JPH10333953A - 統合データベースシステムおよびそのデータベース構造を管理するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

統合データベースシステムおよびそのデータベース構造を管理するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JPH10333953A
JPH10333953A JP9139829A JP13982997A JPH10333953A JP H10333953 A JPH10333953 A JP H10333953A JP 9139829 A JP9139829 A JP 9139829A JP 13982997 A JP13982997 A JP 13982997A JP H10333953 A JPH10333953 A JP H10333953A
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Atsuo Ogawa
斡朗 小川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 関係データベースおよび非関係データベース
からなるデータベースシステムを一系統にすることによ
り、作業量および作業コストを低減する統合データベー
スシステムおよびそのデータベース構造を管理するプロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
を提供する。 【解決手段】 レコード１０は、関係レコード部１０ａ
と、非関係レコード部１０ｂとを一つのレコードで構成
している。したがって、例えば金融機関のオフラインシ
ステムとオンラインシステムとを一つのデータベースシ
ステムで構成することができる。したがって、正規化さ
れた関係データベースが有する照会の自由度の高さと、
非関係データベースが有するレコード構造の自由度の高
さとを併せもつので、処理効率の高さと処理の即時性が
両立する。また、開発、運用、保守が一系統になり、作
業が容易になるとともに作業量が低減し、コストが低下
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、関係データベース
のレコード部と、非関係データベースのレコード部とか
ら一つのレコードを構成するデータベースおよびそのデ
ータベース構造を管理するプログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、関係データベースシステムと
非関係データベースシステムとは別々のシステムを構成
している。ここで、関係データベースとは正規形を満足
するデータのみで構成されたデータベースのことであ
る。また非関係データベースとは、親レコード部のみ
か、あるいは親レコード部と親レコード部に連結する一
つ以上の子レコード部とから構成された正規形に限定さ
れないデータベースのことである。そして、前述したよ
うな構成の関係データベースシステムと非関係データベ
ースシステムとを共存させるシステムでは、関係データ
ベースと非関係データベースとの間で双方向にデータを
変換して互いのデータを取り込んでいる。
【０００３】例えば銀行、生保、損保、証券会社等の金
融機関システムは、関係データベースシステムを利用す
るオフラインシステム、ならびに非関係データベースシ
ステムを利用するオンラインシステムを有している。オ
ンラインシステムでは、例えば各営業店の端末から入力
された出金および入金トランザクションが中央センター
に送信され、これらトランザクションに基づき、非関係
データベースに参照、更新等のデータ操作が行われる。
オフラインシステムは、例えばオンライン業務が終了し
てから稼働され、オンラインシステムで蓄積されたログ
情報をオフライン関係データベースに取り込むためにオ
ンラインデータをオフラインデータに変換している。そ
して、オフライン関係データベースに関係演算およびデ
ータ操作処理を施すことにより例えば日毎、月毎に各種
統計表や帳票を出力して営業店に配送し、情報の還元を
行っている。一方で、このオフライン関係データベース
をネットワークに接続することにより、営業店あるいは
本部の各部門からの自由度の高い非定形照会を可能にし
ている。
【０００４】従来の正規化された関係データベースは、
関係行のみでレコードが構成されている。すなわち、
「関係行」＝「レコード」の概念のみで関係データベー
スシステムの実装システムが開発されてきた。したがっ
て、例えば処理効率上、あるいは業務処理上、上記関係
データベース構造が最適ではないデータについては止む
を得ず非関係の別データベースシステムを前述した金融
機関のオンラインシステムのように構築して運用してい
るのが実態である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、関係デ
ータベースと非関係データベースとを別々のシステムで
構成する従来の構成では、データベースの構成が二系統
になるので、開発、運用、保守等の作業が煩雑になると
いう問題がある。さらに、開発、運用、保守等のコスト
が二重になるので、経費が増大するという問題がある。
【０００６】前述した金融機関システムでは、オンライ
ンシステムおよびオフラインシステムそれぞれの開発の
ために莫大な経費を必要とする。さらに、オンラインシ
ステムとオフラインシステムとは運用時間も異なり、オ
ンライン業務が終了してからオフライン業務を稼働する
ので金融機関システムの運用時間が長くなるという問題
がある。
【０００７】また、別システムで構成された非関係デー
タベースの所定のデータ集合に対して更新および削除等
のデータ操作を行う際に、関係データベースシステムに
関係演算を施して関係データベースから所定のレコード
集合を抽出し、抽出された関係データベースの各レコー
ドとのキーの一致等により非関係データベースの所定の
データ集合を抽出し、抽出したデータ集合に対して更
新、削除等のデータ操作を行うことがある。この場合、
関係データベースおよび非関係データベースをそれぞれ
読み出さなければならない。別システムで構成された関
係データベースおよび非関係データベースは物理的また
は論理的に別ドライブに格納されているので、仮想空間
システムを用いているデータベースシステムでは、両デ
ータベースを読み出すとページングが発生する。したが
って、両データベースを頻繁に読み出すと頻繁にページ
ングが発生し、システムのスループットが低下する。
【０００８】また、データベースシステムへの信頼性の
面からもデータベース間でデータの不整合が発生し易
く、また一般に二系統間でタイムラグがあるためデータ
の不整合を見過ごしてしまう等、実務上の大きな問題を
引き起こす。特開昭６２−２０９６１５号公報に開示さ
れるデータベースシステムは、繰り返し項目を含む非正
規形関係形式をとっているが、あくまでも関係データベ
ースを前提としており、関係データベースと非関係デー
タベースとを統合することを目的にしていない。
【０００９】本発明の目的は、関係データベースおよび
非関係データベースからなるデータベースシステムを一
系統にすることにより、作業量および作業コストを低減
する統合データベースシステムおよびそのデータベース
構造を管理するプログラムを記録したコンピュータ読み
取り可能な記録媒体を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１記載の
統合データベースシステム、または請求項３記載のデー
タベース構造を管理するプログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体によると、関係データベー
スのレコード部と、非関係データベースのレコード部と
から一つのレコードを構成し、このレコードに対して関
係演算およびデータ操作を行うので、関係データベース
と非関係データベースとを一つのデータベースで構成で
きる。したがって、データベースシステムを一系統にす
ることができる。
【００１１】また非関係データベースのレコード部は、
親レコード部のみか、あるいは親レコード部と親レコー
ド部に連結する一つ以上の子レコード部とから構成され
ている。したがって、業務処理上親レコード部および子
レコード部を必要とするデータベースにおいては、双方
を別表とする必要がない。本発明の請求項２記載の統合
データベースシステム、または請求項４記載のデータベ
ース構造を管理するプログラムを記録したコンピュータ
読み取り可能な記録媒体によると、関係データベースの
レコード部を演算対象とし、レコードの所定の集合を抽
出する関係演算と、抽出されたレコード集合に対して行
うデータ操作とを一指令で処理できるので、一度の読み
出しで関係演算およびデータ操作を行うことができる。
【００１２】データ操作については、非関係データベー
ス部分で実行された結果の生データをリアルタイムに関
係データベース操作に伴って利用でき、またその逆も可
能となる。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
実施例を図面に基づいて説明する。本発明の一実施例に
よるデータベースシステムは、データベースを格納した
記憶手段としての磁気ディスク、実メモリにロードされ
た演算処理手段としてのデータベース管理プログラム、
データベース管理プログラムを実行する演算処理装置と
してのＣＰＵ等からなる。データベース管理プログラム
は、以下に述べる本実施例のデータベース構造を管理
し、本実施例のデータベースに対して、関係演算および
データ操作を行うものである。
【００１４】本実施例のデータベースを構成するレコー
ドを図１に示す。本実施例の一つのレコード１０は、本
発明のレコード構成を例えば銀行システムのデータベー
スに適用したものであり、関係データベースのレコード
部（以下、「関係データベースのレコード部」を関係レ
コード部という）１０ａと非関係データベースのレコー
ド部（以下、「非関係データベースのレコード部」を非
関係レコード部という）１０ｂとから構成されている。
関係レコード部１０ａは顧客情報を示しており、非関係
レコード部１０ｂは顧客の口座情報を示している。な
お、非関係レコード部１０ｂは一般に口座残高、通帳残
高およびその他を含めて構成されるが、説明の都合上省
略している。
【００１５】関係レコード部１０ａは、例えば顧客コー
ド、店コード、口座番号、氏名、住所、電話番号、前月
末残、月中平残のフィールドで構成されている。非関係
レコード部１０ｂは、親レコード部１１と子レコード部
１２とからなる。図１に示す例では、親レコード部１１
を自振契約状況コードのフィールドを有する一つの親レ
コードで構成したが、複数の親レコードで親レコード部
を構成することも勿論可能である。自振契約状況コード
のフィールドには子レコード部１２が有する複数の子レ
コード１３の内先頭の子レコード１３を連結するポイン
タが格納されている。各子レコード１３は、自振区分、
日付および引落金額のデータフィールドと、直後の子レ
コード１３を連結するポインタフィールドから構成され
ている。子レコード部１２を構成する子レコード１３の
個数に特に制限は設けず、子レコード部１２は全体とし
て可変長にする。
【００１６】各子レコード１３に含まれるフィールド
は、実際には口座から自動引き落としされる電気、水
道、ローン、小切手、手形等の自振区分、引落としの日
付、引落金額のフィールドからなる。関係レコード部１
０ａの各フィールドは条件探索としての関係演算と、参
照、更新、挿入、削除等のデータ操作との対象フィール
ドになりえる。ここで条件探索としての関係演算によ
り、一表から特定レコード群を抽出することに加え、複
数表から特定レコード群を抽出することもできる。非関
係レコード部１０ｂに対しては関係演算を伴わないデー
タ操作だけを行ってもよいし、その親レコード部につい
ては各フィールド毎に関係演算の対象フィールドとして
扱ってもよい。また、非関係レコード部１０ｂの子レコ
ード部１２については、子レコード部１２から一つの子
レコード１３を特定し、その子レコード１３を構成する
複数フィールドの内から一つのフィールドを選択すれ
ば、その選択されたフィールドを関係演算の対象とする
ことができる。
【００１７】またレコード１０は、ポインタで連結され
た可変長の子レコード部１２と、子レコード部１２を除
いた一般に固定長の基本部１４とからなるとも考えられ
る。図２に本実施例の一般的なレコード１００の構造を
模式的に示す。レコード１００は、関係レコード部１０
１、非関係レコード部１０２の親レコード部１０３、親
レコード部１０３に連結する二つの子レコード部１０４
ａ、１０４ｂからなる。またレコード１００は、それぞ
れ可変長の子レコード部１０４ａ、１０４ｂからなる可
変長の可変部１０４と、可変部１０４を除いた固定長の
基本部１０５とからなるとも考えられる。図２では、関
係レコード部１０１と非関係レコード部１０３とが基本
部１０５においてそれぞれまとまったフィールド集合を
構成しているように表されているが、関係レコード部１
０１および非関係レコード部１０２を構成する各フィー
ルドは、順不同で混在して基本部１０５を構成してもよ
い。
【００１８】子レコードの各フィールドは次の子レコー
ドを示すポインタをもち、一方向に連結している。次の
子レコードを示すポインタは、次の子レコードが存在す
るページ番号と、例えばそのページにおける次の子レコ
ードのオフセットとからなる。オフセットはページの先
頭からの位置を表す。子レコード部の最終子レコードの
フィールドに格納されるポインタにはＥＯＦ（End of F
ield) の符号がセットされている。図２においては、二
つの子レコード部１０４ａ、１０４ｂを親レコード部１
０２に連結しているが、親レコード部１０２に連結され
る子レコード部が０であっても構わない。つまり、非関
係レコード部１０２は親レコード部１０３だけで構成さ
れていてもよい。
【００１９】子レコード部１０４ａを例にしてレコード
１００の配置を図３を用いて説明する。レコード１００
の基本部１０５はページ１１０の基本領域１１０ａに収
容され、レコード１００の子レコード部はページ１１０
のフリー領域１１０ｂに収容される。各ページ１１０は
例えば４Ｋ単位に区切られている。図３では子レコード
部が複数ページにまたがる例を図示しているが、子レコ
ード部を構成する各子レコードを近接して配置すること
により、一つのレコード１００を一つのページ内に収容
することが可能となる。これにより、ページング発生確
率を低減することができる。
【００２０】複数のレコードからなる本実施例のデータ
ベース１２０の一例を図４に示す。列方向および行方向
に延びる可変部１２１は必要な子レコードのレコード数
だけ生成されているので、データベース１２０が不要領
域を専有することを防止できる。さらに固定長の基本部
１０５から構成される二次元の表は正規化されているの
で、この正規化された二次元表ならびに可変部１２１か
らなる本実施例の図４に示すデータベース１２０も、従
来の正規化された関係データベース同様に高効率に処理
できる。さらに、データベース１２０は基本部１０５か
ら構成される二次元表に加え、可変部１２１により三次
元方向に形成される可変個数の子レコード群を有するの
で、二次元表部分と可変個数の子レコード群とを別表に
する必要がない。したがって、データベースに対する入
出力負荷が低減する。
【００２１】次に、本実施例のデータの参照および更
新、ならびに子レコードの追加、削除等からなるデータ
操作について図３に基づいて説明する。 (1) 参照および更新 各レコードは固有のレコード番号（ＲＩＤ）をもって
いるので、指定されたＲＩＤにより、公知の方法で各ペ
ージのＩＤマップから該当レコードのページ内オフセッ
トを得、該当レコードを探す。
【００２２】該当フィールドのレコード内オフセット
から目的のフィールドを見つけ、フィールドタイプと実
データのデータタイプを比較しチェックする。子レコー
ドの場合は、さらにポインタを順に辿って子レコード番
号から目的の子レコードを見つける。 参照の場合は該当フィールドまたは子レコードからデ
ータを読み出し、更新の場合は該当フィールドまたは子
レコードにデータを書き込む。 (2) 子レコードの追加 子レコードを繋げる直前の子レコードが存在するペー
ジを探し、公知の方法でマップページを検索して該当ペ
ージの空き状態を確認する。空き領域がない場合は後続
するページ内の空き領域を探す。
【００２３】空き領域があるページが見つかった場
合、空きサイズと子レコードのサイズとを比較し、必要
ならページのコンデンスを行い、追加可能ならば空き領
域のページ内オフセットを取得し、前記直前の子レコー
ドのポインタに例えば該当ＲＩＤおよびページ内オフセ
ットをセットする。次に、追加する子レコード内のポイ
ンタ域に前記直前の子レコードが保有していたポインタ
値をセットし、これらを該当する空き領域に書き込み、
必要ならば公知の方法でマップページのページ空き状態
を更新する。
【００２４】ページのコンデンスを行っても空きサイ
ズが子レコードのサイズよりも小さい場合、さらにマッ
プページから空きページを探す。 (3) 子レコードの削除 削除する子レコードの直前の子レコードが含まれるペ
ージを探し、その子レコードのポインタ域に前記削除す
る子レコードが保有するポインタ値をセットする。
【００２５】前記削除する子レコードの削除フラグを
オンにする。実際にこの子レコードが消されるのはペー
ジのコンデンスを行うときである。 で削除フラグをオンにした後、必要なら公知の方法
でマップページのページ空き状態を更新する。 (4) 子レコードの一括操作 子レコードは、それぞれポインタで繋がって近くのペー
ジ内に存在している。したがって、一連の子レコードを
一括して効率良く参照、更新、追加、削除することがで
きる。一括操作は、前記(1) 、 (2)、 (3)に続いてポイ
ンタを辿りながら繰り返すことにより行われる。
【００２６】以上説明したデータ操作対象のレコードの
抽出は、指定されたＲＩＤで行ってもよいし、関係レコ
ード部に対して関係演算を行って所定のレコード集合を
抽出し、抽出されたレコード集合の関係レコード部およ
び非関係レコード部の少なくともいずれか一方に対して
データ操作を行ってもよい。この場合、関係演算とデー
タ操作とを一指令で処理することができる。
【００２７】以上説明した本発明の上記実施例では、関
係レコード部１０ａと非関係レコード部１０ｂとを一つ
のレコード１０で構成したことにより、金融機関システ
ムのオフラインシステムとオンラインシステムとを一つ
のデータベースシステムで構成することができる。した
がって、開発、運用、保守が一系統になるので作業が容
易になるとともに、作業量が低減する。さらに、開発、
運用、保守に要するコストが低下する。
【００２８】さらに、関係レコード部１０ａに対して関
係演算を行って所定のレコード集合を抽出し、この抽出
されたレコード集合の関係レコード部１０ａおよび非関
係レコード部１０ｂの少なくともいずれか一方に対して
データ操作を行う処理を一指令で行うことができる。こ
れにより、関係データベースと非関係データベースとと
が別システムで構成されているために、仮想空間システ
ムにおいて両関係データベースをそれぞれ参照する際に
ページングが発生し、処理効率が低下するといった問題
が発生しない。
【００２９】また上記実施例では、一つの関係レコード
部１０ａに一つの非関係レコード部１０ｂを結合した
が、一つの関係レコード部に複数の非関係レコード部を
結合することも可能である。また上記実施例では、非関
係レコード部１０ｂを親レコード部だけで構成すること
が可能である。つまり、従来の非関係データベース単体
では存在しえなかった親レコード部だけで非関係レコー
ド部を構成できる。
【００３０】また、子レコード部の各子レコード内のフ
ィールドを一つのデータ項目のみに限定した場合は、関
係データベースの非正規形繰り返しデータ要素を第三次
元側に置く論理構造となる。したがって、二次元空間側
においては関係データベースの正規形が確保できるの
で、高効率な取扱いが可能となる。また上記本実施例で
は、子レコード部は必要数だけ子レコードを設けるた
め、データベースに空き領域が形成されず、データベー
スの専有領域を減少することができる。
【００３１】本発明のデータベース構造を管理するデー
タベース管理プログラムは、ＣＤ−ＲＯＭ、ＦＤ、磁気
テープ、その他の記録媒体に記録されて提供される。ま
た、インターネット等のネットワーク上で提供すること
も可能である。
【００３２】
【発明の効果】本発明では、関係データベースと非関係
データベースとを一つのデータベースで構成できるの
で、データベースシステムを一系統にすることができ
る。したがって、開発、運用、保守の作業が容易になる
とともに、作業量が低減する。さらに、開発、運用、保
守に要するコストが低下する。
【００３３】さらに、正規化された従来の関係データベ
ースによる照会に許される自由度の高さを失うことな
く、従来の非関係データベースに許されるレコード構造
の自由度によって得られる処理効率の高さを併せもつこ
とができる。さらに本発明では、非関係データベース部
分で実行された生データは、リアルタイムに関係データ
ベース操作と接続し、例えば直ちに照会等のデータ操作
に反映できる。この場合でも、関係データベース部分に
ついては、正規化されたデータベースがもつ一般に知ら
れている効用を十分に生かすことができる。
【００３４】また、１レコード毎に非関係データと関係
データ間で双方のデータを検査できるため、非関係デー
タと関係データ間で不整合が発生しにくい。さらに、重
複したデータを一本化できるので不整合を防止できる。
また本発明では、親レコードと子レコードとを別表とす
る必要がないため、データ操作の処理効率が高まる。す
なわち、仮想空間システムの環境下では、同一ページに
納まる部分については入出力負荷が低減される。さら
に、関係レコード部に対する関係演算と、関係レコード
部および非関係レコード部の少なくとも一方に行うデー
タ操作とを一指令で処理すれば、データベースの読み出
し回数を低減するとともに、仮想空間システムにおいて
はページングの発生を極力制限できるので、システムの
スループットを向上できる。また、子レコード部分を概
念上第三次元方向のレコード部分として表現可能なた
め、利用者の取扱上の混乱を回避できる。ちなみに、関
係データベースにおいては、二次元表またはその組み合
わせの概念に基づく表現が一般に行われている。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施例のレコード構成を示す説明図である。
【図２】本発明の一実施例による一つのレコード構造を
示す模式図である。
【図３】可変部の連結構造を示す説明図である。
【図４】本実施例のデータベース構造を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
１０ レコード １０ａ 関係レコード部 １０ｂ 非関係レコード部 １１ 親レコード部 １２ 子レコード部 １３ 子レコード １４ 基本部 １００ レコード １０１ 関係レコード部 １０２ 非関係レコード部 １０３ 親レコード部 １０４ 可変部 １０４ａ、１０４ｂ 子レコード部 １０５ 基本部 １２０ データベース １２１ 可変部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 関係データベースのレコード部と、非関
    係データベースのレコード部とから一つのレコードを構
    成するデータベースであって、前記非関係データベース
    のレコード部は、親レコード部のみか、あるいは前記親
    レコード部と前記親レコード部に連結する一つ以上の子
    レコード部とからなるデータベースを格納した記憶手段
    と、 前記データベースに関係演算およびデータ操作を施す演
    算処理手段と、 を備えることを特徴とする統合データベースシステム。
  2. 【請求項２】 前記関係データベースのレコード部を演
    算対象とし、前記レコードの所定の集合を抽出する関係
    演算と、抽出された前記レコード集合に対して行うデー
    タ操作とを一指令で処理できることを特徴とする請求項
    １記載の統合データベースシステム。
  3. 【請求項３】 関係データベースのレコード部と、非関
    係データベースのレコード部とから一つのレコードを構
    成するデータベース構造であって、前記非関係データベ
    ースのレコード部は、親レコード部のみか、あるいは前
    記親レコード部と前記親レコード部に連結する一つ以上
    の子レコード部とからなるデータベース構造に関係演算
    およびデータ操作を施すプログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
  4. 【請求項４】 前記関係データベースのレコード部を演
    算対象とし、前記レコードの所定の集合を抽出する関係
    演算と、抽出された前記レコード集合に対して行うデー
    タ操作とを一指令で処理できることを特徴とする請求項
    ３記載のデータベース構造を管理するプログラムを記録
    したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP9139829A 1997-04-01 1997-05-29 統合データベースシステムおよびそのデータベース構造を管理するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Pending JPH10333953A (ja)

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