JPH10337550A - 重金属安定化剤の適正添加量の決定方法および廃棄物の薬剤処理方法 - Google Patents
重金属安定化剤の適正添加量の決定方法および廃棄物の薬剤処理方法Info
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- JPH10337550A JPH10337550A JP10079353A JP7935398A JPH10337550A JP H10337550 A JPH10337550 A JP H10337550A JP 10079353 A JP10079353 A JP 10079353A JP 7935398 A JP7935398 A JP 7935398A JP H10337550 A JPH10337550 A JP H10337550A
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Abstract
できる重金属安定化剤の適正添加量の決定方法およびこ
れを適用した廃棄物の薬剤処理方法を提供する。 【解決手段】 廃棄物からサンプルを採取し、サンプル
の所定量に対して液体キレート剤を添加してサンプル中
の重金属と液体キレート剤とを反応させ、液体キレート
剤を添加したサンプルについて、液体キレート剤につい
て特異的な波長における吸光度IBを求め、吸光度IB
からサンプル中の未反応の液体キレート剤の量Bを求
め、空試験により添加した液体キレート剤の全量に相当
する波長における吸光度IAを求め、吸光度IAから添
加した液体キレート剤の全量Aを求める。この全量Aと
量Bの差から重金属と反応した液体キレート剤の量Cを
求め、この量Cとサンプルの所定量との比に基づいて廃
棄物を処理するに適正な液体キレート剤の添加量を決定
する。
Description
灰等の廃棄物の薬剤処理における薬剤、特に重金属安定
化剤の適正添加量の決定方法、および、これを適用した
廃棄物の薬剤処理方法に関する。
いじん(飛灰)は、廃棄物処理法により特別管理一般廃
棄物に指定されており、中間処理を施したのち埋立等に
より処分することが義務づけられている。この中間処理
の目的は飛灰の安定化、無害化および飛散防止であり、
1)溶融固化、2)セメント固化、3)薬剤処理、4)
酸その他溶媒への抽出の4方法が定められている。この
中で薬剤処理は、他の3法と比較して、1)設備が小規
模で安価である、2)設備の運転/保守が容易である、
といった利点がある。
体キレート剤であり、これを水とともに飛灰と混練し有
害重金属を液体キレート剤に配位/固定化することによ
り無害化するものである。処理後の飛灰は、適当な溶出
試験(例えば、環境庁告示13号法など)を行い、溶出
液中の有害重金属(鉛、水銀、カドミウム、6価クロ
ム、砒素、セレン)濃度が基準値を下回ることを確認し
た後に処分する。従って、薬剤添加量の可否は処理後で
なければわからない。また、飛灰中の有害重金属濃度
は、焼却ごみの変動、焼却設備の操業条件により変化す
ることを考え併せると、必要以上に薬剤添加を行わざる
を得ない。
験を行い、溶出液中の鉛量を定量した後、薬剤添加量を
決める方法およびこれを自動で行うシステムがある。こ
のシステムは、以下の手順を自動で行う。
プリングして水と混合、飛灰中の重金属を溶出させる。 2)この溶出液中の鉛量を、原子吸光分析装置により定
量する。 3)得られた鉛量に応じて薬剤添加量を決定し、混練処
理を行う。
来のシステムには、その薬剤添加量決定方法に関して以
下の問題点がある。 1)薬剤添加量決定方法の問題 上記システムでは、溶出液中の鉛濃度のみを測定し薬剤
添加量を決める。しかしながら、溶出液中には、鉛以外
にも薬剤と反応する重金属(水銀などの規制対象金属だ
けでなく、亜鉛、鉄なども)が含まれる。従って、鉛だ
けを測定して必要な薬剤量を決めると、薬剤添加量が不
足するおそれがある。上記システムでは鉛以外の金属も
測定可能であるが、原子吸光装置を検出器としているた
め、逐次測定する必要があり時間がかかる。 2)測定装置の問題 焼却飛灰の成分例を表1に示す。
し飛灰中の重金属を溶出させると、主成分の中でカルシ
ウムが多量に溶出する。この溶液中の鉛を、原子吸光装
置により分析する場合、次の問題点がある。すなわち、
フレーム原子吸光装置の場合、鉛の吸収波長(217.
0nm)においては、カルシウムの分子吸収が鉛の原子
吸収に干渉する。鉛の原子吸収シグナルヘのカルシウム
の影響例を図1に示す。また、フレームレス原子吸光装
置により分析した場合は、図2に示すように、カルシウ
ムが鉛の500倍以上共存すると鉛の吸光度が著しく減
少する。このため、上記システムでは鉛濃度を正確に評
価できず、薬剤添加量に過不足が生じるおそれがある。
溶出液中にカルシウムは過飽和に存在するため、溶液導
入部であるネブライザーが詰まりやすく、自動運転には
適さない。また、フレーム燃料として空気−アセチレン
混合ガスを使用するため、自動化した場合、安全性に課
題が残る。
であり、より正確に金属安定化剤の適性添加量を決定で
きる重金属安定化剤の適正添加量の決定方法およびこれ
を適用した廃棄物の薬剤処理方法を提供する。
ンプルを採取する工程、前記サンプルの所定量に対して
液体キレート剤を添加して前記サンプル中の重金属と前
記液体キレート剤とを反応させる工程、前記液体キレー
ト剤を添加した前記サンプルについて、前記液体キレー
ト剤について特異的な波長における吸光度IBを求め、
当該吸光度IBから前記サンプル中の未反応の液体キレ
ート剤の量Bを求める工程、空試験により前記添加した
液体キレート剤の全量に相当する前記波長における吸光
度IAを求め、当該吸光度IAから前記添加した液体キ
レート剤の全量Aを求める工程、前記添加した液体キレ
ート剤の全量Aおよび前記未反応の液体キレート剤の量
Bの差から前記重金属と反応した液体キレート剤の量C
を求める工程、および、前記反応した液体キレート剤の
量Cと前記サンプルの所定量との比に基づいて前記廃棄
物を処理するに適正な前記液体キレート剤の添加量を決
定する工程を具備することを特徴とする重金属安定化剤
の適正添加量の決定方法を提供する。
取する工程、前記サンプルの所定量に対して液体キレー
ト剤を添加して前記サンプル中の重金属と前記液体キレ
ート剤とを反応させる工程、前記液体キレート剤を添加
した前記サンプルについて、前記液体キレート剤につい
て特異的な波長における吸光度IBを求める工程、空試
験により前記添加した液体キレート剤の全量に相当する
前記波長における吸光度IAを求める工程、前記吸光度
IAと前記吸光度IBとの差から前記重金属と反応した
液体キレート剤の量Cを求める工程、および、前記反応
した液体キレート剤の量と前記サンプルの所定量との比
に基づいて前記廃棄物を処理するに適正な前記液体キレ
ート剤の添加量を決定する工程を具備することを特徴と
する重金属安定化剤の適正添加量の決定方法を提供す
る。
取する工程、前記サンプルの所定量に対して液体キレー
ト剤を添加して前記サンプル中の重金属と前記液体キレ
ート剤とを反応させる工程、前記液体キレート剤を添加
した前記サンプルについて、前記液体キレート剤につい
て特異的な波長における吸光度IBを求め、当該吸光度
IBから前記サンプル中の未反応の液体キレート剤の量
Bを求める工程、空試験により前記添加した液体キレー
ト剤の全量に相当する前記波長における吸光度IAを求
め、当該吸光度IAから前記添加した液体キレート剤の
全量Aを求める工程、前記添加した液体キレート剤の全
量Aおよび前記未反応の液体キレート剤の量Bの差から
前記重金属と反応した液体キレート剤の量Cを求める工
程、および、前記反応した液体キレート剤の量Cと前記
サンプルの所定量との比に基づいて前記廃棄物を処理す
るに適正な前記液体キレート剤の添加量を決定する工
程、および、前記決定された添加量の液体キレート剤を
前記廃棄物に添加して前記廃棄物中の重金属を前記液体
キレート剤と反応させる工程を具備することを特徴とす
る廃棄物の薬剤処理方法を提供する。
取する工程、前記サンプルの所定量に対して液体キレー
ト剤を添加して前記サンプル中の重金属と前記液体キレ
ート剤とを反応させる工程、前記液体キレート剤を添加
した前記サンプルについて、前記液体キレート剤につい
て特異的な波長における吸光度IBを求める工程、空試
験により前記添加した液体キレート剤の全量に相当する
前記波長における吸光度IAを求める工程、前記吸光度
IAと前記吸光度IBとの差から前記重金属と反応した
液体キレート剤の量Cを求める工程、前記反応した液体
キレート剤の量と前記サンプルの所定量との比に基づい
て前記廃棄物を処理するに適正な前記液体キレート剤の
添加量を決定する工程、および、前記決定された添加量
の液体キレート剤を前記廃棄物に添加して前記廃棄物中
の重金属を前記液体キレート剤と反応させる工程を具備
することを特徴とする廃棄物の薬剤処理方法を提供す
る。
適正配合量の決定方法について説明する。本発明の重金
属安定化剤の適正配合量の決定方法では、第1に、例え
ばごみ焼却炉からの飛灰のような廃棄物の一部をサンプ
リングしサンプルとする。
重金属安定化剤としての液体キレート剤を添加する。こ
の液体キレート剤は、通常の廃棄物処理法における中間
処理としての薬剤処理に利用されるものである。例えば
液体キレート剤が使用可能であり、具体的には有機系液
体キレート剤である。さらに具体的には、液体キレート
剤として、配位基としてジチオカルバンミン酸基を有す
る液体キレート剤等が利用できる。
施しても良い。すなわち、廃棄物が固体または泥状体の
ような半固体である場合には、この所定量の廃棄物に所
定量の水を加えて撹拌してスラリーとし、このスラリー
を濾別して得られた濾液をサンプルとして用いることが
できる。これにより、サンプル中の重金属が抽出され
る。スラリーをこのままサンプルとしてこの工程に供し
ても良い。廃棄物が液状またはスラリー状である場合に
は濾過処理は必ずしも必要でない。
加することにより、サンプル中の重金属と液体キレート
剤とを反応させる。ここで重金属は鉛、水銀、カドミニ
ウム、6価クロム、砒素、セレン等である。これらの重
金属と液体キレート剤とが反応して錯体を形成する。こ
の錯体は水に不溶性であるため析出し沈殿する。
ル中の重金属と反応する量よりも過剰でなければならな
い。実際には液体キレート剤の添加量は、過去の廃棄物
処理の実績から求めることができる。
加したサンプルについて、液体キレート剤の官能基につ
いて特異的な波長における吸光度を測定して吸光度IB
を得る。
たサンプルにおいて錯体を含む不溶性成分を沈殿させた
上澄み液か、この不溶性成分を濾別した濾液を調製し、
添加した液体キレート剤の官能基について特異的な波長
における吸光度を、分光光度計を用いて測定する。
金属と反応していない遊離状態の液体キレート剤が含ま
れている。従って、吸光度を測定することにより、未反
応の液体キレート剤に相当する吸光度IBが得られる。
半固体であるときに、上記の通り、スラリーを調製し、
このスラリーをそのままサンプルとして第2の工程に供
した場合には、この第3の工程において上澄み液または
濾液について吸光度を測定することとなる。次いで、こ
のサンプル中の未反応の液体キレート剤に相当する吸光
度IBからサンプル中の未反応の液体キレート剤の量B
を求める。例えば、例えば図3(A)に示すような検量
線を予め作成し、この検量線に吸光度IBを当てはめて
対応する液体キレート剤量Bを求める。
液体キレート剤の全量Aに相当する、第3の工程での測
定波長と同一波長における吸光度IAを求める。そし
て、この吸光度IAから添加した液体キレート剤の全量
Aを求める。ここでサンプルに添加した液体キレート剤
の全量Aに相当する吸光度IAは、例えば空試験、すな
わちサンプルがゼロの場合の結果により求めることがで
きる。
の全量Aは、サンプル以外の、例えば重金属の溶出に用
いた水と反応する液体キレート剤は含んでいない。第5
に、第3および第4の工程で求められた、添加した液体
キレート剤の全量Aおよび未反応の液体キレート剤の量
Bの差から、重金属と反応した液体キレート剤の量Cを
求める。
と反応した液体キレート剤の量Cとサンプルの所定量と
の比に基づいて廃棄物を処理するに適正な液体キレート
剤の添加量を決定する。
成しておけば、必要薬剤添加量(添加濃度)を、サンプ
ルに添加した液体キレート剤の全量Aに相当する吸光度
IAおよびサンプル中の未反応の液体キレート剤の量B
に相当する吸光度IBから直接求めることが可能であ
る。
の決定は、次のように行うこともできる。すなわち、上
記実施形態と同様に、第1〜第3の工程で未反応の液体
キレート剤に対応する吸光度IBを求める。次に、第2
の工程でサンプルに添加した液体キレート剤の全量に相
当する、第3の工程での測定波長と同一波長における吸
光度IAを求める。次いで、吸光度IAと吸光度IBと
の差ΔIから重金属と反応した液体キレート剤の量Cを
求める。例えば、吸光度IAと吸光度IBとの差ΔI
を、予め作成した検量線に当てはめて、重金属と反応し
た液体キレート剤の量Cの求める。こうして求められた
重金属と反応した液体キレート剤の量Cと前記サンプル
の所定量との比に基づいて前記廃棄物を処理するに適正
な前記液体キレート剤の添加量を決定することができ
る。
レート剤またはこの添加量の液体キレート剤を含有する
薬剤を用いて廃棄物を薬剤処理し、廃棄物中の重金属を
安定化する。
正添加量の決定方法によれば、液体キレート剤と反応す
る重金属類の全量を同時に測定できるため、実際の薬剤
処理を反映した添加量を決めることができる。この際、
液体キレート剤と重金属との反応当量や反応率を考慮す
る必要もない。また、この方法は、液体キレート剤につ
いて特異的な波長、例えば液体キレート剤の配位基に起
因する可視吸収を直接測定するため、この吸収スペクト
ルは、サンプルまたはサンプル溶出液中の他の成分の干
渉を受けず液体キレート剤の反応量を正確に評価でき
る。また、検出器に分光光度計を用いるため、自動運転
に際しても安全性に何等問題はない。さらに、この方法
によれば、液体キレート剤自体が吸光光度分析における
呈色試薬であるため、通常の吸光光度分析(例えば、定
法である四塩化炭素抽出−ジチゾン吸光光度法)のよう
に薬剤処理に関係のない発色試薬や有機溶媒を必要とし
ないという利点もある。
試験について説明する。 試験1 処理薬剤としてジチオカルバミン酸基を持つ液体キレー
ト剤(特開平3−231921号公報)を用いた。この
薬剤は、重金属と反応して錯体を生成すると水に不溶性
となる。本液体キレート剤は配位基であるジチオカルバ
ミン酸イオンを起源とする、286nm、257nm、
215nm付近に極大吸収を持つ可視吸収スペクトルを
持つ。
次の成分組成で調製した。Ca(OH)2 50g、Na
Cl57.6g、Na2 SO4 37.5g、CaCl2
223g、および適当量のPbOを混合し、これに水3
00gを添加し30分間混合した。
濾過した後、濾液に液体キレート剤を一定量添加した。
10分間撹拌し沈殿した重金属錯体をメンブランフィル
ター(0.45μm)で濾過し、濾液の286nmにお
ける吸光度を測定した。この吸光度は、サンプル中の未
反応の液体キレート剤の量Bに対応する吸光度IBであ
る。この吸光度IBから液体キレート剤の量Bを求め
た。一方、空試験から添加した液体キレート剤の全量A
を求めた。これらA,Bの差から、サンプル中の鉛と反
応した液体キレート剤の量Cを求めた。この反応した液
体キレート剤の量Cから鉛量を求めた。
化炭素抽出−ジチゾン吸光光度法)により定量した。こ
の試験の操作フローを図4に、結果を図5に示す。
て推定した鉛量は、水溶液中に含まれていた鉛量と対応
した結果となっており、本発明法の正確性が確認され
た。この結果、原子吸光測定で問題となる共存カルシウ
ムの影響は、本発明法では発現しないことも証明され
た。
に必要な薬剤添加量を求めた。求めた薬剤添加量で各飛
灰の混練処理を行い、溶出試験(環境庁告示13号法)
によりその妥当性を確認した。
合し30分間撹拌した後、メンブランフィルター(0.
45μm)で濾過した。濾液を2分割し、一方は濾液中
の鉛量を従来の四塩化炭素抽出−ジチゾン吸光光度法に
より定量し、他方は本発明法により重金属量を測定し
た。2法によりそれぞれ薬剤添加量を決定し、混練処理
を行った。混練処理後溶出試験(環境庁告示13号法)
を行い、Pb溶出量を測定した。
した液体キレート剤の全量に対応する吸光度IAと、サ
ンプル中の未反応の液体キレート剤に対応する吸光度I
Bとをそれぞれ図6に示す検量線にそれぞれ当てはめ、
対応する薬剤添加量A、Bを求め、これらの差から反応
した液体キレート剤の量Cを求めた。この反応した液体
キレート剤の量Cと飛灰試料の量(30g)との比に基
づいて、飛灰全量を処理するために適正な薬剤添加量
(添加濃度)を決定した。この試験の操作フローを図7
に、結果を表2に示す。
から薬剤添加量を決めた場合、混練処理後の溶出試験結
果がばらついた。薬剤処理を施した飛灰の埋立基準は鉛
の溶出試験結果が0.3mg/l未満であるため、溶出
液中の鉛濃度だけから薬剤添加量を決めて混練処理した
場合はこの基準を満たさないことがある。
には、鉛の溶出試験結果はおおむね0.25mg/l以
下となり安定しており、全て埋立基準を満たした。従っ
て、本発明法により薬剤添加量を決めた混練処理はPb
溶出量が常に基準値以下となり、信頼性が高いことが確
認された。
定化剤の適正添加量の決定方法および廃棄物の薬剤処理
方法は、実際にサンプルに液体キレート剤を添加し、サ
ンプル中の重金属と反応した液体キレート剤の量を、当
該液体キレート剤を呈色試薬とした吸光光度分析により
求め、この反応した液体キレート剤の量に基づいて、重
金属安定化剤の適正添加量を決定している。このため、
実際の混練処理を反映した操作により添加量を決めるた
め信頼性が高く、吸光光度法を用いるため簡便であり、
液体キレート剤が吸光光度分析における呈色試薬である
ため、薬剤処理に関係のない発色試薬や有機溶媒を必要
とせず、簡単に自動システム化できる。
ルヘのカルシウムの影響例を示す特性図。
グナルヘのカルシウムの影響例を示す特性図。
剤の適正添加量の決定方法に用いられる検量線をそれぞ
れ示す特性図。
Claims (16)
- 【請求項1】 廃棄物からサンプルを採取する工程、 前記サンプルの所定量に対して液体キレート剤を添加し
て前記サンプル中の重金属と前記液体キレート剤とを反
応させる工程、 前記液体キレート剤を添加した前記サンプルについて、
前記液体キレート剤について特異的な波長における吸光
度IBを求め、当該吸光度IBから前記サンプル中の未
反応の液体キレート剤の量Bを求める工程、 空試験により前記添加した液体キレート剤の全量に相当
する前記波長における吸光度IAを求め、当該吸光度I
Aから前記添加した液体キレート剤の全量Aを求める工
程、 前記添加した液体キレート剤の全量Aおよび前記未反応
の液体キレート剤の量Bの差から前記重金属と反応した
液体キレート剤の量Cを求める工程、および、 前記反応した液体キレート剤の量Cと前記サンプルの所
定量との比に基づいて前記廃棄物を処理するに適正な前
記液体キレート剤の添加量を決定する工程を具備するこ
とを特徴とする重金属安定化剤の適正添加量の決定方
法。 - 【請求項2】 廃棄物が重金属の抽出処理物である請求
項1記載の重金属安定化剤の適正添加量の決定方法。 - 【請求項3】 吸光度の測定に用いる光の波長が液体キ
レート剤の配位基に特異的である請求項1記載の重金属
安定化剤の適正添加量の決定方法。 - 【請求項4】 配位基がジチオカルバミン酸基である請
求項3記載の重金属安定化剤の適正添加量の決定方法。 - 【請求項5】 廃棄物からサンプルを採取する工程、 前記サンプルの所定量に対して液体キレート剤を添加し
て前記サンプル中の重金属と前記液体キレート剤とを反
応させる工程、 前記液体キレート剤を添加した前記サンプルについて、
前記液体キレート剤について特異的な波長における吸光
度IBを求める工程、 空試験により前記添加した液体キレート剤の全量に相当
する前記波長における吸光度IAを求める工程、 前記吸光度IAと前記吸光度IBとの差から前記重金属
と反応した液体キレート剤の量Cを求める工程、およ
び、 前記反応した液体キレート剤の量Cと前記サンプルの所
定量との比に基づいて前記廃棄物を処理するに適正な前
記液体キレート剤の添加量を決定する工程を具備するこ
とを特徴とする重金属安定化剤の適正添加量の決定方
法。 - 【請求項6】 廃棄物が重金属の抽出処理物である請求
項5記載の重金属安定化剤の適正添加量の決定方法。 - 【請求項7】 吸光度の測定に用いる光の波長が液体キ
レート剤の配位基に特異的である請求項5記載の重金属
安定化剤の適正添加量の決定方法。 - 【請求項8】 液体キレート剤の官能基がジチオカルバ
ミン酸基である請求項7記載の重金属安定化剤の適正添
加量の決定方法。 - 【請求項9】 廃棄物からサンプルを採取する工程、 前記サンプルの所定量に対して液体キレート剤を添加し
て前記サンプル中の重金属と前記液体キレート剤とを反
応させる工程、 前記液体キレート剤を添加した前記サンプルについて、
前記液体キレート剤について特異的な波長における吸光
度IBを求め、当該吸光度IBから前記サンプル中の未
反応の液体キレート剤の量Bを求める工程、 空試験により前記添加した液体キレート剤の全量に相当
する前記波長における吸光度IAを求め、当該吸光度I
Aから前記添加した液体キレート剤の全量Aを求める工
程、 前記添加した液体キレート剤の全量Aおよび前記未反応
の液体キレート剤の量Bの差から前記重金属と反応した
液体キレート剤の量Cを求める工程、および、 前記反応した液体キレート剤の量Cと前記サンプルの所
定量との比に基づいて前記廃棄物を処理するに適正な前
記液体キレート剤の添加量を決定する工程、および、 前記決定された添加量の液体キレート剤を前記廃棄物に
添加して前記廃棄物中の重金属を前記液体キレート剤と
反応させる工程を具備することを特徴とする廃棄物の薬
剤処理方法。 - 【請求項10】 廃棄物が重金属の抽出処理物である請
求項9記載の廃棄物の薬剤処理方法。 - 【請求項11】 吸光度の測定に用いる光の波長が液体
キレート剤の配位基に特異的である請求項9記載の廃棄
物の薬剤処理方法。 - 【請求項12】 液体キレート剤の官能基がジチオカル
バミン酸基である請求項11記載の廃棄物の薬剤処理方
法。 - 【請求項13】 廃棄物からサンプルを採取する工程、 前記サンプルの所定量に対して液体キレート剤を添加し
て前記サンプル中の重金属と前記液体キレート剤とを反
応させる工程、 前記液体キレート剤を添加した前記サンプルについて、
前記液体キレート剤について特異的な波長における吸光
度IBを求める工程、 空試験により前記添加した液体キレート剤の全量に相当
する前記波長における吸光度IAを求める工程、 前記吸光度IAと前記吸光度IBとの差から前記重金属
と反応した液体キレート剤の量Cを求める工程、 前記反応した液体キレート剤の量Cと前記サンプルの所
定量との比に基づいて前記廃棄物を処理するに適正な前
記液体キレート剤の添加量を決定する工程、および、 前記決定された添加量の液体キレート剤を前記廃棄物に
添加して前記廃棄物中の重金属を前記液体キレート剤と
反応させる工程を具備することを特徴とする廃棄物の薬
剤処理方法。 - 【請求項14】 廃棄物が重金属の抽出処理物である請
求項13記載の廃棄物の薬剤処理方法。 - 【請求項15】 吸光度の測定に用いる光の波長が液体
キレート剤の配位基に特異的である請求項13記載の廃
棄物の薬剤処理方法。 - 【請求項16】 液体キレート剤の官能基がジチオカル
バミン酸基である請求項15記載の廃棄物の薬剤処理方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07935398A JP3460570B2 (ja) | 1997-04-07 | 1998-03-26 | 重金属安定化剤の適正添加量の決定方法および廃棄物の薬剤処理方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8819797 | 1997-04-07 | ||
JP9-88197 | 1997-04-07 | ||
JP07935398A JP3460570B2 (ja) | 1997-04-07 | 1998-03-26 | 重金属安定化剤の適正添加量の決定方法および廃棄物の薬剤処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10337550A true JPH10337550A (ja) | 1998-12-22 |
JP3460570B2 JP3460570B2 (ja) | 2003-10-27 |
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ID=26420368
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07935398A Expired - Lifetime JP3460570B2 (ja) | 1997-04-07 | 1998-03-26 | 重金属安定化剤の適正添加量の決定方法および廃棄物の薬剤処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3460570B2 (ja) |
Cited By (11)
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