JPH10329702A - 車両用フルード供給装置 - Google Patents

車両用フルード供給装置

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Publication number
JPH10329702A
JPH10329702A JP14681097A JP14681097A JPH10329702A JP H10329702 A JPH10329702 A JP H10329702A JP 14681097 A JP14681097 A JP 14681097A JP 14681097 A JP14681097 A JP 14681097A JP H10329702 A JPH10329702 A JP H10329702A
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JP
Japan
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fluid
fluid supply
vehicle
tank
reservoir tank
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Application number
JP14681097A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Nakasute
靖彦 中捨
Yukio Saji
幸雄 佐治
Haruyasu Yamada
晴康 山田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両用のフルードの補充ないしは交換時に、
車両の油圧装置のリザーバタンク上部に空間上の余裕が
ない場合においても、車両に取り付けた支持体ないしは
専用に設けた支持体によりサプライタンクを任意の場所
にて支持し、該サプライタンクに連結するフルード供給
管の下端部の任意の位置に簡単に固定可能な離脱着装置
を前記リザーバタンクに取り付けられることを目的とす
る。 【構成】 支持体50の複数穴55の一つに係止具15
と把手13により支持されるサプライタンク10は下面
に開放口12を有し、フルード供給管20を通じて下方
へフルード80を連通する。該フルード供給管20は中
間部に屈曲可能なホース27と開閉弁ないしは流量調整
弁40とからなり、下端部には離脱着装置30が軸方向
に摺動可能で且つワンタッチで簡単に油圧装置のリザー
バタンク60に取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は自動車、フォーク
リフト、農業用運搬機等の車両に搭載されるブレーキフ
ルード、クラッチフルード、パワーステアリングフルー
ド等の油圧装置のフルードを補充ないしは交換作業をす
る際にフルード供給用として用いられる装置に関わる。
【0002】
【従来の技術】 車両に搭載される油圧装置のフルード
を補充ないしは交換する時に用いられるフルード供給装
置は、従来図9に示す如くサプライタンク110と開閉
弁140と、サプライタンク110を油圧装置のリザー
バタンク160に取り付け取り外しが自在な離脱着装置
130と先端の管120とから構成されており、これら
は剛体的に一体に形成されている。サプライタンク11
0はフルード180を内部に入れることができ、側面1
11と上面116は開放されていないが下方でのみ開放
口112にて開閉弁140を介して管120を通して下
方開放口125へと連通している。管120を前記車両
の油圧装置のリザーバタンク160の上部筒状部161
へ図示しない蓋を外して挿入することによって、サプラ
イタンク110内のフルードを前記リザーバタンク16
0へ供給可能である。
【0003】前記離脱着装置130は互いにほぼ垂直に
結合された平板131と平板134と押し付け具133
とで構成される。該押し付け具133はボルト137の
先端に押し付け部材139を結合し、前記平板134に
設けられた雌ねじと雄ねじのボルト137とは螺合し、
ボルトの頭部138を手動で廻すことによりボルト13
7を平板134に対し前記押し付け具133を相対的に
前進後退させることが可能である。前記管120の下方
開放口125の近くでは管の側面に小さなフルードレベ
ル設定穴124が設けられている。
【0004】以上の構成からまずサプライタンク110
のみ一体の装置から外して開口部112が上になるよう
にしフルード180を注入した後、開閉弁140を開口
部112のところでフルード供給管120の上端21と
ねじ結合し、図に示すように開口部112が下になるよ
うにする。次いで車両の油圧装置のリザーバタンク16
0の図示しない蓋を取り外し、上方を開放して前述の一
体的に構成されたフルード供給装置を離脱着装置130
の平板131にて油圧装置のリザーバタンク160の上
端のフルード開放口163の上に乗せ、前記押し付け具
133のボルト頭138を廻し込んで行くと押し付け部
材139は上部筒状部161に近づいて行き接触し、更
に押し込むと管120の側部は上部筒状部161の内側
で接触してそれ以上ボルト137をねじ込めなくなり、
一体になったフルード供給装置がリザーバタンク160
に保持される。
【0005】ここで前記管120の下方開放口125近
傍のフルードレベル設定穴124の位置がリザーバタン
ク160内にてリザーバタンク160のフルードレベル
より上方にあるとすると、取り付けが完了する迄開閉弁
140のレバー141を閉じて置き、完了後開放するこ
とにより開閉弁140より下方の管120内の空気はフ
ルード180より密度が小さい為上方に移動を始めサプ
ライタンク110内に入って行き上方の空気室117に
合流して行く。一方流入した空気の体積相当のフルード
は下方に移動して下方開放口125からリザーバタンク
160内に流出して行く。そしてリザーバタンク160
内のフルードレベルがフルードレベル設定穴124の高
さに達し穴をフルードが覆うとフルード設定穴124は
外部から空気を吸い込むことができなくなるので、それ
以上はサプライタンク110内のフルード180は移動
できなくなり、リザーバタンク160内のフルードレベ
ルはフルード設定穴124のレベルで一定のまま保持さ
れる。
【0006】ここで例えばブレーキフルード交換にこの
装置を適用する場合について説明すると、図示しないマ
スターシリンダーに結合されたリザーバタンク160と
図示しないパイプを通じて連結されたやはり図示しない
ホイールシリンダー側から使い古されたブレーキフルー
ドを徐々に吸い出して行く時、前記リザーバタンク16
0のフルードレベルは徐々に低下して行くので、当初フ
ルード内に沈んでいたとしてもフルードレベル設定穴1
24はやがて大気に開放されるようになる。すると空気
を吸い込むのでその空気が上方に移動を始めその体積分
のブレーキフルードが管120を通って下方開放口12
5からリザーバタンク160に入りフルードレベルを上
昇させて再びフルードレベル設定穴124に達する。こ
のようにしてホイールシリンダーから古いフルードを抜
き取った分の容量ずつ、サプライタンク内の新しいフル
ードをフルード供給装置から補充することが可能とな
る。
【0007】全ての古いフルードを抜き去るとホイール
シリンダー側から放出されて来るフルードが新しいフル
ード特有の透明度の高いものとなり判別できるので、そ
こで開閉弁140を閉じ管120に残る若干のフルード
をリザーバタンク160内に落とし入れ、前述の離脱着
装置130の押し付け具133を廻してねじを緩めリザ
ーバタンク160から離脱させフルード供給装置を取り
外し、リザーバタンク160の蓋を閉じれば作業が完了
することとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】 このような従来の構
成になる車両用フルード供給装置においては取り付けに
当たり、フルード180の入ったサプライタンク110
と開閉弁140と管120及び離脱着装置130の全て
が一体となって油圧装置のリザーバタンク160上に乗
せられる為に、全ての重量がリザーバタンク160の上
端のフルード開放口163に負荷されることになる。フ
ルード供給装置は、離脱着装置の上方にサプライタンク
110を備えていることから、その重心の位置が高い状
態にあり、また管120と上部筒状部161との接触面
積は円筒形状同志で小さいことから取り付けが不安定に
なり、フルード供給作業中に車両が振動した際にぐらぐ
らし傾いたり倒れたりする恐れがあった。
【0009】また離脱着装置130の取り付けはボルト
を廻し込む押し付け機構のものであって取り付けの時間
も掛かっていた上、管120をリザーバタンク160の
上部筒状部161の中央近くに位置させることはできな
かった。
【0010】更にキャブオーバー型ないしはセミキャブ
オーバー型の車両等、車両によってはリザーバタンク1
60が車室内運転席前方に収められている場合に、リザ
ーバタンク160の直上方に空間的余裕が少なくて他の
フードやウィンドシールドガラスと干渉してしまいフル
ード供給装置を設置できない車両もあった。
【0011】また前記管120の下方開放口125及び
フルードレベル設定穴124の位置は車両全体が剛体的
に一体形成されている為、離脱着装置130の平板13
1の高さに対して一定間隔にしか設定できず、リザーバ
タンク160の上端のフルード開放口163から管12
0を挿入するに当たって自由な高さ位置に設定できない
と言う不便さがあった。
【0012】上述のような課題に鑑み本発明は、サプラ
イタンクとリザーバタンクとを直接剛体結合することな
く別空間に配置することを第1の目的とする。また前記
サプライタンクをリザーバタンク上に直接乗せることな
く別部材で支持することを第2の目的とする。またリザ
ーバタンクへの取り付け取り外しがし易く、且つ取り付
け取り外しが離脱着装置によって簡単に行え、しかも流
出するフルード供給管の開放口近くに設けられたフルー
ドレベル設定穴の高さを離脱着装置に対して自由に設定
でき、前記管内にてフルードと空気の流通がスムーズで
あることを第3の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用】 第1の発明
は、開口部からのみ内部のフルードを流出可能なサプラ
イタンクと、車両の一部に一端ないしは両端で支持され
該サプライタンクを支持する支持体と、一端は前記サプ
ライタンクに前記開口部にて連通し、他端を前記開口部
より下方の位置に設け、内部に設けられた流通孔を通じ
てフルードを流通させるフルード供給管と、該フルード
供給管の開放端側に係合し該フルード供給管を前記車両
の油圧装置のリザーバタンクに装着及び取り外し可能な
離脱着装置とで構成される車両用フルード供給装置であ
る。
【0014】上記のように構成された第1の発明によれ
ば、予めフルードを注入しておいたサプライタンクを有
する本車両用フルード供給装置を離脱着装置によって車
両の油圧装置のリザーバタンクに取り付け、車両用フル
ード供給装置の重量を支持体を介して車両が保持するの
で、油圧装置のリザーバタンク上への荷重負荷は離脱着
装置とフルード供給管の一部の重量分のみで済む。また
前記リザーバタンクとサプライタンクとは直接剛体的に
一体形成されないので別空間に配置することが可能とな
り第1と第2の目的が達成される。
【0015】第2の発明は、開口部からのみ内部のフル
ードを流出可能なサプライタンクと、該サプライタンク
を支持し車両とは別に設けられた支持柱と、一端は前記
サプライタンクに前記開口部にて連通し、他端を前記開
口部より下方の位置に設け、内部に設けられた流通孔を
通じてフルードを流通させるフルード供給管と、該フル
ード供給管の開放端側に係合し該フルード供給管を車両
の油圧装置のリザーバタンクに装着及び取り外し可能な
離脱着装置とで構成される車両用フルード供給装置であ
る。
【0016】上記のように構成された第2の発明によれ
ば、内部に入れたサプライタンクの重量を車両とは別に
設けられた支持柱が保持するので、車両の油圧装置のリ
ザーバタンク上への荷重負荷は離脱着装置とフルード供
給管の一部分のみで済む。また油圧装置のリザーバタン
クとサプライタンクとは直接剛体的に一体形成されない
ので別空間に配置することが可能となり第1と第2の目
的が達成される。
【0017】第3の発明は、第1に記載の車両用フルー
ド供給装置において、前記支持体は長手方向に複数の取
り付け穴を有し、長手方向の一端に長さ調整機構が設け
られていることを特徴とする車両用フルード供給装置で
ある。
【0018】上記のように構成された第3の発明によれ
ば、サプライタンクを支持体に取り付ける時に該支持体
が長手方向に複数の穴の中から、サプライタンクの位置
として望ましいところを選んで取り付ける。また長さ調
整機構を用いて支持体を緩みなく支持し、取り付け後の
振動でサプライタンクが揺れたりせず安定して取り付け
ることができる。
【0019】第4の発明は、第1の発明あるいは第2の
発明に記載の車両用フルード供給装置において、前記フ
ルード供給管の少なくも一部は屈曲可能な材料からなる
ことを特徴とする車両用フルード供給装置である。
【0020】上記のように構成された第4の発明によれ
ば、フルード供給管の少なくも一部が屈曲可能な材料か
らなるので、取り付け、取り外しに当たってサプライタ
ンクを油圧装置のリザーバタンクに対し位置的にある程
度の自由度を持って動かしてサプライタンクの姿勢とフ
ルード供給管の配置を望ましい状態に調整する。その結
果フルードの流れをスムーズにすることができる。
【0021】第5の発明は、第1の発明あるいは第2の
発明に記載の車両用供給装置において、前記離脱着装置
は前記フルード供給管の外周上を軸方向に摺動し、且つ
任意の位置にて止まる筒状部材を有することを特徴とす
る車両用フルード供給装置である。
【0022】上記のように構成された第5の発明によれ
ば、離脱着装置がフルード供給管の外周上を軸方向に摺
動して任意の位置で止めることができるので、油圧装置
のリザーバタンクの上端部のフルード開放口から任意の
深さに前記フルード供給管の下方開放口を設定できるの
で油圧装置のリザーバタンクにて目的とするフルードレ
ベルになるように供給することが可能である。
【0023】第6の発明は、第1の発明あるいは第2の
発明に記載の車両用フルード供給装置において、前記離
脱着装置はばね式ないしは差し込みクリップ式の機構に
よって前記リザーバタンクのフルード開放口にて固定し
また取り外すことが可能であることを特徴とする車両用
フルード供給装置である。
【0024】上記のように構成された第6の発明によれ
ば、離脱着装置がばね式ないしは差し込みクリップ式に
よって簡単に油圧装置のリザーバタンクのフルード開放
口にのほぼ中央に固定しまた簡単に取り外すことが可能
であり、各種の形状や寸法のリザーバタンクに適応でき
る。
【0025】第7の発明は、第1の発明あるいは第2の
発明に記載の車両用フルード供給装置において、前記フ
ルード供給管の開放側端部近傍側面に内部の流通孔に通
じるフルードレベル設定穴を有し、該フルードレベル設
定穴の面積は前記流通孔面積より小さく設定されている
ことを特徴とする車両用フルード供給装置である。
【0026】上記のように構成された第7の発明によれ
ば、フルード供給管の開放側端部近傍の側面に内部の流
通孔に通じるフルードレベル設定穴を有し、該フルード
レベル設定穴の面積が前記流通孔面積より小さく設定さ
れているので、フルードレベル設定穴から吸い込む空気
泡は上方へ移動する流れとなり、一方サプライタンクか
らのフルードは下方へ移動する流れとなり、2つの流れ
がスムーズに共存することになる。このような第3の発
明から第7の発明までによって第3の目的が達成され
る。
【0027】
【発明の実施の形態】 第1の実施の形態の車両用フル
ード供給装置の構成を図1及び図5(A)、(B)を用
いて説明する。まず図1においてサプライタンク10は
円筒状の側面11と上面16と下面17で構成された円
筒状容器であり、端部21にて脱着可能となっている。
尚サプライタンク10の形状はフルードを適当量蓄える
ことができる容器ならどのような形状をしていても良
く、また上面ないしは側面の上方に穴を設けフルードの
注入孔とし使用時はプラグで密閉しておいても良い。
【0028】該サプライタンク10の下面17にのみ中
央部に開口部12が開けられていてフルード供給管20
を通じて供給すべきフルード80が流出できるようにな
っている。サプライタンク10には上方にて吊り下げ可
能な把手13が取り付けられていてサプライタンク10
の上部を跨いで直径の両端で取り付け具14によって把
手13がサプライタンク10に対して回動可能に取り付
けられており、また取り付け具14で把手13は長穴1
9が設けられているので、把手13は回動するのみなら
ずサプライタンク10を上下に調整してボルト18を締
め込むことで固定される。ここで把手13が回動のみ可
能で伸縮可能でない方式でも良い。
【0029】更に該把手13の中央付近には係止具15
が取り付けられていて、支持体50に設けられた複数の
取り付け孔55の一つに係止具15を挿入してサプライ
タンク10を適当な位置にて吊り下げ保持される。
【0030】フルード供給管20は一方の端部21を前
記サプライタンク10の下面17にねじ式の連結方式に
て連結され開口部12と流通する。図1のフルード供給
管20の下方部は図5(A)、(B)に詳細が示される
が、先端の開放口25で開放されている。フルード供給
管20の両端部21と23との間は通常円形断面の流通
孔を構成しており、途中に設置されている開閉弁ないし
は流量調整弁40が開放状態にあれば、この流通孔を通
じてフルード80が開放口25から流出可能である。開
閉弁ないしは流量調整弁40が閉じ状態にあれば、フル
ード供給管20内のフルード80の流通は止められるこ
ととなる。
【0031】図5(A)においてフルード供給管20の
下方端部23の近傍には側面に該フルード供給管20の
内部流通孔の直径より小さな直径のフルードレベル設定
穴24が設けられている。該フルードレベル設定穴24
は通常一つであるが複数設けても良い。車両用に用いら
れるフルード80の粘度性状から流通をスムーズに行わ
せるために、通常はフルード供給管20の内部流通孔直
径は10〜15ミリメートルが望ましく、またフルード
レベル設定穴24の直径は1〜5ミリメートルが望まし
い。
【0032】フルード供給管20の両端部21と23は
本実施形態では「く」の字形のアルミニウム材からなる
パイプ22と26とからなっている。またその中間部に
は開閉弁ないしは流量調整弁40よりサプライタンク1
0に近い側に弾性体のゴムホース27をつなぐことによ
って屈曲可能としているが、フルード供給管の上方端と
下方端とを流通し中間部に屈曲可能な材料のホースを有
し、開閉弁ないしは流量調整弁を設置し下方端より上方
端の方が位置において上方になるように連結する管の機
能を有するものであれば、材料や形状についてはこれに
限定されるものではないことは言うまでもない。
【0033】また開閉弁ないしは流量調整弁40の位置
は図1に示すようにできるだけフルード供給管20の下
方端部23に近い場所に設置することが望ましい。
【0034】図2に第1の実施形態に適用される支持体
50を示す。車両のフード70を開けた状態で固定す
る。支持体50は布や樹脂ないしはゴム等を材料とする
帯状のものとし、一方端に係止具51が固着され、エン
ジンフードヒンジ71に係合固定されている。
【0035】また支持体50の他端にも係止具52が固
着され、フード70の前面中央付近に取り付けられたエ
ンジンフードストライカー72に係止され、端部に設け
られたラチェット機構の長さ調整機構53を有するので
適当な長さにして支持体50の両端51と52の長さは
延ばす時にはロックされるが,短くして行くことはフリ
ーであるので、支持体50はフード70の裏面に添って
緩まないように張設される。この時長さ調節機構にラチ
ェット機構ではなく帯状の長手方向に設けられた複数の
穴の一つに支持体端部に固着された図示しないピンを挿
入して長さを固定しても良い。ここで支持体50には図
示するように複数の取り付け孔55が設けられている。
【0036】図3に第1の実施形態に適用される支持体
50Aを示す。支持体をチェーン式としたものであり、
エンジンフードストライカー72にチェーンを巻き付け
て折り返して、支持体50Aが適当な長さとなるように
調節して先端の係止具53Aをチェーン支持体50Aの
途中に結合させるものである。前述にては支持体50な
いしは50Aをエンジンフードに取り付けた場合を示し
たが、キャブオーバー型やセミキャブオーバー型の車両
のようにフードを開けてリザーバタンクにフルードを供
給することができないタイプの車両については、例えば
車両室内にて支持体50ないし50Aをピラーやルーフ
上に設置されているグリップやバックミラー取り付け部
等の適当なる取り付け部を利用して支持体の一端ないし
は両端を取り付けることによってサプライタンク10を
支持体50ないし50Aにて保持しても良い。
【0037】上記の第1の実施形態では支持体50ない
し50Aの保持に当たって車両部品の一部を利用した
が、第2の実施形態として図4に示すようにサプライタ
ンク10を保持する専用の保持具である支持柱50Bを
設けても良い。支持柱50Bは三脚59Bで中空筒58
Bと、中空筒58Bと同芯で中空内に一部が挿入され軸
方向に摺動可能であり係止具51Bにて固定される円筒
柱57Bと該円筒柱57Bの上方先端にて固定ないしは
回転可能に張り出した張梁56Bとで構成されていて床
に立設される。該張梁56Bには図に示すような切欠き
部55Bが複数設けられており前述のサプライタンク1
0の把手13の係止具15を切欠き部55Bにて外れな
いように吊り下げることが可能になっているが、切欠き
の代わりに図示しない穴を設けても良い。
【0038】第1及び第2の実施形態に適用される離脱
着装置30がリザーバタンク60に取り付けられている
ところを示す断面図を図5(A)に、斜視図を図5
(B)に示す。離脱着装置30は平板31と、平板31
にほぼ垂直な板部34と、平板31に固定されフルード
供給管20の下方端部23近くであるが、前記フルード
レベル設定穴24より上の位置にてフルード供給管20
の外周に嵌合し固定されている筒状部材33と、更に螺
旋状のばね36とピン37とを介して回動可能に取り付
けられたレバー35とから構成されている。
【0039】前述の筒状部材33は平板31に固定され
るが、内部にはフルード供給管20の一部をなすパイプ
26が挿入できるように該パイプ26の外周よりわずか
ばかり大きな直径の円筒の穴が開けられており、パイプ
26が筒状部材33内で軸方向に摺動可能である。しか
し十分な隙間を有するわけではないので任意の位置で止
めると離脱着装置30の重心の位置がパイプ26の軸線
と異なる為前記離脱着装置30の重力による傾いた荷重
が前記パイプ26に負荷されることから、一度止められ
た位置にて固定されるのである。次にばね36の螺状中
心にはピン37があって板部34とレバー35とから差
し出された部材に共に嵌合しており、ばね36のばね力
によって常にレバー35を図5(A)、(B)にて時計
廻り方向の回転力を与えるべく枢着している。
【0040】さて車両の油圧装置のリザーバタンク60
の図示していない蓋を外すと上部筒状部61があるが、
該リザーバタンク60の本体貯蔵部64内には使い古さ
れたフルード90が入っている。前述の離脱着装置30
の平板31の長手方向の長さはリザーバタンク60の上
端円形リング状のフルード開放口63の直径に対し上回
るように設定されているので円形リング状のフルード開
放口63の上に平板31を乗せることによって離脱着装
置30を置くことができる。この時前述のレバー35の
下方部38はばね36によって板部34の下方部に押し
付けられているが、レバー35の上方に反時計廻りの力
を与えてやることによって下方部38が板部34の下方
部32から離れるので図5(A)に示すように上部筒状
部61を挟み込むことができレバー35を放すと板部3
4の下方部32とレバー35の下方部38とで固定する
ことができ、離脱着装置30をリザーバタンク60に固
定取り付けすることができる。またフルード供給管20
の下方端部23をリザーバタンク60の上部筒状部61
のほぼ中央に位置させることができる。
【0041】離脱着装置の別の例を図6(A)、(B)
に示す。離脱着装置30Aは筒状部材33Aに平板31
Aが固着されているのは前述のものと同じであるが、平
板31Aの中央部分が切り落とされ口の字状となってお
り、筒状部材33Aから離れた側に形成される平板部3
7Aに嵌合し規制されていて該平板部37Aの長手方向
にのみ摺動可能な2枚の板である押し付け具32Aと3
4A及び平板部37Aに巻き付けられた螺旋状ばね36
Aで構成される点で異なっている。該ばね36Aの両端
部に押し付け具32Aと34Aが敷設されているので、
ばね36Aを縮ませて油圧装置のリザーバタンク60の
上部筒状部61内に両押し付け具の下方部を挿入させる
ことができ、その後ばね36Aが復元しようとする伸張
力によって前記2枚の押し付け具32A及び34Aを前
記リザーバタンク60に固定することができる。
【0042】離脱着装置の更に別の例を図7(A)、
(B)に示す。離脱着装置30Aではばねの伸張力を押
し付け具2枚に伝えてリザーバタンクの円筒の対角方向
に押し付け固定したのに対し、この例ではリザーバタン
クの上部筒状部の片側の面を押し付けることで取り付け
るものである。上方視でコの字をなす押し付け具39B
にはばね36Bが付勢され、平板31に略垂直に固着す
る34Bが該ばね反力を受けるべく設置されている。該
ばね36Bの内空洞部には押し付け棒37Bが挿入され
ていて一端で前記押し付け具39Bに固定されている。
該押し付け棒37Bは板部34B内に設けられた孔内に
て摺動可能に保持される。押し付け具39Bは押しつけ
棒37Bの頭部38Bを引いて垂直板部32Bとの間に
隙間を作り油圧装置の前記リザーバタンク上部筒状部6
1の一部を挟みこむことができるので、その後前記頭部
38Bを放すことで離脱着装置30Bをリザーバタンク
60に固定できる。
【0043】離脱着装置の更に別の例を図8(A)、
(B)に示す。これは前述迄の螺旋のばねを用いず、差
し込みのクリップ式の機構のものである。筒状部材33
Cに結合する平板31Cの一つの側面39Cの一部にお
いて略垂直に2枚の板の上部が結合されている。この2
枚の板の内の一枚は平面板32Cであり、他の一枚はば
ね作用を持った曲面板35Cであり互いに向かい合って
位置しており両板の付け根部39Cにて固着されてい
る。曲面板35Cのばね作用にて離れた端部を互いに近
づく方向に付勢するので他の部品を両板32Cと35C
とで挟み込むことができる。このようにして長手方向に
伸びた平板31Cをリザーバタンク60のフルード開放
口63に乗せて前記離脱着装置30Cを一体的に取り付
ける差し込みクリップ式機構となる。もちろん35Cの
形状は必ずしも曲面に限られず平面を組み合わせたもの
であっても、リザーバタンクの上方の一部の面を挟み込
めるように構成されていれば良い。また32Cと35C
とが楔状をなしていることで、ばね作用を持たなくても
差し込める機構のものであっても良い。
【0044】
【発明の効果】 以上の説明で明らかな如く本発明によ
れば車両用のフルードを必要量補充ないしは全量交換し
たい時、車両の一部に一端ないしは両端で支持された支
持体に設けられた複数の穴の適当な一つにフルードを入
れたサプライタンクを保持したり、または車両に取り付
けずにサプライタンクを支持柱にて保持することによっ
て、該サプライタンクの下方から伸びているフルード供
給管の反対側端部の離脱着装置を前記車両の油圧装置の
蓋を外したリザーバタンクにレバーのワンタッチ操作で
装着及び取り外し可能であり、フルード供給管の一部が
屈曲可能な材料からなるので取り付け取り外し易くなる
利点と共に、離脱着装置の高さをフルード供給管に対し
て自由に調整可能にしたことからフルードレベル設定穴
の位置をリザーバタンクに対し任意の位置に設定できる
のでリザーバタンク内に供給するフルードのレベルを任
意に設定可能とできる効果を得ると共に従来リザーバタ
ンクの上に直接乗せて重量を負荷していて不安定で倒れ
る心配があったり、ないしはリザーバタンク上にスペー
スの余裕がなくて取り付けができない車両があったとい
う不具合を解消すると多大なる効果を得る。
【0045】また徐々に古いフルードを抜き去って行き
新しいフルードを充填して行く時において、全てのフル
ードを交換するに当たり充填する側については人手を要
せずにこの車両用フルード供給装置を設置して置くだけ
で良く、また上述のあらゆる車両に適用できることのみ
ならず、少量のフルードを設定高さまで補充する場合に
も供することができる利用範囲の広いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の全体を示す斜視図である。
【図2】 第1の実施形態において支持体がフードに取
り付けられた状態を示す斜視図である。
【図3】 第1の実施形態において別の支持体がフード
に取り付けられた状態を示す斜視図である。
【図4】 第2の実施形態の全体を示す斜視図である。
【図5】 第1あるいは第2の実施形態においてばね式
の機構の離脱着装置が油圧装置のリザーバタンクに取り
付けられたところを示す断面図の図5(A)と、斜視図
の図5(B)である。
【図6】 第1あるいは第2の実施形態においてばね式
の機構の別の離脱着装置が油圧装置のリザーバタンクに
取り付けられたところを示す断面図の図6(A)と、斜
視図の図6(B)である。
【図7】 第1あるいは第2の実施形態においてばね式
の機構の更に別の離脱着装置が油圧装置のリザーバタン
クに取り付けられたところを示す断面図の図7(A)
と、斜視図の図7(B)である。
【図8】 第1あるいは第2の実施形態において差し込
みクリップ式の機構の離脱着装置がリザーバタンクに取
り付けられたところを示す断面図の図8(A)と、斜視
図の図8(B)である。
【図9】 従来のフルード供給装置がリザーバタンクに
取り付けられたところを示す斜視図である。
【符号の説明】
10・・・サプライタンク 12・・・開口部 13・・・把手 20・・・フルード供給管 24・・・フルードレベル設定穴 25・・・下方開放口 27・・・ゴムホース 30・・・離脱着装置 33・・・筒状部材 35・・・レバー 36・・・ばね 37・・・ピン 40・・・開閉弁ないしは流量調整弁 50・・・支持体 53・・・長さ調整機構 55・・・取り付け穴 60・・・リザーバタンク 61・・・上部筒状部 63・・・フルード開放口 70・・・フード 80・・・供給用フルード 90・・・リザーバタンク内フルード 50B・・・支持柱

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部からのみ内部のフルードを流出可
    能なサプライタンクと、車両の一部に一端ないしは両端
    で支持され該サプライタンクを支持する支持体と、一端
    は前記サプライタンクに前記開口部にて連通し、他端を
    前記開口部より下方の位置に設け、内部に設けられた流
    通孔を通じてフルードを流通させるフルード供給管と、
    該フルード供給管の開放端側に係合し該フルード供給管
    を前記車両の油圧装置のリザーバタンクに装着及び取り
    外し可能な離脱着装置とで構成される車両用フルード供
    給装置。
  2. 【請求項2】 開口部からのみ内部のフルードを流出可
    能なサプライタンクと、該サプライタンクを支持し車両
    とは別に設けられた支持柱と、一端は前記サプライタン
    クに前記開口部にて連通し、他端を前記開口部より下方
    の位置に設け、内部に設けられた流通孔を通じてフルー
    ドを流通させるフルード供給管と、該フルード供給管の
    開放端側に係合し該フルード供給管を車両の油圧装置の
    リザーバタンクに装着及び取り外し可能な離脱着装置と
    で構成される車両用フルード供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の車両用フルード供給装
    置において、前記支持体は長手方向に複数の取り付け穴
    を有し、長手方向の一端に長さ調整機構が設けられてい
    ることを特徴とする車両用フルード供給装置。
  4. 【請求項4】 請求項1あるいは請求項2に記載の車両
    用フルード供給装置において、前記フルード供給管の少
    なくも一部は屈曲可能な材料からなることを特徴とする
    車両用フルード供給装置。
  5. 【請求項5】 請求項1あるいは請求項2に記載の車両
    用フルード供給装置において、前記離脱着装置は前記フ
    ルード供給管の外周上を軸方向に摺動し且つ任意の位置
    にて止まる筒状部材を有することを特徴とする車両用フ
    ルード供給装置。
  6. 【請求項6】 請求項1あるいは請求項2に記載の車両
    用フルード供給装置において、前記離脱着装置はばね式
    ないしは差し込みクリップ式の機構によって前記リザー
    バタンクのフルード開放口にて固定しまた取り外すこと
    が可能であることを特徴とする車両用フルード供給装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1あるいは請求項2に記載の車両
    用フルード供給装置において、前記フルード供給管の開
    放側端部近傍側面に内部の流通孔に通じるフルードレベ
    ル設定穴を有し、該フルードレベル設定穴の面積は前記
    流通孔面積より小さく設定されていることを特徴とする
    車両用フルード供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007083783A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Toyota Industries Corp 車両のカウル構造及びブレーキ液リザーバタンク

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007083783A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Toyota Industries Corp 車両のカウル構造及びブレーキ液リザーバタンク
JP4568199B2 (ja) * 2005-09-20 2010-10-27 株式会社豊田自動織機 車両のカウル構造及びブレーキ液リザーバタンク

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