JPH10327560A - 回転子コイルエンドモニタ - Google Patents

回転子コイルエンドモニタ

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JPH10327560A
JPH10327560A JP9133095A JP13309597A JPH10327560A JP H10327560 A JPH10327560 A JP H10327560A JP 9133095 A JP9133095 A JP 9133095A JP 13309597 A JP13309597 A JP 13309597A JP H10327560 A JPH10327560 A JP H10327560A
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JP
Japan
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coil end
data
rotor
end structure
laser beam
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JP9133095A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Yasu
信行 安
Yoshikiyo Nishikawa
義清 西川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転子コイルエンドに存在する異物の影響を排
除し、回転子コイルエンドの変位量を正確に測定できる
回転子コイルエンドモニタを提供すること。 【解決手段】レーザビームを発生する光源装置と、レー
ザビームを検出する受光装置と、受光装置で検出された
レーザビームの幅方向の位置を量子化し,この量子化さ
れた光の強度を電気信号に変換する光電変換器と、回転
速度を検出する装置と、量子化された光の強度を電気信
号に変化したデータを処理する演算処理装置を備えた回
転子コイルエンドモニタにおいて、演算処理装置のRO
Mに予めコイルエンド構造物の概略形状を認識させ、こ
れに一致しないものはすべてコイルエンド構造物ではな
いと判断し検出データから排除することで、コイルエン
ド構造物のデータのみを浮き彫りとし、異物の影響を排
除することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電機の回転子
コイルエンドの変形量を監視する回転子コイルエンドモ
ニタに関する。
【0002】
【従来の技術】回転電機の運転状態における回転子コイ
ルエンドの変形量を測定するために回転子コイルエンド
モニタが用いられている。このような従来の回転子コイ
ルエンドモニタの一例(特開平8−191556号公報
参照)を図4の構成図を参照して説明する。
【0003】同図において、1は回転子、2は固定子で
あり、回転子1の軸中心を含む任意の平面で切断した断
面が示されている。3はエアギャップ、4は回転子1の
コイルエンド、5は光源装置であり、エアギャップ3を
通過するように回転子1の軸方向と平行な方向に光源装
置5よりレーザビーム6を発射する。またこのレーザビ
ーム6は回転子の軸と平行にエアギャップ3を通過する
方向に発射される。
【0004】光源装置5は、容易に利用することができ
る可視光のHe−Neレーザ等のレーザ光を発射する光
源51と、光ファイバ53と、レーザ光を光ファイバ5
3に効率よく導くための集光器52と、光ファイバ53
を経由して入射されたレーザ光を厚みが薄く扇形に広が
るレーザビームにするためのコリメータ54とから構成
されている。
【0005】受光装置7は、受光範囲がエアギャップ3
より大きくコリメータ54から発射されたレーザビーム
6が回転子コイルエンド4の影及び固定子コイルエンド
15あるいは固定子2の影の両方が受光できる位置に取
り付けられ、レーザビーム6の断面形状に合わせて多数
の光ファイバを並べて固着したものである。
【0006】この受光装置7において固着した光ファイ
バの並び順を固定した状態の光ファイバの束8は、光電
変換器9で光電変換される。この光電変換器9は光ファ
イバの本数と同数以上の光電変換素子から構成されてい
る。10は演算処理装置であり、光電変換器9の出力及
び同期信号装置11の出力が入力される。この同期信号
装置11は、回転子軸の適当な位置に取り付けられた反
射マーカ12と、光電式のプローブ13と、プローブ1
3の出力信号を増幅整形する増幅器14から構成されて
いる。さらに、受光装置7ははり16により固定子2に
強固に固定されており、また光源装置5のコリメータ5
4ははり17によって固定子2に強固に固定されてい
る。
【0007】次に、従来の回転子コイルエンドモニタの
動作について説明する。図4の下方に位置する光源装置
5からレーザビーム6をやや末広がりの扇形形状に発射
する。図示上方に取り付けられた受光装置7には回転子
コイルエンド4や固定子コイルエンド15によってレー
ザビーム6が遮られる部分を除き受光面にレーザビーム
6が入射され、このレーザビーム6が照射されている受
光装置7の光ファイバに相当する光電変換器9の光電変
換素子から「1」レベルの電気信号が出力され、また影
の部分の位置に相当する光電変換器9の光電変換素子か
らは「0」レベルの電気信号が出力される。
【0008】上記した説明を概念的に図で表せば、図2
(A)のように表される。すなわち、回転子が回転し、
回転子コイルエンド4が変形して回転子コイルエンド4
の影の部分が外径側に大きくなると、受光装置7の明か
ら影に変わった光ファイバの位置に相当する光電変換素
子の電気信号は「1」レベルから「0」レベルに変化す
る。これを概念的に表せば図2(B)のように表され、
「n」が回転子コイルエンド4の変形量である。これを
全周にわたって測定する。測定方法は、まず回転速度検
出装置から算出した回転速度から全周を決められた測定
点で測定するために測定時間間隔を決め、この測定時間
間隔に従って回転子全周の測定を行っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の回転子コイルエンドモニタでは、回転子全周にわたっ
ての測定を行い、その測定されたすべてのデータをその
まま出力していたため、回転子コイルエンドに異物(糸
くず,塗料が剥離しかかったもの等)が存在すると、そ
の異物はコイルエンド構造物でないにもかかわらずコイ
ルエンド構造物として検出してしまうことになる。従っ
て、実際のコイルエンド構造物よりも大きく変位した場
合には、あたかもコイルエンド構造物が異常な変位量を
示しているという錯覚を起しかねないという問題があっ
た。
【0010】また、データの収集に際し必ず1回の測定
毎に回転子全周のデータを測定してデータをアウトプッ
トし、それを解析してコイルエンド構造物の異常の有無
を判断するという手法をとっていたため、多大な労力と
時間がかかり、なおかつ瞬時の異常判断を困難にしてい
たという問題があり、さらに、レーザビームの電源のO
N・OFFが手動であったため、測定毎にレーザビーム
の電源のON・OFFするという多大な労力と、常時レ
ーザビームの電源をONにしていた場合のレーザビーム
の寿命の短命化という問題があった。かかる問題は回転
電機を遠隔操作で運転し、回転子コイルエンドモニタを
回転子コイルエンドの異常監視装置として利用する場合
には特に大きな問題となっていた。
【0011】本発明(請求項1乃至請求項7対応)は、
上記問題を解消するためになされたもので、その目的
は、回転子コイルエンドに存在する異物の影響を極力排
除し、回転子コイルエンドの変位量について連続的に監
視することを可能にすると共に、レーザビームの長寿命
化及びレーザビーム電源に関するメンテナンスフリー化
を可能にする回転子コイルエンドモニタを提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1は、レーザビームを発生する光源
装置と、レーザビームを検出する受光装置と、前記受光
装置で検出されたレーザビームの幅方向の位置を量子化
し、この量子化された光の強度を電気信号に変換する光
電変換器と、回転子の回転速度を検出する検出装置と、
量子化された光の強度を電気信号に変換したデータを処
理する演算処理装置とを備えた回転子コイルエンドモニ
タにおいて、前記演算処理装置のROMに、あらかじめ
コイルエンド構造物の概略形状を認識させ、これに一致
しないデータはすべてコイルエンド構造物ではないと判
断して検出データから排除し、コイルエンド構造物のデ
ータのみを浮き彫りとするソフトを組み込んだことを特
徴とする。
【0013】本発明の請求項2は、レーザビームを発生
する光源装置と、レーザビームを検出する受光装置と、
前記受光装置で検出されたレーザビームの幅方向の位置
を量子化し、この量子化された光の強度を電気信号に変
換する光電変換器と、回転子の回転速度を検出する検出
装置と、量子化された光の強度を電気信号に変換したデ
ータを処理する演算処理装置とを備えた回転子コイルエ
ンドモニタにおいて、前記演算処理装置のROMに、コ
イルエンド構造物の存在位置と非存在位置を認識させ、
コイルエンド構造物の存在位置のみ検出し、非存在位置
のデータは検出せず、コイルエンド構造物のデータのみ
を浮き彫りとするソフトを組み込んだことを特徴とす
る。
【0014】本発明の請求項3は、請求項1または請求
項2記載の回転子コイルエンドモニタにおいて、あらか
じめコイルエンド構造物の概略形状及びコイルエンド構
造物の存在位置を認識させ、コイルエンド構造物非存在
位置のデータを除去し、コイルエンド構造物の存在位置
にあると判断されたデータの中で、コイルエンド構造物
の概略形状に当て嵌まるデータだけを浮き彫りとするソ
フトを演算処理装置のROMに組み込んだことを特徴と
する。
【0015】本発明の請求項4は、請求項1乃至請求項
3記載の回転子コイルエンドモニタにおいて、演算処理
装置のROMに、コイルエンド構造物の概略形状を認識
させる際、コイルエンド構造物の概略形状の変化に対応
できるよう、概略形状認識が自在にできるソフトを組み
込んだことを特徴とする。
【0016】本発明の請求項5は、請求項2または請求
項3記載の回転子コイルエンドモニタにおいて、演算処
理装置のROMに、コイルエンド構造物の存在位置を認
識させる際、コイルエンド構造物の存在位置の変化に対
応できるように存在位置認識が自在にできるソフトを組
み込んだことを特徴とする。
【0017】本発明の請求項6は、請求項1乃至請求項
5記載の回転子コイルエンドモニタにおいて、エンドコ
イル全周の測定点の変位量のうち最大値のみを演算処理
装置からデータ記録計へアウトプットすることによって
処理データの削減を図ると共に、このデータを運転経過
とともに連続的に記録することによってコイルエンドの
異常監視を可能としたことを特徴とする。
【0018】本発明の請求項7は、請求項1乃至請求項
5記載の回転子コイルエンドモニタにおいて、レーザビ
ーム電源装置と回転速度を検出する検出装置とをリンク
させ、回転電機の回転を検出した段階あるいは回転速度
がある一定値以上となった段階でレーザビーム電源装置
をON,回転電機の回転がストップしたことを検出した
段階あるいは回転速度がある一定値以下となった段階で
レーザビーム電源装置をOFFとするように構成したこ
とを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しながら説明する。図1は本発明の一実施例(請求
項1乃至請求項7対応)である回転子コイルエンドモニ
タの構成図である。
【0020】同図において、1は回転子、2は固定子で
あり、回転子1の軸中心を含む任意の平面で切断した断
面が示されている。3はエアギャップ、4は回転子1の
コイルエンド、5は光源装置であり、エアギャップ3を
通過するように回転子1の軸方向と平行な方向に光源装
置5よりレーザビーム6が発射される。
【0021】光源装置5は、容易に利用することができ
る可視光のHe−Neレーザ等のレーザ光を発射する光
源51と、光ファイバ53と、レーザ光を光ファイバ5
3に効率よく導くための集光器52と、光ファイバ53
を経由して入射されたレーザ光を厚みが薄く扇形に広が
るレーザビームにするコリメータ54とから構成されて
いる。
【0022】また、受光装置7は、受光範囲がエアギャ
ップ3より大きくコリメータ54から発射されたレーザ
ビーム6が回転子コイルエンド4の影及び固定子コイル
エンド15あるいは固定子2の影の両方が受光できる位
置に取り付けられ、レーザビーム6の断面形状に合わせ
て多数の光ファイバを並べて固着したものである。
【0023】この受光装置7において、固着した光ファ
イバの並び順を固定した状態の光ファイバの束8は、光
電変換器9に入力される。この光電変換器9は、光ファ
イバの本数と同数以上の光電変換素子から構成されてい
る。10Aは演算処理装置であり、光電変換器9の出力
及び同期信号装置11の出力がインターフェース20を
通してマイクロプロセッサ21に入力される。
【0024】同期信号装置11は、回転子軸の適当な位
置に取り付けられた反射マーカ12と、光電式のプロー
ブ13と、プローブ13の出力信号を増幅整形する増幅
器14から構成されている。さらに、受光装置7ははり
16により固定子2に強固に固定されており、また光源
装置5のコリメータ54ははり17により固定子2に強
固に固定されている。
【0025】次に、本実施例の回転子コイルエンドモニ
タの動作について説明する。図1の図示下側に位置する
光源装置5からレーザビーム6をやや末広がりの扇形形
状に発射する。図示上側に取り付けられた受光装置7に
は回転子コイルエンド4や固定子コイルエンド15によ
ってレーザビームが遮られる部分を除き受光面にレーザ
ビーム6が入射され、受光変換器9のレーザビーム6が
照射されている受光装置7の光ファイバに相当する光電
変換素子から「1」レベルの電気信号が出力され、影の
部分の位置に相当する光電変換素子からは「0」レベル
の電気信号が出力される。これを概念的に図で表せば、
図2(A)のように表される。また、回転子の回転によ
り回転子コイルエンド4が変形し、回転子コイルエンド
4の影の部分が外径側に大きくなると、受光装置7の明
から影に変わった光ファイバの位置に相当する光電変換
素子の電気信号は「1」レベルから「0」レベルに変化
する。これを概念的に表せば、図2(B)のように表さ
れ、「n」が回転子コイルエンド4の変形量となる。こ
れを回転子全周にわたって測定する。
【0026】この測定方法は以下の要領で行われる。ま
ず、回転速度検出装置から算出した回転速度から全周を
決められた測定点で測定するために測定間隔を決める。
例えば、回転速度60rpmの機械で、全周の測定点を
10点で測定したい時、1回転に1秒かかるため、全周
を10点で測定するための測定間隔は、1/10=0.
1秒ごととなる。これが回転速度30rpmになると1
回転するのに2秒かかるため、全周を10点で測定する
ための測定間隔は2/10=0.2秒ごととなる。
【0027】このようにして全周の回転子コイルエンド
の変位量測定を行う。全周の測定を行ったデータに対
し、演算処理装置10AのROM22に以下のようなプ
ログラムを組み込みデータ処理を行う。
【0028】このようなプログラムの概要を図3を参照
して説明する。同図において、横軸は測定番号、縦軸は
回転子コイルエンドの変形量を示している。例えば、こ
の例のように5つのデータ毎に処理を行うとすれば、
(n−2)番目のデータから(n+2)番目のデータ
が、それぞれY≦Xn-2 ≦X,Y+1≦Xn-1 ≦X+
1,Y+2≦Xn ≦X+2,Y+1≦Xn+1 ≦X+1,
1≦Xn+2 ≦Xを満たしていれば、(n−2)〜(n+
2)番目のデータを残し、これを満たさないものはすべ
て0にする。このようにすると、ハッチングした形状内
に収まったAのような構造物はデータ処理後もデータが
残り、検出されるが、Bのようにハッチングした形状か
ら飛び出した構造物は、データがすべて0となるため検
出されない。そのためコイルエンド構造物の形状が決ま
っているようなものに対しては、コイルエンド構造物の
データを浮き彫りにすることを可能にし、コイルエンド
に存在する異物に影響されない、より正確なコイルエン
ド構造物の変位量の測定を実現できる。
【0029】また、コイルエンド構造物の形状を表現す
るのにいくつかのパラメータだけでの設定で可能にして
やれば(図3の場合、X,Yの2つのパラメータの設定
で図のような形状の表現は可能)、演算処理装置に伝送
機能を追加し、様々な条件のパラメータの設定値を伝送
してやることによって様々な形状の表現が可能となり、
コイルエンド構造物の形状の変化に対応できる。
【0030】さらに、全周の測定を行ったデータに対
し、演算処理装置10AのROM22に前述したプログ
ラムとは別である以下のようなプログラムを組み込み、
データ処理を行う。全周の測定方法は先に述べた通り、
測定点の数,回転速度をもとに算出された測定時間間隔
で測定が開始される。回転速度,測定時間間隔は定数で
あるが、測定点は定数である。そのため、トリガー信号
が認識されてから最初に測定した点を基準に番号を付け
ていくと、測定番号とロータ全周における測定位置は必
ず一致する。そして、仮にロータ全周における測定点に
番地を付け、コイルエンド構造物が存在している番地部
分のデータは「1」,存在していない番地部分のデータ
は「0」としたデータ(このようにして作成したデータ
を以後マスキングデータと呼ぶ。表1のB列データがそ
れに相当する)を作成しておく。次に、実際に測定を行
ったデータ(表1のA列データ)と各行について掛け算
を行い、新しいデータを作成する(表1のC列デー
タ)。このようなプログラムを組み込むと、コイルエン
ド構造物の存在していない部分のデータは、例えコイル
エンドに異物が存在し、それが検出されたとしてもすべ
て0となり、コイルエンド構造物だけの変位量の測定が
可能となる。また、演算処理装置にマスキングデータの
伝送機能をつけておけば、あらゆるマスキングデータを
認識させることができ、コイルエンド構造物の存在位置
の変化に対応できる。
【0031】
【表1】
【0032】演算処理装置10AのROM22の中に上
述した2種類のものを組み合わせたもの、つまり、あら
かじめコイルエンド構造物の概略形状及びコイルエンド
構造物の存在位置を認識させ、コイルエンド構造物非存
在位置のデータは除去し、コイルエンド構造物の存在位
置にあると判断されたデータの中で、コイルエンド構造
物の概略形状に当て嵌まるデータだけを浮き彫りとする
プログラムを組み込めば、より正確にコイルエンド構造
物の変位量の測定を行うことができる。
【0033】全周の測定データをアウトプットする際、
最大値を見付けそのデータだけをアウトプットすれば、
回転子コイルエンドの変位量は当然ながら、すべて最大
値以内に収まっていると言えるので、この値だけを監視
することによって解析データを大幅に削減し、簡素化し
たシステムで回転子コイルエンド全体の変位量の監視を
実現できる。
【0034】レーザビーム電源装置のON/OFFに関
しては、次に示す手法を用いる。回転電機の回転速度の
検出は、反射マーカ12と光学式プローブ13で構成さ
れた装置でトリガー信号を発生させ、このトリガー信号
の時間間隔から演算処理装置10Aで回転速度を算出し
ている。そのため、図に示したようにこの回転速度を検
出する演算処理装置10Aとレーザビーム電源装置5を
リンクさせ、トリガー信号が入ってきた段階でレーザビ
ーム電源をON,トリガー信号が途絶えた段階でOFF
というシステムにしておけば、レーザビーム電源装置に
関するメンテナンスフリー、同時にレーザビームの長寿
命化を実現できる。また、本システムを演算処理装置1
0Aから算出された回転速度をもとにある一定の回転速
度以上となったらレーザビーム電源をON,ある一定の
回転速度以下となったらレーザビーム電源をOFFとす
るシステムを構築することも可能である。
【0035】上述したように、本実施例の回転子コイル
エンドモニタによると、回転子コイルエンドに異物が存
在したとしても、回転子コイルエンドモニタの演算処理
装置10AのROM22の中にあらかじめコイルエンド
構造物の概略形状を認識させているので、これに一致し
ないものはすべてコイルエンド構造物ではないと判断
し、測定データから排除することで、コイルエンド構造
物のデータのみを浮き彫りとするソフトを組み込むこと
ができる。また、回転子コイルエンドモニタの演算処理
装置10AのROM22の中にコイルエンド構造物の存
在位置と非存在位置を認識させ、コイルエンド構造物の
存在位置のみのデータを残し、コイルエンド構造物のデ
ータのみを浮き彫りとするソフトを組み込むことでコイ
ルエンド構造物以外の影響を極力排除することができ、
また、回転子コイルエンドの変位量についての連続的な
監視も全周の測定点のデータから最大値のみを連続的に
演算処理装置10Aからデータ記録計へアウトプットす
ることで実現できる。そして、レーザビームの長寿命化
及びレーザビーム電源のメンテナンスフリー化について
も、レーザビームの電源と回転速度を検出させる装置と
をリンクさせ、回転機の回転を検出した段階あるいは回
転速度がある一定値以上となった段階で、レーザビーム
電源をON,回転機の回転がストップしたことを検出し
た段階あるいは回転速度がある一定値以下となった段階
で、レーザビーム電源をOFFにするようなシステムを
構築したものである。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明(請求項1
乃至請求項7対応)によれば、回転子コイルエンドモニ
タの演算処理装置のROMの中にあらかじめコイルエン
ド構造物の概略形状を認識させ、これに一致しないもの
はすべてコイルエンド構造物ではないと判断し、測定デ
ータから排除し、コイルエンド構造物のデータのみを浮
き彫りとするソフトを組み込む。あるいは回転子コイル
エンドモニタの演算処理装置のROMの中にコイルエン
ド構造物の存在位置と非存在位置を認識させ、コイルエ
ンド構造物存在位置のみのデータを残し、コイルエンド
構造物のデータのみを浮き彫りとするソフトを組み込む
ことで、回転子のコイルエンドに存在する異物の影響を
極力排除することができる。また、全周の測定点のデー
タから最大値のみを連続的に演算処理装置から記録計へ
アウトプットすることによって、回転子コイルエンドの
変位量について連続的に監視することができる。さら
に、レーザビーム電源装置と回転速度を検出する検出装
置とをリンクさせ、回転機の回転を検出した段階あるい
は回転速度がある一定の値以上となった段階でレーザ電
源をON,回転機の回転がストップしたことを検出した
段階あるいは回転速度がある一定値以下となった段階で
レーザ電源をOFFにするようなシステムを構築するこ
とで、回転子コイルエンドに存在する異物の影響を極力
排除し、回転子コイルエンドの変位量について連続的に
監視することを可能にすると共に、レーザビームの長寿
命化及びレーザビーム電源に関するメンテナンスフリー
化を可能にする回転子コイルエンドモニタを提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図。
【図2】本発明に係る回転子コイルエンドモニタの量子
化後の信号を説明するための図。
【図3】図1のデータ処理を説明するための図。
【図4】従来の回転子コイルエンドモニタの構成図。
【符号の説明】
1…回転子、2…固定子、3…エアギャップ、4…回転
子コイルエンド、5…光源装置、6…レーザビーム、7
…受光装置、8…光ファイバの束、9…光電変換器、1
0,10A…演算処理装置、11…周期信号装置、12
…反射マーカ、13…プローブ、14…増幅器、15…
固定子コイルエンド、16…はり、17…はり、20…
インタフェース、21…マイクロプロセッサ、22…R
OM、51…光源、52…集光器、53…光ファイバ、
54…コリメータ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザビームを発生する光源装置と、レ
    ーザビームを検出する受光装置と、前記受光装置で検出
    されたレーザビームの幅方向の位置を量子化し、この量
    子化された光の強度を電気信号に変換する光電変換器
    と、回転子の回転速度を検出する検出装置と、量子化さ
    れた光の強度を電気信号に変換したデータを処理する演
    算処理装置とを備えた回転子コイルエンドモニタにおい
    て、前記演算処理装置のROMに、あらかじめコイルエ
    ンド構造物の概略形状を認識させ、これに一致しないデ
    ータはすべてコイルエンド構造物ではないと判断して検
    出データから排除し、コイルエンド構造物のデータのみ
    を浮き彫りとするソフトを組み込んだことを特徴とする
    回転子コイルエンドモニタ。
  2. 【請求項2】 レーザビームを発生する光源装置と、レ
    ーザビームを検出する受光装置と、前記受光装置で検出
    されたレーザビームの幅方向の位置を量子化し、この量
    子化された光の強度を電気信号に変換する光電変換器
    と、回転子の回転速度を検出する検出装置と、量子化さ
    れた光の強度を電気信号に変換したデータを処理する演
    算処理装置とを備えた回転子コイルエンドモニタにおい
    て、前記演算処理装置のROMに、コイルエンド構造物
    の存在位置と非存在位置を認識させ、コイルエンド構造
    物の存在位置のみ検出し、非存在位置のデータは検出せ
    ず、コイルエンド構造物のデータのみを浮き彫りとする
    ソフトを組み込んだことを特徴とする回転子コイルエン
    ドモニタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の回転子コ
    イルエンドモニタにおいて、あらかじめコイルエンド構
    造物の概略形状及びコイルエンド構造物の存在位置を認
    識させ、コイルエンド構造物非存在位置のデータを除去
    し、コイルエンド構造物の存在位置にあると判断された
    データの中で、コイルエンド構造物の概略形状に当て嵌
    まるデータだけを浮き彫りとするソフトを演算処理装置
    のROMに組み込んだことを特徴とする回転子コイルエ
    ンドモニタ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3記載の回転子コイ
    ルエンドモニタにおいて、演算処理装置のROMに、コ
    イルエンド構造物の概略形状を認識させる際、コイルエ
    ンド構造物の概略形状の変化に対応できるよう、概略形
    状認識が自在にできるソフトを組み込んだことを特徴と
    する回転子コイルエンドモニタ。
  5. 【請求項5】 請求項2または請求項3記載の回転子コ
    イルエンドモニタにおいて、演算処理装置のROMに、
    コイルエンド構造物の存在位置を認識させる際、コイル
    エンド構造物の存在位置の変化に対応できるように存在
    位置認識が自在にできるソフトを組み込んだことを特徴
    とする回転子コイルエンドモニタ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5記載の回転子コイ
    ルエンドモニタにおいて、エンドコイル全周の測定点の
    変位量のうち最大値のみを演算処理装置からデータ記録
    計へアウトプットすることによって処理データの削減を
    図ると共に、このデータを運転経過とともに連続的に記
    録することによってコイルエンドの異常監視を可能とし
    たことを特徴とする回転子コイルエンドモニタ。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項5記載の回転子コイ
    ルエンドモニタにおいて、レーザビーム電源装置と回転
    速度を検出する検出装置とをリンクさせ、回転電機の回
    転を検出した段階あるいは回転速度がある一定値以上と
    なった段階でレーザビーム電源装置をON,回転電機の
    回転がストップしたことを検出した段階あるいは回転速
    度がある一定値以下となった段階でレーザビーム電源装
    置をOFFとするように構成したことを特徴とする回転
    子コイルエンドモニタ。
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