とフィルターの波長カット位
置との幅をもたせる事によりダイクロイックミラーの波
長特性のシフト量を減らしたり、なくしたりすることが
できる。このとき、フィルター中心付近の光線は垂直入
射されているが周辺ではある角度をもって入射されてい
る。しかし、入射角θがθ≒0のように小さな場合に
は、波長特性のシフトがほとんど無いので色ムラになら
ない。また、液晶パネルに入る光線で、前記光線の入射
面積が広いダイクロイックミラーで色を決める事によ
り、前記ダイクロイックミラーに比べて光線の入射面積
が狭いダイクロイックミラーでの波長カット位置と前記
光線の入射面積が広いダイクロイックミラー波長カット
位置との幅をもたせる事により前記光線の入射面積が狭
いダイクロイックミラーでは波長特性のシフト量を減ら
したり、なくしたりすることができる。また、少なくと
も光源、緑色分離ダイクロイックミラー、波長カットの
半値が前記緑色分離ダイクロイックミラーで分離された
緑色の波長の中心値付近の値であるダイクロイックミラ
ー、赤色フィルター、青色フィルターで構成されている
場合、赤色、青色の分離が容易に行え、それぞれの色は
フィルターにより決められ、前述したようにダイクロイ
ックミラーのシフト量を減らしたり、なくしたりするこ
とができる
液晶パネルに入射するためには、コンデンサーレンズ
や、リフレクターのような集光装置で光線を絞り込む。
ダイクロイックミラーが集光装置より離れるごとにダイ
クロイックミラーの中心に光線が絞り込まれてくる。つ
まり、ダイクロイックミラーの中心から同一距離離れた
場所の波長特性のシフト量は多くなっていくので、補正
するシフト量も多くする必要がある。また、ダイクロイ
ックミラーの波長特性をシフトさせるミラーは、赤、
緑、青の三色のそれぞれの色を決めるダイクロイックミ
ラーについて少なくとも行う。また、コンデンサーレン
ズのような集光装置の前後にあるダイクロイックミラー
では、光線の入射してくる角度が違うため同一光線の入
射される場所の波長特性をシフトさせる方向が逆にな
る。これらにより、色ムラをなくす事ができる。また、
フィルターを入れて色を決める場合には、ダイクロイッ
クミラーの波長カット位置とフィルターの波長カット位
置との幅をもたせる事によりダイクロイックミラーの波
長特性のシフト量を減らしたり、なくしたりすることが
できる。このとき、フィルター中心付近の光線は垂直入
射されているが周辺ではある角度をもって入射されてい
る。しかし、入射角θがθ≒0のように小さな場合に
は、波長特性のシフトがほとんど無いので色ムラになら
ない。また、液晶パネルに入る光線で、前記光線の入射
面積が広いダイクロイックミラーで色を決める事によ
り、前記ダイクロイックミラーに比べて光線の入射面積
が狭いダイクロイックミラーでの波長カット位置と前記
光線の入射面積が広いダイクロイックミラー波長カット
位置との幅をもたせる事により前記光線の入射面積が狭
いダイクロイックミラーでは波長特性のシフト量を減ら
したり、なくしたりすることができる。また、少なくと
も光源、緑色分離ダイクロイックミラー、波長カットの
半値が前記緑色分離ダイクロイックミラーで分離された
緑色の波長の中心値付近の値であるダイクロイックミラ
ー、赤色フィルター、青色フィルターで構成されている
場合、赤色、青色の分離が容易に行え、それぞれの色は
フィルターにより決められ、前述したようにダイクロイ
ックミラーのシフト量を減らしたり、なくしたりするこ
とができる
【0006】
【実施例】図1は本発明の実施例1における液晶プロジ
ェクターの平面図である。11は、光源のランプ、12
は、緑色分離ダイクロイクミラー、13は、光線を集光
するコンデンサーレンズ、14は、赤色分離ダイクロイ
ックミラー、15は、液晶パネル、16は、全反射ミラ
ー、17は、赤色合成ダイクロイックミラー、18は、
黄色合成ダイクロイックミラー、19は、投射レンズで
ある。
ェクターの平面図である。11は、光源のランプ、12
は、緑色分離ダイクロイクミラー、13は、光線を集光
するコンデンサーレンズ、14は、赤色分離ダイクロイ
ックミラー、15は、液晶パネル、16は、全反射ミラ
ー、17は、赤色合成ダイクロイックミラー、18は、
黄色合成ダイクロイックミラー、19は、投射レンズで
ある。
【0007】図2は、図1の液晶プロジェクターに用い
られているダイクロイックミラーの波長特性を示すグラ
フである。横軸は波長、縦軸は透過率を示す。21は、
緑色分離ダイクロイックミラー12の波長特性、22
は、赤色分離ダイクロイックミラー14の波長特性、2
3は、赤色合成ダイクロイックミラー17の波長特性、
24は、黄色合成ダイクロイックミラー18の波長特性
である。
られているダイクロイックミラーの波長特性を示すグラ
フである。横軸は波長、縦軸は透過率を示す。21は、
緑色分離ダイクロイックミラー12の波長特性、22
は、赤色分離ダイクロイックミラー14の波長特性、2
3は、赤色合成ダイクロイックミラー17の波長特性、
24は、黄色合成ダイクロイックミラー18の波長特性
である。
【0008】図3は、図1の緑色分離ダイクロイックミ
ラーに入射される光線の角度による波長特性のシフトを
示すグラフである。31は、入射角θ=45゜の波長特
性、32は、入射角α1>θの波長特性、33は、入射
角β1<θの波長特性である。
ラーに入射される光線の角度による波長特性のシフトを
示すグラフである。31は、入射角θ=45゜の波長特
性、32は、入射角α1>θの波長特性、33は、入射
角β1<θの波長特性である。
【0009】図4は、図1の緑色分離ダイクロイックミ
ラ−12に入射される光線の光路の平面図である。41
は、A点に入射される光線の光路(入射角θ=45
゜)、42は、B点に入射される光線の光路(入射角α
1>θ)、43は、C点に入射される光線の光路(入射
角β1<θ)である。
ラ−12に入射される光線の光路の平面図である。41
は、A点に入射される光線の光路(入射角θ=45
゜)、42は、B点に入射される光線の光路(入射角α
1>θ)、43は、C点に入射される光線の光路(入射
角β1<θ)である。
【0010】図5は、図1の赤色分離ダイクロイックミ
ラー14に入射される光線の光路の平面図である。51
は、D点に入射される光線の光路(入射角θ=45
゜)、52は、E点に入射される光線の光路(入射角α
2<θ)、53は、F点に入射される光線の光路(入射
角β2>θ)である。
ラー14に入射される光線の光路の平面図である。51
は、D点に入射される光線の光路(入射角θ=45
゜)、52は、E点に入射される光線の光路(入射角α
2<θ)、53は、F点に入射される光線の光路(入射
角β2>θ)である。
【0011】液晶プロジェクターに用いられるランプ
は、ハロゲンランプやメタルハライドランプのように発
光部が点光源でない。そのため、リフレクター等で集光
された光線は光軸に対してある特定の広がり角をもつ。
つまり図4のように光線が緑色分離ダイクロイックミラ
ー12のA点に入射する角度をθ(θ=45゜)とすると、B
点ではA点より入射角度が大きくなり、C点ではA点よ
り入射角度が小さくなる。つまり図3のようにA点の波
長特性(31)に対して、B点では波長特性が短波長側
にシフト(32)して、C点では波長特性が長波長側に
シフト(33)してしまう。そこでB点側は、波長特性
を長波長側にシフトさせ、C点側は、波長特性を短波長
側にシフトさせるように波長特性をシフトさせる。
は、ハロゲンランプやメタルハライドランプのように発
光部が点光源でない。そのため、リフレクター等で集光
された光線は光軸に対してある特定の広がり角をもつ。
つまり図4のように光線が緑色分離ダイクロイックミラ
ー12のA点に入射する角度をθ(θ=45゜)とすると、B
点ではA点より入射角度が大きくなり、C点ではA点よ
り入射角度が小さくなる。つまり図3のようにA点の波
長特性(31)に対して、B点では波長特性が短波長側
にシフト(32)して、C点では波長特性が長波長側に
シフト(33)してしまう。そこでB点側は、波長特性
を長波長側にシフトさせ、C点側は、波長特性を短波長
側にシフトさせるように波長特性をシフトさせる。
【0012】また、小さな液晶パネル15と前記液晶パ
ネル15に比べて径の大きなランプ11を用いている時
には、光線を液晶パネル15に集めるためにコンデンサ
ーレンズ13を用いる。このため、光線はコンデンサー
レンズ13により画面を明るくすることはできるが、あ
る特定の絞られた角度をもつ。すなわち、赤色分離ダイ
クロイックミラー14には図5のように光線の入射場所
により入射角度が変わる。E点ではD点より入射角度が
小さくなり、F点ではD点より入射角度が大きくなる。
つまりE点では波長特性が長波長側にシフトして、F点
では波長特性が短波長側にシフトしてしまう。そこでE
点側は、波長特性を短波長側にシフトさせ、F点側は、
波長特性を長波長側にシフトさせるように波長特性をシ
フトさせる。つまり、コンデンサーレンズ13の前後で
は同一光線の入射される場所の波長特性をシフトさせる
方向が逆になる。
ネル15に比べて径の大きなランプ11を用いている時
には、光線を液晶パネル15に集めるためにコンデンサ
ーレンズ13を用いる。このため、光線はコンデンサー
レンズ13により画面を明るくすることはできるが、あ
る特定の絞られた角度をもつ。すなわち、赤色分離ダイ
クロイックミラー14には図5のように光線の入射場所
により入射角度が変わる。E点ではD点より入射角度が
小さくなり、F点ではD点より入射角度が大きくなる。
つまりE点では波長特性が長波長側にシフトして、F点
では波長特性が短波長側にシフトしてしまう。そこでE
点側は、波長特性を短波長側にシフトさせ、F点側は、
波長特性を長波長側にシフトさせるように波長特性をシ
フトさせる。つまり、コンデンサーレンズ13の前後で
は同一光線の入射される場所の波長特性をシフトさせる
方向が逆になる。
【0013】また、コンデンサーレンズ13よりダイク
ロイックミラーが離れるごとに光線が絞られていくので
ダイクロイックミラーの中心から同一距離における波長
特性のシフト量は距離に応じて多くなる。つまり、赤色
分離ダイクロイックミラー14<赤色合成ダイクロイッ
クミラー17<黄色合成ダイクロイックミラー18の順
に同一距離における波長特性のシフト量が多くなる。
ロイックミラーが離れるごとに光線が絞られていくので
ダイクロイックミラーの中心から同一距離における波長
特性のシフト量は距離に応じて多くなる。つまり、赤色
分離ダイクロイックミラー14<赤色合成ダイクロイッ
クミラー17<黄色合成ダイクロイックミラー18の順
に同一距離における波長特性のシフト量が多くなる。
【0014】また、実施例1のような液晶プロジェクタ
−の場合、ダイクロイックミラーの波長特性をシフトさ
せるのは、少なくとも各色を決めているダイクロイック
ミラーについて行う。つまり図2を見て分かるように、
緑色を決める緑色分離ダイクロイックミラー21、赤色
を決める赤色合成ダイクロイックミラー23、青色を決
める黄色合成ダイクロイックミラー24の少なくとも三
枚について波長特性をシフトさせる。これにより、色ム
ラをなくす事ができる。
−の場合、ダイクロイックミラーの波長特性をシフトさ
せるのは、少なくとも各色を決めているダイクロイック
ミラーについて行う。つまり図2を見て分かるように、
緑色を決める緑色分離ダイクロイックミラー21、赤色
を決める赤色合成ダイクロイックミラー23、青色を決
める黄色合成ダイクロイックミラー24の少なくとも三
枚について波長特性をシフトさせる。これにより、色ム
ラをなくす事ができる。
【0015】図6は本発明の実施例2における液晶プロ
ジェクターの平面図である。61は、緑色分離ダイクロ
イックミラー、62は、コンデンサーレンズ、63は、
赤色分離ダイクロイックミラー、64は、青色フィルタ
−、65は、赤色フィルター、66は、緑色フィルタ
ー、67は、赤色合成ダイクロイックミラー、68は、
黄色合成ダイクロイックミラーである。
ジェクターの平面図である。61は、緑色分離ダイクロ
イックミラー、62は、コンデンサーレンズ、63は、
赤色分離ダイクロイックミラー、64は、青色フィルタ
−、65は、赤色フィルター、66は、緑色フィルタ
ー、67は、赤色合成ダイクロイックミラー、68は、
黄色合成ダイクロイックミラーである。
【0016】図7は、図6の液晶プロジェクターに用い
られているダイクロイックミラーの波長特性を示すグラ
フである。71は、緑色フィルター66の波長特性、7
2は、緑色分離ダイクロイックミラー61の波長特性、
73は、赤色フィルター65の波長特性、74は、赤色
分離ダイクロイックミラー63の波長特性、75は、赤
色合成ダイクロイックミラー67の波長特性、76は、
青色フィルター64の波長特性、77は、黄色合成ダイ
クロイックミラー68の波長特性である。
られているダイクロイックミラーの波長特性を示すグラ
フである。71は、緑色フィルター66の波長特性、7
2は、緑色分離ダイクロイックミラー61の波長特性、
73は、赤色フィルター65の波長特性、74は、赤色
分離ダイクロイックミラー63の波長特性、75は、赤
色合成ダイクロイックミラー67の波長特性、76は、
青色フィルター64の波長特性、77は、黄色合成ダイ
クロイックミラー68の波長特性である。
【0017】黄色合成ダイクロイックミラー68のよう
にコンデンサーレンズ62より離れた場所に位置してい
る場合、前述したように波長特性のシフト量を多くしな
ければならない。そこで青フィルター64を入れ青色を
決めて(図7)、黄色合成ダイクロイックミラー68の
波長カット位置と青フィルター64の波長カット位置と
の幅をもたせる事により黄色合成ダイクロイックミラー
68の波長特性のシフト量を減らしたり、なくしたりす
ことができる。このとき青フィルター64中心付近の光
線は垂直入射されているが周辺ではある角度をもって入
射されている。しかし、入射角θがθ≒0のように小さ
な場合には、波長特性のシフトがほとんど無いので色ム
ラにならない。
にコンデンサーレンズ62より離れた場所に位置してい
る場合、前述したように波長特性のシフト量を多くしな
ければならない。そこで青フィルター64を入れ青色を
決めて(図7)、黄色合成ダイクロイックミラー68の
波長カット位置と青フィルター64の波長カット位置と
の幅をもたせる事により黄色合成ダイクロイックミラー
68の波長特性のシフト量を減らしたり、なくしたりす
ことができる。このとき青フィルター64中心付近の光
線は垂直入射されているが周辺ではある角度をもって入
射されている。しかし、入射角θがθ≒0のように小さ
な場合には、波長特性のシフトがほとんど無いので色ム
ラにならない。
【0018】同様に、赤色、緑色を決めている赤色合成
ダイクロイックミラー61、緑色分離ダイクロイックミ
ラー67についても赤フィルター65、緑フィルター6
6を入れる事により波長特性のシフト量を減らしたり、
なくしたりする事ができる。これらにより色ムラをなく
すことができる。
ダイクロイックミラー61、緑色分離ダイクロイックミ
ラー67についても赤フィルター65、緑フィルター6
6を入れる事により波長特性のシフト量を減らしたり、
なくしたりする事ができる。これらにより色ムラをなく
すことができる。
【0019】また、白色光をまず緑色分離ダイクロイッ
クミラー67で分離し、次の赤色分離ダイクロイックミ
ラー63は分離された緑色の波長の中心付近の値で波長
カットを行い、赤色フィルター65、青色フィルター6
4にて色を決めることにより、赤色と青色の分離が容易
に行え、色もフィルターにより一定な色に決めることが
でき、前述したように色を決めていないダイクロイック
ミラーの波長シフト量を減らしたり、なくしたりするこ
とができる。
クミラー67で分離し、次の赤色分離ダイクロイックミ
ラー63は分離された緑色の波長の中心付近の値で波長
カットを行い、赤色フィルター65、青色フィルター6
4にて色を決めることにより、赤色と青色の分離が容易
に行え、色もフィルターにより一定な色に決めることが
でき、前述したように色を決めていないダイクロイック
ミラーの波長シフト量を減らしたり、なくしたりするこ
とができる。
【0020】図8は本発明における実施例3の液晶プロ
ジェクターの平面図である。81は、緑色分離ダイクロ
イックミラー、82は、緑色フィルター、83は、赤色
分離ダイクロイックミラー、84は、赤色合成ダイクロ
イックミラ−、85は、黄色合成ダイクロイックミラ−
である。
ジェクターの平面図である。81は、緑色分離ダイクロ
イックミラー、82は、緑色フィルター、83は、赤色
分離ダイクロイックミラー、84は、赤色合成ダイクロ
イックミラ−、85は、黄色合成ダイクロイックミラ−
である。
【0021】図9は、図8の液晶プロジェクターに用い
られているダイクロイックミラーの波長特性を示すグラ
フである。91は、緑色フィルター82の波長特性、9
2は、緑色分離ダイクロイックミラー81の波長特性、
93は、赤色分離ダイクロイックミラー83の波長特
性、94は、赤色合成ダイクロイックミラー84の波長
特性、95は、黄色合成ダイクロイックミラー85の波
長特性である。
られているダイクロイックミラーの波長特性を示すグラ
フである。91は、緑色フィルター82の波長特性、9
2は、緑色分離ダイクロイックミラー81の波長特性、
93は、赤色分離ダイクロイックミラー83の波長特
性、94は、赤色合成ダイクロイックミラー84の波長
特性、95は、黄色合成ダイクロイックミラー85の波
長特性である。
【0022】液晶パネルに入る光線で、前記光線の入射
面積が緑色分離ダイクロイックミラー81のように広い
ダイクロイックミラーで青色、赤色を決めて、緑色は緑
色フィルター82で色を決める(図9)事により、前記
ダイクロイックミラーに比べて光線の入射面積が狭い赤
分離ダイクロイックミラー83、赤色合成ダイクロイッ
クミラ−84、黄色合成ダイクロイックミラ−85での
波長特性のシフト量を減らしたり、なくしたりすること
とができる。
面積が緑色分離ダイクロイックミラー81のように広い
ダイクロイックミラーで青色、赤色を決めて、緑色は緑
色フィルター82で色を決める(図9)事により、前記
ダイクロイックミラーに比べて光線の入射面積が狭い赤
分離ダイクロイックミラー83、赤色合成ダイクロイッ
クミラ−84、黄色合成ダイクロイックミラ−85での
波長特性のシフト量を減らしたり、なくしたりすること
とができる。
【0023】以上本発明の実施例1、2、3について述
べたわけだが、光線の垂直入射でない他の角度にダイク
ロイックミラ−を設定した場合や、コンデンサーレンズ
の位置が違う場合や、フィルターの入れる位置が違う場
合や、分離合成に使うダイクロイックミラー特性が違う
場合等でも同様の事が言えるのは言うまでもない。
べたわけだが、光線の垂直入射でない他の角度にダイク
ロイックミラ−を設定した場合や、コンデンサーレンズ
の位置が違う場合や、フィルターの入れる位置が違う場
合や、分離合成に使うダイクロイックミラー特性が違う
場合等でも同様の事が言えるのは言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば液晶パ
ネルと前記液晶パネルに比べて異なる径のランプを用い
た液晶プロジェクターにおいて生じる色ムラを、少なく
とも色を決めるダイクロイックミラーの波長特性をシフ
トさせ、集光装置より離れるごとに波長特性のシフト量
を多くする事により、色ムラをなくすという効果を得
る。また、コンデンサーレンズのような集光装置の前後
では、同一光線の入射される場所の波長特性をシフトさ
せる方向を変える事により色ムラをなくす事ができると
いう効果を得る。さらに、波長特性のシフト量が大きく
なると製造上困難になり、コストがかかってしまうので
フィルターを入れ色を決める事によりダイクロイックミ
ラーの波長特性のシフト量を減らしたり、なくしたりす
る事ができ、コストアップにならず色ムラをなくす事が
できるという効果を得る。また、液晶パネルに入る光線
で、前記光線の入射面積が広いダイクロイックミラーで
色を決める事により、前記ダイクロイックミラーに比べ
て光線の入射面積が狭いダイクロイックミラーでの波長
特性のシフト量を減らしたり、なくしたりする事ができ
るという効果を得る。また、少なくとも光源、緑色分離
ダイクロイックミラー、波長カットの半値が前記緑色分
離ダイクロイックミラーで分離された緑色の波長の中心
値付近の値であるダイクロイックミラー、赤色フィルタ
ー、青色フィルターで構成されている場合、色の分離が
容易に行え、前述したようにフィルターにより色を決め
ることにより色を決めないダイクロイックミラーの波長
特性のシフト量を減らしたり、なくしたりすることがで
きるという効果を得る。
ネルと前記液晶パネルに比べて異なる径のランプを用い
た液晶プロジェクターにおいて生じる色ムラを、少なく
とも色を決めるダイクロイックミラーの波長特性をシフ
トさせ、集光装置より離れるごとに波長特性のシフト量
を多くする事により、色ムラをなくすという効果を得
る。また、コンデンサーレンズのような集光装置の前後
では、同一光線の入射される場所の波長特性をシフトさ
せる方向を変える事により色ムラをなくす事ができると
いう効果を得る。さらに、波長特性のシフト量が大きく
なると製造上困難になり、コストがかかってしまうので
フィルターを入れ色を決める事によりダイクロイックミ
ラーの波長特性のシフト量を減らしたり、なくしたりす
る事ができ、コストアップにならず色ムラをなくす事が
できるという効果を得る。また、液晶パネルに入る光線
で、前記光線の入射面積が広いダイクロイックミラーで
色を決める事により、前記ダイクロイックミラーに比べ
て光線の入射面積が狭いダイクロイックミラーでの波長
特性のシフト量を減らしたり、なくしたりする事ができ
るという効果を得る。また、少なくとも光源、緑色分離
ダイクロイックミラー、波長カットの半値が前記緑色分
離ダイクロイックミラーで分離された緑色の波長の中心
値付近の値であるダイクロイックミラー、赤色フィルタ
ー、青色フィルターで構成されている場合、色の分離が
容易に行え、前述したようにフィルターにより色を決め
ることにより色を決めないダイクロイックミラーの波長
特性のシフト量を減らしたり、なくしたりすることがで
きるという効果を得る。
【図1】本発明における実施例1の液晶プロジェクター
の平面図である。
の平面図である。
【図2】図1の液晶プロジェクターに用いられるダイク
ロイックミラーの波長特性を示すグラフである。
ロイックミラーの波長特性を示すグラフである。
【図3】図1の緑色分離ダイクロイックミラー12に入
射される光線の角度による波長特性のシフトを示すグラ
フである。
射される光線の角度による波長特性のシフトを示すグラ
フである。
【図4】図1の緑色分離ダイクロイックミラー12に入
射される光線の光路の平面図である。
射される光線の光路の平面図である。
【図5】図1の赤色分離ダイクロイックミラー14に入
射される光線の光路の平面図である。
射される光線の光路の平面図である。
【図6】本発明における実施例2の液晶プロジェクター
の平面図である。
の平面図である。
【図7】図6の液晶プロジェクターに用いられるダイク
ロイックミラーの波長特性を示すグラフである。
ロイックミラーの波長特性を示すグラフである。
【図8】本発明における実施例3の液晶プロジェクター
の平面図である。
の平面図である。
【図9】図8の液晶プロジェクターに用いられるダイク
ロイックミラーの波長特性を示すグラフである。
ロイックミラーの波長特性を示すグラフである。
11 光源のランプ 12 緑色分離ダイクロイックミラー 13 コンデンサーレンズ 14 赤色分離ダイクロイックミラー 15 液晶パネル 16 全反射ミラー 17 赤色合成ダイクロイックミラー 18 黄色合成ダイクロイックミラー 19 投射レンズ 21 緑色分離ダイクロイックミラー12の波長特性 22 赤色分離ダイクロイックミラー14の波長特性 23 赤色合成ダイクロイックミラー17の波長特性 24 黄色合成ダイクロイックミラー18の波長特性 31 A点透過後の波長特性(入射角θ=45゜) 32 B点透過後の波長特性(入射角α1>θ) 33 C点透過後の波長特性(入射角β1<θ) 41 A点に入射される光線の光路(入射角θ=45゜) 42 B点に入射される光線の光路(入射角α1>θ) 43 C点に入射される光線の光路(入射角β1<θ) 51 D点に入射される光線の光路(入射角θ=45゜) 52 E点に入射される光線の光路(入射角α2<θ) 53 F点に入射される光線の光路(入射角β2>θ) 61 緑色分離ダイクロイックミラー 62 コンデンサーレンズ 63 赤色分離ダイクロイックミラー 64 青色フィルタ− 65 赤色フィルター 66 緑色フィルター 67 赤色合成ダイクロイックミラー 68 黄色合成ダイクロイックミラー 71 緑色フィルター66の波長特性 72 緑色分離ダイクロイックミラー61の波長特性 73 赤色フィルター65の波長特性 74 赤色分離ダイクロイックミラー63の波長特性 75 赤色合成ダイクロイックミラー67の波長特性 76 青色フィルター64の波長特性 77 黄色合成ダイクロイックミラー68 81 緑色分離ダイクロイックミラー 82 緑色フィルター 83 赤色分離ダイクロイックミラー 84 赤色合成ダイクロイックミラ− 85 黄色合成ダイクロイックミラ− 91 緑色フィルター82の波長特性 92 緑色分離ダイクロイックミラー81の波長特性 93 赤色分離ダイクロイックミラー83の波長特性 94 赤色合成ダイクロイックミラー84の波長特性 95 黄色合成ダイクロイックミラー85の波長特性
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年7月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源と液晶パネル
を用いた液晶プロジェクターに関する。
を用いた液晶プロジェクターに関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶プロジェク
ターは、光源と、前記光源からの光を複数の色光に分離
する複数のダイクロイック面と、前記ダイクロイック面
によって分離された複数の色光がそれぞれ入射される複
数の液晶パネルと、を有する液晶プロジェクターであっ
て、前記光源と前記液晶パネルとの間には、前記色光の
波長を決定するフィルターが配置され、前記色光のうち
いずれか一色の色光の波長を決定するフィルターと、前
記一色の色光を分離するダイクロイック面とでは、波長
カット位置が異なることを特徴とする。また、本発明の
液晶プロジェクターは、光源と、前記光源からの光を複
数の色光に分離する複数のダイクロイック面と、前記ダ
イクロイック面によって分離された複数の色光がそれぞ
れ入射される複数の液晶パネルと、前記液晶パネルから
の複数の色光を合成する複数のダイクロイック面と、を
有する液晶プロジェクターであって、前記光源と前記液
晶パネルとの間には、前記色光の波長を決定するフィル
ターが配置され、前記色光のうちいずれか一色の色光の
波長を決定するフィルターと、前記一色の色光を合成す
るダイクロイック面とでは、波長カット位置が異なるこ
とを特徴とする。また、本発明の液晶プロジェクター
は、光源と、前記光源からの光から緑色光を分離する第
1のダイクロイック面と、前記第1のダイクロイック面
から出射された光を赤色光と青色光とに分離する第2の
ダイクロイック面と、前記緑色光、赤色光、青色光がそ
れぞれ入射される3つの液晶パネルと、を有する液晶プ
ロジェクターであって、前記第2のダイクロイック面
は、前記第1のダイクロイック面によって分離される緑
色の色光の波長の中心付近の値で波長カットを行う波長
選択特性を有することを特徴とする。また、この液晶プ
ロジェクターにおいて、前記第2のダイクロイック面と
前記赤色光が入射される液晶パネルとの間には、赤色フ
ィルターが配置され、前記第2のダイクロイック面と前
記青色光が入射される液晶パネルとの間には、青色フィ
ルターが配置されてなることを特徴とする。さらに、本
発明の液晶プロジェクターは、光源と、前記光源から出
射された光を複数の色光に分離する複数のダイクロイッ
ク面と、前記ダイクロイック面によって分離された複数
の色光がそれぞれ入射される複数の液晶パネルと、前記
液晶パネルからの複数の色光を合成する複数のダイクロ
イック面と、を有する液晶プロジェクターであって、前
記複数のダイクロイック面のうち、光線の入射面積が比
較的広いダイクロイック面は、入射光の入射角度に応じ
て面内の波長特性をシフトさせており、光線の入射面積
が比較的広いダイクロイック面は、前記光線の入射面積
が比較的広いダイクロイック面よりも入射光の入射角度
に応じた面内の波長特性のシフト量が少ない、または、
面内の波長特性をシフトさせていないことを特徴とす
る。
ターは、光源と、前記光源からの光を複数の色光に分離
する複数のダイクロイック面と、前記ダイクロイック面
によって分離された複数の色光がそれぞれ入射される複
数の液晶パネルと、を有する液晶プロジェクターであっ
て、前記光源と前記液晶パネルとの間には、前記色光の
波長を決定するフィルターが配置され、前記色光のうち
いずれか一色の色光の波長を決定するフィルターと、前
記一色の色光を分離するダイクロイック面とでは、波長
カット位置が異なることを特徴とする。また、本発明の
液晶プロジェクターは、光源と、前記光源からの光を複
数の色光に分離する複数のダイクロイック面と、前記ダ
イクロイック面によって分離された複数の色光がそれぞ
れ入射される複数の液晶パネルと、前記液晶パネルから
の複数の色光を合成する複数のダイクロイック面と、を
有する液晶プロジェクターであって、前記光源と前記液
晶パネルとの間には、前記色光の波長を決定するフィル
ターが配置され、前記色光のうちいずれか一色の色光の
波長を決定するフィルターと、前記一色の色光を合成す
るダイクロイック面とでは、波長カット位置が異なるこ
とを特徴とする。また、本発明の液晶プロジェクター
は、光源と、前記光源からの光から緑色光を分離する第
1のダイクロイック面と、前記第1のダイクロイック面
から出射された光を赤色光と青色光とに分離する第2の
ダイクロイック面と、前記緑色光、赤色光、青色光がそ
れぞれ入射される3つの液晶パネルと、を有する液晶プ
ロジェクターであって、前記第2のダイクロイック面
は、前記第1のダイクロイック面によって分離される緑
色の色光の波長の中心付近の値で波長カットを行う波長
選択特性を有することを特徴とする。また、この液晶プ
ロジェクターにおいて、前記第2のダイクロイック面と
前記赤色光が入射される液晶パネルとの間には、赤色フ
ィルターが配置され、前記第2のダイクロイック面と前
記青色光が入射される液晶パネルとの間には、青色フィ
ルターが配置されてなることを特徴とする。さらに、本
発明の液晶プロジェクターは、光源と、前記光源から出
射された光を複数の色光に分離する複数のダイクロイッ
ク面と、前記ダイクロイック面によって分離された複数
の色光がそれぞれ入射される複数の液晶パネルと、前記
液晶パネルからの複数の色光を合成する複数のダイクロ
イック面と、を有する液晶プロジェクターであって、前
記複数のダイクロイック面のうち、光線の入射面積が比
較的広いダイクロイック面は、入射光の入射角度に応じ
て面内の波長特性をシフトさせており、光線の入射面積
が比較的広いダイクロイック面は、前記光線の入射面積
が比較的広いダイクロイック面よりも入射光の入射角度
に応じた面内の波長特性のシフト量が少ない、または、
面内の波長特性をシフトさせていないことを特徴とす
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【作用】液晶プロジェクターにおいて、光源と液晶パネ
ルとの間に色光の波長を決定するフィルターを配置して
色を決める場合には、ダイクロイック面の波長カット位
置とフィルターの波長カット位置との幅をもたせる事に
より、ダイクロイック面の波長特性のシフト量を減らし
たり、なくしたりすることができる。このとき、フィル
ター中心付近の光線は垂直入射されているが周辺ではあ
る角度をもって入射されている。しかし、入射角θがθ
≒0のように小さな場合には、波長特性のシフトがほと
んど無いので色ムラにならない。また、光源と、光源か
らの光から緑色光を分離する第1のダイクロイック面
と、第1のダイクロイック面から出射された光を赤色光
と青色光とに分離する第2のダイクロイック面と、緑色
光、赤色光、青色光がそれぞれ入射される3つの液晶パ
ネルと、を有する液晶プロジェクターの場合、第2のダ
イクロイック面による波長カットを、前記第1のダイク
ロイック面によって分離される緑色の色光の波長の中心
付近の値で行うようにすれば、赤色、青色の分離が容易
に行え、それぞれの色をフィルターにより決定すること
ができ、前述したようにダイクロイック面のシフト量を
減らしたり、なくしたりすることができる。また、光線
の入射面積が広いダイクロイック面で色を決めることに
より、前記ダイクロイック面に比べて光線の入射面積が
狭いダイクロイック面での波長カット位置と前記光線の
入射面積が広いダイクロイック面での波長カット位置と
に幅をもたせ、光線の入射面積が狭いダイクロイック面
では波長特性のシフト量を減らしたり、なくしたりする
ことができる。
ルとの間に色光の波長を決定するフィルターを配置して
色を決める場合には、ダイクロイック面の波長カット位
置とフィルターの波長カット位置との幅をもたせる事に
より、ダイクロイック面の波長特性のシフト量を減らし
たり、なくしたりすることができる。このとき、フィル
ター中心付近の光線は垂直入射されているが周辺ではあ
る角度をもって入射されている。しかし、入射角θがθ
≒0のように小さな場合には、波長特性のシフトがほと
んど無いので色ムラにならない。また、光源と、光源か
らの光から緑色光を分離する第1のダイクロイック面
と、第1のダイクロイック面から出射された光を赤色光
と青色光とに分離する第2のダイクロイック面と、緑色
光、赤色光、青色光がそれぞれ入射される3つの液晶パ
ネルと、を有する液晶プロジェクターの場合、第2のダ
イクロイック面による波長カットを、前記第1のダイク
ロイック面によって分離される緑色の色光の波長の中心
付近の値で行うようにすれば、赤色、青色の分離が容易
に行え、それぞれの色をフィルターにより決定すること
ができ、前述したようにダイクロイック面のシフト量を
減らしたり、なくしたりすることができる。また、光線
の入射面積が広いダイクロイック面で色を決めることに
より、前記ダイクロイック面に比べて光線の入射面積が
狭いダイクロイック面での波長カット位置と前記光線の
入射面積が広いダイクロイック面での波長カット位置と
に幅をもたせ、光線の入射面積が狭いダイクロイック面
では波長特性のシフト量を減らしたり、なくしたりする
ことができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】同様に、赤色、緑色を決めている赤色合成
ダイクロイックミラー67、緑色分離ダイクロイックミ
ラー61についても赤フィルター65、緑フィルター6
6を入れる事により波長特性のシフト量を減らしたり、
なくしたりする事ができる。これらにより色ムラをなく
すことができる。
ダイクロイックミラー67、緑色分離ダイクロイックミ
ラー61についても赤フィルター65、緑フィルター6
6を入れる事により波長特性のシフト量を減らしたり、
なくしたりする事ができる。これらにより色ムラをなく
すことができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】また、白色光をまず緑色分離ダイクロイッ
クミラー61で分離し、次の赤色分離ダイクロイックミ
ラー63は分離された緑色の波長の中心付近の値で波長
カットを行い、赤色フィルター65、青色フィルター6
4にて色を決めることにより、赤色と青色の分離が容易
に行え、色もフィルターにより一定な色に決めることが
でき、前述したように色を決めていないダイクロイック
ミラーの波長シフト量を減らしたり、なくしたりするこ
とができる。
クミラー61で分離し、次の赤色分離ダイクロイックミ
ラー63は分離された緑色の波長の中心付近の値で波長
カットを行い、赤色フィルター65、青色フィルター6
4にて色を決めることにより、赤色と青色の分離が容易
に行え、色もフィルターにより一定な色に決めることが
でき、前述したように色を決めていないダイクロイック
ミラーの波長シフト量を減らしたり、なくしたりするこ
とができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、液晶
プロジェクターにおいて、光源と液晶パネルとの間に色
光の波長を決定するフィルターを配置して色を決め、ダ
イクロイック面の波長カット位置とフィルターの波長カ
ット位置との幅をもたせる事により、ダイクロイック面
の波長特性のシフト量を減らしたり、なくしたりするこ
とができる。また、光源と、光源からの光から緑色光を
分離する第1のダイクロイック面と、第1のダイクロイ
ック面から出射された光を赤色光と青色光とに分離する
第2のダイクロイック面と、緑色光、赤色光、青色光が
それぞれ入射される3つの液晶パネルと、を有する液晶
プロジェクターの場合、第2のダイクロイック面による
波長カットを、前記第1のダイクロイック面によって分
離される緑色の色光の波長の中心付近の値で行うように
すれば、赤色、青色の分離が容易に行え、それぞれの色
をフィルターにより決定することができ、前述したよう
にダイクロイック面のシフト量を減らしたり、なくした
りすることができる。また、光線の入射面積が広いダイ
クロイック面で色を決めることにより、前記ダイクロイ
ック面に比べて光線の入射面積が狭いダイクロイック面
での波長カット位置と前記光線の入射面積が広いダイク
ロイック面での波長カット位置とに幅をもたせ、光線の
入射面積が狭いダイクロイック面では波長特性のシフト
量を減らしたり、なくしたりすることができる。
プロジェクターにおいて、光源と液晶パネルとの間に色
光の波長を決定するフィルターを配置して色を決め、ダ
イクロイック面の波長カット位置とフィルターの波長カ
ット位置との幅をもたせる事により、ダイクロイック面
の波長特性のシフト量を減らしたり、なくしたりするこ
とができる。また、光源と、光源からの光から緑色光を
分離する第1のダイクロイック面と、第1のダイクロイ
ック面から出射された光を赤色光と青色光とに分離する
第2のダイクロイック面と、緑色光、赤色光、青色光が
それぞれ入射される3つの液晶パネルと、を有する液晶
プロジェクターの場合、第2のダイクロイック面による
波長カットを、前記第1のダイクロイック面によって分
離される緑色の色光の波長の中心付近の値で行うように
すれば、赤色、青色の分離が容易に行え、それぞれの色
をフィルターにより決定することができ、前述したよう
にダイクロイック面のシフト量を減らしたり、なくした
りすることができる。また、光線の入射面積が広いダイ
クロイック面で色を決めることにより、前記ダイクロイ
ック面に比べて光線の入射面積が狭いダイクロイック面
での波長カット位置と前記光線の入射面積が広いダイク
ロイック面での波長カット位置とに幅をもたせ、光線の
入射面積が狭いダイクロイック面では波長特性のシフト
量を減らしたり、なくしたりすることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03B 21/00 G03B 21/00 D 33/12 33/12 H04N 5/74 H04N 5/74 A
Claims (6)
- 【請求項1】 少なくとも液晶パネル、前記液晶パネル
に比べて異なる径のランプ、前記ランプの光線を集光す
る装置、ダイクロイックミラーより構成される液晶プロ
ジェクタ−において、前記光線を集光する装置よりダイ
クロイックミラー位置が離れるごとに前記ダイクロイッ
クミラーの中心から同一距離における波長特性のシフト
量を多くすることを特徴とする液晶プロジェクター。 - 【請求項2】 前記ダイクロイックミラ−の波長特性を
シフトさせるのは、少なくとも色を決めるダイクロイッ
クミラーについて行うことを特徴とする特許請求の範囲
請求項1記載の液晶プロジェクター。 - 【請求項3】 前記光線を集光する装置の前後にあるダ
イクロイックミラーでは同一光線の入射される場所の波
長特性をシフトさせる方向が逆になることを特徴とする
特許請求の範囲請求項1記載の液晶プロジェクター。 - 【請求項4】 フィルター及び前記請求項1に記載され
ているダイクロイックミラーの波長特性のシフト量より
小さいまたはシフト量のないダイクロイックミラーで構
成されていることを特徴とする特許請求の範囲請求項1
記載の液晶プロジェクター。 - 【請求項5】 前記液晶パネルに入る光線の入射面積が
広いダイクロイックミラーで色を決め、他のダイクロイ
ックミラーは前記請求項1に記載されているダイクロイ
ックミラーの波長特性のシフト量より小さいまたはシフ
ト量のないダイクロイックミラーで構成されていること
を特徴とする特許請求の範囲請求項1記載の液晶プロジ
ェクター。 - 【請求項6】 少なくとも光源、緑色分離ダイクロイッ
クミラー、波長カットの半値が前記緑色分離ダイクロイ
ックミラーで分離された緑色の波長の中心値付近の値で
あるダイクロイックミラー、赤色フィルター、青色フィ
ルターで構成されていることを特徴とする液晶プロジェ
クター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10165560A JPH10339847A (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 液晶プロジェクター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10165560A JPH10339847A (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 液晶プロジェクター |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3143436A Division JPH04366941A (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | 液晶プロジェクター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10339847A true JPH10339847A (ja) | 1998-12-22 |
Family
ID=15814691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10165560A Pending JPH10339847A (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 液晶プロジェクター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10339847A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10508779B2 (en) | 2015-10-16 | 2019-12-17 | Seiko Epson Corporation | Projector |
-
1998
- 1998-06-12 JP JP10165560A patent/JPH10339847A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10508779B2 (en) | 2015-10-16 | 2019-12-17 | Seiko Epson Corporation | Projector |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100514634B1 (ko) | 영상투사장치 | |
US7327520B2 (en) | Optical unit and image display apparatus | |
US6219112B1 (en) | Illumination optical system and liquid crystal projector apparatus using the same | |
JPH08201753A (ja) | 投写型液晶表示装置 | |
US6987618B2 (en) | Polarization converting device, illumination optical system and projector | |
US6429975B1 (en) | Illumination optical system and projector using same | |
JPH10339847A (ja) | 液晶プロジェクター | |
JPH10133147A (ja) | 液晶プロジェクタ | |
JPS63216025A (ja) | 投写型カラ−表示装置 | |
JPH04366941A (ja) | 液晶プロジェクター | |
JPH10319349A (ja) | 偏光変換素子及びそれを用いた投影装置 | |
JPH07294924A (ja) | 投影装置 | |
JP2009085991A (ja) | 光学素子及び投写型映像表示装置 | |
US6834962B2 (en) | Projection system | |
JP3482789B2 (ja) | 液晶プロジェクタ及びダイクロイックプリズム | |
JP2940778B2 (ja) | 液晶プロジェクタ | |
JP2610087B2 (ja) | 照明光学系および投写型液晶表示装置 | |
JP3550261B2 (ja) | 液晶プロジェクタ | |
JPH08334727A (ja) | フルカラー投射装置 | |
KR900009062B1 (ko) | Lcd 프로젝터의 광학계 | |
JPH07199186A (ja) | 投射装置 | |
JPH05328035A (ja) | 反射及び透過読取り用ランプユニット並びに反射読取り用ランプユニット | |
JPH05323266A (ja) | 投影型液晶表示装置 | |
JPH10253921A (ja) | 投射装置用照明装置及び投射装置 | |
JPH07325283A (ja) | プロジエクタ装置 |