JPH1032474A - 可変遅延回路,及び可変遅延回路の校正方法 - Google Patents

可変遅延回路,及び可変遅延回路の校正方法

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JPH1032474A
JPH1032474A JP8189256A JP18925696A JPH1032474A JP H1032474 A JPH1032474 A JP H1032474A JP 8189256 A JP8189256 A JP 8189256A JP 18925696 A JP18925696 A JP 18925696A JP H1032474 A JPH1032474 A JP H1032474A
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selector
variable delay
delay circuit
paths
signal
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JP8189256A
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Masaaki Shimada
征明 島田
Norio Tosaka
範雄 東坂
Akira Ota
彰 太田
Tetsuya Hirama
哲也 平間
Takashi Omura
隆司 大村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
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    • H03K5/13Arrangements having a single output and transforming input signals into pulses delivered at desired time intervals
    • H03K5/133Arrangements having a single output and transforming input signals into pulses delivered at desired time intervals using a chain of active delay devices
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K5/00Manipulating of pulses not covered by one of the other main groups of this subclass
    • H03K5/13Arrangements having a single output and transforming input signals into pulses delivered at desired time intervals
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K5/00Manipulating of pulses not covered by one of the other main groups of this subclass
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    • H03K2005/00058Variable delay controlled by a digital setting

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Pulse Circuits (AREA)
  • Measurement Of Unknown Time Intervals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 分解能に優れた可変遅延回路を提供するこ
と。及び分解能に優れた可変遅延回路を提供できる可変
遅延回路の校正方法を提供すること。 【解決手段】 複数のパスPath0〜3を選択するために
入力されるセレクタ信号SELを、該セレクタ信号SE
Lの昇降順に対応して上記複数のパスがその遅延時間の
長さの昇降順に選択されるような順序に並び替えて、こ
れを補正セレクタ信号SEL/Aとして可変遅延回路部
11のセレクタ回路3に出力するセレクタ信号変換手段
13を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は計測器などに搭載
される,信号の遅延時間をディジタル的に変更可能な可
変遅延回路,及び可変遅延回路の校正方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図8はGaAsMESFET(Metal Sem
iconductor Field Effect Transistor) を用いたDCF
L(Direct Coupled FET Logic)回路で構成した従来の可
変遅延回路の構造を示すブロック図であり、図におい
て、1は入力端子、2は出力端子、A〜Kはインバー
タ、Path0〜Path3は遅延時間差を発生させるために並
列に設けられた複数のパス、3は該複数のパスPath0〜
Path3をセレクタ信号により選択するセレクタ、4は該
セレクタ3にセレクタ信号(以下、SELとも称す)を
入力するためのセレクタ信号入力端子である。この遅延
回路は、4種類の遅延時間を発生させる2ビットのディ
ジタル遅延回路である。
【0003】また、図9は従来の可変遅延回路における
SEL信号と遅延時間との関係を示す図であり、図にお
いて横軸はセレクト信号を示し、縦軸は遅延時間(単位
ps)を示している。
【0004】次に従来のディジタル可変遅延回路の構造
について以下に説明する。入力端子1から入力された入
力信号は、インバータAを経て4つの信号パスPath0〜
3に入力する。Path0,Path1,Path2,Path3にはそ
れぞれ一つのインバータゲートB,C,E,Hが設けら
れているとともに、これらのインバータゲートの後ろに
は信号を通過させないように負荷としてインバータD,
F,G,I,J,Kが設けられており、Path0,Path
1,Path2,Path3のインバータゲートのファンアウト
数はそれぞれ1,2,3,4となっており、この結果、
各パスにおける遅延時間は互いに異なるものとなってい
る。これらの遅延時間が互いに異なるPath0〜3はセレ
クタ3に入力されるセレクト信号SEL=0〜3によっ
て、1つのパスのみが選択されるようになっている。こ
こでは特に、セレクト信号が0,1,2,3の時に、そ
れぞれPath0,Path1,Path2,Path3が選択されるよ
う設計されており、選択されたパスにより遅延された入
力信号が出力端子2から出力される。
【0005】次に従来の可変遅延回路の動作原理を以下
に説明する。一般にパスにおいてはファンアウト数が増
加すると遅延時間は増加する。そのため、図8に示した
可変遅延回路において、SEL=0の時の入力端子1か
ら出力端子2までの遅延時間をtpd0、SEL=1の
時の遅延時間をtpd1、SEL=2の時の遅延時間を
tpd2、SEL=3の時の遅延時間をtpd3とする
と、これらの遅延時間の関係は一般に以下の式を満足す
る。 tpd0<tpd1<tpd2<tpd3 ・・・式1 このようにして、本可変遅延回路は、セレクト信号SE
Lによって、遅延時間の異なるパスを切り換えることに
より、遅延時間をディジタル的に変化させることが可能
である。なお、この従来例では、ファンアウト数の違い
によって、遅延時間差を発生させているが、ゲート段
数、ファンイン数、配線長、ゲートサイズなどの違いや
それらの組み合わせによって遅延時間差を発生させても
良い。
【0006】ところで、この従来のディジタル可変遅延
回路を、SEL=0の時の設計遅延時間を500psと
し、さらにファンアウトが1つ増加する度に遅延時間が
25psずつ増加するように設計していたとする。つま
り、SEL=0でPath0が選択されているときの設計遅
延時間が500ps、SEL=1でPath1が選択されて
いるときの設計遅延時間が525ps、SEL=2でPa
th2が選択されているときの設計遅延時間が550p
s、SEL=3でPath3が選択されているときの設計遅
延時間が575psとなるように設計していたとする
と、上記式1のような関係が成立するはずである。しか
し、以下のような理由により、実際のパスにおける遅延
時間は、設計遅延時間と大きく異なる場合が多い。たと
えば、製造上のばらつきによりインバータゲートCを構
成するデプレーション型FET(図示せず)のしきい電
圧が設計値よりも高くなってしまった場合、インバータ
ゲートCの消費電流が設計値より減少してしまい、イン
バータゲートCの遅延時間が設計値より大きくなってし
まう。このようにしてtpd1が設計値より5%程度増
加してしまうと、tpd1はtpd2よりも大きくなっ
てしまい、上記の式1を満足しなくなる場合が起こる。
このようにプロセスパラメータの変動などにより上記の
式1を満足しないことが各パスの遅延時間差を小さくし
た場合には頻繁に起こるようになる。
【0007】上記の式1を満足しなかった例として、S
EL=0の時の実際の遅延時間が505ps、SEL=
1の時の実際の遅延時間が555ps、SEL=2の時
の実際の遅延時間が545ps、SEL=3の時の実際
の遅延時間が580psとなった場合の設計遅延時間と
実際の遅延時間との関係を図9及び以下の表に示す。
【0008】
【表1】
【0009】次に、設計遅延時間と実際の遅延時間とが
異なり、上記式1のような関係を満たさなくなった場合
における従来の可変遅延回路の校正方法について、上記
表1及び図9を用いて説明する。
【0010】計測器などにディジタル可変遅延回路を用
いるためには、上記式1のように、セレクト信号SEL
が増加するに従って、遅延時間が必ず増加することが必
要である。そのため、従来は、上記表及び図9に示した
ように、可変遅延回路においてtpd2がtpd1より
も小さくなってしまった場合にはtpd2を使用しない
ようにして可変遅延回路を校正していた。このようにt
pd2を使用しなければ、以下の式2に示すようにセレ
クト信号SELが増加する度に、遅延時間tpdが必ず
増加するようになる。 tpd0<tpd1<tpd3 ・・・式2
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の可
変遅延回路においては、製造上のばらつき等により、遅
延時間がセレクト信号の増加に対応して増加しなくなっ
たパスが発生した場合、この不都合の生じるパスを選択
するセレクタ信号を使用しないようにすることで、可変
遅延回路を校正していた。
【0012】しかしながら、このような従来の校正方法
を用いると、例えば上記の表に示したような場合におい
ては、セレクト信号SEL=0,1,3のみが使用可能
となり、SEL=0とSEL=1との間の遅延時間差が
50psと最も大きく、この値がこの可変遅延回路の分
解能となる。従って、SEL=2を使用できないため
に、設計段階に考えていた分解能に対して実際の可変遅
延回路の分解能が非常に悪くなってしまっていた。
【0013】以上述べたように、従来の可変遅延回路の
校正方法を用いると、可変遅延回路の分解能が設計値に
対して非常に悪くなってしまい、分解能に優れた可変遅
延回路を歩留りよく得ることができないという問題があ
った。
【0014】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、分解能に優れた可変遅延回
路を歩留り良く提供することを目的とする。
【0015】また、この発明は上記のような問題点を解
消するためになされたものであり、分解能に優れた可変
遅延回路を歩留り良く提供できる可変遅延回路の校正方
法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係る可変遅延
回路は、信号が入力される入力端子と、該入力端子と接
続された互いに異なる遅延時間を有する複数のパスと、
該複数のパスと接続され、入力される補正セレクタ信号
により上記複数のパスを個別に選択するセレクタ回路
と、該セレクタ回路と接続され、上記補正セレクタ信号
により選択された上記複数のパスにより遅延された上記
入力信号を出力する出力端子と、上記複数のパスを選択
するために入力されるセレクタ信号を、該セレクタ信号
の昇降順に対応して上記複数のパスがその遅延時間の長
さの昇降順に選択されるような順序に並び替えて、これ
を補正セレクタ信号として上記セレクタ回路に出力する
セレクタ信号変換手段とを備えるようにしたものであ
る。
【0017】また、上記可変遅延回路において、上記セ
レクタ信号変換手段は、上記複数のパス及びセレクタ回
路とは異なる半導体基板上に設けられているようにした
ものである。
【0018】また、上記可変遅延回路において、上記セ
レクタ信号変換手段は、上記複数のパス及びセレクタ回
路とは同一の半導体基板上に設けられているようにした
ものである。
【0019】また、上記可変遅延回路において、上記セ
レクタ信号変換手段は、上記複数のパスのそれぞれの遅
延時間に基づいた上記セレクト信号の並び替え順を制御
する変換用データを出力する変換用データ出力手段と、
該変換用データ出力手段の出力に接続され、該出力手段
から出力される上記変換用データに基づき上記セレクタ
信号を並び替えて上記補正セレクタ信号として出力する
セレクト信号変換部とを備えるようにしたものである。
【0020】また、上記可変遅延回路において、上記変
換用データ出力手段と、セレクト信号変換部との間に、
入力される上記変換用データを記憶するとともに、該記
憶した変換用データを上記セレクト信号変換部に出力す
るメモリ部を備えているようにしたものである。
【0021】また、上記可変遅延回路において、上記セ
レクタ信号変換手段を、その内部の配線の一部を切断す
ることにより、上記セレクタ信号を所定の順序に並び替
えて上記補正セレクタ信号として出力できる回路とした
ものである。
【0022】また、この発明に係る可変遅延回路の校正
方法は、互いに異なる遅延時間を有する複数のパスを、
セレクタ信号に基づいてセレクタ回路により個別に選択
して、上記複数のパスに入力される入力信号を上記複数
のパスのうちの上記選択されたパスにより異なる時間で
遅延させて出力する可変遅延回路の遅延時間を校正する
可変遅延回路の校正方法において、上記複数のパスを選
択するために入力されるセレクタ信号を、該セレクタ信
号の昇降順に対応して上記複数のパスがその遅延時間の
昇降順に選択されるように並び替えて上記セレクタ回路
に出力するようにしたものである。
【0023】また、上記可変遅延回路の校正方法におい
て、上記セレクタ信号の並び替えは、上記複数のパスの
遅延時間の測定結果に基づいた上記セレクト信号の並び
替え順を制御する変換用データに基づいて行うようにし
たものである。
【0024】また、上記可変遅延回路の校正方法におい
て、上記セレクタ信号の並び替えは、その内部の配線の
一部を切断することにより上記セレクタ信号を所定の順
序に並び替えて出力できる回路を備え、上記複数のパス
の遅延時間の測定結果に基づいて上記配線の一部を切断
した後、該回路に上記セレクタ信号を入力させることに
より行うようにしたものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る可
変遅延回路の校正方法を説明するためのフローチャート
であり、図において、S1〜S4はこの校正方法の各ス
テップを示している。また、図2はこの発明の実施の形
態1に係る可変遅延回路の校正方法を説明するための図
であり、図2(a) はGaAsMESFET(Metal Semic
onductor Field Effect Transistor) を用いたDCFL
(Direct Coupled FET Logic)回路で構成した可変遅延回
路の構造を示すブロック図、また図2(b) はこの可変遅
延回路の構造の一例を示す回路図である。図において、
10は可変遅延回路、1は入力端子、2は出力端子、A
〜Kはインバータ、Path0〜Path3は遅延時間差を発生
させるために並列に設けられた複数のパス、3は該複数
のパスPath0〜Path3をセレクタ信号により選択するセ
レクタ、4は該セレクタ3にセレクト信号(以下、SE
Lとも称す)を入力するためのセレクト信号入力端子、
5はデプレショントランジスタ、6はエンハンスメント
トランジスタ、VDDは電源電位、VSSは基準電位であ
る。この可変遅延回路は4種類の遅延時間を発生させる
2ビットのディジタル遅延回路である。
【0026】また、図3は上記可変遅延回路においてセ
レクタ3に入力されるセレクト信号SEL,該セレクト
信号を並べ替えてなる補正セレクト信号SEL/A,及
び入力端子1と出力端子2との間の遅延時間の関係を示
す図であり、図において横軸はセレクト信号SEL及び
補正セレクト信号SEL/Aを示し、縦軸は遅延時間
(単位ps)を示しており、黒丸は実際に測定した遅延
時間を示し、白丸は設計段階における遅延時間を示して
いる。
【0027】次に本実施の形態1に係る可変遅延回路の
校正方法について図1を用いて説明する。なお、ここで
は補正セレクト信号SEL/A=n(nは整数)はPath
nを選択するためにセレクタ3に入力される補正セレク
ト信号であるとしている。
【0028】この校正方法は、セレクト信号SELの昇
降順に伴って遅延時間の大きさが昇降順に変化しなくな
った場合に、該セレクト信号SELをセレクタ3に直接
入力せず、このセレクト信号SELをセレクト信号が大
きくなる順番に対応して必ず遅延時間の大きさが大きく
なる順番にパスPath0〜Path3が選択されるように並べ
替えて補正セレクト信号SEL/Aを作成し、この補正
セレクト信号SEL/Aをセレクタ3に入力するように
したものである。
【0029】まず最初に、パスPath0〜Path3をそれぞ
れ選択した場合における可変遅延回路10の実際の遅延
時間を実測して、可変遅延回路10の各パスの遅延時間
を調べるとともに、これらの各パスPath0〜Path3を順
番に選択するためにセレクタ3に入力する補正セレクト
信号SEL/A=0〜3を作成する(ステップS1)。
【0030】次に各パスが実際の遅延時間の大きくなる
順番に選択されるよう補正セレクタ信号SEL/Aの配
列順番を並び替える。そして、可変遅延回路10の遅延
時間をセレクトするセレクト信号SELが大きくなるに
つれて、各パスが実際の遅延時間の大きくなる順番に選
択されるように、セレクト信号SELと補正セレクト信
号SEL/Aとの対応関係を求める(ステップS2)。
そして、この対応関係が保たれるようにセレクト信号S
ELを補正セレクト信号SEL/Aに変換させ(ステッ
プS3)、このセレクト信号SELに対応した補正セレ
クト信号SEL/Aをセレクタ3に入力して可変遅延回
路の各パスPath0〜Path3を選択するようにする(ステ
ップS4)。この結果、セレクタ信号SELの昇降順に
従って、補正セレクタ信号SEL/Aにより、遅延時間
の大きさの昇降順に各パスPath0〜Path3が選択される
ことになり、可変遅延回路10の遅延時間の大きさを、
セレクタ信号の昇降順に対応させて、昇降順に変化させ
ることができる。
【0031】例えば、可変遅延回路におけるセレクタ信
号SELと該セレクタ信号SELにより選択されるパ
ス、そのパスの設計遅延時間、及びそのパスを選択した
際の遅延時間の実測値との関係が以下の表のようになっ
たものとする。
【0032】
【表2】
【0033】このとき、Path0を選択した場合の実際の
遅延時間は505ps、Path1を選択した場合の実際の
遅延時間は555ps、Path2を選択した場合の実際の
遅延時間は545ps、Path3を選択した場合の実際の
遅延時間は580psであるため、何らの校正も行わ
ず、セレクト信号SEL=0でPath0を、セレクト信号
SEL=1でPath1を、セレクト信号SEL=2でPath
2を、セレクト信号SEL=3でPath3を選択するよう
にすると、セレクト信号SEL=1の遅延時間の方がセ
レクト信号SEL=2の遅延時間よりも大きくなってし
まい、セレクト信号が大きくなっても、必ずしも遅延時
間が大きくならないようになり、可変遅延回路として使
用できるようになる。
【0034】しかし、本実施の形態1においては、上記
の実測値に基づいて、Path0,3を選択するためのセレ
クト信号SEL=0,3が入力されたときは、このセレ
クト信号を並べ替えず、それぞれPath0,3が選択され
るような補正セレクト信号SEL/A=0,3が出力さ
れるようにするとともに、Path1を選択するためのセレ
クト信号SEL=1が入力されたときは、このセレクト
信号を並べ替えてPath2を選択するための補正セレクト
信号SEL/A=2が、また、セレクト信号SEL=2
のときはPath1を選択するための補正セレクト信号SE
L/A=1がセレクタ3に出力されるように、セレクト
信号SELを並べ替えて校正するようにしたことによ
り、図3に示すように、セレクト信号が増加したときに
はこれに対応して実際の遅延時間が必ず増加するように
することができる。
【0035】このため、上述した従来の可変遅延回路の
校正方法においては、セレクト信号が大きくなるにもか
かわらず、遅延時間が大きくならない場合、このような
原因となるパスをセレクトするセレクト信号を使用しな
いようにしていたため、分解能が大きくなってしまって
いたが、本実施の形態1に係る可変遅延回路の校正方法
においては、セレクト信号が大きくなってもこれにした
がって遅延時間が大きくならない場合には、セレクト信
号を並べ替えた補正セレクト信号を作成し、この補正セ
レクト信号を用いてこれをセレクタ3に入力し、セレク
ト信号SELが大きくなるにしたがって遅延時間が大き
くなるようなパスを選択することができ、この結果、従
来の校正方法を用いた場合に比較して、可変遅延回路の
分解能を向上させることができる。例えば、図3に示す
ような特性の得られる可変遅延回路においては、従来の
校正方法を用いると、Path2を選択しないようになるの
で、分解能はPath1とPath0との遅延時間の差である5
0psとなるが、この実施の形態1に係る校正方法によ
れば、分解能はPath2とPath0との遅延時間の差である
40psとなり、分解能を向上させることができる。
【0036】このように、本実施の形態1に係る可変遅
延回路の校正方法によれば、セレクト信号SELが大き
くなる順番に対応して、各パスがその遅延時間が大きく
なる順番で選択されるよう、このセレクト信号SELを
並べ替えた補正セレクタ信号SEL/Aをセレクタ3に
入力するようにしたから、分解能の良い可変遅延回路を
歩留りよく得ることができる効果がある。
【0037】実施の形態2.図4は本発明の実施の形態
2に係る可変遅延回路の構造を示すブロック図であり、
図において、図2と同一符号は同一又は相当する部分を
示しており、11は図2において示した可変遅延回路と
同様の回路からなる可変遅延回路部、12は該可変遅延
回路部11と同一半導体基板上に設けられているIC
(集積回路)、13はこのIC12の外部に設けられた
セレクト信号変換手段である。
【0038】次に構造について説明する。まず、可変遅
延回路部11には実施の形態1において図2に示したよ
うに、4つの互いに並列なパスPath0〜3が設けられて
おり、Path0,Path1,Path2,Path3にはそれぞれ一
つのインバータゲートB,C,E,Hが設けられている
とともに、これらのインバータゲートの後ろには信号を
通過させないように負荷として設けられたインバータ
D,F,G,I,J,Kが配置されており、Path0,Pa
th1,Path2,Path3のインバータゲートのファンアウ
ト数はそれぞれ1,2,3,4となっており、この結
果、各パスにおける遅延時間は互いに異なるものとなっ
ている。そして、これらの遅延時間が互いに異なるPath
0〜3は、セレクタ3に入力される補正セレクト信号S
EL/A=0〜3によって、1つのパスのみが選択され
るようになっている。ここでは特に、補正セレクト信号
が0,1,2,3の時に、それぞれPath0,Path1,Pa
th2,Path3が選択されるよう設計されている。
【0039】セレクト信号変換手段13は、可変遅延回
路部の遅延時間を選択するために入力されるセレクト信
号SELを、このセレクタ信号の大きさの順に対応して
上記複数のパスがその実際の遅延時間の長さの長い順に
選択されるような順序に並び替えた補正セレクト信号S
EL/Aを作成し、この補正セレクト信号を可変遅延回
路のセレクタに入力することにより、セレクト信号が増
加すると、必ず遅延時間が増加するようにする手段であ
り、通常はセレクト信号を補正セレクト信号にソフトウ
エア的に並べ替えて出力可能なコンピュータや、回路内
の入出力を所定の配列に組み換えて出力可能なセレクタ
等の回路が用いられる。
【0040】次に動作について説明する。入力端子1に
入力された入力信号が、セレクト信号入力端子4に入力
されたセレクト信号SELにより選択されたパスPath0
〜Path3の一つにより遅延され、出力端子2から出力さ
れる。ここで、まず、セレクト信号変換手段13から出
力される補正セレクト信号SEL/A=0〜3を用い
て、パスPath0〜Path3をそれぞれ選択した場合におけ
る入力端子1から入力された入力信号が出力端子2から
出力される遅延時間を実際に測定することにより、可変
遅延回路部11の実際の遅延時間を実測して、可変遅延
回路の各パスの遅延時間を調べる。
【0041】次に、この補正セレクト信号と遅延時間の
実測値との関係を用いて、セレクト信号変換手段13に
おいて、各パスが実際の遅延時間の大きくなる順番に選
択されるよう補正セレクタ信号SEL/Aの配列順番を
並び替える。そして、遅延時間をセレクトするセレクト
信号SELが大きくなるにつれて、各パスPath0〜Path
3が実際の遅延時間の大きくなる順番に選択されるよう
に、セレクト信号と補正セレクト信号との対応関係を求
める。そして、予めこの対応関係が保たれるようにセレ
クト信号変換手段13においてセレクト信号SELを補
正セレクト信号SEL/Aに変換させ、このセレクト信
号SELに対応した補正セレクト信号SEL/Aをセレ
クタ3に入力して可変遅延回路部11の各パスを選択す
ることができるようセレクタ信号変換手段13をセット
しておく。この結果、セレクタ信号SELの昇降順に従
って、補正セレクタ信号SEL/Aにより遅延時間の大
きさの昇降順に各パスが選択され、セレクタ信号の大き
さの昇降順に対応させて可変遅延回路の遅延時間の大き
さを昇降順に変化させることができる。
【0042】本実施の形態2に係る可変遅延回路におい
ては、セレクト信号変換手段13を設けてセレクタ信号
を並べ替えた補正セレクタ信号を作成し、セレクト信号
が大きくなるにしたがって、必ず可変遅延回路部11の
各パスをその遅延時間の長さが大きくなる順に選択でき
るようにしている。このため、従来の可変遅延回路にお
いては、可変遅延回路の各パスの遅延時間の長さが設計
値とずれて、セレクト信号の増加にともない、可変遅延
回路の遅延時間が増加しなくなった場合は、その原因と
なるパスを選択するセレクト信号を使用しないようにす
る校正を行っていたため、結果として分解能が悪くなる
という問題が生じていたが、この実施の形態2に係る可
変遅延回路においては補正セレクト信号を用いて選択す
るパスを並び替えることにより校正を行うため、分解能
に優れた可変遅延回路を歩留りよく得ることができる効
果がある。
【0043】また、本実施の形態2においては、セレク
ト信号変換手段13を実際に入力信号を遅延させる可変
遅延回路部11と異なる半導体基板上に設けていること
により、IC12上においては従来の可変遅延回路と同
様の構造の可変遅延回路部を設けるだけでよく、他の素
子や複雑な配線をIC基板上に設ける必要がなく、IC
の半導体基板面積等を増大させず、安価に分解能に優れ
た可変遅延回路を得ることができる効果がある。
【0044】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3に係る可変遅延回路の構造を示すブロック図(図5
(a)),及びこの可変遅延回路のセレクト信号変換回路の
一例の構造を示すブロック図(図5(b))である。図にお
いて、図4と同一符号は同一又は相当する部分を示して
おり、13はセレクト信号変換回路、14はコンピュー
タや、所定のデータを出力可能なメモリ等により構成さ
れる変換用データ出力手段、15はセレクタ、16は補
正セレクト信号出力端子、17は変換データ入力端子、
18はインバータである。
【0045】この実施の形態3に係る可変遅延回路は、
上記実施の形態2において示した可変遅延回路におい
て、セレクト信号変換手段の代わりに変換用データ出力
手段14とセレクト信号変換回路13とを設けたもの
で、このセレクト信号変換回路13は可変遅延回路部1
1と同一IC基板上に設けられている。
【0046】次に、変換用データ出力手段14について
説明する。まず、可変遅延回路部11の実際の遅延時間
を実測して、可変遅延回路の各パスの遅延時間を調べた
結果に基づき、各パスが実際の遅延時間の大きくなる順
番に選択されるよう補正セレクタ信号SEL/Aの配列
順番を並び替えたデータを作成する。そして、遅延時間
をセレクトするセレクト信号SELが大きくなるにつれ
て、各パスPath0〜Path3が実際の遅延時間の大きくな
る順番に選択されるように、セレクト信号と補正セレク
ト信号との対応関係を求めておく。そして、この対応関
係を保ってセレクト信号を補正セレクト信号に変換でき
るような変換用データが、変換用データ出力手段14に
蓄えられ、この蓄えられたデータが変換用データ出力手
段14からセレクト信号変換回路13の変換用データ入
力端子17に出力される。
【0047】つぎに、セレクト信号変換回路13につい
て図5(b) を用いて説明する。この図5(b) に示したセ
レクト信号変換回路13は、特に、2ビットの変換用デ
ータを用いることにより、2つのセレクト信号を並べ替
えることができるものである。セレクタ15は変換用デ
ータ出力手段14から出力され、変換用データ入力端子
17に入力された変換データに基づいて、セレクト信号
入力端子4に並べ替えが必要なセレクト信号が入力され
た場合にはそのセレクト信号をインバータ18が設けら
れている経路を通し、このインバータ18を通ったセレ
クト信号は、反転することにより並べ替えられた補正セ
レクト信号となって出力される。また、並べ替えが必要
でないセレクト信号は、インバータ18のない経路を通
ってセレクタ15に入力されたセレクト信号はそのまま
並べ替えられずに補正セレクト信号として出力される。
【0048】そして、この実施の形態3においては、上
記変換用データ出力手段14から出力された変換用デー
タに基づき、セレクト信号変換回路13においてセレク
ト信号SELが大きくなるにしたがって必ず可変遅延回
路部11における遅延時間が必ず大きくなるような補正
セレクト信号SEL/Aを作成し、これを可変遅延回路
部11のセレクタ3に出力するようにしたので、上記実
施の形態2の可変遅延回路と同様の効果を奏する。
【0049】また、本実施の形態3においてはセレクタ
信号変換回路13を可変遅延回路部11と同一のIC基
板上に設けていることにより、IC12の外部のシステ
ム変更を最小限にできるという効果を奏する。
【0050】実施の形態4.図6は本発明の実施の形態
4に係る可変遅延回路の構造を示すブロック図であり、
図において図5と同一符号は同一又は相当する部分を示
しており、20はセレクト信号変換用データメモリで、
RAM(Random Access Memory)や、書き込み可能なRO
M(Read Only Memory)等の不揮発性メモリが用いられ
る。
【0051】この実施の形態4においては上記実施の形
態3において示した可変遅延回路において、変換用デー
タ出力手段14とセレクト信号変換回路13との間に、
変換用データ出力手段14から出力された変換用データ
を保存し、該保存した変換用データをセレクト信号変換
回路13に出力するセレクト信号変換用データメモリ2
0を設けたものであり、このような構成としたことによ
り、一度セレクト信号変換回路13で補正セレクト信号
を生成するための変換用データがデータメモリ20に記
憶されると、その後は変換用データ出力手段14を切り
離しても、データメモリ20から所望の変換用データが
セレクト信号変換回路21に出力される。この結果、上
記実施の形態3と同様の効果を奏するとともに、一度セ
レクト信号変換用データメモリ20に変換用データを蓄
えさせると変換用データ出力変換回路を切り離した状態
においても、分解能の良い可変遅延回路として動作させ
ることができる効果がある。
【0052】さらに、変換用データとして書き込み可能
な不揮発性メモリを用いた場合においては、可変遅延回
路の電源を一度立ち下げても、再立ち上げ時にセレクト
信号変換用データメモリに新たな変換用データを与える
必要を無くすることができ、取り扱いが容易である分解
能に優れた可変遅延回路を得ることができる効果があ
る。
【0053】実施の形態5.図7は本発明の実施の形態
5に係る可変遅延回路の構造を示すブロック図(図7
(a)),及びこの可変遅延回路のセレクト信号変換回路の
一例の構造を示すブロック図(図7(b))であり、図にお
いて図5と同一符号は同一または相当する部分を示して
おり、21はセレクト信号変換回路、22はセレクタで
ある。
【0054】本実施の形態5に係る可変遅延回路は上記
実施の形態3に係る可変遅延回路において、変換用デー
タ出力手段から出力される変換用データを入力すること
によりセレクト信号変換回路のセレクト信号の並べ替え
を行う代わりに、レーザー等により配線の一部を切断す
ることにより、セレクト信号を所定の順序に並べ替えて
補正セレクト信号として出力できるセレクト信号変換回
路21を用い、この回路21の配線を必要に応じて切断
することによりセレクト信号の並べ替えを行うようにし
たものである。
【0055】つぎに、セレクト信号変換回路21につい
て図7(b) を用いて説明する。この図7(b) に示したセ
レクト信号変換回路21は、特に2ビットの変換用デー
タを用いることにより、2つのセレクト信号を並べ替え
ることができるものである。まず、並べ替えが必要でな
いセレクト信号は、インバータ18のない経路を通って
セレクタ22に入力され、そのまま並べ替えられずに補
正セレクト信号として出力される。ここで、セレクタ2
2は、その内部の配線を一部切断することにより、セレ
クト信号入力端子4に並べ替えが必要なセレクト信号が
入力された場合に、セレクタ22に制御信号として接地
電位が入力され、端子4から入力されたセレクト信号は
インバータ18が設けられている経路を通るようにする
ことが可能な回路構成となっており、このインバータ1
8を通ったセレクト信号は、反転することにより並べ替
えられた補正セレクト信号となって出力される。
【0056】したがって、このセレクタ信号変換回路2
1を設けておき、可変遅延回路の遅延時間を実測して、
セレクト信号の並び替えが必要な場合においては、セレ
クタ信号変換回路21内のセレクタ22の配線の一部
を、例えばウエハ状態の段階においてレーザー等により
切断しておくことにより、このセレクタ信号変換回路2
1においてセレクタ信号を並び替えて所望の補正セレク
タ信号を作成することができ、上記実施の形態3と同様
の効果を得ることができる。
【0057】また、一度レーザー等を用いてセレクタ信
号変換回路21内のセレクタ22の配線の一部を切断し
てセレクタ信号を並び替えられるようにしたら、その後
は、セレクタ信号変換回路21に対してセレクタ信号を
並び替えるために外部から変換用データ等を入力する必
要がなくなるため、入力信号数が減り、可変遅延回路に
おける電力の消費を抑えられる効果がある。
【0058】なお、上記実施の形態1〜5においては、
2ビットの可変遅延回路を用いて説明したが、本発明は
その他のビット数の可変遅延回路を用いた場合において
も適用できるものであり、このような場合においても上
記実施の形態1〜5と同様の効果を奏する。
【0059】また、上記実施の形態1〜5においては、
パスPath0〜3としてディジタル的に信号を遅延させる
パスを用いた可変遅延回路について説明したが、本発明
はアナログ的に信号を遅延させるパスを切り換えて用い
る可変遅延回路においても適用できるものであり、この
ような場合においても上記実施の形態1〜5と同様の効
果を奏する。
【0060】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係る可変遅延回
路によれば、信号が入力される入力端子と、該入力端子
と接続された互いに異なる遅延時間を有する複数のパス
と、該複数のパスと接続され、入力される補正セレクタ
信号により上記複数のパスを個別に選択するセレクタ回
路と、該セレクタ回路と接続され、上記補正セレクタ信
号により選択された上記複数のパスにより遅延された上
記入力信号を出力する出力端子と、上記複数のパスを選
択するために入力されるセレクタ信号を、該セレクタ信
号の昇降順に対応して上記複数のパスがその遅延時間の
長さの昇降順に選択されるような順序に並び替えて、こ
れを補正セレクタ信号として上記セレクタ回路に出力す
るセレクタ信号変換手段とを備えるようにしたから、遅
延時間のばらついたパスを遅延時間の昇降順に並べ替え
ることができ、分解能に優れた可変遅延回路を歩留り良
く提供できる効果がある。
【0061】また、上記可変遅延回路において、上記セ
レクタ信号変換手段を、上記複数のパス及びセレクタ回
路とは異なる半導体基板上に設けるようにしたから、複
数のパス及びセレクタ回路が設けられている半導体基板
上に他の複雑な配線等を設ける必要がなく、容易に分解
能に優れた可変遅延回路を得ることができる効果があ
る。
【0062】また、上記可変遅延回路において、上記セ
レクタ信号変換手段を、上記複数のパス及びセレクタ回
路とは同一の半導体基板上に設けられているようにした
から、可変遅延回路が設けられている半導体基板の外部
の装置の構造の変更を最小限にすることができる効果が
ある。
【0063】また、上記可変遅延回路において、上記セ
レクタ信号変換手段は、上記複数のパスのそれぞれの遅
延時間に基づいた上記セレクト信号の並び替え順を制御
する変換用データを出力する変換用データ出力手段と、
該変換用データ出力手段の出力に接続され、該出力手段
から出力される上記変換用データに基づき上記セレクタ
信号を並び替えて上記補正セレクタ信号として出力する
セレクト信号変換部とを備えるようにしたから、分解能
に優れた可変遅延回路を歩留り良く提供できる効果があ
る。
【0064】また、上記可変遅延回路において、上記変
換用データ出力手段と、セレクト信号変換部との間に、
入力される上記変換用データを記憶するとともに、該記
憶した変換用データを上記セレクト信号変換部に出力す
るメモリ部を備えているようにしたから、一度メモリ部
に変換用データを蓄えさせると、変換用データ出力手段
を切り離した状態においても、該回路を分解能に優れた
可変遅延回路として動作させることができる効果があ
る。
【0065】また、上記可変遅延回路において、上記セ
レクタ信号変換手段を、その内部の配線の一部を切断す
ることにより、上記セレクタ信号を所定の順序に並び替
えて上記補正セレクタ信号として出力できる回路とした
から、外部から変換用データ等を入力する必要がなくな
り、入力信号数が減り、可変遅延回路における電力の消
費を抑えられる効果がある。
【0066】また、この発明に係る可変遅延回路の校正
方法によれば、互いに異なる遅延時間を有する複数のパ
スを、セレクタ信号に基づいてセレクタ回路により個別
に選択して、上記複数のパスに入力される入力信号を上
記複数のパスのうちの上記選択されたパスにより異なる
時間で遅延させて出力する可変遅延回路の遅延時間を校
正する可変遅延回路の校正方法において、上記複数のパ
スを選択するために入力されるセレクタ信号を、該セレ
クタ信号の昇降順に対応して上記複数のパスがその遅延
時間の昇降順に選択されるように並び替えて上記セレク
タ回路に出力するようにしたから、遅延時間のばらつい
たパスを遅延時間の昇降順に並べ替えることができ、分
解能に優れた可変遅延回路を歩留り良く提供できる効果
がある。
【0067】また、上記可変遅延回路の校正方法におい
て、上記セレクタ信号の並び替えは、上記複数のパスの
遅延時間の測定結果に基づいた上記セレクト信号の並び
替え順を制御する変換用データに基づいて行うようにし
たから、分解能に優れた可変遅延回路を歩留り良く提供
できる効果がある。
【0068】また、上記可変遅延回路の校正方法におい
て、上記セレクタ信号の並び替えは、その内部の配線の
一部を切断することにより上記セレクタ信号を所定の順
序に並び替えて出力できる回路を設け、上記複数のパス
の遅延時間の測定結果に基づいて上記配線の一部を切断
した後、該回路に上記セレクタ信号を入力させることに
より行うようにしたから、外部から変換用データ等を入
力する必要がなくなり、入力信号数が減り、可変遅延回
路における電力の消費を抑えられる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る可変遅延回路
の校正方法を示すフローチャートである。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る可変遅延回路
の構造を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る可変遅延回路
におけるセレクト信号と遅延時間との関係を示す図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る可変遅延回路
の構造を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態3に係る可変遅延回路
の構造を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態4に係る可変遅延回路
の構造を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態5に係る可変遅延回路
の構造を示す図である。
【図8】 従来の可変遅延回路の構造を示す図である。
【図9】 従来の可変遅延回路におけるセレクト信号と
遅延時間との関係を示す図である。
【符合の説明】
1 入力端子、2 出力端子、3 セレクタ、4 セレ
クト信号入力端子、5デプレショントランジスタ、6
エンハンスメントトランジスタ、11 可変遅延回路、
12 IC、13 セレクト信号変換手段、14 変換
用データ出力手段、15 セレクタ、16 補正セレク
ト信号出力端子、17 変換データ入力端子、18 イ
ンバータ、20 セレクト信号変換用データメモリ、2
1 セレクト信号変換回路、22 セレクタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平間 哲也 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 大村 隆司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号が入力される入力端子と、 該入力端子と接続された互いに異なる遅延時間を有する
    複数のパスと、 該複数のパスと接続され、入力される補正セレクタ信号
    により上記複数のパスを個別に選択するセレクタ回路
    と、 該セレクタ回路と接続され、上記補正セレクタ信号によ
    り選択された上記複数のパスにより遅延された上記入力
    信号を出力する出力端子と、 上記複数のパスを選択するために入力されるセレクタ信
    号を、該セレクタ信号の昇降順に対応して上記複数のパ
    スがその遅延時間の長さの昇降順に選択されるような順
    序に並び替えて、これを補正セレクタ信号として上記セ
    レクタ回路に出力するセレクタ信号変換手段とを備えた
    ことを特徴とする可変遅延回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の可変遅延回路におい
    て、 上記セレクタ信号変換手段は、上記複数のパス及びセレ
    クタ回路とは異なる半導体基板上に設けられていること
    を特徴とする可変遅延回路。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の可変遅延回路におい
    て、 上記セレクタ信号変換手段は、上記複数のパス及びセレ
    クタ回路とは同一の半導体基板上に設けられていること
    を特徴とする可変遅延回路。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の可変遅延回路におい
    て、 上記セレクタ信号変換手段は、 上記複数のパスのそれぞれの遅延時間に基づいた上記セ
    レクト信号の並び替え順を制御する変換用データを出力
    する変換用データ出力手段と、 該変換用データ出力手段の出力に接続され、該出力手段
    から出力される上記変換用データに基づき上記セレクタ
    信号を並び替えて上記補正セレクタ信号として出力する
    セレクト信号変換部とを備えたものであることを特徴と
    する可変遅延回路。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の可変遅延回路におい
    て、 上記変換用データ出力手段と、セレクト信号変換部との
    間に、入力される上記変換用データを記憶するととも
    に、該記憶した変換用データを上記セレクト信号変換部
    に出力するメモリ部を備えていることを特徴とする可変
    遅延回路。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の可変遅延回路におい
    て、 上記セレクタ信号変換手段は、その内部の配線の一部を
    切断することにより、上記セレクタ信号を所定の順序に
    並び替えて上記補正セレクタ信号として出力できる回路
    であることを特徴とする可変遅延回路。
  7. 【請求項7】 互いに異なる遅延時間を有する複数のパ
    スを、セレクタ信号に基づいてセレクタ回路により個別
    に選択して、上記複数のパスに入力される入力信号を上
    記複数のパスのうちの上記選択されたパスにより遅延さ
    せて出力する可変遅延回路の遅延時間を校正する可変遅
    延回路の校正方法において、 上記複数のパスを選択するために入力されるセレクタ信
    号を、該セレクタ信号の昇降順に対応して上記複数のパ
    スがその遅延時間の昇降順に選択されるように並び替え
    て上記セレクタ回路に出力することを特徴とする可変遅
    延回路の校正方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の可変遅延回路の校正方
    法において、 上記セレクタ信号の並び替えは、上記複数のパスの遅延
    時間の測定結果に基づいた上記セレクト信号の並び替え
    順を制御する変換用データに基づいて行うことを特徴と
    する可変遅延回路の校正方法。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の可変遅延回路の校正方
    法において、 上記セレクタ信号の並び替えは、その内部の配線の一部
    を切断することにより上記セレクタ信号を所定の順序に
    並び替えて出力できる回路を備え、上記複数のパスの遅
    延時間の測定結果に基づいて上記配線の一部を切断した
    後、該回路に上記セレクタ信号を入力させることにより
    行うことを特徴とする可変遅延回路の校正方法。
JP8189256A 1996-07-18 1996-07-18 可変遅延回路,及び可変遅延回路の校正方法 Pending JPH1032474A (ja)

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