JPH10339071A - 水平回動式扉付きキャビネット - Google Patents

水平回動式扉付きキャビネット

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JPH10339071A
JPH10339071A JP14921797A JP14921797A JPH10339071A JP H10339071 A JPH10339071 A JP H10339071A JP 14921797 A JP14921797 A JP 14921797A JP 14921797 A JP14921797 A JP 14921797A JP H10339071 A JPH10339071 A JP H10339071A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】観音開き式の左右の扉の自由端が互いに重なり
合うようにしたキャビネットにおいて、左右扉の自由端
の重なり合いを阻害することなく、左右の扉を連動して
開閉できるようにする。 【手段】左右の扉4,5 の上部内面にそれぞれリンク杆20
を水平回動自在に枢着し、両リンク杆20を、本体2の天
井面に設けたガイド部材22に形成した前後長手のガイド
穴22にピン34にて前後摺動自在に係止する。ガイド部材
22のガイド穴22を、自由端に当り縁7を設けた扉4と反
対側の方向に平面視で向けて凸となるように湾曲させ
る。これにより、左右扉4,5 は、当り縁7を設けた扉4
が他方の扉5よりも後から開き回動し初め、後から閉じ
回動し切るように開閉タイミングがずれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる観音開き
式の一対の水平回動式扉を備えたキャビネットに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】水平回動式の扉を備えたキャビネットに
おいては、間口寸法がある程度以上に大きくなると、扉
が片開き式ではキャビネットの前方に広い開閉用スペー
スを要するばかりか、扉の回動半径が長いため開閉操作
しにくい。このため、間口寸方がある程度大きくなる
と、2枚の扉を観音開き式に取付けていることは周知の
通りである。そして、従来の観音開き式のキャビネット
においては、左右の扉を個別に開閉するように構成して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のように
左右の扉を個別に開閉する構成では、2枚の扉を一々回
動操作しなければならないため、キャビネットへの物品
の出し入れが面倒であると言う問題があった。特に、左
右の扉を閉じた状態で当該両扉の自由端が前後方向に重
なり合うように形成している場合には、左右の扉の開閉
に順序があるため、キャビネットへの物品の出し入れ作
業が一層面倒であった。
【0004】他方、例えば実験室や工場等では、キャビ
ネットにガスボンベや可燃液体のタンク、或いは熱で反
応する薬品や化学剤等を収納することがあり、これら危
険物を収納するキャビネットでは、火災時の安全性を確
保するため、扉を閉じた状態に保持しておく必要があ
る。この点について従来の一手段として、扉をばねやガ
ススプリングによって閉じ勝手に付勢し、扉を開き切る
といわゆる支点越えによってばねの作用方向を変えて扉
を開き状態に保持するか、又は、磁石によって扉を開き
状態に保持することが行われている。しかし、ばねやガ
ススプリングで単に扉を閉じ勝手に付勢する手段では、
作業者はばねやガススプリングの大きな抵抗に抗して扉
を回動しなければならないため、作業者の負担が大きい
という問題があった。
【0005】特に、観音開き式の2枚の扉を備えたキャ
ビネットでは、2枚の扉をそれぞればね又はガススプリ
ングに抗して回動させなければならないため、作業者の
負担が倍加するのであり、更に、有害ガスの排除のため
に内部の空気を排除する排気手段を備えたキャビネット
では、その内部が負圧になっているため、扉が重くなっ
て開き操作がより一層厄介であった。
【0006】また、単にばねやガススプリングで単に扉
を閉じ勝手に付勢する手段では、前記したように、支点
越え等の手段で扉を開き切った状態に保持しているた
め、換言すると、扉は閉じた状態と開いた状態とのいず
れかに選択的に保持されているに過ぎないため、扉を開
いた状態で火災が発生すると安全性の確保にはなんら寄
与しないという致命的な欠陥があった。
【0007】本発明は上記各問題を解消することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1に係る発明のキャビネットは、前面を開口した
本体と、該本体の開口部の左右両側縁に水平回動自在に
取付けた観音開き式の左右一対の扉と、前記左右両扉の
開閉動を連動させる連動機構とを備えた点に特徴を有す
る。
【0009】また、請求項2に係る発明のキャビネット
は、請求項1において、前記左右両扉を、両扉を閉じた
状態で一方の扉の自由端の前面と他方の扉の自由端の裏
面とが重なり合うように形成する一方、前記連動機構に
よる両扉の連動開閉タイミングを、両扉を開き回動する
過程のうち少なくとも開き初めの段階では他方の扉が一
方の扉より速く開き回動し、両扉を閉じ回動する過程の
うち少なくとも閉じ終える段階で一方の扉が他方の扉よ
りも速く閉じ回動するように設定している点に特徴を有
する。
【0010】更に請求項3に係る発明のキャビネット
は、請求項1又は請求項2の構成に加えて、扉を閉じ方
向に付勢するための付勢手段と、所定の温度以下では前
記付勢手段の付勢力が扉に作用しないように保持し所定
の温度を越えると前記付勢手段の付勢力が扉に作用する
ように切り替わる自動閉止作動手段とを設けた点に特徴
を有する。
【0011】
【発明の奏する効果】請求項1のように構成すると、い
ずれか一方の扉を回動操作すると他方の扉も一緒に回動
するから、換言すると、観音開き式の2枚の扉を一つの
動作で同時に開閉することができるから、キャビネット
への物品の出し入れを簡単に素早く行うことができる。
【0012】また、請求項2のように構成すると、左右
の扉の自由端を奥行き方向に重ね合わせるようにしたキ
ャビネットにおいて、左右の扉の開閉順序を一々確認す
る必要はなく、いずれか一方の扉を開閉操作することに
よって左右の扉が正しい順序で開閉動するから、左右の
扉の自由端を奥行き方向に重ね合わせることによって機
密性や防盗性を確保できるキャビネットでありながら、
扉の開閉の手間(換言するとキャビネットへの物品の出
し入れの手間)を軽減することができる。
【0013】更に請求項3のように構成すると、火災に
よってキャビネットの周囲の温度が高くなると、自動閉
止作動手段によって付勢手段が作動し、扉は、開いてい
ても自動的に閉じる。他方、通常の状態では、付勢手段
は扉には作用していないため、扉を開くに際して付勢手
段が抵抗として作用することはなく、従って、扉を軽い
力で開閉することができる。
【0014】従って請求項3のように構成すると、請求
項1又は請求項2の効果に加えて、火災時に扉を自動的
に閉じることができて安全性を向上できるものでありな
がら、非火災時には扉を軽い力で開閉できる効果を有す
る。請求項3の付勢手段として請求項4のようにリンク
機構とねじりばねを使用すると、ねじりばねの一端部又
は他端部を自動閉止作動手段で係止するだけで良いた
め、構造が簡単になる利点がある。
【0015】
【発明の実施形態】次に、本発明を実験室用のキャビネ
ットに適用した実施形態を図面に基づいて説明する。図
1〜図11では第1実施形態を示したおり、このうち図1
(A)はキャビネット1の全体斜視図、図2(A)はキャビネ
ット1の破断斜視図、図3(A)はキャビネット1の側断面
図である。これら各図に示すように、キャビネット1
は、前面を開口した本体2と、本体2の開口縁の左右両
側縁に蝶番3を介して水平回動自在に取り付けた左右一
対の扉4,5 とを備えている。本体2の上面には、内部に
連通する排気ダクト6を接続している。
【0016】一方の扉(左扉)4の自由端には、他方の
扉(右扉)5の自由端の裏面が重なる当り縁7を設け、
他方の扉5には把手8を設けている。また、本体2の開
口部の内面の全周に、閉扉状態で扉4,5 の縁部の裏面に
重なる縁部材9を固着し、左右縦長の縁部材9に蝶番3
を取り付けている。なお、実施形態における蝶番3は、
扉4,5 を前後方向に移動させながら水平回動させるタイ
プのものである。
【0017】前記縁部材9には、熱によって発泡(膨
張)するセラミック製のシール材10を張設している。ま
た、図2(B)の断面図に示すように、一方の扉4の端面に
もシール材10を張設している。縁部材9とシール材10と
のうちいずれか一方又は両方を設け、更に一方の扉4に
当り縁7を設けるとシール性を向上できる。図2(A)や図
3(A)に示すように、本体2の左右内側面には、多数の溝
穴11を適宜間隔で多数形成した支柱12を2本ずつ固着
し、この支柱12に金具(図示せず)を介して棚板13を装
架できるようにしている。また、本体2の内部には、背
面と若干の隙間を隔てて隔壁14を取付け、主として隔壁
14の裏側から空気を吸引するようにしている。また、本
体2の底面には、収納した液体がこぼれた場合にこれを
受ける受け皿15を置いている。
【0018】図3(B)の断面図に示すように、本体2及び
扉4,5 は、断熱性能を向上するために金属板製の外装板
16に断熱材17を張った断面構造にしているが、単なる金
属板製であっても良いし、耐火庫並みの断熱構造にして
も良い。次に、左右扉4,5 の連動機構について、図4〜
図6に基づいて説明する。図4は扉4,5 を開けた状態で
の一部破断平面図、図5は図4のV-V 断面図、図6は扉
4,5 の開閉途中での一部破断平面図である。
【0019】左右扉4,5 の上端部の内面に水平状の第1
ブラケット19を固着し、これら第1ブラケット19にそれ
ぞれ第1リンク杆20の一端部を第1ピン21にて水平回動
自在に取付ける一方、本体2の天井面に、前後方向(奥
行き方向)に延びるガイド部材22を固着し、このガイド
部材22に形成した前後長手のガイド穴23に、前記左右第
1リンク杆20の他端部に枢着した第2ピン24を抜け不能
で摺動自在に嵌挿している。従って、左右の扉4,5 は第
1リンク杆20とガイド部材22とを介して、連動して開閉
動する。
【0020】そして、前記ガイド部材22におけるガイド
穴23を、平面視で右側に向けて凸の状態に湾曲するよう
に形成している。このようにガイド穴22を平面視で湾曲
させたことにより、扉4,5 が開くに際しては、図6に示
すように、当り縁7を備えた左扉4よりも先に右扉5が
開き初め、扉4,5 を閉じるに際しては、当り縁7を備え
た左扉4が右扉5よりも先に閉じ切る。これにより、一
方の扉4に当り縁7を形成したものでありながら、左右
扉4,5 はその自由端を干渉させることなく的確に連動し
て開閉することができる。
【0021】なお、右扉5に当り縁7を形成している場
合には、ガイド穴22は平面視で左側に向けて凸の状態に
湾曲させれば良い。また、左右扉4,5 の連動手段は実施
形態のようなリンクを使用したものには限らないし、ま
た、左右扉4,5 の開閉タイミングをずらす手段は実施形
態のようなガイド溝には限らず、他の種々の構造を採用
できる。
【0022】次に、火災に際して左右扉4,5 を自動的に
閉じる手段について、図7〜図11を参照して説明する。
図7は本体2の天板を省略した状態での部分平面図、図
8は図7のVIII−VIII視図、図9は要部断面図、図10
(A) は図9のX-X 視断面図、図10(B) 及び図11は作用を
示す図である。図7及び図8に示すように、右扉5と本
体2の内側面との間には、請求項に記載した付勢手段の
一環として、第2リンク杆26及び第3リンク杆27を第3
ピン28にて回動自在に結節して成るリンク機構29で接続
されている。リンク機構29の一端部(第2リンク杆26の
一端部)は、右扉5の第1ブラケット19に前記第1ピン
21によって回動自在に取付けられており、リンク機構29
の他端部(第3リンク杆27の端部)は、上下長手の軸型
ブラケット30に回動自在に取付けられている。軸型ブラ
ケット30は、本体2の内側面の上部に固着した板材31に
取付けている。
【0023】従って、左右扉4,5 を開閉すると、それに
連動して第2及び第3リンク杆26,27 互いの角度を変え
ながら回動する。なお、リンク機構29を右扉5の第1ブ
ラケット19に取付けると、連動機構と付勢手段とで部材
を共用できるのでそれだけコストを低減できる利点があ
る。前記軸型ブラケット30には、ねじりばね32を落下不
能に被嵌しており、ねじりばね32の一端部32aは本体2
の内側面(縁部材9)に当接している。他方、ねじりば
ね32の他端部32bは上向きに折り曲げられており、その
立ち上がり部32cを、前記リンク機構29における第3リ
ンク杆27の側方に位置させている。
【0024】本体2の内側面には、非火災時には前記ね
じりばね32の他端部32bが第3リンク杆27に当たらない
ように保持する自動閉止作動手段の一例として感熱式ス
トッパー具33を設けている。このストッパー具33は、図
8〜図10に示すように、上下方向に延びる上向き開口の
筒体34を備えており、この筒体34はベース35を介して本
体2にに固着されている。図10(A) に示すにうに、ベー
ス35には、ねじりばね32の一端部32aに干渉しないよう
に溝36が形成されている(このようにすると、ねじりば
ね32の一端部32aの下向きずれを防止できる利点があ
る)。
【0025】感熱式ストッパー具33における筒体34の内
部には、上端に円錐(或いは台錐)状のテーパ部37aを
形成したロッド37が摺動自在に嵌め込まれている。ロッ
ド37には水平状に延びるガイドピン38が貫通しており、
このガイドピン38を、筒体34に形成した上下長手の溝穴
39に嵌め入れている。従って、ロッド37は筒体34から抜
け不能であると共に、一定の範囲で上下摺動し得る。
【0026】更に前記筒体34の内部には、中空体40を介
してロッド37を上向きに付勢するようにしたばね41を内
蔵している。前記中空体40はガラスのようにある程度の
外力が作用すると破断し得る脆い素材で形成されてお
り、この中空体40の内部に、ある程度の熱を受けると大
きく膨張(又は蒸発)してその内圧で中空体40を破壊す
るようにした液状等の熱作動体42を充填している。熱作
動体42は、周囲が一定の温度(例えば60℃程度)になる
と膨張等して中空体40を破壊するように設定されてい
る。
【0027】更に、筒体34の上部には、ねじりばね32の
他端部32bのうち水平状に延びる部位が嵌まる切欠き溝
43を、第3リンク杆27の方向に向けて開口するように形
成している。この場合、切欠き溝43とばね41で押し上げ
られたロッド37のテーパ部37aとが同じ高さに位置する
ように設定している。そして、図10(A) に示すように、
ねじりばね32の他端部32bはロッド37のテーパ部37aに
よって切欠き溝43から抜け不能に保持されている。言う
までもないが、ねじりばね32には、その他端部32bを切
欠き溝43から抜け出そうとする弾性復元力が作用してい
る。
【0028】以上の構成において、平常時には、ねじり
ばね32の他端部32bは図10(A) や図11(A) に示すように
ストッパー具33におけるロッド37によって移動不能に保
持されている。従って、平常時には、ねじりばね32の弾
性復元力が扉4,5 の開き回動に対する抵抗として作用す
ることはなく、このため軽い力で扉4,5 を開くことがで
きる。
【0029】他方、火災が発生して室内の温度が高くな
ると、図10(B) に示すように、ストッパー具33の筒体34
内に収納した中空体40が熱作動体42の圧力によって破壊
し、これにより、ばね41によるロッド37の押圧力が消失
するため、ロッド37は下降し得る状態となる。すると、
ロッド37のテーパ部37aのガイド作用により、ねじりば
ね32の弾性復元力によってロッド37が下降して、図11
(B) に示すように、ねじりばね32の他端部32bは筒体34
の切欠き溝43から抜け出て第3リンク杆27に当たり、こ
れにより、開いていた扉4,5 はリンク機構29及び第1リ
ンク杆20を介して自動的に閉じる。
【0030】このように、火災に際して扉4,5 が自動的
に閉じるため、キャビネット1内に収納したガスボンベ
や燃料タンクが誘爆したり、有害ガスが発生したりする
ことを防止又は抑制できる。扉4,5 が閉じた状態で火災
が発生した場合も、扉4,5 はねじりばね32によって閉じ
た状態に保持されるため、安全性を確保できる。また、
キャビネット1に収納したガスボンベから出火したよう
な場合も扉4,5は自動的に閉じて、キャビネット1の内
部への空気の供給が絶たれるため、火災が室内に広がる
ことを防止できる。更に、シール材10が発泡(膨張)し
て扉4,5と本体との間の隙間、及び左右扉4,5 の自由端
間の隙間が密閉されて、キャビネット1内への火炎の侵
入(キャビネット1内で火災が発生した場合にはキャビ
ネット1外への火炎の拡散)が防止される。
【0031】なお、火災に際して排気ダクト6から排気
され続けると、キャビネット1内に空気及び火炎が侵入
し勝手となるため危険である。この点については、例え
ば図4に示すように排気ダクト6を遮断するシャッター
(バルブ手段)44を設けて、火災に際してシャッター44
が作動するように構成すれば良い。シャッター44を作動
させる手段としては、扉4,5 の自動閉止に連動し移動す
るように構成しても良いし、前記した自動扉閉止手段と
同様に熱に反応して作動する作動手段を設けても良い。
また、扉4,5 の自動閉止手段に機械的又は電気的に連動
させて、排気ダクト6からの排気量を調節するためのダ
ンパーを前閉にするように構成してもよい。
【0032】なお、扉4,5 を閉じ状態に保持するための
ラッチ装置を設けても良いし、扉4,5 を閉じた状態にロ
ックする錠を設けても良い。また、ハンク機構29とスト
ッパー具33とは左右一対設けてもよい。図12及び図13
(A) に示すのは感熱式のストッパー具33を第3リンク杆
27に取り付けた第2実施形態である(図12は要部平面
図、図13(A) は図12のXIIIA-XIIIA視断面図である)。
この実施形態では、ストッパー具33を、そのロッド37が
下向きになるような姿勢で第3リンク杆27の下面(上面
でも良い)に固着し、ねじりばね32の他端部32bを第3
リンク杆27の端面に当接している。
【0033】また、ストッパー具33における筒体34の切
欠き溝43を本体2の内側面の方に向けて、この切欠き溝
43にねじりばね32の一端部32aを係止している。筒体34
の内部には熱作動体42が充填された中空体40とばね41と
を設けている。また、筒体34には、中空体40への熱の伝
達を促進するため溝状等の通気穴44を開けている(通気
穴44は中空体40が抜け出ない大きさである)。
【0034】この実施形態では、火災によって中空体40
が破壊されると、ねじりばね32の一端部32aが本体2の
内側面に当接し、これにより、ねじりばね32の弾性復元
力が第3リンク杆27に作用して、扉4,5 は自動的に閉じ
る。図13(B) に示すのは第2実施形態の変形例で、この
実施形態では、例えばストッパー具33の本体2に、低温
(例えば60〜70℃程度)で溶解又は軟化する合金等の熱
弱化性素材から成る温度ヒューズ46を下向き突設し、こ
の温度ヒューズ46でねじりばね32の一端部32aを支持し
たものである。
【0035】図14に示すのは、左右の扉4,5 の自由端を
前後方向に重ね合わせる別の形態であり、この図のよう
に、左右の扉4,5 の自由端を前後逆向きに切欠いて、そ
の切欠き部4a,4b を互いに重ね合わせるようにしても良
い。図15に示すのは熱感応式のストッパー具33の別例で
あり、この実施形態では、筒体34の内部にたロッド37を
挿入し、ロッド37を挟んだ一方の側にばね41を、他方の
側に熱弱化性の温度ヒューズ46を配置し、更に、ロッド
37に、ねじりばね32の一端部又は他端部が嵌まるL地状
の切欠き溝43を形成し、温度ヒューズ46が軟化変形する
と、ばね41でロッド37が押されて、ロッド37の切欠き溝
43と筒体34の窓穴48とが連通してねじりばね32の一端部
32a又は他端部32bが抜けでるようにしている。
【0036】この実施形態の場合、切欠き溝43のうちね
じりばね32の一端部又は他端部の当接面43aは、ねじり
ばね32の一端部又は他端部の逃げ方向と直交しているの
で、平常時におけるねじりばね32の係止機能が高い利点
がある。上記の実施形態は付勢手段としてねじりばねを
使用した場合であったが、付勢手段としては、板ばねや
コイルばね等の他のばね手段を使用したり、重りを利用
したりするなどしても良い。また、リンク機構は必ずし
も必要ない。
【0037】また、火災に際して扉を自動的に閉じる手
段としては、バイメタル等の他の素材を使用しても良
い。なお、火災に際して扉を自動的に閉じる機構は、図
16に示すように扉48を一つだけ設けた片開き式のキャビ
ネット1にも適用できる。この図で示す符号48は吸熱パ
ネルで、吸熱パネルと前記した中空体40や温度ヒューズ
46を良熱伝動体で接続することにより、感熱性能を向上
させている。吸熱パネル48は扉47の外面や本体2の外面
等に設けても良いし、また、第1実施形態等の実施形態
にも適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はキャビネットの全体斜視図、(B) は(A)
のB-B 視断面図である。
【図2】(A)はキャビネットの破断斜視図、(B) は扉の
部分断面図である。
【図3】(A)はキャビネットの側断面図、(B) は本体の
部分断面図である。
【図4】扉を開けた状態での一部破断平面図である。
【図5】図4のV-V 断面図である。
【図6】扉の開閉途中での一部破断平面図である。
【図7】本体の天板を省略した状態での部分平面図であ
る。
【図8】図7のVIII−VIII視図である。
【図9】自動閉止作動手段としてのストッパー具の要部
断面図である。
【図10】(A) は図9のX-X 視断面図、(B) はストッパ
ー具の作用を示す図である。
【図11】作用を示す図である。
【図12】第2実施形態を示す図である。
【図13】(A) は図12のXIIIA-XIIIA 視断面図、(B)
は変形例を示す図である。
【図14】扉の他の形態を示す図である。
【図15】熱感応式のストッパー具の別例を示す図であ
る。
【図16】自動閉止手段を片開き式のキャビネットに適
用した場合の図である。
【符号の説明】
1 キャビネット 2 本体 4,5 扉 7 当り縁 20 第1リンク杆 26 第2リンク杆 27 第3リンク杆 29 リンク杆機構 32 付勢手段としてのねじりばね 33 自動閉止作動手段としての感熱式ストッパー具 34 筒体(シリンダー) 40 中空体 41 ばね 42 熱作動体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クネープ ヴィンフリード ドイツ連邦共和国 D−88239 ヴァンゲ ンザイスブール市 シース スタート ヴ エブ(番地なし)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面を開口した本体と、該本体の開口部の
    左右両側縁に水平回動自在に取付けた観音開き式の左右
    一対の扉と、前記左右両扉の開閉動を連動させる連動機
    構とを備えていることを特徴とする水平回動式扉付きキ
    ャビネット。
  2. 【請求項2】「請求項1」において、前記左右両扉を、
    両扉を閉じた状態で一方の扉の自由端の前面と他方の扉
    の自由端の裏面とが重なり合うように形成する一方、 前記連動機構による両扉の連動開閉タイミングを、両扉
    を開き回動する過程のうち少なくとも開き初めの段階で
    は他方の扉が一方の扉より速く開き回動し、両扉を閉じ
    回動する過程のうち少なくとも閉じ終える段階で一方の
    扉が他方の扉よりも速く閉じ回動するように設定してい
    ることを特徴とする水平回動式扉付きキャビネット。
  3. 【請求項3】「請求項1」又は「請求項2」の構成に加
    えて、扉を閉じ方向に付勢するための付勢手段と、所定
    の温度以下では前記付勢手段の付勢力が扉に作用しない
    ように保持し所定の温度を越えると前記付勢手段の付勢
    力が扉に作用するように切り替わる自動閉止作動手段と
    を設けたことを特徴とする水平回動式扉付きキャビネッ
    ト。
  4. 【請求項4】「請求項3」において、前記付勢手段を、
    扉の開閉動に連動して回動するよう扉と本体との間に接
    続したリンク機構と、該リンク機構の回動を介して扉を
    閉じ方向に回動付勢するようにしたねじりばねとで構成
    し、 該ねじりばねの一端部を本体の内面に当接すると共に、
    ねじりばねの他端部をリンク機構の側面に当接すること
    により、ねじりばねの弾性復元力によって扉がリンク機
    構を介して閉じ回動する方向に付勢されるように設定
    し、 更に、前記ねじりばねの一端部又は他端部を前記自動閉
    止作動手段に係止し、所定の温度を越えると前記自動閉
    止作動手段によるねじりばねの係止が解除されるように
    設定していることを特徴とする水平回動式扉付きキャビ
    ネット。
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