JPH10338635A - 膵炎治療剤 - Google Patents

膵炎治療剤

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JPH10338635A
JPH10338635A JP8906598A JP8906598A JPH10338635A JP H10338635 A JPH10338635 A JP H10338635A JP 8906598 A JP8906598 A JP 8906598A JP 8906598 A JP8906598 A JP 8906598A JP H10338635 A JPH10338635 A JP H10338635A
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JP
Japan
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lower alkyl
unsubstituted
compound
hydrogen
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Application number
JP8906598A
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English (en)
Inventor
Yuko Okamura
祐子 岡村
Junichi Shimada
純一 島田
Toru Noji
徹 野地
Chikako Katagiri
知佳子 片桐
Hiroshi Karasawa
啓 唐沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膵炎の予防または治療剤を提供する。 【解決手段】 アデノシン取り込み阻害剤またはその薬
理学的に許容される塩を有効成分として含有する膵炎の
予防または治療剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、膵炎の予防または
治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】膵炎は何らかの要因で膵臓の防御機構に
破綻を来たし、本来非活性型で分泌されている膵酵素が
膵内で活性化され膵臓の自己消化が起こることにより発
症する疾患である。膵炎の治療剤としては、例えば胃酸
分泌抑制薬、蛋白分解酵素阻害薬、鎮痛鎮痙薬、抗生物
質等が用いられる(神津忠彦責任編集、消化器診療プラ
クティス6、文光堂、東京、1993年)。
【0003】これらのうち、胃酸分泌抑制薬としてはシ
メチジン、ラニチジン、ファモチジン等のヒスタミンH2
受容体拮抗剤が用いられる(Medical Practice編集委員
会編、治療薬ガイド*96、文光堂、東京、1996
年)。蛋白分解酵素阻害薬としてはヒトの尿から抽出さ
れた高分子のウリナスタチンと低分子の合成化合物であ
るメシル酸ガベキサート、メシル酸ナファモスタットが
ある[メビオ(Mebio)、13巻(6)、74−80
頁、1996年]。鎮痛鎮痙薬としては非ステロイド系
抗炎症性鎮痛薬(インドメタシン)や非麻薬性鎮痛薬
(ペンタゾシン)が使用される。抗生物質では広域スペ
クトルを有するペニシリン系抗生剤(ピペラシリン)や
第1・第2世代のセフェム系抗生剤(セファゾリン、セ
フメタゾール)が用いられる(神津忠彦責任編集、消化
器診療プラクティス6、文光堂、東京、1993年)。
しかし、上記のような酵素阻害薬、鎮痛鎮痙薬を初めと
して、いずれの薬剤もその薬理効果は不十分であり、さ
らに優れた膵炎の予防または治療剤が求められている。
【0004】一方、アデノシンはその細胞膜上にに存在
する受容体(A1、A2A、A2B、A3)を介して様々な生理作
用を発現させる。アデノシン取り込み阻害薬は組織への
アデノシンの取り込みを阻害することによって、アデノ
シン受容体周辺のアデノシン濃度を維持し、アデノシン
の作用を増強する。本発明で用いられる後述の式(I)
で表されるキナゾリン誘導体の多くは公知であり、アデ
ノシン取り込み阻害作用を有し、心筋保護および足浮腫
等の炎症の予防または治療に有用であることが知られて
いる(WO94/19342号公報、WO96/068
41号公報)。また、ケミカル・ファーマシューティカ
ル・ブルテン(Chem.Pharm. Bull.)38巻、1591
−1595頁、1990年には、3位に1−(6,7−
ジメトキシ−4−キナゾリル)−4−ピペリジニル基を
有する1,2,3,4−テトラヒドロ−2,4−ジオキ
ソキナゾリン誘導体で6位が水素、塩素原子、ニトロ基
の化合物が記載されている。
【0005】また、後述の式(II)で表される化合物
に関連したN-アリールピペラジンアルカンアミド誘導体
が様々な薬理作用を示すことが知られている。すなわ
ち、特公昭44−232号公報には、冠血管拡張作用、
中枢興奮作用、局所麻酔作用、あるいは抗カラゲエニン
作用を示すことが、特開昭58−4774号公報には心
筋保護作用を示すことが、特開昭63−290869号
公報には睡眠改善作用を示すことが、またヨーロピアン
・ジャーナル・オブ・ファーマコロジィ(Eur. J. Phar
macol.)172巻、273−281頁、1989年には
アデノシン取り込み阻害作用を示すことが知られてい
る。さらに、特開平6−157472号公報には、4,
5−ジフェニルオキサゾール、チアゾールおよびイミダ
ゾールのN−ピペラジンアセトアミド誘導体が、アデノ
シン取り込み阻害作用を有し、神経保護作用を有するこ
とが示されている。また、ヌクレオサイディーズ&ヌク
レオタイディーズ(Nucleosides &Nucleotides )10
巻、975−982頁、1991年には、ジピリダモー
ル(dipyridamole)、ジラゼップ(dilazep)、ヘキソベン
ジン(hexobendine)、リドフラジン(lidoflazine)、R7
5231がアデノシン取り込み阻害作用を有することが
示されている。
【0006】しかし、式(I)または式(II)で表さ
れる化合物が、膵炎の予防または治療に有用であること
は知られていない。また、アデノシン取り込み阻害作用
を有する化合物が膵炎の予防または治療に有用であるこ
とを示唆する報告もない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
た膵炎の予防または治療剤を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、アデノシン取
り込み阻害剤またはその薬理学的に許容される塩を有効
成分として含有する膵炎の予防または治療剤に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明者らは、アデノシン取り込
み阻害剤またはその薬理学的に許容される塩が、その阻
害作用を有する化合物群において広く膵炎の予防または
治療に有効であるとの新しい知見を見出し、本発明を完
成した。本発明におけるアデノシン取り込み阻害剤と
は、その性質のひとつとしてアデノシン取り込み阻害作
用を有していれば、その構造または新規・公知の区別な
く、全てのアデノシン取り込み阻害作用を有する化合物
を意味する。
【0010】その例としては、式(I)
【0011】
【化4】
【0012】[式中、R1 は水素、置換もしくは非置換
の低級アルキル、アルケニルまたは置換もしくは非置換
のアラルキルを表し、R2 、R3 、R4 およびR5 は同
一または異なって水素、ハロゲン、アミノ、モノまたは
ジ低級アルキルアミノ、低級アルカノイルアミノ、ニト
ロ、シアノ、置換もしくは非置換の低級アルキル、ヒド
ロキシ、低級アルコキシ、低級アルキルチオ、カルボキ
シ、低級アルコキシカルボニル、低級アルカノイル、ア
ラルキルオキシまたは低級アルカノイルオキシを表し、
6 、R7 、R8 およびR9 は同一または異なって水
素、低級アルキル、ヒドロキシ、置換もしくは非置換の
低級アルコキシまたはアラルキルオキシを表すか、隣り
合う2つが一緒になってメチレンジオキシまたはエチレ
ンジオキシを表し、R10は水素、置換もしくは非置換の
低級アルキル、ハロゲンまたはNR1213(式中、R12
およびR13は同一または異なって水素、置換もしくは非
置換の低級アルキル、シクロアルキル、置換もしくは非
置換のアリールまたは置換もしくは非置換のアラルキル
を表すか、R12とR13が一緒になってNを含んで形成さ
れる置換もしくは非置換の複素環基を表す)を表し、R
11は水素、低級アルキルまたはハロゲンを表し、nは
0、1または2を表す]で表されるキナゾリン誘導体
(WO94/19342号公報またはWO96/068
41号公報)またはその薬理学的に許容される塩、式
(II)
【0013】
【化5】
【0014】[式中、R14は水素または低級アルキルを
表し、R15は水素、カルバモイル、モノまたはジ低級ア
ルキルアミノカルボニル、低級アルコキシカルボニルま
たはカルボキシを表し、R16は水素または低級アルキル
を表し、Arは置換もしくは非置換のアリールまたは置
換もしくは非置換の複素環基を表し、mは1または2を
表し、pは0〜5の整数を表し、Qは、
【0015】
【化6】
【0016】(式中、YはS、OまたはNHを表し、A
1およびAr2は同一もしくは異なって置換もしくは非
置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を
表す)で表される(a)〜(m)からなる群より選択さ
れる置換基を表す]で表される化合物(特公昭44−2
32、特開昭58−4774、ヨーロピアン・ジャーナ
ル・オブ・ファーマコロジィ、172巻、273−28
1頁、1989年または特開昭63−290869)ま
たはその薬理学的に許容される塩、4,5−ジフェニル
オキサゾール、チアゾールおよびイミダゾールのN−ピ
ペラジンアセトアミド誘導体(特開平6−157472
号公報)、ジピリダモール、ジラゼップ、ヘキソベンジ
ン、リドフラジン、R75231(ヌクレオサイディー
ズ&ヌクレオタイディーズ、10巻、975−982
頁、1991年)等があげられる。本発明におけるアデ
ノシン増強剤の好ましい例として、式(I)または式
(II)で示される化合物またはその薬理学的に許容さ
れる塩があげられる。
【0017】以下、式(I)で表される化合物を化合物
(I)、式(II)で表される化合物を化合物(II)
という。式(I)および式(II)の各基の定義におい
て、低級アルキルおよびモノまたはジ低級アルキルアミ
ノ、モノまたはジ低級アルキルアミノカルボニル、低級
アルカノイルアミノ、低級アルコキシ、低級アルキルチ
オ、低級アルコキシカルボニル、低級アルカノイル、低
級アルカノイルオキシの低級アルキル部分としては、直
鎖または分岐状の炭素数1〜8の、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、se
c −ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、
ヘキシル、ヘプチル、オクチル等があげられ、アルケニ
ルとしては、直鎖または分枝状の炭素数2〜6の、例え
ばビニル、アリル、メタクリル、クロチル、3−ブテニ
ル、2−ペンテニル、4−ペンテニル、2−ヘキセニ
ル、5−ヘキセニル等があげられ、シクロアルキルとし
ては、炭素数3〜8の、例えばシクロプロピル、シクロ
ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプ
チル、シクロオクチル等があげられ、アリールとして
は、例えば、フェニル、ナフチル等があげられ、アラル
キルおよびアラルキルオキシのアラルキル部分として
は、炭素数7〜13の、例えばベンジル、フェネチル、
ベンズヒドリル、ナフチルメチル等があげられる。複素
環基としては、ピロリジニル、ピペリジノ、ピペラジニ
ル、モルホリノ、チオモルモリノ、ホモピペラジニル、
ピリジル、ピラゾリル、キノリル、キナゾリル等があげ
られる。ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の各
原子を意味する。
【0018】置換低級アルキルおよび置換低級アルコキ
シの置換基としては、同一または異なって置換数1〜3
のハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、低級アルコ
キシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、低級ア
ルカノイル、シクロアルキル、アミノ、モノまたはジ低
級アルキルアミノ、フタルイミド等があげられる。置換
アリールおよび置換アラルキルの芳香環上の置換基とし
ては、同一または異なって置換数1〜3のハロゲン、低
級アルキル、ニトロ、シアノ、アミノ、モノまたはジ低
級アルキルアミノ、ヒドロキシ、低級アルコキシ、カル
ボキシ、低級アルコキシカルボニル、低級アルカノイ
ル、メチレンジオキシ、トリフルオロメチル等があげら
れる。置換複素環基の置換基としては、同一または異な
って置換数1〜3のハロゲン、低級アルキル、アミノ、
モノまたはジ低級アルキルアミノ、ヒドロキシ、低級ア
ルコキシ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、低
級アルカノイル、トリフルオロメチル、フェニル、アラ
ルキル等があげられる。
【0019】各置換基の定義において、ハロゲン、低級
アルコキシ、低級アルコキシカルボニル、低級アルカノ
イル、シクロアルキル、モノまたはジ低級アルキルアミ
ノ、低級アルキルおよびアラルキルは前記と同意義を表
す。本発明で用いられるアデノシン取り込み阻害剤の薬
理学的に許容される塩としては、薬理学的に許容される
酸付加塩、金属塩、アンモニウム塩、有機アミン付加
塩、アミノ酸付加塩等があげられる。
【0020】アデノシン取り込み阻害剤の薬理学的に許
容される酸付加塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、リ
ン酸塩等の無機酸塩、酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸
塩、酒石酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩等の有
機酸塩があげられ、薬理学的に許容される金属塩として
は、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属
塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金
属塩、アルミニウム塩、亜鉛塩等があげられ、薬理学的
に許容されるアンモニウム塩としては、例えばアンモニ
ウム、テトラメチルアンモニウム等の塩があげられ、薬
理学的に許容される有機アミン付加塩としては、モルホ
リン、ピペリジン等の付加塩があげられ、薬理学的に許
容されるアミノ酸付加塩としては、リジン、グリシン、
フェニルアラニン等の付加塩があげられる。
【0021】本発明で用いられるアデノシン取り込み阻
害剤は、前記刊行物に開示された方法あるいはそれに準
じて製造することができる。製造法における中間体およ
び目的化合物は、有機合成化学で常用される精製法、例
えば中和、濾過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各
種クロマトグラフィー等に付して単離精製することがで
きる。
【0022】本発明で用いられるアデノシン取り込み阻
害剤の塩を取得したいとき、アデノシン取り込み阻害剤
が塩の形で得られる場合には、そのまま精製すればよ
く、また、遊離塩基の形で得られる場合には、適当な溶
媒に溶解または懸濁し、酸または塩基を加え塩を形成さ
せればよい。また、本発明で用いられるアデノシン取り
込み阻害剤またはその薬理学的に許容される塩は、水あ
るいは各種溶媒との付加物の形で存在することもある
が、これら付加物も本発明の治療剤として用いることが
できる。
【0023】なお、本発明で用いられるアデノシン取り
込み阻害剤の中には光学異性体が存在し得るものもある
が、全ての可能な立体異性体およびそれらの混合物も本
発明の治療剤として用いることができる。本発明で用い
られるアデノシン取り込み阻害剤の具体例を第1表に示
す。
【0024】
【表1】
【0025】化合物1: 3−[1−(6,7−ジエト
キシ−2−モルホリノ−4−キナゾリニル)−4−ピペ
リジニル]−1,2,3,4−テトラヒドロ−1,6−
ジメチル−2,4−ジオキソキナゾリン・塩酸塩(WO
96/06841号公報) 融点 : 193-195℃1 H-NMR(CDCl3)δ: 8.49(br-s, 1H), 8.00(s, 1H), 7.50
(d, 1H, J=8.5Hz), 7.11(d, 1H, J=8.5Hz), 7.07(s, 1
H), 5.45-5.30(m, 1H), 4.66-4.61(br.-d, 2H), 4.35-
4.32(m, 2H), 4.13-4.08(m, 6H), 3.84(br.-s, 4H), 3.
57(s, 3H), 3.40-3.31(br.-t, 2H), 3.01-2.89(m, 2H),
2.43(s, 3H), 1.92-1.88(br.-d, 2H), 1.50(t, 3H, J=
7.0Hz), 1.48(t, 3H, J=7.0Hz).
【0026】化合物2: 2−アミノカルボニル−N−
(4ーアミノー2,6−ジクロロフェニル)−4−
[5,5−ビス(4−フルオロフェニル)ペンチル]−
1−ピペラジンアセトアミド(特開昭63−29086
9号公報) 融点 : 118-120℃ 元素分析値 : C30H33Cl2F2N5O2 理論値(%) : C 59.61, H 5.50, N 11.58 実測値(%) : C 59.53, H 5.45, N 11.58 IR(KBr) νmax (cm-1) : 1668, 1601, 1506, 1223, 115
7.1 H-NMR(CDCl3) δ: 7.19-7.14(m, 4H), 7.00-6.93(m, 4
H), 6.67(s, 2H), 4.31(s, 2H), 3.89-3.83(br-t, 1H),
3.39-3.07(m, 4H), 2.86-2.82(br-d, 1H), 2.50-2.44
(m, 2H), 2.35-2.29(br-t, 2H), 2.04-1.95(m, 2H), 1.
58-1.47(m, 2H), 1.30-1.22(m, 2H).
【0027】化合物3: 2−アミノカルボニル−N−
(2,6−ジクロロ−4−ニトロフェニル)−4−
[(4,5−ジフェニル−2−オキサゾリル)メチル]
−1−ピペラジンアセトアミド・2塩酸塩(特開平6−
157472号公報) 融点 : 183-185℃ 元素分析値 : C29H26Cl2N6O5 2HCl 理論値(%) : C 51.04, H 4.14, N 12.32 実測値(%) : C 51.35, H 4.26, N 12.14 IR(KBr) νmax (cm-1) : 1687, 1514, 1446, 1389, 134
6.1 H-NMR(CDCl3) δ: 8.26(s, 2H), 7.64-7.55(m, 4H),
7.42-7.32(m, 6H), 3.94-3.67(m, 3H), 3.48-3.33(m, 2
H), 3.20-3.05(m, 2H), 2.96-2.76(m, 4H).
【0028】化合物4: 3−{1−[6−エトキシ−
7−(2−ヒドロキシエチル)オキシ−2−モルホリノ
−4−キナゾリニル]−4−ピペリジニル}−1,2,
3,4−テトラヒドロ−1,6−ジメチル−2,4−ジ
オキソキナゾリン(WO97/29749号公報) 融点:236-237 ℃ IR(KBr tab.) (cm-1) : 1701, 1655, 1560, 1483, 143
9, 1238.1 H-NMR(CDCl3) δ: 8.01(d, 1H, J=2.0Hz), 7.49(dd, 1
H, J=8.3, 2.0Hz), 7.11(s, 1H), 7.09(d, 1H, J=8.3H
z), 6.96(s, 1H), 5.28-5.21(m, 1H), 4.27-4.20(m, 4
H), 4.12(q, 2H, J=7.0Hz), 4.05-4.02(m, 2H), 3.84-
3.79(m, 8H), 3.58(s, 3H), 3.15-2.96(m, 4H), 2.42
(s, 3H), 1.82-1.78(br.-d, 2H), 1.49(t, 3H,J=7.0H
z). 次に化合物(I)および化合物(II)の薬理作用につ
いて試験例で説明する。
【0029】試験例1: マウスセルレイン膵炎に対す
る作用試験 実験は、ダイジェスティブ ディズィーズ アンド サ
イエンス(Dig. Dis.Sci.)、37巻、274-279 頁(1992
年)記載の方法に準じて行った。雌性 BALB/Cマウス
(体重 17-24 g)を 16 時間絶食させた。水は自由摂取
とした。セルレイン(50μg/kg)を 1時間に 1回、5 時
間にわたり腹腔内投与して(計6回)膵炎を惹起した。
最初のセルレインの投与を 0時間とし、化合物1、化合
物2および化合物3については3、6、9 時間後に、化合
物4については 7時間後に腹大静脈から採血を行った。
血液サンプルは 4℃で 3000rpm、10分間冷却遠心して血
清を分取し、血清中のアミラーゼ(Amy)、リパーゼ(L
ip)およびグルタミック・ピルビック・トランスアミナ
ーゼ(GPT)の各活性を測定した。化合物1、化合物2
および化合物3の血清Amyは AU500/550専用試薬「片
山」Amy テスト(片山化学工業株式会社製)で、化合物
4の血清Amyは BM 膵関連試薬シリーズ「リキテック P-
AMY EPS」(ベーリンガー・マンハイム株式会社製)で
測定した。血清GPTは AU500/550専用試薬「片山」GPT
テスト(片山化学工業株式会社製)で測定した。血清Li
pは自動分析装置用試薬「協和」デタミナー Lipase(協
和メデックス株式会社製)で測定した。試験化合物1、
化合物2および化合物3は 0.5% メチルセルロースに懸
濁し、最初のセルレイン投与の1 時間前に10 ml/kgの容
量で経口投与した。対照群には溶媒(0.5%メチルセルロ
ース)を同様に投与した。化合物4は注射用蒸留水を
0.1 N塩酸で pH2に調製したものに溶解した後 0.1 N水
酸化ナトリウムで pH4.5に調製し、最初のセルレイン投
与の 1時間前に10 ml/kgの容量で経口投与した。対照群
には溶媒(注射用蒸留水を0.1N塩酸で pH4.5に調製した
もの)を同様に投与した。
【0030】各群 6匹の平均値±標準誤差により、各酵
素活性を求めた。有意差検定はノーマル群対コントロー
ル群においては Wilcoxon の順位和検定を行った。コン
トロール群対薬物投与群においては、化合物1は Steel
の検定を行い、化合物2、化合物3および化合物4は W
ilcoxon の順位和検定を行った。化合物1、化合物2お
よび化合物3の血清Amy、血清Lipおよび血清GPTに対す
る作用をそれぞれ第2表、第3表、第4表に、また、化
合物4の作用を第5表に示す。
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】
【表5】
【0035】以上の結果から、化合物(I)または化合
物(II)あるいはその薬理学的に許容される塩は、膵
炎マーカーである上記酵素の阻害作用を有し、膵炎治療
剤として有用である。
【0036】試験例2: マウスエチオニン添加コリン
欠乏食(CDE diet)膵炎に対する作用試験 実験は、インターナショナル ジャーナル オブ パン
クレアトロジー(Int.J. Pancreatol.)、11巻、59-65
頁(1992年)記載の方法に準じて行った。雌性 CDF1 マ
ウス(体重15-21 g)を24 時間絶食させた。水は自由摂
取とした。その後0.5 %エチオニン添加コリン欠乏食(C
DE diet)を72 時間摂取させ、膵炎を惹起した。72時間
後に通常食に切り替え、144 時間後まで致死を観察し
た。144時間後の生存率を膵炎重症度の指標として評価
した。
【0037】化合物1は 0.5 %メチルセルロースに懸濁
し、CDE dietの摂餌開始 0、24、48、72、96、120 時間
後に1、3、10 mg/kgの容量で経口投与した。対照群には
溶媒(0.5%メチルセルロース)を同様に投与した。これ
とは別に、膵炎惹起後に薬物投与を開始する群を設けた
(治療的投与)。この群では CDE diet の摂餌開始32、
56、80、104 、128 時間後に 10mg/kgの容量で化合物1
を経口投与した。
【0038】以下の通り群を構成した。 (1)ノーマル群(n=20) (2)コントロール群(n=30) (3)化合物 1( 1 mg/kg)投与群(n=30) (4)化合物 1( 3 mg/kg)投与群(n=30) (5)化合物 1(10 mg/kg)予防的投与群(n=30) (6)化合物 1(10 mg/kg)治療的投与群(n=30) 生存率はパーセント(全対数分の生存数の百分率)で表
示し、Fisherの正確確率検定法を用いて有意差検定を行
った。危険率5 %未満を有意差ありとした。
【0039】試験化合物の生存率に対する作用を図1お
よび図2に示す。
【0040】試験例3: [3H]−アデノシン取り込
み阻害作用 健常成人男子(年齢40歳未満)の上腕静脈よりクエン酸
ナトリウム採血し、遠心分離操作により洗浄赤血球を得
た。赤血球懸濁液(2.5x109/ml)100 μlに試験化合物の2
1 %ジメチルスルホキシド(DMSO)溶液10μl を添
加後、1 時間室温で放置し、[3H]−アデノシン溶液1
00μl を添加した。10秒後、ジラゼップ溶液(1mg/ml)20
0 μlを添加して反応を停止した。フタル酸ジブチルを
滴下し遠心分離後、上清を除去し、赤血球画分を分離し
た。Triton X-100で赤血球を溶解した後、液体シンチレ
ーションカウンターで取り込まれた3H量を測定した。
3H]−アデノシンの取り込みを50% 阻害する試験化
合物の濃度(IC50)を算出した。その結果、本明細書の
化合物群は、いずれも10-6M以下のIC50値を示した。
【0041】試験例4: 急性毒性試験 dd系雄性マウス(体重20±1 g)を1 群3 匹用い、試験
化合物を経口または腹腔内投与した。投与後7 日目の死
亡状況を観察し、最小致死量(MLD)値を求めた。そ
の結果、化合物1のMLDは、経口投与で>1000 mg/k
g、腹腔内投与で>100 mg/kgであった。また、化合物2
のMLDは、経口投与で>300 mg/kg、腹腔内投与で>1
00 mg/kgであった。
【0042】本発明で用いられるアデノシン取り込み阻
害剤またはその薬理学的に許容される塩は、そのままあ
るいは各種の製薬形態で使用することができる。本発明
の製薬組成物は、活性成分として、有効な量のアデノシ
ン取り込み阻害剤またはその薬理学的に許容される塩を
薬理学的に許容される担体と均一に混合して製造でき
る。これらの製薬組成物は、例えば経口または非経口
(皮下、直腸、静脈内および筋肉内を含む)などの投与
に対して適する単位服用形態にあることが望ましい。
【0043】経口服用形態にある組成物の調製において
は、何らかの有用な薬理学的に許容される担体が使用で
きる。例えば懸濁剤およびシロップ剤のような経口液体
調製物は、水、シュークロース、ソルビトール、フラク
トース等の糖類、ポリエチレングリコール、プロピレン
グリコール等のグリコール類、ゴマ油、オリーブ油、大
豆油等の油類、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類等の
防腐剤、ストロベリーフレーバー、ペパーミント等のフ
レーバー類等を使用して製造できる。粉剤、丸剤、カプ
セル剤および錠剤は、ラクトース、グルコース、シュー
クロース、マンニトール等の賦形剤、でん粉、アルギン
酸ソーダ等の崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、タル
ク等の滑沢剤、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、ゼラチン等の結合剤、脂肪酸エステル
等の表面活性剤、グリセリン等の可塑剤等を用いて製造
できる。錠剤およびカプセル剤は、投与が容易であると
いう理由で、最も有用な単位経口投与剤である。錠剤や
カプセル剤を製造する際には固体の製薬担体が用いられ
る。
【0044】また、注射剤は、蒸留水、塩溶液、グルコ
ース溶液または塩水とグルコース溶液の混合物から成る
担体を用いて調製することができる。この際、常法に従
い適当な助剤を用いて、溶液、懸濁液または分散液とし
て調製される。本発明で用いられるアデノシン取り込み
阻害剤またはその薬理学的に許容される塩は、上記製薬
形態で経口的にまたは非経口的に投与することができ、
その有効容量および投与回数は、投与形態、患者の年
齢、体重、症状等により異なるが、1〜900mg/60kg/
日、好ましくは1〜200mg/60kg/日が適当である。
【0045】以下に、実施例によって本発明の様態を説
明する。
【0046】
【実施例】
実施例1: 錠剤 常法により、次の組成からなる錠剤を調製した。化合物
1の40 g、ラクトース286.8 gおよび馬鈴薯でんぷん60
gを混合し、これにヒドロキシプロピルセルロースの10
%水溶液120 gを加えた。この混合物を常法により練合
し、造粒して乾燥させた後、整粒し打錠用顆粒とした。
これにステアリン酸マグネシウム1.2 gを加えて混合
し、径8 mmの杵を持った打錠機(菊水社製RT−15
型)で打錠を行って、錠剤(1錠あたり活性成分20 mg
を含有する)を得た。
【0047】
【0048】実施例2: カプセル剤 常法により、次の組成からなるカプセル剤を調製した。
化合物2の200 g、アビセル995 gおよびステアリン酸マ
グネシウム5 gを常法により混合した。この混合物をカ
プセル充填機(Zanasi社製、LZ−64型)により、ハ
ードカプセル4号(1カプセルあたり120 mg容量)に充
填し、カプセル剤(1カプセルあたり活性成分20 mgを
含有する)を得た。
【0049】
【0050】実施例3: 注射剤 常法により、次の組成からなる注射剤を調製した。化合
物3の1 gを精製ダイズ油100 gに溶解させ、精製卵黄レ
シチン12 gおよび注射用グリセリン50 mgを加えた。こ
の混合物を常法により注射用蒸留水で1000mlとして練合
・乳化した。得られた分散液を0.2 μmのディスポーザ
ブル型メンブランフィルターを用いて無菌濾過後、ガラ
スバイアルに2 mlずつ無菌的に充填して、注射剤(1バ
イアルあたり活性成分2 mgを含有する)を得た。
【0051】
【0052】実施例4: 肛門坐剤 常法により、次の組成からなる直腸投与の製剤を調製し
た。ウィテプゾールTMH15(ダイナマイトノーベル社
製)678.8 gおよびウィテプゾールTME75(ダイナマ
イトノーベル社製)290.9 gを40〜50 ℃で溶融させた。
これに化合物1の2.5 g、第一リン酸カリウム13.6 gお
よび第二リン酸ナトリウム14.2 gをそれぞれ均一に混合
分散させた。ついで該混合分散したものをプラスチック
製の坐剤の型に充填した後、徐々に冷却して肛門坐剤
(1製剤あたり活性成分2.5 mgを含有する)を得た。
【0053】
【0054】
【発明の効果】本発明により、アデノシン取り込み阻害
剤またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として
含有する膵炎の予防または治療剤が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】マウスエチオニン添加コリン欠乏食膵炎に対す
る作用を示す。縦軸は生存率(%)を、横軸は時間
(h)を表す。
【図2】マウスエチオニン添加コリン欠乏食膵炎に対す
る作用を示す。縦軸は生存率(%)を、横軸は時間
(h)を表す。
【符号の説明】
(第1図) ─○─ :ノーマル群 ─●─ :コントロール群 ─▲─ :化合物1(1mg/kg)投与群 ─◆─ :化合物1(3mg/kg)投与群 ─◇─ :化合物1(10mg/kg)投与群 (第2図) ─○─ :ノーマル群 ─●─ :コントロール群 ─◇─ :化合物1(10mg/kg)予防的投与群 ─◆─ :化合物1(10mg/kg)治療的投与群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 401/14 239 C07D 401/14 239 413/06 241 413/06 241

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アデノシン取り込み阻害剤またはその薬
    理学的に許容される塩を有効成分として含有する膵炎の
    予防または治療剤。
  2. 【請求項2】 アデノシン取り込み阻害剤が、式(I) 【化1】 [式中、R1 は水素、置換もしくは非置換の低級アルキ
    ル、アルケニルまたは置換もしくは非置換のアラルキル
    を表し、R2 、R3 、R4 およびR5 は同一または異な
    って水素、ハロゲン、アミノ、モノまたはジ低級アルキ
    ルアミノ、低級アルカノイルアミノ、ニトロ、シアノ、
    置換もしくは非置換の低級アルキル、ヒドロキシ、低級
    アルコキシ、低級アルキルチオ、カルボキシ、低級アル
    コキシカルボニル、低級アルカノイル、アラルキルオキ
    シまたは低級アルカノイルオキシを表し、R6 、R7
    8 およびR9 は同一または異なって水素、低級アルキ
    ル、ヒドロキシ、置換もしくは非置換の低級アルコキシ
    またはアラルキルオキシを表すか、隣り合う2つが一緒
    になってメチレンジオキシまたはエチレンジオキシを表
    し、R10は水素、置換もしくは非置換の低級アルキル、
    ハロゲンまたはNR1213(式中、R12およびR13は同
    一または異なって水素、置換もしくは非置換の低級アル
    キル、シクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール
    または置換もしくは非置換のアラルキルを表すか、R12
    とR13が一緒になってNを含んで形成される置換もしく
    は非置換の複素環基を表す)を表し、R11は水素、低級
    アルキルまたはハロゲンを表し、nは0、1または2を
    表す]で表されるキナゾリン誘導体またはその薬理学的
    に許容される塩である請求項1記載の膵炎の予防または
    治療剤。
  3. 【請求項3】 アデノシン取り込み阻害剤が、式(I
    I) 【化2】 [式中、R14は水素または低級アルキルを表し、R15
    水素、カルバモイル、モノまたはジ低級アルキルアミノ
    カルボニル、低級アルコキシカルボニルまたはカルボキ
    シを表し、R16は水素または低級アルキルを表し、Ar
    は置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非
    置換の複素環基を表し、mは1または2を表し、pは0
    〜5の整数を表し、Qは、 【化3】 (式中、YはS、OまたはNHを表し、Ar1およびA
    2は同一もしくは異なって置換もしくは非置換のアリ
    ールまたは置換もしくは非置換の複素環基を表す)で表
    される(a)〜(m)からなる群より選択される置換基
    を表す]で表される化合物またはその薬理学的に許容さ
    れる塩である請求項1記載の膵炎の予防または治療剤。
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