JPH10335722A - 光増幅器 - Google Patents
光増幅器Info
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- JPH10335722A JPH10335722A JP14039397A JP14039397A JPH10335722A JP H10335722 A JPH10335722 A JP H10335722A JP 14039397 A JP14039397 A JP 14039397A JP 14039397 A JP14039397 A JP 14039397A JP H10335722 A JPH10335722 A JP H10335722A
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Abstract
性の変化が小さい光増幅器を提供する。 【解決手段】 EDF21、WDMカプラ41、光アイ
ソレータ43、可変光減衰器61、EDF22、EDF
23、WDMカプラ51および信号光出力分岐カプラ5
3がこの順に縦続配置されている。EDF21〜23の
温度はサーミスタ31および制御回路71により検出さ
れ、その温度に応じた制御信号が制御回路71から出力
され、可変光減衰器61の透過特性は制御信号により制
御される。光増幅器の利得は、EDF21〜23におけ
る利得と可変光減衰器61における透過ロスとを総合し
たものとなり、温度変化に基づく総合利得の変化が緩和
される。
Description
送システムにおいて多波長の信号光を一括増幅する光増
幅器に関するものである。
多重(WDM : Wavelength DivisionMultiplex)伝送
方式に関する研究・開発がなされている。このWDM伝
送方式において、最も重要な光素子の1つが、多波長の
信号光を一括増幅する光増幅器である。この光増幅器の
1つとして、従来より、Er(エルビウム)元素が添加
された増幅性光ファイバ(EDF: Er-Doped Fiber)を
用いた光ファイバ増幅器(EDFA: Er-Doped Fiber A
mplifier)が用いられている。
各中継器それぞれに設けられるものであるから、その利
得特性(利得偏差、利得傾き)が悪いと、多波長信号光
のうち或る波長の信号光は充分な強度で受信局に到達し
ても、他の波長の信号光は強度が弱くなることがあり、
その強度が弱い波長の信号光の受信に誤りが生じること
がある。したがって、光増幅器は、信号光波長帯域にお
いて良好な利得特性を有するよう設計・製造される。
ても変化することから、或温度において良好な利得特性
となるよう光増幅器が設計・製造されたものであって
も、使用時の温度が変化すると、その利得特性が悪くな
る。このような問題を解消すべく、光増幅器の利得特性
の維持を図る技術が幾つか知られている。
示されている技術によれば、ペルチエ素子等の温度制御
デバイスを用いて、光増幅器を構成する増幅性光ファイ
バ等の温度を一定に制御することにより、光増幅器の利
得特性の維持を図っている。また、特開平5−8287
3号公報に開示されている技術によれば、光増幅器を構
成する増幅性光ファイバを短くすることにより、温度変
化に対する利得特性の変化を小さくしている。
来例それぞれは以下のような問題点がある。すなわち、
特開平4−11794号公報に記載されている技術で
は、ペルチエ素子等の温度制御デバイスを用いることか
ら、消費電力が大きいという問題点がある。試算によれ
ば、ペルチエ素子1個当たりの消費電力は5W程度増加
することになり、これに伴い生ずる発熱を放出するに
は、光増幅器を納める筐体を大きくする必要がある。
されている技術では、利得の絶対値の変化は小さくなる
ものの、利得の波長特性は変化するので、利得偏差が小
さいことが要求されるWDM伝送や、利得傾きが小さい
ことが要求される光アナログ伝送では、伝送特性が悪く
なる。
れたものであり、低消費電力であって、温度変化に伴う
利得特性の変化が小さい光増幅器を提供することを目的
とする。
は、(1) 励起光が供給されているときに入射した信号光
を増幅して出力する光導波路と、(2) 光導波路と実質的
に縦続接続され、信号光を所定の透過特性で透過させる
透過素子と、(3) 励起光を出力し光導波路に供給する励
起手段と、(4) 光導波路またはその近傍の温度を検出す
る温度検出手段と、(5) 温度検出手段により検出された
温度に基づいて透過素子の透過特性を制御する制御手段
と、を備えることを特徴とする。
路および透過素子を経て出力される。このとき、光導波
路は、励起手段により励起光が供給されて信号光を増幅
し、透過素子は、制御手段により制御された透過特性で
信号光を透過させる。また、この透過素子の透過特性
は、温度検出手段により検出された光導波路またはその
近傍の温度に基づいて制御される。したがって、この光
増幅器は、透過素子における透過ロスと光導波路におけ
る利得とを総合した利得を有するものとなり、温度変化
に基づく総合利得の変化が緩和される。
特徴とする。この場合には、光ファイバ線路との接続損
が少ない。また、光導波路は、光増幅作用を奏する物質
としてEr元素が添加されていることを特徴とする。こ
の場合には、光通信において最も多用されている波長
1.55μm帯の信号光が増幅される。
途中に設けられ、透過ロスの波長依存性が一様であって
透過ロスの大きさが可変である透過特性を有する可変光
減衰器であることを特徴とする。この場合には、温度が
変化すると、光導波路に入力する全信号光の強度が変化
し、その結果、光導波路における反転分布が改善され、
光増幅器の利得特性も改善される。
り、その共振器長に応じた透過特性を有するファブリペ
ロ共振器であることを特徴とする。この場合には、温度
の変化に伴う光導波路における利得の変化は、ファブリ
ペロ共振器における透過特性の変化により打ち消され、
その結果、光増幅器の利得特性が改善される。
の実施の形態を詳細に説明する。尚、図面の説明におい
て同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省
略する。また、本発明は、光増幅器の1つである光ファ
イバ増幅器について説明する。
について説明する。図1は、第1の実施形態に係る光フ
ァイバ増幅器の構成図である。
ン11,12および13それぞれに巻かれたEDF2
1,22および23それぞれがこの順に実質的に縦続接
続されている。アルミ製ボビン11,12および13そ
れぞれは、順に重ねられ密着してネジ止めされている。
れているときに、その入力端に入力した信号光(波長
1.55μm帯)を増幅し、その増幅された信号光を出
力端に出力する。EDF21の出力端にはWDMカプラ
41が接続されている。このWDMカプラ41は、励起
用光源(例えば、半導体レーザ光源)42から出力され
光ファイバ81を経て到達した励起光を入力して、その
励起光をEDF21に供給するとともに、EDF21か
ら出力された信号光を光アイソレータ43に向けて出力
する。光アイソレータ43は、WDMカプラ41から出
力され光ファイバ82を経て到達した光を可変光減衰器
61の方向に通過させるが、その逆の方向には光を遮断
するものである。また、可変光減衰器61は、可変の透
過特性を有するものであり、光アイソレータ43から出
力され光ファイバ83を経て到達した信号光を、その透
過特性に応じた透過ロスを与えて透過させる。そして、
この可変光減衰器61の出力端は、EDF22の入力端
に接続されている。
互いに縦続接続されている。これらは、所定波長の励起
光が供給されているときに、EDF22の入力端に入力
した信号光を増幅し、その増幅された信号光をEDF2
3の出力端に出力する。EDF23の出力端にはWDM
カプラ51が接続されている。このWDMカプラ51
は、励起用光源(例えば、半導体レーザ光源)52から
出力され光ファイバ91を経て到達した励起光を入力し
て、その励起光をEDF23および22それぞれに供給
するとともに、EDF23から出力された信号光を信号
光出力分岐カプラ53に向けて出力する。信号光出力分
岐カプラ53は、WDMカプラ51から出力され光ファ
イバ92を経て到達した信号光を入力し、その一部を分
岐してフィードバック回路54に向けて出力するととも
に、残部を光ファイバ増幅器の出力信号光として光ファ
イバ93を経て出力する。
岐カプラ53から出力され光ファイバ94を経て到達し
た信号光を受光して、その光強度を検出し、その検出さ
れた光強度に基づいて、励起用光源52から出力される
励起光の強度を制御する。すなわち、WDMカプラ5
1、信号光出力分岐カプラ53、フィードバック回路5
4および励起用光源52からなるフィードバックループ
は、光ファイバ増幅器から出力される信号光の強度を一
定に維持する。
ーミスタ31が接着されている。サーミスタ31は、そ
の抵抗値が温度に依存して変化するものである。このサ
ーミスタ31の出力端子は、制御回路71の入力端子に
接続されている。この制御回路71は、サーミスタ31
により測定された温度に基づいて、可変光減衰器61の
透過特性を制御するものである。
にオペアンプA1およびA2からなる。抵抗器R1およ
びサーミスタ31は縦続接続されており、抵抗器R1の
他端には+5Vの電圧が印加されており、サーミスタ3
1の他端には−5Vの電圧が印加されている。オペアン
プA1の+入力端子は、抵抗器R1とサーミスタ31と
の接続点に接続されており、また、その−入力端子は、
自己の出力端子と直接に接続されている。オペアンプA
2の−入力端子は、抵抗器R2を介してオペアンプA1
の出力端子に接続され、また、抵抗器R3を介して自己
の出力端子にも接続されている。オペアンプA2の+入
力端子は、抵抗器R4を介して−2.77Vの電圧が印
加されている。制御回路71は、このオペアンプA2の
出力端子から出力された信号を、可変光減衰器61の透
過特性を制御するための制御信号として出力する。
は、以下のように作用する。励起用光源42から出力さ
れた励起光がWDMカプラ41を経てEDF21に供給
され、また、励起用光源52から出力された励起光がW
DMカプラ51を経てEDF23および22それぞれに
供給される。また、EDF21〜23の周辺温度の変化
に伴うサーミスタ31の抵抗値の変化は、制御回路71
により検出され、その温度変化に応じた制御信号が出力
される。
力すると、その信号光は、先ずEDF21により増幅さ
れて出力され、WDMカプラ41および光アイソレータ
43を順に経て、可変光減衰器61に入力する。可変光
減衰器61に入力した信号光は、制御回路71から出力
された制御信号により制御された透過特性に基づいた所
定の透過ロスを受けた後、EDF22に入力する。さら
に、信号光は、EDF22および23それぞれを伝搬す
る際に増幅され出力され、WDMカプラ51を経て、信
号光出力分岐カプラ53に入力する。
光は、その殆どが光ファイバ増幅器の出力として出力さ
れ、一部がフィードバック回路54に入力して、その光
強度が検出される。励起用光源52から出力される励起
光の強度は、このフィードバック回路54により検出さ
れる信号光の強度が一定になるよう制御され、その励起
光は、WDMカプラ51を介してEDF23および22
それぞれに供給される。すなわち、光ファイバ増幅器か
ら出力される信号光の強度は一定に維持される。
は、サーミスタ31の抵抗値の変化として制御回路71
により検出され、可変光減衰器61の透過ロスは、制御
回路71から出力される制御信号により制御され、信号
光は、この可変光減衰器61により所定の透過ロスを受
けるので、温度変化に因る光ファイバ増幅器の利得特性
の変化は抑制される。
のより具体的な実施例と実験結果について説明する。
それぞれは、各添加元素の濃度、1.53μm吸収ピー
クおよび長さが次の表に記載した値のものである。
度T(K)の関数として、
は、3400Kであり、T0 は、298Kであるものと
する。
ーザ光を出力する半導体レーザ光源であり、EDF21
に供給される励起光の強度を40mWとする。また、励
起用光源52は、波長1.48μmのレーザ光を出力す
る半導体レーザ光源である。
OVA−610を用いた。図2は、この場合の制御信号
の電圧値と透過ロス(挿入損失)との関係を示すグラフ
である。この図に示すように、透過ロスのdB値は、制
御信号の電圧値に対して略線形関係にある。また、制御
信号の電圧値が−3V或いはこれより僅かに大きい値で
あるときに、透過ロスは小さい。したがって、ここで
は、この透過ロスが小さい範囲において可変光減衰器6
1を使用する。
は4kΩであり、抵抗器R2の抵抗値は20kΩであ
り、抵抗器R3の抵抗値は1kΩであり、抵抗器R4の
抵抗値は20kΩである。
は、波長1544nmから1558nmまでの2nm刻
みの8波WDM信号であり、各波長それぞれの強度が−
20dBmであり、全信号光強度が−11dBmであ
る。
では、制御回路71から出力され可変光減衰器61に入
力される制御信号の電圧値は、EDF21〜23の各温
度に対して、図3に示す関係となる。したがって、ED
F21〜23の各温度に対する可変光減衰器61におけ
る透過ロス(挿入損失)は、図2および図3から得られ
る。すなわち、例えば、EDF21〜23の温度が25
℃〜75℃の範囲で変化するときには、制御回路71か
ら出力される制御信号の電圧値は、略−3.0V〜−
2.8Vの範囲で変化し(図3)、可変光減衰器61に
おける透過ロス(挿入損失)は、略1.3dB幅の範囲
で変化する(図2)。
および75℃それぞれである場合における光ファイバ増
幅器の利得特性を示すグラフである。また、この図で
は、温度75℃の場合の利得特性については、可変光減
衰器61の非使用時および使用時それぞれの場合を示し
ている。
から出力される全信号光の強度は、温度25℃の場合
(白丸印)、可変光減衰器61非使用時で温度75℃の
場合(白三角印)、および、可変光減衰器61使用時で
温度75℃の場合(黒三角印)のそれぞれで互いに略一
致している。すなわち、可変光減衰器61の使用の有無
に拘わらず、光ファイバ増幅器から出力される全信号光
の強度は、温度が変化しても一定に維持される。これ
は、励起用光源52から出力されEDF23および22
それぞれに供給される励起光の強度が、フィードバック
回路54等の作用により、温度25℃のときに70mW
であったものが、温度75℃のときに77mWになるか
らである。
ァイバ増幅器の利得偏差(各信号光間における利得の最
大値と最小値との差)は、温度25℃の場合には0.3
4dBであるのに対して、温度75℃の場合には1.3
6dBとなる。すなわち、可変光減衰器61非使用時に
は、温度が25℃から75℃に上昇することにより、光
ファイバ増幅器の利得特性は大きく劣化する。これに対
して、可変光減衰器61使用時における温度75℃の場
合の利得偏差は0.79dBである。すなわち、可変光
減衰器61を使用することにより、温度変化に基づく光
ファイバ増幅器の利得特性の劣化は緩和されている。
増幅器の利得特性の改善は、以下のように説明すること
ができる。すなわち、EDF21〜23の温度が25℃
から75℃へ上昇するのに伴い、制御回路71により制
御された可変光減衰器61における透過ロスが1.3d
B程度増加し、その後段に位置するEDF22および2
3それぞれに入力する信号光の強度は小さくなる。そし
て、その結果、EDF22および23における反転分布
が改善され、利得特性も改善される。
過ロスを受けるので、その透過ロス分を補うべくEDF
22および23における利得を大きくする必要があるこ
とから、励起用光源52から出力されEDF23および
22それぞれに供給される励起光の強度は85mWに増
加する。
の消費電力を、特開平4−11794号公報に記載され
た従来技術の場合と比較する。従来技術では、励起用光
源42の消費電力が高々0.2Aであり、励起用光源5
2の消費電力が高々0.6Aであり、ペルチエ素子1個
当たりの消費電流が約1Aであり、その他の回路部分に
おける消費電流をも考慮すると、単一5V電源で駆動す
るとすれば、ペルチエ素子を使用することにより、光フ
ァイバ増幅器の消費電力は、14.5Wから5W増加し
て19.5Wとなる。これに対して、本実施形態に係る
光ファイバ増幅器では、制御回路71で消費電流が高々
0.05A増加するに留まる。
について説明する。図5は、第2の実施形態に係る光フ
ァイバ増幅器の構成図である。本実施形態に係る光ファ
イバ増幅器は、第1の実施形態の場合と比較して、可変
光減衰器61に替えてファブリペロ共振器62が設けら
れている点で異なり、また、制御回路71に替えてファ
ブリペロ共振器62の共振器長を制御する制御回路72
が設けられている点で異なる。なお、図1中の符号と同
じ符号を付した他の構成要素は、第1の実施形態におけ
るものと同様のものである。
である。このファブリペロ共振器62は、その筐体91
の中に2つの光学結晶92および93それぞれがピエゾ
素子94に固定されて構成されている。光学結晶92お
よび93は、互いに平行に配されていて共振器を構成し
ており、その共振器長は、制御回路72から出力されピ
エゾ素子94に印加される制御信号の電圧値に応じて変
化する。
バ82を経てその出力端から出力された信号光は、レン
ズ95、ファブリペロ共振器62およびレンズ96を順
に経て、EDF22の入射端に入力する。このとき、フ
ァブリペロ共振器62における信号光の透過特性Tは、
は、ファブリペロ共振器62の電力反射率であり、θ
は、光学結晶92への信号光の入射角であり、nは、光
学結晶92と93と間の空間にある媒質の屈折率であ
り、dは、ファブリペロ共振器62の共振器長である。
これらのうち、電力反射率R,入射角θおよび屈折率n
は固定値であり、したがって、透過特性Tは、信号光波
長λおよび共振器長dの関数である。
制御回路72から出力される制御信号により制御され、
また、この制御信号の電圧値は、サーミスタ31により
検出されたEDF21〜23の温度に応じたものであ
る。したがって、共振器長dは、EDF21〜23の温
度に応じて変化する。
とし、入射角θを0度とし、屈折率nを1とした。ま
た、温度25℃で共振器長dが40.678μmとな
り、温度75℃で共振器長dが40.757μmとなる
よう、制御回路72から出力されピエゾ素子94に印加
される制御信号の電圧値を調整した。図7は、このファ
ブリペロ共振器62の透過特性を示すグラフである。こ
の図に示すように、ファブリペロ共振器62の透過ロス
は、信号光波長λに対して約30nmの周期で変化す
る。また、温度25℃の場合には、信号光波長1550
nm付近で透過ロスがピークであったものが、温度75
℃の場合には、信号光波長1553nm付近で透過ロス
がピークとなる。すなわち、温度75℃の場合の透過ロ
スは、温度25℃の場合の透過ロスを波長軸の正方向
(図において右方向)に約3nmシフトしたものとな
る。
および75℃それぞれである場合における光ファイバ増
幅器の利得特性を示すグラフである。この図から判るよ
うに、光ファイバ増幅器から出力される全信号光の強度
は、温度25℃の場合(白丸印)および温度75℃の場
合(白三角印)のそれぞれで互いに略一致している。す
なわち、光ファイバ増幅器から出力される全信号光の強
度は、温度が変化しても一定に維持される。なお、本実
施形態では、温度が変化しても、ファブリペロ共振器6
2における全信号光の透過ロスは変化しないので、励起
用光源52から出力されEDF23および22それぞれ
に供給される励起光の強度は77mWのままである。ま
た、光ファイバ増幅器の利得偏差は、温度25℃の場合
には0.25dBであるのに対して、温度75℃の場合
には0.27dBとなり、温度変化に基づく光ファイバ
増幅器の利得特性の劣化は緩和されている。
ァイバ増幅器の利得特性の改善は、以下のように説明す
ることができる。すなわち、EDF21〜23の温度が
25℃から75℃へ上昇するのに伴い、制御回路72に
より制御されたファブリペロ共振器62における透過ロ
スがシフトする。この透過ロスのシフトは、EDF21
〜23それぞれにおける利得特性の変化を打ち消すよう
に作用し、その結果、光ファイバ増幅器の利得特性が改
善される。
でも、制御回路72で消費電流が高々0.05A増加
し、また、ファブリペロ共振器62中のピエゾ素子94
で消費電流が高々0.001A増加するのに留まり、消
費電力の増加は極めて僅かである。
ではなく種々の変形が可能である。上記実施形態の説明
では、光増幅器として、EDFを用いた光ファイバ増幅
器について説明したが、これに限られるものではない。
例えば、光増幅作用を有する物質としてEr元素以外の
希土類元素(例えば、Nd(ネオジウム)元素、Pr
(プラセオジウム)元素、等)が添加された光ファイバ
を用いたものであってもよいし、光ファイバではなく平
面型光導波路を用いたものであってもよい。
よれば、光増幅器に入力した信号光は、光導波路および
透過素子を経て出力されるが、このとき、光導波路は、
励起手段により励起光が供給されて信号光を増幅し、透
過素子は、制御手段により制御された透過特性で信号光
を透過させる。また、この透過素子の透過特性は、温度
検出手段により検出された光導波路またはその近傍の温
度に基づいて制御される。したがって、この光増幅器
は、透過素子における透過ロスと光導波路における利得
とを総合した利得を有するものとなり、温度変化に基づ
く総合利得の変化が緩和される。
は、光ファイバ線路との接続損が少ない。また、光導波
路は光増幅作用を奏する物質としてEr元素が添加され
ている場合には、光通信において最も多用されている波
長1.55μm帯の信号光が増幅される。
途中に設けられ、透過ロスの波長依存性が一様であって
透過ロスの大きさが可変である透過特性を有する可変光
減衰器である場合には、温度が変化すると、光導波路に
入力する全信号光の強度が変化し、その結果、光導波路
における反転分布が改善され、光増幅器の利得特性も改
善される。
り、その共振器長に応じた透過特性を有するファブリペ
ロ共振器である場合には、温度の変化に伴う光導波路に
おける利得の変化は、ファブリペロ共振器における透過
特性の変化により打ち消され、その結果、光増幅器の利
得特性が改善される。
化したとしても、光増幅器の利得の変化を小さくするこ
とができる。また、消費電力の増加を抑えることがで
き、これに伴い、筐体サイズやコストをも抑えることが
できる。
図である。
透過ロス(挿入損失)との関係を示すグラフである。
力される制御信号の電圧値との関係を示すグラフであ
る。
温度が25℃および75℃それぞれである場合における
光ファイバ増幅器の利得特性を示すグラフである。
図である。
フである。
温度が25℃および75℃それぞれである場合における
光ファイバ増幅器の利得特性を示すグラフである。
1…サーミスタ、41…WDMカプラ、42…励起用光
源、43…光アイソレータ、51…WDMカプラ、52
…励起用光源、53…信号光出力分岐カプラ、54…フ
ィードバック回路、61…可変光減衰器、62…ファブ
リペロ共振器、71,72…制御回路、A1,A2…オ
ペアンプ、R1〜R4…抵抗器。
Claims (5)
- 【請求項1】 励起光が供給されているときに入射した
信号光を増幅して出力する光導波路と、 前記光導波路と実質的に縦続接続され、前記信号光を所
定の透過特性で透過させる透過素子と、 前記励起光を出力し前記光導波路に供給する励起手段
と、 前記光導波路またはその近傍の温度を検出する温度検出
手段と、 前記温度検出手段により検出された温度に基づいて前記
透過素子の透過特性を制御する制御手段と、 を備えることを特徴とする光増幅器。 - 【請求項2】 前記光導波路は光ファイバである、こと
を特徴とする請求項1記載の光増幅器。 - 【請求項3】 前記光導波路は、光増幅作用を奏する物
質としてEr元素が添加されている、ことを特徴とする
請求項1記載の光増幅器。 - 【請求項4】 前記透過素子は、前記光導波路の前段ま
たは途中に設けられ、透過ロスの波長依存性が一様であ
って透過ロスの大きさが可変である透過特性を有する可
変光減衰器である、ことを特徴とする請求項1記載の光
増幅器。 - 【請求項5】 前記透過素子は、共振器長が可変であ
り、その共振器長に応じた透過特性を有するファブリペ
ロ共振器である、ことを特徴とする請求項1記載の光増
幅器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14039397A JP3449171B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 光増幅器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14039397A JP3449171B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 光増幅器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10335722A true JPH10335722A (ja) | 1998-12-18 |
JP3449171B2 JP3449171B2 (ja) | 2003-09-22 |
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- 1997-05-29 JP JP14039397A patent/JP3449171B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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