JPH10327779A - 米の加工方法 - Google Patents
米の加工方法Info
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- JPH10327779A JPH10327779A JP9142436A JP14243697A JPH10327779A JP H10327779 A JPH10327779 A JP H10327779A JP 9142436 A JP9142436 A JP 9142436A JP 14243697 A JP14243697 A JP 14243697A JP H10327779 A JPH10327779 A JP H10327779A
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Abstract
ことが可能な生理活性空気を提供する。 【解決手段】水と空気とを原料とし、外部エネルギーを
加えることによって製造された混合系を有する高湿度空
気を米に接触的に作用させてその表面を改質する。改質
作用として米の洗浄性、吸水性、炊飯性が改善される。
混合系は、空気イオンと中性成分とからなり、空気イオ
ンは、外部エネルギーを得て水が分裂するときに空気中
に発生し、空気イオンは成分A1,A2,…Anにより
構成され、特定の式に従って、空気イオン濃度が変化す
ることが観測されるものであり、中性成分は、飽和水蒸
気量,相対湿度,絶対湿度として表すことのできる水分
であって、外部エネルギーを得た状態にあり、電荷を持
たず、質量分析計によって分析したときに、相対湿度8
0%以上において特定の式を用いて求められる平均構成
分子数Nが25以下の水クラスターが観測されるもので
ある。
Description
に作用して、米の表面を改質させる米の加工方法に関す
る。
を欠かすことができない。また、生鮮食品、穀類などの
加工などについても、水は重要な役割をなしている。水
の重要性に関する認識は古くからあったが、生物にとっ
て水がどのような役割を果たしているかに関しては、曖
昧なままであった。最近の測定技術の進歩により、細胞
内の水の状態について、より具体的な知識が得られるよ
うになった。その結果、細胞内の水は稀薄溶液とは異な
る状態にあることが分かった。」(上平 恒、逢坂
昭。『生体系の水』講談社サイエンティフィック 19
89年)。しかも、この文献には、水は単一の分子とし
て存在しているのではなく、水素結合によって形成され
た集団として挙動していることが述べられている。その
ような集団はクラスターと呼ばれる。
物の成長を促進したりするなどの作用があることが知ら
れているが、これに対し、韓国科学院の全教授は、液体
の水は…5員体、6員環、5員環の3種のクラスターの
混合物であり、常温近辺では5員環の水が主体であり、
温度を下げてゆくと6員環の割合が多くなると考え、雪
解け水は6員環の割合が多く、この6員環の水は生体に
なじみの良い、吸収されやすい、いわゆる生理活性の高
い水として、雪解けの特異な物性を説明している。」
(久保田 昌治『おもしろい水の話』(株)日刊工業新
聞社 1994年p287〜288参照)。しかしなが
らこのような雪解け水も、4〜5日経過すると効果がな
くなってしまうと言われ、これがどのような理由に基づ
くかはまだ良く分かっているわけではない。
知られている。これは、気体分子が水和して、周辺の水
分子の構造に影響を与え、水分子の集団に包接されたか
らである。麻酔薬の作用メカニズムの議論に、「麻酔薬
が水の中に溶けてクラスレートをつくるのか、あるいは
細胞膜の脂質のなかに溶けて、膜の外の水の氷構造を発
生させるのか」という議論があるが、「いずれにして
も、麻酔は水素結合ネットワークを発生させ電荷の輸送
をブロックすると考えられている」(茅 幸二、西 信
之 『クラスター』 産業図書 1994年)と考えら
れている。
って、生体に何らかの影響を与えることができるという
点については、近年相当数に上がる知見が得られてい
る。しかし、これらの技術は、仮に、水に特殊な性質が
あり、それを利用するものであったとしても、これを気
相において利用しようとする試みはほとんど知られてい
ない。
収穫物は何らかの加工が施される。その目的は、食味の
向上に代表されるような嗜好性の向上であったり、ある
いは有害物質の除去、殺菌などの安全性確保のためであ
ったり、食味の向上や保存期間の延長のためであったり
する。収穫物に対して何らかの処理を施すことの目的
が、どの分野に重きを置くかに関しては一概に述べるこ
とはできないが、嗜好性の向上、安全性確保、保存期間
の延長等のいずれかを実施するためには、ある一定の処
理が必要であって、その処理がいわゆる食品加工といわ
れる操作に該当すると考えられる。
んどが精白米である。「胚乳の外層部を糊粉層、糊粉層
を形成している細胞を糊粉細胞という。糊粉層は、粒の
側面ではただ一層の糊粉細胞が並んでいるだけだが、腹
面では1〜2層、背面では4〜6層の細胞からなってい
る。糊粉細胞は、小型のほぼ立方体の細胞で、中に蛋白
性の糊粉粒という特殊な物質がぎっしり詰まっているほ
か、脂肪や蛋白質などが多く、でんぷんは全く蓄積され
ていない。玄米の精白にあたっては、普通この層は取り
除かれる。」(倉澤文夫 『米とその加工』 建帛
社)。
あるためにその主たる成分は炭水化物であり、蛋白質等
が多量に含まれていることは栄養学的には好ましい。
しからざる影響を与えているとの報告もあり、また、日
本酒の原料に用いられる場合の吟醸、大吟醸等はこの糊
粉細胞をいかにたくさん削り取るかが重要な要素であ
る。さらに、糊粉細胞にあるといわれる蛋白質あるいは
ペプチド等は、特定の人々に対してアレルゲンとして作
用し、通常米を摂取しているにもかかわらず、アトピー
性皮膚炎を引き起こしたりすることがある。
搗精が行われ、その時に糊粉細胞等もある程度は除去さ
れているものと思われる。また、洗米等も個人差がある
が、機械的に米の表面を刺激するものであるから、ここ
でもある程度は除去されるものと思われる。それでも、
通常の精白米を摂取することでアレルギーが発症すると
いうことは、通常の精白米中には、現に糊粉細胞が存在
していることを意味する。
ド等を除去し、アトピー性皮膚炎を引き起こさない米の
加工方法が開発されている。「通常米の摂取でアトピー
性皮膚炎を発症する人々(保因者)が、摂取しても発症
しない米粒を開発する研究を行っていた。これは、通常
米粒にプロテアーゼを浸み込ませ、アレルゲンをほぼ特
異的に分解・除去した後、表面パーボイリング(表層デ
ンプンの糊化)を施して作製したものである。その条件
の設定には、多くの患者から提供された結成を用いた膨
大な数のIgE−RAST(radioallergo
sorbenttest)が実施された。こうしてヘテ
ロ系プロテアーゼ反応によって作製された低アレルゲン
米は、通常米の蛋白質栄養特性及び通常米に匹敵する嗜
好特性を保持しつつ、その上に低アレルゲン性が付与さ
れた典型的な機能性食品であって、臨床試験の結果、被
験者43名のうち約90%(3〜15週間摂取し続けて
も皮膚炎発症せず)であることから、その製造が工業化
された。1993年6月1日、厚生省は低アレルゲン米
を特定保険用食品第一号として認可した。」(荒井綜
一、日本農芸化学会誌Vol.68,1119(119
4))。ただし、米から糊粉細胞をどの程度除去するの
かは、このようにその米の用途によって斟酌されるべき
事項であると考えられる。
考えると、上記に述べた機械的方法あるいは生化学的方
法が知られているが、特殊な空気を用いる方法について
はいまだ知られていない。
作用して洗浄性、吸水性並びに炊飯性を改善する米の加
工方法を提供することにある。
め、本発明による米の加工方法においては、水と空気と
を原料とし、外部エネルギーを加えることによって製造
された混合系を有する高湿度空気を用いた米の加工方法
であって、混合系は、荷電粒子と中性成分とを含み、荷
電粒子は、外部エネルギーを得て水が分裂するときに空
気中に発生し、荷電粒子は複数の荷電粒子からなり、各
荷電粒子の成分をA1,A2,…Anとしたとき、式
(1)
れ、中性成分は、飽和水蒸気量、相対湿度、絶対湿度と
して表すことのできる水分であって、外部エネルギーを
得た状態にあり、電荷を持たず、質量分析によって分析
したときに、相対湿度80%において式(2)
5以下の水クラスターが観測され、該高湿度空気は、米
に接触的に作用してその表面を改質させるものである。
表面の洗浄を効果的にするものである。
の吸水作用を促進するものである。
柔らかく炊飯させるものである。
いる。本発明に用いる「水」は、水道水や蒸留水、また
井戸水や湧き水等の天然水、さらに特殊な処理により製
造される機能水等いずれも用いることができるが、表面
張力、粘度、溶質、溶存酸素濃度、水素イオン濃度など
の水質を変えてもよい。
もあるいは他に加工又は製造された特殊な空気を用いて
も良い。その空気の指標になるものは、清浄度、空気組
成、温度および相対湿度を挙げることができる。
が、加えるべき「外部エネルギー」としては、力学的エ
ネルギー、電磁気学的エネルギーを挙げることができ
る。力学的エネルギーとしては、水圧や風力によるもの
のほか、機械的な振動を挙げることができ、電磁気学的
エネルギーとしては、電磁波等が水分子に与える振動エ
ネルギー等を挙げることができる。水圧、風力などのエ
ネルギーとして、レナード効果(滝効果)又はシンプソ
ン理論(水滴分裂説)によるエネルギーが好ましく、こ
の際、膨張収縮、平衡を考慮しても良い。
方は、空気に運動エネルギーを与え、運動する空気中に
水を噴射させることにより行われる。高速で流動する空
気中に噴射された水は分裂し、レナード効果(滝効果)
又はシンプソン理論(水滴分裂説)によって空気中に負
イオンを発生し、また、水の分裂によって中性成分を生
ずる。この際、膨張、収縮を考慮するという本発明に用
いられる空気の構造を変えることができる。
と上記のエネルギーによって得られた物質系を指し、そ
の物質系は、粒径1μm以上の水粒子から1nm以下の
ナノサイズの水粒子までが空気と高度に混合した系であ
る。粒径1μm以上の水粒子は量的には混合系中の水滴
の1%以下を占めており、大部分の重量はナノサイズ粒
子が占めているものと思われる。粒径が1μm前後の水
粒子の表面は水面と考えて差し支えないが、粒径がナノ
サイズ粒子の場合はその表面はもはや水面と考えること
はできず、物性的にも水の延長として理解することはで
きない。混合系のさまざまな作用は、このナノサイズの
水粒子によるものと考えられる。
および混合系を含む空気のことを「真気」と称してい
る。「真気」の語源は、例えば中国の古書『黄帝内経』
などに見られ、現在の中医学では、人間が生存する上で
根本となるものの意味で用いられる用語であるが、本発
明に用いる「真気」は中医学で用いられる「真気」を直
接意味するものではなく、負イオンを含む多湿の空気で
ある。
おいて、真気発生機は、水分裂部Aと気液分離部Bとか
ら構成されているものである。水分裂部Aは、外部から
吸気した空気中で水を噴出して水滴に分裂させ、微細水
滴を含む混合空気を気液分離部Bに送気するものであ
る。微細水滴の分裂によって空気中には多量の負イオン
を生ずる。気液分離部Bは、気液混合空気中より水滴を
分離除去し、負イオンを含む多湿の空気(真気)を外気
へ送気する部分である。外気は、送風機1を用いて水分
裂部Aへ導入し、水は、水槽2内の水をポンプ3で汲み
上げ、これをノズル4から回転する撹拌羽根5に向けて
噴出し、微細水滴に分裂させるとともに発生した微細水
滴を空気流にのせて気液分離部Bに送風している。気液
分離部Bは、例えばサイクロンセパレータ6である。気
液混合空気は、サイクロンセパレータ6で気液に遠心力
分離される。真気発生機は、図4の構造に限らず、要す
るに水分裂部と気液分離部とを有するものであればよ
い。
して移動度0.4Vs/cm2以上のものを指し、通常
空気中の小イオンとして認識されるものである。真気中
の荷電粒子の構造は、 A-Wn(A;O2.OH,N2,etc, Wn;(H2O)n,n=1,2,3,…) と表すことができると考えられる。通常真気の製造時等
においては、Aやnが選択されることはないため、実際
に観測される負イオン等は様々な分子あるいはクラスタ
ーの混合物であって、各々の分子あるいはクラスターに
はそれぞれ固有の安定性があると考えられる。すなわ
ち、「真気」の荷電粒子等の半減期を横軸としそれに対
応する荷電粒子の量を縦軸にすれば、「真気」には半減
期分布のあることが理解できる。また、実際の観測され
る値は各荷電粒子の総和であり、イオンの減衰を測定す
ると、イオン量は、
ン量とを対数−対数グラフ上にプロットすると、減少は
一定の傾きを持つ直線に近似することができ、また、上
記式の半減期を実測に合うように選択すると、実際に半
減期分布を図示することができ、半減期が10分以上で
ある構造のものが含まれていることを知ることができ
る。
ていない水粒子を指すが、ナノサイズの水粒子について
は質量分析によってそのクラスターサイズを知ることが
できる。質量分析計としては、液体イオン化質量分析計
を挙げることができる。クラスターは分子量分布を持つ
が、その代表値として平均構成分子数として表すことが
でき、
分布の形も考慮に入れて検討すべきである。
体イオン化質量分析計は、四重極質量分析計に液体イオ
ン化用のイオン源を取り付けたものである。イオン化は
大気圧で緩和な条件で行われ、水素結合等で会合した物
質やクラスターを測定するのに適した方法である。本発
明に用いられる真気等に含まれる水クラスターを測定す
るためには、イオン源の周囲を真気等で満たし、イオン
源の内部が真気で満たされた後に測定すればよい。本方
法によって測定される気相中の水クラスターは、H
+(H2O)nのピークが観測され、それは質量数18間
隔でピークが観測される。水クラスターは水中において
はピコ秒オーダーでその構造の組み替えが起こっている
と言われているのに対し、気相中に於けるその挙動に関
しては詳しくは知られていない。気相中においても、時
間的なオーダーは分からないが、やはり組み替えは起こ
っているものと思われる。したがって、観測されるピー
クの頂点を結んだときに得られる山の形は、ある統計的
な平衡状態を表したものである。
分子数(N)と山の形やなめらかさに注目することがで
きる。平均構成分子数は、ポリマー等に用いられる数平
均分子量に相当するものであり、クラスターの大きさを
表す代表値である。種々の検討の結果、真気は、100
%に近い高湿度下において観測すると平均構成分子数が
25よりも小さくなり、生成した真気を加熱して相対湿
度を80%程度で測定しても、平均構成分子数はほとん
ど変わらない。さらに山の形は、富士山のような左右対
称型のものや、高原状になっているもの等がある。現在
のところ、空気中に見られる標準的なものは富士山型で
あり、滑らかな裾野を持っているが、真気の場合は、少
なくとも滑らかな形は観測されない。
持ったものと水クラスターとの結合したものとして表現
でき、広義には電荷を持った水粒子と解することができ
る。したがって、荷電粒子も中性成分も、水粒子として
一元的に理解することができる。
荷電粒子や中性成分が直接食品等に触れるということを
意味しており、具体的な態様としては、気体としての真
気が満たされた空間に食品等をおいて暴露させることを
いう。
改質するという活性を持つ成分の作用様式は、「直接作
用」と「間接作用」とに分けて考えることができる。
「直接作用」とは、真気等が生物体内の作用点に対して
直接働きかけて引き起こす場合のメカニズムを指し、
「間接作用」とは、真気が第三物質あるいは何らかの現
象を介して作用点に働きかけるという作用を指す。この
場合、一連の作用において「受容体」を考慮しても良い
し、しなくても良い。
また、真気発生機によって製造された真気を冷蔵庫に導
くように設計された真気保存庫があり、本発明は、これ
らを用いることができる。
法による分析を行った。また、空気中の水クラスターと
お湯を沸かして得られた高湿度空気中の水クラスターを
分析しその比較を行った。その結果を図2〜図4に示
す。
析スペクトラムは、図2に示すように全体として観測し
た場合、ギザギザしている。また、m/z;200〜4
00の範囲では同じくらいの高さにピークが集まってお
り、これを地形に例えると高原のようになっている部分
がある。室内で観測される水クラスターの質量スペクト
ラムは、図3に示すように左右対称で、各ピークの高さ
がなだらかに変化しており、これを地形に例えると、富
士山型である、ということができる。ただし、図3の質
量分析スペクトラムは、温度25℃、相対湿度28%と
いう冬季の乾燥した室内で測定されたものである。
クラスターの質量分析スペクトラムは、図4のように左
右対称で、各ピークの高さはなだらかに変化しており、
これを地形に例えるならば、やはり図3と同じように富
士山型であるといえる。なお、湯の温度は57℃であ
る。
れまでのデータの蓄積により、お湯により得られた高湿
度空気中の水クラスターは高相対湿度になるにつれてそ
の平均構成分子数が大きくなるが、真気中の水クラスタ
ーの平均構成分子数は高相対湿度であるにも拘らずその
大きさは小さいという知見がある。しかし、ここで、水
クラスターの分布の形にも着目すると、空気中の水や水
を加熱して得られた水クラスターの分布は左右対称であ
り、富士山の様な形となるが、真気中の水クラスターの
水の形状は、滑らかではない。
常得られるものと比較して特異であるのは、真気が主と
して機械的に製造されているためであると考えられる。
また、この様な違いがそのまま真気の特異な作用に結び
つけることはできないが、真気の水クラスターの状態
が、通常のものとは異なることを示すものである。
真気発生機を接続した。これを真気保存庫という。な
お、真気発生機には、株式会社 泉研究所製 真気発生
機SG−600Zを用いた。真気保存庫内の温湿度は、
小型温湿度記録計(HN−U2A,チノー社製)を用
い、真気保存庫内で次下の米の処理を行った。試料の米
は、埼玉県内の米穀店で購入したものである。
度13℃、相対湿度100%の真気保存庫において2時
間、真気による接触的処理を行い、取り出した(30
1.3g,0.43%増)。精白米はやや透明に思われ
た。米をざるに入れ、十分な水を入れたボールに沈め、
手で4回かき混ぜ、ざるを上げて精白米の水を切った。
この操作を5回繰り返し、精白米を洗浄した。精白米の
1.6倍重量の水を用いて1時間浸漬し、炊飯直前の浸
漬液を観察したところ白色不透明であった。常法により
米を炊飯後、得られた米飯を観察したところ、つぶれて
いるものが多かった。
内(温度18℃、相対湿度45%)に放置した以外は実
施例1と同様な操作を行った。室内に2時間放置しても
米の色は白色で変化無く、炊飯直前の浸漬液は無色透明
であった。また、炊飯後の米飯は形を保持していた。
気中に24時間放置し(308.89g、2.96%の
増)、その後は実施例1と同様の操作を行った。接触処
理後の米の色はやや透明に思われた。浸漬時間は30分
としたが、浸漬中プツプツという気泡がはじけるような
音がしており、炊飯直前の浸漬液は白色不透明であっ
た。炊飯後、米飯を観察したところ、形状を保持してお
り、表面は滑らかであった。
内(温度18℃、相対湿度45%)に放置し(294.
26g,1.91%減)、その後は実施例2と同様の操
作を行った。放置後の米は白色であり、浸漬中の異音は
無く、炊飯直前の浸漬液は無色透明であった。炊飯後の
米飯は、表面がざらざらしていた。
寄与していることを示唆するものである。上記比較例に
おいて、米の表面の性状が異なるのは、主として米の乾
燥度合いが異なるためと思われる。米の浸漬は、米のデ
ンプンを吸水により十分膨潤させ炊飯時の食味向上に寄
与するためとされているが、その時間は最低30分で足
りるとされている。また、吸水は主として内部のデンプ
ンの性状に寄与する操作であるので、比較例2において
米の表面がざらざらしていたのは米を室内に放置したた
め乾燥したことが、表面糊粉層に少なからず影響を与え
ていることが考えられる。米の表面の乾燥により、糊粉
層が水洗で多少除去された可能性が残される。
面改質効果が示されていると考えられる。実施例2は、
真気の接触処理により表面の糊粉層が十分に除去される
ことを表している。また、実施例1は、真気が接触的に
作用して米の表面の糊粉層はそれでも除去されるが、真
気の影響によって米の吸収効率が上がり、吸水1時間で
はデンプンも十分に膨潤したために、形状がつぶれてし
まったと考えることができる。吸水時間の1時間は決し
て長いわけではないが、真気の影響によって吸水効率が
上がり、さらに米飯全体が柔らかく炊きあがったこと
も、形状がつぶれた一因と考えられる。
て、その表面改質効果を示し、さらに、短時間において
吸水の効率を促進することが分かった。
ては、真気の荷電粒子と、中性成分、おそらくは水粒子
のうちナノサイズのものが、米表面の内部から浸透し、
直接的、間接的に米の吸水効率を上げ、さらには、表面
の改質効果、とりわけ洗浄効果ともいうべく糊粉層の除
去が行われたことが示されたものと思われる。また、吸
水効率が上がったことにより、あわせて柔らかい米飯に
炊き上げることができる効果を有するものである。
ペクトラムを示す図である。
クトラムを示す図である。
析スペクトラムを示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 水と空気とを原料とし、外部エネルギー
を加えることによって製造された混合系を有する高湿度
空気を用いた米の加工方法であって、 混合系は、荷電粒子と中性成分とを含み、 荷電粒子は、外部エネルギーを得て水が分裂するときに
空気中に発生し、 荷電粒子は複数の荷電粒子からなり、各荷電粒子の成分
をA1,A2,…Anとしたとき、式(1) 【式1】 にしたがって空気イオン濃度が変化することが観測さ
れ、 中性成分は、飽和水蒸気量、相対湿度、絶対湿度として
表すことのできる水分であって、外部エネルギーを得た
状態にあり、電荷を持たず、質量分析によって分析した
ときに、相対湿度80%において式(2) 【式2】 により求められる水クラスターの平均構成分子数Nが2
5以下の水クラスターが観測され、 該高湿度空気は、米に接触的に作用してその表面を改質
させることを特徴とする米の加工方法。 - 【請求項2】 前記高湿度空気の改質作用は、米の表面
の洗浄を効果的にするものであることを特徴とする請求
項1に記載の米の加工方法。 - 【請求項3】 前記高湿度空気の改質作用は、米への吸
水作用を促進するものであることを特徴とする請求項1
に記載の米の加工方法。 - 【請求項4】 前記高湿度空気の改質作用は、米を柔ら
かく炊飯させるものであることを特徴とする請求項1に
記載の米の加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9142436A JPH10327779A (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 米の加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9142436A JPH10327779A (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 米の加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10327779A true JPH10327779A (ja) | 1998-12-15 |
Family
ID=15315278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9142436A Pending JPH10327779A (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 米の加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10327779A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20180000122A1 (en) * | 2015-01-23 | 2018-01-04 | Shin Nippon Biomedical Laboratories, Ltd. | Micro-encapsulated aquaculture feed |
-
1997
- 1997-05-30 JP JP9142436A patent/JPH10327779A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20180000122A1 (en) * | 2015-01-23 | 2018-01-04 | Shin Nippon Biomedical Laboratories, Ltd. | Micro-encapsulated aquaculture feed |
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