JPH10336274A - データ通信システム及びデータ通信方法 - Google Patents

データ通信システム及びデータ通信方法

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JPH10336274A
JPH10336274A JP9140536A JP14053697A JPH10336274A JP H10336274 A JPH10336274 A JP H10336274A JP 9140536 A JP9140536 A JP 9140536A JP 14053697 A JP14053697 A JP 14053697A JP H10336274 A JPH10336274 A JP H10336274A
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JP
Japan
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transmission
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Application number
JP9140536A
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English (en)
Inventor
Koichi Yamada
耕一 山田
Hitoshi Soma
仁志 相馬
Mitsuyoshi Yamatari
光義 山足
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回線断から復旧した後にアプリケーションに
負荷をかけることなくアプリケーション間通信の再開を
自動的に行う。 【解決手段】 クライアント10の通信処理部13は、
アプリケーションからのデータを送信データ情報保持部
14に一時保持すると共に通信回線5を介してサーバ3
0へ送信する。回線断によるデータ送信エラーが発生す
ると、復旧後に一時保持したデータを再送する。サーバ
30の通信処理部33は、通信回線5を経由して送られ
てきたデータをアプリケーションに渡すと共に受信デー
タ情報保持部34に一時保持する。その後、受信確認応
答を返す。但し、回線復旧後のデータ受信であれば、受
信したデータと保持したデータとを比較し、一致すれ
ば、二度渡し防止のために受信データをアプリケーショ
ンへ渡さずに受信確認応答を返す。通信処理部13は、
受信確認応答を受け取ると、保持したデータを消去す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ通信システ
ム、特に通信回線を介したアプリケーション間通信の実
行中に通信回線が切断されたとき並びにその後復旧され
たときの処理に関する。
【0002】
【従来の技術】図19は、データ通信システムの一形態
として従来からあるクライアント・サーバシステムの一
例を示したシステム構成図である。図19において、回
線制御部1,2は、クライアント3、サーバ4それぞれ
において所定の通信プロトコルに基づき通信回線5を介
しての通信処理を行うための手段である。アプリケーシ
ョン実行部6,7は、相互にデータ送受信を行うアプリ
ケーションを実行するための手段であり、実行中の各ア
プリケーションがデータ通信を行うことになる。このク
ライアント・サーバシステムにおいてTCP/IPプロ
トコルを使用して通信を行う場合、各回線制御部1,2
は、通信相手先(サーバ4、クライアント3)との間の
ソケットをオープンして通信路を確立し、アプリケーシ
ョン間から/へのデータの受け渡しを行う。
【0003】ところで、無線回線や電話回線などの回線
品質や使用環境によっては、通信回線5がデータ通信中
に一時的に切れてしまう場合がある。回線断中のデータ
送信は、当然ながら正常に終了しないわけであるが、回
線制御部1,2は、このとき所定の通信プロトコルに従
った所定回数のデータの再送を行う。そして、データ再
送中に通信回線5が復旧した場合は、その再送処理によ
りデータ通信が正常に終了するので、各アプリケーショ
ンには正常終了のステータスが返されることになる。こ
れにより、一時的な回線断によっては、各アプリケーシ
ョンに何ら影響を与えずに処理を進めさせることができ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通信回
線が切断した場合、通信プロトコルレベルでの再送の試
行回数が所定数を超えてしまったりタイムアウトが発生
したりして、結果的に通信プロトコルレベルでは対応し
きれない場合がある。このとき、通信プロトコルは、通
信を行っていたクライアント、サーバ上の各アプリケー
ションに対して、通信エラーが発生したという旨のステ
ータスを返すことになる。このため、各アプリケーショ
ンでは、多くの場合、通信エラーの発生により何らかの
処理を行わなくてはならない。場合によっては、処理の
途中であってもその処理を強制的に終了させなければな
らない。特に、データ送信側においては、データ送信中
に回線断が発生すると、送信データは相手に届いたの
か、それとも通信相手先から発せられる受信確認応答の
受信が失敗したのかなどの切分けも困難であり、データ
の再送をすべきかどうかの判断が難しい。一方、データ
受信側のアプリケーションにとっては、再送により同じ
データを二度受信してしまう場合もあり得る。また、ア
プリケーションの内容によっては、処理を最初からやり
直さなければならないものや、一旦握ったリソースを放
さないことにより二度と通信を再開することができなく
なる場合もあった。
【0005】このため、アプリケーションを開発する
際、このような様々な事態を想定して復旧処理や再送処
理のルーチンを作成しなければならず、アプリケーショ
ンの開発者に多大な負担をかけていた。
【0006】本発明は以上のような問題を解決するため
になされたものであり、その目的は、回線断から復旧し
た後にアプリケーションに負荷をかけることなくアプリ
ケーション間通信の再開を自動的に行うデータ通信シス
テム及びデータ通信方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、第1の発明に係るデータ通信システムは、
通信回線を介してデータ通信を行うアプリケーションを
実行するアプリケーション実行手段と、所定の通信手順
に基づき回線の接続、切断、復旧処理及びその旨の通知
を行う回線制御手段とを備えたコンピュータを有するデ
ータ通信システムにおいて、受信側コンピュータは、受
信データに関する情報を一時保持するための受信データ
情報保持手段と、受信データをアプリケーションに渡す
とともに受信データに関する情報を前記受信データ情報
保持手段に書き込む受信側通信処理手段とを有し、前記
受信側通信処理手段は、通信回線復旧後にデータを受信
したとき、前記受信データ情報保持手段に保持した受信
データ情報に基づき、通信回線復旧後に受信したデータ
がすでに受信済みであると判断したときにはアプリケー
ションへのデータ渡し及び受信データ情報の前記受信デ
ータ情報保持手段への書込みを行わないようにしたもの
である。
【0008】第2の発明に係るデータ通信システムは、
通信回線を介してデータ通信を行うアプリケーションを
実行するアプリケーション実行手段と、所定の通信手順
に基づき回線の接続、切断、復旧処理及びその旨の通知
を行う回線制御手段とを備えたコンピュータを有するデ
ータ通信システムにおいて、送信側コンピュータは、送
信するデータを一時保持するための送信データ情報保持
手段と、アプリケーションから渡された送信データを受
信側コンピュータへ送信するとともに前記送信データ情
報保持手段に書き込む送信側通信処理手段とを有し、受
信側コンピュータは、送信側コンピュータから送られて
きた受信データに関する情報を一時保持するための受信
データ情報保持手段と、受信データをアプリケーション
に渡すとともに受信データに関する情報を前記受信デー
タ情報保持手段に書き込んだ後、受信確認応答を送出す
る受信側通信処理手段とを有し、前記送信側通信処理手
段は、通信回線断後、通信回線の復旧を確認したとき前
記送信データ情報保持手段に保持した送信データを再送
し、前記受信側通信処理手段は、通信回線復旧後にデー
タを受信したとき、前記受信データ情報保持手段に保持
した受信データ情報に基づき、通信回線復旧後に受信し
たデータがすでに受信済みであると判断したときにはア
プリケーションへのデータ渡し及び受信データ情報の前
記受信データ情報保持手段への書込みを行わずに受信確
認応答の送出のみを行うものである。
【0009】第3の発明に係るデータ通信システムは、
第2の発明において、前記受信側通信処理手段は、受信
データのアプリケーションへの渡し及び受信データに関
する情報の前記受信データ情報保持手段への書込みが終
了した後に受信確認応答を送出し、前記送信側通信処理
手段は、受信側コンピュータから受信確認応答を受け取
った時点で前記送信データ情報保持手段に保持した送信
データの消去を行うものである。
【0010】第4の発明に係るデータ通信システムは、
第1又は2の発明において、前記受信側通信処理手段
は、受信データ情報として受信したデータそのものを書
き込むこととし、通信回線復旧後にデータを受信したと
き、その受信データと前記受信データ情報保持手段に保
持したデータとを比較し、一致したときにはアプリケー
ションへのデータ渡し及び受信データ情報の前記受信デ
ータ情報保持手段への書込みを行わないようにしたもの
である。
【0011】第5の発明に係るデータ通信システムは、
第1又は2の発明において、前記受信側通信処理手段
は、前記受信データ情報保持手段に受信データを書き込
む際、保持されている受信データに関する情報の消去を
行うものである。
【0012】第6の発明に係るデータ通信方法は、通信
回線を介して接続された各コンピュータ上のアプリケー
ション間でデータ通信を行わせるデータ通信システムに
おいて、送信側コンピュータは、送信元アプリケーショ
ンからの送信データを一時保持すると共に受信側コンピ
ュータに送信するデータ送信ステップとを含み、受信側
コンピュータは、受信したデータを送信先アプリケーシ
ョンに渡すと共に受信したデータに関する情報を一時保
持するステップとを含み、前記送信側コンピュータは、
データ送信中に通信回線が切断した場合、回線復旧後に
一時保持しておいた送信データを再送し、前記受信側コ
ンピュータは、回線復旧後に通信回線を介して受信した
データに関する情報と一時保持しておいた受信したデー
タに関する情報とを比較し、一致したときには受信した
データの送信先アプリケーションへの渡し及び受信した
データに関する情報の一時保持を実行しないようにした
ものである。
【0013】第7の発明に係るデータ通信システムは、
通信回線を介して相互に通信を行うコンピュータを有す
るデータ通信システムにおいて、前記コンピュータは、
通信回線を介してデータ通信を行うアプリケーションを
実行するアプリケーション実行手段と、所定の通信手順
に基づき回線の接続、切断、復旧処理及びその旨の通知
を行う回線制御手段と、送信データを一時保持するため
の送信データ情報保持手段と、アプリケーションから渡
された送信データを通信相手となるコンピュータへ送信
するとともに前記送信データ情報保持手段に書き込む送
信側通信処理手段と、受信データに関する情報を一時保
持するための受信データ情報保持手段と、受信データを
アプリケーションに渡すとともに受信データに関する情
報を前記受信データ情報保持手段に書き込む受信側通信
処理手段とを有し、前記送信側通信処理手段は、通信回
線断後、通信回線の復旧を確認したとき前記送信データ
情報保持手段に保持した送信データを再送し、前記受信
側通信処理手段は、通信回線復旧後にデータを受信した
とき、前記受信データ情報保持手段に保持した受信デー
タ情報に基づき、通信回線復旧後に受信したデータがす
でに受信済みであると判断したときにはアプリケーショ
ンへのデータ渡し及び受信データ情報の前記受信データ
情報保持手段への書込みを行わないようにしたものであ
る。
【0014】第8の発明に係るデータ通信システムは、
第2の発明において、前記送信側コンピュータは、送信
データに割り当てるための通信番号を発生する通信番号
発生手段を有し、前記送信側通信処理手段は、アプリケ
ーションから渡された送信データと前記通信番号発生手
段が発生した通信番号とを組にして受信側コンピュータ
へ送信するとともに前記送信データ情報保持手段に書き
込み、前記受信側通信処理手段は、前記送信側コンピュ
ータから送られてきたデータのうち通信番号のみを受信
データに関する情報として前記受信データ情報保持手段
に保持するものである。
【0015】第9の発明に係るデータ通信システムは、
第2の発明において、前記送信側コンピュータは、前記
送信データ情報保持手段に保持するデータを圧縮するデ
ータ圧縮手段と、前記送信データ情報保持手段から取り
出したデータを展開するデータ展開手段とを有するもの
である。
【0016】第10の発明に係るデータ通信システム
は、第1又は2の発明において、前記受信側コンピュー
タは、前記受信データ情報保持手段に保持するデータを
圧縮するデータ圧縮手段と、前記受信データ情報保持手
段から取り出したデータを展開するデータ展開手段とを
有するものである。
【0017】第11の発明に係るデータ通信システム
は、第2の発明において、前記送信側通信処理手段は、
アプリケーションから渡された送信データ及び送信先ア
プリケーションの識別情報を受信側コンピュータへ送信
するとともに前記送信データ情報保持手段に書き込むも
のである。
【0018】第12の発明に係るデータ通信システム
は、第2の発明において、前記送信側コンピュータは、
送信データの送信状況をデータ毎に記録する送信状況記
録手段を有し、前記送信側通信処理手段は、データ送信
処理の進行状況に応じて前記送信状況記録手段の送信状
況を更新するものである。
【0019】第13の発明に係るデータ通信システム
は、第1又は2の発明において、前記受信側コンピュー
タは、受信データの受信状況をデータ毎に記録する受信
状況記録手段を有し、前記受信側通信処理手段は、デー
タ受信処理の進行状況に応じて前記送信状況記録手段の
送信状況を更新するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
好適な実施の形態について説明する。
【0021】実施の形態1.図1は、本発明に係るデー
タ通信システムの実施の形態1を示した全体構成図であ
る。本実施の形態では、本発明に係るデータ通信システ
ムを通信回線5を介して接続された2台のコンピュータ
(クライアント10及びサーバ30)とで構成されたク
ライアント・サーバシステムに適用した場合の例で説明
する。なお、クライアント10及びサーバ30は、一般
的なコンピュータであり、データの送信/受信を双方向
に行うことはできるが、本実施の形態では、説明の便宜
上、特に断らない限りクライアント10をデータ送信
側、サーバ30をデータ受信側として説明する。また、
通信回線5は、有線でも無線でもかまわない。
【0022】クライアント10は、アプリケーション実
行部11、回線制御部12、通信処理部13及び送信デ
ータ情報保持部14を有している。アプリケーション実
行部11は、通信アプリケーションを実行するアプリケ
ーション実行手段であり、特に本実施の形態では、送信
用アプリケーションを実行することになる。回線制御部
12は、回線制御手段として設けられ、所定の通信手順
に基づき回線の接続、切断、復旧処理等の回線制御、通
信制御を行い、更に回線断、復旧等が発生した旨の通知
を行う。TCP/IPの通信プロトコルに基づく通信を
行う場合、サーバ30との間のソケットをオープンす
る。通信処理部13は、アプリケーションから渡された
送信データをサーバ30へ送信するとともに送信データ
情報保持部14に書き込む送信側通信処理手段として設
けられている。但し、その送信側通信処理手段としての
機能は、本実施の形態における特徴的な機能であり、通
信処理部13は、その他に受信確認応答の受信処理等を
含む一般的なデータ通信機能を有している。送信データ
情報保持部14は、送信するデータを一時保持するため
の送信データ情報保持手段である。このうち、アプリケ
ーション実行部11及び通信処理部13は、各機能を実
現するアプリケーションソフトウェアをCPU上で実行
することで実現される。また、回線制御部12は、TC
P/IPなどの所定の通信プロトコルに基づいた通信を
実現するためのハードウェア、ソフトウェア等で実現さ
れる。また、送信データ情報保持部14は、メモリ又は
ディスク装置などの読み書き可能な記憶媒体で実現され
る。
【0023】サーバ30は、アプリケーション実行部3
1、回線制御部32、通信処理部33及び受信データ情
報保持部34を有している。アプリケーション実行部3
1は、通信アプリケーションを実行するアプリケーショ
ン実行手段であり、特に本実施の形態では、受信用アプ
リケーションを実行することになる。回線制御部32
は、回線制御手段として設けられ、所定の通信手順に基
づき回線の接続、切断、復旧処理等の回線制御、通信制
御を行い、更に回線断、復旧等が発生した旨の通知を行
う。TCP/IPの通信プロトコルに基づく通信を行う
場合、クライアント10との間のソケットをオープンす
る。通信処理部33は、受信データをアプリケーション
に渡すとともに受信データに関する情報を受信データ情
報保持部34に書き込む受信側通信処理手段である。但
し、その受信側通信処理手段としての機能は、本実施の
形態における特徴的な機能であり、通信処理部33は、
その他に受信確認応答の送信処理等を含む一般的なデー
タ通信機能を有している。受信データ情報保持部34
は、クライアント10から送られてきた受信データに関
する情報を一時保持するための受信データ情報保持手段
である。このうち、アプリケーション実行部31及び通
信処理部33は、各機能を実現するアプリケーションソ
フトウェアをCPU上で実行することで実現される。ま
た、回線制御部32は、TCP/IPなどの所定の通信
プロトコルに基づいた通信を実現するためのハードウェ
ア、ソフトウェア等で実現される。また、受信データ情
報保持部34は、メモリ又はディスク装置などの読み書
き可能な記憶媒体で実現される。
【0024】図2は、データ送信を行うクライアント1
0における通信処理部13の処理を示したフローチャー
トであり、図3は、データ受信を行うサーバ30におけ
る通信処理部33の処理を示したフローチャートであ
る。以下、これらのフローチャートに基づいて本実施の
形態におけるデータ通信処理について説明するが、この
データ通信処理を、回線断が発生せずにデータ通信が正
常に終了した場合のデータ通信処理、クライアント10
のデータ送信後サーバ30のデータ受信前に回線断が発
生した場合のデータ通信処理、クライアント10のデー
タ送信後サーバ30のデータ受信後に回線断が発生した
場合のデータ通信処理に分けて説明する。
【0025】まず、回線断が発生せずにデータ通信が正
常に終了した場合のデータ通信処理から説明するが、こ
こでの処理に関係のないフローチャートにおける処理に
ついての説明は省略する。
【0026】通信処理部13は、アプリケーション実行
部11により実行されているアプリケーションからサー
バ30へ送信すべきデータを受け取ると(ステップ10
1)、そのデータをコピーすることでそのまま送信デー
タ情報保持部14に書き込む(ステップ102)。そし
て、通信処理部13は、回線制御部12を介してサーバ
30へそのデータを送信する(ステップ104)。な
お、送信するデータのフォーマットの例を図4に示す。
【0027】サーバ30の通信処理部33は、クライア
ント10から通信回線5を経由して送られてきたデータ
を受け取ると(ステップ201)、受信したデータをア
プリケーション実行部31により実行されているアプリ
ケーションにそのデータを渡す(ステップ205)。そ
して、そのデータをコピーすることでそのまま受信デー
タ情報保持部34に書き込む(ステップ206)。な
お、前回の受信処理で保持されている受信データが存在
すれば、それを消去する。この処理を終了すると、正常
にデータを受信した旨を表す受信確認応答をクライアン
ト10へ送出する(ステップ207)。なお、受信確認
応答は、クライアント・サーバ間で事前に決められたコ
マンドやコードを用いる。
【0028】クライアント10の通信処理部13は、サ
ーバ30から送られてきた受信確認応答を受け取ること
で送信処理が正常に終了したことを確認すると(ステッ
プ108)、送信データ情報保持部14に一時保持して
おいた送信データを消去する(ステップ109)。
【0029】次に、クライアント10のデータ送信後サ
ーバ30のデータ受信前に回線断が発生した場合のデー
タ通信処理について説明する。
【0030】アプリケーション実行部11により実行さ
れているアプリケーションからデータを受け取り、その
データを送信データ情報保持部14に保持するとともに
サーバ30へ送信するまでの通信処理部13における処
理は、上記と同じである(ステップ101〜104)。
ここで、データを送信したものの受信確認応答受信前に
回線断による通信エラーが発生したとする。通信処理部
13は、回線が切れたことを回線制御部12からの通知
を受けることで知ることができるが、回線断がサーバ3
0によるデータ受信後に発生したのか、それともデータ
受信後受信確認応答送出後に発生したのかの判別ができ
ない。そこで、通信処理部13は、回線断による通信エ
ラーが発生したとき(ステップ106)又はタイムアウ
トにより受信確認応答を正常に受信できなかったとき
(ステップ107,108)、その後に回線が復旧した
ときに先ほどの送信したデータを再送するが、本実施の
形態においては、送信データ情報保持部14に一時保持
したデータを取り出してサーバ30へ自動再送すること
になる(ステップ103,105)。これにより、デー
タ送信要求をしたアプリケーションに回線断を知らせる
ことなくデータの再送を行うことができるので、当該ア
プリケーションに回線断並びにその復旧処理による影響
を及ぼさないで済む。なお、通信処理部13は、回線が
復旧した旨を回線制御部12から送られてくることによ
り知ることができる。
【0031】サーバ30の通信処理部33は、クライア
ント10から通信回線5を経由して送られてきたデータ
を受け取ることになるが(ステップ201)、ここでの
処理ではクライアント10のデータ送信後サーバ30の
データ受信前に回線断が発生しているので、ここで受信
したデータは、再送時のデータである。通信処理部33
は、ステップ201におけるデータ受信処理が回線制御
部32からの通知により回線復旧後の処理であることを
認識することができるので(ステップ202)、そのデ
ータ受信後、その受信したデータと受信データ情報保持
部34に保持されているデータとを比較する(ステップ
203)。再送前にクライアント10が送出した再送と
同一のデータは、回線断により受信されていないはずで
あるから、この比較処理においてデータは一致しないは
ずである。従って、通信処理部33は、回線復旧後の受
信データがクライアント10からまだ受け取っていない
データであると判断して、上記と同様に受信データをア
プリケーションに渡すとともに受信データ情報保持部3
4に書き込む(ステップ205,206)。そして、正
常にデータを受信した旨を表す受信確認応答をクライア
ント10へ送出する(ステップ207)。
【0032】クライアント10の通信処理部13は、サ
ーバ30から送られてきた受信確認応答を正常に受け取
ると(ステップ107,108)、送信データ情報保持
部14に一時保持した送信データを消去する(ステップ
109)。
【0033】最後に、クライアント10のデータ送信後
サーバ30のデータ受信後に回線断が発生した場合のデ
ータ通信処理について説明する。ここでの処理は、サー
バ30がデータを正常に受信して受信確認応答を送出し
た後、クライアント10がその受信確認応答を受け取る
前に回線断が発生した場合の処理である。
【0034】アプリケーション実行部11により実行さ
れているアプリケーションからデータを受け取り、その
データを送信データ情報保持部14に保持するとともに
サーバ30へ正常に送信するまでの通信処理部13にお
ける処理は、上記と同じである(ステップ101〜10
6)。
【0035】一方、サーバ30の通信処理部33は、ク
ライアント10から通信回線5を経由して送られてきた
データを受け取ると(ステップ201)、その受信デー
タをアプリケーションに渡すとともに(ステップ20
5)、受信データ情報保持部34に書き込み(ステップ
206)、その後、受信確認応答をクライアント10へ
送出する(ステップ207)。ここまでの処理は、最初
に説明したデータ通信が正常に終了した場合の処理と同
じである。
【0036】ここで、サーバ30から発せられた受信確
認応答をクライアント10が受け取る前に回線断が発生
し、その後復旧したとする。このとき、通信処理部13
は、当然ながら受信確認応答を受け取っていないが、こ
れは、回線断がサーバ30によるデータ受信後に発生し
たのか、それともデータ受信後受信確認応答送出後に発
生したのかの判別ができない。そこで、通信処理部13
は、回線断による通信エラーが発生したとき(ステップ
106)又はタイムアウトにより受信確認応答を正常に
受信できなかったとき(ステップ107,108)、回
線が復旧したことを確認した後、送信データ情報保持部
14に一時保持したデータを取り出してサーバ30に再
送することになる(ステップ103,105)。
【0037】サーバ30の通信処理部33は、クライア
ント10から送られてきたデータを受け取る(ステップ
201)。ここで受信したデータは、受信確認応答送出
後に発生した回線断の後に受信したデータであり、再送
時のデータである。通信処理部33は、回線復旧後のデ
ータ受信であることを認識すると(ステップ202)、
その受信したデータと受信データ情報保持部34に保持
されているデータとを比較する(ステップ203)。と
ころで、回線復旧後に受信したのと同一のデータは、前
述したように、回線断前にすでに受信され、アプリケー
ションに渡され、かつ受信データ情報保持部34にすで
に書き込まれている。従って、比較するデータの内容は
一致することになるので、通信処理部33は、受信デー
タをアプリケーションへ渡す処理(ステップ205)及
び受信データを受信データ情報保持部34へ書き込む処
理(ステップ206)を行わずに受信確認応答の送出の
みを行うことになる(ステップ207)。このように、
通常のデータ受信処理において受信データ情報保持部3
4に受信データを一時保持しておき、回線復旧後におけ
る処理において上記比較処理を行うことで、データが再
送されてきたとしてもアプリケーションに同じデータを
二度渡すことを防止することができる。また、回線断が
発生したとしてもデータ通信を自動的に再開することが
できるので、アプリケーションに回線断を知らせる必要
もなく、回線断並びにその復旧処理による影響を及ぼさ
ないで済む。
【0038】一方、クライアント10の通信処理部13
は、サーバ30から送られてきた受信確認応答を正常に
受け取ると(ステップ107,108)、送信データ情
報保持部14に一時保持した送信データを消去する(ス
テップ109)。
【0039】以上のように、本実施の形態によれば、回
線断がデータ送信時あるいは受信確認応答時に発生した
としても回線復旧後にアプリケーションに負荷をかける
ことなくデータの再送を行うことができるので、回線断
後におけるデータ通信処理を自動的に再開することがで
きる。これにより、データの送信並びに受信をする各ア
プリケーションに回線断に対する復旧、再送等の処理を
含ませる必要がなくなる。
【0040】また、送信側となるクライアント10にお
いては、送信データを一時保持するようにしたので、送
信元のアプリケーションから再度送信すべきデータを送
ってもらうことなく回線復旧後におけるデータ再送処理
を行うことができる。また、受信確認応答受信後に一時
保持した送信データを消去するようにしたので、保持す
るための無駄な容量を使用しないで済む。特に、本実施
の形態では、送信データのフォーマットのまま保持する
ようにしたので、再送の際に余計な変換処理等を行わな
いで済む。
【0041】一方、受信側となるサーバ30において
は、受信データ情報として受信データをそのまま一時保
持するようにし、回線復旧後にはデータ再送によって受
信したデータを保持したデータと比較するようにしたの
で、同じデータをアプリケーションに再度渡すことがな
い。また、新たに受信データを保持する際、前回のデー
タ受信時に保持したデータを消去するようにしたので、
保持するための無駄な容量を使用しないで済む。
【0042】なお、通信処理部13は、データを送信し
てから受信確認応答を受信するまでの間に様々なタイミ
ングで回線断を認識することになるため、回線断を図2
に示したステップ106からステップ108と異なる手
順で認識するようにしてもよい。この処理手順は、本発
明の設計事項の範囲内である。
【0043】また、本実施の形態では、クライアント1
0をデータ送信側、サーバ30をデータ受信側と特定し
て説明したが、その逆であってもよい。
【0044】実施の形態2.実施の形態1では、一方の
コンピュータを送信用若しくは受信用としたが、本実施
の形態では、各コンピュータに送受信可能としたことを
特徴としている。本実施の形態におけるシステム構成を
図5に示すが、構成要素としては、図1に対してクライ
アント10に受信データに関する情報を一時保持するた
めの受信データ情報保持手段としての受信データ情報保
持部15を、サーバ30に送信データに関する情報を一
時保持するための送信データ情報保持手段としての送信
データ情報保持部35を、それぞれ追加した構成となっ
ている。これにより、クライアント10とサーバ30
は、同一構成となる。また、実施の形態1における通信
処理部13,33は、それぞれ送信側通信処理手段又は
受信側通信処理手段として機能していたが、本実施の形
態では、双方の機能を有することになる。もちろん、送
信側通信処理手段と受信側通信処理手段とを別の構成要
素として設けるようにしてもよい。
【0045】本実施の形態における通信処理部13,3
3の処理について図6に示したフローチャートを用いて
説明する。なお、各通信処理部13,33とも同じ処理
をするので、通信処理部13の場合で説明する。
【0046】通信処理部13は、常時稼動しており、イ
ベント待ちの状態でいる(ステップ301)。なお、こ
のときにはすでに回線制御部12,32によりソケット
がオープンされ、アプリケーション間通信は開始されて
いるものとする。ここで、アプリケーション実行部11
からデータの送信要求を受け付けると(ステップ30
2)、図2に示したデータ送信処理を行う(ステップ3
03)。このデータ送信処理の内容は、実施の形態1と
同じなので説明を省略する。一方、サーバ30から通信
回線5、回線制御部12を介してデータを受信すると
(ステップ304)、図3に示したデータ受信処理を行
う(ステップ305)。このデータ受信処理の内容は、
実施の形態1と同じなので説明を省略する。
【0047】このようにして、クライアント10及びサ
ーバ30の双方においてデータの送受信を行うことがで
き、実施の形態1で説明した送信側及び受信側の双方の
効果を奏することができる。すなわち、回線断が発生し
た場合でも回線復旧後にデータを送信するアプリケーシ
ョンに再送をさせる必要がなく、また、データを受信す
るアプリケーションに同じデータを二度渡すことはな
い。なお、送信側通信処理手段と受信側通信処理手段と
を別の構成要素として設けた場合は、イベント待ちによ
り処理を振り分けるような通信処理部13,33におけ
る処理は不要となる。
【0048】実施の形態3.図7は、本発明に係るデー
タ通信システムの実施の形態3を示した全体構成図であ
る。本実施の形態では、図1に示したシステムのクライ
アント10に通信番号発生部16を追加した構成を有し
ている。通信番号発生部16は、送信データに割り当て
るための通信番号を発生する通信番号発生手段として設
けられている。上記各実施の形態では、受信したデータ
そのものを受信データ情報保持部34に一時保持するよ
うにしたが、本実施の形態では、クライアント10から
送られてきたデータのうち通信番号のみを受信データに
関する情報として受信データ情報保持部34に保持する
ようにしたことを特徴としている。
【0049】図8は、クライアント10の通信処理部1
3におけるデータ送信時の処理、図9は、サーバ30の
通信処理部33におけるデータ受信処理をそれぞれ示し
たフローチャートである。次に、これらのフローチャー
トに基づき本実施の形態における処理を説明するが、ま
ず、回線断が発生せずにデータ通信が正常に終了した場
合のデータ通信処理から説明する。なお、図2及び図3
に示したのと同じ処理には同じ符号を付け、本実施の形
態の特徴でない処理については、適宜説明を省略する。
【0050】通信処理部13は、アプリケーション実行
部11により実行されているアプリケーションからサー
バ30へ送信すべきデータを受け取ると(ステップ10
1)、通信番号発生部16から通信番号を取得し(ステ
ップ110)、送信すべきデータにその通信番号を割り
当て、送信データ情報保持部14に書き込む(ステップ
111)。通信番号発生部16は、通信処理部13から
の指令に応じて、あるいはアプリケーション実行部11
からの指令に応じて通信番号を発生する。通信番号は、
送信データを識別するための情報であるためユニークな
番号である必要がある。その後、通信処理部13は、回
線制御部12を介してサーバ30へそのデータを送信す
る(ステップ104)。なお、送信するデータのフォー
マットの例を図10に示す。
【0051】サーバ30の通信処理部33は、クライア
ント10から通信回線5を経由して送られてきたデータ
を受け取ると(ステップ201)、受信したデータのう
ちデータ本体を取り出し、アプリケーション実行部31
により実行されているアプリケーションに渡す(ステッ
プ205)。そして、本実施の形態においては、そのデ
ータと共に送られてきた通信番号のみを受信データ情報
保持部34に書き込む(ステップ209)。なお、前回
の受信処理で保持されている通信番号が存在すれば、そ
れを消去する。この処理を終了すると、正常にデータを
受信した旨を表す受信確認応答をクライアント10へ送
出する(ステップ207)。この応答メッセージのデー
タフォーマットの例を図11に示す。
【0052】クライアント10の通信処理部13は、サ
ーバ30から送られてきた受信確認応答を受け取ること
で送信処理が正常に終了したことを確認すると(ステッ
プ107,108)、送信データ情報保持部14に一時
保持しておいたデータすなわちデータ本体と通信番号を
消去する(ステップ109)。
【0053】次に、クライアント10のデータ送信後サ
ーバ30のデータ受信前に回線断が発生した場合のデー
タ通信処理について説明するが、送信側(クライアント
10)の回線断後における処理は、実施の形態1におい
て説明した処理と同等で、扱うデータが異なるだけなの
で説明を省略する。
【0054】サーバ30の通信処理部33は、クライア
ント10から通信回線5を経由して送られてきたデータ
を受け取ることになるが(ステップ201)、実施の形
態1で説明したように、ここで受信したデータは、再送
時のデータである。通信処理部33は、回線制御部12
からの通知により回線復旧後の処理であることを認識す
ると(ステップ202)、受信したデータに含まれてい
る通信番号と受信データ情報保持部34に保持されてい
る通信番号とを比較する(ステップ208)。この比較
処理において、受信したデータ本体は、回線断により受
信されていないはずであるから一致しないはずである。
従って、通信処理部33は、回線復旧後の受信データが
クライアント10からまだ受け取っていないデータであ
ると判断して、上記と同様に受信したデータのうちデー
タ本体部分をアプリケーションに渡す(ステップ20
5)。そして、そのデータ本体と共に送られてきた通信
番号のみを受信データ情報保持部34に書き込み(ステ
ップ209)、正常にデータを受信した旨を表す受信確
認応答をクライアント10へ送出する(ステップ20
7)。
【0055】最後に、クライアント10のデータ送信後
サーバ30のデータ受信後に回線断が発生した場合のデ
ータ通信処理について説明するが、この処理においても
送信側の回線断後における処理は、実施の形態1におい
て説明した処理と同等なので説明を省略する。
【0056】サーバ30の通信処理部33は、クライア
ント10から通信回線5を経由して送られてきたデータ
を受け取ると(ステップ201)、上記正常時のデータ
通信と同じ処理を行うことでデータ本体をアプリケーシ
ョンに渡すとともに(ステップ205)、通信番号のみ
を受信データ情報保持部34に書き込み(ステップ20
6)、その後、受信確認応答をクライアント10へ送出
する(ステップ207)。
【0057】ここで、回線断によりその受信確認応答が
クライアント10に届かず、その後復旧したとする。こ
のとき、通信処理部13は、実施の形態1と同様な処理
を行うデータの再送を行う。
【0058】サーバ30の通信処理部33は、クライア
ント10から通信回線5を経由して送られてきたデータ
を受け取ることになるが(ステップ201)、実施の形
態1で説明したように、ここで受信したデータは、再送
時のデータである。通信処理部33は、回線制御部12
からの通知により回線復旧後の処理であることを認識す
ると(ステップ202)、受信したデータに含まれてい
る通信番号と受信データ情報保持部34に保持されてい
る通信番号とを比較する(ステップ208)。ところ
で、回線復旧後に受信したのと同一のデータ本体はアプ
リケーションにすでに渡され、通信番号は受信データ情
報保持部34にすでに書き込まれているはずである。従
って、比較する通信番号は一致することになるので、通
信処理部33は、通信アプリケーションへの渡す処理
(ステップ205)及び受信データ情報保持部34への
書込み処理(ステップ206)を行わずに受信確認応答
の送出のみを行うことになる(ステップ207)。
【0059】以上のように、本実施の形態は、ユニーク
な通信番号を利用すること以外は実施の形態1と基本的
には同じであるが、本実施の形態では、特に受信データ
情報保持部34に通信番号のみを保持するようにしたの
で、受信データ情報保持部34が必要とする容量を最小
限に抑えることができる。
【0060】なお、本実施の形態では、クライアント1
0を送信側コンピュータとした場合で説明したが、サー
バ30を送信側コンピュータとしても適用可能である。
また、クライアント10とサーバ30が同等である実施
の形態2に本実施の形態における特徴的な構成を組み合
わせるようにしてもよい。
【0061】実施の形態4.図12は、本発明に係るデ
ータ通信システムの実施の形態4を示した全体構成図で
ある。本実施の形態は、実施の形態1に示した構成にお
いてクライアント10及びサーバ30それぞれにデータ
圧縮部17,36及びデータ展開部18,37を更に設
けた構成を有している。データ圧縮部17は、送信デー
タ情報保持部14に保持するデータを圧縮するデータ圧
縮手段であり、データ展開部18は、送信データ情報保
持部14から取り出したデータを展開するデータ展開手
段である。また、データ圧縮部36は、受信データ情報
保持部34に保持するデータを圧縮するデータ圧縮手段
であり、データ展開部37は、受信データ情報保持部3
4から取り出したデータを展開するデータ展開手段であ
る。
【0062】上記各実施の形態におけるクライアント1
0の通信処理部13は、アプリケーションから渡された
データをそのまま送信データ情報保持部14に書き込む
が、本実施の形態においては、データ圧縮部17により
圧縮された後に書き込まれる。そして、回線復旧後、送
信データ情報保持部14から送信するデータを取り出し
て再送することになるが、本実施の形態においては、デ
ータ展開部18により展開された後に再送される。
【0063】一方、上記各実施の形態におけるサーバ3
0の通信処理部33は、通信回線5を介して受け取った
データをそのまま受信データ情報保持部34に書き込む
が、本実施の形態においては、データ圧縮部36により
圧縮された後に書き込まれる。そして、回線復旧後、場
合によっては受信データ情報保持部34からデータを取
り出してアプリケーションに渡すことになるが、本実施
の形態においては、データ展開部37により展開された
後に渡す。
【0064】このように、本実施の形態によれば、一時
保持するデータを圧縮するようにしたので、保持するた
めの容量を小さくすることができる。上記説明した以外
の処理は、前述した実施の形態1と同じでよいため説明
を省略する。また、実施の形態1に限らずその他の実施
の形態と組み合わせても実現可能である。
【0065】また、本実施の形態では、送受信側双方に
データ圧縮手段、データ展開手段を設けたが、いずれか
一方のみでも適用することができる。
【0066】また、本実施の形態では、クライアント1
0を送信側コンピュータとした場合で説明したが、サー
バ30を送信側コンピュータとしても適用可能である。
また、クライアント10とサーバ30が同等である実施
の形態2に本実施の形態における特徴的な構成を組み合
わせるようにしてもよい。この場合は、送信用と受信用
のデータ圧縮手段及びデータ展開手段を兼用することが
できる。
【0067】実施の形態5.図13は、本発明に係るデ
ータ通信システムの実施の形態5を示した全体構成図で
ある。本実施の形態においては、図13に示したように
サーバ30において複数のアプリケーションがアプリケ
ーション実行部31において同時に実行されている場合
に適用できるようにしたことを特徴としている。なお、
データ送信側のクライアント10の構成は、図7に示し
た実施の形態3の構成と同じである。
【0068】この構成におけるデータ通信処理について
説明すると、データを送信するアプリケーションは、通
常、送信するデータと共にそのデータの送信先を指定し
て通信処理部13にデータを渡す。本実施の形態におけ
る送信処理部13は、そのアプリケーションから渡され
た送信データとともに送信先となるアプリケーションの
識別情報(サーバアプリケーション識別情報)、更に通
信番号発生部16が発生した通信番号を組にしてサーバ
30へ送信する。この送信するデータのフォーマットの
例を図14に示す。また、通信処理部13は、送信した
のと同じデータを送信データ情報保持部14に書き込む
ことで一時保持する。
【0069】サーバ30における通信処理部33は、受
け取ったデータに含まれているサーバアプリケーション
識別情報を参照して、指定されたアプリケーションにデ
ータ本体を渡す。そして、受信したデータを受信データ
情報保持部34に一時保持し、正常にデータを受信した
旨を表す受信確認応答をクライアント10へ送出する。
この応答メッセージのデータフォーマットは、実施の形
態3(図11)と同じでよい。
【0070】クライアント10における通信処理部13
は、受信確認応答に含まれている通信番号に基づいて特
定されたデータを送信データ情報保持部14から消去す
る。
【0071】以上のように、本実施の形態によれば、ア
プリケーションから渡された送信データに加えて送信先
となるアプリケーションの識別情報をサーバ30へ送信
するようにしたので、通信処理部33は、サーバ30に
おいて複数のアプリケーションが同時に動作していても
通信相手となるアプリケーションを一意に特定すること
ができる。すなわち、通信処理部33は、通信回線5が
切断された後も受信データに含まれているサーバアプリ
ケーション識別情報を参照することで回線断前に通信を
していた待機中のアプリケーションを一意に特定できる
ので、回線復旧後もデータ通信を元のアプリケーション
間で再開させることができる。
【0072】本実施の形態の特徴的な動作は、上述した
とおりであるが、データ送信側において扱うデータにサ
ーバアプリケーション識別情報を含めたことと、データ
受信側においてサーバアプリケーション識別情報に基づ
きデータを渡すアプリケーションを特定するようにした
こと以外は、上記各実施の形態における動作と基本的に
は同じとなる。前述したサーバアプリケーション識別情
報としては、サーバアプリケーションのアプリケーショ
ン名などを用いることができる。システム内にサーバが
1台のみ存在すれば、アプリケーション名等をサーバア
プリケーション識別情報として指定することで通信相手
となるサーバアプリケーションを識別することができ
る。システム内に複数のサーバが存在するような場合
は、サーバ名、IPアドレス、アプリケーション名など
を組み合わせてサーバアプリケーション識別情報として
指定することで通信相手となるサーバアプリケーション
を識別することができる。
【0073】なお、本実施の形態では、通信番号発生部
16を設けて、送受信するデータに通信番号を含めるよ
うにしたので、通信路毎に一時保持したデータの消去を
行うことができるようになるが、通信番号の代わりにサ
ーバアプリケーション識別情報を用いても同様の処理を
行うことができる。
【0074】また、本実施の形態では、クライアント1
0を送信側コンピュータとした場合で説明したが、サー
バ30を送信側コンピュータとしても適用可能である。
また、クライアント10とサーバ30が同等である実施
の形態2に本実施の形態における特徴的な構成を組み合
わせるようにしてもよい。
【0075】実施の形態6.図15は、本発明に係るデ
ータ通信システムの実施の形態6を示した全体構成図で
ある。本実施の形態における送信データ情報保持部19
は、送信データ情報保持手段としてのみならず送信デー
タの送信状況をデータ毎に記録する送信状況記録手段と
しても設けられている。また、受信データ情報保持部3
8は、受信データ情報保持手段としてのみならず受信デ
ータの受信状況をデータ毎に記録する受信状況記録手段
としても設けられている。上記各実施の形態において
は、送信するデータ又は受信したデータを保持し、正常
にデータ通信が終了したことを確認できた後にその保持
したデータを消去するようにしていた。本実施の形態で
は、送信データ情報保持部19及び受信データ情報保持
部38を、送受信されるデータを一時保持するための単
なるバックアップファイルとしての使用にとどめずに通
信ログとしても使用することを特徴としている。
【0076】図16は、本実施の形態における送信デー
タ情報保持部19、受信データ情報保持部38に記録さ
れるデータフォーマットの例を示した図であるが、本実
施の形態においては、クライアント10及びサーバ30
において送受信される一データの通信状況を状態識別子
というフィールドを設けて管理する。状態識別子として
設定される状態は、次の通りであるが、このうち上4つ
が送信側、下2つが受信側においてセットされる状態識
別子である。
【0077】送信中 :データを通信相手に送信
した。
【0078】送信完了 :データ送信に対応する受
信確認応答を受信した。
【0079】再送中 :回線断が発生し、回線復
旧後にデータを再送した。
【0080】再送完了 :データの再送に対応する
受信確認応答を受信した。
【0081】受信完了 :相手からのデータを受信
し、受信確認応答を送信した。
【0082】再送受信完了 :相手からの再送データを
受信し、受信確認応答を送信した。
【0083】図17は、クライアント10の通信処理部
13におけるデータ送信時の処理、図18は、サーバ3
0の通信処理部33におけるデータ受信処理をそれぞれ
示したフローチャートである。次に、これらのフローチ
ャートに基づき本実施の形態における処理を説明する
が、まず、回線断が発生せずにデータ通信が正常に終了
した場合のデータ通信処理から説明する。なお、図2,
3,8,9に示したのと同じ処理には同じ符号を付け、
本実施の形態の特徴でない処理については、適宜説明を
省略する。
【0084】通信処理部13は、アプリケーション実行
部11により実行されているアプリケーションから渡さ
れたデータ及びサーバアプリケーション識別情報に、取
得した通信番号を割り当てて送信データ情報保持部19
に書き込む(ステップ101,110,111)。その
後、通信処理部13は、回線制御部12を介してサーバ
30へそのデータを送信する(ステップ104)。ここ
で、本実施の形態では、送信データ情報保持部19の送
信したデータに対応する状態識別子に“送信中”をセッ
トする(ステップ112)。
【0085】サーバ30の通信処理部33は、クライア
ント10から通信回線5を経由して送られてきたデータ
を受け取ると(ステップ201)、サーバアプリケーシ
ョン識別情報により特定されたアプリケーションにデー
タ本体を渡す(ステップ205)。そして、受信したデ
ータを受信データ情報保持部38に書き込む(ステップ
210)。なお、本実施の形態では、上記各実施の形態
とは異なり、受信が完了したデータの消去は行わない。
その後、正常にデータを受信した旨を表す受信確認応答
をクライアント10へ送出する(ステップ207)。こ
こで、本実施の形態では、受信データ情報保持部38の
送信したデータに対応する状態識別子に“受信完了”を
セットする(ステップ211,212)。
【0086】クライアント10の通信処理部13は、サ
ーバ30から送られてきた受信確認応答を受け取ると
(ステップ107,108)、受信確認応答とともに送
られてきた通信番号により特定される送信データ情報保
持部19のデータに対応した状態識別子に“送信完了”
をセットする(ステップ113,114)。再送データ
に対応した受信確認応答か否かは、セットされた状態識
別子が“送信中”か“再送中”かで判断することができ
る。本実施の形態では、上記各実施の形態とは異なり、
送信が完了したデータの消去は行わない。
【0087】次に、データ再送時における処理について
説明する。
【0088】回線断が発生し、その後復旧したとする
と、通信処理部13は、上記と同様にしてデータの再送
を行うが、本実施の形態においては、送信データ情報保
持部19を検索し、状態識別子が“送信中”のデータを
取り出して再送することになる(ステップ115)。そ
して、再送したデータに対応する状態識別子を“送信
中”から“再送中”に更新する(ステップ116)。
【0089】サーバ30の通信処理部33は、クライア
ント10から回線復旧後に再送データを受け取ると(ス
テップ201,202)、そのデータに含まれている通
信番号と同じものが受信データ情報保持部38にあるか
を検索する(ステップ213)。もし、存在しなけれ
ば、その再送データは受信していないと判断できるので
(ステップ214)、受信したデータに含まれているサ
ーバアプリケーション識別情報により特定されたアプリ
ケーションにデータ本体を渡し(ステップ205)、受
信したデータを受信データ情報保持部38に書き込む
(ステップ210)。なお、本実施の形態では、上記各
実施の形態とは異なり、受信が完了したデータの消去は
行わない。一方、同じ通信番号のデータが存在すれば、
再送データと同じデータはすでに受信済みと判断できる
ので、通信アプリケーションへの渡す処理及び受信デー
タ情報保持部38への書込み処理を行わない(ステップ
214)。その後、正常にデータを受信した旨を表す受
信確認応答をクライアント10へ送出する(ステップ2
07)。ここで、本実施の形態では、受信データ情報保
持部38の送信したデータに対応する状態識別子に“再
送受信完了”をセットする(ステップ211,21
5)。
【0090】クライアント10の通信処理部13は、サ
ーバ30から送られてきた受信確認応答を受け取ると
(ステップ107,108)、受信確認応答とともに送
られてきた通信番号により特定される送信データ情報保
持部19のデータに対応した状態識別子に“再送完了”
をセットする(ステップ113,117)。再送データ
に対応した受信確認応答か否かは、セットされた状態識
別子が“送信中”か“再送中”かで判断することができ
る。本実施の形態では、上記各実施の形態とは異なり、
送信が完了したデータの消去は行わない。
【0091】以上のようにして、本実施の形態によれ
ば、通信処理部13,33は、データ通信処理の進行状
況に応じて状態識別子の設定を更新し、データ通信後に
その状態識別子の設定をログとして残すようにしたの
で、再送が行われたかどうかを知ることができる。
【0092】なお、本実施の形態では、送信データ情報
保持手段と送信状況記録手段とを一つの送信データ情報
保持部19で実現するようにしたが、別個の手段として
構成してもよい。受信データ情報保持部38についても
同様である。
【0093】ところで、送信データ情報保持部及び受信
データ情報保持部を、上記各実施の形態では、一時デー
タを保持するだけなのでメモリで実現しても問題ではな
いと考えられるが、本実施の形態では、逐次データを記
録していくのでファイルで実現する方が望ましい。ま
た、多くの容量を使用すると思われるデータ等をファイ
ルに保持し、状態識別子などの容量を必要としないデー
タをメモリに保持するなど応用することも可能である。
【0094】上記各実施の形態においては、クライアン
ト・サーバシステムを例にして本発明に係るデータ通信
システムを説明したが、コンピュータを接続する通信線
が切断される可能性のある様々な形態のデータ通信シス
テムに適用できることはいうまでもない。また、各実施
の形態では、1台のクライアント10のみの例で説明し
たが、送受信されるデータにクライアント10又はアプ
リケーションを識別するための情報(MACアドレス、
IPアドレス、アプリケーション名等)を付加すること
によって複数のクライアント10を接続したシステム構
成においても容易に適用することができる。
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、受信データを一時保持
するようにし、その保持したデータと回線断直後に送ら
れてきたデータとを比較するようにしたので、アプリケ
ーションに同一のデータを二度送信することから防止す
ることができる。
【0096】また、送信データを一時保持し、データ通
信が正常に終了しなかったときにその一時保持したデー
タを再送するようにしたので、回線断が発生してもデー
タ通信を行っていたアプリケーションに回線断に基づく
復旧処理等をさせることなくデータ通信を再開すること
ができる。
【0097】また、受信確認応答受信後に一時保持した
送信データを消去するようにしたので、保持するための
無駄な容量を使用しないで済む。
【0098】また、送信すべきデータをそのまま一時保
持するようにしたので、再送の際に余計な変換処理等を
行わないで済む。
【0099】また、受信データ情報保持手段に受信デー
タを書き込む際、保持されている受信データに関する情
報を消去するようにしたので、データを保持するための
無駄な容量を使用しないで済む。
【0100】また、システム内に組み込まれた各コンピ
ュータに送信側及び受信側に必要な双方の構成を持たせ
ることで、双方の上記効果を奏するようにすることがで
きる。
【0101】また、ユニークな通信番号をデータに付加
して送信し、受信データ情報保持手段に通信番号のみを
保持するようにしたので、受信データ情報保持手段が必
要とする容量を最小限に抑えることができる。
【0102】また、一時保持するデータを圧縮して保持
するようにしたので、当該データを保持するために必要
な容量を小さくすることができる。
【0103】また、送信するデータに送信先となるアプ
リケーションの識別情報を付加して受信側コンピュータ
へ送信するようにしたので、受信側コンピュータにおい
て複数のアプリケーションが同時に動作していても通信
相手となるアプリケーションを一意に特定することがで
きる。このため、回線復旧後もデータ通信を元のアプリ
ケーション間で再開させることができる。
【0104】また、データ送信/受信処理の進行状況に
送信/受信状況を更新し記録しておくようにしたので、
現在の通信状況、特に再送が行われたかどうかを知るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るデータ通信システムの実施の形
態1を示した全体構成図である。
【図2】 実施の形態1におけるクライアントに搭載さ
れた通信処理部の処理を示したフローチャートである。
【図3】 実施の形態1におけるサーバに搭載された通
信処理部の処理を示したフローチャートである。
【図4】 実施の形態1において送信するデータのフォ
ーマットの例を示した図である。
【図5】 本発明に係るデータ通信システムの実施の形
態2を示した全体構成図である。
【図6】 実施の形態2における各コンピュータに搭載
された通信処理部の処理を示したフローチャートであ
る。
【図7】 本発明に係るデータ通信システムの実施の形
態3を示した全体構成図である。
【図8】 実施の形態3におけるクライアントに搭載さ
れた通信処理部の処理を示したフローチャートである。
【図9】 実施の形態3におけるサーバに搭載された通
信処理部の処理を示したフローチャートである。
【図10】 実施の形態3において送信するデータのフ
ォーマットの例を示した図である。
【図11】 実施の形態3における受信確認応答のフォ
ーマットの例を示した図である。
【図12】 本発明に係るデータ通信システムの実施の
形態4を示した全体構成図である。
【図13】 本発明に係るデータ通信システムの実施の
形態5を示した全体構成図である。
【図14】 実施の形態5において送信するデータのフ
ォーマットの例を示した図である。
【図15】 本発明に係るデータ通信システムの実施の
形態6を示した全体構成図である。
【図16】 実施の形態6における送信/受信データ情
報保持部に記録されるデータフォーマットの例を示した
図である。
【図17】 実施の形態6におけるクライアントに搭載
された通信処理部の処理を示したフローチャートであ
る。
【図18】 実施の形態6におけるサーバに搭載された
通信処理部の処理を示したフローチャートである。
【図19】 従来からあるデータ通信システムの一例を
示したシステム構成図である。
【符号の説明】
5 通信回線、10 クライアント、11,31 アプ
リケーション実行部、12,32 回線制御部、13,
33 通信処理部、14,19,35 送信データ情報
保持部、15,34,38 受信データ情報保持部、1
6 通信番号発生部、17,36 データ圧縮部、1
8,37 データ展開部、30 サーバ。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線を介してデータ通信を行うアプ
    リケーションを実行するアプリケーション実行手段と、 所定の通信手順に基づき回線の接続、切断、復旧処理及
    びその旨の通知を行う回線制御手段と、 を備えたコンピュータを有するデータ通信システムにお
    いて、 受信側コンピュータは、 受信データに関する情報を一時保持するための受信デー
    タ情報保持手段と、 受信データをアプリケーションに渡すとともに受信デー
    タに関する情報を前記受信データ情報保持手段に書き込
    む受信側通信処理手段と、 を有し、 前記受信側通信処理手段は、通信回線復旧後にデータを
    受信したとき、前記受信データ情報保持手段に保持した
    受信データ情報に基づき、通信回線復旧後に受信したデ
    ータがすでに受信済みであると判断したときにはアプリ
    ケーションへのデータ渡し及び受信データ情報の前記受
    信データ情報保持手段への書込みを行わないことを特徴
    とするデータ通信システム。
  2. 【請求項2】 通信回線を介してデータ通信を行うアプ
    リケーションを実行するアプリケーション実行手段と、 所定の通信手順に基づき回線の接続、切断、復旧処理及
    びその旨の通知を行う回線制御手段と、 を備えたコンピュータを有するデータ通信システムにお
    いて、 送信側コンピュータは、 送信するデータを一時保持するための送信データ情報保
    持手段と、 アプリケーションから渡された送信データを受信側コン
    ピュータへ送信するとともに前記送信データ情報保持手
    段に書き込む送信側通信処理手段と、 を有し、 受信側コンピュータは、 送信側コンピュータから送られてきた受信データに関す
    る情報を一時保持するための受信データ情報保持手段
    と、 受信データをアプリケーションに渡すとともに受信デー
    タに関する情報を前記受信データ情報保持手段に書き込
    んだ後、受信確認応答を送出する受信側通信処理手段
    と、 を有し、 前記送信側通信処理手段は、通信回線断後、通信回線の
    復旧を確認したとき前記送信データ情報保持手段に保持
    した送信データを再送し、 前記受信側通信処理手段は、通信回線復旧後にデータを
    受信したとき、前記受信データ情報保持手段に保持した
    受信データ情報に基づき、通信回線復旧後に受信したデ
    ータがすでに受信済みであると判断したときにはアプリ
    ケーションへのデータ渡し及び受信データ情報の前記受
    信データ情報保持手段への書込みを行わずに受信確認応
    答の送出のみを行うことを特徴とするデータ通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記受信側通信処理手段は、受信データ
    のアプリケーションへの渡し及び受信データに関する情
    報の前記受信データ情報保持手段への書込みが終了した
    後に受信確認応答を送出し、 前記送信側通信処理手段は、受信側コンピュータから受
    信確認応答を受け取った時点で前記送信データ情報保持
    手段に保持した送信データの消去を行うことを特徴とす
    る請求項2記載のデータ通信システム。
  4. 【請求項4】 前記受信側通信処理手段は、 受信データ情報として受信したデータそのものを書き込
    むこととし、通信回線復旧後にデータを受信したとき、
    その受信データと前記受信データ情報保持手段に保持し
    たデータとを比較し、一致したときにはアプリケーショ
    ンへのデータ渡し及び受信データ情報の前記受信データ
    情報保持手段への書込みを行わないことを特徴とする請
    求項1又は2いずれかに記載のデータ通信システム。
  5. 【請求項5】 前記受信側通信処理手段は、前記受信デ
    ータ情報保持手段に受信データを書き込む際、保持され
    ている受信データに関する情報の消去を行うことを特徴
    とする請求項1又は2いずれかに記載のデータ通信シス
    テム。
  6. 【請求項6】 通信回線を介して接続された各コンピュ
    ータ上のアプリケーション間でデータ通信を行わせるデ
    ータ通信システムにおいて、 送信側コンピュータは、 送信元アプリケーションからの送信データを一時保持す
    ると共に受信側コンピュータに送信するデータ送信ステ
    ップと、 を含み、 受信側コンピュータは、 受信したデータを送信先アプリケーションに渡すと共に
    受信したデータに関する情報を一時保持するステップ
    と、 を含み、 前記送信側コンピュータは、データ送信中に通信回線が
    切断した場合、回線復旧後に一時保持しておいた送信デ
    ータを再送し、 前記受信側コンピュータは、回線復旧後に通信回線を介
    して受信したデータに関する情報と一時保持しておいた
    受信したデータに関する情報とを比較し、一致したとき
    には受信したデータの送信先アプリケーションへの渡し
    及び受信したデータに関する情報の一時保持を実行しな
    いことを特徴とするデータ通信方法。
  7. 【請求項7】 通信回線を介して相互に通信を行うコン
    ピュータを有するデータ通信システムにおいて、 前記コンピュータは、 通信回線を介してデータ通信を行うアプリケーションを
    実行するアプリケーション実行手段と、 所定の通信手順に基づき回線の接続、切断、復旧処理及
    びその旨の通知を行う回線制御手段と、 送信データを一時保持するための送信データ情報保持手
    段と、 アプリケーションから渡された送信データを通信相手と
    なるコンピュータへ送信するとともに前記送信データ情
    報保持手段に書き込む送信側通信処理手段と、 受信データに関する情報を一時保持するための受信デー
    タ情報保持手段と、 受信データをアプリケーションに渡すとともに受信デー
    タに関する情報を前記受信データ情報保持手段に書き込
    む受信側通信処理手段と、 を有し、 前記送信側通信処理手段は、通信回線断後、通信回線の
    復旧を確認したとき前記送信データ情報保持手段に保持
    した送信データを再送し、 前記受信側通信処理手段は、通信回線復旧後にデータを
    受信したとき、前記受信データ情報保持手段に保持した
    受信データ情報に基づき、通信回線復旧後に受信したデ
    ータがすでに受信済みであると判断したときにはアプリ
    ケーションへのデータ渡し及び受信データ情報の前記受
    信データ情報保持手段への書込みを行わないことを特徴
    とするデータ通信システム。
  8. 【請求項8】 前記送信側コンピュータは、送信データ
    に割り当てるための通信番号を発生する通信番号発生手
    段を有し、 前記送信側通信処理手段は、アプリケーションから渡さ
    れた送信データと前記通信番号発生手段が発生した通信
    番号とを組にして受信側コンピュータへ送信するととも
    に前記送信データ情報保持手段に書き込み、 前記受信側通信処理手段は、前記送信側コンピュータか
    ら送られてきたデータのうち通信番号のみを受信データ
    に関する情報として前記受信データ情報保持手段に保持
    することを特徴とする請求項2記載のデータ通信システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記送信側コンピュータは、 前記送信データ情報保持手段に保持するデータを圧縮す
    るデータ圧縮手段と、 前記送信データ情報保持手段から取り出したデータを展
    開するデータ展開手段と、 を有することを特徴とする請求項2記載のデータ通信シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 前記受信側コンピュータは、 前記受信データ情報保持手段に保持するデータを圧縮す
    るデータ圧縮手段と、 前記受信データ情報保持手段から取り出したデータを展
    開するデータ展開手段と、 を有することを特徴とする請求項1又は2いずれかに記
    載のデータ通信システム。
  11. 【請求項11】 前記送信側通信処理手段は、アプリケ
    ーションから渡された送信データ及び送信先アプリケー
    ションの識別情報を受信側コンピュータへ送信するとと
    もに前記送信データ情報保持手段に書き込むことを特徴
    とする請求項2記載のデータ通信システム。
  12. 【請求項12】 前記送信側コンピュータは、 送信データの送信状況をデータ毎に記録する送信状況記
    録手段を有し、 前記送信側通信処理手段は、データ送信処理の進行状況
    に応じて前記送信状況記録手段の送信状況を更新するこ
    とを特徴とする請求項2記載のデータ通信システム。
  13. 【請求項13】 前記受信側コンピュータは、 受信データの受信状況をデータ毎に記録する受信状況記
    録手段を有し、 前記受信側通信処理手段は、データ受信処理の進行状況
    に応じて前記送信状況記録手段の送信状況を更新するこ
    とを特徴とする請求項1又は2いずれかに記載のデータ
    通信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011008414A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Nec Corp 端末、リクエスト送信方法、およびプログラム
JP2012085244A (ja) * 2010-10-15 2012-04-26 Fujitsu Ltd シリアル伝送装置、情報処理装置、及びシリアル伝送方法

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