JPH10322727A - ロータリスイッチ装置及びそれを用いたオンスクリーン表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オンスクリーン機能搭載の画像表示装置の各
種調整を画面上で行う場合に、即座に調整したい項目へ
移行可能とする。 【解決手段】 調整用入力デバイスとして、感圧スイッ
チ付きロータリスイッチ装置１を用いる。ロータリスイ
ッチの回転位置に対応して一対一に調整項目を割当てて
おく。感圧スイッチ検出部２にて感圧出力Ａが生成され
たか、情報取得信号検出部３にて外部からの情報取得信
号Ｂが検出されたかのいずれかをオア回路６で検出し、
その時にロータリスイッチの位置検出出力（４，５）を
アンド回路７で取出し、感圧スイッチ付きロータリスイ
ッチ出力部８より情報出力Ｃとして導出する。この情報
出力Ｃは調整項目に一対一に対応したものであるから、
その時の調整項目をオンスクリーン表示可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はロータリスイッチ装
置及びそれを用いたオンスクリーン表示装置に関し、特
に画像表示装置において画面調整を行う際に使用される
入力スイッに使用して好適なロータリスイッチ装置及び
それを用いたオンスクリーン表示装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】一般のテレビジョン等の画像表示用のモ
ニタには、色の濃さ、色相、明度、コントラスト等の画
質を調整する機能が設けられており、ユーザはこれ等の
画質を手動により調整することが可能となっている。か
かる画質の調整はユーザである操作者が画質調整モード
を選択すると、モニタ画面上にオンスクリーン調整画面
が表示されて、この調整画面に従って調整を可能とする
ようになっている。

【０００３】具体的に述べると、先ず、調整項目が一覧
できるオンスクリーン表示がなされ、そのなかの目的と
するメニュー項目を選択し、その後、そのメニュー項目
の画面へ移行し、その画面が表示されている間、メニュ
ーで調整項目の調整が可能となる。この時、選択項目の
画面へ移行するまでの利用者の選択行動は３段階あり、
１段階目で調整メニューを開き、２段階目で調整メニュ
ーを選択し、３段階目で選択項目を表示するという様に
なっている。

【０００４】また、調整を行う際には、オンスクリーン
表示をしている状態でなければ調整を行うことができな
い。すなわち、オンスクリーン搭載の画像表示装置にお
いて、調整画面への移行方法及び調整画面に対応した入
力デバイスというものが利用者にとって非常に重要な役
割を持っている。

【０００５】従来、画像表示装置の調整画面をオンスク
リーン表示で表していたメニュー構成では、図６に示す
如く、メニュー選択画面（親メニュー）から調整画面
（子メニュー）へ移行し、調整画面（子メニュー）から
調整リセット画面（孫メニュー）へ移行する様に、階層
が深くなる作りになっている。また、利用者が画像表示
装置の調整を行う際には、オンスクリーン表示の調整画
面を表示している場合のみ、調整項目の調整が可能とな
っている。

【０００６】この様なオンスクリーン表示装置における
入力デバイスとしては種々のデバイスが用いられている
が、この入力デバイスの一例として、ロータリスイッチ
が考えられる。このロータリスイッチは回転つまみを回
転させることにより、その回転位置に応じた出力を発生
するものであり、複数の出力を１つのスイッチによって
実現できる構成となっている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上記した従来のオンス
クリーン搭載の画像表示装置の各種画面調整の方法にお
いて、各種調整画面に移行するためには、スイッチを押
下してメニュー選択画面を開き、そのメニュー選択画面
から各調整画面へ移行して、設定したい調整画面に到達
するものであるが、この方法では、設定したい調整画面
に移行するためには、必ず、メニュー選択画面を介さな
くてはいけないため、即座に設定したい項目へ移行する
ことができないという問題点がある。

【０００８】また、調整項目が画面の色などに関係した
項目などでは、画像自体の色と、オンスクリーン表示の
調整画面が表示されている部分の色とは、明るさが異な
るため、画像全体の色調整を行う際に調整画面が邪魔に
なるという問題点がある。

【０００９】また、入力デバイスとしてのロータリスイ
ッチは、スイッチの情報が必要でない場合においても、
常に出力し続けており、無駄な情報を流しているという
問題点がある。

【００１０】本発明の目的は、目的とする調整項目へ簡
単にかつ速やかに到達可能なオンスクリーン表示装置を
提供することである。

【００１１】本発明の他の目的は、オンスクリーン表示
に捕われることなく指定項目を調整できる様にしたオン
スクリーン表示装置を提供することである。

【００１２】本発明の更に他の目的は、スイッチ出力情
報を欲しい時にのみ導出可能として、オンスクリーン表
示装置の各種画面調整のための入力デバイスに用いて好
適なロータリスイッチを提供することである。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、回転つ
まみの回転位置に対応した回転位置情報を生成するロー
タリスイッチ手段と、前記回転位置情報を取得するため
の情報取得信号の存在期間のみ当該回転位置情報を外部
へ出力する出力手段とを含むことを特徴とするロータリ
スイッチ装置が得られる。

【００１４】そして、前記情報取得信号は外部から供給
される信号であることを特徴としており、また、感圧ス
イッチを更に含み、前記情報取得信号は前記感圧スイッ
チの感圧出力であることを特徴としている。

【００１５】また、前記出力手段は、前記感圧出力と外
部から供給される情報取得信号との少なくとも一方の存
在期間に前記回転位置情報を外部へ出力する様構成され
ていることを特徴としている。

【００１６】本発明によれば、前記の各ロータリスイッ
チ装置と、オンスクリーン表示の調整画面を表示可能な
表示手段と、前記出力手段からの出力である回転位置情
報の各々に一対一に調整項目を対応させて前記表示手段
へ表示可能な制御手段とを含むことを特徴とするオンス
クリーン表示装置ガ得られる。

【００１７】そして、前記制御手段は、前記感圧スイッ
チからの感圧出力に応答してそのときの回転位置情報に
対応した調整項目を前記表示手段へオンスクリーン表示
するようにしたことを特徴としており、また、外部から
の情報取得信号に応答してそのときの回転位置情報に対
応した調整項目の調整を、オンスクリーン表示なしに行
う様にしたことを特徴としている。

【００１８】そして、前記外部からの情報取得信号は、
調整スイッチから生成される調整信号であることを特徴
としている。

【００１９】本発明の作用を述べる。ロータリスイッチ
を入力デバイスとして使用し、このロータリスイッチの
出力を調整項目に対して１対１に対応させ、感圧スイッ
チが押下された場合、または、情報取得信号が外部より
入力された場合のみ、ロータリスイッチの出力が発生
し、その出力を画像表示装置内の制御手段であるマイク
ロコンピュータが受取り、調整項目に対応したオンスク
リーン画面を表示したり、調整項目に対する制御を行う
ことにより、オンスクリーン表示のメニューを介さず
に、直接制御対象へ移行することが可能となる。また、
オンスクリーン表示を行わなくても、直接制御対象を制
御することが可能となる。

【００２０】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。

【００２１】図１は本発明の実施の形態であるロータリ
スイッチ装置のブロック図である。本例では、感圧スイ
ッチ付きのロータリスイッチ装置１を用いており、感圧
スイッチ検出部２は操作者の指等の接触を感知し、接触
している時だけ出力信号Ａを発生させることができる。

【００２２】情報取得信号検出部３は、外部からロータ
リスイッチの情報を取得するための情報取得信号が入力
された時に出力信号Ｂを発生させることができる。ま
た、ロータリスイッチ検出部４は現在のロータリスイッ
チの回転位置を検出する。ロータリスイッチ出力部５は
ロータリスイッチ検出部４で検出した回転位置の情報を
出力する。

【００２３】オア回路６は感圧スイッチ検出部２と情報
取得信号検出部３の少なくともどちらか一方が検出され
た場合に出力信号を発生させる。アンド回路７はこのオ
ア回路６の出力があった場合にロータリスイッチの出力
を発生させる。感圧スイッチ付きロータリスイッチ出力
部８は、最終的なアンド回路７の出力を感圧スイッチ付
きロータリスイッチの出力Ｃとする。

【００２４】次に、本発明の実施の形態の動作につい
て、図１，図２を参照して詳細に説明する。図２は感圧
スイッチ付きロータリスイッチ装置１の入力と出力との
関係を表したタイミングチャートである。指等の接触を
感知し、接触している時だけ出力信号を発生させること
ができる感圧スイッチ検出部２の信号が感圧スイッチ入
力Ａ、外部からロータリスイッチの情報を取得するため
の情報取得信号が入力された時に出力信号を発生させる
ことができる情報取得信号検出部３の信号が情報取得信
号Ｂ、感圧スイッチ付きロータリスイッチ装置１の出力
とするための感圧スイッチ付きロータリスイッチ出力部
８の信号が情報出力Ｃである。

【００２５】次に、感圧スイッチ付きロータリスイッチ
装置１の動作を説明する。感圧スイッチ付きロータリス
イッチ装置１は、感圧スイッチ入力Ａと情報取得信号Ｂ
とにより、ロータリスイッチ装置の出力Ｃを制御できる
様にしたものである。

【００２６】感圧スイッチと情報取得信号の出力が共に
ない場合、情報出力はなく、感圧スイッチ入力または情
報取得信号の出力がある場合、情報出力がある。すなわ
ち、感圧スイッチ検出部２と情報取得信号検出部３のオ
アをとることにより、どちらか片方を検出すると、オア
回路６の出力が発生し、そのオア回路６の出力とロータ
リスイッチ出力部５の出力とのアンドをとることによ
り、両方の出力がある場合だけ、アンド回路７の出力が
発生し、感圧スイッチ付きロータリスイッチ出力部８か
ら出力Ｃが発生される。

【００２７】この様に、感圧スイッチと情報取得信号と
により、ロータリスイッチ装置の出力を制御することが
可能となる。

【００２８】次に、上述したロータリスイッチ装置１を
入力デバイスとして用いたオンスクリーン表示装置９の
実施の形態について詳細に説明する。

【００２９】図３は図１に示した感圧スイッチ付きロー
タリスイッチ装置１を組込んだ画像表示装置９の外観図
と、感圧スイッチ付きロータリスイッチ装置１の拡大図
である。このロータリスイッチ装置１は機械的には感圧
スイッチ１２とロータリスイッチ１３とからなってい
る。画像表示装置９の調整を行う場合、感圧スイッチ付
きロータリスイッチ装置１を利用者が操作することによ
り、数種類の調整項目を選択することができる。

【００３０】図４は画像表示装置９のブロック図であ
る。感圧スイッチの入力信号があると、感圧スイッチ付
きロータリスイッチ装置１からマイクロコンピュータ１
０へ出力信号（ロータリスイッチ装置の出力）が伝達さ
れる。伝達された出力信号をマイクロコンピュータ１０
で解析し、その解析結果により、出力信号に対応した調
整項目を表示回路１１にオンスクリーン表示される様に
マイクロコンピュータ１０で制御する。

【００３１】また、マイクロコンピュータ１０は、感圧
スイッチ以外の入力信号が発生した場合、現在の調整項
目を知るため、情報取得信号を感圧スイッチ付きロータ
リスイッチ装置１へ伝達する。感圧スイッチ付きロータ
リスイッチ装置１は、情報取得信号が伝達されると、現
在のロータリスイッチ装置の出力を出力信号として、マ
イクロコンピュータ１０へ返す。

【００３２】マイクロコンピュータ１０は返された出力
信号により現在の調整項目を解析し、調整項目にあった
処理を表示回路１１に対して行う。これは、マイクロコ
ンピュータ１０が、感圧スイッチからの入力なのか、そ
れとも、マイクロコンピュータ１０自身が必要として送
出した情報取得信号なのかを知っているため、可能とな
る。尚、情報取得信号は、感圧スイッチの出力以外が発
生された場合、例えば画像表示装置９の調整スイッチ
（ボタン）等が押圧された場合等に生成される。

【００３３】図５は感圧スイッチ付きロータリスイッチ
装置１を使用した時の調整画面の構成である。ロータリ
スイッチ装置の１つの出力（図３のロータリスイッチ１
２の回転位置に夫々一対一に対応）に対して、１つの調
整メニューを対応させることにより、従来の調整項目全
体を表すメニューを表示することなく、いきなり調整し
たい調整項目へ移行することが可能となる。

【００３４】また、ロータリスイッチに感圧スイッチ１
１を付加することにより、この感圧スイッチ１２からの
入力の場合のみ、オンスクリーン表示をする処理にして
おけば、オンスクリーン表示をせずに、複数の調整項目
に対して調整が可能となる。

【００３５】

【発明の効果】本発明によれば、画像表示装置の調整を
行う際、オンスクリーンの表示を利用者が必要な時だ
け、表示できる様になっており、オンスクリーン表示を
していなくても、画像表示装置の調整を行うことが可能
なため、オンスクリーン表示が邪魔になる状況を回避す
ることができる。またオンスクリーン表示による目的の
調整項目までの移行作業がなくなるため、瞬時に目的の
調整を行うことができる。

【００３６】この様に、調整時におけるオンスクリーン
画面の煩わしさを解消でき、必要に応じてオンスクリー
ンの表示の有無を制御できるため、操作性も向上され
る。また、ロータリスイッチの出力を任意の入力信号に
より、出力制御を行うことが可能となるため、ロータリ
スイッチからの情報を必要な時だけ得ることが可能な入
力デバイスを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態のロータリスイッチ装置の
構成を示すブロック図である。

【図２】図１のロータリスイッチ装置の入力と出力との
関係を示すタイミングチャートである。

【図３】本発明の実施の形態の画像表示装置の外観を示
す図である。

【図４】図３の画像表示装置の構成を示すブロック図で
ある。

【図５】本発明を使用した場合の調整画面を示す構成図
である。

【図６】従来の調整画面の構成を示す構成図である。

【符号の説明】

１ 感圧スイッチ付きロータリスイッチ装置 ２ 感圧スイッチ検出部 ３ 情報取得信号検出部 ４ ロータリスイッチ検出部 ５ ロータリスイッチ出力部 ６ オア回路 ７ アンド回路 ８ 感圧スイッチ付きロータリスイッチ出力部 ９ 画像表示装置 １０ マイクロコンピュータ １１ 表示回路 １２ 感圧スイッチ １３ ロータリスイッチ

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 回転つまみの回転位置に対応した回転位
   置情報を生成するロータリスイッチ手段と、前記回転位
   置情報を取得するための情報取得信号の存在期間のみ当
   該回転位置情報を外部へ出力する出力手段とを含むこと
   を特徴とするロータリスイッチ装置。
2. 【請求項２】 前記情報取得信号は外部から供給される
   信号であることを特徴とする請求項１記載のロータリス
   イッチ装置。
3. 【請求項３】 感圧スイッチを更に含み、前記情報取得
   信号は前記感圧スイッチの感圧出力であることを特徴と
   する請求項１記載のロータリスイッチ装置。
4. 【請求項４】 前記出力手段は、前記感圧出力と外部か
   ら供給される情報取得信号との少なくとも一方の存在期
   間に前記回転位置情報を外部へ出力する様構成されてい
   ることを特徴とする請求項３記載のロータリスイッチ装
   置。
5. 【請求項５】 請求項１〜４いずれか記載のロータリス
   イッチ装置と、オンスクリーン表示の調整画面を表示可
   能な表示手段と、前記出力手段からの出力である回転位
   置情報の各々に一対一に調整項目を対応させて前記表示
   手段へ表示可能な制御手段とを含むことを特徴とするオ
   ンスクリーン表示装置。
6. 【請求項６】 前記制御手段は、前記感圧スイッチから
   の感圧出力に応答してそのときの回転位置情報に対応し
   た調整項目を前記表示手段へオンスクリーン表示するよ
   うにしたことを特徴とする請求項５記載のオンスクリー
   ン表示装置。
7. 【請求項７】 前記制御手段は、前記外部からの情報取
   得信号に応答してそのときの回転位置情報に対応した調
   整項目の調整を、オンスクリーン表示なしに行う様にし
   たことを特徴とする請求項５記載のオンスクリーン表示
   装置。
8. 【請求項８】 前記外部からの情報取得信号は、調整ス
   イッチから生成される調整信号であることを特徴とする
   請求項５〜７いずれか記載のオンスクリーン表示装置。
9. 【請求項９】 前記表示手段は、ＣＲＴ、液晶、プラズ
   マ等の画像表示装置であることを特徴とする請求項５〜
   ８いずれか記載のオンスクリーン表示装置。