JPH1033645A - 手の消毒器 - Google Patents

手の消毒器

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JPH1033645A
JPH1033645A JP21514096A JP21514096A JPH1033645A JP H1033645 A JPH1033645 A JP H1033645A JP 21514096 A JP21514096 A JP 21514096A JP 21514096 A JP21514096 A JP 21514096A JP H1033645 A JPH1033645 A JP H1033645A
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disinfecting
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Terukazu Kawano
輝一 川野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気やガスボンベを使用することなく経済的
に、しかも、設置場所に制約を受けることなく便利に使
用する。 【解決手段】 手の消毒器は、ケース1内の消毒室2に
設けられたノズル3に、消毒液タンク4の消毒液を加圧
して供給する供給機構5と、使用済みの消毒液を蓄える
廃液タンク6とを備える。供給機構5は、ピストン20
の往復運動で消毒液を吸入して圧送するシリンダー15
と、ピストン20を一定の方向に押圧するスプリング1
7と、ピストン20を移動させる手動機構25と、シリ
ンダー15とノズル3、及びシリンダー15と消毒液タ
ンク4との間に連結される逆止弁19とで構成される。
消毒器は、手動機構25でピストン20を移動させて、
シリンダー15に消毒液を吸入し、スプリング17が弾
性的にピストン20を押圧して、吸入した消毒液をノズ
ル3から噴霧するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として病院で使
用される手の消毒器に関する。
【0002】
【従来の技術】手に消毒液を噴霧して消毒する消毒器は
すでに開発されている。この消毒器は、主として病院で
使用される。病院では院内感染を防止するために、入室
する前に手を消毒することが奨励される。とくに、細菌
に感染されやすい患者の病室に入る前には、手を消毒す
ることが大切である。
【0003】このことを実現するための手の消毒器が、
たとえば下記の公報に記載される。 特公平7−2155号公報 特開平7−275156号公報 特開平7−136237号公報
【0004】の公報には、電磁ポンプで消毒液をノズ
ルに圧送する消毒器が記載される。の公報には、ポン
プで消毒液をノズルに圧送する消毒器が記載される。こ
れ等の公報に記載される消毒器は、ポンプで消毒液を加
圧してノズルから噴霧するので、ポンプを駆動するため
の電源を必要とする。このため、使用場所が、電源コン
セントのある所に制約される欠点がある。病院の廊下等
は、必ずしも全ての病室入口に電源コンセントは設けら
れない。このため、消毒器を設置する場所に制約を受け
る欠点がある。消毒器と電源コンセントとを電源コード
で接続することもできるが、病院の廊下に長い電源コー
ドを引っ張ることはできない。ベッドやその他の器具の
移動に邪魔になるからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】の公報に記載される
消毒器は、圧縮ガスで消毒液をノズルから噴霧させる。
この構造の消毒器は、電源コンセントのない場所で使用
できる。ただ、この構造の消毒器は、一定時間使用する
と、圧縮ガスのボンベを交換する必要があり、メンテナ
ンスに手間がかかり、しかも、ランニングコストも高な
る欠点がある。
【0006】本発明は、さらにこの欠点を解決すること
を目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、電源コンセントのない場所で使用できると共に、定
期的にガスボンベ等の消耗品を交換する必要がなく、極
めて便利に使用できる手の消毒器を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の手の消毒器は、
ケース1と、このケース1内に設けられた消毒室2に挿
入される手に消毒液を噴霧するノズル3と、このノズル
3に消毒液を供給する消毒液タンク4と、消毒液タンク
4の消毒液を加圧してノズル3に供給する供給機構5
と、ノズル3から手に噴霧された使用済みの消毒液を蓄
える廃液タンク6とを備える。
【0008】さらに、本発明の消毒器は、供給機構5
を、ピストン20の往復運動で消毒液を吸入して圧送す
るシリンダー15と、このシリンダー15のピストン2
0を一定の方向に弾性的に押圧するスプリング17と、
このスプリング17の押圧方向と逆方向にピストン20
を移動させる手動機構25と、シリンダー15とノズル
3との間に連結されて、シリンダー15からノズル3に
向かって消毒液を移送させる逆止弁19と、シリンダー
15と消毒液タンク4との間に連結されて、消毒液タン
ク4からシリンダー15に消毒液を移送する逆止弁19
とで構成する。
【0009】この消毒器は、手動機構25でピストン2
0をスプリング17の押圧方向と逆向きに移動させる
と、消毒液タンク4からシリンダー15に消毒液が吸入
される。この状態になると、スプリング17が弾性的に
ピストン20を押圧し、吸入した消毒液をノズル3に供
給してノズル3から消毒室2に噴霧するように構成して
いる。
【0010】
【作用】本発明の好ましい実施例を示す図1の消毒器
は、手動機構であるレバー18を手前に引っ張ると、図
4と図6に示すシリンダー15のロッド16が押し込ま
れて、シリンダー15に消毒液が吸入される。このと
き、シリンダー15と消毒液タンク4との間の逆止弁1
9は開き、シリンダー15とノズル3との間の逆止弁1
9は閉じる。シリンダー15には、1回に噴霧する消毒
液が吸入される。レバー18を離すと、シリンダー15
のロッド16はスプリング17で強制的に押し出され
る。ロッド16が押し出されるとき、ピストン20はシ
リンダー15に吸入した消毒液を加圧してノズル3に圧
送する。ピストン20で加圧された消毒液は、ノズル3
から霧状に噴霧される。このとき、シリンダー15とノ
ズル3との間の逆止弁19は開き、シリンダー15と消
毒液タンク4との間の逆止弁19は閉じる。
【0011】以上の構造の消毒器は、手動機構を操作し
て、スプリングにエネルギーを蓄える方向に駆動し、ス
プリングのエネルギーで吸入した消毒液を噴霧する。こ
のため、電源を必要としないで、いいかえると、電源コ
ンセントのない場所で便利に使用でき、また、消毒液を
噴霧するためのガスボンベ等も使用する必要もなく、極
めて簡単な構造で、適量の消毒液を噴霧できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための消毒器を例示するもので
あって、本発明は消毒器を下記のものに特定しない。
【0013】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0014】図1〜図3に示す手の消毒器は、プラスチ
ック製のケース1と、このケース1内に設けられた消毒
室2に挿入される手に消毒液を噴霧するノズル3と、こ
のノズル3に消毒液を供給する消毒液タンク4と、消毒
液タンク4の消毒液を加圧してノズル3に供給する供給
機構5と、ノズル3から手に噴霧された使用済みの消毒
液を蓄える廃液タンクと6を備える。
【0015】ケース1は、病院の壁7と手摺8の間に挿
入できる厚さに形成された挿入薄幅部9と、この挿入薄
幅部9の上方に連結されて、壁7と手摺8の間を通過で
きない厚さに形成された本体部10とを備える。本体部
10と挿入薄幅部9とは背面を壁面に当接できるように
同一平面としている。本体部10は、前面に突出して厚
く成形されている。
【0016】手摺8と壁の7間隔は、一般的には約5〜
10cmである。挿入薄幅部9は、ここに挿入できるよ
うに、全体の厚さを約5cmとする。挿入薄幅部9は、
使用済みの消毒液を蓄える廃液タンク6である。挿入薄
幅部9は、上方を開口して周囲と底面を水密構造のタン
クに成形している。挿入薄幅部9に設けられる廃液タン
ク6は、好ましくは、1日に使用する消毒液を蓄えるこ
とのできる内容積に設計される。廃液タンク6の内容積
は、たとえば、2〜8リットル、好ましくは3〜8リッ
トル、さらに好ましくは、4〜6リットルの廃液を蓄え
る内容積に設計される。廃液タンク6の内容積は、幅と
高さで調整できる。内容積が、幅と高さと厚さの積に比
例するからである。
【0017】廃液タンク6は、下端に排水口11を開口
している。排水口11には開閉弁12を連結している。
開閉弁12は廃液タンク6に蓄える使用済みの消毒液を
排水するときに開弁し、その他のときは閉弁して、廃液
タンク6から消毒液が漏れるのを阻止する。
【0018】本体部10は、手の消毒室2を区画してい
る。消毒室2に隣接して、消毒液タンク4の収納室13
を設けている。消毒液タンク4の収納室13は、底部
に、消毒液の供給機構5を内蔵している。
【0019】消毒室2は、ここに手を入れて消毒するた
めに、両手を一緒に入れる貫通孔14を前面に開口して
いる。図2の断面図に示すように、消毒室2の底板1A
は、挿入薄幅部9に設けられる廃液タンク6の開口部に
向かって下り勾配に傾斜している。傾斜する底板1A
は、消毒室2に噴霧された使用済みの消毒液を、廃液タ
ンク6に速やかに流入させる。
【0020】ノズル3は、消毒室2の上部に配設され、
供給機構5から圧送される消毒液を、下方に向けて噴霧
する。ノズル3は、消毒液を微細な霧状に噴霧して、消
毒室2に挿入される両手に消毒液を散布して消毒する。
【0021】供給機構5は、図4〜図6に示すように、
ピストン20の往復運動で消毒液を吸入して圧送するシ
リンダー15と、このシリンダー15のピストン20を
一定の方向に弾性的に押圧するスプリング17と、この
スプリング17の押圧方向と逆方向にピストン20に移
動させる手動機構25と、シリンダー15とノズル3と
の間に連結されて、シリンダー15からノズル3に向か
って消毒液を移送させる逆止弁19と、シリンダー15
と消毒液タンク4との間に連結されて、消毒液タンク4
からシリンダー15に消毒液を移送する逆止弁19とを
備える。
【0022】図に示すシリンダー15は、ピストン20
のロッド16側に消毒液に吸入する。したがって、ロッ
ド16が押し込まれたときに消毒液が吸入される。手動
機構25であるレバー18がロッド16を押し込むと、
ノズル3から1回に噴霧される消毒液を吸入して蓄え
る。図4において、ピストン20のロッド16側である
左側を、ホース26でもって、消毒液タンク4とノズル
3に連結している。消毒液タンク4とノズル3は、逆止
弁19を介してシリンダー15に連結される。逆止弁1
9は、消毒液タンク4からシリンダー15に、シリンダ
ー15からノズル3に消毒液を移送する方向に連結され
ている。
【0023】さらに、図に示すシリンダー15は、ピス
トン20の右側も、逆止弁19を介して消毒液タンク4
と大気中に連結している。この逆止弁19は、大気がシ
リンダー15に吸入され、シリンダー15から消毒液タ
ンク4に空気を圧送できる方向に連結されている。
【0024】スプリング17は、ロッド16の先端に設
けた鍔21とシリンダー15との間に挿入されている。
スプリング17は、ロッド16を弾性的に押し出して、
シリンダー15に吸入された消毒液をノズル3に圧送す
る。スプリング17を強くすると、ノズル3から高い圧
力で消毒液が噴霧される。このため、スプリング17の
弾性係数で、消毒液の噴射圧力を調整できる。
【0025】手動機構25であるレバー18は、シリン
ダー15のロッド16を押し込むアーム22を有する。
レバー18は、図3と図5に示すように、ケース1の側
面に回転軸23を介して傾動できるように連結されてい
る。回転軸23は、回転できるようにケース1を貫通
し、ケース1の外側にレバー18を、ケース1の内側に
アーム22を固定している。
【0026】レバー18を手前に引っ張ると、アーム2
2がロッド16をシリンダー15内に押し込む状態を図
6に示す。この図に示すアーム22は、C字状に湾曲し
ている。レバー18の上端を手前に引っ張るに従って、
アーム22は先端から回転軸23に近い部分がロッド1
6の頭部を押圧する。この構造のアーム22は、スプリ
ング17を圧縮するに従って、ロッド16を押し込むア
ーム22の実質長が短くなる。このため、スプリング1
7を圧縮して反発力が強くなったときに、レバー18を
軽く傾動できる特長がある。
【0027】この構造の供給機構5は、レバー18の上
端に水平に固定された握り24を手前に引っ張ると、ア
ーム22がロッド16をシリンダー15に押し込む。こ
のとき、シリンダー15には消毒液タンク4から消毒液
が吸入される。レバー18を離すと、スプリング17が
弾性的にロッド16をシリンダー15から押し出す。こ
のとき、シリンダー15に吸入された消毒液がノズル3
に圧送されて、ノズル3から噴霧される。したがって、
使用するときに、片手でレバー18を手前に引っ張った
後、両手を消毒室2に入れると、ノズル3から両手に消
毒液が噴霧されて消毒される。手の消毒に使用された使
用済みの消毒液は、消毒室2の底面から廃液タンク6に
流入する。何回か使用して、廃液タンク6に所定量の消
毒液が溜ると、排水口11の開閉弁12を開いて消毒液
を廃棄する容器に排出する。
【0028】シリンダー15に消毒液を供給するため
に、供給機構5の上方に消毒液タンク4を配設してい
る。消毒液タンク4は密閉されたタンクで、脱着自在な
カップラーを介してシリンダー15に連結される。消毒
液タンク4が空になって交換するときに、カップラーを
外す。新しい消毒液タンク4に交換して、カップラーを
連結する。
【0029】さらに、供給機構5は、図7と図8に示す
構造とすることもできる。これらの図に示すシリンダー
15は、ピストン20のシリンダー側、すなわち、シリ
ンダー15の底部に消毒液を吸入する。したがって、手
動機構25であるレバー18がロッド16を引き出す
と、シリンダー15は、消毒液を吸入して蓄える。スプ
リング17は、シリンダー15内に、ロッド16に沿っ
て挿入されている。スプリング17は、ピストン20を
弾性的に押し込んで、シリンダー15に吸入された消毒
液をノズル3に圧送する。
【0030】図7に示すシリンダー15は、シリンダー
15の底部である右側を、ホース26でもって、消毒液
タンク4とノズル3に連結している。消毒液タンク4と
ノズル3は、逆止弁19を介してシリンダー15に連結
される。逆止弁19は、消毒液タンク4からシリンダー
15に、シリンダー15からノズル3に消毒液を移送す
る方向に連結されている。さらに、シリンダー15は、
ピストン20の左側も、逆止弁19を介して消毒液タン
ク4と大気中に連結している。この逆止弁19は、大気
がシリンダー15に吸入され、シリンダー15から消毒
液タンク4に空気を圧送できる方向に連結されている。
【0031】手動機構25であるレバー18は、図8に
示すように、シリンダー15のロッド16を引き出すア
ーム22を有する。アーム22は、C字状に湾曲してい
る。ロッド16の先端には、アーム22に牽引される係
止部27を設けている。係止部27は、図7に示すよう
に、ロッド16の先端面に、軸方向に延長して設けられ
たスリット28により二分岐される分岐片16aと、こ
れらの対向する分岐片16aを貫通するピン29とで構
成されている。アーム22は、係止部27に、ピン29
を引っかける状態で挿入される。図8の矢印Aで示すよ
うに、レバー18の上端を引っ張るに従って、アーム2
2は先端から回転軸23に近い部分がロッド16の係止
部27を牽引しロッド16を引き出す。この構造のアー
ム22も、スプリング17を圧縮するに従って、ロッド
16を引くアーム22の実質長が短くなる。このため、
スプリング17を圧縮して反発力が強くなったときに、
レバー18を軽く傾動できる特長がある。
【0032】この構造の供給機構5は、図8の矢印Aで
示す方向に、レバー18を引っ張ると、アーム22がロ
ッド16を矢印Bの方向に、シリンダー15から引き出
す。このとき、シリンダー15には消毒液タンク4から
消毒液が吸入される。レバー18を離すと、スプリング
17が弾性的にピストン20を押し込む。このとき、シ
リンダー15に吸入された消毒液がノズル3に圧送され
て、ノズル3から噴霧される。ただ図示しないが、供給
機構は、アームに、アームに沿う形状のスリットを設
け、このスリットに沿って移動する係止部をロッドの先
端に設けて、アームと係止部を介してロッドを牽引する
こともできる。
【0033】さらに、本発明は、手動機構を、レバーと
アームを介してピストンをスプリングの押圧方向と逆向
きに移動させる構造に特定しない。本発明は、手動機構
を、たとえばハンドルを回転させて、ピストンを移動さ
せる構造とすることもできる。この構造の手動機構を図
9と図10に示す。
【0034】これらの図に示す手動機構25は、回転軸
23を介してケース1の側面に連結されたハンドル30
と、ケース1の内側で回転軸23に固定された駆動歯車
31と、この駆動歯車31に噛み合うアイドル歯車32
と、アイドル歯車32の回転軸34に連結されてシリン
ダー15のロッド16を出し入れするピニオン33とか
らなる。ハンドル30は、水平方向に固定された握り2
4を有する。握り24は、ハンドル30に対して回転で
きるように固定されている。
【0035】この手動機構25は、図10に示すよう
に、ハンドル30を矢印Aの方向に回転させると、ハン
ドル30に連結された駆動歯車31がハンドル30と同
方向に回転する。駆動歯車31はアイドル歯車32に噛
み合っており、アイドル歯車32を矢印Bの方向に回転
させる。アイドル歯車32に直結されたピニオン33も
同方向に回転する。このとき、ピニオン33は、シリン
ダー15のロッド16に設けたラック16bと噛み合っ
て、ロッド16を矢印Cの方向に移動させる。ハンドル
30の回転数とロッド16の移動距離の関係は、駆動歯
車31、アイドル歯車32、及び、ピニオン33のギア
比で最適な状態に調節する。
【0036】これらの図に示すシリンダー15は、図7
のシリンダーと同じ構造のもの、すなわち、スプリング
17が、シリンダー15内に、ロッド16に沿って挿入
されており、ロッド16を引き出すとシリンダー15内
に消毒液を吸入する構造のものである。したがって、こ
の供給機構5は、ハンドル30を矢印Aの方向に回転さ
せて、ロッド16が矢印Cの方向に引き出されると、消
毒液がシリンダー15内に吸入される。ハンドル30を
離すと、スプリング17が弾性的にピストン20を押し
込んで、シリンダー15に吸入された消毒液をノズル3
に圧送する。圧送される消毒液は、ノズル3から噴霧さ
れて、手を消毒する。
【0037】さらに、図示しないが、ハンドルを回転さ
せて、ピストンを移動させる構造の手動機構は、図4に
示すように、ロッドを押し込むと消毒液を吸入する構造
の供給機構を使用することができるのは言うまでもな
い。
【0038】
【発明の効果】本発明の手の消毒器は、電源コンセント
のない場所に設置できると共に、消毒液を噴霧するため
にガスボンベ等の消耗品を必要とせず、設置場所に制約
を受けないで、ランニングコストを著しく低減して経済
的に使用できる特長がある。それは、本発明の消毒器
が、レバー等の手動機構でピストンをスプリングの押圧
方向と逆向きに移動させてシリンダー内に消毒液を吸入
し、その後、スプリングでピストンを弾性的に押圧し
て、吸入した消毒液をノズルに圧送して噴霧するからで
ある。このため、本発明の手の消毒器は、使用するのに
最適な位置に設置して、手を消毒できる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の消毒器を示す斜視図
【図2】図1に示す消毒器の垂直断面図
【図3】図2の断面と直交する方向に切断した図1の消
毒器の垂直断面図
【図4】ノズルに加圧した消毒液を供給する供給機構の
ブロック線図
【図5】図1に示す消毒器の一部断面側面図
【図6】レバーがシリンダーのロッドを押し込む状態を
示す側面図
【図7】本発明の他の実施例にかかる供給機構のブロッ
ク線図
【図8】図7に示すシリンダーのロッドをレバーが引き
出す状態を示す側面図
【図9】本発明の他の実施例にかかる手動機構を示す一
部断面平面図
【図10】図9に示す手動機構の一部断面側面図
【符号の説明】
1…ケース 1A…底板 2…消毒室 3…ノズル 4…消毒液タンク 5…供給機構 6…廃液タンク 7…壁 8…手摺 9…挿入薄幅部 10…本体部 11…排水口 12…開閉弁 13…収納室 14…貫通孔 15…シリンダー 16…ロッド 16a…分岐片
16b…ラック 17…スプリング 18…レバー 19…逆止弁 20…ピストン 21…鍔 22…アーム 23…回転軸 24…握り 25…手動機構 26…ホース 27…係止部 28…溝 29…ピン 30…ハンドル 31…駆動歯車 32…アイドル歯車 33…ピニオン 34…回転軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース(1)と、このケース(1)内に設けら
    れた消毒室(2)に挿入される手に消毒液を噴霧するノズ
    ル(3)と、このノズル(3)に消毒液を供給する消毒液タン
    ク(4)と、消毒液タンク(4)の消毒液を加圧してノズル
    (3)に供給する供給機構(5)と、ノズル(3)から手に噴霧
    された使用済みの消毒液を蓄える廃液タンク(6)とを備
    える消毒器において、 供給機構(5)が、ピストン(20)の往復運動で消毒液を吸
    入して圧送するシリンダー(15)と、このシリンダー(15)
    のピストン(20)を一定の方向に弾性的に押圧するスプリ
    ング(17)と、このスプリング(17)の押圧方向と逆方向に
    ピストン(20)を移動させる手動機構(25)と、シリンダー
    (15)とノズル(3)との間に連結されて、シリンダー(15)
    からノズル(3)に向かって消毒液を移送させる逆止弁(1
    9)と、シリンダー(15)と消毒液タンク(4)との間に連結
    されて、消毒液タンク(4)からシリンダー(15)に消毒液
    を移送する逆止弁(19)とを備え、 手動機構(25)でピストン(20)をスプリング(17)の押圧方
    向と逆向きに移動させてシリンダー(15)内に消毒液タン
    ク(4)から消毒液を吸入させ、スプリング(17)が弾性的
    にピストン(20)を押圧して、吸入した消毒液をノズル
    (3)に供給してノズル(3)から消毒室(2)に噴霧されるよ
    うに構成されてなることを特徴とする手の消毒器。
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JP2010268904A (ja) * 2009-05-20 2010-12-02 Minoru Nakamura 消毒・漂白装置、及び該装置の管理システム
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