JPH10333222A - 電子的撮像装置 - Google Patents

電子的撮像装置

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JPH10333222A
JPH10333222A JP14252297A JP14252297A JPH10333222A JP H10333222 A JPH10333222 A JP H10333222A JP 14252297 A JP14252297 A JP 14252297A JP 14252297 A JP14252297 A JP 14252297A JP H10333222 A JPH10333222 A JP H10333222A
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JP
Japan
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light emitting
strobe light
strobe
camera
lead wire
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Withdrawn
Application number
JP14252297A
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English (en)
Inventor
Yasuo Isashi
安夫 井指
Toshiyuki Toyofuku
敏之 豊福
Kaoru Kaneko
薫 金子
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ストロボ発光部周りから発生するノイズの撮像
素子等に対する悪影響を抑え、しかも、装置の小型化が
可能で、携帯性・取り扱い性の優れたストロボ発光部内
蔵の撮影レンズ保護用開閉蓋を備えた電子的撮像装置を
提供する。 【解決手段】電子的撮像装置であるデジタルカメラにお
いて、その前面に開閉可能な撮影レンズ保護用開閉蓋2
を備えており、その開閉蓋2には、ストロボ窓19が配
設されており、上記ストロボ窓19の内部には保持部材
26に保持されたキセノン管23と反射傘24とトリガ
トランス25が配設されている。なお、上記ストロボ発
光部には、カメラ本体内のプリント基板よりリード線固
定部材28を経由して接続リード線27aが接続され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子的撮像装置、
詳しくは、撮像素子で取り込んだ画像を電気的画像情報
として記録する装置であって、ストロボ発光部が組み込
まれた撮影レンズ保護用開閉蓋を備えた電子的撮像装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラの撮影レンズを保護するた
めの撮影レンズ保護用開閉蓋であるレンズバリアに、ス
トロボ発光部を組み込んだ銀塩フィルムタイプのカメラ
として、例えば、実開昭61−140338号公報に提
案されたカメラがある。この従来のカメラによれば、撮
影時にストロボ付きのレンズバリアを開放方向に移動さ
せるためにストロボと撮影レンズ間の距離を離すことが
でき、赤目対策上有利となるものである。また、レンズ
バリアは比較的占有面積が大きいため、ストロボ発光部
を配置することによりレンズバリア占有部分の有効利用
ができ、カメラ全体の小型化につながるという利点も有
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の銀
塩フィルムタイプのカメラに適用されるストロボ発光部
内蔵の撮影レンズ保護用開閉蓋の構造をそのままデジタ
ルカメラに代表されるような電子的撮像装置に適用する
と、ストロボ発光時のノイズが撮像素子や撮像回路等に
悪影響を与え、良好な撮影画像を得ることができない。
したがって、上述の従来のカメラの構造をそのまま利用
するには問題がある。
【0004】すなわち、一般的にストロボ発光部におい
ては、ストロボ回路の制御によりストロボコンデンサに
充電された電荷はキセノン管に供給され、トリガトラン
スで発生した高電圧は、反射傘に印加され、キセノン管
を発光させる。この場合、特にトリガトランスとキセノ
ン管の間で、高圧が発生し、発生ノイズも多い。
【0005】上記従来のストロボ発光部内蔵の撮影レン
ズ保護用開閉蓋の構造では、キセノン管と反射傘のみが
撮影レンズ保護用開閉蓋内に配設されるが、一方のトリ
ガトランスは、カメラ本体に配置されている。したがっ
て、トリガトランスとキセノン管の反射傘とは開閉蓋移
動分の余裕も含めた長いハーネスで結ばれおり、Sの長
いハーネスから出る大きなノイズがカメラ本体内でのノ
イズ源となっていた。このノイズは、撮像素子を用いな
い上記従来の銀塩フィルムタイプのカメラでは大きな問
題にならなかった。
【0006】しかし、電子的撮像装置では、上記ノイズ
が光学信号を電気信号に変換する撮像素子やその撮像処
理回路系等の微弱信号を扱う、所謂、撮像系に悪影響を
与え、画質の劣化を起こす。さらに、他のデジタル処理
系も上記ノイズに対する電気的な対策が必要になり、対
策部品の追加のために、コストアップや基板形状の増大
を招く結果となる。また、電子的撮像装置は、銀塩フィ
ルムカメラに比べて多数の電気部品を必要とするため、
上記ノイズ対策部品の追加のために装置が大型化してし
まう結果となる。
【0007】一方、撮影レンズ保護用開閉蓋にストロボ
発光部を内蔵する場合、該ストロボ発光部を単に開閉蓋
に装着するだけの設計では、特に発光部のストロボ反射
傘が厚みが厚いため、その部分だけが撮影レンズ保護用
開閉蓋から突出した形状になり、携帯性・取り扱い性と
もに悪くなってしまうという不具合も生じる。
【0008】本発明は、上述の不具合を解決するために
なされたものであり、ストロボ発光部を装備する撮影レ
ンズ保護用開閉蓋を有する電子的撮像装置において、ス
トロボ発光部周りから発生するノイズの撮像素子,撮像
回路等に対する悪影響を抑え、しかも、装置の小型化が
可能で、携帯性・取り扱い性の優れた電子的撮像装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
電子的撮像装置は、ストロボ発光部が組み込まれた撮影
レンズ保護用開閉蓋を本体前面に備えた電子的撮像装置
において、上記撮影レンズ保護用開閉蓋に前記ストロボ
発光部とともにストロボ発光用のトリガトランスを収容
している。上記電子的撮像装置においては、撮影レンズ
保護用開閉蓋にストロボ発光部およびストロボ発光用の
トリガトランスが収容されている。
【0010】本発明の請求項2記載の電子的撮像装置
は、請求項1記載の電子的撮像装置において、上記スト
ロボ発光部は、キセノン管とストロボ反射傘とを含んで
なり、上記ストロボ発光部と、上記キセノン管の近傍に
配置されるトリガトランスとを共に保持する保持部材を
有し、上記保持部材は撮影レンズ保護用開閉蓋に取り付
けられる。
【0011】本発明の請求項3記載の電子的撮像装置
は、請求項1記載の電子的撮像装置において、上記スト
ロボ発光部は、キセノン管とストロボ反射傘とを含んで
なり、上記撮影レンズ保護用開閉蓋には上記ストロボ反
射傘を収容するための収容部が設けられ、上記収容部を
形成するための収容部裏面側の凸形状部を装置本体側に
配置可能なように装置本体の一部に凹部を設けている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の実施の
形態について説明する。本発明の一実施の形態としての
電子的撮像装置であるデジタルカメラについて、まず、
その外装周りの構造から説明する。図1〜図7は、上記
デジタルカメラの外観図を示し、図1はバリア閉状態、
図2はバリア開状態での正面図であり、図3から図7ま
では、それぞれカメラ本体の左側面図,右側面図,平面
図,底面図、そして、背面図である。なお、以下の説明
に用いるスイッチ,LED等の各電気制御系要素は、後
述する図8の電気制御系のブロック構成図を参照して説
明する。
【0013】本デジタルカメラの本体1は、図5に示す
ように大きく分けて前カバー20と後カバー21の2つ
の外装体で構成されている。そして、図1,2に示すよ
うに上記本体1の前カバー20の前面には、右寄りの位
置に撮影レンズ22と光学ファインダ窓16bが配設さ
れている。また、上記撮影レンズ22および光学ファイ
ンダ窓16bを保護するための部材であって、左右開閉
位置にスライド可能な撮影レンズ保護用開閉蓋であるレ
ンズバリア2が設けられている。さらに、レンズバリア
2に覆われない範囲の右斜め下の隅にはセルフタイマ表
示窓3が配設されている。
【0014】上記レンズバリア2は、撮影時、または、
非撮影時に開/閉方向にスライドさせることによって、
撮影レンズ22と光学ファインダ窓16bを露出、また
は、覆う状態とすることができる。そのレンズバリア2
の開閉動作に連動してオン/オフ操作されるレンズバリ
アスイッチ35が本体側内部に配設されている。このス
イッチ35のオン/オフに伴って、本カメラシステムの
電源のオン/オフが行われる。なお、レンズバリア2が
バリア開位置にあるときは、クリック力が作用してお
り、バリア開状態が保持される。
【0015】また、上記レンズバリア2にはストロボ窓
19が設けられ、その内部にはトリガトランスを含むス
トロボ発光部が収容されており、レンズバリア2と一体
的にスライド移動する。このようにレンズバリア2とと
もにストロボ発光部が移動することにより、撮影時にお
ける撮影レンズ22とストロボ発光部との適切な離間距
離が確保される。
【0016】上記セルフタイマ表示窓3は、略楕円形状
半透明の部材であって、図5に示すようにカメラ本体1
から突出した状態で配設されている。セルフタイマ表示
窓3の内方には、本体1内のプリント基板(図示せず)
に実装されたLED45が位置している。上記LED4
5の発光は、システムコントローラ30によって制御さ
れ、セルフタイマモード動作時に発光するが、上述のよ
うに表示窓3が突出した楕円形状であることから窓全体
が光り、点灯状態が正面以外の斜め方向からも観察でき
るようになっている。
【0017】カメラ本体1の左面側には、図3に示すよ
うに記録媒体であるメモリカード41の装着部開口を覆
うための開閉可能なメモリカード蓋4が配設されてい
る。そのメモリカード蓋4は、ヒンジ部4bを介して本
体1に固定のヒンジ軸17により回動可能に支持され
る。
【0018】また、上記メモリカード蓋4の開閉に連動
してオン/オフするメモリカード蓋スイッチ36が本体
1の内部に設けられている。したがって、メモリカード
41の装着時に、もし、上記蓋4が完全に閉じられてい
ない状態でカメラの操作を行った場合、上記蓋スイッチ
36の出力を検出してブザー55により警告音が発せら
れ、メモリカード41をより確実に保護することができ
る。
【0019】なお、上記ヒンジ部4bは上下に2箇所設
けられており、その中間位置は本体が凹部形状となって
おり、ヒンジ部4bを挿通するヒンジ軸17が露出して
いる。したがって、このヒンジ軸17を携帯用ハンドス
トラップを掛けるための軸として利用することができ
る。
【0020】カメラ本体1の右面側には、図4に示すよ
うに開閉可能な外部端子蓋8が配設されている。この外
部端子蓋8の内部には後述するビデオ信号出力およびデ
ジタル出力用端子部である外部機器用ジャック56と、
外部電源接続端子部である外部電源用ジャック54が収
められているが、外部端子蓋8を閉じることにより非使
用時での上記各端子部への塵埃の侵入が防止される。な
お、外部端子蓋8を開放する場合は、カメラ本体1の底
面側に設けられる指かけ用の凹部12(図6参照)から
上記蓋8に指をかけて開放することができる。
【0021】カメラ本体1の上面側には、図5に示すよ
うにカメラの各動作モードの状態を表すモードLCD5
を中央にして、動作モード設定スイッチ6の操作釦6a
が右側に3つ、左側に2つ並べて配設されている。さら
に、上面左側にはレリーズスイッチ7の操作釦7aが配
設されている。上記レリーズスイッチ7は、カメラの撮
影時の記録指示スイッチであり、これを操作することに
より撮像中の画像情報をメモリカード41等に記録する
ことができる。
【0022】カメラ本体1の底面側には、図6に示すよ
うに前記指かけ凹部12の他に、後カバー21左方にカ
メラ電源用電池51を交換するための開閉可能な電池蓋
10が設けられ、また、中央やや左寄りに三脚ネジ18
が設けられている。
【0023】上記電池蓋10にはその中央部に卵型の凹
部は形成されており、この凹部内に回動可能な操作ノブ
11が設けてある。この操作ノブ11を回動操作するこ
とによって、電池蓋10は内部のロック機構が解除され
てカメラ本体中央寄りのヒンジ部を中心に回動して開
き、電池交換を行うことができる。なお、上記操作ノブ
11の厚みは、凹部の深さ内に収まっており、カメラ本
体1の底面より上記ノブ11が突出することはない。
【0024】カメラ本体1の背面側には、図7に示すよ
うに中央部分に画像表示用のカラー液晶表示部13が配
設されている。上記表示部13は、その周囲を補助カバ
ー14で囲われた状態で取り付けられている。そして、
上記表示部13の左側の部分には、LCD操作用スイッ
チ15の操作釦15aが3つ並んで配設されている。さ
らに、背面上方部には被写体確認用の光学ファインダ接
眼窓16も配設されている。
【0025】次に、本実施の形態のデジタルカメラの電
気制御系の構成について、図8の電気制御系のブロック
構成図を用いて説明する。本デジタルカメラにおいて
は、図8に示すように電気制御系全体がシステムコント
ローラ30により制御される。その電気制御系は、主に
撮像部と、ストロボ発光部と、表示・警告部と、操作ス
イッチ部と、電源部とで構成されている。
【0026】上記撮像部において、被写体像の撮影を行
う場合、まず、撮影レンズ22を通過した被写体光がイ
メージャ32に結像される。なお、撮影レンズ22内に
設けた機械式シャッター37でイメージャ32への露光
量は制御される。また、被写体像のピント調節は、フォ
ーカス制御部38により行われる。
【0027】上記被写体像は、イメージャ32にて光学
信号から電気信号に変換され、映像処理回路33、デジ
タル処理回路34を経由して、内蔵メモリ39、もしく
は、カードコネクタ40に接続されたメモリーカード4
1に画像情報として記録される。
【0028】なお、撮影中の画像、または、内蔵メモリ
39もしくはメモリカード41に記録済みの画像は、カ
ラー液晶表示部13に表示させることができる。また、
外部への画像出力としては、ビデオエンコーダ42でビ
デオ信号に変換したビデオ出力と、デジタルインターフ
ェース(I/F)43により変換されたデジタル出力の
2通りの出力信号を選択することができる。それらの出
力は外部機器用ジャック56を介して取り出される。
【0029】上記ストロボ発光部は、発光を制御するス
トロボ回路31と、充電用のコンデンサ44と、トリガ
トランス25と、ストロボ反射傘(以下、反射傘と記載
する)24と、キセノン管23で構成されている。但
し、上記トリガトランス25と反射傘24とキセノン管
23とは、前記レンズバリア2に収容されており、リー
ド線27aによりカメラ本体1内のプリント基板と電気
接続されている。なお、トリガトランス25とキセノン
管23とはレンズバリア2内でリード線27bを介して
電気接続されている。
【0030】上記表示・警告部は、ドライバ46を介し
て駆動され、セルフタイマ表示用のLED45と、動作
モード設定状態を表示するためのモードLCD5と、警
告用のブザー55で構成されている。
【0031】上記操作スイッチ部は、動作モード設定用
のモード設定スイッチ6と、LCD13に表示させる画
像を選択するためのLCD操作用スイッチ15と、撮像
中の画像の取り込みを指示するレリーズスイッチ7と、
メモリカード蓋4の開閉状態を検出するメモリカード蓋
スイッチ36と、レンズバリアの開閉状態を検出するレ
ンズバリアスイッチ35で構成されている。なお、上記
モード設定スイッチ6とLCD操作用スイッチ15とレ
リーズスイッチ7の出力は、スイッチ入力回路である入
力部47を介してシステムコントローラ30に取り込ま
れる。
【0032】上記電源部は、カメラの駆動電源用として
の電池51と、電源回路52、外部電源を接続可能な外
部電源ジャック54と、補助電力供給用のスーパキャパ
シタ53とで構成されている。
【0033】次に、本デジタルカメラのレンズバリア周
りの構造について説明する。図9は、バリア開状態での
レンズバリア周りの正面図であって、バリアの一部を破
断面として示した図であり、図10は、図9のA−A′
断面図である。既に説明したように本デジタルカメラの
レンズバリア2は、左右の開閉方向にスライド移動が可
能であり、その正面上部にはストロボ窓19が設けら
れ、その内部にはトリガトランス25、および、ストロ
ボ発光部である反射傘24とキセノン管23が収容され
ている。
【0034】すなわち、図9,10に示すようにレンズ
バリア2は、上下のスライド突起2a,2bが本体1の
前カバー20に設けられたガイド溝20a,20bに摺
動自在に嵌入して、本体1の左右方向にスライド移動が
可能となっている。また、レンズバリア2のストロボ窓
19部内側には、保持部材であるストロボ発光部保持部
材26がネジ等で固定されている。
【0035】上記保持部材26は、樹脂部材であって、
反射傘24を収容する凹状の収容部26aと、その直下
部にトリガトランス25を収容する凹部26bが設けら
れている。上記保持部材26の収容部26aの裏面側
は、凸状形状になっているが、外観表面側は、略フラッ
ト面形状となっている。
【0036】上記収容部26a裏面側の凸状形状部分
は、カメラ本体1の前カバー20の凹部20aに入り込
み、前カバー20の形状が保持部材26の凸状形状に倣
う形状である。このように上記前カバー20の凹部20
aおよびその近傍は、カメラの内部の配置上、空きスペ
−スとして確保できる部分となっており、ストロボ発光
部のキセノン管23,反射傘24やトリガトランス25
等を収容するのに好都合となっている。
【0037】上記収容部26aに収容される反射傘24
は、湾曲形状を有し、その内部にはキセノン管23が取
り付けられる。そして、上記湾曲形状によりキセノン管
23の発光光の被写体への照射方向が調整される。ま
た、反射傘24の投影面は、ストロボ窓19よりも小さ
く、レンズバリア2や前カバー20が導電性のある部材
であったとしても反射傘24の外形部に対して所定の絶
縁距離が確保できる。
【0038】上記凹部26bに収容されるトリガトラン
ス25は、上記キセノン管23を発光させるために必要
な電圧を得るために昇圧するトランスであるが、その出
力電圧は、リード線27bを介して反射傘24に印加さ
れる。上記リード線27bの長さは、トリガトランス2
5が反射傘24の直下にあることからより短くすること
ができ、電圧降下を減じ、ノイズの発生を抑えるのに効
果がある。
【0039】上記ストロボ発光部の取り付け部の下方の
前カバー20上には、ストロボ発光部への電気接続用リ
ード線27aをリード線固定部材28を介して導出させ
るための開口20dが配設されている。
【0040】上記リード線固定部材28は、図11の斜
視図に示すように前カバー20への取り付け部28e
と、4つのリード線支持部28aと、上記リード線支持
部28aの並び方向と平行の鋭利なエッヂ状のリード線
切断手段である刃部28bと、リード線押さえ部28c
と、リード線挿通部28dが設けられており、上記前カ
バー20の開口20dに刃部28bを内側に向けた状態
でネジ等により固着される。なお、上記刃部28bは、
大きな張力が作用してリード線27aが強く当接すると
その当接部分を切断するカッタ部材として作用する。
【0041】上記ストロボ発光部接続用のリード線27
aは、4本で構成されており、その一端部は、カメラ本
体1内のプリント基板29に接続されている。他端部
は、上記ストロボ発光部に接続される。すなわち、リー
ド線固定部材28のリード線挿通部28dを挿通し、刃
部28bに対して隙間を保つ状態でUターンさせた後、
リード線支持部28aを通過させる。この通過部では前
カバー20の開口20dとリード線支持部28aとでリ
ード線27aを挟み込み、保持状態とする。その後、レ
ンズバリア2の裏面を通過させ、保持部材26に設けら
れる各挿通穴を挿通させて、2本のリード線27aをキ
セノン管23の端子に、他の2本のリード線27aをト
リガトランス25の端子にそれぞれ接続する。
【0042】なお、上記リード線支持部28aとキセノ
ン管23の端子、または、トリガトランス25の端子間
のリード線27aは、レンズバリア2の開閉移動に伴っ
て、リード線支持部28aを中心にして揺動運動を行う
が、多少弛みを持たせてあることから支障がなく揺動さ
せることができる。また、レンズバリア2より外方に露
出してしまうこともない。
【0043】次に、以上のように構成された本実施の形
態のデジタルカメラにおける撮影等の動作について説明
する。本デジタルカメラによりストロボ撮影を行う場合
を説明すると、まず、レンズバリア2を図1の閉位置か
ら図2の開位置に移動し、撮影レンズ22と光学ファイ
ンダ窓16bを開放すると同時にレンズバリアスイッチ
35を介してカメラの電源がオン状態となる。このレン
ズバリア開状態では撮影レンズ22の光軸O1とストロ
ボ発光部の光軸O2 とは所定の距離離間した状態にあ
り、ストロボ発光による赤目発生のない状態に保持され
る。
【0044】モード設定スイッチ6によりストロボ撮影
モードの設定を行うと、システムコントローラ30の指
示によりストロボ回路31を介してコンデンサ44の充
電が行なわれ、ストロボ撮影準備状態となる。そこで、
レリーズスイッチ7を操作すると、被写体に対してフォ
ーカシングを行った後、露光が行われる。その露光時に
トリガトランス25より高電圧がリード線27bを介し
て反射傘24に印加され、コンデンサ44の電荷が放電
され、キセノン管23が発光する。その発光光はストロ
ボ窓19より被写体に向けて照射され、イメ−ジャ32
により被写体像の撮像が行われる。取り込まれた被写体
像の画像信号は、内蔵メモリ39等に記録され、撮影を
終了する。
【0045】次に、レンズバリア2がカメラ本体1から
脱落したときの状態について説明する。レンズバリア2
は、前カバー20に対してスライド突起2a,2bがガ
イド溝20a,20bに摺動自在に嵌合した状態で保持
される構造となっている。したがって、本デジタルカメ
ラを使用中に誤って落下させるなど、レンズバリア2に
強い衝撃力が作用すると、レンズバリア2がガイド溝2
0aから外れることがあり得る。
【0046】上述のようにレンズバリア2が脱落した場
合、リード線27aに急激な張力が作用する。その張力
によってリード線27aがリード線固定部材28の刃部
28bに強く当接し、切断される。そして、レンズバリ
ア2はカメラ本体1側から完全に分離された状態にな
る。一方、カメラ本体1側では、上記リード線固定部材
28の刃部28bが前カバー20の内側に配置されてい
ることから、切断された方のカメラ内のリード線27a
の切断部は、前カバー20より外部に露出することはな
い。したがって、切断されたリード線27aの充電部を
手で触る等の危険性はない。
【0047】上述のようにレンズバリアが外れ、リード
線が切断した状態のものは、使用者自身で修理を行うこ
とは不可能であることが認識され、カメラ本体1側と分
離されたレンズバリア2とを修理店に持参して修理を依
頼することになる。したがって、使用者が不完全な修理
を行って、不完全な状態のカメラで撮影を行うといった
ことが避けられる。
【0048】以上、説明したように本実施の形態のデジ
タルカメラによると、ストロボ撮影を行う場合、高電圧
の電流がキセノン管23に供給され、さらには、トリガ
トランス25を介してパルス状の超高電圧が反射傘24
に印加されることになるが、キセノン管23,反射傘2
4に加えて、特に高ノイズの発生源であるトリガトラン
ス25がレンズバリア2の内部に組み込まれ、カメラ本
体内部と隔離されていることから、それらの部分で発生
するノイズがカメラ本体内部のイメ−ジャ32やその他
の処理回路等に影響する度合いが少なくなり、ノイズの
影響の少ない良好な撮影画像信号をメモリ等に記録する
ことができる。
【0049】また、トリガトランス25の接続部に関し
てもキセノン管23の近くにトリガトランス25を配置
したことから、反射傘24との接続リード線27bの長
さがが極めて短くなり、従来、リード線で発生していた
ノイズを大幅に減じることができる。したがって、特別
なシールド等の対策なしでも、撮像回路等がノイズの影
響を受けて画質の劣化するおそれが少なくなり、ノイズ
対策部品の削減や電気基板の高密度化が計れ、また、小
型化・低コスト化も可能となる。
【0050】また、ストロボ発光部とトリガトランス2
5とがレンズバリア2内に隔離されていることから、必
要に応じてカメラ本体内部を電気的シールドすることが
容易になり、コスト、また、スペ−ス上も有利となる。
さらに、ストロボ発光部保持部材26にキセノン管2
3と反射傘24と、さらに、トリガトランス25を一体
的に取り付けるように構成にしたので、組み立て性も向
上し、設計の自由度が増し、小型化にもつながる。ま
た、このような構造を採用することからストロボ内蔵の
撮影レンズ保護用開閉蓋方式を電子的撮像装置に採用す
ることが実現できるのである。
【0051】また、レンズバリア2の反射傘収容部26
aの裏面が当然ながら凸形状になるが、その凸形状部分
を本体の前カバー20で配置上生じる凹形状部20cに
位置させることができる。さらに、上記トリガトランス
25の配設位置として、レンズバリア2の反射傘24の
直下の空きスペ−スを利用した。したがって、カメラ全
体の厚みをそれ程厚くすることなく、また、ストロボ発
光部を前方に突出させることなく、外観表面上も略フラ
ットであって、より小型のストロボ発光内蔵のレンズバ
リア2を設けることが可能になり、カメラ全体としても
携帯性や取り扱い性を向上させることができる。
【0052】なお、本実施の形態の適用例はデジタルカ
メラであったが、これに限定されるものでなく、例え
ば、静止画記録兼用でストロボ搭載のデジタルビデオに
も適用可能である。更に、最近は銀塩フィルムタイプの
カメラでも電子化が著しいので、このようなカメラに応
用しても著しい効果が期待できる。
【0053】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項1
記載の電子的撮像装置によれば、撮影レンズ保護用開閉
蓋にストロボ発光部とともにトリガトランスを収容した
ので、ストロボ発光部で発生するノイズが装置本体内部
の各処理回路に与える影響を抑えることができ、特に、
トリガトランスも共に収容したことから、トリガトラン
スとストロボ発光部間の距離をより短くすることがで
き、高圧信号線の引き回しによるノイズ発生を抑える効
果が大きい。また、上述のようにノイズが抑えられるこ
とから装置本体のシールド対策についても簡単に済ませ
ることができ、電子撮像装置の高信頼性や小型化につな
がる。
【0054】また、本発明の請求項2記載の電子的撮像
装置によれば、請求項1記載の電子的撮像装置の効果に
加えて、撮影レンズ保護用開閉蓋に取り付けられる保持
部材にキセノン管とストロボ反射傘およびトリガトラン
スをまとめて保持するようにしたので、組み立て作業が
容易になる。また、撮影レンズ保護用開閉蓋の反射傘近
傍は、元々空きスペ−スが存在していることから、そこ
に、トリガトランスを配設することでスペ−スを有効に
利用することができ、撮影レンズ保護用開閉蓋の形状の
大型化が避けられる。
【0055】また、本発明の請求項3記載の電子的撮像
装置によれば、請求項1記載の電子的撮像装置の効果に
加えて、投影面の大きなストロボ反射傘の背面側の撮影
レンズ保護用開閉蓋外形を凸形状にし、装置本体側の上
記凸形状部に対応する部分を凹部を形成したので、レン
ズバリアの断面形状は上記凸形状部の一部のみを厚くす
るだけで、電子的撮像装置全体の厚みは増加させずに、
撮影レンズ保護用開閉蓋の外観面を略フラットにするこ
とができ、携帯性と取り扱い性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す電子的撮像装置で
あるデジタルカメラの外観を示す正面図であって、バリ
ア閉状態を示す。
【図2】図1のデジタルカメラの外観を示す正面図であ
って、バリア開状態を示す。
【図3】図1のデジタルカメラの外観を示す左側面図。
【図4】図1のデジタルカメラの外観を示す右側面図。
【図5】図1のデジタルカメラの外観を示す平面図。
【図6】図1のデジタルカメラの外観を示す底面図。
【図7】図1のデジタルカメラの外観を示す背面図。
【図8】図1のデジタルカメラの電気制御系のブロック
構成図。
【図9】図1のデジタルカメラのバリア開状態でのレン
ズバリア周りの正面図。
【図10】図9のA−A′断面図。
【図11】図1のデジタルカメラに適用されるリード線
固定部材の斜視図。
【符号の説明】 1 ……装置本体(本体) 2 ……レンズバリア(撮影レンズ保護用開閉蓋) 20 ……前カバー(本体) 20c……装置本体の凹部 23 ……キセノン管(ストロボ発光部) 24 ……反射傘(ストロボ発光部) 25 ……トリガトランス 26 ……ストロボ発光部保持部材(保持部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ストロボ発光部が組み込まれた撮影レンズ
    保護用開閉蓋を本体前面に備えた電子的撮像装置におい
    て、 上記撮影レンズ保護用開閉蓋に前記ストロボ発光部とと
    もにストロボ発光用のトリガトランスをさらに収容する
    ことを特徴とする電子的撮像装置。
  2. 【請求項2】上記ストロボ発光部は、キセノン管とスト
    ロボ反射傘とを含んでなり、該ストロボ発光部と、上記
    キセノン管の近傍に配置されるトリガトランスとを共に
    保持する保持部材を有し、上記保持部材は撮影レンズ保
    護用開閉蓋に取り付けられることを特徴とする請求項1
    記載の電子的撮像装置
  3. 【請求項3】上記ストロボ発光部は、キセノン管とスト
    ロボ反射傘とを含んでなり、上記撮影レンズ保護用開閉
    蓋には上記ストロボ反射傘を収容するための収容部が設
    けられ、上記収容部を形成するための収容部裏面側の凸
    形状部を装置本体側に配置可能なように装置本体の一部
    に凹部を設けたことを特徴とした請求項1記載の電子的
    撮像装置。
JP14252297A 1997-05-30 1997-05-30 電子的撮像装置 Withdrawn JPH10333222A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006184390A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Sony Corp 撮像装置

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JP4525336B2 (ja) * 2004-12-27 2010-08-18 ソニー株式会社 撮像装置

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