JPH10323345A - 放射線ct装置のファントム - Google Patents
放射線ct装置のファントムInfo
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- JPH10323345A JPH10323345A JP9136379A JP13637997A JPH10323345A JP H10323345 A JPH10323345 A JP H10323345A JP 9136379 A JP9136379 A JP 9136379A JP 13637997 A JP13637997 A JP 13637997A JP H10323345 A JPH10323345 A JP H10323345A
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B6/00—Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 詳細な評価データを効率よく得ることが可能
な放射線CT装置のファントムを提供することを課題とす
る。 【解決手段】 断層面と平行な方向に積層された複数の
部屋112,114,116,118と、複数の部屋11
2,114,116,118のそれぞれの底面の同じ位置
に設けられ、大きさが異なる複数の部位130a,13
0b,130cからなる対象物130と、複数の部屋1
12,114,116,118に充填され、対象物に対す
る密度差が各部屋毎に異なる充填物質(空気A,油O,水
W,造影剤溶液Z)とから構成する。
な放射線CT装置のファントムを提供することを課題とす
る。 【解決手段】 断層面と平行な方向に積層された複数の
部屋112,114,116,118と、複数の部屋11
2,114,116,118のそれぞれの底面の同じ位置
に設けられ、大きさが異なる複数の部位130a,13
0b,130cからなる対象物130と、複数の部屋1
12,114,116,118に充填され、対象物に対す
る密度差が各部屋毎に異なる充填物質(空気A,油O,水
W,造影剤溶液Z)とから構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線CT(Compute
d Tomography)装置、特に、ヘリカルスキャン式CT装置
でのコントラスト分解能を評価するときに用いられるフ
ァントムに関する。
d Tomography)装置、特に、ヘリカルスキャン式CT装置
でのコントラスト分解能を評価するときに用いられるフ
ァントムに関する。
【0002】
【従来の技術】放射線CT装置において、ヘリカルスキャ
ンの基本特性(例えば、雑音、コントラストスケール、
空間分解能、コントラスト分解能等)を評価するファン
トムは、多数存在する。
ンの基本特性(例えば、雑音、コントラストスケール、
空間分解能、コントラスト分解能等)を評価するファン
トムは、多数存在する。
【0003】例えば、図4には、現在、放射線CT装置の
ヘリカルスキャンにおけるコントラスト分解能評価試験
に用いるファントムが示されている。図において、二枚
の円板1,3の間に、多孔質材の円柱部材5が配設され
ている。この円柱部材5の内部には、対象物として異な
る直径(本従来例では四種類)のウレタンの球体7,9,1
1,13が同一平面上に配設されている。
ヘリカルスキャンにおけるコントラスト分解能評価試験
に用いるファントムが示されている。図において、二枚
の円板1,3の間に、多孔質材の円柱部材5が配設され
ている。この円柱部材5の内部には、対象物として異な
る直径(本従来例では四種類)のウレタンの球体7,9,1
1,13が同一平面上に配設されている。
【0004】そして、本従来例では、球体7,9,11,
13に対して密度差の異なる材料で円柱部材5を構成
し、更に、この円柱部材5の材料も、例えば、三種類の
異なる材料を選定し、それぞれの材料によるファントム
を用意していた。即ち、高コントラスト分解能測定用,
中コントラスト分解能測定用,低コントラスト分解能測
定用のファントムとして、それぞれに適当な円柱部材5
の材料を選定し、それぞれにファントムを作成してい
た。
13に対して密度差の異なる材料で円柱部材5を構成
し、更に、この円柱部材5の材料も、例えば、三種類の
異なる材料を選定し、それぞれの材料によるファントム
を用意していた。即ち、高コントラスト分解能測定用,
中コントラスト分解能測定用,低コントラスト分解能測
定用のファントムとして、それぞれに適当な円柱部材5
の材料を選定し、それぞれにファントムを作成してい
た。
【0005】例えば、高コントラスト分解能測定用ファ
ントムの場合には、円柱部材5の材質として空気等価物
質(フェノール発泡体)を選定し、中コントラスト分解能
測定用ファントム及び低コントラスト分解能測定用ファ
ントムの場合には、円柱部材5の材質を水等価物質(ウ
レタン)等を選定していた。
ントムの場合には、円柱部材5の材質として空気等価物
質(フェノール発泡体)を選定し、中コントラスト分解能
測定用ファントム及び低コントラスト分解能測定用ファ
ントムの場合には、円柱部材5の材質を水等価物質(ウ
レタン)等を選定していた。
【0006】そして、放射線CT装置の基本的なコントラ
スト分解能を評価するときには、これら三種類のファン
トムを用いて、それぞれに評価作業を行っていた。
スト分解能を評価するときには、これら三種類のファン
トムを用いて、それぞれに評価作業を行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ヘリカルスキャン式の
放射線CT装置を評価するときの重要な評価項目のひとつ
は、周囲の組織とは密度が異なる病変部分を識別するた
めの識別可能性が、ヘリカルスキャンパラメータ(主と
してヘリカルピッチ)の変化に対応して、どのように変
化するかを評価することである。即ち、ある病変を見落
とし無く識別するためには、ヘリカルスキャンパラメー
タをどのように設定すればよいかを判断するためのデー
タを得ることである。
放射線CT装置を評価するときの重要な評価項目のひとつ
は、周囲の組織とは密度が異なる病変部分を識別するた
めの識別可能性が、ヘリカルスキャンパラメータ(主と
してヘリカルピッチ)の変化に対応して、どのように変
化するかを評価することである。即ち、ある病変を見落
とし無く識別するためには、ヘリカルスキャンパラメー
タをどのように設定すればよいかを判断するためのデー
タを得ることである。
【0008】識別したい病変部分、例えば腫瘍は、それ
が発生する部位によって密度が異なっていると考えら
れ、更に、この病変部分と、これを取り囲む組織とのコ
ントラストに対するファクタも様々に異なる。
が発生する部位によって密度が異なっていると考えら
れ、更に、この病変部分と、これを取り囲む組織とのコ
ントラストに対するファクタも様々に異なる。
【0009】そして、様々な周囲組織と病変部分との密
度差における病変部分の識別性と、様々なヘリカルスキ
ャンのパラメータとの相関関係に関するデータをできる
だけ詳しく、しかも、少ない労力で効率的に得ることが
要請される。
度差における病変部分の識別性と、様々なヘリカルスキ
ャンのパラメータとの相関関係に関するデータをできる
だけ詳しく、しかも、少ない労力で効率的に得ることが
要請される。
【0010】ところで、このような評価作業を行うとき
に用いるファントムは、病変部分を模した対象物の材料
と、これを取り囲む組織を模した充填材料とは密度に差
異を設けてあり、その差異に対応したヘリカルスキャン
のパラメータに関するデータを評価作業を通じて収集し
ていた。そして、上述したように、ひとつの充填材料に
病変を模した対象物を埋め込んでひとつのファントムを
構成し、このようなファントム毎に評価作業を行ってい
た。
に用いるファントムは、病変部分を模した対象物の材料
と、これを取り囲む組織を模した充填材料とは密度に差
異を設けてあり、その差異に対応したヘリカルスキャン
のパラメータに関するデータを評価作業を通じて収集し
ていた。そして、上述したように、ひとつの充填材料に
病変を模した対象物を埋め込んでひとつのファントムを
構成し、このようなファントム毎に評価作業を行ってい
た。
【0011】すなわち、従来はひとつのファントムは、
対象物の材料とこれを取り囲む充填材料との間のひとつ
の密度差しか体現しておらず、両者の様々な密度差に対
応した様々なヘリカルスキャンパラメータとの相関関係
に関するデータを得るためには、様々な密度差を体現し
たファントムをひとつひとつ作成し、それぞれのファン
トム毎に評価作業を行わなければならなかった。
対象物の材料とこれを取り囲む充填材料との間のひとつ
の密度差しか体現しておらず、両者の様々な密度差に対
応した様々なヘリカルスキャンパラメータとの相関関係
に関するデータを得るためには、様々な密度差を体現し
たファントムをひとつひとつ作成し、それぞれのファン
トム毎に評価作業を行わなければならなかった。
【0012】そこで本発明の目的は、病変部分を模した
対象物の材料と、これを取り囲む組織を模した充填材料
との様々な密度差に対応した様々なヘリカルスキャンパ
ラメータとの相関関係に関する詳細なデータを少ない労
力で効率的に得ることを可能とする放射線CT装置のファ
ントムを提供することにある。
対象物の材料と、これを取り囲む組織を模した充填材料
との様々な密度差に対応した様々なヘリカルスキャンパ
ラメータとの相関関係に関する詳細なデータを少ない労
力で効率的に得ることを可能とする放射線CT装置のファ
ントムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明は、断層面と平行な方向に積層された複数の部屋と、
前記複数の部屋のそれぞれの底面の同じ位置に設けら
れ、大きさが異なる複数の部位からなる対象物と、前記
複数の部屋に充填され、前記対象物に対する密度差が各
部屋毎に異なる充填物質とからなることを特徴とする放
射線CT装置のファントムである。
明は、断層面と平行な方向に積層された複数の部屋と、
前記複数の部屋のそれぞれの底面の同じ位置に設けら
れ、大きさが異なる複数の部位からなる対象物と、前記
複数の部屋に充填され、前記対象物に対する密度差が各
部屋毎に異なる充填物質とからなることを特徴とする放
射線CT装置のファントムである。
【0014】充填物質の対象物に対する密度差を各部屋
毎に任意に異ならせることで、ヘリカルスキャンのコン
トラスト分解能評価に関する詳細なデータを効率よく得
ることが可能となる。
毎に任意に異ならせることで、ヘリカルスキャンのコン
トラスト分解能評価に関する詳細なデータを効率よく得
ることが可能となる。
【0015】更に、複数の部屋を断層面と平行な方向に
積層したことにより、短いストロークのヘリカルスキャ
ンで複数の密度差における識別性の評価を行うことが可
能となる。
積層したことにより、短いストロークのヘリカルスキャ
ンで複数の密度差における識別性の評価を行うことが可
能となる。
【0016】ここで、対象物の一例としては、アクリル
樹脂があり、充填物質は、空気,油,水,造影剤が溶解し
た水溶液のうちのいずれかの物質がある。特に、造影剤
が溶解した水溶液を充填材料として使用する場合、造影
剤の濃度を変えることで、対象物に対する充填物質の密
度差を任意に定めることができ、好適である。
樹脂があり、充填物質は、空気,油,水,造影剤が溶解し
た水溶液のうちのいずれかの物質がある。特に、造影剤
が溶解した水溶液を充填材料として使用する場合、造影
剤の濃度を変えることで、対象物に対する充填物質の密
度差を任意に定めることができ、好適である。
【0017】尚、放射線CT装置としては、X線CT装置、
γ線CT装置等があるが限定するものではない。
γ線CT装置等があるが限定するものではない。
【0018】
【発明の実施の形態】次に図面を用いて本発明の実施の
形態例を説明する。先ず、図2及び図3を用いて、本発
明の一実施の形態例のX線CT装置のヘリカルスキャン用
ファントムの構成を説明する。図2は図1における放射
線CT装置のヘリカルスキャン用ファントムの四面図で、
(a)図は上面図、(b)図は正面図、(c)図は下面図、(d)図
は(b)図の右側面図、図3は図2におけるヘリカルスキ
ャン用ファントムの断面を説明する図で、(a)図は図2
(d)の切断線A-Aにおける断面図、(b)図は図3(a)の切断
線B-Bにおける断面図、(c)図は図3(a)の切断線C-Cにお
ける断面図である。
形態例を説明する。先ず、図2及び図3を用いて、本発
明の一実施の形態例のX線CT装置のヘリカルスキャン用
ファントムの構成を説明する。図2は図1における放射
線CT装置のヘリカルスキャン用ファントムの四面図で、
(a)図は上面図、(b)図は正面図、(c)図は下面図、(d)図
は(b)図の右側面図、図3は図2におけるヘリカルスキ
ャン用ファントムの断面を説明する図で、(a)図は図2
(d)の切断線A-Aにおける断面図、(b)図は図3(a)の切断
線B-Bにおける断面図、(c)図は図3(a)の切断線C-Cにお
ける断面図である。
【0019】これらの図において、ヘリカルスキャン用
ファントム100は、底面102aが開放面とされた箱
体102と、底面102aに設けられた底面プレート1
04と、箱体102の内部に設けられた三枚の仕切り板
106,108,110とで、箱体102の内部は積層さ
れた第1から第4の部屋112,114,116,118
に分割されている。
ファントム100は、底面102aが開放面とされた箱
体102と、底面102aに設けられた底面プレート1
04と、箱体102の内部に設けられた三枚の仕切り板
106,108,110とで、箱体102の内部は積層さ
れた第1から第4の部屋112,114,116,118
に分割されている。
【0020】更に、第1から第3の部屋112,114,
116の対向する壁面には、この壁面を貫通しためねじ
穴122a,122b,124a,124b,126a,1
26bが形成され、各めねじ穴122a,122b,12
4a,124b,126a,126bには、円周面におね
じが刻設されたキャップ132a,132b,134a,
134b,136a,136bが螺合し、第1から第3の
部屋112,114,116内は、密閉されるようになっ
ている。
116の対向する壁面には、この壁面を貫通しためねじ
穴122a,122b,124a,124b,126a,1
26bが形成され、各めねじ穴122a,122b,12
4a,124b,126a,126bには、円周面におね
じが刻設されたキャップ132a,132b,134a,
134b,136a,136bが螺合し、第1から第3の
部屋112,114,116内は、密閉されるようになっ
ている。
【0021】第1の部屋112の底面プレート104
上、第2の部屋114の底面となる仕切り板106上、
第3の部屋116の底面となる仕切り板108上、第4
の部屋118の底面となる仕切り板110上には、アク
リル樹脂製で同一形状の対象物130が配設されてい
る。
上、第2の部屋114の底面となる仕切り板106上、
第3の部屋116の底面となる仕切り板108上、第4
の部屋118の底面となる仕切り板110上には、アク
リル樹脂製で同一形状の対象物130が配設されてい
る。
【0022】この対象物130は、大きさ(径,高さ)が
異なり、先端が半球状となった中実円柱状の第1部位1
30a,第2部位130b,第3部位130cとからなっ
ている。
異なり、先端が半球状となった中実円柱状の第1部位1
30a,第2部位130b,第3部位130cとからなっ
ている。
【0023】更に、四つの対象物130は、第1から第
4の部屋112,114,116,118において同一位
置に配設されている。四つの対象物130を同一位置に
配設することによって、同一のタイミングで得られる四
つの部屋112,114,118に対応するそれぞれの断
層面が相互に比較可能となり、評価作業が効率よく行わ
れる。
4の部屋112,114,116,118において同一位
置に配設されている。四つの対象物130を同一位置に
配設することによって、同一のタイミングで得られる四
つの部屋112,114,118に対応するそれぞれの断
層面が相互に比較可能となり、評価作業が効率よく行わ
れる。
【0024】そして、第1から第3の部屋112,11
4,116は、貫通しためねじ穴122a,122b,1
24a,124b,126a,126bを介して、対象物
と密度の異なる充填物質を注入する。即ち、第1の部屋
112においては密度差を任意に選択できる造影剤が溶
解した水溶液Z、第2の部屋114においては人体組織
と略等価とされる水W、第3の部屋116においては水
WよりX線の吸収が少ない油Oがそれぞれ充填され、キ
ャップ132a,132b,134a,134b,136
a,136bを用いて、封止されている。
4,116は、貫通しためねじ穴122a,122b,1
24a,124b,126a,126bを介して、対象物
と密度の異なる充填物質を注入する。即ち、第1の部屋
112においては密度差を任意に選択できる造影剤が溶
解した水溶液Z、第2の部屋114においては人体組織
と略等価とされる水W、第3の部屋116においては水
WよりX線の吸収が少ない油Oがそれぞれ充填され、キ
ャップ132a,132b,134a,134b,136
a,136bを用いて、封止されている。
【0025】又、第4の部屋118は、水WよりX線の
吸収度が多い空気Aが充填されている。次に、図1を用
いて、本実施の形態例のヘリカルスキャン用ファントム
を用いた評価方法を説明する。図1は150は1つの平
面(断層面)上で扇状に広がる多数のX線ビームを発生す
るX線源、152はこのX線源150に対向するように向
けられ、X線源150からのX線ビームを検出する検出部
が多数配置された検出器である。
吸収度が多い空気Aが充填されている。次に、図1を用
いて、本実施の形態例のヘリカルスキャン用ファントム
を用いた評価方法を説明する。図1は150は1つの平
面(断層面)上で扇状に広がる多数のX線ビームを発生す
るX線源、152はこのX線源150に対向するように向
けられ、X線源150からのX線ビームを検出する検出部
が多数配置された検出器である。
【0026】ヘリカルスキャン用ファントム100は、
第1から第4の部屋112,114,116,118の積
層方向が断層面と平行な方向となるようにテーブル上に
配置される。
第1から第4の部屋112,114,116,118の積
層方向が断層面と平行な方向となるようにテーブル上に
配置される。
【0027】そして、スキャン条件(X線の出力、スライ
ス厚、スキャンタイム等)及びヘリカルピッチ(テーブル
の移動速度/スライス厚)を様々に設定して、ヘリカルス
キャンを行い、画像を再構成し、評価を行なう。
ス厚、スキャンタイム等)及びヘリカルピッチ(テーブル
の移動速度/スライス厚)を様々に設定して、ヘリカルス
キャンを行い、画像を再構成し、評価を行なう。
【0028】上記構成によれば、第1から第4の部屋1
12,114,116,118に充填される物質の対象物
130に対する密度差を各部屋毎に異ならせることで、
ヘリカルスキャンのコントラスト分解能評価に関する詳
細なデータを効率よく得ることが可能となる。
12,114,116,118に充填される物質の対象物
130に対する密度差を各部屋毎に異ならせることで、
ヘリカルスキャンのコントラスト分解能評価に関する詳
細なデータを効率よく得ることが可能となる。
【0029】又、第1から第4の部屋112,114,1
16,118を断層面と平行な方向に積層したことによ
り、一回のヘリカルスキャンで複数の密度差の評価を行
うことが可能なる。
16,118を断層面と平行な方向に積層したことによ
り、一回のヘリカルスキャンで複数の密度差の評価を行
うことが可能なる。
【0030】更に、造影剤が溶解した水溶液Zを充填剤
としてを用いた場合、造影剤の濃度を変えることで、対
象物130に対する充填剤の密度差を任意に選定するこ
とができる。
としてを用いた場合、造影剤の濃度を変えることで、対
象物130に対する充填剤の密度差を任意に選定するこ
とができる。
【0031】尚、本発明は、上記実施の形態例に限定す
るものではない。上記実施の形態例では、4つの部屋を
設けたが、部屋数は、2又は3、更には、5以上でもか
まわない。
るものではない。上記実施の形態例では、4つの部屋を
設けたが、部屋数は、2又は3、更には、5以上でもか
まわない。
【0032】又、本実施の形態例では、ヘリカルスキャ
ン式のCT装置に用いるファントムとして説明を行った
が、求めるデータの密度差との相関関係としてのパラメ
ータがヘリカルスキャンと無関係なパラメータであれ
ば、通常のスキャン式CT装置の評価にも適用できる。
ン式のCT装置に用いるファントムとして説明を行った
が、求めるデータの密度差との相関関係としてのパラメ
ータがヘリカルスキャンと無関係なパラメータであれ
ば、通常のスキャン式CT装置の評価にも適用できる。
【0033】更に、上記実施の形態例では、放射線とし
てX線を用いるCTで説明を行ったが、放射線はX線に限定
するものではなく、他のγ線等の他の種類の放射線を利
用してもよい。もっとも、現時点では、発生手段,検出
手段,及ぶ制御手段等の調達が容易である点で、X線を採
用するのが最も好ましい。
てX線を用いるCTで説明を行ったが、放射線はX線に限定
するものではなく、他のγ線等の他の種類の放射線を利
用してもよい。もっとも、現時点では、発生手段,検出
手段,及ぶ制御手段等の調達が容易である点で、X線を採
用するのが最も好ましい。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、充填
物質の対象物に対する密度差を各部屋毎に任意に異なら
せることで、ヘリカルスキャンのコントラスト分解能評
価に関する詳細なデータを効率よく得ることが可能とな
る。
物質の対象物に対する密度差を各部屋毎に任意に異なら
せることで、ヘリカルスキャンのコントラスト分解能評
価に関する詳細なデータを効率よく得ることが可能とな
る。
【0035】更に、複数の部屋を断層面と平行な方向に
積層したことにより、一回のヘリカルスキャンで複数の
密度差の評価を行うことが可能なる。又、充填物質とし
て、造影剤が溶解した水溶液を用いた場合、造影剤の濃
度を変えることで、対象物に対する充填剤の密度差を任
意に選定することができる。
積層したことにより、一回のヘリカルスキャンで複数の
密度差の評価を行うことが可能なる。又、充填物質とし
て、造影剤が溶解した水溶液を用いた場合、造影剤の濃
度を変えることで、対象物に対する充填剤の密度差を任
意に選定することができる。
【図1】本発明の一実施の形態例の放射線CT装置のヘリ
カルスキャン用ファントムを用いた評価方法を説明する
図である。
カルスキャン用ファントムを用いた評価方法を説明する
図である。
【図2】図1における放射線CT装置のヘリカルスキャン
用ファントムの四面図で、(a)図は上面図、(b)図は正面
図、(c)図は下面図、(d)図は(b)図の右側面図である。
用ファントムの四面図で、(a)図は上面図、(b)図は正面
図、(c)図は下面図、(d)図は(b)図の右側面図である。
【図3】図2におけるヘリカルスキャン用ファントムの
断面を説明する図で、(a)図は図2(d)の切断線A-Aにお
ける断面図、(b)図は図3(a)の切断線B-Bにおける断面
図、(c)図は図3(a)の切断線C-Cにおける断面図であ
る。
断面を説明する図で、(a)図は図2(d)の切断線A-Aにお
ける断面図、(b)図は図3(a)の切断線B-Bにおける断面
図、(c)図は図3(a)の切断線C-Cにおける断面図であ
る。
【図4】従来の放射線CT装置のヘリカルスキャンにおけ
るコントラスト分解能評価試験に用いるファントムを示
す図である。
るコントラスト分解能評価試験に用いるファントムを示
す図である。
112 第1の部屋 114 第2の部屋 116 第3の部屋 118 第4の部屋 130 対象物 130a 第1部位 130b 第2部位 130c 第3部位 A 空気 O オイル W 水 Z 造影剤溶液
Claims (2)
- 【請求項1】 断層面と平行な方向に積層された複数の
部屋と、 前記複数の部屋のそれぞれの底面の同じ位置に設けら
れ、大きさが異なる複数の部位からなる対象物と、 前記複数の部屋に充填され、前記対象物に対する密度差
が各部屋毎に異なる充填物質と、 からなることを特徴とする放射線CT装置のファントム。 - 【請求項2】 前記対象物はアクリル樹脂で、 前記充填物質は、空気,油,水,造影剤が溶解した水溶液
のうちのいずれかであることを特徴とする請求項1記載
の放射線CT装置のファントム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9136379A JPH10323345A (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | 放射線ct装置のファントム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9136379A JPH10323345A (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | 放射線ct装置のファントム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10323345A true JPH10323345A (ja) | 1998-12-08 |
Family
ID=15173786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9136379A Pending JPH10323345A (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | 放射線ct装置のファントム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10323345A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19915720A1 (de) * | 1999-04-08 | 2000-11-16 | Deutsches Krebsforsch | Stereotaktisches Lokalisationsverfahren und Meßphantom für eine medizinische Anwendung |
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KR101220558B1 (ko) | 2011-03-15 | 2013-01-10 | 서울대학교산학협력단 | 다목적 pet―ct 팬텀 |
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-
1997
- 1997-05-27 JP JP9136379A patent/JPH10323345A/ja active Pending
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