JPH103314A - マイクロロボット - Google Patents

マイクロロボット

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JPH103314A
JPH103314A JP9074299A JP7429997A JPH103314A JP H103314 A JPH103314 A JP H103314A JP 9074299 A JP9074299 A JP 9074299A JP 7429997 A JP7429997 A JP 7429997A JP H103314 A JPH103314 A JP H103314A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型でワイヤレス制御可能で且つ、ロボット
の目の位置でセンシングと発光とを交互に行うことがで
きるようにしたマイクロロボットを提供する。 【解決手段】 検出領域が一部重複し、検出量に応じた
出力を発生する少なくとも2個のセンサと、センサの出
力に基づいて互いに独立して駆動する少なくとも1対の
駆動部と、CPUを含み、センサの出力に基づいて駆動
部を制御する制御部と、充電可能な電池を有し、セン
サ、駆動部及び制御部に電源電圧を供給する電源装置と
を備え、各センサが発光ダイオードとともに同一のパッ
ケージに収納され、目の位置に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワイヤレス制御可能なマ
イクロロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ロボットをワイヤレス制御する場
合にはラジオコントロールと言われる制御を行ってお
り、電波を利用した制御方式が用いられていた。また、
方向を制御するためには電波に制御信号を重畳させて操
舵していた。更に、自律的に所望の方向に向かわせるた
めには指向性を有するアンテナを用いたり、視覚センサ
等を併用したりしていた。走行部には車輪を用いて走行
抵抗を減らしていた。また、充電するためにの端子は剛
体の接点から成り、框体の凹部に形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述のロボ
ットの制御方式では電波を利用しているため、送信側及
び受信側共に多くの電気素子を必要とし、操舵のための
機構が必要なことから小型化には適していなかった。ま
た、例えば電波が発信される方向に自律的に移動させる
システムにするためには前述のアンテナやセンサを付加
する必要があり、この点においても小型化には適してい
なかった。更に、駆動部以外の部分を車輪で支持した場
合には車輪が小さいと大きな凹凸を乗り越える事ができ
ず、逆に、車輪が大きいと小型化が困難であった。充電
端子も取り扱い上小さくする事ができず、小型化の妨げ
になっていた。
【0004】本発明は、このような状況のもとでなされ
たものであり、小型でワイヤレス制御可能で且つ、ロボ
ットの目の位置でセンシングと発光とを交互に行うこと
ができるようにしたマイクロロボットを提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るマイクロロ
ボットは、検出領域が一部重複し、検出量に応じた出力
を発生する少なくとも2個のセンサと、センサの出力に
基づいて互いに独立して駆動する少なくとも一対の駆動
部と、CPUを含み、センサの出力に基づいて駆動部を
制御する制御部と、充電可能な電池を有し、センサ、駆
動部及び制御部に電源電圧を供給する電源装置とを備
え、各センサが発光ダイオードとともに同一のパッケー
ジに収納され、目の位置に配置される。従って、目の位
置においてセンシングと発光とを交互に行うことができ
る。
【0006】
【実施例】図1は本発明の一実施例のマイクロロボット
の側面図であり、図2はその上面図である。ロボット本
体10は大きさが約1立方センチメートルであり、その
正面部には図示のように一対のセンサ12,14が設け
られている。このセンサ12,14には例えばフォトダ
イオード、フォトトランジスタ等からなる光センサや、
音波を圧電素子により電圧に変換する超音波センサ等が
用いられるが、この実施例においてはフォトトランジス
タを用いるものとする。そして、センサ12は検出領域
としての視野A1を有し、センサ14も検出領域として
の視野A2を有しており、両視野A1,A2はその中央
部で重複しており、両センサ12,14は重複した視野
A3を有する。従って、光源からの光が正面即ち視野A
3にあるときには、両センサ12,14がその光を検出
することになる。なお、センサ12はロボット本体10
の左側に配置されているので後述する図面のフローチャ
ートにおいてはLセンサと記述し、また、センサ14は
ロボット本体10の右側に配置されているので同様にし
てRセンサと記述する。
【0007】図3は図1の底面図である。電源部16が
中央部分に配置されており、これは例えば電気二重層コ
ンデンサ、ニッケルカドニウム電池等からなり、充電と
バランサのために設けられた触覚部18及び尾20を介
して充電可能に構成されている。この電源部16に近接
して回路部22が設けられている。この回路部22は回
路基板23に実装したCPU−IC24、プルダウン用
のチップ抵抗26等を含んでおり、その詳細は後述す
る。駆動部28,30はそれぞれステップモータ及び減
速機構を内蔵し、回路部22により制御され、これらの
ステップモータ及び減速機構を介して、出力軸32,3
4と嵌合した車輪36,38を回転駆動する。車輪3
6,38は外周にゴムが取り付けられている。なお、車
輪36,38の形状は円形に限られず、その用途に応じ
て三角形、四角形等の種々の形状を取り得る。
【0008】スペーサ39は、框体39aに対して電源
部16、回路部22及び駆動部28,30を支持してい
る。電源部16及び回路部22は一対の駆動部28,3
0の間であって、両者が重なるように配置されている。
従って、電源部16及び回路部22は全体の体積の割に
は面積を広くとれる。このため、電源部16においては
コンデンサや二次電池の内部抵抗を小さくできるので大
電流が効率良く取り出せ、回路部22においては複雑な
機能を有する大型のICチップの実装に有利である。更
に、駆動部28,30は相互に離れた位置に配置されて
いるので磁気的な干渉等がなくなる。
【0009】図4はCPU−IC24の詳細を示したブ
ロック図である。ALU、各種のレジスタ等で構成され
たCPUコア40には、プログラムが格納されているR
OM42、そのROM42のアドレスデコーダ44、各
種データが格納されるRAM46、及びそのRAM46
のアドレスデコーダ48が接続されている。水晶振動子
50は発振器52に接続され、発振器52の発振信号は
CPUコア40にクロック信号として供給される。入出
力制御回路54にはセンサ12,14の出力が入力し、
それはCPUコア40に出力される。電圧調整器56は
電源部16の電圧を低電圧にかつ安定化して回路部22
に供給するためのものである。モータ駆動制御回路58
はCPUコア40との間で制御信号の授受を行い、モー
タ駆動回路60,62を介してステップモータ64,6
6を制御する。以上の各回路等の電源電圧は電源部16
から供給されている。
【0010】なお、ステップモータ64は駆動部30に
内蔵されており、ロボット本体10の右側に配置されて
いるので、後述する図面のフローチャートにおいてはR
モータと記述し、また、ステップモータ66は駆動部2
8に内蔵されており、ロボット本体10の左側に配置さ
れているので同様にしてLモータと記述する。
【0011】図5はセンサ12の回路図である。センサ
12はホトトランジスタ12aから構成されており、こ
のホトトランジスタ12aのエミッタに直列にプルダウ
ン抵抗26が接続されている。ホトトランジスタ12b
のエミッタから受光出力が取り出され、受光出力は入出
力制御回路54にて波形整形されてCPUコア40に出
力される。この回路図はセンサ12の例であるが、セン
サ14も全く同一の構成からなっている。
【0012】図6は駆動部30の平面図であり、図7は
その展開図である。ステップモータ64は励磁コイル6
8及び、マグネットからなるロータ70を有し、電子時
計において用いられる電磁式2極ステップモータがこの
実施例においては用いられている。ロータ70はピニオ
ン72を駆動し、ピニオン72はギヤを介してピニオン
74を駆動し、ピニオン74はギヤを介してピニオン7
6を駆動し、このようにして減速されたピニオン76は
車輪38を回転駆動する。この図6及び図7の機構は電
子時計の機構を適用したものである。駆動部28の機構
も図6及び図7に示された機構と同一である。ステップ
モータ64,66は、図6及び図7に示すように、高速
回転させたものを減速させて車輪を回転駆動するように
しているので駆動部30,28の小形化が図られてい
る。更に、励磁コイル68がロータ70から離れた位置
に設けられいるので、この点においても駆動部30,2
8の薄形化・小形化が図られている。
【0013】図8は上述の実施例のロボットの基本動作
例を示したタイミングチャートである。センサ12,1
4に光が入射しないとその出力は0Vであるが、入射す
るとその光量に応じた電圧を出力する。その電圧は入出
力制御回路54において所望のスレッショルド電圧で波
形成形され、CPUコア40に入力し、モータ駆動制御
回路58は駆動回路64,66を介してステップモータ
64,66に正、逆に交互に駆動パルスを供給する。従
って、センサ12が受光している区間S1はステップモ
ータ64が駆動し、車輪38が回転駆動される。センサ
14が受光している区間S2はステップモータ66が駆
動し、車輪36が回転駆動される。双方のセンサ12,
14が受光している区間Wではステップモータ64,6
6が駆動し、車輪38,36が回転駆動される。
【0014】従って、最も単純な駆動例として、光源か
らの光が視野A1にあると(但し視野A3を除く)光セ
ンサ12はそれを受光し、ステップモータ64がその受
光出力に応じてが車輪38をに回転させる。このとき、
車輪36は停止状態になっているので、ロボット本体1
0は全体が左の方向に向かって旋回移動することにな
る。また、光源からの光が視野A2にあると(但し視野
A3を除く)光センサ14はそれを受光し、ステップモ
ータ66はその受光出力に応じて車輪36を回転させ
る。このとき、車輪38は停止状態になっているので、
ロボット本体10は全体が右方向に向かって旋回移動す
ることになる。更に、光源からの光が視野A3にあると
光センサ12,14はそれを受光し、ステップモータ6
4,66はその受光出力に応じて車輪38,36を回転
駆動させ、ロボット本体10は真っ直ぐ移動することに
なる。ロボット本体10はこのようにして制御されるこ
とにより光源に向かって移動することになる。
【0015】ところで、上記の動作説明においては受光
センサ12,14が受光したときには一定の速度で駆動
する場合の例について説明したが、駆動開始時には加速
度をつけて駆動した方が駆動力が高まる。図9は駆動開
始時に加速制御する場合の基本動作を示すフローチャー
トであるある。まず、CPUコア40はステップモータ
64の駆動パルスのクロック周波数Rcを16Hzに設
定し(S1)、次にそ駆動パルスを計数するカウンタの値R
cをリセットする(S2)。次に、センサ12からの受光出
力があるかどうかを判断し(S3)、受光出力があった場合
には、上記のクロック周波数Rcの駆動パルスを1パル
ス供給してステップモータ64を駆動し、そのときのパ
ルスを計数する(S4)。その計数値Rnが所定値例えば
「15」であるかどうかを判断し(S5)、「15」になっ
ていなければ上述の処理(S3),(S4)を繰り返す。
【0016】クロック周波数Rc(=16Hz)の駆動
パルスで15パルス分駆動すると、次に、駆動パルスの
クロック周波数Rcが128Hz(最大値)に達してい
るかどうかを判断し、その値に達していない場合には、
駆動パルスのクロック周波数Rcを例えば32Hzに設
定して(S7)、上述の処理を同様に繰り返す。そして、駆
動パルスのクロック周波数Rcが128Hz(最大値)
に達すると(S6)、それ以後はその周波数の駆動パルスで
駆動する。センサ12の受光出力がなくなると(S3)、ス
テップモータ64を停止する(S8)。このフローチャート
はセンサ12(Lセンサ)とステップモータ64(Rモ
ータ)との関係を示したものであるが、センサ14(R
センサ)とステップモータ66(Lモータ)との関係も
全く同様である。
【0017】ところで、図9のフローチャートは理解を
容易にするために、センサ12とセンサ14と関係を述
べなかったが、例えばセンサ14が受光状態にあってス
テップモータ66が駆動され、ロボット本体10が光源
の方に向ていくと、センサ12も受光状態になる。この
ように場合にはセンサ12によって駆動されるステップ
モータ64の駆動状態をステップモータ66の駆動状態
に一致させる必要がある。このように駆動状態を位置さ
せなければ、ロボット本体10が光源の方に向いた時点
で直線移動ができなくなる。つまり旋回移動から直線移
動への移行が円滑に行われなくなる。
【0018】図10は上記の点を考慮した制御のフロー
チャートである。上述の場合と同様に、CPUコア40
はステップモータ64の駆動パルスのクロック周波数R
cを16Hzに設定し(S1)、次にその駆動パルスの数を
計数するカウンタの値Rcをリセットする(S2)。次に、
もう一方の側のセンサ14の受光出力があるかどうかを
判断する(S2a) 。センサ14の受光出力があった場合に
は、センサ14の側の制御系の駆動パルスのクロック周
波数Lc及びカウンタの値Lnをセンサ12側の駆動パ
ルスのクロック周波数Rc及びカウンタの値Rnとして
初期設定する(S2b) 。このようにして設定した後には、
図9のフローチャートと同様に処理される。なお、この
フローチャートもセンサ12の制御系についての動作を
示すものであるが、センサ14の制御系においても同様
である。
【0019】つまり、駆動開始時に他のセンサの制御系
が駆動状態にあるとその状態を初期値として取り込んで
始動するようにしたので、一方のセンサにのみが受光し
た場合には加速しながら方向を変え、そして両方のセン
サが受光するようになるとその瞬間に両制御系を同じ駆
動状態にさせて直進させる。従って、旋回移動から直線
移動への移行が円滑に行われ、光に対する応答性が向上
する。
【0020】ところで、このマイクロロボットは上述の
ようにCPUコア40を内蔵しており、適切なリセット
回路が必要になる。図11はCPUコア40に内蔵され
たリセット回路を抽出した回路図である。図において8
0,82,84,86はアナログ・トランスミッション
・ゲート(以下ゲートという)、88,90,92はイ
ンバータ、94はCPUなどの演算素子が内蔵されたI
Cであり、C1,C2は低容量のコンデンサである。回
路の起動時においては、IC86はそれに内蔵した発振
器がまだ発振しておらず、クロック信号を発生していな
い状態にある。従って、コンデンサC1,C2の電位は
接地電位になっている。このような状態で電源部16か
ら電圧VH及び電圧調整回路56からの電圧VL(VH
>VL)が供給されると、コンデンサC2の電位は接地
電位でありインバータ90の入力はLであるから、イン
バータ90の出力はHになり、これはゲート82に供給
されゲート82が開いて電圧VHがIC94に供給され
る。また、インバータ90の出力はIC94のリセット
端子にも供給され、IC94がリセットされる。インバ
ータ92の入力はクロック信号が入力されていないので
Lであり、従って、その出力はHとなり、ゲート86を
開く。ゲート86が開かれると、電圧VHがゲート86
を介してコンデンサC1に印加され、コンデサC1は充
電される。
【0021】そして、IC94に電圧VHが供給されて
内蔵する発振回路が発振を開始するとクロック信号が出
力され、このクロック信号によりゲート84が開かれ
る。また、インバータ92によりゲート86が閉じられ
る。従って、コンデンサC1の電荷はゲート84を介し
てコンデンサC2に供給され、コンデンサC2の電位が
立ち上がると、インバータ90の出力はLになり、IC
94のリセットは解除され、ゲート82は閉じられて電
圧VHの供給が停止する。このとき、インバータ90の
出力はインバータ88を介してゲートに供給され、ゲー
ト80が開く。ゲート80が開いたことにより、電圧V
LがIC94に供給される。このようにして、装置の起
動時に高い電圧を供給するとともリセット信号を供給
し、クロック信号が出力された段階で低い電圧を供給す
ると共にリセット信号を解除するようにしたので、安定
した動作が得られている。
【0022】図12〜図16はリセット回路の他の構成
例を示した回路図である。図12のリセット回路はフォ
トセンサ96を接続した例である。フォトセンサ96が
受光するとIC94にリセット信号を供給しIC94を
リセットする。このフォトセンサ96は例えばロボット
本体の背面側に取り付けられ、操作者が例えば駆動中に
投光することにより非接触でロボット本体をリセット状
態にする。図13のリセット回路は誘導コイル98を接
続した例である。誘導コイル98が電磁誘導を受けると
IC94にリセット信号を供給しIC94をリセットす
る。図14のリセット回路はサーミスタ100を接続し
た例である。サーミスタ100が何等かの熱エネルギー
を受けてその抵抗が小さくなると、その抵抗変化に基い
てIC94にリセット信号を供給しIC94をリセット
する。図15のリセット回路は太陽電池102を接続し
た例である。太陽電池102が光を受けて起電力を発生
すると、その起電力に基いてIC94にリセット信号を
供給しIC94をリセットする。図16のリセット回路
はホ−ル素子104を接続した例である。ホール素子1
04が磁気を受けて起電力を発生すると、その起電力に
基いてIC94にリセット信号を供給しIC94をリセ
ットする。
【0023】以上のようにマイクロロボットを非接触で
リセット操作する場合について説明したが、ロボット本
体が移動する経路に障害物があった場合にも自動的に回
避することが望まれる。図17はその点を考慮したロボ
ット本体10の上面図である。ロボット本体10の頭部
には図において左右に揺動される触覚部106が取り付
けられている。図18はその回路部の詳細を示したブロ
ック図である。この実施例においては、線状の触覚部1
06を駆動するステップモータ67及びこのステップモ
ータ67を制御する駆動回路63が設けられており、駆
動回路63はモータ駆動制御回路58により制御され
る。
【0024】図19は図17及び図18のマイクロロボ
ットの動作を示すフローチャートである。まず、Rモー
タ64及びLモータ66は駆動されており、ロボット本
体10は前進しているものとする。その状態下で、ステ
ップモータ67を右回転させ、触覚部106を右側に振
る(S11) 。そして、このステップモータ67が回転した
かどうかを検出する(S12) 。ここで、この回転の有無に
ついての検出は、ステップモータ67が回転すると励磁
コイルに誘起する電圧は大きいが、回転していないと小
さいことを利用している。例えばステップモータ67が
回転状態にあるとき、駆動パルスが印加された後にロー
タが回転すると、ロータの回転に伴って誘起電圧が励磁
コイルに誘起され、誘起電流が流れる。その誘起電流の
大きさを例えばコンパレータにより検出することにより
回転状態を把握することができる。ステップモータが回
転状態にないときは、駆動パルスが印加された後にロー
タが回転せず、従って誘起電圧が励磁コイルに誘起され
ず、誘起電流が流れない。これにより回転状態にないこ
とを把握することができる。
【0025】従って、モータ67の誘起電圧を駆動回路
67及びモータ駆動制御回路58を介してCPUコア4
0が取り込み、CPUコア40はその誘起電圧に基いて
回転の有無を検出する。正常に回転していると判断され
た場合には、次にモータ67を左回転させ、触覚部10
6を左側に振る(S13) 。そして、この場合も同様にして
モータ67が回転したかどうかを検出する(S14) 。モー
タ67が正常に回転していると判断されると、最初の状
態に戻ってモータ67を右回転させる(S11) 。以上のよ
うにして触覚部106を左右に振りながら、ロボット本
体10は前進する。
【0026】ここで、例えばモータ67を右回転させた
際にその回転が正常でないと判断されると(S12) 、モー
タ64,66を所定時間だけ逆回転させてロボット本体
10を後退させる(S15) 。その後、Rモータ64のみを
駆動させてロボット本体10を左折させる(S16) 。その
後、Rモータ64,66を正転させて前進させ、初期の
動作に戻る(S11) 。また、例えばモータ67を左回転さ
せた際にその回転が正常でないと判断されると(S14) 、
モータ64,66を所定時間だけ逆回転させてロボット
本体10を後退させる(S18) 。その後、Lモータ66の
みを駆動させてロボット本体10を右折させる(S19) 。
その後、モータ64,66を正転駆動させて前進させ、
初期の動作に戻る(S20) 、(S11) 。
【0027】図20は本発明の他の実施例のマイクロロ
ボットの回路部の構成を示すブロック図である。本実施
例においては、ブザー15が入出力制御部54に接続さ
れている。図21はこのブザー15と入出力制御部54
との関係を示した回路図である。ブザー15を駆動する
FET106,108,110,112がH接続されて
いる。このFET106,108,110,112は入
出力制御部54に内蔵されているものとする。FET1
06,112又はFET108,110が駆動されるこ
とにより、ブザー15が駆動されてブザー音が発生す
る。
【0028】図22はブザー15の代わりに発光ダイオ
ード114,116を逆並列に接続した例を示す回路図
である。図示のように発光ダイオード114,116を
接続したことにより、2本の線で2個の発光ダイオード
114,116をそれぞれ独立に点灯することができ
る。図23はFET106,108,110,112に
流れる電流波形を示したタイミングチャートである。図
示のAの領域においては、発光ダイオード114と11
6とが交互に点灯し、Bの領域においては、発光ダイオ
ード114と116とが同時に点灯しているように見え
る。また、Cの領域においては、例えば発光ダイオード
114のみが点灯しているように見える。従って、マイ
ロクロボットの制御状態に応じて発光ダイオード11
4,116を適宜制御することができ、外部に対してそ
の情報を伝達することができる。
【0029】図24は発光ダイオードの制御例を示すフ
ローチャートである。ここでは電源部16の電圧低下を
検出する例について説明する。CPUコア40は電源部
16の電圧VHを一定の周期で取り込み(S21) 、それを
基準の電圧Vrと比較し(S22) 、電源部16の電圧VH
が基準の電圧Vrより高い場合には所定の作業(移動
等)を継続する(S23) 。また、電源部16の電圧VHが
基準の電圧Vrより低い場合には図23のタイミングチ
ャートのいずれかの電流を発光ダイオード114と11
6に供給して発光させる(S24) 。なお、この動作は図2
1のブザー15にも同様に適用され、電源部16の電圧
が低下するとブザー15を駆動してブザー音を発生させ
てその旨を外部に知らせることができる。操作者は、こ
のような点灯又はブザー音により電源部16の電圧が低
下していることを把握することができ、マイクロロボッ
トの充電時期がきたことを知る。
【0030】図25は図1のマイクロロボットの目の部
分の回路を示した図である。ここでは端子VDDと端子
OUTとの間にフォトセンサ12Aが接続され、端子V
DDと端子VSSとの間に発光ダイオード12Bが接続
されており、これらのフォトセンサ12A及び発光ダイ
オード12Bは1つのパッケージに入れて使用する。そ
して、端子OUT及びVSSの電位を制御することによ
り、センシングと発光とを交互に行うことができる。従
って、この発光ダイオード12Bに図24の制御を適用
することもでき、目の部分が受光及び発光の機能を兼ね
備えることができる。
【0031】ところで、この実施例においてはモータに
ステップモータ64,66,67を使用しているが、こ
のステップモータ64,66,67を使用したことによ
り次のような利点が挙げられる。 a)ソフトウエア、即ちパルス数により移動量が制御で
きる。 b)ソフトウエア、即ちパルス幅により移動量が制御で
き、従って、電源部16の電圧を変更する必要がなく、
定電圧でも制御できる。 c)ソフトウエア、即ち周波数により速度が制御でき、
従って、電源部16の電圧の影響を受けない。
【0032】図26は図3の車輪36,38の他の構成
例を示した側面図である。この車輪は外輪120が蛇行
状の金属製のフォーク部材122a,122b,122
cにより支持されている。このような構成にしたことに
より、強い力が加わっても弾性変形するが、永久変形を
しないという利点がある。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、センサの検出領域を重
複させたことにより、簡単な回路で目標に対して自律的
に移動する機能が得られる。また、駆動部がそれぞれ独
立して制御されるので、簡単な機構で複雑な動作を制御
することができることによりマイクロロボットの小型化
が可能になっている。また、各センサが発光ダイオード
とともに同一のパッケージに収納され、目の位置に配置
されたことで、マイクロロボットの目の位置においてセ
ンシングと発光とを交互に行うことができ、目として機
能をもたせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のマイクロロボットの側面図
である。
【図2】図1の上面図である。
【図3】図1の底面図である。
【図4】図1の回路部の詳細を示したブロック図であ
る。
【図5】センサの回路図である。
【図6】図1の駆動部の平面図である。
【図7】図6の展開図である。
【図8】図1の実施例のロボットの基本動作例を示すタ
イミングチャートである。
【図9】図1の実施例のロボットの駆動開始時の基本動
作を示すタイミングチャートである。
【図10】図1の実施例のロボットの駆動開始時の動作
を示すタイミングチャートである。
【図11】本発明のCPUコアに内蔵されたリセット回
路を抽出した回路図である。
【図12】本発明のpリセット回路の他の構成例を示し
た回路図である。
【図13】本発明のリセット回路の他の構成例を示した
回路図である。
【図14】本発明のリセット回路の他の構成例を示した
回路図である。
【図15】本発明のリセット回路の他の構成例を示した
回路図である。
【図16】本発明のリセット回路の他の構成例を示した
回路図である。
【図17】本発明の他の実施例のマイクロロボットのロ
ボット本体の上面図である。
【図18】図17のマイクロロボットの回路部の詳細を
示したブロック図である。
【図19】図17及び図18のマイクロロボットの動作
を示すフローチャートである。
【図20】本発明の他の実施例のマイクロロボットの回
路部の構成を示すブロック図である。
【図21】図20のブザーと入出力制御部との関係を示
した回路図である。
【図22】本発明の他の実施例のマイクロロボットの発
光ダイオードの制御回路である。
【図23】図22の発光ダイオードに流れる電流波形を
示すタイミングチャートである。
【図24】図22の発光ダイオードの制御例を示すフロ
ーチャートである。
【図25】図1のマイクロロボットの目の部分の回路を
示した図である。
【図26】図1のマイクロロボットの車輪の他の構成例
を示した側面図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出領域が一部重複し、検出量に応じた
    出力を発生する少なくとも2個のセンサと、 前記センサの出力に基づいて互いに独立して駆動する少
    なくとも一対の駆動部と、 CPUを含み、前記センサの出力に基づいて前記駆動部
    を制御する制御部と、 充電可能な電池を有し、前記センサ、前記駆動部及び前
    記制御部に電源電圧を供給する電源装置とを備え、 前記各センサが発光ダイオードとともに同一のパッケー
    ジに収納され、目の位置に配置されたことを特徴とする
    マイクロロボット。
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