JPH10337430A - 排ガスフィルター及びその評価方法及び排ガスフィルターの製造方法 - Google Patents

排ガスフィルター及びその評価方法及び排ガスフィルターの製造方法

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JPH10337430A
JPH10337430A JP9148881A JP14888197A JPH10337430A JP H10337430 A JPH10337430 A JP H10337430A JP 9148881 A JP9148881 A JP 9148881A JP 14888197 A JP14888197 A JP 14888197A JP H10337430 A JPH10337430 A JP H10337430A
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exhaust gas
gas filter
natural frequency
primary natural
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JP9148881A
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Nobuaki Nagai
伸明 永井
Shinji Wada
信二 和田
Yuichi Murano
雄一 村野
Tatsuo Fukuda
健生 福田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排ガスフィルターの製造中に発生したり、デ
ィーゼルエンジン排ガス中のパーティキュレートを捕集
した後の再生燃焼時の熱応力により発生したり、若しく
は過激な熱処理により形成される急激な温度勾配による
熱応力のため発生したりする表面や内部の亀裂や膨れ等
の構造上の欠陥に起因する1次固有振動数の変化がな
く、良好な機械的強度と耐熱衝撃性を有し、また亀裂や
膨れ等の為ディーゼルエンジン排ガス中のパーティキュ
レートの捕集効率が損なわれることがない排ガスフィル
ターを提供することを目的とする。 【解決手段】 本体が円柱状で、軸方向に多数のセルを
有し、各両端面のいずれか一方を交互に封止剤で封止し
た排ガスフィルターであって、0.5〜6.0kHzの
範囲内で1次固有振動数を有する構成を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ン,ボイラー,高温燃焼装置等から排出される黒煙の成
分であるパティキュレートを除去するのに好適な排ガス
フィルター及びその評価方法及び排ガスフィルターの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大都市圏におけるNOXや浮遊粒
子状物質(以下、微粒子とする)による大気汚染の悪化
が進んでいる。このうち大気中に浮遊する微粒子につい
ては、ディーゼルエンジンから排出されるパティキュレ
ートが微粒子全体の30〜40%を占めると言われてお
り、しかもその中にはベンズピレンなどに見られるよう
に多環芳香族炭化水素等の変異原性や発癌性のある成分
が含まれている。
【0003】そこで、この黒煙対策のうち最も効果が基
体されるものとして、排気系中で微粒子を捕集した後自
己再生を行う排ガス浄化装置がある。この種の排ガスフ
ィルターの主流となっていたのは米国特許第43647
61号公報に開示されているようなセラミックモノシッ
ク壁流型微粒子用フィルター(以下セラミックモノシッ
ク型フィルターとする)である。この排ガス浄化装置は
排気系中に配設されるもので、主に排ガス中のパティキ
ュレートを捕集する排ガスフィルターと、捕集されたパ
ティキュレートを燃焼させる再生装置からなっている。
この再生方法には例えば電気ヒータ方式、バーナ方式、
熱風方式、逆洗方式等があるがどの再生方法にも一長一
短がある。
【0004】従来の排ガスフィルターについて、以下図
面を用いて説明する。図5は従来の排ガスフィルターの
ガス流路に沿った要部断面図である。
【0005】31はハニカムセラミックスで構成された
円柱状の排ガスフィルター本体、32,33は排ガスフ
ィルター本体の軸方向に多数形成されたセル、34は封
止剤、35,36は排ガスの入口側,出口側、封止剤3
4はセル32,33の排ガス入口側35か出口側36の
いずれか一方を交互に封止している。37はセル32,
33間の多孔質隔壁である。パティキュレートを含む排
ガスは出口側36が封止されているセル32に流入し、
多孔質隔壁37を通過し隣接する入口側35が封止され
ているセル33に押しやられる。この際、パティキュレ
ートは多孔質隔壁37を通過する際に濾過され、捕集さ
れる。捕集されたパティキュレートの量が多くなると、
多孔質隔壁37がパティキュレートによって詰まり、デ
ィーゼルエンジンの背圧が増加する。このため、捕集さ
れたパティキュレートが一定量を越えたときにパティキ
ュレートを除去することによって、背圧増加によるエン
ジンの負荷増加を抑える必要があった。
【0006】このパティキュレートは、固定炭素成分と
有機溶剤に溶解可能な可溶性有機成分からなり、どちら
も可燃性で、エンジンの種類や負荷条件によって若干の
温度差はあるが、約650℃以上の温度に加熱すれば燃
焼してしまう。そこで、従来は電気ヒータ、バーナ、熱
風等の加熱手段を用いてこれらのパティキュレートを再
燃焼させることによって、多孔質隔壁37を再生する方
法が試みられている。
【0007】従来の排ガスフィルターは、この再生燃焼
時に発生る温度勾配による熱応力に耐えられるように、
代表的な低熱膨張セラミックスであるコージェライトが
用いられていた。例えば特開昭62−225249号公
報には主成分の化学組成が重量基準でSiO242〜5
6%、Al2330〜45%、MgO12〜16%で結
晶相の主成分がコージェライトからなるハニカム構造を
有し、気孔率が30%以下で、ハニカム構造の軸方向の
40〜800℃の間の熱膨張係数が0.8×10-6
下、層方向の40〜800℃の間の熱膨張係数が1.0
×10-6以下に構成したコージェライトハニカム構造触
媒担体が開示されている。また、特開平2−52015
号公報には主成分の化学組成がSiO242〜56重量
%、Al2 330〜45重量%、MgO12〜16重量
%で結晶相の主成分がコージェライトからなる多孔質ハ
ニカムフィルターであって、気孔率が40%以上55%
以下で、直径2μm以下の細孔容積が0.015cc/
g以下であることを特徴とする多孔質セラミックハニカ
ムフィルターが開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、多孔質セラミックハニカムフィルターの製
造中に表面や内部に亀裂や膨れ等の欠陥が発生し、この
ため機械的強度が小さく耐熱衝撃性に欠けるという課題
を有していた。また、また使用中に捕集した黒煙の燃焼
除去等において熱応力により表面や内部に新たに亀裂等
が発生し、機械的強度が損なわれ、耐熱衝撃性が劣化し
耐久性に欠けるという課題があった。さらに、再生時の
急激な温度勾配による熱応力の為、表面や内部に新たに
亀裂等が発生し、機械的強度が低下し、パティキュレー
トの捕集効率が著しく低下するという課題があった。
【0009】また、目視等で欠陥の発見が困難で万全の
品質管理ができないという問題点を有していた。
【0010】そこで、機械的強度に優れ耐熱衝撃性能を
有した耐久性に富む排ガスフィルター及びその製法が要
求されている。また、排ガスフィルターの内部欠陥を容
易に確認できる品質評価手法が要求されている。
【0011】本発明者等はこの要求を満たすため鋭意研
究した結果、排ガスフィルターは、従来の過激な熱処理
による熱応力やディーゼルエンジンの排ガス中のパティ
キュレートを捕集した後の燃焼除去時の熱応力の為、排
ガスフィルターの表面と内部に亀裂等の欠陥が発生した
際、1次固有振動数が低下することを見いだした。すな
わち、結晶相の主成分がコージェライトからなるハニカ
ム構造を有し、4.2kHzの1次固有振動数を有する
排ガスフィルターにディーゼルエンジンから排出される
排ガス中のパーティキュレートを排ガスフィルターの単
位体積(1リットル)当り20g捕集した後、電気ヒー
タ方式により該パーティキュレートを燃焼除去し排ガス
フィルターを再生したところ、(図6)にその外観斜視
図を示したように排ガスフィルターの表面や内部に亀裂
等の構造上の欠陥が多数発生し、1次固有振動数が2.
9kHzに低下し、機械的強度が低下し、耐熱衝撃性が
劣化し、さらにパーティキュレートの捕集効率が低下す
ることを確認した。図6は、従来の技術による排ガスフ
ィルターの燃焼後の外観斜視図である。41は従来の排
ガスフィルター、42は排ガスフィルター41の表面に
発生した半径方向の亀裂、43は排ガスフィルター41
の表面に発生した軸方向の亀裂である。さらに、化学組
成がSiO242〜56重量%、Al2330〜45重
量%、MgO12〜16重量%で結晶相の主成分がコー
ジェライトからなり、4.0kHzの1次固有振動数を
有する排ガスフィルターを、昇温速度を変えて電気炉で
熱処理して、該排ガスフィルターの多孔質隔壁に単位長
さ(1mm)辺り15〜30℃の温度勾配を形成させた
ところ、排ガスフィルターの表面と多孔質隔壁即ち内部
に亀裂等の欠陥が多数発生し、1次固有振動数が2.0
〜3.0kHzに低下し、機械的強度が小さくなり、耐
熱衝撃性が劣化することを見いだした。
【0012】本発明は、上記研究の結果見いだされたも
ので、排ガスフィルターの製造中に発生したり、ディー
ゼルエンジン排ガス中のパーティキュレートを捕集した
後の再生燃焼時の熱応力により発生したり、若しくは過
激な熱処理により形成される急激な温度勾配による熱応
力のため発生したりする表面や内部の亀裂や膨れ等の構
造上の欠陥に起因する1次固有振動数の変化がなく、良
好な機械的強度と耐熱衝撃性を有し、また亀裂や膨れ等
の為ディーゼルエンジン排ガス中のパーティキュレート
の捕集効率が損なわれることがない排ガスフィルター及
びその製造方法を提供することを目的とする。
【0013】さらに本発明は、排ガスフィルターの構造
上の欠陥を1次固有振動数によって評価する排ガスフィ
ルターの評価方法を提供することを目的とする。
【0014】また、本発明は、本体の熱膨張係数を小さ
くし耐熱衝撃性を向上させ一次固有振動数の変化が現れ
難く適正値を維持でき、ディーゼルエンジン排ガス中の
黒煙を捕集した後の再生燃焼時や、過激な熱処理時にお
いて排ガスフィルターの表面や内部に亀裂や膨れ等の構
造上の欠陥が発生し難く、高捕集効率を維持し信頼性に
優れた排ガスフィルターの製造方法を提供することを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、排ガスフィルターの本体の主成分をチタン
酸アルミニウムとし、またその製造において、本体の表
面や内部に亀裂や膨れ等の欠陥が発生しないように構成
したものである。これにより、排ガスフィルターの製造
またはディーゼルエンジン排ガス中のパーティキュレー
トを捕集した後の再生燃焼時において発生する亀裂や膨
れ等の構造上の欠陥に起因する1次固有振動数の低下が
なく、良好な機械的強度と耐熱衝撃性を有する排ガスフ
ィルターが得られる。
【0016】また、本発明は排ガスフィルター本体の主
成分をチタン酸アルミニウムとし、捕集したパーティキ
ュレートの再生燃焼時や、過激な熱処理時に表面や内部
に亀裂等の構造上の欠陥が発生しないように構成したも
のである。これにより、捕集したパーティキュレートの
再生燃焼時や過激な熱処理時において発生する亀裂や膨
れ等に起因する1次固有振動数の低下がなく、良好な機
械的強度と耐熱衝撃性を有し、またディーゼルエンジン
排ガス中のパーティキュレートの捕集効率が損なわれな
い排ガスフィルターが得られる。
【0017】さらに本発明は、亀裂等の排ガスフィルタ
ーの構造上の欠陥を1次固有振動数で検知するように構
成したものであり、これにより排ガスフィルターの内部
の構造上の欠陥を的確に検知できる評価方法が得られ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の排ガス
フィルターは、本体が円柱状で、軸方向に多数のセルを
有し、各セルの両端面のいずれか一方を交互に封止剤で
封止した排ガスフィルターであって、0.5〜6.0k
Hzの範囲内で1次固有振動数を有する構成を備えてい
る。これにより、機械的強度が大きく耐熱衝撃性と信頼
性に優れた排ガスフィルターを実現するという作用を有
する。1次固有振動数が0.5kHz未満では、排ガス
フィルターの内部に必ず大きな亀裂が存在しており、機
械的強度の低下、耐熱衝撃性の劣化を招くと同時に大き
な亀裂のためディーゼルエンジン排ガス中のパーティキ
ュレートがリークし、捕集効率が大幅に損なわれる傾向
にあり、また1次固有振動数が6.0kHzを越える
と、必ず排ガスフィルターの気孔率が低下し、ヤング率
が大きくなり、製品となり得ない傾向にあるためいずれ
も好ましくない。
【0019】本発明の請求項2に記載の排ガスフィルタ
ーは、請求項1において、前記本体の内部に形成された
多孔質隔壁に最高で40℃/mmの温度勾配を形成する
熱処理が加えられた後の1次固有振動数の変化が10.
0%以内である構成を有している。これにより、熱処理
後も機械的強度や耐熱衝撃性が損なわれず信頼性に優れ
た排ガスフィルターを実現するという作用を有する。熱
処理後に、1次固有振動数が10%を越えて低下する
と、排ガスフィルターの内部に必ず大きな亀裂が存在し
ており、機械的強度の低下、耐熱衝撃性の劣化を招くと
同時に大きな亀裂のためディーゼルエンジン排ガス中の
黒煙がリークし、捕集効率が大幅に損なわれる傾向にあ
るため好ましくない。
【0020】本発明の請求項3に記載の排ガスフィルタ
ーは、請求項1又は2において、常温から500℃/時
の温度上昇率で1000℃まで昇温し、2時間保持した
後500℃/時の温度下降率で常温に戻す熱処理が加え
られた後の1次固有振動数の変化が10.0%以内であ
る構成を備えている。これにより、熱処理後も機械的強
度や耐熱衝撃性が損なわれず信頼性に優れた排ガスフィ
ルターを実現するという作用を有する。熱処理後に、1
次固有振動数が10%を越えて低下すると、排ガスフィ
ルターの内部に必ず大きな亀裂が存在しており、機械的
強度の低下、耐熱衝撃性の劣化を招くと同時に大きな亀
裂のためディーゼルエンジン排ガス中の黒煙がリーク
し、捕集効率が大幅に損なわれる傾向にあるため好まし
くない。
【0021】本発明の請求項4に記載の排ガスフィルタ
ーは、0.5〜6.0kHzの範囲内で一次固有振動数
を有する排ガスフィルターであり、4.4kHzの1次
固有振動数を有する排ガスフィルターにディーゼルエン
ジン排気ガス中の黒煙を捕集した後、該黒煙を燃焼除去
して排ガスフィルターを再生させた後、該排ガスフィル
ターの4.4kHzの1次固有振動数の変化が10.0
%以内である構成を有している。これにより、パーティ
キュレートの再生燃焼後も排ガスフィルターの表面や内
部に亀裂等の構造上の欠陥が発生せず、機械的強度や耐
熱衝撃性が損なわれず、良好な捕集効率を有する排ガス
フィルターの製造方法を実現するという作用を有する。
【0022】本発明の請求項5に記載の排ガスフィルタ
ーは、請求項1乃至4の内いずれか1において、前記本
体がチタン酸アルミニウムを主成分として含有している
構成を備えている。これにより、本体の熱膨張係数を小
さくして耐熱衝撃性を向上させ、ディーゼルエンジン排
ガス中のパーティキュレートを捕集した後の再生燃焼時
や過激な熱処理において、排ガスフィルターの表面や内
部に亀裂や膨れ等の構造上の欠陥が発生しない信頼性に
優れた排ガスフィルターを実現するという作用を有す
る。
【0023】ここで、本体をチタン酸アルミニウムのみ
で形成してもよいが、排ガスフィルターの用途により、
SiO2やFe23を加えてもよい。これらを加えるこ
とにより、排ガスフィルターの耐久性を向上できるとい
う作用を有する。
【0024】本発明の請求項6に記載の排ガスフィルタ
ーの評価方法は、本体が円柱状で、軸方向に多数のセル
を有し、各セルの両端面のいずれか一方を封止剤により
交互に封止した排ガスフィルターの構造上の欠陥を1次
固有振動数によって検知する構成を有している。これに
より、排ガスフィルターの内部に存在する亀裂等の構造
上の欠陥を的確に検知できる排ガスフィルターの評価方
法を実現するという作用を有する。
【0025】本発明の請求項7に記載の排ガスフィルタ
ーの評価方法は、本体が円柱状で、軸方向に多数のセル
を有し、両端面のセルのいずれか一方を封止剤により交
互に封止した排ガスフィルターの再生燃焼の繰り返しに
よる構造上の欠陥を、1次固有振動数の変化によって検
知する構成を有している。これにより、ディーゼルエン
ジン排ガス中のパーティキュレートを捕集した後、それ
を燃焼して除去する一連の再生燃焼の繰り返しにより発
生する排ガスフィルター内部の亀裂等の構造上の欠陥を
的確に検知できる排ガスフィルターの評価方法を実現す
るという作用を有する。
【0026】請求項8に記載の排ガスフィルターの製造
方法は、チタン酸アルミニウム質粉末100wt部に、
結合剤を9〜20wt部、潤滑剤を1〜8wt部、造孔
剤を14〜25wt部、水を15〜37wt部を配合し
混合してセラミック坏土を得るセラミック可塑性坏土調
整工程と、前記工程で得られたセラミック可塑性坏土を
真空押出しで円柱状で軸方向に多数のセルを有するハニ
カム形状に押出すハニカム成形工程と、前記工程で得ら
れたハニカム構造体を所定長さに切断して得たハニカム
成形体を乾燥した後、ハニカム成形体の各セルの両端面
のいずれか一方を交互に封止剤で封止し乾燥する乾燥工
程と、乾燥されたハニカム成形体を筒部と底部を有する
焼成容器に前記ハニカム成形体と同材質のダミーを下部
に収容した後、セラミック粉末をその頂部が隠れるまで
入れた後前記ハニカム成形体を中央部に入れるとともに
その周囲及び上部に前記セラミック粉末を充填した後焼
成炉で1450〜1550℃の焼成温度で焼成する焼成
工程と、を有している構成を有している。
【0027】本体の熱膨張係数を小さくし耐熱衝撃性を
向上させ、ディーゼルエンジン排ガス中の黒煙を捕集し
た後の再生燃焼時や、過激な熱処理時において排ガスフ
ィルターの表面や内部に亀裂や膨れ等の構造上の欠陥が
発生しない信頼性に優れた排ガスフィルターの製造方法
を実現するという作用を有する。
【0028】以下、本発明の実施の形態について図1を
用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1におけ
る排ガスフィルターを示す外観斜視図である。1は本発
明の実施の形態1における排ガスフィルター、2は多孔
質隔壁である。図1よりあきらかなように、本発明の実
施の形態1における排ガスフィルターは表面に亀裂や膨
れ等の構造上の欠陥がなく良好な形状と構造を有してい
る。
【0029】以上のように構成された形態1における排
ガスフィルターについて、以下その製造方法を説明す
る。図2は本発明の実施の形態1におけるハニカム成形
体の燃焼工程での焼成容器の要部断面図である。11は
被焼成体である封止剤で封止したハニカム成形体、12
はダミーで被焼成体と同材質のハニカム成形体で形成さ
れているダミー用ハニカム成形体である。13は封止剤
で封止したハニカム成形体11及びダミー用ハニカム成
形体12の周囲及び上面まで充填されたアルミナ系のセ
ラミック粉末、14はアルミ材で円筒状に形成された焼
成用さや、15はセラミック台板である。主成分がチタ
ン酸アルミニウムよりなるチタン酸アルミニウム質粉末
とメチルセルロース系の結合剤と高分子エステル系の潤
滑剤と有機高分子系の造孔剤と水とを(表1)に示した
比率になるように配合し、高速ミキサーで3分間混合し
た後、混練機で30〜120分間混練してセラミック可
塑性坏土を得た。
【0030】
【表1】
【0031】次に、得られたセラミック可塑性坏土をハ
ニカム形状に成形できる金型を装着した真空押出し機を
用いて、押出し法により直径170mm、高さ180m
mの軸方向に多数のセルを有するハニカム成形体を作製
した。次に、押出し成形したハニカム成形体をマイクロ
波乾燥機と温風乾燥機を併用して乾燥した後、該ハニカ
ム成形体の両端面のセルのいずれか一方をチタン酸アル
ミニウムを主成分とする封止剤により交互に封止して7
0〜100℃の温度で再度温風乾燥し、図4に示したよ
うな方法で焼成した。1480〜1520℃の温度で4
時間焼成し、仕上げ加工して直径140mm、高さ15
0mmの図1に示す本発明の排ガスフィルター1を作製
した。得られた排ガスフィルターは、本体が円柱状で、
軸方向に多数のセルを有し、両端面のセルのいずれか一
方が封止剤により交互に封止されており、急激な脱脂等
の製造上の不具合による表面や内部の亀裂や膨れ等の構
造上の欠陥がなく、自重による形状の変形及び端面と多
孔質隔壁の変形がなく、良好な形状と構造を有してい
た。
【0032】次に、得られた排ガスフィルターについて
評価を行った。 (実施の形態2)本発明の排ガスフィルターの評価方法
について、以下図面を用いて説明する。
【0033】図3は本発明の実施の形態2における伝達
関数解析装置を用いた一次固有振動数の測定方法を示す
模式図であり、図4は本発明の実施の形態2における排
ガスフィルターの固有振動数と伝達関数の関係図であ
る。図4において、横軸が固有振動数、縦軸が伝達関係
を表している。21は試験台20に載置された被試験体
である排ガスフィルター、22は排ガスフィルター21
に所定の高さから一定の強度で衝撃を与えるインパクト
ハンマー、22aはインパクトハンマー22の衝撃回数
を検知するインパルスセンサー、23はインパクトハン
マーの打音を検知するピックアップセンサーである。イ
ンパクトハンマー22のインパルスセンサー22aとピ
ックアップセンサー23の出力端は松下電器産業(株)
製の伝達関数解析装置(図示せず)に接続されている。
【0034】排ガスフィルターの評価は、実施の形態1
の製造方法により製造した排ガスフィルターについて行
った。その結果を図4に示した。この図4から明らかな
ように1.306KHzの一次固有振動数を含有する伝
達関数が得られた。また、上記の製造方法により製造し
た同じ形状と構造の排ガスフィルター10個について、
同様に1次固有振動数を測定したところ、0.5〜6.
0kHzの範囲内の1次固有振動数を有する伝達関数が
得られた。なお、伝達関数解析装置による1次固有振動
数の測定は以下の方法で行った。
【0035】1)排ガスフィルター21の一方の端面か
ら約1cm離れた側面上にピックアップセンサー23を
取り付ける。
【0036】2)排ガスフィルター21の他方の端面か
ら約1cm離れた側面上をインパクトハンマー22で5
回衝撃を与える。
【0037】3)インパクトハンマー22の入力信号は
打音としてピックアップセンサー23で検知された後、
インパクトハンマー22の入力信号及びピックアップセ
ンサー23の出力信号共に伝達関数解析装置(図示せ
ず)の増幅器で増幅され、デジタルスペクトラムアナラ
イザーに入力される。
【0038】4)デジタルスペクトラムアナライザーで
各々の入力信号が解析され、ディスプレイ上に横軸が打
音の固有振動数(単位:kHz)で、縦軸が打音の強弱
(単位:dB)である伝達関数が表示される。
【0039】5)表示された伝達関数から1次固有振動
数を読み取る。以上のように本実施の形態によれば、製
造上の不具合による本体の表面や内部に亀裂や膨れ等の
構造上の欠陥がなく、良好な形状と構造が得られる排ガ
スフィルターの場合、0.5〜6.0kHzの範囲内に
1次固有振動数を有すことがわかった。機械的強度の欠
陥を容易に確認でき、容易に品質管理ができることがわ
かった。
【0040】(実施の形態3)主成分がチタン酸アルミ
ニウムよりなるチタン酸アルミニウム質粉末とメチルセ
ルロース系の結合剤と高分子エステル系の潤滑剤と有機
高分子系の造孔剤と水を出発原料として実施の形態1と
同様の方法で、本体が円柱状で、軸方向に多数のセルを
有し、両端面のセルのいずれか一方が封止剤により交互
に封止された直径140mm、高さ150mmの排ガス
フィルターを10個作製した。得られた排ガスフィルタ
ーは、いずれも目視で詳細に観察したが、表面や内部の
亀裂や膨れ等がなく、自重による形状の変形及び端面と
多孔質隔壁の変形も見いだせなかった。次にX線や実体
顕微鏡で確認したが亀裂等は見いだせなかった。
【0041】次に、実施の形態2と同様の方法で、1次
固有振動数を伝達関数解析装置を使用して測定したとこ
ろ、0.5〜6.0kHzの範囲内に1次固有振動数を
有していた。
【0042】次に、実施の形態3で得られた4.4kH
zの1次固有振動数を有する排ガスフィルターを排気量
が3431ccのトヨタ製ディーゼルエンジンの排気管
に接続して、ディーゼルエンジンの排気ガス中のパーテ
ィキュレートを該排ガスフィルターの単位体積(1リッ
トル)当たり20g捕集した後、電気ヒータを着火源と
してエアーを送りながら捕集したパーティキュレートを
燃焼除去する再生燃焼を実施した。パーティキュレート
を捕集した後燃焼燃焼除去するという一連の再生燃焼操
作を200回繰り返したが、排ガスフィルターの表面や
内部に新たに亀裂等の構造上の欠陥の発生はなく、また
伝達関数の解析によると1次固有振動数が4.1〜4.
2kHzの範囲内にあり、捕集再生前の1次固有振動数
に対して変化が10%以内であった。
【0043】また、4.4kHzの1次固有振動数を有
する排ガスフィルターを電気炉にセットして炉内が50
0℃/時の温度上昇率となるように1000℃まで昇温
し、1000℃で2時間保持した後、炉内が500℃/
時の温度下降率となるように降温する熱処理を実施し
た。温度上昇率が500℃/時で昇温し、1000℃で
2時間保持して、温度下降率が500℃/時で降温する
一連の熱処理を100回繰り返したが、排ガスフィルタ
ーの表面や内部に新たに亀裂等の構造上の欠陥の発生は
なく、また伝達関数の解析によると、1次固有振動数が
4.1〜4.2kHzの範囲内にあり、捕集再生前の1
次固有振動数に対して変化が10%以内であった。
【0044】以上のように本実施の形態によれば、本体
の表面や内部に亀裂や膨れ等の構造上の欠陥がなく、良
好な形状と構造を有し、1次固有振動数が0.5〜6.
0kHzの範囲内にある排ガスフィルターの製造方法で
あるため、黒煙の捕集再生後や繰り返し熱処理後に新た
な亀裂等の発生がなく、1次固有振動数が低下せず、ま
たパーティキュレートの捕集効率の低下、機械的強度の
劣化や耐熱衝撃性の劣化のない信頼性に優れた排ガスフ
ィルターを実現することができる。
【0045】(実施の形態4)実施の形態1及び実施の
形態3と同様に、本体が円柱状で、軸方向に多数のセル
を有し、両端面のセルのいずれか一方が封止剤により交
互に封止された直径140mm、高さ150mmの排ガ
スフィルターを作製した。得られた排ガスフィルター
は、急激な脱脂による表面や内部の亀裂や膨れ等がな
く、自重による形状の変形及び端面と多孔質隔壁の変形
がなく、良好な形状と構造を有しており、また実施の形
態2と同様の評価方法で、1次固有振動数を伝達関数解
析装置(自社製)を使用して測定したところ、0.5〜
6.0kHzの範囲内に1次固有振動数を有していた。
【0046】次に、4.4kHzの1次固有振動数を有
する排ガスフィルターを電気炉で熱処理して、該排ガス
フィルターの内部に形成された多孔質隔壁に最高で40
℃/mmの温度勾配を付与するスポーリング試験を実施
した。温度勾配は、予め排ガスフィルターのセル内部の
所定位置に挿入しておいた9本のK熱電対により測定し
た。多孔質隔壁に40℃/mmの温度勾配が形成される
熱処理を100回繰り返したが、排ガスフィルターの表
面や内部に新たに亀裂等の構造上の欠陥の発生はなく、
また伝達関数の解析によると1次固有振動数が4.2〜
4.3kHzの範囲内にあり熱処理前の1次固有振動数
に対して変化率が10%以内であった。
【0047】以上のように本実施の形態によれば、本体
の表面や内部に亀裂や膨れ等がなく、良好な形状と構造
を有し、1次固有振動数が0.5〜6.0kHzの範囲
内にある排ガスフィルターの製造方法であるため多隔壁
に最高で40℃/mmの温度勾配が形成される熱処理後
も新たに亀裂等の発生がなく、1次固有振動数が低下せ
ず、また機械的強度と耐熱衝撃性が劣化しない信頼性に
優れた排ガスフィルターを実現することができる。
【0048】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の発明によれ
ば、一次固有振動数を適正値で維持し、機械的強度が大
きく耐熱衝撃性に優れ、信頼性に優れ高い浄化率で高捕
集率を維持し耐久性に優れた排ガスフィルターを実現で
きる。
【0049】本発明の請求項2に記載の発明によれば、
請求項1に挙げた効果の他、熱処理後も機械的強度や耐
熱衝撃性が損なわれず信頼性や耐久性に優れた排ガスフ
ィルターを実現することができる。また、急激な温度勾
配を有する異常な再生燃焼に耐える排ガスフィルターを
実現することができる。
【0050】本発明の請求項3に記載の発明によれば、
請求項1及び2に挙げた効果の他、熱処理後も機械的強
度や耐熱衝撃性が損なわれず信頼性や耐久性に優れた排
ガスフィルターを実現することができる。また、ディー
ゼルエンジン排気ガスの温度の急激な上昇に耐える排ガ
スフィルターを実現することができる。
【0051】本発明の請求項4に記載の発明によれば、
請求項1乃至3で挙げた効果の他、パーティキュレート
の再生燃焼後も排ガスフィルターの表面や内部に亀裂等
の構造上の欠陥が発生せず、機械的強度や耐熱衝撃性が
損なわれず、良好な捕集効率を有する排ガスフィルター
を実現できる。
【0052】本発明の請求項5に記載の発明によれば、
請求項1乃至4で挙げた効果の他、本体の熱膨張係数を
小さくして耐熱衝撃性を向上させ、ディーゼルエンジン
排ガス中のパーティキュレートを捕集した後の再生燃焼
時や過激な熱処理において、排ガスフィルターの表面や
内部に亀裂や膨れ等の構造上の欠陥が発生しない信頼性
に優れた排ガスフィルターを実現できる。
【0053】本発明の請求項6に記載の発明によれば、
排ガスフィルターの内部に存在する亀裂等の構造上の欠
陥を的確に検知できる排ガスフィルターの評価方法を実
現できる。
【0054】本発明の請求項7に記載の発明によれば、
請求項6で挙げた効果の他、排ガスフィルター内部の亀
裂等の構造上の欠陥を的確に検知できる排ガスフィルタ
ーの評価方法を実現できる。
【0055】本発明の請求項8に記載の発明によれば、
本体の熱膨張係数を小さくし耐熱衝撃性を向上させ、一
次固有振動数の変化が現れ難く適正値を維持でき、ディ
ーゼルエンジン排ガス中の黒煙を捕集した後の再生燃焼
時や、過激な熱処理時において排ガスフィルターの表面
や内部に亀裂や膨れ等の構造上の欠陥が発生し難く、高
捕集率を維持し信頼性に優れた排ガスフィルターの製造
方法を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における排ガスフィルタ
ーを示す外観斜視図
【図2】本発明の実施の形態1におけるハニカム成形体
の燃焼工程での焼成容器の要部断面図
【図3】本発明の実施の形態2における伝達関数解析装
置を用いた一次固有振動数の測定方法を示す模式図
【図4】本発明の実施の形態2における排ガスフィルタ
ーの固有振動数と伝達関数の関係図
【図5】従来の排ガスフィルターのガス流路に沿った要
部断面図
【図6】従来の排ガスフィルターの再生後の外観斜視図
【符号の説明】
1 本発明の実施の形態1による排ガスフィルター 2 多孔質隔壁 11 封止剤で封止したハニカム成形体 12 ダミー用ハニカム成形体 13 アルミナ系のセラミック粉末 14 焼成用さや 15 セラミック台板 20 試験台 21 本発明の一実施の形態による排ガスフィルター 22 インパクトハンマー 23 ピックアップセンサー 31 ハニカムセラミックスで構成された円柱状の本体 32,33 セル 34 閉塞剤 35 排ガス入口 36 排ガス出口 37 多孔質隔壁 41 従来の排ガスフィルター 42 半径方向の亀裂 43 半径方向の亀裂
フロントページの続き (72)発明者 福田 健生 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体が円柱状ハニカム構造体で、軸方向に
    多数のセルを有し、各セルの両端面のいずれか一方を交
    互に封止剤で封止した排ガスフィルターであって、0.
    5〜6.0kHzの範囲内で1次固有振動数を有するこ
    とを特徴とする排ガスフィルター。
  2. 【請求項2】前記本体の内側に形成された多孔質隔壁に
    最高で40℃/mmの温度勾配を形成する熱処理が加え
    られた後の1次固有振動数の変化が10.0%以内であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の排ガスフィルタ
    ー。
  3. 【請求項3】本体が円柱状で、軸方向に多数のセルを有
    し、各セルの両端面のいずれか一方を交互に封止剤で封
    止した排ガスフィルターであって、常温から500℃/
    時の温度上昇率で1000℃まで昇温し、2時間保持し
    た後500℃/時の温度下降率で常温に戻す熱処理が加
    えられた後の1次固有振動数の変化が10.0%以内で
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載の排ガスフ
    ィルター。
  4. 【請求項4】0.5〜6.0kHzの範囲内で一次固有
    振動数を有する排ガスフィルターであって、4.4kH
    zの一次固有振動数を有する排ガスフィルターにディー
    ゼルエンジン排気ガス中の黒煙を捕集した後、該黒煙を
    燃焼除去して排ガスフィルターを再生させた後、該排ガ
    スフィルターの4.4kHzの1次固有振動数の変化が
    10.0%以内であることを特徴とする請求項1乃至3
    の内いずれか1に記載の排ガスフィルター。
  5. 【請求項5】本体がチタン酸アルミニウムを主成分とし
    て含有していることを特徴とする請求項1乃至4の内い
    ずれか1に記載の排ガスフィルター。
  6. 【請求項6】本体が円柱状ハニカム構造体で、軸方向に
    多数のセルを有し、各セルの両端面のいずれか一方を封
    止剤で交互に封止した排ガスフィルターの構造上の欠陥
    を1次固有振動数によって検知することを特徴とする排
    ガスフィルターの評価方法。
  7. 【請求項7】本体が円柱状ハニカム構造体で、軸方向に
    多数のセルを有し、各セルの両端面のいずれか一方を交
    互に封止剤で封止した排ガスフィルターの再生燃焼の繰
    り返しによる構造上の欠陥を1次固有振動数の変化によ
    って検知することを特徴とする排ガスフィルターの評価
    方法。
  8. 【請求項8】チタン酸アルミニウム質粉末100wt部
    に、結合剤を9〜20wt部、潤滑剤を1〜8wt部、
    造孔剤を14〜25wt部、水を15〜37wt部を配
    合し混合してセラミック坏土を得るセラミック可塑性坏
    土調整工程と、前記工程で得られたセラミック可塑性坏
    土を真空押出しで円柱状で軸方向に多数のセルを有する
    ハニカム形状に押出すハニカム成形工程と、前記工程で
    得られたハニカム構造体を所定長さに切断して得たハニ
    カム成形体を乾燥した後、ハニカム成形体の各セルの両
    端面のいずれか一方を交互に封止剤で封止し乾燥する乾
    燥工程と、乾燥されたハニカム成形体を筒部と底部を有
    する焼成容器に前記ハニカム成形体と同材質のダミーを
    下部に収容した後、セラミック粉末をその頂部が隠れる
    まで入れた後前記ハニカム成形体を中央部に入れるとと
    もにその周囲及び上部に前記セラミック粉末を充填した
    後焼成炉で1450〜1550℃の焼成温度で焼成する
    焼成工程と、を有していることを特徴とする排ガスフィ
    ルターの製造方法。
JP9148881A 1997-06-06 1997-06-06 排ガスフィルター及びその評価方法及び排ガスフィルターの製造方法 Pending JPH10337430A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009509092A (ja) * 2005-09-23 2009-03-05 サン−ゴバン・サントル デゥ ルシェルシュ エ デチューデ・ウロペアン 粒子濾過装置の管理および製造方法
KR101180944B1 (ko) 2010-05-12 2012-09-07 현대자동차주식회사 배기가스 정화용 디젤 입자상 물질 필터

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Effective date: 20040427