JPH10325209A - 内装用化粧ボード - Google Patents

内装用化粧ボード

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Publication number
JPH10325209A
JPH10325209A JP15167497A JP15167497A JPH10325209A JP H10325209 A JPH10325209 A JP H10325209A JP 15167497 A JP15167497 A JP 15167497A JP 15167497 A JP15167497 A JP 15167497A JP H10325209 A JPH10325209 A JP H10325209A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
board
decorative board
board body
interior
coating layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP15167497A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuko Kumano
康子 熊野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujita Corp filed Critical Fujita Corp
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Publication of JPH10325209A publication Critical patent/JPH10325209A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃材となった後のリサイクル処理による再生
が可能で、かつ軽量な内装用化粧ボードを提供する。 【解決手段】 ボード本体1と、その表面を被覆してい
る被覆層2からなる。ボード本体1は、ハニカムコア1
1の両面に、紙材からなる表板12及び裏板13を貼り
合わせたものである。ハニカムコア11は、紙材からな
り反復的に屈曲した多数の帯状板11aを、その起伏部
同士で接着したものである。このため、ボード本体1の
内部には、前記各帯状板11aの接着部と表板12及び
裏板13とで密閉された多数のセル状中空部14が蜂の
巣状に画成されている。被覆層2はポリ乳酸系の生分解
性プラスチックからなるものであって、ボード本体1に
おける表板12の表面に熱溶着により接着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物や船舶の室
内等における内装建具、間仕切材等として用いられる内
装用化粧ボードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、仮設建物等の内装建具や間仕切材
に使用される内装用化粧ボードには、木材等の小片を接
着剤で熱や圧力により固めて作ったパーティクルボード
や、合板、プラスタボードを芯材とし、表面を木目等の
模様を付けた化粧用プラスチックで被覆したものが多く
採用される。また、近年は芯材に紙材を使用し軽量化を
図った内装用化粧ボードも採用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術による内装用化粧ボードは、パーティクルボードや合
板、プラスタボード等とプラスチックとの複合材料であ
るため、使用後に撤去されて廃材となった内装用化粧ボ
ードや、立て込み作業の際に発生した化粧ボードの端材
を処分するには、焼却するか、最終処分をして埋め立て
なければならず、リサイクルのための資源として利用す
ることが不可能であった。また、焼却処理する場合は、
表層のプラスチックが高温の燃焼熱を発生するため、焼
却炉が早期に傷むという問題も指摘されていた。
【0004】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、廃材とな
った後のリサイクル処理による再生が可能でありしかも
軽量な内装用化粧ボードを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る内装用化粧ボードは、紙又は植物繊維で成
形したボード本体の表面を生分解性プラスチックからな
る被覆層で被覆したものである。前記紙又は植物繊維で
成形したボード本体は、当然ながら、化粧ボードとして
の所要の強度を有するものとする。また、生分解性プラ
スチックからなる被覆層は、熱による融着、エマルジョ
ンを用いたコーティングあるいは生分解性樹脂接着剤に
よる接着等の方法で前記板の表面に設けられる。ここ
で、生分解性とは、良く知られているように地中や水中
のバクテリアによって自然に腐朽して、最終的に水、炭
酸ガス、アンモニア等に分解される性質をいい、本発明
に適用可能な生分解性プラスチックとしては、ポリ乳酸
系樹脂、セルロースやデンプンの天然高分子等、種々の
ものが挙げられる。
【0006】本発明の内装用化粧ボードは、内装材や間
仕切り材として使用後に撤去したり、あるいは施工時に
この内装用化粧ボードを切断すること等によって廃材と
なっても、通常の古紙リサイクルと同様に処理すること
ができる。これは、まず生分解性プラスチックからなる
被覆層が、古紙リサイクル処理の初期段階で行われるア
ルカリ水処理によって溶けてしまうからである。そし
て、ボード本体も紙又は植物繊維からなるものであっ
て、通常の紙と同様に前記古紙リサイクル処理によって
離解するから、何度も再生することができる。
【0007】この内装用化粧ボードは、焼却処理を行っ
た場合でも、生分解性プラスチックから発生する燃焼熱
は紙とほぼ同等であるため、焼却炉を傷めない。また、
先に述べたように生分解性プラスチックは地中で自然に
分解して腐植のような土壌成分となり、ボード本体も同
様に生分解されるから、そのまま地中に埋めたり放置し
ても問題がない。
【0008】本発明の内装用化粧ボードにおいて一層好
ましくは、ボード本体はその内部に多数の密閉された中
空部を有するものである。そしてこの場合の典型的な例
においては、ボード本体は、紙を貼り合わせたハニカム
コアを挟装したものである。このような構造とすること
によって、軽量になると共に十分な強度を得ることがで
き、しかも密閉された中空部の存在によって断熱効果も
高まる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る内装用化粧
ボードの好ましい一実施形態を示すものである。すなわ
ちこの内装用化粧ボードは、芯材であるボード本体1
と、その片面を被覆している被覆層2からなる。
【0010】ボード本体1は、ハニカムコア11の両面
に、所要の厚さの紙材からなる表板12及び裏板13を
貼り合わせたものである。ハニカムコア11は、所要の
厚さの紙材からなり反復的に屈曲した多数の帯状板11
aを、その起伏部同士で接着したものであり、このた
め、ボード本体1の内部には、前記各帯状板11aの接
着部と表板12及び裏板13とで密閉された多数のセル
状中空部14が蜂の巣状に画成されている。また、被覆
層2はポリ乳酸系の生分解性プラスチックからなるもの
であって、ボード本体1における表板12の表面に熱溶
着により接着されている。
【0011】なお、好ましくはハニカムコア11におけ
る各帯状板11a同士の接着や、ハニカムコア11と表
板12及び裏板13との接着材にも生分解性のもの(例
えばデンプン糊)を用いること等が考えられる。
【0012】上述の構成を有する内装用化粧ボードを、
建物内におけるトイレットブースの間仕切壁材として用
い、これを耐久予定年数である5年間試用したが、破損
や腐朽等の問題は全く発生しなかった。また、5年間の
試用後、これを撤去して丸鋸により約10cm角の大きさに
切断し、通常の古紙リサイクル処理と同様の工程によっ
て処理し、これによって得られたパルプから帯状板11
a、表板12及び裏板13を再生してボード本体1を作
成し、これに被覆層2を形成することにより内装用化粧
ボードを作成し、その強度を計測したところ、前製品と
ほぼ同等の強度を有することが確認された。
【0013】更に、この化粧ボードを地中に埋めて放置
したところ、約3カ月後には被覆層2が生分解されてボ
ード本体1のみが残り、更にその約3カ月後(地中放置
後約6カ月)には、ボード本体1もほぼ生分解されて腐
朽した状態になることが確認された。
【0014】なお、本発明は、図示の実施形態によって
限定的に解釈されるものではない。例えば、図では被覆
層2がボード本体1の片面(表板12)にのみ被着され
ているが、使用目的によってはボード本体1の両面を被
覆層2で被覆しても良い。また、ボード本体1のハニカ
ムコア11も、帯状板11aの貼り合わせによるものの
ほか、例えば紙パルプ等でハニカム形状に成形したもの
等も考えられる。
【0015】
【発明の効果】本発明によると、次のような効果が実現
される。 (1) 廃材となっても、通常の古紙リサイクルと同様に処
理して何度も再生することができるので、資源の有効利
用に貢献することができる。 (2) 地中で生分解されて無害の土壌成分となるので、廃
材として地中に埋めても何等の問題も発生しない。 (3) 内部にハニカム構造による多数の中空部を形成する
ことによって、軽量でしかも強度や断熱性に優れた構造
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内装用化粧ボードの好ましい一実
施形態の内部構造を示す部分的な斜視図である。
【符号の説明】
1 ボード本体 2 被覆層 11 ハニカムコア 14 中空部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙又は植物繊維で成形したボード本体の
    表面を生分解性プラスチックからなる被覆層で被覆した
    ことを特徴とする内装用化粧ボード。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、 ボード本体は内部に密閉された多数の中空部を有するこ
    とを特徴とする内装用化粧ボード。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載において、 多数の密閉された中空部は、ボード本体を、紙を貼り合
    わせたハニカムコアを挟装することにより形成されたこ
    とを特徴とする内装用化粧ボード。
JP15167497A 1997-05-27 1997-05-27 内装用化粧ボード Pending JPH10325209A (ja)

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JP15167497A JPH10325209A (ja) 1997-05-27 1997-05-27 内装用化粧ボード

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JPH10325209A true JPH10325209A (ja) 1998-12-08

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ID=15523774

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JP15167497A Pending JPH10325209A (ja) 1997-05-27 1997-05-27 内装用化粧ボード

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010522098A (ja) * 2007-02-16 2010-07-01 インターグラリオン リミテッド トリムパネル

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010522098A (ja) * 2007-02-16 2010-07-01 インターグラリオン リミテッド トリムパネル
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