JPH10330207A - 活性水 - Google Patents

活性水

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JPH10330207A
JPH10330207A JP15283397A JP15283397A JPH10330207A JP H10330207 A JPH10330207 A JP H10330207A JP 15283397 A JP15283397 A JP 15283397A JP 15283397 A JP15283397 A JP 15283397A JP H10330207 A JPH10330207 A JP H10330207A
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salt
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seawater
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JP15283397A
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Yoshimichi Kijima
良道 木島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬用としても利用できる新規な活性水を提供
する。 【解決手段】 水に二価三価鉄塩の成分を含む活性物質
と有機ゲルマニウム化合物又は/及び海水濃縮液を混入
してなる活性水。 【効果】 二価三価鉄塩の活性物質、有機ゲルマニウム
化合物又は/及び海水濃縮液のそれぞれが有する作用と
相乗効果により、優れた薬理・生理作用を発揮する活性
水が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は活性水、さらに詳し
くは、薬理・生理作用、動植物成長促進作用、動植物鮮
度保持作用、防触・防錆作用その他の優れた作用を有す
る活性水に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に水を活性化させて活性水を
製造する処理法として、超音波等を利用する電磁波処
理、オゾン等を作用させる化学処理、超純水のような浄
水処理等が知られている。これら処理法により、それぞ
れの特性を有する活性水が得られる。
【0003】また、近年、生命化学の研究が促進され、
二価三価鉄塩の新規の活性物質Fe+2m Fe +3n Cl 2m
3n (式中m及びnは変数を示す)が開発された。こ
の活性物質は二価鉄と三価鉄との中間の性質を示す鉄の
塩酸塩,硫酸塩,硝酸塩等の無機塩、および蟻酸塩,酢
酸塩,プロピオン酸塩等の有機塩であり、例えば、塩化
第二鉄を水酸化ナトリウム,水酸化カルシウム,水酸化
カリウム,水酸化リチウム等の強アルカリの水溶液に投
入して原子価変換を起こさせた場合の遷移形態等として
得られるもので、現在工業的に生産可能である(特公平
3−63593号公報及び特公平4−27171号公報
参照)。
【0004】上記二価三価鉄塩の活性物質は水と接触す
ることにより、次のような作用を有することが判明して
いる。すなわち、通常の水に前記活性物質を超微量(濃
度2×10-12 ml=1/20兆)混入することによ
り、この物質1/20兆重量%水溶液(以下この水溶液
を便宜上「パイウォーター」という)は以下のような特
性をもつことが判明している。
【0005】(水分子の構造変化)…通常、水の水分子
は水素と酸素の重心がかさならないため、プラス・マイ
ナスの極性が起こる。そのため、水分子が水素結合によ
ってカゴ状に結合するため、カゴの中に炭化水素,メタ
ン,気体等を溶かし込むことになる。これに対し、パイ
ウォーターでは電子スピンによって水分子及び水分子の
結合構造を極性分子から無極性分子に変化、すなわち、
H(水素)とO(酸素)の重心をかさね、双極性を無に
する。つまり、プラス及びマイナスを水分子自体が持た
なくなり、その結果、水分子の構造がカゴ状からヒモ状
に変化するものであると考えられる。そのため、通常水
のように炭化水素等を溶かし込むことは無くなる。
【0006】(脱イオン反応)…通常、水中では金属及
び金属塩はイオン解離し、イオン反応を主体とする物質
変化が起こるが、パイウォーター中では、プラス・マイ
ナスが無くなるため、金属イオンの脱解離が起こり非イ
オン反応系を形成する。
【0007】(気体膨脹係数の変動)…パイウォーター
と気体(空気)が同一系内に共存している場合、温度に
対する気体の見かけの膨脹係数が温度によって変動す
る。すなわち、蒸留水は温度の上昇に比例し空気体積が
直線的に膨脹したが、パイウォーターの場合は22°C
付近に変曲点をもつ曲線に沿って変化した。
【0008】(電位差の変化)…通常、水中では金属イ
オンの増加に伴い電位差も上昇するが、パイウォーター
中では脱イオン解離するため、電位差も下がり含有する
重金属イオンの除去につながる。
【0009】(PHの安定効果)…通常、水に含まれる
酸性物質及びアルカリ物質の度合(量)によりPHが決
定するが、パイウォーター中では酸性(硫化物イオン
等)物質やアルカリ(水酸化物イオン等)物質をコント
ロールし、脱イオン解離させ中性に安定する。
【0010】(病原菌の阻止)…バクテリア等の雑菌は
単細胞の微生物でマイナスチャージをもっており、通常
水のイオン反応系では生息するがパイウォーター中では
イオン反応を抑制し、雑菌の平衡状態を変化させ増殖は
もちろん生息できない環境にする。
【0011】前記物質は上述したように、水分子の構造
を変化させて活性することは実験上証明されており、現
在、水の改質活性剤として広く利用されていると共に、
近時においては、さらに進め前記パイウォーターの薬理
・生理的な利用法についての研究実験が行われ、注目す
べき成果が得られつつある。
【0012】さらにまた、水を改質活性化させて活性水
を製造する他の処理法として、水に磁場や電場等を与え
る電磁気処理が注目されつつある。一般に、水に1テラ
ス(=104 G)というかなり強い磁場をかけると、磁
場エネルギーの計算から水が得られるエネルギーは約1
0s/molであり、この数値は水の熱運動エネルギー
及び水の水素結合エネルギーの値よりかなり小さい。こ
のため、この磁場エネルギーが水の持っているエネルギ
ーに強力に働いて水の性質を変えるということは考え難
かった。しかしながら、1977年に「水の磁化処理」
がソ連のヴェ・イ・クラッセンによって発表され、これ
が活性水として多くの効能があることが一般に知れわた
り、欧米をはじめ我が国においても実用化されている。
【0013】磁場が水に作用するメカニズムは十分に解
明されていないが、水の構造は絶えず変化しており、一
定の構造が保持される時間は10-12 秒程度であり、会
合、分離が繰返されているので、この会合、分離に磁場
が影響しているものと予想される。
【0014】そこで、本発明者は上記の事実に着目し研
究実験した結果、磁性を帯びた二価三価鉄塩の新規の活
性物質を開発した(特開平7−61822号公報参
照)。この二価三価鉄塩の活性物質は、電磁気処理によ
る特性と化学処理による特性の両方を同時に兼ね備え
た、水を改質活性化する活性物質であり、例えば磁鉄鉱
を化学処理して得られるが、その製造方法等についての
詳細は追って説明する。
【0015】上記磁性を帯びた二価三価鉄塩の活性物質
は水と接触することにより、次のような作用を奏する特
性を有している。すなわち、通常の水に上記活性物質を
超微量(濃度2×10-12 ml=1/20兆)混入する
ことにより、この物質1/20兆重量%水溶液(以下こ
の水溶液を便宜上「磁性パイウォーター」という)は、
上述したパイウォーターのもつ特性に加え、電磁気処理
した活性水と同様な特性をもち、特にこの活性物質は水
に溶解して共存するので、外部から磁場をかけた活性水
に比べ水に強く、かつ効果的に作用する。この活性物質
は前記パイウォーターの物質と同様に水の改質活性剤と
して利用でき、この磁性パイウォーターも前記パイウォ
ーターと同様に薬理・生理的な利用についての可能性を
有している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにパイウォ
ーター及び磁性パイウォーターは広い分野にわたり利用
できる活性水であり、薬用として利用できる可能性は有
しているが、上述のパイウォーター及び磁性パイウォー
ターのままでは、薬用として用いるには未だ十分満足す
るものではなく、改良を加えるべき余地が残されてい
る。
【0017】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、広い分野にわたり利用できる優れた有効性を
有すると共に薬理・生理作用も兼ね備えた新規な活性水
を提供することを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決するために研究を続けた結果、その目的を達成し
たのでここにその発明を提供する。
【0019】本発明のうちの1つの発明による活性水
は、水に二価三価鉄塩の成分を含む物質と有機ゲルマニ
ウム化合物又は/及び海水濃縮液を含有してなることを
特徴とするものである。
【0020】前記二価三価鉄塩の成分を含む物質として
は、例えば、式 Fe+2m Fe+3n Cl2m+3n (式中m及びnは変数を示す)…(1) で示される化合物が例示できる。この式(1) で示される
物質は上述したように、二価鉄と三価鉄との中間の性質
を示す鉄の塩酸塩,硫酸塩,硝酸塩等の無機塩、及び蟻
酸塩,酢酸塩,プロピオン酸塩等の有機酸塩であり、例
えば塩化第二鉄を水酸化ナトリウム,水酸化カルシウ
ム,水酸化カリウム,水酸化リチウム等の強アルカリの
水溶液に投入して原子価変換を起こさせた場合の遷移形
態等として得られるもので、この物質の具体的製造方法
として、例えば、次の工程により得たものを例示する。
すなわち、塩化第二鉄を強アルカリの水溶液に溶解させ
る工程、この溶液を塩酸で中和する工程、この中和した
溶液を濃縮して結晶を得る工程、とを含んで製造する。
【0021】本発明においては、上記工程により製造さ
れた活性物質(Fe+2m Fe+3n Cl2m+3n)を単独で
利用できるが、例えば塩化ナトリウム,硫酸ナトリウ
ム,塩化アンモニウム,珪藻土,ベントナイト,シリ
カ,アルミニウム等の無機化合物、ビタミン,ホルモ
ン,蛋白質,アミノ酸等の有機化合物からなる担持物質
に担持させて利用しても良く、その場合においても活用
物質の効果は持続し、有効に働く。
【0022】前記有機ゲルマニウム化合物としては、た
とえば、次の式で示されるものを例示できる。
【0023】
【化1】
【0024】これらの有機ゲルマニウム化合物は、いず
れも本発明の目的に合致して使用し得るが、これらゲル
マニウム化合物は単にその具体名の一例を示したに過ぎ
ず、上記のものに限定されるものではない。有機ゲルマ
ニウム化合物は微妙な化学構造の相違により、他の化合
物系には見られない多種多様の薬理作用を有しているこ
とは報告例により立証されている。これらの有機ゲルマ
ニウム化合物は市販のもの(粉末状等)を選択して採用
できる。
【0025】前記海水濃縮液は海水を濃縮して得られ
る。生命の源である海水は多種のミネラルをバランスよ
くもっており、ミネラルをバランスよく摂取するのに大
変優れている。しかし、海水は塩分が多いためそのまま
での多量の摂取は好ましくない。そこで本発明は海水を
濃縮すると共に、この工程中に海水中に含まれている塩
分(NaCl)を取り除いて含有塩分を可及的少なく
し、最後まで残った極く少量の水分(濃縮液)を採取
し、この濃縮液中のミネラルを有効成分として利用する
ものである。
【0026】前記濃縮液は例えば次のような方法で製造
できる。海水を鍋その他の加熱容器に適量入れて加熱
し、海水を最初の量の30%程度まで加熱濃縮を行う。
次いで、これを自然冷却等で冷却するとNaClが析出
するので、濾過して析出NaClを除去する。さらに残
った水分を初水の5%〜3%程度まで加熱濃縮し、冷却
する。この冷却した海水を濾過して析出NaClを除去
する。この際、水分が析出した塩分に残らないように濾
過するときは、所望に応じて吸引濾過を行う。この濾過
液は、栄養素等として生理作用に必要なカルシウム,
鉄,亜鉛,コバルト,マンガン等のミネラルをバランス
よく含む海水濃縮液となる。
【0027】海水濃縮に用いる器具については限定され
ず、濃縮作用ができるものであれば加熱方法、処理温度
・時間、海水処理量等に制限はない。前記濾過前の海水
の冷却工程は、水温を下げることでNaClの析出量を
増加させるために行うものである。また、濃縮液の採取
効率を上げるため、一度に処理する海水の量は、5l以
上が好適である。なお、上記の海水濃縮方法はその一例
を示したもので、この処理方法に限定されるものではな
い。また、濃縮方法は常圧下の加熱より減圧下の加熱方
法が好ましい。
【0028】前記水としては、水道水や地下水等、通常
の飲用水を使用できるが、これらの水を蒸留した蒸留水
や中空糸膜を透過して除菌した純水等を採用した方が好
ましい。
【0029】本発明のうちの1つの発明による活性水
は、水に上記の二価三価鉄塩の成分を含む物質と有機ゲ
ルマニウム化合物又は/及び海水濃縮液を混入して得ら
れる(前記各物質は水に溶解する)。水に対する前記各
物質の配合比率は特に限定されるものではなく、使用目
的等に応じて任意に設定できるが、薬用として目的とす
る薬理・生理効果を期待するには、使用(服用)する際
における前記各物質の配合比率として水に対し、二価三
価鉄塩の成分を含む物質を2×10-12 〜2×10-4
量%、有機ゲルマニウム化合物を0.01〜1重量%、海
水濃縮液を0.01〜3重量%程度の範囲を例示できる。
なお、ここに本明細書において、前記単位(重量%)は
水を含めた活性水の全量に対する割合を示す。
【0030】本発明の活性水は、前記各物質を当初から
前記した配合比率の範囲で水に混入して製造してもよ
く、或いは、全量に対する前記各物質の配合比率を、例
えば100倍等のように高くして水に混入し、これを活
性水の原液とし、この原液を設定した倍率で希釈して使
用することも自由である。また、他の方法として、水に
前記二価三価鉄塩の成分を含む物質を上述した配合比率
の範囲で混入したものを製造し、これに有機ゲルマニウ
ム化合物又は/及び海水濃縮液を任意の時点で所定の配
合比率で混入して活性水を得ることもできる。
【0031】上記により製造された水溶液は、二価三価
鉄塩の成分を含む活性物質、有機ゲルマニウム化合物又
は/及び海水濃縮液のそれぞれが有する作用と相乗効果
により優れた薬理・生理作用を発揮する活性水となるこ
とが判明した。なお、この活性水は薬用として使用する
場合は通常は服用するものである。
【0032】本発明のうちの他の1つの発明に係る活性
水は、水に磁性を帯びた二価三価鉄塩の成分を含む物質
と有機ゲルマニウム化合物又は/及び海水濃縮液を含有
してなることを特徴とするものである。
【0033】上述した他の1つの発明に係わる活性水の
有効成分である磁性を帯びた二価三価鉄塩の成分を含む
物質としては、例えば、磁鉄鉱を化学処理したものが例
示でき、この物質の具体的製造方法として、例えば次の
工程により得たものを示す。すなわち、磁鉄鉱を濃塩酸
に溶解させる工程、この溶液を水酸化ナトリウム,水酸
化カルシウム,水酸化カリウム,水酸化リチウム等の強
アルカリで中和する工程、この中和した溶液を濃縮して
結晶を得る工程、この結晶を、磁鉄鉱を濃塩酸に半溶解
させた溶液に加える工程、とを含んで製造する。なお、
上記製造方法はその一例を示したもので、これに限定さ
れるものではない。
【0034】上記により製造される活性物質は、特に次
の二つの顕著な特性を示す。その1つは電磁気処理によ
る特性である。即ち、磁鉄鉱自身が持っているフエリ磁
性を利用して水に磁場を与え活性化する。磁鉄鉱は常温
で471G(G:ガウス)という他の物質よりかなり大
きな飽和磁化を有しており、自発磁化を生ずる強磁性物
質である。このため、磁鉄鉱を水に作用させると電磁気
処理した活性水と同様な特性を持つことになる。特に上
記の活性物質は水に溶解して共存するので、外部から磁
場をかけた活性水に比べ水に強く、かつ効果的に作用す
る。
【0035】他の1つは化学処理による特性である。即
ち、磁鉄鉱は酸に溶けてFe2+とFe3+のイオンを生じ
る性質を有し、磁鉄鉱の化学組成Fe3+(Fe2+
3+)O4 に示される鉄(Fe)イオンを利用して、水
の水素結合を分断させ、分極を多くし水を活性化する。
水は集団分子(クラスター)になっていることから、単
独分子より分極は少なく安定している。このクラスター
に磁鉄鉱の鉄イオンが作用し、小分子化して分極を多く
し水を活性化する働きがある。なお、鉄イオンは種々の
触媒作用を有していることから、動植物の成長にも係わ
っている。
【0036】本発明においては、上記工程により製造さ
れた活性物質を単独で利用できるが、他に配合物とし
て、塩化ナトリウム,塩化マグネシウム,アルミニウム
等の無機物、硫酸アンモニウム,リン酸カルシウム等の
肥料、粘土,酸化アルミニウム,酸化シリカ等の鉱物、
グリコース,アミノ酸等の有機化合物を用いて担持させ
て利用しても良く、その場合においても活性物質の効果
は持続し、有効に働く。
【0037】本発明のうちの上述した他の1つの発明に
よる活性水は、上記のような磁性を帯びた二価三価鉄塩
の成分を含む物質を有効成分として利用するもので、こ
の発明に係わる活性水は、水に磁性を帯びた二価三価鉄
塩の成分を含む物質と前記の有機ゲルマニウム化合物又
は/及び前記の海水濃縮液を混入して得られる(前記各
物質は水に溶解する)。水に対する前記各物質の配合比
率は、前述した発明と同様に使用目的等に応じて設定で
きるが、本発明の1つの目的とする薬理・生理効果を期
待するためには、使用(服用)する際における前記各物
質の配合比率として、水に対し、磁性を帯びた二価三価
鉄塩の成分を含む物質を2×10-12 〜2×10-4重量
%、有機ゲルマニウム化合物を0.01〜1重量%、海水
濃縮液を0.01〜3重量%程度の範囲を例示できる。な
お、この発明の活性水も前記と同様、前記各物質を当初
から上述の配合比率の範囲で水に混入して製造し、或い
は、全量に対する前記各物質の配合比率を高くして水に
混入し、これを活性水の原液とし、この原液を所定の倍
率に水で希釈して使用することも自由である。また、上
述した他の調製方法によっても製造することができる。
【0038】上記により製造された水溶液は、磁性を帯
びた二価三価鉄塩の成分を含む活性物質、有機ゲルマニ
ウム化合物又は/及び海水濃縮液のそれぞれが有する作
用と相乗効果により、優れた薬理・生理作用を発揮する
活性水となることが判明した。なお、この活性水も薬用
として使用する場合は通常は服用するものである。
【0039】
【発明の実施の形態】次に本発明を実施例により具体的
に説明する。なお、下記の実施例は、その一部を例示し
たものであって、本発明を限定するものでないこと勿論
のことである。
【0040】
【実施例1】 (二価三価鉄塩の成分を含む物質の製造)1.0mgの塩
化第二鉄を100mlの0.5Nカセイソーダ水溶液に入
れ、撹拌溶解させて24時間静置する。上記溶液中に生
じた不溶性物質を除去し、この溶液を塩酸で中和した
後、減圧濃縮してデシケーター中で乾燥結晶化する。得
られた結晶に50mlのイソプロピルアルコール80重
量%水溶液を加えて再溶解し、減圧濃縮して溶媒を除
去、乾燥させ、この再溶解,濃縮,乾燥を数回繰返すこ
とにより0.25mgの結晶A(二価三価鉄塩の成分を含
む活性物質)を得た。
【0041】(水の処理)水道水を、中空糸膜を透過し
て除菌処理した純水を得る。
【0042】(活性水の製造)前記純水に前記結晶Aを
2×10-6重量%、及び前記有機ゲルマニウム化合物
(式2)を0.05重量%混入して撹拌し、活性水を得
る。
【0043】
【実施例2】 (海水濃縮液の製造)5lの海水を鍋に入れて加熱し、
海水の量が半分程度になったところで濾過し、ごみや異
物を除去する。この海水を再び加熱し、海水の量が最初
の量の30%程度まで加熱濃縮した後、自然冷却すると
NaClが析出するので、濾過して析出NaClを除去
する。さらに、この残った海水を初水の約5%まで加熱
濃縮し、冷却する。この冷却した海水を濾過して析出N
aClを除去し、海水濃縮液を得る。この得られた濃縮
液には多くのミネラルがバランスよく含まれている。
【0044】(活性水の製造)実施例1の純水に実施例
1で得られた結晶Aを2×10-6重量%、及び前記海水
濃縮液を0.08重量%混入して撹拌し、活性水を得た。
【0045】
【実施例3】実施例1の純水に実施例1で得られた結晶
Aを2×10-6重量%、前記ゲルマニウム化合物(式
2)を0.05重量%、及び実施例2の海水濃縮液を0.0
5重量%混入して撹拌し、活性水を得た。
【0046】実施例1〜3によれば、優れた薬理・生理
作用を兼ね備えた活性水が得られた。なお、有機ゲルマ
ニウム化合物として、前記(式2)以外の化合物〔前記
(式3)…(式11)等〕を使用した場合も、ほぼ同様
な効果が得られた。また、前記純水に対する前記結晶
A、有機ゲルマニウム化合物(式2)、及び海水濃縮液
の配合比率を上述の範囲内で変えることにより、それぞ
れの特性を有する活性水が得られた。
【0047】次に実施例3で調製した活性水を用いて以
下に示す試験を行った。 1.ヒト対象及び生体内試験法 5人のヒトボランティアを試験対象とした。彼らの年齢
は31〜46才であった。これら被験者に実施例3で調
製した活性水50ccを5カ月間毎日経口投与した(長
期)。活性水投与開始前及び開始後2週間、3カ月及び
6カ月の時点で各被験者から血液20ccを採取した。
さらに、他の群に活性水を2週間投与した(短期)。 2.末梢血液リンパ球(PBL)の分離 フィコール・ハイパック密度勾配遠心分離法(Litton B
ionetics, Rockville,MD)を用いて新鮮全血から単核細
胞を分離した。界面のリンパ球バンドを採取し、遠心分
離により細胞を沈澱させてRPMI−1640で2回洗
浄した後、RPMI−1640、10%(V/V)ウシ
胎仔血清、2mMグルタミン、25mMHEPES(pH7.
2)、ペニシリン50ユニット及びストレプトマイシン
50μg/mlからなる、完全培地(CM)(Grand Is
land Biologicals,Santa Clara,CA)に懸濁した。 3.試験管内試験 単核細胞は無菌条件下で上述のように調製し、CMに2
×106 の濃度で懸濁した。PBLは活性水と共に16
時間培養し、NK活性をCr放出試験により測定した。 4.NK細胞活性 NK抗ガン活性を推定するためにふつう使われる方法は
CR放出試験を用いることであって、この試験ではクロ
51(CR)で標識した一定数の標的腫癌細胞を様々な
数のNKエフェクター細胞と共に培養する。細胞性リン
パ球溶解率は次の式を用いて計算する。
【0048】
【数1】
【0049】ただし、実験的放出はエフェクター細胞を
含むウェルから得られた上清液中のカウント、自然放出
は培土のみにおける自然放出、総放出は洗剤を用いた溶
解によって得られる最大カウント。なお、NKエフェク
ター細胞は4回希釈し、1組み4群として、腫癌細胞と
共にマイクロタイタープレートに塗布する。簡単に述べ
ると、CM1mlにつき、5×106 を懸濁し、1ml
を4つのウェルに分注してそれぞれのエフェクター:標
的細胞比を100:1、50:1、25:1、12:1
とした。ついでマイクロタイタープレートを500rp
mで3分間遠心分離し、37℃で4時間培養後、γカウ
ンターで上清液の放射線を測定した。アイソトープ放出
率は上の式によって計算した。
【0050】前記の試験の結果:(1) 活性水は投与開始
2週間後にNK活性を有意に増加させた。NK活性は基
線値の6.6、11.9、21.5及び27.5に対して投与開
始後は21、31.6、40.7及び54.1となり、189
〜318%増加した。(2) その後投与を継続したとき、
2〜5カ月後にNK活性はさらに増加した。(3) 一方、
試験管内試験では末梢血リンパ球を活性水と共に16時
間培養してもNK活性は15%増加したにすぎない。上
記の結果から本発明の活性水は強力な生体応答調節剤
(BRM)でありガン免疫療法に用いられる医薬として
有用である。
【0051】
【実施例4】 (磁性を帯びた二価三価鉄塩の成分を含む物質の製造)
0.1gの磁鉄鉱を10mlの濃塩酸に入れ、撹拌溶解さ
せて24時間静置する。この溶液に25mlの2N水酸
化ナトリウム水溶液を加えて24時間静置し、中和す
る。この溶液を減圧濃縮して結晶を析出し、空気乾燥器
中で結晶を乾燥する。この結晶を10mlのエチルアル
コールに入れて洗浄する。この洗浄操作を数回繰返して
結晶を精製し、活性物質(結晶)を得る。この際の収率
は0.88gであった、次いで、5gの磁鉄鉱を10ml
の濃塩酸に入れ、撹拌して半溶解させた後、上記工程で
得られた活性物質結晶を0.1g加え良く撹拌して24時
間静置する。この上澄み液をデカンテーション法により
不溶の磁鉄鉱と分離し、活性物質溶液(磁性を帯びた二
価三価鉄塩の成分を含む活性物質の溶液)を得る。
【0052】(活性水の製造)実施例1の純水に前記活
性物質溶液を2×10-6重量%、及び前記有機ゲルマニ
ウム化合物(式2)を0.05重量%混入して撹拌し、活
性水を得た。
【0053】
【実施例5】実施例1の純水に実施例4で得られた活性
物質溶液を2×10-6重量%、及び実施例2の海水濃縮
液を0.08重量%混入して撹拌し、活性水を得た。
【0054】
【実施例6】実施例1の純水に実施例4で得られた活性
物質溶液を2×10-6重量%、前記有機ゲルマニウム化
合物(式2)を0.05重量%及び実施例2の海水濃縮液
を0.05重量%混入して撹拌し、活性水を得た。
【0055】実施例4〜6によれば、優れた薬理・生理
作用を兼ね備えた活性水が得られた。なお、有機ゲルマ
ニウム化合物として、上述と同様に前記(式2)以外の
化合物を使用した場合も、ほぼ同様の効果が得られた。
また、前記純水に対する前記活性物質溶液、有機ゲルマ
ニウム化合物(式2)、及び海水濃縮液の配合比率を上
述の範囲内で変えることにより、それぞれの特性を有す
る活性水が得られた。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、薬理・生理作用を備え
た新規な活性水を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/68 520 C02F 1/68 520G 520K 540 540F

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水に二価三価鉄塩の成分を含む物質及び
    有機ゲルマニウム化合物を含有してなることを特徴とす
    る活性水。
  2. 【請求項2】 水に二価三価鉄塩の成分を含む物質及び
    海水濃縮液を含有してなることを特徴とする活性水。
  3. 【請求項3】 水に二価三価鉄塩の成分を含む物質と有
    機ゲルマニウム化合物及び海水濃縮液を含有してなるこ
    とを特徴とする活性水。
  4. 【請求項4】 前記二価三価鉄塩の成分を含む物質は、
    式 Fe +2m Fe +3n Cl 2m+3n (式中m及びnは変数を
    示す) で示される化合物を含んでなることを特徴とする請求項
    1,2又は3記載の活性水。
  5. 【請求項5】 水に磁性を帯びた二価三価鉄塩の成分を
    含む物質及び有機ゲルマニウム化合物を含有してなる活
    性水。
  6. 【請求項6】 水に磁性を帯びた二価三価鉄塩の成分を
    含む物質及び海水濃縮液を含有してなることを特徴とす
    る活性水。
  7. 【請求項7】 水に磁性を帯びた二価三価鉄塩の成分を
    含む物質と有機ゲルマニウム化合物及び海水濃縮液を含
    有してなることを特徴とする活性水。
  8. 【請求項8】 前記磁性を帯びた二価三価鉄塩の成分を
    含む物質は、磁鉄鉱を濃塩酸に溶解させた後、この溶液
    を中和し、この中和した溶液を濃縮して結晶化し、この
    結晶を、磁鉄鉱を濃塩酸に半溶解させた溶液に加える工
    程を含んで得られる化合物を含有してなることを特徴と
    する請求項5,6又は7記載の活性水。
  9. 【請求項9】 前記海水濃縮液は海水を濃縮して析出塩
    分(NaCl)を取り除いた濃縮液であることを特徴と
    する請求項2,3,6,又は7記載の活性水。
  10. 【請求項10】 活性物質を担持物質に担持させること
    を特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8又
    は9記載の活性水。
  11. 【請求項11】 活性水を有効成分とする医薬。
  12. 【請求項12】 活性水が生体応答調節剤である請求項
    11記載の医薬。
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